JP5227015B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池スタックに関する。
電解質膜の両面に電極を配置して成る発電体を、セパレータを介在させて複数積層した積層体を有する燃料電池スタックでは、従来から、燃料ガスや酸化剤ガスの漏洩を防止するためや、電極の接触抵抗を低減させるために、燃料電池スタックの積層方向に、締結荷重が加えられている。例えば、積層体の両端にエンドプレートを備え、テンションプレートを介して両端のエンドプレートを締結することにより、積層体の積層方向に締結荷重を加える方法がある。
ところで、燃料電池スタックを構成する発電体やセパレータ等のスタック構成部品は、燃料電池スタックの発電時の発熱により膨張する。一方、テンションプレートには、発電時の熱はほとんど伝わらないため、ほとんど膨張しない。すなわち、燃料電池スタックの運転時でも、燃料電池スタックの積層方向において、テンションプレートは伸張(膨張)しないため、燃料電池スタックの両端が固定された状態で、各スタック構成部品が膨張することになり、積層体の積層方向にかかる荷重(以下、「面圧」ともいう。)が増大することがあった。
また、燃料電池スタックの運転・停止に伴い、電解質膜、電極のクリープにより、それぞれの厚さが減少することがある。そのような場合には、積層体の積層方向にかかる荷重が小さくなり、電極の接触抵抗が増加したり、シール性が低下する場合がある。
そこで、複数のコイルスプリングを2枚のプレートで挟んだスプリングモジュールを、積層体とエンドプレートとの間に配置して、積層体の積層方向に対する伸縮に対応してスプリングモジュールが伸縮することにより、積層体の積層方向にかかる面圧を調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−288618号公報
しかしながら、上記した積層体において、例えば、電極の製造誤差により、電極の面方向において、厚さの不均一が生じることがある。同様に、電解質膜、セパレータにも、それぞれ、面方向において、厚さの不均一が生じることがある。そのように厚さが不均一な部品を積層することにより、積層体の一端の積層面が、他端の積層面に対して傾斜した状態になることがある。
また、発電時に、電極、電解質膜、セパレータ等の積層体の各構成部材において、それぞれの面方向に、偏った熱分布が生じると、積層方向に均一に膨張しないため、積層体の一端の積層面が、他端の積層面に対して傾斜した状態になることがある。
このような場合に、上記したスプリングモジュールでは、2枚のプレートが、積層面方向にずれるおそれがある。そうすると、スプリングが、積層方向と平行に伸縮しないで、積層方向に対して傾斜して伸縮するため、積層体に対して、積層方向に、所望の荷重が得られないおそれがあった。また、積層方向に垂直な方向に不要な荷重がかかるおそれがある。
なお、このような問題は、コイルスプリングを用いる場合に限定されず、皿バネ、ゴム、スポンジ等、種々の弾性体を用いて、積層体の積層方向にかかる面圧を調整する部材に共通する問題である。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、積層体にかかる面圧を調整する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態は、電解質膜の両面に電極が配置されて成る発電体が、複数積層されて成る積層体と、前記積層体の端部に配置され、前記積層体の積層方向に伸縮可能な伸縮部材と、を備える燃料電池スタックであって、前記伸縮部材は、第1のプレートと、前記第1のプレートと対向して配置される第2のプレートと、前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間に配置される弾性体と、前記第2のプレートから突設されるシャフトと、を備え、前記第1のプレートには、前記シャフトが挿通される貫通孔が形成され、前記貫通孔の直径は前記シャフトの直径より大きく、前記シャフトが、前記貫通孔に対して斜めに移動することが可能である。この形態の燃料電池スタックによれば、伸縮部材の第1のプレートの備える貫通孔に、第2のプレートから突設されるシャフトが挿通されるため、対向する第1のプレートと第2のプレートとの面方向の位置がずれたり、互いのプレートの対向する角度が大きく傾くのを抑制することができる。
[適用例1] 電解質膜の両面に電極が配置されて成る発電体が、複数積層されて成る積層体と、前記積層体の端部に配置され、前記積層体の積層方向に伸縮可能な伸縮部材と、を備える燃料電池スタックであって、
前記伸縮部材は、
第1のプレートと、
前記第1のプレートと対向して配置される第2のプレートと、
前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間に配置される弾性体と、
前記第2のプレートから突設されるシャフトと、
を備え、
前記第1のプレートには、
前記シャフトが挿通される貫通孔が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
