JP5229398B2 - 基地局、通信方法および移動局 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信を行う基地局、通信方法および移動局に関する。
携帯電話などの移動通信システムにおいては、基地局が送受信可能なエリア(セル)を複数組み合わせて広いエリアをカバーし、移動局の移動に伴って基地局を切り替えながら通信を継続するセルラー方式が用いられている。現在は、たとえばCDMA(Code Division Multiple Access)方式による第3世代移動通信方式のサービスが行われている。その一方で、より高速な通信を可能とする次世代移動通信方式が検討されている。
たとえば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)においては、LTE(Long Term Evolution)やLTE−advancedが検討されている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。LTE−advancedでは、スループットやカバレージ(セル端ユーザのスループット)の改善手法として、複数セルによる協調通信技術の導入が検討されている。下りリンク協調通信では、ある移動局に対して複数のセルからの下りリンク協調送信を行う。上りリンク協調通信では、ある移動局に対して複数のセルによる上りリンク協調受信を行う。
LTE−advancedにおいては、下りリンク協調送信方法として、たとえばJoint transmission(JT)、Fast Cell Selection(FS)、Coordinated Beamforming(CB)、Coordinated Scheduling(CS)などが検討されている。
またLTEシステムにおいては、各基地局はハンドオーバや干渉制御のために互いに通信を行う。この通信に用いられる回線はX2インターフェースとして規定されている(たとえば、下記非特許文献2参照。)。LTEと同様に、LTE−advancedにおいてもX2インターフェースのようなインターフェースが用いられると考えられる。
協調通信において協調セルの数が多い場合は、移動局における測定処理や、移動局から基地局への測定結果通知情報が大きくなる。また、基地局間で送受信される制御情報も大きくなる。このため、あらかじめ少数のセルを候補セルとして選択する技術がある。候補セルの選択方法としては、たとえば周辺セルの参照信号の受信電力を用いるものがある。受信電力が大きいセルを候補セルとして選択することで、候補セルとして選択しない場合に大きな干渉源となるセルを候補セルとして選択して干渉を低減する。
「3GPP TR 36.912 V9.0.0」、2009年9月、2009年10月21日検索、インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.423/36423−900.zip> 「3GPP TS 36.423 V9.0.0」、2009年9月、2009年10月21日検索、インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.912/36912−900.zip>
しかしながら、協調通信による干渉低減効果は協調セルの受信電力以外の要因によっても異なる。このため、受信電力に基づいて協調セルを選択する技術では干渉を十分に低減できず、通信品質を向上させることができないという問題がある。
開示の基地局、通信方法および移動局は、上述した問題点を解消するものであり、通信品質を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示技術は、移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調送信を要求する基地局において、前記移動局の周辺セルについての各受信電力を取得し、取得された各受信電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出し、算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調送信を要求するセルを選択することを要件とする。
開示の基地局、通信方法および移動局によれば、通信品質を向上させることができる。
実施の形態1にかかる通信システムを示すブロック図である。 実施の形態1にかかる移動局の構成を示すブロック図である。 下りリンクにおける協調送信の第1の例を示す図である。 基地局間のネットワークの一例を示す図である。 下りリンクの協調送信における第2の例を示す図である。 下りリンクにおける基地局の動作例1を示すフローチャートである。 下りリンクにおける協調送信の処理の一例を示すシーケンス図である。 下りリンクにおける制御情報の定期的な送受信の一例を示すシーケンス図である。 下りリンクにおける協調セルの定期的な更新の一例を示すシーケンス図である。 下りリンクにおける基地局の動作例2を示すフローチャートである。 下りリンクにおける基地局の動作例3を示すフローチャートである。 複数のパラメータおよび重み関数の一例を示す図である。 実施の形態2にかかる通信システムを示すブロック図である。 実施の形態2にかかる移動局の構成を示すブロック図である。 上りリンクにおける協調受信の第1の例を示す図である。 上りリンクの協調受信における第2の例を示す図である。 上りリンクにおける基地局の動作例1を示すフローチャートである。 上りリンクにおける協調受信の処理の一例を示すシーケンス図である。 上りリンクにおける制御情報の定期的な送受信の一例を示すシーケンス図である。 上りリンクにおける協調セルの定期的な更新の一例を示すシーケンス図である。 上りリンクにおける基地局の動作例2を示すフローチャートである。 上りリンクにおける基地局の動作例3を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この基地局、通信方法および移動局の好適な実施の形態を詳細に説明する。この基地局、通信方法および移動局は、協調通信を行う協調セルを、各セルに設定した係数により重み付けした各セルの受信電力に基づいて選択することで、干渉低減効果の大きいセルを優先的に協調セルとして選択し、通信品質を向上させる。
(実施の形態1)
実施の形態1においては、下りリンクにおける協調送信について説明する。
(通信システムの構成)
図1−1は、実施の形態1にかかる通信システムを示すブロック図である。図1−1に示す通信システム10は、セルC1〜C3を含み、移動局12に対して協調セルによる協調送信を行う通信システムである。基地局11は、通信システム10における基地局である。セルC1は、移動局12の所属セルである。また、セルC1は、基地局11によって管理されるセルである。セルC2,C3は、基地局11によって管理されるセルでもよいし、基地局11とは異なる基地局によって管理されるセルであってもよい。
基地局11は、セルC1を用いて移動局12と無線通信を行う。また、基地局11は、移動局12の周辺セル(たとえばセルC2,C3)を形成する基地局に対して協調送信を要求する基地局である。具体的には、基地局11は、取得部11aと、設定部11bと、算出部11cと、選択部11dと、制御部11eと、を備えている。
取得部11aは、移動局12の周辺セルから移動局12への参照信号の各受信電力を取得する。具体的には、取得部11aは、移動局12の所属セル(セルC1)の受信電力と、移動局12の所属セルとは異なる非所属セル(セルC2,C3)の各受信電力と、を取得する。
たとえば、取得部11aは、周辺セルからの受信電力の測定を要求する周辺セル測定要求を移動局12へ送信する。移動局12は、取得部11aからの周辺セル測定要求に応じて、セルC1〜C3から送信される参照信号S1〜S3の受信電力を測定し、測定結果を基地局11へ送信する。取得部11aは、移動局12から送信された測定結果を取得する。取得部11aは、取得した各受信電力を算出部11cへ通知する。
設定部11bは、非所属セル(セルC2,C3)の重み付けの各係数を設定する。具体的には、設定部11bは、非所属セルのうちの、協調送信に参加することによる干渉低減効果が大きいセルに対しては相対的に大きな係数を設定し、干渉低減効果が小さいセルに対しては相対的に小さな係数を設定する。設定部11bによる各係数の設定の詳細については後述する。設定部11bは、設定した各係数を算出部11cへ通知する。
算出部11cは、取得部11aから通知された各受信電力を、設定部11bから通知された各係数で重み付けした各値を算出する。具体的には、算出部11cは、所属セルの受信電力に対する非所属セルの各受信電力の各比率を各係数で重み付けした値を算出する。すなわち、算出部11cは、セルC1とセルC2の受信電力の比率をセルC2の係数で重み付けした値と、セルC1とセルC3の受信電力の比率をセルC3の係数で重み付けした値と、を算出する。算出部11cは、算出した各値を選択部11dへ通知する。
