JP5220727B2 - 工具保持スピンドル - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、工具保持スピンドルに関する。このようなスピンドルは、さまざまな目的で工具を保持するために使用することが可能である。一例としては、例えばPCB穴あけ作業のように、材料に穴をあける目的である。
特定の用途では、PCB穴あけもその1つであるが、工具の高速回転中に、工具をしっかりと保持できることが必要である。PCB穴あけなどのような特定の用途では、工具が300,000rpmとほぼ同程度の速度、あるいは300,000rpmを上回る速度で回転することがある。同時に、望ましいこと、また、多くの実用目的では不可欠であることは、高速穴あけスピンドルなどのような工具保持スピンドルによって保持される工具の交換品を提供することである。工具の磨耗または破損により、あるいは異なるサイズの工具が必要とされているために、工具の交換が必要になることがある。高速のPCB穴あけなどの特定の用途では、いわゆる「工具交換」作業を比較的頻繁に行われなければならない。
それ故、例えば高速回転中でも、工具をしっかりと保持することが可能なだけでなく、工具ホルダが保持している工具を容易に交換することも可能な、工具保持スピンドルを提供することが望ましい。工具交換作業が、自動的であり、且つ、スピンドル内部にあるアクチュエータを介して操作可能であれば、さらに望ましい。
本発明の目的は、上述の望ましい特徴の一部あるいは全てを実現可能な工具保持スピンドルを提供することである。
本発明の第1の局面によって提供されるのは、工具保持スピンドルであって、シャフトと、スピンドル本体であって、シャフトがスピンドル本体に対して回転するために、シャフトが内部に軸支されている、少なくとも1つの軸受を備える、スピンドル本体と、工具を保持するための工具ホルダと、工具ホルダを作動させるためにシャフト内に配置された、軸方向に移動可能なアクチュエータ部と、を備え、
工具ホルダが、シャフト内に取り付けられ、
工具ホルダが、
少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、軸方向に移動可能なアクチュエータ部の作用により、工具受容部に対して軸方向に移動できるように配置された、少なくとも1つの楔部と、
を備え、
アクチュエータ部の、第1の方向における軸方向の移動が、楔部の、工具受容部に対する、第1の方向における軸方向の移動を生じさせて、受容した工具を把持するために、工具把持部をスピンドルの軸に向かって内側に変形させる、工具保持スピンドルである。
工具受容部は、シャフトに対する軸方向移動に対抗して保持されてもよい。楔部は、シャフトに対して軸方向に移動できるように配置されてもよい。
工具ホルダは、工具ホルダ本体を備えてもよい。工具ホルダ本体は、変形可能なスリーブ材を備えてもよい。このスリーブ材は、変形可能な工具把持部を備えてもよい。
工具ホルダ本体は、少なくとも1つの、円弧状の変形可能なスリーブ部を備えてもよい。円弧状の変形可能なスリーブ部は、変形可能な工具把持部を備えてもよい。
工具受容部は、複数の変形可能な工具把持部を備えてもよい。工具ホルダ本体は、工具受容部の内周の周囲に、互いに離間された、複数の円弧状の変形可能なスリーブ部を備えてもよい。各スリーブ部は、複数の変形可能な工具把持部の各々のうちの少なくとも1つを備えてもよい。
複数の円弧状のスリーブ部は、スピンドルの軸を中心にして、複数の円弧状のスリーブ部の間に円周方向の間隔を空けて、環状に配置され、内側を向いた、略円筒状の工具当接面を提供してもよい。
上記スリーブ部または各スリーブ部は、各ステムを介して、工具ホルダ本体の残りの部分に接続されてもよい。
上記工具ホルダまたは各工具把持部は、少なくとも1つの工具係合端部を備えてもよい。上記スリーブ部または各スリーブ部は、各工具係合端部を備えてもよい。各スリーブ部は、1対の工具把持部を備えることが好ましい。各スリーブ部は、1対の工具係合端部を備えることが好ましい。工具係合端部は、スリーブ部の反対側端部上にあってもよい。円周方向のすきまによって隔てられた、離間された複数のスリーブ部がある場合、隣接するスリーブ部の各工具係合端部は、各すきまを挟んで互いに向かい合っていてもよい。
上記工具把持部または各工具把持部は、工具把持部の内側への変形が、工具係合端部の内側への移動を生じさせるように設定されてもよい。工具ホルダは、複数の楔部を備えてもよい。上記楔部または各楔部は、上記楔部または各楔部の軸方向の長さに沿って次第に細くなってもよい。
工具ホルダは、上記楔部または各楔部と、アクチュエータ部と係合するための係合部と、を有する楔組立体を備えてもよい。
工具ホルダ本体は、環状楔受容部を備えてもよい。工具ホルダ本体は、複数の部分環状楔受容部を備えてもよい。
環状受容部あるいは各部分環状受容部は、環状受容部あるいは各部分環状受容部の軸方向の長さに沿って次第に細くなってもよい。上記受容部または各受容部のテーパは、上記楔または各楔のテーパを補完してもよい。上記受容部または各受容部のテーパ上記楔または各楔のテーパとが相補的な形状であることにより、確実に、各受容部内における楔の軸方向の移動によって、一点上/円周線上ではなく、各工具把持部の延長部にわたって、半径方向の変形力が生じるように促すことができる。
上記楔部または各楔部は、複数の工具把持部に作用するように配置されてもよい。
工具受容部は、軸受によって直接支持されるシャフトの軸方向の範囲内に配置されてもよい。工具ホルダは、軸受によって直接支持されるシャフトの実質的な軸方向の範囲内に配置されてもよい。
工具ホルダは、シャフト内に取り付けられているために、実質的に当該工具ホルダ全体の長さにわたって、支持され得る。シャフトの外径は、スピンドル全体にわたって、実質的に一定であってもよい。軸受の領域におけるシャフトの外径は、工具ホルダの領域におけるシャフトの外径と実質的に同一であってもよい。
工具ホルダにおける少なくとも一部の外径は、軸受の内径より小さくてもよい。工具ホルダにおける一部の外径は、シャフトの内径より小さくてもよい。