本発明の燃料電池スタックによれば、伸縮部材の第1のプレートの備える貫通孔に、第2のプレートから突設されるシャフトが挿通されるため、対向する第1のプレートと第2のプレートとの面方向の位置がずれたり、互いのプレートの対向する角度が大きく傾くのを抑制することができる。
なお、弾性体は、弾性を有する部材であればよい。例えば、コイルバネ、皿バネ、板バネ等の種々のバネ、ゴム、スポンジ等の種々の弾性体を用いることができる。
[適用例2] 適用例1に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記第2のプレートは、前記第1のプレートよりも、前記積層体側に位置することを特徴とする燃料電池スタック。
[適用例3] 適用例1または2に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記伸縮部材は、
前記貫通孔の内周を覆う貫通孔被覆部材をさらに備え、
前記貫通孔被覆部材の前記シャフトに対する摩擦係数は、前記第1のプレートの前記貫通孔の前記シャフトに対する摩擦係数よりも小さいことを特徴とする燃料電池スタック。
このようにすると、貫通孔被覆部材を備えない場合に比べて、シャフトと接触することにより生じる摩擦力が小さくなるため、その摩擦力により積層体に余分な荷重がかかるのを抑制することができる。また、シャフトと第1のプレートの貫通孔とが直接接触することにより、その接触部分が削れたりして、伸縮部材が劣化するのを抑制することができる。
なお、摩擦係数は、動摩擦係数、静止摩擦係数いずれか一方でもよく、その両方によって規定してもよい。
[適用例4] 適用例3に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記貫通孔被覆部材は、樹脂製であることを特徴とする燃料電池スタック。
[適用例5] 適用例1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
前記伸縮部材は、
前記シャフトが前記貫通孔から抜けないように留める留め具をさらに備え、
前記第1のプレートは、
前記貫通孔と連通すると共に、前記留め具の少なくとも一部が入る凹部を、さらに備えることを特徴とする燃料電池スタック。
留め具としては、例えば、ボルト、ねじ、ピン等を用いることができる。留め具により、シャフトが貫通孔から抜けないため、伸縮部材が一体化される。そして、第1のプレートが、留め具の少なくとも一部が入る凹部を備えるため、留め具が第1のプレートよりも突出する突出量を低減させることができる。
[適用例6] 適用例1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
前記弾性体は、
コイルバネであり、
前記第1および第2のプレートには、
対向する各対向面に開口する、凹状のバネ穴が形成され、
前記バネ穴は、
その底面から、前記開口部に向かって拡径していることを特徴とする燃料電池スタック。
バネ穴が、その底面から開口部に向かって拡径していることにより、例えば、コイルバネが、第1のプレートまたは第2のプレートに対して、斜めに伸縮する場合に、バネ穴の内側の面に当たり難くなる。そのため、コイルバネがバネ穴に接触することにより、コイルバネが磨耗するのを抑制することができる。
[適用例7] 適用例1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
前記弾性体は、
コイルバネであり、
前記第1および第2のプレートには、
対向する各対向面に開口する、凹状のバネ穴が形成されると共に、
前記バネ穴の内周を覆うバネ穴被覆部材をさらに備え、
前記バネ穴被覆部材の前記コイルバネに対する摩擦係数は、前記第1および第2のプレートに設けられる前記バネ穴の前記コイルバネに対する摩擦係数よりも小さいことを特徴とする燃料電池スタック。
このようにすると、例えば、コイルバネが、第1のプレートまたは第2のプレートに対して、斜めに伸縮する場合に、仮に、コイルバネとバネ穴被覆部材とが接触したとしても、コイルバネとバネ穴とが直接接触する場合に比べて、コイルバネに生じる摩擦力が小さくなるため、コイルバネが磨耗するのを抑制することができる。
[適用例8] 適用例7に記載の燃料電池スタックにおいて、
前記バネ穴被覆部材は、樹脂製であることを特徴とする燃料電池スタック。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池スタック、その燃料電池スタックを備える燃料電池システム、その燃料電池システムを搭載した移動体等の形態で実現することができる。
A.第1の実施例:
A1.実施例の構成:
図1は、本発明の第1の実施例としての燃料電池スタック100Aの構成を示す説明図である。燃料電池スタック100Aは、水素と空気とを用いて発電を行う固体高分子型の燃料電池であり、図1に示すように、一端からエンドプレート11、絶縁板12、集電板13、積層体14、集電板15、絶縁板16、スプリング部材30、プレッシャプレート17、エンドプレート18の順に積層されて構成される。
