JP5217677B2 - 積層セラミック電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、積層セラミック電子部品およびその製造方法に関するもので、特に、外部端子電極が、内部電極の露出端だけでなく、ダミー導体の露出端にも接続され、それによって、外部端子電極の固着力の向上が図られた積層セラミック電子部品およびその製造方法に関するものである。
近年、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ、デジタルオーディオ機器等の電子機器は小型化が進んでおり、これら電子機器には、小型化かつ高性能化が可能な積層セラミック電子部品が多数用いられている。
通常、積層セラミック電子部品は、複数の積層されたセラミック層を有するセラミック素体と、セラミック素体の内部に形成された内部電極と、セラミック素体の外表面上に形成された外部端子電極とを備える。そして、積層セラミック電子部品は、実装基板の導電ランド上に配置され、はんだなどの導電性接合材を介して基板上に実装される。
現在、積層セラミック電子部品には、さらなる小型化の要求がある。積層セラミック電子部品を小型化すると、内部電極同士が対向する有効面積が小さくなるため、一般的に特性は低下する傾向にある。また、多端子型の積層セラミック電子部品においては、複数のストライプ状の外部端子電極を狭ピッチで形成する必要があるが、従来の厚膜ペーストの焼付けによる方法ではペースト塗布精度に限界があり、高精度に外部端子電極を形成することは困難である。
これを受けて、外部端子電極を直接めっきにより形成する方法が提案されている。この方法によれば、薄くフラットな外部端子電極を形成することができるため、その分、内部電極の有効面積を広げることができる。また、内部電極の露出端にめっきが析出するため、狭ピッチであっても高精度に外部端子電極を形成することができる。
そして、このように外部端子電極を直接めっきにより形成する場合に、電気的特性の発現に実質的に寄与しないダミー導体を用いることが、たとえば特許文献1において提案されている。これにより、内部電極の露出端だけでなくダミー導体の露出端にもめっき金属を析出させることが可能となり、より確実にめっきを成長させることができるとされている。
上記のようにダミー導体を有するセラミック積層電子部品を作製する際には、セラミックグリーンシート上に内部電極パターンおよびダミー導体パターンを印刷して、セラミックグリーンシートを積層・逐次圧着し、得られたマザーブロックをプレスすることが行なわれる。
セラミックグリーンシートの積層・逐次圧着工程は、図14に示すように、プレスヘッド9によって、セラミックグリーンシート10をプレス台11上に搬送し、プレス台11上で、セラミックグリーンシート10を積層し、かつ圧着することを繰り返すことによって実施される。ここで、得ようとするマザーブロックを構成する複数のセラミックグリーンシート10については、下から順に積層・圧着が繰り返されるが、初期に積層されたセラミックグリーンシート10や内部電極パターンおよびダミー導体パターンのような導体パターンには何度も圧着の負荷が加えられる。そして、特に上記導体パターンの密度の高い部分においては圧力が集中するため、得られたマザーブロックにおいて、上方主面側に比べて、初期に積層されたセラミックグリーンシート10が位置する側である下方主面側の導体パターンの方が大きく伸びてしまうという現象が起こる。
この問題は、特に、直接めっきにより外部端子電極を形成する際に問題となる。すなわち、下方主面側の導体パターンが伸びることにより、内部電極やダミー導体の露出端の幅が、セラミック素体の上方主面側と下方主面側とで差が生じる。そして、このような露出状態を反映して、図15に示すように、外部端子電極12が台形形状になってしまうという問題がある。図15には、セラミック素体13において、ストライプ状の外部端子電極12が複数列をなして形成されている側面14が示されている。
上述のように、外部端子電極12が台形形状となる場合、上下方向の方向性に起因して、たとえば、ツームストーン不良やセルフアライメント不良などが生じたり、台形形状の下辺同士が接近することによりはんだブリッジが起こりやすくなったりするという問題を招く。
特開2004−327983号公報
そこで、この発明の目的は、上述した問題を解決し得る、積層セラミック電子部品およびその製造方法を提供しようとすることである。
この発明に係る積層セラミック電子部品は、
(1)複数のセラミック層が積層されてなり、互いに対向する第1の主面および第2の主面と、第1の主面および第2の主面間を接続する複数の側面とを有する、セラミック素体と、
(2)セラミック素体の内部に形成され、第1の有効部と、第1の有効部から少なくとも1つの側面まで引き出された第1の引出し部と、第1の引出し部の終端に位置して側面上に露出する第1の電極露出端とを有する、第1の内部電極と、
(3)セラミック素体の内部に形成され、特定のセラミック層を介して第1の有効部と対向する第2の有効部と、第2の有効部から少なくとも1つの側面まで引き出された第2の引出し部と、第2の引出し部の終端に位置して側面上に露出する第2の電極露出端とを有する、第2の内部電極と、
(4)セラミック素体の内部において、第1の内部電極および第2の内部電極のいずれも形成されないようにして第1の主面側に配置された第1の外層部に形成され、少なくとも1つの側面上に露出する第1のダミー露出端を有する、第1のダミー導体と、
(5)第1の外層部の内部に形成され、少なくとも1つの側面上に露出する第2のダミー露出端を有し、第1のダミー導体とは電気的に絶縁された、第2のダミー導体と、
(6)セラミック素体の内部において、第1の内部電極および第2の内部電極のいずれも形成されないようにして第2の主面側に配置された第2の外層部に形成され、少なくとも1つの側面上に露出する第3のダミー露出端を有する、第3のダミー導体と、
(7)第2の外層部の内部に形成され、少なくとも1つの側面上に露出する第4のダミー露出端を有し、第3のダミー導体とは電気的に絶縁された、第4のダミー導体と、
(8)セラミック素体の少なくとも1つの側面上に形成された、第1の外部端子電極と、
(9)セラミック素体の少なくとも1つの側面上に形成され、第1の外部端子電極とは電気的に絶縁された、第2の外部端子電極と
を備えている。
第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ側面上に位置する部分を有している。
第1の電極露出端、第1のダミー露出端および第3のダミー露出端は、少なくとも1つの側面上において、セラミック層の積層方向に沿って少なくとも1つの列状に延びる、第1の露出端分布領域を形成している。他方、第2の電極露出端、第2のダミー露出端および第4のダミー露出端は、少なくとも1つの側面上において、セラミック層の積層方向に沿って少なくとも1つの列状に延びる、第2の露出端分布領域を形成している。
前述の第1の外部端子電極は、第1の露出端分布領域を被覆するようにして直接めっきにより形成された、第1の下地めっき膜を含み、前述の第2の外部端子電極は、第2の露出端分布領域を被覆するようにして直接めっきにより形成された、第2の下地めっき膜を含む。
そして、前述した技術的課題を解決するため、この発明では、第1のダミー露出端の幅は、第3のダミー露出端の幅と実質的に同じであり、第2のダミー露出端の幅は、第4のダミー露出端の幅と実質的に同じであり、第1のダミー露出端の厚みに比べて、第3のダミー露出端の厚みが薄く、第2のダミー露出端の厚みに比べて、第4のダミー露出端の厚みが薄いことを特徴としている。
