JP5232820B2 - 画像形成装置の駆動ジョイント機構及び画像形成装置 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、駆動軸の先端側に設けられ径方向に延びる複数対のピン係号溝及び隣り合うピン係合溝の間にそれぞれ形成される複数のピン案内部を有するカップリングと、従動軸の先端側に設けられ従動軸の周面から径方向に突出する一対の係合ピンと、を備え、カップリングの複数対のピン係号溝のうちのいずれかの対のピン係合溝に一対の係合ピンを係合させることで従動軸と駆動軸とを連結する画像形成装置の駆動ジョイント機構が提案されている。
まず、駆動軸と従動軸とを接近させて、従動軸の先端側に設けられた一対の係合ピンをそれぞれ駆動軸の先端側に設けられたカップリングの傾斜部に接触させる。この状態で駆動軸と従動軸とを更に接近させる。すると、軸方向に付加される押圧力により一対の係合ピンがそれぞれ傾斜部を押圧して、カップリングを所定方向に回転させる。これにより、一対の係合ピンは、傾斜部に沿って移動し、複数対のピン係合溝のうちのいずれかの対のピン係合溝に案内されてピン係合溝に係合される。
本実施形態の画像形成装置の駆動ジョイント機構は、画像形成装置としてのプリンタ1に設けられる。
まず、図1により、本発明の画像形成装置としてのプリンタ1における全体構造を説明する。図1は、プリンタ1における各構成要素の配置を説明するための正面図である。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
尚、上記の中間転写ベルト7、1次転写ローラ37a、37b、37c、37d、2次転写ローラ8等は、転写装置を構成し、後述するように、感光体ドラム2a,2b,2c,2dに形成されたトナー画像を、給紙部51により供給された用紙Tに転写する。
また、画像形成部GKにおいては、中間転写ベルト7、2次転写ローラ8及び対抗ローラ18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
図1に示すように、給紙部51は、給紙カセット52と、取付け部材としての給紙装置20と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80を含む複数のローラ又はローラ対と、を備える。
給紙カセット52は、装置本体Mの下部に配置され、用紙Tを収容する。この給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。
給紙装置20の詳細については後述する。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、戻り搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。
排紙部50は、第3搬送路L3における端部に形成され、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの右側面側(図1において右側)に向けて開口している。排紙部50は、排出ローラ対53を有している。排出ローラ対53によれば、第3搬送路L3を上流側から下流側に搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙すると共に、排紙部50において用紙Tの搬送方向を反転させて用紙Tを第3搬送路L3の上流側に向けて搬送することができる。
尚、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
本実施形態の画像形成装置の駆動ジョイント機構は、取り付け部材としての給紙装置20を装置本体Mの収容部19に収容して取り付ける場合における給紙装置20の従動軸24と、装置本体Mの駆動軸30との連結機構に適用される。
まず、給紙装置20につき説明する。図2は、給紙装置20を斜め下方から視た斜視図である。図3は、給紙装置20を斜め上方から視た斜視図である。
従動軸24のX方向側の端部には、一対の係合ピン25が設けられている。
電磁クラッチ34は、駆動源から付加される駆動力が駆動軸30に伝達される伝達状態と、この伝達状態が解除された解除状態とを切り替える。即ち、電磁クラッチ34の伝達状態では、駆動源から付加される駆動力は、電磁クラッチ34を介して駆動軸30に伝達され、駆動軸30は、電磁クラッチ34と共に回転する。一方、電磁クラッチ34の解除状態では、駆動源から付加される駆動力は、電磁クラッチ34から駆動軸30に伝達されないので、駆動源が駆動しても駆動軸30は回転しない。また、この解除状態では、駆動軸30と駆動源との連結状態が解除されているので、駆動軸30は、この駆動軸30に加えられた力により回転自在となる。
駆動源は、回転駆動力を発生させるモータ(図示せず)と、このモータの回転駆動力を電磁クラッチ34に伝達するギア33(図4参照)と、を備える。
本実施形態の画像形成装置の駆動ジョイント機構は、装置本体Mに設けられた駆動軸30と、給紙装置20を構成する従動軸24とを同軸上で連結し、駆動軸30の駆動力を従動軸24に伝達可能とする。
