JP5235925B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は冷凍装置に関し、特に、冷暖房用や産業用の冷却及び加熱用に使用されるものに関する。
従来の冷凍装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この引用文献1に記載された冷凍装置では、冷却運転時に、過冷却器で熱交換したガス冷媒を圧縮機中間圧力ポートへ戻すエコノマイザ回路と、液冷媒を膨張させて直接圧縮機の中間圧力ポートへ戻す液インジェクション回路を備えている。前記エコノマイザ回路は冷凍能力を調整するために用いられ、前記液インジェクション回路は圧縮機の温度上昇を防止するために用いられている。
特開2009−109065号公報
上記特許文献1に記載の冷凍装置では、エコノマイザ回路と液インジェクション回路の2系統を備えているため、部品点数が多くなり、原価が高くなるという課題があった。また、特許文献1に記載のものにおいて、四方弁を設けて、暖房或いは加熱運転も可能な構成とした場合、暖房或いは加熱運転時には、冷却運転時の過冷却器、膨張弁等をそのまま使用できず、加熱運転用に過冷却器、膨張弁を追加しなければならないという課題がある。
本発明の目的は、高効率化や信頼性向上を図れると共に原価低減も図れる冷凍装置を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続された冷凍装置において、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間に設けられた過冷却熱交換器と、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記圧縮機の中間圧力部に接続されるインジェクション回路と、このインジェクション回路の前記過冷却熱交換器上流側に、上流側から順に設けられた開閉弁及び減圧手段と、前記膨張装置と前記利用側熱交換器との間の前記冷媒配管から分岐され、前記インジェクション回路の前記開閉弁と減圧手段との間に接続されるバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた開閉弁とを備えることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続された冷凍装置において、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間に設けられた過冷却熱交換器と、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記圧縮機の中間圧力部に接続されるインジェクション回路と、このインジェクション回路の前記過冷却熱交換器上流側に、上流側から順に設けられた開閉弁、電磁弁及びキャピラリチューブと、前記膨張装置と前記利用側熱交換器との間の前記冷媒配管から分岐され、前記インジェクション回路の前記開閉弁と前記電磁弁との間に接続されるバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた開閉弁とを備えることにある。
ここで、前記インジェクション回路に設けられた前記電磁弁とキャピラリチューブの組を並列に複数組配置した構成にするとインジェクション回路の流量調整が可能となる。また、並列に複数組配置された前記キャピラリチューブはそれぞれ異なる流路抵抗となるように、異なるサイズのものにするとインジェクション回路の流量をより細かく調整することが可能となる。
本発明の更に他の特徴は、複数台の圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続された冷凍装置において、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間に設けられた過冷却熱交換器と、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記各圧縮機の中間圧力部に接続されるインジェクション回路と、このインジェクション回路の前記過冷却熱交換器上流側に、上流側から順に設けられた開閉弁及び減圧手段と、前記膨張装置と前記利用側熱交換器との間の前記冷媒配管から分岐され、前記インジェクション回路の前記開閉弁と減圧手段との間に接続されるバイパス回路と、このバイパス回路に設けられた開閉弁とを備えることにある。
