JP5214798B1 - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路基板の実装効率を向上させることができるテレビジョン受像機および電子機器を得る。
【解決手段】実施形態のテレビジョン受像機は、筐体と、表示装置と、回路基板と、コネクタと、を備えた。前記コネクタは、外部コネクタが挿入される挿入部が設けられた絶縁部材と、前記挿入部への前記外部コネクタの挿入方向と交差する方向で前記絶縁部材に並列して設けられた複数の端子部材と、各前記端子部材に含まれ、前記挿入部内で前記外部コネクタと電気的に接続される第1の端子部と、各前記端子部材に含まれ、前記第1の端子部に電気的に接続され相互に異なる方向を向いた複数の第2の端子部と、を有し、各前記端子部材における前記複数の第2の端子部のうちの一つが前記回路基板に電気的に接続された。
【選択図】図5
【解決手段】実施形態のテレビジョン受像機は、筐体と、表示装置と、回路基板と、コネクタと、を備えた。前記コネクタは、外部コネクタが挿入される挿入部が設けられた絶縁部材と、前記挿入部への前記外部コネクタの挿入方向と交差する方向で前記絶縁部材に並列して設けられた複数の端子部材と、各前記端子部材に含まれ、前記挿入部内で前記外部コネクタと電気的に接続される第1の端子部と、各前記端子部材に含まれ、前記第1の端子部に電気的に接続され相互に異なる方向を向いた複数の第2の端子部と、を有し、各前記端子部材における前記複数の第2の端子部のうちの一つが前記回路基板に電気的に接続された。
【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、電子機器に関する。
従来、コネクタが実装された回路基板が筐体に収容されたテレビジョン受像機や電子機器が知られている。
コネクタには、回路基板の実装面に対して垂直に相手コネクタが挿入されるストレートタイプや回路基板の実装面に沿って相手コネクタが挿入されるライトアングルタイプなどがある。
テレビジョン受像機や電子機器では、回路基板の実装効率の向上が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、一例として、回路基板の実装効率を向上させることができる電子機器を得ることを目的の一つとする。
実施形態の電子機器は、筐体と、表示装置と、回路基板と、コネクタと、を備えた。前記表示装置は、表示面と背面とを有し前記筐体に収容された。前記回路基板は、前記表示装置の前記背面側に位置されるとともに前記筐体に収容された。前記コネクタは、前記筐体に収容され、前記回路基板に電気的に接続され、外部コネクタが接続される。前記コネクタは、前記外部コネクタが挿入される挿入部が設けられた絶縁部材と、前記挿入部への前記外部コネクタの挿入方向と交差する方向で前記絶縁部材に並列して設けられた複数の端子部材と、各前記端子部材に含まれ、前記挿入部内で前記外部コネクタと電気的に接続される第1の端子部と、各前記端子部材に含まれ、前記第1の端子部に電気的に接続され相互に異なる方向を向いた棒状の複数の第2の端子部と、前記絶縁部材の一部を含む複数の側部と、を有し、各前記端子部材における前記複数の第2の端子部のうちの一つが前記回路基板に電気的に接続され、前記複数の第2の端子部は、相互に異なる前記側部に設けられ、前記コネクタは、相互に接続された二つの前記第2の端子部を有し、前記二つの第2の端子部は、相互の接続部から相互に異なる方向に延び、前記第1の端子部は、前記二つの第2の端子部のうちの一方の第2の端子部における前記接続部から離間した部分から、前記二つの第2の端子部のうちの他方の第2の端子部に沿って延びて設けられた第1部分と、前記第1部分の先端部から前記他方の第2の端子部側の反対側に折り返して設けられ前記外部コネクタと電気的に接続された第2部分と、を有し、複数の前記端子部材の列方向で複数の前記第2の端子部がずれて位置された前記端子部材が設けられた。
以下の例示的な複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、重複する説明が部分的に省略される。また、各図では、便宜上、方向(X方向、Y方向、Z方向)が示されている。X方向は、表示面4aに対する正面視での長手方向、Y方向は、表示面4aに対する正面視での短手方向、Z方向は表示面4aに対する正面視での前後方向(奥行方向、筐体3Aの厚さ方向)である。X方向、Y方向、およびZ方向は、相互に直交している。
また、以下の実施形態では、電子機器がテレビジョン受像機またはパーソナルコンピュータとして構成された場合が例示されるが、本実施形態にかかる電子機器は、これらには限定されない。本実施形態にかかる電子機器は、例えば、スマートフォンや、スマートブック、携帯電話機、PDA(personal digital assistant)、映像表示装置、テレビ電話機等の種々の電子機器として構成することができる。
<第1実施形態>
本実施形態では、一例として、図1,2に示されるように、電子機器の一例であるテレビジョン受像機1Aは、支持部2A(支部、台、スタンド)と、筐体3Aと、を備える。具体的に、支持部2Aは、机や、棚、台等の載置部(載置面、図示されず)上に載置され、筐体3Aを起立された状態に支持する。支持部2Aは、筐体3Aを固定的に支持してもよいし、移動可能(回動可能、スライド可能)に支持してもよい。筐体3Aの支持部2Aに対する移動形態(回動形態)としては、例えばチルトや、スイベル、ピボット等がある。
本実施形態では、一例として、図1,2に示されるように、電子機器の一例であるテレビジョン受像機1Aは、支持部2A(支部、台、スタンド)と、筐体3Aと、を備える。具体的に、支持部2Aは、机や、棚、台等の載置部(載置面、図示されず)上に載置され、筐体3Aを起立された状態に支持する。支持部2Aは、筐体3Aを固定的に支持してもよいし、移動可能(回動可能、スライド可能)に支持してもよい。筐体3Aの支持部2Aに対する移動形態(回動形態)としては、例えばチルトや、スイベル、ピボット等がある。
また、本実施形態では、一例として、図1からわかるように、筐体3Aは、正面視および背面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈している。また、図2に示されるように、筐体3Aは、前後方向(筐体3Aの厚さ方向、Z方向)に薄い偏平な直方体状に構成されている。筐体3Aは、前面3a(正面、面、面部)とその反対側の後面3b(背面、面、面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行して(本実施形態では一例として平行に)設けられている。また、図1に示されるように、筐体3Aは、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3jと(尖部、曲部、端部)、を有する。また、端部3c,3eは、長辺部の一例である。端部3d,3fは、短辺部の一例である。
