JP5237067B2 - 印刷物発行装置、印刷物発行方法、印刷物発行プログラム - Google Patents

印刷物発行装置、印刷物発行方法、印刷物発行プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置の技術に関し、特に、紙詰まりを生じさせることなく、印刷発行物を人が取り出すまでは保持することのできる印刷物発行装置の技術に関する。
一例としての、従来の料金自動収受機などに用いられる印刷物発行装置101の概略構成を、図10に示す。図10(a)は、印刷物発行装置101を、横から見た場合の断面図である。この図10(a)に示すように、印刷物発行装置101に搭載されている領収書発行ユニット110は、印刷用紙102を搬送するとともに該印刷用紙102に印刷(印字)し、印刷した印刷用紙102を領収書(印刷発行物)としてガイド部材104を介して、印刷物発行装置101の前面に設けられた開口部103から発行した後に、この印刷用紙102をパーシャルカットしている。このパーシャルカットとは、印刷用紙102を完全に切り離さずに、印刷用紙102の一部を切り残す切り方である。
次に、図10(b)に、一例としての領収書発行ユニット110と、印刷用紙102とを上から見た図を示す。この印刷用紙102は、符号A200の波線で示されるようにパーシャルカットされている。また、このパーシャルカットされた領収書は、符号A201に示すように、領収書の一部が切り残してあるため、領収書は、印刷物発行装置101から自重で落ちることや、風で飛ばされたりすることがない。つまり、発行された領収書は、人が取り出すまでは、印刷物発行装置101に保持されている。その後、人が領収書を手で引っ張ることにより、切り残してあった領収書の一部が切断され、領収書が印刷物発行装置101から取り出される。
また、領収書発行ユニット110として、パーシャルカットではなく、フルカットする単票発行装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−76166号公報
しかしながら、従来の印刷物発行装置101にあっては、領収書がユーザに引っ張られて張力により取り出されるために、この張力が、領収書と一部がつながっている印刷用紙102にまで及ぶことがある。そのため、印刷用紙102が通常の送り経路からずれてしまい(具体的には、片寄り状態となり)、領収書発行ユニット110の内部またはガイド部材104で挟まり、紙詰まりの原因になるという問題があった。
例えば、図10(c)に示すように、ユーザが領収書を図面上において左上方向に引っ張ってしまい、そのため、印刷用紙102が、符号A202で示されるように、ガイド部材104の左上部に、挟まることがあった。なお、この図10(c)は、図10(a)の開口部103を前面から見た図である。
また、印刷用紙102が領収書発行ユニット110の内部またはガイド部材104に挟まると、その後の印刷において、印刷用紙102がガイド部材104または開口部103から正常に排出されず、領収書発行ユニット110の内部または領収書発行ユニット110から開口部103の間で印刷用紙102が紙詰まりを起こすという問題が生じていた。
なお、特許文献1に示されるような単票発行装置を領収書発行ユニット110に用いる場合には、印刷用紙をフルカットするとともに、印刷用紙102の幅方向両端部を本来の切断位置よりも奥に深く斜めに切断することにより、紙詰まりを防止することができた。しかしながら、特許文献1に示されるような単票発行装置を用いる場合には、印刷用紙102をフルカットしてしまうために、印刷発行物を人が取り出すまでは保持することができない場合があるという問題が生じていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、紙詰まりを生じさせることなく、印刷発行物を人が取り出すまでは保持することのできる印刷物発行装置を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置であって、印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部が、前記印刷部による印刷が完了したことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じ、該シャッター部材が、前記印刷発行物を保持可能である予め定められた保持可能範囲にあることを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から切断し、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とすることを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置であって、印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部が、前記印刷部による印刷が完了し、前記印刷用紙が前記開口部に搬送されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から切断し、その後、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じて、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とすることを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記制御部が、前記印刷発行物を発行する信号が入力されたことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を開くとともに、前記印刷部を制御して前記印刷発行物を印刷する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記制御部が、前記印刷発行物を前記シャッター部材が前記保持可能範囲で保持可能となる予め定められた保持可能位置まで閉じたことを条件に、前記切断部を制御して前記印刷発行物を切断する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記シャッター制御部が、前記保持可能位置の情報が予め記憶されている保持可能位置情報記憶部と、前記シャッター部材の開閉位置を検出する第1の開閉位置検出部と、前記第1の開閉位置検出部により検出された開閉位置が、前記保持可能位置情報記憶部から読み出した保持可能位置の情報で示される開閉位置以上に閉じているか否かを判定する保持可能位置判定部と、前記保持可能位置判定部の判定した結果が閉じている場合に、前記印刷発行物を前記シャッター部材により保持可能となるまで前記シャッター部材が閉じたことを示す保持可能信号を前記制御部に出力する保持可能信号出力部と、を有し、前記制御部が、前記保持可能信号が前記シャッター制御部から入力されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を切断する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記制御部が、前記印刷発行物を前記開口部から排出可能となる予め定められた排出可能位置まで前記シャッター部材が開いたことを条件として、前記印刷部を制御して前記印刷発行物を印刷する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記シャッター制御部が、前記排出可能位置の情報が予め記憶されている排出可能位置情報記憶部と、前記シャッター部材の開閉位置を検出する第2の開閉位置検出部と、前記第2の開閉位置検出部により検出された開閉位置が、前記排出可能位置情報記憶部から読み出した排出可能位置情報で示される開閉位置以上に開いているか否かを判定する排出可能位置判定部と、前記排出可能位置判定部の判定した結果が開いている場合に、前記印刷発行物を前記開口部から排出可能となるまで前記シャッター部材が開いたことを示す排出可能信号を前記制御部に出力する排出可能信号出力部と、を有し、前記制御部が、前記排出可能信号が前記シャッター制御部から入力されたことを条件として、前記印刷部を制御して前記印刷発行物を印刷する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記印刷部と前記開口部との間の前記シャッター部材が開閉する位置に、前記シャッター部材が閉じる方向に没する紙受板が設けられている、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記シャッター部材は、前記閉鎖位置において、前記シャッター部材の下端面と前記紙受板の表面とにより、前記印刷発行物を挟み、前記印刷発行物を保持し、前記印刷発行物を挟むシャッター部材の下端面と紙受板との表面とは、それぞれ、保持されている印刷発行物に必要な張力が加えられることにより、保持された印刷発行物が、取り出されることが可能なように、表面加工がされている、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記切断部と前記開口部との間に設置され、前記印刷部が印刷した印刷用紙を前記開口部に挟持して搬送するローラ部、を有することを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記制御部が、前記ローラ部を制御して、前記印刷部が前記印刷用紙を印刷して搬送している場合には、前記印刷用紙を挟持して搬送し、前記切断部が前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離した場合には、前記印刷発行物を挟持する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記制御部が、前記ローラ部を制御して、前記切断部が前記印刷発行物を前記印刷用紙から切断している場合には、前記印刷発行物を挟持しつつ搬送を停止する、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記ローラ部が前記印刷用紙を挟持して搬送する速度が、前記印刷部が前記印刷用紙を搬送する速度よりも速い、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、前記ローラ部が、前記搬送される印刷用紙に対して互いに対向する位置に設置されている押さえローラと送り出しローラとを有しており、前記送り出しローラが、前記印刷用紙を搬送するように回転駆動され、前記押さえローラが、前記送り出しローラの方向に付勢されている、ことを特徴とする印刷物発行装置である。
また、本発明は、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行方法であって、前記印刷物発行装置が、印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部が、前記印刷部による印刷が完了したことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じ、該シャッター部材が、前記印刷発行物を保持可能である予め定められた保持可能範囲にあることを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、を有することを特徴とする印刷物発行方法である。
また、本発明は、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行方法であって、前記印刷物発行装置が、印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部が、前記印刷部による印刷が完了し、前記印刷用紙が前記開口部に搬送されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、その後、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じて、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、を有することを特徴とする印刷物発行方法である。
また、本発明は、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行プログラムであって、前記印刷物発行装置が、印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、 少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部としてのコンピュータに、前記印刷部による印刷が完了したことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じ、該シャッター部材が、前記印刷発行物を保持可能である予め定められた保持可能範囲にあることを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、を実行させるための印刷物発行プログラムである。
また、本発明は、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行プログラムであって、前記印刷物発行装置が、印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、 少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部としてのコンピュータに、前記印刷部による印刷が完了し、前記印刷用紙が前記開口部に搬送されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、その後、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じて、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、を実行させるための印刷物発行プログラムである。
この発明によれば、印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置が、印刷用紙を開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより印刷発行物を印刷する印刷部と、印刷発行物を印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、少なくとも開口部を開放する開放位置と開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、開口部に設けられたシャッター部材と、開放位置と閉鎖位置との間でシャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、印刷部と切断部とシャッター制御部とを制御する制御部と、を有し、制御部が、印刷部による印刷が完了したことを条件として、シャッター制御部を制御してシャッター部材を閉じるとともに、切断部を制御して印刷発行物を印刷用紙から切断することにより、切断された印刷発行物が閉じられたシャッター部材に保持されることにより、印刷物発行装置が印刷発行物を人が取り出すまでは保持するという効果を奏するとともに、印刷発行物が印刷用紙から完全に切り離されているために、人が印刷発行物を取り出す場合においても、これから印刷される印刷用紙には外力が加わることがないために、紙詰まりを生じさせることがないという効果を奏する。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による印刷物発行装置1の概略構成図である。ここでは、料金自動収受機などに用いられる印刷物発行装置1が、水平方向に印刷発行物として領収書を発行する場合について説明する。なお、以降においては、印刷物発行装置1において、本願発明と関係する構成のみについて説明する。
図1(a)は、印刷物発行装置1を横から見た場合の断面図である。この図1(a)に示すように、印刷物発行装置1に搭載されている領収書発行ユニット10は、印刷用紙2を搬送するとともに該印刷用紙2に印刷(印字)し、印刷した印刷用紙2を領収書(印刷発行物)としてガイド部材4を介して、印刷物発行装置1の前面に設けられた開口部3から発行した後に、この印刷用紙2をフルカットする。このフルカットとは、印刷用紙2を完全に切り離す切り方である。また、領収書とは、印刷用紙2がフルカットなどにより切断された紙片のことである。
例えば、図1(b)に示すように、領収書発行ユニット10と印刷用紙2とを上から見た場合、この印刷用紙2は符号A300の波線で示されるようにフルカットされる。
また、印刷物発行装置1は、シャッター部材40を有している。印刷物発行装置1は、少なくとも印刷用紙2をフルカットする前に、シャッター部材40を閉じ、開口部3を閉鎖する。シャッター部材40が閉じていることにより、フルカットされた印刷用紙2である領収書は、シャッター部材40に挟まれて印刷物発行装置1に保持され、人が取り出すまでは、自重で落ちることや、風で飛ばされることが無い。
また、領収書がユーザの手で任意の方向に引っ張って取り出された場合であっても、領収書はフルカットされているため、この張力が、これから印刷される印刷用紙2まで及んで引っ張られることはない。そのため、領収書発行ユニット10の内部またはガイド部材4における印刷用紙2の走行経路を乱すことによる紙詰まりを防止することができる。
より具体的には、図1(c)に示すように、ユーザが領収書を任意の方向に引っ張って取り出した場合であっても、印刷用紙2は領収書と完全に切り離されているため、印刷用紙2はガイド部材4に挟まることがない。なお、この図1(c)は、図1(a)の開口部3を前面から見た図である。
