JP5235835B2 - 穴加工用工具 - Google Patents

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本発明は、各種材料に予め形成された下穴の仕上げ加工を行う工具に関するもので、特にアルミダイカストなどの非鉄金属に形成された下穴を高精度に仕上げ加工を行うことができるリーマに関する。
自動車のエンジン部品などには、アルミダイカストなどの材料が使用されており、低燃費化や低騒音化などの環境対策のためにバルブ用の穴などは高精度な加工が要求されるようになっている。このような穴の仕上げ加工を行うために、例えばダイヤモンド焼結体からなるチップに切れ刃を形成したリーマが用いられる。このリーマで加工を行う際に、加工形態によっては切屑がリーマに巻き付くことがあり、作業能率を低下させたり加工面に傷が入るなどの問題が生じやすくなる。特に、加工部分の形状が貫通穴ではなく止まり穴である場合は切屑の排出性が悪くなり、工具に切屑が巻き付いたり、加工後に穴の中に切屑が残り、次工程で切屑の処理が必要になって生産能率の低下をきたすなどの問題が生じる。
切屑が巻き付くのを防止する対策を行った工具として、特許文献1に記載のリーマがある。このリーマを図5に示す。このリーマ21は、切れ刃チップ31に切屑のブレーク機能を持たせて切屑を分断させるものであり、ブレーク機能を有する形状として切れ刃チップ31のすくい面上に段差31bを設けたものである。
一方、リーマの一般的な形態として、軸状の工具本体の先端に切れ刃を形成したチップがロウ付けされている。このようなリーマでは、切れ刃が摩耗した際にはチップ周辺を加熱してロウ材を溶かし、チップの位置をずらせて切れ刃の再研磨を行ったり、或いは新たなチップをロウ付けして切れ刃を形成することが行われる。図5のリーマも、工具本体23の先端に凹部24を形成し、凹部24の先端にダイヤモンド焼結体からなる切れ刃チップ31をロウ付けしたものである。
しかしながら、ロウ付けを行うために加熱を繰り返すと、工具本体に熱歪みが発生し、工具としての精度の保証ができなくなるという問題が生じる。この対策としては、工具本体にインサートチップを固定するタイプのリーマを使用することが考えられる。インサートチップを工具本体に固定するインサート式工具の例として、特許文献2や特許文献3に記載の工具がある。
特許文献2に記載の工具を、図6に示す。このリーマ21は、工具本体23の先端に凹部24が形成され、凹部24の先端側には切欠部27が形成されている。この切欠部27にインサート22がクランプネジ26により固定されている。また、インサート22はその先端側に切れ刃チップ31がチップ固定用ネジ34で固定されている。このような構造になっているので、切れ刃チップ31に形成された切れ刃が摩耗した際には、インサート22や工具本体23を加熱することなく切れ刃チップ31が交換できるものである。
また、特許文献3に記載の工具を図7に示す。このリーマ21は、工具本体23の先端に凹部24が形成され、凹部24にはインサート22が着座面30に接するようにクランプネジ26で固定されている。また、インサート22に設けられた切れ刃チップ31の位置を微調整できるように、工具本体23には押圧部材28がインサート22に接するように設けられており、押圧ネジ29により押圧部材28を移動させて微調整をできる構造になっている。
特開2001−322029号公報(図1) 特開平8−66814号公報(図1) 特開2008−12655号公報(図3、図4)
特許文献2に記載の工具では、切れ刃チップ31のすくい面31a上に切れ刃チップ31を固定するチップ固定用ネジ34の頭部が存在している。この構造では、切れ刃部で発生した切屑がすくい面31a上を流れてきた際にチップ固定用ネジ34の頭部に接触し、切屑の流れを阻害してしまうため、切屑が排出されにくくなる。そのため、リーマのような穴内面の加工を行う場合には、穴内部に切屑が溜まって、切れ刃部と加工面との隙間に切屑が噛み込んで、加工面精度や加工面表面粗さを悪化させる恐れがある。