また、筐体3Aは、前面3aを有する壁部3k(部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部、第二壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、壁部3kは枠状であり、壁部3mは板状である。また、筐体3Aは、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面)を有する四つの壁部3n(部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部、第一壁部)を有する。壁部3kには、矩形状の開口部3rが設けられている。
さらに、筐体3Aは、複数の部品(分割体、部材)が組み合わせられて構成されている。筐体3Aは、一例としては、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー、ベゼル、フレーム)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム、プレート)とを有する。また、壁部3nは、本実施形態では、第一部材3Frの一部として構成されている。壁部3nは、筐体3Aの厚さ方向の開口部3rが設けられた側の端部3n1(一端部、前端部、前面3a)とその反対側の端部3n2(他端部、後端部、後面3b)とに亘り、表示装置4の周縁部(側面4b、図3,4参照)を覆っている。
また、本実施形態では、一例として、第一部材3Frは、合成樹脂材料で構成され、第二部材3Rrは、金属材料で構成される。上述したように、第一部材3Frは、壁部3nを含む。よって、この第一部材3Frが合成樹脂材料より比重が大きい金属材料で構成されると、筐体3Aが重くなりやすい。また、第二部材3Rrは、壁部3nを含まない。よって、この第二部材3Rrが金属材料より柔らかい(曲がりやすい、撓みやすい)合成樹脂材料で構成されると、筐体3Aの剛性が低くなりやすい。この点、本実施形態では、一例として、第一部材3Frは合成樹脂材料で構成され、第二部材3Rrは金属材料で構成されるため、筐体3Aの軽量化と剛性および強度の向上とが両立されやすい。なお、このような材料(材質)の組み合わせはあくまで一例であって、他の材料の組み合わせでも構わない。
また、本実施形態では、一例として、図3,4に示されるように、筐体3A内には、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル、表示部品)が収容されている。具体的には、表示装置4の、前面3a側に位置した表示面4a(表示画面、画面、第1面、領域、部分、部位、壁)は、開口部3rを介して筐体3Aの前方(外方)に露出している。表示装置4は、表示面4aと表示面4aの反対側の背面4dとを有する。画面使用者は、前方側から開口部3rを介して表示面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈している。また、表示装置4は、前後方向に薄い偏平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や、有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)、プラズマディスプレイ(PDP,plasma display panel)等である。
また、本実施形態では、一例として、図3,4に示されるように、表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。入力操作パネル5は、表示面4aを覆っている。操作者(ユーザ等)は、例えば手指やスタイラス等によって、入力操作パネル5に対して、触れる、押す、擦る、あるいは入力操作パネル5の近傍で動かす等の操作を行うことで、入力処理を実行することができる。また、表示装置4の表示面4aから出た光は、入力操作パネル5を通過して壁部3kの開口部3rから筐体3Aの前方(外方)へ出る。入力操作パネル5は、入力部の一例である。
また、本実施形態では、一例として、図3,4に示されるように、表示装置4および入力操作パネル5は、第一部材3Frに支持される。具体的には、表示装置4および入力操作パネル5は、第一部材3Frに、例えば、固定具(固定部品、金具、例えば、ねじ、金具、部品等、図示されず)や接着部(例えば接着剤や両面テープ等、図示されず)を介して固定される。表示装置4および入力操作パネル5は、壁部3kあるいは壁部3n(の端部3n1)に固定される。また、本実施形態では、一例として、第一部材3Fr(の壁部3n)の前側の端部32a(面、端面)が入力操作パネル5の面5a(前面、表面)に沿った方向に並び、当該面5aと連なっている。また、本実施形態では、一例として、壁部3kの前面3aと表示装置4の表示面4aとが連なっており、それら前面3aおよび表示面4aを入力操作パネル5が覆っている。
また、本実施形態では、一例として、図3,4に示されるように、筐体3A内には、表示装置4の後側(背面4d側、裏側、背後側、壁部3m側、表示面4aとは反対側)に、電気部品としてのバッテリ6(セル、組電池)や回路基板7,8(基板、プリント基板、制御基板、ただし、図3,4には回路基板8は図示されず)等が収容されている。バッテリ6や、回路基板7,8、表示装置4等の電気部品は、図示されない配線(ケーブル、フレキシブルケーブル、フレキシブルプリント配線板等)を介して、それぞれ他の電気部品と電気的に接続されている。
本実施形態では、一例として、バッテリ6は、リチウムイオン二次電池として構成されることができる。リチウムイオン二次電池は、非水電解質二次電池の一種であり、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担う。正極材料としては、例えば、マンガンや、ニッケル、リン酸鉄等が用いられ、負極材料としては、例えば、チタン酸リチウム(LTO)等の酸化物系材料や、炭素系材料等が用いられる。また、電解質(一例としては電解液)としては、例えば、フッ素系錯塩(LiBF4)等のリチウム塩が配合された炭酸エチレンや炭酸ジエチル等の有機溶媒等が用いられる。本実施形態では、一例として、バッテリ6は、回路基板7,8や、表示装置4、スピーカ(図示されず)等の筐体3A内の電気部品や、回路基板7,8等に、コネクタや配線等を介して、テレビジョン受像機1Aが映像を表示したり音声を出力したりといった動作を行うために必要な電源電力を供給することができる。また、バッテリ6は、コネクタや配線等を介して回路基板7,8等に接続された外部装置等に電力を供給することもできる。
