JP5236243B2 - Rfタグ - Google Patents

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Description

本発明は無線通信によりデータの交信(受信、送信)を行うRFタグに関する。本発明は、特に無線通信において大電力を受信した場合にRFタグのチップ本体の素子の劣化や破壊を防止する保護回路を具備するRFタグに関する。
近年、無線通信を利用した個体識別技術(以下、無線通信システムという)が注目を集めている。特に、無線通信によりデータの交信を行うデータキャリアとして、RFID(Radio Frequency Identification)技術を利用したRFタグ(以下、本明細書においてはカード型、チップ型等の形状を問わず総称してRFタグという)による個体識別技術が注目を集めている。RFタグは、IC(Integrated Circuit)タグ、ICチップ、RFIDタグ、無線タグ、電子タグとも呼ばれる。無線チップを用いた個体識別技術は、個々の対象物の生産、管理等に役立てられ始めており、個人認証への応用も進められている。
ここでいう無線通信システムとは、リーダ/ライタ等の電力供給源兼送受信器と、RFタグ等の送受信器との間を無線でデータのやりとりをする通信システムである。
無線通信システムでは、リーダ/ライタとRFタグとが物理的に接続されている必要がない。つまり、リーダ/ライタが指定する領域にRFタグが存在しさえすれば、リーダ/ライタはRFタグと通信し、RFタグとデータのやりとりをおこなうことができる。
リーダ/ライタとRFタグ間においては、通信距離を伸ばすためにリーダ/ライタからRFタグへの電力供給効率を高める研究開発が盛んである(例えば特許文献1を参照)。
特開2006−5651号公報
一方、無線通信システムにおいては、リーダ/ライタにより複数のRFタグを同時に読み取る場合、リーダ/ライタとそれぞれのRFタグとの間の距離(以下、通信距離と記す)は全く同じではない。また、RFタグが貼り付けられた商品をカートンに詰めてフォークリフトでリーダ/ライタの前を通過するなど、通信距離は時々刻々と変化する場合もあり得る。
一般に電力は、電力が放射される点から電力が測定点までの距離の二乗に比例して減衰する。つまり、通信距離によってリーダ/ライタからRFタグへ供給される電力は異なる。
そのため、特にリーダ/ライタとRFタグが接触しているときなど通信距離が極端に短い場合には、RFタグに大電力が供給されてしまう。大電力がRFタグに供給されてしまった場合、RFタグはリーダ/ライタからの信号を正確に復調できずに誤動作し、RFタグの内部素子が劣化する。また最悪の場合には、RFタグ自体が破壊されたりする可能性がある。
本発明は、以上のような問題を鑑みてなされたものであり、通信距離が極端に短い場合でもRFタグが正常に動作し、かつ、信頼性の高いRFタグを提供することを課題とする。
本発明は、上記の問題を鑑みなされたものである。本発明は、無線通信によりデータの交信を行うRFタグにおいて、外部より供給される電力と基準となる電力との比較を行う比較回路と、前記比較回路において前記外部より供給される電力が前記基準となる電力に対し高い場合に動作する保護回路部と、を有することを特徴とする。
本発明のRFタグの一は、外部より供給される電力と、基準となる電力との比較を行う比較回路と、比較回路において外部より供給される電力が基準となる電力に対し高い場合に動作する保護回路部と、を有することを特徴とする。
また別の本発明のRFタグの一は、データを処理するロジック回路部に電力を供給する電源回路部に外部より供給される電力と、基準となる電力との比較を行う比較回路と、比較回路において外部より供給される電力が基準となる電力に対し高い場合に動作する保護回路部と、を有することを特徴とする。
また別の本発明のRFタグの一は、外部より供給される電力と、基準となる電力との比較を行う比較回路と、スイッチおよび負荷を有する保護回路部とを有し、比較回路において外部より供給される電力が基準となる電力に対し高い場合に、スイッチをオンにすることで保護回路部を動作させることを特徴とする。
また別の本発明のRFタグの一は、データを処理するロジック回路部に電力を供給する電源回路部に外部より供給される電力と、基準となる電力との比較を行う比較回路と、スイッチおよび負荷を有する保護回路部とを有し、比較回路において外部より供給される電力が基準となる電力に対し高い場合に、スイッチをオンにすることで保護回路部を動作させることを特徴とする。
なお本発明におけるRFタグは、アンテナを有し、外部から供給される電力は、アンテナより供給されるものであってもよい。
なお本発明におけるRFタグはアンテナ、入力回路部、ロジック回路部を有し、比較回路及び保護回路部は、入力回路部に設けられていてもよい。
なお本発明におけるRFタグはバッテリーを有し、バッテリーを充電するために外部より供給される電力と、基準となる電力との比較を行う充電用比較回路と、充電用比較回路において外部より供給される電力が基準となる電力に対し高い場合に動作する充電用保護回路部と、を有する構成でもよい。
なお本発明におけるRFタグはバッテリーを有し、バッテリーを充電するために外部より供給される電力と、基準となる電力との比較を行う充電用比較回路と、スイッチと、負荷を有する充電用保護回路部とを有し、充電用比較回路において外部より供給される電力が基準となる電力に対し高い場合に、充電用保護回路部におけるスイッチをオンにすることで充電用保護回路部を動作させる構成でもよい。
なお、本明細書において接続されているとは、電気的に接続されているものとする。
本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
以下に、本発明の実施の形態及び実施例を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、実施の形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態及び実施例を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本発明の第1実施形態について図1を用いて説明する。
本発明のRFタグは図1に示すとおり、回路部11と、整流回路15と、入力電圧VINと基準電圧V_BIASを比較するための手段である比較回路12と、保護回路部10を有する。保護回路部10は、入力電圧VINと基準電圧V_BIASと比較した結果をうけてオン又はオフするようなスイッチ13と、負荷14を有する。
図1の保護回路部10において、スイッチ13と+V端子の間に入力インピーダンスを変化させるような負荷14を有している。なお保護回路部10において、負荷14はスイッチ13と−V端子の間に配置しても良い。さらに保護回路部10において、スイッチ13自体の負荷を利用できる場合は、負荷14はなくても構わない。
図1の比較回路12は、入力電圧VINと基準電圧V_BIASの電位を比較し、+V端子から入力された電圧がV_BIASより小さいときは、スイッチ13をオフのままにし、+V端子から入力された電圧がV_BIASより大きいときは、スイッチ13をオンにする。
すなわち、図1の保護回路部10以外のインピーダンスがZであったとすると、スイッチ13がオンの時、保護回路部10のインピーダンスはZであり、入力インピーダンスはZとZの並列接続であらわされ、((1/Z+1/Z−1)となる。一方、保護回路部10におけるスイッチ13がオフの時、保護回路部10のインピーダンスZは実質無限大であり、入力インピーダンスはZとなる。
なお、入力電圧VINと基準電圧V_BIASとを必ずしも直接比較する必要はない。具体的には、図11(a)、図11(b)を用いて説明する。
図11(a)に示すように、入力電圧VINが非常に大きい場合、+V端子とーV端子との間に抵抗器R1および抵抗器R2を直列に接続し、抵抗器R1と抵抗器R2の接続地点の電位を入力電圧VIN2とする。入力電圧VIN2と基準電圧V_BIASを比較回路12において比較する方法をとっても良い。
また図11(b)に示すように、入力電圧VINと比較回路12との間に抵抗器R1を介すなどして、電流Iを検出し、検出された電流Iと基準電流Iを電流比較回路16において比較することも可能である。
たとえば、アンテナとICチップを有するRFタグでは、アンテナで受信した電力を用いて内部回路を動作させる。
図1において+Vと記した端子にアンテナの+端子が接続され、−Vと記した端子にアンテナの−端子が接続される。アンテナで受信した電力は、チップ本体内部へ伝達され、内部回路が動作する。このとき、リーダ/ライタとRFタグとの間の距離(以下、通信距離と記す)が極端に短く、アンテナで受信した電力が大きすぎた場合、すなわち、入力電圧VINが非常に大きい場合は、スイッチ13をオンにし、保護回路部10のインピーダンスがZとなる。このとき、チップ本体の入力インピーダンスはZとZの並列接続であらわされ、((1/Z+1/Z−1)となる。図1の構成とすることで、アンテナとチップ本体とのインピーダンス整合がずれ、アンテナが大電力を受け取ったとしてもRFタグ内部へはあまり伝達されないようにすることができる。したがって、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
そのため本発明を用いることで、RFタグに大電力が供給されてしまった場合には、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらし、アンテナが大電力を受け取ったとしてもRFタグ内部へはあまり伝達されないようにすることができる。したがって、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第1実施例について図2を用いて説明する。
本発明のRFタグ100は、リーダ/ライタからの電力およびデータを受信するためのアンテナ112と、入力回路部121およびロジック回路部122からなるチップ本体120と、を有する。なお、アンテナ112は、チップ本体120とは別に作製し、別の工程にて接続してRFタグを形成することができる。より良くは、アンテナ112とチップ本体120は同じ工程で形成されることが好ましい。
RFタグ100の入力回路部121は、アンテナ112から受信した電力を交流から直流へ変換するための整流回路部103と、安定した電圧を内部回路へ供給するための定電圧電源回路部104と、アンテナ112から受信した電力が過剰であった場合、内部回路を保護するための保護回路部101(リミッタ回路部ともいう)と、保護回路部101を動作させるかどうかを制御するための保護回路制御回路部102と、内部回路へ供給するクロック信号を生成するためのクロック生成回路部105と、アンテナ112から受信したデータをデジタル信号へ復調するための復調回路部106と、符号化されたデータを変調するための変調回路部111と、を有する。なお、図2の保護回路制御回路部102は、図1の比較回路12に相当する。
また、RFタグ100のロジック回路部122は、復調回路部で復調されたデータを解析する命令解析部と復調されたデータが正常に受信できたかどうかを判定するための判定回路部107と、記憶装置108(以下、メモリと記す)と、メモリを制御するためのコントローラ回路部109と、データを符号化するための符号化回路部110と、を有する。
本発明の第1実施例に係る入力回路部の構成について図3を用いて詳細に説明する。
図3において、+Vと記した端子はアンテナ112の+端子に接続し、−Vと記した端子はアンテナ112の−端子に接続されている。変調回路部111は、符号化回路部110において符号化された信号を入力され、負荷変調をおこなう。復調回路部106は、+V端子から入力された電波を復調し、復調後の信号を出力する。復調後の信号はロジック回路部122内の符号化回路部へ入力される。定電圧電源回路部104は、整流回路部103において整流された電圧VINと−V端子の電圧が入力され、定電圧化された電源電圧VDDと基準電圧V_BIASを出力する。VDD端子はクロック生成回路部105やロジック回路部122へ接続され、各回路へ電源を供給している。V_BIAS端子は保護回路制御回路部102へ接続され、ノードqの電位を決定するための基準電圧となる。クロック生成回路部105は、電源電圧VDDと−V端子の電圧が入力され、基準クロック信号を出力する。クロック生成回路部105の出力端子はロジック回路部122へ接続されており、ロジック回路部122内部の各回路へクロック信号を供給している。
整流回路部103は、+V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量302を充電するためのダイオード301と、−V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量304を充電するためのダイオード303と、ダイオード301において整流された直流電源電圧を保持するための容量302と、+V端子より入力された電波を検波し、ダイオード303において整流された電荷を保持するための容量304と、を有する。また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗305を備えることが好ましい。
ダイオード301の出力端子は容量302に接続され、入力端子は容量304に接続されている。容量302の一端はダイオード301に接続され、他端は−V端子に接続されている。ダイオード303の出力端子は容量304に接続され、入力端子は−V端子に接続されている。容量304の一端は+V端子に接続され、他端はダイオード303に接続されている。本明細書において、整流回路部103の出力端子をVIN端子と呼ぶ。