軸方向に移動可能なアクチュエータ部、および工具ホルダは、これらアクチュエータ部と工具ホルダとの間で相対的に回転できるように、配置されてもよい。そのような配置により、シャフトと工具ホルダとがスピンドル本体内部で回転する際に、アクチュエータ部を静止させ続けることができる。
移動可能なアクチュエータ部は、係合部と係合するための頭部を備えてもよい。
係合部は、アクチュエータ部の頭部によって取り入れられるための、雄型突出部として配置されてもよい。この配置は、最も単純で、さらなる配慮をしないで取る可能性の最も高い手段である。しかしながら、この配置は、突出部が工具ホルダおよびシャフトと共に回転することになるであろうという点で、問題を引き起こす可能性があり、高速回転を伴う場合に、この配置は、ふらつきまたは高振動などのような不安定性を引き起こす可能性がある。
係合部は、アクチュエータ部の頭部を受け入れるための、雌型受入部として配置されてもよい。雌型受入部は、遠心力に対して、シャフトの内壁によって支持され得る。
雌型受入部は、シャフトの内面に接する、外面を備えてもよい。
雌型受入部は、受容チャンバーであって、使用時に、アクチュエータ部の頭部が受容チャンバー内に配置される受容チャンバーを備えてもよい。雌型受入部は、入口開口部であって、組み立て時に、入口開口部を通って、アクチュエータ部の頭部がチャンバー内に挿入され得る入口開口部を備えてもよい。
アクチュエータ部は、頭部で終端する割鋲であって、複数の脚部を備え、各脚部が、頭部の各部で終端するとともに、頭部の有効外径を変更するように、互いに離れるように広がることが可能な、割鋲を備えてもよい。
アクチュエータ部は、展開ピンであって、脚部を広げるために配置され、頭部の有効外径が入口開口部の直径よりも小さくなる第1の位置と、頭部の有効外径が入口開口部の直径よりも大きくなる第2の位置との間で、割鋲に対して軸方向に移動可能な展開ピンを備えてもよい。この展開ピンによって、組み立てのために展開ピンが第1の位置にあるときには、頭部を受容チャンバーに挿入することが可能になり、また、作動のために展開ピンが第2の位置にあるときには、頭部をチャンバーに係合することが可能になる。アクチュエータ部および楔組立体は、頭部と係合部との間の当接を用いて、少なくとも1つの楔部を一方の軸方向または双方の軸方向に移動させるように配置されてもよい。
アクチュエータ部は、少なくとも1つの楔部を一方の軸方向に移動させるために、楔組立体と当接するための肩部を備えてもよい。この方向は、工具把持部に内側への変形を生じさせる、上記第1の方向となり得る。
アクチュエータ部が肩部を備えている場合、アクチュエータ部および楔組立体は、頭部と係合部との間の当接を用いて、少なくとも1つの楔部を反対の軸方向に移動させるように配置されてもよい。
内部にシャフトが軸支される、1対のラジアル軸受が存在してもよい。工具ホルダは、1対の軸受における最外端部の間である、シャフトの領域内に、実質的に全体が配置されてもよい。
上記軸受または各軸受は、気体軸受、通常では空気軸受であってもよい。
工具保持スピンドルは、機械加工スピンドルであってもよい。工具保持スピンドルは、穴あけスピンドル、例えば高速のPCB穴あけスピンドルであってもよい。工具保持スピンドルは、回転式塗料吹き付けスピンドルであってもよい。工具保持スピンドルは、研削スピンドルであってもよい。工具保持スピンドルは、ルータースピンドルであってもよい。
本発明の追加的な局面によって提供されるのは、工具保持スピンドルであって、シャフトと、スピンドル本体であって、シャフトがスピンドル本体に対して回転するために、シャフトが内部に軸支されている、少なくとも1つの気体軸受を備えるスピンドル本体と、工具を保持するための工具ホルダと、を備え、
工具ホルダが、シャフト内に取り付けられ、
工具ホルダが、
少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、アクチュエータの作用により、工具受容部に対して軸方向に移動するように配置された、少なくとも1つの楔部と
を備え、
アクチュエータの作用による、楔部の、工具受容部に対する、第1の方向における軸方向の移動が、受容した工具を把持するために、工具把持部をスピンドルの軸に向かって内側に変形させる、工具保持スピンドルである。
アクチュエータは、シャフト内に配置された、軸方向に移動可能なアクチュエータ部を備えていてもよい。アクチュエータは、スピンドルとは別体となり得る外部アクチュエータを備えてもよい。外部アクチュエータは、スピンドルの前端部である工具受容部から、あるいはスピンドルの後端部から、楔部に作用してもよい。
本発明のさらに追加的な局面により提供されるのは、工具保持装置であって、本発明の上記追加的な局面における工具保持スピンドルと、工具保持スピンドルにおける楔部に作用するための外部アクチュエータと、を備える工具保持装置である。
本発明の別の局面により提供されるのは、穴あけスピンドルであって、シャフトと、スピンドル本体であって、シャフトがスピンドル本体に対して回転するために、シャフトが内部に軸支されている、少なくとも1つの気体軸受を備えるスピンドル本体と、工具を保持するための工具ホルダと、工具ホルダを作動させるためにシャフト内に配置された、軸方向に移動可能なアクチュエータ部と、を備え、
工具ホルダが、シャフト内に取り付けられ、
工具ホルダが、
少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、軸方向に移動可能なアクチュエータ部の作用により、工具受容部に対して軸方向に移動するように配置された、少なくとも1つの楔部と
を備え、
アクチュエータ部の、第1の方向における軸方向の移動が、楔部の、工具受容部に対する、第1の方向における軸方向の移動を生じさせ、受容した工具を把持するために、工具把持部をスピンドルの軸に向かって内側に変形させる、穴あけスピンドルである。
本発明のさらに別の局面により提供されるのは、上記で定義された種類のスピンドルのための工具ホルダである。