次に、図2と図3とを用いて、印刷物発行装置1の構成について説明する。図2は印刷物発行装置1の構成を示す概略ブロック図であり、図3はシャッター部材40を開いた状態における印刷物発行装置1を横から見た断面図である。なお、以降において、同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、図3に示すように、印刷物発行装置1は、ガイド部材4を有している。ガイド部材4は、領収書発行ユニット10が搬送する印刷用紙2を、開口部3へ案内する。ここでいう開口部3とは、印刷物発行装置1の筐体を形成する部材において、印刷用紙2を印刷物発行装置1から取り出すために予め開かれている開口である。また、ここでは、ガイド部材4の上側の部材を上側ガイド部材4a、ガイド部材4の下側の部材を下側ガイド部材4bとして説明する。また、図3のロータリーカッター60(切断部)は、後述する図2のカッター部12により制御され、印刷用紙2をフルカットする。また、印刷物発行装置1は、領収書発行釦70を前面に有している。
図2の説明にもどり、印刷物発行装置1は、領収書発行ユニット10と、シャッターユニット20と、制御部30とを有する。この領収書発行ユニット10は、印字制御部11と印字搬送部(印字部)13とカッター部12とを有する。また、シャッターユニット20は、シャッター制御部21を有する。
印字搬送部13は、印刷用紙2を開口部3へ向けて搬送するとともに、該搬送される印刷用紙2に印刷することにより領収書を印刷する。また、印字搬送部13は、印刷および搬送が完了したことを条件として(完了したことに応じて)、印字完了信号を、印字制御部11を介して制御部30に出力する。なお、印刷用紙2は、例えば、ロール紙である。カッター部12は、領収書を印刷用紙2からフルカットする。印字制御部11は、カッター部12と印字搬送部13とを制御する。
シャッター制御部21は、シャッター部材40を開閉制御する。なお、このシャッター部材40は、図3に示すように、少なくとも開口部3を開放する開放位置(図3の符号P1の位置)と、開口部3を閉鎖する閉鎖位置(図3の符号P2の位置)との間で移動可能であり、開口部3に設けられている。例えば、シャッター部材40は、開口部3の前面または後面に設けられている。なお、シャッター制御部21は、開放位置P1と閉鎖位置P2との間でシャッター部材40を開閉制御する。
ここに、保持可能範囲とは、シャッター部材40と、開口部3の紙受板50との間に印刷用紙2を保持することができる位置をいう。この保持可能範囲とは、閉鎖位置P2と後述する保持可能位置P4との間の範囲のことである。
また、ここに、排出可能範囲とは、印刷用紙2を開口部3から排出することができるシャッター部材40の位置をいう。この排出可能範囲とは、開放位置P1と後述する排出可能位置P3との間の範囲のことである。
例えば、シャッター制御部21は、ソレノイドによりシャッター部材40を開閉制御する。また、シャッター部材40は、自重により、閉じている。そのため、シャッター部材40は、閉じた状態で領収書を自重で挟み保持しているが、領収書が必要な力で引っ張られることにより、領収書は取り出されることが可能である。
制御部30は、印字制御部11を介して印字搬送部13とカッター部12とを制御するとともに、シャッター制御部21を制御する。また、制御部30は、領収書を発行する信号が入力されたことに応じて、シャッター制御部21を制御してシャッター部材40を開くとともに、印字搬送部13を制御して領収書を印刷する。また、制御部30は、印字搬送部13による印刷が完了したことに応じて、シャッター制御部21を制御してシャッター部材40を閉じるとともに、カッター部12を制御して領収書をフルカットする。
また、制御部30は、少なくとも領収書をシャッター部材40により保持可能となる予め定められた保持可能位置(図3の符号P4の位置)までシャッター部材40が閉じた後に、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする。つまり、制御部30は、シャッター部材40が保持可能範囲にあることを条件として、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする。
例えば、シャッター制御部21が、保持可能位置情報記憶部と、第1の開閉位置検出部と、保持可能位置判定部と、保持可能信号出力部とを有するようにする。この保持可能位置情報記憶部には、保持可能位置P4の情報が予め記憶されている。第1の開閉位置検出部は、シャッター部材40の開閉位置を検出する。保持可能位置判定部は、第1の開閉位置検出部により検出された開閉位置が、保持可能位置情報記憶部から読み出した保持可能位置P4の情報で示される開閉位置以上に閉じているか否かを判定する。保持可能信号出力部は、保持可能位置判定部の判定した結果が閉じている場合に、領収書をシャッター部材40により保持可能となるまでシャッター部材40が閉じたことを示す保持可能信号を制御部30に出力する。また、制御部30が、保持可能信号がシャッター制御部21から入力されたことに応じて、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする。
また、制御部30は、少なくとも領収書を開口部3から排出可能となる予め定められた排出可能位置(図3の符号P3の位置)までシャッター部材40が開いた後に、印字制御部11を介して印字搬送部13を制御して領収書を印刷する。つまり、制御部30は、シャッター部材40が排出可能範囲にあることを条件として、印字制御部11を介して印字搬送部13を制御して領収書を印刷する。
例えば、シャッター制御部21が、排出可能位置情報記憶部と、第2の開閉位置検出部と、排出可能位置判定部と、排出可能信号出力部とを有するようにする。この排出可能位置情報記憶部には、排出可能位置P3の情報が予め記憶されている。第2の開閉位置検出部は、シャッター部材40の開閉位置を検出する。排出可能位置判定部は、第2の開閉位置検出部により検出された開閉位置が、排出可能位置情報記憶部から読み出した排出可能位置情報で示される開閉位置以上に開いているか否かを判定する。排出可能信号出力部は、排出可能位置判定部の判定した結果が開いている場合に、領収書を開口部3から排出可能となるまでシャッター部材40が開いたことを示す排出可能信号を制御部30に出力する。また、制御部30が、排出可能信号がシャッター制御部21から入力されたことに応じて、印字制御部11を介して印字搬送部13を制御して、領収書を印刷するようにする。
なお、上記の第1の開閉位置検出部と第2の開閉位置検出部とは、同一の構成としてもよい。また、上記の保持可能位置情報記憶部と排出可能位置情報記憶部とは、同一の構成としてもよい。
なお、上記の保持可能位置P4とは、図3に示すように、閉鎖位置P2と開放位置P1との間の開閉位置であって、例えば、下側ガイド部材4bに沿って印刷用紙2が搬送される位置に対応するシャッター部材40の開閉位置である。
また、上記の排出可能位置P3とは、図3に示すように、閉鎖位置P2と開放位置P1との間の開閉位置であって、例えば、上側ガイド部材4aに沿って印刷用紙2が搬送される位置に対応するシャッター部材40の開閉位置である。
なお、保持可能位置P4と排出可能位置P3とは、印刷用紙2の厚さや、材質、また、ガイド部材4とシャッター部材40との材質に基づいて、定められてもよい。
また、印刷物発行装置1は、印字搬送部13と開口部3との間のシャッター部材40が開閉する位置に、紙受板50が設けられている。より詳細には、紙受板50は、下側ガイド部材4bの上面からずれた位置(図面においては下方の位置)であり、シャッター部材40が閉じる方向に没するように設けられている。
次に、図4を用いて、印刷物発行装置1が、シャッター部材40を閉じた状態について説明する。図4に示すように、シャッター部材40が閉じた状態において、印刷用紙2は紙受板50とシャッター部材40とにより挟まれ、また、下側ガイド部材4bの上面と紙受板50とシャッター部材40とにより、屈曲されて印刷物発行装置1に保持される(図4の符号A参照)。そのため、印刷用紙2は、カッター部12を介してロータリーカッター60により、完全に切り離され領収書となった場合においても、自重で落ちることや、風で飛ばされることがない。
また、シャッター部材40は、閉鎖位置において、シャッター部材40の下端面と紙受板50の表面とにより、領収書を挟み、領収書を保持する。この領収書を挟むシャッター部材40の下端面と紙受板50の表面とは、保持された領収書に必要な張力が加えられることにより、領収書が印刷物発行装置1から取り出されることが可能なように、表面加工がされていてもよい。すなわち、保持力を高めるための粗面加工や、保持力を低減して引き出しを容易にするための平面加工など、印刷用紙2の寸法、自重、表面状態や、シャッター部材40の押え力に応じて、必要な表面状態に調整してもよい。
次に、図5を用いて、印刷物発行装置1の動作について説明する。ここでは、領収書発行釦70がユーザにより押下されたことにより、領収書を発行することを示す信号が印刷物発行装置1に入力され、印刷物発行装置1が領収書を発行する場合について説明する。
まず、ユーザが領収書発行釦70を押下する(ステップS10)。次に、領収書発行釦70が押下されたことに応じて、領収書を発行することを示す信号が領収書発行釦70または領収書発行釦70と関連する制御部から印刷物発行装置1の制御部30に入力される。次に、領収書を発行することを示す信号が入力された印刷物発行装置1の制御部30は、発券指令を領収書発行ユニット10の印字制御部11へ出力するとともに、シャッターを開けることを示す信号であるシャッター開信号をシャッターユニット20のシャッター制御部21へ出力する(ステップS20)。
次に、発券指令が入力された領収書発行ユニット10の印字制御部11は、印字搬送部13に、印字指令を出力する。なお、この印字指令には、紙送りを開始する情報や、印字する情報なども含められている。また、シャッター開信号が入力されたシャッターユニット20のシャッター制御部21は、シャッター部材40を開ける(ステップS30)。
次に、シャッターユニット20のシャッター制御部21が、シャッターを開けつつ、領収書発行ユニット10の印字搬送部13が、印刷用紙2を紙送りするとともに、この紙送りされている印刷用紙2に印字する(ステップS40)。
次に、印刷用紙2の紙送りと印字とが完了したことに応じて、印字完了信号を領収書発行ユニット10の印字搬送部13が、領収書発行ユニット10の印字制御部11を介して、制御部30に出力する(ステップS50)。
次に、印字完了信号が入力された制御部30が、シャッターを閉じることを示す信号であるシャッター閉信号をシャッターユニット20のシャッター制御部21へ出力するとともに、領収書発行ユニット10のカッター部12へ印字制御部11を介して、フルカットする信号を出力する(ステップS60)。
次に、シャッター閉信号が入力されたシャッター制御部21が、シャッター部材40を閉じ、また、フルカットする信号が入力されたカッター部12が、印刷用紙2をフルカットする(ステップS70)。
以上により、フルカットされた印刷用紙2である領収書は、図4に示すように、下側ガイド部材4bと紙受板50とシャッター部材40とにより、挟まれ、屈曲されて印刷物発行装置1に保持される。そのため、領収書は、自重で落ちることや、風で飛ばされることがない。この状態で、ユーザが、領収書を、印刷物発行装置1から取り出すことができる。
次に、図6を用いて、図5の印刷物発行装置1の動作について詳細に説明する。なお、図5のステップと同一のステップには、同一の符号を付して説明する。
まず、ユーザが領収書発行釦70を押下する(ステップS10)。次に、領収書発行釦70が押下されたことに応じて、領収書を発行することを示す信号が領収書発行釦70または領収書発行釦70と関連する制御部から印刷物発行装置1の制御部30に入力される。
次に、領収書を発行することを示す信号が入力された印刷物発行装置1の制御部30は、シャッターを開けることを示す信号であるシャッター開信号をシャッターユニット20のシャッター制御部21へ出力する(ステップS20)。
次に、シャッター開信号が入力されたシャッター制御部21は、シャッター部材40を、閉鎖位置P2から排出可能位置P3を通過して開放位置P1へと開く。なお、シャッター制御部21は、シャッター部材40を排出可能位置P3まで開いたことを検出した場合、排出可能信号を制御部30へ出力する(ステップS25)。
次に、排出可能信号が入力された制御部30は、印字および搬送を実行することを示す印字搬送信号を印字搬送部13へ印字制御部11を介して出力する(ステップS30)。なお、上記の図6におけるステップS20のシャッター開信号とステップS30の印字搬送信号とが、図5におけるステップS20における発券指令に対応する。
図6の説明に戻り、次に、印字搬送信号が入力された印字搬送部13は、印刷用紙2を搬送しつつ、搬送される印刷用紙2に印字する(ステップS40)。次に、印字および搬送が完了したことを検出した印字搬送部13は、印字完了信号を、印字制御部11を介して制御部30へ出力する(ステップS50)。
次に、印字完了信号が入力された制御部30は、シャッターを閉じることを示す信号であるシャッター閉信号をシャッターユニット20のシャッター制御部21へ出力する(ステップS60)。次に、シャッター閉信号が入力されたシャッターユニット20のシャッター制御部21は、シャッター部材40を、開放位置P1から保持可能位置P4を通過して閉鎖位置P2へと閉じる。なお、シャッター制御部21は、シャッター部材40を保持可能位置P4まで閉じたことを検出した場合、保持可能信号を制御部30へ出力する(ステップS65)。
次に、保持可能信号が入力された制御部30は、領収書発行ユニット10のカッター部12へ印字制御部11を介して、フルカットする信号を出力する(ステップS70)。次に、フルカットする信号が入力されたカッター部12が、印刷用紙2をフルカットする(ステップS80)。その後、ユーザが、フルカットされた印刷用紙2である領収書を、印刷物発行装置1から取り出す。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、領収書発行装置としての印刷物発行装置1の制御部30が、印字搬送部13による印刷が完了したことを条件として、シャッター制御部21を制御してシャッター部材40を閉じるとともに、カッター部12を制御して領収書をフルカットし、領収書が閉じられたシャッター部材40に保持されることにより、印刷物発行装置1が領収書を人が取り出すまでは保持することができる。この際、領収書が印刷用紙2から完全に切り離されているために、人が領収書を取り出す場合においても、これから印刷される印刷用紙2には外力が加わることがないために、紙詰まりの原因となる印刷用紙の走行経路の乱れを低減することができる。
また、第1の実施形態による印刷物発行装置1においては、制御部30が、印刷発行物を発行する信号が入力されたことを条件として、シャッター制御部21を制御してシャッター部材40を開くとともに、印字搬送部13を制御して印刷発行物を印刷することにより、領収書を発行していない待機時においては、シャッター部材40が閉鎖位置P2にあり、シャッターが閉じていることにより、雨やチリなどが、印刷物発行装置1内部に入ることを防止できるという効果を奏する。そのため、第1の実施形態による印刷物発行装置1は、屋外に設置される場合においても好適である。
なお、第1の実施形態においては、シャッター制御部21が、シャッター部材40の開閉位置を検出することにより、シャッター部材40が排出可能位置P3または保持可能位置P4まで開閉したか否かを検出するようにしたが、これに限られるものではなく、たとえば、時間を計測することにより、シャッター部材40が排出可能位置P3または保持可能位置P4にあるか否かを検出するようにしてもよい。
例えば、シャッター制御部21が、シャッター部材40が開放位置P1にある状態から閉じ始めてからの時間を計測し、この計測した時間と、予め定められたシャッター部材40が開放位置P1から排出可能位置P3まで閉じる時間とを比較して、シャッター部材40が排出可能位置P3まで閉じたか否かを検出するようにしてもよい。また、保持可能位置P4も、同様に時間を計測することにより、検出するようにしてもよい。
<第2の実施形態>
次に、図7から図9を用いて、第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態による印刷物発行装置1は、第1の実施形態による印刷物発行装置1と同様の構成を有している。ここでは、第2の実施形態による印刷物発行装置1の構成において、第1の実施形態による印刷物発行装置1との相違点についてのみ説明する。なお、この第2の実施形態の構成において、図1から図6に示した第1の実施形態の構成と同様の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
まず、図7を用いて、図3に示す第1の実施形態と、第2の実施形態との構成における相違点について説明する。この図7に示すように、第2の実施形態による印刷物発行装置1は、ロータリーカッター60と開口部3およびガイド部材4との間に設置され、ガイド部材4を介して開口部3に、印字搬送部13が印刷した印刷用紙2を挟持して搬送するローラ部90を有している。
ローラ部90は、搬送される印刷用紙2に対して互いに対向する位置に設置されている押さえローラ7と送り出しローラ8とを有している。この送り出しローラ8が、印刷用紙2を搬送するように回転駆動される。たとえば、印刷物発行装置1は、送り出しローラ8を回転駆動させる駆動モータを有しており、制御部30がこの駆動モータを制御する。また、押さえローラ7が、送り出しローラ8の方向に付勢されている。たとえば、バネなどの弾性体により、押さえローラ7が、送り出しローラ8の方向に付勢されている。