また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗305を備える場合には、抵抗305の一端はVIN端子に接続され、他端は−V端子に接続される。
また本実施例において、整流回路部103は半波2倍圧整流回路と呼ばれる回路構成を採用した場合について説明したが、これに限らず半波4倍圧整流回路や半波6倍圧整流回路や全波整流回路などを用いてもよい。
以下に図3に示した保護回路部101および保護回路制御回路部102について詳しく説明する。
保護回路制御回路部102は、定電圧電源回路部104で生成された基準電圧(V_BIAS)によって駆動されるトランジスタ204と、位相補償容量205と、ノードpの電位を決定するためのダイオード207と、抵抗206と、ノードpの電位の変化を受け取って、ノードqの電位を変化させるためのトランジスタ203と、を有する。
保護回路部101は、負荷201へ電流を流すかどうかを決定するためのトランジスタ202と、トランジスタ202がオンしたときに電流が流れ、チップ本体120の入力インピーダンスを変化させるための負荷201と、を有する。
負荷201は、保護回路制御回路部102の出力(ノードqの電位)に基づいてチップ本体120の入力インピーダンスの変化量を制御する。たとえば、負荷201は、容量素子、抵抗、インダクタ等で構成される。
抵抗206の一端はVIN端子に接続されており、他端はダイオード207と直列に接続されている。ダイオード207の一端は抵抗206に接続されており、他端は−V端子に接続されている。図3において抵抗206とダイオード207の接続点をノードpとする。トランジスタ203は、ゲート電極をノードpに接続され、ソース電極を+V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ204と接続されている。トランジスタ204は、ゲート電極を定電圧電源回路部104の基準電圧(V_BIAS)出力端子に接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ203と接続されている。図3においてトランジスタ204とトランジスタ203の接続点をノードqとする。トランジスタ204のソース端子とドレイン端子の間には容量205が接続されている。また、トランジスタ204のドレイン電極は、トランジスタ202のゲート電極に接続されている。トランジスタ202は、ゲート電極をトランジスタ204のドレイン電極と接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極を負荷201と接続されている。負荷201は、一端をトランジスタ202のドレイン電極と接続され、他端を+V端子に接続されている。
図3において、ダイオード207を4つ直列接続する例を示したが、ダイオードの数はこれに限らず、通常動作時(保護回路部101を動作させたくないとき)にノードpをトランジスタ203がオンしないような電位に保つことができれば良い。
なお、ダイオード207およびダイオード301、ダイオード303は、必ずしもダイオード素子を用いる必要はなく、MOSトランジスタのゲート電極とドレイン電極を導通させて用いても良い。
図3において、通信距離が適切であり、RFタグが正常動作している場合、定電圧電源回路部104の機能により、トランジスタ204のゲート電極に印加される電圧(V_BIAS)は一定であり、トランジスタ204は定電流源として機能する。
また、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より低い場合は、トランジスタ203はオフであり、ノードqの電位は−V端子の電位よりトランジスタ204のしきい値電圧分だけ高い電位のまま一定である。
トランジスタ204のドレイン電極はトランジスタ202のゲート電極に接続されており、トランジスタ202はオフしている。よって、負荷201に電流はほとんど流れずチップ本体120の入力インピーダンスは変化しない。したがって、RFタグ100は通常動作する。
通信距離が極端に短く、RFタグへ大電力が供給されてしまった場合、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より高くなるとダイオード207に電流が流れるため、ノードpの電位は下がる。これにともない、トランジスタ203はオンする。
トランジスタ203がオンしてノードqに電流が流れ込むと、ノードqの電位はあがる。ノードqの電位がトランジスタ202のしきい値電圧以上になるとトランジスタ202がオンして、負荷201に電流が流れる。
負荷201に電流が流れると、チップ本体120のインピーダンスが変化する。
チップ本体120の入力インピーダンスが変化するということは、アンテナ112とチップ本体120とのインピーダンス整合がずれるということを意味する。言い換えれば、反射係数が大きくなるということである。
一般に、電力を供給する側の出力インピーダンスと電力を受け取る側の入力インピーダンスの整合がずれると電力の反射が起こり、電力の伝達効率が悪くなる。つまり、アンテナ112が受け取った電力をチップ本体120へ効率良く伝達するためには、アンテナ112とチップ本体120とのインピーダンス整合を合わせる必要がある。
本実施例においてもこの性質を利用する。通信距離が極端に短くRFタグに大電力が供給されてしまった場合には、負荷201に電流を流してチップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112とのインピーダンス整合を意図的にずらす。このため、アンテナ112が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができる。
以下に、本実施例で説明したRFタグの入力インピーダンス測定結果を示す。
本実施例を適用したRFタグの入力インピーダンス測定環境を図9に示す。
本測定は、ネットワークアナライザ901(Agilent Technologies社製 N5230A)と、アンプ902(R&K社製 RK−A250L−SMA)と、サーキュレータ903(NOVA MICROWAVE社製 0100CAS)と、をそれぞれ同軸ケーブル904で接続し、電波シールドボックス905内に設置されたマニュアルプローバに高周波測定用プローブ906(CASCADE MICROTECH社製 ACP40−LW−GSG−200)を設置しておこなった。
なお、サーキュレータ903は3つの端子を有し、それぞれの端子を端子1,端子2,端子3とすると、端子1から入力された信号は端子2にのみ出力され、端子2から入力された信号は端子3にのみ出力され、端子3から入力された信号は端子1にのみ出力される。本測定では、端子3を50Ω終端し、端子1に入力された信号が端子2から出力されるだけのアイソレータとして用いた。また、測定サンプル900の入力インピーダンスによっては、測定サンプル900へ入力されるはずの電力が反射されてしまうことがある。このような場合に備え、アンプ902を保護する目的でアッテネータ907(ヒロセ電機社製 AT−1003)を介して接続した。
本実施例を適用したRFタグの入力インピーダンス測定結果を示すグラフを図10(a)乃至図10(d)に示す。
図10(a)は負荷として容量素子を配置したRFタグに関して、周波数915MHzのとき入力電力を−2dBmから18dBmまで高くしていったときの、RFタグの入力インピーダンスを50Ωで規格化したスミスチャートである。また、図10(b)は負荷として抵抗素子を配置したRFタグに関して、周波数915MHzのとき入力電力を−2dBmから18dBmまで高くしていったときの、RFタグの入力インピーダンスを50Ωで規格化したスミスチャートである。
いずれも、入力電力が大きくなっていくにつれて、RFタグの入力インピーダンスが50Ωに近づいていった。
図10(c)は負荷として容量素子を配置したRFタグに関して、周波数915MHzのとき入力電力を−2dBmから18dBmまで高くしていったときの、入力電力に対するS11をプロットしたグラフである。また、図10(d)は負荷として抵抗素子を配置したRFタグに関して、周波数915MHzのとき入力電力を−2dBmから18dBmまで高くしていったときの、入力電力に対するS11をプロットしたグラフである。
入力電力が13dBmまでは、入力電力が大きくなっていくにつれて、S11が徐々に減少した。入力電力が14dBm程度のとき、S11は急激に変化した。入力電力が15dBm以上になると、S11は、また徐々に減少した。以上より、入力電力14dBm以上のとき、トランジスタ202がオンしてRFタグの入力インピーダンスは大きく変化したことがわかる。
RFタグの入力インピーダンスが大きく変化するときの入力電力値を調整したい場合には、ノードpを所望の電位になるように設計すればよい。また、RFタグの入力インピーダンスの変化量を調整したい場合には、トランジスタ202に流れる電流量や負荷201の大きさを所望の値になるように設計すればよい。
本実施例を適用したRFタグを構成するチップとアンテナとの整合度を示すグラフを図10(e)、図10(f)に示す。
なお、本明細書において整合度とは、デバイスへある電力が供給されたときの供給された電力Pと実質的にデバイス内部へ伝達された電力Pの比を表す。Pは該デバイスの入力インピーダンスを測定して得られた反射係数を考慮して算出することができる。
図10(e)は負荷として容量素子を、図10(f)は負荷として抵抗素子をそれぞれ配置したRFタグの供給電力に対する整合度を表すグラフである。
入力電力が6dBmのときを基準とし、このときの整合度を0dBとした。入力電力が13dBmまでは、入力電力が大きくなるにつれて、整合度は徐々に小さくなっていった。入力電力が14dBm程度のとき、整合度は急激に悪くなった。入力電力が16dBm以上になると、整合度は−9dB以下となった。以上より、入力電力が14dBm以上のとき、アンテナで受信した電力は反射されRFタグ内部には伝達されない割合が徐々に高くなり、入力電力が16dBm以上になると、アンテナで受信した電力はほぼ全て反射されRFタグ内部にはほとんど伝達されないことがわかる。
一般に、アンテナのインピーダンスは入力電力にあまり依存しない。つまり、図10(e)、図10(f)に示したグラフは、RFタグが正常動作するのに必要な最低動作電力を印加したときのRFタグの入力インピーダンスとアンテナのインピーダンスとが100%整合(マッチング)するように設計した場合、入力電力を変化させることで、RFタグとアンテナのインピーダンス整合がどのくらい変化するのかを表している。
前記測定により、本実施例において説明した回路構成を有するRFタグにおいて、入力電力に対するチップ本体の入力インピーダンスの変化を実際に観察することができた。チップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができたため、アンテナ112が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されず、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができた。
以上説明したように本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第1実施例に係る入力回路部の変形例として、図3の負荷201をなくすこともできる。
負荷201をなくしたときでも、トランジスタ202がオンするかオフするかつまり、トランジスタ202に電流が流れるか流れないかによってチップ本体120のインピーダンスは変化する。チップ本体120のインピーダンスを変化させたい度合いによってトランジスタ202に流すべき電流量を見積もることができる。よって、トランジスタ202のサイズはチップ本体120のインピーダンスが充分変化するような電流量を流すことができるように設計すればよい。
よって、負荷201がない場合でも、トランジスタ202に電流を流すことでチップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。このため、アンテナ112が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第1実施例に係る入力回路部の別の変形例として、整流回路部300の容量304とダイオード301の間に保護回路部を配置してもよい。
本発明の第3実施例に係る入力回路部について図4を用いて説明する。
図4において、+Vと記した端子はアンテナ112の+端子に接続し、−Vと記した端子はアンテナ112の−端子に接続されている。変調回路部111は、符号化回路部110において符号化された信号を入力され、負荷変調をおこなう。復調回路部106は、+V端子から入力された電波を復調し、復調後の信号を出力する。復調後の信号はロジック回路部122内の符号化回路部へ入力される。定電圧電源回路部104は、整流回路部300において整流された電圧VINと−V端子の電圧が入力され、定電圧化した電源電圧VDDと基準電圧V_BIASを出力する。VDD端子はクロック生成回路部105やロジック回路部122へ接続され、各回路へ電源を供給している。V_BIAS端子は保護回路制御回路部102へ接続され、ノードqの電位を決定するための基準電圧となる。クロック生成回路部105は、電源電圧VDDと−V端子の電圧が入力され、基準クロック信号を出力する。クロック生成回路部105の出力端子はロジック回路部122へ接続されており、ロジック回路部122内部の各回路へクロック信号を供給している。
整流回路部300は、+V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量302を充電するためのダイオード301と、−V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量304を充電するためのダイオード303と、ダイオード301において整流された直流電源電圧を保持するための容量302と、+V端子より入力された電波を検波し、ダイオード303において整流された電荷を保持するための容量304と、を有する。また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗305を備えることが好ましい。
ダイオード301の出力端子は容量302に接続され、入力端子は容量304に接続されている。容量302の一端はダイオード301に接続され、他端は−V端子に接続されている。ダイオード303の出力端子は容量304に接続され、入力端子は−V端子に接続されている。容量304の一端は+V端子に接続され、他端はダイオード303に接続されている。本明細書において、整流回路部300の出力端子をVIN端子と呼ぶ。
また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗305を備える場合には、抵抗305の一端はVIN端子に接続され、他端は−V端子に接続される。
以下、図4に示す保護回路部101および保護回路制御回路部102の構成について詳しく説明する。
保護回路制御回路部102は、定電圧電源回路部104で生成された基準電圧(V_BIAS)によって駆動されるトランジスタ204と、位相補償容量205と、ノードpの電位を決定するためのダイオード207と、抵抗206と、ノードpの電位が変化を受け取って、ノードqの電位を変化させるためのトランジスタ203と、を有する。
保護回路部101は、負荷201へ電流を流すかどうかを決定するためのトランジスタ202と、トランジスタ202がオンしたときに電流が流れ、チップ本体120の入力インピーダンスを変化させるための負荷201と、を有する。
抵抗206の一端はVIN端子に接続されており、他端はダイオード207と直列に接続されている。ダイオード207の一端は抵抗206に接続されており、他端は−V端子に接続されている。図4において抵抗206とダイオード207の接続点をノードpとする。トランジスタ203は、ゲート電極をノードpに接続され、ソース電極を+V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ204と接続されている。トランジスタ204は、ゲート電極を定電圧電源回路部104の基準電圧(V_BIAS)出力端子に接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ203と接続されている。図4においてトランジスタ204とトランジスタ203の接続点をノードqとする。トランジスタ204のソース端子とドレイン端子の間には容量205が接続されている。また、トランジスタ204のドレイン電極は、トランジスタ202のゲート電極に接続されている。トランジスタ202は、ゲート電極をトランジスタ204のドレイン電極と接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極を負荷201と接続されている。負荷201は、一端はトランジスタ202のドレイン電極と接続され、他端は+V端子に接続されている。
図4において、ダイオード207を4つ直列接続する例を示したが、ダイオードの数はこれに限らず、通常動作時(保護回路部101を動作させたくないとき)にノードpをトランジスタ203がオンしないような電位に保つことができれば良い。
なお、ダイオード207およびダイオード301、ダイオード303は、必ずしもダイオード素子を用いる必要はなく、MOSトランジスタのゲート電極とドレイン電極を導通させて用いても良い。
図4において通信距離が適切であり、RFタグが正常動作している場合、定電圧電源回路部104の機能により、トランジスタ204のゲート電極に印加される電圧(V_BIAS)は一定であり、トランジスタ204は定電流源として機能する。
また、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より低い場合は、トランジスタ203はオフであり、ノードqの電位は−V端子の電位よりトランジスタ204のしきい値電圧分だけ高い電位のまま一定である。
トランジスタ204のドレイン電極はトランジスタ202のゲート電極に接続されており、トランジスタ202はオフしている。よって、負荷201に電流はほとんど流れずチップ本体120の入力インピーダンスは変化しない。したがって、RFタグ100は通常動作する。
通信距離が極端に短く、RFタグへ大電力が供給されてしまった場合、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より高くなるとダイオード207に電流が流れるため、ノードpの電位は下がる。これにともない、トランジスタ203はオンする。
トランジスタ203がオンしてノードqに電流が流れ込むと、ノードqの電位はあがる。ノードqの電位がトランジスタ202のしきい値電圧以上になるとトランジスタ202がオンして、負荷201に電流が流れる。
負荷201に電流が流れると、チップ本体120のインピーダンスが変化する。
チップ本体120の入力インピーダンスが変化するということは、アンテナ112とチップ本体120とのインピーダンス整合がずれるということを意味する。言い換えれば、反射係数が大きくなるということである。
一般に、電力を供給する側の出力インピーダンスと電力を受け取る側の入力インピーダンスの整合がずれると電力の反射が起こり、電力の伝達効率が悪くなる。つまり、アンテナ112が受け取った電力をチップ本体120へ効率良く伝達するためには、アンテナ112とチップ本体120とのインピーダンス整合を合わせる必要がある。
本実施例においてもこの性質を利用する。通信距離が極端に短くRFタグに大電力が供給されてしまった場合には、負荷201に電流を流してチップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112とのインピーダンス整合を意図的にずらす。このため、アンテナ112が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第3実施例に係る入力回路部の変形例として、図4の負荷201はなくすこともできる。
負荷201がないときでも、トランジスタ202がオンするかオフするかつまり、トランジスタ202に電流が流れるか流れないかによってチップ本体120のインピーダンスは変化する。チップ本体120のインピーダンスを変化させたい度合いによってトランジスタ202に流すべき電流量を見積もることができる。よって、トランジスタ202のサイズはチップ本体120のインピーダンスが充分変化するような電流量を流すことができるように設計すればよい。
よって、負荷201がない場合でも、トランジスタ202に電流を流すことでチップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。このため、アンテナ112が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第5実施例に係る入力回路部について図5を用いて説明する。
図5において、+Vと記した端子はアンテナ112の+端子に接続し、−Vと記した端子はアンテナ112の−端子に接続されている。変調回路部111は、符号化回路部110において符号化された信号を入力され、負荷変調をおこなう。復調回路部106は、+V端子から入力された電波を復調し、復調後の信号を出力する。復調後の信号はロジック回路部122内部の符号化回路へ入力される。定電圧電源回路部104は、整流回路部500において整流された電圧VINと−V端子の電圧が入力され、定電圧化した電源電圧VDDと基準電圧V_BIASを出力する。VDD端子はクロック生成回路部105やロジック回路部122へ接続され、各回路へ電源を供給している。V_BIAS端子は保護回路制御回路部102へ接続され、ノードqの電位を決定するための基準電圧となる。クロック生成回路部105は、電源電圧VDDと−V端子の電圧が入力され、基準クロック信号を出力する。クロック生成回路部105の出力端子はロジック回路部122へ接続されており、ロジック回路部122内部の各回路へクロック信号を供給している。
以下、図5に示す保護回路部101および保護回路制御回路部102の構成について詳しく説明する。
保護回路制御回路部102は、定電圧電源回路部104で生成された基準電圧(V_BIAS)によって駆動されるトランジスタ204と、位相補償容量205と、ノードpの電位を決定するためのダイオード207と、抵抗206と、ノードpの電位が変化を受け取って、ノードqの電位を変化させるためのトランジスタ203と、を有する。保護回路部101は、ノードqの電位が変化することで制御され、+V端子より−V端子の方が高電位のとき、容量504へ電荷を供給するためのトランジスタ208を有する。
整流回路部500は、+V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量502を充電するためのダイオード501と、ダイオード501において整流された直流電源電圧を保持するための容量502と、+V端子より入力された電波を検波し、トランジスタ208から供給される電荷を保持するための容量504と、を有する。また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗505を備えることが好ましい。
ダイオード501の出力端子は容量502に接続され、入力端子は容量504に接続されている。容量502の一端はダイオード501に接続され、他端は−V端子に接続されている。容量504の一端は+V端子に接続され、他端はトランジスタ208に接続されている。本明細書において、整流回路部500の出力端子をVIN2端子と呼ぶ。
また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗505を備える場合には、抵抗505の一端はVIN2端子に接続され、他端は−V端子に接続される。
ダイオード207およびダイオード501は、必ずしもダイオード素子を用いる必要はなく、MOSトランジスタのゲート電極とドレイン電極を導通させて用いても良い。
抵抗206の一端はVIN2端子に接続されており、他端はダイオード207と直列に接続されている。ダイオード207の一端は抵抗206に接続されており、他端は−V端子に接続されている。図5において抵抗206とダイオード207の接続点をノードpとする。トランジスタ203は、ゲート電極をノードpに接続され、ソース電極を+V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ204と接続されている。トランジスタ204は、ゲート電極を定電圧電源回路部104の基準電圧(V_BIAS)出力端子に接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ203と接続されている。図5においてトランジスタ204とトランジスタ203の接続点をノードqとする。トランジスタ204のソース端子とドレイン端子の間には容量205が接続されている。また、トランジスタ204のドレイン電極は、トランジスタ208のゲート電極に接続されている。トランジスタ208は、ゲート電極をトランジスタ204のドレイン電極と接続され、図5においてsと表記した電極を−V端子に接続され、図5においてdと表記した電極を整流回路部500の容量504の一端と接続されている。
図5において、ダイオード207を4つ直列接続する例を示したが、ダイオードの数はこれに限らず、通常動作時(保護回路部101を動作させたくないとき)にノードpをトランジスタ203がオンしないような電位に保つことができれば良い。
通信距離が適切であり、RFタグが正常動作している場合、定電圧電源回路部104の機能により、トランジスタ204のゲート電極に印加される電圧(V_BIAS)は一定であり、トランジスタ204は定電流源として機能する。
また、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より低い場合は、トランジスタ203はオフであり、ノードqの電位は−V端子の電位よりトランジスタ204のしきい値電圧分だけ高い電位のまま一定である。
トランジスタ204のドレイン電極はトランジスタ208のゲート電極に接続されており、トランジスタ208はオフしている。よって、チップ本体120の入力インピーダンスは変化せず、RFタグ100は通常動作する。
通信距離が極端に短く、RFタグへ大電力が供給されてしまった場合、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より高くなるとダイオード207に電流が流れるため、ノードpの電位は下がる。これにともない、トランジスタ203はオンする。
