JP5206140B2 - かしめ加工装置および熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、板状に形成された金属製の固定物に、柱状あるいは筒状の貫通物を貫通する構成を具備し、前記貫通物の固定物への固定を、かしめ加工により行う構造体において、前記かしめ加工を行うかしめ加工装置、および前記構造体の一つであり、冷凍サイクル等に採用され、かつ前記かしめ加工装置によって組み立てられる熱交換器に関するものである。
板状に形成された金属製の固定物に、柱状あるいは筒状の貫通物を貫通する構成を具備し、前記貫通物の固定物への固定を、かしめ加工により行う構造体の一例として、冷凍サイクル等に採用される熱交換器を例に説明する。
熱交換器において、冷媒チューブが貫通する端板を、部分的にかしめることにより冷媒チューブと端板の固定を行う構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる構成は、図18、図19、図20に示す如く、予め端板61に形成した貫通穴62の両側に、貫通穴62の内側へ塑性変形させる抱持片63を設け、貫通穴62を冷媒チューブ64が貫通した状態において、治具(図示せず)を用いて抱持片63を変形させることにより、端板61と冷媒チューブ64を固定する構成である。
実開昭62−107278号公報
上記特許文献1の構成であると、抱持片63を変形させる治具の動作は、一対の抱持片63を外側から挟み込み、これを双方が近づく方向に変形させる動作となる。
かかる動作は、挟み込みを行う一対の治具片の間に冷媒チューブ64が位置するため、治具操作時に、冷媒チューブ64を損傷しないように何らかの対策を講じる必要がある。
その対策構成も、冷媒チューブ64を挟む動作であることから、冷媒チューブ64の径以上の余裕が必要であり、結果的に治具そのものも大きくなり、また挟み込みを行うために要する空間も広く必要とする構成となるものである。
かかることは、小型の熱交換器、あるいは冷媒チューブ64の間隔の狭い熱交換器には限界があり、汎用性も十分でないものである。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、小型の熱交換器、あるいは冷媒チューブ間隔の狭い熱交換器にも適応できるかしめ加工装置とし、また、製造歩留まりがよく、低コスト、かつ高品質な熱交換器が提供できるようにすることを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のかしめ加工装置は、固定物と貫通物の固定を行う密着片の塑性変形を、一対の係止レバーの広がり動作によって行うようにしたものである。
また、本発明の熱交換器は、冷媒チューブと端板の固定を行う密着片の塑性変形を、上記かしめ加工装置にて行うようにしたものである。
これにより、かしめ加工装置は、前記一対の係止レバーが広がるスペースがあれば密着片の塑性変形が可能となり、しかも、貫通物を挟んで密着片を塑性変形させる構成に比較して、一対の係止レバーの間に貫通物が位置しないため、広がり距離も極力短くまとめることができ、かしめ加工時具の小型化が可能となるものである。
また、熱交換器は、上記かしめ加工装置にて密着片を塑性変形させ、端板と冷媒チューブの固定を行う構成であるため、かしめ加工装置の汎用性を活かしてさまざまな大きさの熱交換器を組み立てることができ、歩留まりがよく、低コストであり、さらに安定した品質とすることができるものである。
本発明のかしめ加工装置は、密着片を塑性変形するレバーの動きを単純な広がり動作とするため、貫通物を挟んで前記密着片を塑性変形させる構成に比較して小型化が可能となり、固定物構造の大きさに汎用性を持って対応することができ、設備のかしめ加工装置として自動化設備に組込むことが可能であり、また、ハンディタイプのかしめ加工治具としても用いることができ、作業における利便性を高めることができるものである。
また、組立工程に、上記かしめ加工装置を用いた熱交換器は、かしめ加工装置の汎用性を活かしてさまざまな大きさの熱交換器を組み立てることができ、冷媒チューブを損傷するリスクも極めて少ないため、歩留まりがよく、低コストであり、さらに安定した品質とすることができるものである。
請求項1に記載の発明は、板状の固定物に、柱状あるいは筒状の貫通物が貫通する貫通穴と、密着片を介して前記貫通穴と並設された加工穴を設け、前記貫通物の貫通状態において、前記密着片を、その一部が前記貫通穴側へ延出して前記貫通物の外表面に密着する如く前記密着片を塑性変形するかしめ固定物のかしめ加工装置であって、前記かしめ加工装置を、本体と、前記本体の一壁面に突出し、かつ所定間隔を介して配置され、その一方が前記固定物に設けられた位置決め部に係止し、他方が前記加工穴より前記密着片に当接する一対の係止レバーと、前記本体に設けられ、前記係止レバーを、その所定間隔が広がる方向に駆動する駆動機構を具備する構成としたかしめ加工装置である。
