JP5237940B2 - 救命支援システム、装置、方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

救命支援システム、装置、方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、自動体外式除細動器による救命措置を支援する技術に関する。
心室細動は、例えば、心筋梗塞、冠不全、又は諸種の薬物中毒等に伴って起こり、心室が整合的な収縮を行わず、その各部の筋肉が無秩序に収縮する状態であり、その頻度が毎分300〜600回に及び、数分間継続すると死に至る。
ここで、心室細動によって突然の心停止を起こした患者に対して、心臓に強い電気的刺激を与えることで、心臓の機能回復を図ることが出来る場合があり、そのための機器として、例えば、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator 、AED。以下、単に「除細動器」ということがある)が開発されている。除細動器は、電極パッドを胸部に当てて、心臓に電気ショックを与えることのできる医療機器である。
心停止した場合、一刻も早く電気的除細動を施行することが必要とされており、心停止に至ってから除細動を施行するまでの時間は死亡率に大きく関わる。アメリカ心臓協会(American Heart Association、AHA)のガイドラインでは、「病院内において心停止から3分以内の除細動の施行」が推奨されている。一方、わが国においては、現在、救急車が現場に到着するまでには平均6分強を要し、早急な救命措置を講じるための設備や制度が要請されていた。
このような要請に応えるかたちで、近年、従来は医師にしか認められていなかった除細動器の使用が、一般市民にも認められるようになり、空港や学校、駅等の公共施設をはじめとして、広く様々な場所に除細動器が設置されるに至った。
こうして、一般市民の手によって、除細動器は様々な場所で使用される事情に基づき、除細動器による救護を支援する技術が種々提案されている。
特許文献1には、除細動器の動作を検出する検出すると共に、患者の救命措置に必要な情報を提供する保安機関と通信するための通信ユニットとを備えた緊急医療装置により、保安機関と患者を救護する者を支援する技術が開示されている。
また、特許文献2には、不整脈を検出すると共に、除細動を行うことができるデバイスと、医師との間において、被験体の位置および被験体の心臓の状態に関するデータが医師に送られ、そして治療のための説明が医師から送られるという双方向通信を実現し、医師によって指示される治療によって、被験体の細動する心臓の機能を回復するための技術が開示されている。
特表2006−512156 特表2004−515280
上記特許文献1及び2記載の技術は、いずれも、心停止等に陥った患者に対して除細動器を用いる場合に、有用な情報のやり取りを行うものであるが、そもそも、患者に対して除細動器を用いた救命措置を施そうとした場合に、患者のそばに都合よく除細動器が設置されているとは限らない。
上述の通り、救命措置は一刻を争うものであるから、近場に除細動器が見当たらない場合に除細動器を探し、見つけるのに時間がかかってしまった場合には、迅速な救命を行えないという問題が生じていた。
即ち、心停止してから、心臓マッサ−ジ等の救命措置を行えば、かなりの高い確率で救命できるが、数分経過してしまうだけで、急激に蘇生できなくなってしまうというデータがある。
所謂、ドリンカーの救命曲線というものを見てみると、救命措置までの時間が2分の場合は、90%の確率で蘇生でき、3分では、75%の確率で蘇生できるのに対して、5分では、25%、6分では、数%の蘇生率までに急減してしまう。救急車に救援を求めても、救急車が到着するには、平均6分以上というデータがあり、救急車に頼っていては、救命率を大幅に向上させるのは、難しいのが現状である。
そこで、街中に一般人が使える除細動器が置かれるようになったが、初めての人にとっては、使い方が判らない。とか、そもそも、どこに除細動器が置いてあるのかさえも判らない。知らない土地であれば尚更、設置場所が判らず迷ってしまう。そして、仮に、何とか除細動器を見付けたとしても、急いで患者の元に戻らなければならず、患者に救命措置を施すまでには、これだけの時間を要してしまい、救命率を低下させてしまう。
そこで、本発明は、心停止等を起こし、除細動器による救命措置を必要とする患者を救護する救護者の要請に応じて、近くに備え付けられた除細動器を特定した上、第三者を介して、当該特定した除細動器を迅速に救護者の元に供給することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の位置の観点に係る救命支援システムは、自動体外式除細動器による救命措置を要する患者を救護する救護者が所持する救護者端末と、所定の場所に配置された複数の自動体外式除細動器と、上記救護者端末からの要求に応じ、上記自動体外式除細動器を第三者を介して上記患者の元に届けさせるための処理を実行する救命支援装置とがネットワークを介して通信可能に構成されたシステムであって、上記救護者端末は、上記救護者の現在位置に係る情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記取得した現在位置情報を、上記自動体外式除細動器の供給を要求する救命支援要請と共に上記救命支援装置に対して送信する現在位置情報送信手段と、を有し、上記自動体外式除細動器は、上記自動体外式除細動器が配置されている場所に居る第三者に対し、上記救命支援要請がなされたという緊急状態を知らせる緊急信号を発信ないし停止する信号発信手段と、上記救命支援装置から、上記緊急信号の発信要求を受信する発信要求受信手段と、上記緊急信号の発信要求に応じ、上記信号発信手段を制御して、上記緊急信号を発信させる信号制御手段と、を有し、上記救命支援装置は、少なくとも、上記自動体外式除細動器の配置に係る配置情報を記憶する除細動器情報記憶手段と、上記救護者端末から、上記救護者の現在位置情報を、上記救命支援要請と共に受信する現在位置情報受信手段と、上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されている配置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から所定の距離範囲内の位置に配置されている自動体外式除細動器を特定する特定処理手段と、上記特定した全ての自動体外式除細動器に対して、上記緊急信号の発信要求を送信する発信要求送信手段と、を有する、ことを特徴とする。
また、上記特定処理手段は、上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されているは位置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から最短の距離に配置されている自動体外式除細動器を特定し、上記発信要求送信手段は、上記特定した、上記救護者の現在位置から最短の距離に配置されている自動体外式除細動器に対して、緊急信号の発信要求を送信するものとしてもよい。
また、上記自動体外式除細動器は、当該自動体外式除細動器を出し入れ可能とする扉と、当該扉を施開錠するための錠前が取り付けられたケース内に格納して設置されており、上記ケースは、上記自動体外式除細動器から、当該自動体外式除細動器が緊急信号の発信要求を上記救命支援装置から受信した旨の通知を受信する施開錠情報受信手段と、上記自動体外式除細動器から、上記緊急信号の発信要求があった旨の通知を受信したときに、上記錠前を制御して開錠する錠前制御手段と、を有し、上記自動体外式除細動器は、上記ケースに対して、上記救命支援装置から緊急信号の発信要求を受信した旨の通知を送信する施開錠情報送信手段、を有するものとしてもよい。
また、上記自動体外式除細動器は、当該自動体外式除細動器が上記ケース内に格納されているか否かの設置状態を検知する設置状態検知手段、を有し、上記信号制御手段は、更に、上記設置状態検知手段により、上記自動体外式除細動器を上記救護者の元に供給する第三者によって、当該自動体外式除細動器が上記ケース内から取り出されたことが検知されたときに、上記信号発信手段に制御して緊急信号の発信を停止させるものとしてもよい。