選択部11dは、移動局12の非所属セル(セルC2,C3)の中から、算出部11cから通知された各値に基づいて協調セルを選択する。具体的には、選択部11dは、各値を閾値と比較し、比較結果に基づいて協調セルを選択する。たとえば、選択部11dは、セルC2,C3のうちの、算出部11cから通知された値が閾値以上のセルを協調セルとして選択する。選択部11dは、選択した協調セルを制御部11eへ通知する。
制御部11eは、選択部11dから通知された協調セルを用いて移動局12に対する協調送信を行う。たとえば選択部11dによってセルC2が協調セルとして選択された場合は、制御部11eは、移動局12の所属セルであるセルC1と、協調セルとして選択されたセルC2と、を用いて移動局12に対する協調送信を行う。
具体的には、セルC2が基地局11によって管理されるセルである場合は、制御部11eは、セルC1およびセルC2が協調してデータを送信するようにセルC1およびセルC2を制御する。また、セルC2が基地局11とは異なる基地局によって管理されるセルである場合は、制御部11eは、セルC1によるデータの送信と協調してデータを送信するように、セルC2を管理する基地局へ協調通信要求を送信する。
たとえば、通信システム10をLTE−advancedに適用する場合は、下りリンク協調通信方式として、JT、FS、CBまたはCSなどを用いることができる。JTにおいては、移動局12に対して複数のセルより同一のデータを同じ無線リソースを用いて同時送信する。移動局12では複数のセルからの信号が合成されたものが受信されるため、合成利得やダイバーシティ利得により、受信SINR(Signal to Interference and Noise Ratio)が改善される。
FSにおいては、移動局12に対してデータを同時に送信するセルは1つであるが、無線伝搬状況に応じて送信するセルを切り替える。CBおよびCSにおいては、同一無線リソースを用いて、協調セルでそれぞれ異なる移動局に対して送信を行うとともに、スケジューリングやプリコーディング制御等を協調制御する。協調制御により、お互いの干渉が小さくなるようにすることができるため、通信品質が改善できる。CBにおいては、協調セル間で主にプリコーディングを協調制御する。CSにおいては、協調セル間で主にスケジューリングを協調制御する。
上述した取得部11aは、たとえば移動局12と無線通信を行う無線通信インターフェースによって実現することができる。また、設定部11b、算出部11cおよび選択部11dは、たとえばCPU(Central Processing Unit)などの演算回路によって実現される。また、制御部11eは、たとえば移動局12と無線通信を行う無線通信インターフェースやCPUなどの演算回路によって実現される。
図1−2は、実施の形態1にかかる移動局の構成を示すブロック図である。図1−2において、図1−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図1−2に示すように、実施の形態1にかかる移動局12は、測定部12aと、通知部12bと、受信部12cと、を備えている。
測定部12aは、移動局12(自局)の周辺セル(セルC1〜C3)から移動局12への各受信電力を測定する。測定部12aは、測定した各受信電力を通知部12bへ出力する。通知部12bは、測定部12aから出力された各受信電力を基地局11へ通知する(符号A1)。たとえば基地局11から周辺セル測定要求が送信されると、測定部12aが周辺セルからの各受信電力を測定し、測定結果を通知部12bが基地局11へ送信する。
これにより、基地局11は、移動局12の周辺セルの各受信電力を、移動局12の周辺セルに設定された各係数によって重み付けした各値を算出し、算出した各値に基づいて協調セルを選択することができる。移動局12の受信部12cは、基地局11によって選択された協調セルを用いて協調送信されるデータを受信する。
これにより、受信部12cは、移動局12の周辺セルからの各受信電力を周辺セルに応じた各係数によって重み付けされた各値に基づいて、周辺セルの中から選択された一部または全てのセルから協調送信されるデータを受信することができる。たとえば、受信部12cは、セルC1とセルC2により協調送信されるデータD1,D3を受信する。
図2は、下りリンクにおける協調送信の第1の例を示す図である。通信システム20は、基地局N1〜N7を含んでいる。基地局N1は、セルC11〜C13を管理する基地局である。同様に、基地局N2〜N7は、それぞれセルC21〜C23、セルC31〜C33、セルC41〜C43、セルC51〜C53、セルC61〜C63およびセルC71〜C73を管理する基地局である。
ここでは、移動局U1がセルC41に位置している。この場合は、セルC41が移動局U1の所属セル(移動局U1が登録されているセル)となる。また、通信システム20においては、移動局U1の所属セルであるセルC41とともに、セルC13やセルC23などの他のセルを用いて移動局U1に対する協調送信を行う。
図3は、基地局間のネットワークの一例を示す図である。図3に示すように、基地局N1〜N7は、たとえば経路R12〜R14,R24,R25,R34,R36,R45〜R47,R57,R67により互いに接続されている。たとえば、基地局N4は、経路R14によって基地局N1と接続されている。また、基地局N4は、経路R24によって基地局N2と接続されている。経路R12〜R14,R24,R25,R34,R36,R45〜R47,R57,R67のそれぞれは、たとえば有線の通信経路であり、たとえばX2インターフェースによって実現される。
(協調セルの選択)
つぎに、基地局N4によって協調セルを選択する場合について説明する。ここで、各セルのうちの移動局U1の所属セル(セルC41)を除いたセルを非所属セルi(i=1,2,3,…)とする。基地局N4の算出部11cは、たとえば下記(1)式の左辺の値を算出する。また、基地局N4の選択部11dは、移動局U1の非所属セルiのうちの、たとえば下記(1)式を満たす非所属セルiを協調セルとして選択する。
Figure 0005229398
上記(1)式において、受信電力P0は、移動局U1によって測定される所属セル(セルC41)からの参照信号の受信電力である。受信電力Piは、移動局U1によって測定される非所属セルiからの参照信号の受信電力である。係数wiは、基地局N4の設定部11bによって設定される非所属セルiの重み付け係数である。γは閾値である。
このように、基地局N4の算出部11cは、所属セルの受信電力P0に対する非所属セルiの受信電力Piの各比率を係数wiで重み付けした値を算出する。そして、基地局N4の選択部11dは、算出部11cによって算出された値と閾値γを比較し、算出部11cによって算出された値が閾値γ以上の非所属セルiを協調セルとして選択する。これにより、非所属セルiのうちの、協調送信に参加することによる干渉低減効果が大きいセルを優先的に選択することができる。
(セル間通信の遅延量に基づく重み付け係数の設定)
基地局N4の設定部11bは、上記(1)式の係数wiをたとえば下記(2)式によって設定する。下記(2)式において、遅延量τiは、移動局U1の所属セル(セルC41)と非所属セルiとの間のセル間通信の遅延量である。τTHは遅延量τiの閾値である。
Figure 0005229398
これにより、遅延量τiが閾値τTHより小さい非所属セルiの係数wiが、遅延量τiが閾値τTH以上の非所属セルiの係数wiより大きくなる(α>β)。このように、基地局N4は、遅延量τiが相対的に小さい非所属セルiの係数wiを、遅延量τiが相対的に大きい非所属セルiの係数wiより大きくする。
遅延量τiが小さい非所属セルiにおいては、スケジューリング情報やプリコーディング制御情報などの情報と、実際の無線伝搬路の状況と、のずれが小さい。したがって、遅延量τiが小さい非所属セルiは協調通信による干渉低減効果が大きい。このため、遅延量τiが小さい非所属セルiの係数wiを大きくして優先的に協調セルとして選択することで、協調通信による干渉低減効果を向上させることができる。
基地局N4は、移動局U1の所属セルと非所属セルiとの間のセル間通信の遅延量τiを取得する遅延取得部を備える。基地局N4の遅延取得部は、たとえばCPUなどの演算回路によって実現される。たとえば、移動局U1の所属セルと非所属セルiとの間のセル間通信の遅延量τiは、あらかじめ基地局N4のメモリに記憶されており、基地局N4の遅延取得部は、基地局N4のメモリから遅延量τiを取得する。
