JP5212330B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP5212330B2
JP5212330B2 JP2009236188A JP2009236188A JP5212330B2 JP 5212330 B2 JP5212330 B2 JP 5212330B2 JP 2009236188 A JP2009236188 A JP 2009236188A JP 2009236188 A JP2009236188 A JP 2009236188A JP 5212330 B2 JP5212330 B2 JP 5212330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
control value
compressor
outside air
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009236188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011085269A (ja
Inventor
信之 山口
大介 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2009236188A priority Critical patent/JP5212330B2/ja
Publication of JP2011085269A publication Critical patent/JP2011085269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5212330B2 publication Critical patent/JP5212330B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空気調和機に関し、特に、圧縮機の運転周波数を制御する制御部を備えた空気調和機に関する。
圧縮機の運転周波数を制御する制御部を備えた空気調和機において、圧縮機への入力電流値が第1基準値を超えたときに、圧縮機の運転周波数を垂下させ、さらに圧縮機への入力電流値が第2基準値(>第1基準値)を超えたときに、圧縮機の運転を停止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−89782号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される空気調和機では、高周波数の空調能力で圧縮機を運転する必要がある場合でも、当該高周波数に係る入力電流値が基準値を超える場合には、圧縮機の運転周波数を垂下したり圧縮機の運転を停止したりするので、空調能力が不足し、利用快適性が失われるおそれがある。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、空調能力が不足するのを回避することが可能な空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明にかかる空気調和機は、圧縮機の運転周波数を制御する制御部を備えた空気調和機において、前記制御部は、前記圧縮機の駆動に係る入力電流値を検知する電流値検知手段と、前記入力電流値の閾値を記憶する記憶手段と、 前記電流値検知手段により検知される前記入力電流値と、前記記憶手段に記憶される閾値とを比較する比較手段と、前記比較手段により比較された結果、前記入力電流値が前記閾値より大きくなった場合に前記圧縮機の運転周波数を垂下させる運転能力変更手段と、前記圧縮機の運転が第1所定時間以上停止された後の暖房運転開始時において、前記記憶手段に記憶される閾値を、第1制御値から前記第1制御値より大きな第2制御値に変更する閾値設定手段とを備えることを特徴とする。
本願発明者らは、制御部の構成部品である電子部品が徐々に温度上昇することに着目し、暖房運転開始時から所定時間は、高周波数で圧縮機を運転したとしても、電子部品が規定温度に到達しないので、高周波数で圧縮機を運転可能であることを見出した。そこで、本発明の空気調和機では、暖房運転開始時において、閾値を第2制御値に設定するという制御を行うことにより、暖房運転を開始してから制御部の電子部品の温度が規定温度に達するまでの間、高周波数での圧縮機の運転が可能となり、空調能力が不足するのを回避することができる。したがって、圧縮機の運転が長時間停止されて室温が下がっている場合において、この空気調和機では、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。圧縮機の運転が長時間停止されれば、制御部の電子部品の温度も低下しているので、電子部品が規定温度まで達するのに要する時間を利用して、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
また、この空気調和機では、高周波数で圧縮機を運転するための電子部品(高電流を許容できる電子部品)を選定する必要がないので、製品の低コスト化を実現できる。