そして、テンションプレート19を、ボルト20によって、エンドプレート11、18に締結すると共に、アジャストスクリュー21によってプレッシャプレート17を所定の押圧力で押圧することにより、燃料電池スタック100Aは、積層体14に、積層方向(図中のX方向)の所定の押圧力がかかった状態で保持されている。エンドプレート18の略中心には、アジャストスクリュー21が入る貫通孔が設けられており、その内周にはねじ山が形成されている。そして、アジャストスクリュー21の外周にもねじ山が形成されており、アジャストスクリュー21のねじ山を、エンドプレート18の貫通孔の内周に形成されたねじ山に螺合させることにより、アジャストスクリュー21の位置が固定されて、所定の押圧力でプレッシャプレート17を押圧する。なお、集電板13、15には、それぞれ出力端子(図示しない)が設けられており、燃料電池スタック100Aで発電した電力を出力可能となっている。
積層体14は、図示するように、MEA(Membrane‐Electrode Assembly:膜電極接合体)14mとセパレータ14sとを交互に積層して構成される。MEA14mは、イオン交換膜からなる電解質膜と、この電解質膜の両面にそれぞれ配置されたアノード、カソードと、アノード、カソードに積層される拡散層と、から成る。セパレータ14sには、アノードに燃料ガスとしての水素、カソードに酸化剤ガスとしての空気を供給するためのガス流路、および燃料電池冷却用の冷却水を流すための冷却水流路が形成される。本実施例におけるMEA14mが請求項における発電体に、スプリング部材30が請求項における伸縮部材に、それぞれ、相当する。
A1−1.スプリング部材30の構成:
図2はスプリング部材30の全体構成を示す斜視図、図3は図2におけるA−A切断面を模式的に示す説明図である。図2、3に示すように、スプリング部材30は、アッパープレート31と、ロアープレート32と、複数のコイルスプリング33と、シャフト34と、ワッシャ37と、ボルト38と、を主に備える。
図示するように、アッパープレート31は、積層体14の積層面形状と同様の略長方形状を成す、アルミ製の平板である。アッパープレート31には、シャフト34が挿通される貫通孔35が、4つの角付近と、中心付近に、計6箇所形成されている。貫通孔35の内周は、POM(ポリアセタール)製の被覆部材36で覆われている。なお、貫通孔35は、略円柱状の空洞を成し、その直径は、シャフト34の断面の直径よりも若干大きい。
被覆部材36は、略リング状を成し、その両端には、外側に張り出した爪36nが形成されており、被覆部材36を、アッパープレート31の貫通孔35に押し込めることにより、図3に示すように、爪36nがアッパープレート31に引っ掛かり、貫通孔35の内周を覆う状態になる。
また、アッパープレート31の、ロアープレート32と対向する対向面には、コイルスプリング33の一端が嵌合されるバネ穴39uが複数、穿設されている。
ロアープレート32は、アッパープレート31と同様の略長方形状を成す、アルミ製の平板である。そして、ロアープレート32の、アッパープレート31と対向する対向面には、コイルスプリング33の他端が嵌合されるバネ穴39lが、上記した39uと同数個、穿設されている。
コイルスプリング33は、バネ鋼から成る。バネ鋼としては、例えば、JIS G 4801に規定される、シリコンマンガン鋼鋼材(SUP6、SUP7)、マンガンクロム鋼鋼材(SUP9、SUP9A)、クロムバナジウム鋼鋼材(SUP10)、マンガンクロムボロン鋼鋼材(SUP11A)、シリコンクロム鋼鋼材(SUP12)、クロムモリブデン鋼鋼材(SUP13)を、用いることができる。
シャフト34は、ニッケル−リン合金メッキが施された鉄製の中空円柱であり、ロアープレート32の4つの角付近と、中心付近の、計6箇所から突設されている。スプリング部材30の完成時には、シャフト34は、貫通孔35に挿通されている。なお、シャフト34の内周には、ねじ山が形成されており、ナットとしての機能も果たす。
図3に示すように、ロアープレート32のバネ穴39lにコイルスプリング33の一端を嵌合させると共に、コイルスプリング33の他端をアッパープレート31のバネ穴39uに嵌合させる。そして、貫通孔35に挿通されたシャフト34の内周に形成されているねじ山にボルト38を螺合させることにより、シャフト34を介して、アッパープレート31とロアープレート32とが締結される。
シャフト34とボルト38との間には、ワッシャ37が挟まれており、ワッシャ37の直径は、貫通孔35の直径より大きいため、ボルト38を締めることにより、シャフト34は貫通孔35から抜けなくなり、スプリング部材30は、一体化される。なお、シャフト34の長さを変更すると、コイルスプリング33の単体時の高さ(図中X方向の長さ)を変更することができる。
本実施例におけるアッパープレート31が、請求項における第1のプレートに、ロアープレート32が請求項における第2のプレートに、コイルスプリング33が請求項における弾性体に、シャフト34が請求項におけるシャフトに、貫通孔35が請求項における貫通孔に、被覆部材36が請求項における貫通孔被覆部材に、それぞれ相当する。
A2.実施例の動作:
次に、本実施例の燃料電池スタック100Aにおけるスプリング部材30の動作について、図4に基づいて、説明する。図4は、燃料電池スタック100Aの図1におけるX1部拡大図である。図4(a)は、燃料電池スタック100Aの運転停止中、(b)は燃料電池スタック100Aの運転中を示している。