または、基地局N4の遅延取得部は、セル間通信の遅延量τiを測定してもよい。具体的には、基地局N4の遅延取得部は、非所属セルiに対して応答要求信号を送信し、送信した応答要求信号に対する応答信号を受信するまでの時間を測定することで遅延量τiを取得する。設定部11bは、基地局N4の遅延取得部によって取得された遅延量τiに基づいて係数wiを設定する。
なお、非所属セルiのうちのたとえばセルC42,C43は、移動局U1の所属セル(セルC41)と同じ基地局N4によって管理されているため、セル間通信の遅延量はゼロとみなすことができる。このため、上記(2)式によれば、セルC42,C43は優先的に協調セルとして選択される。ここでは、協調送信を行う協調セルとして、セルC23,C42が選択されたとする。つぎに、セルC41と、協調セルとして選択されたセルC23,C42と、による下りリンクの協調送信について説明する。
図4は、下りリンクの協調送信における第2の例を示す図である。図4において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図4に示す例では、移動局U1がセルC41に所属している。また、移動局U2がセルC23に所属している。たとえば、通信システム20においては、同一の基地局が管理する協調セルにはJTを適用し、異なる基地局が管理する協調セルにはCBを適用する。
具体的には、基地局N4は、セルC41,C42から移動局U1へ同時にデータを送信する(JT)。また、基地局N4は、移動局U2への干渉が小さくなるように移動局U1への信号のビームフォーミングを行う(CB)。また、基地局N2は、セルC23を用いて移動局U2へデータを送信するとともに、移動局U1への干渉が小さくなるように移動局U2への信号のビームフォーミングを行う(CB)。
図5は、下りリンクにおける基地局の動作例1を示すフローチャートである。ここでは、移動局U1への協調送信を行う場合における基地局N4の動作の一例について説明する。基地局N4は、まず、移動局U1の非所属セルiのそれぞれにおける、セルC41とのセル間通信の遅延量τiを取得する(ステップS501)。
つぎに、周辺セルから移動局U1への各受信電力を移動局U1から取得する(ステップS502)。ステップS502によって取得される各受信電力には、移動局U1の所属セル(セルC41)からの受信電力P0と、非所属セルiからの受信電力Piと、が含まれる。つぎに、ステップS501によって取得された遅延量τiに基づいて、非所属セルiの重み付け係数wiを設定する(ステップS503)。
つぎに、ステップS502によって取得された各受信電力に基づいて、非所属セルiからの相対受信電力(Pi/P0)を、ステップS503によって設定された重み付け係数wiで重み付けした値を算出する(ステップS504)。非所属セルiからの相対受信電力は、移動局U1の所属セル(セルC41)からの受信電力P0に対する非所属セルiからの受信電力Piの比率である。
つぎに、ステップS504によって算出された値に基づいて協調セルの候補を選択する(ステップS505)。つぎに、ステップS505によって選択された協調セルの候補に協調送信の可否を確認する(ステップS506)。つぎに、CSIの測定結果を示すCSI報告を移動局U1から受信する(ステップS507)。
つぎに、協調セルとの間でCoMP(Coordinated Multiple−Point transmission and reception)情報を送受信する(ステップS508)。ステップS508によってCoMP情報を送受信する協調セルは、たとえば、ステップS505によって選択された協調セルの候補から、ステップS506によって移動局U1への協調送信が不可と確認されたセルを除外したセルである。
つぎに、ステップS508によってCoMP情報を送受信した協調セルとともに移動局U1への協調送信を行い(ステップS509)、ステップS502へ戻る。以上のステップを繰り返し行うことで、基地局N4は、干渉低減効果が大きい非所属セルiを協調セルとして優先的に選択することができる。
ステップS501においては、基地局N4は、たとえば基地局N4と基地局N1〜N3,N5〜N7との間の通信の各遅延量をあらかじめ記憶しておくことで、各セルについてのセル間通信の遅延量τiを取得する。たとえば、基地局N4は、基地局N4と基地局N2との間の通信の遅延量を、セルC23についての遅延量τiとして取得する。また、基地局N4は、セルC42は自身で管理するセルであるため、セルC42についての遅延量τiとして遅延量ゼロを取得する。
ステップS502においては、基地局N4は、たとえば、周辺セルからの参照信号の受信電力を測定することを要求する周辺セル測定要求を移動局U1へ送信する。移動局U1は、基地局N4から送信された周辺セル測定要求に応じて、周辺の各セルからの参照信号の受信電力を測定し、測定結果を基地局N4へ送信する。これにより、基地局N4は、周辺セルの各受信電力を取得することができる。
ステップS503においては、基地局N4は、たとえば上記(2)式によって重み付け係数を設定する。ステップS504においては、基地局N4は、たとえば上記(1)式の左辺によって、移動局U1の所属セルの受信電力P0に対する他の非所属セルPiの相対的な受信電力を、重み付け係数wiで重み付けした値を算出する。ステップS505においては、基地局N4は、たとえば上記(1)式によって協調セルの候補を選択する。
ステップS506においては、基地局N4は、たとえば協調通信要求を協調セルの候補を管理する基地局へ送信し、協調通信要求に応じて送信された協調通信要求応答に基づいて協調送信の可否を確認する。ステップS507においては、基地局N4は、たとえばCSI報告を要求するCSI要求を移動局U1へ送信し、CSI要求に応じて移動局U1から送信されたCSI報告を受信する。
また、CSI報告の受信やCoMP情報の送受信を定期的に行うようにしてもよい。たとえば、ステップS509の後にステップS507へ戻るようにする。これにより、移動局U1の移動などにより無線伝搬特性が変動しても、定期的に受信するCSI報告やCoMP情報に基づいて通信パラメータを更新して適切な協調送信を行うことができる。
図6は、下りリンクにおける協調送信の処理の一例を示すシーケンス図である。まず、基地局N4が、セルC41を用いて周辺セル測定要求を移動局U1へ送信する(ステップS601)。周辺セル測定要求は、周辺セルからの参照信号の受信電力の測定を要求する信号である。つぎに、移動局U1が、ステップS601によって送信された周辺セル測定要求に対する測定要求応答をセルC41に送信する(ステップS602)。測定要求応答には、周辺セルからの参照信号の受信電力の測定結果が含まれている。
基地局N4は、ステップS602によって送信された測定要求応答に含まれる測定結果に基づいて協調セルの候補を選択する。ここでは、セルC23およびセルC42が協調セルの候補として選択されたとする。つぎに、基地局N4が、協調セルの候補として選択したセルC23を管理する基地局N2に対して協調通信要求を送信する(ステップS603)。なお、セルC42は基地局N4によって管理されるセルであるため、基地局N4はセルC42に関する協調通信要求を送信しなくてもよい。
つぎに、基地局N2が、ステップS603によって基地局N4から送信された協調通信要求に対する協調送信の可否を示す協調通信要求応答を基地局N4へ送信する(ステップS604)。ここでは、協調送信が可能であることを示す協調通信要求応答が基地局N2から基地局N4へ送信されたとする。
つぎに、基地局N4が、セルC41を用いて移動局U1へCSI要求を送信する(ステップS605)。また、基地局N2が、セルC23を用いて移動局U2へCSI要求を送信する(ステップS606)。CSI要求は、CSIの測定を要求する信号である。つぎに、移動局U1が、ステップS605によって送信されたCSI要求に応じてCSIの測定を行い、測定結果を示すCSI報告をセルC41へ送信する(ステップS607)。また、移動局U2が、ステップS606によって送信されたCSI要求に応じてCSIの測定を行い、測定結果を示すCSI報告をセルC23へ送信する(ステップS608)。
つぎに、基地局N4が、CoMP情報を基地局N2へ送信する(ステップS609)。また、基地局N2が、CoMP情報を基地局N4へ送信する(ステップS610)。CoMP情報は、協調送信に必要な情報を含む。
つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調送信(JT)により移動局U1へデータを送信する(ステップS611)。また、ステップS611において、基地局N4は、移動局U2への干渉が小さくなるように移動局U1への信号のビームフォーミングを行う(CB)。また、ステップS611においては、ステップS607によって受信されたCSI報告およびステップS610によって受信されたCoMP情報に基づいて協調送信のパラメータが設定される。
