JP5225685B2 - ユニバーサルなフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード、およびそれに関連する取り外し自在なコネクタ - Google Patents

Description

本発明は、任意のタイプの駆動アームに取り付けることができるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードに関する。

また本発明は、上記したフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードと、少なくとも１つの所与のタイプの駆動アームとを結合できる、取り外し自在なコネクタにも関する。

本発明は、自動車用ウィンドスクリーンワイパーブレードシステムの分野において、特に有利であるが、かかる用途にのみ限定されるものではない。

現在、ほとんどの車両で使用されている直線状ブレードと比較して、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードは、スプレッダを有する構造体を備えていないというユニークさを有する。この新世代のウィンドスクリーンワイパーは、依然として、可撓性ワイピングストリップを使用しているが、このワイピングストリップを支持する外側フレームは、ストリップと一体形成された可撓性構造体と置き換えられている。

更に、現在の技術レベルにおける対応する直線状のブレードを有するケースと同じように、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードは、このブレードと適当な形状の任意の駆動アームとを結合できる接続手段を備える。この点に関し、異なるタイプのブレードアーム、例えばフックアーム、側方枢動軸を有するアーム、長手方向のスナップ嵌合アームなどが存在することに留意されたい。

駆動アームとは関係なく、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードは、現在、接続を行う接続手段に関して規格化されていないという欠点を有する。実際に、異なるブレードアームと同じ数のタイプの多くのフラットウィンドスクリーンワイパーブレードが存在する。更に、市場におけるメーカーの数に起因し、所定のカテゴリーのフラットウィンドスクリーンワイパーブレードには、複数の異なる例が存在する。このことは、最終的に、所定タイプの駆動アーム固有の接続手段と一体化される、多数のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードが存在する理由となっている。

このように、供給が過剰となっているため、他の競争メーカーから自らを差別化したいメーカーの技術革新に、確かに刺激が与えられている。しかしながら、逆に、製造または販売の段階において、考慮すべき事項の数が大きいことは、出費がかなり大きくなることを意味している。従って、規格が存在しないことに起因し、フラットなウィンドスクリーンワイパーブレードの価格は、依然として極めて高価である。

これを解決しようとする本発明の技術的課題は、接続のためにリンクサポートを取り付けるワイピングストリップと、任意のタイプの駆動アームに潜在的に適合できると同時に、現在の技術レベルにおける対抗するブレードよりも実質的に安価であることにより、現在の技術レベルにおける問題を解決したウィンドスクリーンワイパーブレードとを備えた、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパー、例えば自動車用ウィンドスクリーンワイパーシステムのためのフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーを提供することにある。

このような技術的課題に対する解決手段は、本発明によれば、リンクサポートをコネクタに、堅固かつ強固に取り外し自在に取り付けることができ、次に、コネクタを取り外し自在に駆動アームに結合できるようにすることにある。

堅固であって、かつリバーシブルな接続を可能にする、一体的な取り付けのための公知の技術を用いて、リンクサポートとコネクタとを組み立てることができることは、理解されると思う。

また本発明は、関連する取り外し自在なコネクタ、すなわち、例えば自動車のウィンドスクリーンワイパーシステムの駆動アームと、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードとを結合できるコネクタにも関する。このコネクタは、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのリンクサポートに、堅固かつ強固に、また取り外し自在に取り付けでき、されに、駆動アームに取り外し自在に結合できるという点で注目するべきものである。

前のパラグラフで説明したのと完全に対称的に、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのコネクタと、リンクサポートとの組み立てを行うのに、強固で、かつリバーシブルなリンクを可能にする公知の一体的な取り付け技術を、有利に使用できることは理解されると思う。

本明細書に記載する発明は、完全に標準的なフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードの設計を可能にするという利点を有している。従って、現在の種々のタイプの駆動アームに対する完全な適合性を維持し、しかも低価格とすることができるという利点を有する。現在の種々のタイプの駆動アームに適合できるという特徴は、本発明のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードを、少なくとも所定のタイプの駆動アームに、それぞれコンパーチブルな異なる取り外し自在なコネクタに、リバーシブルかつ別々に結合できるという技術によって得られている。

ウィンドスクリーンワイパーブレードのコネクタ部分は、取り外し自在であるので、このブレードを取り付けるべき駆動アームの性質に従い、コネクタ部分を極めて容易に変更できる。フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのワイピング部分を、常に同じにすることができ、これによって、ユニバーサルであるという性質が得られ、ひいては、最終的にコストの点で特に有利である。

ワイピング部品と、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのコネクタ部品とを別個にしたことは、これら２つの要素の寿命が、完全に異なっているということにも対応しうる。ワイピングストリップの寿命は、コネクタの約３分の１であるので、一般的に言って、消費者は特定の摩耗サイクルに従い、これらの要素を変更できることは、経済的に好ましいことである。

本発明は、個々に、または技術的に可能な組み合わせ体として述べる次の詳細な説明において明らかとなる特徴事項にも関する。

非限定的な例として示す次の説明は、本発明が何から構成され、どのように実現できるかを、より明瞭に理解できるようにするためのものである。添付図面を参照して、説明を行う。

説明を明瞭にするために、同じ部品を示すために同一符号を使用する。図は、本発明の理解に不可欠な部品のみを示しているが、縮尺は必ずしも正確ではなく、略図をもって示してある。

図１〜図１５は、本発明の第１実施例による、自動車のウィンドスクリーンワイパーシステムに装備するようになっているフラットなタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００を示す。このフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００には、通常ワイピングストリップ１１０が装備され、前記フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００を接続するために、このワイピングストリップ１１０にリンクサポート１２０が取り付けられている。

単なる一例として示すこの特定の実施例では、ワイピングストリップ１１０は、ストリップを支持する可撓性構造体と一体成形された、可撓性エラストマープロフィルとして提供されている。

可撓性プロフィルは、主にワイピングすべき表面とスライド接触することにより、直接協働するようになっているリップと、このリップと可撓性構造体との間の境界部を形成するヒールから成っている。

この可撓性構造体には、２つの弾性変形可能な金属タングから成り、これらのタングは、可撓性プロフィルの各表面に、長手方向かつそれぞれに一体化されている。一般にスパインと称される各タングは、ワイピングの質を最適にするために、ワイピングストリップ１１０の長手方向にわたって、負荷圧力を均一に分散させるための役割を果たす。