トランジスタ203がオンしてノードqに電流が流れ込むと、ノードqの電位はあがる。ノードqの電位がトランジスタ208のしきい値電圧以上になるとトランジスタ208がオンする。このとき、トランジスタ208のソース電極とドレイン電極との間に流れる電流の向きは入力電力によって反転する。ドレイン電極の電位がソース電極の電位より低いとき電流はsからdの方向へ流れるので、容量502が充電される。また、ドレイン電極の電位がソース電極電位より高いとき電流はdからsの方向へ流れるので、ダイオード501に流れる電流量が少なくなる。
また、図5においてトランジスタ208のsからdの方向へ電流が流れると、電流が流れていないときに比べてチップ本体120のインピーダンスが変化する。
チップ本体120の入力インピーダンスが変化するということは、アンテナ112とチップ本体120とのインピーダンス整合がずれるということを意味する。言い換えれば、反射係数が大きくなるということである。
一般に、電力と供給する側の出力インピーダンスと電力を受け取る側の入力インピーダンスの整合がずれると電力の反射が起こり、電力の伝達効率が悪くなる。つまり、アンテナ112が受け取った電力をチップ本体120へ効率良く伝達するためには、アンテナ112とチップ本体120とのインピーダンス整合を合わせる必要がある。
本実施例においてもこの性質を利用する。通信距離が極端に短くRFタグに大電力が供給されてしまった場合には、トランジスタ208のソース端子からドレイン端子の方向へ電流を流してチップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112とのインピーダンス整合を意図的にずらす。このため、アンテナ112が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第6実施例について図6を用いて説明する。
本発明のRFタグ400は、リーダ/ライタからの電力およびデータを受信するためのアンテナ113と、バッテリー401と、バッテリー401の充放電を制御するための充電回路部123と、を有する。
充電回路部123は、整流回路部600において整流された電源電圧をモニタし、バッテリー401の充電状況を管理するための充電機構制御回路部410と、アンテナ113から受信した電力を交流から直流へ変換するための整流回路部600と、アンテナ113から受信した電力が大過剰であった場合、内部回路を保護するための充電用保護回路部101bと、充電用保護回路部101bを動作させるかどうかを制御するための充電用保護回路制御回路部102b(充電用比較回路ともいう)と、を有する。
なお、アンテナ113と充電回路部123およびバッテリー401とは別に作製し、別の工程にて接続してRFタグを形成することができる。より良くは、アンテナ113と充電回路部123およびバッテリー401とが同じ工程で形成されることが好ましい。
本明細書においてバッテリーとは、充電することで連続使用時間を回復することができる電池のことをいう。
バッテリーは、たとえば、リチウム電池、より好ましくはゲル状電解物質を用いるリチウムポリマー電池やリチウムイオン電池のようなシート状に形成されたものが好ましい。シート状に形成された電池を用いることで、小型化(薄型化)が可能である。もちろん、充電可能な電池であればこれらに限定されるものではなく、ニッケル水素電池、ニカド電池などの充電放電可能な電池であっても良いし、また、大容量のコンデンサなどを用いても良い。
本発明の第6実施例に係る充電回路部の構成について図7を用いて説明する。
図7において、+V2と記した端子はアンテナ113の+端子に接続し、−V2と記した端子はアンテナ113の−端子に接続されている。充電機構制御回路部410は、整流回路部600において整流された電源VIN2が入力され、定電圧化した電源電圧VDD2と基準電圧V2_BIASを出力する。定電圧化した電源電圧VDD2はバッテリー401へ供給される。基準電圧V2_BIASは充電用保護回路制御回路部102bへ供給される。
整流回路部600は、+V2端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量602を充電するためのダイオード601と、−V2端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量604を充電するためのダイオード603と、ダイオード601において整流された直流電源電圧を保持するための容量602と、+V2端子より入力された電波を検波し、ダイオード603において整流された電荷を保持するための容量604と、を有する。
ダイオード601の出力端子は容量602に接続され、入力端子は容量604に接続されている。容量602の一端はダイオード601に接続され、他端は−V2端子に接続されている。ダイオード603の出力端子は容量604に接続され、入力端子は−V2端子に接続されている。容量604の一端は+V2端子に接続され、他端はダイオード603に接続されている。本明細書において、整流回路部600の出力端子をVIN3端子と呼ぶ。
以下に充電用保護回路部101bおよび充電用保護回路制御回路部102bについて詳しく説明する。
充電用保護回路制御回路部102bは、充電機構制御回路部410で生成された基準電圧(V2_BIAS)によって駆動するトランジスタ204と、位相補償容量205と、ノードpの電位を決定するためのダイオード207と、抵抗206と、ノードpの電位が変化を受け取って、ノードqの電位を変化させるためのトランジスタ203と、を有する。
充電用保護回路部101bは、負荷201へ電流を流すかどうかを決定するためのトランジスタ202と、トランジスタ202がオンしたときに電流が流れ、チップ本体120の入力インピーダンスを変化させるための負荷201と、を有する。
負荷201は、充電用保護回路制御回路部102bの出力(ノードqの電位)に基づいてチップ本体120の入力インピーダンスの変化量を制御する。たとえば、容量素子や抵抗やインダクタなどである。
抵抗206の一端はVIN3端子に接続されており、他端はダイオード207と直列に接続されている。ダイオード207の一端は抵抗206に接続されており、他端は−V2端子に接続されている。図7において抵抗206とダイオード207の接続点をノードpとする。トランジスタ203は、ゲート電極をノードpに接続され、ソース電極をVIN2端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ204と接続されている。トランジスタ204は、ゲート電極を充電機構制御回路部410の基準電圧(V2_BIAS)出力端子に接続され、ソース電極を−V2端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ203と接続されている。図7においてトランジスタ204とトランジスタ203の接続点をノードqとする。トランジスタ204のソース端子とドレイン端子の間には容量205が接続されている。また、トランジスタ204のドレイン電極は、トランジスタ202のゲート電極に接続されている。トランジスタ202は、ゲート電極をトランジスタ204のドレイン電極と接続され、ソース電極を−V2端子に接続され、ドレイン電極を負荷201と接続されている。負荷201は、一端をトランジスタ202のドレイン電極と接続され、他端を+V2端子に接続されている。
図7において、ダイオード207を4つ直列接続する例を示したが、ダイオードの数はこれに限らず、通常動作時(充電用保護回路部101bを動作させたくないとき)にノードpをトランジスタ203がオンしないような電位に保つことができれば良い。
なお、ダイオード207およびダイオード601、ダイオード603は、必ずしもダイオード素子を用いる必要はなく、MOSトランジスタのゲート電極とドレイン電極を導通させて用いても良い。
通信距離が適切であり、RFタグが正常動作している場合、充電機構制御回路部410の機能により、トランジスタ204のゲート電極に印加される電圧(V2_BIAS)は一定であり、トランジスタ204は定電流源として機能する。
また、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より低い場合は、トランジスタ203はオフであり、ノードqの電位は−V2端子の電位よりトランジスタ204のしきい値電圧分だけ高い電位のまま一定である。
トランジスタ204のドレイン電極はトランジスタ202のゲート電極に接続されており、トランジスタ202はオフしている。よって、チップ本体120の入力インピーダンスは変化せず、RFタグ400は通常動作する。
通信距離が極端に短く、RFタグへ大電力が供給されてしまった場合、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より高くなるとダイオード207に電流が流れるため、ノードpの電位は下がる。これにともない、トランジスタ203はオンする。
トランジスタ203がオンしてノードqに電流が流れ込むと、ノードqの電位はあがる。ノードqの電位がトランジスタ202のしきい値電圧以上になるとトランジスタ202がオンして、負荷201に電流が流れる。
負荷201に電流が流れると、チップ本体120のインピーダンスが変化する。
アンテナ113側からみた充電回路部123の入力インピーダンスが変化するということは、アンテナ113と充電回路部123とのインピーダンス整合がずれるということを意味する。言い換えれば、反射係数が大きくなるということである。
一般に、電力と供給する側の出力インピーダンスと電力を受け取る側の入力インピーダンスの整合がずれると反射が起こり、電力の伝達効率が悪くなる。つまり、アンテナ113が受け取った電力を充電回路部123へ効率良く伝達するためには、アンテナ113と充電回路部123とのインピーダンス整合を合わせる必要がある。
本実施例においてもこの性質を利用する。通信距離が極端に短くRFタグに大電力が供給されてしまった場合には、負荷201に電流を流して充電回路部123のインピーダンスを変化させ、アンテナ113とのインピーダンス整合を意図的にずらす。このため、アンテナ113が大電力を受け取ったとしても充電回路部123内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなくバッテリー401を充電することができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第7実施例について図8を用いて説明する。
本発明のRFタグ700は、リーダ/ライタからの電力およびデータを受信するためのアンテナ112と、バッテリー401を充電するのに必要な電波を受信するためのアンテナ113と、入力回路部121およびロジック回路部122および充電回路部123からなるチップ本体120と、を有する。なお、アンテナ112は、チップ本体120とは別に作製し、後工程にてアンテナとチップ本体を一体形成することができる。より良くは、アンテナ112とチップ本体120は一体形成されることが好ましい。
RFタグ700の入力回路部121は、アンテナ112から受信した電力を交流から直流へ変換するための整流回路部103と、安定した電圧を内部回路へ供給するための定電圧電源回路部104と、アンテナ112から受信した電力が大過剰であった場合、内部回路を保護するための保護回路部101と、保護回路部101を動作させるかどうかを制御するための保護回路制御回路部102と、内部回路へ供給するクロック信号を生成するためのクロック生成回路部105と、アンテナ112から受信したデータをデジタル信号へ復調するための復調回路部106と、符号化されたデータを変調するための変調回路部111と、を有する。
また、RFタグ700のロジック回路部122は、復調回路部106で復調されたデータを解析する命令解析部と復調されたデータが正常に受信できたかどうかを判定するための判定回路部107と、記憶装置(以下、メモリと記す)108と、メモリを制御するためのコントローラ回路部109と、データを符号化するための符号化回路部110と、を有する。
本実施例の入力回路部121には、前記第1実施例乃至第5実施例いずれの構成例においても併用することができる。また、入力回路部121にて用いた保護回路部101および保護回路制御回路部102は接続せず、以下に説明する充電回路部123のみを接続しても良い。以下に、第1実施例の入力回路部121を用いた場合について図3を用いて説明する。
図3において、+Vと記した端子はアンテナ112の+端子に接続し、−Vと記した端子はアンテナ112の−端子に接続されている。変調回路部111は、符号化回路部110において符号化された信号を入力され、負荷変調を行う。復調回路部106は、+V端子から入力された電波を復調し、復調後の信号を出力する。復調後の信号はロジック回路部122内部の符号化回路へ接続されている。
定電圧電源回路部104は、整流回路部103において整流された電圧VINと−V端子の電圧が入力され、定電圧化した電源電圧VDDと基準電圧V_BIASを出力する。VDD端子はクロック生成回路部105やロジック回路部122へ接続され、各回路へ電源を供給している。V_BIAS端子は保護回路制御回路部102へ接続され、ノードqの電位を決定するための基準電圧となる。クロック生成回路部105は、電源電圧VDDと−V端子の電圧が入力され、基準クロック信号を出力する。クロック生成回路部105の出力端子はロジック回路部122へ接続されており、ロジック回路部122内部の各回路へクロック信号を供給している。