ここで、前記過冷却熱交換器は並列に複数台設けられ、主流となる前記冷媒配管を分岐させてそれぞれの過冷却熱交換器の主流側となる1次側流路に接続させ、前記インジェクション回路も前記開閉弁の下流側から複数に分岐され、これら複数に分岐されたそれぞれのインジェクション回路は複数台設けられた前記過冷却熱交換器の2次側流路に接続され、分岐された前記各インジェクション回路の過冷却熱交換器上流側に前記減圧手段が設けられ、この減圧手段は電子膨張弁、または電子膨張弁とキャピラリチューブで構成されていることが好ましい。
前記過冷却熱交換器は1次側流路と2次側流路を備え、前記1次側流路は主流となる前記冷媒配管に接続され、前記2次側流路は前記インジェクション回路に接続され、1次側流路を流れる冷媒と2次側流路を流れる冷媒が互いに熱交換される構成にすると良い。
また、前記インジェクション回路及びバイパス回路に設けられた開閉弁は電磁弁であり、前記バイパス回路の前記電磁弁の下流側には逆止弁が設けられ、更に前記インジェクション回路の前記電磁弁と前記減圧手段との間にも逆止弁が設けられ、前記バイパス回路は前記インジェクション回路の前記逆止弁と減圧手段との間に接続される構成にすることが好ましい。
前記インジェクション回路に設けられた前記減圧手段は、電子膨張弁、キャピラリチューブ、又は電子膨張弁とキャピラリチューブの何れかにより構成することができる。
なお、前記インジェクション回路は、前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間の冷媒配管ならどこから分岐させても可能であるが、前記過冷却熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐させて、前記過冷却熱交換器を通過後前記圧縮機の中間圧力部に接続される構成とすることが好ましい。
本発明によれば、冷却運転時には、圧縮機の吐出量を増加させずに能力上昇させることができ、COP向上も図れる。また、部品点数を大幅に増加させる必要がないので、原価低減を図れる効果もある。加熱運転時には、過冷却器で過冷却を取らずに湿り冷媒を圧縮機の中間圧力部に液インジェクションすることが可能となるので、加熱能力及びCOPを低下させることなく圧縮機の信頼性向上を図ることができる効果が得られる。
更に、インジェクション回路の流量を制御できる構成とすることにより、インジェクション回路をエコノマイザとして作用させて冷却能力増加させたまま、吐出ガス温度を連続的に制御することも可能となり、信頼性向上及び容量制御の高精度化も図ることができる効果が得られる。
本発明の冷凍装置の実施例1を示す冷凍サイクル系統図。 本発明の実施例1における冷却運転時のモリエル線図。 本発明の実施例1における加熱運転時のモリエル線図。 本発明の冷凍装置の実施例2を示す冷凍サイクル系統図。 本発明の冷凍装置の実施例3を示す冷凍サイクル系統図。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
本発明の冷凍装置の実施例1を図1〜図3により説明する。
図1は冷暖房用や産業用の冷却及び加熱用に使用されるヒートポンプ式の冷凍装置を示す冷凍サイクル系統図である。
冷凍装置は、圧縮機1、四方弁5、熱源側熱交換器2、膨張装置3、利用側熱交換器4などが順次冷媒配管(主流となる冷媒配管で主冷媒配管ともいう)で接続されて構成されている。6は前記膨張装置3と利用側熱交換器4との間の冷媒配管に接続された冷媒量調節器、7は圧縮機1の吸込側に設けられたアキュームレータである。10は前記熱源側熱交換器2と前記膨張装置3との間に設けられた過冷却熱交換器、21は前記過冷却熱交換器10と前記膨張装置3との間の冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記圧縮機1の中間圧力部に接続されたインジェクション回路である。このインジェクション回路21の冷媒配管からの分岐部21aと前記過冷却熱交換器10との間には上流側から順に冷却用電磁弁(開閉弁)11、冷却用逆止弁12、電子膨張弁(流量調整手段または減圧手段)15、キャピラリチューブ(減圧手段)16が設けられている。22は前記膨張装置3と前記利用側熱交換器4との間の冷媒配管から分岐し、前記インジェクション回路21の冷却用逆止弁12と電子膨張弁15との間に接続されるバイパス回路で、このバイパス回路22には加熱用電磁弁(開閉弁)13と加熱用逆止弁14が設けられている。
なお、8a,8b,8cは主冷媒配管に設けられたストレーナで、ストレーナ8aは前記アキュームレータ7と圧縮機の間に、ストレーナ8bは前記バイパス回路22の分岐部22aと前記冷媒量調節器6との間の主冷媒配管に、ストレーナ8cは前記インジェクション回路21の分岐部21aと前記過冷却熱交換器10との間の主冷媒配管にそれぞれ設けられている。9は圧縮機吐出側に設けられた主回路逆止弁である。前記圧縮機1は、圧縮機の中間圧力部にインジェクション可能なポートを有するスクロール圧縮機、ロータリー圧縮機、スクリュー圧縮機等で構成されている。
