JP5210599B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク供給経路内の気泡を除去する画像記録装置に関するものである。
従来のインクジェット方式の画像記録装置として、例えば記録紙やOHP用紙等の記録媒体を記録媒体搬送手段により搬送し、記録ヘッドに設けられた複数のノズルからインクを吐出することで、高速、且つ高画質の画像を形成することが公知である。このような画像形成装置では、記録ヘッドにインクを供給するインク供給径路に於いて、一部に気泡が停滞していると、インクの吐出不良や、インク吐出方向が曲がり、画像品質の低下を招く。
このような問題を解決する方法として、下記特許文献1が開示されている。この特許文献1の液滴吐出装置は、記録ヘッドと、記録ヘッドに供給するインクを貯留するリザーバタンクと、記録ヘッドとリザーバタンクとを連通する第1インク流路及び第2インク流路とを備え、第1インク流路にポンプを設けることで記録ヘッドとリザーバタンク間でインクを循環させることができる構成となっている。更に、第1インク流路には、ポンプを挟んで循環方向上流側と循環方向下流側とをバイパスする開放弁を有するバイパス流路が形成されている。
このように構成された液滴吐出装置の気泡除去方法は、ポンプの駆動のオン/オフと開閉弁の開閉を制御することで、インク流路内の気泡除去を行っている。
特開2007−69419公報
しかしながら、上記特許文献1では、インク供給経路内の気泡を除去するためには、バイパス流路を形成する必要がある。そのため、インク供給経路が煩雑化するばかりでなく、バイパス流路には開閉弁を設けなければならないので、コスト面に於いても不利であった。
したがって本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成でインク供給経路内の気泡を除去することのできる画像記録装置及びそのメンテナンス方法を提供することである。
すなわち、本発明の画像記録装置は、ノズルからインクを吐出して記録媒体上に画像記録を行う記録ヘッドを有する画像記録部と、前記記録ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面より重力方向上方に配置され、前記記録ヘッドに供給するための前記インクを貯留する上部タンクと、前記上部タンクに設けられ、前記上部タンク内を大気と連通、又は遮断するための第1の弁と、前記記録ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面より重力方向下方に配置され、前記記録ヘッドで吐出されなかった前記インクを貯留する下部タンクと、前記下部タンクに設けられ、前記下部タンク内を大気と連通、又は遮断するための第2の弁と、前記下部タンクに設けられ、前記下部タンク内の圧力を調整する圧力調整部と、前記下部タンクに貯留された前記インクを前記上部タンクに送るポンプと、によって前記インクを前記上部タンクから前記画像記録部、前記下部タンクの順に流し、再び前記上部タンクに戻すインク循環系を構成し、前記インク循環系内で前記インクを循環させるモードは、前記画像記録部によって画像記録を行うために、前記第1の弁を開放し、且つ前記第2の弁を閉じた状態を保つと共に、前記記録ヘッドの前記ノズルにかかる圧力が前記インクを吐出可能な圧力となるように前記圧力調整部によって前記下部タンク内の圧力を一定の負圧に保つ第1の循環モードと、前記インク循環系内に停滞する気泡を除去するために、前記第1の循環モード状態で、少なくとも前記第1の弁を開閉する開閉動作、又は前記第2の弁を開閉する開閉動作、又は前記圧力調整部によって前記下部タンク内の圧力を可変させる可変動作のいずれか1つの動作を行う第2の循環モードと、を有する。
本発明によれば、簡素な構成でインク供給経路内の気泡を除去することのできる画像記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
先ず、図1乃至図10を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
尚、以下の説明に於いて、図中、記録媒体の搬送方向をX軸方向または副走査方向とし、この搬送方向と直交する方向をY軸方向または主走査方向或いは記録媒体の幅方向としている。また、X軸及びY軸方向に直交する方向をZ軸方向または上下方向とする。
図1は、本発明の第1の実施形態に於ける画像記録装置の概略断面図である。
図1に於いて、画像記録装置10は、給紙部11、用紙搬送部12、画像形成部13、排紙部14、メンテナンスユニット15、インクボトルユニット16、上部タンク17、下部タンク18、循環ポンプ19、廃液ボトル20及び制御部21で構成されている。尚、本画像記録装置10は、画像形成部13、上部タンク17、下部タンク18、循環ポンプ19及び、それぞれを接続するインク循環経路によりインクを循環させるインク循環系を形成している。
先ず、記録媒体の搬送及び画像記録について説明する。
給紙部11は、給紙台25と、ピックアップローラ26とから構成されている。
給紙台11には、記録媒体としての例えばカットシートが積載されている。ピックアップローラ26は、給紙台11に積載された記録媒体を1枚ずつピックアップし、用紙搬送部12へと搬送する。
用紙搬送部12は、レジストローラ29と、ローラ30と、搬送ベルト31と、プラテン32と、吸引ファン33と、から構成されている。
レジストローラ29は、ピックアップローラ26により搬送された記録媒体の搬送姿勢を矯正すると共に、タイミングを調整して搬送ベルト31へと記録媒体を搬送する。搬送ベルト31は、無端で帯状に形成されているもので、且つ、多数の孔が設けられている。この搬送ベルト31は、例えば3つのローラ30によってテンションが掛けられた状態で保持されている。尚、ローラ30の少なくとも1つには、後述する搬送モータ80が接続されており、該搬送モータ80を駆動させることにより搬送ベルト31は移動する。
また、搬送ベルト31の下方には、プラテン32と吸引ファン33が設けられている。プラテン32は、少なくとも画像形成部13と対向する領域が平面となるように加工されており、且つ、多数の孔が形成されている。吸引ファン33は、搬送ベルト31の多数の孔からプラテン32の多数の孔を通して、エアーを吸引する。これにより、レジストローラ29から搬送された記録媒体は、搬送ベルト31上に吸着され、所定の搬送速度で下流側へと搬送される。
画像形成部13は、用紙搬送部12に対向して設けられている。この画像形成部13は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するヘッドユニット35、36、37、38(以下、ヘッドユニット35をK色ヘッドユニット35、ヘッドユニット36をC色ヘッドユニット36、ヘッドユニット37をM色ヘッドユニット37、ヘッドユニット38をY色ヘッドユニット38と記す)と、各色のインクを各ヘッドユニット35〜38へ分配する分配タンク40、41、42、43(以下、分配タンク40をK色分配タンク40、分配タンク41をC色分配タンク41、分配タンク42をM色分配タンク42、分配タンク43をY色分配タンク43と記す)と、各ヘッドユニット35、36、37、38から吐出されなかったインクを回収する回収タンク76、77、78、79(以下、回収タンク76をK色回収タンク76、回収タンク77をC色回収タンク77、回収タンク78をM色回収タンク78、回収タンク79をY色回収タンク79と記す)と、少なくとも各ヘッドユニット35〜38を保持するヘッドユニット保持部材44と、から構成されている。
各ヘッドユニット35、36、37、38は、搬送方向と直交する方向に記録媒体の幅以上となるように、ヘッドユニット保持部材44によって保持されている。本実施形態では、各ヘッドユニット35、36、37、38は、6個の短尺な記録ヘッドを千鳥状に配置することで記録媒体の幅以上となるように構成されている。
図2は、短尺な記録ヘッドの構成を示すもので、(a)は外観斜視図、(b)はノズル面を示した斜視図、(c)は断面図である。尚、図2は、K色ヘッドユニット35の1つの短尺な記録ヘッドのみ示しているが、他の短尺な記録ヘッド及び他のヘッドユニット36、37、38に於いても同様の構成であるので、K色ヘッドユニット35を参照するものとして、説明は省略する。
短尺ヘッドは、ノズル45が形成されたノズルプレート46と、該ノズルプレート46を保護するためのマスクプレート47とを具備している。図2(c)に示されるように、この短尺な記録ヘッドのノズル45近傍の構造は、チャネル49、圧電素子50、ノズルプレート46で構成されている。圧電素子50を通電することにより、チャネル49の内容積が変動し、該チャネル49内のインク51がノズル45から吐出される。
各分配タンク40、41、42、43は、各ヘッドユニット35、36、37、38へ所定色のインクを供給するために設けられている。つまり、本実施形態では、各分配タンク40、41、42、43は、6個の短尺な記録ヘッドに所定色のインクを分配している。
回収タンク76、77、78、79は、各ヘッドユニット35、36、37、38から吐出されなかったインクを回収するために設けられている。つまり、本実施形態では、回収タンク76、77、78、79は、6個の短尺な記録ヘッドから吐出されなかったインクを各色毎に一箇所にまとめて回収している。
このように構成された画像形成部13では、K色ヘッドユニット35、C色ヘッドユニット36、M色ヘッドユニット37、Y色ヘッドユニット38の下に記録媒体が搬送されると、各短尺な記録ヘッドからインクが吐出され、記録媒体上に画像形成が行われている。
画像形成部13によって画像形成された記録媒体は、排紙部14の排紙ローラ53によって排紙台54へと排出される。
次に、各ヘッドユニットのメンテナンスについて説明する。
メンテナンスユニット15は、K色ヘッドユニット35、C色ヘッドユニット36、M色ヘッドユニット37、Y色ヘッドユニット38のそれぞれに対応した公知の吸引部及びワイプブレードと、吸引部に負圧を発生させるための図示されないチューブを介して接続されている負圧源56とを有し、メンテナンスを行っている。
画像形成時は、図1に示されるように、メンテナンスユニット15は各ヘッドユニット間に退避している。一方、メンテナンス時は、図3に示されるように、図示されない移動機構によって、用紙搬送部12が下降する共にメンテナンスユニット15も下降される。そして、メンテナンスユニット15が各ヘッドユニットと対向するメンテナンス位置まで移動される。その後、用紙搬送部12及びメンテナンスユニット15が再びZ軸方向に上昇され、メンテナンスが行われる。メンテナンスの際に出た余剰インクは、負圧源56によって廃液ボトル20へと回収される。
次に、画像形成部へのインク供給について説明する。
画像形成部13ヘインクを供給するための構成は、インクボトルユニット16と、下部タンク18と、上部タンク17と、循環ポンプ19と、から構成されている。
インクボトルユニット16は、各色毎にKインクボトル60、Cインクボトル61、Mインクボトル62、Yインクボトル63を備えている。各インクボトル60、61、62、63は、図示されないチューブを介して、下部タンク18へと接続される。下部タンク18は、インクボトルユニット16から供給されるインクを貯留するK下部タンク65、C下部タンク66、M下部タンク67、Y下部タンク68を備えている。この下部タンク18には、それぞれの下部タンク65〜68内の圧力を調整し、各ヘッドユニット35〜38に適正なメニスカスを形成させるための負圧調整部70が接続されている。この各下部タンク65〜68内のインクは、循環ポンプ19によって、図示されないチューブを介して上部タンク17へと供給される。
上部タンク17は、下部タンク18から供給されるインクを貯留するK上部タンク71、C上部タンク72、M上部タンク73、Y上部タンク74を備えている。各上部タンク71〜74内のインクは、図示されないチューブを介して各分配タンク40〜43に供給され、各分配タンク40〜43から各ヘッドユニット35〜38へとインクが供給される。各ヘッドユニット35〜38で吐出されなかったインクは、一時的に回収タンク76〜79で回収され、該回収タンク76〜79から各下部タンク65〜68へと戻る。
次に、このように構成された画像記録装置の制御系の構成について、図4のブロック構成図を参照して説明する。
制御部21には、少なくとも循環ポンプ19、吸引ファン33、搬送モータ80、画像データ受信部83、移動モータ89、負圧源56としての吸引ポンプ90が接続されると共に、ヘッドドライバ81を介してヘッド82が、また、タイマ85を介して電磁弁86及び圧力ベローズ87が接続されている。なお、制御部21は、本画像記録装置10の全体の制御動作を司るものであり、給紙部11、用紙搬送部12、画像形成部13、排紙部14、メンテナンスユニット15、上部タンク17、下部タンク18、循環ポンプ19をそれぞれ制御すると共に、後述するインク循環経路内の気泡を除去するための制御を行っている。
循環ポンプ19は詳細を後述するがインク循環系の一部を構成するもので、下部タンク18より上部タンク17に所定のインクを供給するために設けられている。また、吸引ファン33は、搬送ベルト31に記録媒体を吸着するための設けられたものであり、搬送モータ80は上記搬送ベルト31を所定方向に移動させるためにローラ30の少なくとも1つに接続された駆動手段である。
ヘッド82は、上述した各色のヘッドユニット35〜38の短尺な記録ヘッドに対応するもので、ヘッドドライバ81を介して、制御部21により画像データ受信部83から送られてきた波形でデータに基づいて、所定の電圧やパルス幅、波形が印加される。
タイマ85は、詳細を後述するが電磁弁86の開閉タイミングや圧力ベローズ87の動作タイミングを計測する。
また、移動モータ89は、上述したメンテナンスユニット15及び用紙搬送部12を移動させるためのモータである。更に、吸引ポンプ90は、ノズル面に残留する余剰インクを吸引するためのポンプである。
次に、本第1の実施形態のインク経路について詳細に説明する。
図5は、Kインクのインク経路を示した模式図である。本実施形態では、K下部タンク65とK色ヘッドユニット35との間でインクを循環させる循環経路が形成されている。
尚、他のインクについても同様なインク経路を構成しているので、Kインクを参照するものとしてここでの説明は省略する。
図5に於いて、Kインクボトル60は、フィルタ93を介して常に大気開放されている。このKインクボトル60は、インク供給弁としての電磁弁86aを有するチューブを介してK下部タンク65と接続されている。そして、電磁弁86aを必要に応じて開閉することによりKインクボトル60内のKインクをK下部タンク65に供給する。
循環経路は、K下部タンク65内のインクをK色ヘッドユニットに供給するためにK上部タンク71及びK分配タンク40を介してK下部タンク65とK上部タンク71を接続する第1のインク経路105と、該K色ヘッドユニット35で吐出されなかったKインクをK下部タンク65に戻すためにK色ヘッドユニット35とK下部タンク65とを接続する第2のインク経路102と、によって構成されている。この第1のインク経路105は、K上部タンク71とK下部タンク65とを接続する第3のインク経路103と、K分配タンク40を介してK上部タンク71とK色ヘッドユニット35とを接続する第4のインク経路104から構成されている。
上記循環経路の詳細について説明する。K下部タンク65内のKインクは、循環ポンプ19が接続された第3のインク経路103によってK上部タンク71へと供給される。ここで、K下部タンク65は、K色ヘッドユニット35のノズル面より重力方向下方となるように配置されている。これは、インク循環をしていない状態では電磁弁86bは閉状態にし、電磁弁86cは開状態にするが、この時にK色ヘッドユニット35のノズル45にかかる圧力を微負圧に保持するためである。このように配置することで、インク循環をしていない状態でも、ノズル45からKインクが垂れ落ちることはない。
また、K下部タンク65には、チューブを介して負圧調整部70が接続されている。この負圧調整部70は、圧カベローズ87と、錘96と、支持体97と、気室98と、該気室98内を大気開放可能にするための電磁弁86cと、を有して構成されている。
圧カベローズ87は蛇腹状の弾性を有する伸縮部材で構成されており、該圧力ベローズ87は支持体97によって錘96を図示矢印A方向に移動(上下動)させることで伸縮する。この負圧調整部70は、電磁弁86cを閉じた状態で圧カベローズ87を支持体97によって伸縮させることで、気室98内の圧力(負圧)を調整している。つまり、負圧調整部70は、チューブを介してK下部タンク65と連通しているため、K下部タンク65内の圧力(負圧)を調整している。
循環ポンプ19によってK下部タンク65内のKインクが供給されたK上部タンク71には、K上部タンク71内のKインク量を監視する液面センサ100と、K上部タンク71を大気開放可能にするための電磁弁86bが設けられている。このK上部タンク71は、K色ヘッドユニット35のノズル面より重力方向上方となるように配置されている。このため、K上部タンク71内のKインクは、第4のインク経路104を介して、自重(自然落下)及びK下部タンク65の負圧により、K色分配タンク40へと流れ落ちる。そして、K色分配タンク40からK色ヘッドユニット35の各短尺な記録ヘッドヘとKインクが供給される。また、Kヘッドユニット35から吐出されなかったKインクは、K色回収タンク76及び第2のインク経路102を介して、K下部タンク65へと流れ落ちる。
このように、本実施形態では、K下部タンク65→K上部タンク71→K色分配タンク40→K色ヘッドユニット35→K色回収タンク76→K下部タンク65へと、Kインクが循環するようにインク循環系が構成されている。
次に、このように構成されたインク循環系のインク循環方法について図6のフローチャートを参照して説明する。
本シーケンスが開始されると、先ず、ステップS1にて循環ポンプ19がオン(ON)され、駆動される。次いで、ステップS2にて電磁弁86bが開状態にされ、続くステップS3にて電磁弁86cが閉状態にされる。更に、ステップS4では、支持体97が下方に移動されることで、圧カベローズ87が引き伸ばされ、気室98を介してK下部タンク65内が負圧にされる。この状態を圧力ベローズONとする。この時、K色ヘッドユニット35のノズル45付近の圧力は、K上部タンク71からの正圧とK下部タンク65の負圧の合成圧力となるが、ノズル45近傍の圧力が微負圧となるように調整されている。つまり、K上部タンク71による正圧の絶対値よりK下部タンク65の負圧の絶対値が大きくなるように調整されている。本実施形態では、ノズル45近傍の圧力が−0.5〜−2.5kPaになるように設定されている。尚、上記圧力範囲であればインクの吐出は可能であるが、−1.5kPaに設定されることが望ましい。
また、圧カベローズ87は、錘96によってK下部タンク65内の圧力が一定に保持されている。尚、ノズル45近傍の圧力を安定させるために、本実施形態では循環ポンプ19に脈動の少ないギヤードポンプが採用されている。これにより、インクはノズル45から垂れ落ちることなく図示矢印B方向、C方向に流れ、ステップS5に於けるインク循環が行われる。 画像形成によってK色ヘッドユニット35からインクが吐出されてインク循環経路内のインクが消費されると、K上部タンク71の液面センサ100がオフ(OFF)になる。この時は、液面センサ100がオン(ON)になるまで、電磁弁86aが開状態にされてKインクボトル60からインク循環経路内にインクが補給される。このようにして、画像形成時においては、常にインク循環経路内に所定量のインクが充填されているようにする。
インク循環を停止する場合は、ステップS6にて循環ポンプ19が停止される。次に、ステップS7にて電磁弁86bが閉状態にされ、更にステップS8にて電磁弁86cが開状態にされる。その後、ステップS9にて支持体97を上方に移動させることで、圧力ベローズ87が押し上げられる。この状態を圧力ベローズOFFとする。そして、本シーケンスを抜けて待機状態に移行する。
次に、各ヘッドユニットのメンテナンスの動作について詳細に説明する。
各ヘッドユニットでは、所定時間経過後、または所定枚数の画像形成が行われた際に、以下の方法でメンテナンスが行われている。本実施形態では、各ヘッドユニットのメンテナンスは、加圧パージ方式が採用されている。
具体的には、非循環状態に於いて、つまり電磁弁86bが閉状態、電磁弁86cが開状態時に於いて、圧カベローズ87が引き伸ばされる。そして、電磁弁86cが閉状態にされたところで、圧カベローズ87が支持体97によって押し上げられる。これにより、K下部タンク65内、第2のインク経路102内が正圧にされて、K色ヘッドユニット35からインクが押し出される。押し出されたインクは、メンテナンスユニット15によって回収され、廃液ボトル20へと流される。つまり、押し出されたインクは、ワイプブレードでノズル面が払拭されると共に、負圧源56としての吸引ポンプ90と連通する吸引部によりノズル面に残留する余剰インクが吸引される。吸引された余剰インクは、図示されないチューブを介して廃液ボトル20へと回収される。
ここで、上記のようなインク循環系によりインクが循環される際、インク循環経路(第1、第2、第3のインク循環経路)の一部に気泡が停滞する場合がある。このような場合に於いては、以下の方法でインク循環経路内の気泡除去が行われる。この気泡除去方法では、前述した各ヘッドユニットのメンテナンス方法と異なり、インクを押し出さずに行う。
図7は、こうしたインクを押し出さずに気泡除去する循環メンテナンスの動作を説明するためのフローチャートである。
本シーケンスが開始されると、先ず、非循環状態の場合は循環状態に移行する。具体的には、上記ステップS1〜ステップS4と同様な動作を行い、ステップS11にて循環ポンプ19がオン(ON)にされる。次に、ステップS12にて電磁弁86bが開状態にされ、更にステップS13にて電磁弁86cが閉状態にされる。
次いで、ステップS14にて、圧カベローズ87をONにして、K下部タンク65内に負圧を発生させてインクを循環させる。この状態でノズル45付近の圧力は、−1.5kPa程度に調整されている。なお、循環状態から気泡除去を行なう場合においては、上記ステップS11〜ステップS14を省略し、下記に示すステップから開始される。
次に、ステップS15にて、電磁弁86bを閉状態にし、タイマ85により所望の時間保持された後、ステップS16に移行して、再度電磁弁86bを開状態にする。そして、ステップS17に於いて、電磁弁86bの開閉動作が所望の回数実施されたか否かが判定され、その回数に到達するまで前記ステップS15〜S17の処理動作が繰り返される。 図8は、電磁弁86bの開閉時間のタイミングチャートを示した図である。本実施形態では、図8に示すように電磁弁86bの開時間T1及び閉時間T2を、それぞれ0.2秒間とする。インク循環時に電磁弁86bが閉状態とされると、循環ポンプ19の圧力がK上部タンク71、K色分配タンク40を介してK色ヘッドユニット35へ印加され、ノズル45近傍にかかる正圧が大きくなる。このため、電磁弁86bの開閉動作を繰り返すことによりインク循環系内において圧力変動を生じさせることができる。これにより、インク循環経路の一部に停滞した気泡を除去することができる。このように、電磁弁86bの開閉動作によりインク循環系内において圧力変動を生じさせることができため、電磁弁86bはインク循環系内の圧力を調整する圧力調整機構としても機能する。
なお、この時、ノズル45からインクが垂れ落ちないように電磁弁86bの開閉動作を制御する。本実施形態では、通常の循環時は、K上部タンク71の正圧とK下部タンク65の負圧の合成圧力を−1.5kPaとしているため、電磁弁86bの開閉動作を繰り返す際、ノズル45近傍にかかる合成圧力が大気圧と同等、または大気圧と負圧−1.5kPaとの間の圧力になるように開閉動作が制御されている。
前記ステップS17にて、電磁弁86bの開閉動作が所望の回数実施されたならば、ステップS18に移行して、循環ポンプ19がオフ(OFF)にされる。次いで、ステップS19にて電磁弁86bが閉状態にされ、更にステップS20にて電磁弁86cが開状態にされる。その後、ステップS21にて圧カベローズ87がオフ(OFF)にされると、非循環状態とされて本シーケンスが終了する。循環状態を維持させる場合においては、上記ステップS18〜ステップS21を省略して、画像形成に移行してもよい。なお、電磁弁86bを所定の回数だけ開閉することにより、ノズル近傍の圧力が所望の圧力でなくなった場合は、負圧調整部70によってノズル近傍の圧力を再調整する。 尚、前記インク循環経路内の気泡除去を行っている際に、以下の方法をとってもよい。
図9及び図10は、ヘッドの駆動波形を表したタイミングチャートである。
図9は、インクを吐出するための吐出駆動波形を示したものである。T3は、ノズル45からインク51を1ドロップだけ吐出させるのに有する時間である。先ず、ドライブ電圧V1を印加してドライブ時間T4の間保持する。次に、リリース電圧V2を印加してリリース時間T6の間保持する。その後、電圧を0Vにして休止時間T5の間保持する。すると、前記リリース電圧V2を印加した時にインクがノズル45から吐出される。
図10は、インクを吐出しない非吐出駆動波形を示したものである。T7は、上記T3と同じ時間である。先ず、ドライブ電圧V3を印加してドライブ時間T8の間保持する。次に、リリース電圧V4を印加してリリース時間T10の間保持する。その後、電圧を0Vにして休止時間T9の間保持する。このドライブ時間T8及びリリース時間T10を上記吐出駆動波形のドライブ時間T4及びリリース時間T6の1/4以下とすることでヘッド内の波動タイミングをずらし、ノズル45からインクを吐出しないようにしている。
このような駆動波形とすることで、インクが吐出しない結果を実験から得ている。また、電圧印加時間を短くしているので、吐出駆動波形と同じ電圧、或いは更に高い電圧を印加してもノズルからのインクを非吐出とし、インクミストを発生させないことができる。ヘッドの耐電庄やドライブ回路の能力に応じて印字時の吐出駆動電圧より高い非吐出駆動電圧を設定し、非吐出となる電圧印加時間を設定すれば良い。
このような非吐出駆動波形を、電磁弁86bが開閉している時に適用することで、ノズル45近傍の気泡を効率よく除去することが可能となる。また、気泡ばかりでなく、ノズル45の近傍で蒸発等により増粘したインクを正常なインクに確実に置換することも可能である。
以上のように、第1の実施形態によれば、インク循環させながら上部タンクに具備されている大気開放弁である電磁弁86bを開閉することにより、循環経路中に大気圧と同等、又は大気圧よりも低い圧力の範囲で脈動を与える。これにより、循環経路中の一部に停滞していた気泡を除去することができる。これにより、インクの吐出不良やインク吐出方向の曲がりなどを防止することができ、信頼性の高い画像記録装置を提供することができる。
また、電磁弁86bは、インク循環経路においてインクを循環させている際に、大気開放することで下部タンク18からの負圧とによりノズル近傍の圧力を常に所望の圧力に維持させることができると共に、開閉動作を行うことでインク循環経路内に脈動を与えることができるためインク循環経路を簡素化でき、且つ安価に設計することができる。
さらに、電磁弁86bの開閉動作中にヘッドに非吐出駆動波形を印加することで、ノズル45近傍の気泡をさらに効率よく除去することが出来ると共に、ノズル45近傍の増粘したインクを正常なインクと確実に置換することができる。これによりさらに信頼性の高い画像記録装置を提供することができる。
次に、第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
図11及び図12のタイミングチャートを参照して、本発明の第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
前述した第1の実施形態では、電磁弁86bの開閉時間を一定としていたが、開閉時間を変化させることで更なる効果を得ることができる。例えば、図11のタイミングチャートに示されるように、第1の開時間T1を0.2秒とし、第2の開時間T11を0.1秒とし、これを所定回数繰り返す。また、図12のタイミングチャートに示されるように、第1の閉時間T2を0.2秒とし、第2の閉時間T12を0.1秒とし、これを所定回数繰り返す。これより、循環経路中に圧力変動(脈動)を生じさせる。なお、本変形例においても、大気圧と同等、又は大気圧よりも低い圧力の範囲で脈動を与える。このように、インク循環中に上部タンク71に設けられた電磁弁86bの開閉時間を2種類以上の組み合わせとすることで、より効果的にインク経路内に滞留する気泡を取り除くことが可能となる。
次に、第1の実施形態の第2の変形例を説明する。
前述した第1の実施形態では、圧力調整機構として電磁弁86bを開閉することで循環経路中の圧力変動を生じさせていたが、この第2の変形例では、電磁弁86bを開閉する代わりに圧力ベローズ87を上下動させることで気泡除去を行うようにしている。つまり、圧力ベローズ87を押し上げる(縮める)とヘッドの圧力が大気圧側ヘシフトするので前述した図8、図11及び図12に示したタイミングで、圧力ベローズ87を伸縮させてもよい。なお、本変形例においても同様に大気圧と同等、又は大気圧よりも低い圧力の範囲で圧力変動を与える。このようにしても、前述した第1の実施形態と同等な効果を得ることができる。
次に、第1の実施形態の第3の変形例を説明する。
前述した第1の実施形態では、圧力調整機構として電磁弁86bを開閉することで循環経路中の圧力変動を生じさせていたが、この第3の変形例では、電磁弁86bを開閉する代わりに大気開放弁としての電磁弁86cを開閉させることで気泡除去を行うようにしている。つまり、電磁弁86cを開状態にするとヘッドの圧力が大気圧側ヘシフトするので前述した図8、図11及び図12に示したタイミングで、電磁弁86cの開閉を行なう。なお、本変形例においても同様に大気圧と同等、又は大気圧よりも低い圧力の範囲で圧力変動を与える。このようにしても、前述した第1の実施形態と同等な効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態は画像形成時にインク循環させるタイプの画像記録装置について説明したが、この第2の実施形態は画像形成時にインク循環を行わないタイプの画像記録装置の例である。
尚、この第2の実施形態に於いて、図1乃至図10に示される第1の実施形態と同一の部分には同一の参照番号を付して、異なる部分の構成及び動作についてのみ説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に於けるKインクのインク経路を示した模式図である。
尚、他のインクについても同様なインク経路を構成しているので、Kインクを参照するものとしてここでの説明は省略する。
図13に於いて、この画像記録装置は、図5に示される第1の実施形態の画像記録装置の電磁弁86bを有したK上部タンク71、電磁弁86cを有したK下部タンク65及び負圧調整部70に替えて、K色ヘッドユニット35のノズル面より重力方向下方に配置された大気開放弁としての電磁弁111を有したサブタンク110を備えている。また、少なくともインク経路の一部に滞留する気泡を除去するためにK色ヘッドユニット35とサブタンク110とを接続する第1のインク経路105を備えている。なお、本実施形態においても、K色ヘッドユニットは、使用される記録媒体の搬送方向と直交する方向に6個の短尺な記録ヘッドを千鳥状に配置することで記録媒体の幅以上となるように構成されている。
このような構成に於いて、印刷時や待機時は、サブタンク110の電磁弁111が開状態にされ、K色ヘッドユニット35とサブタンク110との負圧(水頭圧)によってノズル45近傍の圧力が保持されている。尚、本実施形態においては、負圧調整部70を設けていないが、負圧調整部70を設け、ノズル45近傍の圧力を調整してもよい。 また、インク経路の気泡除去時は、サブタンク110内のKインクが循環ポンプ19、第1のインク経路105、K色回収タンク76、K色ヘッドユニット35、K色分配タンク40、第2のインク経路102を経由してサブタンク110に戻るインク循環系を構成している。
インク経路の気泡除去を行なう際は、まず電磁弁111を閉じる。そして、循環ポンプ19を駆動させ、Kインクの循環を開始する。この状態で、電磁弁111の開閉動作を繰り返すことで、インク循環系内に圧力変動が発生させる。この圧力変動は、大気圧と所定の負圧との間の範囲内で与えられる。このように、電磁弁111は、K色ヘッドユニット35のノズル45に対して適正なメニスカスを形成させるだけでなく、電磁弁111の開閉動作によりインク循環系内において圧力変動を生じさせることができ、インク循環系内の圧力を調整する圧力調整機構としても機能する。したがって、前述した第1の実施形態と同様に、インク経路内に滞留する気泡の除去ができる。また、前述した第1の実施形態と同様に、本実施形態においても非吐出駆動波形を電磁弁111の開閉動作を行っている最中に適用することで、ノズル45近傍の気泡をさらに効率よく除去することが出来ると共に、ノズル45近傍の増粘したインクを正常なインクと確実に置換することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明では、ヘッドをヘッド保持部材に固定したラインヘッド型の画像記録装置について説明してきたが、これ限らず、ヘッドを主走査方向に移動させながら画像形成を行なうシリアル型の画像記録装置であっても適用できる。また、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に於ける画像記録装置の概略断面図である。 短尺な記録ヘッドの構成を示すもので、(a)は外観斜視図、(b)はノズル面を示した斜視図、(c)は断面図である。 本発明の第1の実施形態に於ける画像記録装置のメンテナンス時の概略断面図である。 図1の構成の画像記録装置の制御系の構成について示したブロック構成図である。 Kインクのインク経路を示した模式図である。 第1の実施形態に於いてインク循環する場合の循環メンテナンスの動作について説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に於いてインクを押し出さずに気泡除去する循環メンテナンスの動作を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に於ける電磁弁の開閉時間について説明するためのタイミングチャートである。 インクを吐出するための吐出駆動波形を示したタイミングチャートである。 インクを吐出しない非吐出駆動波形を示したタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例で電磁弁の開閉時間について説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態の第1の変形例で電磁弁の開閉時間について説明するための別のタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態に於けるKインクの循環経路を示した模式図である。
符号の説明
10…画像記録装置、11…給紙部、12…用紙搬送部、13…画像形成部、14…排紙部、15…メンテナンスユニット、16…インクボトルユニット、17…上部タンク、18…下部タンク、19…循環ポンプ、20…廃液ボトル、21…制御部、26…ピックアップローラ、29…レジストローラ、30…ローラ、31…搬送ベルト、32…プラテン、33…吸引ファン、35…ヘッドユニット(K色ヘッドユニット)36…ヘッドユニット(C色ヘッドユニット)、37…ヘッドユニット(M色ヘッドユニット)、38…ヘッドユニット(Y色ヘッドユニット)、40…分配タンク(K色分配タンク)、41…分配タンク(C色分配タンク)、42…分配タンク(M色分配タンク)、43…分配タンク(Y色分配タンク)、44…ヘッド保持部材、45…ノズル、46…ノズルプレート、56…負圧源、60…Kインクボトル、61…Cインクボトル、62…Mインクボトル、63…Yインクボトル、65…K下部タンク、66…C下部タンク、67…M下部タンク、68…Y下部タンク、70…負圧調整部、71…K上部タンク、72…C上部タンク、73…M上部タンク、74…Y上部タンク、76…回収タンク(K色回収タンク)、77…回収タンク(C色回収タンク)、78…回収タンク(M色回収タンク)、79…回収タンク(Y色回収タンク)、80…搬送モータ、81…ヘッドドライバ、82…ヘッド、83…画像データ受信部、85…タイマ、86、86a、86b、86c…電磁弁、87…圧力ベローズ、89…移動モータ、90…吸引ポンプ、93…フィルタ、97…支持体、98…気室、100…液面センサ、102…第2のインク経路、103…第3のインク経路、104…第4のインク経路、105…第1のインク経路。

Claims (7)

  1. ノズルからインクを吐出して記録媒体上に画像記録を行う記録ヘッドを有する画像記録部と、
    前記記録ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面より重力方向上方に配置され、前記記録ヘッドに供給するための前記インクを貯留する上部タンクと、
    前記上部タンクに設けられ、前記上部タンク内を大気と連通、又は遮断するための第1の弁と、
    前記記録ヘッドの前記ノズルが形成されたノズル面より重力方向下方に配置され、前記記録ヘッドで吐出されなかった前記インクを貯留する下部タンクと、
    前記下部タンクに設けられ、前記下部タンク内を大気と連通、又は遮断するための第2の弁と、
    前記下部タンクに設けられ、前記下部タンク内の圧力を調整する圧力調整部と、
    前記下部タンクに貯留された前記インクを前記上部タンクに送るポンプと、によって前記インクを前記上部タンクから前記画像記録部、前記下部タンクの順に流し、再び前記上部タンクに戻すインク循環系を構成し、
    前記インク循環系内で前記インクを循環させるモードは、
    前記画像記録部によって画像記録を行うために、前記第1の弁を開放し、且つ前記第2の弁を閉じた状態を保つと共に、前記記録ヘッドの前記ノズルにかかる圧力が前記インクを吐出可能な圧力となるように前記圧力調整部によって前記下部タンク内の圧力を一定の負圧に保つ第1の循環モードと、
    前記インク循環系内に停滞する気泡を除去するために、前記第1の循環モード状態で、少なくとも前記第1の弁を開閉する開閉動作、又は前記第2の弁を開閉する開閉動作、又は前記圧力調整部によって前記下部タンク内の圧力を可変させる可変動作のいずれか1つの動作を行う第2の循環モードと、を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記第2の循環モード時において、少なくとも前記第1の弁を開閉する開閉動作、又は前記第2の弁を開閉する開閉動作、又は前記圧力調整部によって前記下部タンク内の圧力を可変させる可変動作のいずれか1つの動作を行う際、前記記録ヘッドの前記ノズルにかかる圧力は、大気圧と所定の負圧の範囲内で可変することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記所定の負圧は、前記第1の循環モード時に前記記録ヘッドの前記ノズルにかかった圧力であることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記第2の循環モード時において、前記第1の弁の開閉動作を複数回繰り返し、前記第1の弁を開状態にする時間と前記第1の弁を閉状態にする時間とを同じ時間に設定する、又は前記第1の弁を開状態にする時間と前記第1の弁を閉状態にする時間とを異なる時間に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記第2の循環モード時において、前記第2の弁の開閉動作を複数回繰り返し、前記第2の弁を開状態にする時間と前記第2の弁を閉状態にする時間とを同じ時間に設定する、又は前記第2の弁を開状態にする時間と前記第2の弁を閉状態にする時間とを異なる時間に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記圧力調整部は、前記下部タンクの空気部分と連通し、内部に空間が形成された伸縮可能な伸縮部材を有し、前記第2の循環モード時において、前記伸縮部材を複数回伸縮させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  7. 前記画像記録装置は、前記インク循環系内で前記インクを循環させない時、前記第1の弁を閉じ、前記第2の弁を開放した状態を保つ、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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