なお、上記ダミー導体は、通常、電気的特性の発現には実質的に寄与するものではないが、予期せずして、電気的特性に影響を及ぼす場合もあり得る。
この発明において、複数の側面が、互いに対向する第1の側面および第2の側面を含むとき、好ましい実施態様では、第1の露出端分布領域は第1の側面上に配置され、第2の露出端分布領域は第2の側面上に配置される。
また、複数の側面が、互いに対向する第1の側面および第2の側面と、互いに対向する第3の側面および第4の側面とを含むとき、他の好ましい実施態様では、第1の露出端分布領域は、第1の側面上、第3の側面上および第4の側面上に配置され、第2の露出端分布領域は、第2の側面上、第3の側面上および第4の側面上に配置される。
また、少なくとも1つの側面上において、当該側面の幅方向に沿って第1の露出端分布領域が複数列配置され、少なくとも1つの側面上において、当該側面の幅方向に沿って第2の露出端分布領域が複数列配置されてもよい。
この発明は、また、上述したようなこの発明に係る積層セラミック電子部品、すなわち、上述したセラミック素体と、第1の内部電極と、第2の内部電極と、第1のダミー導体と、第2のダミー導体と、第3のダミー導体と、第4のダミー導体と、第1の外部端子電極と、第2の外部端子電極とを備え、第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ側面上に位置する部分を有している、積層セラミック電子部品を製造する方法にも向けられる。
この発明に係る積層セラミック電子部品の製造方法は、
(1)第1の内部電極パターンおよび/または第2の内部電極パターンが印刷された第1のセラミックグリーンシートと、第1のダミー導体パターンおよび/または第2のダミー導体パターンが印刷された第2のセラミックグリーンシートと、第3のダミー導体および/または第4のダミー導体パターンが印刷された第3のセラミックグリーンシートとをそれぞれ準備する工程と、
(2)所定枚数の第3のセラミックグリーンシート、所定枚数の第1のセラミックグリーンシートおよび所定枚数の第2のセラミックグリーンシートを、下からこの順に、かつ、逐次圧力を加えながら積層して未焼成のセラミック積層体を得る工程と、
(3)未焼成のセラミック積層体を焼成する工程と、
(4)焼成後のセラミック積層体に直接めっき処理を施し、第1の外部端子電極および第2の外部端子電極を形成する工程と
を備えている。
そして、前述した準備する工程において、第3のダミー導体パターンの幅は第1のダミー導体パターンの幅よりも短くされ、第4のダミー導体パターンの幅は第2のダミー導体パターンの幅よりも短くされることを特徴としている。
この発明によれば、積層セラミック電子部品を製造するにあたって、第3および第4のダミー導体パターンの各幅を、それぞれ、第1および第2のダミー導体パターンの各幅より短くしているので、積層・逐次圧着時に、第3および第4のダミー導体パターンが位置する第2の外層部に繰り返し圧力が加わり、第3および第4のダミー導体パターンの寸法が伸びても、得られた積層セラミック電子部品において、第3および第4のダミー導体の各々の第3および第4のダミー露出端の各幅を、第1および第2のダミー導体の各々の第1および第2のダミー露出端の各幅と実質的に同じとすることができる。
したがって、外部端子電極の下地めっき膜を、露出端分布領域を被覆するようにして直接めっきにより形成する際、エッジ部分がストレートな下地めっき膜を形成することが可能となり、応じて、外部端子電極のエッジ部分もストレートなものとすることができ、実装時の不具合の発生を抑制することができる。すなわち、図14および図15を参照して説明したような問題が生じにくくなる。
図1ないし図6は、この発明の第1の実施形態による積層セラミック電子部品21を説明するためのものである。ここで、図1は、積層セラミック電子部品21の外観を示す斜視図である。図2は、図1の線A−Aに沿う断面図である。図3は、図1に示した積層セラミック電子部品21に備えるセラミック素体22の内部構造を示す平面図であり、典型的な断面上での形態をいくつか示している。
図1ないし図3に示すように、積層セラミック電子部品21に備えるセラミック素体22は、複数のセラミック層23が積層されてなるもので、互いに対向する第1の主面24および第2の主面25と、それらの間を接続する第1ないし第4の側面26〜29とを有している。第1の側面26と第2の側面27とは互いに対向し、第3の側面28と第4の側面29とは互いに対向している。なお、図3において、(a)〜(f)の順序は、複数のセラミック層23の積層順序を示すものでもある。
図1によく示されるように、積層セラミック電子部品21はアレイ状であり、第1の側面26上には複数の第1の外部端子電極30が形成され、第2の側面上27には複数の第2の外部端子電極31が形成されている。ここで、第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ側面上に位置する部分を有している、という条件を満たしている。第1の外部端子電極30および第2の外部端子電極31は、互いに電気的に絶縁されている。詳細には図示しないが、第1の外部端子電極30は第1の下地めっき膜を有し、第2の外部端子電極31は第2の下地めっき膜を有している。
セラミック素体22の内部には、図2および図3に示すように、第1および第2の内部電極32および33と、第1ないし第4のダミー導体34〜37が配置されている。第1の内部電極32、第1のダミー導体34および第3のダミー導体36は、第1の側面26まで引き出され、第1の外部端子電極30と電気的に接続されている。第2の内部電極33、第2のダミー導体35および第4のダミー導体37は、第2の側面27まで引き出され、第2の外部端子電極31と電気的に接続されている。
なお、セラミック素体22は、第1および第2の内部電極32および33が形成された内層部38と、第1および第2の内部電極32および33のいずれもが形成されていない第1および第2の外層部39および40とからなる。第1の外層部39は第1の主面24側に配置され、第2の外層部40は第2の主面25側に配置される。前述の第1および第2のダミー電極34〜37は、第1の外層部39に形成され、第3および第4のダミー電極36および37は、第2の外層部40に形成される。
図3(c)および同(d)に示すように、第1の内部電極32は、第1の有効部41と、第1の有効部41から第1の側面26にまで引き出された第1の引出し部42とを有する。第2の内部電極33は、第2の有効部43と、第2の有効部43から第2の側面27にまで引き出された第2の引出し部44とを有する。第1の引出し部42の幅は第1の有効部41の幅よりも狭く、第2の引出し部44の幅は第2の有効部43の幅よりも狭く構成されている。
第1の有効部41と第2の有効部43とがセラミック層23を挟んで対向する部分において、所定の電気的特性が発現される。
第1の引出し部42の終端には、第1の側面26上に露出する第1の電極露出端45が位置し、第2の引出し部44の終端には、第2の側面27上に露出する第2の電極露出端46が位置しており、これら第1および第2の電極露出端45および46が、それぞれ、第1および第2の外部端子電極30および31の各々との接続部分となっている。
この実施形態のように、各々複数の第1および第2の内部電極32および33が同一平面上に形成される場合、第1および第2の内部電極32および33は、同一平面上において交互に配置されることが好ましい。これにより、第1および第2の引出し部42および44の一方が、特定の面内において、第1および第2の側面26および27の一方に偏って配置されることがなくなり、隣り合うセラミック層23同士の接合部分のバランスが取れるため、積層セラミック電子部品21の信頼性を向上させることができる。
第1および第2のダミー導体34〜37は互いに電気的に絶縁され、第3および第4のダミー導体36および37は互いに電気的に絶縁されている。この実施形態において、第1および第2のダミー導体34〜37が同一面上に、第3および第4のダミー導体36および37が同一面上にそれぞれ形成されているが、必ずしも同一面上に形成されている必要はない。
セラミック層23の積層方向に沿ってセラミック素体22を投影した際に、第1の引出し部42、第1のダミー導体34および第3のダミー導体36が重なるように配置され、第2の引出し部44、第2のダミー導体35および第4のダミー導体37が重なるように配置されている。
第1のダミー導体34は、その終端に位置して第1の側面26上に露出する第1のダミー露出端47を有している。第1のダミー露出端47は第1の外部端子電極30との接続部分となる。第2のダミー導体35は、その終端に位置して第2の側面27上に露出する第2のダミー露出端48を有している。第2のダミー露出端48は第2の外部端子電極31との接続部分となる。第3のダミー導体36は、その終端に位置して第1の側面26上に露出する第3のダミー露出端49を有している。第3のダミー露出端49は第1の外部端子電極30との接続部分となる。第4のダミー導体37は、その終端に位置して第2の側面27上に露出する第4のダミー露出端50を有している。第4のダミー露出端50は第2の外部端子電極31との接続部分となる。
図4は、外部端子電極30および31を形成する前の段階にあるセラミック素体22の第1の側面26を示す図である。図4において、第1の電極露出端45、第1のダミー露出端47および第3のダミー露出端49が図示されているが、図面上、これらを互いに区別するため、第1の電極露出端45については白抜きの長方形で示し、第1のダミー露出端47については黒塗りの比較的高さ寸法の大きい長方形で示し、第3のダミー露出端49については太線により描かれた1本の線分で示している。
前述したように、セラミック層23の積層方向に沿ってセラミック素体22を投影した際に、第1の引出し部42、第1のダミー導体34および第3のダミー導体36が重なるように配置されているため、図4に示すように、第1の電極露出端45と第1のダミー露出端47と第3のダミー露出端49とは、第1の側面26上において、セラミック層23の積層方向に沿って複数の列状に延びる、第1の露出端分布領域51を形成している。第1の露出端分布領域51は第1の外部端子電極30に含まれる第1の下地めっき膜により被覆される。
第1および第3のダミー露出端47および49の各々の幅は互いに実質的に同じであるが、第3のダミー露出端49の厚みは、第1のダミー露出端47の厚みよりも薄くなっている。また、第1の電極露出端45の幅についても第1および第3のダミー露出端47および49の各幅と実質的に同じであることが好ましい。ここで、「実質的に同じ」であるというのは、両者の差が平均10μm以下程度のばらつきであれば含まれるものと定義する。
なお、第1の電極露出端45の厚みは、第1のダミー露出端47よりも厚くなり得るし、第3のダミー露出端49よりも薄くなり得るが、この発明は外部端子電極30および31の端部が必要以上に広がってしまうことによる生じる実装不良を防止することを主たる目的としており、第1の電極露出端45の厚みと第11および第3のダミー露出端47および49の各厚みとの関係については特に問う必要はない。
図示しないが、第2の電極露出端46ならびに第2および第4のダミー露出端48および50についても、同様にして、第2の側面27上において、第2の露出端分布領域を形成し、第2の露出端分布領域は第2の外部端子電極31に含まれる第2の下地めっき膜により被覆される。また、同様に、第2および第4のダミー露出端48および50の各々の幅は互いに実質的に同じであるが、第4のダミー露出端50の厚みは、第2のダミー露出端48の厚みよりも薄くなっている。また、第2の電極露出端46の幅についても、第2および第4のダミー露出端48および50の各幅と実質的に同じであることが好ましい。
第1の外層部39、第2の外層部40それぞれにおけるセラミック層23の積層枚数は、1〜50枚であることが好ましく、1つの露出端分布領域について、第1の外層部39および第2の外層部40に配置されるダミー導体34〜37の枚数はそれぞれ1〜30枚であることが好ましい。
セラミック層23を構成する材料しては、たとえば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどを主成分とする誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの主成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。そのほか、PZT系セラミックなどの圧電体セラミック、スピネル系セラミックなどの半導体セラミックなどを用いることもできる。
セラミック層23を構成する材料として、誘電体セラミックを用いた場合は、積層セラミック電子部品21はコンデンサとして機能し、圧電体セラックを用いた場合は、圧電部品として機能し、半導体セラミックを用いた場合は、サーミスタとして機能する。セラミック層23の焼成後の厚みは、0.1〜10μmであることが好ましい。
内部電極32および33やダミー導体34〜37に含まれる導電材料としては、たとえば、Ni、Cu、Ag、PdもしくはAu、またはこれらいずれか1種を含む合金などを用いることができる。内部電極32および33に含まれる導電材料とダミー導体34〜37に含まれる導電材料とは互いに同じ金属からなることが好ましい。内部電極32および33やダミー導体34〜37の各々の焼成後の厚みは、0.1〜2.0μmであることが好ましい。特に第3および第4のダミー導体36および37の焼成後の厚みは、1.0μm以下であることが好ましい。
外部端子電極30および31は、露出端分布領域51を被覆する下地めっき膜だけでなく、下地めっき膜上に形成された上層めっき膜をさらに有していてもよい。これら下地めっき膜や上層めっき膜は、たとえば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、BiおよびZnからなる群から選ばれる1種の金属または当該金属を含む合金からなることが好ましい。
たとえば、内部電極32および33ならびにダミー導体34〜37においてNiを用いた場合、下地めっき膜としては、Niとの接合性の良いCuを用いることが好ましい。また、上層めっき膜を複数層から構成する場合、下地側の第1層を構成する金属としては、はんだバリア性能を有するNiを用いることが好ましく、外表面側の第2層を構成する金属としては、はんだ濡れ性の良いSnやAuを用いることが好ましい。
下地めっき膜や上層めっき膜の1層あたりの厚みは、1〜15μmであることが好ましい。
次に、上述した積層セラミック電子部品21の製造方法の一例について説明する。
まず、セラミック層23となるべきセラミックグリーンシート、内部電極32および33のための導電性ペースト、ならびにダミー導体34〜37のための導電性ペーストがそれぞれ準備される。これらセラミックグリーンシートおよび導電性ペーストには、バインダおよび溶剤が含まれるが、これらバインダおよび溶剤としては、それぞれ、公知の有機バインダおよび有機溶剤を用いることができる。
