JP5215267B2 - 化合物半導体膜の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、化合物半導体結晶中に不純物を高い濃度でドーピングしたキャリア濃度の高い化合物半導体膜の製造方法に関する。
電流注入により動作する半導体デバイスでは、電極とのオーミックコンタクトを実現するために、高い濃度(一般的には1019cm-3以上)で不純物を添加(ドーピングと呼ばれる)した半導体膜が必要となる。特に、デバイスを高速で動作させるためには、電極となる金属と半導体膜との間に発生するコンタクト抵抗は低い方が望ましく、できるだけ不純物濃度を増加してキャリア濃度を増やす必要がある。
従来、例えば、InP基板を用いて作製される半導体レーザでは、InPに格子整合した三元混晶のInGaAsや四元混晶のInGaAsPに亜鉛をドーピングしたp型半導体膜をコンタクト層として用いており、そのドーピング濃度は、1×1019cm-3程度である。一般的には、このコンタクト層と電極間のコンタクト抵抗を下げるために、亜鉛を含む合金電極を蒸着した後に、400℃程度で熱処理することによって金属と半導体膜をアロイ化させる。
しかしながら、アロイ化による半導体中への亜鉛の拡散を制御することは難しく、場合によっては、コンタクト層のみでなく、クラッド層や活性層へも大きく拡散してしまう。クラッド層や活性層中への亜鉛の拡散は、レーザ特性を大きく劣化させる。これを回避するために、コンタクト層のキャリア濃度を高くし、アロイ化させることなくオーミックコンタクトが実現可能なノンアロイ電極が用いられている。
D. C. Chapman et al., "Zn enhancement during surfactant-mediated growth of GaInP and GaP", Journal of Crystal Growth, Vol. 287, 2006, pp. 647-651 A. D. Howard et al., "Effect of surfactants Sb and Bi on the incorporation of zinc and carbon in III/V materials grown by organometallic vapor-phase epitaxy", Journal of Applied Physics, Vol. 100, 044904, 2006, pp. 1-8 A. D. Howard et al., "Effect of low surfactant Sb coverage on Zn and C incorporation in GaP", Journal of Applied Physics, Vol. 102, 074920, 2007, pp. 1-5
従来の技術で説明した、例えば、InP基板を用いて作製される半導体レーザにおいては、ノンアロイ電極の形成に用いられるp型半導体コンタクト層には、高いキャリア濃度であることが望まれる。しかしながら、p型ドーパントとして広く用いられている亜鉛を高い濃度でドーピングすることは、半導体材料の固溶限界等の観点から難しく、せいぜい2×1019cm-3程度である。このキャリア濃度では、ノンアロイ電極においてコンタクト抵抗を十分に下げることは難しく、半導体デバイスの素子特性の劣化につながる。これを解決するために、低い温度で亜鉛ドープ半導体膜を成長してキャリア濃度を増加させる等の手法が用いられるが、作製精度の再現性や歩留りには課題が残る。更には、亜鉛のドーピング濃度の制御性の向上も望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、化合物半導体結晶中への亜鉛の取り込み量を増やすことができる化合物半導体膜の製造方法を提供することを目的とする
上記課題を解決する第1の発明に係る化合物半導体膜の製造方法は、
