JP5225600B2 - 電動モータ - Google Patents

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本発明は、低速運転と高速運転とに切り替え可能な運転速度切替え式の電動モータに関する。
自動車等の車両には、ウインドシールドガラス(フロントガラス)に付着した雨や雪等の付着物を払拭するためにワイパ装置が設けられる。
このようなワイパ装置は、ガラス面に付着する付着物の量に応じて低速運転と高速運転とに切り替える必要がある。そのため、ワイパ装置の駆動源としては、例えば特許文献1に示されるような、低速運転と高速運転とに運転速度が切替え可能な2極3ブラシ式のブラシ付き直流モータが多く用いられる。
一方、モータを小型化するために、モータ極数つまりモータヨークの内面に固定される界磁部の回転方向に並ぶ磁極数を4極以上に設定するようにした多極モータが知られている。しかしながら、例えば、4極モータでは、アマチュアコアに巻装された各アマチュアコイルに所定の転流タイミングで駆動電流を供給するためには、一対の正極側ブラシと一対の負極側ブラシとをコミュテータ(整流子)に摺接させる必要があるので、ブラシ回りの構造が複雑となり、また、モータの小型化の妨げとなる。
そこで、例えば特許文献2に示される電動モータでは、1つの正極側ブラシとこの正極側ブラシに対して回転方向に90度ずれて配置される1つの負極側ブラシのみをコミュテータに摺接させるとともに、互いに回転方向に180度ずれて配置されるセグメント片同士を接続線(均圧線)により接続することにより、一対のブラシで4極モータを作動させるようにしている。
特開2005−012945号公報 特開2000−166185号公報
しかしながら、特許文献2に示される技術では、アマチュアコイルを短節巻きによりアマチュアコアに巻装するようにしているので、このモータに高速運転用ブラシを追加して速度切替え式とした場合、低速運転時に高速運転用ブラシにより短絡されるアマチュアコイルは通電により電磁力を生じるアマチュアコイルに対して対称な配置とはならない。そのため、通電されたアマチュアコイルが生じる電磁力は回転方向にアンバランスを生じ、これによりアマチュアシャフトに振れ回り力による振動が生じて、モータが騒音を発生することになる。
本発明の目的は、低速運転時にアマチュアコイルが生じる磁気的なアンバランスを抑制して、電動モータの騒音を低減することにある。
本発明の電動モータは、低速運転と高速運転とに切り替え可能な電動モータであって、有底状に形成されたモータヨークと、前記モータヨークに回転自在に収容されるアマチュアシャフトと、回転方向に並ぶ4以上の偶数個の磁極を備え、前記モータヨークの内面に固定される界磁部と、回転方向に並ぶ偶数個のスロットを備え、前記アマチュアシャフトに固定されるアマチュアコアと、回転方向に並ぶ偶数個のセグメント片を備え、前記アマチュアシャフトに固定されるコミュテータと、前記アマチュアコアに全節巻きにより巻装され、両端が互いに隣り合う前記セグメント片に電気的に接続される複数のアマチュアコイルと、前記セグメント片に摺接する共通ブラシと、前記共通ブラシに対して前記磁極の1ピッチ分だけ回転方向にずれた位置で前記セグメント片に摺接し、前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する低速運転用ブラシと、前記低速運転用ブラシに対して回転方向に所定角度ずれた位置で前記セグメント片に摺接し、前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する高速運転用ブラシと、それぞれ互いに前記磁極の2ピッチ分だけ回転方向にずれた前記セグメント片同士を電気的に接続する複数の接続部材とを有し、前記共通ブラシと前記低速運転用ブラシとによる前記アマチュアコイルへの通電時に、前記高速運転用ブラシにより短絡される前記アマチュアコイルを前記高速運転用ブラシと前記アマチュアシャフトの軸心とを結ぶ直線を挟んで対称に配置することを特徴とする。
本発明の電動モータは、低速運転と高速運転とに切り替え可能な電動モータであって、有底状に形成されたモータヨークと、前記モータヨークに回転自在に収容されるアマチュアシャフトと、回転方向に並ぶ4以上の偶数個の磁極を備え、前記モータヨークの内面に固定される界磁部と、回転方向に並ぶ偶数個のスロットを備え、前記アマチュアシャフトに固定されるアマチュアコアと、回転方向に並ぶ偶数個のセグメント片を備え、前記アマチュアシャフトに固定されるコミュテータと、前記アマチュアコアに全節巻きにより巻装され、両端が互いに隣り合う前記セグメント片に電気的に接続される複数のアマチュアコイルと、それぞれ互いに前記磁極の2ピッチ分だけ回転方向にずれた位置で前記セグメント片に摺接する複数の共通ブラシと、それぞれ前記共通ブラシに対して前記磁極の1ピッチ分だけ回転方向にずれた位置で前記セグメント片に摺接し、前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する複数の低速運転用ブラシと、いずれかの前記低速運転用ブラシに対して回転方向に所定角度ずれた位置で前記セグメント片に摺接し、複数の前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する1つの高速運転用ブラシとを有し、複数の前記共通ブラシと複数の前記低速運転用ブラシとによる前記アマチュアコイルへの通電時に、前記高速運転用ブラシにより短絡される前記アマチュアコイルを前記高速運転用ブラシと前記アマチュアシャフトの軸心とを結ぶ直線を挟んで対称に配置することを特徴とする。
本発明によれば、アマチュアコアに全節巻きによりアマチュアコイルを巻装するようにしたので、低速運転時に高速運転用ブラシにより短絡されるアマチュアコイルを通電により電磁力を生じるアマチュアコイルに対して対称な配置とすることができる。したがって、通電されたアマチュアコイルが生じる電磁力を回転方向にバランスさせることによりアマチュアシャフトの振れ回り力による振動を抑制して、電動モータが生じる騒音を低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパモータを備えたワイパ装置の概略を示す説明図である。
図1に示す車両11には、ウインドシールドガラス(フロントガラス)12に付着した雨水等を払拭して運転者の視界を確保するために、ワイパ装置13が設けられる。このワイパ装置13は所謂タンデム式となっており、車体14に回転自在に支持される2つのワイパ軸15a,15bにはそれぞれワイパアーム16a,16bが取り付けられる。各ワイパアーム16a,16bの先端にはそれぞれワイパブレード17a,17bが取り付けられ、これらのワイパブレード17a,17bはワイパアーム16a,16bに内装された図示しないスプリングにより付勢されてウインドシールドガラス12に弾圧的に接触する。
ワイパ装置13には、その駆動源として、電動モータとしてのワイパモータ18が設けられる。
このワイパモータ18は出力軸18aを備え、出力軸18aはリンク機構19を介してワイパ軸15a,15bに連結される。ワイパモータ18が作動すると、その動力がリンク機構19を介して各ワイパ軸15a,15bに伝達され、ワイパアーム16a,16bが所定の角度範囲で揺動する。これにより、ワイパブレード17a,17bが上反転位置と下反転位置との間の払拭範囲12a,12bでガラス面上を揺動し、ウインドシールドガラス12が払拭される。また、ワイパモータ18は、ワイパアーム16a,16bの作動モードを高速モードと低速モードとに切り替えるために、低速運転と高速運転の2段階にその運転速度(作動速度)を切り替えることができるようになっている。
図2は図1に示すワイパモータの詳細を示す断面図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う断面図、図4は図2に示すワイパモータの回路図である。
図2、図3に示すように、このワイパモータ18は鋼材により底付き円筒形状(有底状)に形成されるモータヨーク(継鉄)21を備え、このモータヨーク21の内面にはそれぞれ断面円弧状(セグメント形)に形成された4つのマグネット22がN極とS極が交互に並ぶように回転方向(周方向)に等間隔に並べてモータヨーク21の内周面に固定される。これらのマグネット22は、モータヨーク21の内面に回転方向に等間隔に並ぶ4つの磁極を備えた界磁部を構成する。
モータヨーク21の内部にはアマチュア(電機子)23が設けられる。アマチュア23はアマチュアシャフト24を備え、このアマチュアシャフト24は軸受25によりモータヨーク21に回転自在に支持される。これにより、アマチュアシャフト24つまりアマチュア23はモータヨーク21に回転自在に収容される。
なお、符号26はアマチュアシャフト24を軸方向に支持する支持球であり、この支持球26により、アマチュアシャフト24の軸方向への移動が規制される。
アマチュアシャフト24にはアマチュアコア27が固定される。アマチュアコア27は回転方向に並ぶ16個のスロット27aを備え、モータヨーク21の内部に位置してその外周面は微小隙間(エアギャップ)を介してマグネット22と対向している。
また、アマチュアシャフト24には、アマチュアコア27に隣接してコミュテータ(整流子)28が固定される。このコミュテータ28は、互いに絶縁された状態で回転方向に並べて配置される16個のセグメント片(整流子片)28aを備えている。
図4に示すように、アマチュアコア27には、全節巻きにより16個のアマチュアコイル31が巻装される。これらのアマチュアコイル31は、磁極ピッチ(隣り合うマグネット22の周方向の中心間距離)と等しい間隔のスロット間つまり3つのスロット27aを跨いだスロット間に導線を巻き付けるとともに、これを順次隣接するスロット間で行うことにより、当該アマチュアコア27に装着される。また、各アマチュアコイル31の両端は、それぞれコミュテータ28の互いに隣り合うセグメント片28aに電気的に接続される。
このワイパモータ18には、アマチュアコイル31に駆動電流を供給して当該ワイパモータ18を低速運転させるために、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33とが設けられる。
図3に示すように、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33は、互いに回転方向に磁極の1ピッチ分つまり回転方向に90度ずれて配置され、それぞれブラシホルダ34に支持されるとともにスプリング35により付勢された状態でコミュテータ28つまりセグメント片28aに摺接する。
共通ブラシ32はその極性が正極(プラス極)、低速運転用ブラシ33はその極性が負極(マイナス極)とされ、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33とが対となってアマチュアコイル31に駆動電流を供給することができるようになっている。
一方、このワイパモータ18には、当該ワイパモータ18の運転速度を切替え可能とするために、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33に加えて、高速運転用ブラシ36が設けられる。
図3に示すように、高速運転用ブラシ36は、低速運転用ブラシ33に対して回転方向に所定角度ずれて配置され、ブラシホルダ34に支持されるとともにスプリング35により付勢された状態でセグメント片28aに摺接する。図示する場合では、高速運転用ブラシ36は、共通ブラシ32に対してアマチュアシャフト24の軸心を中心として回転方向に鋭角にずれるとともに低速運転用ブラシ33に対しては回転方向に鈍角にずれて配置される。
高速運転用ブラシ36はその極性が負極(マイナス極)とされ、共通ブラシ32と対となってアマチュアコイル31に駆動電流を供給することができるようになっている。
図5(a)〜(c)は高速運転用ブラシの配置の変形例を示す説明図であり、高速運転用ブラシ36は、図3に示す位置に限らず、図5(a)に示すように、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33の両方に対して回転方向に鋭角にずれる位置、つまり図3に示す高速運転用ブラシ36の位置に対して共通ブラシ32とアマチュアシャフト24の軸心とを通る線分に対して対称な位置に配置するようにしてもよい。
また、図5(b)に示すように、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33の両方に対して回転方向に鈍角にずれる位置、つまり図3に示す高速運転用ブラシ36の位置に対して低速運転用ブラシ33とアマチュアシャフト24の軸心とを通る線分に対して対称な位置に高速運転用ブラシ36を配置するようにしてもよい。
さらに、図5(c)に示すように、共通ブラシ32に対して回転方向に鈍角にずれるとともに低速運転用ブラシ33に対して回転方向に鋭角にずれる位置、つまり図3に示す高速運転用ブラシ36の位置に対してアマチュアシャフト24の軸心を中心とした点対称な位置に高速運転用ブラシ36を配置するようにしてもよい。
図4に示すように、このワイパモータ18では、4極の界磁部に対して共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33または高速運転用ブラシ36の一対のブラシでワイパモータ18の作動を可能とするために、互いに回転方向に磁極の2ピッチ分つまり180度ずれて配置されるセグメント片28a同士を、それぞれ接続部材としての接続線41により電気的に接続するようにしている。これにより、共通ブラシ32といずれか一方の運転用ブラシ33,36の一対のブラシからセグメント片28aを介して駆動電流が供給されると、複数の接続線41により互いに回転方向に180度ずれたセグメント片28a同士が等電位とされ、アマチュアコイル31に4極に対応した転流が行われて、このワイパモータ18を作動させることができる。
このような構成により、界磁部を4極としても、一対のブラシによりワイパモータ18を作動させることができ、ブラシホルダ34への高速運転用ブラシ36の配置位置を図3または図5に示す各位置に設定するなど、各ブラシ32,33,36のレイアウト性を高めることができる。また、共通ブラシ32と対となってアマチュアコイル31に駆動電流を供給するブラシを低速運転用ブラシ33と高速運転用ブラシ36とに選択的に切り替えることにより、ワイパモータ18の作動モードを低速運転と高速運転とに切り替えることができる。
なお、高速運転とはアマチュアシャフト24の回転数が低速運転時におけるアマチュアシャフト24の回転数よりも高くなる運転状態のことである。
図2に示すように、このワイパモータ18には、アマチュアシャフト24の回転を減速して出力軸18aから出力するために、減速機50が設けられる。
減速機50はモータヨーク21に固定されるギアケース51を備え、ギアケース51には減速機構52が収容される。減速機構52はギアケース51の内部に突出するアマチュアシャフト24の外周面に一体形成されるウォーム53とウォーム53に噛み合うウォームホイル54とを備え、ウォームホイル54の軸心に出力軸18aが固定される。これにより、アマチュアシャフト24の回転は減速機構52により所定の回転数にまで減速して出力軸18aから出力される。
また、ギアケース51の内部には、ワイパモータ18の作動を制御する制御基板55が収容される。この制御基板55は配線により図示しないワイパスイッチや車載されたバッテリ(電源)等に接続され、運転者等によりワイパスイッチが操作されると、この制御基板55から各ブラシ32,33,36に駆動電流が供給される。また、制御基板55にはアマチュアシャフト24に固定される回転検出用マグネット56に対向するホールセンサ(不図示)が装着され、このホールセンサにより検出されるアマチュアシャフト24の回転数に基づいてワイパモータ18の作動制御が行われる。
このワイパモータ18では、アマチュアコイル31を全節巻きによりアマチュアコア27に巻装するようにしたので、このワイパモータ18が低速運転しているときに高速運転用ブラシ36により短絡されるアマチュアコイル31を通電により電磁力を生じるアマチュアコイル31に対して対称な配置として、アマチュア23が生じる電磁力を回転方向にバランスさせることができる。
つまり、図3に示すように、制御基板55から正極である共通ブラシ32と負極である低速運転用ブラシ33とを介してアマチュアコイル31に駆動電流が供給される低速運転時に、高速運転用ブラシ36が隣り合うセグメント片28aにこれらを跨いで摺接すると、当該セグメント片28aに両端が接続されるアマチュアコイル31と当該セグメント片28aに接続線41により電気的に接続される各セグメント片28aに両端が接続されるアマチュアコイル31とが短絡される。このとき、各アマチュアコイル31はアマチュアコア27に全節巻きにより巻装されるので、当該短絡されたアマチュアコイル31は、図3において黒く塗り潰して示すように、それぞれ高速運転用ブラシ36の軸心とアマチュアシャフト24の軸心とを結ぶ直線Lを挟んで対称なスロット27aに装着され、当該直線Lを挟んで対称に配置される。つまり、当該短絡されたアマチュアコイル31が収容される一対のスロット27aを結ぶ線分は直線Lに直交する。したがって、高速運転用ブラシ36により短絡されるアマチュアコイル31は、通電により一方の極性の電磁力を生じるアマチュアコイル31(図3中×を付して示す)と他方の極性の電磁力を生じるアマチュアコイル31(図3中黒点を付して示す)とに対して磁気的にバランスされた位置に配置されることになり、これら通電されたアマチュアコイル31が生じる電磁力を回転方向にバランスさせることができる。
このように、このワイパモータ18では、低速運転時に高速運転用ブラシ36により短絡されるアマチュアコイル31を通電により電磁力を生じるアマチュアコイル31に対して対称な配置とすることができるので、通電されたアマチュアコイル31が生じる電磁力を回転方向にバランスさせてアマチュアシャフト24の振れ回り力による振動を抑制し、これにより、ワイパモータ18が生じる騒音を低減させることができる。
図6、図7は本発明の他の実施の形態であるワイパモータの回路図である。
図3に示すワイパモータ18では、互いに180度ずれて配置されるコミュテータ28の各セグメント片28a同士を接続線41により接続して、4極の界磁部を有するワイパモータ18を一対のブラシで作動させるようにしているが、図6に示すように、接続線41を用いず、一対の共通ブラシ32と一対の低速運転用ブラシ33および1つの高速運転用ブラシ36とをコミュテータ28に摺接させるようにしてもよい。この場合、共通ブラシ32は互いに磁極の2ピッチ分だけ回転方向にずれるように当該回転方向に並べて配置され、低速運転用ブラシ33は各共通ブラシ32に対して磁極の1ピッチ分だけ回転方向にずれて配置され、高速運転用ブラシ36はいずれかの低速運転用ブラシ33に対して回転方向に所定角度ずれて配置される。これにより、4つのブラシ32,33を介して4極に対応した駆動電流が各アマチュアコイル31に供給され、ワイパモータ18を作動させることができる。
また、図3に示す場合では界磁部は4極とされるが、これに限らず、例えば図7に示すように、モータヨーク21の内周面に回転方向に並ぶ2個のマグネット22を固定して界磁部を2極とし、これを共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33または高速運転用ブラシ36により作動させるようにしてもよい。この場合、共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33とはアマチュアシャフト24の軸心を中心として点対称に配置され、高速運転用ブラシ36は低速運転用ブラシ33に対して回転方向に所定角度ずれて配置される。
図6、図7に示す場合においても、アマチュアコイル31はアマチュアコア27に全節巻きにより巻装される。これにより、低速運転時に高速運転用ブラシ36により短絡されるアマチュアコイル31は、図3に示す場合と同様に、通電により電磁力を生じるアマチュアコイル31に対して対称に配置されることになり、通電されたアマチュアコイル31が生じる電磁力を回転方向にバランスさせてアマチュアシャフト24の振れ回り力による振動を抑制することができる。
なお、図6、図7においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明の電動モータをワイパ装置13の駆動源となるワイパモータ18に適用した場合を示しているが、これに限らず、他の用途に用いられる電動モータに本発明を適用してもよい。
また、前記実施の形態においては、モータ極数つまり界磁部の極数は2極または4極とされているが、これに限らず、4極以上で偶数個であればよい。界磁部を4極以上とした場合には、これに応じて、それぞれ極数の半数個の共通ブラシ32と低速運転用ブラシ33とが設けられる。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを備えたワイパ装置の概略を示す説明図である。 図1に示すワイパモータの詳細を示す断面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図2に示すワイパモータの回路図である。 (a)〜(c)は高速運転用ブラシの配置の変形例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態であるワイパモータの回路図である。 本発明の他の実施の形態であるワイパモータの回路図である。
符号の説明
11 車両
12 ウインドシールドガラス
12a,12b 払拭範囲
13 ワイパ装置
14 車体
15a,15b ワイパ軸
16a,16b ワイパアーム
17a,17b ワイパブレード
18 ワイパモータ(電動モータ)
18a 出力軸
19 リンク機構
21 モータヨーク
22 マグネット(界磁部)
23 アマチュア
24 アマチュアシャフト
25 軸受
26 支持球
27 アマチュアコア
27a スロット
28 コミュテータ
28a セグメント片
31 アマチュアコイル
32 共通ブラシ
33 低速運転用ブラシ
34 ブラシホルダ
35 スプリング
36 高速運転用ブラシ
41 接続線
50 減速機
51 ギアケース
52 減速機構
53 ウォーム
54 ウォームホイル
55 制御基板
56 回転検出用マグネット
L 直線

Claims (2)

  1. 低速運転と高速運転とに切り替え可能な電動モータであって、
    有底状に形成されたモータヨークと、
    前記モータヨークに回転自在に収容されるアマチュアシャフトと、
    回転方向に並ぶ4以上の偶数個の磁極を備え、前記モータヨークの内面に固定される界磁部と、
    回転方向に並ぶ偶数個のスロットを備え、前記アマチュアシャフトに固定されるアマチュアコアと、
    回転方向に並ぶ偶数個のセグメント片を備え、前記アマチュアシャフトに固定されるコミュテータと、
    前記アマチュアコアに全節巻きにより巻装され、両端が互いに隣り合う前記セグメント片に電気的に接続される複数のアマチュアコイルと、
    前記セグメント片に摺接する共通ブラシと、
    前記共通ブラシに対して前記磁極の1ピッチ分だけ回転方向にずれた位置で前記セグメント片に摺接し、前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する低速運転用ブラシと、
    前記低速運転用ブラシに対して回転方向に所定角度ずれた位置で前記セグメント片に摺接し、前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する高速運転用ブラシと、
    それぞれ互いに前記磁極の2ピッチ分だけ回転方向にずれた前記セグメント片同士を電気的に接続する複数の接続部材とを有し、
    前記共通ブラシと前記低速運転用ブラシとによる前記アマチュアコイルへの通電時に、前記高速運転用ブラシにより短絡される前記アマチュアコイルを前記高速運転用ブラシと前記アマチュアシャフトの軸心とを結ぶ直線を挟んで対称に配置することを特徴とする電動モータ。
  2. 低速運転と高速運転とに切り替え可能な電動モータであって、
    有底状に形成されたモータヨークと、
    前記モータヨークに回転自在に収容されるアマチュアシャフトと、
    回転方向に並ぶ4以上の偶数個の磁極を備え、前記モータヨークの内面に固定される界磁部と、
    回転方向に並ぶ偶数個のスロットを備え、前記アマチュアシャフトに固定されるアマチュアコアと、
    回転方向に並ぶ偶数個のセグメント片を備え、前記アマチュアシャフトに固定されるコミュテータと、
    前記アマチュアコアに全節巻きにより巻装され、両端が互いに隣り合う前記セグメント片に電気的に接続される複数のアマチュアコイルと、
    それぞれ互いに前記磁極の2ピッチ分だけ回転方向にずれた位置で前記セグメント片に摺接する複数の共通ブラシと、
    それぞれ前記共通ブラシに対して前記磁極の1ピッチ分だけ回転方向にずれた位置で前記セグメント片に摺接し、前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する複数の低速運転用ブラシと、
    いずれかの前記低速運転用ブラシに対して回転方向に所定角度ずれた位置で前記セグメント片に摺接し、複数の前記共通ブラシと対になって前記アマチュアコイルに駆動電流を供給する1つの高速運転用ブラシとを有し、
    複数の前記共通ブラシと複数の前記低速運転用ブラシとによる前記アマチュアコイルへの通電時に、前記高速運転用ブラシにより短絡される前記アマチュアコイルを前記高速運転用ブラシと前記アマチュアシャフトの軸心とを結ぶ直線を挟んで対称に配置することを特徴とする電動モータ。
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