冷却運転時には、圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、四方弁5を通過し、熱源側熱交換器2により冷却されて凝縮液化される。この高圧液冷媒は、膨張装置3により減圧された後、利用側熱交換器4で被冷却媒体(冷却水や室内空気など)を冷却して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって圧縮機1に戻るサイクルを構成する。前記過冷却熱交換器10は、主冷媒配管の冷媒が通過する1次側流路と、主冷媒回路から分岐されインジェクション回路21を流れる冷媒が通過する2次側流路を有するもので、例えばプレート式熱交換器などで構成され、各々の冷媒が互いに熱交換される。
前記インジェクション回路21の入口側に設けられた冷却用電磁弁11を開とすることで、過冷却熱交換器10を通過後の主冷媒配管の液冷媒の一部は、このインジェクション回路21に流入し、冷却用逆止弁12、電子膨張弁15及びキャピラリチューブ16を通過後、前記過冷却熱交換器10の2次側流路を流れて、主流である1次側流路を流れる冷媒と熱交換した後、圧縮機の中間圧力部にインジェクションされ、圧縮される。
なお、冷却運転時に2次側流路を流れる冷媒を電子膨張弁15で流量調整して減圧する場合、前記キャピラリチューブ16はなくても構わないが、キャピラリチューブ16を設けることで、電子膨張弁15の感度を緩和させることができる。また、加熱運転時には、前記冷却用電磁弁11を閉とし、前記バイパス回路22の加熱用電磁弁13を開とするが、この加熱運転時には前記電磁弁11の1次側が低圧冷媒となるため、逆流防止のために前記逆止弁12は設けられている。従って、前記電磁弁(開閉弁)11の部分を二方弁等で構成することでこの開閉弁からの逆流の恐れがない場合には、前記逆止弁12を除いても良い。
次に、冷媒流量の調整に関し、図2の冷却運転時のモリエル線図を用いて説明する。電子膨張弁15の冷媒流量調整は圧縮機1の吐出ガス温度を検知して行われる。吐出ガス温度が規定値(例えば95℃)以下であれば、過冷却熱交換器10の2次側流路出口を流れる冷媒がガス状態となるように流量を調整する。この2次側流路を流れる冷媒によって主流である1次側流路を流れる冷媒は、過冷却熱交換器10で熱交換されて過冷却され、エンタルピ差Δi′が拡大するので、冷却能力は増加する。
圧縮機1の中間圧力部はガス冷媒の状態でインジェクションされるので、通常の冷凍サイクルと同様の点線のような圧縮過程となる。従って、吐出ガス温度は通常サイクルと同等で冷却能力が増加するサイクルとなる。本サイクルは、一般にエコノマイザサイクルと呼ばれ、冷却能力増加に対し、消費電力の増加割合が小さいため、COP向上につながる効果がある。
前記吐出ガス温度が規定値(例えば95℃)以上の場合、過冷却熱交換器10の2次側流路出口を流れる冷媒を湿り気味の状態とし、圧縮機の中間圧力部へ液冷媒を戻すことにより、吐出ガス温度を抑制して吐出ガス温度を適正値に保つように前記電子膨張弁15を制御する。また、主流である1次側流路を流れる冷媒も、過冷却熱交換器10で熱交換されて過冷却されるので、エンタルピ差Δi′も拡大されるから、冷却能力を増加させつつ、吐出ガス温度の制御が可能となる。更に、本実施例によれば、エコノマイザサイクルによる効果と、液インジェクションによる効果を連続的に制御することが可能であり、容量制御の安定化も図ることができる。
なお、圧縮機の中間圧力部に液冷媒を膨張させて液インジェクションする従来の吐出ガス温度制御は、単なる液インジェクションサイクルであるため、冷却能力増加の効果は得られず、COP向上を図ることもできない。
次に加熱運転時について説明する。加熱運転時には四方弁5を切り替えて、圧縮機1からの吐出ガスを最初に利用側熱交換器4に送るサイクルとなり、利用側熱交換器4が凝縮器、熱源側熱交換器2が蒸発器となる。圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、利用側熱交換器4で冷却され凝縮液化される。この高圧液冷媒は、膨張装置3により減圧された後、熱源側熱交換器2で蒸発され、低温低圧のガス冷媒となって圧縮機1に戻るサイクルとなる。過冷却熱交換器10の主流である1次側流路を流れる冷媒は、冷却運転時とは異なり低圧二相冷媒となっている。