また、特許文献3に記載の工具では、インサート22の底面を工具本体23の着座面30と接触させてクランプネジ26で固定しており、工具本体23の軸方向において着座面30が平面と曲面の組み合わせで形成されている。この構造では、軸方向においてはインサート22の位置決めが正確に行われるが、径方向については押圧ネジ29で微調整するようになっており工具本体23の構造が複雑になってしまう。また、工具本体23の着座面30や着座面30と接するインサート22の底面を精度良く加工する必要があり、切れ刃位置の精度を向上させるには工具本体23やインサート22の加工に手間がかかることになる。
このようなことから、本発明は、ロウ付けによる熱歪みの影響を受けずに切れ刃位置精度を向上させることが容易で、切屑を巻き付きにくくすることができ、インサートや工具本体の構造も簡単なものにできる穴加工用工具を提案するものである。
本発明の穴加工用工具の第1の特徴は、軸状の工具本体の先端に切れ刃チップを有するインサートがネジにより固定された穴加工用工具であって、前記インサートは、一方の側面および後端面が前記工具本体に形成された取付面と接して固定され、前記取付面と接する面の内、前記側面は2つの平面からなるとともに、前記2つの平面が交差して断面が凸V字状を成し、前記ネジは、その軸心が前記インサートのすくい面と略平行となるように、前記工具本体の外周側から内周側に向かって設けられることである。そして、凸V字状の角度は60°以上120°以下である。前記側面と接する部分の取付面(5)は、前記凸V字状に対応する凹V字状で2つの平面が交差する形状であり、前記2つの平面が交差する谷と、前記締結具を取付けるために前記工具本体に設けられたクランプ孔とは交わるように設けられる。また、前記側面を形成する2つの平面が交差する稜線は、前記工具本体の軸線と平行であることが好ましい。
このような構成の穴加工用工具によれば、ロウ付けするのは切れ刃チップをインサート本体に固定する場合だけであり、工具本体にはロウ付けのための加熱をしないので、工具本体が熱歪みの影響を受けず、工具としての精度を容易に保証できる。そして、インサートを固定するためのネジは、その軸心がインサートのすくい面と略平行になるように、工具本体の外周側から内周側に向かって設けられ、インサートのすくい面側にはネジの頭部などの凹凸がなく平坦になるため、切屑が巻き付いたりせず、しかも切屑が加工部に噛み込むことを起因とする穴内面の精度を悪化させることが大幅に減少する。
また、インサートは、一方の側面が工具本体の取付面と接して固定され、この側面形状は2つの平面からなり、これらの平面が交差して断面が凸V字状を成す形状であるため、工具本体に対してインサートの位置が精度良く決められ、インサートを交換した際にも切れ刃位置の微調整は必要なくなる。ここで側面を形成する2つの平面が交差する稜線を、工具本体の軸線と平行にしておけば、切れ刃チップの周方向位置はネジを締めるだけで決められる。そして、インサートの後端面も工具本体の取付面と接して固定されるため、切れ刃チップの軸方向位置も決められることになり、インサートの取付を極めて高精度に実施することが可能となる。
加工用工具では外周切れ刃にかかる力は、切れ刃稜からすくい面と垂直方向にかかる切削抵抗と切れ刃稜に穴の壁面から径方向にかかる力との合力になる。この合力は、インサートの側面を形成する凸V字状の平面のうちの1つの面が垂直に近い向きで受けることになるため、インサートの変形を抑制し工具剛性が向上するため、加工精度が向上する。また、インサートを正面視した時の形状は五角形となっており、従来の一般的な形状である四角形のものに比べると工具を回転させたときの遠心力による変形も小さく、この点でも工具剛性が向上する。さらに、本発明の穴加工用工具ではインサートの厚み(すくい面と垂直の高さ方向)を大きくすることができるため、インサートを固定するネジの直径を大きくすることもでき、さらに工具剛性を向上させることができる。従って、高速送りなど過酷な切削条件下であっても加工性能が向上する。
インサートの形状は7つの平面を主体とした単純な形状で製作することが可能であり、精度面においても製作が容易になる。また、この単純な形状により、インサートが工具本体の取付面と接する部分に隙間が形成されにくくなるため、隙間に切屑が引っかかって巻き付き、加工面の精度を悪化させる問題も生じにくい。
