JP5228219B2 - 液状歯磨き剤塗布ブラシ - Google Patents
液状歯磨き剤塗布ブラシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5228219B2 JP5228219B2 JP2007318573A JP2007318573A JP5228219B2 JP 5228219 B2 JP5228219 B2 JP 5228219B2 JP 2007318573 A JP2007318573 A JP 2007318573A JP 2007318573 A JP2007318573 A JP 2007318573A JP 5228219 B2 JP5228219 B2 JP 5228219B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- liquid dentifrice
- application brush
- teeth
- protruding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Brushes (AREA)
Description
いずれにおいても、歯垢分解剤、フッ素、研磨剤などを含有する歯磨き剤を歯ブラシに付け、歯牙表面や歯茎を歯ブラシの刷毛先端で擦り、刷毛の先鋭な先端で歯牙表面や歯間にある食べ物屑を除去している。
このような問題は特許文献2のような液状歯磨き剤において発生しやすい。
(1)低反発弾性材料からなる複数突起毛を表裏両面、多面または全周面に有して液状歯磨き剤を塗布するブラシ部を備えたこと。
表裏両面、多面または全周面に配置された突起毛の先端部の仮想接触面が少なくとも1つの凹状曲面部分を有する構成により、この凹面が液状歯磨き剤を十分に保持でき、しかも歯茎・歯牙への当たりがより効果的となる。
このように構成された液状歯磨き剤塗布ブラシによれば、所定の低反発弾性状態を有することで、塗布中の液状歯磨き剤の飛沫の発生をより確実に抑制することができる。また、歯茎・歯牙を傷つけることもなく、子供が嫌がることもない。
更には、低反発弾性材料からなる突起毛の硬さとして、15N/cm2以下とするのが、液状歯磨き剤の飛沫が飛び散ることをより抑制できるので好ましい。ここで、毛の硬さとは、後述のとおり日本工業規格の「歯ブラシ」にある圧縮試験機を用いる方法(JIS S3016)に準じて測定されるものである。
また、本発明の塗布ブラシのブラシ部は、塗布しやすいように一般の歯磨きブラシと比べて長さに比して太く構成されている。ブラシ部の具体例としては以下のものが例示される。
ブラシ部の幅:7〜15mm、ブラシ部の長さ:10〜25mm、突起毛の配置面積:1.0〜2.5cm2、突起毛数:20〜150本、突起毛直径:0.5〜2.0mm、突起毛長さ:2〜12mm、突起毛先端形状:円弧状、平面状、円錐状、角錐状、波形状
なお、突起毛の配置状態としては、前記のような表裏面のほかに、多面形態や、首部長手方向に対して全周面に設置することが可能である。
この他に、ブラシ部と棒状握り部とが一体に成形された、取り外しできないタイプとしても良い。具体的には、一次型を用いてポリプロピレンの握り部を成形した後、前記握り部を二次型にセットしてエラストマー樹脂を周囲に流し込んで成形することで製造できる。
本発明の液状歯磨き剤は、以下の各種成分から成り、20℃条件下で20〜4000mPa、好ましくは50〜1000mPaの粘性を有するように調製されている。
ここでの粘性は、液温20℃条件下での測定値であり、例えば、RB80H型粘度計(東機産業社製)で測定することができる。
以下の表1に、本発明の液状歯磨き剤の処方例1〜4を示す。(質量%にて表示)
図1〜図3は本発明に係る液状歯磨き剤塗布ブラシの実施形態を示しており、図1は本発明の第1実施形態に係る液状歯磨き剤塗布ブラシの斜視図、図2は図1の液状歯磨き剤塗布ブラシの側面図、図3は図1のブラシ部分の部分拡大斜視図である。
また、ブラシ部12の複数突起毛13a,13bの成形は、プレス成形や射出成形によるもので、各先端は球状などの丸みを帯びた形状のほか、平面形状としてもよい。
後端部周方向凸部18では主に小指を掛ける握りが安定し、中間部周方向凸部17では主に親指または人差し指を掛ける握りが安定するので、パームグリップやぺングリップにおいても、確実且つ柔らかく握り部分を保持することができ、自身の歯に塗布する場合にも、他者が塗布する場合(親が子供へ塗布)でも、突起毛を優しく歯茎・歯牙へ当てることができる。更に、首部14には図2の一点鎖線14aで示したように子供の歯側面の湾曲に合うような曲率を備えるので、子供の歯の湾曲に合わせて塗布ブラシ10を動かすことがより容易となる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る液状歯磨き剤塗布ブラシのブラシ部分を取り外した状態の斜視図、図5(a),(b)は図4のブラシ部分の部分拡大側面図である。
塗布ブラシ20のその他機能は図1に示した塗布ブラシ10と同等である。
ブラシ部32は、図2に示すブラシ部12、または図5に示すブラシ部22と同等の機能を有しているが、形状の違いとして、ブラシ部32の表側突起毛33aの複数先端全体として成すのが凹形状曲面を2つ連ねた形状となっている点である。裏側の突起毛13bでは平面形状を成している。これにより、ブラシ部12、またはブラシ部22と同じく、液状歯磨き剤の塗布中により塗布しやすい面を選択できることとなる。
首部24の先端ではブラシ部22が着脱自在に備えられるブラシ固定部251が備えられる。図7(b)は図7(a)のM−M断面図であり、この図から分かるように、ブラシ固定部251には矢じり形状の肩部251aが長手方向に連なって複数備えられる。図7(c)はブラシ部と首部との装着状態を示す透視図であり、この図から分かるように、ブラシ部22内部にブラシ固定部251の肩部251a全てが押し込まれ、ブラシ部22内部に形成された肩部251aの形状とブラシ部22自身の弾性力とにより、ブラシ固定部251を締め付け且つ引っかかる状態となり、ブラシ部22内部にブラシ固定部251をより強固に固定維持することができる。