図4(a)に示すように、燃料電池スタック100Aの運転停止中は、積層体14は、伸縮していない、初期長さ(積層方向(X方向)の長さ)であるため、スプリング部材30も初期状態である。すなわち、ワッシャ37がアッパープレート31に接触する位置にある。
燃料電池スタック100Aの運転中は、発電に伴う発熱により、積層体14の各構成部品が膨張するため、積層体14の積層方向の長さが長くなる。そうすると、積層体14は、スプリング部材30のロアープレート32を押すが、アッパープレート31は、プレッシャプレート17により押さえつけられており、位置が略固定されているため、コイルスプリング33が収縮する。すなわち、積層体14とエンドプレート18との間にスプリング部材30を配置することにより、積層体14の積層方向の長さの変化を、スプリング部材30が吸収している。したがって、スプリング部材30を配置しない場合と比べると、積層体14が伸縮した場合に、積層体14にかかる荷重(面圧)を、所定の荷重範囲内に収めることができる。
A3.実施例の効果:
本実施例の燃料電池スタック100Aの効果を、比較例の燃料電池スタック100Pと比較して説明する。図5は、燃料電池スタック100Aの効果を説明するための説明図、図6は、比較例の燃料電池スタック100Pに用いられるスプリング部材30Pの構成を示す説明図、図7は、燃料電池スタック100Pの構成を説明するための部分拡大図である。
比較例の燃料電池スタック100Pは、第1の実施例の燃料電池スタック100Aにおけるスプリング部材30に代えて、スプリング部材30Pを用いている。燃料電池スタック100Pは、スプリング部材30P以外の構成は、第1の実施例の燃料電池スタック100Aと同様であるため、燃料電池スタック100Pの全体構成の説明を省略する。なお、図6、7において、第1の実施例と同一の構成には、同一の符号を付している。
図6に示すように、スプリング部材30Pは、アッパープレート31Pと、ロアープレート32Pと、複数のコイルスプリング33と、を主に備える。アッパープレート31Pは、第1の実施例のアッパープレート31と同様の略長方形状を成す、アルミ製の平板であり、第1の実施例と同様に、ロアープレート32Pと対向する対向面には、コイルスプリング33の一端が嵌合されるバネ穴39uが複数、穿設されている。ロアープレート32Pは、アッパープレート31Pと同様の略長方形状を成す、アルミ製の平板である。そして、ロアープレート32Pの、アッパープレート31Pと対向する対向面には、第1の実施例のロアープレート32と同様に、コイルスプリング33の他端が嵌合されるバネ穴39lが、上記した39uと同数個、穿設されている。コイルスプリング33の両端が、各バネ穴39u、39lに嵌合されると、位置決め固定されることにより、スプリング部材30Pは一体化されている。
燃料電池スタック100Pの運転中に、発電に伴う発熱による熱分布に、積層体14の積層面方向の偏りがあると、積層体14が均一に膨張しないことがある。例えば、図7に示すように、積層体14の積層面が、アッパープレート31に対して傾斜して膨張すると、ロアープレート32Pが傾斜した状態で押される。そのため、図示するように、アッパープレート31Pの面方向に対して、ロアープレート32Pが、図中のZ軸方向にずれるおそれがある。
そうすると、コイルスプリング33が、積層方向(X方向)に対して斜めに縮む。そのため、コイルスプリング33の伸縮によりコイルスプリング33がロアープレート32Pを押す押圧力は、図7に実線矢印で示すように、積層方向に対して、傾いている。すなわち、積層体14の積層面を押す押圧力が、図7に破線矢印で示すように分散されるため、積層体14の積層方向に沿った所望の荷重を得ることができなくなるおそれがある。また、積層方向に垂直な方向(Z方向)に、不要な荷重がかかるおそれがある。
それに対し、本実施例の燃料電池スタック100Aにおいて、スプリング部材30は、シャフト34が貫通孔35に挿通された状態で一体化されている。そのため、図5に示すように、たとえ、積層体14が上記と同様に膨張して、その積層面が、アッパープレート31の対向面に対して傾斜した状態になり、ロアープレート32の対向面がアッパープレート31の対向面に対して傾斜した状態になったとしても、その傾きやずれは、貫通孔35とシャフト34によって制限される。
そのため、図5に実線矢印で示すように、コイルスプリング33の伸縮によりコイルスプリング33がロアープレート32を押す押圧力は、積層方向(X方向)に対して少ししか傾いていない。すなわち、図5に破線矢印で示すように、コイルスプリング33がロアープレート32を押す押圧力は、ほとんど分散されず、積層方向にかかっている。したがって、積層体14の積層方向(X方向)に沿った荷重が低減するのを抑制することができる。また、積層方向に垂直な方向(Z方向)に、不要な荷重がかかるのを、抑制することができる。なお、図5、7において、説明を明瞭にするために、積層体14の傾きおよびロアープレート32のずれを、若干大きめに記載している。