整流回路部103は、+V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量302を充電するためのダイオード301と、−V端子より入力された交流電源を直流電源へ変換(整流)し、容量304を充電するためのダイオード303と、ダイオード301において整流された直流電源電圧を保持するための容量302と、+V端子より入力された電波を検波し、ダイオード303において整流された電荷を保持するための容量304と、を有する。また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗305を備えることが好ましい。
ダイオード301の出力端子は容量302に接続され、入力端子は容量304に接続されている。容量302の一端はダイオード301に接続され、他端は−V端子に接続されている。ダイオード303の出力端子は容量304に接続され、入力端子は−V端子に接続されている。容量304の一端は+V端子に接続され、他端はダイオード303に接続されている。本明細書において、整流回路部103の出力端子をVIN端子と呼ぶ。
また、RFタグでは、リセット(非動作)時にチップ本体120内部に蓄積された電荷を放電するための抵抗305を備える場合には、抵抗305の一端はVIN端子に接続され、他端は−V端子に接続される。
以下に保護回路部101および保護回路制御回路部102について詳しく説明する。
保護回路制御回路部102は、定電圧電源回路部104で生成された基準電圧(V_BIAS)によって駆動されるトランジスタ204と、位相補償容量205と、ノードpの電位を決定するためのダイオード207と、抵抗206と、ノードpの電位が変化を受け取って、ノードqの電位を変化させるためのトランジスタ203と、を有する。
保護回路部101は、負荷201へ電流を流すかどうかを決定するためのトランジスタ202と、トランジスタ202がオンしたときに電流が流れ、チップ本体120の入力インピーダンスを変化させるための負荷201と、を有する。
負荷201は、保護回路制御回路部102の出力(ノードqの電位)に基づいてチップ本体120の入力インピーダンスの変化量を制御する。たとえば、容量素子や抵抗やインダクタなどである。
抵抗206の一端はVIN端子に接続されており、他端はダイオード207と直列に接続されている。ダイオード207の一端は抵抗206に接続されており、他端は−V端子に接続されている。図3において抵抗206とダイオード207の接続点をノードpとする。トランジスタ203は、ゲート電極をノードpに接続され、ソース電極をVIN端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ204と接続されている。トランジスタ204は、ゲート電極を定電圧電源回路部104の基準電圧(V_BIAS)出力端子に接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極をトランジスタ203と接続されている。図3においてトランジスタ204とトランジスタ203の接続点をノードqとする。トランジスタ204のソース端子とドレイン端子の間に容量205が接続されている。また、トランジスタ204のドレイン電極は、トランジスタ202のゲート電極に接続されている。トランジスタ202は、ゲート電極をトランジスタ204のドレイン電極と接続され、ソース電極を−V端子に接続され、ドレイン電極を負荷201と接続されている。負荷201は、一端をトランジスタ202のドレイン電極と接続され、他端を+V端子に接続されている。
図3において、ダイオード207を4つ直列接続する例を示したが、ダイオードの数はこれに限らず、通常動作時(保護回路部101を動作させたくないとき)にノードpをトランジスタ203がオンしないような電位に保つことができれば良い。
なお、ダイオード207およびダイオード301、ダイオード303は、必ずしもダイオード素子を用いる必要はなく、MOSトランジスタのゲート電極とドレイン電極を導通させて用いても良い。
また、本実施例の充電回路部123は前記第6実施例の構成を用いた場合について図7を用いて説明する。
充電回路部123は、バッテリー401と、整流回路部600において整流された電源電圧をモニタし、バッテリー401の充電状況を管理するための充電機構制御回路部410と、アンテナ113から受信した電力を交流から直流へ変換するための整流回路部600と、アンテナ113から受信した電力が大過剰であった場合、内部回路を保護するための充電用保護回路部101bと、充電用保護回路部101bを動作させるかどうかを制御するための充電用保護回路制御回路部102b(充電用比較回路ともいう)と、を有する。
本明細書においてバッテリーとは、充電することで連続使用時間を回復することができる電池のことをいう。
バッテリーは、たとえば、リチウム電池、より好ましくはゲル状電解物質を用いるリチウムポリマー電池やリチウムイオン電池のようなシート状に形成されたものが好ましい。シート状に形成された電池を用いることで、小型化(薄型化)が可能である。もちろん、充電可能な電池であればこれらに限定されるものではなく、ニッケル水素電池、ニカド電池などの充電放電可能な電池であっても良いし、また、大容量のコンデンサなどを用いても良い。
通信距離が適切であり、RFタグが正常動作している場合、充電機構制御回路部410の機能により、トランジスタ204のゲート電極に印加される電圧(V2_BIAS)は一定であり、トランジスタ204は定電流源として機能する。
また、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より低い場合は、トランジスタ203はオフであり、トランジスタ204のドレイン電圧は−V2端子と同電位のまま一定である。
トランジスタ204のドレイン電極はトランジスタ202のゲート電極に接続されており、トランジスタ202は常にオフしている。よって、負荷201に電流は流れずチップ本体120の入力インピーダンスは変化しない。したがって、RFタグ700は通常動作する。
通信距離が極端に短く、RFタグへ大電力が供給されてしまった場合、ノードpの電位がダイオード207のしきい値電圧より高くなるとダイオード207に電流が流れるため、ノードpの電位は下がる。これにともない、トランジスタ203はオンする。
トランジスタ203がオンしてノードqに電流が流れ込むと、ノードqの電位はあがる。ノードqの電位がトランジスタ202のしきい値電圧以上になるとトランジスタ202がオンして、負荷201に電流が流れる。
負荷201に電流が流れると、チップ本体120のインピーダンスは変化する。
チップ本体120の入力インピーダンスが変化するということは、アンテナ112およびアンテナ113とチップ本体120とのインピーダンス整合がずれるということを意味する。言い換えれば、反射係数が大きくなるということである。
一般に、電力と供給する側の出力インピーダンスと電力を受け取る側の入力インピーダンスの整合がずれると電力の反射が起こり、電力の伝達効率が悪くなる。つまり、アンテナ112およびアンテナ113が受け取った電力をチップ本体120へ効率良く伝達するためには、アンテナ112およびアンテナ113とチップ本体120とのインピーダンス整合を合わせる必要がある。
本実施例においてもこの性質を利用する。通信距離が極端に短くRFタグに大電力が供給されてしまった場合には、負荷201に電流を流してチップ本体120のインピーダンスを変化させ、アンテナ112およびアンテナ113とのインピーダンス整合を意図的にずらす。このため、アンテナ112およびアンテナ113が大電力を受け取ったとしてもチップ本体120内部へはあまり伝達されないので、RFタグの内部素子が劣化し、RFタグ自体が破壊されたりすることなく動作させることができる。
また、本実施例を用いることで、通信距離が遠く、リーダ/ライタからの受信電波のみではRFタグの内部回路を動作させるのに必要な電力が得られない場合にも、バッテリーに充電された電源を利用してリーダ/ライタとの通信をすることができる。
また、バッテリーの充電容量が充分大きければ、RFタグ700の記憶装置として、たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリを搭載させることも可能になる。
また、本実施例ではアンテナ112およびアンテナ113を2種類使用している場合を示した。2種類のアンテナをそれぞれ異なる共振周波数を持つように設計することで、リーダ/ライタとの通信時以外にバッテリーを充電することができるようになる。
また、本発明の第6実施例に係る入力回路部の変形例として、アンテナ112とアンテナ113を同一のものとすることも可能である。
同一のアンテナをリーダ/ライタとの通信とバッテリー充電両方の用途で使用できるので、RFタグのサイズを小型化することができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本実施例ではRFタグを構成するアンテナ及びトランジスタの作製例について述べる。
なお、本明細書において述べる無線通信によりデータの交信を行うRFタグは、半導体特性を利用することで機能しうる素子であるトランジスタ等を有する装置でもある。そのため、本明細書では、RFタグを半導体装置と呼ぶこともある。
まず図19に本発明のRFタグを構成する半導体素子のレイアウト図について示す。図19に示すレイアウト図は、図3に示した回路図における保護回路部101及び保護回路制御回路部102に対応する箇所について示したものである。図19には、一例として、抵抗素子で構成された負荷201、トランジスタ202、トランジスタ203。トランジスタ204、容量205、抵抗206、ダイオード207の各素子が配線によって接続されたレイアウト図について示している。図19に示す、トランジスタ202、トランジスタ203、トランジスタ204の作製例について、以下、図13乃至図16を用いて詳細に説明し、当該トランジスタ上にアンテナを設ける例について説明する。また、特に本実施例で説明するトランジスタとしては、以下、絶縁基板上に形成された半導体膜によりトランジスタを作製する形態について説明する。
基板1601の一表面に剥離層1602を形成し、続けて下地となる絶縁膜1603および非晶質半導体膜1604(例えば非晶質珪素を含む膜)を形成する(図13(A))。剥離層1602、絶縁膜1603および非晶質半導体膜1604は、連続して形成することができる。連続して形成することにより、大気に曝されないため不純物の混入を防ぐことができる。
基板1601は、ガラス基板、石英基板、金属基板やステンレス基板、本工程の処理温度に耐えうる耐熱性があるプラスチック基板等を用いるとよい。このような基板であれば、その面積や形状に大きな制限はないため、例えば、1辺が1メートル以上であって、矩形状のものを用いれば、生産性を格段に向上させることができる。このような利点は、円形のシリコン基板を用いる場合と比較すると、大きな優位点である。従って、シリコン基板と比較して集積回路部やアンテナを大きく形成した場合であっても、低コスト化を実現することができる。
なお、本工程では、剥離層1602を基板1601の全面に設けているが、必要に応じて、基板1601の全面に剥離層を設けた後に、フォトリソグラフィ法により剥離層1602を選択的に設けてもよい。また、基板1601に接するように剥離層1602を形成しているが、必要に応じて、基板1601に接するように酸化珪素(SiOx)膜、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)膜、窒化珪素(SiNx)膜、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)膜等の絶縁膜を形成し、当該絶縁膜に接するように剥離層1602を形成してもよい。
剥離層1602は、金属膜や金属膜と金属酸化膜の積層構造等を用いることができる。金属膜としては、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)から選択された元素または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる膜を単層又は積層して形成する。また、これらの材料は、スパッタリング法やプラズマCVD法等の各種CVD法等を用いて形成することができる。金属膜と金属酸化膜の積層構造としては、上述した金属膜を形成した後に、酸素雰囲気化またはNO雰囲気下におけるプラズマ処理、酸素雰囲気化またはNO雰囲気下における加熱処理を行うことによって、金属膜表面に当該金属膜の酸化物または酸化窒化物を設けることができる。また、金属膜を形成した後に、オゾン水等の酸化力の強い溶液で表面を処理することにより、金属膜表面に当該金属膜の酸化物又は酸化窒化物を設けることができる。
絶縁膜1603は、スパッタリング法やプラズマCVD法等により、珪素の酸化物または珪素の窒化物を含む膜を、単層又は積層で形成する。下地となる絶縁膜が2層構造の場合、例えば、1層目として窒化酸化珪素膜を形成し、2層目として酸化窒化珪素膜を形成するとよい。下地となる絶縁膜が3層構造の場合、1層目の絶縁膜として酸化珪素膜を形成し、2層目の絶縁膜として窒化酸化珪素膜を形成し、3層目の絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成するとよい。または、1層目の絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成し、2層目の絶縁膜として窒化酸化珪素膜を形成し、3層目の絶縁膜として酸化窒化珪素膜を形成するとよい。下地となる絶縁膜は、基板1601からの不純物の侵入を防止するブロッキング膜として機能する。
半導体膜1604は、スパッタリング法、LPCVD法、プラズマCVD法等により、25〜200nm(好ましくは30〜150nm)の厚さで形成する。半導体膜1604としては、例えば、非晶質珪素膜を形成すればよい。