この図7に示すように、一例としての印字搬送部13は、印刷用紙2に印刷するサーマルヘッドなどの印字ヘッド部5と、印刷用紙2を搬送するプラテンローラ6とを有している。なお、図3においては印字搬送部13を省略して記載しているが、図3においても図7と同様に、図3の紙面上においてロータリーカッター60の左側に、印字搬送部13が設置されている。
次に、このローラ部90の動作、すなわち、制御部30によるローラ部90の制御方法について説明する。
制御部30は、ローラ部90を制御して、印字搬送部13が印刷用紙2を印刷して搬送している場合には、印刷用紙2を挟持して搬送し、ロータリーカッター60が領収書を印刷用紙2から完全に切り離した場合には、領収書を挟持する。たとえば、制御部30は、ローラ部90を制御して、領収書が印刷用紙2から完全に切り離された後は、ローラ部90が領収書を挟持するようにする。そして、制御部30は、ローラ部90を制御して、領収書が印刷用紙2から完全に切り離され、シャッター部材40が閉じられている場合には、ローラ部90が領収書を挟持するようにする。
また、制御部30は、ローラ部90を制御して、ロータリーカッター60が領収書を印刷用紙2から完全に切り離すように切断している場合には、印刷用紙2を挟持しつつ搬送を停止する。これは、ロータリーカッター60が領収書を正常に切断できるようにするためである。そして、ロータリーカッター60は、印刷用紙2から切断された領収書を、挟持する。
上述したように、印字搬送部13が印刷用紙2を搬送する期間だけ、制御部30はローラ部90を制御して印刷用紙2を搬送させる。たとえば、図6を用いて説明した印刷物発行装置1の動作において、印字搬送部13が印刷用紙2を搬送する期間、すなわち、印字搬送部13が印刷用紙2を印刷して搬送する期間であるステップS40の期間において、制御部30はローラ部90の送り出しローラ8を回転駆動させて、ローラ部90が印刷用紙2を搬送する。
そして、この印字搬送部13が印刷用紙2を搬送する期間において、ローラ部90は、ローラ部90が有する押さえローラ7と送り出しローラ8とにより印刷用紙2を搬送しつつ、押さえローラ7と送り出しローラ8との間で、この印刷用紙2を挟持している。
次に、第2の実施形態による印刷物発行装置1の動作について説明する。この第2の実施形態による印刷物発行装置1の一例としての動作は、このローラ部90の動作以外は、第1の実施形態の場合と同様である。すなわち、第2の実施形態による印刷物発行装置1は、図5および図6の第1の実施形態の場合と同様に、動作する。ただし、上述したように、印字搬送部13が印刷用紙2を印刷して搬送する期間であるステップS40において、ローラ部90が、印刷用紙2を搬送するとともに、この印刷用紙2を挟持している点が異なる。
そして、図6を用いて説明した印刷物発行装置1と同様の動作により、図6のステップS80に示すようにフルカットが行われた場合には、図8に示すような状態となる。
この図8に示すように、図4の場合と同様に、シャッター部材40が閉じた状態において、領収書は紙受板50とシャッター部材40とにより挟まれ、また、下側ガイド部材4bの上面と紙受板50とシャッター部材40とにより、屈曲されて印刷物発行装置1に保持される(図8の符号A参照)。更に、ローラ部90が、領収書を挟持している(図8の符号B参照)。
以降、シャッター部材40が閉じた状態において、領収書は紙受板50とシャッター部材40とにより挟まれる領域、および、下側ガイド部材4bの上面と紙受板50とシャッター部材40とにより、屈曲されて印刷物発行装置1に保持される領域(図8の符号Aを参照)を、第1の保持領域と称して説明する。また、ローラ部90により、領収書を挟持している領域(図8の符号Bを参照)を、第2の保持領域と称して説明する。
上述したように、第1の実施形態においては、印刷物発行装置1は第1の保持領域(図4の符号Aを参照)のみで領収書を保持していたのに対して、この第2の実施形態においては、印刷物発行装置1は第1の保持領域と第2の保持領域との2つの保持領域(図8の符号Aと符号Bとを参照)で領収書を保持している。
このように、この第2の実施形態は、第1の実施形態と同様に第1の保持領域で領収書を保持している。そのため、この第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に、印刷用紙2は、カッター部12を介してロータリーカッター60により完全に切り離され領収書となった場合においても、自重で落ちることや、風で飛ばされることがない。また、この第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に、第1の保持領域(図8の符号Aを参照)で領収書を保持しているため、第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。
更に、この第2の実施形態においては、印刷物発行装置1は第1の保持領域と第2の保持領域との2つの保持領域(図8の符号Aと符号Bとを参照)で領収書を保持していることにより、次のような効果を得ることができる。
たとえば、第1の実施形態の場合のように第1の保持領域のみの1つの保持領域で領収書を保持する場合には、突風が発生した場合には、この1つの保持領域では、十分に領収書を保持することができずに、領収書が飛散する可能性がある。このように1つの保持領域で領収書を保持する場合に、突風が発生する場合でも領収書が飛散しないようにするためには、この1つの保持領域で領収書を保持する力を大きくすることが考えられる。すなわち、紙受板50とシャッター部材40とにより領収書を挟む圧力を大きくすること、または、下側ガイド部材4bの上面と紙受板50とシャッター部材40とにより屈曲して領収書を保持する力を大きくすることが考えられる。しかしながら、領収書は、人の手により引っ張って取り出されるものであるため、領収書を大きな力で保持した場合には、人の手により領収書が引っ張って取り出される場合に、領収書が引っ張って取り出されずに、ちぎれる可能性がある。
これに対して、第2の実施形態においては、上述したように、1つの保持領域で領収書を保持するのではなく、第1の保持領域と第2の保持領域との2つの保持領域で領収書を保持している。よって、この2つの保持領域で領収書を保持する力を分散させて、領収書を保持することができる。そのため、突風が発生する場合にも領収書が飛散することがないような力で保持しつつ、かつ、領収書が人の手により引っ張って取り出される場合でも、領収書がちぎれる可能性が無い力で保持することができる。
また、第2の実施形態においては、この2つの保持領域で領収書を保持しているため、紙受板50とシャッター部材40とにより領収書を挟む圧力を、第1の実施形態の場合に対比して小さくすることも可能である。よって、第2の実施形態は第1の実施形態に対比して、たとえば、シャッター部材40として軽量なものを用いることも可能である。これは、シャッター部材40は、閉じた状態で領収書を自重で挟み保持しているからである。
次に、ローラ部90と印字搬送部13との関係について詳細に説明する。ローラ部90と印字搬送部13においては、ローラ部90が印刷用紙2を挟持して搬送する速度が、印字搬送部13が印刷用紙2を搬送する速度よりも速くなるようにしてある。すなわち、ローラ部90の送り出しローラ8による印刷用紙2の搬送速度が、印字搬送部13のプラテンローラ6による印刷用紙2の搬送速度よりも速い。これにより、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8との間で、印刷用紙2には張力が加えられるために、印刷用紙2がたわまないようにして搬送することができる。
たとえば、ローラ部90の送り出しローラ8による印刷用紙2の搬送速度が、印字搬送部13のプラテンローラ6による印刷用紙2の搬送速度よりも速くなるようにするために、送り出しローラ8とプラテンローラ6との回転速度を同じとし、ローラ部90の送り出しローラ8の直径よりも、印字搬送部13のプラテンローラ6の直径が大きくなるようにしてもよい。
ところで、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8との間で、もし、印刷用紙2に大きい張力を加えるような場合があると、印刷用紙2が破れる可能性がある。本実施形態においては、印刷用紙2に加えられる張力は、印刷用紙2が破れる可能性がないように、送り出しローラ8の直径とプラテンローラ6の直径との大きさが予め定められている。
一例としては、送り出しローラ8の直径を18.3mmとし、プラテンローラ6の直径を20.0mmとする。一般的には、印刷用紙2の紙質、および、送り出しローラ8とプラテンローラ6とのローラ表面部分の材質にも依存するが、ローラ部90の送り出しローラ8による印刷用紙2の搬送速度が、印字搬送部13のプラテンローラ6による印刷用紙2の搬送速度よりも、10%程度速いことが望ましい。
また、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8との間で印刷用紙2が破れないようにするために、押さえローラ7が送り出しローラ8の方向に付勢されている力を、調整するようにしてもよい。たとえば、バネなどの弾性体を調整して、押さえローラ7が送り出しローラ8の方向に付勢されている圧力を、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8との間で印刷用紙2が破れないような値に、予め調整しておく。
これにより、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8との間で印刷用紙2が破れるような場合には、バネなどの弾性体により、押さえローラ7が送り出しローラ8から遠ざかる方に変位させることができる。そのため、印刷用紙2が破れるような場合には、押さえローラ7と送り出しローラ8とは、印刷用紙2に対して空転するまたは滑るようになる。よって、ローラ部90は、印刷用紙2が破れるまで、印刷用紙2を搬送することがない。このようにして、第2の実施形態においては、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8との間で、印刷用紙2が破れることがない。
なお、プラテンローラ6が印刷用紙2を搬送する場合の力(圧力)と、送り出しローラ8が印刷用紙2を搬送する場合の力(圧力)とでは、プラテンローラ6が印刷用紙2を搬送する力(圧力)の方が大きくなるようにしてあり、プラテンローラ6上で印刷用紙2がすべることがないようにしてある。これにより、送り出しローラ8がプラテンローラ6よりも早く印刷用紙2を搬送しようとする場合においても、プラテンローラ6は、自身の回転速度で印刷用紙2を搬送することができる。よって、印字ヘッド部5は、プラテンローラ6により搬送される印刷用紙2に、印刷することができる。
ところで、ローラ部90で保持された領収書は、人の手で引っ張られることにより、抜き取って取り出される必要がある。この抜き取りのために、たとえば、ローラ部90の押さえローラ7は、摩擦係数の低い材質、たとえば、ジュラコン製であることが望ましい。これにより、領収書が人の手で引っ張られた場合に、ローラ部90から領収書が、スムーズに抜き取られるようになる。
また、ローラ部90の押さえローラ7と送り出しローラ8との間で挟持されている領収書が、人の手で引っ張られて抜き取って取り出されるように、押さえローラ7が送り出しローラ8の方向に付勢されている力を、調整するようにしてもよい。たとえば、バネなどの弾性体を調整してもよい。これにより、領収書が人の手で引っ張られた場合に、ローラ部90から領収書が、スムーズに抜き取られるようになる。また、印字搬送部13のプラテンローラ6とローラ部90の送り出しローラ8を連動して回転させている場合は、プラテンローラ6と送り出しローラ8の駆動伝達部に丸断面ベルトとプーリーのような過大な力が加わった時に、プーリーが滑り駆動伝達力が減少する方式を採用しても良い。そうすることにより、領収書が人の手で引っ張られた場合に、送り出しローラ8のみ空転し、領収書がスムーズに抜き取られるようになる。また、空転することにより、プラテンローラ6が動かず、次領収書発行に影響がない。
なお、上記に説明した第2の実施形態による印刷物発行装置1の動作は、ローラ部90の動作以外は、第1の実施形態の場合と同様である、として説明した。すなわち、第2の実施形態による印刷物発行装置1は、図5および図6の第1の実施形態の場合と同様に、動作するものとして説明した。しかし、第2の実施形態による印刷物発行装置1の動作は、これに限るものではない。
たとえば、第1の実施形態による印刷物発行装置1においては、印刷物発行装置1は第1の保持領域(図8の符号A参照)のみで印刷用紙2を保持するために、制御部30は、シャッター部材40が保持可能範囲にあることを条件として、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする必要があった。
これに対して、第2の実施形態による印刷物発行装置1においては、第1の保持領域と第2の保持領域との2つの保持領域で印刷用紙2を保持しており、特に、印刷用紙2が開口部3へ搬送される場合には、常に、第2の保持領域で印刷用紙2が保持されている。すなわち、印刷用紙2が開口部3へ搬送される場合には、ローラ部90が、印刷用紙2を、挟持している。そのため、シャッター部材40が保持可能範囲に無い場合に、印刷用紙2から領収書がフルカットされたとしても、この領収書はローラ部90により挟持されており、自重で落ちることがない。
よって、第2の実施形態による印刷物発行装置1においては、制御部30が、シャッター部材40が保持可能範囲にあることを条件として、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする必要がない。すなわち、第2の実施形態による印刷物発行装置1においては、第1の実施形態による印刷物発行装置1の動作のように、シャッター制御部21は、図6のステップS65に示すように、シャッター部材40を保持可能位置P4まで閉じたことを検出する必要がない。
次に、図9を用いて、シャッター部材40を保持可能位置P4まで閉じたことを検出しない場合における第2の実施形態による印刷物発行装置1の、一例としての動作を説明する。なお、この図9において、図6の第1の実施形態による印刷物発行装置1の動作と同一の動作には、同一の符号(ステップ番号)を付して説明する。
この図9の動作において、ステップS10からステップS50までの動作においては、ステップS40においてローラ部90が動作すること以外については、第2の実施形態による印刷物発行装置1の動作は、第1の実施形態の場合と同様である。そのため、ステップS10からステップS50までの動作の説明を省略する。
次に、ステップS50以降の印刷物発行装置1の動作について説明する。なお、このステップS50において、ローラ部90が、印刷用紙2を挟持している点が、第2の実施形態と第1の実施形態とでは、相違している。
このステップS50で、印字完了信号が印字搬送部13から入力された制御部30は、次に、領収書発行ユニット10のカッター部12へ印字制御部11を介して、フルカットする信号を出力する(ステップS70)。次に、フルカットする信号が入力されたカッター部12が、印刷用紙2をフルカットする(ステップS80)。
また、その後、印字完了信号が印字搬送部13から入力された制御部30は、シャッターを閉じることを示す信号であるシャッター閉信号をシャッターユニット20のシャッター制御部21へ出力する(ステップS90)。次に、シャッター閉信号が入力されたシャッターユニット20のシャッター制御部21は、シャッター部材40を、開放位置P1から閉鎖位置P2へと閉じる。その後、ユーザが、フルカットされた印刷用紙2である領収書を、印刷物発行装置1から取り出す。
なお、この図9において、制御部30は、ステップS80で印刷用紙2をフルカットした後に、シャッター閉信号を出力して(図9のステップS90参照)、シャッター部材40を閉鎖位置P2へと閉じている。しかし、これに限られるものではなく、図6の場合と同様に、ステップS50で印字完了信号が入力されたことに応じて、制御部30は、シャッター閉信号を出力して、シャッター部材40を閉鎖位置P2へと閉じるようにしてもよい。このように、制御部30は、シャッター部材40の位置に依存せずに、印字完了信号が印字搬送部13から入力された後であれば、任意のタイミングで、シャッターを閉じることを示す信号であるシャッター閉信号をシャッターユニット20のシャッター制御部21へ出力してもよい。
上述したように、第2の実施形態においては、図9のステップS50において、ローラ部90が印刷用紙2を挟持しているために、この状態において印刷用紙2をフルカットしたとしても、印刷用紙2からフルカットされた領収書が印刷物発行装置1から落ちることが無い。よって、第1の実施形態の場合のように、シャッター部材40が保持可能範囲にあることを条件として、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする必要がない。
このように、第2の実施形態においては、シャッター部材40が保持可能範囲にあるか否かを判定する必要がないため、第1の実施形態に対比して、シャッター部材40が保持可能範囲にあるか否かを判定する処理を減じる効果がある。また、この判定結果に応じて制御部30が動作する必要がないため、制御部30で実行される処理を、簡易にすることができる効果がある。