また、基地局N2が、セルC23により移動局U2へデータを送信する(ステップS612)。また、ステップS612において、基地局N2は、移動局U1への干渉が小さくなるように移動局U1への信号のビームフォーミングを行う(CB)。また、ステップS612においては、ステップS608によって受信されたCSI報告およびステップS609によって受信されたCoMP情報に基づいて協調送信のパラメータが設定される。
図7は、下りリンクにおける制御情報の定期的な送受信の一例を示すシーケンス図である。図7においては、CSI報告の受信やCoMP情報の送受信を定期的に行う場合について説明する。たとえば図6に示したステップS612の後に、基地局N4が、セルC41を用いて移動局U1へCSI要求を送信する(ステップS701)。また、基地局N2が、セルC23を用いて移動局U2へCSI要求を送信する(ステップS702)。
つぎに、移動局U1が、ステップS701によって送信されたCSI要求に応じてCSIの測定を行い、測定結果を示すCSI報告をセルC41へ送信する(ステップS703)。また、移動局U2が、ステップS702によって送信されたCSI要求に応じてCSIの測定を行い、測定結果を示すCSI報告をセルC23へ送信する(ステップS704)。つぎに、基地局N4がCoMP情報を基地局N2へ送信する(ステップS705)。また、基地局N2がCoMP情報を基地局N4へ送信する(ステップS706)。
つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調送信により移動局U1へデータを送信する(ステップS707)。また、基地局N2が、セルC23により移動局U2へデータを送信する(ステップS708)。つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調送信により移動局U1へデータを送信する(ステップS709)。また、基地局N2が、セルC23により移動局U2へデータを送信する(ステップS710)。つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調送信により移動局U1へデータを送信する(ステップS711)。また、基地局N2が、セルC23により移動局U2へデータを送信する(ステップS712)。
ステップS707,S709,S711において、基地局N4は、移動局U2への干渉が小さくなるように移動局U1への信号のビームフォーミングを行う。また、ステップS707,S709,S711において、基地局N4は、ステップS703によって受信されたCSI報告およびステップS706によって受信されたCoMP情報に基づいて協調送信のパラメータを設定する。
ステップS708,S710,S712において、基地局N2は、移動局U1への干渉が小さくなるように移動局U2への信号のビームフォーミングを行う。また、ステップS708,S710,S712において、基地局N2は、ステップS704によって受信されたCSI報告およびステップS705によって受信されたCoMP情報に基づいて協調送信のパラメータを設定する。
ステップS713〜S722は、ステップS701〜S710と同様であるため説明を省略する。このように、移動局U1および移動局U2への協調送信を行いながら、CSI報告の受信やCoMP情報の送受信を定期的に行うことで、移動局U1や移動局U2の移動などにより無線伝搬特性が変動しても適切な協調送信を行うことができる。
図8は、下りリンクにおける協調セルの定期的な更新の一例を示すシーケンス図である。図8に示すステップS801〜S804は、図6に示したステップS601〜S604と同様である。ステップS804の後に一定時間が経過すると、基地局N4が、セルC41を用いて周辺セル測定要求を移動局U1へ送信する(ステップS805)。
つぎに、移動局U1が、ステップS805によって送信された周辺セル測定要求に対する測定要求応答をセルC41に送信する(ステップS806)。セルC41は、ステップS806によって送信された測定要求応答に含まれる測定結果に基づいて協調セルの候補を選択する。ここでは、セルC31およびセルC42が協調セルの候補として選択されたとする。
つぎに、基地局N4が、協調セルの候補として選択されなかったセルC23を管理する基地局N2に対して協調通信終了通知を送信する(ステップS807)。つぎに、基地局N2が、ステップS807によって送信された協調通信終了通知に対する終了通知応答を基地局N4へ送信する(ステップS808)。
つぎに、基地局N4が、協調セルの候補として選択したセルC31に対して協調通信要求を送信する(ステップS809)。つぎに、基地局N3が、ステップS809によって送信された協調通信要求に対する協調送信の可否を示す協調通信要求応答を基地局N4へ送信する(ステップS810)。ここでは、協調送信が可能であることを示す協調通信要求応答が基地局N3から基地局N4へ送信されたとする。
これにより、セルC23およびセルC42を用いた協調送信から、セルC31およびセルC42を用いた協調送信に切り替えることができる。このように、移動局U1における受信電力を定期的に測定して協調セルを更新することで、移動局U1の移動などにより無線伝搬特性が変動しても適切な協調送信を行うことができる。
(移動局の移動速度に基づく重み付け係数の設定)
基地局N4は、上記(1)式の係数wiを、たとえば下記(3)式によって設定してもよい。下記(3)式において、遅延量τiは、移動局U1の所属セル(セルC41)と非所属セルiとの間のセル間通信の遅延量である。推定速度vjは、移動局jの所属セル(セルC41)において推定した移動局jの推定速度である。閾値cTHは、遅延量τiと推定速度vjの積の閾値である。
Figure 0005229398
これにより、遅延量τiと推定速度vjの積が閾値cTHより小さい非所属セルiの係数wiは、遅延量τiと推定速度vjの積が閾値cTH以上の非所属セルiの係数wiより大きくなる(α>β)。このように、基地局N4は、セル間通信の遅延量と推定速度の積が相対的に小さい非所属セルiの係数wiを、セル間通信の遅延量と推定速度の積が相対的に大きい非所属セルiのセル間通信の係数wiより大きくする。
セル間通信の遅延量が小さい非所属セルiにおいては、スケジューリング情報やプリコーディング制御情報などの情報と、実際の無線伝搬路の状況と、のずれが小さい。また、このずれは、移動局の移動速度が小さいほど小さくなる。このため、遅延量τiと推定速度vjの積が小さい非所属セルiは協調通信による干渉低減効果が大きい。このため、遅延量τiと推定速度vjの積が小さい非所属セルiの係数wiを大きくして優先的に協調セルとして選択することで、協調通信による干渉低減効果を向上させることができる。
基地局N4は、移動局U1の移動速度を推定速度vjとして推定する推定部を備える。基地局N4の推定部は、たとえばCPUなどの演算回路によって実現される。基地局N4の推定部は、たとえば、基地局N4が管理するセルC41〜C43におけるハンドオーバのために、定期的に各移動局の移動速度を推定している。設定部11bは、基地局N4の推定部によって推定された推定速度vjに基づいて係数wiを設定する。
図9は、下りリンクにおける基地局の動作例2を示すフローチャートである。ここでは、遅延量τiと推定速度vjの積に基づいて係数wiを設定する場合における基地局N4の動作の一例について説明する。図9に示すステップS901,S902は、図5に示したステップS501,S502と同様であるため説明を省略する。ステップS902のつぎに、基地局N4は、移動局U1の移動速度を推定する(ステップS903)。
図9に示すステップS904〜S910は、図5に示したステップS503〜S509と同様である。ただしステップS904においては、ステップS901によって取得された遅延量τiと、ステップS903によって推定された移動局U1の推定速度vjと、に基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定する(ステップS904)。
このように、移動局U1の推定速度vjを推定し、遅延量τiおよび推定速度vjに基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定することで、干渉低減効果が大きい非所属セルiを協調セルとして優先的に選択することができる。
(適用可能な協調通信方式に基づく重み付け係数の設定)
基地局N4は、上記(1)式の係数wiを、たとえば下記(4)式によって設定してもよい。下記(4)式において、条件「JT can be used」は、非所属セルiにおいてJTが適用可能なことを示す条件である。条件「only CB/CS can
be used」は、非所属セルiにおいてCBまたはCSのみが適用可能であり、JTが適用不可であることを示す条件である。
Figure 0005229398