この画像形成装置の駆動ジョイント機構は、駆動軸30の先端側に設けられたカップリング31と、従動軸24の先端側に設けられた一対の係合ピン25と、を備える。
2対のピン係合溝311を構成する4つのピン係合溝311は、それぞれ、カップリング31の端面の中心から径方向に延びると共に、駆動軸30の軸方向に所定の深さを有して形成される。また、ピン係合溝311は、図5に示すように、カップリング31の端面の周方向に等間隔に形成される。つまり、本実施形態では、4つのピン係合溝311は、互いに90度の間隔をあけて設けられている。そして、対となっているピン係合溝311は、それぞれ、カップリング31の端面の中心を通る直線上に位置している。
稜線部321は、図4に示すように、尖塔形状における頂部を構成している。この稜線部321は、図5に示すように、隣り合うピン係合溝311の中間位置323からずれた位置に設けられ、この中間位置323において径方向に延びる直線と略平行に延びている。稜線部321の中間位置323からのずれ幅W1は、好ましくは0.5mm〜2.0mmである。
次いで、給紙装置20を装置本体Mの収容部19に挿入していく。給紙装置20を収容部に挿入する場合には、従動軸24の軸心24aの位置と駆動軸30の軸心30aの位置とが略一致するように給紙装置20を収容部19に挿入するが、このとき、図6Aに示すように、駆動軸30の軸心30aの位置と従動軸24の軸心24aの位置とが若干ずれてしまう場合がある。
ピン案内部32の稜線部321を中間位置313からずれた位置に配置し、かつ、対となるピン案内部32のうちの一方のピン案内部32の稜線部321を、第1方向にずらして配置し、他方のピン案内部32の稜線部321を第1方向と反対方向である第2方向にずらして配置した。これにより、駆動軸30の軸心30aの位置と従動軸24の軸心24aの位置とが若干ずれた状態で給紙装置20が装置本体Mの収容部19に挿入された場合であっても、一対の係合ピン25がそれぞれ第2傾斜部322bを押圧するので、一対の係合ピン25により、カップリング31を所定の方向に回転させる力を負荷できる。よって、カップリング31を所定の方向に回転させることで一対の係合ピン25を一対のピン係合溝311に案内して、一対の係合ピン25と一対のピン係合溝311とを係合させ、駆動軸30と従動軸24とを好適に連結できる。
例えば、本実施形態では、カップリング31を、二対のピン係合溝311を含んで構成したが、これに限らない。即ち、カップリングを、一対のピン係合溝を含んで構成してもよく、三対以上のピン係合溝を含んで構成してもよい。
シート状の被転写材は、用紙Tに制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
Claims (5)
- 駆動軸を有する装置本体と、従動軸を有し前記装置本体に取り付けられる取付け部材と、を備える画像形成装置における前記駆動軸と前記従動軸とを同軸上で連結し、該駆動軸の駆動力を該従動軸に伝達可能な画像形成装置の駆動ジョイント機構であって、
前記駆動軸又は前記従動軸の一方における先端側に設けられ径方向に延びる少なくとも一対のピン係合溝及び隣り合う該ピン係合溝の間にそれぞれ形成される複数のピン案内部を有するカップリングと、
前記駆動軸又は前記従動軸の他方における先端側に設けられ該駆動軸又は該従動軸の周面から径方向に突出する少なくとも一対の係合ピンと、を備え、
前記複数のピン案内部それぞれは、隣り合う前記ピン係合溝の中間位置からずれた位置に設けられ該中間位置における径方向に略平行に延びる稜線部と、該稜線部から該隣り合うピン係合溝それぞれに向けて下り傾斜となった一対の傾斜部と、を備え、
前記複数のピン案内部のうちの対となる前記ピン案内部における一方のピン案内部の稜線部は、前記カップリングの正面視において第1方向にずれて配置され、対となる前記ピン案内部における他方のピン案内部の稜線部は、前記カップリングの正面視において前記第1方向と反対方向である第2方向にずれて配置される画像形成装置の駆動ジョイント機構。 - 前記稜線部の前記中間位置からのずれ幅は、0.5mm〜2.0mmである請求項1に記載の画像形成装置の駆動ジョイント機構。
- 前記装置本体は、
前記駆動軸を回転駆動させる駆動力を該駆動軸に付加する駆動源と、
前記駆動源から付加される駆動力が前記駆動軸に伝達される伝達状態と該伝達状態が解除された解除状態とを切り替え可能なクラッチ部と、を更に備える請求項1又は2に記載の画像形成装置の駆動ジョイント機構。 - 前記取付け部材は、前記従動軸に連結され該従動軸を回転軸とする給紙ローラを備え前記装置本体に給紙を行う給紙装置である請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置の駆動ジョイント機構。
- 請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置の駆動ジョイント機構を備える画像形成装置。
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