ところで、突風が発生した場合においても領収書が飛散することを防止するためには、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、制御部30が、シャッター部材40が保持可能範囲にあることを条件として、印字制御部11を介してカッター部12を制御して、領収書をフルカットする方が望ましい。このようにすることにより、フルカットされた領収書は、印刷用紙2からフルカットされる段階から、第1の保持領域と第2の保持領域との2つの保持領域で保持されている。よって、領収書がフルカットされた後の任意のタイミングで突風が発生するような場合においても、領収書が飛散することがない。
なお、第1の実施形態または第2の実施形態においては、水平方向に領収書を発行する場合の印刷物発行装置1について説明したが、これに限られるものではなく、印刷物発行装置1は、下方向または上方向に領収書を発行するようにしてもよい。
また、第1の実施形態または第2の実施形態においては、印刷発行物として領収書を発行する場合の印刷物発行装置1について説明したが、これに限られるものではなく、印刷物発行装置1は、たとえば、待ち順序を整理するための整理番号である印刷発行物を発券する発券装置や、乗車券や航空券である印刷発行物を発行する発券装置に用いることも可能である。
なお、上記に説明した第1の実施形態または第2の実施形態においては、図2における制御部30と印字制御部11とを異なる構成として説明したが、この制御部30と印字制御部11とは、一体として構成するようにしてもよい。
また、図2における制御部30または印字制御部11は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、この制御部30または印字制御部11はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、制御部30または印字制御部11の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
この発明の第1の実施形態による領収書発行装置の概略構成を示す構成図である。 図1の印刷物発行装置1の構成を示す概略ブロック図である。 シャッター部材40を開いた状態における第1の実施形態による印刷物発行装置1を横から見た断面図である。 シャッター部材40を閉じた状態における第1の実施形態による印刷物発行装置1を横から見た断面図である。 第1の実施形態による印刷物発行装置1の動作概要を示すフローチャートである。 第1の実施形態による印刷物発行装置1の動作を詳細に示すフローチャートである。 シャッター部材40を開いた状態における第2の実施形態による印刷物発行装置1を横から見た断面図である。 シャッター部材40を閉じた状態における第2の実施形態による印刷物発行装置1を横から見た断面図である。 第2の実施形態による印刷物発行装置1の動作を詳細に示すフローチャートである。 従来の領収書発行装置の概略構成を示す構成図である。
符号の説明
1、101 印刷物発行装置
2、102 印刷用紙
3、103 開口部
4、104 ガイド部材
4a 上側ガイド部材
4b 下側ガイド部材
5 印字ヘッド部
6 プラテンローラ
7 押さえローラ
8 送り出しローラ
10、110 領収書発行ユニット
11 印字制御部
12 カッター部
13 印字搬送部
20 シャッターユニット
21 シャッター制御部
30 制御部
40 シャッター部材
50 紙受板
60 ロータリーカッター
70 領収書発行釦
90 ローラ部
P1 開放位置
P2 閉鎖位置
P3 排出可能位置
P4 保持可能位置

Claims (18)

  1. 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置であって、
    印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、
    前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、
    少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、
    前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、
    前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部が、
    前記印刷部による印刷が完了したことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じ、該シャッター部材が、前記印刷発行物を保持可能である予め定められた保持可能範囲にあることを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から切断し、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする
    ことを特徴とする印刷物発行装置。
  2. 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置であって、
    印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、
    前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、
    少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、
    前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、
    前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部が、
    前記印刷部による印刷が完了し、前記印刷用紙が前記開口部に搬送されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から切断し、その後、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じて、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする
    ことを特徴とする印刷物発行装置。
  3. 前記制御部が、
    前記印刷発行物を発行する信号が入力されたことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を開くとともに、前記印刷部を制御して前記印刷発行物を印刷する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷物発行装置。
  4. 前記制御部が、
    前記印刷発行物を前記シャッター部材が前記保持可能範囲で保持可能となる予め定められた保持可能位置まで閉じたことを条件に、前記切断部を制御して前記印刷発行物を切断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷物発行装置。
  5. 前記シャッター制御部が、
    前記保持可能位置の情報が予め記憶されている保持可能位置情報記憶部と、
    前記シャッター部材の開閉位置を検出する第1の開閉位置検出部と、
    前記第1の開閉位置検出部により検出された開閉位置が、前記保持可能位置情報記憶部から読み出した保持可能位置の情報で示される開閉位置以上に閉じているか否かを判定する保持可能位置判定部と、
    前記保持可能位置判定部の判定した結果が閉じている場合に、前記印刷発行物を前記シャッター部材により保持可能となるまで前記シャッター部材が閉じたことを示す保持可能信号を前記制御部に出力する保持可能信号出力部と、
    を有し、
    前記制御部が、
    前記保持可能信号が前記シャッター制御部から入力されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を切断する、
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷物発行装置。
  6. 前記制御部が、
    前記印刷発行物を前記開口部から排出可能となる予め定められた排出可能位置まで前記シャッター部材が開いたことを条件として、前記印刷部を制御して前記印刷発行物を印刷する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項に記載の印刷物発行装置。
  7. 前記シャッター制御部が、
    前記排出可能位置の情報が予め記憶されている排出可能位置情報記憶部と、
    前記シャッター部材の開閉位置を検出する第2の開閉位置検出部と、
    前記第2の開閉位置検出部により検出された開閉位置が、前記排出可能位置情報記憶部から読み出した排出可能位置情報で示される開閉位置以上に開いているか否かを判定する排出可能位置判定部と、