加熱運転時にはインジェクション回路21の冷却用電磁弁11は閉とされる。バイパス回路22の加熱用電磁弁13を開とすることで、利用側熱交換器4により冷却凝縮された液冷媒は、加熱用逆止弁14を通過し、その後インジェクション回路21に設けられた電子膨張弁15により冷媒流量が調整され、キャピラリチューブ16で減圧されて過冷却熱交換器10の2次側流路を通過した後、圧縮機の中間圧力部に流入し圧縮される。加熱運転時の過冷却熱交換器の1次側流路も膨張装置3で減圧された低圧低温冷媒が流れているため、過冷却熱交換器の2次側流路を流れる冷媒温度と同等であり、このため過冷却熱交換器10における熱交換量は、上述した冷却運転時に比べ非常に小さくなる。
前記電子膨張弁15による冷媒流量の調整に関して、図3の加熱運転時のモリエル線図を用いて説明する。
電子膨張弁15による冷媒流量の調整は、冷却運転時と同様に、圧縮機の吐出ガス温度を検知して行う。前記吐出ガス温度が規定値(例えば95℃)以上になると、吐出ガス温度が規定値になるよう前記電子膨張弁15の開度を調整し、圧縮機へのインジェクション量を調整する。圧縮機1の中間圧力部に液インジェクションすることにより、図3のように、中間圧力部での温度が低下し、結果として吐出ガス温度を低下させることができる。
一方、加熱運転時に、冷却運転時同様の通常のエコノマイザサイクルを構成して主冷媒配管を流れる冷媒を過冷却させ、吐出ガス温度抑制も図るサイクルとした場合を仮定すると、図3の細い点線で示すように、エンタルピ差Δi′は大きくなるものの、利用側熱交換器での熱交換量は変わらないから加熱能力の増加には寄与せず、熱源側熱交換器での必要能力が逆に多く必要となってしまう。このため、Δi′を大とすることは吸入圧力の低下となり、加熱能力が低下するだけでなく、COPも低下させてしまう。
これに対して、本実施例では、加熱運転時には過冷却を大きくとらない構成となるので、冷凍装置のCOP向上を図りつつ圧縮機の吐出温度制御が可能になる。
以上説明したように、本実施例によれば、冷却運転時及び加熱運転時共に、圧縮機の吐出ガス温度を制御できると共に、COPを向上させることも可能になる。
本発明の実施例2を図4により説明する。この実施例は、図1に示す実施例1における電子膨張弁15及びキャピラリチューブ16の部分の構成を変えたもので、他の部分の構成については実施例1と同様であり、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例においては、過冷却熱交換器10の2次側流路を流れる冷媒の流量を調整するため、図1に示す電子膨張弁15、キャピラリチューブ16に代えて、電磁弁17とキャピラリチューブ18を設け、更にこの電磁弁17とキャピラリチューブ18と並列に電磁弁19とキャピラリチューブ20を設けるようにしたものである。前記キャピラリチューブ18と20とは異なる流路抵抗となるように、異なるサイズのものを使用している。
このように構成することにより、前記電磁弁17,19の開閉を制御することで過冷却熱交換器10の2次側流路を流れる冷媒の流量を4段階に調整することが可能となる。
本実施例によれば、図1に示す電子膨張弁15を使用することなく、インジェクション回路21を流れる冷媒流量を制御することができるから、圧縮機吐出ガス温度を一定に保つように冷媒流量を調整でき且つ安価な冷凍装置が実現可能となる。また、実施例1と同様に、冷却運転時及び加熱運転時共に、圧縮機吐出ガス温度を制御できると共に、COPの向上も図れる冷凍装置を得ることができる。
なお、本実施例では、電磁弁とキャピラリチューブの組を2組、並列に配置する構成としたが、3組以上を並列に配置する構成としても良い。更に、流量調整が開と閉の2段階でも良い場合には、前記電磁弁とキャピラリチューブの組は1組とすることも可能である。
本発明の実施例3を図5により説明する。この実施例は、図1に示す実施例1における圧縮機1を、圧縮機1a,1bの2台としたマルチ圧縮機サイクルとした点が異なる。また、圧縮機を2台としたことにより、過冷却熱交換器も10a,10bの2個を並列に配置し、過冷却熱交換器の2次側回路(インジェクション回路21A,21B)も各圧縮機毎に設けたものである。他の部分の構成については実施例1と同様であり、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例においては、過冷却熱交換器10aと10bが並列に設けられ、主冷媒配管を分岐させてそれぞれの過冷却熱交換器の主流側となる1次側流路に接続されている。インジェクション回路21も、冷却用逆止弁12及び加熱用逆止弁14の下流側からインジェクション回路21Aと21Bに分岐され、インジェクション回路21Aは過冷却熱交換器10aの2次側流路に接続され、インジェクション回路21Bは過冷却熱交換器10bの2次側流路に接続されている。