p型ドーパントとして亜鉛を用い、III族原子としてIn、Ga、Alの少なくとも1つを含み、N以外のV族原子としてAs、Pを少なくとも1つ含むIII−V族化合物半導体膜を製造する化合物半導体膜の製造方法であって、
亜鉛を含む亜鉛含有原料と共にSbを含むSb含有原料であるトリスジメチルアミノアンチモン又はトリメチルアンチモンを供給し、
当該化合物半導体膜の成長温度を400℃以上540℃以下とし、
前記化合物半導体膜中に取り込まれるSbのV原子中の原子百分率を0at.%より大きく、0.5at.%以下の範囲に制御することにより、前記化合物半導体膜に含まれる亜鉛濃度及びキャリア濃度を×1019cm-3以上とすることを特徴とする。
化合物半導体膜中に取り込まれるSbのV原子中の原子百分率を0at.%より大きく、0.5at.%以下の範囲とすることにより、化合物半導体膜の組成制御性を保ちつつ、亜鉛濃度を増やすことができる。
本発明によれば、亜鉛をドープするp型化合物半導体膜のエピタキシャル成長時に、亜鉛含有原料と共に所定範囲の供給量のSb含有原料を供給するので、組成制御性を保ちつつ、化合物半導体膜中への亜鉛の取り込み量を増やすことができ、従来作製が困難であった、高い濃度で不純物をドーピングした化合物半導体膜を容易に作製することができる。その結果、従来よりキャリア濃度の高いp型化合物半導体膜を実現することができ、ノンアロイ電極とのコンタクト抵抗が低いコンタクト層とすることができる。又、当該化合物半導体膜を用いたコンタクト層は、半導体レーザや受光素子等の半導体デバイスの高性能化に極めて有用である。
実施例1として示す、化合物半導体膜を含む層構造の断面図である。 成長温度620℃で成長したInGaAs層中のキャリア濃度とDEZn供給量との関係の一例を示すグラフである。 成長温度620℃で成長したInGaAs層中のキャリア濃度及び亜鉛濃度とTDMASb供給量との関係の一例を示すグラフである。 TDMASbの供給を行なったInGaAs層と行なわなかったInGaAs層について、InGaAs層中のキャリア濃度とDEZn供給量との関係の一例を示すグラフである。 成長温度540℃で成長したInGaAs層と620℃で成長したInGaAs層について、InGaAs層中のキャリア濃度とDEZn供給量との関係の一例を示すグラフである。 成長温度540℃で成長したInGaAs層中のキャリア濃度、亜鉛濃度及び水素濃度とTDMASb供給量との関係の一例を示すグラフである。 成長温度540℃で成長したInGaAs層中のSb濃度とTDMASb供給量との関係の一例を示すグラフである。 成長温度540℃、TDMASb供給量18.1μmol/分で成長したInGaAs層中のキャリア濃度とDEZn供給量との関係の一例を示すグラフである。 実施例4として示す、リッジ構造分布帰還型レーザの構造の概略斜視図である。 実施例5として示す、導波路型受光素子の構造の概略斜視図である。
本発明の好適な実施例を以下に説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例の化合物半導体膜を含む層構造を示す断面図である。図1を用いて、本実施例を説明する。
図1に示すように、本実施例の化合物半導体膜(後述のInGaAs層12)は、当該膜を含む層構造として構成されている。具体的には、InP基板10の(100)面上にInPバッファ層11(膜厚200nm)を成長させた後、InPにほぼ格子整合(格子不整合割合は±0.1%以内)したInGaAs層12、InPキャップ層13(膜厚100nm)を成長させている。
上記各層の結晶成長は、反応炉を50Torrに減圧した有機金属気相成長(MOVPE)法によって行った。成長温度は、MOVPE成長炉のサセプタに、熱電対を埋め込んだSiウェハを置いて測定した値である。本実施例では、後述する全ての試料において、成長温度は620℃とした。又、III族原料としてはトリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルガリウム(TEGa)を用い、V族原料としてはアルシン(AsH3)、ホスフィン(PH3)を使用した。