また、上記自動体外式除細動器は、上記設置状態検知手段に基づき、上記第三者によって上記自動体外式除細動器が上記ケース内から取り出され、上記ケースとの設置状態が解除されたときに、当該設置状態が解除された旨の解除情報を上記救命支援装置に対して送信する解除情報送信手段と、上記救命支援装置から、上記緊急信号の発信停止要求を受信する発信停止要求受信手段と、を有し、上記信号制御手段は、更に、上記救命支援装置から、緊急信号の発信停止要求を受信したときに、上記信号発信手段を制御して緊急信号の発信を停止させ、上記救命支援装置は、上記解除情報を受信したときに、上記緊急信号の発信要求を送信した他の自動体外式除細動器に対して、緊急信号の発信停止要求を送信する発信停止要求送信手段、を有するものとしてもよい。
また、上記ケースは、外部電源と電気的に接続しており、上記外部電源から得た電力を上記自動体外式除細動器に給電可能な給電手段、を有し、上記自動体外式除細動器は、上記給電手段から充電可能な充電手段、を有するものとしてもよい。
また、上記自動体外式除細動器は、上記自動体外式除細動器が配置されている位置から、上記救護者の現在位置までの経路を案内するナビゲート情報の取得要求を送信するナビゲート情報取得要求手段、を有し、上記救命支援装置は、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、上記救護者の現在位置情報と、上記特定処理手段により特定した自動体外式除細動器の配置情報と、上記地図情報とに基づき、上記自動体外式除細動器が配置されている位置から上記救護者の現在位置までを案内するナビゲート情報を生成するナビゲート情報生成手段と、上記ナビゲート情報を上記自動体外式除細動器に対して送信するナビゲート情報送信手段と、を有するものとしてもよい。
また、上記自動体外式除細動器は、当該自動体外式除細動器の現在位置情報を随時取得する第二の現在位置情報取得手段と、上記第二の現在位置情報取得手段により取得した現在位置情報を、上記救命支援装置に対して随時送信する第二の現在位置情報送信手段と、を有し、上記救命支援装置は、上記自動体外式除細動器から、当該自動体外式除細動器の現在位置情報を受信する第二の現在位置情報受信手段、を有し、上記ナビゲート情報生成手段は、上記救護者の現在位置情報と、上記受信した自動体外式除細動器の現在位置情報と、上記地図情報とに基づき、上記自動体外式除細動器の現在位置から上記救護者の現在位置までを案内するナビゲート情報を生成するものとしてもよい。
また、上記自動体外式除細動器は、外部の音声及び映像に係る情報の入力を受け付ける救護情報入力手段と、上記入力された音声及び映像に係る情報を上記救命支援装置に対して送信する救護情報送信手段と、を有し、上記救命支援装置は、上記救護情報を受信する救護情報受信手段と、上記救護情報を参照した上で、患者の救命に関する指示を行う管理者からの指示を上記自動体外式除細動器に対して送信する、救命指示送信手段と、を有するものとしてもよい。
また、本発明の別の観点に係る救命支援装置は、自動体外式除細動器による救命措置を要する患者を救護する救護者が所持する救護者端末と、所定の場所に配置され、上記自動体外式除細動器が配置されている場所に居る第三者に対し、上記自動体外式除細動器の供給を要求する救命支援要請がなされたという緊急状態を知らせる緊急信号を発信ないし停止する信号発信手段を有する複数の自動体外式除細動器とネットワークを介して通信可能に構成され、上記救護者端末からの要求に応じて、上記自動体外式除細動器を第三者を介して上記患者の元に届けさせるための処理を実行する装置であって、少なくとも、上記自動体外式除細動器の配置に係る配置情報を記憶する除細動器情報記憶手段と、上記救護者端末から、上記救護者の現在位置情報を、上記救命支援要請と共に受信する現在位置情報受信手段と、上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されている配置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から所定の距離範囲内の位置に配置されている自動体外式除細動器を特定する特定処理手段と、上記特定した全ての自動体外式除細動器に対して、上記緊急信号の発信要求を送信する発信要求送信手段と、を有する、ことを特徴とする。
また、本発明の別の観点に係る救命支援方法は、自動体外式除細動器による救命措置を要する患者を救護する救護者が所持する救護者端末と、所定の場所に配置され、上記自動体外式除細動器が配置されている場所に居る第三者に対し、上記自動体外式除細動器の供給を要求する救命支援要請がなされたという緊急状態を知らせる緊急信号を発信ないし停止する信号発信手段を有する複数の自動体外式除細動器とネットワークを介して通信可能に構成され、少なくとも、上記自動体外式除細動器の配置に係る配置情報を記憶する除細動器情報記憶手段を有するコンピュータにより、上記救護者端末からの要求に応じて、上記自動体外式除細動器を第三者を介して上記患者の元に届けさせるための処理を実行する方法であって、上記コンピュータが、上記救護者端末から、上記救護者の現在位置情報を、上記救命支援要請と共に受信する処理と、上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されている配置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から所定の距離範囲内の位置に配置されている自動体外式除細動器を特定する処理と、上記特定した全ての自動体外式除細動器に対して、上記緊急信号の発信要求を送信する処理と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の別の観点に係るコンピュータプログラムは、自動体外式除細動器による救命措置を要する患者を救護する救護者が所持する救護者端末と、所定の場所に配置され、上記自動体外式除細動器が配置されている場所に居る第三者に対し、上記自動体外式除細動器の供給を要求する救命支援要請がなされたという緊急状態を知らせる緊急信号を発信ないし停止する信号発信手段を有する複数の自動体外式除細動器とネットワークを介して通信可能に構成され、少なくとも、上記自動体外式除細動器の配置に係る配置情報を記憶する除細動器情報記憶手段を有するコンピュータを、上記救護者端末からの要求に応じて、上記自動体外式除細動器を第三者を介して上記患者の元に届けさせるための処理を実行する救命支援装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、上記コンピュータに対して、上記救護者端末から、上記救護者の現在位置情報を、上記救命支援要請と共に受信する処理と、上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されている配置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から所定の距離範囲内の位置に配置されている自動体外式除細動器を特定する処理と、上記特定した全ての自動体外式除細動器に対して、上記緊急信号の発信要求を送信する処理と、を実行させる。
本発明によれば、患者のそばにおいてすぐに除細動器が見当たらないような場合であっても、当該患者を救護する救護者の元に、第三者を介して、速やかに除細動器を供給することができ、迅速な救命措置が可能となる。
即ち、本発明では、救急車ではなく、街中にある最寄の除細動器を最大限に活用する。その為、患者近くにいる救護者が、除細動器を探して廻って見つけ出し持ってくるのではなく、患者に最寄の除細動器の、たまたま近くに居た一般人が、持って救護に駆けつけるというものである。こうする事で、従来、患者側の救護者が除細動器を探して持ってくるという往復の時間が掛かったのに対して、除細動器の近くに居た人が、除細動器を持ってくるので、片道の時間で済ませる事ができる為、除細動器の搬送時間を半分にする事ができる。更には、除細動器自体を探す時間も無くせる為、除細動器を持ってくる時間を半分未満にする事も可能となる。こうして、仮に、救護までに6分掛かっていたところ、3分にできれば、蘇生率は、数%から75%へ飛躍的にアップさせる事ができる。