従来、可撓性プロフィルと２つのスパインとは、リンクサポート１２０により一体に取り付けられた状態に維持されている。この目的のために、リンクサポート１２０は、フラットブレード１００の中心領域において、２つのスパインをグリップする爪が設けられている。このリンクサポート１２０は、組立体の抵抗力を保証するために、かなりの剛性を有していなければならない。その理由は、この場合、サポートがザマク（Zamak）で製造されているからである。

本発明によれば、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００のリンクサポート１２０は、コネクタ１３０、１４０、１５０に取り外しできるよう、堅固かつ強固に取り付けることができ、次にコネクタは、取り外し自在に駆動アーム１６０、１７０、１８０と結合できる。

図１に示す例から分かるように、フラットブレードに結合できるコネクタには、３つの異なるタイプが存在する。第１のタイプは、フックアーム１６０と結合されるようになっているフックコネクタ１３０である。次のタイプは、ロータリーコネクタ１４０であり、このコネクタのアーム１７０は、側方の枢軸１７１を有する。最後のタイプは、スナップ嵌合コネクタ１５０であり、このコネクタには、長手方向のスナップ嵌合駆動アーム１８０が関連づけられている。

本発明の特別な特徴によれば、スナップ嵌合により取り外し自在なコネクタ１３０、１４０、１５０に、リンクサポート１２０を堅固に取り付けできる。なお、「スナップ嵌合」なる用語は、変形によって組み立てる任意の技術を意味するものである。より詳細に述べると、弾性変形による連結を行い、この連結により、強固で、かつリバーシブルな取り付けを行うことができる。しかも、このスナップ嵌合は、迅速で、かつ実行が容易で、信頼性のある有利な組み立て技術である。

本発明の別の特別な特徴によれば、リンクサポート１２０は、コネクタ１３０、１４０、１５０の少なくとも一部と連結することができる。また、完全に連結された位置に、前記リンク要素１２０と前記コネクタ１３０、１４０、１５０を保持できるロック手段１２１も設けられている。

この組み立て原理において、この連結の目的は、リンクサポート１２０およびコネクタ１３０、１４０、１５０の正しい相対的位置を保証することにある。このリンク手段１２１は、これら２つの要素１２０、１３０、１４０、１５０を、互いに移動できないように保証するという目的を有する。

リンクサポート１２０とコネクタ１３０、１４０、１５０とは、任意の方向、例えば長手方向、横方向、または斜め方向に連結できるということにも留意すべきである。

リンクサポート１２０とコネクタ１３０、１４０、１５０とは、所定の方向に特に有利に連結される。更に、この組み立ては、ロック手段１２１が前記リンク要素１２０とコネクタ１３０、１４０、１５０との間の連結方向の相対的な移動をロックするようになっている。

「連結方向」なる語は、最も広義に理解されるべきである。すなわち、リンクサポート１２０がコネクタ１３０、１４０、１５０と連結できるようにする相対的な運動に対応する軌跡を、極めて一般的な態様で示していることに留意すべきである。相対的な運動は、直線状の運動、円形運動、またはこれら運動の任意の組み合わせであってもよい。

コネクタ１３０、１４０、１５０は、連結とロッキングの組み合わせにより、リンクサポート１２０に対して移動しないように固定されている。換言すれば、このことは、この実施例のロッキング手段１２０は、自身がリンクサポート１２０に対して、コネクタ１３０、１４０、１５０を移動しないようにすることはできないことを意味する。

本発明の別の特別な特徴によれば、リンクサポート１２０は、コネクタ１３０、１４０、１５０の第１部分と選択的に連結できる。ロッキング手段１２１は、コネクタ１３０、１４０、１５０の第２部分を、局部的にサポートできる。さらに、この組立体の第２部分が、実質的に第１部分に対向して位置するようになっている。

図３から、より明らかに分かるように、ロッキング手段１２１には、ロッキング要素１２２が装備されている。このロッキング要素は、第１に、主連結として知られるように、リンクサポート１２０とコネクタ１４０とを連結できるように、弾性変形可能である。しかし、このロッキング要素１２２は、一旦主連結が完了すると、コネクタ１４０の実質的に相補的な部分１４２と連結することにより、ロックされた状態で協働することもできる。この組み立ては、ロッキング要素１２２とコネクタ１４０の対応する部分１４２との間のロッキング連結を、主連結方向に実質的に直角な方向に実行し、よって、コネクタ１４０とリンクサポート１２０との間の相対的移動をロックするようになっている。

このような特定の実施例では、ロッキング要素１２２は、弾性変形可能なタングから成り、このタングの自由端は、フック状となっている。このタングは、リンクサポート１２０の後部の中間に配置されており、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の平面に対して、垂直方向、すなわちメイン連結方向と実質的に平行に延びている。

図２は、回転コネクタ１４０をより詳細に示している。このコネクタ１４０は、この第１の別の実施例において、アーム１７０と、ここに示されている側方枢動軸１７１、すなわち、前に述べたフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００とを結合するようになっている。

本発明の特別な特徴によれば、このコネクタ１４０は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００のリンクサポート１２０に、堅固かつ強固に取り外しできるよう取り付けることができ、かつ関連する駆動アーム１７０と、取り外し自在に結合できるようになっている。

この場合における回転コネクタ１４０と関連する駆動アーム１７０との間の結合には、前記駆動アーム１７０に対し、前記コネクタ１４０を枢動自在に移動取り付けする必要があることが理解できると思う。図２に示すように、回転コネクタ１４０には、この目的のために、ベアリング１４４を挿入する盲ボア１４３が設けられており、このボア１４３は、駆動アーム１７０の端部において、横方向に配置された枢動軸１７１を収容できるようになっている。図３は、対応する組立体を示しているが、この図は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパー１００の組み立て段階のごく初期を示している。

この場合のコネクタ１４０は、横方向枢動軸１７１を有する駆動アーム１７０と結合できるに過ぎないことが理解できると思う。しかしながら、本発明の有利な特徴によれば、単一コネクタ１３０、１４０、１５０を、回転により極めて良好に駆動アーム１６０、１７０、１８０の少なくとも２つの異なるタイプに別々に結合することが可能である。

フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の特性を説明することに関連して、これまでの説明に相当する極めて論理的な態様では、このケースにおける回転コネクタ１４０は、スナップ嵌合により、リンクサポート１２０に強固に取り付けできる。

同じように回転コネクタ１４０は、リンクサポート１２０と少なくとも部分的に連結することができ、取り付け手段１４１も備えている。この取り付け手段は、前記リンクサポート１２０と完全に連結した位置に、コネクタ１４０を保持できる。

連結の目的、ロッキング手段１２１の目的、および連結方向に関するフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の説明中に行った説明は、関連するコネクタ１４０に関しても、同じように当てはまる。