また、本実施形態では、一例として、図1に示されるように、バッテリ6は複数のセル61,62,63を有している。複数のセル61,62,63は、電気的には直列または並列に接続される。また、複数のセル61,62,63は、端部3cに沿って並べられている。また、本実施形態では、一例として、バッテリ6は、回路基板64を有し、複数のセル61,62,63は、各セル61,62,63の電極(図示されず)を介して回路基板64(の導体パターン)に接続(接合)され、一体化されている。このように、複数のセル61,62,63が一体化されることで、セル61,62,63をそれぞれ組み付ける場合に比べて、製造の手間およびコストが低減されやすい。また、回路基板64は、一例としては、回路基板7,8と各セル61,62,63との間、あるいは、各セル61,62,63間を電気的に接続するバスバー(導体、図示されず)を有する。また、回路基板64には、電気部品(図示されず)が設けられて(実装されて)いる。電気部品と回路基板64の導体パターン(配線パターン、図示されず)とによって、一例としては、各セル61,62,63あるいはバッテリ6の出力電力(電圧)や温度等を監視する機能を実現するための電気回路(電子回路)が構成されている。
セル61,62,63は、それぞれ、電解質(電解液)や、電極、セパレータ等が収容(封入)された室(収容部)が設けられた、独立した単電池として構成されている。また、これらセル61,62,63は、いずれも、筐体3Aの厚さ方向(Z方向)に薄く偏平な直方体状(板状、角板状、カード状)に構成されている。また、本実施形態では、一例として、セル61,62,63の最外層は、絶縁性かつ可撓性を有したシート状の外皮(皮、膜)であり、硬質なケース(シェル)は設けられていない。よって、本実施形態によれば、一例としては、ケースを有しない分、バッテリ6(セル61,62,63)がより小型に(薄く)かつより軽量に構成されやすくなり、ひいては、筐体3A(テレビジョン受像機1A)がより小型に(薄く)かつより軽量に構成されやすい。また、本実施形態では、一例として、複数のセル61,62,63が、それぞれ区分されたバッグ(部分)として構成されている。よって、一例としては、複数のセル61,62,63が堅く一体的に結合された場合に比べて、外力の作用等によってバッテリ6に生じる局所的な応力が、より低減されやすい。
また、本実施形態では、一例として、回路基板7,8の少なくともいずれか一方には、CPU(central processing unit)等の複数の部品9(部品、素子、電子部品、電気部品)が実装されている。部品9には、発熱体が含まれる。発熱量の大きい部品9(発熱体)には、冷却機構(放熱部、受熱部、図示されず)を設けることができる。回路基板7,8や部品9等によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
本実施形態では、図4に示すように、回路基板7の実装面7a(面、一面、第1の面)には、コネクタ16として、第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bが設けられている。図5には第1のコネクタ16Aが示され、図6には第2のコネクタ16Bが示されている。図5および図6に示されるように、第1のコネクタ16Aと第2のコネクタ16Bとは、同一の構成であるが、回路基板7に対する取付姿勢が相互に異なっている。第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bは、筐体3Aに収容され、回路基板7に電気的に接続され、外部コネクタ18(コネクタ、相手コネクタ、他のコネクタ、別のコネクタ)が接続される。第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bは、外部コネクタ18が挿入される雌型コネクタである。第1のコネクタ16Aと第2のコネクタ16Bとは同一の構成であるので、以下では、第1のコネクタ16Aの構成を詳細に説明する。
第1のコネクタ16Aは、図5、図7および図8に示すように、側部16eが実装面7aに実装されている。第1のコネクタ16Aは、一例として、直方体状の外観形状を有している。第1のコネクタ16Aは、絶縁部材19(ボディ、骨格部材、支持部材、支持部、保持部材、保持部)と、複数の端子部材20(実装部、固定部、接部、支持部、支部、繋がる部分、接続部分、連続部分、連結部分、連なる部分、続く部分、端子、電極部材、電極)と、一対(複数)の補強部材21(部材、骨格部材、フレーム、部分)と、を有している。第1のコネクタ16Aは、長手方向の二つの端部16a,16bと、これらの二つの端部16a,16bを接続した四つの側部16c,16d,16e,16fと、を有している。一つの側部16cには、開口部16gが設けられている。各側部16c,16d,16e,16fは、絶縁部材19の一部をそれぞれ含んでいる。なお、各側部16c,16d,16e,16fに異なる色を付して側部16c,16d,16e,16fを容易に区別できるようにしてよい。
絶縁部材19は、一例として、直方体状の外観形状を有している。絶縁部材19は、長手方向の二つの端面(端部、部分)19a,19bと、これらの二つの端面19a,19bを接続した四つの側面(側部、部分)19c,19d,19e,19fと、を有している。一つの側面19cには、開口部16gが設けられている。また、絶縁部材19には、外部コネクタ18が挿入される挿入部(連結部、接続部、繋がる部分、嵌合部、係部)19gが設けられている。図中の矢印Dは、挿入部19gへの外部コネクタ18の挿入方向を示している。挿入部19gは、側面19cから側面19eに向けて凹状に設けられている。この挿入部19gの側面19c側の端部に開口部16gが設けられている。絶縁部材19は、絶縁材料によって構成されて、絶縁性を有している。絶縁材料は、一例として、樹脂である。
端子部材20は、一例として、銅合金などによって成形されて、その表面に金や銀、錫、ニッケル等のめっきが施されて構成されており、導電性を有している。端子部材20は、インサート成形や圧入成形等によって絶縁部材19に設けられている。複数の端子部材20は、挿入部19gへの外部コネクタ18の挿入方向と交差する方向で絶縁部材19に並列して(並んで)設けられている。挿入部19gへの外部コネクタ18の挿入方向と交差する方向は、一例として、第1のコネクタ16A(絶縁部材19)の長手方向である。複数の端子部材20は、相互に間隔をあけて配置されている。複数の端子部材20は、相互に平行な状態で一列状に配置されている。複数の端子部材20は、一例として回路基板7の辺に沿って並んでいる。
各端子部材20は、図7に示すように、第1の端子部20a(接部、支持部、支部、繋がる部分、接続部分、連続部分、連結部分、連なる部分、続く部分、端子、電極)と、二つ(複数)の第2の端子部20b(実装部、固定部、接部、支持部、支部、繋がる部分、接続部分、連続部分、連結部分、連なる部分、続く部分、端子、電極)と、を含む。第1の端子部20aは、挿入部19g内で外部コネクタ18と電気的に接続される。第1の端子部20aは、外部コネクタ18の端子部(図示されず)と電気的に接続される。