また、図5に示すように、シャフト34が、貫通孔35に対して斜めに移動する場合には、貫通孔35とシャフト34とが接触して、貫通孔35の角が削れたり、接触する際の摩擦力により、積層体14に対して余分な荷重がかかるおそれがある。この問題に対して、貫通孔35の直径を大きくして、シャフト34と貫通孔35とが接触しないようにすることが考えられる。しかしながら、貫通孔35の直径を大きくすると、シャフト34が積層体14の積層面方向に動ける範囲が広がるため、アッパープレート31とロアープレート32とのずれ量が大きくなるおそれがある。
それに対し、本実施例のスプリング部材30は、貫通孔35の内周を被覆する被覆部材36を備えている。アルミ製のアッパープレート31に設けられた貫通孔35のニッケルーリン合金めっきの鉄製シャフト34に対する摩擦係数(静止摩擦係数、動摩擦係数を含む)よりも、POM製の被覆部材36のシャフト34に対する摩擦係数の方が小さい。そのため、図5に示すように、シャフト34が被覆部材36に接した状態になったとしても、その接触部に働く摩擦力が、被覆部材36がない場合と比べると、小さくなる。したがって、その摩擦力により、積層体14に余分な荷重がかかるのを低減させることができる。また、その摩擦力により、貫通孔35の開口部の角が削れて、スプリング部材30が劣化するのを、被覆部材36を備えることにより、抑制することができる。
B.第2の実施例:
B1.実施例の構成:
図8は、本実施例の燃料電池スタック100Bの構成を示す説明図である。本実施例の燃料電池スタック100Bは、図示するように、第1の実施例の燃料電池スタック100Aにおけるスプリング部材30に代えて、スプリング部材30Bを用いているが、それ以外の構成は、第1の実施例の燃料電池スタック100Aの構成と同様である。そのため、第1の実施例の燃料電池スタック100Aと同一の構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
B1−1.スプリング部材30Bの構成:
図9はスプリング部材30Bの全体構成を示す斜視図、図10は図9におけるA−A切断面を模式的に示す説明図である。図9、10に示すように、スプリング部材30Bは、アッパープレート31Bと、ロアープレート32と、複数のコイルスプリング33と、シャフト34Bと、ワッシャ37と、ボルト38と、を主に備える。本実施例のスプリング部材30Bにおいて、アッパープレート31Bの構成と、シャフト34Bの長さが第1の実施例のスプリング部材30と異なるが、それ以外の構成は、第1の実施例のスプリング部材30の構成と同様であるため、第1の実施例と同一の符号を付して、その説明を省略する。
アッパープレート31Bは、図9に示すように、第1の実施例と同様の略長方形状を成す、アルミ製の平板である。第1の実施例のアッパープレート31と同様の箇所に、貫通孔35Bが設けられている。さらに、アッパープレート31Bには、貫通孔35Bと連通し、貫通孔35Bと同心の略円柱状の空洞を成し、その円の直径が貫通孔35Bよりも大きく、エンドプレート18側の面に開口する凹部40が設けられている。凹部40の直径は、ワッシャ37の直径よりも、若干大きい。なお、本実施例におけるワッシャ37とボルト38が、実施例における留め具に相当し、凹部40が請求項における凹部に相当する。
そして、第1の実施例のスプリング部材30と同様に、ロアープレート32のバネ穴39lにコイルスプリング33の一端を嵌合させると共に、コイルスプリング33の他端をアッパープレート31Bのバネ穴39uに嵌合させ、貫通孔35に挿通されたシャフト34Bに、ワッシャ37を介してボルト38を締結させることにより、スプリング部材30Bは、一体化される。このとき、図10に示すように、ボルト38の頭部は、凹部40に埋もれて、アッパープレート31Bのエンドプレート18側の面から、突出しない。一体化された状態で、本実施例のスプリング部材30Bにおけるアッパープレート31Bとロアープレート32間の距離は、第1の実施例のスプリング部材30におけるアッパープレート31とロアープレート32間の距離と等しい。
B2.実施例の動作:
次に、本実施例の燃料電池スタック100Bにおけるスプリング部材30Bの動作について、図11に基づいて、説明する。図11は、燃料電池スタック100Bの図8におけるX1部拡大図である。図11(a)は、燃料電池スタック100Bの運転停止中、(b)は燃料電池スタック100Bの運転中を示している。
図11(a)に示すように、燃料電池スタック100Bの運転停止中は、積層体14は、伸縮していない、初期長さ(積層方向(X方向)の長さ)であるため、スプリング部材30Bも初期状態である。すなわち、ボルト38の頭部が、凹部40に埋もれて、ボルト38の頭部上面がアッパープレート31Bのエンドプレート18側の面と一致する位置にある。
燃料電池スタック100Bの運転中は、発電に伴う発熱により、積層体14の各構成部品が膨張するため、積層体14の積層方向の長さが長くなる。そうすると、積層体14は、スプリング部材30Bのロアープレート32を押すが、アッパープレート31Bは、プレッシャプレート17により押さえつけられており、位置が略固定されているため、コイルスプリング33が収縮する。図11(b)に示すように、コイルスプリング33が収縮した分だけ、シャフト34Bは、アッパープレート31Bから突出する。
B3.実施例の効果:
本実施例の燃料電池スタック100Aの効果を、第1の実施例の燃料電池スタック100Aと比較して説明する。例えば、第1の実施例において、図4に示すように、積層体14が膨張した場合に、積層体14は、最大で、積層方向(図中のX方向)に長さLsだけ長くなるものとし、ボルト38の頭部上面とアッパープレート31との距離をLhとする。積層体14が最大限膨張した場合に、ボルト38の頭部上面とエンドプレート18との間に、距離Lrの余裕を持たせるものとすると、エンドプレート18とアッパープレート31との距離L1を、少なくとも長さ(Ls+Lh+Lr)分は、空けておくことが好ましい。それだけ空けておくと、積層体14が最大限膨張した際に、ボルト38の頭部がエンドプレート18に接触しないため、積層体14に対してエンドプレート18による荷重はかからない。
一方、第2の実施例において、図11に示すように、積層体14が膨張した場合に、最大で、積層方向に長さLsだけ長くなるものとし、第1の実施例と同様に、積層体14が最大限膨張した場合に、ボルト38の頭部上面とエンドプレート18との間に、距離Lrの余裕を持たせるものとすると、エンドプレート18とアッパープレート31Bとの距離L2を、長さ(Ls+Lr)分だけ、空けておけばよい。それだけ空けておけば、積層体14が最大限膨張した際に、エンドプレート18による荷重は、かからない。
上記したように、第1の実施例と第2の実施例では、スプリング部材30、30B以外は、同一の構成であり、また、スプリング部材30、30Bの初期状態における、アッパープレート31(31B)、ロアープレート32間の距離は等しい。そのため、アッパープレート31(31B)とエンドプレート18との間の距離によって、燃料電池スタック100A、100B全体の積層方向の長さが決まる。よって、第2の実施例の燃料電池スタック100Bは、その積層方向の長さを、第1の実施例の燃料電池スタック100Aよりも、Lh分短くすることができる。すなわち、本実施例におけるスプリング部材30Bでは、アッパープレート31Bに、ボルト38の頭部が埋もれるような凹部40が形成されていることによって、第1の実施例の燃料電池スタック100Aよりも、燃料電池スタック100Bを小型化することができる。
C.第3の実施例:
本実施例の燃料電池スタックは、第1の実施例の燃料電池スタック100Aにおけるスプリング部材30に代えて、スプリング部材30Cを用いているが、それ以外の構成は、第1の実施例の燃料電池スタック100Aの構成と同様である。そのため、以下に、スプリング部材30Cについて、図12に基づいて説明する。なお、第1の実施例におけるスプリング部材30と同一の構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
C1.スプリング部材30Cの構成:
図12は、スプリング部材30Cの一部を拡大して、断面構成を示す説明図である。本実施例におけるスプリング部材30Cは、第1の実施例におけるスプリング部材30と同様に、アッパープレート31Cと、ロアープレート32Cと、複数のコイルスプリング33と、シャフト34と、ワッシャ37と、ボルト38と、を主に備える。本実施例のアッパープレート31Cが第1の実施例のアッパープレート31と異なるのは、バネ穴39uの内側を覆う、POM(ポリアセタール)製のバネ穴被覆部材41uを備えることであり、また、本実施例のロアープレート32Cが第1の実施例のロアープレート32と異なるのは、バネ穴39lの内側を覆う、POM製のバネ穴被覆部材41lを備えることである。なお、本実施例におけるバネ穴被覆部材41u、41lが、請求項におけるバネ穴被覆部材に相当する。
C2.実施例の効果:
上記したように、本実施例におけるスプリング部材30Cでは、アッパープレート31Cとロアープレート32Cの備えるバネ穴39u、39lは、それぞれ、POM製のバネ穴被覆部材41u、41lに覆われている。上記したように、コイルスプリング33はバネ鋼製、アッパープレート31C、32Cはアルミ製である。コイルスプリング33のバネ穴被覆部材41u、41lに対する摩擦係数は、コイルスプリング33のアッパープレート31C、32Cのバネ穴39u、39lに対する摩擦係数よりも小さい。そのため、仮に、積層体14が傾斜して膨張して、コイルスプリング33が斜めに収縮し、バネ穴被覆部材41u、41lと接触して変位しても、バネ穴39u、39lと接触して変位する場合に比べて、コイルスプリング33に生じる摩擦力が小さくなる。したがって、摩擦によりバネが磨耗するのを抑制することができる。
D.第4の実施例:
本実施例の燃料電池スタックは、第1の実施例の燃料電池スタック100Aにおけるスプリング部材30に代えて、スプリング部材30Dを用いているが、それ以外の構成は、第1の実施例の燃料電池スタック100Aの構成と同様である。そのため、以下に、スプリング部材30Dについて、図13に基づいて説明する。なお、第1の実施例におけるスプリング部材30と同一の構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
D1.スプリング部材30Dの構成:
図13は、スプリング部材30Dの一部を拡大して、断面構成を示す説明図である。本実施例におけるスプリング部材30Dは、第1の実施例におけるスプリング部材30と同様に、アッパープレート31Dと、ロアープレート32Dと、複数のコイルスプリング33と、シャフト34と、ワッシャ37と、ボルト38と、を主に備える。本実施例のスプリング部材30Dが第1の実施例のスプリング部材30と異なるのは、アッパープレート31Dに設けられるバネ穴39uDと、ロアープレート32Dに設けられるバネ穴39lDの形状である。図示するように、本実施例のバネ穴39uD、39lDは、その開口部の角に丸みを付けている。
D2.実施例の効果:
上記したように、本実施例におけるスプリング部材30Dでは、アッパープレート31Dとロアープレート32Dの備えるバネ穴39uD、39lDは、それぞれ、その開口部の角に丸みを付けている。そのため、仮に、積層体14が傾斜して膨張して、コイルスプリング33が斜めに収縮しても、バネ穴39uD、39lDと接触し難くなる。したがって、摩擦によりバネが磨耗するのを抑制することができる。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記した実施例において、アッパープレート31とロアープレート32との間に配置される弾性体として、コイルスプリング33を用いたが、これに限定されず、例えば、皿バネ、ゴム、スポンジ等、種々の弾性体を用いることができる。このような弾性体を用いる場合にも、上記した実施例のようにすることによって、同様の効果を得ることができる。
(2)また、上記した実施例において、アルミ製のアッパープレート31、ロアープレート32、鉄製のシャフト34、バネ鋼製のコイルスプリング33、POM製の被覆部材36、バネ穴被覆部材41u、41lを用いているが、それらの材料に限定されない。例えば、被覆部材36としては、被覆部材36のシャフト34に対する摩擦係数が、アッパープレート31の貫通孔35のシャフト34に対する摩擦係数よりも小さくなるような材料を選定すればよく、プラスチックに限定されず、ゴム材であってもよいし、セラミックや、金属であってもよい。
(3)上記した実施例において、スプリング部材30は、積層体14とエンドプレート18との間に配置されているが、例えば、積層体14とエンドプレート11との間に配置してもよいし、2つのスプリング部材30を、積層体14とエンドプレート11との間と、積層体14とエンドプレート18との間の両方に配置してもよい。さらに、エンドプレート11やエンドプレート18に代えて、スプリング部材30を配置するようにしてもよい。そのようにすると、燃料電池スタック100全体の積層方向の長さを短くすることができる。
(4)上記した実施例において、シャフト34は、ロアープレート32の4つの角付近と、中心付近に、計6箇所形成されて、貫通孔35もアッパープレート31の同様の箇所に設けられているが、これらの個数および配置は、上記した実施例に限定されない。例えば、シャフト34をロアープレート32の中心に1本、貫通孔35をアッパープレート31の中心に1箇所だけ設けるようにしてもよい。このようにしても、アッパープレート31とロアープレート32とが、大きくずれることを抑制することができる。
(5)また、上記第4の実施例において、バネ穴39uD、39lDの開口部の角に丸みを付けたものを示したが、例えば、39uD、39lDの形状を、底面から開口部に向けてテーパ状に拡径するような形状(穴の形状が、円錐台形状)にしてもよい。このようにしても、コイルスプリング33が斜めに伸縮する場合に、バネ穴39uD、39lDと接触し難くなるため、摩擦によりバネが磨耗するのを抑制することができる。
(6)上記した実施例において、ロアープレート32が、アッパープレート31よりも積層体14側に位置しているが、アッパープレート31が、ロアープレート32よりも積層体14側に位置するようにしてもよい。その場合、積層体14が膨張すると、コイルスプリング33が縮んで、シャフト34がアッパープレート31から、積層体14の方に向かって突出する。そのため、例えば、アッパープレート31とロアープレート32を、積層体14の積層面の大きさよりも大きく形成して、その周縁部にシャフト34を突設し、スプリング部材30を構成した場合に、シャフト34が積層体14の周囲に配置されるようにする。そうすれば、シャフト34が積層体14の方に向かって突出しても、積層体14に当たったりすることがない。そして、ロアープレート32とエンドプレート18との間に空間を設ける必要がなくなるため、燃料電池スタック100の積層方向(図中のX方向)の長さを短くすることができる。
(7)上記した実施例において、アッパープレート31にバネ穴39lを、ロアープレート32にバネ穴39uを設けて、コイルスプリング33の位置を決めているが、例えば、アッパープレート31、ロアープレート32に、突起を設けて、その突起をコイルスプリング33の輪に挿すことによって、コイルスプリング33の位置を決めるようにしてもよい。
(8)上記した実施例において、シャフト34が貫通孔35から抜けないように留める留め具として、ワッシャ37とボルト38を用いているが、留め具はこれに限定されない。例えば、その頭部が貫通孔35の開口面積よりも大きいボルトのみを用いてもよい。このようにしても、ボルトの頭部が、アッパープレート31に引っ掛かって、シャフト34が貫通孔35から抜けないように留めることができる。また、シャフト34の長さ方向に垂直に貫通孔を設け、その貫通孔に、ピンを挿し、そのピンにより、シャフト34が貫通孔35から抜けないように留めるようにしてもよい。
