JP5235692B2 - データアクセス装置及びデータアクセスプログラム - Google Patents
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Description
このデータアクセス装置では、文書データを連続して読み出す場合に生じる処理の遅れを防止するため、文書データの読み出し指令を受けて、記録媒体から文書データを読み出した後、次の文書データの読み出し指令を受けると、次の文書データの読み出しと同時に、先に読み出した文書データの伸長処理を実施するようにしている。
これにより、文書データの読み出しと伸長処理が並列に実施されるため、処理の高速化が図られる。
図1はこの発明の実施の形態1によるデータアクセス装置を示す構成図である。
図1において、データアクセス装置1は記録媒体2から指定のブロックの圧縮データを読み込んで、その圧縮データをキャッシュメモリ3に格納し、その圧縮データに対する伸長処理を実施する装置である。
記録媒体2は例えばハードディスクやメモリカードのほか、CD−ROMやDVD−ROMなどのメモリが該当し、記録媒体2には、複数のブロックの圧縮データ(非圧縮データが一定のサイズ毎(例えば、32KByte単位)のブロックに分割されて、それぞれのブロック毎に圧縮されたデータ)が連結されている連結ファイルが記録されている。
キャッシュメモリ3はデータアクセス装置1により読み込まれた圧縮データなどを一時的に格納するメモリである。
データアクセス処理部12はアプリケーションソフト実行部11におけるデータの先読み処理要求やデータ読み出し要求にしたがって必要なデータに対するアクセスを行う処理部である。
データ伸長処理部14はデータ伸長制御処理部16の指示の下、キャッシュメモリ3に格納されている圧縮データに対する伸長処理を実施する。
なお、データ伸長処理部14及びデータ伸長制御処理部16からデータ伸長手段が構成されている。
図3はこの発明の実施の形態1によるデータアクセス装置1のデータ伸長制御処理部16の処理内容を示すフローチャートである。
図4はこの発明の実施の形態1によるデータアクセス装置1のデータ取得処理部13の処理内容を示すフローチャートである。
図5はこの発明の実施の形態1によるデータアクセス装置1のデータ伸長処理部14の処理内容を示すフローチャートである。
データアクセス装置1により読み出されるデータは記録媒体2に記録されているが、読み出し対象のデータである圧縮データは、図6に示すように、非圧縮データが一定のサイズ毎(例えば、32KByte単位)のブロックに分割されて、それぞれのブロック毎に圧縮されたデータである。
データ圧縮後のデータサイズは一般的に不定となるため、圧縮データには、ヘッダ部が設けられ、圧縮後の各ブロックのファイル内での開始位置情報がヘッダ部に記録されている。
ただし、この場合、非圧縮データにおける各ブロックの開始位置をブロック番号から求めることができないため、圧縮データのヘッダ部には、各ブロックに対応して非圧縮データでの先頭位置と、圧縮データでの先頭位置を記録しておく必要がある。
キャッシュメモリ3に格納されるデータには、ファイル番号、ブロック番号、リードカウント、伸長状態を示す管理情報が先頭に付加されている。
「ファイル番号」はデータのリード元ファイルを示し、個々のファイルと一対一で対応付けられた番号である。
「ブロック番号」はファイル内で先頭から何番目のブロックに対応するデータであるかを示す番号である。
「リードカウント」はデータ取得処理部13がデータ取得処理を実施する毎にインクリメントされる番号である。この番号を参照することで、キャッシュメモリ3におけるデータの書き込み順序を特定することができる。
「伸長状態」は該当データの伸長処理適用状態を示す情報であり、“未伸長”、“伸長処理中”、“伸長済”のいずれかの状態を明示するものである。
アプリケーションソフト実行部11は、ファイルアクセスのデータが、先読み処理が可能なデータであれば、データの先読み処理要求をアクセス制御処理部15に出力し、ファイルアクセスのデータが、即時読み出しが必要なデータであれば、データ読み出し要求をアクセス制御処理部15に出力する。
なお、アプリケーションソフト実行部11から出力されるデータの先読み処理要求及びデータ読み出し要求には、読み出し対象のデータを特定するファイル番号とブロック番号が含まれている。
アクセス制御処理部15は、そのブロック番号に対応するブロックの圧縮データが既にキャッシュメモリ3に格納されていれば、記録媒体2から新たに当該圧縮データを読み込む必要がないため、その圧縮データのデータ取得処理を圧縮データ取得処理部13に要求しないが、その圧縮データがキャッシュメモリ3に格納されていなければ、その圧縮データのデータ取得処理を圧縮データ取得処理部13に要求する(ステップST3)。