当然のことながら、本発明の第1の局面に関して述べられた選択的な特徴は、状況が許せば、本発明の別の局面の選択的な特徴にもなり得る。
工具保持スピンドルの概略断面図である。 図1に示された工具保持スピンドルの部分組立体の端面図である。 図2に示された部分組立体のIII−III線上の断面図である。 図1に示されたスピンドルの工具ホルダにおける工具ホルダ本体の斜視図である。 図4に示された工具ホルダ本体の端面図である。 図5に示された工具ホルダ本体のVI−VI線上の断面図である。 図1に示されたスピンドルの工具ホルダにおける楔組立体の斜視図である。 図7に示された楔組立体の端面図である。 図8に示された楔組立体のIX−IX線上の断面図である。 図1に示されたスピンドルのアクチュエータ部における割鋲の端面図である。 図10に示された割鋲のXI−XI線上の断面図である。 図4〜6に示された工具ホルダ本体の一部の3次元図である。 図7〜9に示された楔組立体の3次元図である。
ここで、単なる一例として、本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、工具保持スピンドル1を示しており、工具保持スピンドル1は、スピンドル本体2を通常備え、スピンドル本体2の内部には、1対の空気軸受3が取り付けられている。シャフト4は、スピンドル1の軸を中心として回転するために、1対の空気軸受3の内部に軸支されている。シャフト4は、中空である。シャフト4の内部には、(図示しない)工具を保持するための工具ホルダ5が取り付けられている。本実施形態において、工具保持スピンドル1は、穴あけスピンドルであり、工具ホルダ5は、ドリルビットを保持するために配置されている。
工具保持スピンドル1は、シャフト4、ひいては工具ホルダ5および保持された工具を、スピンドル1の軸を中心として回転駆動するように設定されている。本実施形態において、回転駆動は、モータMによって供給される。モータMは、シャフト4を囲繞し、2つの空気軸受3の間に設けられた固定子M1と、シャフト4の外面上に鍍着された回転子巻線M2と、を備える。このような交流モータ駆動装置が、空気軸受スピンドルに使用されることは周知であり、このような交流モータ駆動装置は、本発明の場合には、特に関連性はない。したがって、モータMの構造や動作について、これ以上説明しない。
シャフト4の内部にさらに設けられているのは、保持されている工具を把持したり離脱させたりできるように、工具ホルダ5を作動させるための工具アクチュエータ部6である。
シャフト4の外径は、実質的にスピンドル1全体にわたって同一である。より大きな直径のスラストランナー(図示せず)が、シャフト4の長さ方向に沿ったいずれかの位置に、通常は設けられるであろう。さらに、工具ホルダ5が、空気軸受3の内径よりも小さい最大外径を有することに留意されるであろう。実際に、工具ホルダ5の全長の大部分は、シャフト4内に嵌合される。本実施形態におけるように、シャフト4が鋼鉄製である場合には、工具ホルダ5は、シャフト4のボアに締まり嵌めされる。別の実施形態において、シャフト4が複合材料やセラミック材料製である場合には、工具ホルダ5は、シャフトのボアに滑り嵌めされ、接着剤を用いて所定の位置に保持される。工具ホルダのうち、シャフト4のボアの外側へ半径方向に突出する唯一の部分は、溶接、接着剤、および/またはボルトによって、工具ホルダ5をシャフト4に接合するのに用いられる、端部支持フランジ5Fである。
シャフト4、スピンドル1、および工具ホルダ5は、同軸上に配置される。工具ホルダ5は、シャフト4の内部に配置され、そしてまた、シャフト4は、軸受3の内部にある。工具ホルダ5の軸方向の位置は、軸受3のうちの1つ、すなわち「前部軸受」3の軸方向の位置と一致する。
本願において特に興味深いのは、工具ホルダ5およびアクチュエータ部6の構造および動作である。ここで、スピンドルのこれらの局面を、図2〜11を参照しながら、より詳細に以下に説明する。
図2および図3は、工具保持スピンドル1の部分組立体を示している。この部分組立体は、工具ホルダ5とアクチュエータ部6とを備えている。図1に示されているように、完成したスピンドル1において、この部分組立体は中空のシャフト4内に取り付けられる。工具ホルダ5は、工具ホルダ本体51と楔組立体52とを備えている。
図4,5,6,12は、工具ホルダ本体部51を単体で示している。工具ホルダ本体51は、略円筒形であり、スピンドル1によって保持されることになる工具を受容するために配置された、中心ボアBを有する。本実施形態においては、工具ホルダ本体51は、単一の材料から作られている。中心ボアBは、工具受容部B’によって規定される。工具受容部B’は、円弧状で、変形可能な、弾力性のある複数のスリーブ部53を備えている。本実施形態では、そのようなスリーブ部53が3つある。図2および図5において最もよく分かるように、円弧状のスリーブ部53は、工具ホルダ本体51の軸を中心にして環状に配置されており、そのような配置は、円弧状のスリーブ部53が、全体としてスピンドル1の軸を中心に環状に配置されていること、そして実際に、シャフト4の軸を中心にして環状に配置されていることを意味する。
再度、図2および図5において最も明確に分かるように、円弧状の各スリーブ部53は、各ステム54によって、工具ホルダ本体部51の残りの部分に接合されている。各ステム部54は、円弧状の各スリーブ部53の中心に向かって、円弧状の各スリーブ部53に接合されている。円弧状の各スリーブ部53の材料は、弾性的に変形可能であり、円弧状の各スリーブ部53の材料が弾性的に変形可能であるということは、ステム54の各側面上にあるスリーブ部53の部分が、図2および図5に示されている静止位置から離れるように変形可能であることを意味している。ステム54の一方の側面上における、円弧状の各スリーブ部53の2つの部分は、工具把持部55としての機能を果たすことができる。したがって、本実施形態では、中心ボアBの周囲に環状に配置される工具把持部55は6つある。各工具把持部55は、各端部において、円周方向すきまGの分だけ、隣接する工具把持部55から離間されている。さらに、各工具把持部55は、円弧状のスリーブ部53の最内面の端部に、工具係合端部55aを備える。変形可能な工具把持部55が内側に変形されて、工具把持部55の工具係合端部55aが中心ボアBの中に入り込むようになると、工具の軸部が中心ボアB内に配置されていれば、工具把持部55の工具係合端部55aが、工具の軸部に当接し、また工具の軸部に係合することになることが分かるであろう。