次に、非晶質の半導体膜1604にレーザー光を照射して結晶化を行う。なお、レーザー光の照射と、RTA又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法とを組み合わせた方法等により非晶質の半導体膜1604の結晶化を行ってもよい。その後、得られた結晶質半導体膜を所望の形状にエッチングして、半導体膜1604a〜1604dを形成し、当該半導体膜1604a〜1604dを覆うようにゲート絶縁膜1605を形成する(図13(B))。
半導体膜1604a〜1604dの作製工程の一例を以下に簡単に説明すると、まず、プラズマCVD法を用いて、膜厚50〜60nmの非晶質半導体膜(例えば、非晶質珪素膜)を形成する。次に、結晶化を助長する金属元素であるニッケルを含む溶液を非晶質半導体膜上に保持させた後、非晶質半導体膜に脱水素化の処理(500℃、1時間)と、熱結晶化の処理(550℃、4時間)を行って結晶質半導体膜を形成する。その後、レーザー発振器からレーザー光を照射し、フォトリソグラフィ法を用いることよって半導体膜1604a〜1604dを形成する。なお、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化を行わずに、レーザー光の照射だけで非晶質半導体膜の結晶化を行ってもよい。
レーザー発振器としては、連続発振型のレーザービーム(CWレーザービーム)やパルス発振型のレーザービーム(パルスレーザービーム)を用いることができる。ここで用いることができるレーザービームは、Arレーザー、Krレーザー、エキシマレーザーなどの気体レーザー、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザー、ガラスレーザー、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、Ti:サファイアレーザー、銅蒸気レーザーまたは金蒸気レーザーのうち一種または複数種から発振されるものを用いることができる。このようなレーザービームの基本波、及びこれらの基本波の第2高調波から第4高調波のレーザービームを照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。例えば、Nd:YVOレーザー(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いることができる。このときレーザーのパワー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)が必要である。そして、走査速度を10〜2000cm/sec程度として照射する。なお、単結晶のYAG、YVO、フォルステライト(MgSiO)、YAlO、GdVO、若しくは多結晶(セラミック)のYAG、Y、YVO、YAlO、GdVOに、ドーパントとしてNd、Yb、Cr、Ti、Ho、Er、Tm、Taのうち1種または複数種添加されているものを媒質とするレーザー、Arイオンレーザー、またはTi:サファイアレーザーは、連続発振をさせることが可能であり、Qスイッチ動作やモード同期などを行うことによって10MHz以上の発振周波数でパルス発振をさせることも可能である。10MHz以上の発振周波数でレーザービームを発振させると、半導体膜がレーザーによって溶融してから固化するまでの間に、次のパルスが半導体膜に照射される。従って、発振周波数が低いパルスレーザーを用いる場合と異なり、半導体膜中において固液界面を連続的に移動させることができるため、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を得ることができる。
次に、半導体膜1604a〜半導体膜1604dを覆うゲート絶縁膜1605を形成する。ゲート絶縁膜1605は、CVD法やスパッタリング法等により、珪素の酸化物又は珪素の窒化物を含む膜を、単層又は積層して形成する。具体的には、酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜を、単層又は積層して形成する。
また、ゲート絶縁膜1605は、非晶質の半導体膜1604a〜半導体膜1604dに対し高密度プラズマ処理を行い、表面を酸化又は窒化することで形成しても良い。例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガスと、酸素、酸化窒素(NO)、アンモニア、窒素、水素などの混合ガスを導入したプラズマ処理で形成する。この場合のプラズマの励起は、マイクロ波の導入により行うと、低電子温度で高密度のプラズマを生成することができる。この高密度プラズマで生成された酸素ラジカル(OHラジカルを含む場合もある)や窒素ラジカル(NHラジカルを含む場合もある)によって、半導体膜の表面を酸化又は窒化することができる。
このような高密度プラズマを用いた処理により、1〜20nm、代表的には5〜10nmの絶縁膜が半導体膜に形成される。この場合の反応は、固相反応であるため、当該絶縁膜と半導体膜との界面準位密度はきわめて低くすることができる。このような、高密度プラズマ処理は、半導体膜(結晶性シリコン、或いは多結晶シリコン)を直接酸化(若しくは窒化)するため、形成される絶縁膜の厚さは理想的には、ばらつきをきわめて小さくすることができる。加えて、結晶性シリコンの結晶粒界でも酸化が強くされることがないため、非常に好ましい状態となる。すなわち、ここで示す高密度プラズマ処理で半導体膜の表面を固相酸化することにより、結晶粒界において異常に酸化反応をさせることなく、均一性が良く、界面準位密度が低い絶縁膜を形成することができる。
ゲート絶縁膜1605は、高密度プラズマ処理によって形成される絶縁膜のみを用いても良いし、それに加えてプラズマや熱反応を利用したCVD法で酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁膜を堆積し、積層させても良い。いずれにしても、高密度プラズマで形成した絶縁膜をゲート絶縁膜の一部又は全部に含んで形成されるトランジスタは、特性のばらつきを小さくすることができる。
また、半導体膜に対し、連続発振レーザー光若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザー光を照射しながら一方向に走査して結晶化させて得られた半導体膜1604a〜1604dは、そのレーザー光の走査方向に結晶が成長する特性がある。その走査方向をチャネル長方向(チャネル形成領域が形成されたときにキャリアが流れる方向)に合わせてトランジスタを配置し、上記ゲート絶縁膜を組み合わせることで、特性ばらつきが小さく、しかも電界効果移動度が高い薄膜トランジスタ(TFT)を得ることができる。
次に、ゲート絶縁膜1605上に、第1の導電膜と第2の導電膜とを積層して形成する。ここでは、第1の導電膜は、プラズマCVD法やスパッタ法等により、20〜100nmの厚さで形成する。第2の導電膜は、100〜400nmの厚さで形成する。第1の導電膜と第2の導電膜は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)等から選択された元素又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成する。または、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素に代表される半導体材料により形成する。第1の導電膜と第2の導電膜の組み合わせの例を挙げると、窒化タンタル膜とタングステン膜、窒化タングステン膜とタングステン膜、窒化モリブデン膜とモリブデン膜等が挙げられる。タングステンや窒化タンタルは、耐熱性が高いため、第1の導電膜と第2の導電膜を形成した後に、熱活性化を目的とした加熱処理を行うことができる。また、2層構造ではなく、3層構造の場合は、モリブデン膜とアルミニウム膜とモリブデン膜の積層構造を採用するとよい。
次に、フォトリソグラフィ法を用いてレジストからなるマスクを形成し、ゲート電極とゲート配線を形成するためのエッチング処理を行って、半導体膜1604a〜1604dの上方にゲート電極1607を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法により、レジストからなるマスクを形成して、半導体膜1604a〜1604dに、イオンドープ法またはイオン注入法により、n型を付与する不純物元素を低濃度に添加する。n型を付与する不純物元素は、15族に属する元素を用いれば良く、例えばリン(P)、砒素(As)を用いる。
次に、ゲート絶縁膜1605とゲート電極1607を覆うように、絶縁膜を形成する。絶縁膜は、プラズマCVD法やスパッタ法等により、珪素、珪素の酸化物又は珪素の窒化物の無機材料を含む膜や、有機樹脂などの有機材料を含む膜を、単層又は積層して形成する。次に、絶縁膜を、垂直方向を主体とした異方性エッチングにより選択的にエッチングして、ゲート電極1607の側面に接する絶縁膜1608(サイドウォールともよばれる)を形成する。絶縁膜1608は、後にLDD(Lightly Doped drain)領域を形成する際のドーピング用のマスクとして用いる。
次に、フォトリソグラフィ法により形成したレジストからなるマスクと、ゲート電極1607および絶縁膜1608をマスクとして用いて、半導体膜1604a〜1604dにn型を付与する不純物元素を添加して、チャネル形成領域1606aと、第1の不純物領域1606bと、第2の不純物領域1606cを形成する(図13(C))。第1の不純物領域1606bは薄膜トランジスタのソース領域又はドレイン領域として機能し、第2の不純物領域1606cはLDD領域として機能する。第2の不純物領域1606cが含む不純物元素の濃度は、第1の不純物領域1606bが含む不純物元素の濃度よりも低い。
続いて、ゲート電極1607、絶縁膜1608等を覆うように、絶縁膜を単層または積層して形成し、当該絶縁膜上に薄膜トランジスタのソース電極又はドレイン電極として機能する導電膜1631を形成する(図13(D))。
絶縁膜は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、珪素の酸化物や珪素の窒化物等の無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。ここでは、絶縁膜を2層で設けた例を示しており、1層目の絶縁膜1609として窒化酸化珪素膜で形成し、2層目の絶縁膜1610として酸化窒化珪素膜で形成することができる。
なお、絶縁膜1609、1610を形成する前、または絶縁膜1609、1610のうちの一方又は両方を形成した後に、半導体膜1604a〜1604dの結晶性の回復や半導体膜に添加された不純物元素の活性化、半導体膜の水素化を目的とした加熱処理を行うとよい。加熱処理には、熱アニール、レーザーアニール法またはRTA法などを適用するとよい。
導電膜1631は、フォトリソグラフィ法により絶縁膜1609、1610等をエッチングして、第1の不純物領域1606bを露出させるコンタクトホールを形成した後、コンタクトホールを充填するように導電膜を形成し、当該導電膜を選択的にエッチングして形成する。なお、導電膜を形成する前に、コンタクトホールにおいて露出した半導体膜1604a〜1604dの表面にシリサイドを形成してもよい。
また、導電膜1631は、CVD法やスパッタリング法等により、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、マンガン(Mn)、ネオジウム(Nd)、炭素(C)、シリコン(Si)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。アルミニウムを主成分とする合金材料とは、例えば、アルミニウムを主成分としニッケルを含む材料、又は、アルミニウムを主成分とし、ニッケルと、炭素と珪素の一方又は両方とを含む合金材料に相当する。導電膜1631は、例えば、バリア膜とアルミニウムシリコン膜とバリア膜の積層構造、バリア膜とアルミニウムシリコン膜と窒化チタン膜とバリア膜の積層構造を採用するとよい。なお、バリア膜とは、チタン、チタンの窒化物、モリブデン、又はモリブデンの窒化物からなる薄膜に相当する。アルミニウムやアルミニウムシリコンは抵抗値が低く、安価であるため、導電膜1631を形成する材料として最適である。また、上層と下層のバリア層を設けると、アルミニウムやアルミニウムシリコンのヒロックの発生を防止することができる。また、還元性の高い元素であるチタンからなるバリア膜を形成すると、結晶質半導体膜上に薄い自然酸化膜ができていたとしても、この自然酸化膜を還元し、結晶質半導体膜と良好なコンタクトをとることができる。
次に、導電膜1631を覆うように、絶縁膜1611を形成する(図14(A))。絶縁膜1611は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法またはスクリーン印刷法等を用いて、無機材料又は有機材料により、単層又は積層で形成する。また、絶縁膜1611は、好適には、0.75μm〜3μmの厚さで形成する。
次に、絶縁膜1611の表面にアンテナとして機能する導電膜1612を選択的に形成する(図14(B))。
導電膜1612は、フォトリソグラフィ法により絶縁膜1611をエッチングして、導電膜1631を露出させるコンタクトホールを形成した後、コンタクトホールを充填するように導電膜を形成し、当該導電膜を選択的にエッチングして形成する。