更には、患者側の救護者だけだと、心細いだけでなく、心臓マッサージや人工呼吸などの措置は、実際やってみると、大変な持久力が必要だったり、コツも必要たな為、体力的にも技術的にも困難な場合が多いのに対して、除細動器を持った救護補助者が来てくれる事で、心強く、しかも、一緒に心臓マッサージや人工呼吸等の救命措置も行って貰える為、体力的にも技術的にも安心して行えるというメリットもある。さらには、救命措置後に事情説明する必要がある場合があっても、複数の人間による信憑性の高い証明も可能となる。
このように、本発明は、救急を専門、または、担当とするような人ではなく、どこにでも居る一般人を活用し、その一般人の中で、たまたま患者の近くにいる一般人(救護者)とたまたま最寄の除細動器の近くにいる一般人(救護補助者)がネットワークを利用して、救護を行うことができるというものである。
次に、本発明の実施形態について図を参照して説明する。
本実施形態に係る救命支援システムの全体構成は、図1に示すように、ネットワークを介して相互に通信可能に構成された救命支援装置1、救護者端末2、及び複数の除細動器3からなる。
除細動器3は、いわゆる自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator、AED)であって、心臓の突然の機能停止(心室細動)の際に、心臓に電気ショックを与え(電気的除細動)、心臓の機能回復を試みる医療機器であるが、本発明においては、更に、後述する、救命支援のための各機能を備える。この除細動器3は、所定の場所に複数設置されており、救命支援に応じた第三者(以下、「救護補助者」ということがある)によって救護者の元に届けられる。なお、除細動器3は、所定のケース4内に格納されており、ケース4に設けられた施開錠可能な扉を開放することで、取り出すことができる。
ここにいう第三者とは、救急隊員や、除細動器3が設置されている建物の管理者等に限らず、救命支援要請があった際に、除細動器3のそばに居た一般人を意味し、このような一般人の力を借りることで、迅速な救命支援を可能にする。
救護者端末2は、心停止等の状況に陥り、除細動器3による救命措置を必要とする人(以下、「患者」ということがある)を救護すべく、救命支援装置1に対して除細動器3の供給を要求して、救命支援を求める救護者が所持する端末であって、例えば、携帯電話機等により構成される。
救命支援装置1は、救護者端末2からの救命支援の要求に応じて、複数ある除細動器3の中から、救護者の近傍にある除細動器3を探し出し、当該探し出した除細動器3に対して、近傍に除細動器3を必要とする患者が出たという緊急状態が発生したことを知らせるための緊急信号の発信要求を送信したり、除細動器3に対して、救護者の元までの道を案内するナビゲート情報を送信して、除細動器3を運ぶ救護補助者を救護者の元に案内したりする。
本実施形態に係る救命支援システムを構成する救命支援装置1、救護者端末2、及び除細動器3が備える機能ブロックを図2に示す。
救命支援装置1は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、地図情報記憶部11、イベント情報記憶部12、除細動器情報記憶部13、特定処理部14、ナビゲート情報生成部15、通信処理部16からなる各機能ブロックを構成することができる。
地図情報記憶部11は、所定の場所の地図情報が記憶されている記憶部である。この地図情報には、地図上の任意の位置に対応した緯度と経度からなる情報が含まれており、これにより、所定の緯度と経度に対応する位置を地図上において特定することができる。
また、ここで地図情報として記憶される地図には、地球表面の一部又は全部の状態を示した一般的な地図のほか、所定の建物や敷地の構内を表した構内地図等が含まれる。また、当該地図情報には、通行可能な道路情報や通行不可能な建物に係る情報を含む。
イベント情報記憶部12は、救護者端末3からの救命支援の要請毎に当該救命支援を識別するためのイベントIDを発行すると共に、当該救命支援に係る情報を記憶することができる記憶部である。図3の例に示すように、このイベント情報記憶部12には、救命支援毎に発行されるイベントID51、救命支援の要請と共に受信する救護者の現在位置に係る救護者現在位置52とを関連付けて記憶することができる。なお、本例においては、救護者現在位置52は、緯度と経度とからなる情報として構成されている。
除細動器情報記憶部13は、除細動器3に係る情報を記憶することができる記憶部である。図4の例に示すように、この除細動器情報記憶部13には、除細動器ID61、配置位置62、アドレス63、イベントID64、及び現在位置65が記憶される。
除細動器ID61は、複数ある除細動器3を個々に識別する情報である。
配置位置62は、各除細動器3が配置されて居る場所を特定する情報であり、本例においては、緯度と経度とからなる情報として構成されている。
アドレス63は、各所に配置されている除細動器3に対して情報の送受信を行うべく、除細動器3毎に割り振られ、除細動器3をネットワーク上において特定するアドレスである。
イベントID64は、救護者端末2からの救命支援の要請毎に、イベント情報記憶部12において発行される識別情報であり、イベント情報記憶部13に記憶されるイベントID51と同様のものである。
現在位置65は、除細動器3の現在位置に係る情報であり、除細動器3が現在位置情報取得部33により取得した情報である。なお、本例において、現在位置65は、緯度と経度とからなる情報として構成されている。
特定処理部14は、救護者の現在位置と擬制される救護者端末2の現在位置から所定の距離範囲内にある除細動器3を特定する処理を実行する。
当該特定処理は、イベント情報記憶部12に記憶されている救護者現在位置と、除細動器情報記憶部13に記憶されている各除細動器の除細動器現在位置とに基づいて、救護者現在位置から各除細動器現在位置までの距離を夫々算出し、予め設定された所定の距離範囲以下にある除細動器3を特定するものである。
ナビゲート情報生成部15は、除細動器3が配置されている位置ないしは現在位置から、救護者端末2の現在位置へ救護補助者を導くために、除細動器3の配置位置ないしは現在位置から救護者端末2の現在位置までの道を案内するナビゲート情報を生成する。
本実施形態において生成されるナビゲート情報は、所定の地図上に、除細動器3の配置位置ないしは現在位置と、救護者端末2の現在位置とを表示すると共に、両位置の最短経路を表示してなるものである。
このナビゲート情報は、地図情報記憶部11に記憶されている地図情報を呼び出して、除細動器3の配置位置ないしは現在位置と、救護者端末2の現在位置とを当該地図上に反映した上、両位置を結ぶ最短経路を割り出し、これを当該地図上に表示することで生成される。ここにおいて、最短経路は、除細動器3の配置位置ないしは現在位置と救護者端末2の現在位置とを結ぶ各経路の距離を算出し、当該距離が最小となるものを特定することで割り出される。また、このようにして経路が割り出されて、地図上に除細動器3の配置位置ないしは現在位置、救護者端末2の現在位置、及び最短経路が表示されたナビゲート情報が生成される。
通信処理部16は、インターネットを介し、所定のプロトコルにしたがってデータの送受信処理を実行する。この通信処理部16は、例えば、救護者端末2から、除細動器3の供給を要求する旨の救命支援の要請を受信したり、除細動器3に対して、緊急信号の発信ないし停止要求を送信したりする。
救護者端末2は、現在位置情報取得部21、通信処理部22を備える。
現在位置情報取得部21は、救護者端末2の現在位置情報を取得する処理を行う手段であって、例えば、GPS(Global Positioning System)により実現される。具体的には、複数のGPS衛星からの信号を受信して端末の絶対位置を計測するGPS受信機、救護者端末2の相対位置を計測するための速度センサや方位センサなどを備え、該速度センサや方位センサは、自律航法に使用される。これらのセンサによって計測される相対位置は、GPS受信機が衛星からの電波を受信することができない屋内等において救護者端末2の現在位置を得たり、GPS受信機によって計測された絶対位置の測定誤差を補正したりするときに利用される。
なお、救護者端末2が、GPS等の現在位置情報取得部21を備えない携帯電話機として構成される場合においても、救護者端末2が在圏する基地局との通信に基づいて、該基地局からの電界強度位置を測定して現在位置を検出することが可能である。