次に、セラミックグリーンシート上に、たとえばスクリーン印刷法などにより所定のパターンをもって導電性ペーストが印刷される。これによって、第1および第2の内部電極32および33の各々となるべき第1および第2の内部電極パターンならびに第1ないし第4のダミー導体34〜37の各々となるべき第1ないし第4のダミー導体パターンが印刷されるが、以下の説明において、第1および第2の内部電極パターンが印刷されたものを第1のセラミックグリーンシートとし、第1および第2のダミー導体パターンが印刷されたものを第2のセラミックグリーンシートとし、第3および第4のダミー導体パターンが印刷されたものを第3のセラミックグリーンシートとし、内部電極パターンおよびダミー導体パターンのいずれもが形成されていないものを第4のセラミックグリーンシートとする。
なお、第1のセラミックグリーンシート上には、第1および第2の内部電極パターンの双方が形成される場合と、それぞれ一方ずつが形成される場合とがあり得る。また、第2のセラミックグリーンシート上には、第1および第2のダミー導体パターンの双方が形成される場合と、それぞれ一方ずつが形成される場合とがあり得る。また、第3のセラミックグリーンシート上には、第3および第4のダミー導体パターンの双方が形成される場合と、それぞれ一方ずつが形成される場合とがあり得る。
図5は、第2のセラミックグリーンシート53上に印刷された第1および第2のダミー導体パターン55および56を示す平面図であり、図6は、第3のセラミックグリーンシート54上に印刷された第3および第4のダミー導体パターン57および58を示す平面図である。
図5および図6において、第2および第3のセラミックグリーンシート53および54はマザーの状態にあり、1点鎖線はカットライン59および60を示している。後述するカット工程において、これらカットライン59および60に沿うカットが実施される。
また、図6において、破線で示した矩形の枠は、図5に示した第1および第2のダミー導体パターン55および56の大きさの目安を与えるものである。図6からわかるように、第3および第4のダミー導体パターン57および58は、第1および第2のダミー導体パターン55および56に比べて一回り面積が小さくなっている。なお、第3および第4のダミー導体パターン57および58は、第1および第2のダミー導体パターン55および56に比べて、必ずしも面積が小さくなっていなくてもよく、少なくとも幅が短くなっていればよい。
第1ないし第4のダミー導体パターン55〜58の各々の露出端となるべき部分の幅を、それぞれ、W、W、WおよびWとしたとき、W/WおよびW/Wの値は、ともに、1.03〜1.16であることが好ましい。上記値が、この範囲を超える場合、最終的に第1および第2のダミー露出端47および48の幅が大きくなりすぎ、外部端子電極30および31が逆台形状になることがある。また、第1ないし第4のダミー導体パターン55〜58の面積を、それぞれ、S、S、SおよびSとしたとき、S/SおよびS/Sの値は、ともに、1.05〜1.35であることが好ましい。
なお、この実施形態では、図5に示すように、第1のダミー導体パターン55と第2のダミー導体パターン56とが一連のパターンとして一体的に印刷され、カット工程において、カットライン60に沿ってカットされることによって、上記一連のパターンが分割されて、第1のダミー導体パターン55と第2のダミー導体パターン56とに分離される。したがって、上記幅Wは必然的に上記幅Wと等しくなる。
同様に、図6に示すように、第3のダミー導体パターン57と第4のダミー導体パターン58とが一連のパターンとして一体的に印刷され、カット工程において、カットライン60に沿ってカットされることによって、上記一連のパターンが分割されて、第3のダミー導体パターン57と第4のダミー導体パターン58とに分離される。したがって、上記幅Wは必然的に上記幅Wと等しくなる。
次に、プレス台上に、各セラミックグリーンシートが積層され、逐次圧着が行なわれる。積み順としては、所定枚数の第4のセラミックグリーンシート、所定枚数の第3のセラミックグリーンシート、所定枚数の第1のセラミックグリーンシート、所定枚数の第2のセラミックグリーンシート、所定枚数の第4のセラミックグリーンシート、という順が採用される。この結果、生の状態のマザー積層体が得られる。このとき、逐次圧着後のマザー積層体において、第1および第2のダミー導体パターン55および56と第3および第4のダミー導体パターン57および58とが実質同じ面積となるように、圧着条件を調整する。マザー積層体は、必要に応じて、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着される。逐次圧着時の圧力は、10〜500kNであることが好ましい。
次に、生のマザー積層体は所定のサイズにカットされ、それによって、セラミック素体22の生の状態のものが切り出される。
次に、生のセラミック素体22が焼成される。焼成温度は、セラミックグリーンシートに含まれるセラミック材料や用いられた導電性ペーストに含まれる金属材料にもよるが、たとえば900〜1300℃の範囲に選ばれることが好ましい。
次に、必要に応じて、バレル研磨等による研磨処理を施し、内部電極32および33の電極露出端45および46ならびにダミー導体34〜37のダミー露出端47〜50の面出しを行なう。同時に、セラミック素体22の稜部や角部に丸みが形成される。
次に、めっき処理を施し、第1の露出端分布領域51および第2の露出端分布領域を被覆するようにして外部端子電極30および31に含まれる下地めっき膜を形成する。このとき、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよいが、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するというデメリットがある。したがって、電解めっきを採用することが好ましい。また、めっきを実施するにあたっては、バレルめっきを用いることが好ましい。
次に、必要に応じて、下地めっき膜上に1層以上の上層めっき膜を形成する。
図7は、この発明の第2の実施形態を説明するための図2に対応する図である。図7において、図2に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施形態による積層セラミック電子部品21aは、さらに内層部38に、第5および第6のダミー導体63および64が形成されていることを特徴としている。第5のダミー導体63は、第2の内部電極33と同一面上に形成され、第1の側面26に引き出されて第1の外部端子電極30と電気的に接続されている。第6のダミー導体64は、第1の内部電極32と同一面上に形成され、第2の側面27に引き出されて第2の外部端子電極31と電気的に接続されている。
図8は、この発明の第3の実施形態を説明するための図3に対応する図であるが、図8では、外部端子電極をも図示している。図8において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第3の実施形態による積層セラミック電子部品21bは、多端子型低ESL積層セラミックコンデンサとして使用され得るものである。この積層セラミック電子部品21bは、図1に示した積層セラミック電子部品21と同様の外観を有している。
図8には、セラミック素体22の内層部の構成が示されている。セラミック素体22の内部であって、内層部には、互いの間に所定のセラミック層23を介在させた状態で、第1および第2の内部電極67および68が複数組積層方向に交互に形成されている。
図8(a)に示すように、第1の内部電極67は、第1の有効部69と第1の有効部69から第1および第2の側面26および27の各々にまで引き出される複数の第1の引出し部70とを有していて、第1の引出し部70の各終端に、第1または第2の側面26または27に露出する第1の電極露出端71を位置させている。