また導電膜1612は、CVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法、メッキ処理等を用いて、導電性材料により形成すればよい。導電性材料は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、白金(Pt)ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層構造又は積層構造で形成する。
例えば、スクリーン印刷法を用いてアンテナとして機能する導電膜1612を形成する場合には、粒径が数nmから数十μmの導電体粒子を有機樹脂に溶解または分散させた導電性のペーストを選択的に印刷することによって設けることができる。導電体粒子としては、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)およびチタン(Ti)等のいずれか一つ以上の金属粒子やハロゲン化銀の微粒子、または分散性ナノ粒子を用いることができる。スクリーン印刷法を用いて形成することにより、工程の簡略化が可能となり低コスト化を図ることができる。
次に、アンテナとして機能する導電膜1612を覆うように絶縁膜1613を形成する(図15(A))。
絶縁膜1613は、CVD法、スパッタリング法、SOG法、液滴吐出法、スクリーン印刷法等により、シリコンの酸化物やシリコンの窒化物等の無機材料(例えば、酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜等)、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリル、エポキシ等の有機材料やシロキサン材料等により、単層または積層で形成する。
次に、薄膜トランジスタ1630a〜1630dやアンテナとして機能する導電膜1612を含む素子形成層を基板1601から剥離する。
まず、レーザー光を照射することにより開口部1618を形成する(図15(B))。続いて、素子形成層の一方の面(ここでは、絶縁膜1613の表面)を第1のシート材1620に貼り合わせた後、物理的な力を用いて基板1601から素子形成層を剥離する(図16(A))。第1のシート材1620としては、ホットメルトフィルム等を用いることができる。また、後に第1のシート材1620を剥離する場合には、熱を加えることにより粘着力が弱まる熱剥離テープを用いることができる。
なお、剥離する際に水やオゾン水等の水溶液で剥離する面を濡らしながら行うことによって、薄膜トランジスタ1630a〜薄膜トランジスタ1630d等の素子が静電気等によって破壊されることを防止できる。また、素子形成層が剥離された基板1601を再利用することによって、低コスト化を実現することができる。
次に、素子形成層の他方の面(基板1601から剥離により露出した面)に、第2のシート材1621を設ける(図16(B))。第2のシート材1621は、ホットメルトフィルム等を用い、加熱処理と加圧処理の一方又は両方を行うことにより素子形成層の他方の面に貼り合わせることができる。また、第1のシート材1620として熱剥離テープを用いた場合には、第2のシート材1621を貼り合わせる際に加えた熱を利用して剥離することができる。
次に、第2のシート材1621上に設けられた素子形成層をダイシング、スクライビング又はレーザーカット法等により選択的に分断することによって、複数のRFタグを得ることができる。第2のシート材1621として、プラスチック等の可撓性を有する基板を用いることによって可撓性を有するRFタグを作製することができる。
なお、本実施例では、基板1601上に薄膜トランジスタやアンテナ等の素子を形成した後、当該基板1601から剥離することによって可撓性を有するRFタグを作製する場合について示したが、これに限られない。例えば、基板1601上に剥離層1602を設けずに図13(A)(B)、図14(A)(B)、図15(A)の工程を適用することにより、基板1601上に薄膜トランジスタやアンテナ等の素子が設けられたRFタグを作製することができる。
なお本実施例では、アンテナとトランジスタと同じ基板上に形成する例について説明したが、この構成に限定されない。トランジスタを形成した後、別途形成したアンテナを、集積回路と電気的に接続するようにしても良い。この場合、アンテナと集積回路との電気的な接続は、異方導電性フィルム(ACF(Anisotropic Conductive Film))や異方導電性ペースト(ACP(Anisotropic Conductive Paste))等で圧着させることにより電気的に接続することが出来る。また、他にも、銀ペースト、銅ペーストまたはカーボンペースト等の導電性接着剤や半田接合等を用いて接続を行うことも可能である。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本実施例では、単結晶シリコン基板を用いてRFタグを構成するトランジスタを作製する例について図17、図18を用いて説明する。
まず、図17(A)を用いて、トランジスタの作製工程について説明する。単結晶シリコンからなるシリコン基板1901を用意する。そして、n型の導電性が付与されたシリコン基板の主面(素子形成面または回路形成面)の素子形成領域にp型ウェル1902を選択的に形成する。また、シリコン基板の裏面を研磨する等の手法によって薄くすることも可能である。予め、シリコン基板を薄膜化することによって、軽量で薄型なRFタグを作製することができる。
次いで、第1の素子形成領域と第2の素子形成領域とを区画するための素子分離領域となるフィールド酸化膜1903を形成する。フィールド酸化膜1903は厚い熱酸化膜であり、公知のLOCOS法を用いて形成すればよい。なお、素子分離法は、LOCOS法に限定されず、例えば素子分離領域はトレンチ分離法を用いてトレンチ構造を有していてもよいし、LOCOS構造とトレンチ構造の組み合わせであってもよい。
次いで、シリコン基板の表面を、例えば熱酸化させることによってゲート絶縁膜1904を形成する。ゲート絶縁膜1904は、CVD法を用いて形成してもよく、酸化窒化珪素膜や酸化珪素膜や窒化珪素膜やそれらの積層膜を用いることができる。
次いで、ポリシリコン層1905aとシリサイド層1905bとの積層膜を全面に形成し、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術に基づき積層膜を形成することによってゲート絶縁膜上にポリサイド構造を有するゲート電極1905を形成する。ポリシリコン層1905aは低抵抗化するために予め、1021/cm程度の濃度でリン(P)をドープしておいても良いし、ポリシリコン層を形成した後で濃いn型不純物を拡散させても良い。また、シリサイド層1905bを形成する材料はモリブデンシリサイド、タングステンシリサイド、タンタルシリサイド、チタンシリサイドなどを適用することが可能であり、公知の方法に従い形成すれば良い。
なおゲート電極の側壁にサイドウォールを形成してもよい。例えば、酸化珪素からなる絶縁材料層を全面にCVD法にて堆積させ、かかる絶縁材料層をエッチバックすることによってサイドウォールを形成すればよい。エッチバックの際に自己整合的にゲート絶縁膜を選択的に除去してもよい。
次いで、ソース領域およびドレイン領域を形成するために、露出したシリコン基板にイオン注入を行う。pチャネル型トランジスタを形成すべき素子形成領域をレジスト材料で被覆し、n型不純物であるヒ素(As)やリン(P)をシリコン基板に注入してソース領域1913及びドレイン領域1914を形成する。また、nチャネル型トランジスタを形成すべき素子形成領域をレジスト材料で被覆し、p型不純物であるボロン(B)をシリコン基板に注入してソース領域1915及びドレイン領域1916を形成する。
次いで、イオン注入された不純物の活性化および、イオン注入によって発生したシリコン基板における結晶欠陥を回復するために、活性化処理を行う。
そして、活性化後に層間絶縁膜や、ソース電極またはドレイン電極となるメタル配線等を形成する。層間絶縁膜1917は、プラズマCVD法や減圧CVD法を用いて酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜などを形成する。なお、さらにその上にリンシリケートガラス(PSG)、あるいはボロンシリケートガラス(BSG)、もしくはリンボロンシリケートガラス(PBSG)の層間絶縁膜が形成してもよい。
メタル電極1919、メタル電極1921、メタル電極1920、メタル電極1922は、層間絶縁膜1917にそれぞれのトランジスタのソース領域及びドレイン領域に達するコンタクトホールを形成した後に形成するもので、低抵抗材料として通常良く用いられるアルミニウムを用いると良い。また、アルミニウムとチタンの積層構造としても良い。
なお、コンタクト穴は、電子線直接描画技術によって形成してもよい。電子線直接描画は、ポジ型の電子線描画用レジストを層間絶縁膜1917上の全面に形成し、電子線が照射された部分を現像液によって溶解させる。そして、コンタクト穴が形成される箇所のレジストに穴が空き、レジストをマスクとしてドライエッチングを行なうことにより、所定の位置の層間絶縁膜1917がエッチングされてコンタクト穴を形成することができる。以上のようにして、pチャネル型トランジスタ1951、nチャネル型トランジスタ1952を、単結晶基板を用いて作製することが出来る(図17(A))。
次に図17(B)に示すように層間膜1924を形成する。そして層間膜1924をエッチングしコンタクトホールを形成し、メタル電極1922の一部を露出させる。層間膜1924は樹脂には限定せず、CVD酸化膜など他の膜であっても良いが、平坦性の観点から樹脂であることが望ましい。また、感光性樹脂を用いて、エッチングを用いずにコンタクトホールを形成しても良い。次に層間膜1924上に、コンタクトホールを介してメタル電極1922と接する配線1925を形成する。
次にアンテナとして機能する導電膜1926を、配線1925と接するように形成する。導電膜1926は、銀(Ag)、金(Au)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)、白金(Pt)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、ニッケル(Ni)などの金属を用いて形成することが出来る。導電膜1926は、上記金属で形成された膜の他に、上記金属を主成分とする合金で形成された膜、或いは上記金属を含む化合物を用いて形成された膜を用いても良い。導電膜1926は、上述した膜を単層で用いても良いし、上述した複数の膜を積層して用いても良い。
導電膜1926は、CVD法、スパッタリング法、スクリーン印刷やグラビア印刷等の印刷法、液滴吐出法、ディスペンサ法、めっき法、フォトリソグラフィ法、蒸着法等を用いて形成することが出来る。
なお本実施例では、アンテナをトランジスタ上に形成する例について説明したが、この構成に限定されない。トランジスタを形成した後、別途形成したアンテナを、集積回路と電気的に接続するようにしても良い。この場合、アンテナと集積回路との電気的な接続は、異方導電性フィルム(ACF(Anisotropic Conductive Film))や異方導電性ペースト(ACP(Anisotropic Conductive Paste))等で圧着させることにより電気的に接続することが出来る。また、他にも、銀ペースト、銅ペーストまたはカーボンペースト等の導電性接着剤や半田接合等を用いて接続を行うことも可能である。
次に図18に示すように、アンテナとして機能する導電膜1926を覆うように保護膜1927を形成する。保護膜1927は、窒化シリコン膜、または酸化シリコン膜、あるいは窒化酸化シリコン膜で形成されている。また、窒化シリコン膜等の代わりに有機樹脂膜、若しくは保護膜の上に有機樹脂膜を積層してもよい。有機樹脂材料として、ポリイミド、ポリアミド、アクリル、ベンゾシクロブテン(BCB)などを用いることができる。有機樹脂膜を用いる利点は、膜の形成方法が簡単である点や、比誘電率が低いので寄生容量を低減できる点、平坦化するのに適している点などがある。勿論、上述した以外の有機樹脂膜を用いても良い。
そして、図18に示すように、フィルム1928によって覆い、RFタグを完成させることができる。フィルム1928の表面には、水分や酸素等の侵入を防ぐために、保護膜を形成しても良い。保護膜は、珪素を有する酸化物、又は珪素を有する窒化物によって形成することができる。また、フィルムにはRFタグのブースターアンテナとなるパターンが形成されていてもよい。
このように単結晶基板を用いて形成されたRFタグは、軽量でより小型化された製品を提供することができる。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本実施例では、本発明の無線通信によりデータの交信を行うRFタグ及びそれを用いた通信システムの用途について説明する。本発明のRFタグは、例えば、紙幣、硬貨、有価証券、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等)、包装用容器類(包装紙やボトル等)、DVD(Digital Versatile Disc)ソフトやCD(コンパクトディスク)に設けて使用することができる。また、ビデオテープ等の記録媒体、車やバイクや自転車等の乗物類、鞄や眼鏡等の身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等に設けて使用することができる。電子機器とは、液晶表示装置、EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置、テレビジョン装置(単にテレビまたはテレビ受像器とも呼ぶ)および携帯電話機等を指す。