これにより、JTが適用可能な非所属セルiの係数wiは、JTが適用不可の非所属セルiの係数wiより大きくなる(α>β)。このように、基地局N4は、適用可能な協調通信方式に応じて非所属セルiの係数wiを設定する。
JTが適用可能な非所属セルiは、JTが適用不可の非所属セルiに比べて協調通信による干渉低減効果が大きい。このため、JTが適用可能な非所属セルiの係数wiをJTが適用不可の非所属セルiの係数wiより大きくして協調セルとして優先的に選択することで、協調通信による干渉低減効果を向上させることができる。
基地局N4は、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を取得する方式取得部を備える。基地局N4の方式取得部は、たとえばCPUなどの演算回路によって実現される。たとえば、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を含む情報は、あらかじめ基地局N4のメモリに記憶されており、基地局N4の方式取得部は、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を基地局N4のメモリから取得する。
または、基地局N4の方式取得部は、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を非所属セルiから受信してもよい。具体的には、基地局N4の方式取得部は、非所属セルiに対して方式通知要求を送信し、送信した方式通知要求に対して非所属セルiから通知された情報により、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を取得する。設定部11bは、基地局N4の方式取得部によって取得された協調通信方式に基づいて係数wiを設定する。
図10は、下りリンクにおける基地局の動作例3を示すフローチャートである。ここでは、適用可能な協調通信方式に基づいて係数wiを設定する場合における基地局N4の動作の一例について説明する。基地局N4は、まず、移動局U1の周辺セルに関する周辺セル情報を取得する(ステップS1001)。周辺セル情報には、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を示す情報が含まれている。
図10に示すステップS1002〜S1009は、図5に示したステップS502〜S509と同様である。ただしステップS1003においては、ステップS1001によって取得された周辺セル情報に含まれる非所属セルiの適用可能な協調通信方式に基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定する。
このように、周辺セル情報を取得し、非所属セルiの適用可能な協調通信方式に基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定することで、協調通信による干渉低減効果が大きい非所属セルiを協調セルとして選択することができる。
(複数のパラメータに基づく重み付け係数の設定)
基地局N4は、上記(1)式の係数wiを、たとえば下記(5)式によって設定してもよい。下記(5)式において、重み関数fkは、第kパラメータによる重み関数である。xkは、第kパラメータである。cは定数である。
Figure 0005229398
図11は、複数のパラメータおよび重み関数の一例を示す図である。基地局N4のメモリには、たとえば図11に示すテーブル1100が記憶されている。テーブル1100は、第kパラメータ(k=1〜5)と重み関数fkとを対応付けている。第1パラメータは、非所属セルiにおけるセル間通信の遅延量であり、たとえば上述した遅延量τiである。第1パラメータに対応する重み関数f1は、遅延量の増加と共に減少する関数である。
第2パラメータは、移動局の移動速度であり、たとえば上述した推定速度vjである。第2パラメータに対応する重み関数f2は、移動速度の増加と共に減少する関数である。第3パラメータは、非所属セルiにおいて適用可能な協調通信方式である。第3パラメータに対応する重み関数f3は、JTが適用可能な場合に、CBまたはCSが適用可能な場合(JTが適用不可の場合)より大きくなる関数である。
第4パラメータは、非所属セルiの送信アンテナ数である。第4パラメータに対応する重み関数f4は、アンテナ数の減少と共に減少する関数である。第5パラメータは、非所属セルiにおけるユーザ多重数である。第5パラメータに対応する重み関数f5は、ユーザ多重数の増加と共に減少する関数である。
たとえば、基地局N4の設定部11bは、第3〜第4パラメータなどの情報を含む周辺セル情報を各基地局から受信し、受信した周辺セル情報、テーブル1100および上記(5)式を用いて非所属セルiの係数wiを設定する。
このように、実施の形態1にかかる基地局によれば、協調送信を行う協調セルを、各セルに設定した係数により重み付けした各セルの受信電力に基づいて選択することで、干渉低減効果の大きいセルを優先的に協調セルとして選択することができる。これにより、干渉を低減し、通信品質を向上させることができる。また、干渉低減効果の小さいセルを協調セルから除外することで、協調送信を行うために通信を行う協調セル数、移動局における測定処理、移動局から基地局へのフィードバック情報量などを低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては下りリンクにおける協調送信について説明したが、実施の形態2においては上りリンクにおける協調受信について説明する。
(通信システムの構成)
図12−1は、実施の形態2にかかる通信システムを示すブロック図である。図12−1において、図1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図12−1に示す通信システム10は、移動局12に対して協調セルによる協調受信を行う通信システムである。基地局11は、移動局12の周辺セル(たとえばセルC2,C3)を形成する基地局に対して協調受信を要求する基地局である。
基地局11の取得部11aは、移動局12から移動局12の周辺セルへの各干渉電力を取得する。具体的には、取得部11aは、移動局12の所属セル(セルC1)の干渉電力と、移動局12の所属セルとは異なる非所属セル(セルC2,C3)の各干渉電力と、を取得する。取得部11aは、取得した各伝搬損失を算出部11cへ通知する。
たとえば、取得部11aは、移動局12から周辺セルへの干渉電力として、周辺セルから移動局12へ送信された下りリンクの参照信号の各伝搬損失を取得する。具体的には、取得部11aは、移動局12から周辺セルへの伝搬損失の推定を要求する周辺セル推定要求を移動局12へ送信する。移動局12は、取得部11aからの周辺セル推定要求に応じて、セルC1〜C3から送信される参照信号の伝搬損失を推定し、推定結果を基地局11へ送信する。取得部11aは、移動局12から送信された各伝搬損失を取得する。
または、取得部11aは、移動局12から周辺セルへの干渉電力として、移動局12からセルC1〜C3へ送信される上りリンクの参照信号S1〜S3の伝搬損失をセルC1〜C3から取得してもよい。具体的には、取得部11aは、移動局12から周辺セルへの伝搬損失の推定を要求する周辺セル推定要求を移動局12へ送信する。移動局12は、取得部11aからの周辺セル推定要求に応じて、セルC1〜C3へ参照信号S1〜S3を送信する。そして、移動局12は、参照信号S1〜S3に基づいてセルC1〜C3によって推定された各伝搬損失をセルC1〜C3から受信し、受信した各伝搬損失を基地局11へ送信する。取得部11aは、移動局12から送信された各伝搬損失を取得する。
算出部11cは、取得部11aから通知された各干渉電力を、設定部11bから通知された各係数で重み付けした各値を算出する。具体的には、算出部11cは、所属セルの干渉電力に対する非所属セルの各干渉電力の各比率を各係数で重み付けした値を算出する。すなわち、算出部11cは、セルC1とセルC2の干渉電力の比率をセルC2の係数で重み付けした値と、セルC1とセルC3の干渉電力の比率をセルC3の係数で重み付けした値と、を算出する。算出部11cは、算出した各値を選択部11dへ通知する。
制御部11eは、選択部11dから通知された協調セルを用いて移動局12に対する協調受信を行う。たとえば選択部11dによってセルC2が協調セルとして選択された場合は、制御部11eは、移動局12の所属セルであるセルC1と、協調セルとして選択されたセルC2と、を用いて移動局12に対する協調受信を行う。
具体的には、セルC2が基地局11によって管理されるセルである場合は、制御部11eは、セルC1およびセルC2が協調してデータを受信するようにセルC1およびセルC2を制御する。また、セルC2が基地局11とは異なる基地局によって管理されるセルである場合は、制御部11eは、セルC1によるデータの受信と協調してデータを受信するように、セルC2を管理する基地局へ協調通信要求を送信する。