特にInGaAs層12の場合には、p型不純物(p型ドーパント)となる亜鉛含有原料には、ジエチル亜鉛(DEZn)を用いた。Sb含有原料には、トリスジメチルアミノアンチモン(TDMASb)を用いた。DEZn供給量は6.5〜125.9μmol/分、TDMASb供給量は0〜192.6μmol/分の間で変化させた。InGaAs層12の成長速度は、おおよそ2.5μm/時であり、V族原料とIII族原料の供給量比であるV/III比は15である。
作製した試料の構造的特性の評価にはPhilips社製のエックス線回折装置を用いた。InGaAs層12のキャリア濃度の測定には、Biorad社製のCVプロファイラ(PN−4200)を用い、化合物半導体膜中の原子濃度の測定には、CAMECA社製の二次イオン質量分析機(SIMS)を用いた。
まず、図2に、上述した条件で作製した亜鉛ドープInGaAs層12のキャリア濃度のDEZn供給量依存性を示す。このときのTDMASb供給量は0μmol/分である。図2に示すように、TDMASbの供給が無くても、DEZn供給量を増やすことで、キャリア濃度が増加するが、キャリア濃度が1×1019cm-3を超えたあたりで、その濃度が飽和する傾向が現れている。一般的な成長条件でのInGaAs層中の亜鉛濃度は、2×1019cm-3程度で飽和するとされていることから、本実験でも同様の傾向が現れている。
次に、DEZn供給量は6.5μmol/分で固定し、TDMASb供給量を0〜192.6μmol/分の間で変化させてInGaAs層12を作製し、作製した各試料のInGaAs層12中のキャリア濃度と亜鉛濃度のTDMASb供給量依存性を図3に示し、各TDMASb供給量の時のInGaAs層12中のキャリア濃度、亜鉛濃度及び亜鉛の活性化率(亜鉛濃度に対するキャリア濃度の割合)を表1に示す。
Figure 0005215267
表1に示すように、TDMASb供給量を増やすに従い、キャリア濃度が、1.32×1018cm-3から、およそ2倍の2.58×1018cm-3まで増加している。TDMASbの供給量増加に伴い、キャリア濃度と同様に亜鉛濃度も増加していることから、TDMASbの供給によってInGaAs層12中への亜鉛の取り込み効率が上昇し、その結果、キャリア濃度が増加したことは明らかである。このときの亜鉛の活性化率はTDMASbの供給量によらず約90%と一定である。又、キャリア濃度はTDMASb供給量に対して依存性を持っていることから、DEZn供給量を変化させなくても、TDMASb供給量を変化させることだけで、亜鉛濃度及びキャリア濃度を制御することができる。
次に、TDMASb供給量を固定してDEZn供給量を変化させたときの、InGaAs層12中のキャリア濃度について説明する。前述の図3では、DEZn供給量を6.5μmol/分で一定にしてTDMASb供給量依存性を調べた。一方、図4では、TDMASb供給量を固定してDEZn供給量を増加させており、この場合においても、図4中の●(黒丸)に示すように、キャリア濃度が増加する効果が得られることが確認された。図4に示す●は、TDMASb供給量を192.6μmol/分と固定し、DEZn供給量を6.5、72.1、107.2μmol/分と変化させたときのキャリア濃度をプロットしている。又、図4に示す○(白丸)は、比較のため、TDMASbの供給がない場合を示したものであり、図2のグラフに該当する。いずれのDEZn供給量においても、TDMASbを供給することにより、TDMASbの供給がない場合と比較して、キャリア濃度がおよそ2倍になっていることがわかる。
表2に、各DEZn供給量において、TDMASbを供給しない場合と供給した場合におけるInGaAs層12中のキャリア濃度を示す。TDMASbを供給しない通常の条件では、DEZnの供給量を増加させた場合においても、キャリア濃度は2×1019cm-3に達する前に飽和した。一方、TDMASbを供給する条件では、2.6×1019cm-3のキャリア濃度を得ることができた。
Figure 0005215267
以上の結果より、亜鉛ドープInGaAs層12の成長時に、TDMASbを供給することにより、TDMASbを供給しない場合に比べて、キャリア濃度を増加させることができることが確認された。本実施例で用いた成長条件では、TDMASbの供給量の制御によって、TMDASbを供給しない場合に比べて約2倍までキャリア濃度を増加することができ、最大で2.63×1019cm-3のキャリア濃度が得られることが確認された。
本実施例では、亜鉛含有原料、Sb含有原料として、DEZnとTDMASbを用いたが、どちらの原料も成長表面では完全に分解して亜鉛とSbになっている。つまり、亜鉛とSbを成長表面に供給できる原料であればDEZnとTDMASb以外の原料の組み合わせでも良く、例えば、有機金属の亜鉛含有原料であるジメチル亜鉛(DMZn)、Sb含有原料であるトリメチルアンチモン(TMSb)等のいずれの組み合わせでも同様の効果を得ることができる。
本実施例では、化合物半導体膜のエピタキシャル成長にMOVPE法を用いたが、亜鉛とアンチモンを供給できる成長法であればMOVPE法に限られるものではない。例えば、分子線エピタキシー法や化学ビームエピタキシー法を用いても、同様の効果を得ることができる。
本実施例では、InGaAs層を用いたが、本発明は、アンチモンによる亜鉛の取り込みを増大させる効果を利用しているため、In、Ga、Al、As、P等を含む化合物半導体に適用できる。例えば、InP基板上のInAlAs層やInAlGaAs層、InGaAsP層、InAlGaAsP層への亜鉛のドーピングにおいても、同様の効果を得ることができる。
(実施例2)
本実施例は、実施例1とは成長温度のみが異なり、それ以外の成長条件は実施例1と同じである。具体的には、実施例1の条件よりも成長温度を80℃下げ、540℃で、図1に示す、InGaAs層12を含む層構造をMOVPE成長した。
図5中の●は、540℃で成長した亜鉛ドープInGaAs層12中のキャリア濃度のDEZn供給量依存性を示す。又、図5に示す○は、比較のため、620℃で成長した場合を示したものであり、図2のグラフに該当する。成長温度を下げたことで、InGaAs層12中への亜鉛の取り込み効率が増加する。キャリア濃度が1×1019cm-3以下では、同じDEZn供給量でも成長温度を540℃まで下げることにより、○で示した620℃の場合よりも5倍程度キャリア濃度が高い。しかしながら、キャリア濃度が1×1019cm-3以上では、DEZn供給量を増加させても、2.7×1019cm-3でキャリア濃度が飽和している。このことより、成長温度を下げることにより亜鉛の取り込み効率は増加し、得られる最大のキャリア濃度は、成長温度を下げない場合(○)に比べて、2倍程度増加する。
次に、DEZn供給量を6.5μmol/分で固定し、TDMASb供給量を0〜192.6μmol/分の間で変化させてInGaAs層12を作製し、作製した各試料のInGaAs層12中のキャリア濃度、亜鉛濃度及び水素濃度のTDMASb供給量依存性を図6に示す。表3には、各TDMASb供給量の時のInGaAs層12中のキャリア濃度、亜鉛濃度及び亜鉛の活性化率(亜鉛濃度に対するキャリア濃度の割合)を示す。
Figure 0005215267
図6、表3に示すように、DEZn供給量は一定であるにもかかわらず、TDMASb供給量を増やすと急激にキャリア濃度が増加し、TDMASb供給量が30.6μmol/分の時には、図5に示した飽和したキャリア濃度よりも高い2.95×1019cm-3の値が得られている。更にTDMASb供給量を増やすと、キャリア濃度は飽和するものの、最大で4.34×1019cm-3のキャリア濃度が得られた。TDMASbを供給しない場合に比べて、5倍のキャリア濃度が得られている。又、全ての試料において、亜鉛の活性化率はおよそ90%と高い値が得られている。
次に、TDMASb供給量を増加させた際のInGaAs層12の組成変動について説明する。図6、表3に示したInGaAs層12の成長条件は、TDMASb供給量以外全て一定であるが、キャリア濃度が飽和したTDMASb供給量のInGaAs層12は、その組成が大きく変動した。キャリア濃度が飽和しないTDMASb供給量(0〜50μmol/分)で作製したInGaAs層12のInP基板に対する格子不整合度は±0.1%以内であったが、TDMASb供給量が122.8μmol/分、192.6μmol/分のInGaAs層12の格子不整合度は、それぞれ0.26%、0.36%に増加した。この原因は、成長表面にSbが過剰に存在することにより、Gaの取り込みを抑制してしまうことにあると考えられる。
図7に、InGaAs層12中のSb濃度とTDMASb供給量の関係を示す。供給されたSbは結晶中に取り込まれるものの、その量は少なく、組成としてせいぜい2at.%(V族原子中の原子百分率;ここでは、Asとの原子百分率)程度である。又、取り込まれるSb量とTDMASb供給量は比例関係にある。即ち、TDMASb供給量が122.8μmol/分と192.6μmol/分で作製したInGaAs層12に多量のSbが取り込まれたために組成が変動したのではなく、InとGaの割合が変化したことによって、組成変動が生じたことを示している。
多元混晶をエピタキシャル成長する場合、基板との格子不整合度が大きくなると、エピタキシャル層に結晶欠陥が発生し、デバイス特性を劣化させる大きな要因となる。つまり、エピタキシャル膜の組成制御性を保ちつつキャリア濃度を制御できることが、実用上望ましい。本実施例で用いた成長条件では、組成が変動しないSb供給量は、0よりも大きく50μmol/分以下の範囲であった。この範囲は、図6においては、TDMASb供給量を増加したときにInGaAs層12中の亜鉛濃度、キャリア濃度が増加する範囲、換言すると、InGaAs層12中の亜鉛濃度、キャリア濃度が飽和するまでの範囲となっている。この範囲をInGaAs層12中に含まれるSb濃度(V族原子中の原子百分率)に換算すると、0at.%より大きく0.5at.%以下の範囲となる。
一方、実施例1の成長温度620℃の条件では、0〜192.6μmol/分の全Sb供給量の範囲にわたって組成変動は生じなかった。このときのInGaAs層12中のSb濃度は、図7に示すように、全Sb供給量の範囲に渡って0.5at.%以下であった。従って、実施例1及び本実施例の結果から、InGaAs層12中に含まれるSb濃度が0at.%より大きく0.5at.%以下となるSb供給量の範囲であれば、Sbの供給によって、InGaAs層12の組成変動を生じさせることなく、亜鉛濃度、キャリア濃度を増加させること、即ち、1×1019cm-3以上の濃度にできることが確認できた。
例えば、組成変動の無いTDMASb供給量においてInGaAs層12を作製して、キャリア濃度の評価を行なった。具体的には、成長温度540℃、TDMASb供給量を18.1μmol/分で固定し、DEZn供給量を変化させてInGaAs層12を成長させた。図8と表4に、本条件で作製したInGaAs層12の各DEZn供給量におけるキャリア濃度を示す。
Figure 0005215267
図8、表4に示すように、DEZn供給量の増加と共にキャリア濃度が増加し、DEZn供給量が72.1μmol/分の時には、4.65×1019cm-3のキャリア濃度が得られた。又、本条件で作製したInGaAs層12は全て組成変動無く、InPに格子整合していることを確認した。つまり、図6において、亜鉛濃度、キャリア濃度が飽和しない範囲のTDMASb供給量、即ち、0より大きく50μmol/分以下の範囲の供給量でTDMASbを用いることで、組成制御性を保ちつつ、キャリア濃度を増やすことができることを確認した。
本実施例では成長温度を540℃としたが、用いる原料が成長表面において分解される温度であれば、540℃よりも低い温度でも同様の効果を得ることができる。本実施例で用いたDEZnやTDMASb、その他のDMZnやTMSb等の原料は400℃程度でも分解可能なため、本発明の効果を得ることができる下限の温度は400℃と言うことができる。上限の温度は原料の脱離による結晶性の劣化が生じない温度であり、InP基板上に作製される化合物半導体膜においては800℃である。
以下に、本発明におけるTDMASb供給によるキャリア濃度増加の原因について説明する。
Sbを母結晶に含まないIII−V族化合物半導体の結晶成長において、少量のSbを結晶成長時に供給すると、Sbがサーファクタントとして作用することが知られている。サーファクタントは、自らは偏析効果によってほとんど結晶中に取り込まれず、表面での成長様式のみを変化させる効果を持つ。本発明におけるSbの効果もサーファクタント効果の1つである。即ち、本発明は、成長表面(特に結晶表面のステップやキンクと呼ばれる原子層レベルの段差箇所)にSb原子が吸着することにより、通常では脱離し易い、不純物となる亜鉛原子をトラップし、自らの偏析効果で亜鉛原子と入れ替わり、亜鉛を結晶中に取り込ませる効果を利用したものである。
図3、図6で示したように、亜鉛濃度(キャリア濃度)がTDMASb供給量に対して依存性を持っているのは、成長表面全体をSb原子で覆うために、ある値以上の供給量が必要なためである。成長温度を下げることで、Sb原子の表面からの脱離を抑制することができ、少量のTDMASb供給量で大きなキャリア濃度増加効果が得られている。又、供給量に対して亜鉛濃度が飽和するのも、Sb原子が表面全体を覆ったためと考えることができる。
偏析効果を有するSbであっても、図7に示したように、わずかながら結晶中に取り込まれる。しかしながら、結晶中に取り込まれたSb濃度はSb供給量(ここでは、TDMASb供給量)に比例するものの、亜鉛濃度はSb供給量には比例しない。つまり、Sbの供給による亜鉛濃度の増大効果は、結晶中に取り込まれたSb濃度とは相関が無いことを示している。
このようなSbの供給による亜鉛濃度の上昇は、InPを基板とした材料に関する文献は無いが、GaPを基板とした亜鉛ドープGaP層、GaInP層に関しては、例えば、非特許文献1や非特許文献2、非特許文献3で示されている。非特許文献1や非特許文献2では、そのメカニズムは、表面のSb原子と結合した水素原子が、亜鉛原子と結合するために、亜鉛−水素結合物の形で結晶中に取り込まれることが報告されている。その根拠は、SIMS分析において、Sbを供給することで亜鉛濃度と同時に、結晶中の水素濃度も増加するためである。
しかしながら、本発明では、図6に示すように、Sbを供給しても結晶中の水素濃度は増加しておらず、非特許文献1、2で示されたメカニズムとは全く別のメカニズムによることは明らかである。なお、図6では、全ての試料において、水素濃度はSIMSの検出下限界以下であったため、2×1017cm-3でプロットしている。又、非特許文献2では、亜鉛濃度は増加するものの、亜鉛濃度とキャリア濃度には相関が無いことを報告している。更に、非特許文献3では、亜鉛濃度の増加はSbのサーファクタント効果であると説明しているが、Sb供給量と亜鉛濃度には相関が無く、亜鉛濃度をSb供給量によって制御できないことを報告している。
一方、本発明では、Sbを供給することによって化合物半導体膜中の亜鉛濃度とキャリア濃度を同時に増加させることができ、且つ、その増加量をSb供給量によって制御可能であり、非特許文献2、3で報告されている内容とは相反する。以上のことから、本発明は、非特許文献1〜3で報告されているメカニズムとは全く別のメカニズムによることは明らかであり、そのため、得られる効果も相違している。
(実施例3)
本実施例は、実施例1、2に示した亜鉛ドープInGaAs層をノンアロイ電極用のコンタクト層として用いた構成である。InGaAs層と電極(Ti/Pt/Au)とのコンタクト抵抗は、伝送線路モデル(TLM:Transmission Line Model)を用いて求めた。又、本実施例の測定用試料として、一例として、TDMASb供給量を18.1μmol/分、DEZn供給量を72.1μmol/分、成長温度540℃の条件で、Feドープされた半絶縁InP基板に亜鉛ドープInGaAs層をMOVPE成長させて作製した。比較のために、TDMASbを供給せずに、他の条件は同一とした亜鉛ドープInGaAs層からなる比較試料も作製して測定を行なった。
本実施例の試料(TDMASbを供給したもの)のInGaAs層、比較試料(TDMASbを供給しないもの)のInGaAs層のキャリア濃度は、それぞれ、4.6×1019cm-3、2.5×1019cm-3である。TLM法より求めたコンタクト抵抗率は、本実施例の試料のInGaAs層では、4.4×10-7Ωcm2であり、比較試料のInGaAs層では、1.7×10-6Ωcm2であった。この結果より、本実施例の試料のInGaAs層、即ち、TDMASbを供給して作製した亜鉛ドープInGaAs層をコンタクト層に用いることによって、ノンアロイ工程においても、電極とのコンタクト抵抗を下げることが可能である。
本実施例では、コンタクト層としてInGaAs層を用いたが、InGaAsP層を用いても同様の効果を得ることができる。
(実施例4)
本実施例では、実施例3で示したコンタクト層を用いて、半導体デバイス、一例として、リッジ型分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)レーザを作製している。この構成を図9に示して、本実施例の説明を行う。
本実施例のDFBレーザでは、図9に示すように、n型InP(100)基板19上に、n型InPクラッド層20、上下をInGaAsP光閉じ込め層21、23に挟まれた量子井戸構造22を成長し、上部InGaAsP光閉じ込め層23に、電子ビーム露光及びウェットエッチングを用いて、回折格子(図示省略)を形成し、DFB構造を作製している。
量子井戸構造22は、バンドギャップ波長が1.4μmで圧縮歪1%のInGaAlAs量子井戸層(6nm)が10層、バンドギャップ波長が1.0μmで引張り歪0.2%のInGaAlAs障壁層(10nm)が11層からなる多重量子井戸構造とした。その後、p型InPクラッド層24と、実施例3で示したInGaAs層をコンタクト層25として再成長する。
コンタクト層成長後、SiO2層26をマスクとして、ドライエッチング及びウェットエッチングを併用して、2.0μm幅の逆メサ型のストライプ構造を作製する。
ストライプ脇をポリイミド27により埋め込んだ後、ノンアロイのp型電極28を作製する。n型電極29の形成後、共振器長を250μmに劈開し、リッジ型DFBレーザ構造が作製される。片方の端面に高反射膜コーティング(反射率90%以上)を施し、もう片方には無反射膜コーティング(反射率1%以下)を施した。
なお、比較のために、上記リッジ型DFBレーザ構造において、コンタクト層のみ異なる構成のレーザ、即ち、TDMASbの供給無しで作製したInGaAsコンタクト層を用いたレーザも作製した。
本実施例(TDMASbを供給してInGaAsコンタクト層を作製したもの)のレーザ、比較例(TDMASbを供給しないでInGaAsコンタクト層を作製したもの)のレーザでは、いずれのものも、室温連続動作において、波長1.312μmでの単一モード発振が得られ、しきい値電流は10mA程度であり、30mW程度の光出力が得られた。しかしながら、比較例のレーザでは、室温での小信号特性における3dB帯域が15.9GHzであるのに対して、本実施例のレーザでは、17.5GHzの値が得られた。又、15GHz以上の小信号特性が得られるレーザチップの歩留りを調べたところ、比較例のレーザでは48%であったが、本実施例のレーザでは、92%であった。これらの結果から、TDMASbを供給して作製したInGaAsコンタクト層を用いることにより、レーザ特性を向上できることが確認できた。
なお、本実施例では、レーザの活性層としてInGaAlAsからなる量子井戸構造を用いたが、本発明は、コンタクト層の形成に関するものであり、光閉じ込め層や量子井戸構造、回折格子の形成方法等は、どのような材料・方法を用いても、本発明の効果を得ることができる。