かかる装置によれば、前記一対の係止レバーが広がり方向に動作するため、単純な動作で密着片を塑性変形させ、貫通物をかしめ加工により板状の固定物に固定することができる。しかも、該かしめ加工時において、前記係止レバーの間に貫通物が位置しないため、係止レバーの形状を簡素化でき、さらに、前記係止レバーを単純な広がり動作とする動作機構の簡素化も可能となり、かしめ加工装置を、軽量化して手作業で操作できる、所謂ハンディタイプとすることもできる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記固定物を、相互に間隔をおいて積層配置され、かつ冷媒チューブが貫通したプレートフィンと、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を具備する熱交換器とし、前記少なくとも一方の端版に、前記密着片を設けた加工穴と該加工穴より離れて位置する位置決め穴を設け、前記一方の係止レバーを前記位置決め穴に係止し、他方の係止レバーを前記加工穴に係止し、前記係止レバーの広がり方向動作により、前記密着片を前記冷媒チューブに密着する如く塑性変形するかしめ加工装置である。
かかる装置によれば、かしめ加工を行うときの係止レバーの装着の際に、前記係止レバーを、位置決め穴および加工穴それぞれに係止し、前記係止レバーを広がり方向に動作させることができるため、かしめ加工を行う際に前記係止レバーの位置決めが可能であり、その結果、かしめ加工装置の操作が安定し、安定したかしめ加工により、冷媒チューブの端板への固定が行え、端板のがたつきもなく、熱交換器の品質を確保することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記端板に、前記冷媒チューブが貫通する貫通穴を、所定間隔を介して複数設け、前記加工穴を、前記隣り合う貫通穴の間で、かつ前記密着片が前記それぞれの貫通穴に面する如く複数設け、前記一対の係止レバーを、その広がり方向において前記それぞれの加工穴の密着片と係止するようにしたかしめ加工装置である。
かかる装置によれば、前記一方の加工穴が前記係止レバーの位置決め穴を兼ねるため、端板に必要以上に穴加工を行う必要がなく、構成の簡略化、および不要な穴加工による端板の加工強度の低下を抑制することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記駆動機構により、前記一対の係止レバーが同時に離間する方向へ移動するようにしたかしめ加工装置である。
かかる装置によれば、同時に係止レバーが作動するため、各密着片のかしめ加工時に時差動作に伴って一方に偏って作用することがなく、双方の密着片を均等に変形加工することができ、冷媒チューブと端板のかしめ固定が安定するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、前記係止レバーの先端部に、該係止レバーの加工穴への挿入深さを規制する段部を設けたかしめ加工装置である。
かかる加工装置によれば、前記係止レバーの加工穴への挿入深さが規制されるため、必要以上に該係止レバーが挿入されてプレートフィンを損傷、あるいは変形させることが防止でき、熱交換器の品質を損ねることも抑制できる。また、前記係止レバーの加工穴への挿入深さが一様化できることから、冷媒チューブと端板のかしめ加工仕様を安定させることができ、熱交換器の品質を確保することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2から5のいずれか一項に記載の発明において、前記係止レバーにおける前記密着片が当接する位置に、前記密着片の少なくとも一部が係止する溝を設けたかしめ加工装置である。
かかるかしめ加工装置によれば、前記溝によって前記係止レバーの前記端板への位置決めが行い易くなり、また、前記係止レバーが端板に対して傾斜して加工穴へ係止することも抑制できる。したがって、密着片を正規の状態で塑性変形させることができ、冷媒チューブと端板のかしめ固定を行う作業もやり易く、熱交換器の品質を損なうことも抑制できる。
請求項7に記載の発明は、請求項2から6のいずれか一項に記載の発明において、前記端板を貫通する冷媒チューブを、180°に曲げ加工された曲管部とし、前記貫通穴を、前記曲管部が貫通する長穴形状とし、さらに、前記加工穴および密着片を、前記貫通穴の長径方向と平行して設け、前記一対の係止レバーの少なくとも一方に、該係止レバーの広がり動作時において、前記曲管部との接触を避ける段差部を設けたかしめ加工装置である。
かかるかしめ加工装置によれば、前記係止レバーの広がり動作時において、該係止レバーの移動距離に伴い、前記曲管部が前記係止レバーの投影面内に位置する状況となった場合であっても、前記段差部によって前記係止レバーと前記曲管部の接触がなく、その結果、曲管部の損傷、あるいは曲がりを抑制することができる。さらに、前記冷媒チューブの複数の曲管部が狭い間隔で並んで配置された場合であっても、同様に曲管部の損傷、あるいは曲がりを抑制することができるため、小型の熱交換器、あるいは高い密度で冷媒チューブが端板を貫通する構成の熱交換器にも適用することができ、汎用性を有するかしめ加工装置を提供することができる。
請求項8に記載の発明は、直管部および曲管部が連続する如く蛇行状に曲げ加工された冷媒チューブと、前記冷媒チューブが貫通する長穴を複数有し、かつ相互に間隔をおいて積層配置された多数のプレートフィンと、前記冷媒チューブが貫通する穴を複数有し、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を有する熱交換器であって、前記端板の少なくとも一方を、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する貫通穴と、前記貫通穴と併設され、かつ前記冷媒チューブの貫通状態においてその一部が前記貫通穴内側へ延出し、かつ塑性変形して冷媒チューブの外壁面に密着する密着片を設けた加工穴を具備する構成とし、前記密着片の塑性変形を、請求項2から7のいずれか一項に記載のかしめ加工装置にて行った熱交換器である。
かかる熱交換器は、前記冷媒チューブの前記端板へのかしめ固定が、冷媒チューブを損傷することなく、安定して行えるため、歩留まりが良く、コストの上昇を抑制して製作することができる。また、前述のかしめ固定が安定しているため、熱交換器としての品質を安定、かつ維持することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるかしめ加工装置の動作前の斜視図である。図2は、同実施の形態1におけるかしめ加工装置の動作後の斜視図である。図3は、図1のA−A線によるかしめ加工装置の断面図である。
図1、図2および図3において、かしめ加工装置1は、円柱形の本体部2と、本体部2の一面に設けられた一対の係止レバー3と、本体部2の一面であって、係止レバー3を設けた面と相対する面にボルト19によって固定されたグリップ(把手部)4を具備している。
本体部2は、係止レバー3を設けた面において、直径方向に所定幅でかつ所定深さのガイド溝5が設けられ、そのガイド溝5のそれぞれの底部には、係止レバー3の移動を可能とする貫通穴6が所定の長さに亘って設けられている。
また、本体部2の内部には、駆動機構7が設けられている。この駆動機構7は、駆動源であるモータ8と、モータ8の出力を減速し、トルクを増大させる周知の機構からなる歯車機構9と、歯車機構9の出力軸の回転を、該回転軸に対して90°方向となる回転軸方向に変換するウォーム歯車機構10と、両端が本体部2の相対する壁面に回転可能に軸支され、歯車機構9によりウォーム歯車機構10を介して回転する回転軸11と、係止レバー3が直線的な動きとなるように規制するガイド柱12が設けられている。回転軸11の表面には、ねじ溝が加工されている。
係止レバー3は、一端にガイド柱12を貫通するガイド穴13と、回転軸11に螺合するトルク穴14を設けた移動部15を設け、中央部には、若干肉厚が薄く形成された段差部16が設けられ、また、他端には、段部17の形成により、さらに肉厚が薄く形成された爪部18が設けられている。
移動部15は、貫通穴6を貫通し、またこの移動部15が延出する係止レバー3の面は、ガイド溝5の底面を摺動する。この係止レバー3は、強度を必要とするため、例えば鋼等の高い硬度を有する金属材料より形成することが好ましい。
係止レバー3のトルク穴14は、ねじ穴であり、ねじピッチおよび穴径は、回転軸11のねじ構造と合致し、回転軸11の回転によって移動部15が移動する関係に設定されている。
係止レバー3は、2本で対を成す構成であるが、一方における移動部15に設けたトルク穴14は、そのねじ溝の螺旋方向が逆方向に形成されている。したがって、回転軸11の正方向の回転に伴い、双方の係止レバー3は、双方が近づくように移動し、回転軸11の逆方向の回転に伴い、双方が離れるように移動する。
次に、かしめ加工装置1の動作(操作)について説明する。
かしめ加工装置1の初期の状態は、図1に示す如く係止レバー3が双方とも近づいた状態にある。
そして、適宜箇所に設けたスイッチ(図示せず)を操作することにより、モータ8が回転する。その回転出力は、歯車機構9を介してウォーム歯車機構10から回転軸11へと伝達され、回転軸11は、所定の方向(係止レバー3が広がり移動する方向)に回転する。
これに伴い、係止レバー3は、移動部15において、トルク穴14が回転軸11と螺号しているため、ねじの原理によって移動する。このとき、移動部15は、ねじの原理に伴う応力により、トルク穴14を中心に回転運動を行おうとするが、ガイド穴13がガイド柱12を貫通していること、および移動部15がガイド溝5の貫通穴6を貫通していることによって、その回転運動が規制され、その結果、係止レバー3は、直線的な移動を行う。
しかも、係止レバー3の一方は、トルク穴14のねじ溝の螺旋方向が逆方向に形成されているため、他方の係止レバー3の移動方向に対して逆方向に移動する。したがって、回転軸11の回転に伴い、双方の係止レバー3は、離れる方向、所謂広がり方向に移動を行う。
そして、係止レバー3が所定の距離を移動すると、モータ8は停止し、スイッチ等の操作により逆回転する。その結果、係止レバー3は、上述とは逆に双方が近づくように移動し、初期の位置で停止する。
上記モータ8の停止動作と逆回転動作は、例えば、スイッチの手動切換え操作、あるいはモータ8の電流を検出して、その検出値が所定値に到達した時点で通電方向を逆にし、所定時間逆回転させてモータ8の通電を停止する制御を行う自動切換え制御等、周知の技術を用いて実現することができる。
このように係止レバー3は、移動部15が回転軸11のねじの原理に伴って駆動され、ガイド柱12とガイド溝5によってねじ作用の運動に伴う回転運動が規制されるため、ガイド溝5に沿って直線状に安定した状態で摺動する。
次に、図4乃至図10を参照しながら、上記かしめ加工装置1がかしめ固定を行う熱交換器の構成について説明する。
熱交換器は、「固定物に、柱状あるいは筒状の貫通物が貫通する貫通穴と、密着片を介して前記貫通穴と並設された加工穴を設け、前記貫通物の貫通状態において、前記密着片を、その一部が前記貫通穴側へ延出して前記貫通物の外表面に密着する如く前記密着片を塑性変形するかしめ固定物」の一例として説明するものである。
図4は、本実施の形態1におけるかしめ加工装置により組立てられる熱交換器の斜視図である。図5は、同実施の形態1における熱交換器の第一端板側からの平面図である。図6は、同実施の形態1における熱交換器の第二端板側からの平面図である。図7は、同実施の形態1の熱交換器を構成する端板の組立て前の平面図である。図8は、同実施の形態1の熱交換器を構成するプレートフィンの平面図である。図9は、同実施の形態1における熱交換器の端板に設けられた貫通穴部の平面図である。
図4において、熱交換器21は、直管部23aおよび曲管部23b、23Aが連続し、かつ縦列Aおよび横列Bに複数となるように蛇行状に曲げ加工して成る冷媒チューブ23(本発明の貫通物に相当)と、該冷媒チューブ挿入用の長穴22a(図8)を複数設け、互いに間隔をおいて配置され、冷媒チューブ23が挿入された一群のプレートフィン(以下、プレートフィン群と称す)22と、プレートフィン群22を挟み込むようにプレートフィン群22の両端に位置し、冷媒チューブ23が挿入され、冷媒チューブ23と密着するように固定された第一端板24および第二端板25(それぞれ本発明の固定物に相当)を具備している。ここで、第一端板24は、冷媒チューブ23の挿入側となり、第二端板25は、冷媒チューブ23の貫通側となる。
冷媒チューブ23には、一般に銅あるいはアルミ材等の材料が用いられ、またプレートフィン群22にはアルミ材が用いられ、さらに第一、第二の各端板24、25には、鋼材あるいはアルミ材が用いられている。
第一端板24および第二端板25は、同一形状、同一寸法の同一仕様となっており、図7に示す如く冷媒チューブ23の曲管部23b、23Aが貫通する長穴状の貫通穴26と、該貫通穴26の近傍で、かつ貫通穴26の長径と平行方向に延出する矩形の加工穴27を具備している。
ここで、第一端板24、第二端板25は、前述の如く同一の仕様であるため、以下において、共通する説明については単に「端板」と称して、「第一」、「第二」の特定を省略して説明する。
加工穴27は、長手方向の略中央部が切断され、貫通穴26と連続している。加工穴27の切断により、加工穴27と貫通穴26の間には、後述する密着片28が相対して形成されている。貫通穴26および加工穴27および密着片28は、プレス成型加工によって打ち抜き形成されるものである。
第一端板24における対角に位置する貫通穴26には、熱交換器21の組立て状態において冷媒チューブ23の始端23cと終端23dがそれぞれ貫通している。貫通穴26は、図7に示す如く矩形部26aと、該矩形部26aの短辺と同寸径の半円部26bより形成され、矩形部26aの短辺に半円部26bを連続させることにより、長穴状に形成されている。
第一端板24の貫通穴26を貫通する曲管部23bは、組立て時において先に第一端板24の貫通穴26を通過する曲管部23Aと異なり、単に冷媒チューブ23の直管部23aを所定の径に湾曲させたものであり、また第一端板24の貫通穴26を貫通した後にプレートフィン群22を貫通する曲管部23Aは、その先端が若干扁平に加工されている。
端板24、25に設けた貫通穴26は、具体的には、冷媒チューブ23の貫通において、クリアランスが大きすぎると冷媒チューブ23との密着性が確保できないため、摩擦接触が少なくなる、あるいはほとんどない程度の寸法に設定されている。
また、加工穴27は、端板24、25の対角部であって、端板24、25の周縁との間において、貫通穴26が位置するように設けられている。加工穴27の数、配置は、熱交換器21の大きさ、あるいは冷媒チューブ23の縦列数、横列数に応じて任意に設定するもので、前述の縦列数、横列数がもっと多い熱交換器の形態であれば、現在の配置に加えて、隣の貫通穴、下方(上方)の貫通穴、さらには上下方向の中間部に位置する貫通穴というように適正な箇所に設けることができる。
そして、密着片28は、熱交換器21の組立て状態においては、その先端部が図4、図5および図6に示す如く貫通穴26の矩形部26a内へ延出するように塑性変形される。
ここで、貫通穴26は、前述の如くプレス成型加工にて形成されるため、その周縁には、打ち抜き方向であって微小に延出するバリが残存しているものである。この様子を、図9および後述する図10、図11においてバリに符号29を付して説明する。
さらに、端板24、25は、同一仕様であり、図7に示す中心線X(Y)を境に左右(上下)対称であるため、その表裏を識別するための切欠き30が所定の位置に設けられている。したがって、第一端板24、第二端板25が配置され、切欠き30が同一方向となっている場合は、共に表か裏ではあるが、同一面側で配置されている状態にある。
本実施の形態1においては、バリ29の突出方向を考慮する構成であるため、切欠き30が特定の方向に位置することを正規の配置状態としている。
具体的には、組立て時において、特定の組立て作業位置から目視したときに、切欠き30が特定の側にある状態を是とし、異なる側にあれば否としている。
したがって、切欠き29を位置決め部材31(図5、図6)と嵌合させる等、組立てのための一要素として利用することにより、誤った組立ての防止に利用することができる。
また、切欠き30に変えて、上記作用が期待できる形状であれば、切込みとすることもできる。
さらに、第一端板24と第二端板25の間に介在されたプレートフィン群(プレートフィン)22には、図8に示すように、冷媒チューブ23が貫通する長穴22aがプレス成型加工によって設けられている。
長穴22aは、図8に示す如く、矩形部22bと、矩形部22bの短辺の寸法よりも大寸法径の円部22cより形成され、矩形部22bの短辺に円部22cを連続させることにより、長手方向両端が膨らんだ形状に形成されている。また、円部22cは、冷媒チューブ23の管径よりも微小に大きく設定されている。
長穴22aをかかる形状とする理由は、前述の如く冷媒チューブ23の曲管部23Aが、プレートフィン群22を貫通する際に、その貫通が円滑となるように該曲管部23Aの円弧部を若干扁平に加工しているためである。また、長穴22aを冷媒チューブ23の管径より微小に大きく設定する理由は、冷媒チューブ23の貫通が比較的円滑に行えるようにするためである。
したがって、冷媒チューブ23がプレートフィン群22を貫通した状態では、長穴22aの円部22cと冷媒チューブ23は略密着した状態となっている。
また、長穴22aにおける円部22cの円弧部分には、冷媒チューブ23との熱伝導を良好とするためのカラー部22d(図10、図11)が設けられている。
次に、以上のように構成された熱交換器21の組立て方法について、図10および図11を参照しながら説明する。
図10は、同実施の形態1における熱交換器の製造方法において冷媒チューブをプレートフィン群へ挿入する前の工程を示す熱交換器の要部断面図である。図11は、同実施の形態1における熱交換器の組立て後における冷媒チューブの貫通状態を示す熱交換器の要部断面図である。
まず、図10に示す如く、適宜治具(図示せず)によって所定間隔に維持され、積層状態にあるプレートフィン群22の積層方向両端に、第一端板24および第二端板25を、それぞれに設けた貫通穴26、長穴22a、貫通穴26が一致するように配置する。このとき、端板24、25に設けた切欠き30に位置決め部材31を嵌合する等、切欠き30を組立てのための要素として利用することにより、端板24、25の表裏面を所定の方向に維持することができる。
また、位置決め部材31等を用いることにより、端板24、25の表裏面を正規の方向に誤りなく配置することができるため、端板24、25に設けた貫通穴26の周縁に残存したバリ29の延出方向と、プレートフィン群22に設けられたカラー部22bの延出方向がそれぞれ同一方向となるように配置することができる。
次に、真直ぐなパイプを縦列Aおよび横列Bに複数となるように蛇行状に曲げ加工した冷媒チューブ23を、その曲管部23Aから図10に示す如く矢印Z方向に第一端板24に設けた貫通穴26へ挿入し、さらに挿入を続けてプレートフィン群22に設けた長穴22a、および第二端板25に設けた貫通穴26を順次貫通させ、曲管部23Aを第二端板25から突出させて図10の状態を構成する。
ここで、貫通穴26に残存したバリ29は、同一方向であって曲管部23Aの挿入方向と同一方向に延出しているため、冷媒チューブ23の挿入工程において、バリ29が冷媒チューブ23の表面に食込むことが抑制される。
その後、冷媒チューブ23内に、高圧に加圧された水、あるいは油等の液体を流す(圧入する)ことにより、その液圧によって冷媒チューブ23が拡管され、冷媒チューブ23とプレートフィン群22、第一端板24、および第二端板25の相互の密着度合いを増すことができる。かかる工程を終えることにより、冷媒チューブ23と端板24、25の密着は行えるが、固定は十分でない。
そこで、かしめ加工装置1により、冷媒チューブ23と端板24、25の固定を確実なものにする。
次に、図12、図13、図14および図15を参照しながら冷媒チューブ23と端板24、25のかしめ固定を行うかしめ加工装置1の動作について説明する。ここでは、第一端板24および第二端板25におけるかしめ加工固定が同様の内容であるため、一方の端板24への固定について説明する。なお、端板24に形成されたバリ29およびプレートフィン群22に形成されたカラー部22dについては、説明の便宜上同図から省略している。
図12は、同実施の形態1におけるかしめ固定を行う前の状態を示すかしめ加工装置を装着した熱交換器の要部断面図である。図13は、図12の状態を平面で表した端板の裏面からの要部平面図である。図14は、同実施の形態1におけるかしめ固定を行った後の状態を示すかしめ加工装置を装着した熱交換器の要部断面図である。図15は、図14の状態を平面で表した端板の裏面からの要部平面図である。
上述の如く端板24と冷媒チューブ23が密着している状態において、図12に示す如く、グリップ4を持ってかしめ加工装置1を所定の位置へセットし、かしめ加工装置1の係止レバー3の先端に設けられた爪部18を加工穴27へ挿入する。この場合、係止レバー3に設けた段部17が端板24に当接するまで爪部18を挿入する。その状態を平面から見ると、図13の如く、段部17の略全面が端板24と当接した状態にある。
したがって、段部17による挿入代(挿入寸法)の規制により、爪部18の過剰挿入によってプレートフィン群22が損傷、あるいは変形することはない。
そして、スイッチ(図示せず)を操作することにより、モータ8が回転し、係止レバー3は、広がり方向に移動しながら、密着片28を塑性変形する。この密着片28の塑性変形に伴い、係止レバー3の爪部18は、図14の矢印W方向から見る投影面において、その一部が冷媒チューブ23の曲管部23bと重なった状態にあるが、係止レバー3に設けた段差部16により、爪部18の貫通穴26側への移動を可能としている。この爪部18の貫通穴26側への移動を可能としたことにより、密着片28の冷媒チューブ23との接触面積を大きくし、端板24と冷媒チューブ23の固定をより強固にすることができる。
また、段差部16を設けたことにより、密着片28の塑性変形加工を行う際の曲管部23b、23Aと係止レバー3の接触が回避されるため、曲管部23b、23Aの損傷、あるいは曲がりを抑制することができる。さらに、冷媒チューブ23の複数の曲管部23b、23Aが狭い間隔で並んで配置された場合であっても、同様に曲管部23b、23Aの損傷、あるいは曲がりを抑制することができるため、熱交換器21が小型であっても、あるいは高い密度で冷媒チューブ23が端板24、25を貫通する構成であっても適用することができ、汎用性を有するかしめ加工装置1を提供することができる。
また、密着片28の塑性変形が終了した状態を平面から見ると、図15の如く、段部17のわずかな面が端板24と当接した状態にある。したがって、密着片28の塑性変形が進むことに伴い、係止レバー3が加工穴27から脱落してプレートフィン群2を損傷することも抑制される。
また、密着片28の塑性変形が終了した時点でモータ8は、周知の検知方法により停止し、そして、逆回転する。この逆回転に伴い、係止レバー3は、相互に近づく方向に移動し、図12に示す初期状態となった時点でモータ8が停止し、かしめ加工装置1は、端板24から離すことができる。
以下、同様にかしめ加工装置1を次の加工穴27へ挿入し、同様にして密着片28を塑性変形することにより、端板24と冷媒チューブ23を固定することができる。
なお、端板5側についても同様に冷媒チューブ23をかしめ加工によって固定することができる。
このように、本実施の形態1におけるかしめ加工装置1は、一対の係止レバー3を広がり方向に動作させる単純な動作で密着片28を塑性変形させることができ、貫通物である冷媒チューブ23をかしめ加工により、板状の固定物である端板24、25に固定することができる。しかも、該かしめ加工時において、係止レバー3の間に冷媒チューブ23が位置しないため、係止レバー23の形状も簡素化できる。
さらに、かしめ加工を行うときの係止レバー3の装着の際に、係止レバー3の爪部18を、双方の加工穴27それぞれに係止すればよいため、かしめ加工を行う際の係止レバー3の位置決めが可能であり、その結果、かしめ加工装置1の操作が安定し、安定したかしめ加工により、冷媒チューブ23の端板24、25への固定が行え、端板4、5のがたつきもなく、熱交換器21の品質を確保することができる。
また、一方の加工穴27が係止レバー3の位置決め穴を兼ねるため、端板24、25に必要以上に穴加工を行う必要がなく、構成の簡略化、および不要な穴加工による端板4、5の加工強度の低下を抑制することができる。
さらに、一対の係止レバー3は、駆動機構7によって同時に離間する方向へ移動するため、各密着片28のかしめ加工時に時差動作に伴って一方に偏って作用することがなく、双方の密着片28を均等に変形加工することができ、冷媒チューブ23と端板24、25のかしめ固定が安定する。
また、係止レバー3の先端部に、該係止レバー3の加工穴27への挿入深さを規制する段部17を設けたことにより、係止レバー3の加工穴27への挿入深さが規制されるため、必要以上に該係止レバー3が挿入されてプレートフィン群22を損傷、あるいは変形させることが防止でき、熱交換器21の品質を損ねることも抑制できる。また、係止レバー3の加工穴17への挿入深さが一様化でき、冷媒チューブ23と端板24、25のかしめ加工仕様を安定させることができ、熱交換器21の品質を確保することができる。
また、熱交換器21は、冷媒チューブ23の端板24、25へのかしめ固定が、冷媒チューブ23を損傷することなく、安定して行えるため、歩留まりが良く、コストの上昇を抑制して製作することができる。また、前述のかしめ固定が安定しているため、熱交換器21としての品質を安定、かつ維持することができるものである。
なお、本実施の形態1においては、係止レバー3を直線的な広がり方向および直線的な接近となる方向に移動させる駆動機構7を、ねじ溝が加工された回転軸11に形成されたねじ溝と係止レバー3の移動部15に設けたトルク穴14を螺合し、回転軸11を回転させることによって係止レバー3を直線的に移動させる構成としたが、かかる構成に限るものではなく、例えば、カム機構を用いて回転運動を直線運動に変換する周知の機構を用いることも可能であり、さらに、グリップ4を具備するハンディタイプに限らず、自動化設備に組込むことも可能な構成である。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。ここでは、先の実施の形態1と相違する部分を主体に説明し、実施の形態1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明し、詳細な説明を省略する。
図16は、本発明の実施の形態2におけるかしめ加工装置を構成する係止レバーの斜視図である。図17は、同実施の形態2におけるかしめ固定を行った後の状態を示すかしめ加工装置を装着した熱交換器の要部断面図である。
先の実施の形態1と相違する部分は、係止レバー3の先端に設けた爪部18において、爪部18の全幅に亘って溝18aを設けた点である。
この溝18aは、その一辺が段部17の端部と一致する位置に設けられ、溝幅は、端板24、25の板厚より若干大きく形成されている。
したがって、熱交換器21の組立て時において、先の実施の形態1と同様に係止レバー3をセットする、即ち、段部17と端板24面が当接状態となるように爪部18を加工穴27に挿入することにより、溝18aと端板24が対向して配置された状態となる。
その状態でかしめ加工装置1のスイッチを投入することによって係止レバー3が広がり方向に移動を開始し、これに伴って溝18aと端板24端縁部が係合し、該係合を維持しつつ密着片28の塑性変形が行われる。その状態を図17に示す。
かかることにより、溝18aによって係止レバー3の端板24への位置決めが行い易くなり、密着片28の塑性変形時に、係止レバー3が端板24に対して傾斜して加工穴27へ係止することも抑制でき、これに起因して爪部18が位置ズレを生じ、密着片28の塑性変形が歪んで冷媒チューブ23と端板24の固定が不安定となることも抑制できる。したがって、冷媒チューブ23と端板24のかしめ固定を行う作業もやり易くなり、熱交換器21の組立て作業に、熟練が伴わない作業者が携わることもでき、また、熱交換器21の品質をより安定させることができる。
本発明にかかるかしめ加工装置および熱交換器は、製造コストを低減した熱交換器の提供を可能とするものであり、特に、かしめ加工装置は、冷媒チューブの工程不良を低減する歩留まりのよい組立作業内容とすることができ、冷蔵庫、自動販売機等の如く、流体を冷媒とする熱交換器の他に、ラジエター等の如く水等の液体を流体とする熱交換器等を具備した産業機器分野にわたって広く適用できるものである。
本発明の実施の形態1におけるかしめ加工装置の動作前の斜視図 同実施の形態1におけるかしめ加工装置の動作後の斜視図 図1のA−A線によるかしめ加工装置の断面図 本発明の実施の形態1におけるかしめ加工装置により組立てられる熱交換器の斜視図 同実施の形態1における熱交換器の第一端板側からの平面図 同実施の形態1における熱交換器の第二端板側からの平面図 同実施の形態1の熱交換器を構成する端板の組立て前の平面図 同実施の形態1の熱交換器を構成するプレートフィンの平面図 同実施の形態1における熱交換器の端板に設けられた貫通穴部の平面図 同実施の形態1における熱交換器の組立て時における冷媒チューブをプレートフィン群へ挿入する前の工程を示す熱交換器の要部断面図 同実施の形態1における熱交換器の組立て後における冷媒チューブの貫通状態を示す熱交換器の要部断面図 同実施の形態1におけるかしめ固定を行う前の状態を示すかしめ加工装置を装着した熱交換器の要部断面図 図12の状態を平面で表した端板の裏面からの要部平面図 同実施の形態1におけるかしめ固定を行った後の状態を示すかしめ加工装置を装着した熱交換器の要部断面図 図14の状態を平面で表した端板の裏面からの要部平面図 本発明の実施の形態2におけるかしめ加工装置を構成する係止レバーの斜視図 同実施の形態2におけるかしめ固定を行った後の状態を示すかしめ加工装置を装着した熱交換器の要部断面図 従来例を示す熱交換器の斜視図 同熱交換器を構成する端板の正面図 同熱交換器の端板における抱持片の塑性変形を説明する部分正面図
符号の説明
1 かしめ加工装置
2 本体部
3 係止レバー
7 駆動機構
16 段差部
17 段部
18 爪部
18a 溝
21 熱交換器
22 プレートフィン
22a 長穴
23 冷媒チューブ
23A 曲管部
23b 曲管部
24 第一端板
25 第二端板
26 貫通穴
27 加工穴
28 密着片

Claims (8)

  1. 板状の固定物に、柱状あるいは筒状の貫通物が貫通する貫通穴と、密着片を介して前記貫通穴と並設された加工穴を設け、前記貫通物の貫通状態において、前記密着片を、その一部が前記貫通穴側へ延出して前記貫通物の外表面に密着する如く前記密着片を塑性変形するかしめ固定物のかしめ加工装置であって、前記かしめ加工装置を、本体と、前記本体の一壁面に突出し、かつ所定間隔を介して配置され、その一方が前記固定物に設けられた位置決め部に係止し、他方が前記加工穴より前記密着片に当接する一対の係止レバーと、前記本体に設けられ、前記係止レバーを、その所定間隔が広がる方向に駆動する駆動機構を具備する構成としたかしめ加工装置。
  2. 前記固定物を、相互に間隔をおいて積層配置され、かつ冷媒チューブが貫通したプレートフィンと、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を具備する熱交換器とし、前記少なくとも一方の端版に、前記密着片を設けた加工穴と該加工穴より離れて位置する位置決め穴を設け、前記一方の係止レバーを前記位置決め穴に係止し、他方の係止レバーを前記加工穴に係止し、前記係止レバーの広がり方向動作により、前記密着片を前記冷媒チューブに密着する如く塑性変形する請求項1に記載のかしめ加工装置。
  3. 前記端板に、前記冷媒チューブが貫通する貫通穴を、所定間隔を介して複数設け、前記加工穴を、前記隣り合う貫通穴の間で、かつ前記密着片が前記それぞれの貫通穴に面する如く複数設け、前記一対の係止レバーを、その広がり方向において前記それぞれの加工穴の密着片と係止するようにした請求項2に記載のかしめ加工装置。
  4. 前記駆動機構により、前記一対の係止レバーが同時に離間する方向へ移動するようにした請求項2または3に記載のかしめ加工装置。
  5. 前記係止レバーの先端部に、該係止レバーの加工穴への挿入深さを規制する段部を設けた請求項2から4のいずれか一項に記載のかしめ加工装置。
  6. 前記係止レバーにおける前記密着片が当接する位置に、前記密着片の少なくとも一部が係止する溝を設けた請求項2から5のいずれか一項に記載のかしめ加工装置。
  7. 前記端板を貫通する冷媒チューブを、180°に曲げ加工された曲管部とし、前記貫通穴を、前記曲管部が貫通する長穴形状とし、さらに、前記加工穴および密着片を、前記貫通穴の長径方向と平行して設け、前記一対の係止レバーの少なくとも一方に、該係止レバーの広がり動作時において、前記曲管部との接触を避ける段差部を設けた請求項2から6のいずれか一項に記載のかしめ加工装置。
  8. 直管部および曲管部が連続する如く蛇行状に曲げ加工された冷媒チューブと、前記冷媒チューブが貫通する長穴を複数有し、かつ相互に間隔をおいて積層配置された多数のプレートフィンと、前記冷媒チューブが貫通する穴を複数有し、前記プレートフィンを挟んで配置された一対の端板を有する熱交換器であって、前記端板の少なくとも一方を、前記冷媒チューブの曲げ加工された曲管部が貫通する貫通穴と、前記貫通穴と併設され、かつ前記冷媒チューブの貫通状態においてその一部が前記貫通穴内側へ延出し、かつ塑性変形して冷媒チューブの外壁面に密着する密着片を設けた加工穴を具備する構成とし、前記密着片の塑性変形を、請求項2から7のいずれか一項に記載のかしめ加工装置にて行った熱交換器。
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