図12−2は、実施の形態2にかかる移動局の構成を示すブロック図である。図12−2において、図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図12−2に示すように、実施の形態2にかかる移動局12は、推定部12dと、通知部12bと、送信部12eと、を備えている。
推定部12dは、移動局12(自局)から周辺セル(セルC1〜C3)への各干渉電力を推定する。推定部12dは、測定した各干渉電力を通知部12bへ出力する。通知部12bは、推定部12dから出力された各干渉電力を基地局11へ通知する(符号A2)。たとえば、基地局11から周辺セル推定要求が送信されると、推定部12dが周辺セルへの各干渉電力を測定し、測定結果を通知部12bが基地局11へ送信する。
これにより、基地局11は、移動局12から周辺セルへの各干渉電力を、移動局12の周辺セルに設定された各係数によって重み付けした各値を算出し、算出した各値に基づいて協調セルを選択することができる。移動局12の送信部12eは、基地局11によって選択された協調セルを用いて協調受信されるデータを送信する。
これにより、送信部12eは、移動局12から周辺セルへの各干渉電力を周辺セルに応じた各係数によって重み付けされた各値に基づいて、周辺セルの中から選択された一部または全てのセルで協調受信されるデータを送信することができる。たとえば、送信部12eは、セルC1とセルC2により協調受信されるデータD1,D3を送信する。
図13は、上りリンクにおける協調受信の第1の例を示す図である。図13において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、通信システム20において、移動局U1の所属セルであるセルC41とともに、セルC13やセルC23などの他のセルを用いて移動局U1からのデータを協調受信する。
(協調セルの選択)
つぎに、基地局N4によって協調セルを選択する場合について説明する。基地局N4は、移動局U1の非所属セルiのうちの、たとえば下記(6)式を満たす非所属セルiを協調セルとして選択する。
Figure 0005229398
上記(6)式において、伝搬損失PL0は、移動局U1から移動局U1の所属セル(セルC41)への参照信号の伝搬損失である。伝搬損失PLiは、移動局U1から非所属セルiへの参照信号の伝搬損失である。係数wiは、非所属セルiの重み付け係数である。γは閾値である。係数wiの設定については、実施の形態1において説明した係数wiの設定と同様であるため、説明を省略する。
図14は、上りリンクの協調受信における第2の例を示す図である。図14において、図4または図13に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。通信システム20において、基地局N4は、セルC41,C42によって移動局U1からのデータを同時に受信する(JT)。また、移動局U1は、セルC23への干渉が小さくなるようにセルC41,C42への信号のビームフォーミングを行う(CB)。
また、基地局N2は、セルC23を用いて移動局U2からのデータを受信する。また、移動局U2は、セルC41,C42への干渉が小さくなるようにセルC23への信号のビームフォーミングを行う(CB)。
図15は、上りリンクにおける基地局の動作例1を示すフローチャートである。ここでは、移動局U1からのデータの協調受信を行う場合における基地局N4の動作の一例について説明する。基地局N4は、まず、移動局U1の非所属セルiのそれぞれにおける、セルC41とのセル間通信の遅延量τiを取得する(ステップS1501)。
つぎに、移動局U1により推定される移動局U1と周辺セルとの間の各伝搬損失を取得する(ステップS1502)。移動局U1と周辺セルとの間の各伝搬損失には、移動局U1の所属セル(セルC41)の伝搬損失PL0と、非所属セルiの伝搬損失PLiと、が含まれる。つぎに、ステップS1501によって取得された遅延量τiに基づいて、非所属セルiの重み付け係数wiを設定する(ステップS1503)。
つぎに、ステップS1502によって取得された各伝搬損失に基づいて、相対伝搬損失を、ステップS1503によって設定された重み付け係数wiで重み付けした値を算出する(ステップS1504)。相対伝搬損失は、移動局U1の所属セルの伝搬損失PL0に対する非所属セルiの伝搬損失PLiの比率である。つぎに、ステップS1504によって算出された値に基づいて協調セルの候補を選択する(ステップS1505)。
つぎに、ステップS1505によって選択された協調セルの候補に協調受信の可否を確認する(ステップS1506)。つぎに、協調セルとの間でCoMP情報を送受信する(ステップS1507)。CoMP情報を送受信する協調セルは、たとえば、ステップS1505によって選択された協調セルの候補から、ステップS1506によって協調受信が不可と確認されたセルを除外したセルである。CoMP情報は、たとえば、移動局U1からの参照信号に基づいて上りリンクの伝搬路推定を行い、推定結果に基づいてスケジューリングや協調受信におけるアンテナ重み付け情報などを計算した値である。
つぎに、ステップS1507によってCoMP情報を送受信した協調セルとともに移動局U1からのデータの協調受信を行い(ステップS1508)、ステップS1502へ戻る。以上のステップを繰り返し行うことで、基地局N4は、干渉低減効果が大きい非所属セルiを協調セルとして優先的に選択することができる。
ステップS1502においては、基地局N4は、たとえば、移動局U1から周辺セルの各伝搬損失を推定することを要求する周辺セル推定要求を移動局U1へ送信する。移動局U1は、基地局N4から送信された周辺セル推定要求に応じて、周辺セルとの間の各伝搬損失を推定し、推定結果を基地局N4へ送信する。これにより、基地局N4は、周辺セルの各伝搬損失を取得することができる。
ステップS1504においては、基地局N4は、たとえば上記(6)式によって、移動局U1の所属セルの伝搬損失PL0に対する非所属セルPiの相対的な伝搬損失を、重み付け係数wiで重み付けした値を算出する。また、CoMP情報の送受信を定期的に行うようにしてもよい。たとえば、ステップS1508の後にステップS1507へ戻るようにする。これにより、移動局U1の移動などにより無線伝搬特性が変動しても、定期的に受信するCSI報告やCoMP情報に基づいて通信パラメータを更新して適切な協調受信を行うことができる。
図16は、上りリンクにおける協調受信の処理の一例を示すシーケンス図である。まず、基地局N4が、セルC41を用いて周辺セル推定要求を移動局U1へ送信する(ステップS1601)。周辺セル推定要求は、周辺セルの各伝搬損失の推定を要求する信号である。つぎに、移動局U1が、ステップS1601によって送信された周辺セル推定要求に対する推定要求応答をセルC41に送信する(ステップS1602)。推定要求応答には、周辺セルの各伝搬損失の推定結果が含まれている。
基地局N4は、ステップS1602によって送信された推定要求応答に含まれる推定結果に基づいて協調セルの候補を選択する。ここでは、セルC23およびセルC42が協調セルの候補として選択されたとする。つぎに、基地局N4が、協調セルの候補として選択したセルC23を管理する基地局N2に対して協調通信要求を送信する(ステップS1603)。なお、セルC42は基地局N4によって管理されるセルであるため、基地局N4はセルC42に関する協調通信要求を送信しなくてもよい。
つぎに、基地局N2が、ステップS1603によって基地局N4から送信された協調通信要求に対する協調受信の可否を示す協調通信要求応答を基地局N4へ送信する(ステップS1604)。ここでは、協調受信が可能であることを示す協調通信要求応答が基地局N2から基地局N4へ送信されたとする。つぎに、基地局N4が、CoMP情報を基地局N4へ送信する(ステップS1605)。また、基地局N2が、CoMP情報を基地局N2へ送信する(ステップS1606)。
つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調受信(JT)により移動局U1からのデータを受信する(ステップS1607)。また、ステップS1607において、移動局U1は、セルC23への干渉が小さくなるようにセルC41およびセルC42への信号のビームフォーミングを行う(CB)。また、ステップS1607においては、ステップS1604によって受信されたCSI報告およびステップS1606によって受信されたCoMP情報に基づいて協調受信のパラメータが設定される。