通信処理部22は、インターネットを介し、所定のプロトコルにしたがってデータの送受信処理を実行する手段であって、所定のWebブラウザ等によって実現される。この通信処理部22は、例えば、救命支援装置1に対して、除細動器3の供給を要求する救命支援要請や、救護者端末2の現在位置情報を送信したりする。
除細動器3は、信号制御部31、設置状態検知部32、現在位置情報取得部33、入出力部34、通信処理部35、送信部36、信号発信器37、及び充電器38を備える。
また、この除細動器3は所定のケース4内に格納されており、このケース4は、図示しない外部電源と電気的に接続して電力の供給を受けると共に、施開錠制御部41、受信部42、錠前43、給電器44を備える。
信号制御部31は、信号発信器37を制御して、緊急信号を発信させたり、停止させたりする。
設置状態検知部32は、除細動器3がケース4内に設置されているか否かを検知する。設置状態の検知は、例えば、除細動器3とケース4とが接触する部分に夫々通電可能な端子を取り付けた上で、除細動器3がケース4に接触し、通電している状態ではケース4側から除細動器3に対して電力を供給させるようにしておき、この供給電力を検出して、これが所定値未満となった場合に、除細動器3がケース外に取り出されたものと判定する。
この設置状態検知部33は、ケース4内から除細動器3が取り出されたことを検知したときに、当該情報を信号制御部31、及び現在位置情報取得部33にわたす。さらに、上記情報を、通信処理部35にわたして、救命支援装置1に対して送信するよう指示する。
現在位置情報取得部33は、除細動器3の現在位置情報を取得するための機能部であって、例えば、GPSにより実現される。具体的には、複数のGPS衛星からの信号を受信して除細動器3の絶対位置を計測するGPS受信機、端末の相対位置を計測するための速度センサや方位センサなどを備え、該速度センサや方位センサは、自律航法に使用される。これらのセンサによって計測される相対位置は、GPS受信機が衛星からの電波を受信することができない屋内等において除細動器3の現在位置を得たり、GPS受信機によって計測された絶対位置の測定誤差を補正したりするときに利用される。
この現在位置情報取得部33は、設置状態検知部32から、ケース4から除細動器3が取り出された旨の設置解除に係る情報を受け取ると、所定のタイミングで継続的に現在位置情報を取得する。
入出力部34は、外部からのデータ入力を受け付けたり、受け付けたデータを出力したりする処理を実行するものであって、例えば、ディスプレイ、スピーカ、キーパッド等によって実現することができる。
通信処理部35は、インターネットを介し、所定のプロトコルにしたがってデータの送受信処理を実行する。この通信処理部35は、例えば、設置状態検知部32により除細動器3が取り外されたことが検知されたときに、かかる情報を救命支援装置1に対して送信したり、緊急信号の発信ないし停止要求を救命支援装置1から受信したりする処理を実行する。
送信部36は、ケース4に対して情報を送信することができる処理部である。この送信部36は、例えば、通信処理部35が救命支援装置1から緊急信号の発信ないし停止要求に係る情報を受信したときに、当該情報をケース4に対して送信する。
信号発信器37は、信号制御部31による制御に基づき、除細動器3の近傍にいる第三者に対し、除細動器3を必要とする患者が出たという緊急状態が発生したことを知らせるための緊急信号を発信ないし停止する。ここで発信される緊急信号は、例えば、ビープ音や、「誰かこの除細動器を持って行って下さい」といった音声案内等の聴覚に訴えるものの他、回転灯等の視覚に訴えるものなどを用いることができる。
充電器38は、ケース4の給電器44と電気的に接続するなどして、ケース4から電力の供給を受けて、充電する。この充電器38は、給電器44から電力の供給を受けるためコイルや端子や、供給された電力を蓄電するための電池(キャパシタ含む)から構成される。
施開錠制御部41は、錠前43を制御することで、ケース4の扉を施錠させたり開錠させたりして、ケース4内から除細動器3を取り出し可能としたり、逆に取り出し不可能としたりする。具体的には、受信部42から緊急信号の発信要求に係る情報を受け取ったときは、扉が開錠するよう錠前43を制御し、受信部42から緊急信号の停止要求に係る情報を得たときは扉が施錠するよう錠前43を制御する。
受信部42は、送信部36から、緊急信号の発信ないし停止要求に係る情報を受信すると共に、当該情報を施開錠制御部41に受け渡す。
錠前43は、ケース4から除細動器3を出し入れ可能となるようにケース4に設けられた扉を施錠ないしは開錠するための機構であって、施開錠制御部41による制御に基づき、錠前43が施錠されたり開錠されたりする。
給電器44は、充電器38と電気的に接続するなどして、外部電源から供給された電力を充電器38に供給する。
ここで、除細動器3とケース4の一例を図5に模式的に示す。
図5(A)に示すように、ケース4は、除細動器3を格納するケース本体4aと、除細動器3を出し入れ可能に開閉する扉4bからなり、扉4bには錠前43が取り付けられている。錠前43は、開錠時にロックバー43bを格納する錠前本体43aと、施錠時に錠前本体43aから突出し、ロック孔43cに挿通するロックバー43bと、ロックバー43bが挿通するロック孔43cとからなり、ロックバー43bがロック孔43cに挿通することで、扉4bは前後に開閉不能となって、施錠される。
また、ケース4は、図示しない外部電源と電気的に接続しており、ケース本体4aの内側底部に除細動器3に電力を供給して充電させるための給電器441を備えている。この給電器441は、給電器44に対応するものであって、磁界を生じさせるコイルを備えている。
他方、図5(B)に示すように、除細動器3も給電器441に対応する充電器381を備えている。この充電器381は、充電器38に対応するものであって、コイルと、当該コイルに発生した電力を蓄電する電池とを備えている。
除細動器3をケース4内に格納した状態で、外部電源を介して給電器441に電力が供給されると、給電器44が生じさせる磁界の変化によって電磁誘導を引き起こし、充電器381を充電することができる。この充電は、除細動器3がケース4内に格納されているときは、常時行われる。
また、除細動器3とケース4の別の一例を図6に示す。
図6(A)に示すように、ケース4は、図5(A)と同様、除細動器3を格納するケース本体4aと、除細動器3を出し入れ可能に開閉する扉4bからなり、扉4bには錠前43が取り付けられている。錠前43は、開錠時にロックバー43bを格納する錠前本体43aと、施錠時に錠前本体43aから突出し、ロック孔43cに挿通するロックバー43bと、ロックバー43bが挿通するロック孔43cとからなり、ロックバー43bがロック孔43cに挿通することで、扉4bは前後に開閉不能となって、施錠される。
また、ケース4は、図示しない外部電源と電気的に接続しており、ケース本体4aの内側底部に除細動器3に電力を供給して充電させるための給電器442を備えている。この給電器442は、給電器44に対応するものであって、給電側プラス端子442aと給電側マイナス端子442bとからなる導電性の端子を備えている。
他方、図6(B)に示すように、除細動器3も給電器442に対応する充電器382を備えている。この充電器382は、充電器38に対応するものであって、充電側プラス端子382aと充電側マイナス端子382bとからなる導電性の端子と、当該両端子を介して得た電力を蓄電する電池とを備えている。
除細動器3をケース4内に格納することで、給電側プラス端子442aと給電側マイナス端子442b上に夫々充電側マイナス端子382aと給電側マイナス端子382bとが接地されると、給電器44から充電器38に通電可能となり、外部電源から供給された電力が、給電器442を介して充電器381供給され、充電することができる。この充電は、除細動器3がケース4内に格納されているときは、常時行われる。
このように、充電プラグ等によって接続することなく充電することができるようにすることで、除細動器3をケース4から取り出す際に、いちいち充電プラグを引き抜く等する必要がなく便利である。このように、充電プラグのような別体の充電接続部を持たず、しかも、また、図5と図6のような充電器では、通常の充電プラグのような締付け勘合型ではなく、単に置いてあるだけのものである為、除細動器3の扱いに不慣れな人であっても、充電プラグ等を引き抜いていいものか悩むことなく、単に、ケース4から除細動器3を持ち上げるだけで、除細動器3を取り出すことができる。これによって、除細動器3の扱いに不慣れな人が、いざ、除細動器3を取り出して救命に向かおうとしても、よくわからない為に、救援をやめてしまったり、躊躇してしまって、救援に行くのが遅くなってしまう事がなくなる。