第2の発明にかかる空気調和機は、第1の発明にかかる空気調和機において、閾値設定手段は、室外熱交換器に付着した氷を融解させる除霜運転が終了した後の暖房運転開始時に、閾値を第1制御値から第2制御値に変更する。
除霜運転により空調能力が下がることで室温が下がっている場合において、この空気調和機では、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
の発明にかかる空気調和機は、第1または第2の発明にかかる空気調和機において、外気温度を検出する外気温検出手段をさらに備え、閾値設定手段は、暖房運転開始時に、外気温検出手段により検出される外気温度が第1所定温度より低い場合に、記憶手段に記憶される閾値を、第1制御値から第2制御値に変更する。
外気温度が低い場合には、制御部の電子部品の温度上昇が緩やかなので、閾値を第2制御値に設定して、高周波数で圧縮機を運転したとしても、短時間で電子部品が規定温度に達することがない。従って、外気温度が低く早急に室温を上げたいときに、電子部品が規定温度に達するまでの時間を利用して、高周波数で圧縮機を運転することが可能となる。
の発明にかかる空気調和機は、第1〜第のいずれかの発明にかかる空気調和機において、暖房運転時間を計測するタイマ手段をさらに備え、閾値設定手段は、タイマ手段により計測される暖房運転時間が第2所定時間に達するまでは、閾値を第2制御値とし、タイマ手段により計測される暖房運転時間が第2所定時間に達した後は、閾値を第1制御値とする。
この空気調和機では、閾値を第2制御値にしておく時間を制限することにより、高周波数の運転能力での運転時間を制限して、制御部の電子部品が規定温度に達してしまうのを抑止することができる。
の発明にかかる空気調和機は、第の発明にかかる空気調和機において、外気温度を検出する外気温検出手段をさらに備え、閾値設定手段は、外気温検出手段により検知される外気温度が第2所定温度より高くなると、閾値を第1制御値とする。
この空気調和機では、外気温度が高くなり電子部品の温度が上昇しやすい環境下になった場合には、暖房運転時間が第2所定時間に達しなくても、閾値を第1制御値にして高周波数での圧縮機の運転を制限する。これにより、電子部品が規定温度に到達するのを抑止することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、暖房運転開始時において、閾値を第2制御値に設定するという制御を行うことにより、暖房運転を開始してから制御部の電子部品の温度が規定温度に達するまでの間、高周波数での圧縮機の運転が可能となり、空調能力が不足するのを回避することができる。したがって、圧縮機の運転が長時間停止されて室温が下がっている場合において、この空気調和機では、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。圧縮機の運転が長時間停止されれば、制御部の電子部品の温度も低下しているので、電子部品が規定温度まで達するのに要する時間を利用して、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
また、第1の発明では、高周波数で圧縮機を運転するための電子部品(高電流を許容できる電子部品)を選定する必要がないので、製品の低コスト化を実現できる。
また、第2の発明では、除霜運転により空調能力が下がることで室温が下がっている場合において、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
また、第3の発明では、圧縮機の運転が長時間停止されて室温が下がっている場合において、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。圧縮機の運転が長時間停止されれば、制御部の電子部品の温度も低下しているので、電子部品が規定温度まで達するのに要する時間を利用して、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
外気温度が低い場合には、制御部の電子部品の温度上昇が緩やかなので、閾値を第2制御値に設定して、高周波数で圧縮機を運転したとしても、短時間で電子部品が規定温度に達することがない。従って、第4の発明では、外気温度が低く早急に室温を上げたいときに、電子部品が規定温度に達するまでの時間を利用して、高周波数で圧縮機を運転することが可能となる。
また、第5の発明では、閾値を第2制御値にしておく時間を制限することにより、高周波数の運転能力での運転時間を制限して、制御部の電子部品が規定温度に達してしまうのを抑止することができる。
また、第6の発明では、外気温度が高くなり電子部品の温度が上昇しやすい環境下になった場合には、暖房運転時間が第2所定時間に達しなくても、閾値を第1制御値にして高周波数での圧縮機の運転を制限する。これにより、電子部品が規定温度に到達するのを抑止することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気調和機の冷媒配管図。 図1に示した空気調和機の室外機のブロック図。 図1に示した空気調和機における電流制御値の設定方法を説明するためのフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る空気調和機における電流制御値の設定方法を説明するためのフローチャート。 外気温度が高い場合及び低い場合において、電流値と電子部品の温度との関係を示したグラフのイメージ図。