本発明の第1の実施例としての燃料電池スタック100Aの構成を示す説明図である。 スプリング部材30の全体構成を示す斜視図である。 図2におけるA−A切断面を模式的に示す説明図である。 燃料電池スタック100Aの図1におけるX1部拡大図である。 燃料電池スタック100Aの効果を説明するための説明図である。 比較例の燃料電池スタック100Pに用いられるスプリング部材30Pの構成を示す説明図である。 燃料電池スタック100Pの構成を説明するための部分拡大図である。 発明の第2の実施例としての燃料電池スタック100Bの構成を示す説明図である。 スプリング部材30Bの全体構成を示す斜視図である。 図9におけるA−A切断面を模式的に示す説明図である。 燃料電池スタック100Bの図8におけるX1部拡大図である。 スプリング部材30Cの一部を拡大して断面構成を示す説明図である。 スプリング部材30Dの一部を拡大して断面構成を示す説明図である。
符号の説明
11、18…エンドプレート
12、16…絶縁板
13、15…集電板
14…積層体
14m…MEA
14s…セパレータ
17…プレッシャプレート
19…テンションプレート
20…ボルト
21…アジャストスクリュー
30、30B、30C、30D、30P…スプリング部材
31、31B、31C、31D、31P…アッパープレート
32、32C、32D、32P…ロアープレート
33…コイルスプリング
34、34B…シャフト
35、35B…貫通孔
36…被覆部材
36n…爪
37…ワッシャ
38…ボルト
39l、39u、39lD、39uD…バネ穴
40…凹部
41l、41u…バネ穴被覆部材
100、100A、100B、100P…燃料電池スタック

Claims (8)

  1. 電解質膜の両面に電極が配置されて成る発電体が、複数積層されて成る積層体と、前記積層体の端部に配置され、前記積層体の積層方向に伸縮可能な伸縮部材と、を備える燃料電池スタックであって、
    前記伸縮部材は、
    第1のプレートと、
    前記第1のプレートと対向して配置される第2のプレートと、
    前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間に配置される弾性体と、
    前記第2のプレートから突設されるシャフトと、
    を備え、
    前記第1のプレートには、
    前記シャフトが挿通される貫通孔が形成され、前記貫通孔の直径は前記シャフトの直径より大きく、前記シャフトが、前記貫通孔に対して斜めに移動することが可能であることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記第2のプレートは、前記第1のプレートよりも、前記積層体側に位置することを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記伸縮部材は、
    前記貫通孔の内周を覆う貫通孔被覆部材をさらに備え、
    前記貫通孔被覆部材の前記シャフトに対する摩擦係数は、前記第1のプレートの前記貫通孔の前記シャフトに対する摩擦係数よりも小さいことを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項3に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記貫通孔被覆部材は、樹脂製であることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記伸縮部材は、
    前記シャフトが前記貫通孔から抜けないように留める留め具をさらに備え、
    前記第1のプレートは、
    前記貫通孔と連通すると共に、前記留め具の少なくとも一部が入る凹部を、さらに備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記弾性体は、
    コイルバネであり、
    前記第1および第2のプレートには、
    対向する各対向面に開口する、凹状のバネ穴が形成され、
    前記バネ穴は、
    その底面から、前記開口部に向かって拡径していることを特徴とする燃料電池スタック。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記弾性体は、
    コイルバネであり、
    前記第1および第2のプレートには、
    対向する各対向面に開口する、凹状のバネ穴が形成されると共に、
    前記バネ穴の内周を覆うバネ穴被覆部材をさらに備え、
    前記バネ穴被覆部材の前記コイルバネに対する摩擦係数は、前記第1および第2のプレートに設けられる前記バネ穴の前記コイルバネに対する摩擦係数よりも小さいことを特徴とする燃料電池スタック。
  8. 請求項7に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記バネ穴被覆部材は、樹脂製であることを特徴とする燃料電池スタック。
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