本発明の穴加工用工具によれば、切れ刃が摩耗した時のチップの交換が容易になり、工具本体に対してインサートを精度良く取り付けることも容易になる。また、切屑の巻き付きが起こらないため、加工面の精度を悪化させることも大幅に減少するとともに、工具の剛性も向上し、高精度の加工が可能になる。さらに、インサートの形状を単純な形状にできるため、精度良く製作することも容易になる。
本発明の穴加工用工具の例を示す先端側の部分斜視図である。 本発明の穴加工用工具の例を示す図で、(a)は正面図、(b)は先端側のみの部分側面図である。 本発明の穴加工用工具に使用されるインサートの例を示す斜視図である。 本発明の穴加工用工具に使用されるインサートの例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 従来の穴加工用工具の第1の例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。 従来の穴加工用工具の第2の例を示す先端側の部分斜視図である。 従来の穴加工用工具の第3の例を示す図で、(a)は正面から見た断面を示す図、(b)は先端側のみの部分側面図である。 実施例における比較例1の穴加工用工具を示す先端側の部分斜視図である。 実施例における比較例2の穴加工用工具を示す先端側の部分斜視図である。 本発明の穴加工用工具の先端部分の分解斜視図である。 本発明の穴加工用工具の先端部分の分解斜視図である。
本発明の穴加工用工具の例を図1、図2、図3および図4に示す。図1は本発明の穴加工用工具の先端側を示す部分斜視図であり、図2(a)は図1の工具の正面図、(b)は図1の工具の先端側のみの部分側面図である。また、図3は本発明の穴加工用工具に使用されるインサートの例を示す斜視図であり、図4(a)は図3のインサートの正面図、(b)は図3のインサートの側面図、(c)は図3のインサートの平面図である。
図1および図2を参照して、本発明の穴加工用工具1は、超硬合金や炭素鋼などからなる軸状の工具本体3の先端側に凹部4が周方向に等間隔で4ヶ設けられており、この凹部4の先端側にはぬすみ部が設けられ、このぬすみ部は主に3つの平面からなる取付面5により形成されている。このぬすみ部にはクランプ穴13を有するインサート2がクランプネジ6により固定されている。
図3および図4を参照して、本発明の穴加工用工具1に使用されるインサート2は、超硬合金や炭素鋼などからなるインサート本体12の先端側に切欠部が設けられ、この切欠部にダイヤモンド焼結体やCBN焼結体などの高硬度焼結体からなる切れ刃チップ11がロウ付けにより固定されている。この切れ刃チップ11のすくい面11aと逃げ面との境界のうち、先端側には先端切れ刃、外周側には外周切れ刃、先端切れ刃と外周切れ刃との境界部には食付き刃がそれぞれ形成されている。切れ刃チップ11のすくい面11aとインサート本体12の上面14は面一になっており、段差の無い形状になっている。インサート2の後端側には、インサート2を工具本体3に固定するためのクランプ穴13が2ヶ設けられており、このクランプ穴13はその軸心方向が切れ刃チップ11のすくい面11aと略平行になるように形成されている。従って、クランプ穴13に挿入するクランプネジ6の軸心もすくい面11aと略平行になる。
インサート2の一方の側面は、工具本体3に取り付けた際に内周側になる内側側面16であり、もう一方の側面は工具本体3に取り付けた際に外周側になる外側側面15である。内側側面16は、2つの平面16a,16bで構成されるとともに交差して断面が凸V字状を成しており、2つの平面の交差部には稜線17が形成されている。また、稜線17の後端側は、工具本体3のぬすみ部に取り付けた際にぬすみ部の隅の部分と干渉するのを避けるため、稜線17から後端面19にかけて面取りされた曲面が形成されている。