以下、図面に基づいて、本発明に係る空気調和機の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
<空気調和機の全体構成>
本実施形態の空気調和機1は、図1に示すように、室内に設置される室内機2と、室外に設置される室外機3と、室内機2と室外機3とを接続する接続配管4とを備えている。そして、室内機2内及び室外機3内に収納された機器・弁類と、接続配管4とが接続されて冷媒回路を構成している。冷媒回路は、主として、室内熱交換器20、室外熱交換器30、圧縮機31および電動膨張弁32により構成される。冷房運転時には、圧縮機31から吐出された高温高圧冷媒が室外熱交換器30に流入する。そして、室外熱交換器(凝縮器)30で凝縮した冷媒は、電動膨張弁32で減圧された後、室内熱交換器20に流入する。そして、室内熱交換器(蒸発器)20で蒸発した冷媒が、圧縮機31の吸入側に戻る。このようにして、室内熱交換器20の周囲の空気が冷却されて、冷風が室内に供給される。また、暖房運転時には、圧縮機31から吐出された高温高圧冷媒が室内熱交換器20に流入する。そして、室内熱交換器(凝縮器)20で凝縮した冷媒は、電動膨張弁32で減圧された後、室外熱交換器30に流入する。そして、室外熱交換器(蒸発器)30で蒸発した冷媒が、圧縮機31の吸入側に戻る。このようにして、室内熱交換器20の周囲の空気が加熱されて、温風が室内に供給される。
<室内機>
室内機は、室内の壁面などに設置され、上記した室内熱交換器20と、当該室内熱交換器20で熱交換された空気を室内に送り出すための室内ファン21とを備えている。
<室外機>
室外機3は、上記した室外熱交換器30と、吸入した冷媒を圧縮する圧縮機31と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁32と、室外熱交換器30に付設される室外ファン(プロペラファン)33と、圧縮機31の吸入側に接続されるアキュームレータ34と、圧縮機31の吐出側に接続される四路切換弁35とを備えている。また、室外機3には、接続配管4が接続される液閉鎖弁36及びガス閉鎖弁37が設けられている。また、室外機3には、室外温度を検出する外気温センサ(外気温検出手段)38が設けられている。
この室外機3には、室内機2及び室外機3に搭載される各アクチュエータの動作を制御する制御部50が設けられている。図2に示すように、制御部50には、室外ファン33を駆動するファンモータ33a、圧縮機31、四路切替弁35、電動膨張弁32、及び、外気温センサ38が有線又は無線により通信可能に接続されている。この制御部50は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行する制御プログラム及び制御プログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)とを備える。そして、ROMに記憶された上記制御プログラムがCPUに読み込まれCPU上で実行されることで、制御プログラムは、CPUなどのハードウェアを、電流値検知手段51、記憶手段52、比較手段53、運転能力変更手段54、閾値設定手段55、タイマ手段56、外気温検出手段57、外気温検出手段38として機能させるようになっている。電流値検知手段51は、圧縮機31の駆動に係る入力電流値を検知するためのものである。ここでは、圧縮機31の駆動に係る入力電流値として、制御部50の電子部品に流れる電流値を採用している。記憶手段52は、上記した入力電流値の閾値を記憶するのものである。比較手段53は、電流値検知手段51により検知される入力電流値と、記憶手段52に記憶される閾値とを比較するものである。運転能力変更手段54は、比較手段53により比較された結果、入力電流値が閾値よりも大きくなった場合に、圧縮機31の運転周波数を垂下させるものである。そして、本実施形態では、閾値設定手段55は、暖房運転開始時において、記憶手段52に記憶される閾値を、電流制御値Aから電流制御値Aより大きな電流制御値Bに変更するものである。なお、電流制御値Aは、デフォルトで設定される閾値であって、約10Aであり、電流制御値Bは、外気温度が第1所定温度(例えば、約4℃)より低い場合において、圧縮機31の運転が第1所定時間(例えば、約10分)以上停止された後の暖房運転開始時に設定される閾値であって、約14Aである。タイマ手段56は、時間経過を計測するものである。なお、上記した電流制御値Aは、運転開始から十分に時間が経過した時点で、最も電子部品の温度が上昇する条件で、電子部品の温度が規定値をギリギリ超えない電流値で設定することになる。
次に、図3のフローチャートを参照して、閾値設定手段55による電流制御値の設定方法を説明する。
圧縮機31の運転がOFF状態からON状態になったとき、空気調和機1の運転が暖房運転であるか否かを判定する(ステップS1)。暖房運転が開始されたか否かは、リモコン(図示せず)から送信される暖房運転開始指令に係る信号を受信したか否かで判断するなど種々の方法を採用できる。暖房運転が開始された場合(ステップS1:Yes)、圧縮機31の運転がOFF状態であった時間(以下、圧縮機OFF時間とする)を取得する(ステップS2)。この圧縮機OFF時間は、上記したタイマ手段56によって計測されるものであってもよい。そして、本実施形態では、取得した圧縮機OFF時間と、第1所定時間(例えば、約10分)とを比較して(ステップS3)、当該圧縮機OFF時間が第1所定時間以上の場合には、外気温センサ38によって検出される外気温度が、第1所定温度(例えば、約4℃)より低いか否かを判断する(ステップS4)。そして、本実施形態では、外気温度が第1所定温度より低い場合には(ステップS4:Yes)、記憶手段52に記憶される閾値を電流制御値Aから電流制御値Bに変更する(ステップS5)。一方、圧縮機OFF時間が第1所定時間より短い場合(ステップS3:No)や、外気温度が第1所定温度以上の場合には(ステップS4:No)、記憶手段52に記憶される閾値を電流制御値Aのまま維持する(ステップS13)。
閾値を電流制御値Bに設定すると、タイマ手段56により時間経過の測定が開始される(ステップS6)。そして、外気温センサ38によって検出される外気温度が、第2所定温度(例えば、約5℃)より低いか否かを判断し(ステップS7)、外気温度が第2所定温度より高い場合には(ステップS7:Yes)、記憶手段52に記憶される閾値を電流制限値Bから電流制御値Aに戻す(ステップS13)。
一方、外気温度が第2所定温度以下の場合には(ステップS7:No)、比較手段53によって、電流値検知手段51により検知される圧縮機31の駆動に係る入力電流値と、記憶手段52に記憶される電流制御値Bとが比較される(ステップS8)。比較された結果、入力電流値が電流制御値Bより大きい場合(ステップS8:Yes)、運転能力変更手段54が圧縮機31の運転周波数を垂下させる(ステップS9)。これに対して、比較された結果、入力電流値が電流制御値B以下の場合(ステップS8:No)、運転周波数の垂下が既に行われているか否かを判断して(ステップS10)、運転周波数の垂下が既に行われている場合には(ステップS10:Yes)、その垂下された運転周波数を通常状態に復帰し(ステップS11)、運転周波数の垂下が行われていない場合には(ステップS10:No)、現状の運転周波数を維持する。
次に、タイマ手段56によって計測される電流制御値Bを設定してからの経過時間が、第2所定時間(例えば、60分)を越えたか否かを判断し(ステップS12)、当該時間が第2所定時間を越えている場合には(ステップS12:Yes)、閾値設定手段55によって記憶手段52に記憶される閾値が電流制御値Bから電流制御値Aに変更される(ステップS13)。これに対して、電流制御値Bを設定してからの経過時間が第2所定時間以下の場合には(ステップS12:No)、再びステップS7の判断を繰り返し、閾値を電流制御値Bのまま維持する。
次に、比較手段53によって、電流値検知手段51により検知される圧縮機31の駆動に係る入力電流値と、記憶手段52に記憶される電流制御値Aとが比較される(ステップS14)。比較された結果、入力電流値が電流制御値Aより大きい場合(ステップS14:Yes)、運転能力変更手段54が圧縮機31の運転周波数を垂下させる(ステップS15)。これに対して、比較された結果、入力電流値が電流制御値A以下の場合(ステップS14:No)、運転周波数の垂下が既に行われているか否かを判断して(ステップS16)、運転周波数の垂下が既に行われている場合には(ステップS16:Yes)、その垂下された運転周波数を通常状態に復帰し(ステップS17)、運転周波数の垂下が行われていない場合には(ステップS16:No)、現状の運転周波数を維持する。
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の空気調和機1では、暖房運転開始時において、閾値を電流制御値Bに設定するという制御を行うことにより(ステップS1、S5)、暖房運転を開始してから制御部50の電子部品の温度が規定温度に達するまでの間、高周波数での圧縮機31の運転が可能となり、空調能力が不足するのを回避することができる。
また、本実施形態の空気調和機1では、高周波数で圧縮機31を運転するための電子部品(高電流を許容できる電子部品)を選定する必要がないので、製品の低コスト化を実現できる。
また、本実施形態の空気調和機1では、圧縮機31の運転が長時間停止されて室温が下がっている場合において、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる(ステップS2、S3)。圧縮機31の運転が長時間停止されれば、制御部50の電子部品の温度も低下しているので、電子部品が規定温度まで達するのに要する時間を利用して、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
また、本実施形態の空気調和機1では、外気温度が低い場合には(ステップS4:Yes)、閾値を電流制御値Bに設定している。これは、一般的に電流値の上昇に伴い電子部品の温度も上昇という関係を有するが、図5に示すように、同じ電流値でも外気温度が低いときの方が、電子部品の温度が低いことに着目している。即ち、外気温度が低い場合には、高周波数で圧縮機31を運転したとしても、短時間で電子部品が規定温度に達することがない。従って、本実施形態の空気調和機1では、外気温度が低く早急に室温を上げたいときに、電子部品が規定温度に達するまでに要する時間を利用して、高周波数で圧縮機31を運転することが可能となる。