工具ホルダ本体51は、複数の楔受容部56も備えている。本実施形態では、楔受容部56は3つある。楔受容部56もまた円弧状であり、半環状として説明されてもよい。楔受容部56は、工具把持部55と、工具ホルダ本体部51の外壁57との間に配置される。隣接する楔受容部56は、各ステム54によって相互に隔てられている。図6において最も容易に分かるように、楔受容部56は、工具ホルダ本体部51の一端から他端に向かって、テーパが形成されている。換言すると、工具把持部55の接面と、外壁部57との間の半径方向の間隔は、工具ホルダ本体部51の一端においては、工具ホルダ本体部51の他端における間隔よりも大きい。この半径方向の間隔は、工具が通過してボアB内に挿入され得る、ボアBの開口端に最も近い、工具ホルダ本体部51の端部において最小である。
図7,8,9,13は、楔組立体52を単体で示している。楔組立体52は、複数のテーパ楔58を備えている。本実施形態では、テーパ楔58は3つある。楔組立体52は、略円筒形であって、テーパ楔58を有し、テーパ楔58は、円周方向に相互に離間され、係合部59から突出している。本実施形態では、楔組立体52は、単一の材料から作られている。各テーパ楔58の内面は、テーパ楔58の内面がともに円筒面上に位置するように、概して、軸方向および円周方向に延在している。他方、テーパ楔58の外面は、楔58の軸方向の一端から他端に向かって内側方向にテーパが形成されている。したがって、テーパを有する楔58の外面は、円錐面上に位置する。テーパ楔58のテーパは、ボアBの開口端に最も近い楔58の端部において、各楔58における半径方向の断面の厚さが最小になるようにされている。各テーパ楔58におけるテーパ工具ホルダ本体部51における楔受容部56のテーパとは相補的な形状である。
テーパ楔58は、工具ホルダ本体部51における各楔受容部56に受容されるように配置される。図2および図3に示す部分組立体、ならびに図1において、テーパ楔58は、受容部56内に挿入されているのが図示されている。
楔組立体52の係合部59は、アクチュエータ部6の頭部61を受け入れるための受容チャンバー59aと、頭部61が通過してチャンバー59a内に挿入され得る入口開口部59bと、を備えている。
入口開口部59bの内側端において、チャンバー59aには、本実施形態では環状の突起の形状をした当接面59cが設けられており、アクチュエータ部の頭部61は、その突起に対して当接することができる。
このようにして、環状の突起59cは、入口開口部59bの内側端における周縁の周囲に設けられる。しかしながら、頭部61は、組み立ての際に入口開口部59bを通って挿入されることは留意されるであろう。組み立ての際に頭部61を入口開口部59bを通って挿入しながらもなお、作動中に頭部61を当接面59cに当接させることができるという機能は、以下に詳細に説明するアクチュエータ部6の構造によって達成される。
アクチュエータ部6は、頭部61で終端する割鋲62を備えている。割鋲62の周囲には、楔組立体52の係合部59に作用するようにも設定された肩部63aで終端する、外側部63が設けられている。
図10および図11は、割鋲62を単体で示している。割鋲62は、複数の脚部62aを備える。本実施形態では、脚部62aは4つある。各脚部62aは、頭部61の各部61aで終端する。脚部62aは、頭部61の有効外径を変化させるために、互いに外に広がることができるように設定されている。脚部62aは、頭部61の有効外径を最小化するために、互いに折り畳み可能なようにも設定されている。
図3において分かり得るように、テーパを有する端部65を備える、展開ピン64が、割鋲62の内部に設けられている。脚部62aの内面にも、脚部62aの内面が頭部61の各部61aに接触するにつれて、展開ピン64における、テーパを有する端部65のテーパと相補的な形状を有するテーパとして、テーパが形成されている。テーパを有する端部65が頭部61から離れるように、展開ピン64が軸方向に後退した場合、頭部61aの部分は、入口開口部59bを通って当該頭部61aの部分が挿入され得るように、同時に収縮し得る。頭部61がいったんチャンバー59aの中に入って、収縮力が解除されると、頭部は静止直径を得ることになる。しかしながら、作動中に、頭部61と当接面59cとの間の当接を確実に良好にするために、テーパを有するピン64は、テーパを有する端部65が次第に脚部62aを外に広げて、頭部61の外径を増加させる伸展位置へと押し込まれる。
アクチュエータ部6および係合部59は、アクチュエータ部6と係合部59との間で相対的な回転が可能になるように配置される。工具ホルダ本体51と楔組立体52との双方を備える工具ホルダ5は、工具ホルダ本体51および楔組立体52が、シャフト4と共に回転するように、シャフト4に取り付けられる。しかしながら、アクチュエータ部は静止し続けることが可能である。アクチュエータ部6は、(後部から挿入される)スピンドル1の外部構成部品によって、軸方向に移動するように駆動されてもよいし、あるいは、他の方法では、スピンドル内に設けられた軸方向駆動手段によって、駆動されてもよい。
係合部59は、ボルト頭部のような雄型突出部としてではなく、雌型受入部として設定される。係合部59は、円筒形の外面59dを備え、外面59dは、図1において分かり得るように、中空のシャフト4の内壁に当接する。外面59dがシャフト4の内壁に当接することによって、工具ホルダ5がシャフト4と共に回転する際に、係合部59を遠心力に対して支持する。係合部59を遠心力に対して支持することは、例えば、ふらつきや振動などといった不安定性を軽減するのに有用となり得る。尚、ふらつきや振動は、係合部59を遠心力に対して支持しなければ、高速な用途において生じ得る。