本発明の別の特徴によれば、コネクタ１４０は、リンクサポート１２０と所定方向に連結される。この組み立ては、取り付け手段１４１が、コネクタ１４０とリンク要素１２０との間の相対的移動を、連結方向にロックできるようになっている。

相対的連結運動、およびロック手段１２１による移動防止の性質に関するフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の説明で行った事項は、ここでも当てはまる。

フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の特別な技術的特徴のうちの１つと比較できる別の特徴によれば、回転コネクタ１４０は、リンクサポート１２０の第１部分と選択的に連結できる（図５）。更に、この取り付け手段１４１は、リンクサポート１２０の第２部分を、局部的にサポートできる（図６）。この組み立ては、第２部分を第１部分に、実質的に対向した状態に位置決めすることとなる。

図６から分かるように、回転コネクタ１４０に配置されている取り付け手段１４１は、アンカー要素１４２から成り、このアンカー要素１４２は、前記リンクサポート１２０に堅固に取り付けられた弾性変形可能な要素１２２の実質的に相補的な部分と、ロックされた状態で連結されて協働できる。この組み立ては、コネクタ１４０とリンクサポート１２０との間の主連結が完了するとすぐに、当該ロックされた連結が生じると共に、主連結方向に実質的に垂直な方向に連結が実行されるようになっている。

一実施例であるこの特定の例では、アンカー要素１４２は、コネクタ１４０の後部上の中間に配置されたハウジングから成っている。このハウジングは、適当な形状の任意の弾性変形可能なロッキング要素１２２に対する支持、およびロッキング領域として働くような形状となっている。ロッキング要素１２２は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００のリンクサポート１２０に、一体的に取り付けられている。

図３〜図６は、本発明のこの第１実施例のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の回転コネクタ１４０とリンクサポート１２０との組み立てを、より詳細に示す。

実際の条件では、リンクサポート１２０の頂部には、ハウジングが設けられており、このハウジングは、回転コネクタ１４０の底部を実質的に捕捉する形状を有するコンテナ１２３を形成している。コンテナ１２３の境界を定めるリムは、回転コネクタ１２０の挿入をガイドすると共に、この挿入によって生じる連結効果によって、その支持に寄与するようになっている。

コンテナ１２３の内部、より詳細には前方エッジに、横方向溝１２５が設けられている（図５）。この溝は、回転コネクタ１４０とリンクサポート１２０との選択的な連結に寄与するようになっている。

回転コネクタがリンクサポート１２０と連結された位置にあるときに、このコネクタが移動しないように働く弾性変形可能なロッキング要素１２２は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのサジタル平面と平行な、前記リンクサポート１２０の後部の中間に配置されている。この組み立ては、ロッキング要素１２２の自由端が、コンテナ１２３の後部領域に向いて延びるようになっている。

コネクタ１４０の前方には、横方向ショルダー１４５が設けられている。このショルダーは、リンクサポート１２０の溝１２５の形状と実質的に相補的な形状を有する。更にコネクタは、アンカー要素１４２を形成するハウジングも備えている。しかし、このアンカー要素は後部に配置されており、このアンカーハウジングは、ロッキング要素１２２の自由フック形状端部と連結するような形状となっている。

図３に示すように、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００の回転コネクタ１４０とリンクサポート１２０との組み立ては、回転コネクタ１４０が直接コンテナ１２３の下方に位置する状態で開始される（図３）。このような相対的接近運動の終了時に、回転コネクタ１４０は若干前方に傾斜し、関連する溝１２５内に、横方向ショルダー１４５を挿入できるようになる（図５）。

次に、回転コネクタ１４０の後部を下方に向けて傾斜させ、連結を完了する。この作業の間、この後端部は、ロッキング要素１２２の自由端に接触する。しかしながら、ロッキング要素が、コンテナ１２３に向きながら伸長するにつれ、ロッキング要素１２２の全体は弾性的に変形し、回転コネクタ１４０が通過できるようになる。

リンクサポート１２０が、コネクタ１４０と一旦完全に連結すると、弾性変形可能なロッキング要素１２２は、その元の形状に戻ることができる。次に、ロッキング要素の自由端は、ブレードに対し、実質的に長手方向に移動しながら、アンカーハウジング１４２と連結し（図６）、図４に示すように、コネクタ１４０の後部をロックする。

図７〜図１１は、この第１実施例の第２の変形例を示す。この変形例は、フックタイプの駆動アームに適合するという点で異なる。

従って、この変形例は、同じフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００を含んでいるが、コネクタ１３０だけが、この新しいタイプのブレードアーム１６０に固有であるので、前に説明したものとは構造的に異なっている。しかし、このような構造上の差は、フックアーム１６０との結合に直接関与するコネクタ１３０の部分に限定されている。従って、これらの差は、リンクサポート１２５の組み立てにしか関与しないコネクタ１３０の底部には影響しない。このようなすべての理由から、フックコネクタ１３０と、フックアーム１６０との間のリンクに直接関与する要素についてのみ、詳細に説明する。

コネクタ３０は、全体に、従来通り、アダプタ１９０によってフックアーム１６０に結合されている。より詳細には、このアダプタは、中間関節部品であり、この部品は、一方で、駆動アーム１６０の端部に取り付けられている（図７）と共に、他方で、コネクタに対し枢動するように移動自在に取り付けられている（図８）。

図７および図８から分かるように、アダプタ１９０は、駆動アーム１６０の端部に配置されたフック内部に嵌合できるＵ字形要素により、互いに対称的に接続された２つのフランジ１９１に設けられている（図７）。更に、これらのフランジ１９１、１９２には、２つのハウジング１９３、１９４がそれぞれ設けられており、これらのハウジングは、前端部が長手方向に開口し、それぞれ、フックコネクタ１３０の側面１３７の内部に配置された２つのスイベルピン１３６のまわりに係合できるようになっている。この組立体は、一旦このような連結を実行すると、アダプタ１９０が、コネクタ１３０の内部で長手方向に枢動できないように形成されている。

図１１に示すように、コネクタ１３０の内部でアダプタ１９０が傾斜すると、すぐにロッキングが生じる。このことは、第１ストッパー１３８がコネクタ１３０に一体に取り付けられ、アダプタ１９０に堅固に取り付けられた弾性変形可能なタング１９９に沿って、第２ストッパー１９８が配置されているストッパーの作用により得られる。

より詳細に説明すれば、コネクタ１３０の内部でアダプタ１９０が傾斜すると、このアダプタは、まず弾性変形によりタング１９９を引き出す。次に、第２ストッパー１９８は、アダプタ１９０の枢動に従い、コネクタ１３０上の対抗する部品のまわりに到達できる。タング１９９がストッパー１９８、１９９を完全に横断した後の初期の休止位置まで復帰すると、すぐにコネクタ１３０内にスナップ嵌合する。

しかし、この組立体は、コネクタ１３０の内部に挿入され、ロックされると、アダプタ１９０が、所定の枢動運動をし続けることができるようになっている。このような運動の回転角方向の範囲は、前に説明したストッパーのシステムにより、直接的に制限されている。

図７〜図１１から分かるように、タング１９９の自由端は、アダプタ１９０の頂部表面に対して突出している。この目的は、一旦アダプタ１９０をコネクタ１３０内にスナップ嵌合しても（図９〜図１１）、マニュアルでアクセスできる状態にすることにある。このような特性は、コネクタ１３０と、それに関連するフックアーム１６０とを分解しなければならないときに有利である。

この実施例は、コネクタ１３０の頂部に形成されている開口部１３９の寸法をかなり小さくし、フックアーム１６０に結合されたアダプタ１９０を挿入できるようにする（図８）ので、美的の観点から極めて有利である。現在の技術レベルのフック組立体のシステムでは、開口部１３９の長さは、常にアダプタ１９０の長さよりも実質的に長く、そのため、組み立て中に、駆動アームがコネクタ１３０を通過できるようにする十分なスペースが残っている。更にアーム１６０は、スイベルピン１３６に対して完全に直接的に挿入されるが、このことは、絶対的に必要なことではない。従って、オイルの間隙値だけ増加するアダプタ１９０の寸法に一致する寸法を有する開口部１３９を使用することが可能である。

図９および図１０は、フックコネクタ１３０と、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００との組み立てを示す。この作業に関する説明は、図３および図４を参照して行った説明と同じである。

図１２〜図１５は、本発明の第１実施例の第３変形例を示す。この変形例は、長手方向のスナップ嵌合駆動アーム１８０に適合するという点で特徴的である。

第２変形例と同じように、コネクタ１５０は、スナップ嵌合タイプであるので、このコネクタ１５０にしか、前に説明したコネクタとの構造上の差がない。しかし、この構造上の差は、長手方向のスナップ嵌合アーム１８０に結合する際に直接関与するコネクタ１５０の一部に限られている。そのため、以下、これらの差についてしか説明しない。

図１２から分かるように、コネクタ１５０は、主に２つの要素１５１、１５２から成り、これらの要素は、ピン１５３によって互いに横方向に枢動するよう取り付けられている。コネクタ１５０の底部要素は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパー１００のリンクサポート１２０との境界部を形成しているが、頂部要素１５２は、長手方向のスナップ嵌合アーム１８０との境界部を構成している。従って、コネクタの固有の構造により、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパー１００と駆動アーム１８０とは、関節接続されている（図１３）。

コネクタ１５０の底部要素１５１は、この要素が、前に説明した共通組み立ての原理に従い、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパー１００のリンクサポート１２０に一体に取り付けられるような形状となっていることを除けば、特別な説明は必要としないと思う。枢動ピン１５３を受けるように、貫通ボア１５５が横方向に配置されている（図１２）ことについてだけを述べる。

コネクタ１５０の頂部要素１５２について言うと、この要素は、現在の技術レベルのフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードと直接一体的に形成される取り付け部に、どの点に関しても形状が一致するという意味で、長手方向スナップ嵌合アーム１８０のための従来の取り付け部の形状を有する。そのため、これ以上説明しないし、またこの頂部要素と長手方向スナップ嵌合アーム１８０とを結合する作業（図１３および図１４）についても説明しない。しかし、この頂部要素１５２には、更に２つの貫通ボア１５６（図１２）が設けられており、これらのボアは、枢動軸１５３の両端をサポートするよう、底部要素１５１の貫通ボア１５５に向いて位置決めされるようになっている。

図１４および図１５は、コネクタ１５０と、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００との組み立てを示す。この作業に関する説明は、他の変形例の説明中に既に行った説明と同じである。

図１６〜図２３は、自動車のウィンドスクリーンワイパーシステムを装備するようになっている、本発明の第２実施例におけるワイピング装置を示す。前に説明したように、第１実施例における対向する部分と比較すると、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード２００は、リンクサポート２２０を装備するロッキング手段２２１と基本的に異なっている。このような特徴により、組み立て手段に取り付けることができる種々のタイプのコネクタ２３０、２４０、２５０の構造は潜在的な効果が得られる。

図１６の例から分かるように、このケースでは、フックアーム２６０、横方向の枢動軸２７１を有するアーム、または長手方向スナップ嵌合アーム２８０のそれぞれの端部に同じように、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード２００を取り付けることができる。これら異なる組み立て方法に対して必要とされるフックコネクタ２３０、回転コネクタ２４０およびスナップ嵌合コネクタ２５０は、第１実施例における対向する部分と、構造上および機能上の類似性を有する。駆動アーム２６０、２７０、２８０、およびそれに関連する取り外し自在のコネクタ２３０、２４０、２５０の各タイプに対する結合の原則は、全く同一である。このような理由から、これら結合の特徴については、これ以上説明しない。

図１７に示すように、この第２実施例の回転コネクタ２４０には、２つのアンカー要素２４２ａ、２４２ｂを含む取り付け手段２４１が設けられている。これは、ストッパーを形成するベアリングエッジ２４６ａ、２４６ｂの形状で設けられている。これらのアンカー要素は、コネクタ２４０の側面の延長部として設けられており、リンクサポート２２０と一体に取り付けられた２つの弾性変形可能なロッキング要素２２０ａ、２２０ｂと、それぞれロッキング連結することによって協働するよう、長手方向後方に延びている。この組み立ては、コネクタ２４０とリンクサポート２２０との間の主な連結が完了するとすぐに、当該ロック連結が生じ、かつ前記主連結方向に実質的に垂直な方向に実行されるようになっている。

図１８は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード２００の構造上の特徴を示す。この特徴は、リンクサポート２２０の所定の部品だけにしか影響せず、ワイピングストリップ２１０は、完全に同じままであることに留意すべきである。