さらに、ケース4内に除細動器3を格納した状態で常時充電されるため、電池を小型にしても十分な電力を保持でき、こうすることで除細動器3の軽量化を図ることができる。
なお、以上のような充電方式が本実施発明において好適であるが、これにかかわらず、任意の方式を用いることが可能である。
次に、本実施形態に係る救命支援システムにおいて実行される処理の一連の流れを図7及び図8に示すシーケンス図を参照して説明する。なお、図7は、一連の処理の開始から、救護補助者となる第三者が除細動器3をケース4から取り出すまでの処理を、図8は、救護補助者となる第三者が除細動器3をケース4から取り出した後、一連の処理が終了するまでを示している。
心停止等により除細動器3による救命措置を要する患者が発生した場合、当該患者のそばに居る者は、救護者として、自らが所持する救護者端末2を用い、現在位置情報取得部21により現在地位置情報を取得した上(S101)、通信処理部22により、救命支援装置1に対して上記現在位置情報と共に救命支援要求を送信する(S102)。なお、当該救命支援要求は、救護者の元に、除細動器3の供給を要求するものである。
救命支援装置1は、通信処理部16により、救護者端末2から救護者の現在位置情報と共に救命支援要求を受信すると、当該救命支援要求に対してイベントIDを発行し、上記受信した現在位置情報と関連付けてイベント情報記憶部13に記憶する(S103)。
そして、複数ある除細動器3の中から、救護者の現在位置から所定の距離範囲内にある除細動器3を特定処理部14により特定する(S104)。
次に、上記特定された除細動器3について、除細動器情報記憶部13に記憶されている情報に関連付けて、上記発行されたイベントIDを記憶する(S105)。
そして、通信処理部16により、上記特定した除細動器3に対して緊急信号の発信要求を送信する(S106)。
救命支援装置1から緊急信号の発信要求を受信した除細動器3は、ケース4に対してケース4の開錠を要求し、除細動器3を取り出し可能とする(S107)。
ここで、S107におけるケース4の開錠処理は、図9に示す一連の処理からなる。
即ち、除細動器3は、通信処理部35により、救命支援装置1から緊急信号の発信要求を受信すると(S301)、送信部36により、当該緊急信号の発信要求をケース4に受け渡す(S302)。ケース4が、受信部42により、除細動器3から緊急信号の発信要求を受け取ると(S303)、施開錠制御部41が錠前43を制御して開錠させる(S304)。
上記処理により、ケース4が開錠される一方で、除細動器3は、信号制御部31により信号発信器37を制御して、緊急信号を発信させる(S108)。
信号発信器37は、継続的に緊急信号を発信し、第三者がこれに気づくと、該第三者は救護補助者としてケース4内から除細動器3を取り出す(S109)。
除細動器3は、設置状態検知部32により、除細動器3がケース4内から取り出されたことを検知すると(S110)、信号制御部31により、信号制御部37を制御して緊急信号の発信を停止させる(S111)。
そして、通信処理部35により、除細動器3の除細動器IDと共に、除細動器3が取り出された旨の通知、及び、救護者の元までの道を案内するナビゲート情報の取得要求を救命支援装置1に対して送信する(S112)。
救命支援装置1は、通信処理部16により、除細動器3から、上記除細動器IDと共に、当該除細動器IDに係る除細動器3が取り出された旨とナビゲート情報の取得要求とを受信すると、当該除細動器IDに基づき、除細動器情報記憶部13を参照して、当該除細動器IDに係る除細動器3と関連付けて記憶されているイベントIDを特定した上、当該特定されたイベントIDと同じイベントIDと関連付けて記憶されている除細動器3を特定し、当該特定した除細動器3に対して、緊急信号の発信停止要求を送信する(S113)。
ここで、緊急信号の発信停止要求を受信した各除細動器3は、信号制御部31を制御することで、緊急信号の発信を停止すると共に、当該情報を送信部36によりケース4に受け渡す。当該情報を受信部42により受け取ったケース4は、施開錠制御部41により錠前43を制御して、施錠する。
救命支援装置1は、一方で、ケース4から取り出された旨の通知を送信してきた除細動器3について、ナビゲート情報生成部15により、救護補助者を救護者の元へ導くためのナビゲート情報を生成し(S114)、当該生成したナビゲート情報を除細動器3に対して送信する(S115)。
除細動器3は、通信処理部35により、救命支援装置1からナビゲート情報を受信すると、入出力部34により当該ナビゲート情報を出力し、救護補助者に対して呈示する(S116)。
除細動器3は、S110の処理において、設置状態検知部32が、ケース4から除細動器3が取り出されたことを検知した後、一定のタイミングで、現在位置情報取得部33により現在位置情報を取得する(S117)。
そして、現在位置情報取得部33が現在位置情報を取得するたびに、通信処理部35により、上記現在位置に基づいたナビゲート情報の取得要求と共に、除細動器IDと上記取得した現在位置情報とを救命支援装置1に対して送信する(S118)。
通信処理部16により、除細動器3から、現在位置に基づいたナビゲート情報の取得要求と共に、除細動器IDと現在位置情報とを受信した救命支援装置1は、当該現在位置情報を除細動器情報記憶部13に記憶すると共に(S119)、ナビゲート情報生成部15により、ナビゲート情報を再生成する(S120)。
このナビゲート情報の再生成は、上記受信した除細動器IDに基づき、除細動器情報記憶部13を参照して当該除細動器IDと関連付けて記憶されているイベントIDを特定した後、イベント情報記憶部12を参照して、当該イベントIDに係る救護者現在位置に係る情報を抽出する。そして、地図情報記憶部11から地図情報を読み出して、上記抽出した救護者現在位置と、上記受信した除細動器3の現在位置とを地図上に反映した上、救護者現在位置と除細動器3の現在位置までの最短経路を特定し、これを地図上に表示することで、除細動器3の現在位置に基づくナビゲート情報が再生成される。
救命支援装置1は、再生成したナビゲート情報を除細動器3に対して送信する(S121)。 なお、救命支援装置1は、除細動器3から現在位置情報を受信する度に、除細動器情報記憶部13に記憶されている除細動器3の現在位置を更新して記憶し、また、ナビゲート情報の取得要求を受信する限り、ナビゲート情報の再生成を行う。
除細動器3は、通信処理部35により、救命支援装置1から新たなナビゲート情報を受信すると、入出力部34により当該ナビゲート情報を出力し、救護補助者に対して呈示する(S122)。
除細動器3を携えた救護補助者がナビゲート情報にしたがって救護者の元に到着し、除細動器3を渡して、救命措置が完了すると、除細動器IDと共に、救命措置が完了した旨の通知を救命支援装置1に対して送信する(S123)。
救命支援装置1は、除細動器IDと共に上記救命措置の完了通知を除細動器3から受信すると、当該除細動器IDに基づき、除細動器情報記憶部13を参照して、当該除細動器IDと関連付けて記憶されているイベントID及び現在位置を消去すると共に、イベント情報記憶部12に記憶されている当該イベントIDに係る情報を諸居して一連の処理を終了する(S124)。
これにより、除細動器3の近傍にいた第三者を救護補助者として、除細動器3を救護者及び患者の元に供給して、迅速な救命措置を施すことができる。
続いて、本実施形態に係る救命支援システムにおいて、救命支援装置1が実行する処理のフローを図10、図11、及び図12により説明する。
まず、図10に示すように、救命支援装置1は、救護者端末2から、現在位置情報と共に、救命支援要請を受信する(S401)。
これに応じて、イベントIDを発行すると、当該イベントIDと上記受信した現在位置情報とをイベント情報記憶部12に相互に関連付けて記憶する(S402)。
そして、特定処理部14により、除細動器情報記憶部13から各除細動器3の配置位置を抽出し(S403)、救護者端末2の現在位置との距離を算出する(S404)。
