JP5209246B2 - 成形装置 - Google Patents
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Description
請求項4に記載の発明は、ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、前記貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより被成形材料の貯留室を形成し、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の被成形材料を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、前記上型ユニットの下降動作に機械的に連動して前記キャビティ内のエアを外部に排出するためのエア排出機構を設け、前記ベッドには吸気用シリンダが上向きに立設され、前記吸気用シリンダのピストンロッドは、上型ユニットの昇降動作に連動して昇降可能に前記上型ユニットに連結され、前記エア排出機構は、前記上型ユニット及びピストンロッドに、前記シリンダのロッド側シリンダ室とキャビティを連通する連通路を形成したことを要旨とする。
この発明は下型ユニットに上型ユニットが型合わせされた後、両型ユニットの下降動作に同期して機械的にキャビティ内のエアが外部に排出されるので、貯留室から被成形材料をキャビティ内へ射出する速度と、キャビティ内からエアを外部に排出する速度との同期を容易にとることができる。
図1に示すように、ベッド11の上面には複数箇所に第1昇降機構を構成する油圧シリンダ12が上向きに立設されている。各油圧シリンダ12はハウジング13、ピストン14及びピストンロッド15により構成され、各ピストンロッド15の上端部には下型ユニット16が上下方向の往復動可能に装着されている。この下型ユニット16は前記各ピストンロッド15の上端部に連結されたホルダ17と、該ホルダ17の上面17aに形成された収容凹所17bに嵌合固定された下型18とを備えている。前記下型18の上面18aには製品の成形面18bが形成されている。前記ホルダ17及び下型18の中央部に上下方向に形成された貫通孔17c,18cには円筒状の貯留室形成体19が挿入固定されている。前記ベッド11の中央部上面には押出ロッド20が立設固定され、該押出ロッド20の上端部は前記貯留室形成体19の貫通孔19aに挿入されている。この押出ロッド20の上面と前記貯留室形成体19の貫通孔19aとによって、溶湯Yの貯留室21が形成されている。
ポンプ31によってオイルタンク32から汲み上げられたオイルは、管路33を介して前記油圧シリンダ12のピストン側シリンダ室34に供給されるようになっている。前記管路33には、中立ポート35a、供給ポート35b及び排出ポート35cを有する電磁開閉弁35が接続され、該電磁開閉弁35には圧力調整弁36が接続されている。
図1は前記上型ユニット22が下型ユニット16から上方の離型位置に保持されるとともに、前記電磁開閉弁35が中立ポート35aに保持され、ピストン側シリンダ室34にオイルが供給されて下型ユニット16が上限位置に保持され、前記貯留室形成体19の内部に形成された貯留室21の容積が最大の状態を示す。この状態において、図示しない溶湯Yの注入機構により溶湯Yが前記貯留室21の内部に供給される。
一つの製品の成形動作が終了すると、図3において、上型ユニット22が図示しない第2昇降機構により上方に移動されるとともに、電磁開閉弁35の排出ポート35cが供給ポート35bに切り換えられて、油圧シリンダ12のピストン側シリンダ室34に圧油が供給され、下型ユニット16が上限位置に移動され、図1に示す離型状態となる。
(1)上記実施形態では、前記下型ユニット16を昇降動作させる油圧シリンダ12のロッド側シリンダ室42と下型18と上型24によって形成されるキャビティKとを、下型ユニット16のホルダ17に設けた第1連通路41、ロッド側シリンダ室42と第1連通路41を接続する可撓配管43及び上型ユニット22に形成された第2連通路44によって連通可能に構成した。このため、前記上型ユニット22の下降動作に同期してキャビティK内のエアを外部に排出することができ、製品の品質を向上することができる。特に、上型ユニット22の下降速度が製品の種類に応じて、変更された場合にも、それに同期してエアの排出量を適正に制御することができる。
次に、上記のように構成された成形装置の動作について説明する。
この実施形態においては、図1で述べた第1連通路41及び可撓配管43を省略するとともに、ベッド11の上面に吸気用シリンダ61を上向きに立設している。このシリンダ61はハウジング62、ピストン63、常時大気に開放されたピストン側シリンダ室64、ロッド側シリンダ室65、及び前記ピストン63に連結されたピストンロッド66によって構成されている。前記ピストンロッド66はL字状に屈曲され、該ピストンロッド66の上端部は、上型ユニット22のホルダ23の側面に連結されている。そして、ピストンロッド66の中心部に形成された第1連通路66aによって、前記上型ユニット22の第2連通路44の開口44aと、前記シリンダ61のロッド側シリンダ室65とが連通されている。
図5は上型ユニット22が上方の離型位置に保持され、ピストン63及びピストンロッド66が上方向に移動された状態を示す。この状態において、上型ユニット22が図しない第2昇降機構によって下降動作されると、ピストンロッド66によってピストン63が下方に移動され、ロッド側シリンダ室65の容積が増大する。前記下型ユニット16の上面に上型ユニット22の下面が接合された後は、ピストン63の下方への移動によるロッド側シリンダ室65の容積の増大により、キャビティK内のエアが外部に排出されて、製品の成形が適正に行われる。
・図示しないが、上型ユニット22に形成された第2連通路44に連通管を介してポンプを接続し、このポンプを上型ユニット22の下降動作に同期して機械的に作動するように構成してもよい。
Claims (4)
- ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、前記貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより被成形材料の貯留室を形成し、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の被成形材料を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、
前記上型ユニットの下降動作に機械的に連動して前記キャビティ内のエアを外部に排出するためのエア排出機構を設け、前記ベッドには前記第1昇降機構を構成する複数のシリンダが上向きに立設固定され、前記各シリンダのピストンロッドの上端部に前記下型ユニットが連結され、前記各シリンダのピストン側シリンダ室には両型ユニットの型締め力を付与する流体圧が付与されるように構成され、前記エア排出機構は、前記下型ユニットに形成された第1連通路と、上型ユニットに形成された第2連通路とを備え、前記第1連通路の一端は前記下型ユニットの上面に開口され、他端は前記シリンダのロッド側シリンダ室に可撓配管又はピストンロッドに形成された連通路により連通され、前記第2連通路の一端は、前記キャビティに開口され、他端は上型ユニットの下面に対し、前記第1連通路の一端開口と上下に対応するように開口され、前記上型ユニットが下型ユニットに型合わせされたとき、第1連通路と第2連通路が連通されるように構成したことを特徴とする成形装置。 - 請求項1において、前記ベッドには吸気用シリンダが上向きに立設され、前記吸気用シリンダのピストン及びピストンロッドは常にはバネによって上方に付勢され、前記吸気用シリンダのロッド側シリンダ室は、前記可撓配管と分岐管により接続され、前記吸気用シリンダのピストンロッドは前記上型ユニットの下降動作により下方に移動されるように構成されていることを特徴とする成形装置。
- 請求項2において、前記分岐管には開閉弁が設けられていることを特徴とする成形装置。
- ベッドに対し第1昇降機構を介して下型ユニットを昇降可能に装着するとともに、第2昇降機構により上型ユニットを昇降可能に装着し、前記下型ユニットに対し前記両型ユニットが型合わせされることにより形成される成形用のキャビティに連通する貫通孔を上下方向に貫通形成し、前記貫通孔に対し前記ベッドに上向きに装着された押出ロッドを挿入して、前記貫通孔と押出ロッドの上面とにより被成形材料の貯留室を形成し、前記上型ユニットを下降させて下型ユニットに型合わせした後に、両型ユニットを同時に下降させる工程により、前記貯留室の被成形材料を前記押出ロッドにより前記キャビティ内に押し出して製品を成形するように構成した成形装置において、
前記上型ユニットの下降動作に機械的に連動して前記キャビティ内のエアを外部に排出するためのエア排出機構を設け、前記ベッドには吸気用シリンダが上向きに立設され、前記吸気用シリンダのピストンロッドは、上型ユニットの昇降動作に連動して昇降可能に前記上型ユニットに連結され、前記エア排出機構は、前記上型ユニット及びピストンロッドに、前記シリンダのロッド側シリンダ室とキャビティを連通する連通路を形成したことを特徴とする成形装置。
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