凸V字の角度θは60°以上120°以下であることが好ましい。角度θが60°未満であれば小径になるとネジの雌部が工具中心付近に少し残るだけとなり、設計が困難となる。また、ネジの雌部の不連続部分が長くなり、十分な締め付け強度が得られないおそれがある。角度θが120°を超えると比較例2に近い形状となり、インサートのクサビ効果が少なくなる。
再び図1および図2を参照して、上記のようなインサート2が、工具本体3のぬすみ部に設けられ、クランプネジ6を締め付けることにより工具本体3へ固定される。これにより、インサート2の内側側面16と後端面19のうち平面の部分が工具本体3の取付面5と密着するように固定される。
図10および図11を参照して、切れ刃チップ11は、すくい面11a、逃げ面1012を有し、すくい面11aと逃げ面1012との境界部分である嶺状領域が切れ刃1013となる。すくい面11aは、締結具としてのクランプネジ6の軸心600と平行に設けられている。クランプネジ6はクランプ穴13に挿入されて工具本体側のネジ穴1030と螺合する。切れ刃1013は、工具の前側から外周側へ向かって延在している。
本発明の穴加工用工具および比較のために2種の従来の穴加工用工具を製作し、予めドリルで加工した下穴の切削加工試験を行った。本発明の穴加工用工具として、上記で説明した図1、図2に示すものを製作した(本発明品)。また、従来の穴加工用工具として、図8に示す工具(比較例1)と図9に示す工具(比較例2)を製作した。
図8に示す穴加工用工具101は、インサート102の内側側面が1つの平面からなっており断面が凸V字状にはなっていない点と、クランプネジ106の軸心がすくい面と垂直になるような構造とした点が本発明の穴加工用工具と異なる点である。従って、工具本体103の先端側に設けられたぬすみ部の形状も本発明品とは異なり、インサート102の底面と接する着座面105bが設けられている。
また、図9に示す穴加工用工具201は、インサート202の内側側面が1つの平面からなっており断面が凸V字状にはなっていない点が本発明の穴加工用工具と異なる点である。従って、工具本体203側の取付面205も1つの平面からなっており、凹V字状にはなっていない。
以上に記載した以外の点は、本発明、比較例1、比較例2とも同じ仕様とした。これら3種類の工具を使用して下穴の加工試験を行った結果、本発明の工具は、すくい面上で切屑が引っかからずに加工できたが、比較例1の工具は切屑が本体に巻き付く現象が確認された。
以上の結果から分かるように、本発明のリーマは、比較例のリーマに比べて、切れ刃が摩耗した時のチップの交換が容易になり、工具本体に対してインサートを精度良く取り付けることも容易になる。さらに、切屑が巻き付いて、加工面の精度を悪化させるようなことも減少し、高精度の加工が可能になる。
実施例2では、一般的な加工条件で使用した場合のリーマ性能を確認するための試験を行った。
実施例2では、軸方向寸法L、半径方向寸法Rおよび厚み方向寸法Tを表1で示すようにさまざまに設定したサンプルを準備した。
Figure 0005235835
これらのサンプルにおいて、表2に示す条件で切削加工の試験を行った。
Figure 0005235835
試験の結果を表3に示す。
Figure 0005235835
表3中、「内面の面粗さ」の欄において「○」は、加工穴の内面が平滑であったことを示す。0.8μmRzは、十点平均粗さRzが0.8μmであることを示す。本発明のリーマが使用される一例として、自動車エンジンのバルブ穴加工などがあり、この加工で要求される表面粗さは、1.6μm程度である。本発明のリーマにより加工すれば、要求を満足できる結果が得られるものである。「×」は加工穴の内面が荒れていたことを示す。
さらに、本発明品では、切屑の流れ、加工径、およびインサートの固定状況に関しても良好な結果を示すことが確認された。
実施例3では、一般的な加工条件よりさらに高速回転で使用した場合のリーマ性能を確認するための試験を行った。
実施例3では、実施例2と同じ寸法のサンプルを用い、表4に示す条件で切削加工の試験を行った。
Figure 0005235835
試験の結果を表5に示す。
Figure 0005235835
表5から、本発明品では、切屑の流れ、加工径、およびインサートの固定状況に関しても良好な結果を示すことが確認された。
