JP5222816B2 - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップ装置およびそれを搭載した光ディスク装置に関する。
本技術に関する背景技術として、例えば特開2004−281026号公報(特許文献1)がある。本公報には、課題として「光記憶媒体のトラックである溝を作成するときに誤差が有り、TE信号振幅が変動する光記憶媒体を用いた場合に、TE信号振幅の変動を低減する」と記載があり、解決手段として「所望のトラックにビームを照射させる制御を行うための信号であるトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段とを用い、前記光検出手段は複数の受光部を有し、前記複数のビームは、トラックと直交する方向の異なる位置を照射し、前記トラッキング誤差信号生成手段は、前記受光部から出力される信号を作動演算してプッシュプル信号を生成し、前記複数のビームから得られる信号を操作する」と記載がある。
特開2004−281026
光学的記録情報媒体(以下、光ディスクと略す。)を記録再生するのに必要となるサーボ技術に関して、光ディスク上に集光されたスポットをトラックの所定位置に追従させるために、トラッキング誤差信号と呼ばれるサーボ制御信号が必要である。トラッキング誤差信号検出方式の中で、記録系メディアにおいては通常プッシュプル方式が使用される。
プッシュプル方式において、往路系で光束をメインビームと2つのサブビームに分けて、記録面上でメインビームとサブビームを1/2トラックピッチだけずらして入射することで、メインビームとサブビームの出力信号を演算する際に信号のオフセット成分のみを差し引く、いわゆるディファレンシャルプッシュプル方式(以下、DPP方式と略す。)が知られている。
上記DPP方式は3ビームによって実現するため、3ビームDPP方式と呼ぶ。一方、1ビームのままで復路系においてビーム分割素子を用いて光束を分割して、演算の際にオフセット成分をキャンセルする、いわゆる1ビームDPP方式がある。
さて、特許文献1では、3ビームDPP方式に関する技術が記載されており、サブビームの中央付近の領域を使用しない、もしくは相殺するような構成にして、変動の少ないTESを検出する構成となっている(例えば特許文献1、図7および図8参照)。しかし、3ビームDPP方式は他層迷光を回避する構成となっていないため、例えば光ディスク記録容量の大容量化のために多層膜となったときに、他層迷光の干渉によってDPP信号の変動が大きくなる課題がある。
また、特許文献1は1ビームDPP方式に関する技術も記載されており、0次光でフォーカス誤差信号を検出するための受光面を光軸中心上に配置して、±1次光でトラッキング誤差信号を検出するための受光面を配置してDPP信号の演算を行っている(例えば特許文献1、図22および図24参照)。しかし、DPP信号の変動を小さくするために0次光の他層迷光を回避するように±1次回折光の受光面を配置する必要があるので、光検出器のサイズが大きくなってしまう課題がある。
上記目的は、その一例として特許請求の範囲に記載する構成により達成できる。
本発明によれば、1ビームDPP方式において従来よりも安定したトラッキング誤差信号を得られる光ピックアップ装置およびそれを搭載した光ディスク装置を提供できる。
実施例1において、本発明に従う光ピックアップ装置の光学系を示した図である。 実施例1において、本発明に従う光ピックアップ装置の回折格子を示した図である。 実施例1において、本発明に従う光ピックアップ装置の光検出器の受光面構成を示した図である。 多層化された光ディスクに入射した光束の光路を示した図である。 実施例1において、2層光ディスクからの他層迷光の形状を示した図である。 オフセット信号領域の回折光が受光面に入射したときの他層迷光を示した図である。 実施例1における、オフセット信号を検出する最適な受光面構成と他層迷光の関係を説明する図である。 PP信号領域の回折光が受光面に入射したときの他層迷光を示した図である。 PP信号領域の最適な受光面構成と他層迷光の関係を説明する図である。 回折格子の格子ピッチと回折光が入射する光検出器上の受光面位置の関係を説明する図である。 光軸に対して対称性を持つ受光面の有意性を説明する図である。 実施例1において、本発明に従う光ピックアップ装置の他の光学系を示した図である。 実施例1において、本発明に従う光ピックアップ装置の他の回折格子を示した図である。 実施例2において、本発明に従う光ピックアップ装置の光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例2における、オフセット信号を検出する最適な受光面構成と他層迷光の関係を説明する図である。 実施例2において、2層光ディスクからの他層迷光の形状を示した図である。 実施例3において、本発明に従う光ピックアップ装置の光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例3において、本発明に従う光ピックアップ装置の回折格子を示した図である。 実施例3において、2層光ディスクからの他層迷光の形状を示した図である。 実施例3において、本発明に従う光ピックアップ装置の他の光検出器の受光面構成を示した図である。 実施例4において、光ピックアップ装置を搭載した光情報再生装置また光情報記録再生装置の概略ブロック図を示した図である。
本発明を適用した光ピックアップおよび光ディスク装置について、以下実施例にて説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る光ピックアップ装置の光学系を示している。ここでは記録方式について特に記さないが、BDやDVDや他の記録方式であってもなんら構わない。
レーザ光源11から光束が発散光として出射される。半導体レーザは直線偏光の光束を出射するのが一般的であり、レーザ光源11からも直線偏光の光束を出射することを想定する。なお、レーザ光源11から出射された光束の中心光路(以下、光軸と略す。)を鎖線で図示した。
レーザ光源11から出射された光束は、偏光ビームスプリッタ(以下、PBSと略す。)12を反射する。ただし、一部の光束はPBS12を透過し、フロントモニタ13に入射する。一般的に光ディスクの記録再生動作の精度を良くするためには、光ディスクに照射される光束の光量を所望の値に制御することが必須となる。フロントモニタ13はレーザ光源からの光量変化を制御回路にフィードバックすることにより、光束の光量を制御することを可能とする。
PBS12を反射した光束は、コリメートレンズ14によって略平行な光束に変換される。コリメートレンズ14を透過した光束は、偏光性回折格子15を透過し、ビームエキスパンダ16に入射する。ビームエキスパンダ16は、光軸と平行な方向にシフトすることで、光束の収束・発散状態を変え、光ディスクのカバー層厚み誤差による球面収差を補正することを可能とする。
ビームエキスパンダ16を透過した光束は、1/4波長板17を透過、立ち上げミラー18を反射後、アクチュエータ19に搭載された対物レンズ20を透過して、光ディスクの記録層上(図示せず)に集光される。
光ディスクの記録層上より反射した光束は、対物レンズ20、立ち上げミラー18、1/4波長板17、ビームエキスパンダ16を透過し、偏光性回折格子15に入射する。偏光性回折格子とは、所定の方向の直線偏光の光束を回折し、その方向と直交する方向の直線偏光の光束を透過する機能を持つ回折格子である。本実施例における偏光性回折格子15は光束を複数の領域に分割し、分割された光束は、コリメータレンズ14、PBS12を透過して、光検出器21上に集光する。
光検出器21上は、回折によって複数に分割された各光束がそれぞれ集光できるような複数の受光面で構成されており、受光面に照射された光量に従って再生信号であるRF信号やフォーカス誤差信号やトラッキング誤差信号などが生成される。
なお、1/4波長板17は、光ディスクで反射した光束が偏光性回折格子15に再び入射する前に透過すればよいため、図1の位置には限定されない。
図2は、図1における偏光性回折格子15の構成の一例となっている。偏光性回折格子15は、実線によって15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Iの9個の領域に分かれており、それぞれ所定の方向へ光束を回折する。破線は光束の外形を示す。また、斜線部は光ディスクでの回折によって生じるプッシュプル成分のパターンを表したものである。すなわち、領域15A〜15Dからはプッシュプル成分を含んだ回折光が出射し、領域15E〜15Hおよび15IはDC成分のみの回折光が出射する。
図3は、図1における光検出器21の構成の一例となっている。図2で示した偏光性回折格子15の領域15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Iを回折した光束の+1次回折光は、それぞれ受光面A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1に入射し、−1次回折光は、それぞれ受光面MN間の暗線部、KL間の暗線部、NO間の暗線部、JK間の暗線部、E2、F2、G2、H2に入射する。
各受光面に入射した信号光より、フォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、再生信号であるRF信号を生成する。
受光面A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1、E2、F2、G2、H2、J、K、L、M、N、Oで検出して得られる信号を、順にa1、b1、c1、d1、e1、f1、g1、h1、i1、e2、f2、g2、h2、j、k、l、m、n、oとする。
トラッキング誤差信号の検出にはDPP方式を使用するが、プッシュプル成分を含んだ信号a1〜d1のみで生成しても、対物レンズが光ディスク半径方向であるラジアル方向(以下、Rad方向と略す。)にレンズシフトしたときに、図2中の左右の光量アンバランスによって直流成分のオフセットが発生してしまう。そこで、オフセット成分のみの信号e2〜h2を用いて、オフセットをキャンセルする演算を行う。なお、信号e1〜h1は再生信号に使用するためプッシュプル信号に加えることとする。プッシュプル成分を含んだ信号をプッシュプル信号(以下PP信号と略す。)、オフセット成分のみの信号をオフセット信号とすると、トラッキング誤差信号は以下の演算式となる。
Figure 0005222816
ここで、数1のktは、対物レンズがレンズシフトした際に、式中第1項の信号に含まれるオフセット成分と、式中第2項の信号に含まれるオフセット成分とを補正するための係数である。このような演算を行うことによって、対物レンズがレンズシフトした際であってもオフセットのない安定したトラッキング誤差信号を生成することが可能である。
また、偏光性回折格子15の各領域の分光比は、例えば領域15I以外の領域は、0次光:+1次光:−1次光=0:7:3とする。また、領域15Iは、0次光:+1次光:−1次光=0:1:0とする。このように、+1次光と−1次光の分光比が異なるように、回折格子の格子溝形状を形成することをブレーズ化という。ブレーズ化する理由は、再生信号を+1次光の総和で生成するので、再生信号の光量を多くとりノイズを低減するために、再生信号に寄与しないフォーカス誤差信号に関する光量を小さくしているからである。入射して得られた信号を用いて、フォーカス誤差信号および再生信号であるRF信号は、以下の演算式より生成する。
Figure 0005222816
フォーカス誤差信号は−1次回折光が用いられている。なお、フォーカス誤差信号検出方式はナイフエッジ法を用いているが、本方式は公知であるため説明は省略する。
さて、多層化された光ディスクを用いて各記録層に光束を集光するとき、光量の一部は対象となる記録層で反射せず、対象ではない記録層で反射される。そのため、対象となる記録層で反射された所望の信号光束だけでなく、対象外の記録層で反射された不要光束まで光検出器の各受光面に入射してしまうという問題がある。不要光束、つまり迷光が受光面に入射すると、結果的に信号に不要なノイズが漏れ込んでしまうことになるため、他層からの迷光が受光面に入らないようにすることが必要である。
図2、図3で示した偏光性回折格子15および光検出器21は、多層光ディスクで課題となる迷光問題を解決する構成となっている。図4に示すような2層光ディスク30を例にとって説明する。
図4(a)は、奥(図中の上側)の記録層31に集光した場合、つまり記録層31が対象層で、手前(図中の下側)の記録層32が対象外の層となる場合を示す。このとき、2層光ディスク30に入射した光束は、手前の記録層32を透過して奥の記録層31に集光され、信号光束33として反射されるが、一部の光束は手前の記録層32で反射され、不要光束34となる。
一方、図4(b)は、手前の記録層32に集光した場合、つまり記録層32が対象層で、奥の記録層31が対象外の層となる場合を示す。このとき、2層光ディスク30に入射した光束は、手前の記録層32にて反射され信号光束33となるが、一部の光束は手前の記録層32を透過し、奥の記録層31で反射され、不要光束35となる。
図5(a)は、図4(a)のように奥の記録層31に集光したとき、手前の記録層32からの迷光(不要光束)が図3に示した光検出器上に入射したときの様子を示したものである。黒点は偏光性回折格子15で回折した信号光を、斜線部は手前の記録層からの迷光を示している。この場合、信号光は光検出器21上に集光するために各受光面に絞られて入射するが、不要光束34は非収束光となるため、偏光性回折格子15で回折された迷光は集光することなくデフォーカスして光検出器21上に入射し、図5(a)のような迷光パターンとなる。なお、偏光性回折格子15の領域15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Iから回折された+1次光の迷光を、順にA1a、B1a、C1a、D1a、E1a、F1a、G1a、H1a、I1aとし、−1次光の迷光を、順にA2a、B2a、C2a、D2a、E2a、F2a、G2a、H2aとする。
同様に図5(b)は、図4(b)のように手前の記録層32に集光したとき、奥の記録層31からの迷光(不要光束)が図3に示した光検出器上に入射したときの様子を示したものである。黒点は偏光性回折格子15で回折した信号光を、点線部は奥の記録層からの迷光を示している。この場合、信号光は光検出器21上に集光するために各受光面に絞られて入射するが、不要光束35は非収束光となるため、偏光性回折格子15で回折された迷光は光検出器21の手前で集光した後にデフォーカスして光検出器21上に入射し、図5(b)のような迷光パターンとなる。なお、偏光性回折格子15の領域15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Iから回折された+1次光の迷光を、順にA1b、B1b、C1b、D1b、E1b、F1b、G1b、H1b、I1bとし、−1次光の迷光を、順にA2b、B2b、C2b、D2b、E2b、F2b、G2b、H2bとする。
偏光性回折格子15の領域15A、15B、15C、15Dで回折した不要光束は、受光面から外れてディスク半径方向にデフォーカスして入射する。このため、不要光束を回避するためには、領域15A、15B、15C、15Dで回折した信号光が入射する受光面は、ディスク半径方向に複数個配置しないことが必要である。また、領域15E、15F、15G、15Hで回折した不要光束は、受光面から外れてディスク接線方向にデフォーカスして入射する。このため、不要光束を回避するためには、領域15E、15F、15G、15Hで回折した信号光が入射する受光面は、ディスク接線方向に複数個配置しないことが必要である。
従って、光検出器21の構成を図3のようにすることで、図5(a)および図5(b)のように、各受光面上に他層迷光を入らないようにすることができ、ノイズ漏れ込みの問題は解決できる。これについての詳細は、図6から図9を用いて用いて後述する。
図6は、図2の偏光性回折格子15の領域15Eで回折した−1次回折光が入射する、オフセット信号を検出する受光面61(図3の受光面E2に相当)と、他層迷光の関係を示したものである。斜線部で示した他層迷光61aおよび点線部で示した他層迷光61bは、図4のような2層ディスクを仮定するとき、各記録層に集光したときの対象外の記録層から受光面61に対して入射した様子を示している。なお他層迷光61aと61bは、対象となる記録層が異なるので同時には発生していない。
また、対物レンズをRad方向に変位させる、いわゆるレンズシフトを行うとき、他層迷光は受光面に対してRad方向にシフトする。つまり図6より図中の60の方向に他層迷光61a、61bはシフトする。オフセット信号を検出する受光面に対しては、図6のような他層迷光が見られるので、これら迷光を回避する受光面構成が必要となる。
図7はオフセット信号を検出する4個の受光面の最適な組み合わせを示したものである。図2より、オフセット信号を回折する領域は15E、15F、15G、15Hの4ヶ所あるため、受光面も図7のように受光面61、受光面62、受光面63、受光面64の4面を設ける。また2層ディスク30を仮定したときの受光面61、受光面62、受光面63、受光面64対する他層迷光を、それぞれ61aおよび61b、62aおよび62b、63aおよび63b、64aおよび64bとする。
このとき、Rad方向およびTan方向に2個ずつ配置する、すなわち田の字型の受光面は、Tan方向に互いに隣接して配置しているため、図7(a)および(b)のように他層迷光を回避することができる構成である。Rad方向に一直線に配置せず、田の字型にする理由については、図11を用いて後述する。また、レンズシフトをしても他層迷光は受光面に対して図中の60の方向に移動するため、迷光を回避することが可能である。
図8は、図2の偏光性回折格子15の領域15Aで回折した+1次回折光が入射する、PP信号を検出する受光面71(図3の受光面A1に相当)と、他層迷光の関係を示したものである。斜線部で示した他層迷光71aおよび点線部で示した他層迷光71bは、図4のような2層ディスクを仮定するとき、各記録層に集光したときの対象外の記録層から受光面71に対して入射した様子を示している。なお他層迷光71aと71bは、対象となる記録層が異なるので同時には発生していない。
また、対物レンズをRad方向に変位させる、いわゆるレンズシフトを行うとき、他層迷光は受光面に対してRad方向にシフトする。図6のときは異なり、図8では大きくレンズシフトすると他層迷光が受光面に入ってしまう懸念がある。
そこで、図9のように受光面71、受光面72、受光面73、受光面74の4面を、Tan方向に一直線に配置する受光面構成とする。このとき受光面71〜74に対する他層迷光71a〜74aおよび71b〜74bは図9(a)および(b)に示したとおり受光面に入らず、かつレンズシフトに対しても、受光面に迷光が最も入らない。例えば受光面をRad方向、つまり図中の左右方向に並べると、レンズシフトに対しては図9よりも小さいレンズシフト量で他層迷光が受光面に入ることになるため、PP信号を検出する受光面構成は、図9のようにTan方向に一直線に配置することが効果的に他層迷光を避けられる構成である。
以上より、図7および図9を満たした図3のような光検出器21は、効果的に信号光と迷光を分離することが可能な構成となっている。
さて、図2のように偏光性回折格子15を用いて領域ごとに光束を分けるとき、光検出器上の受光面位置が異なるために回折格子領域ごとに分光比のばらつきが生じる問題がある。
図10は回折格子80で回折された光束が光検出器81に入射するときの回折角と入射位置を簡単に示したものである。いま図10のように、回折角θ1で回折した光束が光検出器81上の受光面83に入射し、回折角θ2で回折した光束が光検出器81上の受光面84に入射するとする。このとき回折角θと受光面の光軸中心82からの距離は相関がある。図6においてはθ1<θ2であるので、受光面84は受光面83よりも光検出器81の光軸中心82から離れた位置にある。
また、回折格子で回折された光は、光の回折原理より以下の関係式が成り立つ。
Figure 0005222816
数3において、dは回折格子の格子ピッチ、θは回折格子を出射したときの回折角、λは入射光束の波長、mは回折次数をそれぞれ示す。数3より、同一波長の光が回折格子に入射したときの同じ次数の回折光を観測するとき、格子ピッチdと回折角θは反比例する。従って、図10および数3より受光面位置によって回折格子の格子ピッチは異なることがわかる。
実際、回折格子を製造すると、格子ピッチに依存した格子溝深さの製造誤差が発生する。回折格子の分光比は格子溝深さに依存するため、この製造上の誤差により、結果的に検出信号にばらつきが生じることが課題となる。
特に、図2の偏光性回折格子15においては、領域15I以外の領域は再生信号の光量を多く取るために、ブレーズ化により0次光:+1次光:−1次光=0:7:3としている。このため、トラッキング誤差信号のオフセット成分をキャンセルするために必要となるオフセット信号は、−1次光を用いているので光量が小さく、その分演算処理で増幅して信号を生成しているので格子溝深さの製造誤差の影響を受けやすく、分光比のばらつきによる信号のばらつきが顕著になりやすい。
しかし、反対に格子ピッチが同じであれば同様の格子溝深さの製造誤差が発生するため、これを利用することでオフセットをキャンセルすることが可能となる。
図11は、図7で示したオフセット信号を検出する田の字型の受光面に関して、光軸中心65からの距離を示したものである。受光面61と63の光軸中心65からの距離はw1で等しく、受光面62と64の光軸中心65からの距離はw2で等しい。よって、受光面61と63に入射する光束の格子領域の格子ピッチは同じとなり、受光面62と64に入射する光束の格子領域の格子ピッチも同じとなる。つまり、受光面61と63の分光比による信号ばらつきおよび受光面62と64の分光比による信号ばらつきは同程度なので、差動をとる組み合わせで演算すれば、オフセット成分をキャンセルすることが可能である。例えば、受光面61と受光面62に図2の領域15Eと15Fからの回折光が入射し、受光面63と受光面64に図2の領域15Gと15Hからの回折光が入射するようにすると、回折格子の分光比ばらつきによって生じるオフセットをキャンセルすることができる。
以上より、オフセット信号を検出する受光面は図11のような対称性を持った構成および組み合わせにすることで、他層迷光を回避し、回折格子の分光比ばらつきで発生するオフセットを最小限に抑えることができる。
2層以上に光ディスクが多層化されたとしても、他層迷光は図5(a)や図5(b)のように受光面I1以外は回避できるため、DPP信号の変動を抑えることが可能である。また、サーボ制御信号や再生信号は+1次光と−1次光で生成しており0次光を使用していないので、0次光の他層迷光がないために受光面は光軸中心65に近いところに配置できる。従って、光検出器21のサイズを小型にすることが可能である。
なお、偏光性回折格子15の位置は、図1に限定されるものではなく、ビームエキスパンダ16よりもレーザ光源11側、すなわち図面中においてビームエキスパンダ16の下側で復路中に配置されていればよい。例えば図12のようにPBS12と光検出器21の間に配置してもなんら問題はない。図12の光学系のとき、回折格子90は復路光学系にしか含まれないので偏光性回折格子15を用いる必要はなく、通常の回折格子を用いてよい。
また、偏光性回折格子15の構成は、図2に限定されるものではなく、例えば図13のような格子パターンであってもなんら問題はない。
図14は、本発明の実施例2に係る光ピックアップ装置の光学系の光検出器を示している。
実施例1との違いは、図3の光検出器21の構成と偏光性回折格子15の領域の回折方向が異なることであるが、それ以外は実施例1と同様の構成である。
偏光性回折格子15は、実施例1と同様で図2のようになっている。偏光性回折格子15によって入射光束は15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Iの9個の領域によってそれぞれ回折され、図14に示した光検出器21に入射する。偏光性回折格子15の領域15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Iを回折した光束の+1次光は、それぞれ受光面A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、I1に入射し、−1次光は、それぞれ受光面NO間の暗線部、JK間の暗線部、MN間の暗線部、KL間の暗線部、E2、F2、G2、H2に入射する。トラッキング誤差信号、フォーカス誤差信号、RF信号を生成する演算式は数1および数2と同様である。また、偏光性回折格子15の各領域の分光比は、実施例1と同様に領域15I以外の領域は、0次光:+1次光:−1次光=0:7:3とし、領域15Iは、0次光:+1次光:−1次光=0:1:0とする。
ここで図14に示した光検出器21の受光面構成と、図3に示した光検出器21の受光面構成とを比較したとき、PP信号を生成する受光面A1〜H1は、光軸中心からRad方向に軸をとったときのTan正方向、つまり図中の上半分に配置され、フォーカス誤差信号およびオフセット信号を生成する受光面J〜OおよびE2〜H2は、光軸中心からRad方向に軸をとったときのTan負方向、つまり図中の下半分に配置されるところが異なる。
オフセット信号を検出する受光面はE2〜H2なので、構成として実施例1の図7ないし図11に提示した田の字型にはなっていない。しかし、図15に示すように図14の光検出器中のオフセット信号を検出する受光面のみを抜き出すと、4つの受光面はRad方向、すなわち図面における左右方向に一直線に配置してあるため、受光面E2〜H2対する他層迷光61a〜64aおよび61b〜64bは、図15(a)および(b)のように受光面に入射しない。またレンズシフトをしても他層迷光は図中の60で示したRad方向に変位するので、受光面に入射しない。
また、受光面E2〜H2は光検出器21の光軸中心65に対して対称性を持って配置される。受光面F2と受光面G2、受光面E2と受光面H2はそれぞれ同距離の関係となるので、回折領域の格子ピッチ、格子の溝深さも同じとなり、受光面F2とG2の分光比ばらつきおよび受光面E2とH2の分光比ばらつきによる信号のばらつきは同程度となる。従って、例えば受光面E2と受光面F2に図2の領域15Eと15Fからの回折光が入射し、受光面G2と受光面H2に図2の領域15Gと15Hからの回折光が入射するような組み合わせとすると、分光比のばらつきがあったとしてもオフセットをキャンセルすることができる。
図16(a)は、図4(a)のように奥の記録層31に集光したとき、手前の記録層32からの迷光(不要光束)が図14に示した光検出器上に入射したときの様子を示したものである。黒点は偏光性回折格子15で回折した信号光を、斜線部は手前の記録層からの迷光を示している。この場合、信号光は光検出器21上に集光するために各受光面に絞られて入射するが、不要光束34は非収束光となるため、偏光性回折格子15で回折された迷光は集光することなくデフォーカスして光検出器21上に入射し、図16(a)のような迷光パターンとなる。なお、偏光性回折格子15から回折された迷光は実施例1と同様のため、詳細は省略する。
同様に図16(b)は、図4(b)のように手前の記録層32に集光したときの、奥の記録層31からの迷光(不要光束)が図14に示した光検出器上に入射したときの様子を示したものである。黒点は偏光性回折格子15で回折した信号光を、点線部は奥の記録層からの迷光を示している。この場合、信号光は光検出器21上に集光するために各受光面に絞られて入射するが、不要光束35は非収束光となるため、偏光性回折格子15で回折された迷光は光検出器21の手前で集光した後にデフォーカスして光検出器21上に入射し、図16(b)のような迷光パターンとなる。なお、偏光性回折格子15から回折された迷光は実施例1と同様のため、詳細は省略する。
図16(a)および図16(b)より、図14の光検出器21のようなパターンにおいても、各受光面上に他層迷光を入らないようにすることができ、ノイズ漏れ込みなどの問題は解決できる。2層以上に多層化された光ディスクにおいても他層迷光は回避でき、DPP信号の変動を抑えることが可能であることは言うまでもない。また、図14に示した光検出器21の受光面構成は図3に示した光検出器21の受光面構成とほぼ同様のため、光検出器21のサイズは小型にすることが可能である。
また、図14に示した光検出器21の受光面構成は、図3に示した光検出器21の受光面構成と比較して、PP信号を生成するA1〜D1に入射する領域の格子ピッチがRad方向、すなわち図面における左右方向に等しく配置している。図2においてはA1とB1に入射する信号光束の格子ピッチが等しく、C1とD1に入射する信号光束の格子ピッチが等しくなるが、PP信号の演算式は数1より(a1+e1+b1+f1)−(c1+g1+d1+h1)となるため、分光比ばらつきによって信号はばらつく。ただし、光量が大きいため実用上問題はない。一方、図14においてはA1とD1に入射する信号光束の格子ピッチが等しく、B1とC1に入射する信号光束の格子ピッチが等しくなるために、PP信号の演算式より分光比ばらつきで生じる信号ばらつきはキャンセルされる。従って、図14の受光面構成は、PP信号についても分光比ばらつきで発生するオフセットを抑制する構成である。
なお、偏光性回折格子15の位置および構成は、図1および図2に限定されないことは言うまでもない。
図17は、本発明の実施例3に係る光ピックアップ装置の光学系の光検出器を示している。
実施例1との違いは、図2の偏光性回折格子15の構成が図18のようになっていることと、光検出器21の構成が異なることであるが、それ以外は実施例1と同様の構成である。
偏光性回折格子15は、図18のようになっている。偏光性回折格子15によって入射光束は15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Ia、15Ib、15Ic、15Idの12個の領域によってそれぞれ回折され、光検出器21に入射する。図2との違いは、15Iの領域を15Ia〜15Idの4つに分割したところである。
偏光性回折格子15の領域15A、15B、15C、15D、15E、15F、15G、15H、15Ia、15Ib、15Ic、15Idを回折した光束の+1次光は、それぞれ受光面A1、B1、C1、D1、E1、F1、G1、H1、Ia、Ib、Ic、Idに入射し、−1次光は、それぞれ受光面KL間の暗線部、MN間の暗線部、JK間の暗線部、NO間の暗線部、E2、F2、G2、H2に入射する。ここで、受光面Ia、Ib、Ic、Idで検出して得られる信号を、順にia、ib、ic、idとする。
トラッキング誤差信号、フォーカス誤差信号を生成する演算式は数1および数2と同様である。RF信号を生成する演算式は以下のようになる。
Figure 0005222816
また、偏光性回折格子15の各領域の分光比は、実施例1と同様に領域15I以外の領域は、0次光:+1次光:−1次光=0:7:3とし、領域15Iは、0次光:+1次光:−1次光=0:1:0とする。
図17に示した光検出器21の受光面構成と、図3に示した光検出器21の受光面構成は異なっているが、オフセット信号を生成する受光面は図7ないし図11で説明したように対称性を持つ田の字型構成であるため、他層迷光を回避し、かつ回折格子の分光比ばらつきによって生じるオフセットをキャンセルすることができる。PP信号を生成する受光面は図9で説明したようにTan方向に一直線に配置する構成であるため、レンズシフトを含めて効果的に他層迷光を避けられる構成である。
図19(a)は、図4(a)のように奥の記録層31に集光したときの、手前の記録層32からの迷光(不要光束)の光検出器上の様子を示したものである。この場合不要光束34は非収束光となるため、偏光性回折格子15で回折された迷光は集光することなく光検出器21上に入射し、図19(a)のような迷光パターンとなる。なお、偏光性回折格子15の領域Ia、Ib、Ic、Idから回折された+1次光の迷光を、順にIaa、Iba、Ica、Idaとする。その他については、実施例1と同様のために省略する。
同様に図19(b)は、図4(b)のように手前の記録層32に集光したときの、奥の記録層31からの迷光(不要光束)の光検出器上の様子を示したものである。この場合不要光束35は非収束光となるため、偏光性回折格子15で回折された迷光は光検出器21の手前で集光した後に光検出器21上に入射し、図19(b)のような迷光パターンとなる。なお、偏光性回折格子15の領域Ia、Ib、Ic、Idから回折された+1次光の迷光を、順にIab、Ibb、Icb、Idbとする。その他については、実施例1と同様のために省略する。
実施例3の構成においては偏光性回折格子15の中央の領域を15Ia〜15Idのように4分割にしているが、この領域に関わる他層迷光も図19からわかるように他の受光面に入射することなく、回避可能である。
図19(a)および図19(b)より、図17の光検出器21のようなパターンにおいても、各受光面上に他層迷光を入らないようにすることができ、ノイズ漏れ込みなどの問題は解決できる。2層以上に多層化された光ディスクにおいても他層迷光は回避でき、DPP信号の変動を抑えることが可能であることは言うまでもない。
図17に示した光検出器21の受光面構成は、図3に示した光検出器21の受光面構成および図14に示した光検出器21の受光面構成と比較して、オフセット成分を検出する受光面E1〜H1およびE2〜H2が光軸中心からディスク接線方向、すなわち図面上の上下方向に配置されているところが異なる。このため、プッシュプル成分を検出する受光面A1〜D1およびJ〜Oは、より光軸中心に近付けて配置することができる。また、偏光性回折格子15の中央領域の回折光受光面も、図17のIa〜Idのように光軸中心から近いところに配置することができる。従って図17の受光面構成は、光検出器21をより小型に作成することが可能となる。
なお、偏光性回折格子15の位置および構成は、図1および図18に限定されないことは言うまでもない。また光検出器21の受光面構成は、例えば図20のような受光面構成でもなんら問題はない。
実施例4では、実施例1から実施例3までで説明した光ピックアップ装置を搭載した光情報再生装置または光情報記録再生装置について、図21を用いて説明する。
図21は、情報の記録および再生を行う光情報記録再生装置の概略ブロック図を示している。200は本発明の光ピックアップ装置を示しており、この光ピックアップ装置200内の光検出器21から検出された信号は、サーボ信号生成回路201および情報信号再生回路202に送られる。
サーボ信号生成回路201では、光ピックアップ装置200より検出された信号に基づいて光ディスク203に適したフォーカス誤差信号、トラッキング誤差信号、球面収差検出信号、チルト制御信号等が生成され、これらの信号を基にアクチュエータ駆動回路204を経て光ピックアップ装置200内の対物レンズアクチュエータを駆動して、対物レンズ205の位置制御が行われる。
情報信号再生回路202では、光ピックアップ装置200より検出された信号から光ディスク203に記録された情報信号が再生される。
また、サーボ信号生成回路201および情報信号再生回路202にて得られた信号の一部は、コントロール回路206に送られる。コントロール回路206からはレーザ駆動用信号が送られ、レーザ点灯回路207を駆動させて光ピックアップ装置200内のレーザ光源11にレーザ駆動電流を供給する。また、光ピックアップ装置200内のフロントモニタを用いてレーザ光源11からのレーザの出射光量を制御できる。なお、レーザ点灯回路207は光ピックアップ装置200内に組み込むことも可能である。
コントロール回路206には、サーボ信号制御回路201、レーザ点灯回路207の他にスピンドルモータ駆動回路208、アクセス制御回路209、球面収差補正素子駆動回路210等が接続されており、それぞれ光ディスク203を回転させるスピンドルモータ211の回転制御、光ピックアップ装置200のアクセス方向位置制御、光ピックアップ装置200内の球面収差補正光学系の補正レンズの駆動制御が行われる。
なお、記録時はコントロール回路206とレーザ点灯回路207の間に設けられている情報信号記録回路212からの記録制御信号に基づいて、レーザ点灯回路207を駆動させて光ディスク203に情報を記録する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
11…レーザ光源、12…偏光ビームスプリッタ(PBS)、13…フロントモニタ、14…コリメートレンズ、15…偏光性回折格子、16…ビームエキスパンダ、17…1/4波長板、18…立ち上げミラー、19…アクチュエータ、20…対物レンズ、21…光検出器、15A〜15I…回折格子領域、A1〜I1…光検出器上の+1次光側受光面、J〜OおよびE2〜H2…光検出器上の−1次光側受光面、a1〜i1、j〜oおよびe2〜h2…受光面から得られた信号、30…2層光ディスク、31〜32…記録層、33…信号光束、34〜35…不要光束、A1a〜I1a、A2a〜H2a、A1b〜I1bおよびA2b〜H2b…迷光、60…レンズシフト時の他層迷光変位方向、61〜64…受光面、61a〜64aおよび61b〜64b…他層迷光、65…光軸中心、71〜74…受光面、71a〜74aおよび71b〜74b…他層迷光、80…回折格子、81…光検出器、82…光軸中心、83〜84…受光面、90…回折格子、15Ia〜15Id…回折格子領域、Ia〜Id…光検出器上の受光面、ia〜id…受光面から得られた信号、Iaa〜IdaおよびIab〜Idb…迷光、200…光ピックアップ装置、201…サーボ信号生成回路、202…情報信号再生回路、203…光ディスク、204…アクチュエータ駆動回路、205…対物レンズ、206…コントロール回路、207…レーザ点灯回路、208…スピンドルモータ駆動回路、209…アクセス制御回路、210…球面収差補正素子駆動回路、211…スピンドルモータ、212…情報信号記録回路

Claims (7)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射した光束を光ディスクの情報記録面に集光する対物レンズと、
    前記情報記録面で反射した光束を複数に分割する回折格子と、
    前記回折格子によって複数に分割された光束を受光する複数の受光面を有する光検出器と、
    を備えた光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子は、
    少なくとも領域A、領域B、領域C、領域D、領域E、領域F、領域G、領域H、領域Iの9個の領域に分かれており、
    前記回折格子の中心を通る、前記光ディスクのトラック方向に相当する方向の中心線に対して、前記領域Aと前記領域D、前記領域Bと前記領域C、前記領域Eと前記領域H、前記領域Fと前記領域Gがそれぞれ線対称の位置にあり、
    前記回折格子の中心位置に対して、前記領域Aと前記領域C、前記領域Bと前記領域D、前記領域Eと前記領域G、前記領域Fと前記領域Hがそれぞれ点対称の位置にあり、
    前記領域Iは前記回折格子の中心を含む中央位置にあり、
    前記領域Aおよび前記領域Bは、光ディスクのトラック回折0次光とトラック回折+1次光が重なる干渉領域が入射し、
    前記領域Cおよび前記領域Dは、トラック回折0次光とトラック回折−1次光が重なる干渉領域が入射し、
    前記領域Eおよび前記領域Fおよび前記領域Gおよび前記領域Hおよび前記領域Iは、トラック回折0次光のみが入射し、
    前記領域Eと前記領域Hの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Fと前記領域Gの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Eと前記領域Fの格子ピッチが異なる、
    あるいは、前記領域Eと前記領域Gの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Fと前記領域Hの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Eと前記領域Fの格子ピッチが異なり、
    前記光検出器における前記領域Eおよび前記領域Fおよび前記領域Gおよび前記領域Hの+1次光または−1次光を入射する受光面は、田の字型に配置され、
    前記回折格子は、
    前記領域Aと前記領域Dの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Bと前記領域Cの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Aと前記領域Bの格子ピッチが異なる、
    あるいは、前記領域Aと前記領域Cの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Bと前記領域Dの格子ピッチが略同じであり、
    前記領域Aと前記領域Bの格子ピッチが異なり、
    前記光検出器における前記領域Aおよび前記領域Bおよび前記領域Cおよび前記領域Dの+1次光または−1次光を入射する受光面は、前記光ディスクのトラック方向に対して略平行な方向に配置される、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の同じ領域で回折して前記光検出器上に入射した+1次光と−1次光を結んだ線分の中点に対して、
    前記領域Eおよび前記領域Fおよび前記領域Gおよび前記領域Hの+1次光または−1次光が入射する受光面は、
    前記領域Aおよび前記領域Bおよび前記領域Cおよび前記領域Dの+1次光または−1次光が入射する受光面よりも、
    前記+1次光と−1次光を結んだ線分の中点の近くに配置されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の前記領域Iから回折される+1次光または−1次光を検出する受光面が1個ないし4個の受光面であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子はブレーズ化されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記回折格子の前記領域Aおよび前記領域Bおよび前記領域Cおよび前記領域Dから回折される−1次光でフォーカス誤差信号を検出し、
    前記回折格子の前記領域Aおよび前記領域Bおよび前記領域Cおよび前記領域Dおよび前記領域Eおよび前記領域Fおよび前記領域Gおよび前記領域Hから回折される+1次光と、
    前記回折格子の前記領域Eおよび前記領域Fおよび前記領域Gおよび前記領域Hから回折される−1次光でトラッキング誤差信号を検出し、
    前記回折格子の前記領域Aおよび前記領域Bおよび前記領域Cおよび前記領域Dおよび前記領域Eおよび前記領域Fおよび前記領域Gおよび前記領域Hおよび前記領域Iから回折される+1次光の総和で再生信号を検出することを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の光ピックアップ装置であって、
    前記光ディスクの集光された情報記録面以外の情報記録面から反射された不要光束は、前記光検出器上の受光面に入射しないことを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、
    前記レーザ光源を駆動するためのレーザ点灯回路と、
    前記光ピックアップの光検出器で得られた検出信号よりサーボ信号を生成するためのサーボ信号生成回路と、
    前記光ピックアップの光検出器で得られた検出信号より前記光ディスクに記録されている情報を再生するための情報信号再生回路と、
    前記レーザ点灯回路、前記サーボ信号生成回路ないし前記情報信号再生回路を制御するコントロール回路と、
    を備えた光情報記録再生装置。
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