JP5211907B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、転がり軸受に関し、例えば、コンベアー用ローラーを支持するのに使用されれば好適な転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受としては、回転体としての保持器の環状部が、内輪の外周面に対して摺動しているものがある。このような構成において、保持器の内輪に対する摺動面の摩耗が速くて、保持器の寿命が短くなることがある。また、保持器が内輪との摺動によって径方向の過度な振れが発生することがある。
特開2006−71031号公報
そこで、本発明の課題は、軌道輪の周面に摺動する回転体の摩耗を抑制でき、かつ、上記回転体の径方向の振れを抑制できる転がり軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の転がり軸受は、
内周面に第1内周軌道面を有する外輪と、
外周面に第1外周軌道面を有する内輪と、
上記内輪の上記第1外周軌道面と、上記外輪の上記第1内周軌道面との間に配置された第1転動体と、
上記外周面に上記外周面の周方向に摺動する回転体と
を備え、
上記回転体が摺動する上記外周面の部分は、その部分に対して旋削工具を上記周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された複数の凹部を残すよう平滑化され
上記各凹部が、上記回転体の摺動方向に延在し、
隣り合う二つの上記凹部の間の丘部の頂部が平滑化されていることを特徴としている。
上記回転体には、保持器およびガイドリングが含まれる。
本発明によれば、回転体が摺動する外周面の部分は、その部分に対して旋削工具を周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう平滑化されているから、上記部分に略周方向に延在する凹部を形成することができる。したがって、この凹部に、潤滑剤を取り込むことができ、かつ、上記凹部は、周方向、すなわち、回転体の摺動方向に延在しているから、この凹部から上記部分に径方向に対向する上記回転体の摺動面に、潤滑剤を円滑に供給することができる。したがって、上記回転体の摺動面の摩耗を抑制できて、回転体の寿命を長くすることができる。
また、上記凹部が、周方向、すなわち、回転体の摺動方向に延在しているとともに隣り合う凹部の間の丘部の頂部を平滑化しているから、上記部分に対する回転体の摺動を円滑にすることができる。したがって、回転体の径方向の振れを抑制することができる。
また、この発明の転がり軸受は、
内周面に軌道面を有する外輪と、
外周面に軌道面を有する内輪と、
上記内輪の上記軌道面と、上記外輪の上記軌道面との間に配置された転動体と、
上記内周面に上記内周面の周方向に摺動する回転体と
を備え、
上記回転体が摺動する上記内周面の部分は、その部分に対して旋削工具を上記周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された複数の凹部を残すよう平滑化され
上記各凹部が、上記回転体の摺動方向に延在し、
隣り合う二つの上記凹部の間の丘部の頂部が平滑化されていることを特徴としている。
上記回転体には、保持器およびガイドリングが含まれる。
本発明によれば、回転体が摺動する内周面の部分は、その部分に対して旋削工具を周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう平滑化されているから、上記部分に略周方向に延在する凹部を形成することができる。したがって、この凹部に、潤滑剤を取り込むことができ、かつ、上記凹部は、周方向、すなわち、回転体の摺動方向に延在しているから、この凹部から上記部分に径方向に対向する上記回転体の摺動面に、潤滑剤を円滑に供給することができる。したがって、上記回転体の摺動面の摩耗を抑制できて、回転体の寿命を長くすることができる。
また、上記凹部が、周方向、すなわち、回転体の摺動方向に延在しているとともに隣り合う凹部の間の丘部の頂部を平滑化しているから、上記部分に対する回転体の摺動を円滑にすることができる。したがって、回転体の径方向の振れを抑制することができる。
また、一実施形態では、
上記外輪は、上記内周面に第2内周軌道面を有すると共に、上記内輪は、上記外周面に第2外周軌道面を有し、
上記内輪の上記第2外周軌道面と、上記外輪の上記第2内周軌道面との間に配置された第2転動体を備え、
上記第1転動体および上記第2転動体の夫々は、凸面ころであり、
上記内輪の上記第1外周軌道面と上記内輪の上記第2外周軌道面との間における上記内輪の外周側には、大鍔部が存在し、
上記回転体は、保持器であり、
上記回転体は、上記大鍔部の外周面を摺動するようになっており、
上記大鍔部の外周面は、ワークである環状部材を回転させて、刃部を軸方向に移動させて、上記環状部材における上記大鍔部の外周面に相当する面を旋削加工することによって形成されている。
本発明の転がり軸受によれば、軌道輪の周面に摺動する回転体の摺動面に潤滑剤が行き渡りやすくて、上記回転体の摺動面の摩耗を抑制できる。また、回転体の径方向の振れを抑制できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の転がり軸受の第1実施形態の自動調心ころ軸受の軸方向の断面図である。
この複列球面ころ軸受は、油穴10の形成された外輪1、内輪3、転動体としての複数の第1凸面ころ5、転動体としての複数の第2凸面ころ6、回転体としての第1保持器8、および、回転体としての第2保持器9備える。
上記外輪1は、球面状の軌道面11および球面状の軌道面12を有している。一方、上記内輪3は、外周面に、軸方向に隣接して配置された軸線を含む断面において上記球面状の軌道面11の半径と同じ半径の円弧状に形成された環状の第1軌道面14、および軸線を含む断面において上記球面状の軌道面12の半径と同じ半径の円弧状に形成された環状の第2軌道面15を有している。上記内輪3は、第1軌道面14と第2軌道面15との間に大鍔部20を有する一方、第1軌道面14の大鍔部20側とは反対側に第1小鍔部21を有すると共に、第2軌道面15の大鍔部20側とは反対側に第2小鍔部22を有している。上記大鍔部20の外周面30は、円筒状の形状を有している。
上記複数の第1凸面ころ5は、外輪1の軌道面11と、内輪3の第1軌道面14との間に、第1保持器8によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。また、上記複数の第2凸面ころ6は、外輪1の軌道面12と、内輪3の第2軌道面15との間に、第2保持器9によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
上記第1保持器8および第2保持器9の夫々は、くし状の形状を有している。上記第1保持器8は、第1凸面ころ5の第2凸面ころ6側に環状部28を有する一方、第2保持器9は、第2凸面ころ6の第1凸面ころ5側に環状部29を有している。環状部28は、大鍔部20の外周面30の中央付近と径方向に略重なる位置に存在し、環状部29と接触するかまたはわずかな隙間を介して、環状部29に軸方向に対向するようになっている。上記環状部28は、大鍔部20の外周面30におけるその外周面30の中央よりも第1凸面ころ5側の部分に摺動するようになっている一方、環状部29は、大鍔部20の外周面30におけるその外周面30の中央よりも第2凸面ころ6側の部分に摺動するようになっている。すなわち、上記大鍔部20の外周面30は、環状部28および環状部29の案内面になっている。上記大鍔部20の外周面30は、以下に詳述するように、その外周面30に対して旋削工具を周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面を研磨して平滑化されている。上記大鍔部20の外周面30は、回転体である第1および第2保持器8,9が摺動する内輪3の外周面の部分になっている。
上記内輪3は、以下のように形成されている。
先ず、高炭素クロム軸受鋼(SUJ2、SAE52100、SUJ3、SUJ5等)、または、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS440C(SAE51440C、AISI440C))等からなる熱処理前および切削加工前の環状部材を作成する。
次に、この環状部材に熱処理を施す。詳細には、マルテンサイト系ステンレス鋼を使用した場合には、1000℃から1100℃の範囲で、また、上述の材料のうちでマルテンサイト系ステンレス鋼以外の材料の場合には、780℃から880℃の範囲で、焼入れを行い、環状部材の組織のオーステナイト化を行う。続いて、空冷を行った後、水冷を行い、環状部材の冷却を行う。続いて、150℃から380℃の範囲で、焼き戻しを行って、環状部材を硬化させた後、空冷を行う。このようにして、熱処理を行う。
続いて、環状部材の旋削加工を行う。この旋削加工は、環状部材に対して刃部を軸方向移動可能に配置した後、ワークである熱処理を施した環状部材を、回転させて、刃部を軸方向に移動させて、内輪3の外周面に相当する面およびそれ以外の周面を旋削加工する。続いて、軌道面の軸方向断面に沿って揺動する砥石に対して、環状部材を回転して、内輪3の外周面における軌道面14,15に相当する部分の軌道面の研磨をそれぞれ行う。
最後に、環状部材の上記大鍔部20に相当する部分に砥石を軸方向に揺動させながら径方向に定圧で押し付けることで凹部がなくならないよう隣り合う凹部の間の丘部の頂部を平滑化(回転体摺動面の研磨)する。
このようにして、上記内輪3を製造する。尚、軌道面の研磨と、大鍔部の外周面の回転体摺動面の研磨との順番は、入れ変わっても良い。また、詳述しないが、外輪は、内輪と同じ材料で製造されている。
上記第1実施形態の自動調心ころ軸受によれば、回転体である第1および第2保持器8,9の環状部28,29が摺動する内輪3の大鍔部20の外周面(以下、摺動部という)30は、その摺動部30に対して研削工具を周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面に研磨をして平滑化されているから、上記摺動部30に略周方向に延在する凹部(図示せず)を形成することができる。したがって、この凹部に、潤滑剤(潤滑油でもグリースでもどちらでも良い)を取り込むことができ、かつ、上記凹部は、周方向、すなわち、環状部28,29の摺動方向に延在しているから、この凹部から上記摺動部30に径方向に対向する環状部28,29の摺動面に、潤滑剤を円滑に供給することができる。したがって、環状部28,29の摺動面の摩耗を抑制できて、第1および第2保持器8,9の寿命を長くすることができる。
また、上記凹部が、周方向、すなわち、環状部28,29の摺動方向に延在しているとともに隣り合う凹部の間の丘部の頂部を平滑化しているから、上記摺動部30に対する回転体の摺動を円滑にすることができる。したがって、環状部28,28の径方向の振れを抑制できて、第1および第2保持器8,9の径方向の振れを抑制できる。
尚、上記第1実施形態の自動調心ころ軸受では、隣り合う凹部の間の丘部の頂部を平滑化するにあたり回転体摺動面の研磨を施したが、丘部の頂部を平滑化するにあたり回転体摺動面にラップ加工を施してもよい。
また、上記第1実施形態の自動調心ころ軸受では、第1球面ころ5を第1保持器8で保持すると共に、第2球面ころ6を第2保持器9で保持したが、この発明では、第1球面ころ5および第2球面ころ6を、一体の保持器で保持しても良く、この場合、保持器の中央部に存在する環状部の内周面の摩耗を抑制できる。
また、上記第1実施形態の自動調心ころ軸受では、内外輪の材料として、高炭素クロム軸受鋼、または、マルテンサイト系ステンレス鋼を使用した。しかしながら、この発明では、内外輪の材料として、はだ焼鋼(SCr415、SCr415H、SCr420、SCr420H、SCM415、SCM415H、SCM420、SCM420H、SNCM420、SNCM815、KCr425、SAE5120、SAE8620、SAE8720、SAE4320、SAE4322S)を用いても良い。そして、これらの材料に、浸炭または浸炭窒化処理を施した後、焼入れおよび焼き戻しを行って、切削および平滑化前の材料を製造しても良い。
(第2実施形態)
図2は、本発明の転がり軸受の第2実施形態の自動調心ころ軸受の軸方向の断面図である。
第2実施形態の自動調心ころ軸受では、内輪103に大鍔部が存在しない一方、第1凸面ころ5と第2凸面ころ6とを、軸方向にガイドする回転体の一例としてのガイドリング120が存在する点と、第2凸面ころ5と第2凸面ころ6とが一体型もみ抜き保持器108によって保持されている点とが、第1実施形態の自動調心ころ軸受と異なる。
第2実施形態の自動調心ころ軸受では、第1実施形態の自動調心ころ軸受の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第2実施形態の自動調心ころ軸受では、第1実施形態の自動調心ころ軸受と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態の自動調心ころ軸受と異なる構成および変形例についてのみ説明を行うことにする。
第2実施形態では、図2に示すように、内輪103は、第1軌道面114と第2軌道面115との間に鍔部を有さない一方、第1軌道面114の第2軌道面115側とは反対側に第1小鍔部121を有し、また、第2軌道面115の第1軌道面114側とは反対側に第2小鍔部122を有する構成になっている。
上記ガイドリング130は、第1球面ころ5と第2球面ころ6との間において、内輪103の外周面に摺動するようになっている。上記ガイドリング130は、第1球面ころ5および第2球面ころ6を軸方向に案内するようになっている。上記保持器108は、保持器108の軸方向の中央部に環状部を有している。保持器108の環状部150の内周面は、ガイドリング120の外周面によって案内されている。
内輪103の外周面における、第1軌道面114と第2軌道面115との間の部分、別の言葉でいうと、内輪103の外周面におけるガイドリング130に径方向に対向している部分は、その部分に対して旋削工具を内輪103の周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化されている。第2実施形態では、このようにして、回転体であるガイドリング120の内周面の摩耗を抑制する共に、ガイドリング120の径方向の振れを抑制するようにしている。
(第3実施形態)
図3は、本発明の転がり軸受の第3実施形態の玉軸受の軸方向の断面図である。
この玉軸受は、外輪301、内輪302、転動体の一例としての複数の玉303および回転体の一例としての保持器304を備える。
上記外輪301は、深溝型の軌道溝311を有し、内輪302は、深溝型の軌道溝312を有している。上記複数の玉303は、外輪301の軌道溝311と、内輪302の軌道溝312との間に、保持器304によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記保持器304は、第1環状部350と、第2環状部360と、複数の柱部(図示せず)とを有し、柱部は、第1環状部350と、第2環状部360とを連結している。上記複数の柱部は、第1環状部350の周方向に互いに間隔をおいて存在している。
上記第1環状部350の内周面は、内輪302の軌道溝312の軸方向の一方の側の第1肩部の外周面341に摺動する一方、第2環状部360の内周面は、内輪302の軌道溝312の軸方向の他方の側の第2肩部の外周面342に摺動するようになっている。
換言すると、上記第1肩部の外周面341は、第1環状部350の内周面を案内する一方、上記第2肩部の外周面342は、第2環状部360の内周面を案内するようになっている。
上記第1肩部の外周面341は、その外周面341に対して旋削工具を外周面341の周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化されている。また、上記第2肩部の外周面342は、その外周面342に対して旋削工具を外周面342の周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化されている。
第3実施形態では、このようにして、第1環状部350および第2環状部360の摩耗を抑制すると共に、保持器304の径方向の振れを抑制するようにしている。
尚、上記第3実施形態の玉軸受では、保持器として、二つの環状部と、その二つの環状部の間を連結する柱部を有する保持器304を使用した。しかしながら、この発明では、保持器として、環状部を一つのみしか有さない所謂冠形の保持器を採用しても良く、この場合において、その一つの環状部に径方向に対向する内輪の外周面に、その外周面に対して旋削工具を外周面の周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施しても良い。
尚、上記第1乃至第3実施形態の転がり軸受では、回転体である保持器8,9,やガイドリング120は、内輪3,103,302の外周面に摺動していた。しかしながら、この発明の転がり軸受では、回転体は、次に示す第4実施形態のように、外輪の内周面に摺動しても良い。
図4は、本発明の転がり軸受の第4実施形態の円筒ころ軸受の軸方向の断面図である。
この円筒ころ軸受は、外輪401、内輪402、転動体の一例としての複数の円筒ころ403および回転体の一例としての保持器404を備える。
上記外輪401は、円筒軌道面411を有し、内輪402は、円筒軌道面412を有している。上記複数の円筒ころ403は、外輪401の円筒軌道面411と、内輪402の円筒軌道面412との間に、保持器404によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記保持器404は、第1環状部450と、第2環状部460と、複数の柱部(図示せず)とを有し、柱部は、第1環状部450と、第2環状部460とを連結している。上記複数の柱部は、第1環状部450の周方向に互いに間隔をおいて存在している。
上記第1環状部450の外周面は、外輪401の円筒軌道面411の軸方向の一方の側の第1肩部の内周面441に摺動する一方、第2環状部460の外周面は、外輪401の円筒軌道面411の軸方向の他方の側の第2肩部の外周面442に摺動するようになっている。
換言すると、上記第1肩部の内周面441は、第1環状部450の外周面を案内する一方、上記第2肩部の内周面442は、第2環状部460の外周面を案内するようになっている。
上記第1肩部の内周面441は、その内周面441に対して旋削工具を内周面441の周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化されている。また、上記第2肩部の内周面442は、その内周面442に対して旋削工具を内周面442の周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化されている。
第3実施形態では、このようにして、第1環状部450および第2環状部460の摩耗を抑制すると共に、保持器404の径方向の振れを抑制するようにしている。
上記第4実施形態では、単列の円筒ころ軸受において、保持器の環状部を案内する外輪の内周面に、旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施した。しかしながら、この発明では、単列または複列の円筒ころ軸受において、回転体(保持器、ガイドリング等)が摺動する軌道輪(外輪および内輪のうちの少なくとも一方)の周面(外周面および内周面のうちの少なくとも一方)に、その周面に旋削工具をその周面の周方向に相対移動させて、旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施しても良い。また、単列または複列の玉軸受において、回転体(保持器、ガイドリング等)が摺動する軌道輪(外輪および内輪のうちの少なくとも一方)の周面(外周面および内周面のうちの少なくとも一方)に、その周面に旋削工具をその周面の周方向に相対移動させて、旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施しても良い。また、単列または複列の円錐ころ軸受において、回転体(保持器、ガイドリング等)が摺動する軌道輪(外輪および内輪のうちの少なくとも一方)の周面(外周面および内周面のうちの少なくとも一方)に、その周面に旋削工具をその周面の周方向に相対移動させて、旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施しても良い。
尚、上記第1乃至第4実施形態では、回転体が摺動する軌道輪の周面に、旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施した。しかしながら、この発明では、回転体が摺動する軌道輪の周面に加えて、軌道輪の軌道面以外の箇所の一部または全部に旋削加工により形成された凹部を残すよう回転体摺動面の研磨あるいはラップ加工により平滑化を施しても良いことは、言うまでもない。
本発明の転がり軸受の第1実施形態の自動調心ころ軸受の軸方向の断面図である。 本発明の転がり軸受の第2実施形態の自動調心ころ軸受の軸方向の断面図である。 本発明の転がり軸受の第3実施形態の玉軸受の軸方向の断面図である。 本発明の転がり軸受の第4実施形態の円筒ころ軸受の軸方向の断面図である。
1 第1外輪
2 第2外輪
3,103,302,402 内輪
5 第1球面ころ
6 第2球面ころ
8 第1保持器
9 第2保持器
20 大鍔部
30 大鍔部の外周面
120 ガイドリング
301,401 外輪
303 玉
304,404 保持器
403 円筒ころ
441 第1肩部の内周面
442 第2肩部の内周面

Claims (3)

  1. 内周面に第1内周軌道面を有する外輪と、
    外周面に第1外周軌道面を有する内輪と、
    上記内輪の上記第1外周軌道面と、上記外輪の上記第1内周軌道面との間に配置された第1転動体と、
    上記外周面に上記外周面の周方向に摺動する回転体と
    を備え、
    上記回転体が摺動する上記外周面の部分は、その部分に対して旋削工具を上記周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された複数の凹部を残すよう平滑化され
    上記各凹部が、上記回転体の摺動方向に延在し、
    隣り合う二つの上記凹部の間の丘部の頂部が平滑化されていることを特徴とする転がり軸受。
  2. 内周面に軌道面を有する外輪と、
    外周面に軌道面を有する内輪と、
    上記内輪の上記軌道面と、上記外輪の上記軌道面との間に配置された転動体と、
    上記内周面に上記内周面の周方向に摺動する回転体と
    を備え、
    上記回転体が摺動する上記内周面の部分は、その部分に対して旋削工具を上記周方向に相対回転させることにより旋削加工し、その旋削加工により形成された複数の凹部を残すよう平滑化され
    上記各凹部が、上記回転体の摺動方向に延在し、
    隣り合う二つの上記凹部の間の丘部の頂部が平滑化されていることを特徴とする転がり軸受。
  3. 請求項1に記載の転がり軸受において、
    上記外輪は、上記内周面に第2内周軌道面を有すると共に、上記内輪は、上記外周面に第2外周軌道面を有し、
    上記内輪の上記第2外周軌道面と、上記外輪の上記第2内周軌道面との間に配置された第2転動体を備え、
    上記第1転動体および上記第2転動体の夫々は、凸面ころであり、
    上記内輪の上記第1外周軌道面と上記内輪の上記第2外周軌道面との間における上記内輪の外周側には、大鍔部が存在し、
    上記回転体は、保持器であり、
    上記回転体は、上記大鍔部の外周面を摺動するようになっており、
    上記大鍔部の外周面は、ワークである環状部材を回転させて、刃部を軸方向に移動させて、上記環状部材における上記大鍔部の外周面に相当する面を旋削加工することによって形成されていることを特徴とする転がり軸受。
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