〈突起毛の硬さ試験(JIS S3016に準じる)〉
JIS S3016では、毛の長さを7.00±0.15mmに切りそろえたもので測定するが、実施例1,2のシリコーンの突起毛の長さは3.0mmとして測定した。また、比較例1,2はサンプルを加工せず、記載した毛の長さで測定した。
プッシュプルゲージにて突起毛試料を固定し、10mm/minの速度で荷重を加え、荷重の最大値を求め、次式によって毛の硬さを算出した。
H=P/B
ここで、H:(N/cm2)、P:荷重の最大値(N)、B:植毛面積(cm2)
1Kgf=9.80665Nの換算とする。
実施例1.硬度40°のシリコーンからなるブラシ部を有した図1記載の本発明の塗布ブラシ
実施例2.硬度55°のシリコーンからなるブラシ部を有した図1記載の本発明の塗布ブラシ
比較例1.市販のナイロン歯ブラシ(GUMデンタルブラシ♯76(商品名)[サンスター(株)製]、毛の長さ:6.0mm、)
(結果及び考察)
測定結果を表2に示す。
本発明の塗布ブラシは市販の柔らかめの歯ブラシと比べても約7〜13倍の柔らかさを有していた。
図8は液剤飛散試験の概要を示す概念図である。この図8に示すように、ブラシに液剤を300μLをつけて、白色バット上に設置した義歯(下顎)を被験者に30秒間自由にブラッシングしてもらった。ブラッシング後、図8中の範囲X,Y,Zで示した5cm四方の領域内に飛んだ飛沫(肉眼で観測できる大きさ)の数を計測した。
・使用した液剤:赤色102号を0.1%添加した処方例1
・実施例3:本発明の塗布ブラシ(実施例2)(表3−2)
・比較例2:市販のナイロン歯ブラシ[check超コンパクト(商品名)(花王(株)製、毛の長さ:9.0mm、最大荷重:36.3N、植毛面積:1.4cm2、毛の硬さ:25.9N/cm2)](結果は表3−1)
5名の被験者により試験を行った。市販の歯ブラシによる比較例2を表3−1に、本発明の塗布ブラシによる実施例3を表3−2に示す。
比較例2で使用した歯ブラシは毛の長さが9.0mmと長く、毛の硬さが低くなっているが、それでも、全体としては比較例2の歯ブラシよりも本発明の塗布ブラシの方が飛散しにくい傾向が明らかに見られた。本発明の塗布ブラシは、比較例2の結果から飛沫数からブラッシング圧の強いと推察される被験者A,Cにおいてもほとんど飛散は見られなかった。
12 塗布ブラシ部
13a,13b 突起毛
14 首部
16 握り部
17 中間部周方向凸部
18 後端部周方向凸部
25 ブラシ固定部
Claims (1)
- 低反発弾性材料からなる複数の突起毛を表裏両面、多面または全周面に有してなる液状歯磨き剤を塗布するブラシ部を備えた液状歯磨き剤塗布ブラシであって、
複数の前記突起毛先端部の仮想接触面が少なくとも1つの凹状曲面部分を有し、
前記突起毛の硬さが15N/cm 2 以下であり、
前記低反発弾性材料がシリコーンゴムもしくは熱可塑性エラストマーからなる液状歯磨き剤塗布ブラシにおいて、
後端部周方向凸部と中間部周方向凸部とを有する棒状握り部と、前記握り部の中間部周方向凸部から前記ブラシ部へ子供の歯の側面湾曲に合わせた曲率を以て延びる首部とを備えたことを特徴とする液状歯磨き剤塗布ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007318573A JP5228219B2 (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 液状歯磨き剤塗布ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007318573A JP5228219B2 (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 液状歯磨き剤塗布ブラシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009136615A JP2009136615A (ja) | 2009-06-25 |
JP5228219B2 true JP5228219B2 (ja) | 2013-07-03 |
Family
ID=40867881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007318573A Active JP5228219B2 (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 液状歯磨き剤塗布ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5228219B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9578956B2 (en) * | 2013-12-20 | 2017-02-28 | Filip Sedic | Toothbrush with biofilm-removing touch points |
JP2017213220A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 花王株式会社 | 指装着歯ブラシ |
JP7086002B2 (ja) * | 2016-10-28 | 2022-06-17 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
JP7349324B2 (ja) * | 2018-11-02 | 2023-09-22 | アース製薬株式会社 | 液状歯磨き剤塗布ブラシ |
JP7242031B2 (ja) * | 2018-11-02 | 2023-03-20 | ヤマトエスロン株式会社 | 角度可変歯ブラシ |
JP7506927B2 (ja) | 2021-01-08 | 2024-06-27 | 株式会社ジュート | ストレッチ用マット及びストレッチ用マットの製造方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5217072U (ja) * | 1975-07-19 | 1977-02-07 | ||
JPS63300710A (ja) * | 1987-05-30 | 1988-12-07 | 川島 弘雄 | 誘導電場イオン歯ブラシ |
JPH01237133A (ja) * | 1988-03-17 | 1989-09-21 | Jiemu:Kk | 積層シート |
DE69322795T2 (de) * | 1992-11-02 | 1999-07-22 | Gillette Canada | ZAHNBüRSTE |
DE69720061T2 (de) * | 1996-07-19 | 2003-12-11 | Lkimex Co | Zahnbürste |
US20020156403A1 (en) * | 1999-05-24 | 2002-10-24 | Stephen M. Meginniss | Apparatus and method for treatment of xerostomia |
JP4766741B2 (ja) * | 2000-12-15 | 2011-09-07 | シーシーアイ株式会社 | 不低反発弾性・制振性ポリマー組成物 |
JP2004148079A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Asahi Irika Kk | 超音波歯ブラシ |
CA2530337C (en) * | 2003-06-27 | 2013-05-28 | Joseph Grez | Power toothbrush using acoustic wave action for cleansing of teeth |
JP4892957B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2012-03-07 | ライオン株式会社 | 液状口腔用組成物 |
-
2007
- 2007-12-10 JP JP2007318573A patent/JP5228219B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009136615A (ja) | 2009-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5228219B2 (ja) | 液状歯磨き剤塗布ブラシ | |
JP2010051795A (ja) | 歯茎マッサージ用ブラシ | |
JP2008006282A (ja) | 歯ブラシ | |
JP2000297018A (ja) | 毛髪化粧剤、毛髪化粧品及び毛髪化粧剤の使用方法 | |
KR20100042267A (ko) | 테이퍼형상의 긴 칫솔모 및 테이퍼되지 않은 형상의 짧은 칫솔모를 갖는 칫솔 | |
US20120204371A1 (en) | Toothbrush with bristles of non circular tips | |
WO2013164986A1 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2009273760A (ja) | 歯ブラシ | |
EP2856908A1 (en) | Toothbrush head having tip with double structure and toothbrush comprising same | |
WO2015190285A1 (ja) | ワンタフト付歯ブラシ | |
WO2020051512A1 (en) | Tongue brush having bristles emanating from one surface and a tongue scraper emanating from an opposing surface | |
JP2001120358A (ja) | 歯ブラシ | |
JP6667284B2 (ja) | 歯磨き用指サック | |
JP3040913U (ja) | 歯ブラシ | |
JPH0298310A (ja) | 歯刷子 | |
JP2002345560A (ja) | 歯ブラシ | |
JP3190601U (ja) | 舌ブラシ | |
JP2001353026A (ja) | 歯ブラシ | |
KR101741443B1 (ko) | 칫솔 헤드 | |
US11363881B1 (en) | Toothbrush with contoured neck and back fin | |
JP5252330B2 (ja) | 歯磨き方法及びそれに用いる歯ブラシ | |
JP4374408B2 (ja) | 歯ブラシ用毛材および歯ブラシ | |
KR102284814B1 (ko) | 실리콘 칫솔모 구조의 칫솔 | |
KR101121659B1 (ko) | 칫솔질이 용이한 칫솔 | |
KR101741444B1 (ko) | 칫솔 헤드 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100914 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130227 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5228219 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |