JP5221268B2 - パワースイッチング素子の駆動回路、その駆動方法及びスイッチング電源装置 - Google Patents

パワースイッチング素子の駆動回路、その駆動方法及びスイッチング電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、スイッチング電源装置内のパワースイッチング素子の駆動信号を出力する駆動回路に関する。
近年、地球温暖化防止対策の見地から、家電製品等のスタンバイ電力削減が注目され、スタンバイ時における消費電力がより低いスイッチング電源装置が強く要求されている。
図19は、スイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。スイッチング電源装置200は、電圧制御型スイッチング素子25のオンとオフとを制御することで、安定した直流電圧を出力する。具体的に、スイッチング電源装置200は、一次側整流平滑回路101と、スイッチング回路102と、トランス103と、二次側整流平滑回路104と、フィードバック回路119とを有している。
一次側整流平滑回路101は、ダイオードブリッジ109と入力コンデンサ110とを有して、ダイオードブリッジ109によって全波整流された電圧が、入力コンデンサ110で平滑化される。
スイッチング回路102は、電圧制御型スイッチング素子を高速にスイッチングさせ、高周波の交流をトランス103に出力する。具体的には、スイッチング回路102は、駆動回路の外付け抵抗121と、共振用容量122と、駆動回路108と、電圧制御型スイッチング素子25とを有する。この電圧制御型スイッチング素子25は、MOSFET等のパワースイッチング素子である。
トランス103内には一次巻線111が設けられており、一次巻線111と電圧制御型スイッチング素子25とは直列接続され、その直列接続回路に入力直流電圧が供給される。
電圧制御型スイッチング素子25のゲート端子は駆動回路108に接続され、駆動回路108が出力する駆動信号によって導通と遮断が制御される。
またトランス103内には、一次巻線111と磁気結合した二次巻線112と、一次巻線111及び二次巻線112と磁気結合した補助巻線120が設けられている。電圧制御型スイッチング素子25がスイッチング動作し、一次巻線111に断続的に電流が流れると、二次巻線112と補助巻線120とに電圧が誘起される。
二次側整流平滑回路104は、二次巻線112に誘起された電圧を整流平滑して直流出力電圧を生成し、出力端子117および出力端子118から出力する。ここでは二次側整流平滑回路104は、整流ダイオード113と、チョークコイル114と、第1の出力コンデンサ115と、第2の出力コンデンサ116とを有している。チョークコイル114と、第1の出力コンデンサ115と、第2の出力コンデンサ116とはπ型接続されており、二次巻線112に誘起された電圧は、整流ダイオード113によって半波整流され、チョークコイル114と第1の出力コンデンサ115と、第2の出力コンデンサ116とによって平滑化される。
補助巻線120の両端に生じる電圧は、駆動回路108を介して、電圧制御型スイッチング素子25の制御端子に入力されている。スイッチング電源装置200は、リンギングチョークコンバータ(Ringing Choke Converter:以下、RCCと記載)方式であり、電圧制御型スイッチング素子25は補助巻線120に生じた電圧によって、自励でスイッチング動作する。
駆動回路108内部では、補助巻線120に誘起された電圧を利用し、補助的な直流電圧を生成しており、駆動回路108は始動時を除き、その補助的な直流電圧で動作する。
なお、始動時、即ち入力端子105および106の間に交流電圧が投入された時は、電圧制御型スイッチング素子25がスイッチング動作をしていないため、補助巻線120への電圧の誘起がなく駆動回路108は無電源の状態である。従って、スイッチングを開始させるために一次側整流平滑回路101から駆動回路の外付け抵抗121(高耐圧、高電力)を通して、駆動回路108を起動させるのに見合う低電圧を供給する。
また、出力端子117と出力端子118との間の電圧値または電流値は、フィードバック回路119を介して駆動回路108にフィードバックされている。例えば出力端子117と出力端子118との間の電圧が低下した場合には、駆動回路108は、電圧制御型スイッチング素子25の導通期間を強制的に長くし、逆に、出力端子117と出力端子118との間の電圧が上昇した場合には、スイッチング素子107の導通期間を強制的に短くし、出力端子117および118の間に現れる電圧が一定値に維持されるように制御する。
ここで、上記したRCC方式のスイッチング電源装置200では、出力端子117および118の間に接続される負荷が重い場合には、電圧制御型スイッチング素子25の導通期間が長くなり、一次巻線111に大電流が流れることで出力端子間の電圧が一定値に維持される。逆に待機状態のような軽負荷時には、電圧制御型スイッチング素子25の導通期間が短くなり、一次巻線111に流れる電流が減少することで出力端子117と出力端子118間の電圧が一定値に維持される。なお、RCC方式では、電圧制御型スイッチング素子25の導通期間が短くなるほど、スイッチング周波数が高くなる。
図20は、異なる負荷状態に対する、従来のスイッチング電源装置200の電源出力電流Io及び出力電圧Voと、電圧制御型スイッチング素子25のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。電圧制御型スイッチング素子25のドレイン電流は、上記のように、出力端子117および118の間に接続される負荷に応じて変化する。以下、本明細書では、電圧制御型スイッチング素子25に流れるドレイン電流を負荷電流と定義する。
定格負荷状態とは、例えば、テレビがオンしている状態であり、通常動作範囲の中で最も多く電流が流れる状態である。また、待機状態とは、例えば、テレビがオフしていてリモコン操作を待機している負荷が軽い状態であり、負荷変動状態とは、定格負荷状態から待機状態への移行期間の状態である。
定格負荷状態では、スイッチング電源装置200から出力される電流である電源出力電流Ioが多く流れるので、出力端子117と出力端子118との間の電圧である電源出力電圧Voは、低くなる。Voが低いときは、駆動回路108は、電圧制御型スイッチング素子25のゲート電圧Vgsのパルス幅を大きくすることで、電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流Idsを増やす。
次に、負荷変動状態においては、負荷が徐々に軽くなるので、電源出力電流Ioは減少し、それに伴い、電源出力電圧Voは上昇する。Voが上昇したとき、駆動回路108は、ゲート電圧Vgsのパルス幅を徐々に狭くすることで、ドレイン電流Idsを抑える。
そして、待機状態においては、さらに電源出力電流Ioは減少し、電源出力電圧Voは高くなる。Voが高いときは、ゲート電圧Vgsのパルス幅はさらに狭くなり、ドレイン電流Idはさらに抑えられる。
上記のようなスイッチング電源装置200では、電力損失は主として電圧制御型スイッチング素子25で生じる。この電圧制御型スイッチング素子25には、通常MOSFET(Metal Oxide Semidonductor Field−Effect Transistor)が用いられる。一般に、バイポーラトランジスタでは、導通状態から遮断状態に切り替わるときのスイッチング損失は大きいが、MOSFETはスイッチング速度が速いためスイッチング損失は小さい。その反面MOSFETは、バイポーラトランジスタとは異なり、導通抵抗が大きいため導通損失が無視できない。従って、大電流が流れると損失が大きくなってしまう。そこで、MOFSFETのゲート電圧を高く設定し、導通抵抗を下げて、導通損失を低減している。
また、近年では、待機モードのような軽負荷時には高周波・低電流に有利なMOSFETとして動作させ、一方、重負荷時には低周波・大電流に有利なIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)動作をさせるといった、2種類の動作を使い分けるデバイスも提案されている(例えば、特許文献1参照)。このデバイスでは、大電流が流れる際にはIGBT動作によるバイポーラ動作によりさらに導通抵抗を下げることができるため、軽負荷から重負荷まで全域にわたってスイッチング損失と導通損失の両方を総合的に低減することができる。
特開2007−115871号公報
しかしながら、上記のようなスイッチング電源装置200では、駆動回路108で生じる損失も無視できない。駆動回路108で生じる損失としては、電圧制御型スイッチング素子25を駆動するための駆動損失が挙げられる。この駆動損失は、次の式1で算出される。ここで、Pは損失電力[W]、Qgは電圧制御型スイッチング素子を駆動するために必要なゲート電荷量[C]、Vgsはゲート電圧[V]、fは駆動周波数[Hz]である。
P=Qg×Vgs×f ・・・(式1)
式1は、ゲート電荷量Qg、出力ゲート電圧Vgsおよび駆動周波数fが高いほど、駆動回路の損失(消費電力、発熱量)が増大することを示している。また、ゲート電荷量Qgはゲート電圧の上昇と共に大きくなるため、駆動回路108の損失はゲート電圧に大きく依存すると言える。
すなわち、MOSFETを高ゲート電圧で駆動することは、MOSFETから生じる損失を低減する一方、駆動回路から生じる損失を増大させてしまうことになる。特に、RCC方式のスイッチング電源装置200においては、軽負荷時には高周波になってしまうため、スイッチング電源装置200のスタンバイ時の消費電力を低減することは困難になる。
なお、近年提案されているMOSFET動作とIGBT動作を兼ね備えたデバイスでも、高ゲート電圧で駆動しIGBT動作の電流能力を十分に活用しようとするため、同様にスタンバイ時の消費電力削減は困難である。電流能力とは、あるゲート電圧におけるデバイスの最大電流値である。
また、高ゲート電圧で電圧制御型スイッチング素子25を駆動すると、負荷短絡などの異常時にスイッチング素子を破壊してしまう危険性もある。破壊の原因は以下の通りである。高ゲート電圧駆動により電圧制御型スイッチング素子25の電流能力が増加し、負荷短絡などによりターンオン直後に大電流が流れる。しかし、多くのスイッチング電源装置において、スイッチング素子のターンオン直後には過電流保護の誤検出防止のため、所定の時間内は過電流保護機能を無効にするブランキング時間が設けられている。そのため、過電流保護機能が動作するまでは、大電流が流れることになり、ターンオフ時に発生するサージ電圧やノイズにより、素子破壊や他の電子機器の誤動作に至る可能性がある。特に、IGBTなどのスイッチング素子では、大電流により寄生サイリスタが動作し、ターンオフできずにラッチアップによる破壊に至ることもある。
そこでこの発明の目的は、駆動回路で生じる駆動損失と電圧制御型スイッチング素子で生じる導通損失を含めたスイッチング電源装置全体の損失を最小限に抑制することにある。また本発明の別の目的は、負荷短絡などの異常によりスイッチング素子が破壊してしまうことを防止することにある。
前記の目的を達成するために、本発明に係る駆動回路は、スイッチング電源内のパワースイッチング素子を駆動する駆動回路であって、前記パワースイッチング素子をオンおよびオフするための駆動信号であって、前記パワースイッチング素子をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号を生成する生成手段と、前記パワースイッチング素子の状態に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替える切り替え制御手段とを備え、前記複数レベルの電圧は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含み、前記生成手段は、前記第1電圧を生成する第1ドライバと、前記第2電圧を生成する第2ドライバとを備え、前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御し、前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第1電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御する
これにより、複数レベルの電圧を切り替えるので、駆動損失と導通損失とを抑制可能である。また、負荷電流がしきい値以下のときには、駆動損失を低減できる。一方、負荷電流がしきい値より大きいときには、導通損失を低減できる。
また、前記切り替え制御手段は、前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流が大きいほど電圧が高くなるように、前記複数レベルの電圧を切り替えてもよい。
これにより、負荷電流が小さいときには、駆動損失を低減できる。また、負荷電流が大きいときには、導通損失を低減できる。
また前記生成手段は、さらに、前記第1ドライバ及び前記第2ドライバの少なくとも一方に供給される電源電流を制限する電流制限手段を備えてもよい。
これにより、第1ドライバ及び第2ドライバによって生成された第1電圧のパルス及び第2電圧のパルスの少なくとも一方のパルスは、立ち上がりが緩傾斜となる。したがって、高周波成分を減らせるので、駆動回路から発生するノイズを抑制できる。
また、前記駆動回路は、さらに、前記負荷電流が、前記第1しきい値よりも大きくかつ過電流の基準を示す第2しきい値を超えるか否かを検出し、検出した場合、前記駆動回路を停止させる過電流保護回路と、過電流が検出されてから停止するまでの期間に相当する期間、前記第1ドライバをディスエーブルするディスエーブル回路とを備えてもよい。
これにより、過電流が生じたときの、パワースイッチング素子のラッチアップによる破壊を防止する。
また、前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が前記第1のしきい値より大きいとき、前記第1ドライバの出力をイネーブルにするための第1制御パルス信号を生成し、前記第2ドライバは、前記パワースイッチング素子をオンにする期間及びオフにする期間を示す第2制御パルス信号にしたがってレベルが前記第2電圧のパルスを生成し、前記ディスエーブル回路は、前記第2制御パルス信号を所定時間遅延させる遅延回路と、遅延された前記第2制御パルス信号と前記第1制御パルス信号との論理積を、前記第1ドライバに出力するゲート回路とを備えてもよい。
これにより、所定時間内は第2ドライバによる第2電圧のみが出力され、第1ドライバによる第1電圧は出力されないので、負荷短絡などの異常時に流れる大電流を制限することができる。すなわち、異常時のスイッチング素子の破壊を防止することができる。特に、IGBTなどの寄生サイリスタ構造を持つスイッチング素子では、ラッチアップを防ぎ、破壊防止に効果的である。
また、前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が前記第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第2ドライバを制御し、前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧に立ち上がりさらに前記第1電圧に立ち上がる2段階のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御してもよい。
これにより、全ての駆動信号の立ち上がり直後の電圧は、第2電圧となるので、駆動信号がオンになるときに、第1電圧に1段階で立ち上げる場合に比べて、駆動信号がオフからオンに切り替わる際のノイズの発生を低減することができる。また、負荷電流を一次側で測定する場合には、パワースイッチング素子のターンオン後に、徐々に増加していく負荷電流が第1しきい値を超えたことを検出してゲート電圧を切り替えるといった、より実用的な制御が可能となる。
また、前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が前記第1のしきい値より大きいとき、前記第1ドライバの出力をイネーブルにするための第1制御パルス信号を生成し、前記第1ドライバはソースに前記第1電圧が印加され、ゲートに前記第1制御パルス信号と前記第2制御パルス信号との論理積をとったパルス信号が印加されている第1トランジスタを有し、前記第2ドライバはソースに前記第2電圧が印加され、ゲートに前記パワースイッチング素子をオンにする期間およびオフにする期間を示す前記第2制御パルス信号が印加されている第2トランジスタを有し、前記生成手段はさらに、前記第1トランジスタのドレインと、前記第2トランジスタのドレインとの間に接続された、電流の逆流を防止する逆流防止ダイオードと、前記第2トランジスタと相補的にオンまたはオフする第3トランジスタとを有し、前記第1トランジスタのドレインと、前記逆流防止ダイオードのカソードと、前記第3トランジスタのドレインとが接続されてもよい。
これにより、駆動回路は、トランジスタを使うことで簡単に構成できる。
また、本発明に係る駆動方法は、スイッチング電源装置内のパワースイッチング素子を駆動する駆動方法であって、前記パワースイッチング素子は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含む複数レベルの電圧でオンし、前記駆動方法は、前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流としきい値とを比較し、前記負荷電流が前記しきい値よりも大きいとき、前記第1電圧を生成する第1ドライバ及び前記第2電圧を生成する第2ドライバを制御することにより、記第1電圧のパルスをオン信号として、前記パワースイッチング素子に供給し、前記負荷電流が前記しきい値以下のとき、前記第1ドライバ及び前記2ドライバを制御することにより、記第2電圧のパルスをオン信号として、前記パワースイッチング素子に供給する。
また、本発明に係るスイッチング電源装置は、入力された交流信号を整流するダイオードブリッジと、整流された電圧をスイッチングするパワースイッチング素子と、前記パワースイッチング素子を駆動する駆動回路と、駆動して生成された電圧を受けて異なる電圧に変換する変圧器と、変換された電圧を整流及び平滑化して出力する整流平滑回路とを備え、前記駆動回路は、前記パワースイッチング素子をオンおよびオフするための駆動信号であって、前記パワースイッチング素子をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号を生成する生成手段と、前記パワースイッチング素子の状態に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替える切り替え制御手段とを備え、前記複数レベルの電圧は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含み、前記生成手段は、前記第1電圧を生成する第1ドライバと、前記第2電圧を生成する第2ドライバとを備え、前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御し、前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第1電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御する
また、前記スイッチング素子は、ユニポーラトランジスタでもよい。
ユニポーラトランジスタの導通抵抗は、自身に流れる負荷電流値が大きいほどゲート電圧に依存するという性質がある。すなわち、軽負荷時などで負荷電流値が小さい場合、ゲート電圧を小さくしてもユニポーラトランジスタの導通抵抗は大きくならない。よって、ユニポーラトランジスタを流れる負荷電流値に基づいて、駆動信号の電圧を切り替えるので、導通損失及び駆動損失を抑制できる。
また、前記スイッチング素子は、前記スイッチング素子を流れる負荷電流に応じて、ユニポーラ動作とバイポーラ動作とを切り替える機能を有するトランジスタでもよい。
これにより、大電流が流れる際にはバイポーラ動作かつ高ゲート電圧駆動により導通抵抗をより下げることができ、軽負荷時にはユニポーラ動作かつ低ゲート電圧駆動により駆動損失を下げることができる。よって、軽負荷から重負荷まで全域にわたって、スイッチング損失、導通損失、駆動損失といった電源装置の主な損失を総合的に低減することができる。
また、前記スイッチング電源装置は、さらに、前記整流平滑回路から出力される電流を測定する測定部と、測定された電流を、前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流に換算する換算部とを備え、前記切り替え制御手段は、換算された前記負荷電流に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替えてもよい。
本発明に係る駆動回路によると、駆動回路で生じる駆動損失とパワースイッチング素子で生じる導通損失及びスイッチング損失とを含めた電源全体の損失を最小限に抑制できる。また、起動時や負荷短絡などの異常時に、パワースイッチング素子が破壊してしまうことを防止できる。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る駆動回路は、スイッチング電源内のパワースイッチング素子を駆動する駆動回路であって、前記パワースイッチング素子をオンおよびオフするための駆動信号であって、前記パワースイッチング素子をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号を生成する生成手段と、前記パワースイッチング素子の状態に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替える切り替え制御手段とを備える。
図1は、実施の形態1の駆動回路を備えるスイッチング電源装置の構成を示す図である。
本実施の形態のスイッチング電源装置100は、RCC方式であり、一次側整流平滑回路101と、スイッチング回路102と、トランス103と、二次側整流平滑回路104と、フィードバック回路119とを備える。
一次側整流平滑回路101は、ダイオードブリッジ109と入力コンデンサ110とを有し、入力された交流信号をダイオードブリッジ109で整流して、入力コンデンサ110で平滑化し、スイッチング回路102へ出力する。
スイッチング回路102は、電圧制御型スイッチング素子を高速にスイッチングさせ、高周波の交流をトランス103に出力する。具体的には、スイッチング回路102は、駆動回路20の外付け抵抗121と、共振用容量122と、駆動回路20と、電圧制御型スイッチング素子25とを有する。
駆動回路20は、スイッチング電源装置100の起動時に、駆動回路の外付け抵抗121を介して電源供給される。次に、駆動回路20は、電圧制御型スイッチング素子25のゲートに電圧を印加し、スイッチング動作させる。なお、駆動回路20は、起動時以外の場合、トランス103が有する補助巻線から供給される電力によって動作する。
駆動回路20は、切り替え制御手段と生成手段とを備え、前記切り替え制御手段は、前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流が大きいほど電圧が高くなるように、前記複数レベルの電圧を切り替え、前記複数レベルの電圧は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含み、前記生成手段は、前記第1電圧を生成する第1ドライバと、前記第2電圧を生成する第2ドライバとを備え、前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御し、前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第1電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御する。
トランス103は、一次側から二次側へとエネルギーを伝達する。具体的には、一次巻線111と、二次巻線112と、補助巻線120とを有する。電圧制御型スイッチング素子25のターンオン時に、一次巻線111に蓄えられたエネルギーが二次巻線112に伝達される。その後、二次巻線112に流れる二次側電流がなくなると、トランス103の一次巻線111によるインダクタンスと、電圧制御型スイッチング素子25のドレインとソースとの間に挿入された共振用容量122の容量とで決定される共振動作が開始される。駆動回路20は、上述の共振動作を検出して、次の駆動信号132を電圧制御型スイッチング素子25に印加する。
以上のようなスイッチング動作により生成された交流信号は、トランス103の二次巻線112を介して二次側整流平滑回路104へ伝達される。
二次側整流平滑回路104は、整流ダイオード113と、第1の出力コンデンサ115と、チョークコイル114と、第2の出力コンデンサ116とを有し、二次巻線112に伝達された交流を整流ダイオード113で整流し、チョークコイル114、第1の出力コンデンサ115及び第2の出力コンデンサ116で平滑化して、スイッチング電源装置100の出力として出力している。
フィードバック回路119は、二次側整流平滑回路104から出力された電流値、すなわち、スイッチング電源装置100の電源出力電流Ioをに応じて変化する出力電圧を一定に保つようにフィードバック信号133を駆動回路20にフィードバックする。駆動回路20は、フィードバックされた二次側の状態に応じて、電圧制御型スイッチング素子25を流れる負荷電流を制御する。フィードバック回路119は、例えば、フォトカプラを備え、フォトカプラを介して電流値をフィードバックする。
図2は、本実施の形態1の駆動回路20と電圧制御型スイッチング素子25とフィードバック回路119との構成を示す図である。同図の駆動回路20は、電圧制御型スイッチング素子25を駆動する信号である駆動信号132を生成して出力する回路である。駆動信号132は、電圧制御型スイッチング素子25をオンおよびオフするための信号である。駆動回路20は、制御回路21と、負荷電流検出回路27と、駆動電圧切り替え回路22とを有する。
制御回路21は、電圧制御型スイッチング素子25をオンにする期間及びオフにする期間を示す信号である制御信号134を駆動電圧切り替え回路22へ出力する。具体的には、制御回路21は、トランス103の一次巻線111のインダクタンスと共振用容量122の容量値とで決定される共振動作を検出して、制御信号134をターンオンする。また、制御回路21は、次のいずれか1つを満たす場合に、制御信号134をターンオフする。電圧制御型スイッチング素子25を流れる負荷電流がフィードバック信号133によって決定される電流値に達した場合、電圧制御型スイッチング素子25のオン時間が制御回路21で設定された最大オン時間に達した場合、電圧制御型スイッチング素子25を流れる電流が予め定められた過電流保護基準電圧VLIMITに達した場合である。過電流保護基準電圧VLIMITは、例えば、電圧制御型スイッチング素子25の特性によって特定される。
なお、特に図示しないが、制御回路21は、フィードバック信号133が入力され、電圧制御型スイッチング素子25を流れる負荷電流を調節する機能を有する。
負荷電流検出回路27は、例えば比較器を有し、フィードバック信号133から定まる負荷電流が予め定められたしきい値を超えているか否かを判断し、超えているか否かを示す負荷電流検出信号135を駆動電圧切り替え回路22へ出力する。超えていると判断した場合、負荷電流検出回路27は、例えば、負荷電流検出信号135をハイにする。超えていないと判断した場合、負荷電流検出回路27は、例えば、負荷電流検出信号135をローとする。
駆動電圧切り替え回路22は、電圧制御型スイッチング素子25をオン及びオフするための信号であって、電圧制御型スイッチング素子25をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号132を生成し、電圧制御型スイッチング素子25のゲートに印加する。具体的には、駆動電圧切り替え回路22は、制御信号134がオンにする期間を示すとき、電圧制御型スイッチング素子25をオンするための駆動信号132を電圧制御型スイッチング素子25のゲートへ印加する。駆動信号132の電圧は、負荷電流検出回路27から出力された負荷電流検出信号135に応じて切り替えられる。
次に、駆動電圧切り替え回路22の詳細な構成を説明する。
図3は、より詳細な構成を示すブロック図である。