即ち、アクセス制御処理部15は、圧縮データ取得処理部13を起動して、その先読み処理要求に含まれているファイル番号に対応する連結ファイルの中から、その先読み処理要求に含まれているブロック番号に対応するブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示する。
圧縮データ取得処理部13は、アクセス制御処理部15からデータ取得処理の指示を受けると、新たな圧縮データをキャッシュメモリ3に書き込むに際して、キャッシュメモリ3の容量が足りているか否かを確認する(図4のステップST31)。
容量確認の方法としては、例えば、キャッシュメモリ3に格納されるデータの数を管理し、一定数を超える場合には、容量不足と判定する方法がある。
ただし、実際にキャッシュメモリ3に格納されるデータ量をカウントし、そのデータ量が一定値を越える場合に、容量不足と判定するようにしてもよい。
例えば、キャッシュメモリ3に格納されているデータの中で、先に書き込まれたデータから順番に削除するようにする。
そして、圧縮データ取得処理部13は、その連結ファイルの中から、先読み処理要求に含まれているブロック番号に対応するブロックの圧縮データを読み込み、その圧縮データをキャッシュメモリ3に格納する(ステップST33)。
即ち、圧縮データ取得処理部13は、図7に示すように、その圧縮データの管理情報として、先読み処理要求に含まれているファイル番号及びブロック番号を設定するとともに、リードカウント及び伸長状態「未伸長」を設定する。
なお、リードカウントについては、その時点において、圧縮データ取得処理部13が保持しているリードカウント(過去に圧縮データ取得処理部13が圧縮データをキャッシュメモリ3に書き込んだ回数)をインクリメントした値である。
データ伸長制御処理部16は、キャッシュメモリ3の中に未だ伸長処理が施されていない圧縮データが格納されているか否かを確認する(図3のステップST21)。
キャッシュメモリ3に格納されている圧縮データの管理情報における伸長状態を参照して、伸長処理が施されているか否かを確認する。
データ伸長制御処理部16は、キャッシュメモリ3の中に未だ伸長処理が施されていない圧縮データが格納されていれば、その圧縮データに対する伸長処理をデータ伸長処理部14に要求する(ステップST22)。
即ち、データ伸長処理部14は、データ伸長制御処理部16から伸長処理要求を受けると、キャッシュメモリ3に格納されている伸長処理対象の圧縮データ(未伸長の圧縮データ)の管理情報における伸長状態を「伸長処理中」に変更する(図5のステップST41)。
そして、データ伸長処理部14は、伸長処理後のデータをキャッシュメモリ3に格納し(ステップST44)、そのデータの管理情報における伸長状態を「伸長済」に変更する(ステップST45)。
伸長制御処理停止要求は、後述するように、アプリケーションソフト実行部11からデータ読み出し要求を受けたときに、アクセス制御処理部15から出力される要求である。
データ伸長制御処理部16は、アクセス制御処理部15から伸長制御処理停止要求を受けなければ、ステップST21〜ST23の処理を繰り返し実施するが、アクセス制御処理部15から伸長制御処理停止要求を受けると、アクセス制御処理部15から伸長制御処理再開要求を受けるまで待機する(ステップST25)。
次に、アクセス制御処理部15は、その要求がデータ読み出し要求に含まれているファイル番号に対応するファイルの中で、そのデータ読み出し要求に含まれているブロック番号に対応するブロックの圧縮データが既にキャッシュメモリ3に格納されているか否かを確認する(ステップST6)。
即ち、アクセス制御処理部15は、圧縮データ取得処理部13を起動して、そのデータ読み出し要求に含まれているファイル番号に対応する連結ファイルの中から、そのデータ読み出し要求に含まれているブロック番号に対応するブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示する。
圧縮データ取得処理部13におけるデータ取得処理の内容は、先に説明している内容と同様であるため説明を省略する。
アクセス制御処理部15は、圧縮データ取得処理部13によるデータ取得処理が終了するまで待機する(ステップST8)。
その圧縮データの管理情報における伸長状態を参照して、伸長処理が施されているか否かを確認する。
圧縮データ取得処理部13におけるデータ取得処理の内容と、データ伸長処理部14による伸長処理の内容は、先に説明している内容と同様であるため説明を省略するが、これにより、指定のブロックの圧縮データの伸長処理と、指定のブロックの次のブロックの圧縮データのデータ取得処理とが並行にして実施される。