又、本実施例では、リッジ構造を有するレーザを用いたが、本発明は、コンタクト層の形成に関するものであり、リッジ構造に限定されるものではない。活性層の両脇を半絶縁InP層で埋め込んだ半絶縁埋め込み型レーザや、p型InP層、n型InP層を交互に積層したpn埋め込み型レーザにおいても、本実施例と同様の効果を得ることができる。
(実施例5)
本実施例では、実施例3で示したコンタクト層を用いて、半導体デバイス、一例として、導波路型受光素子を作製している。この構成を図10に示して、本実施例の説明を行う。
本実施例の導波路型受光素子では、図10に示すように、Feドープされた半絶縁InP(100)基板30上に、500nm厚のn型InPバッファ層31(キャリア濃度2×1018cm-3)、100nm厚のn型InGaAsPコンタクト層32(バンドギャップ波長1.3μm、キャリア濃度4×1018cm-3)、300nm厚のn型InPクラッド層33(キャリア濃度2×1018cm-3)、800nm厚のn型InGaAsP光閉じ込め層34(バンドギャップ波長1.3μm、キャリア濃度2×1018cm-3)、200nm厚のアンドープInGaAs光吸収層35、800nm厚のp型InGaAsP光閉じ込め層36(バンドギャップ波長1.3μm、キャリア濃度1×1018cm-3)、500nm厚のp型InPクラッド層37(キャリア濃度1×1018cm-3)、250nm厚のTDMASbを供給して作製したp型InGaAsコンタクト層38(キャリア濃度4×1019cm-3)を、順次、形成する。
その後、ドライエッチングにより、幅5μm、長さ15μmのストライプ構造を形成し、その脇をポリイミド39で埋め込んだ。最後に、ノンアロイのp型電極40、そして、n型電極41を作製した。
なお、比較のために、上記導波路型受光素子において、コンタクト層のみ異なる構成の受光素子、即ち、TDMASbを供給しないで作製したp型InGaAs層(キャリア濃度2.5×1019cm-3)をコンタクト層とした導波路型受光素子も作製した。
作製した受光素子の周波数特性における3dB帯域は、比較例(TDMASbを供給しないでコンタクト層を作製したもの)の受光素子では、10個の素子において40〜48GHzの値が得られ、平均では43GHzであった。一方、本実施例(TDMASbを供給してコンタクト層を作製したもの)の受光素子では、10個の素子において3dB帯域は50〜55GHzであり、平均は52GHzであった。この結果から、TDMASbを供給して作製したコンタクト層を用いることにより、受光素子の特性を向上できることが確認できた。
本実施例では、InGaAs層を光吸収層、InGaAsP層を光閉じ込め層として用いたが、本発明は、コンタクト層に関するものであり、光吸収層、光閉じ込め層の構造に限定されるものではない。又、本実施例では、導波路型の受光素子を例にとって説明したが、面型の受光素子でも同様の効果を得ることができる。
本発明は、半導体デバイスのノンアロイ電極用のコンタクト層に好適なものである。
12 InGaAs層
25 p−InGaAsコンタクト層
38 p−InGaAsコンタクト層

Claims (1)

  1. p型ドーパントとして亜鉛を用い、III族原子としてIn、Ga、Alの少なくとも1つを含み、N以外のV族原子としてAs、Pを少なくとも1つ含むIII−V族化合物半導体膜を製造する化合物半導体膜の製造方法であって、
    亜鉛を含む亜鉛含有原料と共にSbを含むSb含有原料であるトリスジメチルアミノアンチモン又はトリメチルアンチモンを供給し、
    当該化合物半導体膜の成長温度を400℃以上540℃以下とし、
    前記化合物半導体膜中に取り込まれるSbのV原子中の原子百分率を0at.%より大きく、0.5at.%以下の範囲に制御することにより、前記化合物半導体膜に含まれる亜鉛濃度及びキャリア濃度を×1019cm-3以上とすることを特徴とする化合物半導体膜の製造方法。
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