また、各インジェクション回路21A,21Bの過冷却熱交換器10aまたは10b上流側には、それぞれ電子膨張弁15aまたは15bとキャピラリチューブ16aまたは16bが設けられている。前記インジェクション回路21Aは圧縮機1aの中間圧力部に接続され、前記インジェクション回路21Bは圧縮機1bの中間圧力部に接続されている。
なお、8a1,8b1は各圧縮機1a,1bとアキュームレータ7とを接続する冷媒配管にそれぞれ設けられたストレーナである。
このように構成することにより、前記電子膨張弁15a,15bを制御することで、各過冷却熱交換器10a,10bの2次側流路を流れる冷媒の流量を実施例1と同様に調整することが可能となり、また各圧縮機1a,1bへインジェクションされる冷媒流量も制御することができる。
本実施例によれば、圧縮機を複数台とした冷凍装置においても、各インジェクション回路21A,21Bを流れる冷媒流量を制御することができるから、各圧縮機の吐出ガス温度を一定に保つように調整することが可能となる。また、実施例1と同様に、冷却運転時及び加熱運転時共に、各圧縮機の吐出ガス温度を制御できると共に、COPの向上も図れる冷凍装置を得ることができる。
なお、前記過冷却熱交換器を1個とし、過冷却熱交換器の下流側のインジェクション回路を分岐させて各圧縮機の中間圧力部に接続する方法もある。この場合、一方の圧縮機が停止すると、停止した圧縮機の中間圧力部にも冷媒が流れてしまい、冷凍サイクルが成り立たなくなってしまうので、逆止弁及び電磁弁を分岐された前記インジェクション回路のそれぞれに設け、圧縮機のON−OFFに応じて各インジェクション回路を遮断する必要がある。しかし、この方法では、圧縮機の中間圧力部の脈動が大きいことから、弁類の破損や故障といった問題が生じる可能性がある。これに対し、図5に示す実施例では、過冷却器と圧縮機の中間圧力部との間に弁類を配置する必要がなく、インジェクション回路と過冷却器の容積により脈動を緩和させることができるから、弁類の破損や故障を防止でき、信頼性確保の上から有効である。
以上述べた本発明の各実施例によれば、以下の効果を得ることができる。
冷却運転時には、過冷却熱交換器により過冷却を大きくするエコノマイザ回路を備えているので、冷却能力を向上できると共に効率向上(COP向上)も図ることが可能となる。また、吐出ガス温度が上昇した場合はインジェクション回路の流量を増加させることで湿り気味の冷媒を圧縮機中間圧力部に戻すことができ、これにより液インジェクション作用をさせることで、吐出ガス温度を調整することが可能となり、信頼性向上も図ることができる。更に、本実施例によれば、エコノマイザとしての作用と液インジェクションとしての作用を1系統で連続的に行わせることが可能となり、エコノマイザ回路と液インジェクション回路を別々に設ける必要がないから原価低減も図ることができる効果がある。
加熱運転時には、過冷却器で過冷却を取らずに湿り冷媒を圧縮機の中間圧力部に液インジェクションすることが可能となるので、加熱能力及びCOPを低下させることなく圧縮機の信頼性向上を図ることができる。
1,1a,1b 圧縮機
2 熱源側熱交換器
3 膨張装置
4 利用側熱交換器
5 四方弁
6 冷媒量調節器
7 アキュームレータ
8a,8b,8c,8a1,8b1 ストレーナ
9,9a,9b 主回路逆止弁
10,10a,10b 過冷却熱交換器
11 冷却用電磁弁(開閉弁)
12 冷却用逆止弁
13 加熱用電磁弁(開閉弁)
14 加熱用逆止弁
15,15a,15b 電子膨張弁(流量調整手段または減圧手段)
16,16a,16b キャピラリチューブ(減圧手段)
17,19 電磁弁
18,20 キャピラリチューブ
21,21A,21B インジェクション回路(21a…分岐部)
22 バイパス回路(22a…分岐部)。

Claims (10)

  1. 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続された冷凍装置において、
    前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間に設けられた過冷却熱交換器と、
    前記熱源側熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記圧縮機の中間圧力部に接続されるインジェクション回路と、
    このインジェクション回路の前記過冷却熱交換器上流側に、上流側から順に設けられた開閉弁及び減圧手段と、
    前記膨張装置と前記利用側熱交換器との間の前記冷媒配管から分岐され、前記インジェクション回路の前記開閉弁と減圧手段との間に接続されるバイパス回路と、