駆動電圧切り替え回路22は、ゲート電圧切替回路2と、高電圧ドライバ3と、低電圧ドライバ4と、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2とを有する。ここで、高電圧ドライバ3と低電圧ドライバ4とは、電圧制御型スイッチング素子25をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号を生成する生成手段として機能する。また、ゲート電圧切替回路2と、第1スイッチSW1と、第2スイッチSW2とは、電圧制御型スイッチング素子25の状態に応じて、電圧制御型スイッチング素子25をオンにする複数レベルの電圧を切り替える切り替え制御手段として機能する。具体的な構成としては、高電圧ドライバ3の後段に第1スイッチSW1が直列に接続された回路と、低電圧ドライバ4の後段に第2スイッチSW2が直列に接続された回路とが並列に接続されている。
ゲート電圧切替回路2は、負荷電流検出信号135に従い、第1スイッチSW1または第2スイッチSW2を導通させ、他方を遮断する。例えば、負荷電流検出信号135がハイの場合、ゲート電圧切替回路2は、第1スイッチSW1を導通させ、第2スイッチSW2を遮断する。また、負荷電流検出信号135がローの場合、ゲート電圧切替回路2は、第1スイッチSW1を遮断し、第2スイッチSW2を導通させる。これにより、駆動電圧切り替え回路22は、高電圧ドライバ3で生成された電圧、または、低電圧ドライバ4で生成された電圧を電圧制御型スイッチング素子25に印加する。ここで、高電圧ドライバ3の電源電圧はVdd1で、低電圧ドライバ4の電源電圧はVdd2(Vdd1>Vdd2)である。
このように、複数レベルの電圧は、Vdd1と、Vdd1よりも低いVdd2とを含み、生成手段は、Vdd1を生成する高電圧ドライバ3と、Vdd2を生成する低電圧ドライバ4とを備え、切り替え制御手段は、電圧制御型スイッチング素子25を流れる負荷電流が予め定められたしきい値Idsth以下のとき、オンにする駆動信号132として、レベルがVdd2のパルスを生成するように、高電圧ドライバ3および低電圧ドライバ4を制御し、負荷電流がIdsthよりも大きいとき、オンにする駆動信号132として、レベルがVdd1のパルスを生成するように、高電圧ドライバ3および低電圧ドライバ4を制御する。これにより、負荷電流がしきい値以下のときには、駆動損失を低減できる。また、負荷電流がしきい値より大きいときには、導通損失を低減できる。
図4は、スイッチング電源装置100に接続される負荷と、主な損失である駆動損失、導通損失およびスイッチング損失の和(以下、総合損失と表す)との関係を示す図である。
また、図5は、図4で示される待機状態および定格負荷状態における各損失の大きさを示す図である。ここで、各損失について説明する。
駆動損失とは、式1で示される損失であり、電圧制御型スイッチング素子25のゲート容量により消費される電力損失を示し、ゲート電圧およびスイッチング周波数に大きく依存する。従って、同一のゲート電圧において、待機状態と定格負荷状態との間で駆動損失を比較した場合、スイッチング周波数の高くなる待機状態において駆動損失が大きくなる。また、同一の状態において、異なるゲート電圧を比較した場合、ゲート電圧の高いVdd1において駆動損失が大きくなる。
また、導通損失とは、電圧制御型スイッチング素子25が導通している期間に、流れる電流と導通抵抗の積で表される電力損失を示し、導通抵抗に大きく依存する。ここで、電圧制御型スイッチング素子25がパワーMOSFETである場合、パワーMOSFETで発生する導通抵抗について説明する。
図6は、パワーMOSFETのV−I特性を示すグラフである。
同図には、ゲート電圧Vgsが異なる2つの電圧レベルVdd1とVdd2との場合におけるV−I特性が示されている。Idsthは、パワーMOSFETのゲート電圧依存性が大きくなり始めるドレイン電流値である。
同図からも分かるように、ゲート電圧Vgsが高いほどパワーMOSFETの電流能力は増加する。よって、ゲート電圧Vgsを高く設定することにより導通抵抗を低減し、導通損失を抑制することができる。しかし、ドレイン電流Idsが小さい領域では、導通抵抗はゲート電圧Vgsに大きく依存しないので、ゲート電圧Vgsによる導通損失は等しくなる。
また、スイッチング損失とは、電圧制御型スイッチング素子25がターンオンまたはターンオフする瞬間に現れる電力損失である。よって、スイッチング周波数の高い待機状態において損失が大きくなる。
このように、導通損失と、駆動損失およびスイッチング損失とはトレードオフの関係にある。しかし、定格負荷状態においては導通損失の占める割合が支配的であり、導通損失を抑制することが、総合損失の抑制につながる。
そこで、負荷電流検出回路27が検出する負荷電流のしきい値を、Idsthに設定する。負荷電流検出回路27は、ドレイン電流IdsがIdsthより大きいか否かを判断し、Idsthより大きい場合は負荷電流検出信号135をハイとして、また、Idsth以下の場合はローを出力する。例えば、負荷電流検出回路27が比較器などで構成されて、基準値と負荷電流とを比較して負荷電流検出信号135を出力する場合に、負荷電流検出回路27は、電圧制御型スイッチング素子25のV−I特性から、ゲート電圧依存性が大きくなるドレイン電流値を読み取り、その電流値をIdsthとする。
なお、ここでいうゲート電圧依存性とは、ゲート電圧によって電圧制御型スイッチング素子25の導通抵抗(=ドレイン電圧÷ドレイン電流)が変化することを意味し、ゲート電圧依存性が大きくなる状態とは、ドレイン電流を増加させた場合に、電圧制御型スイッチング素子25のチャネル抵抗が無視できなくなり、ゲート電圧によって導通抵抗に差ができることである。上記では、負荷電流検出回路27内の比較器のしきい値として、パワーMOSFETのゲート電圧依存性が大きくなり始めるドレイン電流値を設定することを記述したが、駆動損失と導通損失の割合を考慮して、例えば、二つのレベルのゲート電圧による導通抵抗の差が所定の値、例えば、高ゲート電圧時の導通抵抗が低ゲート電圧時よりも5%低くなる負荷電流値を負荷電流検出回路27内の比較器のしきい値として設定してもよい。
これにより、軽負荷時にゲート電圧を低くしても導通損失を増加させることなく、駆動回路の駆動損失を低減することができる。一方、重負荷時にはゲート電圧を高くして導通損失を低減することができるため、駆動回路で生じる駆動損失と電圧制御型スイッチング素子で生じる導通損失を含めたスイッチング電源装置100全体の損失を、軽負荷から重負荷にわたって最小限に抑制することができる。
以上のように、軽負荷から重負荷にわたって広範囲での総合損失低減は、電圧制御型スイッチング素子25のゲート電圧を負荷に応じて切り替えることにより実現できる。特に、負荷がとても小さい、すなわち、待機状態の領域における損失低減は、家電製品等のスタンバイ電力削減に大きく貢献できる。
次に、上述した駆動回路20を備えるスイッチング電源装置100の動作について説明する。
図7は、異なる負荷状態に対する、本実施の形態におけるスイッチング電源装置100の電源出力電流Io及び電源出力電圧Voと、電圧制御型スイッチング素子25のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。
定格負荷状態では、スイッチング電源装置100から出力される電流である電源出力電流Ioが多く流れる。このとき、負荷電流検出回路27は、フィードバック信号133に基づいて、電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流Idsのピーク電流が、Idsthよりも大きいか否かを判断する。大きいと判断した場合、負荷電流検出回路27は、負荷電流検出信号135として、例えばハイを出力する。
ゲート電圧切替回路2は、負荷電流検出信号135がハイの場合、高電圧ドライバ3に接続された第1スイッチSW1を導通させ、第2スイッチSW2を遮断させる。これにより、駆動回路20は、駆動信号132としてハイレベルの電圧がVdd1のパルス信号を出力する。
次に、定格負荷状態から待機状態へ移る移行期間である負荷変動状態においては、負荷が徐々に軽くなるので、電源出力電流Ioは減少し、それに伴い、電源出力電圧Voは上昇する。Voが上昇したとき、制御回路21は、制御信号134のパルス幅を徐々に狭くすることで、駆動信号132のパルス幅を同様に変化させて、ドレイン電流Idsを抑える。また、ドレイン電流Idsのピーク電流はIdsthよりも大きいので、ゲート電圧切替回路2は、第1スイッチSW1を導通させ続ける。これにより、駆動回路20は、駆動信号132としてハイレベルの電圧がVdd1のパルス信号を出力する。
そして、待機状態においては、さらに電源出力電流Ioは減少し、電源出力電圧Voは高くなる。Voが高いとき、制御回路21は、制御信号134のパルス幅をさらに狭くすることで、ドレイン電流Idsのピーク電流をさらに抑える。負荷電流検出回路27は、ドレイン電流IdsがIdsth以下であることを検出した場合、負荷電流検出信号135として、例えばローを出力する。ゲート電圧切替回路2は、負荷電流検出信号135がローである場合、第1スイッチSW1を遮断し、第2スイッチSW2を導通させる。これにより、駆動回路20は、駆動信号132としてハイレベルの電圧がVdd2のパルス信号を出力する。
以上のように、本実施の形態に係る駆動回路20は、電圧制御型スイッチング素子25を流れる負荷電流が予め定められたしきい値以下のとき、電圧制御型スイッチング素子25をオンにする駆動信号132としてレベルがVdd2のパルスを生成し、予め定められたしきい値より大きいとき、電圧制御型スイッチング素子25をオンにする駆動信号132としてVdd2より高電圧であるVdd1のレベルを有するパルスを生成する。