工具ホルダ5は、当該工具ホルダ5の全長にわたって、あるいは当該工具ホルダ5の実質的な全長にわたって、シャフト4によって支持されることに留意すべきである。工具ホルダ5が、当該工具ホルダ5の全長にわたって、あるいは当該工具ホルダ5の実質的な全長にわたって、シャフト4によって支持されることも、高速での不安定性を防止する一助となり得る。
作動の際、中心ボアBに配置された工具の軸部に加わる把持力の大きさは、受容部56における、テーパを有する楔58の軸方向の位置によって決まる。したがって、第1の位置にある、テーパを有する楔58と共に、工具を中心ボアBに挿入すると、工具ホルダ本体51における工具把持部55が図5に示されるような静止位置となる。この状態で、中心ボアBおよび工具受容部B’は、最大内径を有する。工具の軸部が受容ボアBにいったん挿入されると、楔組立体52は、テーパを有する楔58を受容部56の中にさらに押し込むように、工具ホルダ本体51に対して移動され得る。楔58が受容部56の中へそのように移動すると、工具把持部55は、スピンドル1の軸に向かって、中心ボアB内へと内側に変形する。こうして、中心ボアBの有効径が全体的に減小することによって、工具の軸部が把持されることになる。さらに、工具把持部55の工具係合端部55aは、工具の軸部を咬持するようになる。
作動の際、楔組立体52における係合部59の端部と当接し、また楔組立体52を工具ホルダ本体部51に向かって押し込む、アクチュエータ部6の肩部63aによって、テーパを有する楔58は受容部56の中に押し込まれる。
把持された工具を離脱させたいときに、アクチュエータ部6を反対方向へ移動させると、肩部63aは、係合部59に当接しないものの、アクチュエータ部の頭部61は、入口開口部59の内面に設けられた当接面59cに当接する。上述のように、頭部61と当接面59cとの良好な当接は、展開ピン64を用いて頭部61aを外に広げることによって、達成される。換言すれば、頭部61における部分61aが外に広がるように、展開ピン64を中心ボアBの開口端部に向かって軸方向に移動させると、アクチュエータ部6を全体的に中心ボアBの開口端部から離れる方向に移動させることができる。こうすると、頭部61は、係合部59における当接面59cに当接するようになり、ひいては、楔組立体52を工具ホルダ本体部51から引き離す。楔組立体52が工具ホルダ本体部51から引き離されると、工具把持部55に加わる半径方向の力が排除されて、工具把持部55が弛緩して元の状態に戻ることができるように、テーパを有する楔58は、受容部56内で軸方向に移動する。このようになったときには、当然のことながら中心ボアBは元の直径に戻り、工具の軸部に加わる把持力は解除される。
工具ホルダ本体51および楔組立体は、一般的には鋼鉄製であろう。本実施形態では、シャフト4は鋼鉄製である。しかし、他の実施形態では、シャフト4はセラミック材料製、あるいは複合材料製であってよい。そのような場合、異なる種類のモータ、おそらく直流モータが使用される可能性が最も高いであろう。
別の方法では、楔組立体52を双方の軸方向に移動させるために、頭部61を楔組立体52に作用させてもよい。
工具ホルダ本体51は、所望の形状を得るために、放電加工機(EDM)によって、単一の材料で製作されてもよい。具体的には、スリーブ部53、ひいては、把持部55を、放電加工機によって製作してもよい。把持部55および受容ボアBの表面を、単一の工程で機械加工してもよく、その単一の工程は、EDM工程であってもよい。
把持部55は、重量が最小限になるように成形され、寸法が設定される。把持部55は、当該把持部55の半径が最小限になるように成形され、寸法が設定される。把持部55は、工具ホルダの軸に可能な限り近接して配置される。把持部55は、半径方向に薄い。把持部55は、最小限の外半径および内半径を有する。各把持部55は、各々の軸方向の長さに沿って、実質的に一定の肉厚を有する。各把持部55は、各々の円周の範囲に沿って、実質的に一定の肉厚を有する。複数の把持部55のうちのいずれか1つを通って、工具ホルダの軸に対して垂直に切断された断面は、把持部55の軸方向の長さに沿って不変である。換言すれば、把持部55/工具ホルダ51の長さに沿った1つの位置で切断された断面は、把持部の長さに沿った他のいかなる位置において切断された断面とも、同一である。
把持部55の質量は、工具ホルダ本体51の質量全体に比べて小さい。把持部55を一体とした質量は、工具ホルダ本体51の質量の50%未満となり得る。把持部55を一体とした質量は、工具ホルダ本体51の質量の10%未満となり得る。
これらの特徴は、単独で、あるいは組み合わせることによって、高速において高性能を発揮する一助となることができ、また、遠心力を最小化する一助となることができる。
把持部55における上述の特徴はまた、本実施形態において、スリーブ部53に関しても適用される。

Claims (38)

  1. 工具保持スピンドルであって、
    シャフトと、
    スピンドル本体であって、前記シャフトが該スピンドル本体に対して回転するために、前記シャフトが内部に軸支されている少なくとも1つの軸受を備える、スピンドル本体と、
    工具を保持するための工具ホルダと、
    該工具ホルダを作動させるために前記シャフト内に配置された、軸方向に移動可能なアクチュエータ部と
    を備え、
    前記工具ホルダは、
    前記シャフト内に取り付けられ、
    少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
    前記変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、前記軸方向に移動可能なアクチュエータ部の作用により、前記工具受容部に対して軸方向に移動するように配置された、少なくとも1つの楔部と
    を備え、
    前記アクチュエータ部の、第1の方向における軸方向の移動は、前記楔部の、前記工具受容部に対する、第1の方向における軸方向の移動を生じさせて、受容した工具を把持するために、前記工具把持部を前記スピンドルの軸に向かって内側に変形させ