実施例4では、4枚のチップのうち、1つのチップに欠損が発生したと仮定し、そのチップを交換再生するときの難易度を確認した。
具体的には、表6で示すように、欠損したチップを有するインサートを取り外した。取り外したインサートに未研磨状態の1つの多結晶ダイヤモンドPCDチップをインサートに取り付け、そのインサートを工具本体に取り付けた。
さらに、チップに欠損が発生しなかったインサートを半径方向外側に移動させた。移動の方法として、工具本体とインサートとの間に所定の厚みを有する間座を挿入した。間座の厚み方向が工具本体の半径方向である。
Figure 0005235835
試験の結果を表7に示す。
Figure 0005235835
表7より、本発明品では、インサートを正確に装着できることが確認された。
実施例5では、製作したリーマを使用したときに加工径が所定値より10μm小さいと仮定して、当該リーマ径を10μm大きく修整する難易度を調べた。
具体的には、表8で示すように、すべてのインサートを取り外した。インサートを半径方向外側に移動させた。移動の方法として、工具本体とインサートとの間に所定の厚みを有する間座を挿入した。間座の厚み方向が工具本体の半径方向である。
Figure 0005235835
試験の結果を表9に示す。
Figure 0005235835
表9より、本発明品ではインサートを正確に装着することができた。
実施例6では、4つのインサートのうちの1つのチップに欠損が発生したと仮定して、そのチップを研削して再生するとともに、工具径を10μm大きくする試験を行った。
具体的には、製作したリーマから一旦4つのインサートのすべてを取り外し、工具本体とインサートの間にさまざまな厚みの間座を設けた。間座の厚み方向が工具本体の半径方向である。4つのインサートを間座の上に取り付けた。
Figure 0005235835
試験の結果を表11に示す。
Figure 0005235835
表11より、本発明品ではインサートを正確に装着することができた。
なお、今回開示した上記実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1,101,201 穴加工用工具、2,22,102,202 インサート、3,23,103,203 工具本体、4,24,104,204 凹部、5,105,205 取付面、6,26,106,206 クランプネジ、11,31,111,211 切れ刃チップ、11a,31a すくい面、12,112,212 インサート本体、13,113,213 クランプ穴、14 上面、15 外側側面、16 内側側面、17 稜線、18 先端面、19 後端面、20 下面、27 切欠部、28 押圧部材、29 押圧ネジ、30 着座面、31b 段差、34 チップ固定用ネジ、35 外周切れ刃、36 食い付き刃。

Claims (2)

  1. 軸状の工具本体の先端に切れ刃チップ(11)を有するインサート(2)が締結具(6)により固定された穴加工用工具であって、
    前記インサートは、一方の側面および後端面が前記工具本体に形成された取付面(5)と接して固定され、
    前記取付面と接する面の内、前記側面は2つの平面(16a,16b)からなるとともに、前記2つの平面が交差して断面が凸V字状を成し、
    前記凸V字状の角度は60°以上120°以下であり、
    前記締結具は、その軸心が前記インサートのすくい面(11a)と略平行となるように、前記工具本体の外周側から内周側に向かって設けられ、
    前記側面と接する部分の取付面(5)は、前記凸V字状に対応する凹V字状で2つの平面が交差する形状であり、前記2つの平面が交差する谷と、前記締結具を取付けるために前記工具本体に設けられたクランプ孔とは交わるように設けられることを特徴とする穴加工用工具。
  2. 前記側面を形成する2つの平面が交差する稜線は、前記工具本体の軸線と平行であることを特徴とする請求項1に記載の穴加工用工具。
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