前に説明した第１実施例との差異しか考慮しない場合、まず、コンテナ１４３の前方に配置された横方向溝１４５が、同じ機能を奏する２つのアンカーキャビティ２２５ａ、２２５ｂと置換されている（図１８）ことが理解できると思う。このことは、明らかに、コネクタ１４０の前方に配置された横断ショルダー１４５が、図１７から分かるように２つの突出するラグ２４５ａ、２４５ｂに置き換えられていることを意味する。これら突出するラグ２４５ａ、２４５ｂは、好ましいことに、対応するアンカーキャビティ２２５ａ、２２５ｂの形状と、実質的に相補的な形状を有する。

次に、リンクサポート２２０上に配置されたロッキング手段２２１は、このケースでは、フックを形成する弾性変形可能なタブの形状で設けられた２つのロッキング要素２２２ａ、２２２ｂから成っている。これらのタブ２２２ａ、２２２ｂは、リンクサポート２２０の後部に一体に取り付けられ、長手方向後方に延び、回転コネクタ２４０の２つのアンカー要素２４２ａ、２４２ｂとロッキング連結することによって協働するようになっている。この組み立ては、コネクタ２４０とリンクサポート２２０との主連結が完了すると、すぐに当該ロック連結が行われ、他方で、前記主連結方向に実質的に垂直な方向に実行されるようになっている。

フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード２００の回転コネクタ２４０とリンクサポート２２０との組み立ては、前記回転コネクタ２４０を直接コンテナ２２３の下方に置くことによって開始される。このような相対的接近運動の終了時に、回転コネクタ２４０は、若干前方に傾斜し、突出するラグ２４５ａ、２４５ｂを、関連するアンカーキャビティ２２５ａ、２２５ｂに挿入できるようにする。

次に、回転コネクタ２４０の後部を下方に傾斜させ、連結を完了する。この作業の間、取り付け手段２４１の２つのベアリングエッジ２４６ａ、２４６ｂは、それぞれロッキング手段２２１の２つの可撓性タブ２２２ａ、２２２ｂに接触し、これらのタブを、フラットタイプのワイパーブレード２００のサジタル平面に実質的に垂直な平面における弾性変形により、内側に強制的に後退させる。このステップは、可撓性タブ２２２ａ、２２２ｂの自由端の頂部に配置された外側チャンファー２２４が存在することにより促進されることに留意すべきである。

リンクサポート２２０とコネクタ２４０とが完全に連結されると、ロッキング要素２２０ａ、２２０ｂは、再び弾性変形により元の位置へ戻る。これらの要素の自由端は、アンカー要素２４２ａ、２４２ｂと横方向に連結されるので、コネクタ２４０の後部部分をロックする。従って、前方部分の連結と組み合わされたこの効果は、図１９に示すように、コネクタ２４０を完全に固定する。

これらは、ベアリングエッジ２４６ａ、２４６ｂから解放されるまで、同時に、２つの可撓性タブ２２２ａ、２２２ｂの自由端に圧力を加えるだけで分解できる。次に、まず最後部の部分を上方向に傾斜させることにより、コネクタ２４０を分離し、前方部分を解放できるようにすれば十分である。

図２０〜図２３は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード２００とフックアーム２６０とを結合するのに、フックコネクタ２３０を使用する第２実施例の第２変形例を示す。

次に、フックコネクタ２３０の底部は、前に述べた回転コネクタ２４０の底部と全く同一であるので、これについては、これ以上説明しない。これらの双方のコネクタは、同じフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード２００と組み立てできるようになっている。しかし、図２０および図２１は、明らかに第１変形例に関連して言及した突出するラグ２３５ａ、２３５ｂの形状および位置を示している。

このことは、フックコネクタ２３０の頂部にも当てはまる。その理由は、回転コネクタ２４０の頂部とは論理的に異なるが、本発明の第１実施例における対向する部分の頂部と全く同一とは言えないからである。

図１８および図２２として、本発明の有利な特徴として、前記リンクサポート２２０と前記コネクタ２３０との主連結が完了すると、コネクタ２３０を位置決めし、横方向にロックできるセンタリング手段２１５も、リンクサポート２２０が含むことを、特に明らかにしている。

このセンタリング手段２１５には、特に有利な態様で、少なくとも１つのセンタリング要素２１６が設けられており、この要素は、コネクタ２３０に配置された実質的に相補的な形状を有する部品２３２と連結できる。この組み立ては、コネクタ２３０とリンクサポート２２０との間の主連結方向と実質的に同一直線上にある方向に、センタリング連結を実行できるようになっている。

同じように、これらの特徴は、前記コネクタ２３０と前記リンクサポート２２０との間の連結が完了すると、リンクサポート２２０を位置決めし、かつ横方向にロックできるガイド手段２３１が、フックコネクタ２３０に設けられていることを意味する。

この場合、ガイド手段には、主連結方向と実質的に同一直線状上の方向に、リンクサポート２２０に配置された実質的に相補的な形状の部品２１６と連結できる少なくとも１つのガイド要素２３２が、ガイド手段２３１に設けられている。

図１８および図２０〜図２３に示された実施例では、センタリング手段２１５は、各側面エッジに沿って、２つずつコンテナ２２３の底部に配置された４つの長手方向スロット２１６から成っている（図１８および図２２）。ガイド手段２３１に関し、これらの手段は、コネクタの側面２３０の延長部として配置された（図２０、図２１および図２３）４つの長手方向リブ２３２から成り、これらのリブは、長手方向スロット２１６と実質的に相補的な形状を有する。この組み立て体では、主連結中、スロット２１６とリグ２３２とが、互いに結合できるようになっている（図２３）。

明らかに、センタリング手段およびガイド手段、例えばスタッドとボアとの組み合わせを形成するのに、同じように相補的な形状を有する他の任意の要素も使用できる。

図２４は、本発明の第３実施例に係わるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード３００のリンクサポート３２０を示す。図からは直接明らかではないが、リンクサポート３２０は、本発明に係わるすべてのタイプの取り外し自在なコネクタ３４０、特にフックコネクタ、回転コネクタ、スナップ嵌合コネクタなども、完全に使用可能である。

図２４に詳細に示すように、リンクサポート３２０は、頂部がコンテナ３２３を形成するプロフィル状に設けられており、側方の境界は、互いに向き合う２つのガイドレール３２５ａ、３２５ｂによって定められている。コンテナ３２３の前部は、ストッパーを形成する横方向リム３２６によって境界が定められているが、後部は、コンテナ３２３およびガイドレール３２５ａ、３２５ｂに長手方向にアクセスできるように、開口したままである。

本発明のこの第３実施例の特徴によれば、リンクサポート３２０によって支持されたロッキング手段３２１は、コネクタ３４０に一体に取り付けられた弾性変形可能な要素３４２と実質的に相補的な部分とロッキング連結することによって協働できるアンカー要素３２２を備えている。この組立体は、コネクタ３４０とリンクサポート３２０との間の主連結が一旦完了すると、当該ロッキング連結が生じ、前記主連結方向と実質的に直交する方向に実行されるようになっている。

この特定の例では、アンカー要素３２２は、リンクサポート３２０のコンテナ３２３の横方向の境界を定める前方リム３２６から成っている（図２６）。

図２５は、取り外し自在なコネクタ３４０の各側面には、リンクサポート３２０の各ガイドレール３２５ａ、３２５ｂの形状と実質的に相補的な形状を有し、前記取り外し自在なコネクタ３４０のサジタル平面に垂直に延びる長手方向リブ３４５ａ、３４５ｂが設けられていることを示す。

本発明の有利な特徴によれば、このケースでは、コネクタ３４０に配置された取り付け手段３４１には、ロッキング要素３４２が設けられており、このロッキング要素は、コネクタ３４０とリンクサポート３２０との間のいわゆる主連結を可能にするように弾性変形できる。このロッキング要素３４２は、主連結が完了すると、リンクサポート３２０の実質的に相補的な部分３２２とロッキング連結により協働することもできる（図２６）。最後に、この組み立ては、主連結方向に実質的に垂直な方向に当該ロッキング連結が生じるようになっている。

図２５に示す特別な実施例では、ロッキング要素３４２は、取り外し自在なコネクタ３４０の前方に配置され、前記コネクタ３４０のサジタル平面内で、長手方向に延びる可撓性タングから成っている。

本発明の第３実施例の別の特徴によれば、リンクサポート３２０は、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード３００のサジタル平面に実質的に垂直な平面に含まれる方向に、実質的にコネクタ３４０の全長に沿って連結できる。更にロッキング手段３２１は、連結方向のリンクサポート３２０と、コネクタ３４０との相対的移動をロックできる。

リンクサポート３２０と、それに関連するコネクタ３４０とが、最終的に実質的にそれらの全長に沿って連結されているということは、連結をどのように実行したかということには直接関係がない。実際に、前記方向が、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード３００のサジタル平面と実質的に垂直な平面内に含まれる限り、どの方向にも連結を実行できる。リンクサポートの後方による長手方向の連結、リンクサポートの前方による長手方向の連結、リンクサポートの側面による横方向の連結、リンクサポートの側面による斜めの連結などが、このケースに相当する。

このケースでは、ガイドレール３２５ａ、３２５ｂ内に、リブ３４５ａ、３４５ｂを挿入することにより、取り外し自在なコネクタ３４０とリンクサポート３２０との間の組み立てが開始される。次に、コネクタ３４０は、前方リム３２６上に長手方向に配置された立ち上がりランプ３２７に、可撓性タング３４２の自由端が接触するまで、コンテナ３２３の長手方向に沿ってスライドする。このスライド運動が続くと、コネクタ３４０の前方表面３４８が、前方リム３２６の内側支持表面３２８に対するストッパーに至るまで、ロッキング要素３４２を弾性的に変形させる。ストッパーに達した瞬間に、可撓性タング３４２の自由端は、元の位置へ戻り、図２６に示すように、前方リム３２６に対してロックされる。フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード３００を分解するには、ロッキング要素の端部を押し（図２５、矢印ｆ１）、次に、前記ブレード３００を前方に引くだけでよい。

図２７は、本発明に係わる任意のタイプの取り外し可能なコネクタ４４０と使用可能な、本発明の第４実施例に係わるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード４００のリンクサポート４２０を示す。

本発明のこの第４実施例は、このケースにおいて、ロッキング手段４２１に、リンクサポート４２０に一体的に取り付けられたロッキング要素４２２が設けられており、更に、取り付け手段に、コネクタ４４０に配置されたアンカー要素４４２が設けられているという点で、上に説明した第３実施例と基本的に異なっている。

この構造は、実際に前に説明した構造よりも信頼性が高い。その理由は、アプリオリに最も脆弱であり、弾性変形可能なロッキング要素４２２である組み立て手段は、このケースでは、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード４００と一体に取り付けられており、このワイパーブレードは、最も頻繁に交換される部品であるからである。アンカー要素４４２を支持する取り外し自在なコネクタ４４０は、本来大幅に寿命が長いという利点を有する。

図２７から分かるように、リンクサポート４２０は本発明の第３実施例と実質的に同じであるが、コンテナ４２３の開口している後端部に配置されたロッキング要素４２２を含むという点で、若干異なる。このケースにおいても、リンクサポート４２０のサジタル(Sagittal)平面において、長手方向外側に延びる弾性変形可能なタングを必要としている。

図２８に示す、第４実施例に係わるコネクタ４４０の主な構造上の特徴は、基本的には、ストッパーを形成するアンカー要素４４２を含むという点にある。この場合、コネクタ４４０の後部には剛性タブが設けられ、このタブは、コネクタ４４０のサジタル平面内で、長手方向外側に延びている。更にコネクタ４４０のサジタル平面には、長手方向の深い溝４４７が配置されている。この溝は、コネクタ４４０がリンクサポート４２０内でスライドするときに、ロッキング要素４２２が通過できるような寸法となっている。

図２９および図３０は、コネクタ４４０とリンクサポート４２０との組み立てだけでなく、アンカー要素４４２によるロッキング要素４２２のロックも示す。この組み立て原理は、第３実施例の組み立て原理と同様であるので、それについては、これ以上説明しない。ロッキング要素４２２の自由端に、ロッキングノッチ４２９が設けられていることだけに留意されたい（図２７）。

図３１〜図３３に示す第５実施例は、図１６〜図２３に示した第２実施例に基本的には近いが、このケースにおける取り外し自在なコネクタ５４０に、２つのロッキング要素５４２ａ、５４２ｂが設けられており、一方、リンクサポート５２０は、２つのアンカー要素５２２ａ、５２２ｂを有する点が若干異なっている。

図３１に示すように、コネクタ５４０のロッキング要素５４２ａ、５４２ｂは、サジタル平面に垂直な平面において、２つの弾性変形可能なタブから成っている。これら２つの可撓性タブ５４２ａ、５４２ｂは、コネクタ５４０の後部と完全に対称的に配置されており、外側に延びている。

図３２では、関連するリンクサポート５２０を見ることができる。このリンクサポートは、コンテナ５２３の境界を定める後方リムが、ストッパー５２４を形成する中心部分の両側での２つの場所で開口しており、コネクタ５４０をコンテナ５２３に連結したときに、ロッキング要素５４２ａ、５４２ｂを貫通できるようにしている点を特徴とする。次に、リンクサポート５２０は、２つのアンカー要素５２２ａ、５２２ｂが存在する点で異なる。このアンカー要素は、前記リンクサポート５２０の後方に配置されており、コンテナ５２３の横方向の境界を定める側方リムの延長部として、長手方向外側に延びている。

図３３に示すように、組み立ては、コネクタ５４０がフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード５００と一体に形成されたリンクサポート５２０と連結するとすぐに、ロッキング要素５４２ａ、５４２ｂが、アンカー要素５２２ａ、５２２ｂとのロッキング連結により、協働できるようになっている。

第２実施例と比較したこの第５実施例の弱点は、最も脆弱な組み立て手段５４２ａ、５４２ｂが、フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードの最強の部品５４０に一体に取り付けられていることであり、従って、逆に最も耐久性のある組み立て手段５２２ａ、５２２ｂが、最も耐久性の低い部品５２０に取り付けられている点にある。

図３４は、本発明の第５実施例の変形例を示す。この実施例では、ロッキング要素を形成する弾性変形可能なタブ５４２ａ、５４２ｂが、フレキシブルであるタング５４３ａ、５４３ｂとして延びており、このタングの自由端は、ほとんどエッジからエッジまでの構造となっている点に注目すべきである。かかる構造のため、タブを一体に押圧すると、弾性回復効果が発生し、その結果、ロッキング要素５４２ａ、５４２ｂとアンカー要素５２２ａ、５２２ｂの間のロッキング連結が保証され、従って、コネクタ５４０とリンクサポート５２０との間の組立体のロックが保証される。

本発明は更に、これまで説明した任意のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード１００、２００、３００、４００、５００が設けられた任意のワイピング装置だけでなく、前に説明した任意の取り外し自在なコネクタにも関する。

なお本発明は、少なくとも１つのかかるワイピング装置が設けられた自動車にも関する。

本発明の第１実施例に係わるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードと３つの異なるタイプの駆動アームとそれぞれコンパーチブルな３つの取り外し自在なコネクタとの間の可能な組み立ての組み合わせを示す全体図である。 図１の第１コネクタおよび結合前のそれに関連する駆動アームの分解図であり、この第１のコネクタの変形例は回転タイプであり、関連するアームは横方向の枢動軸を備えたアームとなっている。 組み立て段階の開始時における、図１のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードおよび図２の駆動アームに結合された回転コネクタを示す。 図３に類似した図であって、組み立て段階の終了時におけるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードおよび回転コネクタを示す。 図４に示された組立体の前方部分を示す部分横断面図である。 図４に示された組立体の後方部分の詳細図を示す。 結合前の図１の第２コネクタおよびそれに関連する駆動アームを示す分解図であって、この第２のコネクタの変形例はフックコネクタであり、関連するアームはフックアームとなっている。 一方のフックコネクタと他方のフックアームに結合されたアダプタとの間の結合を示す斜視図である。 組み立て段階の開始時におけるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードおよび図８のあらかじめ組み立てられた組立体を示す。 図９に類似した図であって、組み立て段階の終了時におけるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードおよびフックコネクタを示す。 図７〜１０のアダプタとフックコネクタとの間の相対的移動を示す部分横断面図である。 結合前の、図１の第３コネクタおよびそれに関連する駆動アームを示す分解図であって、この第３コネクタの変形例はスナップ嵌合タイプであり、関連するアームはスナップ嵌合アームである。 組み立て段階の開始時における図１のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードおよび図１２のスナップ嵌合コネクタおよび逸れに関連する駆動アームを示す。 スナップ嵌合コネクタが、単にその駆動アームに結合されている、図１３に類似した図である。 図１３および１４に類似した図であって、組み立て段階の終了時におけるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードおよびスナップ嵌合コネクタを示す。 本発明の第２実施例に係わるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードと３つの異なるタイプの駆動アームにそれぞれコンパー知物な３つの取り外し自在なコネクタとの間の、可能な組み立ての組み合わせを示す。 駆動アームに結合された図１６の第１コネクタの詳細図を示し、この第１コネクタの変形例は回転タイプであり、関連するアームは横方向の枢動軸を有するタイプである。 図１７に示された組立体を組み立てる前の、図１６のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードの詳細図である。 一旦組み立てられた図１７の組立体および図１８のフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードを示す。 駆動アームと結合された、図１６の第２コネクタの頂部正面斜視図であり、この第２コネクタの変形例はフックコネクタであり、関連するアームはフックアームである。 底部斜視図における図２０に類似した図である。 図１８のフックアームのウィンドスクリーンワイパーブレードの長手方向断面図である。 図２０および２１の組立体を組み立てた後の、図２２に類似した図である。 本発明の第３実施例に係わるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのリンクサポートの頂部斜視図を示す。 図２４のリンクサポートとコンパーチブルな、取り外し自在なコネクタの前方部分の頂部斜視図を示す。 一旦完全に連結された後の図２４のリンクサポートおよび図２５の取り外し自在なコネクタの長手方向部分横断面図を示す。 本発明の第４実施例に係わるフラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレードのリンクサポートの頂部斜視図を示す。 図２７のリンクサポートとコンパーチブルな取り外し自在なコネクタの底部斜視図を示す。 一旦完全に連結された後の図２７のリンクサポートおよび図２８の取り外し自在なコネクタを示す側面図である。 図２９に類似する横断面図であ得。 本発明の第５実施例に係わるコネクタの後部の斜視図を示す。 本発明の第５実施例に係わるリンクサポートの後部の斜視図を示す。 図３１のコネクタと図３２のリンクサポートとの組み立てを示す。 本発明の第５実施例の変形例を示す。

符号の説明

１００ フラットタイプのウィンドスクリーンワイパーブレード
１１０ ワイピングストリップ
１２０ リンクサポート
１２１ ロッキング手段
１２２ ロッキング要素
１２３ コンテナ
１２５ 溝
１３０、１４０、１５０ コネクタ
１３８ 第１ストッパー
１４２ アンカー要素
１４３ ボア
１４４ ベアリング
１４５ ショルダー
１６０、１７０、１８０ 駆動アーム
１７１ 横方向枢動軸
１９０ アダプタ
１９１、１９２ フランジ
１９３、１９４ ハウジング
１９８ 第２ストッパー
１９９ 弾性変形可能なタング

Claims (21)

1. 自動車のウィンドスクリーンワイパーシステムのための平坦なウィンドスクリーンワイパーブレードであって、前記ウィンドスクリーンワイパーブレードが接続されるようになっているリンクサポートが取り付けられるワイピングストリップを備え、
   前記リンクサポートを、コネクタに取り外し自在に堅固に取り付け、次に、コネクタを駆動アームに取り外し自在に結合できるようになっており、
   前記コネクタに、前記リンクサポートを少なくとも部分的に連結することができ、前記リンクサポートは、このリンクサポートと前記コネクタとを完全に嵌合する位置に保持できるロッキング手段を備えていることを特徴とする、ウィンドスクリーンワイパーブレード。
2. 前記取り外し自在なコネクタに、スナップ嵌合により、前記リンクサポートを堅固に取り付けできるようになっていることを特徴とする、請求項１記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
3. 前記リンクサポートと、前記コネクタとは、所与の方向に連結され、前記ロッキング手段は、前記リンクサポートと前記コネクタとの間の相互の移動を連結方向にロックすることができるようになっていることを特徴とする、請求項１または２に記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
4. 前記リンクサポートは、前記コネクタの第１部分と選択的に連結することができ、前記ロッキング手段は、前記コネクタを局所的に支持することができ、前記コネクタの第２部分は、前記第１部分に実質的に対向して位置していることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
5. 前記リンクサポートは、前記平坦なウィンドスクリーンワイパーブレードのサジタル平面に実質的に直交する平面の方向に従い、前記コネクタの実質的に全長において連結することができ、前記ロッキング手段は、前記リンクサポートと前記コネクタとの相対的移動を、それらの連結方向に従ってロックできるようになっていることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
6. 前記ロッキング手段は、少なくとも１つのロッキング要素を備え、このロッキング要素は、前記リンクサポートと前記コネクタとの間のいわゆる主連結を可能にするよう弾性変形することができ、かつ前記主連結が完了すると、前記コネクタとのロッキング連結により協働することができ、前記ロッキング連結は、前記主連結方向と実質的に直交する方向に行われることを特徴とする、請求項３〜５のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
7. 前記ロッキング手段は、弾性変形可能な要素とのロッキング連結により協働できる少なくとも１つのアンカー要素を備え、前記弾性変形可能な要素は前記コネクタに堅固に取り付けられており、一旦前記コネクタと前記リンクサポートとの間のいわゆる主連結が完了すると、前記ロッキング連結は、前記主連結方向と実質的に直交する方向に実行されるようになっていることを特徴とする、請求項１〜４のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
8. 前記リンクサポートは、前記リンクサポートと前記コネクタとの間の主連結が一旦完了した後に、前記コネクタを位置決めし、かつ横方向にロックできるセンタリング手段も備えていることを特徴とする、請求項１〜７のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
9. 前記センタリング手段は、前記コネクタと前記リンクサポートとの間の主連結方向に実質的に同一の直線方向に、前記コネクタに配置された、実質的に相補的な形状を有する部品と連結できる少なくとも１つの要素を含むことを特徴とする、請求項８に記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレード。
10. 自動車等のウィンドスクリーンワイパーシステムの、駆動アームを有する、請求項１〜９のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレードと結合するようになっているコネクタであって、前記コネクタは、前記平坦なウィンドスクリーンワイパーブレードのリンクサポートに取り外し自在に、堅固かつ強固に取り付けられており、かつ前記駆動アームと、取り外し自在に結合できるようになっており、
    前記リンクサポートと少なくとも部分的に連結することができ、前記リンクサポートと完全に連結された位置に、リンクサポートを保持できる取り付け手段を備えることを特徴とするコネクタ。
11. 少なくとも２つの異なるタイプの駆動アームと別々に結合できるようになっていることを特徴とする、請求項１０記載のコネクタ。
12. スナップ嵌合により、前記リンクサポートに堅固に取り付けできるようになっていることを特徴とする、請求項１０または１１に記載のコネクタ。
13. 前記コネクタと、前記リンクサポートとは、所与の方向に連結され、前記取り付け手段は、前記コネクタと前記リンクサポートとの間の相対的移動を連結方向にロックすることができるようになっていることを特徴とする、請求項１０，１１または１２に記載のコネクタ。
14. 前記リンクサポートの第１部分と選択的に連結することができ、前記取り付け手段は、前記リンクサポートの第２部分を局部的に支持することができ、前記第２部分は、第１部分に実質的に対向して位置していることを特徴とする、請求項１０〜１３のいずれかに記載のコネクタ。
15. 前記平坦なウィンドスクリーンワイパーブレードのサジタル平面と実質的に直交する平面に含まれる方向に、前記リンクサポートの実質的に全長に沿って連結することができ、前記取り付け手段は、前記コネクタと前記リンクサポートとの間の相対的移動を、それらの連結方向にロックすることができることを特徴とする、請求項１０〜１３のいずれかに記載のコネクタ。
16. 前記取り付け手段は、少なくとも１つのロッキング要素を備え、このロッキング要素は、前記コネクタと前記リンクサポートとの間のいわゆる主連結を可能にするよう弾性変形することができ、かつ前記主連結が完了すると、前記リンクサポートとの前記ロッキング連結により協働することができ、前記ロッキング連結は、前記主連結方向と実質的に直交する方向に実行されるようになっていることを特徴とする、請求項１０〜１５のいずれかに記載のコネクタ。
17. 前記取り付け手段は、前記リンクサポートと一体の弾性変形可能な要素とのロッキング連結により協働できる少なくとも１つのアンカー要素を備え、一旦前記コネクタと前記リンクサポートとの間のいわゆる主連結が完了すると、前記ロッキング連結は、前記主連結方向と実質的に直交する方向に実行されるようになっていることを特徴とする、請求項１０〜１６のいずれかに記載のコネクタ。
18. 前記コネクタと前記リンクサポートとの主連結が一旦完了した後に、前記リンクサポートを位置決めし、かつ横方向にロックできるガイド手段を含むことを特徴とする、請求項１０〜１７のいずれかに記載のコネクタ。
19. 前記ガイド手段は、前記コネクタと前記リンクサポートとの前記主連結方向と実質的に同一の直線方向に、前記リンクサポートに配置された実質的に相補的な形状を有する部分と連結できる少なくとも１つの要素を含むことを特徴とする、請求項１８に記載のコネクタ。
20. 請求項１０〜１９のいずれかに記載の平坦なウィンドスクリーンワイパーブレードと、請求項１１〜２１のいずれかに記載の取り外し自在なコネクタを備えることを特徴とするワインピング装置。
21. 請求項２０に記載のワイピング装置を、少なくとも１つ備えていることを特徴とする自動車。

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