また、本実施形態の空気調和機1では、閾値を電流制御値Bにしておく時間を制限することにより(ステップS6、S12)、高周波数の運転能力での運転時間を制限して、制御部50の電子部品が規定温度に達してしまうのを抑止することができる。
また、本実施形態の空気調和機1では、外気温度が高くなり電子部品の温度が上昇しやすい環境下になった場合には、暖房運転時間が第2所定時間に達しなくても、閾値を第1制御値にして高周波数での圧縮機31の運転を制限することにより(ステップS7、S13)、電子部品が規定温度に到達するのを抑止することができる。
(第2実施形態)
次に、図4のフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態に係る空気調和機における電流制御値の設定方法を説明する。上記第1実施形態では、圧縮機OFF時間が第1所定時間以上停止された後の暖房運転開始時に、閾値を電流制御値Bから電流制御値Aに変更したが、この第2実施形態では、室外熱交換器に付着した霜を融解させる除霜運転が終了した後の暖房運転開始時に、閾値を電流制御値Aから電流制御値Bに変更している。なお、第2実施形態の空気調和機の構成については、第1実施形態と同様であるので、同一番号を付し、その説明を省略する。なお、本実施形態の電流制御値Aは、デフォルトで設定される閾値であって、約10Aであり、電流制御値Bは、外気温度が第1所定温度(例えば、約4℃)より低い場合において、除霜運転が終了した後の暖房運転開始時に設定される閾値であって、約14Aである。
室外熱交換器30の除霜運転が終了したとき、空気調和機1の運転が暖房運転であるか否かを判定する(ステップS21)。暖房運転が開始された場合(ステップS21:Yes)、外気温センサ38によって検出される外気温度が、第1所定温度(例えば、約4℃)より低いか否かを判断する(ステップS22)。そして、本実施形態では、外気温度が第1所定温度より低い場合には(ステップS22:Yes)、記憶手段52に記憶される閾値を電流制御値Aから電流制御値Bに変更する(ステップS23)。一方、外気温度が第1所定温度以上の場合には(ステップS22:No)、記憶手段52に記憶される閾値を電流制御値Aのまま維持する(ステップS31)。
閾値を電流制御値Bに設定すると、タイマ手段56により時間経過の測定が開始される(ステップS24)。そして、外気温センサ38によって検出される外気温度が、第2所定温度(例えば、約5℃)より低いか否かを判断し(ステップS25)、外気温度が第2所定温度より高い場合には(ステップS25:Yes)、記憶手段52に記憶される閾値を電流制限値Bから電流制御値Aに戻す(ステップS31)。
一方、外気温度が第2所定温度以下の場合には(ステップS25:No)、比較手段53によって、電流値検知手段51により検知される圧縮機31の駆動に係る入力電流値と、記憶手段52に記憶される電流制御値Bとが比較される(ステップS26)。比較された結果、入力電流値が電流制御値Bより大きい場合(ステップS26:Yes)、運転能力変更手段54が圧縮機31の運転周波数を垂下させる(ステップS27)。これに対して、比較された結果、入力電流値が電流制御値B以下の場合(ステップS26:No)、運転周波数の垂下が既に行われているか否かを判断して(ステップS28)、運転周波数の垂下が既に行われている場合には(ステップS28:Yes)、その垂下された運転周波数を通常状態に復帰し(ステップS29)、運転周波数の垂下が行われていない場合には(ステップS28:No)、現状の運転周波数を維持する。
次に、タイマ手段56によって計測される電流制御値Bを設定してからの経過時間が、第2所定時間(例えば、60分)を越えたか否かを判断し(ステップS30)、当該時間が第2所定時間を越えている場合には(ステップS30:Yes)、閾値設定手段55によって記憶手段52に記憶される閾値が電流制御値Bから電流制御値Aに変更される(ステップS31)。これに対して、電流制御値Bを設定してからの経過時間が第2所定時間以下の場合には(ステップS30:No)、再びステップS25の判断を繰り返し、閾値を電流制御値Bのまま維持する。
そして、比較手段53によって、電流値検知手段51により検知される圧縮機31の駆動に係る入力電流値と、記憶手段52に記憶される電流制御値Aとが比較される(ステップS32)。比較された結果、入力電流値が電流制御値Aより大きい場合(ステップS32:Yes)、運転能力変更手段54が圧縮機31の運転周波数を垂下させる(ステップS33)。これに対して、比較された結果、入力電流値が電流制御値A以下の場合(ステップS32:No)、運転周波数の垂下が既に行われているか否かを判断して(ステップS34)、運転周波数の垂下が既に行われている場合には(ステップS34:Yes)、その垂下された運転周波数を通常状態に復帰し(ステップS35)、運転周波数の垂下が行われていない場合には(ステップS34:No)、現状の運転周波数を維持する。
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機には、以下のような特徴がある。
本実施形態の空気調和機では、室外熱交換器30に付着した氷を融解させる除霜運転が終了した後の暖房運転開始時に、閾値を電流制御値Aから電流制御値Bに変更することにより、除霜運転により空調能力が下がることで室温が下がり、早急に室温を上げたい場合に、高周波数の運転能力で暖房運転を行うことができる。
また、本実施形態では、上記した効果以外に、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、タイマ手段56により計測される暖房運転時間によって電流制御値Bを電流制御値Aに戻す制御を行っているが、本発明はこれに限らず、制御部50の電子部品の温度若しくは制御部50の周辺温度を監視しておき、当該温度が所定の温度に達した場合に電流制御値Bから電流制御値Aに戻す制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、暖房運転時間が所定時間を経過すると電流制御値Bから電流制御値Aに戻す制御を行ったが(ステップS6、S12)、本発明はこれに限らず、電流制御値Bから電流制御値Aに戻すまでの時間を、外気温度によって調整してもよい。つまり、外気温度が低い場合には電子部品の温度上昇が緩やかになるので、電流制御値Bから電流制御値Aに戻すまでの時間を長くし、外気温度が高い場合には電子部品の温度上昇が急になるので、電流制御値Bから電流制御値Aに戻すまでの時間を短くするようにする。
本発明を利用すれば、空調能力が不足するのを回避することが可能な空気調和機を得ることができる。
1 空気調和機
38 外気温センサ(外気温検出手段)
50 制御部
51 電流値検知手段
52 記憶手段
53 比較手段
54 運転能力変更手段
55 閾値設定手段
56 タイマ手段

Claims (5)

  1. 圧縮機の運転周波数を制御する制御部を備えた空気調和機において、
    前記制御部は、
    前記圧縮機の駆動に係る入力電流値を検知する電流値検知手段と、
    前記入力電流値の閾値を記憶する記憶手段と、
    前記電流値検知手段により検知される前記入力電流値と、前記記憶手段に記憶される閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段により比較された結果、前記入力電流値が前記閾値より大きくなった場合に前記圧縮機の運転周波数を垂下させる運転能力変更手段と、
    前記圧縮機の運転が第1所定時間以上停止された後の暖房運転開始時において、前記記憶手段に記憶される閾値を、第1制御値から前記第1制御値より大きな第2制御値に変更する閾値設定手段とを備えることを特徴とする、空気調和機。
  2. 前記閾値設定手段は、室外熱交換器に付着した氷を融解させる除霜運転が終了した後の暖房運転開始時に、前記閾値を前記第1制御値から前記第2制御値に変更することを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 外気温度を検出する外気温検出手段をさらに備え、
    前記閾値設定手段は、暖房運転開始時に、前記外気温検出手段により検出される外気温度が第1所定温度より低い場合に、前記記憶手段に記憶される閾値を、前記第1制御値から前記第2制御値に変更することを特徴とする、請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 暖房運転時間を計測するタイマ手段をさらに備え、
    前記閾値設定手段は、
    前記タイマ手段により計測される暖房運転時間が第2所定時間に達するまでは、前記閾値を前記第2制御値とし、前記タイマ手段により計測される暖房運転時間が前記第2所定時間に達した後は、前記閾値を前記第1制御値とすることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 外気温度を検出する外気温検出手段をさらに備え、
    前記閾値設定手段は、
    前記外気温検出手段により検知される外気温度が第2所定温度より高くなると、前記閾値を前記第1制御値とすることを特徴とする、請求項に記載の空気調和機。
JP2009236188A 2009-10-13 2009-10-13 空気調和機 Expired - Fee Related JP5212330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009236188A JP5212330B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009236188A JP5212330B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011085269A JP2011085269A (ja) 2011-04-28
JP5212330B2 true JP5212330B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=44078347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009236188A Expired - Fee Related JP5212330B2 (ja) 2009-10-13 2009-10-13 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5212330B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102997525B (zh) * 2011-09-09 2014-12-10 珠海格力电器股份有限公司 空调器及其除霜方法和装置
JP6394813B2 (ja) * 2015-09-07 2018-09-26 三菱電機株式会社 冷凍サイクルシステム
JP6330779B2 (ja) * 2015-10-16 2018-05-30 ダイキン工業株式会社 ヒートポンプ式加熱装置
CN111251825B (zh) * 2020-01-20 2023-06-16 广州华凌制冷设备有限公司 运行控制方法、装置、外挂式空调器和计算机存储介质

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05231727A (ja) * 1992-02-24 1993-09-07 Toshiba Corp 空気調和機
JP4378784B2 (ja) * 1999-02-18 2009-12-09 三菱電機株式会社 空気調和機
JP2002199773A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Sanden Corp 圧縮機モータ駆動制御方法及び圧縮機駆動用インバータ装置
JP2002318048A (ja) * 2001-04-20 2002-10-31 Toshiba Kyaria Kk 冷凍車
JP4082040B2 (ja) * 2002-02-18 2008-04-30 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP3992195B2 (ja) * 2003-11-26 2007-10-17 株式会社日立製作所 空気調和機
JP3838267B2 (ja) * 2005-05-27 2006-10-25 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP4842855B2 (ja) * 2007-02-22 2011-12-21 シャープ株式会社 空気調和機
JP4624385B2 (ja) * 2007-07-20 2011-02-02 三菱電機株式会社 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011085269A (ja) 2011-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4711020B2 (ja) 空気調和装置
JP4158820B2 (ja) 電力量制御装置
JP5092829B2 (ja) 空気調和装置
CN108168028B (zh) 移动空调制冷除霜的方法、移动空调及存储介质
US8015834B2 (en) Rotation speed control device, air conditioner, and rotation speed control method
JP6768546B2 (ja) 空気調和機
JP5405076B2 (ja) 空調冷凍システム
KR101199382B1 (ko) 공기 조화기 및 그 제어방법
JP6071648B2 (ja) 空気調和装置
JP5831355B2 (ja) 空気調和機
JP4760974B2 (ja) 冷凍装置
JP2010223494A (ja) 空気調和機
KR101550573B1 (ko) 냉동 장치
JP6137461B2 (ja) 空気調和機
JP2010210223A (ja) 空気調和機
JP5999171B2 (ja) 空気調和装置
JP5212330B2 (ja) 空気調和機
JP6653588B2 (ja) 冷房機、及び、空気調和機
US20060207273A1 (en) Method of controlling over-load cooling operation of air conditioner
US9677798B2 (en) Refrigerating device
JP4844147B2 (ja) 空気調和装置
CN109654664A (zh) 一种基于房间热负荷的智能化霜方法、***及空调器
JP5900463B2 (ja) 空気調和システム
CN114502902A (zh) 冰箱、制冷控制方法以及程序
US20090240374A1 (en) Method of controlling air conditioner

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130211

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees