JP5214484B2 - 電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電動ディスクグラインダ、電動スクリュードライバ、電動ドリル等の電動工具に係り、詳しくは電動モータのトルクを先端工具に伝達するためのトルク伝達技術に関する。
従来、電動工具においては、電動モータのトルクは、ギヤ機構を介して被駆動物である先端工具に伝達されている。このような電動工具の場合、電動モータを起動したとき、起動ショックと呼ばれる衝撃が発生する。そこで、起動ショックを解消するために、電動工具において、トルク伝達系における二つの回転部材間に、径方向に弾性変形可能なC形のトルク伝達部材を介装したものがある(例えば、特許文献1参照)。そのトルク伝達部材は、一方の回転部材の回転を他方の回転部材に伝達するときに、被駆動側の負荷に応じて径方向外方いわゆる拡径方向に弾性変形することにより、起動ショックを緩和し、電動工具の耐久性及び使用感を向上する。
特開2002−264031号公報
前記従来の電動工具では、トルク伝達部材の端部とその端部が当接する回転部材の当接面とが面接触状に当接されていた。このため、トルク伝達部材が拡径方向に弾性変形しづらく、起動ショックを安定的に緩衝することが困難であるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、起動ショックを安定的に緩衝することのできる電動工具を提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の各請求項に記載された構成を要旨とする電動工具により解決することができる。
すなわち、請求項1に記載された電動工具において、電動モータの起動時において、二つの回転部材間でC形のトルク伝達部材が弾性変形することで起動ショックを緩衝し、電動工具の耐久性及び使用感を向上することができる。ところで、トルク伝達部材の端部と回転部材の当接面とが当接した際、当接面が傾斜面になっているので、トルク伝達部材の端部が当接面上を径方向に摺動されることにより、トルク伝達部材が弾性変形されやすい。このため、起動ショックを安定的に緩衝することができる。
また、請求項2に記載された電動工具によると、無負荷状態における前記トルク伝達部材の弾性変形方向側の周面と、その周面に対向する前記回転部材の周面との間の径方向の隙間が、回転部材の周面の径の1〜5%に設定されている。したがって、トルク伝達部材による起動ショックの緩衝効果を損なうことなく、過大な弾性変形によるトルク伝達部材の耐久性の低下を防止することができる。
また、請求項3に記載された電動工具によると、トルク伝達部材の弾性変形方向側の周面と反対側の周面と、その周面に対向する回転部材の周面との間に設けた案内部材により、トルク伝達部材の位置を安定化させることができる。また、案内部材が低摩擦性の合成樹脂材からなるものであるから、案内部材に対するトルク伝達部材の摺接による滑りを良くすることができる。
本発明の一実施例に係る電動ディスクグラインダを一部破断して示す側面図である。 動力伝達装置を示す上面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 緩衝機構の構成部品を一部破断して示す分解断面図である。 案内スリーブを一部破断して示す上面図である。 ジョイントスリーブを示す下面図である。 緩衝機構の無負荷状態を示す平断面図である。 緩衝機構の過負荷状態を示す平断面図である。 バネ部材の出力端に対するジョイントスリーブの当接面の作用を示す説明図である。 バネ部材の出力端を示す上面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
本発明の一実施例を説明する。本実施例では、被駆動物である先端工具が回転する電動工具として、金属、コンクリート、石材等の被加工材の研削作業あるいは研磨作業に用いられる手持ち式の電動ディスクグラインダを例示する。また、説明の都合上、電動ディスクグラインダの概要を説明した後で要部の緩衝機構について説明する。図1は電動ディスクグラインダを一部破断して示す側面図である。図1に示すように、電動ディスクグラインダ10の本体12は、その主体をなすモータハウジング13と、モータハウジング13の前端部(図1において左端部)に設けられたギヤハウジング14とを備えている。モータハウジング13内には、電動モータ16が内蔵されている。また、モータハウジング13の下側には、スイッチレバー17が設けられている。スイッチレバー17を上側へ押動することにより電動モータ16が起動し、そのスイッチレバー17を開放することにより電動モータ16が停止するとともに、スイッチレバー17が戻しバネ(図示しない)により原状位置に戻されるようになっている。また、電動モータ16は、前方(図1において左方)に突出する出力軸16aを有している。なお、電動モータ16の出力軸16aの回転方向は、一方向に定められている。
前記ギヤハウジング14は、モータハウジング13の前方開口部に連通しかつ下方に開口する収容空間を形成している。ギヤハウジング14には、その下方開口を塞ぐように動力伝達装置20が装着されている。動力伝達装置20は、前記電動モータ16のトルクを先端工具としての砥石22に伝達するものである。電動モータ16と動力伝達装置20との間には、ギヤ機構が設けられている。ギヤ機構は、電動モータ16の出力軸16aに取付けられた駆動側のスパイラルベベルギヤ(以下、「駆動ギヤ」という)駆動ギヤ25と、駆動ギヤ25に噛み合う従動側のスパイラルベベルギヤ(以下、「従動ギヤ」という)26とにより構成されている。なお、図2は動力伝達装置を示す上面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4は図3のIV−IV線矢視断面図である。また、駆動ギヤ25の回転より従動ギヤ26が平面視において右回り方向(図2において矢印Y方向)に回転されるものとする。
図3に示すように、前記動力伝達装置20は、前記従動ギヤ26とベアリングボックス28、スピンドル30等を備えている。ベアリングボックス28は、例えば金属製(アルミニウム合金製)で、縦型円筒状に形成されている。また、スピンドル30は、例えば金属製(鉄製)で、ベアリングボックス28内に軸受32を介して回転可能に支持されている。また、ベアリングボックス28内には、軸受32を挟持するリング状の上側端板33及び下側端板34が装着されている。上側端板33の中空孔より上方に突出したスピンドル30の突出軸部に、前記従動ギヤ26が回転可能に設けられている。従動ギヤ26は、その主体をなすギヤ本体36と、そのギヤ本体36に一体化されたカップリング37とにより構成されている。ギヤ本体36は、例えば金属製(鉄製)で、リング状に形成され、その上面側にスパイラルベベルギヤ歯36aが形成されている。また、カップリング37は、例えば金属製(鉄製)で、上半部を大径筒部37aとしかつ下半部を小径筒部37bとする段付円筒状に形成されている。大径筒部37aがギヤ本体36の中空孔内にその下方から圧入されることにより、ギヤ本体36とカップリング37とが一体化されている。また、小径筒部37bは、スピンドル30に回転可能に支持されている。また、小径筒部37bは、上側端板33の中空孔内に遊挿されており、軸受32の内輪の上端面上に摺動可能に当接されている。また、従動ギヤ26(詳しくはカップリング37)とスピンドル30との間には、トルク伝達可能でかつ起動ショックを緩衝する緩衝機構40(後述する)が設けられている。
前記動力伝達装置20は、図1に示すように、前記ギヤハウジング14にベアリングボックス28をその下方から接続することによって組付けられている。このとき、従動ギヤ26(詳しくは、ギヤ本体36のスパイラルベベルギヤ歯36a)が前記駆動ギヤ25(詳しくは、スパイラルベベルギヤ歯25a)に噛み合わされる。また、スピンドル30の上端部は、ギヤハウジング14の天井部に軸受38を介して回転可能に支持される。また、前記上側端板33の中空孔より下方に突出するスピンドル30の突出軸部には、砥石22が周知の取付構造(図示しない)によって着脱可能に取付けられる。なお、駆動ギヤ25、従動ギヤ26、スピンドル30、緩衝機構40等により、本明細書でいう「トルク伝達系」が構成されている。
前記電動ディスクグラインダ10の作動を説明する。スイッチレバー17の操作により電動モータ16が起動(駆動)されると、出力軸16aが回転することにより、駆動ギヤ25、従動ギヤ26、緩衝機構40を介してスピンドル30及び砥石22が回転される。ところで、電動モータ16の起動時に発生する起動ショックは、緩衝機構40によって緩衝することにより吸収又は軽減することができる。
前記緩衝機構40を説明する。
図3に示すように、緩衝機構40は、前記カップリング37と、前記スピンドル30に設けられたジョイントスリーブ42と、カップリング37の大径筒部37aとジョイントスリーブ42との間に配置されるC形のバネ部材44と、ジョイントスリーブ42とバネ部材44との間に配置される案内スリーブ46とを備えて構成されている。図5は緩衝機構の構成部品を一部破断して示す分解断面図である。なお、従動ギヤ26及びスピンドル30は本明細書でいう「回転部材」にそれぞれ相当する。
図2に示すように、前記カップリング37の大径筒部37aの内周面には、径方向内方へ突出する駆動凸部48が形成されている(図5参照)。また、図5に示すように、ジョイントスリーブ42は、例えば金属製で、円筒状に形成されている。ジョイントスリーブ42は、前記スピンドル30に相対的に圧入されることにより一体化されている(図2〜図4参照)。このため、ジョイントスリーブ42は、スピンドル30の一部をなしている。また、ジョイントスリーブ42は、カップリング37の大径筒部37a内に相対回転可能に収容されている。このジョイントスリーブ42の外周面には、径方向外方へ突出する従動凸部50が形成されている。従動凸部50の回転方向(図2中、矢印Y参照)側に前記駆動凸部48が隣接している。また、前記バネ部材44は、例えば金属製で、径方向に弾性変形可能いわゆる撓み変形可能なC形筒状に形成されている(図4参照)。バネ部材44は、カップリング37の大径筒部37a内に遊嵌状に配置されている。また、バネ部材44の開口部すなわち周方向の両端面の間に、駆動凸部48及び従動凸部50が遊嵌状に配置されている(図2及び図4参照)。なお、バネ部材44は本明細書でいう「トルク伝達部材」に相当する。
前記案内スリーブ46は、例えば合成樹脂製で、C形筒状に形成されている。図6は案内スリーブを一部破断して示す上面図である。案内スリーブ46は、バネ部材44の内周面と、その内周面に対向するジョイントスリーブ42の外周面との間に介装されている(図4参照)。これとともに、案内スリーブ46の開口部すなわち周方向の両端面の間に、駆動凸部48及び従動凸部50が遊嵌状に配置されている。また、案内スリーブ46の上端部には、径方向外方に張り出す抜止フランジ52が形成されている(図5参照)。抜止フランジ52は、バネ部材44上に位置しており、バネ部材44を抜け止めしている。
図5に示すように、前記案内スリーブ46の下端部には、径方向内方に張り出す係止フランジ53が形成されている。一方、ジョイントスリーブ42の下端部には、係止フランジ53に対応する半円弧状の係止溝55が形成されている。図7はジョイントスリーブを示す下面図である。係止フランジ53上に係止溝55が係合することにより、案内スリーブ46が抜け止めされている(図3参照)。したがって、スピンドル30を支持したベアリングボックス28に、従動ギヤ26、バネ部材44、案内スリーブ46を順に配置した状態で、スピンドル30にジョイントスリーブ42を圧入することにより、特別な部品を要することなく、ベアリングボックス28に従動ギヤ26、バネ部材44及び案内スリーブ46を容易に組付けることができる。また、係止フランジ53が形成されている角度範囲θ1(図6参照)は、係止溝55が形成されている角度範囲θ2(図7参照)よりも小さく設定されている。例えば、角度範囲θ1は120°であり、また、角度範囲θ2は180°である。これにより、ジョイントスリーブ42と案内スリーブ46とは相対回転可能となっている。また、係止フランジ53は、案内スリーブ46の径方向に延びかつ開口部の中心を通る直線46Lに対して線対称状に形成されている(図6参照)。また、係止溝55は、ジョイントスリーブ42の径方向に延びかつ従動凸部50の中心を通る直線42Lに対して線対称状に形成されている(図7参照)。また、案内スリーブ46は、バネ部材44の内周面及びジョイントスリーブ42の外周面に摺接することから、低摩擦性の合成樹脂材、例えば含油樹脂材により形成されている。なお、案内スリーブ46は本明細書でいう「案内部材」に相当する。
前記緩衝機構40において、電動モータ16の起動により駆動ギヤ25を介して従動ギヤ26が平面視において右回り方向(図4中、矢印Y参照)へ回転されると、カップリング37の駆動凸部48によりバネ部材44の一端が押動され、そのバネ部材44の他端がジョイントスリーブ42の従動凸部50に押し付けられた状態で、スピンドル30にトルクが伝達される。このとき、バネ部材44は、被駆動側の負荷(砥石22、スピンドル30、ジョイントスリーブ42等の回転抵抗)によって、拡径方向へ撓み、従動ギヤ26とスピンドル30とは回転方向に関して相対的なずれをともなう。このときのバネ部材44の弾性変形量(撓み量)は、被駆動側の負荷の大きさに対応する。そして、バネ部材44の弾性変形によって、トルク伝達系に生ずる起動ショックが緩衝される。これにより、電動ディスクグラインダ10の耐久性及び使用感を向上することができる。なお、説明の都合上、駆動凸部48が当接するバネ部材44の端部を「入力端」といい、従動凸部50に当接するバネ部材44の端部を「出力端」という。
図8は緩衝機構の無負荷状態を示す平断面図、図9は同じく過負荷状態を示す平断面図である。図9に示すように、前記バネ部材44の弾性変形時において、バネ部材44の外周面がカップリング37の大径筒部37aの内周面に面接触することによって最大弾性変形量が規定される。また、図8に示すように、無負荷状態におけるバネ部材44の外周面と、その外周面に対向するカップリング37の大径筒部37aの内周面との間の径方向の隙間C1が、大径筒部37aの内径の1〜5%に設定されている。なお、バネ部材44の外周面は本明細書でいう「弾性変形方向側の周面」に相当する。
図10はバネ部材の出力端に対するジョイントスリーブの当接面の作用を示す説明図である。図10に示すように、前記ジョイントスリーブ42の従動凸部50におけるバネ部材44の出力端に対する当接面50aは、バネ部材44の出力端を径方向外方へ摺動させる傾斜面に形成されている。すなわち、当接面50aは、ジョイントスリーブ42の径方向に延びかつ従動凸部50の中心を通る直線42Lに対して従動凸部50の基端側から先端(図10において右端)に向かって次第に近付く勾配をもって形成されている。また、従動凸部50における駆動凸部48に対する当接面50b(図8参照)は、直線42Lに対して線対称状をなす傾斜面に形成されている(図7参照)。
図10に示すように、前記ジョイントスリーブ42の当接面50aを傾斜面に形成したことにより、その当接面50aに対してバネ部材44の出力端における周方向の端面(符号、44aを付す)ではなく、端面44aと内周面とのなす隅角部が当接する。このため、その隅角部にR面取りを施すことによりR面57が形成されている。図11はバネ部材の出力端を示す上面図である。また、出力端における端面44aと軸方向の両端面(上端面及び下端面)とのなす隅角部には、C面取りを施すことによりC面58が形成されている(図5参照)。また、バネ部材44は、径方向に延びかつ開口部の中心を通る直線44L(図8参照)に対して線対称状に形成されており、入力端にも出力端と同様のR面57及びC面58が形成されている。したがって、バネ部材44を上下どちら向きでもカップリング37の大径筒部37a内に組付けることができる。また、バネ部材44の周方向の両端面44aは、円周線に直交する平面に形成されている。また、図8に示すように、従動凸部50の当接面50bに対応する駆動凸部48の当接面48aは、当接面50aに面接触状に当接可能な傾斜面に形成されている。また、バネ部材44の入力端に対する駆動凸部48の当接面48bは、カップリング37の大径筒部37aの径方向に延びかつ駆動凸部48を通る直線37Lに対して平行をなす面に形成されている。
前記バネ部材44の出力端に対するジョイントスリーブの当接面の作用を説明する。前記電動モータ16の起動時において、前に述べたように、駆動凸部48と従動凸部50との間でバネ部材44が拡径方向に弾性変形するが、バネ部材44の出力端のR面57が従動凸部50の当接面50aに当接した際(図10における実線参照)、当接面50aが傾斜面になっているので、バネ部材44の出力端のR面57が当接面50a上を径方向外方(図10において右方)に摺動される(図10における二点鎖線参照)。これにより、バネ部材44が拡径方向へ弾性変形されやすくなっている。また、従動凸部50の当接面50aにバネ部材44のR面57が当接するため、当接面50aにバネ部材44の隅角部(周方向の端面44aと内周面とのなす隅角部)が鋭く当接することを回避し、両者間の摺動による摩耗を防止することができる。
前記した電動ディスクグラインダ10によると、バネ部材44の出力端とスピンドル30のジョイントスリーブ42の従動凸部50の当接面50aとが当接した際、当接面50aが傾斜面になっているので、前に述べたように、バネ部材44の出力端が当接面50a上を径方向外方に摺動されることにより、バネ部材44が拡径方向に弾性変形されやすい(図10参照)。このため、起動ショックを安定的に緩衝することができる。
また、無負荷状態におけるバネ部材44の外周面と、その外周面に対向する従動ギヤ26のカップリング37の大径筒部37aの内周面との間の径方向の隙間C1(図10参照)が、従動ギヤ26のカップリング37の大径筒部37aの内径の1〜5%に設定されている。したがって、バネ部材44による起動ショックの緩衝効果を損なうことなく、過大な弾性変形によるバネ部材44の耐久性の低下を防止することができる。ちなみに、隙間C1が大径筒部37aの内径の1%未満であると、バネ部材44による緩衝効果が損なわれる。また、隙間C1が大径筒部37aの内径の5%を超えると、バネ部材44が過大に変形することによって耐久性が損なわれる。このため、隙間C1を大径筒部37aの内径の1〜5%に設定すると、バネ部材44による起動ショックの緩衝効果を損なうことなく、過大な弾性変形によるバネ部材44の耐久性の低下を防止することができる。
また、バネ部材44の内周面と、その内周面に対向するジョイントスリーブ42の外周面との間に設けた案内スリーブ46により、バネ部材44の位置を安定化させることができる(図8及び図9参照)。また、案内スリーブ46が低摩擦性の合成樹脂材からなるものであるから、案内スリーブ46に対するバネ部材44の摺接による滑りを良くすることができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、電動ディスクグラインダ10に限らず、電動スクリュードライバ、電動ドリル等のように、先端工具が回転する形式の電動工具に適用することが可能である。また、前記実施例では、一方向についてトルクを伝達するトルク伝達部材(C形のバネ部材44)を例示したが、正転及び逆転の両方向についてトルクを伝達するトルク伝達部材でもよい。また、トルク伝達部材のC形とは、C字形状の他、円弧形状、弓形状を含むものであり、弧の長さや曲率等について制約を受けるものではない。また、前記実施例では、バネ部材44が拡径方向に弾性変形するものであるため、従動凸部50の当接面50aがバネ部材44の出力端を径方向外方に摺動させる傾斜面に形成されているが、また、バネ部材44が縮径方向に弾性するものであれば、従動凸部50の当接面50aがバネ部材44の出力端を径方向内方に摺動させる傾斜面に形成されてもよい。また、カップリング37の駆動凸部48の当接面48bについても、バネ部材44が拡径方向に弾性変形するものであれば、バネ部材44の入力端を径方向外方に摺動させる傾斜面に形成し、また、バネ部材44が縮径方向に弾性するものであれば、バネ部材44の入力端を径方向内方に摺動させる傾斜面に形成すればよい。また、従動ギヤ26は、ギヤ本体36に相当するギヤ本体部とカップリング37に相当するカップリング部とを有する一体成形品としてもよい。また、バネ部材44は、金属製に限らず、合成樹脂製でもよい。また、バネ部材44の組付部位は、従動ギヤ26とスピンドル30との間に限定されるものではなく、トルク伝達系における二つの回転部材の間であればよい。
10…電動ディスクグラインダ(電動工具)
16…電動モータ
20…動力伝達装置
25…スピンドル(回転部材)
26…従動ギヤ(回転部材)
42…ジョイントスリーブ
44…バネ部材(トルク伝達部材)
46…案内スリーブ(案内部材)
48…駆動凸部
48b…当接面
50…従動凸部
50a…当接面

Claims (3)

  1. 電動モータのトルクを被駆動物に伝達する動力伝達装置を備え、前記動力伝達装置は、トルク伝達系における二つの回転部材の間に介装される径方向に弾性変形可能なC形のトルク伝達部材を有しており、前記トルク伝達部材は、回転方向に関して、その一端が一方の回転部材に形成された当接面に当接され、他端が他方の回転部材に形成された当接面に当接された状態でトルクを伝達する構成とされた電動工具であって、
    前記少なくとも一方の回転部材の当接面を、その当接面に当接する前記トルク伝達部材の端部を径方向に摺動させる傾斜面に形成したことを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具であって、
    無負荷状態における前記トルク伝達部材の弾性変形方向側の周面と、その周面に対向する前記回転部材の周面との間の径方向の隙間は、回転部材の周面の径の1〜5%に設定されていることを特徴とする電動工具。
  3. 請求項1又は2に記載の電動工具であって、
    前記トルク伝達部材の弾性変形方向側の周面と反対側の周面と、その周面に対向する前記回転部材の周面との間に、それぞれの周面に摺接する低摩擦性の合成樹脂材からなる案内部材を設けたことを特徴とする電動工具。
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