本発明のRFタグは、物品の表面に貼り付けたり、物品に埋め込んだりして物品に固定することができる。例えば、本なら紙に埋め込んだり、有機樹脂からなるパッケージなら当該有機樹脂に埋め込んだりするとよい。紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類等にRFタグを設けることにより、偽造を防止することができる。また、包装用容器類、記録媒体、身の回り品、食品類、衣類、生活用品類、電子機器等にRFタグを設けることにより、検品システムやレンタル店のシステムなどの効率化を図ることができる。また乗物類にRFタグを設けることにより、偽造や盗難を防止することができる。また、動物等の生き物に埋め込むことによって、個々の生き物の識別を容易に行うことができる。例えば、家畜等の生き物に無線タグを埋め込むことによって、生まれた年や性別または種類等を容易に識別することが可能となる。
以上のように、本発明のRFタグは物品(生き物を含む)であればどのようなものにでも設けて使用することができる。
次に、RFタグを用いたシステムの一形態について、図12(A)を用いて説明する。表示部9521を含む端末9520には、アンテナ及び当該アンテナに接続されたリーダ/ライタが設けられている。物品A9532には本発明のRFタグ9531が設けられ、物品B9522には本発明のRFタグ9523が設けられている。図12(A)では、物品Aや物品Bの一例として内服薬を示した。物品A9532が含むRFタグ9531に端末9520のアンテナをかざすと、表示部9521に物品A9532の原材料や原産地、生産工程ごとの検査結果や流通過程の履歴、商品の説明等の商品に関する情報が表示される。物品B9522が含むRFタグ9523に端末9520のアンテナをかざすと、表示部9521に物品B9522の原材料や原産地、生産工程ごとの検査結果や流通過程の履歴、商品の説明等の商品に関する情報が表示される。
図12(A)に示すシステムを利用したビジネスモデルの一例を示す。説明には図12(B)のフローチャートを用いる。端末9520において、アレルギーの情報を入力しておく(第1のステップ9001)。アレルギーの情報とは、所定の人物がアレルギー反応を起こす医薬品またはその成分等の情報である。端末9520に設けられたアンテナによって、前述のとおり物品A9532である内服薬Aの情報を取得する(第2のステップ9002)。内服薬Aの情報には内服薬Aの成分等の情報が含まれる。アレルギーの情報と取得した内服薬Aの成分等の情報とを比較し、一致するか否かを判断する(第3のステップ9003)。一致する場合、所定の人物は内服薬Aに対してアレルギー反応を起こす危険性があるとし、端末9520の使用者に注意を呼びかける(第4のステップ9004)。一致しない場合、所定の人物は内服薬Aに対してアレルギー反応を起こす危険性が少ないとし、端末9520の使用者にその旨(安全である旨)を知らせる(第5のステップ9005)。第4のステップや第5のステップにおいて、端末9520の使用者に情報を知らせる方法は、端末9520の表示部9521に表示を行う方法であっても良いし、端末9520のアラーム等を鳴らす方法であっても良い。
また、別のビジネスモデルの例を図12(C)に示す。端末9520に、同時に服用すると危険な内服薬または同時に服用すると危険な内服薬の成分の組み合わせの情報(以下、組み合わせの情報という)を入力しておく(第1のステップ9101)。端末9520に設けられたアンテナによって、前述のとおり物品A9532である内服薬Aの情報を取得する(第2のステップ9102)。内服薬Aの情報には内服薬Aの成分等の情報が含まれる。次いで、端末9520に設けられたアンテナによって、前述のとおり物品B9522である内服薬Bの情報を取得する(第3のステップ9103)。内服薬Bの情報には内服薬Bの成分等の情報が含まれる。こうして、複数の内服薬の情報を取得する。組み合わせの情報と取得した複数の内服薬の情報とを比較し、一致するか否か、即ち、同時に使用すると危険な内服薬の成分の組み合わせが有るか否かを判断する(第4のステップ9104)。一致する場合、端末9520の使用者に注意を呼びかける(第5のステップ9105)。一致しない場合、端末9520の使用者にその旨(安全である旨)を知らせる(第6のステップ9106)。第5のステップ9105や第6のステップ9106において、端末9520の使用者に情報を知らせる方法は、端末9520の表示部9521に表示を行う方法であっても良いし、端末のアラーム等を鳴らす方法であっても良い。
また、本実施例は、他の実施の形態及び実施例の技術的要素と組み合わせて実施することができる。すなわち本発明を用いることで、RFタグを構成するアンテナとチップ本体とのインピーダンス整合を意図的にずらすことができる。そのため、RFタグとリーダ/ライタとの通信距離が極端に短い状況等においてRFタグが大電力を受信することによって生じる不具合を防ぐことができ、RFタグの信頼性の向上を図ることができる。すなわち、RFタグ内部の素子を劣化させたり、RFタグ自体を破壊することなく、RFタグを正常に動作させることができる。
本発明の第1実施形態の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施例を示すブロック図である。 本発明の第1実施例に係る入力回路部の一構成例を示す図である。 本発明の第3実施例に係る入力回路部の変形例を示す図である。 本発明の第5実施例に係る入力回路部の変形例を示す図である。 本発明の第6実施例を示すブロック図である。 本発明の第6実施例を示すブロック図である。 本発明の第7実施例に係る入力回路部の一構成例を示す図である。 本発明の第6実施例を適用したRFタグの入力インピーダンス測定環境を示すブロック図である。 本発明の第6実施例を適用したRFタグの入力インピーダンス測定結果の図である。 本発明の第1実施形態の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第10実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第8実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第8実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第8実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第8実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第9実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第9実施例の記載を説明するための図である。 本発明の第8実施例の記載を説明するための図である。
符号の説明
10 保護回路部
11 回路部
12 比較回路
13 スイッチ
14 負荷
15 整流回路
16 電流比較回路
100 RFタグ
101 保護回路部
102 保護回路制御回路部
103 整流回路部
104 定電圧電源回路部
105 クロック生成回路部
106 復調回路部
107 判定回路部
108 記憶装置
109 コントローラ回路部
110 符号化回路部
111 変調回路部
112 アンテナ
113 アンテナ
120 チップ本体
121 入力回路部
122 ロジック回路部
123 充電回路部
201 負荷
202 トランジスタ
203 トランジスタ
204 トランジスタ
205 容量
206 抵抗
207 ダイオード
208 トランジスタ
300 整流回路部
301 ダイオード
302 容量
303 ダイオード
304 容量
305 抵抗
400 RFタグ
401 バッテリー
410 充電機構制御回路部
420 整流回路部
500 整流回路部
501 ダイオード
502 容量
504 容量
505 抵抗
600 整流回路部
601 ダイオード
602 容量
603 ダイオード
604 容量
700 RFタグ
900 測定サンプル
901 ネットワークアナライザ
902 アンプ
903 サーキュレータ
904 同軸ケーブル
905 電波シールドボックス
906 高周波測定用プローブ
907 アッテネータ
101b 充電用保護回路部
102b 充電用保護回路制御回路部
9001 ステップ
9002 ステップ
9003 ステップ
9004 ステップ
9005 ステップ
9101 ステップ
9102 ステップ
9103 ステップ
9104 ステップ
9105 ステップ
9106 ステップ
9520 端末
9521 表示部
9522 物品B
9523 RFタグ
9531 RFタグ
9532 物品A
1601 基板
1602 剥離層
1603 絶縁膜
1604 半導体膜
1605 ゲート絶縁膜
1607 ゲート電極
1608 絶縁膜
1609 絶縁膜
1610 絶縁膜
1611 絶縁膜
1612 導電膜
1613 絶縁膜
1617 絶縁膜
1618 開口部
1620 シート材
1621 シート材
1631 導電膜
1901 シリコン基板
1902 p型ウェル
1903 フィールド酸化膜
1904 ゲート絶縁膜
1905 ゲート電極
1913 ソース領域
1914 ドレイン領域
1915 ソース領域
1916 ドレイン領域
1917 層間絶縁膜
1918 導電膜
1919 メタル電極
1920 メタル電極
1921 メタル電極
1922 メタル電極
1924 層間膜
1951 pチャネル型トランジスタ
1925 配線
1952 nチャネル型トランジスタ
1926 導電膜
1927 保護膜
1928 フィルム
1604a 半導体膜
1604b 半導体膜
1604c 半導体膜
1604d 半導体膜
1606a チャネル形成領域
1606b 不純物領域
1606c 不純物領域
1630a 薄膜トランジスタ
1630b 薄膜トランジスタ
1630c 薄膜トランジスタ
1630d 薄膜トランジスタ
1630a 薄膜トランジスタ
1905a ポリシリコン層
1905b シリサイド層

Claims (5)

  1. 第1の端子と第2の端子とを有するアンテナと、
    前記アンテナの前記第1の端子と前記第2の端子とに電気的に接続する保護回路と、
    前記アンテナの前記第1の端子と前記第2の端子とに電気的に接続する比較回路と、を有し、
    前記保護回路はスイッチを有し、
    前記比較回路はダイオード及び抵抗を有し、
    前記抵抗の一端は前記第1の端子と電気的に接続し、
    前記抵抗の他端は前記ダイオードの陽極と電気的に接続し、
    前記ダイオードの陰極が前記第2の端子と電気的に接続し、
    前記比較回路は、参照電圧と、前記抵抗の前記一端を介して入力される入力電圧とを比較する機能を有し、
    前記保護回路の前記スイッチのオン/オフの制御は、前記抵抗の前記他端の電位によって制御されることを特徴とするRFタグ。
  2. 第1の端子と第2の端子とを有するアンテナと、
    前記アンテナの前記第1の端子と前記第2の端子とに電気的に接続する保護回路と、
    前記アンテナの前記第1の端子と前記第2の端子とに電気的に接続する比較回路と、を有し、
    前記保護回路はスイッチを有し、
    前記比較回路は、ダイオード、抵抗、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを有し、
    前記抵抗の一端は、前記第1の端子と電気的に接続し、
    前記抵抗の他端は、前記ダイオードの陽極と電気的に接続し、
    前記ダイオードの陰極は、前記第2の端子と電気的に接続し、
    前記第1のトランジスタのゲートは、前記抵抗の前記他端及び前記ダイオードの陽極と電気的に接続し、
    前記第1のトランジスタのソース及びドレインの一方は、前記第1の端子と電気的に接続し、
    前記第1のトランジスタのソース及びドレインの他方は、前記第2のトランジスタのソース及びドレインの一方と電気的に接続し、
    前記第2のトランジスタのソース及びドレインの他方は前記第2の端子と電気的に接続し、
    前記第2のトランジスタのゲートには基準電圧が印加され、
    前記第1のトランジスタがオンのとき、前記保護回路の前記スイッチはオンし、前記第1のトランジスタがオフのとき、前記保護回路の前記スイッチはオフすることを特徴とするRFタグ。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記保護回路は負荷を有し、
    前記保護回路の前記スイッチがオンした場合は、前記負荷に電流が流れることを特徴とするRFタグ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    位相補償容量を有し、
    前記保護回路の前記スイッチはトランジスタであり、
    前記位相補償容量の一方の電極は、前記アンテナの前記第2の端子に電気的に接続し、他方の電極は、前記保護回路の前記スイッチのゲートと電気的に接続することを特徴とするRFタグ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記比較回路及び前記保護回路が設けられた充電回路部と、
    バッテリーとを有することを特徴とするRFタグ。
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