    前記工具受容部は、複数の変形可能な工具把持部を備え、前記工具ホルダは、前記工具受容部の内周の周囲において互いに離間された、複数の変形可能な円弧状のスリーブ部を備える工具ホルダ本体を備え、各スリーブ部は、前記変形可能な工具把持部のそれぞれのうちの少なくとも1つを備えており、
    前記工具ホルダの軸に対して垂直に切断された、各工具把持部の断面は、前記把持部の軸方向の長さに沿って不変であり、
    前記工具ホルダ本体は、少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部を備え、該少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの楔部の外面は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの受容部の前記テーパと前記少なくとも1つの楔部の前記テーパとが相補的な形状である
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  2. 請求項に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具受容部は、前記シャフトに対する軸方向の移動に対抗して保持される
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  3. 請求項または請求項に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記楔部は、前記シャフトに対して軸方向に移動するように設定されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記複数の円弧状のスリーブ部は、該スリーブ部の間に円周方向のすきまを空けて、前記スピンドルの軸を中心にして環状に配置されることで、内側を向いた、略円筒形状の工具当接面を提供する
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    スリーブ部は、各ステムを介して、前記工具ホルダ本体の残りの部分に接続されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    工具把持部は、少なくとも1つの工具係合端部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    各スリーブ部は、1対の工具把持部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  8. 請求項に記載の工具保持スピンドルであって、
    各スリーブ部は、前記スリーブ部の相対する端部に、1対の工具係合端部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  9. 請求項に記載の、あるいは請求項に従属する場合の請求項または請求項に記載の工具保持スピンドルであって、
    工具把持部は、該工具把持部の内向きの変形が、前記工具係合端部の内向きの移動を生じさせるように設定されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具ホルダは、複数の楔部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具ホルダは、前記楔部または各楔部と、前記アクチュエータ部と係合するための係合部と、を備える楔組立体を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記少なくとも1つの楔部は、複数の工具把持部に作用するように設定されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具受容部は、前記軸受によって直接支持される、前記シャフトの軸方向の範囲内に配置されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具ホルダは、前記軸受によって直接支持される、前記シャフトの軸方向の範囲内に配置されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具ホルダは、前記シャフト内に取り付けられていることにより、前記工具ホルダの全長にわたって支持されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  16. 請求項1〜15のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記シャフトの外径は、前記スピンドル全体にわたって、一定である
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記軸受の領域における前記シャフトの外径は、前記工具ホルダの領域における前記シャフトの外径と同一である
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    少なくとも工具ホルダの一部の外径は、前記軸受の内径よりも小さい
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記工具ホルダの一部の外径は、前記シャフトの内径よりも小さい