図8(b)に示すように、第2の内部電極68は、第1の有効部69と対向する第2の有効部72と第2の有効部72から第1および第2の側面26および27の各々にまで引き出される複数の第2の引出し部73とを有していて、第2の引出し部73の各終端に、第1または第2の側面26または27に露出する第2の電極露出端74を位置させている。
なお、図8では図示しないが、第1ないし第4のダミー導体が図3(b)および同(e)に示すようなパターンをもってセラミック素体22の第1および第2の外層部にそれぞれ形成される。この場合、第1および第2のダミー導体が、第1および第2の側面26および27の各々に沿って交互に配置され、また、第3および第4のダミー導体についても、第1および第2の側面26および27の各々に沿って交互に配置されることになる。
その結果、セラミック層23の積層方向に沿ってセラミック素体22を投影した際に、第1の引出し部70と第1および第3のダミー導体とが重なるように配置され、第2の引出し部73と第2および第4のダミー導体とが重なるように配置されている。
したがって、第1の電極露出端71ならびに第1および第3のダミー露出端は、第1および第2の側面26および27の各々上において、セラミック層23の積層方向に沿って複数の列状に延びる、第1の露出端分布領域を形成し、また、第2の電極露出端74ならびに第2および第4のダミー露出端は、第1および第2の側面26および27の各々上において、セラミック層23の積層方向に沿って複数の列状に延びる、第2の露出端分布領域を形成する。
これら第1の露出端分布領域と第2の露出端分布領域とは、第1および第2の側面26および27の各々上において、交互に配列される。第1の露出端分布領域は第1の外部端子電極75の第1の下地めっき膜により被覆される。これによって、第1の電極露出端71ならびに第1および第3のダミー露出端は、第1の外部端子電極75と電気的に接続される。他方、第2の露出端分布領域は第2の外部端子電極76の第2の下地めっき膜により被覆される。これによって、第2の電極露出端74ならびに第2および第4のダミー露出端は、第2の外部端子電極76と電気的に接続される。
上述のことからわかるように、積層セラミック電子部品21bでは、第1の外部端子電極75と第2の外部端子電極76とは、第1および第2の側面26および27の各々上において、交互に配置される。また、この実施形態でも、第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ側面上に位置する部分を有している、という条件を満たしている。
図9ないし図12は、この発明の第4の実施形態による積層セラミック電子部品21cを説明するためのものである。ここで、図9は、図1に対応し、積層セラミック電子部品21cの外観を示す斜視図であり、図10は、図2に対応し、図9の線B−Bに沿う断面図であり、図11は、図3に対応し、図9に示した積層セラミック電子部品21cに備えるセラミック素体22の内部構造を示す平面図であり、典型的な断面上での形態をいくつか示している。図9ないし図11において、図1ないし図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第4の実施形態による積層セラミック電子部品21cは、より長い幅方向寸法を有する第1および第2の側面26および27上に、それぞれ、第1および第2の外部端子電極81および82が各々1つずつ形成されたものである。より正確には、第1の外部端子電極81は、第1の側面26から隣接する第3および第4の側面28および29の各一部にまで延びるように形成され、第2の外部端子電極82は、第2の側面27から隣接する第3および第4の側面28および29の各一部にまで延びるように形成されている。
図10に示すように、第1の主面24および第2の主面25には、第1の補助導体79および第2の補助導体80が形成されており、これによって、それぞれ、第1および第2の外部端子電極81および82の第1の下地めっき膜および第2の下地めっき膜のめっき成長が補助される。第1および第2の補助導体79および80は、第3および第4の側面28および29にも形成され得る。
この積層セラミック電子部品21は、一般的な積層セラミックコンデンサと比較して、いわゆるLW逆転型と称されるものである。このような構造の積層セラミック電子部品21cは、低ESL積層セラミックコンデンサとして使用され得るものである。
図10に示すように、セラミック素体22の内部であって、内層部38には、互いの間に所定のセラミック層23を介在させた状態で、第1および第2の内部電極83および84が複数組積層方向に交互に形成されている。
図11(b)に示すように、第1の内部電極83は、T字状の平面形状を有し、第1の有効部85と第1の有効部85から第1の側面26ならびに第3および第4の側面28および29の各一部にまで引き出される第1の引出し部86とを有していて、第1の引出し部86の終端に、第1の側面26ならびに第3および第4の側面28および29の各一部に露出する第1の電極露出端87を位置させている。
図11(c)に示すように、第2の内部電極84は、T字状の平面形状を有し、第1の有効部85と対向する第2の有効部88と第2の有効部88から第2の側面27ならびに第3および第4の側面28および29の各一部にまで引き出される第2の引出し部89とを有していて、第2の引出し部89の終端に、第2の側面27ならびに第3および第4の側面28および29の各一部に露出する第2の電極露出端90を位置させている。
また、図10に示すように、セラミック素体22の内部であって、第1の外層部39には、各々複数の第1および第2のダミー導体91および92が形成されている。
図11(a)に示すように、第1のダミー導体91は、その終端に位置して第1の側面26ならびに第3および第4の側面28および29の各一部上に露出する第1のダミー露出端93を有している。第2のダミー導体92は、その終端に位置して第2の側面27ならびに第3および第4の側面28および29の各一部上に露出する第2のダミー露出端94を有している。
また、図10に示すように、セラミック素体22の内部であって、第2の外層部40には、各々複数の第3および第4のダミー導体95および96が形成されている。
図11(d)に示すように、第3のダミー導体95は、その終端に位置して第1の側面26ならびに第3および第4の側面28および29の各一部上に露出する第3のダミー露出端97を有している。第4のダミー導体96は、その終端に位置して第2の側面27ならびに第3および第4の側面28および29の各一部上に露出する第4のダミー露出端98を有している。
セラミック層23の積層方向に沿ってセラミック素体22を投影した際に、第1の引出し部86と第1および第3のダミー導体91および95とが重なるように配置され、第2の引出し部89と第2および第4のダミー導体92および96とが重なるように配置されている。
したがって、第1の電極露出端87ならびに第1および第3のダミー露出端93および97は、第1の側面26ならびに第3および第4の側面28および29の各一部上において、セラミック層23の積層方向に沿って列状に延びる、第1の露出端分布領域を形成し、また、第2の電極露出端90ならびに第2および第4のダミー露出端94および98は、第2の側面27ならびに第3および第4の側面28および29の各一部上において、セラミック層23の積層方向に沿って列状に延びる、第2の露出端分布領域を形成する。
第1の外部端子電極81の第1の下地めっき膜は、第1の露出端分布領域を被覆するように形成され、これによって、第1の電極露出端87ならびに第1および第3のダミー露出端93および97は、第1の外部端子電極81と電気的に接続される。他方、第2の外部端子電極82の第2の下地めっき膜は、第2の露出端分布領域を被覆するように形成され、これによって、第2の電極露出端90ならびに第2および第4のダミー露出端94および98は、第2の外部端子電極82と電気的に接続される。この実施形態でも、第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ側面上に位置する部分を有している、という条件を満たしている。
この第4の実施形態においては、ダミー露出端93、94、97および98の各々の幅を議論する場合、ダミー露出端93、94、97および98の各々の、第1または第2の側面26または27に沿う幅は、互いに同じであるため、第3または第4の側面28または29に沿う幅を問題にすればよい。図11(a)に示す、第1および第2のダミー露出端93および94の、第3または第4の側面28または29に沿う幅EおよびEは、それぞれ、図11(d)に示す、第3および第4のダミー露出端97および98の、第3または第4の側面28または29に沿う幅EおよびEと実質的に同じである。
図12において、(a)は、上述した第1および第2のダミー導体91および92とそれぞれなるべき第1および第2のダミー導体パターン99および100が印刷されたセラミックグリーンシート103を示す平面図であり、(b)は、第3および第4のダミー導体95および96とそれぞれなるべき第3および第4のダミー導体パターン101および102が印刷されたセラミックグリーンシート104を示す平面図である。
図11を参照して説明したように、第1および第2のダミー露出端93および94の幅EおよびEを、それぞれ、第3および第4のダミー露出端97および98の幅EおよびEと実質的に同じとするため、以下のような対策が講じられる。
積層・逐次圧着工程において、図12(b)に示したセラミックグリーンシート104は比較的初期の段階で積層され、他方、図12(a)に示したセラミックグリーンシート103は、比較的後の段階で積層される。そのため、前者のセラミックグリーンシート104上に形成される第3および第4のダミー導体パターン101および102のそれぞれの幅WおよびWは、後者のセラミックグリーンシート103上に形成される第1および第2のダミー導体パターン99および100のそれぞれの幅WおよびWより短くされる。
図13は、この発明の第5の実施形態を説明するための図3に対応する図であるが、図13では、外部端子電極をも図示している。図13において、図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
第5の実施形態による積層セラミック電子部品21dでは、第3の側面28から第1および第2の側面26および27の各一部にまでU字状に延びるように、第1の外部端子電極105が形成され、他方、第4の側面29から第1および第2の側面26および27の各一部にまでU字状に延びるように、第2の外部端子電極106が形成されている。したがって、この実施形態でも、第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ側面上に位置する部分を有している、という条件を満たしている。
図13(b)および(c)に示すように、セラミック素体22の内部であって、内層部には、互いの間に所定のセラミック層23を介在させた状態で、第1および第2の内部電極107および108が複数組積層方向に交互に形成されている。
第1の内部電極107は、図13(b)に示すように、第1の有効部109と第1の有効部109から第3の側面28ならびに第1および第2の側面26および27の各一部にまで引き出される第1の引出し部110とを有していて、第1の引出し部110の終端に、第3の側面28ならびに第1および第2の側面26および27の各一部に露出する第1の電極露出端111を位置させている。このようにして、第1の内部電極107は全体としてT字状の平面形状を有していて、第1の引出し部110および第1の電極露出端111はU字状に延びている。
第2の内部電極108は、図13(c)に示すように、第2の有効部112と第2の有効部112から第4の側面29ならびに第1および第2の側面26および27の各一部にまで引き出される第2の引出し部113とを有していて、第2の引出し部113の終端に、第4の側面29ならびに第1および第2の側面26および27の各一部に露出する第2の電極露出端114を位置させている。このようにして、第2の内部電極108についても、全体としてT字状の平面形状を有していて、第2の引出し部113および第2の電極露出端114はU字状に延びている。
図13(a)に示すように、セラミック素体22の内部であって、第1の外層部には、第1および第2のダミー導体115および116が形成されている。第1および第2のダミー導体115および116は、ともに、全体としてU字状に延びる形状を有している。
第1のダミー導体115は、その終端に位置して第3の側面28ならびに第1および第2の側面26および27の各一部上に露出する第1のダミー露出端117を有している。第2のダミー導体116は、その終端に位置して第4の側面29ならびに第1および第2の側面26および27の各一部上に露出する第2のダミー露出端118を有している。
図13(d)に示すように、セラミック素体22の内部であって、第2の外層部には、第3および第4のダミー導体119および120が形成されている。第3および第4のダミー導体119および120は、ともに、全体としてU字状に延びる形状を有している。
第3のダミー導体119は、その終端に位置して第3の側面28ならびに第1および第2の側面26および27の各一部上に露出する第3のダミー露出端121を有している。第4のダミー導体120は、その終端に位置して第4の側面29ならびに第1および第2の側面26および27の各一部上に露出する第4のダミー露出端122を有している。
セラミック層23の積層方向に沿ってセラミック素体22を投影した際に、第1の引出し部110と第1および第3のダミー導体115および119とが重なるように配置され、第2の引出し部113と第2および第4のダミー導体116および120とが重なるように配置されている。
したがって、第1の電極露出端111ならびに第1および第3のダミー露出端117および121は、第3の側面28ならびに第1および第2の側面26および27の各一部上において、セラミック層23の積層方向に沿って列状に延びる、第1の露出端分布領域を形成し、また、第2の電極露出端114ならびに第2のおよび第4のダミー露出端118および122は、第4の側面29ならびに第1および第2の側面26および27の各一部上において、セラミック層23の積層方向に沿って列状に延びる、第2の露出端分布領域を形成する。
第1の外部端子電極105の第1の下地めっき膜は、第1の露出端分布領域を被覆するように形成され、これによって、第1の電極露出端11ならびに第1および第3のダミー露出端117および121は、第1の外部端子電極105と電気的に接続される。他方、第2の外部端子電極106の第2の下地めっき膜は、第2の露出端分布領域を被覆するように形成され、これによって、第2の電極露出端114ならびに第2および第4のダミー露出端118および122は、第2の外部端子電極106と電気的に接続される。
この積層セラミック電子部品21dは、内部電極107および108が実装基板に対して垂直となるように、すなわち、第3または第4の側面28または29を実装側の面として実装基板に実装される。
この第5の実施形態においては、ダミー露出端117、118、121および122の各々の幅を議論する場合、ダミー露出端117、118、121および122の各々の、第3または第4の側面28または29に沿う幅は、互いに同じであるため、第1または第2の側面26または27に沿う幅を問題にすればよい。図15(a)に示す、第1および第2のダミー露出端117および118の、第1または第2の側面26または27に沿う幅FおよびFは、それぞれ、図15(d)に示す、第3および第4のダミー露出端121および122の、第1または第2の側面26または27に沿う幅FおよびFと実質的に同じである。
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
第4の実施形態の設計に基づいて、積層セラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサを作製した。なお、この実験例では、図10に示した補助導体79および80に相当するものは形成しなかった。
まず、BaTiO系のセラミック粉末を含むセラミックスラリーを成形、乾燥し、セラミックグリーンシートを作製した。次に、スクリーン印刷によりセラミックグリーンシート上にNiペーストを印刷し、所定の内部電極パターンおよび所定のダミー導体パターンを形成した。
次に、セラミックグリーンシートを、逐次、100kNの圧力で圧着しながら積層し、静水圧プレスし、マザーブロックを作製した。次に、マザーブロックから生チップを切り出し、生チップを最高温度1200℃、2時間の条件で焼成した。
次に、得られたチップについて、下記条件で電解バレルめっきを行ない、電極露出端およびダミー露出端が露出する側面にCuめっき膜を形成した。Cuめっき工程では、水平回転バレルを適用し、バレル回転数を20rpmとした。また、Cuめっきは、ストライクめっきと厚付けめっきとの2回に分けて行ない、Cuめっき膜の膜厚を、ストライクめっきと厚付けめっきとの合計で約8μmとした。
ストライクCuめっきの条件は、以下の表1のとおりとした。
Figure 0005217677
厚付けCuめっきの条件は、以下の表2のとおりとした。
Figure 0005217677
以上のようにして、サイズ2.0mm×1.05mm×0.85mm、セラミック層厚み1.6μm、内部電極厚み1.0μm、および内層部のセラミック層積層枚数250枚であるセラミック素体を有する、試料となる積層セラミックコンデンサを作製した。
上記の試料となる積層セラミックコンデンサを作製するにあたって、ダミー導体パターン印刷時に、図12を参照して説明したセラミックグリーンシートとして、セラミックグリーンシートの面積に対するダミー導体パターンの合計面積が65%のものと60%のものを2種類準備し、表3に示すように、2種類の試料AおよびBを作製した。
試料AおよびBを各20個ずつ用意し、それぞれについて、外部端子電極の第1の主面側の折返し部の長さと第2の主面側の折返し部の長さを顕微鏡によって測定し、上下の折返し部の長さの差を求めた。その結果が表3に示されている。
Figure 0005217677
試料Aについては、上下における折返電極寸法差は平均5μmであったが、試料Bについては、平均20μmであった。この結果から、第2の外層部でのダミー導体の面積を第1の外層部でのダミー導体の面積より小さくした、すなわち、第2の外層部でのダミー露出端の幅を第1の外層部でのダミー露出端の幅より短くした、試料Aの方が上下の折返し部寸法差が小さくなっていることがわかる。
この発明の第1の実施形態による積層セラミック電子部品21の外観を示す斜視図である。 図1の線A−Aに沿う断面図である。 図1に示した積層セラミック電子部品21に備えるセラミック素体22の内部構造を示す平面図である。 図1に示した積層セラミック電子部品21における、外部端子電極30および31を形成する前の段階にあるセラミック素体22の第1の側面26を示す図である。 図1に示した積層セラミック電子部品21の製造方法を説明するためのもので、第1の外層部39に位置する第2のセラミックグリーンシート53上に印刷された第1および第2のダミー導体パターン55および56を示す平面図である。 図1に示した積層セラミック電子部品21の製造方法を説明するためのもので、第2の外層部40に位置する第3のセラミックグリーンシート54上に印刷された第3および第4のダミー導体パターン57および58を示す平面図である。 この発明の第2の実施形態を説明するための図2に対応する図である。 この発明の第3の実施形態を説明するための図3に対応する図である。 この発明の第4の実施形態を説明するための図1に対応する図である。 この発明の第4の実施形態を説明するための図2に対応する図である。 この発明の第4の実施形態を説明するための図3に対応する図である。 図9に示した積層セラミック電子部品21cの製造方法を説明するためのもので、(a)は、第1の外層部39に位置するセラミックグリーンシート103上に印刷された第1および第2のダミー導体パターン99および100を示す平面図であり、(b)は、第2の外層部40に位置するセラミックグリーンシート104上に印刷された第3および第4のダミー導体パターン101および102を示す平面図である。 この発明の第5の実施形態を説明するための図3に対応する図である。 この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、セラミックグリーンシート10の積層・逐次圧着工程を図解する断面図である。 この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、セラミック素体13の側面14において複数列をなしてストライプ状に形成されるべき外部端子電極12が不所望にも台形形状になった状態を示す図である。
符号の説明
21,21a,21b,21c,21d 積層セラミック電子部品
22 セラミック素体
23 セラミック層
24,25 主面
26〜29 側面
30,31,75,76,81,82,105,106 外部端子電極
32,33,67,68,83,84,107,108 内部電極
34〜37,63,64,91,92,95,96,115,116,119,120 ダミー電極
41,43,69,72,85,88,109,112 有効部
42,44,70,73,86,89,110,113 引出し部
45,46,71,74,87,90,111,114 電極露出端
47〜50,93,94,97,98,117,118,121,122 ダミー露出端
51 第1の露出端分布領域
55〜58,99〜102 ダミー導体パターン

Claims (5)

  1. 複数のセラミック層が積層されてなり、互いに対向する第1の主面および第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面間を接続する複数の側面とを有する、セラミック素体と、
    前記セラミック素体の内部に形成され、第1の有効部と、前記第1の有効部から少なくとも1つの前記側面まで引き出された第1の引出し部と、前記第1の引出し部の終端に位置して前記側面上に露出する第1の電極露出端とを有する、第1の内部電極と、
    前記セラミック素体の内部に形成され、特定の前記セラミック層を介して前記第1の有効部と対向する第2の有効部と、前記第2の有効部から少なくとも1つの前記側面まで引き出された第2の引出し部と、前記第2の引出し部の終端に位置して前記側面上に露出する第2の電極露出端とを有する、第2の内部電極と、
    前記セラミック素体の内部において、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極のいずれも形成されないようにして前記第1の主面側に配置された第1の外層部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第1のダミー露出端を有する、第1のダミー導体と、