よって、本実施の形態に係る駆動回路20は、負荷電流が予め定められたしきい値以下のときには、駆動損失を低減できる。また、負荷電流が予め定められたしきい値より大きいときには、導通損失を低減できる。
なお、本実施の形態1では、図6に示すようなパワーMOSFETを電圧制御型スイッチング素子25として駆動回路20に接続する場合を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パワーMOSFETの代わりに、ユニポーラ動作であるMOSFETとバイポーラ動作であるIGBTとを兼ね備えたデバイスを電圧制御型スイッチング素子25として駆動回路20に接続してもよい。
図8は、特許文献1で示されているMOSFETとIGBTとを兼ね備えたデバイスの等価回路を示す回路図である。等価回路80は、ユニポーラ動作とバイポーラ動作とを切り替える機能を有する回路である。
図9は、MOSFETとIGBTとを兼ね備えたデバイスのV−I特性を示すグラフである。
MOSFETとIGBTとを兼ね備えたデバイスは、負荷電流の少ない待機状態において、スイッチング動作が早いユニポーラトランジスタ81が動作し、負荷電流の大きい定格負荷状態においては、大電流を流せるバイポーラトランジスタ83が動作する。図6に示した一般的なパワーMOSFETのV−I特性と比較して、定格負荷状態における導通抵抗をより減らすことができるので、導通損失を抑制できる。この場合、負荷電流検出回路27が比較の基準とするしきい値を、例えば、MOSFET動作からIGBT動作に切り替わるドレイン電流値に設定する。
また、本実施の形態1は、図2に限定されるものではない。本実施の形態1では、2種類のゲート電圧を切り替える駆動回路について説明したが、2種類以上の複数のゲート電圧を切り替える駆動回路であってもよい。
また、スイッチング電源装置100は、例えば、フィードバック回路119の代わりに、負荷電流値を測定する電流計を備え、負荷電流検出回路27は、測定された負荷電流値に応じて、負荷電流検出信号135を出力してもよい。図10は、本実施の形態1のフィードバック回路119の代わりに電流計を備えた構成を示す図である。図11は、より詳細な構成を示す図である。電流計26は、電圧制御型スイッチング素子25のドレインに接続され、負荷電流値を直接測定し、それを負荷電流信号141として負荷電流検出回路27へ出力する。負荷電流検出回路27は、出力された負荷電流値とIdsthとを比較して、ゲート電圧切替回路2へ負荷電流検出信号135を出力する。
また、駆動回路20は、電圧制御型スイッチング素子25やスイッチング電源装置100内のその他の部分の変化を検出してゲート電圧を切り替えてもよい。例えば、図1における補助巻線120に誘起された電圧の変化を利用してもよい。
また、電圧制御型スイッチング素子25の温度特性や作製バラツキを考慮して、上記方法を発展させた方法や上記以外の方法で、電圧制御型スイッチング素子25を駆動する電圧であるゲート電圧を切り替えるしきい値を設定してもよい。以下、本明細書では、駆動電圧とゲート電圧は同義である。
また、家電製品等でスイッチング電源装置を使用する際に、動作状態が、例えば、図7における待機状態と定格負荷状態の2つの状態のみであるならば、駆動信号132の電圧をVdd2からVdd1へ切り替えるタイミングは電源効率などにほとんど影響を与えない。よって、定格負荷状態におけるドレイン電流のピーク値をIdsth2とする場合、しきい値は、電圧制御型スイッチング素子25を流れる電流値がIdsthより大きく、かつIdsth2より小さいいずれの値でもよい。すなわち、パワースイッチング素子をオンにする複数レベルの電圧は、第1電圧と、第1電圧よりも低い第2電圧とを含み、生成手段は、第1電圧を生成する第1ドライバと、第2電圧を生成する第2ドライバとを備え、切り替え制御手段は、パワースイッチング素子を流れる負荷電流が第1しきい値よりも大きいとき、オンにする駆動信号として、レベルが第1電圧のパルスを生成するように、第1ドライバおよび第2ドライバを制御し、パワースイッチング素子を流れる負荷電流が第1しきい値より小さい第2しきい値以下のとき、オンにする駆動信号としてレベルが第2電圧のパルスを生成するように、第1ドライバおよび第2ドライバを制御する。
また、本実施の形態1では、駆動回路20がゲート電圧を切り替えるしきい値はゲート電圧依存性を基に定めたが、負荷電流検出回路27は、図4における実線(ゲート電圧が高ゲート電圧Vdd1である時)と点線(低ゲート電圧Vdd2である時)との交点に対応するドレイン電流をしきい値としてもよい。すなわち、総合損失の大きさが逆転する点までは低ゲート電圧Vdd2で駆動してもよい。また、しきい値を意図的に高く、または低く設定してもよい。例えば、駆動回路20で生じる駆動損失と電圧制御型スイッチング素子25とで生じる導通損失の割合を考慮してIdsthよりも高く設定してもよい。また、スイッチング電源装置100の損失が最適に低減されるようにしきい値を外部で調整してもよい。
また、本実施の形態1では、図1に示すようなRCC方式のスイッチング電源装置100を用いて説明したが、本発明に係る駆動回路20を適用できるスイッチング電源装置は図1に限定されるものではない。例えば、誘導負荷が直列に接続された電圧制御型スイッチング素子のオンパルスの幅、または、ピーク電流を制御しながら駆動するような駆動回路であれば、本発明と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る駆動回路は、負荷電流がしきい値以下のとき、オンにする駆動信号として、第2電圧のパルスを生成するように、第2ドライバを制御し、負荷電流がしきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、第2電圧に立ち上がりさらに第1電圧に立ち上がる2段階のパルスを生成するように、第1電圧を生成する第1ドライバおよび第1電圧より低い第2電圧を生成する第2ドライバを制御する。
なお、本実施の形態に係る駆動回路の構成は図2と同等であり、また、本実施の形態に係る駆動回路を備えるスイッチング電源装置の構成は図1と同等であるので、実施の形態1と同様の説明は繰り返し行わない。
次に、本実施の形態2に係る駆動回路を備えるスイッチング電源装置の動作について説明する。
図12は、本実施の形態2に係る駆動回路20を備えるスイッチング電源装置100の、各負荷状態における電源出力電流Io及び電源出力電圧Voと、電圧制御型スイッチング素子25のドレイン電流Ids及びゲート電圧Vgsとを示すタイミングチャートである。以下、本実施の形態に係る駆動回路20が、実施の形態1と異なる点について、具体的に説明する。
実施の形態1の負荷電流検出回路27は、フィードバック信号133に基づき、電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流Idsのピーク電流と、予め定められたしきい値Idsthとを比較して、ゲート電圧VgsをVdd1かVdd2にするかを選択していた。これに対し、本実施の形態2の負荷電流検出回路27は、電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流Idsのピーク電流がしきい値Idsthよりも大きい時には、ゲート電圧VgsはまずVdd2に立ち上がり、一定期間はVdd2に維持した後にVdd1に立ち上がるように負荷電流検出信号135を出力する。
よって、ゲート電圧切替回路2は、駆動信号132がオンである期間の途中において、負荷電流検出信号135がローからハイになった場合、第1スイッチSW1を導通させ、第2スイッチSW2を遮断させて、ゲート電圧VgsをVdd2からVdd1へ切り替える。すなわち、本実施の形態2に係る駆動回路20は、オンの駆動信号132が出力された直後は低ゲート電圧Vdd2に設定し、必要に応じて駆動信号132の1パルスのハイレベル期間内に高ゲート電圧Vdd1に切り替えることができる。
これにより、全ての駆動信号132の立ち上がり直後の電圧は、Vdd2となるので、駆動信号132がオンになるときに、高ゲート電圧Vdd1に1段階で立ち上げる実施の形態1に比べて高周波成分を減らせるので、駆動信号132がオフからオンに切り替わる際のノイズの発生を低減することができる。また、図10および図11のように、負荷電流を一次側で測定する場合には、電圧制御型スイッチング素子25のターンオン後に、徐々に増加していく負荷電流がIdsthを超えたことを検出してゲート電圧Vgsを切り替えるといった、より実用的な制御が可能となる。
(実施の形態3)
本実施の形態3に係る駆動回路は、実施の形態2の機能に加えて、電圧制御型スイッチング素子に過電流が流れた場合、それを検出して低ゲート電圧に固定して電圧制御型スイッチング素子の電流能力を制限し、電圧制御型スイッチング素子のラッチアップによる破壊を防止する。
図13は、本実施の形態3に係る駆動回路と電圧制御型スイッチング素子25と電流計26との構成を示す図である。なお、同図において、前述した実施の形態2に係る駆動回路20と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施の形態では、実施の形態2に係る駆動回路20と同様の説明は繰り返し行わない。以下、本実施の形態に係る駆動回路が、実施の形態2に係る駆動回路20と異なる点について、具体的に説明する。
本実施の形態3の駆動回路50は、図11に示した実施の形態2の駆動回路20と比較して、さらにディスエーブル回路51と、過電流保護回路52とを備える。ディスエーブル回路51は、電圧制御型スイッチング素子25を流れる過電流が検出されてから駆動回路50が停止するまでの期間に相当する間、高電圧ドライバ3をディスエーブルする。具体的には、ディスエーブル回路51は、遅延回路53とANDゲート54とを備える。
