JP5220159B2 - パワーコンバータのアドレス自動設定方法及びこの方法を適用した太陽光発電システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る設備機器のアドレス自動設定方法が適用された太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。
太陽光発電システムは、複数の太陽電池アレイ1を有し、各太陽電池アレイ1で発電した直流電力を太陽電池アレイ1毎に設けた設備機器としてのパワコン3に送電ケーブル2により送電し、各パワコン3で交流電力に変換する。そして、各パワコン3で変換された交流電力を並列接続された電力搬送線4で送電するものである。
ここではまず、太陽光発電システムにおける各パワコン3へのアドレス設定方法を説明するに先立って、制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号がパワコン3に入力されたときのパワコン3におけるアドレス設定動作について説明する。
パワコン3のCPU7は、アドレス未設定時に制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号が通信路コントローラ8を介して入力されると(S1)、高周波信号が入力されているかを判断する(S2)。高周波信号が入力されていないと判断した場合、CPU7はアドレス設定命令信号に従って自己パワコン3にアドレス設定を行い(S3)、制御装置5に設定完了信号を返信する(S4)。一方、ステップS2で高周波信号が伝達されていると判断した場合、入力されたアドレス設定命令信号を無効とし(S5)、アドレス設定を行わずに処理を終了する。なお、アドレスが既に設定済の状態でアドレス設定命令信号が入力された場合には、高周波信号が入力されている、されていないに関わらず、受信したアドレス設定命令信号を無効として処理を終了する。
各パワコン3にアドレスが設定されていない状態では、各パワコン3の高周波重畳手段10は高周波の重畳をONにコントロールされている。高周波重畳手段10による高周波は、上述したように自己パワコン3内の高周波カット手段9によって遮られるので自分のCPU7には入力信号として伝達されないが、次段に接続されたパワコン3には伝達される。したがって、全パワコン3のアドレスが未設定の初期状態では、最前段のパワコン3−1のCPU7以外のパワコン3−2、3−3のCPU7に高周波信号が伝達された状態となっている。
図3は、本発明の実施の形態2に係る設備機器のアドレス自動設定方法が適用された太陽光発電システム全体を示すブロック図である。図3において、図1と同一部分には同一符号を付す。
上記実施の形態1では、パワコン3の接続コネクタA(高周波カット手段9が接続されていない通信路側の接続コネクタ)に制御装置5を接続した構成としていたが、実施の形態2では、パワコン3の接続コネクタB(高周波カット手段9が接続されている通信路側の接続コネクタ)に制御装置5を接続する構成としたものである。すなわち、図1及び図3に示すように実施の形態1と実施の形態2においてパワコン3自体の構成は全く同様であり、実施の形態1では、図1に示すように順次接続された複数のパワコン3の最前段のパワコン3の接続コネクタAに制御装置5を接続していたが、実施の形態2では、最後段のパワコン3の接続コネクタBに制御装置5を接続した構成としたものである。
図4は、本発明の実施の形態3に係る設備機器のアドレス自動設定方法を適用した太陽光発電システム全体の構成を示すブロック図である。図3において図1と同一部分には同一符号を付す。
実施の形態3の太陽光発電システムは、図1に示した実施の形態1のパワコン3から高周波重畳手段10と高周波カット手段9とを削除するとともに、パワコン3から出力されて電力搬送線4へと供給された電力搬送線4上の電流を測定する電流測定手段11を各パワコン3のそれぞれに対応して設けた構成としたものである。
ここではまず、太陽光発電システムにおける各パワコン3へのアドレスの設定方法を説明するに先立って、制御装置5から出力されたアドレス設定命令信号がパワコン3に入力されたときのパワコン3におけるアドレス設定動作について説明する。
パワコン3のCPU7は、制御装置5からアドレス設定命令信号が入力されると(S11)、アドレス設定命令信号で設定指示されたアドレス値と自己パワコン3に対応した電流測定手段11の測定結果とを比較し(S12)、合致した場合にはアドレス設定命令信号に従って自分のアドレスを設定する(S13)。そして、合致信号を制御装置5に返信する(S14)。ステップS12で合致しなかった場合には、入力されたアドレス設定命令信号を無効とし(S15)、アドレス設定を行わずに処理を終了する。
制御装置5は、パワコン3から出力される電流の最小電流値10Aの「10」を予め内部に記憶しており、その「10」を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワコン3に出力する。各パワコン3のそれぞれは、アドレス設定命令信号が入力されると(S11)、アドレス設定命令信号で設定指示されたアドレス値(ここでは「10」)と、それぞれ自己パワコン対応の電流測定手段11の測定結果とを比較する(S12)。ここでは、電流測定手段11−1で測定した電流値が10Aであることから、パワコン3−1で比較結果が合致する。このため、パワコン3−1は「10」を自分のアドレスとして設定し(S13)、合致信号を制御装置5に返信する(S14)。一方、パワコン3−2及びパワコン3−3では比較結果が合致しないため、入力されたアドレス設定命令信号を無効とする(S15)。
Claims (2)
- 制御装置と、該制御装置に通信路を介して順次接続され、それぞれ個別のアドレスが設定されて前記制御装置により制御される複数のパワーコンバータとを備えた太陽光発電システムにおけるパワーコンバータのアドレス自動設定方法であって、
前記複数のパワーコンバータの出力が電力搬送線によって並列接続され、各パワーコンバータから出力されて前記電力搬送線へと供給された当該電力搬送線上の電流を各パワーコンバータのそれぞれに対応して設けた電流測定手段により測定し、
前記制御装置は前記パワーコンバータの最小電流値を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を前記各パワーコンバータに出力し、
前記各パワーコンバータは前記アドレス設定命令信号が入力されると、自己のパワーコンバータ対応の前記電流測定手段で測定された電流値と、前記入力されたアドレス設定信号のアドレスとを比較し、合致する場合、この値を自分のアドレスとして設定すると共に合致信号を前記制御装置に出力し、
前記制御装置は、合致信号の入力があると、前回のアドレス設定命令信号で設定指示した値に前記最小電流値を加算した電流値を次のアドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワーコンバータに出力する動作を合致信号の入力が無くなるまで繰り返し行い、各パワーコンバータそれぞれにアドレスを重複無く自動設定することを特徴とするパワーコンバータのアドレス自動設定方法。 - 制御装置と、該制御装置に通信路を介して順次接続され、それぞれ個別のアドレスが設定されて前記制御装置により制御される複数のパワーコンバータとを備えた太陽光発電システムであって、
前記複数のパワーコンバータの出力が電力搬送線によって並列接続され、各パワーコンバータから出力されて電力搬送線へと供給された電力搬送線上の電流を各パワーコンバータのそれぞれに対応して設けた電流測定手段により測定し、
前記制御装置は前記パワーコンバータの最小電流値を初期アドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を前記各パワーコンバータに出力し、
前記各パワーコンバータは前記アドレス設定命令信号が入力されると、自己のパワーコンバータ対応の前記電流測定手段で測定された電流値と、前記入力されたアドレス設定信号のアドレスとを比較し、合致する場合、この値を自分のアドレスとして設定すると共に合致信号を前記制御装置に出力し、
前記制御装置は、合致信号の入力があると、前回のアドレス設定命令信号で設定指示した値に前記最小電流値を加算した電流値を次のアドレスとして設定指示するアドレス設定命令信号を各パワーコンバータに出力する動作を、合致信号の入力が無くなるまで繰り返し行い、各パワーコンバータそれぞれにアドレスを重複無く自動設定することを特徴とする太陽光発電システム。
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