    前記排出可能位置判定部の判定した結果が開いている場合に、前記印刷発行物を前記開口部から排出可能となるまで前記シャッター部材が開いたことを示す排出可能信号を前記制御部に出力する排出可能信号出力部と、
    を有し、
    前記制御部が、
    前記排出可能信号が前記シャッター制御部から入力されたことを条件として、前記印刷部を制御して前記印刷発行物を印刷する、
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷物発行装置。
  8. 前記印刷部と前記開口部との間の前記シャッター部材が開閉する位置に、前記シャッター部材が閉じる方向に没する紙受板が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項に記載の印刷物発行装置。
  9. 前記シャッター部材は、前記閉鎖位置において、前記シャッター部材の下端面と前記紙受板の表面とにより、前記印刷発行物を挟み、前記印刷発行物を保持し、
    前記印刷発行物を挟むシャッター部材の下端面と紙受板との表面とは、それぞれ、保持されている印刷発行物に必要な張力が加えられることにより、保持された印刷発行物が、取り出されることが可能なように、表面加工がされている、
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷物発行装置。
  10. 前記切断部と前記開口部との間に設置され、前記印刷部が印刷した印刷用紙を前記開口部に挟持して搬送するローラ部、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項に記載の印刷物発行装置。
  11. 前記制御部が、
    前記ローラ部を制御して、
    前記印刷部が前記印刷用紙を印刷して搬送している場合には、前記印刷用紙を挟持して搬送し、
    前記切断部が前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離した場合には、前記印刷発行物を挟持する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の印刷物発行装置。
  12. 前記制御部が、
    前記ローラ部を制御して、
    前記切断部が前記印刷発行物を前記印刷用紙から切断している場合には、前記印刷発行物を挟持しつつ搬送を停止する、
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の印刷物発行装置。
  13. 前記ローラ部が前記印刷用紙を挟持して搬送する速度が、
    前記印刷部が前記印刷用紙を搬送する速度よりも速い、
    ことを特徴とする請求項10から請求項12に記載の印刷物発行装置。
  14. 前記ローラ部が、
    前記搬送される印刷用紙に対して互いに対向する位置に設置されている押さえローラと送り出しローラとを有しており、
    前記送り出しローラが、前記印刷用紙を搬送するように回転駆動され、
    前記押さえローラが、前記送り出しローラの方向に付勢されている、
    ことを特徴とする請求項10から請求項13に記載の印刷物発行装置。
  15. 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行方法であって、
    前記印刷物発行装置が、
    印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、
    前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、
    少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、
    前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、
    前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部が、
    前記印刷部による印刷が完了したことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じ、該シャッター部材が、前記印刷発行物を保持可能である予め定められた保持可能範囲にあることを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、
    を有することを特徴とする印刷物発行方法。
  16. 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行方法であって、
    前記印刷物発行装置が、
    印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、
    前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、
    少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、
    前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、
    前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部が、
    前記印刷部による印刷が完了し、前記印刷用紙が前記開口部に搬送されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、その後、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じて、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、
    を有することを特徴とする印刷物発行方法。
  17. 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行プログラムであって、
    前記印刷物発行装置が、
    印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、
    前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、
    少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、
    前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、
    前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部としてのコンピュータに、
    前記印刷部による印刷が完了したことを条件として、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じ、該シャッター部材が、前記印刷発行物を保持可能である予め定められた保持可能範囲にあることを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、
    を実行させるための印刷物発行プログラム。
  18. 印刷発行物を開口部より発行する印刷物発行装置において用いられる印刷物発行プログラムであって、
    前記印刷物発行装置が、
    印刷用紙を前記開口部へ向けて搬送するとともに該搬送される印刷用紙に印刷することにより前記印刷発行物を印刷する印刷部と、
    前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断する切断部と、
    少なくとも前記開口部を開放する開放位置と前記開口部を閉鎖する閉鎖位置との間で移動可能であり、前記開口部に設けられたシャッター部材と、
    前記開放位置と前記閉鎖位置との間で前記シャッター部材を開閉制御するシャッター制御部と、
    前記印刷部と前記切断部と前記シャッター制御部とを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部としてのコンピュータに、
    前記印刷部による印刷が完了し、前記印刷用紙が前記開口部に搬送されたことを条件として、前記切断部を制御して前記印刷発行物を前記印刷用紙から完全に切り離すように切断し、その後、前記シャッター制御部を制御して前記シャッター部材を閉じて、切断された前記印刷発行物をシャッター部材で挟んで保持された状態とする切断手順、
    を実行させるための印刷物発行プログラム。
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