遅延回路53は、制御回路21から出力される制御信号134を予め定められた遅延時間Tdelayだけ遅延させて遅延信号136としてANDゲート54へ出力する。ここで、Tdelayは、過電流保護回路52が過電流を検出してから駆動回路50が停止するまでの時間よりは長い必要がある。
ANDゲート54は、遅延回路53から出力された遅延信号136と負荷電流検出回路27から出力された負荷電流検出信号135との論理積をとって、ゲート電圧切替回路2へ出力する。したがって、ゲート電圧切替回路2は、実施の形態2と異なり、負荷電流検出回路27が電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流IdsがIdsthを超えたことを検出し、負荷電流検出信号135をハイにした場合でも、遅延信号136がローである期間は、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を切り替えない。
過電流保護回路52は、例えば比較器を有し、電流計26で計測された電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流Idsが過電流の基準を示す予め定められたしきい値Idsocを超えているか否かを判断し、判断した結果を示す過電流検出信号55を制御回路21へ出力する。例えば、過電流保護回路52は、ドレイン電流IdsがIdsocを超えた場合、過電流検出信号55をハイとし、ドレイン電流IdsがIdsoc以下の場合、過電流検出信号55をローとする。
制御回路21は、過電流検出信号55がローである場合、実施の形態2と同様の制御を行う。また、過電流検出信号55がハイである場合、制御信号134をローとして、駆動回路50を停止させる。よって、過電流が検出された場合、電圧制御型スイッチング素子25はオフされる。
次に、本実施の形態3に係る駆動回路50の動作について説明する。
図14は、本実施の形態3に係る駆動回路50の正常状態および過電流状態における動作を示すタイミングチャートである。
(a)は、遅延回路53を備える場合のドレイン電流Idsおよびゲート電圧Vgsを示し、(b)は遅延回路53を備えない場合のドレイン電流Idsおよびゲート電圧Vgsを示す。また、遅延信号136は、制御信号134から遅延時間Tdelayだけ遅延された信号である。また、Tsdは、過電流保護回路52が過電流を検出してから、制御回路21が制御信号134をローとして駆動回路50を停止させるまでの時間である。また、Idsluは、電圧制御型スイッチング素子25がラッチアップにより破壊されるドレイン電流値である。また、正常状態とは、実施の形態2の定格負荷状態、負荷変動状態および待機状態のいずれかの状態である。また、過電流状態とは、スイッチング電源装置100の出力側で、例えば短絡が発生し大電流が流れている状態である。
正常状態においては、(a)および(b)のいずれも実施の形態2と同様に、制御信号134がターンオンすると駆動電圧切り替え回路22は、駆動信号132のハイレベルの電圧をVdd2としたパルスを出力する。これに伴い、ドレイン電流Idsは徐々に上昇する。遅延信号136は、制御信号134のターンオンから遅延時間Tdelay遅れてターンオンする。次に、ドレイン電流Idsがしきい値Idsthを超えたとき、遅延信号136がハイレベルである場合、ゲート電圧切替回路2は、第1スイッチSW1を導通させ、第2スイッチSW2を遮断させるので、ゲート電圧VgsはVdd1となる。
過電流状態においては、ドレイン電流Idsは急激に増加する。このとき、(a)においては、ドレイン電流IdsがIdsthを超えても遅延信号136がローの場合、ANDゲート54の出力はローとなり、ゲート電圧切替回路2は第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を切り替えない。よって、駆動信号132はレベルがVdd2のパルス信号のままである。すなわち、制御信号134がターンオンしてからTdelayの間は、ゲート電圧Vgsは必ずVdd2以下となる。
一方、(b)においては、遅延回路53を備えないので、ドレイン電流Idsがしきい値Idsthを超えたときに、ゲート電圧切替回路2が第1スイッチSW1を導通させ、第2スイッチSW2を遮断する。よって、駆動信号132の電圧はVdd2からVdd1へ上昇する。
ドレイン電流Idsの最大値は、ゲート電圧Vgsが高いほど大きくなるので、過電流状態における(a)と(b)とのドレイン電流Idsの最大値を比較した場合、ゲート電圧Vgsの低い(a)のドレイン電流Idsの最大値が(b)よりも低くなる。
したがって、例えば、Idsluが、ゲート電圧VgsがVdd2の場合に流れるドレイン電流Idsの最大値と、ゲート電圧がVdd1の場合に流れるドレイン電流Idsの最大値との間である場合、以下のようになる。(b)は、ドレイン電流Idsが過電流を示す基準となるしきい値Idsocを超えてから、さらにIdsluを越えるので、過電流が流れ続け、電圧制御型スイッチング素子25がラッチアップにより破壊される。しかし、(a)は、ゲート電圧がVdd2であるので、ドレイン電流IdsはIdsluを越えず、ドレイン電流IdsがIdsocを超えてからTsd時間経過後に、制御信号134がローになったとき、駆動回路50が停止するので、電圧制御型スイッチング素子25のラッチアップによる破壊を引き起こさない。
以上のように、本実施の形態3に係る駆動回路50は、過電流保護回路52が過電流を検出してから、制御回路21が制御信号134をローとするまでの時間Tsdは低ゲート電圧に設定して電圧制御型スイッチング素子25の電流能力を抑制する。これにより、負荷短絡などの異常時に流れる大電流を制限することができる。すなわち、異常時に大電流が流れることによる電圧制御型スイッチング素子25の破壊を防止することができる。特に、IGBTなどの寄生サイリスタ構造を持つスイッチング素子では、ラッチアップを防ぎ、破壊防止に効果的である。
また、過電流を示す基準となるしきい値Idsocは、過電流保護基準電圧VLIMITに対応するドレイン電流値、または、電圧制御型スイッチング素子25を流れるドレイン電流がフィードバック回路119からのフィードバック信号によって決定される電流値である。なお、一般に、過電流保護回路52は、電圧制御型スイッチング素子25がターンオンしてから機能するまでに遅延時間がある。
また、過電流保護動作時として負荷短絡を例として挙げたが、スイッチング電源装置100の起動時における突入電流に対しても同様の効果がある。
(実施の形態4)
本実施の形態4に係る駆動回路は、実施の形態2に係る駆動回路20とほぼ同じであるが、高電圧ドライバに供給される電源電流を制限する電流制限手段を備える点が異なる。
図15は、本実施の形態4に係る駆動回路と電圧制御型スイッチング素子25とフィードバック回路119との構成を示す図である。なお、同図において、前述した実施の形態2に係る駆動回路と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施の形態4では、実施の形態2に係る駆動回路と同様の説明は繰り返し行わない。以下、本実施の形態に係る駆動回路60において、実施の形態2と異なる点について、具体的に説明する。
本実施の形態4に係る駆動回路60は、実施の形態2に係る駆動回路20と比較して、さらに、定電流回路10を備える。定電流回路10は、高電圧ドライバ3に供給される電源電流を制限する回路である。これにより、駆動信号132の電圧レベルがVdd1に立ち上がる際の波形をなまらせることができる。
図16は、異なる負荷状態に対する、本実施の形態におけるスイッチング電源装置の電源出力電流Io及び電源出力電圧Voと、電圧制御型スイッチング素子25のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。
本実施の形態4に係る駆動回路60において、ゲート電圧切替回路2は、制御信号134がオンである時間内に、負荷電流検出信号135がハイになったとき、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を制御してゲート電圧VgsをVdd2からVdd1へ切り替える。このとき、高電圧ドライバ3には定電流回路10が接続されているので、ゲートチャージ電流が制限されて、Vdd1への立ち上がりが緩やかになる。
以上より、本実施の形態4に係る駆動回路60は、高ゲート電圧側のゲートチャージ電流が制限されることで、ゲート電圧が切り替わる時の昇圧速度を遅くして、高周波成分を減らすので、ノイズの発生を抑制することができる。
なお、本発明に係る駆動回路の構成は、実施の形態4を示す図15に限定されるものではない。第4の実施形態では、定電流回路10を高電圧ドライバ3に接続したが、例えば、高電圧ドライバ3と第1スイッチSW1との間にゲート抵抗を接続してゲートチャージ電流を制限してもよい。また、低電圧ドライバ4と第2スイッチSW2との間にゲート抵抗を接続してゲートチャージ電流を制限してもよい。また、定電流回路10は、低電圧ドライバ4に接続されていてもよいし、低電圧ドライバ4および高電圧ドライバ3の両方に接続されていてもよい。
また、スイッチング電源装置は、例えば、フィードバック回路119の代わりに、負荷電流値を測定する電流計を備え、負荷電流検出回路27は、測定された電流値に応じて、負荷電流検出信号135を出力してもよい。図17は、本実施の形態4のフィードバック回路119の代わりに電流計を備えた構成を示す図である。