複数の第2の端子部20bは、相互に異なる側部16d,16eに設けられている。複数の第2の端子部20bは、第1の端子部20aに電気的に接続され相互に異なる方向を向いている。詳細には、本実施形態では、各第2の端子部20bに設けられた接続面(面、一面、接続部、実装部、実装面、固定面、固定部、支持部、支部、繋がる部分、接続部分、連続部分、連結部分、連なる部分、続く部分)20cが相互に異なる方向を向いていることで、複数の第2の端子部20bが相互に異なる方向を向いている。一方の接続面20cは、外部コネクタ18の挿入方向に沿っており、他方の接続面20cは、外部コネクタ18の挿入方向と交差する方向に沿っている。一方の接続面20cは、回路基板7の実装面7aに沿っており、他方の接続面20cは、実装面7aと交差する方向に沿っている。二つの第2の端子部20bは、L字状をなしている。接続面20cは、第2の端子部20bにおける挿入部19g側と反対側の面であり、絶縁部材19から露出している。接続面20cは、挿入部19gとは異なる位置に配置されている。接続面20cは、第1のコネクタ16Aの外面を構成している。接続面20cは、端子部材20が回路基板7に実装されていない場合、実装面7aに実装可能な面であり、本実施形態では、一つの端子部材20に設けられた二つ(複数)の第2の端子部20bのうちの一つの第2の端子部20bの接続面20cが実装面7aに実装されている。接続面20cは、一例として、はんだ(図示されず)によって実装面7aに固定されている。このように、本実施形態では、端子部材20における二つ(複数)の第2の端子部20bのうちの一つが回路基板7に電気的に接続されている。
二つの第2の端子部20bは、相互に接続されている。各第2の端子部20bは、棒状(線状、長手方向を有する形状)に設けられている。二つの第2の端子部20bは、相互の接続部20dから相互に異なる方向に延びている。二つの第2の端子部20bは、略直角をなして接続されている。回路基板7に接続された第2の端子部20bは、実装面7aに沿っており、回路基板7に接続された第2の端子部20b以外の第2の端子部20bは、実装面7aから遠ざかる方向に延びている。
第1の端子部20aは、第1部分20eと第2部分20fとを有する。第1部分20eは、二つの第2の端子部20bのうちの一方の第2の端子部20bにおける接続部20dから離間した部分から、二つの第2の端子部20bのうちの他方の第2の端子部20bに沿って延びて設けられている。第2部分20fは、第1部分20の先端部20gから他方の第2の端子部20b側の反対側に折り返して設けられ、外部コネクタ18と電気的に接続されている。第2部分20fは、ばね性を有している。
補強部材21は、図5に示すように、両端部16a,16bに設けられている。補強部材21は、絶縁部材19に設けられており、絶縁部材19を補強している。一対の補強部材21の相互間には、複数の端子部材20が位置されている。補強部材21には、複数の固定部21aが設けられている。複数の固定部21aは、複数の第2の端子部20bに対応して設けられている。詳細には、第2の端子部20bが設けられた側部16d,16eに設けられている。固定部21aは、対応する第2の端子部20bに沿って設けられている。固定部21aは、棒状に設けられている。二つの固定部21aは、略直角をなして接続されている。各補強部材21における二つ(複数)の固定部21aのうちの一つが回路基板7に固定されている。固定部21aは、回路基板7の実装面7aに、一例としてはんだ(図示されず)によって固定されている。実装面7aは、第1のコネクタ16Aが電気的に接続された面である。補強部材21は、電気回路は構成しない。
以上説明した第1のコネクタ16Aは、挿入部19gへの外部コネクタ18の挿入方向が回路基板7の実装面7aに略垂直な所謂ストレート実装状態となっている。第1のコネクタ16Aは、一例として、回路基板7の中央部に位置されている(図4)。第1のコネクタ16Aは、一例として、回路基板7に実装された部品9間に位置されている(図4)。つまり、テレビジョン受像機1Aにあっては、一例として、回路基板7の中央部や部品9間では、ストレート実装の第1のコネクタ16Aが用いられる。一方、図6,図9,図10に示す第2のコネクタ16Bは、挿入部19gへの外部コネクタ18の挿入方向が回路基板7の実装面7aと略平行な所謂ライトアングル実装となっている。第2のコネクタ16Bでは、側部16dが実装面7aに実装されている。第2のコネクタ16Bは、一例として、回路基板7の端部に位置されている(図4)。つまり、テレビジョン受像機1Aにあっては、一例として、回路基板7の端部では、ライトアングル実装の第2のコネクタ16Bが用いられる。
ここで、本実施形態では、側部16dは、第1の側部の一例であり、側部16eは、第2の側部の一例である。側部16dに設けられた複数の第2の端子部20bは、第1の実装部16hを構成し、側部16eに設けられた複数の第2の端子部20bは、第2の実装部16iを構成している。そして、第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bでは、第1の実装部16hと第2の実装部16iとのうちの一方が回路基板7に電気的に接続されている。第1のコネクタ16Aでは、第2の実装部16iが回路基板7に電気的に接続され、第2のコネクタ16Bでは、第1の実装部16hが回路基板7に電気的に接続されている。
以上の説明からわかるように、本実施形態では、第1のコネクタ16A(電子部品)および第2のコネクタ16B(電子部品)は、回路基板7(第1の部材)に連結(接続、固定)可能な複数の側部16d,16eを有し、複数の側部16d,16eのうちの一つが回路基板7(第1の部品)に連結されている。
以上説明したとおり、本実施形態では、第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bは、第1の実装部16hと第2の実装部16iとを有している。したがって、第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bは、回路基板7に対する実装姿勢として二つ(複数の)を有する。よって、回路基板7の実装効率を向上させることができる。よって、第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bを備えるテレビジョン受像機1Aは、回路基板7の実装効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、回路基板7に、CPU等の複数の部品9(部品、素子、電子部品、電気部品)が実装されていてよい。また、回路基板7に実装される部品9には、一例として、冷却機構を設けることができる。そして、本実施形態では、一例として、回路基板7の中央部や部品9間では、ストレート実装の第1のコネクタ16Aが用いられ、回路基板7の端部では、ライトアングル実装の第2のコネクタ16Bが用いられるので、第1のコネクタ16Aや第2のコネクタ16Bの近傍に部品9を実装しても、第1のコネクタ16Aや第2のコネクタ16Bに外部コネクタ18を比較的に容易に接続することができる。
なお、本実施形態では、第1の部材の例として回路基板7を挙げ、電子部品の例として第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bを挙げたが、これに限るものではない。例えば、第1の部材と電子部品としては、電子部品が第1の部材に連結可能な複数の側部を有し、複数の側部のうちの一つが第1の部品に連結されたものであればよい。第1の部材としては、例えば、筐体内壁や部品側面であってよい。また、電子部品としては、電例えば、アンテナ、コンデンサ、ソケットなどであってよい。
次に、本実施形態の変形例を説明する。図11に示すように、本変形例の第1のコネクタ16Aでは、二つの第2の端子部20bが第1の端子部20aを介して接続されている。側部16dに設けられた第2の端子部20bは、第1の端子部20aの先端部20gに接続されている。
<第2実施形態>
本実施形態では、図12に示すように、端子部材20に、側部16d,16eに設けられた二つ第2の端子部20bとは別の第2の端子部20bが、側部16fに設けられている。側部16fの第2の端子部20bは、側部16d,16eに設けられた二つの第2の端子部20bの一方の(側部16eに設けられた)第2の端子部20bにおける接続部20dと反対側の端部20hから他方の(側部16dに設けられた)第2の端子部20bに沿って延びている。側部16fに設けられた複数の第2の端子部20bは、第3の実装部16jを構成している。
本実施形態では、図12に示すように、端子部材20に、側部16d,16eに設けられた二つ第2の端子部20bとは別の第2の端子部20bが、側部16fに設けられている。側部16fの第2の端子部20bは、側部16d,16eに設けられた二つの第2の端子部20bの一方の(側部16eに設けられた)第2の端子部20bにおける接続部20dと反対側の端部20hから他方の(側部16dに設けられた)第2の端子部20bに沿って延びている。側部16fに設けられた複数の第2の端子部20bは、第3の実装部16jを構成している。
また、図13に示すように、補強部材21には、側部16d,16eに設けられた二つの固定部21aとは別の固定部21aが、側部16fに設けられている。補強部材21は、概略U字状をなしている。
以上説明した本実施形態では、第1のコネクタ16Aは、第1の実装部16hと第2の実装部16iと第3の実装部16jとを有している。したがって、第1のコネクタ16Aは、回路基板7に対する複数の実装姿勢を有する。よって、回路基板7の実装効率を向上させることができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。図14に示すように、本変形例の第1のコネクタ16Aでは、第1の端子部20aが二つ設けられている。二つの第1の端子部20aは、側部16eに設けられた第2の端子部20bから延出している。これらの第1の端子部20aは、外部コネクタ18の接続端子に接続される。これらの第1の端子部20aは、外部コネクタ18を挟む。また、図15に示すように、補強部材21は、矩形状に形成されており、補強部材21は、三つの固定部(固定面)21aを有する。
<第3実施形態>
図16に示すように、本実施形態では、複数の端子部材の列方向で二つ(複数)の第2の端子部20bがずれて位置された端子部材20が設けられている。一例として、本実施形態では、複数の端子部材20のうちの一つ(図16の手前側の端子部材20)で、複数の端子部材20の列方向(絶縁部材19の長手方向)で二つ(複数)の第2の端子部20bがずれて位置されている。また、一対の補強部材21のうちの一つが、複数の端子部材20の列方向(絶縁部材19の長手方向)で二つの固定部21aがずれて位置されている。
図16に示すように、本実施形態では、複数の端子部材の列方向で二つ(複数)の第2の端子部20bがずれて位置された端子部材20が設けられている。一例として、本実施形態では、複数の端子部材20のうちの一つ(図16の手前側の端子部材20)で、複数の端子部材20の列方向(絶縁部材19の長手方向)で二つ(複数)の第2の端子部20bがずれて位置されている。また、一対の補強部材21のうちの一つが、複数の端子部材20の列方向(絶縁部材19の長手方向)で二つの固定部21aがずれて位置されている。
以上説明した本実施形態では、複数の端子部材20の列方向(絶縁部材19の長手方向)で二つ(複数)の第2の端子部20bがずれて位置された端子部材20が設けられているので、回路基板7への実装姿勢を間違えることを抑制することができる。
また、本実施形態や第2実施形態では、第1の実施形態と同様に、回路基板7に、CPU等の複数の部品9(部品、素子、電子部品、電気部品)が実装されていてよい。また、回路基板7に実装される部品9には、一例として、冷却機構を設けることができる。そして、本実施形態では、一例として、回路基板7の中央部や部品9間では、ストレート実装の第1のコネクタ16Aが用いられ、回路基板7の端部では、ライトアングル実装の第2のコネクタ16Bが用いられるので、第1のコネクタ16Aや第2のコネクタ16Bの近傍に部品9を実装しても、第1のコネクタ16Aや第2のコネクタ16Bに外部コネクタ18を比較的に容易に接続することができる。
<第4実施形態>
本実施形態にかかる電子機器1Bは、例えば、所謂スレート型、タブレット型、ソフトキーボードの機能を有した表示装置等の、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、スマートフォン、スマートブック、携帯電話機、PDA等である。
本実施形態にかかる電子機器1Bは、例えば、所謂スレート型、タブレット型、ソフトキーボードの機能を有した表示装置等の、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、スマートフォン、スマートブック、携帯電話機、PDA等である。
本実施形態では、一例として、図17,18からわかるように、電子機器1Bの筐体3Bは、正面視および背面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈している。また、筐体3Bは、前後方向(筐体3Bの厚さ方向、Z方向)に薄い偏平な直方体状に構成されている。筐体3Bは、前面3a(正面、面、面部)とその反対側の後面3b(背面、面、面部)と、を有する。前面3aと後面3bとは略並行して(本実施形態では一例として平行に)設けられている。また、筐体3Bは、正面視では、四つの端部3c〜3f(辺部、縁部)と、四つの角部3g〜3j(尖部、曲部、端部)と、を有する。端部3c,3eは、長辺部の一例である。端部3d,3fは、短辺部の一例である。
また、筐体3Bは、前面3aを有する壁部3k(部分、プレート、フレーム、前壁部、表壁部、天壁部)と、後面3bを有する壁部3m(部分、プレート、後壁部、裏壁部、底壁部、第二壁部)と、を有する。壁部3k,3mは、矩形状(本実施形態では一例として長方形状)である。また、筐体3Bは、壁部3kと壁部3mとの間に亘った側面3p(面、周面)を有する四つの壁部3n(部分、プレート、側壁部、端壁部、立壁部、亘部、第一壁部)を有する。そして、壁部3kには、一例としては矩形状の開口部3rが設けられている。
さらに、筐体3Bは、複数の部品(分割体)が組み合わせられて構成されることができる。筐体3Bは、一例としては、少なくとも壁部3kを含む第一部材3Fr(第一部分、前側部材、カバー、ベゼル、フレーム)と、少なくとも壁部3mを含む第二部材3Rr(第二部分、後側部材、ベース、ボトム、プレート)とを有する。また、壁部3nは、本実施形態では、基本的には第一部材3Frの一部として構成されている。すなわち、壁部3nは、筐体3Bの厚さ方向の開口部3rが設けられた側の端部3n1(一端部、前端部、前面3a)とその反対側の端部3n2(他端部、後端部、後面3b)とに亘り(図17等参照)、表示装置4の周縁部(側面4b)を覆っている。また、壁部3nは、他の壁部3k,3bより厚い。よって、筐体3Bの厚さ方向の剛性および強度がより高まりやすい。
また、本実施形態では、一例として、第一部材3Frは、合成樹脂材料で構成され、第二部材3Rrは、金属材料で構成される。よって、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、筐体3Bの軽量化と剛性および強度の向上とが両立されやすい。なお、このような材料(材質)の組み合わせはあくまで一例であって、他の材料の組み合わせでも構わない。
また、図17に示されるように、壁部3nの外面の厚さ方向の中間部(中央部)には、端部3c〜3fに沿って延びた溝32bが設けられている。そして、この溝32bの少なくとも一部には、溝32bに沿って延びた部材32cが収容されている(埋められている)。壁部3nと部材32cとは、材質や色を異ならせることができる。部材32cが壁部3nより堅い部材で構成された場合には、一例としては、壁部3nが補強される。一方、部材32cが壁部3nより柔らかい部材(一例としては弾性部材)で構成された場合には、壁部3nの柔軟性(可撓性)が高められ、一例としては、衝撃吸収性が高められやすい。また、溝32bには、部分的に、部材32cに替えて、スイッチ等の操作部32dが設けられる。この操作部32d用のスイッチとしては、電源スイッチや、ボリュームコントロールスイッチ、リセットスイッチ等がある。部材32cおよび操作部32dの壁部3nからの突出高さは、同じにすることができる。このような構成によれば、操作部32dが外見上目立ちにくくなる。また、部材32cと操作部32dとが連続するため、美観が向上されやすい。
また、本実施形態では、一例として、図17,19に示されるように、筐体3B内には、表示装置4(表示部、ディスプレイ、パネル、表示部品)が収容されている。具体的には、表示装置4の、前面3a側に位置した表示面4aは、開口部3rを介して筐体3Bの前方(外方)に露出している。使用者は、前方側から開口部3rを介して表示面4aを視認することができる。表示装置4は、正面視では矩形状(本実施形態では一例として長方形状)の外観を呈している。また、表示装置4は、前後方向に薄い偏平な直方体状に構成されている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD,liquid crystal display)や、有機ELディスプレイ(OELD,organic electro-luminescent display)、プラズマディスプレイ(PDP,plasma display panel)等である。また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様に、表示装置4の前側(表側、壁部3k側)には、透明な比較的薄い矩形状の入力操作パネル5(一例としてはタッチパネル、タッチセンサ、操作面)が設けられている。また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様、表示装置4および入力操作パネル5は、第一部材3Frに支持される。
また、本実施形態では、一例として、図19〜21に示されるように、筐体3B内には、表示装置4の後側(裏面側4b,裏側、背後側、壁部3m側、表示面4aとは反対側)には、電気部品として、バッテリ6(セル、組電池)や、回路基板7(回路基板、プリント基板、制御基板)、カメラモジュール10(カメラユニット、カメラアセンブリ、撮像装置)、スピーカモジュール11(スピーカユニット、スピーカアセンブリ、音声出力装置)、コネクタモジュール12(コネクタユニット、コネクタセンブリ、コネクタ装置)、アンテナモジュール13(アンテナユニット、アンテナアセンブリ、アンテナ装置)、振動発生部14(回転シャフトに偏心錘が取り付けられたモータ)等が収容されている。これら電気部品は、配線15(ケーブル、フレキシブルケーブル、フレキシブルプリント配線板等)を介して、それぞれ他の電気部品と電気的に接続されている。
本実施形態では、一例として、バッテリ6は、リチウムイオン二次電池として構成されることができる。本実施形態では、一例として、表示装置4の他、筐体3Bに装備された電気部品に、コネクタ16や配線15等を介して、電子機器1Bが映像を表示したり音声を出力したりといった動作を行うために必要な電源電力を供給することができる。また、バッテリ6は、コネクタ16や配線15等を介して回路基板7等に接続された外部装置等に電力を供給することもできる。
また、本実施形態では、一例として、図20,21に示されるように、バッテリ6は複数のセル61,62,63を有している。複数のセル61,62,63は、端部3cに沿って並べられている。また、本実施形態では、一例として、バッテリ6は、回路基板64を有し、複数のセル61,62,63は、各セル61,62,63の電極65を介して回路基板64(の導体パターン)に接続(接合)され、一体化されている。このように、複数のセル61,62,63が一体化されることで、各セル61,62,63を組み付ける場合に比べて、製造の手間およびコストが低減されやすい。また、回路基板64は、一例としては、回路基板7と各セル61,62,63との間、あるいは、各セル61,62,63間を電気的に接続するバスバー(導体)を有する。また、回路基板64には、部品9が設けられて(実装されて)いる。部品9と回路基板64の導体パターン(配線パターン、図示されず)とによって、一例としては、各セル61,62,63あるいはバッテリ6の出力電力(電圧)や温度等を監視する機能を実現するための電気回路(電子回路)が構成されている。
本実施形態では、一例として、回路基板7には、例えば、CPU(central processing unit)や、グラフィックコントローラ、電源回路部品、PCH(platform controller hub)、メモリスロットコネクタ、LCDコネクタ、I/O(input/output)コネクタ、電源コイル、素子、コネクタ等の複数の部品9を実装することができる。部品9には、発熱体が含まれる。回路基板7(の部品9)には、冷却機構17(冷却機構)を設けることができる。
また、本実施形態では、一例として、回路基板7および部品9によって、制御回路(図示されず)の少なくとも一部が構成されている。また、制御回路は、例えば、映像信号処理回路や、チューナ部、HDMI(high-definition multimedia interface)信号処理部、AV(audio video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、HDD(hard disk drive)等)、音声信号処理回路等を、含むことができる。制御回路は、表示装置4の表示面4aでの映像(動画や静止画等)の出力や、スピーカ(図示されず)での音声の出力、LED(light emitting diode、図示されず)での発光等を制御する。表示装置4や、スピーカ、LED等は、出力部の一例である。
また、本実施形態では、一例として、図19〜21に示されるように、バッテリ6ならびに回路基板7は、筐体3Bの厚さ方向(Z方向)には重ならず、壁部3mの筐体内側の面3s(第一面)に沿って位置されている。よって、バッテリ6と回路基板7とが厚さ方向に重なった場合に比べて、筐体3Bをより薄く構成することができる。また、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に、壁部3mの面3sと、当該面3sに対向したバッテリ6の面(第二面、図示されず)ならびに回路基板7の面(第二面、図示されず)とは、接着剤あるいは両面テープ(粘着テープ)等を介して少なくとも部分的に接着(密着)されている。よって、本実施形態でも、バッテリ6や回路基板7等の電気部品が筐体3Bの壁部3mに接着されたことによる上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、一例として、面3sに対向したバッテリ6の面ならびに回路基板7の面は、壁部3mの中心(中心線CL、図20,21参照)を挟んだ両側に亘って、好適にはそれらの面の比較的広い領域同士が、さらに好適には、面3sに対向したバッテリ6の面ならびに回路基板7の面の端部3c側の端部6a1,7a1と端部3e側の端部6a2,7a2とに亘って、接着されている。よって、一例としては、壁部3mの局所的な曲げが抑制されやすい。さらに、本実施形態では、一例として、バッテリ6が端部3c(第二端部)に寄せて位置され、回路基板7が端部3e(第一端部)に寄せて位置されている。よって、一例としては、壁部3mが端部3c側から端部3e側に亘るより広い範囲で補強されやすい。また、一例としては、バッテリ6と端部3eとの間の領域S1または回路基板7と端部3cとの間の領域S2が、他の回路基板(例えば、表示装置4のドライバ回路基板4c等、図19参照)や配線15等を位置させるのに利用されやすくなる。さらに、本実施形態では、一例として、バッテリ6あるいは回路基板7は、端部3cまたは端部3eとの間に隙間をあけて位置されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、より手指等が当たりやすい端部3c,3eがバッテリ6あるいは回路基板7で生じた熱によって、暖められるのが抑制されやすい。そして、図20から明らかとなるように、本実施形態では、一例として、壁部3mの中心線CLを含む中央部に、端部3c,3eに沿った方向の一方側(端部3d側)から他方側(端部3f側)に亘って、電気部品が接着された領域Arが形成される。よって、本実施形態によれば、一例としては、第二部材3Rrの壁部3mひいては筐体3Bの剛性および強度がより向上されやすい。
また、本実施形態では、一例として、図20に示されるように、第二部材3Rrの端部3cには、U字状の切欠部30aが設けられている。この切欠部30aには、導電性の低い材料(非導電性材料、絶縁性材料、例えば合成樹脂材料等)で構成された第三部材3Isが取り付けられている。第三部材3Isは、第二部材3Rrの壁部3mの切欠部30aに、熱溶着等によって結合されている。
また、本実施形態では、一例として、図20に示されるように、導電性の低い材料で構成された第三部材3Isに、アンテナモジュール13およびカメラモジュール10が取り付けられている。このような構成により、導電性材料が電磁シールドとなってアンテナモジュール13の通信に影響が及ぶのが抑制されやすい。また、図18に示されるように、後面3b側には、カバー(プレート)10aが設けられ、このカバー10aを介して、カメラモジュール10のレンズ10bおよびライト10cが露出されている。
また、本実施形態では、一例として、図20に示されるように、アンテナモジュール13は、通信部13aとグラウンド部13bとを有する。そして、グラウンド部13bの一部が、バッテリ6と第二部材3Rrの壁部3mとの間に挟まれている。グラウンド部13bは、壁部3mと電気的に接続された場合、グラウンド部13bと壁部3mとでグラウンドレベル(電位)を近付けることができ、アンテナモジュール13へのノイズの混入が低減されやすい。また、アンテナモジュール13のグラウンド部13bとバッテリ6の外皮とのグラウンドレベル(電位)が近付きやすい。
また、本実施形態では、一例として、図20に示されるように、カメラモジュール10に電気的に接続される配線15a(15)が、フレキシブルプリント配線板として構成され、バッテリ6と筐体3Bの厚さ方向に重なっている。よって、本実施形態によれば、一例としては、配線15aが電磁シールドとなってアンテナモジュール13の通信に影響が及ぶのが、抑制されやすい。また、本実施形態では、一例として、図20に示されるように、配線15aは、バッテリ6の縁部に沿って延びている。よって、本実施形態によれば、一例としては、配線15aを、温度が高くなりやすいバッテリ6の中央部から外れて配置することができる。
また、本実施形態では、一例として、図20,21に示されるように、回路基板7に第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bが設けられている。第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bは、回路基板7の縁部(端部、辺部)に実装されている。第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bは、冷却機構17の縁に沿って配置されている(図21)。第1のコネクタ16Aは、バッテリ6の角部に隣接して配置されている。第2のコネクタ16Bは、スピーカモジュール11に隣接して配置されている。第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bの間には、他のコネクタ16が配置されている。第1のコネクタ16Aは、一例として、回路基板7において側方にバッテリ6が存在せずに空間がある部位に位置されている(図21)。これにより、第1のコネクタ16Aに回路基板7の側方から外部コネクタを接続することができる。一方、第2のコネクタ16Bは、一例として、回路基板7において側方にバッテリ6が存在している部位に位置されている(図21)。これにより、回路基板7の側方にバッテリ6を配置することと第2のコネクタ16Bへの外部コネクタの接続とを両立させることができる。
以上の第4実施形態にかかる電子機器1Bにおいても、上記第1実施形態にかかるテレビジョン受像機1Aと同様の構成を有することによる同様の効果が得られる。
<第5実施形態>
図22に示す本実施形態にかかる電子機器1Cは、所謂ノート型のパーソナルコンピュータとして構成されている。電子機器1Cは、矩形状の扁平な第一の本体部122と、矩形状の扁平な第二の本体部123と、を備えている。これら第一の本体部122及び第二の本体部123は、ヒンジ機構124を介して、回動軸Ax回りに図22に示す展開状態と図示しない折り畳み状態との間で相対回動可能に、接続されている。
図22に示す本実施形態にかかる電子機器1Cは、所謂ノート型のパーソナルコンピュータとして構成されている。電子機器1Cは、矩形状の扁平な第一の本体部122と、矩形状の扁平な第二の本体部123と、を備えている。これら第一の本体部122及び第二の本体部123は、ヒンジ機構124を介して、回動軸Ax回りに図22に示す展開状態と図示しない折り畳み状態との間で相対回動可能に、接続されている。
第一の本体部122には、筐体122aの外面としての前面122b側に露出する状態で、入力操作部としてのキーボード125や、ポインティングデバイス126、クリックボタン127等が設けられている。一方、第二の本体部123には、筐体123aの外面としての前面123b側に露出する状態で、表示装置(部品)としての表示器128が設けられている。表示器128は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)として構成される。そして、電子機器1Cの展開状態では、キーボード125や、ポインティングデバイス126、クリックボタン127、表示器128の表示面128a等が露出して、ユーザが使用可能な状態となる。一方、折り畳み状態では、前面122b,123b同士が相互に近接した状態で対向して、キーボード125や、ポインティングデバイス126、クリックボタン127、表示器128等が、筐体122a,123aによって隠された状態となる。なお、図22では、キーボード125のキー125aは一部のみ図示されている。
そして、第1実施形態で示した回路基板7と同様の回路基板121が、第一の本体部122の筐体122aまたは第一の本体部122の筐体122a内に(本実施形態では、筐体122a内のみに)収容されている。回路基板121には、第1のコネクタ16Aおよび第2のコネクタ16Bが実装されている。
表示器128は、回路基板121に実装されたCPU104等で構成された制御回路から表示信号を受け取り、静止画や動画等の映像を表示する。また、電子機器1Cの制御回路は、CPU104の他に、記憶部(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等)、インタフェース回路、各種コントローラ等を有している。また、電子機器1Cは、音声出力用のスピーカ等(図示せず)も内蔵している。
以上の第4実施形態にかかる電子機器1Cにおいても、上記第1実施形態にかかるテレビジョン受像機1Aと同様の構成を有することによる同様の効果が得られる。
以上説明したとおり、上記の各実施形態によれば、回路基板の実装効率を向上させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、上記の各実施形態では、コネクタと基板との接続(固定、連結)について、コネクタが複数の姿勢で基板に接続可能な例を説明したがこれに限るものではない。
1A…テレビジョン受像機(電子機器)、1B…電子機器、3A,3B,122a…筐体、4,128…表示装置、4a…表示面、4d…背面、7,121…回路基板(第1の部材)、7a…実装面、16A…第1のコネクタ(コネクタ、電子部品)、16B…第2のコネクタ(コネクタ、電子部品)、18…外部コネクタ、19…絶縁部材、19g…挿入部、16c,16f…側部、16h…第1の実装部、16d…側部(第1の側部)、16e…側部(第2の側部)、16i…第2の実装部、20…端子部材、20a…第1の端子部、20b…第2の端子部、20d…接続部、20e…第1部分、20g…先端部、20f…第2部分、21…補強部材、21a…固定部。
Claims (5)
- 筐体と、
表示面と背面とを有し前記筐体に収容された表示装置と、
前記表示装置の前記背面側に位置されるとともに前記筐体に収容された回路基板と、
前記筐体に収容され、前記回路基板に電気的に接続され、外部コネクタが接続されるコネクタと、
を備え、
前記コネクタは、
前記外部コネクタが挿入される挿入部が設けられた絶縁部材と、
前記挿入部への前記外部コネクタの挿入方向と交差する方向で前記絶縁部材に並列して設けられた複数の端子部材と、
各前記端子部材に含まれ、前記挿入部内で前記外部コネクタと電気的に接続される第1の端子部と、
各前記端子部材に含まれ、前記第1の端子部に電気的に接続され相互に異なる方向を向いた棒状の複数の第2の端子部と、
前記絶縁部材の一部を含む複数の側部と、
を有し、
各前記端子部材における前記複数の第2の端子部のうちの一つが前記回路基板に電気的に接続され、
前記複数の第2の端子部は、相互に異なる前記側部に設けられ、
前記コネクタは、相互に接続された二つの前記第2の端子部を有し、
前記二つの第2の端子部は、相互の接続部から相互に異なる方向に延び、
前記第1の端子部は、前記二つの第2の端子部のうちの一方の第2の端子部における前記接続部から離間した部分から、前記二つの第2の端子部のうちの他方の第2の端子部に沿って延びて設けられた第1部分と、前記第1部分の先端部から前記他方の第2の端子部側の反対側に折り返して設けられ前記外部コネクタと電気的に接続された第2部分と、を有し、
複数の前記端子部材の列方向で複数の前記第2の端子部がずれて位置された前記端子部材が設けられた電子機器。 - 前記二つの第2の端子部の一方の第2の端子部における前記接続部と反対側の端部から前記他方の第2の端子部に沿って延びた、前記二つの第2の端子部とは別の前記第2の端子部を備える請求項1に記載の電子機器。
- 前記複数の第2の端子部に対応して設けられた複数の固定部が設けられ、前記複数の端子部材が相互間に位置され、前記絶縁部材に設けられた一対の補強部材を備え、
各前記補強部材における前記複数の固定部のうちの一つが前記回路基板に固定された請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記固定部は、対応する前記第2の端子部に沿った請求項3に記載の電子機器。
- 前記回路基板は、前記コネクタが電気的に接続された実装面を有し、
前記回路基板に接続された前記第2の端子部は、前記実装面に沿っており、前記回路基板に接続された前記第2の端子部以外の前記第2の端子部は、前記実装面から遠ざかる方向に延びた請求項1ないし4のいずれか一項に記載の電子機器。
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