この算出は、例えば、一の除細動器3の配置位置が[N35.658625 E139.745415](Nは北緯、Eは東経を意味している。以下、同じ。)で、救護者端末2の現在位置が[N35.658624 E139.745413]である場合に、まず、緯度と経度の差を夫々求める。そして、緯度についての差0.000001と、経度についての差0.000002から、両位置を結んだ線分の距離を求めた上、当該緯度及び経度の値に対応する距離に換算する。
こうして算出された距離が、予め定められた所定の範囲内にある除細動器3を特定すると(S405)、除細動器情報記憶部13において、特定した除細動器3に上記イベントIDを関連付けて記憶する(S406)。
除細動器情報記憶部13に記憶されている除細動器3のアドレスに基づき、上記特定した除細動器3に対して緊急信号の発信要求を送信する(S407)。この後、救命支援装置1は、緊急信号の発信要求を送信した除細動器3からの応答を受信可能に待機する。
続いて、図11において、上記緊急信号の発信要求を受信した除細動器3が緊急信号を発信した結果、救護補助者となる第三者により除細動器3がケース4から取り出され、その旨を示す設置解除の通知が、除細動器IDとナビゲート情報の取得要求と共に除細動器3から救命支援装置1に送信されると、救命支援装置1はこれを受信し(S501)、除細動器情報記憶部13を参照して、上記受信した除細動器IDと関連付けて記憶されているイベントIDを特定する(S502)。
そして、更に除細動器情報記憶部13を参照して、上記特定したイベントIDと同じイベントIDと関連付けて記憶されている他の除細動器3を特定する(S503)。こうして特定した他の除細動器に対して、緊急信号の発信停止要求を送信する(S504)。
他の除細動器に対して緊急信号の発信停止要求を送信する一方で、除細動器3がケース4から取り出された旨の設置解除の通知を送信してきた除細動器3に対して、ナビゲート情報を送信するべく、まず、除細動器情報記憶部13を参照して、上記受信した除細動器IDに係る除細動器3の配置位置を抽出する(S505)。
また、上記イベントIDに基づき、イベント情報記憶部12を参照して、当該イベントIDと関連付けて記憶されている救護者端末2の現在位置を抽出する(S506)。
次に、地図情報記憶部11から地図情報を呼び出し(S507)、呼び出した地図上に、上記抽出した除細動器3の配置位置と、救護者端末2の現在位置とを反映させる(S508)。
そして、地図上に反映された除細動器3の配置位置と救護者端末2の現在位置とを結ぶ経路を割り出し、その中から距離が最短である経路を特定する(S509)。
上記特定した最短経路を、更に地図上に反映させて、除細動器3の配置位置、救護者端末2の現在位置、両位置を結ぶ最短経路が表示されたナビゲート情報が生成される(S510)。
こうして生成されるナビゲート情報の出力イメージの一例は、図13に示すように、地図上に、除細動器3の位置71、救護者端末2を所持した救護者の位置72、除細動器3の位置71と救護者の位置72を結ぶ最短経路73が表示されたものである。
こうしてナビゲート情報を生成すると、これを除細動器3に対して送信する(S511)。
続いて、図12において、設置状態検知部32により設置が解除されたことを検知した除細動器3は、所定のタイミングで、現在位置情報取得部33により現在位置情報を取得した上、当該現在位置に基づいたナビゲート情報の取得要求を上記現在位置情報及び除細動器IDと共に救命支援装置1に対して送信するのに対し、救命支援装置1は、これを受信可能に待機する(S601)。
そして、除細動器3から、現在位置情報、除細動器ID、及び当該現在位置に基づいたナビゲート情報の取得要求を受信すると、除細動器情報記憶部13に、上記除細動器IDに係る除細動器情報と関連付けて上記現在位置情報を記憶する(S602)。
また、除細動器情報記憶部13を参照して、上記受信した除細動器IDと関連付けて記憶されているイベントIDを抽出し、当該イベントIDに基づき、イベント情報記憶部12を参照して、当該イベントIDと関連付けて記憶されている救護者端末2の現在位置を抽出する(S603)。
次に、地図情報記憶部11から地図情報を呼び出し(S604)、呼び出した地図上に、上記受信した除細動器3の現在位置と、救護者端末2の現在位置とを反映させる(S605)。
そして、地図上に反映された除細動器3の配置位置と救護者端末2の現在位置とを結ぶ経路を割り出し、その中から距離が最短である経路を特定する(S606)。
上記特定した最短経路を、更に地図上に反映させて、除細動器3の現在位置、救護者端末2の現在位置、両位置を結ぶ最短経路が表示されたナビゲート情報が生成される(S607)。
こうしてナビゲート情報を再生成すると、これを除細動器3に対して送信する(S608)。
除細動器3から、除細動器ID、及び現在位置情報と共に、当該現在位置に基づいたナビゲート情報の取得要求を受信する毎にS601からS608の処理を実行し、除細動器3から、除細動器IDと共に救命措置が完了した旨の通知を受信すると(S609)、除細動器情報記憶部13において、当該除細動器IDと関連付けて記憶されているイベントIDと現在位置に係る情報とを消去し、さらに、イベント情報記憶部12に記憶されている当該イベントIDに関する情報を消去して一連の処理を終了する(S610)。
これにより、患者のそばにおいてすぐに除細動器が見当たらないような場合であっても、当該患者を救護する救護者の元に、救護補助者となる第三者を介して、速やかに除細動器を供給することができ、迅速な救命措置を施すことができる。
本実施形態において、特定処理部14は、救護者の現在位置と擬制される救護者端末2の現在位置から所定の距離範囲内にある除細動器3を特定する処理を実行するものとしたが、救護者端末2の現在位置から最も近い位置にある除細動器3を特定するものしてもよく、この場合には当該特定した、救護者端末2の現在位置からもっと近い位置にある除細動器3に対して緊急信号の発信要求を送信する。
この場合の特定処理は、イベント情報記憶部12に記憶されている救護者現在位置と、除細動器情報記憶部13に記憶されている各除細動器の除細動器現在位置とに基づいて、救護者現在位置から各除細動器現在位置までの距離を夫々算出し、その距離が最も小さい除細動器3を特定するものである。
また、本実施形態において、更に、救命支援装置1に各種の情報を入出力可能とする入出力部を備えさせてもよい。
これにより、除細動器3側の入出力部34において入出力される情報と、救命支援装置1側の入出力部において入出力される情報とを、通信処理部16及び通信処理部35により送受信させれば、除細動器を所持する救護者や救護補助者と、救命支援装置を管理等する管理者との間で情報のやり取りが可能となって、救命に必要な情報を自由に交換することができる。
上述の実施形態において、特定処理部14による特定処理は、救護者端末2から所定の距離範囲内、又は最短距離に位置する除細動器3特定するものとしたが、救護者端末2から除細動器3までの経路に存する坂道や交差点などを考慮して、所要時間を推定し、当該所要時間が最小ないしは所定の時間内にある除細動器3を特定するものとしてもよい。
この場合、地図情報記憶部11に記憶される地図情報として、所定の区間等における標準的な歩行者所要時間を記憶させる。これは、例えば、地図上の所定の距離と当該距離を通行するのに要する時間、地図上の所定の位置に存する坂道や交差点とこれらの坂道(上り・下り別)や交差点を通行するのに要する時間を夫々対応付けて、所要時間テーブルとして記憶させておく。
そして、特定処理部14においては以下の処理を実行させる。まず、地図情報記憶部11に記憶されている地図情報を呼び出して、除細動器3の配置位置と、救護者端末2の現在位置とを当該地図上に反映した上、両位置を結ぶ複数の経路を仮に作成する。この仮作成した複数の経路の所要時間を夫々算出して比較し、所要時間が最小の経路を特定する。
ここにおいて、一の経路を通行するのに要する所要時間の算出は、地図情報記憶部11に地図情報として記憶されている所要時間テーブルを参照し、当該経路の距離を単純移動するのに要する時間、上記経路に存する坂道や交差点等を通行するのに要する時間を算出し、これらを合算して当該経路を通行するのに要する所要時間を算出する。