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  20. 請求項11に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記軸方向に移動可能なアクチュエータ部と前記楔組立体の前記係合部との間で相対的に回転可能となるよう、該軸方向に移動可能なアクチュエータ部の一部が該係合部内に受容されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  21. 請求項11に記載の、あるいは請求項11に従属する場合の、請求項12〜20のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記移動可能なアクチュエータ部は、前記係合部と係合するための頭部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  22. 請求項21に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記係合部は、前記アクチュエータ部の前記頭部を受け入れるための、雌型受入部として設定されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  23. 請求項22に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記雌型受入部は、遠心力に対抗して、前記シャフトの内壁によって支持される
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  24. 請求項22または請求項23に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記雌型受入部は、前記シャフトの前記内面に当接する、外面を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  25. 請求項2224のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記雌型受入部は、
    受容チャンバーであって、使用の際に前記アクチュエータ部の前記頭部が該受容チャンバー内に配置される、受容チャンバーと、
    入口開口部であって、組み立て中に、該入口開口部を通って、前記アクチュエータ部の前記頭部が前記チャンバー内に挿入され得る、入口開口部と
    を備えていることを特徴とする工具保持スピンドル。
  26. 請求項2125のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記アクチュエータ部は、前記頭部で終端する割鋲を備え、
    該鋲は、複数の脚部であって、各脚部が前記頭部の各部で終端し、前記頭部の有効外径を変更するために、前記複数の脚部が互いに離れるように広げられ得る、複数の脚部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  27. 請求項25に従属する場合の請求項26に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記アクチュエータ部は、展開ピンであって、前記脚部を広げるために配置され、前記頭部の前記有効外径が前記入口開口部の直径よりも小さくなる第1の位置と、前記頭部の前記有効外径が前記入口開口部の前記直径よりも大きくなる第2の位置との間で、前記割鋲に対して軸方向に移動可能な、展開ピンを備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  28. 請求項21に記載の、あるいは請求項21に従属する場合の請求項2227のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記アクチュエータ部および楔組立体は、前記頭部と前記係合部との間の当接が、前記少なくとも1つの楔部を、一方の軸方向または双方の軸方向に移動させるのに用いられるように、設定されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  29. 請求項28に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記アクチュエータ部は、前記少なくとも1つの楔部を1つの軸方向に移動させるために、前記楔組立体と当接するための肩部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  30. 請求項1〜29のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記シャフトが内部に軸支されている1対のラジアル軸受を備え、
    前記工具ホルダは、前記1対の軸受の最外端部の間にある前記シャフトの領域内に、全体が配置されている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  31. 請求項1〜30のいずれかに記載の工具保持スピンドルであって、
    前記軸受または各軸受は、気体軸受である
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  32. 工具保持スピンドルであって、
    シャフトと、
    スピンドル本体であって、該シャフトが該スピンドル本体に対して回転するために、該シャフトが内部に軸支されている、少なくとも1つの気体軸受を備える、スピンドル本体と、
    工具を保持するための工具ホルダと
    を備え、
    該工具ホルダは、
    前記シャフト内に取り付けられ、
    少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
    前記変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、アクチュエータの作用により、前記工具受容部に対して軸方向に移動するように配置された、少なくとも1つの楔部と
    を備え、
    アクチュエータの作用による、前記楔部の、前記工具受容部に対する、第1の方向における軸方向の移動は、受容された工具を把持するために、前記工具把持部を前記スピンドルの軸に向かって内側に変形させ
    前記工具受容部は、複数の変形可能な工具把持部を備え、前記工具ホルダは、前記工具受容部の内周の周囲において互いに離間された、複数の変形可能な円弧状のスリーブ部を備える工具ホルダ本体を備え、各スリーブ部は、前記変形可能な工具把持部のそれぞれのうちの少なくとも1つを備えており、
