JP5214035B2 - ゲートウェイ装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セッション制御機能を備えない端末と、セッション制御を実施するネットワークと、前記端末および前記ネットワークに接続し、前記端末のセッション制御処理を代行するゲートウェイ装置と、を備える通信システムにおけるそのゲートウェイ装置および通信方法に関する。
近年、ベストエフォートを基本とするIP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワーク上で、セッションの概念を導入し通信帯域等のQoS(Quality of Service)を保証するネットワーク(以下、セッション制御ネットワークという)が構築されている。各端末は、このようなセッション制御ネットワークに接続してセッション制御による恩恵を受けるためには、セッション制御のためのプロトコルをサポートする必要がある。しかし、既存の端末は、セッション制御プロトコルに対応していない場合がある。
このため、セッション制御プロトコルに対応していない既存端末とセッション制御ネットワークとの間に存在するゲートウェイ装置が、既存端末とセッション制御ネットワークの間のセッション制御処理を代行する方法が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照)。
また、ゲートウェイ装置がセッション制御処理を代行する場合、ゲートウェイ装置が、セッション制御時に対象の通信用にセッション制御ネットワークに申告する帯域情報を決定する必要がある。したがって、たとえば、下記特許文献1に記載の技術では、ゲートウェイ装置が、既存端末間の通信における送信元アドレス、宛先アドレス、プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号等に基づいて識別するフロー情報とセッション制御で申告する帯域情報との対応表を内に予め保持する。そして、ゲートウェイ装置は、セッション制御代行処理の対象となる通信を検出した際に、対応表を参照し、その通信のフロー情報に対応する帯域情報を検索することで、セッション制御ネットワークに申告する帯域情報を決定している。
国際公開第2006/051594号
しかしながら、上記従来の技術によれば、ゲートウェイ装置は、セッション制御代行処理の対象となる通信を検出した際に、保持している対応表を参照してセッション制御ネットワークに申告する帯域情報を決定している。一方、通信に必要な帯域はアプリケーション毎に異なり、さらに同一のアプリケーションであっても必要な帯域は必ずしも同一とは限らない。そのため、従来の技術で示されているフロー情報に基づいて帯域を決定する方法では、最適な必要帯域の申告を行うことが困難である、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、既存端末のセッション制御処理を代行する場合に、セッション制御の対象となる既存端末間の通信に必要な帯域値を呼制御ネットワークへ適切に申告することができるゲートウェイ装置、通信システムおよび通信方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、接続し、前記呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御手段と、前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに基づいて、前記呼制御通信の帯域の更新値を求める帯域調整手段と、前記通信パケットに含まれる所定の情報を抽出するパケット解析手段と、を備え、前記呼制御通信をRTPおよびRTCPを用いた通信とし、前記呼制御手段は、前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネットワークへ申告し、前記パケット解析手段は、Receiver ReportパケットまたはSender Reportパケットに含まれるパケット損失率を前記情報として抽出し、前記帯域調整手段は、前記パケット損失率が所定の上限しきい値より大きい場合、前記更新値を申告済みの帯域より増加させるよう求め、前記更新値を増加させた後、一定時間内に前記パケット損失率の減少が観測できない場合には、増加させる前の値に前記更新値を変更する、ことを特徴とする。
本発明にかかるゲートウェイ装置は、セッション制御の対象となる既存端末間の通信に必要な帯域値を適切に呼制御ネットワークへ申告することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1の通信システムの構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1のゲートウェイ装置の機能構成例を示す図である。 図3は、セッション情報テーブルの一例を示す図である。 図4は、実施の形態1の通信手順の一例を示すシーケンス図である。 図5は、RTCPのReceiver Reportパケットのフォーマットの一例を示す図である。 図6は、SIPのUPDATEメッセージの一例を示す図である。 図7は、実施の形態1の申告帯域の更新方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態2の通信手順の一例を示すシーケンス図である。 図9は、“RTSP DESCRIBE”メッセージの一例を示す図である。 図10は、“RTSP 200 OK”レスポンスの一例を示す図である。 図11は、実施の形態3のゲートウェイ装置の機能構成例を示す図である。 図12は、実施の形態3の通信手順の一例を示すシーケンス図である。 図13は、TCPパケットのヘッダフォーマットの一例を示す図である。 図14は、実施の形態3の申告帯域の更新方法の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施の形態4のゲートウェイ装置の機能構成例を示す図である。 図16は、実施の形態4の通信手順の一例を示すシーケンス図である。
以下に、本発明にかかるゲートウェイ装置、通信システムおよび通信方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の通信システムは、図1に示すように、複数の優先クラスを用いた呼制御(セッション制御)および呼管理(セッション管理)を実施するネットワークである呼制御ネットワーク4と、呼制御を実施しない既存のIPネットワークであるユーザネットワーク5−1,5−2と、ユーザネットワーク5−1と呼制御ネットワーク4の間に存在するゲートーェイ装置2−1と、ユーザネットワーク5−2と呼制御ネットワーク4の間に存在するゲートーェイ装置2−2と、で構成される。
呼制御ネットワークには、呼制御および呼管理を行なうSIP(Session Initiation Protocol)サーバ1が接続している。また、ユーザネットワーク5−1には、呼制御機能を有しない端末である端末3−1が接続し、ユーザネットワーク5−2には、呼制御機能を有しない端末である端末3−2が接続している。なお、図1の構成は例示であり、ユーザネットワークの個数はこれに限らず、いくつでもよく、また各ユーザネットワークに接続する端末の台数もこれに限らず、何台でもよい。なお、ゲートウェイ装置は、ユーザネットワークごとにユーザネットワークと呼制御ネットワーク4間に備えることとする。
図2は、本実施の形態のゲートウェイ装置2(ゲートウェイ装置2−1またはゲートウェイ装置2−2)の機能構成例を示す図である。なお、図1に示したゲートウェイ装置2−1とゲートウェイ装置2−2は、同様の構成を有することとし、これらのゲートウェイ装置を、個別を識別せず代表して表記する場合はゲートウェイ装置2と表記する。
ゲートウェイ装置2は、パケット中継部21と、セッション制御(呼制御)部22と、パケット解析部24と、帯域調整部25と、を備えている。また、ゲートウェイ装置2は、セッション制御を行う対象となる通信フローの条件(フロー情報)とセッション制御のためのパラメータと保持するテーブルであるセッション情報テーブル23を保持している。セッション情報テーブル23を保持するための保持(記憶)手段は、セッション制御部22が備えることとしてもよいし、セッション制御部22とは別に記憶手段を保持するようにしてもよい。
パケット中継部21は、呼制御ネットワーク4および自身が接続するユーザネットワーク(ユーザネットワーク5−1、ユーザネットワーク5−2等)から受信したパケットに対する所定の受信処理を行い、また呼制御ネットワーク4および自身が接続するユーザネットワークへ送信するパケットに対して所定の送信処理を行うことにより、呼制御ネットワーク4と自身が接続するユーザネットワークとの間のパケットを中継する。また、パケット中継部21は、呼制御ネットワーク4と自身が接続するユーザネットワークとの間のトラフィックの監視を行う。
セッション制御部22は、自身が接続するユーザネットワーク内の端末に代わり呼制御ネットワーク4との間のセッション制御処理を行う。セッション制御の方法はどのような方法を用いてもよいが、ここでは一例としてSIP(Session Initiation Protocol)を用いた制御を実施する。
図3は、セッション情報テーブル23の一例を示す図である。図3に示すように、セッション情報テーブルは、フロー条件とセッション制御パラメータとで構成される。図中の*は、その項目についてはどのような値でもよい(制約が無い)ことを示す。フロー条件は、送信元および宛先のIPアドレスと、プロトコルと、送信元および宛先のポート番号と、を含む。セッション制御パラメータは、SIP上での宛先を示す宛先SIP−URI(Uniform Resource Identifier)と、“audio”,“video”,“applicaiton”等のメディアタイプと、トランスポートプロトコルと、メディアフォーマットと、メディア方向と、帯域初期値と、を含む。メディアフォーマットは、RTP(Real-time Transport Protocol)/AVP(Audio Video Profile)の場合のペイロード番号,TCPの場合のMIMEサブタイプなどをあらわす。メディア方向は、“sendrecv(送受信)”,“sendonly(送信のみ)”,“recvonly(受信のみ)”等、通信の方向を示す。
なお、図3の構成は一例であり、セッション情報テーブル23の構成は図3の構成に限定する必要はない。セッション情報テーブル23のフロー条件としては、識別対象のフローを特定するための条件が含まれていればよく、また、セッション制御パラメータは、セッション制御で設定するために必要な制御パラメータを含むようにすればよい。
パケット解析部24は、セッション制御の対象となるパケットのヘッダ等を参照して通信内容を解析し、その通信に必要な帯域値を求めるための情報として、パケット損失率を抽出し、帯域調整部25へ出力する。帯域調整部25は、パケット損失率に基づいて呼制御ネットワーク4へ申告する申告帯域を求め、求めた申告帯域をセッション制御部22へ出力する。
つぎに、本実施の形態の動作を説明する。図4は、本実施の形態の通信手順の一例を示すシーケンス図である。図4を用いて、端末3−1が端末3−2宛のRTP通信を行う場合を例に本実施の形態の動作を説明する。
まず端末3−1は、端末3−2宛に、RTP通信の最初のパケット(通信開始パケット)を送信する(ステップS11)。なお、RTP通信のパケットはUDP(User Datagram Protocol)パケットとして送信される。
ゲートウェイ装置2−1では、パケット中継部21が端末3−1から通信開始パケットを受信すると、当該パケットの中継を保留し、そのパケットを保持するとともにセッション制御部22に渡す。セッション制御部22は、受信した通信開始パケットから送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号等フロー条件に対応する情報を抽出し、セッション情報テーブル23に基づいて抽出した情報と一致するフロー条件を検索し、検索して得られたフロー条件に対応するセッション制御パラメータを取得する(ステップS12)。
そして、ゲートウェイ装置2−1のセッション制御部22は、取得したセッション制御パラメータに基づいて呼接続要求(セッション確立要求)であるINVITEメッセージを生成し、SIPサーバ1へ送信する(ステップS13)。具体的には、呼制御ネットワーク4へ申告するQoSパラメータとして、取得したセッション制御パラメータの値をSDP(Session Description Protocol)で記述したSDP情報を生成し、生成したSDP情報をINVITEメッセージに含めて送信する。
SIPサーバ1は、INVITEメッセージを受信すると、セッション確立ための処理を実施中であること示す暫定応答“100 Trying”をゲートウェイ装置2−1へ返信し(ステップS14)、受信したINVITEメッセージを通信の宛先の端末3−2に接続するゲートウェイ装置2−2へ転送する(ステップS15)。ゲートウェイ装置2−2は、“100 Trying”をSIPサーバ1へ返信する(ステップS16)。
ゲートウェイ装置2−2は、セッション確立の処理が正常に終了すると“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1に送信し(ステップS17)、SIPサーバ1は、ゲートウェイ装置2−2から“200 OK”レスポンスを受信すると“200 OK”レスポンスをゲートウェイ装置2−1へ送信する(ステップS18)。
ゲートウェイ装置2−1のセッション制御部22は、ステップS18で送信された“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1から受信することにより通信路が確立されたことを検知すると、パケットの中継処理を再開するようパケット中継部21に指示し、パケット中継部21は、保留していたパケット(ステップS11で送信されたパケット)を端末3−2に転送する(ステップS19)。
その後、端末3−1と端末3−2の間で、ゲートウェイ装置2−1、SIPサーバ1およびゲートウェイ装置2−2を経由したRTPおよびRTCP(RTP Control Protocol)通信が行われる(ステップS20)。
ステップS20の通信が行われている間、ゲートウェイ装置2−1では、パケット中継部21が端末3−1から送信されたRTP/RTCPの通信パケットを中継するが、パケット中継部21は、端末3−1から受信した中継対象のRTP/RTCPの通信パケットをパケット解析部24に渡す。そして、パケット解析部24は、そのパケットの解析を行い、受信したパケットがRTCPのSender ReportパケットまたはReceiver Reportパケットである場合に、そのパケットの対応するレポートブロックからパケット損失率を抽出して帯域調整部25に渡し、帯域調整部25が、後述の申告帯域の更新方法で示すようにパケット損失率に基づいて申告する帯域を求める(ステップS21)。
図5は、RTCPのReceiver Reportパケットのフォーマットの一例を示す図である。Receiver Reportパケットには、RTCPヘッダ部の後に、0個以上のレポートブロックが格納される。図5に示すように、RTCPヘッダ部は、プロトコルバージョンを表すV(Version number)と、パディングの有無を示すP(Padding)と、そのパケットに含まれるレポートブロック数を示すRC(Reception Report Count)と、パケットの種別を示すPT(Packet Type)と、パケット長と、送信者SSRC(synchronization source identifier)と、で構成される。Receiver Reportパケットの場合、PTには、RR(Receiver Report)を示す201が格納される。
また、レポートブロック#i(iはレポートブロックの番号を示す1以上の整数)は、SSRC_i(i番目のレポートブロックに対応するレポート対象のSSRC)と、パケット損失率と、累積損失パケット数と、最新受信RTPシーケンス番号と、パケット受信間隔ジッタと、LSR(Last SR(Sender Report) timestamp)と、DLSR(Delay since Last SR)と、で構成される。
RTCPのSender Reportパケットは、Receiver Reportパケットと同様に0個以上のレポートブロックを含み、レポートブロックのフォーマットはReceiver Reportパケットのレポートブロックのフォーマットと同様である。
帯域調整部25は、ステップS21で求めた帯域をセッション制御部22へ渡し、セッション制御部22は、申告する帯域を帯域調整部25が求めた帯域に変更するためのUPDATEメッセージをSIPサーバ1へ送信する(ステップS22)。図6は、SIPのUPDATEメッセージの一例を示す図である。図6に示したUPDATEメッセージでは、最下段の“b=AS:200”が変更後の申告帯域を示しており、この例では200kbpsへの変更を要求している。
このように本実施の形態ではパケット損失率に基づいて、動的に呼制御ネットワーク4に対する申告帯域を変更する。したがって、パケット損失率が上昇しても、当該RTP通信用に確保された通信路の帯域を拡大することができるため、呼制御ネットワーク4内での当該RTP通信のパケットの廃棄を回避することができる。
SIPサーバ1は、UPDATEメッセージを受信すると、UPDATEメッセージに基づいて要求された帯域を確保し、UPDATEメッセージをゲートウェイ装置2−2へ転送する(ステップS23)。ゲートウェイ装置2−2は、UPDATEメッセージに基づいて要求された帯域を確保し、“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1に送信する(ステップS24)。SIPサーバ1は、ゲートウェイ装置2−2から“200 OK”レスポンスを受信すると、“200 OK”レスポンスをゲートウェイ装置2−1へ送信する(ステップS25)。
その後、端末3−1と端末3−2の間で、ゲートウェイ装置2−1、SIPサーバ1およびゲートウェイ装置2−2を経由したRTPおよびRTCP(RTP Control Protocol)通信が再び行われる(ステップS26)。その際、ゲートウェイ装置2−1は、ステップS21と同様に中継するパケットに含まれるパケット損失率に基づいて申告する帯域を求め、ステップS22と同様にUPDATEメッセージを用いて、求めた帯域への変更を要求する。なお、パケット損失率の値によっては、申告帯域を変更しない場合もある。
図7は、本実施の形態の申告帯域の更新方法の一例を示すフローチャートである。まず、パケット解析部24は、RTCPのSender ReportパケットまたはReceiver Reportパケットの受信を待機する(ステップS31)。そして、パケット解析部24は、RTCPのSender ReportパケットまたはReceiver Reportパケットをすると、受信したRTCPパケットからパケット損失率を抽出し(ステップS32)、抽出したパケット損失率を帯域調整部25へ出力する。
帯域調整部25は、パケット損失率が、一定値Aより大きいな否かを判断する(ステップS33)。帯域調整部25は、パケット損失率がAより大きいと判断した場合(ステップS33 Yes)は、申告帯域を増加させ(ステップS34)、ステップS31へ戻る。具体的には、帯域調整部25は、現在申告している帯域より増加させた帯域を変更後の帯域として求め、求めた帯域をセッション制御部22へ通知し、セッション制御部22は通知された帯域に基づいてUPDATEメッセージを生成してSIPサーバ1へ送信する。なお、申告帯域を増加させる方法は、どのような方法でもよいが、たとえば、現在申告している帯域の値に対して所定の比率で増加させる方法や、所定の値を現在申告している帯域に加えることにより増加させる方法等がある。
パケット損失率がA以下であると判断した場合(ステップS34 No)、帯域調整部25は、一定時間の間パケット損失率が一定値Bより小さいか否かを判断する(ステップS35)。一定時間の間パケット損失率が一定値Bより小さいと判断した場合(ステップS35 Yes)、帯域調整部25は申告帯域を減少させ(ステップS36)ステップS31へ戻る。具体的には、帯域調整部25は、現在申告している帯域より減少させた帯域を変更後の帯域として求め、求めた帯域をセッション制御部22へ通知し、セッション制御部22は通知された帯域に基づいてUPDATEメッセージを生成してSIPサーバ1へ送信する。なお、申告帯域を減少させる方法は、どのような方法でもよいが、たとえば、現在申告している帯域の値に対して所定の比率で減少させる方法や、所定の値を現在申告している帯域から減ずることにより減少させる方法等がある。
一定時間の間パケット損失率が一定値Bより小さくない(パケット損失率が一定値Bより小さい期間が一定時間より小さい)と判断した場合(ステップS35 No)、申告帯域は変更せずにステップS31へ戻る。
なお、図7に示した例では、RTCPのReceiver ReportパケットまたはSender Reportパケットを受信するたびにパケット損失率を抽出して、ステップS32以降の処理を行うようにしたが、Receiver ReportパケットまたはSender Reportパケットの送信頻度が高い場合等には、所定の時間ごとにステップS31以降の処理を行ってもよい。
また、パケット損失率の短期的な変動が大きい場合や頻繁に帯域の変更を行うことが好ましくない場合等には、パケット解析部24は、Receiver ReportパケットまたはSender Reportパケットを受信するたびにパケット損失率を抽出して保持し、保持しているパケット損失率が所定の個数になった場合に、保持しているパケット損失率を用いて平均化処理等の統計処理を行って、処理後のパケット損失率を帯域調整部25に出力するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、一定時間の間パケット損失率が一定値Bより小さいと判断した場合に、申告する帯域を減少させるようにしているが、使用するアプリケーションやシステムの要求により、帯域を減少させることが望ましくない場合には、申告する帯域を減少させる処理を実施しないようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、RTCPのSender ReportパケットおよびReceiver Reportパケットにおけるパケット損失率が一定値以上の場合に、呼制御ネットワーク4に申告する帯域値を増加させるようにした。しかし、呼制御ネットワーク4外でのパケット損失等の影響により、一定時間内にパケット損失率の減少が観測できない場合がある。そのため、このように、申告帯域を増加させた後、一定時間内にパケット損失率の減少が観測できない場合には、呼制御ネットワーク4外でのパケット損失であると判定し、呼制御ネットワーク4に申告する帯域値を増加させる前の値に再申告するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、RTP通信の帯域値の過不足を検出するためにRTCPのSender ReportパケットおよびReceiver Reportパケットに格納されているパケット損失率を用いる例を示したが、これに限らずRTCPのSender Reportパケットに格納されている送信オクテット数を用いて申告する帯域を求めるようにしてもよい。たとえば、複数のSender Reportパケットを用いて、所定の単位時間内の送信オクテット数を算出することにより必要となる帯域値を決定し、その値をUPDATEメッセージにより呼制御ネットワーク4へ申告するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、端末3−1と端末3−2間の通信が、RTPおよびRTCP通信である場合を例に説明したが、本実施の形態を適用する通信はRTPおよびRTCP通信に限らない。たとえば、NetFlow(登録商標)により通知されるセッション制御代行の対象となる通信フローの統計情報等のセッション制御代行の対象となる通信フローの帯域値の過不足に関連した情報を、ゲートウェイ装置2が中継パケットの内容を解析することで取得できる通信であれば、ゲートウェイ装置2は、その取得した情報に基づいて変更する帯域を求め、本実施の形態と同様に申告帯域を変更することができる。
また、本実施の形態では、セッション制御プロトコルとしてSIPを用いた場合を示したが、これに限らず、たとえばH.323やMEGACO(MEdia GAteway COntrol)等のように、SIPと同様にIPネットワーク上でセッション制御およびセッション管理ができる制御プロトコルであればよい。SIP以外の制御プロトコルを用いる場合、本実施の形態と同様に、変更する帯域を求め、用いる制御プロトコルに対応した申告帯域の更新処理により、申告帯域を変更すればよい。
以上のように、本実施の形態では、セッション制御に対応していない端末3−1のセッション制御処理を代行するゲートウェイ装置2−1が、セッション制御の代行対象のパケットを中継する際に、パケット解析部24が中継するパケットから抽出したパケット損失率を抽出し、帯域調整部25がパケット損失率に基づいて申告する帯域の更新値を求めるようにした。そのため、セッション制御の対象となる既存端末間の通信に必要な帯域値を適切に呼制御ネットワーク4へ申告することができる。
実施の形態2.
図8は、本発明にかかる通信システムの実施の形態2の通信手順の一例を示すシーケンス図である。本実施の形態の通信システムの構成は、実施の形態1の通信システムの構成と同様であり、本実施の形態のゲートウェイ装置の構成も実施の形態1のゲートウェイ装置と同様である。以下の説明では、実施の形態1と同様の機能を有する要素は、実施の形態1と同一の符号を付すこととする。ただし、本実施の形態のセッション情報テーブル23は、実施の形態1のセッション情報テーブル23と一部異なる。本実施の形態のセッション情報テーブル23については後述する。
実施の形態1では、端末3−1と端末3−2の間で、RTPおよびRTCP通信を行う場合について説明した。一方、RTPおよびRTCP通信に先立ってRTSP(Real Time Streaming Protocol)通信が行われ、RTSP通信によって通信路が確立された後に、RTPおよびRTCP通信が行われる場合がある。本実施の形態では、このようにRTSP通信によって通信路が確立された後にRTPおよびRTCP通信が行われる場合について説明する。
まず、端末3−1から端末3−2に宛ててRTSPによる通信(RTSP通信)の開始を表すTCP−SYNパケット(通信開始パケット)を送信する(ステップS41)。ゲートウェイ装置2−1のパケット中継部21は、端末3−1からTCP−SYNパケット(通信開始パケット)を受信すると、そのパケットの中継を保留し、そのパケットをセッション制御部22に渡す。セッション制御部22は、通信開始パケットから送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号等のフロー情報を抽出し、セッション情報テーブル23を参照して、抽出したフロー情報に対応するセッション制御パラメータを取得する(ステップS42)。セッション制御部22は、取得したセッション制御パラメータに基づいて、呼接続要求であるINVITEメッセージを生成し、生成したINVITEメッセージをSIPサーバ1に送信する(ステップS43)。
SIPサーバ1は、INVITEメッセージを受信すると、セッション確立ための処理を実施中であること示す暫定応答“100 Trying”をゲートウェイ装置2−1へ返信し(ステップS44)、受信したINVITEメッセージを通信の宛先の端末3−2に接続するゲートウェイ装置2−2へ転送する(ステップS45)。ゲートウェイ装置2−2は、“100 Trying”をSIPサーバ1へ返信する(ステップS46)。
ゲートウェイ装置2−2は、セッション確立の処理が正常に終了すると“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1に送信し(ステップS47)、SIPサーバ1は、ゲートウェイ装置2−2から“200 OK”レスポンスを受信すると“200 OK”レスポンスをゲートウェイ装置2−1へ送信する(ステップS48)。
ゲートウェイ装置2−1のセッション制御部22は、ステップS47で送信された“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1から受信することにより通信路が確立されたことを検知すると、パケットの中継処理を再開するようパケット中継部21に指示し、パケット中継部21は、保留していたTCP−SYNパケットを端末3−2に転送する(ステップS49)。
端末3−2は、TCP−SYNパケットを受信すると、その応答であるTCP−SYN/ACKを端末3−1へ返信する(ステップS50)。端末3−1は、TCP−SYN/ACKを受信するとTCP−ACKを返信する(ステップS51)。以上の手順により、端末3−1と端末3−2の間で、RTSP制御チャネルのためのTCPコネクションが確立される。
RTSP制御チャネルのためのTCPコネクションが確立されると、端末3−1は、端末3−2が送信するデータについてのメディア種別や帯域等の情報取得を要求する“RTSP DESCRIBE”メッセージを送信する(ステップS52)。端末3−2は、“RTSP DESCRIBE”メッセージを受信すると、SDPにより記述されたメディア種別や帯域等の情報を含む“RTSP 200 OK”レスポンスを送信する(ステップS53)。
ステップS53では、ゲートウェイ装置2−1のパケット中継部21が“RTSP 200 OK”レスポンスを中継する。この際、パケット中継部21は中継する“RTSP 200 OK”レスポンスのパケットをパケット解析部24へ渡す。パケット解析部24は、“RTSP 200 OK”レスポンスのパケットに含まれるSDPにより記載された情報から、セッション制御で必要となるQoSパラメータを抽出し、保持する(ステップS54)。セッション制御で必要となるQoSパラメータは、たとえば、帯域情報、メディア種別、属性等である。
図9は、“RTSP DESCRIBE”メッセージの一例を示す図であり、図10は、その応答である“RTSP 200 OK”レスポンスの一例を示す図である。図10に示した“b=”を含む行は帯域を示し、“m=”を含む行はメディア種別を示し、“a=”を含む行は属性を示している。
端末3−1は、“RTSP 200 OK”レスポンスを受信すると、“RTSP SETUP”メッセージを送信する(ステップS55)。端末3−2は、“RTSP SETUP”メッセージを受信すると、SDPで記述された情報を含む“RTSP 200 OK”レスポンスを端末3−1に宛てて送信する(ステップS56)。
ゲートウェイ装置2−1のパケット中継部21は、“RTSP 200 OK”レスポンスを受信すると中継を保留し、そのRTSP 200 OK”レスポンスをパケット解析部24へ渡す。パケット解析部24は、“RTSP 200 OK”レスポンスのSDP記述部分から、保持しているQoSパラメータのうち、ステップS41の“RTSP SETUP”メッセージで設定が要求された通信に対応するQoSパラメータを抽出し、抽出したQoSパラメータをセッション制御部23へ渡す。セッション制御部23は、パケット解析部24から受け取ったQoSパラメータに基づいてUPDATEメッセージを生成し、生成したUPDATEメッセージをSIPサーバ1へ送信する(ステップS57)。
SIPサーバ1は、UPDATEメッセージを受信すると、UPDATEメッセージに基づいて要求された帯域を確保し、UPDATEメッセージをゲートウェイ装置2−2へ転送する(ステップS58)。ゲートウェイ装置2−2は、UPDATEメッセージに基づいて要求された帯域を確保し、“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1に送信する(ステップS59)。SIPサーバ1は、ゲートウェイ装置2−2から“200 OK”レスポンスを受信すると、“200 OK”レスポンスをゲートウェイ装置2−1へ送信する(ステップS60)。
ゲートウェイ装置2−1のパケット中継部21は、200 OK”レスポンスを受信すると、中継を保留していた“RTSP 200 OK”レスポンスを端末3−1へ送信する(ステップS61)。そして、端末3−1は、ステップS55でSETUPを要求した通信の開始として“RTSP PLAY”メッセージを送信し(ステップS62)、端末3−2は“RTSP 200 OK”を返信する(ステップS63)。以降、端末3−1と端末3−2の間でストリーミングによる通信を行うことができるようになる。
ここでは、端末3−1と端末3−2の間のストリーミング通信がRTP/RTCPにより行われることとし、ステップS63の後に、ストリーミング通信が行われる。ストリーミング通信の際の本実施の形態の動作は、実施の形態1のステップS20〜ステップS26と同様である。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態1と同様である。
実施の形態1では、ゲートウェイ装置2−1は、セッション情報テーブルのセッション制御パラメータとしてRTP/RTCP通信に関する帯域情報の初期値を保持する必要があった。これに対し本実施の形態では、RTP/RTCP通信の開始前に、RTSP制御チャネルを用いた“RTSP 200 OK”レスポンスに含まれる帯域情報に基づいてUPDATEメッセージが送信されるため、セッション情報テーブル23ではRTP/RTCP通信に関する帯域情報の初期値を保持する必要がない。ただし、ゲートウェイ装置2−1は、RTSP通信の制御チャネルに関する帯域情報の初期値は保持する。
以上のように、本実施の形態では、セッション制御に対応していない端末3−1のセッション制御処理を代行するゲートウェイ装置2−1が、“RTSP DESCRIBE”メッセージの応答の“RTSP 200 OK”レスポンスに含まれる帯域情報に基づいて、UPDATEメッセージを生成し、RTSP通信用の用の帯域を確保するようにした。そのため、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、ゲートウェイ装置2−1がRTP/RTCP通信が、従来に比べセッション制御パラメータとして保持する情報量を削減することができる。
実施の形態3.
図11は、本発明にかかるゲートウェイ装置2aの実施の形態3の機能構成例を示す図である。本実施の形態のゲートウェイ装置2aは、実施の形態1のパケット解析部24おおよび帯域調整部25の代わりに、TCP観測部26および帯域調整部27を備える以外は、実施の形態1のゲートウェイ装置2と同様である。本実施の形態の通信システムの構成は、ゲートウェイ装置2−1,ゲートウェイ装置2−2を、それぞれ図11に示した構成を有するゲートウェイ装置2a−1,ゲートウェイ装置2a−2に換える以外は、実施の形態1の通信システム(図1参照)と同様である。
TCP観測部26は、セッション制御の対象となるTCP通信を観測し、TCPパケットから受信ウィンドウサイズの抽出を行うとともに、RTT(Round Trip Time)の測定を行う。帯域調整部27は、受信ウィンドウサイズとRTTに基づいて、セッション制御の対象となるTCP通信に必要な帯域を求める。
つぎに、本実施の形態の動作を説明する。図12は、本実施の形態の通信システムの通信手順の一例を示すシーケンス図である。ここでは、端末3−1が端末3−2との間で、TCP通信を行う場合について説明する。
端末3−1は、TCP−SYNパケットを送信する(ステップS71)。ゲートウェイ装置2a−1のパケット中継部21は、受信したTCP−SYNパケットの中継を保留し、TCP−SYNパケットをセッション制御部22へ渡す。セッション制御部22は、TCP−SYNパケットから送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号等のフロー情報を抽出し、セッション情報テーブル23を参照して、抽出したフロー情報に対応するセッション制御パラメータを取得する(ステップS72)。セッション制御部22は、取得したセッション制御パラメータに基づいて、呼接続要求であるINVITEメッセージを生成し、生成したINVITEメッセージをSIPサーバ1に送信する(ステップS73)。
以降のステップS74〜ステップS80は、実施の形態2のステップS44〜ステップS50と同様である。ゲートウェイ装置2a−1のパケット中継部21は、ステップS80でTCP−SYN/ACKパケットを中継するとともに、TCP−SYN/ACKパケットをTCP観測部26へ渡す。TCP観測部26は、TCP−SYN/ACKパケットからTCP受信ウィンドウサイズおよびウィンドウスケールオプションを抽出して保持する(ステップS81)。
図13は、TCPパケットのヘッダフォーマットの一例を示す図である。図13の例は、IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC(Request For Comments)1323で規定されているウィンドウスケールオプションを用いる場合を示している。図13の先頭から、緊急ポインタまでは標準のヘッダであり、“Kind=2”以降はオプションのフィールドを示している。図13の最後から3番目の“Kind=3”以降の部分が、ウィンドウスケールオプションを示し、“Length=3”はそのオプションフィールド長さを示し、“シフトカウント”がウィンドウサイズの値をビットシフトする値を示している。
標準のTCPパケットヘッダでは、ウィンドウサイズは最大で65535バイトまでしか表現できないため、RFC1323ではウィンドウスケールオプションとしてウィンドウサイズの値をビットシフトさせることにより、最大のウィンドウサイズを65535バイトより大きい値に設定できるようにしている。したがって、標準のヘッダ部分に含まれるウィンドウサイズ(TCP受信ウィンドウサイズ)と、このシフトカウントと、を用いて実際のウィンドウサイズを求めることができる。なお、ウィンドウスケールオプションを用いない場合には、TCPパケットのヘッダに含まれるウィンドウサイズの値に基づいてTCP受信ウィンドウサイズを求めればよい。
図12を用いた説明に戻る。端末3−1は、TCP−SYN/ACKパケットを受信するとTCP−ACKパケットを端末3−2へ送信する(ステップS82)。以上により、端末3−1と端末3−2の間のTCP 3wayハンドシェイクが終了し、端末3−1と端末3−2の間でデータの送受信が行なわれる(ステップS83)。
ステップS83のデータの送受信の間、ゲートウェイ装置2a−1では、パケット中継部21は受信したデータを伝送するが、同時に受信したデータをTCP観測部26に渡し、TCP観測部26が当該TCPトラフィックの観測を行なう(ステップS84)。具体的には、TCP観測部26は、当該TCPトラフィックのうち、端末3−2から端末3−1へ送信されるTCP−ACKパケットから端末3−2側のTCP受信ウィンドウサイズを抽出する。また、TCP観測部26は、当該TCPトラフィックのうち、端末3−1から端末3−2へ送信されるTCPパケットとそれに対する応答として端末3−2から端末3−1へ送信されるTCP ACKパケットとに基づいて、RTTの測定を行なう。TCP観測部26は、保持しているウィンドウスケールオプションと抽出したTCP受信ウィンドウサイズと測定したRTTとを帯域調整部27へ渡す。
そして、ゲートウェイ装置2a−1では、帯域調整部27が、ウィンドウスケールオプションとTCP受信ウィンドウサイズおよびRTTに基づいて最大帯域を求め、最大帯域がステップS73で申告済みの帯域より大きい場合に、変更後の帯域値として申告済みの帯域値を増加させた値を求める。また帯域調整部27は、申告済みの帯域より最大帯域が小さくかつ申告済みの帯域と最大帯域の差が所定の値Xより大きい場合に、変更後の帯域値として申告済みの帯域値を減少させた値を求める。そして、帯域調整部27は、変更後の帯域値をセッション制御部22へ渡す。セッション制御部22は、帯域調整部27から受け取った変更後の帯域値を申告する帯域として反映させたUPDATEメッセージを生成し、生成したUPDATEメッセージをSIPサーバ1へ送信する(ステップS85)。以降のステップS86〜ステップS88の処理は、実施の形態1のステップS23〜ステップS25と同様である。
ステップS88の後、データの送受信を継続し(ステップS89)、ゲートウェイ装置2a−1では、ステップ84と同様にTCPトラフィックを観測し、最大帯域が申告済みの帯域より大きい場合に、または申告済みの帯域より最大帯域が小さく申告済みの帯域と最大帯域の差が所定の値Xより大きい場合に、ステップS85〜ステップS88と同様の処理を行い申告する帯域を変更する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態1と同様である。
つぎに、ゲートウェイ装置2a−1の申告帯域の更新方法について詳細に説明する。図14は、本実施の形態の申告帯域の更新方法の一例を示すフローチャートである。TCP観測部26は、端末3−1と端末3−2間のTCPコネクション確立時のTCP−SYN/ACKパケットをパケット中継部21から受け取り、TCP−SYN/ACKパケットからウィンドウスケールオプションの値を抽出し、内部に保持する(ステップS91)。
そして、TCP観測部26は、当該TCPコネクションで端末3−1から端末3−2へ送信されるTCPパケットとそのTCPパケットに対する応答として端末3−2から端末3−1へ送信されるTCP ACKパケットに基づいてRTTを測定する(ステップS92)。また、その際、端末3−2から送信されるTCP ACKパケットに含まれるウィンドウサイズ値を抽出する(ステップS92)。
TCP観測部26は、保持しているウィンドウスケールオプションの値と抽出したウィンドウサイズ値と測定したRTTとに基づいて、最大帯域を算出する(ステップS93)。具体的には、ウィンドウスケールオプションの値とウィンドウサイズ値に基づいてを求め、最大帯域=TCP受信ウィンドウサイズ/RTTとして最大帯域を求める。
TCP観測部26は、最大帯域が、呼制御ネットワーク4へ申告済みの帯域より大きいか否かを判断する(ステップS94)。なお、TCP観測部26は、呼制御ネットワーク4へ申告済みの帯域をセッション制御部22から取得して保持していることとする。最大帯域が申告済みの帯域より大きい場合(ステップS94 Yes)、TCP観測部26は、変更後の帯域として申告済みの帯域を増加させた値を求め、変更後の帯域をセッション制御部22へ渡す(ステップS95)。セッション制御部22は変更後の帯域に基づいてUPDATEメッセージを生成し、生成したUPDATEメッセージをSIPサーバ1へ送信し(ステップS95)、ステップS92に戻る。
最大帯域が申告済みの帯域以下の場合(ステップS94 No)、TCP観測部26は、申告済みの帯域と最大帯域の差が所定の値Xより大きいか否かを判断する(ステップS96)。申告済みの帯域と最大帯域の差が所定の値Xより大きい場合(ステップS96 Yes)、TCP観測部26は、変更後の帯域として申告済みの帯域を減少させた値を求め、変更後の帯域をセッション制御部22へ渡す(ステップS97)。セッション制御部22は変更後の帯域に基づいてUPDATEメッセージを生成し、生成したUPDATEメッセージをSIPサーバ1へ送信し(ステップS97)、ステップS92に戻る。
また、申告済みの帯域と最大帯域の差が所定の値Xより大きくない場合(ステップS96 No)、申告する帯域は変更せず、ステップS92に戻る。
ステップS95およびステップS97での変更後の帯域の求め方としては、どのような方法を用いてもよいが、たとえば、求めた最大帯域を変更後の帯域とする方法がある。これに限らず、一定割合で増加(ステップS97の場合は減少)させる、申告済みの帯域に一定値を加算する(ステップS97の場合は減算)ことにより変更後の帯域を求めてもよい。
なお、本実施の形態では申告済みの帯域と最大帯域の差が所定の値Xより大きい場合に、申告する帯域を減少させるようにしているが、使用するアプリケーションやシステムの要求により、帯域を減少させることが望ましくない場合には、申告する帯域を減少させる処理を実施しないようにしてもよい。
なお、上記の例では、TCPコネクション生成側(ゲートウェイ装置2a−1)での帯域値の更新方法を示したが、TCPコネクションの受信側(ゲートウェイ装置2a−2)でも同様に、対向TCPノード(端末3−1)のTCP受信ウィンドウサイズおよびRTTに基づいて、申告する帯域を変更するようにしてもよい。TCPコネクションの受信側でも同様の処理を行うことにより、双方向でそれぞれ適切な最大帯域に応じた帯域が確保された通信路を確立することができる。
また、さらに最初に呼制御ネットワーク4に申告する帯域値をフロー情報によらず固定値とすると、ゲートウェイ装置が、保持するセッション情報テーブルの帯域値に関する情報を削減することができる。
以上のように、本実施の形態では、TCP観測部26が、TCPコネクション確立時のTCP−SYN/ACKパケットからウィンドウスケールオプションを抽出し、端末3−2から送信されたTCP ACKパケットに含まれるウィンドウサイズ値を抽出し、また、端末3−1と端末3−2の間で送信されるパケットに基づいてRTTを測定する。そして、TCP観測部26は、ウィンドウスケールオプションとウィンドウサイズ値とRTTとに基づいて求めた最大帯域に基づいて変更後の帯域を算出し、セッション制御部22が、変更後の帯域を呼制御ネットワーク4へ申告するようにした。そのため、TCPを用いた通信を行なう場合に、セッション制御の対象となる既存端末間の通信に必要な帯域値を適切に呼制御ネットワーク4へ申告することができる。
実施の形態4.
図15は、本発明にかかるゲートウェイ装置2bの実施の形態4の機能構成例を示す図である。本実施の形態のゲートウェイ装置2bは、実施の形態1のパケット解析部24おおよび帯域調整部25の代わりに、帯域測定部28を備える以外は、実施の形態1のゲートウェイ装置2と同様である。本実施の形態の通信システムの構成は、ゲートウェイ装置2−1,ゲートウェイ装置2−2を、それぞれ図15に示した構成を有するゲートウェイ装置2b−1,ゲートウェイ装置2b−2に換える以外は、実施の形態1の通信システム(図1参照)と同様である。
帯域測定部28は、セッション制御の対象となる通信の通信帯域(送信帯域)を測定する。送信帯域の測定方法はどのような方法でもよいが、たとえば、帯域測定部28は、所定の単位時間内に中継パケット21が中継したセッション制御代行処理の対象通信のデータ量を積算し、積算したデータ量を単位時間で割ることにより送信帯域を測定する方法等がある。帯域測定部28は、このように測定した送信帯域を、呼制御ネットワーク4に申告する帯域の更新値として求めるため、実施の形態1の帯域調整部25等と同様に帯域調整手段としての機能を有する。
つぎに、本実施の形態の動作を説明する。図16は、本実施の形態の通信システムの通信手順の一例を示すシーケンス図である。ここでは、端末3−1が通信を開始し、端末3−2との間で通信を行なう場合を例に説明する。なお、この通信は、以下のフロー情報などを含むパケットを送信する通信であればどのような種類の通信でもよく、たとえばTCPの通信であってもよく、またUDPの通信であってもよい。
まず、端末3−1は、端末3−2との間の通信の最初のパケットである通信開始パケットを送信する(ステップS101)。ゲートウェイ装置2b−1では、パケット中継部21が端末3−1から通信開始パケットを受信すると、当該パケットの中継を保留し、そのパケットを保持するとともにセッション制御部22に渡す。セッション制御部22は、受信した通信開始パケットから送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル、送信元ポート番号、宛先ポート番号等フロー条件に対応する情報を抽出し、セッション情報テーブル23に基づいて抽出した情報と一致するフロー条件を検索し、検索して得られたフロー条件に対応するセッション制御パラメータを取得する(ステップS102)。
以降、実施の形態1のステップS13〜ステップS18と同様に、ステップS103〜ステップS108の処理を行う。ゲートウェイ装置2b−1のセッション制御部22は、ステップS108で送信された“200 OK”レスポンスをSIPサーバ1から受信することにより通信路が確立されたことを検知すると、パケットの中継処理を再開するようパケット中継部21に指示し、パケット中継部21は、保留していたパケット(ステップS101で送信されたパケット)を端末3−2に転送する(ステップS109)。
その後、端末3−1と端末3−2の間で通信が行なわれる(ステップS110)。その際、ゲートウェイ装置2b−1では、パケット中継部21が、端末3−1と端末3−2の間で通信パケットを中継するとともに、帯域測定部28が、通信パケットに基づいて、送信(端末3−1からの送信)帯域の測定を行い、セッション制御部22へ通知する(ステップS111)。
ゲートウェイ装置2b−1のセッション制御部22は、帯域測定部28から通知された送信帯域を申告する帯域として用いたUPDATEメッセージを生成し、生成したUPDATEメッセージをSIPサーバ1に送信する(ステップS112)。以降、実施の形態1のステップS23〜ステップS25と同様に、ステップS113〜ステップS115を実施する。これにより、呼制御ネットワーク4上に当該通信に応じた帯域が確保された通信路を確立する。端末3−1と端末3−2は、通信を継続し(ステップS116)、その間、帯域測定部28は上記と同様に、通信パケットに基づいて、送信帯域の測定を行い、セッション制御部22が、送信帯域に基づいてUPDATEメッセージを送信する。以上述べた以外の本実施の形態の動作は実施の形態1と同様である。
なお、測定した送信帯域が申告済みの帯域と変わらない場合、または、測定した送信帯域と申告済みの帯域との差が所定の範囲内である場合には、送信帯域に基づくUPDATEメッセージの送信を実施しないようにしてもよい。
また、帯域測定部28は、所定の時間間隔ごとに送信帯域を測定するようにしてもよい。また、帯域測定部28は、複数の測定した送信帯域を用いて平均化処理等の統計処理等を行い、処理後の送信帯域をセッション制御部22へ渡すようにしてもよい。
また、上記の例では、通信開始側(ゲートウェイ装置2b−1)が送信帯域を測定し、帯域を更新する方法を示したが、当該通信の受信側(ゲートウェイ装置2b−2)でも、同様に送信(端末3−2からの送信)帯域の測定を行い、送信帯域に基づいて申告する帯域を更新するようにしてもよい。受信側でも同様の処理を行うことにより、双方向でそれぞれ適切な最大帯域に応じた帯域が確保された通信路を確立することができる。
また、さらに最初に呼制御ネットワーク4に申告する帯域値をフロー情報によらず固定値とすると、ゲートウェイ装置が、保持するセッション情報テーブルの帯域値に関する情報を削減することができる。
以上のように、本実施の形態では、ゲートウェイ装置2b−1の帯域測定部28が、中継する通信パケットに基づいて送信帯域を測定し、セッション制御部22が送信帯域に基づいて呼制御ネットワーク4へ申告する帯域を更新するためのUPDATEメッセージを送信するようにした。そのため、通信パケットの内容を解析することなく、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかるゲートウェイ装置、通信システムおよび通信方法は、端末のセッション制御処理を代行するゲートウェイ装置を備える通信システムに有用であり、特に、多様なフロー条件の通信を扱う通信システムに適している。
1 SIPサーバ
2,2−1,2−2,2a,2a−1,2a−2,2b−1,2b−2 ゲートウェイ装置
3−1,3−2 端末
4 呼制御ネットワーク
5−1,5−2 ユーザネットワーク
21 パケット中継部
22 セッション制御部
23 セッション情報テーブル
24 パケット解析部
25,27 帯域調整部
26 TCP観測部
28 帯域測定部

Claims (10)

  1. 呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、接続し、前記呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、
    前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御手段と、
    前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに基づいて、前記呼制御通信の帯域の更新値を求める帯域調整手段と、
    前記通信パケットに含まれる所定の情報を抽出するパケット解析手段と、
    を備え、
    前記呼制御通信をRTPおよびRTCPを用いた通信とし、
    前記呼制御手段は、前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネットワークへ申告し、
    前記パケット解析手段は、Receiver ReportパケットまたはSender Reportパケットに含まれるパケット損失率を前記情報として抽出し、
    前記帯域調整手段は、前記パケット損失率が所定の上限しきい値より大きい場合、前記更新値を申告済みの帯域より増加させるよう求め、前記更新値を増加させた後、一定時間内に前記パケット損失率の減少が観測できない場合には、増加させる前の値に前記更新値を変更する、
    ことを特徴とするゲートウェイ装置。
  2. 前記帯域調整手段は、一定期間の間前記パケット損失率が所定の下限しきい値より小さい場合、前記更新値を申告済みの帯域より小さい値となるよう求める、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲートウェイ装置。
  3. 前記呼制御通信としてさらにRTSPを用いた通信を含み、RTPおよびRTCPを用いた通信の前にRTSPを用いてRTPおよびRTSPの通信路を確立することとし、
    前記パケット解析手段は、さらに、RTSPの通信パケットに含まれる帯域情報を抽出し、
    前記帯域調整手段は、さらに前記帯域情報を前記更新値とする、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲートウェイ装置。
  4. 呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、接続し、前記
    呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置であって、
    前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御手段と、
    前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに基づいて、前記呼制御通信の帯
    域の更新値を求める帯域調整手段と、
    前記呼制御通信を、TCPを用いた通信とし、前記呼制御通信のTCPパケットとそのTCPパケットに対する応答パケットとに基づいて、往復遅延時間を測定し、また、前記応答パケットから受信側ウィンドウサイズを抽出するTCP観測手段と、
    を備え、
    前記呼制御手段は、前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネ
    ットワークへ申告し、
    前記帯域調整手段は、前記往復遅延時間および前記受信側ウィンドウサイズに基づいて最大帯域を求め、前記最大帯域に基づいて前記更新値を求める、
    ことを特徴とするゲートウェイ装置。
  5. 前記TCP観測手段は、前記呼制御通信のTCPコネクション確立の際に送信されるTCPパケットからウィンドウスケールオプション情報を抽出し、
    さらに前記ウィンドウスケールオプション情報に基づいて前記最大帯域を求める、
    ことを特徴とする請求項に記載のゲートウェイ装置。
  6. 前記呼制御処理を、SIPを用いた処理とし、
    前記呼制御手段は、UPDATEメッセージを用いて前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネットワークへ申告する、
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載のゲートウェイ装置。
  7. 呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、前記呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置と、を備える通信システムであって、
    ゲートウェイ装置は、
    前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御手段と、
    前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに基づいて、前記呼制御通信の帯域の更新値を求める帯域調整手段と、
    前記通信パケットに含まれる所定の情報を抽出するパケット解析手段と、
    を備え、
    前記呼制御通信をRTPおよびRTCPを用いた通信とし、
    前記呼制御手段は、前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネットワークへ申告し、
    前記パケット解析手段は、Receiver ReportパケットまたはSender Reportパケットに含まれるパケット損失率を前記情報として抽出し、
    前記帯域調整手段は、前記パケット損失率が所定の上限しきい値より大きい場合、前記更新値を申告済みの帯域より増加させるよう求め、前記更新値を増加させた後、一定時間内に前記パケット損失率の減少が観測できない場合には、増加させる前の値に前記更新値を変更する、
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、前記呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置と、を備える通信システムであって、
    ゲートウェイ装置は、
    前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御手段と、
    前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに基づいて、前記呼制御通信の帯
    域の更新値を求める帯域調整手段と、
    前記呼制御通信を、TCPを用いた通信とし、前記呼制御通信のTCPパケットとそのTCPパケットに対する応答パケットとに基づいて、往復遅延時間を測定し、また、前記応答パケットから受信側ウィンドウサイズを抽出するTCP観測手段と、
    を備え、
    前記呼制御手段は、前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネ
    ットワークへ申告し、
    前記帯域調整手段は、前記往復遅延時間および前記受信側ウィンドウサイズに基づいて最大帯域を求め、前記最大帯域に基づいて前記更新値を求める、
    ことを特徴とする通信システム。
  9. 呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、接続し、前記呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置における通信方法であって、
    前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御ステップと、
    前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに含まれる所定の情報を抽出するパケット解析ステップと、
    前記情報に基づいて、前記呼制御通信の帯域の更新値を求める帯域調整ステップと、
    前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネットワークへ申告する帯域更新ステップと、
    前記呼制御通信をRTPおよびRTCPを用いた通信とし、
    前記パケット解析ステップでは、Receiver ReportパケットまたはSender Reportパケットに含まれるパケット損失率を前記情報として抽出し、
    前記帯域調整ステップでは、前記パケット損失率が所定の上限しきい値より大きい場合、前記更新値を申告済みの帯域より増加させるよう求め、前記更新値を増加させた後、一定時間内に前記パケット損失率の減少が観測できない場合には、増加させる前の値に前記 更新値を変更する、
    ことを特徴とする通信方法。
  10. 呼制御を実施する呼制御ネットワークと、呼制御機能を備えない端末と、接続し、前記呼制御ネットワークと前記端末間の通信を中継するゲートウェイ装置における通信方法であって、
    前記端末が前記呼制御ネットワーク経由で行なう通信である呼制御通信における呼制御処理を代行し、前記呼制御通信が必要とする帯域を前記呼制御ネットワークへ申告する呼制御ステップと、
    前記端末から受信した前記呼制御通信の通信パケットに含まれる所定の情報を抽出するパケット解析ステップと、
    前記情報に基づいて、前記呼制御通信の帯域の更新値を求める帯域調整ステップと、
    前記呼制御通信を、TCPを用いた通信とし、前記呼制御通信のTCPパケットとそのTCPパケットに対する応答パケットとに基づいて、往復遅延時間を測定し、また、前記応答パケットから受信側ウィンドウサイズを抽出するTCP観測ステップと、
    前記更新値を前記呼制御通信が必要とする帯域として前記呼制御ネットワークへ申告する帯域更新ステップと、
    を含み、
    帯域調整ステップでは、前記往復遅延時間および前記受信側ウィンドウサイズに基づいて最大帯域を求め、前記最大帯域に基づいて前記更新値を求める、
    ことを特徴とする通信方法。
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