また、基地局N2が、セルC23により移動局U2からのデータを受信する(ステップS1608)。ステップS1608において、移動局U2は、セルC41およびセルC42への干渉が小さくなるようにセルC23への信号のビームフォーミングを行う(CB)。また、ステップS1608においては、ステップS1603によって受信されたCSI報告およびステップS1605によって受信されたCoMP情報に基づいて協調受信のパラメータが設定される。
図17は、上りリンクにおける制御情報の定期的な送受信の一例を示すシーケンス図である。図17においては、CoMP情報の送受信を定期的に行う場合について説明する。たとえば図16に示したステップS1608の後に、基地局N4が、CoMP情報を基地局N2へ送信する(ステップS1701)。また、基地局N2が、CoMP情報を基地局N4へ送信する(ステップS1702)。
つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調受信により移動局U1からのデータを受信し(ステップS1703)、基地局N2が、セルC23により移動局U2からのデータを受信する(ステップS1704)。つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調受信により移動局U1からのデータを受信し(ステップS1705)、基地局N2が、セルC23により移動局U2からのデータを受信する(ステップS1706)。つぎに、基地局N4が、セルC41およびセルC42による協調受信により移動局U1からのデータを受信し(ステップS1707)、基地局N2が、セルC23により移動局U2からのデータを受信する(ステップS1708)。
ステップS1703,S1705,S1707において、移動局U1は、セルC23への干渉が小さくなるようにセルC41,C42への信号のビームフォーミングを行う。ステップS1704,S1706,S1708において、移動局U2は、セルC41,C42への干渉が小さくなるようにセルC23への信号のビームフォーミングを行う。
ステップS1709〜S1714は、ステップS1701〜S1706と同様であるため説明を省略する。このように、移動局U1および移動局U2に対する協調受信を行いながら、CoMP情報の送受信を定期的に行うことで、移動局U1や移動局U2の移動などにより無線伝搬特性が変動しても適切な協調受信を行うことができる。
図18は、上りリンクにおける協調セルの定期的な更新の一例を示すシーケンス図である。図18に示すステップS1801〜S1804は、図16に示したステップS1601〜S1604と同様である。ステップS1804の後に一定時間が経過すると、基地局N4が、セルC41を用いて周辺セル推定要求を移動局U1へ送信する(ステップS1805)。つぎに、移動局U1が、ステップS1805によって送信された周辺セル推定要求に対する推定要求応答をセルC41に送信する(ステップS1806)。
セルC41は、ステップS1806によって送信された推定要求応答に含まれる推定結果に基づいて協調セルの候補を選択する。ここでは、セルC31およびセルC42が協調セルの候補として選択されたとする。
つぎに、基地局N4が、協調セルの候補として選択されなかったセルC23を管理する基地局N2に対して協調通信終了通知を送信する(ステップS1807)。つぎに、基地局N2が、ステップS1807によって送信された協調通信終了通知に対する終了通知応答を基地局N4へ送信する(ステップS1808)。
つぎに、基地局N4が、協調セルの候補として選択したセルC31に対して協調通信要求を送信する(ステップS1809)。つぎに、基地局N3が、ステップS1809によって送信された協調通信要求に対する協調受信の可否を示す協調通信要求応答を基地局N4へ送信する(ステップS1810)。ここでは、協調受信が可能であることを示す協調通信要求応答が基地局N3から基地局N4へ送信されたとする。
これにより、セルC23およびセルC42を用いた協調受信から、セルC31およびセルC42を用いた協調受信に切り替えることができる。このように、移動局U1における伝搬損失を定期的に推定して協調セルを更新することで、移動局U1の移動などにより無線伝搬特性が変動しても適切な協調受信を行うことができる。
(移動局の移動速度に基づく重み付け係数の設定)
基地局N4は、上記(6)式の係数wiをたとえば上記(3)式によって設定することで、遅延量τiと推定速度vjの積に基づいて係数wiを設定してもよい。
図19は、上りリンクにおける基地局の動作例2を示すフローチャートである。ここでは、遅延量τiと推定速度vjの積に基づいて係数wiを設定する場合における基地局N4の動作の一例について説明する。図19に示すステップS1901,S1902は、図15に示したステップS1501,S1502と同様である。ステップS1902のつぎに、基地局N4は、移動局U1の移動速度を推定する(ステップS1903)。
図19に示すステップS1904〜S1909は、図15に示したステップS1503〜S1508と同様である。ただしステップS1904においては、ステップS1901によって取得された遅延量τiと、ステップS1903によって推定された移動局U1の推定速度vjと、に基づいて重み付け係数wiを設定する(ステップS1904)。
このように、移動局U1の推定速度vjを推定し、遅延量τiおよび推定速度vjに基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定することで、干渉低減効果が大きい非所属セルiを協調セルとして優先的に選択することができる。
(適用可能な協調通信方式に基づく重み付け係数の設定)
基地局N4は、上記(6)式の係数wiをたとえば上記(4)式によって設定することで、適用可能な協調通信方式に基づいて係数wiを設定してもよい。
図20は、上りリンクにおける基地局の動作例3を示すフローチャートである。ここでは、適用可能な協調通信方式に基づいて係数wiを設定する場合における基地局N4の動作の一例について説明する。基地局N4は、まず、移動局U1の周辺セルに関する周辺セル情報を取得する(ステップS2001)。周辺セル情報には、非所属セルiの適用可能な協調通信方式を示す情報が含まれている。
図20に示すステップS2002〜S2008は、図15に示したステップS1502〜S1508と同様である。ただしステップS2003においては、ステップS2001によって取得された周辺セル情報に含まれる非所属セルiの適用可能な協調通信方式に基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定する。
このように、周辺セル情報を取得し、非所属セルiの適用可能な協調通信方式に基づいて非所属セルiの重み付け係数wiを設定することで、協調通信による干渉低減効果が大きい非所属セルiを協調セルとして選択することができる。
このように、実施の形態2にかかる基地局によれば、協調受信を行う協調セルを、各セルに設定した係数により重み付けした各セルの受信電力に基づいて選択することで、干渉低減効果の大きいセルを優先的に協調セルとして選択することができる。これにより、干渉を低減し、通信品質を向上させることができる。また、干渉低減効果の小さいセルを協調セルから除外することで、協調受信のために通信を行う協調セル数、移動局における測定処理、移動局から基地局へのフィードバック情報量などを低減することができる。
以上説明したように、基地局、通信方法および移動局によれば、干渉低減効果の大きいセルを優先的に協調セルとして選択し、通信品質を向上させることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調送信を要求する基地局において、
前記移動局の周辺セルについての各受信電力を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された各受信電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調送信を要求するセルを選択する選択部と、
を備えたことを特徴とする基地局。
(付記2)前記選択部によって選択されたセルを用いて前記協調送信を行う制御部を備えたことを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記3)前記取得部は、前記移動局の所属セルの受信電力と、前記周辺セルのうちの前記所属セルとは異なる非所属セルの各受信電力と、を取得し、
前記算出部は、前記所属セルの受信電力に対する前記非所属セルの各受信電力の各比率を前記各係数で重み付けした値を算出することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記4)前記選択部は、前記各値を閾値と比較し、比較結果に基づいて前記協調送信を要求するセルを選択することを特徴とする付記1に記載の基地局。