    前記工具ホルダの軸に対して垂直に切断された、各工具把持部の断面は、前記把持部の軸方向の長さに沿って不変であり、
    前記工具ホルダ本体は、少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部を備え、該少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの楔部の外面は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの受容部の前記テーパと前記少なくとも1つの楔部の前記テーパとが相補的な形状である
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  33. 請求項32に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記アクチュエータは、前記シャフト内に配置された、軸方向に移動可能なアクチュエータ部を備えている
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  34. 請求項32に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記アクチュエータは、外部アクチュエータを備え、
    該外部アクチュエータは、前記スピンドルとは別体である
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  35. 請求項34に記載の工具保持スピンドルであって、
    前記外部アクチュエータは、前記スピンドルの前端部である工具受容部、および前記スピンドルの後端部のうちの1つから前記楔部に作用する
    ことを特徴とする工具保持スピンドル。
  36. 工具保持装置であって、
    請求項323435のいずれかに記載の工具保持スピンドルと、
    該工具保持スピンドルにおける楔部に作用するための外部アクチュエータと
    を備えていることを特徴とする工具保持装置。
  37. 穴あけスピンドルであって、
    シャフトと、
    スピンドル本体であって、該シャフトが該スピンドル本体に対して回転するために、該シャフトが内部に軸支されている、少なくとも1つの気体軸受を備える、スピンドル本体と、
    工具を保持するための工具ホルダと、
    該工具ホルダを作動させるために前記シャフト内に配置された、軸方向に移動可能なアクチュエータ部と
    を備え、
    前記工具ホルダは、
    前記シャフト内に取り付けられ、
    少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
    前記変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、前記軸方向に移動可能なアクチュエータ部の作用により、前記工具受容部に対して軸方向に移動するように配置された、少なくとも1つの楔部と
    を備え、
    前記アクチュエータ部の、第1の方向における軸方向の移動は、前記楔部の、前記工具受容部に対する、第1の方向における軸方向の移動を生じさせて、受容された工具を把持するために、前記工具把持部を前記スピンドルの軸に向かって内側に変形させ
    前記工具受容部は、複数の変形可能な工具把持部を備え、前記工具ホルダは、前記工具受容部の内周の周囲において互いに離間された、複数の変形可能な円弧状のスリーブ部を備える工具ホルダ本体を備え、各スリーブ部は、前記変形可能な工具把持部のそれぞれのうちの少なくとも1つを備えており、
    前記工具ホルダの軸に対して垂直に切断された、各工具把持部の断面は、前記把持部の軸方向の長さに沿って不変であり、
    前記工具ホルダ本体は、少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部を備え、該少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの楔部の外面は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの受容部の前記テーパと前記少なくとも1つの楔部の前記テーパとが相補的な形状である
    ことを特徴とする穴あけスピンドル。
  38. 請求項1〜37のいずれかに記載のスピンドルのための工具ホルダであって、前記工具ホルダは、
    少なくとも1つの変形可能な工具把持部を備える工具受容部と、
    前記変形可能な工具把持部に作用するように配置され、且つ、アクチュエータの作用により、前記工具受容部に対して軸方向に移動するように配置された、少なくとも1つの楔部と
    を備え、
    前記工具受容部に対する、且つ、アクチュエータの作用による前記楔部の第1の方向における軸方向の移動は、受容された工具を把持するために、前記工具把持部を前記スピンドルの軸に向かって内側に変形させ、
    前記工具受容部は、複数の変形可能な工具把持部を備え、前記工具ホルダは、前記工具受容部の内周の周囲において互いに離間された、複数の変形可能な円弧状のスリーブ部を備える工具ホルダ本体を備え、各スリーブ部は、前記変形可能な工具把持部のそれぞれのうちの少なくとも1つを備えており、
    前記工具ホルダの軸に対して垂直に切断された、前記工具把持部の断面は、前記把持部の軸方向の長さに沿って不変であり、
    前記工具ホルダ本体は、少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部を備え、該少なくとも1つの環状または部分環状楔受容部は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの楔部の外面は、その軸方向の長さに沿ってテーパが形成され、前記少なくとも1つの受容部の前記テーパと、前記少なくとも1つの楔部の前記テーパとが相補的な形状である
    ことを特徴とする工具ホルダ。
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