例えば、ある除細動器3の配置位置から救護者端末2までの一の経路が500mで、途中に交差点Aがあったとした場合において、所要時間テーブルに、100mあたりの所要時間が40秒、交差点Aを通行するのにかかる所要時間が60秒と記憶されている場合、500(m)÷100(m)×40(s)+60(s)=260(s)と、所要時間が算出される。
当該所要時間の算出を、上記仮作成された複数の経路について実行した上、各経路の所要時間を比較して、最小の所要時間とその経路を特定する。
この所要時間の算出を各除細動器3について実行して、各除細動器3における、救護者端末2までの最小の所要時間を比較して、除細動器3から救護者端末3までの所要時間が最も小さい、ないしは所定の時間内にある除細動器3を特定することができる。このようにして、救護者端末3及び患者に最寄の除細動器3を、単に距離的に近いという基準で選択するだけでなく、歩行者の所要時間という基準で特定する事も可能となる。
また、除細動器3がケース4に格納されている通常時においては、所定のタイミングで現在位置情報取得部33により継続的に取得した除細動器3の現在位置情報を通信処理部35を通して、救命支援装置1に定期的(毎日など)に送信するようにし、これを除細動器情報記憶部13に記憶させるようにしてもよい。
こうする事で、常に、除細動器3が規定の位置に設置されているか検知でき、仮に、規定位置と違った所に設置されても、現在の本当の設置位置が検知できるので、患者に最適な位置にある除細動器3を特定する事ができる。また、初めて除細動器3を設置する場合であっても、設置作業者は、設置位置を救命支援装置1が設置されている救命支援センター等の管理者に連絡する必要もなくせる。
また、本発明の別の実施形態においては、図14に示すように、上述した実施形態に係る救命支援システムが有する機能に加えて、除細動器3に、除細動器3の機能、とりわけ充電器44により充電した蓄電量を検出する自己診断部39を備えさせてもよい。
電池は、電気ショックを発生するのに、充分な電気エネルギーを常に貯めておく非常に重要な部品であり、常に満充電に近い状態に保たれるのが望ましい。しかし、電池は、自己放電といって、使用しなくても少しずつ蓄電された電気量が減少してしまう。そこで、自己診断部39は、定期的に充電器38が備える電池の電圧を測って、満充電に近い状態かを判断する。そして、その診断結果を通信処理部35を介して、救命支援装置1に定期的(毎日など)に送信する。
因みに、電池の診断方法としては、種々のものがある。
たとえば、定格7.2Vのニッケル水素電池では、8V以上あれば、満充電付近にあると診断できる。また、これは、定格1.2Vのセルと呼ばれる電池6個が直列接続されたものであるが、総電圧が8V以上あって正常であっても、1個のセルが電圧低下していれば、異常と判断するよことができる。
また、一般に、総電圧や各セルの電圧を検知して、診断することができる。
このようにして、自己診断部39があると、定期的に人間が検査する回数を減らせるという効果だけでなく、下記のような効果がある。
除細動器3の電池は、通常、数年の耐久性と非常に高い信頼性が必要で、しかも、充電設備のない場合は、自己放電が極めて少ない超高性能なものが要求される。因みに、一般的な電池は、自己放電が多く、1ヶ月で蓄電されている電気量が約半分にもなってしまう物も多い。
それだけに、除細動器3の電池は、自己放電が少ないだけでなく、自己放電があっても足りるだけのかなり大きな電気容量の電池となってしまい、一般的な電池に較べて遥かに高額で、大きく重いものとなってしまうという欠点がある。そして、高額な故に普及の妨げにもなっている。しかし、本実施形態では、充電器38を持つ事で一般的な電池が使用でき、しかも、随時充電して充電量も管理される事から、電気容量も適正な大きさの電池にできる。これによって、低価格にして普及促進できるだけでなく、除細動器3の小型化と軽量化が図れる。更に、小型軽量化は、救護補助者の搬送を楽にして、より早く患者の元に駆け付けられるという重要な効果をもたらす事ができる。
本発明の実施形態に係る救命支援システムの全体構成を示した概略図である。 本実施形態に係る救命支援システムにおいて、各機能ブロックを示したブロック図である。 本実施形態に係るイベント情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 本実施形態に係る除細動器情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 本実施形態に係るケースの一例を模式的に示した斜視図である。 本実施形態に係るケースの別の一例を模式的に示した斜視図である。 本実施形態に係る救命支援システムの処理の流れのうち、処理の開始から、救護補助者となる第三者がケースから除細動器を取り出すまでの処理を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る救命支援システムの処理の流れのうち、救護補助者となる第三者がケースから除細動器を取り出してから、一連の処理が終了するまでを示すシーケンス図である。 本実施形態に係る救命支援システムにおいて、ケースの開錠処理の流れを示すシーケンス図である。 本実施形態に係る救命支援システムにおいて、救命支援装置が実行する処理のうち、処理の開始から、除細動器に対して緊急信号の発信要求を送信するまでの処理を示した処理フロー図である。 本実施形態に係る救命支援システムにおいて、救命支援装置が実行する処理のうち、除細動器から、当該除細動器がケースから取り出された旨の通知を受信してから、除細動器の配置位置に基づくナビゲート情報を送信するまでの処理を示した処理フロー図である。 本実施形態に係る救命支援システムにおいて、救命支援装置が実行する処理のうち、除細動器の現在位置情報を受信してから、一連の処理を終了するまでの処理を示した処理フロー図である。 本実施形態に係る救命支援システムにおいて生成されるナビゲート情報の出力イメージの一例を示す図である。 本発明の別の実施形態に係る救命支援システムにおいて、各機能ブロックを示したブロック図である。
符号の説明
1 救命支援装置
2 救護者端末
3 除細動器
4 ケース
4a ケース本体
4b 扉
11 地図情報記憶部
12 イベント情報記憶部
13 除細動器情報記憶部
14 特定処理部
15 ナビゲート情報生成部
16 通信処理部
21 現在位置情報取得部
22 通信処理部
31 信号制御部
32 設置状態検知部
33 現在位置情報取得部
34 入出力部
35 通信処理部
36 送信部
37 信号発信器
38 充電器
39 自己診断部
41 施開錠制御部
42 受信部
43 錠前
43a 錠前本体
43b ロックバー
43c ロック孔
44 給電器
381 充電器
382 充電器
382a 充電側プラス端子
382b 充電側マイナス端子
441 給電器
442 給電器
442a 給電側プラス端子
442b 給電側マイナス端子

Claims (10)

  1. 自動体外式除細動器による救命措置を要する患者を救護する救護者が所持する救護者端末と、所定の場所に配置された複数の自動体外式除細動器と、上記救護者端末からの要求に応じ、上記自動体外式除細動器を、当該自動体外式除細動器の近傍に存在する一般人である第三者を介して上記患者の元に届けさせるための処理を実行する救命支援装置とがネットワークを介して通信可能に構成されたシステムであって、
    上記救護者端末は、
    上記救護者の現在位置に係る情報を取得する現在位置情報取得手段と、
    上記取得した現在位置情報を、上記自動体外式除細動器の供給を要求する救命支援要請と共に上記救命支援装置に対して送信する現在位置情報送信手段と、を有し、
    上記自動体外式除細動器は、
    上記自動体外式除細動器が配置されている場所に居る第三者に対し、上記救命支援要請がなされたという緊急状態を周囲の不特定な第三者に知らせる緊急信号を視覚的又は/及び音声で発信ないし停止する信号発信手段と、
    上記救命支援装置から、上記緊急信号の発信要求を受信する発信要求受信手段と、
    上記緊急信号の発信要求に応じ、上記信号発信手段を制御して、上記緊急信号を発信させる信号制御手段と、を有し、
    上記救命支援装置は、
    少なくとも、上記自動体外式除細動器の配置に係る配置情報を記憶する除細動器情報記憶手段と、