    前記第1の外層部の内部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第2のダミー露出端を有し、第1のダミー導体とは電気的に絶縁された、第2のダミー導体と、
    前記セラミック素体の内部において、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極のいずれも形成されないようにして前記第2の主面側に配置された第2の外層部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第3のダミー露出端を有する、第3のダミー導体と、
    前記第2の外層部の内部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第4のダミー露出端を有し、第3のダミー導体とは電気的に絶縁された、第4のダミー導体と、
    前記セラミック素体の少なくとも1つの前記側面上に形成された、第1の外部端子電極と、
    前記セラミック素体の少なくとも1つの前記側面上に形成され、前記第1の外部端子電極とは電気的に絶縁された、第2の外部端子電極と
    を備え、
    前記第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ前記側面上に位置する部分を有していて、
    前記第1の電極露出端、前記第1のダミー露出端および前記第3のダミー露出端は、少なくとも1つの前記側面上において、前記セラミック層の積層方向に沿って少なくとも1つの列状に延びる、第1の露出端分布領域を形成し、
    前記第2の電極露出端、前記第2のダミー露出端および前記第4のダミー露出端は、少なくとも1つの前記側面上において、前記セラミック層の積層方向に沿って少なくとも1つの列状に延びる、第2の露出端分布領域を形成し、
    前記第1の外部端子電極は、前記第1の露出端分布領域を被覆するようにして直接めっきにより形成された、第1の下地めっき膜を含み、
    前記第2の外部端子電極は、前記第2の露出端分布領域を被覆するようにして直接めっきにより形成された、第2の下地めっき膜を含み、
    前記第1のダミー露出端の幅は、前記第3のダミー露出端の幅と実質的に同じであり、
    前記第2のダミー露出端の幅は、前記第4のダミー露出端の幅と実質的に同じであり、
    前記第1のダミー露出端の厚みに比べて、前記第3のダミー露出端の厚みが薄く、
    前記第2のダミー露出端の厚みに比べて、前記第4のダミー露出端の厚みが薄い、
    積層セラミック電子部品。
  2. 前記複数の側面は、互いに対向する第1の側面および第2の側面を含み、
    前記第1の露出端分布領域は前記第1の側面上に配置され、前記第2の露出端分布領域は前記第2の側面上に配置される、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記複数の側面は、互いに対向する第1の側面および第2の側面と、互いに対向する第3の側面および第4の側面とを含み、
    前記第1の露出端分布領域は、前記第1の側面上、前記第3の側面上および前記第4の側面上に配置され、
    前記第2の露出端分布領域は、前記第2の側面上、前記第3の側面上および前記第4の側面上に配置される、
    請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 少なくとも1つの前記側面上において、当該側面の幅方向に沿って前記第1の露出端分布領域が複数列配置され、
    少なくとも1つの前記側面上において、当該側面の幅方向に沿って前記第2の露出端分布領域が複数列配置される、
    請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 複数のセラミック層が積層されてなり、互いに対向する第1の主面および第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面間を接続する複数の側面とを有する、セラミック素体と、
    前記セラミック素体の内部に形成され、第1の有効部と、前記第1の有効部から少なくとも1つの前記側面まで引き出された第1の引出し部と、前記第1の引出し部の終端に位置して前記側面上に露出する第1の電極露出端とを有する、第1の内部電極と、
    前記セラミック素体の内部に形成され、特定の前記セラミック層を介して前記第1の有効部と対向する第2の有効部と、前記第2の有効部から少なくとも1つの前記側面まで引き出された第2の引出し部と、前記第2の引出し部の終端に位置して前記側面上に露出する第2の電極露出端とを有する、第2の内部電極と、
    前記セラミック素体の内部において、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極のいずれも形成されないようにして前記第1の主面側に配置された第1の外層部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第1のダミー露出端を有する、第1のダミー導体と、
    前記第1の外層部の内部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第2のダミー露出端を有し、第1のダミー導体とは電気的に絶縁された、第2のダミー導体と、
    前記セラミック素体の内部において、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極のいずれも形成されないようにして前記第2の主面側に配置された第2の外層部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第3のダミー露出端を有する、第3のダミー導体と、
    前記第2の外層部の内部に形成され、少なくとも1つの前記側面上に露出する第4のダミー露出端を有し、第3のダミー導体とは電気的に絶縁された、第4のダミー導体と、
    前記セラミック素体の少なくとも1つの前記側面上に形成された、第1の外部端子電極と、
    前記セラミック素体の少なくとも1つの前記側面上に形成された、第2の外部端子電極と
    を備え
    前記第1および第2の外部端子電極から選ばれる少なくとも2つの外部端子電極は、同じ前記側面上に位置する部分を有している、
    積層セラミック電子部品を製造する方法であって、
    第1の内部電極パターンおよび/または第2の内部電極パターンが印刷された第1のセラミックグリーンシートと、第1のダミー導体パターンおよび/または第2のダミー導体パターンが印刷された第2のセラミックグリーンシートと、第3のダミー導体および/または第4のダミー導体パターンが印刷された第3のセラミックグリーンシートとをそれぞれ準備する工程と、
    所定枚数の前記第3のセラミックグリーンシート、所定枚数の前記第1のセラミックグリーンシートおよび所定枚数の前記第2のセラミックグリーンシートを、下からこの順に、かつ、逐次圧力を加えながら積層して未焼成のセラミック積層体を得る工程と、
    前記未焼成のセラミック積層体を焼成する工程と、
    焼成後の前記セラミック積層体に直接めっき処理を施し、第1の外部端子電極および第2の外部端子電極を形成する工程と
    を備え、
    前記準備する工程において、前記第3のダミー導体パターンの幅は前記第1のダミー導体パターンの幅よりも短くされ、前記第4のダミー導体パターンの幅は前記第2のダミー導体パターンの幅よりも短くされる、
    積層セラミック電子部品の製造方法。
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