アクセス制御処理部15は、データ伸長処理部14による伸長処理が終了するまで待機する(ステップST13)。
なお、キャッシュメモリ3に格納されている圧縮データの管理情報における伸長状態を参照して、伸長済か否かを確認する。
最後に、アクセス制御処理部15は、処理の空き時間にデータ伸長処理部14が伸長処理を実施することができる状態に戻すため、伸長制御処理再開要求をデータ伸長制御処理部16に出力する(ステップST15)。
アプリケーションソフト実行部11からデータの先読み処理要求が発生すると、上述したように、記録媒体2に記録されている連結ファイルの中から、先読み処理要求に含まれているファイル番号に対応する連結ファイルが検索され、その連結ファイルの中から、その先読み処理要求に含まれているブロック番号に対応するブロックの圧縮データが読み込まれて、その圧縮データがキャッシュメモリ3に格納される。
また、その圧縮データがキャッシュメモリ3に格納されると、直ちにデータ伸長処理部14によって、その圧縮データに対する伸長処理が実施される。
その後、伸長済のデータに対するデータ読み出し要求がアプリケーションソフト実行部11から発生したときには、データ取得処理部13によるデータ取得処理や、データ伸長処理部14による伸長処理が実施されることなく、キャッシュメモリ3から伸長済のデータを取得することができるようになる。
この場合、データ読み出し要求が発生したとき、データ取得処理部13によるデータ取得処理とデータ伸長処理部14による伸長処理とを実施する必要があるが、上述したように、データ伸長処理部14が伸長処理を実施しているとき、データ取得処理部13が次のブロックの圧縮データの取得処理を並行して実施するため、処理の高速化を実現することができる。
上記実施の形態1では、圧縮データ取得部13が圧縮データをキャッシュメモリ3に書き込む際、キャッシュメモリ3の容量が不足している場合、キャッシュメモリ3に格納されているデータの中で、先に書き込まれたデータから順番に削除するものについて示したが、圧縮データ取得部13が圧縮データをキャッシュメモリ3に書き込む際、キャッシュメモリ3の容量が不足している場合、キャッシュメモリ3に格納されているデータの中で、最後にアクセスされた時刻が古いデータから順番に削除するようにしてもよく、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
データ読み出し要求発生時のリードカウントは、アクセス制御処理部15が管理し、データ読み出し要求が発生すると、該当するデータの管理情報におけるリードカウントをインクリメントするようにする。
これにより、最もファイルアクセス履歴が古いファイルのデータは、リードカウントが最も小さいものとなり、削除対象となる。
一度もアクセスされていないファイルが複数存在する場合には、一度もアクセスされていないファイル中で最も小さいリードカウントのデータが削除対象となる。
Claims (5)
- 複数のブロックの圧縮データが連結されている連結ファイルが記録されている記録媒体から、指定のブロックの圧縮データを読み込んで、上記圧縮データをキャッシュメモリに書き込むデータ取得処理を実施する圧縮データ取得手段と、
上記キャッシュメモリに格納された圧縮データの伸長処理を実施するデータ伸長手段と、
データ読み出し要求時を除き上記キャッシュメモリの中の未だ伸長処理が施されていない圧縮データに対して上記データ伸長手段を起動し、データの伸長を指示するデータ伸長制御手段と、
データの先読み処理要求を受けると、上記圧縮データ取得手段を起動して、指定のブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示し、データ読み出し要求を受けると、上記データ伸長制御手段による上記データ伸長手段の起動を停止させ、上記圧縮データ取得手段を起動して、指定のブロックの圧縮データのデータ取得処理と上記ブロックに続く次のブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示するとともに、上記データ伸長手段を起動して、上記キャッシュメモリに書き込まれた指定のブロックの圧縮データに対する伸長処理を指示し、上記データ伸長手段による伸長処理と上記圧縮データ取得手段による次のブロックの圧縮データのデータ取得処理を並行して実施させる制御手段とを備え、
上記圧縮データ取得手段は、上記圧縮データを上記キャッシュメモリに書き込む際に、上記圧縮データの管理情報に伸長状態が未伸長であると設定し、
上記データ伸長手段は、上記キャッシュメモリに格納された圧縮データの伸長処理を行う際に、上記伸長状態を伸長処理中であると変更し、伸長処理後の上記圧縮データを上記キャッシュメモリに格納する際に、上記伸長状態を伸長済であると変更する
ことを特徴とするデータアクセス装置。 - 圧縮データ取得手段は、圧縮データをキャッシュメモリに書き込む際、上記キャッシュメモリの容量が不足している場合、上記キャッシュメモリに格納されているデータの中で、先に書き込まれたデータから順番に削除することを特徴とする請求項1記載のデータアクセス装置。
- 圧縮データ取得手段は、圧縮データをキャッシュメモリに書き込む際、上記キャッシュメモリの容量が不足している場合、上記キャッシュメモリに格納されているデータの中で、最後にアクセスされた時刻が古いデータから順番に削除することを特徴とする請求項1記載のデータアクセス装置。
- 複数のブロックの圧縮データが連結されている連結ファイルが記録されている記録媒体から、指定のブロックの圧縮データを読み込んで、上記圧縮データをキャッシュメモリに書き込むデータ取得処理を実施する圧縮データ取得処理手順と、
上記キャッシュメモリに格納された圧縮データの伸長処理を実施するデータ伸長処理手順と、
データ読み出し要求時を除き上記キャッシュメモリの中の未だ伸長処理が施されていない圧縮データに対して上記データ伸長処理手順を起動し、データの伸長を指示するデータ伸長制御処理手順と、
データの先読み処理要求を受けると、上記圧縮データ取得処理手順を起動して、指定のブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示し、データ読み出し要求を受けると、上記データ伸長制御処理手順による上記データ伸長処理手順の起動を停止させ、上記圧縮データ取得処理手順を起動して、指定のブロックの圧縮データのデータ取得処理と上記ブロックに続く次のブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示するとともに、上記データ伸長処理手順を起動して、上記キャッシュメモリに書き込まれた指定のブロックの圧縮データに対する伸長処理を指示し、上記データ伸長処理手順による伸長処理と上記圧縮データ取得処理手順による次のブロックの圧縮データのデータ取得処理を並行して実施させる制御処理手順
とをコンピュータに実行させるためのデータアクセスプログラムであって、
上記圧縮データ取得処理手順は、上記圧縮データを上記キャッシュメモリに書き込む際に、上記圧縮データの管理情報に伸長状態が未伸長であると設定し、
上記データ伸長処理手順は、上記キャッシュメモリに格納された圧縮データの伸長処理を行う際に、上記伸長状態を伸長処理中であると変更し、伸長処理後の上記圧縮データを上記キャッシュメモリに格納する際に、上記伸長状態を伸長済であると変更する
ことを特徴とするデータアクセスプログラム。 - 複数のブロックの圧縮データが連結されている連結ファイルに対し、指定のブロックの圧縮データを読み込んで、上記圧縮データをキャッシュメモリに書き込むデータ取得処理を実施する圧縮データ取得工程と、
上記キャッシュメモリに格納された圧縮データの伸長処理を実施するデータ伸長工程と、
データ読み出し要求時を除き上記キャッシュメモリの中の未だ伸長処理が施されていない圧縮データに対して上記データ伸長工程を起動し、データの伸長を指示するデータ伸長制御工程と、
データの先読み処理要求を受けると、上記圧縮データ取得工程を起動して、指定のブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示し、データ読出し要求を受けると、上記データ伸長制御工程によるデータ伸長工程の起動を停止させ、上記圧縮データ取得工程を起動して、指定のブロックの圧縮データのデータ取得処理と上記ブロックに続く次のブロックの圧縮データのデータ取得処理を指示するとともに、上記データ伸長工程を起動して上記キャッシュメモリに書き込まれた指定のブロックの圧縮データに対する伸長処理を指示し、上記データ伸長工程による伸長処理と上記圧縮データ取得工程による次のブロックの圧縮データのデータ取得処理を並行して実施させる制御工程とを備え、
上記圧縮データ取得工程は、上記圧縮データを上記キャッシュメモリに書き込む際に、上記圧縮データの管理情報に伸長状態が未伸長であると設定し、
上記データ伸長工程は、上記キャッシュメモリに格納された圧縮データの伸長処理を行う際に、上記伸長状態を伸長処理中であると変更し、伸長処理後の上記圧縮データを上記キャッシュメモリに格納する際に、上記伸長状態を伸長済であると変更する
ことを特徴とするデータアクセス方式。
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