(付記5)前記周辺セルに応じた前記各係数を設定する設定部を備え、
前記設定部は、前記非所属セルのうちの、前記所属セルとのセル間通信の遅延量が相対的に小さい非所属セルに対して、前記遅延量が相対的に大きい非所属セルより大きな係数を設定することを特徴とする付記3に記載の基地局。
(付記6)前記非所属セルの前記遅延量を取得する遅延量取得部を備え、
前記設定部は、前記遅延量取得部によって取得された遅延量に基づいて前記各係数を設定することを特徴とする付記5に記載の基地局。
(付記7)前記設定部は、前記非所属セルのうちの、前記移動局の移動速度と前記遅延量との積が相対的に小さい非所属セルに対して、前記積が相対的に大きい非所属セルより大きな係数を設定することを特徴とする付記5に記載の基地局。
(付記8)前記移動局の移動速度を推定する推定部を備え、
前記設定部は、前記推定部によって推定された移動速度に基づいて前記各係数を設定することを特徴とする付記7に記載の基地局。
(付記9)前記周辺セルに応じた前記各係数を設定する設定部を備え、
前記設定部は、前記非所属セルに適用可能な協調通信方式に基づいて前記各係数を設定することを特徴とする付記3に記載の基地局。
(付記10)前記非所属セルから前記協調通信方式を取得する方式取得部を備え、
前記設定部は、前記方式取得部によって取得された前記協調通信方式に基づいて前記各係数を設定することを特徴とする付記9に記載の基地局。
(付記11)移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調受信を要求する基地局において、
前記移動局から前記移動局の周辺セルへの各干渉電力を取得する取得部と、
前記取得部によって取得された各干渉電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出する算出部と、
前記算出部によって算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調受信を要求するセルを選択する選択部と、
を備えたことを特徴とする基地局。
(付記12)前記取得部は、前記周辺セルから前記移動局への各伝搬損失を前記各干渉電力として取得することを特徴とする付記11に記載の基地局。
(付記13)移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調送信を要求する通信方法において、
前記移動局の周辺セルについての各受信電力を取得し、
取得された各受信電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出し、
算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調送信を要求するセルを選択することを特徴とする通信方法。
(付記14)移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調受信を要求する通信方法において、
前記移動局から前記移動局の周辺セルへの各干渉電力を取得し、
取得された各干渉電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出し、
算出された各値に基づいて前記協調受信を要求するセルを選択することを特徴とする通信方法。
(付記15)自局の周辺セルからの各受信電力を前記周辺セルに応じた各係数によって重み付けされた各値に基づいて、前記周辺セルの中から選択された一部または全てのセルから協調送信されるデータを受信する受信部
を備えたことを特徴とする移動局。
(付記16)自局から自局の周辺セルへの各干渉電力を前記周辺セルに応じた各係数によって重み付けされた各値に基づいて、前記周辺セルの中から選択された一部または全てのセルで協調受信されるデータを送信する送信部
を備えたことを特徴とする移動局。
10,20 通信システム
C1〜C3,C11〜C13,C21〜C23,C31〜C33,C41〜C43,C51〜C53,C61〜C63,C71〜C73 セル
S1〜S3 参照信号
N1〜N7 基地局
U1,U2 移動局

Claims (12)

  1. 移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調送信を要求する基地局において、
    前記移動局の周辺セルについての各受信電力を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された各受信電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調送信を要求するセルを選択する選択部と、
    を備えたことを特徴とする基地局。
  2. 前記選択部によって選択されたセルを用いて前記協調送信を行う制御部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記取得部は、前記移動局の所属セルの受信電力と、前記周辺セルのうちの前記所属セルとは異なる非所属セルの各受信電力と、を取得し、
    前記算出部は、前記所属セルの受信電力に対する前記非所属セルの各受信電力の各比率を前記各係数で重み付けした値を算出することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記選択部は、前記各値を閾値と比較し、比較結果に基づいて前記協調送信を要求するセルを選択することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記周辺セルに応じた前記各係数を設定する設定部を備え、
    前記設定部は、前記非所属セルのうちの、前記所属セルとのセル間通信の遅延量が相対的に小さい非所属セルに対して、前記遅延量が相対的に大きい非所属セルより大きな係数を設定することを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  6. 前記設定部は、前記非所属セルのうちの、前記移動局の移動速度と前記遅延量との積が相対的に小さい非所属セルに対して、前記積が相対的に大きい非所属セルより大きな係数を設定することを特徴とする請求項5に記載の基地局。
  7. 前記周辺セルに応じた前記各係数を設定する設定部を備え、
    前記設定部は、前記非所属セルに適用可能な協調通信方式に基づいて前記各係数を設定することを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  8. 移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調受信を要求する基地局において、
    前記移動局から前記移動局の周辺セルへの各干渉電力を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された各干渉電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出する算出部と、
    前記算出部によって算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調受信を要求するセルを選択する選択部と、
    を備えたことを特徴とする基地局。
  9. 移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調送信を要求する通信方法において、
    前記移動局の周辺セルについての各受信電力を取得し、
    取得された各受信電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出し、
    算出された各値に基づいて前記周辺セルの中から前記協調送信を要求するセルを選択することを特徴とする通信方法。
  10. 移動局の周辺セルを形成する基地局に対して協調受信を要求する通信方法において、
    前記移動局から前記移動局の周辺セルへの各干渉電力を取得し、
    取得された各干渉電力を、前記周辺セルに応じた各係数で重み付けした各値を算出し、
    算出された各値に基づいて前記協調受信を要求するセルを選択することを特徴とする通信方法。
  11. 自局の周辺セルからの各受信電力を前記周辺セルに応じた各係数によって重み付けされた各値に基づいて、前記周辺セルの中から選択された一部または全てのセルから協調送信されるデータを受信する受信部
    を備えたことを特徴とする移動局。
  12. 自局から自局の周辺セルへの各干渉電力を前記周辺セルに応じた各係数によって重み付けされた各値に基づいて、前記周辺セルの中から選択された一部または全てのセルで協調受信されるデータを送信する送信部
    を備えたことを特徴とする移動局。
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