    上記救護者端末から、上記救護者の現在位置情報を、上記救命支援要請と共に受信する現在位置情報受信手段と、
    上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されている配置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から所定の距離範囲内の位置に配置されている自動体外式除細動器を特定する特定処理手段と、
    上記特定した全ての自動体外式除細動器に対して、上記緊急信号の発信要求を送信する発信要求送信手段と、を有する、
    ことを特徴とする救命支援システム。
  2. 上記特定処理手段は、上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されているは位置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から最短の距離に配置されている自動体外式除細動器を特定し、
    上記発信要求送信手段は、上記特定した、上記救護者の現在位置から最短の距離に配置されている自動体外式除細動器に対して、緊急信号の発信要求を送信する、
    請求項1記載の救命支援システム。
  3. 上記自動体外式除細動器は、当該自動体外式除細動器を出し入れ可能とする扉と、当該扉を施開錠するための錠前が取り付けられたケース内に格納して設置されており、
    上記ケースは、
    上記自動体外式除細動器から、当該自動体外式除細動器が緊急信号の発信要求を上記救命支援装置から受信した旨の通知を受信する施開錠情報受信手段と、
    上記自動体外式除細動器から、上記緊急信号の発信要求があった旨の通知を受信したときに、上記錠前を制御して開錠する錠前制御手段と、を有し、
    上記自動体外式除細動器は、
    上記ケースに対して、上記救命支援装置から緊急信号の発信要求を受信した旨の通知を送信する施開錠情報送信手段、を有する、
    請求項1又は2記載の救命支援システム。
  4. 上記自動体外式除細動器は、
    当該自動体外式除細動器が上記ケース内に格納されているか否かの設置状態を検知する設置状態検知手段、を有し、
    上記信号制御手段は、更に、上記設置状態検知手段により、上記自動体外式除細動器を上記救護者の元に供給する第三者によって、当該自動体外式除細動器が上記ケース内から取り出されたことが検知されたときに、上記信号発信手段に制御して緊急信号の発信を停止させる、
    請求項3記載の救命支援システム。
  5. 上記自動体外式除細動器は、
    上記設置状態検知手段に基づき、上記第三者によって上記自動体外式除細動器が上記ケース内から取り出され、上記ケースとの設置状態が解除されたときに、当該設置状態が解除された旨の解除情報を上記救命支援装置に対して送信する解除情報送信手段と、
    上記救命支援装置から、上記緊急信号の発信停止要求を受信する発信停止要求受信手段と、を有し、
    上記信号制御手段は、更に、上記救命支援装置から、緊急信号の発信停止要求を受信したときに、上記信号発信手段を制御して緊急信号の発信を停止させ、
    上記救命支援装置は、
    上記解除情報を受信したときに、上記緊急信号の発信要求を送信した他の自動体外式除細動器に対して、緊急信号の発信停止要求を送信する発信停止要求送信手段、を有する、
    請求項記載の救命支援システム。
  6. 上記ケースは、外部電源と電気的に接続しており、
    上記外部電源から得た電力を上記自動体外式除細動器に給電可能な給電手段、を有し、
    上記自動体外式除細動器は、
    上記給電手段から充電可能な充電手段、を有する、
    請求項3乃至5いずれかの項に記載の救命支援システム。
  7. 上記自動体外式除細動器は、
    上記自動体外式除細動器が配置されている位置から、上記救護者の現在位置までの経路を案内するナビゲート情報の取得要求を送信するナビゲート情報取得要求手段、を有し、
    上記救命支援装置は、
    地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    上記救護者の現在位置情報と、上記特定処理手段により特定した自動体外式除細動器の配置情報と、上記地図情報とに基づき、上記自動体外式除細動器が配置されている位置から上記救護者の現在位置までを案内するナビゲート情報を生成するナビゲート情報生成手段と、
    上記ナビゲート情報を上記自動体外式除細動器に対して送信するナビゲート情報送信手段と、を有する、
    請求項1乃至6いずれかの項に記載の救命支援システム。
  8. 上記自動体外式除細動器は、
    当該自動体外式除細動器の現在位置情報を随時取得する第二の現在位置情報取得手段と、
    上記第二の現在位置情報取得手段により取得した現在位置情報を、上記救命支援装置に対して随時送信する第二の現在位置情報送信手段と、を有し、
    上記救命支援装置は、
    上記自動体外式除細動器から、当該自動体外式除細動器の現在位置情報を受信する第二の現在位置情報受信手段、を有し、
    上記ナビゲート情報生成手段は、上記救護者の現在位置情報と、上記受信した自動体外式除細動器の現在位置情報と、上記地図情報とに基づき、上記自動体外式除細動器の現在位置から上記救護者の現在位置までを案内するナビゲート情報を生成する、
    請求項記載の救命支援システム。
  9. 上記自動体外式除細動器は、
    外部の音声及び映像に係る情報の入力を受け付ける救護情報入力手段と、
    上記入力された音声及び映像に係る情報を上記救命支援装置に対して送信する救護情報送信手段と、を有し、
    上記救命支援装置は、
    上記救護情報を受信する救護情報受信手段と、
    上記救護情報を参照した上で、患者の救命に関する指示を行う管理者からの指示を上記自動体外式除細動器に対して送信する、救命指示送信手段と、を有する、
    請求項1乃至8いずれかの項に記載の救命支援システム。
  10. 自動体外式除細動器による救命措置を要する患者を救護する救護者が所持する救護者端末と、所定の場所に配置された複数の自動体外式除細動器と、上記救護者端末からの要求に応じ、上記自動体外式除細動器を、当該自動体外式除細動器の近傍に存在する一般人である第三者を介して上記患者の元に届けさせるための処理を実行する救命支援装置とがネットワークを介して通信可能に構成されたシステムにより行われる方法であって、
    上記救護者端末は、
    上記救護者の現在位置に係る情報を取得する処理と、
    上記取得した現在位置情報を、上記自動体外式除細動器の供給を要求する救命支援要請と共に上記救命支援装置に対して送信する処理と、を行い、
    上記自動体外式除細動器は、救命支援要請がなされたという緊急状態を周囲の不特定な第三者に知らせる緊急信号を視覚的又は/及び音声で発信ないし停止する信号発信手段を有しており、
    上記自動体外式除細動器が配置されている場所に居る第三者に対し、上記救命支援要請がなされたという緊急状態を周囲の不特定な第三者に知らせる緊急信号を視覚的又は/及び音声で発信ないし停止する処理と、
    上記救命支援装置から、上記緊急信号の発信要求を受信する処理と、
    上記緊急信号の発信要求に応じ、上記信号発信手段を制御して、上記緊急信号を発信させる処理と、を行い、
    上記救命支援装置は、
    少なくとも、上記自動体外式除細動器の配置に係る配置情報を除細動器情報記憶手段に記憶する処理と、
    上記救護者端末から、上記救護者の現在位置情報を、上記救命支援要請と共に受信する処理と、
    上記救護者の現在位置情報と、上記除細動器情報記憶手段に記憶されている配置情報とに基づき、上記救護者の現在位置から所定の距離範囲内の位置に配置されている自動体外式除細動器を特定する処理と、
    上記特定した全ての自動体外式除細動器に対して、上記緊急信号の発信要求を送信する処理と、を行う、
    ことを特徴とする救命支援方法。



    <補正の根拠>
    請求項1 用語を統一し、不明瞭な記載を明確にしたものです。
    請求項10 不明瞭な記載を明確にしたものです。
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