JP5234686B1 - ブレーキ面当りの調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ばねの付勢力により制動力を発生するディスクブレーキのブレーキトルクを向上させることのできるブレーキ面当りの調整方法を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、ブレーキ面当りの調整方法は、研磨ディスク30を回転軸5に取り付ける手順と、研磨ディスク30を回転させて圧着面21を研磨する手順と、ブレーキディスク25を回転軸5に取り付ける手順と、を含む。研磨ディスク30は、アーマチュア20の圧着面21に対向する面に研磨材31を設ける。研磨ディスク30を回転軸5に取り付ける手順は、回転軸5からブレーキディスク25を取り外した状態で行う。研磨ディスク30を回転させて圧着面21を研磨する手順は、ばね15の付勢力によってアーマチュア20を研磨ディスク30に圧着させながら行う。ブレーキディスク25を回転軸5に取り付ける手順は、圧着面21を研磨した後に、研磨ディスク30を回転軸5から取り外して行う。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、ブレーキ面当りの調整方法に関する。
エレベータの巻上機は、昇降路の上部に配設されており、昇降路内を移動する乗りかごに接続されるロープが巻きかけられるシーブと、このシーブを回転させる動力を発生するモータと、を有している。乗りかごを昇降させる際には、モータで発生した動力によってシーブを回転させることにより、ロープにおけるシーブに巻きかけられる位置を移動させ、乗りかごを昇降させる。また、このような巻上機には、乗りかごを昇降させている場合における制動時に回転中のシーブを減速させたり、乗りかごを昇降路内における任意の位置に保持する際にシーブを停止状態で維持させたりするブレーキ装置が備えられている。
例えば、特許文献1に記載されたエレベータ用ブレーキでは、乗りかごを乗降させるロープが巻き掛けられるシーブを、駆動装置で発生させる駆動力によって回転させ、このシーブに駆動力を伝達するシャフトに、ブレーキのディスクが固定されている。このディスクの両側にはライニングが配設されており、制動時にはばねの付勢力によってライニングをディスクに押し付け、制動の解除時にはマグネットによる吸引力によって、ライニングをディスクから離間させる。これにより、ディスクが固定されるディスクと同じシャフトに固定されるシーブに対して、制動力を付与することができる。
特開2003−146564号公報
しかしながら、マグネットによる吸引力によって動作するアーマチュアにライニングを貼着し、制動時にはばねの付勢力によってアーマチュアをディスク側に押し付け、ライニングをディスクに押し付けた場合、付勢力はアーマチュアに対して局所的に付与されることになる。これにより、アーマチュアには撓みが発生する場合があり、この撓みに起因して制動時にディスクに対する面当りが悪くなり、ブレーキトルクが低下する場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ばねの付勢力により制動力を発生するディスクブレーキのブレーキトルクを向上させることのできるブレーキ面当りの調整方法を提供することを目的とする。
実施形態のブレーキ面当りの調整方法は、研磨ディスクを回転軸に取り付ける手順と、研磨ディスクを回転させて圧着面を研磨する手順と、ブレーキディスクを回転軸に取り付ける手順と、を含む。研磨ディスクは、制動力の発生時に、ブレーキディスクに対してばねの付勢力によって圧着させることによりブレーキディスクとの間で摩擦力を発生する制動部材の圧着面に対向する面に研磨材が設けられている。研磨ディスクを回転軸に取り付ける手順は、ブレーキ装置の回転軸からブレーキディスクを取り外した状態で行う。研磨ディスクを回転させて圧着面を研磨する手順は、ばねの付勢力によって制動部材を研磨ディスクに圧着させながら回転軸を回転させることにより行う。ブレーキディスクを回転軸に取り付ける手順は、圧着面を研磨した後に、研磨ディスクを回転軸から取り外して行う。
図1は、実施形態に係るブレーキ面当りの調整方法を用いるブレーキ装置の概略図である。 図2は、図1のA−A矢視図である。 図3は、ブレーキ装置で制動力を発生させる際における説明図である。 図4は、図3のB−B矢視図である。 図5は、回転軸に研磨ディスクを取り付けた状態を示す説明図である。 図6は、図5のC−C矢視図である。
以下に、本発明に係るブレーキ面当りの調整方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るブレーキ面当りの調整方法を用いるブレーキ装置の概略図である。図2は、図1のA−A矢視図である。同図に示すブレーキ装置10は、エレベータの乗りかごを昇降させる巻上機1用のブレーキ装置10になっており、停止側の部材であるブレーキキャリパ12と、回転側の部材であるブレーキディスク25と、を有している。ブレーキ装置10は、このように回転側の部材にブレーキディスク25を用いる、いわゆるディスクブレーキとして構成されている。
ブレーキ装置10の構成部材のうち、ブレーキディスク25は、円板状の形状で形成され、巻上機1の駆動軸である回転軸5に取り付けられている。詳しくは、回転軸5は、外周面がいわゆるスプライン形状になっており、ブレーキディスク25には、円板の中心軸付近に、回転軸5のスプライン形状に嵌り合う形状で形成された挿通孔27が形成されている。ブレーキディスク25は、挿通孔27に回転軸5を通すことにより、周方向には回転軸5に対して相対回転が不可で、回転軸5の軸方向には移動可能に回転軸5に取り付けられている。即ち、ブレーキディスク25は、スプライン結合によって回転軸5に取り付けられることにより、回転軸5と一体となって回転可能に回転軸5に取り付けられている。このように、回転軸5に取り付けられた状態のブレーキディスク25は、軸方向における一方の面が、巻上機1に対向している。
また、このブレーキディスク25は、円板の両面の外周付近に、摩擦材26が設けられている。ブレーキディスク25の両面に設けられるこの摩擦材26は、それぞれの面の外周の位置から、円板の中心に向う方向に所定の幅で、全周にかけて設けられている。
また、ブレーキキャリパ12は、ブレーキディスク25における巻上機1に対向する側の面の反対の面側に配設されており、換言すると、ブレーキディスク25は、ブレーキキャリパ12と巻上機1との間に配設されている。ブレーキキャリパ12は、巻上機1の通常の使用態様において、回転軸5よりも上方側と回転軸5よりも下方側との2箇所に配設されており、2箇所のブレーキキャリパ12は、共に略直方対の形状で形成され、同様の形態で構成されている。このブレーキキャリパ12は、制動力の発生時にブレーキディスク25に対して圧着させる制動部材であるアーマチュア20を保持しており、アーマチュア20に対して移動させる力を付与するコイル13とばね15とを有している。
このうち、アーマチュア20は、回転軸5の軸方向に見た形状がブレーキキャリパ12の形状と同様な矩形状になる板状の形状で形成されており、ブレーキキャリパ12におけるブレーキディスク25側に配設されている。このため、アーマチュア20は、ブレーキディスク25に対向しており、アーマチュア20におけるブレーキディスク25に対向している側の面は、ブレーキ装置10での制動力の発生時にブレーキディスク25に接触し、ブレーキディスク25に対して圧着する圧着面21になっている。このように構成されるアーマチュア20は、少なくともブレーキキャリパ12側の面が、鉄など強磁性を示す材料によって形成されている。
また、コイル13は、磁力の発生時における極性が、回転軸5の軸方向に沿った向きになるように構成されている。即ち、コイル13は、磁力の発生時における両極が、回転軸5の軸方向における両端に位置する向きになっている。また、このように構成されるコイル13は、アーマチュア20側の端部が、ブレーキキャリパ12の外面の近傍に位置するように、ブレーキキャリパ12に内設されている。
また、ばね15は、圧縮ばねによって設けられており、ブレーキキャリパ12におけるアーマチュア20が位置する側の面に配設されている。このばね15は、ばね15全体の中心軸が回転軸5の軸方向とほぼ一致する向きで複数が配設されている。この複数のばね15は、ブレーキキャリパ12を回転軸5の軸方向に見た場合におけるブレーキキャリパ12の形状である矩形の四隅のそれぞれの近傍に配設されている。このように、配設されるばね15は、それぞれの位置で、アーマチュア20がブレーキキャリパ12から離れる方向の付勢力をアーマチュア20に付与している。
さらに、ブレーキキャリパ12には、アーマチュア20の移動時におけるガイドを行う複数のガイド16が設けられている。このガイド16は、ブレーキキャリパ12におけるアーマチュア20が位置する側の面に配設されており、丸棒状の形状で回転軸5に平行な向きで、アーマチュア20が位置する方向に向かって延在している。このように設けられるガイド16は、1つのブレーキキャリパ12に4つずつが設けられており、4つのガイド16は、ブレーキキャリパ12を回転軸5の軸方向に見た場合における四隅のそれぞれの近傍の位置で、ばね15よりもブレーキキャリパ12の端部寄りに配設されている。
アーマチュア20には、このガイド16に該当する位置に、ガイド16が入り込む孔(図示省略)が開けられており、アーマチュア20は、ガイド16がこの孔に入り込むことにより、ガイド16が延在している方向、即ち、回転軸5に平行な方向に移動することが可能になっている。
これらのように構成されるブレーキ装置10の動作について説明すると、エレベータの乗りかごを昇降させるために、ブレーキ装置10で制動力を発生させない場合は、コイル13で電磁力を発生し、アーマチュア20をコイル13の方向に引き付ける。つまり、コイル13は、ばね15がアーマチュア20に付与している付勢力に打ち勝つ吸引力を電磁力によって発生し、この吸引力により、アーマチュア20をコイル13の方向に引き寄せる。これにより、アーマチュア20は、ブレーキディスク25から離れる方向に移動する。アーマチュア20は、このように、コイル13で発生する電磁力により、ブレーキキャリパ12に吸着され、ブレーキキャリパ12に接触した状態になる。
ブレーキディスク25は、回転軸5の軸方向に移動することができるように配設されているため、アーマチュア20がブレーキキャリパ12の方向に移動し、ブレーキディスク25から離れた場合には、ブレーキディスク25はアーマチュア20と巻上機1との間で移動可能な状態になる。
これにより、ブレーキディスク25は、アーマチュア20と巻上機1との間に位置して、いずれに対してもあまり接触せず、大きな摩擦力が発生しない状態になるため、ブレーキディスク25は、この摩擦力に起因する回転抵抗が発生しない状態になる。このため、ブレーキディスク25とスプライン結合されている回転軸5にも、回転抵抗があまり発生せず、制動力が発生しない状態になるため、巻上機1を駆動させることにより、回転軸5を自在に回転させることができ、エレベータの乗りかごを昇降させることができる。
これに対し、乗りかごを昇降させるために駆動中の巻上機1の制動を行ったり、巻上機1の停止状態を保持したりする場合には、ブレーキ装置10で制動力を発生させる。図3は、ブレーキ装置で制動力を発生させる際における説明図である。ブレーキ装置10で制動力を発生させる場合には、コイル13で電磁力を発生させず、ばね15の付勢力により、アーマチュア20を、ブレーキディスク25に押し付ける。
つまり、アーマチュア20には、ばね15によって、ブレーキキャリパ12から離れる方向の付勢力が付与されており、即ち、ブレーキディスク25に近付く方向の付勢力が付与されている。このため、コイル13で電磁力を発生しない場合、アーマチュア20は、ばね15の付勢力によってブレーキディスク25の方向に押し付けられ、圧着面21がブレーキディスク25に接触して、ブレーキディスク25に押し付けられる。
アーマチュア20がブレーキディスク25に押し付けられた場合、回転軸5の軸方向に移動可能なブレーキディスク25は、アーマチュア20からの押力によって、この押力の方向、即ち、巻上機1の方向に移動する。これにより、ブレーキディスク25は、巻上機1におけるブレーキディスク25に対向する面である巻上機側圧着面2に接触する。即ち、ブレーキディスク25は、ばね15がアーマチュア20に付与する付勢力により、アーマチュア20と巻上機1とに挟み込まれ、アーマチュア20とブレーキディスク25との間、及び巻上機1とブレーキディスク25との間に、それぞれ圧着力が発生する。
さらに、ブレーキディスク25には、両面の外周付近に摩擦材26が設けられているため、ブレーキディスク25との間に発生する圧着力と、この摩擦材26とにより、ブレーキディスク25と、アーマチュア20の圧着面21との間、及び巻上機側圧着面2との間に、それぞれ大きな摩擦力が発生する。この摩擦力は、ブレーキディスク25が回転する際における回転抵抗になり、回転軸5が回転する際における回転抵抗になる。即ち、摩擦力によってブレーキトルクが発生する。これにより、回転軸5の回転時にブレーキ装置10で制動力を発生させた場合には、ブレーキトルクによって制動が行われ、回転軸5が停止している状態でブレーキ装置10によって制動力を発生させた場合には、ブレーキトルクにより停止状態が保持される。
図4は、図3のB−B矢視図である。ここで、ばね15の付勢力によってアーマチュア20がブレーキディスク25の方向に移動する際における状態について説明する。ばね15は、ブレーキキャリパ12を回転軸5の軸方向に見た場合における四隅のそれぞれ近傍に配設されているため、アーマチュア20に対する付勢力も、アーマチュア20における四隅のそれぞれ近傍に対して付与している。
このため、制動力の発生時に、ばね15の付勢力の方向にアーマチュア20が移動する場合には、付勢力が付与されている部分の移動に伴って他の部分が追従して移動することにより、アーマチュア20全体が移動することになる。従って、アーマチュア20における付勢力が付与されている部分の移動量は、付勢力が付与されていない部分の移動量より多くなり、アーマチュア20が撓む場合がある。即ち、アーマチュア20は、付勢力が不均一に付与されていることに起因して、撓みが発生する場合がある。
このように、アーマチュア20が撓んだ場合、アーマチュア20の圧着面21とブレーキディスク25との接触部分の面圧が均等にならなかったり、圧着面21において本来はブレーキディスク25と接触する部分が接触しなかったりする場合がある。この場合、アーマチュア20とブレーキディスク25との間の摩擦力が小さくなり、回転抵抗が小さくなるため、ブレーキトルクが小さくなる。従って、本実施形態に係るブレーキ面当りの調整方法では、アーマチュア20におけるブレーキディスク25と接触する接触面の調整を行う。
図5は、回転軸に研磨ディスクを取り付けた状態を示す説明図である。図6は、図5のC−C矢視図である。本実施形態に係るブレーキ面当りの調整方法では、ブレーキディスク25と同じ形状の円板状の形状で形成され、表面に研磨材31が設けられた研磨ディスク30を用いる。つまり、研磨ディスク30は、ブレーキディスク25と同じ径で同じ厚さになって形成されている。研磨ディスク30の研磨材31は、研磨ディスク30の両面に設けられており、それぞれの面の外周の位置から、研磨ディスク30の形状である円板の中心に向う方向に所定の幅で、全周にかけて設けられている。また、この研磨材31は、摩擦材26よりも摩擦係数が高く、且つ、強度が高いものが用いられている。また、研磨ディスク30には、ブレーキディスク25と同様に円板の中心軸付近に、回転軸5のスプライン形状に嵌り合う形状で形成された挿通孔32が形成されている。
アーマチュア20におけるブレーキディスク25と接触する接触面の調整を行う場合には、ブレーキ装置10の回転軸5からブレーキディスク25を取り外した状態で、研磨ディスク30を回転軸5に取り付ける。つまり、研磨ディスク30は、挿通孔32に回転軸5を通すことにより、スプライン結合によって回転軸5に取り付ける。
このように、回転軸5に研磨ディスク30を取り付けたら、コイル13で電磁力を発生させない状態で、回転軸5を回転させる。即ち、アーマチュア20をコイル13によって吸引せず、ばね15の付勢力によって研磨ディスク30に圧着させた状態で、回転軸5を回転させる。
これにより、研磨ディスク30におけるアーマチュア20に対向する面には、研磨材31が設けられているため、アーマチュア20を研磨ディスク30に圧着させながら回転軸5を回転させた場合、研磨材31はアーマチュア20の圧着面21に接触しながら相対的に移動することになる。研磨材31は、ブレーキディスク25の摩擦材26よりも摩擦係数が高く、且つ、強度が高いため、研磨材31を圧着面21に接触させながら相対的に移動させることにより、アーマチュア20の圧着面21を、この研磨材31によって研磨する。これにより、圧着面21における研磨材31との接触部分を、平坦な面にする。
このように、圧着面21を研磨材31によって研磨する範囲は、研磨ディスク30における研磨材31が設けられている範囲になっており、この範囲は、ブレーキディスク25における摩擦材26が設けられている範囲と同じ範囲になっている。このため、研磨材31によって研磨する範囲は、ブレーキ装置10で制動力を発生する際に、アーマチュア20の圧着面21がブレーキディスク25の摩擦材26に接触する範囲と同じ範囲になっている。従って、研磨ディスク30でアーマチュア20の圧着面21を研磨することにより、ばね15の付勢力が不均一に付与されることに起因するアーマチュア20の撓みの発生状態に関わらず、圧着面21における、摩擦材26との接触部分を平坦な面にする。
このように、圧着面21の研磨を行ったら、その後は、研磨ディスク30を回転軸5から取り外し、ブレーキディスク25を回転軸5に取り付ける。これにより、ブレーキ装置10での制動力を発生させる際に、アーマチュア20が撓んだ場合でも、アーマチュア20の圧着面21とブレーキディスク25との接触部分は、均等に接触し、面圧が均等になる。これにより、圧着面21とブレーキディスク25の摩擦材26との間で、適切に大きな摩擦力を発生することができ、大きなブレーキトルクを発生させることができるため、ブレーキ装置10によって、大きな制動力を発生することができるようになる。
以上のブレーキ面当りの調整方法では、研磨ディスク30を、ブレーキディスク25を取り外した状態の回転軸5に取り付け、アーマチュア20を研磨ディスク30に圧着させながら研磨ディスク30を回転させて圧着面21を研磨するため、アーマチュア20の撓み状態に関わらず、圧着面21を平坦な面にすることができる。さらに、このように圧着面21を研磨した後に、研磨ディスク30を回転軸5から取り外してブレーキディスク25を回転軸5に取り付けることにより、制動力の発生時には、平面の状態でブレーキディスク25に接触する圧着面21と、ブレーキディスク25との間で、摩擦力を発生させることができる。これにより、ばね15の付勢力によってブレーキディスク25に対する圧着力をアーマチュア20で発生させる場合でも、撓みの有無に関わらず、アーマチュア20の圧着面21とブレーキディスク25との間に、大きな摩擦力を発生させることができる。この結果、ばね15の付勢力により制動力を発生するディスクブレーキ25のブレーキトルクを向上させることができる。
また、研磨ディスク30の研磨材31には、ブレーキディスク25に設けられる摩擦材26よりも摩擦係数が高く、且つ、強度が高いものを用いるため、アーマチュア20の圧着面21を、研磨ディスク30によってより確実に研磨することができる。この結果、アーマチュア20の撓みの有無に関わらず、より確実にアーマチュア20の圧着面21とブレーキディスク25との間に大きな摩擦力を発生させることができ、より確実にブレーキトルクを向上させることができる。
また、研磨ディスク30は、ブレーキディスク25と同じ形状で形成されているため、圧着面21の研磨時に、ばね15の付勢力によってアーマチュア20を研磨ディスク30に圧着させる際に、アーマチュア20をブレーキディスク25に圧着させる場合における撓み量と同じ撓み量で撓ませることができる。これにより、圧着面21を研磨する際に、より確実に、圧着面21がブレーキディスク25に均等に接触するように研磨することができる。この結果、より確実にブレーキトルクを向上させることができる。
また、研磨ディスク30は、両面に研磨材31が設けられているため、巻上機側圧着面2の表面仕上げが粗い場合でも、研磨ディスク30によって巻上機側圧着面2の研磨を行うことができ、巻上機側圧着面2を滑らかな平面にすることができる。この結果、巻上機側圧着面2とブレーキディスク25との間に大きな摩擦力を発生させることができ、より確実にブレーキトルクを向上させることができる。
〔変形例〕
なお、上述したブレーキ面当りの調整方法では、研磨ディスク30は、両面に研磨材31を設けるが、研磨材31は研磨ディスク30の片面にのみ設けてもよい。例えば、巻上機側圧着面2の研磨を行う必要がない場合には、研磨材31は研磨ディスク30の片面にのみ設け、アーマチュア20の圧着面21のみを研磨するようにしてもよい。これにより、回転軸5に研磨ディスク30を取り付けて研磨する際における回転トルクを小さくすることができるため、圧着面21の研磨を行う際における巻上機1の負荷を小さくすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 巻上機
2 巻上機側圧着面
5 回転軸
10 ブレーキ装置
12 ブレーキキャリパ
13 コイル
15 ばね
20 アーマチュア(制動部材)
21 圧着面
25 ブレーキディスク
26 摩擦材
30 研磨ディスク
31 研磨材

Claims (2)

  1. 制動力の発生時に、ブレーキディスクに対してばねの付勢力によって圧着させることにより前記ブレーキディスクとの間で摩擦力を発生する制動部材の圧着面に対向する面に研磨材が設けられた研磨ディスクを、ブレーキ装置の回転軸から前記ブレーキディスクを取り外した状態で前記回転軸に取り付ける手順と、
    前記ばねの付勢力によって前記制動部材を前記研磨ディスクに圧着させながら前記回転軸を回転させることにより前記研磨ディスクを回転させて前記圧着面を研磨する手順と、
    前記圧着面を研磨した後に、前記研磨ディスクを前記回転軸から取り外し、前記ブレーキディスクを前記回転軸に取り付ける手順と、
    を含むことを特徴とするブレーキ面当りの調整方法。
  2. 前記研磨材は、前記ブレーキディスクにおける前記圧着面に対向する面に設けられる摩擦材よりも摩擦係数が高く、且つ、強度が高いものを用いることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ面当りの調整方法。
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