    このバイパス回路に設けられた開閉弁と
    を備えることを特徴とする冷凍装置。
  2. 圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続された冷凍装置において、
    前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間に設けられた過冷却熱交換器と、
    前記熱源側熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記圧縮機の中間圧力部に接続されるインジェクション回路と、
    このインジェクション回路の前記過冷却熱交換器上流側に、上流側から順に設けられた開閉弁、電磁弁及びキャピラリチューブと、
    前記膨張装置と前記利用側熱交換器との間の前記冷媒配管から分岐され、前記インジェクション回路の前記開閉弁と前記電磁弁との間に接続されるバイパス回路と、
    このバイパス回路に設けられた開閉弁と
    を備えることを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項2において、前記インジェクション回路に設けられた前記電磁弁とキャピラリチューブの組を並列に複数組配置したことを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項3において、並列に複数組配置された前記キャピラリチューブはそれぞれ異なる流路抵抗となるように、異なるサイズのものとしたことを特徴とする冷凍装置。
  5. 複数台の圧縮機、四方弁、熱源側熱交換器、膨張装置及び利用側熱交換器が冷媒配管で接続された冷凍装置において、
    前記熱源側熱交換器と前記膨張装置の間に設けられた過冷却熱交換器と、
    前記熱源側熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記各圧縮機の中間圧力部に接続されるインジェクション回路と、
    このインジェクション回路の前記過冷却熱交換器上流側に、上流側から順に設けられた開閉弁及び減圧手段と、
    前記膨張装置と前記利用側熱交換器との間の前記冷媒配管から分岐され、前記インジェクション回路の前記開閉弁と減圧手段との間に接続されるバイパス回路と、
    このバイパス回路に設けられた開閉弁と
    を備えることを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項5において、前記過冷却熱交換器は並列に複数台設けられ、主流となる前記冷媒配管を分岐させてそれぞれの過冷却熱交換器の主流側となる1次側流路に接続させ、前記インジェクション回路も前記開閉弁の下流側から複数に分岐され、これら複数に分岐されたそれぞれのインジェクション回路は複数台設けられた前記過冷却熱交換器の2次側流路に接続され、分岐された前記各インジェクション回路の過冷却熱交換器上流側に前記減圧手段が設けられ、この減圧手段は電子膨張弁、または電子膨張弁とキャピラリチューブで構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記過冷却熱交換器は1次側流路と2次側流路を備え、前記1次側流路は主流となる前記冷媒配管に接続され、前記2次側流路は前記インジェクション回路に接続され、1次側流路を流れる冷媒と2次側流路を流れる冷媒が互いに熱交換される構成とされていることを特徴とする冷凍装置。
  8. 請求項1または5において、前記インジェクション回路及びバイパス回路に設けられた開閉弁は電磁弁であり、前記バイパス回路の前記電磁弁の下流側には逆止弁が設けられ、更に前記インジェクション回路の前記電磁弁と前記減圧手段との間にも逆止弁が設けられ、前記バイパス回路は前記インジェクション回路の前記逆止弁と減圧手段との間に接続されていることを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項1、5または8の何れかにおいて、前記インジェクション回路に設けられた前記減圧手段は、電子膨張弁、キャピラリチューブ、又は電子膨張弁とキャピラリチューブの何れかにより構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  10. 請求項1〜9の何れかにおいて、前記インジェクション回路は、前記過冷却熱交換器と前記膨張装置との間の前記冷媒配管から分岐され前記過冷却熱交換器を通過後、前記圧縮機の中間圧力部に接続される構成としたことを特徴とする冷凍装置。
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