(実施の形態5)
本実施の形態5に係る駆動回路は、負荷電流がしきい値以下のとき、オンにする駆動信号として低電圧ドライバ4を制御し、負荷電流がしきい値よりも大きいとき、さらに、ハイレベルがVdd1のパルスを生成するように高電圧ドライバ3を制御する。
図18は、本実施の形態5に係る駆動回路が備える駆動電圧切り替え回路の回路図である。なお、駆動回路内の駆動電圧切り替え回路以外については、実施の形態1、2および4に係る駆動回路20および60と同様である。
駆動電圧切り替え回路70は、NAND回路41と、インバータ回路42および43と、高電圧印加回路31と、低電圧印加回路32と、ターンオフ回路33と、逆流防止用ダイオード34とを有する。
NAND回路41は、負荷電流検出信号135と、制御信号134との否定論理積を、高電圧印加回路31に出力する。これにより、高電圧印加回路31が駆動するのは、負荷電流検出信号135がハイ、かつ、制御信号134がハイのときになる。
インバータ回路42は、制御信号134の反転信号をPチャネルMOSFET38へ出力し、インバータ回路43は、制御信号134の反転信号をNチャネルMOSFET39へ出力する。
高電圧印加回路31は、第1ドライバとして機能し、レベルシフト回路35と、PチャネルMOSFET36と、定電流回路37とを有する。
レベルシフト回路35は、Vdd2で駆動しているロジックをVdd1のロジックに変換する。これにより、後段のPチャネルMOSFET36を完全にオフできる。このレベルシフト回路35は、低電圧信号を高電圧信号に変換する一般的な回路でよい。
PチャネルMOSFET36は、定電流回路37を介して、ソースにVdd1が印加され、ゲートにレベルシフト回路35によってVdd1のロジックに変換された信号が入力される。
定電流回路37は、PチャネルMOSFET36の電源電流を制限する。
よって、高電圧印加回路31は、負荷電流検出信号135がハイで、かつ制御信号134がハイのときにPチャネルMOSFET36がオンされて、Vdd1を出力する。また、Vdd1への立ち上がりは緩傾斜となる。
低電圧印加回路32は、第2ドライバとして機能し、PチャネルMOSFET38を有する。このPチャネルMOSFET38のソースにはVdd2が印加され、ゲートにはインバータ回路42によって反転された制御信号134が入力される。よって、低電圧印加回路32は、制御信号134がハイの期間にPチャネルMOSFET38がオンされて、Vdd2を出力する。
ターンオフ回路33はNチャネルMOSFET39を有する。このNチャネルMOSFET39は、ソースがグランドに接地され、ゲートにインバータ回路43によって反転された制御信号134が入力される。よって、ターンオフ回路33は、制御信号がローの期間にNチャネルMOSFET39がオンされてグランドレベルを出力する。
逆流防止用ダイオード34は、PチャネルMOSFET36のドレインとPチャネルMOSFET38のドレインとの間に接続されている。よって、負荷電流検出信号135がハイで、かつ、制御信号134がハイとなっているとき、すなわち、PチャネルMOSFET36とPチャネルMOSFET38とが共にオンしている期間に、高電圧印加回路31から低電圧印加回路32への電流の逆流を防止する。
次に、本実施の形態5に係る駆動電圧切り替え回路70の動作について説明する。なお、タイミングチャートは、実施の形態4で示した図16と同様である。
制御回路21からハイレベルの制御信号134が駆動電圧切り替え回路70に入力されると、インバータ回路43によりターンオフ回路33内のNチャネルMOSFET39が遮断される一方、インバータ回路42により低電圧印加回路32内のPチャネルMOSFET38が導通し、低電源電圧Vdd2が逆流防止用ダイオード34を介して、電圧制御型スイッチング素子25の駆動電圧として供給され、電圧制御型スイッチング素子25がターンオンする。ターンオン後、電圧制御型スイッチング素子25を流れる電流は増加していき、しきい値Idsthを超えると、負荷電流検出回路27によって、負荷電流検出信号135がターンオンし、NAND回路41の出力が反転する。レベルシフト回路35によって出力された信号はPチャネルMOSFET36をオンオフ制御する。すなわち、電圧制御型スイッチング素子25を流れる電流がしきい値Idsthを超えた場合、Vdd1が電圧制御型スイッチング素子25の駆動電圧として供給され、駆動信号132のハイレベルがVdd2からVdd1に切り替わる。
また、高電圧印加回路31と低電圧印加回路32との間には逆流防止用ダイオード34が挿入されているため、低電圧印加回路32に電流が逆流することはない。また、高電圧印加回路31内のPチャネルMOSFETのソースには定電流回路37が接続されており、駆動電圧切り替えのためのゲートチャージ電流は一定電流で供給されるので、定電流回路37が挿入されていない場合に対して、駆動信号132のVdd1への立ち上がりが緩やかになる。
このように、負荷電流検出回路27およびNAND回路41は、負荷電流がIdsthより大きいとき、高電圧印加回路31の出力をイネーブルにするためのパルスを生成し、高電圧印加回路31はソースにVdd1が印加され、ゲートに負荷電流検出信号135と制御信号134との論理積をとったパルス信号が印加されているPチャネルMOSFET36を有し、低電圧印加回路32はソースにVdd2が印加され、ゲートに電圧制御型スイッチング素子25をオンにする期間およびオフを示す期間を示す制御信号134が印加されているPチャネルMOSFET38を有し、駆動電圧切り替え回路70は、PチャネルMOSFET36のドレインと、PチャネルMOSFET38のドレインとの間に接続された、電流の逆流を防止する逆流防止用ダイオード34と、PチャネルMOSFET38と相補的にオンまたはオフするNチャネルMOSFET39とを有し、PチャネルMOSFET36のドレイン電圧を駆動信号132として電圧制御型スイッチング素子25に印加する。
これにより、本実施の形態5に係る駆動電圧切り替え回路70は、MOSFETを利用することで、簡単に構成できる。
以上、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、負荷電流検出回路27は、負荷電流に応じたアナログ信号を出力し、駆動電圧切り替え回路22や制御回路21内でこのアナログ信号を信号処理してもよい。
また、図10、図11、図13および図17では、電圧制御型スイッチング素子25の高電圧側から負荷電流を検出しているが、低電圧側に抵抗を挿入し、I−V変換した信号を負荷電流検出回路27に入力してもよい。
本発明は、スイッチング電源内のパワースイッチング素子を駆動する駆動回路であって、具体的には、液晶テレビ、プラズマテレビ、DVDレコーダー等に使用されるスイッチング電源に適している。
実施の形態1の駆動回路を備えるスイッチング電源装置の構成を示す図である。 実施の形態1の駆動回路と電圧制御型スイッチング素子とフィードバック回路との構成を示す図である。 より詳細な構成を示すブロック図である。 スイッチング電源装置に接続される負荷と、主な損失である駆動損失、導通損失およびスイッチング損失の和との関係を示す図である。 図4で示される待機状態および定格負荷状態における各損失の大きさを示す図である。 パワーMOSFETのV−I特性を示すグラフである。 異なる負荷状態に対する、本実施の形態におけるスイッチング電源装置の電源出力電流及び電源出力電圧と、電圧制御型スイッチング素子のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。 MOSFETとIGBTとを兼ね備えたデバイスの等価回路を示す回路図である。 MOSFETとIGBTとを兼ね備えたデバイスのV−I特性を示すグラフである。 フィードバック回路の代わりに電流計を備えた構成を示す図である。 フィードバック回路の代わりに電流計を備えたより詳細な構成を示す概要図である。 本実施の形態2に係る駆動回路を備えるスイッチング電源装置の、各負荷状態における電源出力電流及び電源出力電圧と、電圧制御型スイッチング素子のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。 本実施の形態3に係る駆動回路と電圧制御型スイッチング素子と電流計との構成を示す図である。 本実施の形態3に係る駆動回路の正常状態および過電流状態における動作を示すタイミングチャートである。 本実施の形態4に係る駆動回路と電圧制御型スイッチング素子とフィードバック回路との構成を示す図である。 異なる負荷状態に対する、本実施の形態におけるスイッチング電源装置の電源出力電流及び電源出力電圧と、電圧制御型スイッチング素子のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。 本実施の形態4のフィードバック回路の代わりに電流計を備えた構成を示す図である。 本実施の形態5に係る駆動回路が備える駆動電圧切り替え回路の回路図である。 スイッチング電源装置の構成の一例を示す図である。 異なる負荷状態に対する、従来のスイッチング電源装置の電源出力電流及び電源出力電圧と、電圧制御型スイッチング素子のドレイン電流及びゲート電圧とを示すタイミングチャートである。
符号の説明
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
2 ゲート電圧切替回路
3 高電圧ドライバ
4 低電圧ドライバ
10、37 定電流回路
20、50、60、108 駆動回路
21 制御回路
22、70 駆動電圧切り替え回路
25 電圧制御型スイッチング素子
26 電流計
27 負荷電流検出回路
31 高電圧印加回路
32 低電圧印加回路
33 ターンオフ回路
34 逆流防止用ダイオード
35 レベルシフト回路
36、38 PチャネルMOSFET
39 NチャネルMOSFET
41 NAND回路
42、43 インバータ回路
51 ディスエーブル回路
52 過電流保護回路
53 遅延回路
54 ANDゲート
55 過電流検出信号
80 等価回路
81 ユニポーラトランジスタ
83 バイポーラトランジスタ
100、200 スイッチング電源装置
101 一次側整流平滑回路
102 スイッチング回路
103 トランス
104 二次側整流平滑回路
105、106 入力端子
109 ダイオードブリッジ
110 入力コンデンサ
111 一次巻線
112 二次巻線
113 整流ダイオード
114 チョークコイル
115 第1の出力コンデンサ
116 第2の出力コンデンサ
117、118 出力端子
119 フィードバック回路
120 補助巻線
121 駆動回路の外付け抵抗
122 共振用容量
132 駆動信号
133 フィードバック信号
134 制御信号
135 負荷電流検出信号
141 負荷電流信号

Claims (13)

  1. スイッチング電源装置内のパワースイッチング素子を駆動する駆動回路であって、
    前記パワースイッチング素子をオンおよびオフするための駆動信号であって、前記パワースイッチング素子をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号を生成する生成手段と、
    前記パワースイッチング素子の状態に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替える切り替え制御手段と
    を備え
    前記複数レベルの電圧は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含み、
    前記生成手段は、前記第1電圧を生成する第1ドライバと、前記第2電圧を生成する第2ドライバとを備え、
    前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御し、
    前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第1電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドラ
    イバを制御する
    駆動回路。
  2. 前記切り替え制御手段は、前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流が大きいほど電圧が高くなるように、前記複数レベルの電圧を切り替える
    請求項1記載の駆動回路。
  3. 前記生成手段は、さらに、前記第1ドライバ及び前記第2ドライバの少なくとも一方に供給される電源電流を制限する電流制限手段を備える
    請求項記載の駆動回路。
  4. 前記駆動回路は、さらに、
    前記負荷電流が、前記第1しきい値よりも大きくかつ過電流の基準を示す第2しきい値を超えるか否かを検出し、検出した場合、前記駆動回路を停止させる過電流保護回路と、
    過電流が検出されてから停止するまでの期間に相当する期間、前記第1ドライバをディスエーブルするディスエーブル回路とを備える
    請求項記載の駆動回路。
  5. 前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が前記第1のしきい値より大きいとき、前記第1ドライバの出力をイネーブルにするための第1制御パルス信号を生成し、
    前記第2ドライバは、前記パワースイッチング素子をオンにする期間及びオフにする期間を示す第2制御パルス信号にしたがってレベルが前記第2電圧のパルスを生成し、
    前記ディスエーブル回路は、
    前記第2制御パルス信号を所定時間遅延させる遅延回路と、
    遅延された前記第2制御パルス信号と前記第1制御パルス信号との論理積を、前記第1ドライバに出力するゲート回路とを備える
    請求項記載の駆動回路。
  6. 前記切り替え制御手段は、
    前記負荷電流が前記第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第2ドライバを制御し、
    前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、
    レベルが前記第2電圧に立ち上がりさらに前記第1電圧に立ち上がる2段階のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御する
    請求項記載の駆動回路。
  7. 前記生成手段は、さらに、前記第1ドライバ及び前記第2ドライバの少なくとも一方に供給される電源電流を制限する電流制限手段を備える
    請求項記載の駆動回路。
  8. 前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が前記第1のしきい値より大きいとき、前記第1ドライバの出力をイネーブルにするための第1制御パルス信号を生成し、
    前記第1ドライバはソースに前記第1電圧が印加され、ゲートに前記第1制御パルス信号と前記第2制御パルス信号との論理積をとったパルス信号が印加されている第1トランジスタを有し、
    前記第2ドライバはソースに前記第2電圧が印加され、ゲートに前記パワースイッチング素子をオンにする期間およびオフにする期間を示す前記第2制御パルス信号が印加されている第2トランジスタを有し、
    前記生成手段はさらに、前記第1トランジスタのドレインと、前記第2トランジスタのドレインとの間に接続された、電流の逆流を防止する逆流防止ダイオードと、
    前記第2トランジスタと相補的にオンまたはオフする第3トランジスタとを有し、
    前記第1トランジスタのドレインと、前記逆流防止ダイオードのカソードと、前記第3トランジスタのドレインとが接続された
    請求項記載の駆動回路。
  9. スイッチング電源装置内のパワースイッチング素子を駆動する駆動方法であって、
    前記パワースイッチング素子は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含む複数レベルの電圧でオンし、
    前記駆動方法は、
    前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流としきい値とを比較し、
    前記負荷電流が前記しきい値よりも大きいとき、前記第1電圧を生成する第1ドライバ及び前記第2電圧を生成する第2ドライバを制御することにより、記第1電圧のパルスをオン信号として、前記パワースイッチング素子に供給し、
    前記負荷電流が前記しきい値以下のとき、前記第1ドライバ及び前記2ドライバを制御することにより、記第2電圧のパルスをオン信号として、前記パワースイッチング素子に供給する
    駆動方法。
  10. 入力された交流信号を整流するダイオードブリッジと、
    整流された電圧をスイッチングするパワースイッチング素子と、
    前記パワースイッチング素子を駆動する駆動回路と、
    駆動して生成された電圧を受けて異なる電圧に変換する変圧器と、
    変換された電圧を整流及び平滑化して出力する整流平滑回路とを備え、
    前記駆動回路は、
    前記パワースイッチング素子をオンおよびオフするための駆動信号であって、前記パワースイッチング素子をオンにする複数レベルの電圧をもつ駆動信号を生成する生成手段と、
    前記パワースイッチング素子の状態に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替える切り替え制御手段と
    を備え
    前記複数レベルの電圧は、第1電圧と、前記第1電圧よりも低い第2電圧とを含み、
    前記生成手段は、前記第1電圧を生成する第1ドライバと、前記第2電圧を生成する第2ドライバとを備え、
    前記切り替え制御手段は、前記負荷電流が第1しきい値以下のとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第2電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドライバを制御し、
    前記負荷電流が前記第1しきい値よりも大きいとき、オンにする前記駆動信号として、レベルが前記第1電圧のパルスを生成するように、前記第1ドライバおよび前記第2ドラ
    イバを制御する
    スイッチング電源装置。
  11. 前記スイッチング素子は、ユニポーラトランジスタである
    請求項10記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記スイッチング素子は、前記スイッチング素子を流れる負荷電流に応じて、ユニポーラ動作とバイポーラ動作とを切り替える機能を有するトランジスタである
    請求項10記載のスイッチング電源装置。
  13. 前記スイッチング電源装置は、さらに、
    前記整流平滑回路から出力される電流を測定する測定部と、
    測定された電流を、前記パワースイッチング素子を流れる負荷電流に換算する換算部とを備え、
    前記切り替え制御手段は、換算された前記負荷電流に応じて、前記パワースイッチング素子をオンにする前記複数レベルの電圧を切り替える
    請求項10記載のスイッチング電源装置。
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