JP5203750B2 - 心電同期スキャン方法及びx線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

心電同期スキャン方法及びx線コンピュータ断層撮影装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば人体等の被検体の特定の心拍位相に従って投影データを収集するための心電同期スキャン方法、及びこの心電同期スキャン方法により収集された投影データを再構成してX線CT画像を取得するX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
X線CT装置には、リアルEC(real EC)と呼ばれる技術がある。このリアルECは、スキャノ画像のCT値から指定した画像SD(標準偏差)に対してX線管に流れる管電流(mA)を自動計算するもので、管電流は、X線管の各回転毎に求められる。リアルECに関する技術は、例えば特許文献1に開示されている。
例えば心拍等の運動をしている心臓等の検査には、一般的に心電同期ヘリカルスキャンが行われる。この心電同期ヘリカルスキャンは、心臓領域に対してX線をスキャンして投影データを収集し、このスキャンと並行して心電図同期信号(トリガ信号、R波信号)又は心電図波形信号(ECG信号)を収集し、投影データの収集後、心電図波形信号等を用いて心拍位相に同期した投影データを集め、これら投影データを再構成する例えばセグメント再構成を行って画像を取得する。
このセグメント再構成では、複数の投影データセット(複数のセグメントと称する)から構成される。複数のセグメントセットは、複数の心拍周期にそれぞれ対応する。複数のセグメントセットは、それぞれ特定の心拍位相を中心とする所定の時間幅を有する特定期間内に収集された投影データの集合である。すなわち、セグメント再構成は、複数のビートすなわち互いに異なる被検体の各領域の投影データを集めて再構成を行う。例えば図11は例えば3心拍周期から65%の心拍位相を中心とする所定期間内に収集した3つのセグメントA、B、Cを示す。セグメント再構成は、これらセグメントA、B、Cの投影データを集めて再構成を行う。心電同期ヘリカルスキャンに関する技術は、例えば特許文献2、3に開示されている。
しかしながら、心臓領域撮影時の心電同期ヘリカルスキャンでは、リアルECが使用できない。この理由は、セグメント構成では、被検体の互いに異なる各領域の投影データを集めて再構成を行う。一方、リアルECは、スキャノ画像のCT値から指定した画像SDに対してX線管に流れる管電流値を自動計算するので、被検体の互いに異なる各領域でそれぞれ異なる管電流値が算出されることになる。このため、被検体の互いに異なる各領域で管電流値が異なると、画像の画質に影響を与える。従って、心臓領域撮影時の心電同期ヘリカルスキャンでは、X線管に流れる管電流値の設定を検査技師の経験と判断に任せているのが現状である。
一般に心臓領域の撮影では、画質を優先することが多い。検査技師による管電流値の設定では、適切な管電流値よりも高めの管電流値に設定する場合があり、この場合には、過剰なX線の被曝になる。一方、管電流値が低すぎると、画像の画質が劣化する。
心電同期ヘリカルスキャンモードをオフ状態としてリアルECを用いて管電流を計算し、この管電流値を設定することが考えられる。このリアルECは、通常のヘリカルスキャンにおける寝台速度で寝台を移動させてスキャノ画像を取得し、このスキャノ画像のCT値から指定した画像SDに対してX線管に流れる管電流を自動計算する。
しかしながら、心電同期ヘリカルスキャンは、通常のヘリカルスキャンで用いる寝台速度(HP)よりも遅い寝台速度で撮影が行われる。このため、管電流値は、心電同期ヘリカルスキャンでの寝台速度で求めたものでなく、通常のヘリカルスキャンで用いる寝台速度で求めたものとなり、高い管電流値が設定されてしまう。心電同期ヘリカルスキャンに対して最適な管電流値を設定することができない。
特開2006−55635号公報 特開2005−230426号公報 特開2007−117719号公報
本発明の目的は、心電同期ヘリカルスキャンにおいて検査技師の経験や判断に拠らず、画像の画質を維持し、過剰なX線の被曝とならない適切な管電流値を設定できる心電同期スキャン方法及びX線コンピュータ断層撮影装置を提供することにある。
請求項1に記載の心電同期スキャン方法は、X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器とを有し、前記被検体の断層像データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置を用いた心電同期スキャン方法において、前記X線コンピュータ断層撮影装置によって前記被検体のスキャノ画像を取得し、前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定し、前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定し、前記X線管に一定の前記所定の管電流値を供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する。
請求項2に記載の心電同期スキャン方法は、X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器とを有し、前記被検体の断層像データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置を用いた心電同期スキャン方法において、前記X線コンピュータ断層撮影装置によって前記被検体のスキャノ画像を取得し、前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定し、前記標準偏差に基づいて心電同期スキャンによる撮影条件に応じて前記X線管に流れる管電流値の変化を求め、前記スキャノ画像上で心電同期スキャンの管電流を決定する位置を決定し、前記心電同期スキャンの管電流を決定する位置に応じた前記X線管に流れる管電流値を前記管電流値の変化から設定し、この設定された一定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する。
請求項6に記載の心電同期スキャン方法は、X線管を回転させてX線を被検体に曝射すると共に、前記被検体を載置する寝台の移動速度を一定又は可変して移動し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを発生し、かつ前記被検体の特定の心拍位相に従って収集した前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置を用いた心電同期スキャン方法において、前記X線コンピュータ断層撮影装置によって前記被検体のスキャノ画像を取得し、前記スキャノ画像に基づいて前記寝台の移動速度を可変する通常ヘリカルスキャンの領域と、前記寝台の移動速度を一定とする心電同期ヘリカルスキャンの領域とを設定し、前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定し、前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して当該通常ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化を設定し、前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して当該通常ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定し、前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して前記設定された管電流値に変化する前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集し、前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して一定の前記所定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する。
請求項7に記載のX線コンピュータ断層撮影装置は、X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器と、前記被検体の心拍を測定する心拍計測器と、前記X線管から前記X線を前記被検体に曝射させたときに前記X線検出器により発生する前記投影データに基づいて前記被検体のスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定する標準偏差設定部と、前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定する管電流値設定部と、前記X線管に一定の前記所定の最大管電流値を供給した状態で、前記X線管を回転させて前記X線を前記被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線を前記X線検出器により検出しその投影データを収集する心電同期スキャン部と、前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得する再構成部とを具備する。
請求項8に記載のX線コンピュータ断層撮影装置は、X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器と、前記被検体の心拍を測定する心拍計測器と、前記X線管から前記X線を前記被検体に曝射させたときに前記X線検出器により発生する前記投影データに基づいて前記被検体のスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定する標準偏差設定部と、前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を求める管電流演算部と、前記スキャノ画像上で心電同期スキャンを行う位置を決定するスキャン位置決定部と、前記心電同期スキャンを行う位置に応じた前記X線管に流れる管電流値を前記管電流値の変化から設定する管電流値設定部と、この設定された一定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させて前記X線を前記被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線を前記X線検出器により検出しその投影データを収集する心電同期スキャン部と、前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得する再構成部とを具備する。
請求項12に記載のX線コンピュータ断層撮影装置は、X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器と、前記被検体の心拍を測定する心拍計測器と、前記X線管から前記X線を前記被検体に曝射させたときに前記X線検出器により発生する前記投影データに基づいて前記被検体のスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、前記スキャノ画像に基づいて前記寝台の移動速度を一定とする通常ヘリカルスキャンの領域と、前記寝台の移動速度を可変する心電同期ヘリカルスキャンの領域とを設定するスキャン領域設定部と、前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定する標準偏差設定部と、前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して当該通常ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化を設定する第1の管電流設定部と、前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して当該通常ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定する第2の管電流設定部と、前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して前記設定された管電流値に変化する前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する第1の投影データ取得部と、前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して一定の前記所定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する第2の投影データ取得部と、前記第1又は前記第2のデータ収集部によって収集された前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得する再構成部とを具備する。
本発明によれば、心電同期ヘリカルスキャンにおいて検査技師の経験や判断に拠らず、画像の画質を維持し、過剰なX線の被曝とならない適切な管電流値を設定できる心電同期スキャン方法及びX線コンピュータ断層撮影装置を提供できる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はX線コンピュータ断層撮影装置の構成図を示す。このX線コンピュータ断層撮影装置は、人体等の被検体(患者)Pに関する投影データを収集するためのスキャン部1と、被検体Pを乗せるための寝台装置2と、スキャン部1及び寝台装置2を制御すると共にスキャン部1によって収集されたデータに基づく再構成処理や画像表示等を行うコンソール3とを備える。
スキャン部1は、X線管4と2次元X線検出器5とを備える。これらX線管4と2次元X線検出器5とは、対向配置された状態でリング状の回転フレーム6に搭載されている。この回転フレーム6には、回転駆動装置7が接続されている。この回転駆動装置7は、回転フレーム6を回転駆動することによりX線管4と2次元X線検出器5とを対向配置した状態で回転する。これにより、X線管4と2次元X線検出器5とは、被検体Pの周囲を回転する。なお、回転フレーム6の回転軸をZ軸と定義する。Z軸を中心とした回転座系において、X線管4の焦点から2次元X線検出器5の検出面中心を結ぶZ軸に直交する軸をX軸と定義する。Y軸はZ軸とX軸とに対して共に直交する。
X線管4には、高圧発生部8が接続されている。この高圧発生部8は、X線管4に対しして高電圧を印加する。具体的には、X線管4の陰極−陽極間に高圧発生部8が接続されている。これにより、X線管4の陰極−陽極間に高圧発生部8から管電圧が印加され、これと共にX線管4のフィラメントに高圧発生部8からフィラメント電流(管電流)が供給される。これら管電圧の印加及びフィラメント電流の供給によりX線管4の陽極のターゲットからX線が発生する。このX線管4から放射されたX線は、コリメータ9を通過し、検体Pを透過して2次元X線検出器5に入射する。
コリメータ9は、X線管4と2次元X線検出器5との間におけるX線管4側に設けられている。このコリメータ9は、絞り駆動装置10によってコリメータ9の絞り開口の大きさを調整する。実際にコリメータ9は、X線管4のX線放射窓に取り付けられる。このコリメータ9は、X線管4の焦点で発生し、X線放射窓から放射されるX線を任意位置で任意の大きさにトリミングする。
2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を検出する。この2次元X線検出器5は、例えばマルチスライス型(多列型)、シングルスライス型(一列型)のいずれでも良いが、ここではX線変調機能より被曝低減効果の大きいマルチスライス型検出器として説明する。2次元X線検出器5は、X線を検出する複数のX線検出素子をチャンネル方向(Y軸方向に近似)と被検体Pのスライス方向(z軸方向)とにそれぞれ設けている。これらX線検出素子は、例えば、チャンネル方向に例えば約600〜1000個、スライス方向に例えば24列〜256列並設される。ここでは、2次元X線検出器5は、複数のX線検出素子を例えばチャンネル方向に1000個、スライス方向に64列配列並設して例えば0.5mm×0.5mmの正方形の受光面を形成した多列検出器を構成する。複数のX線検出素子は、例えばシンチレータとフォトダイオードォトチップとを有している。この2次元X線検出器5は、均等サイズのX線検出素子をスライス方向に配列したマルチスライス型検出器、サイズの異なるX線検出素子をスライス方向に複数配列した不均等ピッチのマルチスライス型検出器のいずれでも適用可能である。
2次元X線検出器5は、データ収集部(DAS:Data Acquisition System)11に接続されている。2次元X線検出器5からチャンネル毎に出力されるX線検出信号は、データ収集部11に収集される。このデータ収集部11は、2次元X線検出器5からチャンネル毎に出力されるX線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。
寝台装置2には、天板12が設けられている。この天板12は、寝台駆動装置13によりスライス方向(Z軸方向)に移動する。
スキャン制御部14は、回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、X線管4と2次元X線検出器5とを対向配置した状態で一定の回転速度で回転させ、この状態でX線管4からX線を放射させて被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出して投影データを収集させ、かつX線管4と2次元X線検出器5との回転に同期させて天板12を連続的にスライス方向(Z軸方向)に移動させる。これにより、X線管4を被検体Pに対して相対的に螺旋状に移動し、その螺旋軌道上の複数位置で投影データを収集するいわゆるヘリカルスキャンが実現できる。
なお、本実施の形態は、一例として多列検出器の同時収集であるマルチヘリカルスキャンにより得られた投影データを処理する場合について説明するが、これに限らず、天板13を静止した状態で連続的に投影データを収集するダイナミックスキャン、ある位置で天板13を静止した状態で1回転分の投影データを収集し、その後、天板13を移動して停止した後、次の位置で1回転分の投影データを収集する動作を繰り返すコンベンショナルスキャンに適用可能である。
又、回転フレーム6には、中央部に開口部が形成されている。スキャン時には、その開口部に寝台装置2の天板12上に載置された被検体Pが挿入される。
心拍計測器としての心電計15が備えられている。この心電計15は、被検体Pに取り付けた電極から被検体Pの心拍に応じた心電信号を検出するためのものであって、被検体Pの心臓から生じる微弱な電流を検出し、検出された電流の時間変化を心電図情報として出力する。しかるに、心電計15から出力される心電図情報は、P波、Q波、R波、S波、T波の情報を含む。この心電図情報のうち例えばR波に基づいて心拍数が求められる。
コンソール3は、スキャン部1に対してスキャノ画像を取得するための指令や、心電計15から出力される心電図情報に基づいて心電同期ヘリカルスキャンを行わせ、かつこの心電同期ヘリカルスキャンにより取得される投影データを再構成して被検体Pの画像を取得する。このコンソール3は、CPU等から成る主制御部20を有し、この主制御部20に対して投影データ記憶部21と、画像記憶部22と、心電情報記憶部23と、表示装置24と、操作部25とが接続されている。又、主制御部20から発せられる指令により前処理部26と、再構成部27と、画像処理部28と、スキャノ画像取得部29と、標準偏差(SD)設定部30と、最大管電流設定部31と、心電同期スキャン部32とが動作するものとなっている。
前処理部26は、データ収集部11から出力される投影データに対してオフセット補正、レファレンス補正、感度補正等の補正処理を施す。この前処理部26から出力される投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。
一方、心電情報記憶部23には、心電計15から出力される心電図情報が記憶される。
なお、投影データは、データ収集時のX線管4の回転角度を表すビュー、チャンネル番号、列番号等を表す各コードと関連付けられ、かつ心電計15から出力される心電図情報と関連付け、すなわち同期付けられて投影データ記憶部21に記憶される。
再構成部27は、心電情報記憶部23に記憶された心電図情報と、投影データ記憶部21に記憶された投影データに基づいて心電同期再構成を行う。この再構成部27は、心電同期再構成として例えばハーフ再構成機能と、セグメント再構成機能とを備える。ハーフ再構成では、X線管4が180度+α(α:扇状X線のファン角)の範囲をカバーする投影データグループを要する。セグメント再構成法では、投影データグループを複数の投影データセットすなわち複数のセグメントにより構成する。複数のセグメントは、複数の心拍周期にそれぞれ対応する。複数のセグメントは、それぞれ特定の心拍位相(再構成中心位相)を中心とした所定の時間幅を有する特定期間内に収集された投影データの集合である。例えば上記図11は例えば3心拍周期から65%の心拍位相を中心とする所定期間内に収集した3つのセグメントA、B、Cを示す。セグメント再構成は、これらセグメントA、B、Cの投影データを集めて再構成を行い、被検体PのCT画像、例えば3次元(3D)画像データや動画の3D画像データすなわち4D画像データを取得する。この再構成部27の再構成により取得された3D画像データや4D画像データは、画像記憶部22に記憶される。
画像処理部28は、画像記憶部22に記憶されている例えば3D画像データからMPRによる例えばアキシャル、コロナル、サジタル等の3方位断面の各断面画像データの生成、3D画像データからMIP像の生成などの画像処理を行い、表示装置24に表示する。
スキャノ画像取得部29は、被検体PのCT画像を取得する前に、スキャンの開始位置及びCT画像を取得するときの撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。この被検体Pのスキャノ画像は、X線管4の位置を所定の回転角度に固定し、寝台装置2の天板12をスライス方向(Z方向)に移動させる。このとき、X線管4は、X線を被検体Pに曝射する。2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を受光し、このX線受光量に応じたX線検出信号を各受光素子毎に出力する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。しかるに、スキャノ画像取得部29は、投影データ記憶部21に記憶された投影データを読み取り、この投影データから被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。
SD設定部30は、スキャノ画像取得部29のより取得されたスキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差(SD値)を設定する。このSD設定部30は、例えば被検体Pに対して設定された心電同期撮影領域内にCT値のばらつきのSD値を設定する。このSD設定部30は、SD値に基づいてX線管4に流れる管電流値の変化を求めた後、再度、SD値を変更設定可能である。なお、心電同期撮影領域は、例えばオペレータ等が操作部25を操作して設定される。
最大管電流設定部31は、SD設定部30により設定されたSD値に基づいてX線管4に流れる管電流値の変化を自動的に演算して求め、この管電流値の変化から所定の管電流値、ここでは最大管電流値を設定する。図2はSD値に基づいて演算して求められたX線管4に流れる管電流値Iの変化の一例を示す。被検体Pには、心電同期撮影を行う領域Eが設定されている。
具体的に最大管電流値設定部は、被検体PのCT画像の撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて心電同期撮影領域E内のX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を演算して求め、この管電流値Iの変化から最大管電流値Imを求め、この最大管電流値Imを設定する。なお、SD設定部30によって再度、SD値が変更設定されると、最大管電流値設定部31は、変更設定されたSD値に基づいてX線管4に流れる管電流値Iの変化を再度求め、この管電流値Iの変化から最大管電流値Imを再設定する。
心電同期スキャン部32は、最大管電流値設定部31により設定された最大管電流値Imを受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14にスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、一定の最大管電流値ImをX線管4に供給した状態で、X線管4を回転させてX線を被検体Pに曝射し、被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出しその投影データを発生し、収集する。
操作部25は、例えばマウス等のポインティングデバイスやキーボード等を有する。
次に、上記の如く構成された装置による心電同期撮影の動作について図3に示す心電同期撮影動作フローチャートに従って説明する。
スキャノ画像取得部29は、ステップ#1において、被検体PのCT画像を取得する前に、スキャンの開始位置及びCT画像を取得するときの撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。すなわち、スキャノ画像取得部29は、X線管4の位置を所定の回転角度に固定し、寝台装置2の天板12をスライス方向(Z方向)に移動させる指令をスキャン制御部14を通して寝台装置2に発し、かつX線管4からX線を放射させる指令をスキャン制御部14を通して高圧発生部8に発する。これにより、X線管4は、所定の回転角度に固定され、寝台装置2、天板12をスライス方向(Z方向)に移動する。この状態で、X線管4は、X線を被検体Pに曝射する。このX線は、被検体Pを透過して2次元X線検出器5に入射する。この2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を受光し、このX線受光量に応じたX線検出信号を各受光素子毎に出力する。
データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。
スキャノ画像取得部29は、投影データ記憶部21に記憶された投影データを読み取り、この投影データから被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。
次に、心電同期撮影領域Eが例えばオペレータ等が操作部25を操作することにより入力される。主制御部20は、ステップ#2において、操作部25から入力された心電同期撮影領域Eを被検体Pの2次元のスキャノ画像上に設定する。
次に、SD設定部30は、ステップ#3において、例えば被検体Pに対して設定された心電同期撮影領域E内にCT値のばらつきのSD値を設定する。
次に、最大管電流値設定部は、ステップ#4において、被検体PのCT画像の撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて例えば図2に示すように心電同期撮影領域E内のX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を自動的に演算して求める。
最大管電流値設定部は、ステップ#5において、自動的に演算して求めたX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を表示装置24に表示する。ここで、心電同期撮影領域E内のX線管4の回転毎の管電流値Iの変化の最大管電流値Imが大き過ぎる等で被検体Pに対するX線曝射量が大きくなるおそれがある場合、例えばオペレータ等によりSD値の再設定の操作が操作部25に行われる。この操作部25からのSD値の再設定の操作を受けて主制御部20は、再び、ステップ#3に戻り、SD設定部30に対してSD値の再設定の指令を発する。
心電同期撮影領域E内のX線管4の回転毎の管電流値Iの変化の最大管電流値Imが最適であれば、最大管電流値設定部は、ステップ#6において、管電流値Iの変化から最大管電流値Imを求め、この最大管電流値Imを設定する。
次に、心電同期スキャン部32は、ステップ#7において、最大管電流値設定部31により設定された最大管電流値Imを受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14に対してスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、投影データを収集するという心電同期撮影を行わせる。
すなわち、X線管4には、高圧発生部8から高電圧が印加されると共に、一定の最大管電流値Imの管電流が供給される。これにより、X線管4は、X線を放射する。この状態で、X線管4と2次元X線検出器5とは、対向配置した状態で一定の回転速度で回転する。これらX線管4と2次元X線検出器5との回転に同期して寝台装置2の天板12は、被検体Pを載置した状態で連続的にスライス方向(Z軸方向)に移動する。これにより、X線管4を被検体Pに対して相対的に螺旋状に移動し、その螺旋軌道上の複数位置で投影データを収集するいわゆるヘリカルスキャンが行われる。このヘリカルスキャン時に、X線管4から放射されたX線は、被検体Pを透過して2次元X線検出器5に入射する。
この2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を受光し、このX線受光量に応じたX線検出信号を各受光素子毎に出力する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。
これと共に、心電計15は、被検体Pに取り付けた電極から被検体Pの心拍に応じた心電信号、すなわち被検体Pの心臓から生じる微弱な電流を検出し、検出された電流の時間変化を心電図情報として出力する。この心電計15から出力された心電図情報は、心電情報記憶部23に記憶される。このとき投影データは、データ収集時のX線管4の回転角度を表すビュー、チャンネル番号、列番号等を表す各コードと関連付けられ、かつ心電計15から出力される心電図情報と関連付け、すなわち同期付けられて投影データ記憶部21に記憶される。
再構成部27は、心電情報記憶部23に記憶された心電図情報と、投影データ記憶部21に記憶された投影データに基づいて心電同期再構成を行う。この再構成部27は、心電同期再構成として例えばハーフ再構成又はセグメント再構成を行う。このうちハーフ再構成は、X線管4が180度+αの範囲をカバーする投影データグループを要する。セグメント再構成は、投影データグループを複数の投影データセットすなわち複数のセグメントにより構成する。複数のセグメントは、複数の心拍周期にそれぞれ対応する。複数のセグメントは、それぞれ特定の心拍位相(再構成中心位相)を中心とした所定の時間幅を有する特定期間内に収集された投影データの集合である。例えば上記図11は例えば3心拍周期から65%の心拍位相を中心とする所定期間内に収集した3つのセグメントA、B、Cを示す。セグメント再構成は、これらセグメントA、B、Cの投影データを集めて再構成を行い、被検体PのCT画像、例えば3次元(3D)画像データや動画の3D画像データすなわち4D画像データを取得する。この再構成部27の再構成により取得された3D画像データや4D画像データは、画像記憶部22に記憶される。
画像処理部28は、画像記憶部22に記憶されている例えば3D画像データからMPRによる例えばアキシャル、コロナル、サジタル等の3方位断面の各断面画像データの生成、3D画像データからMIP像の生成などの画像処理を行い、表示装置24に表示する。
被検体Pに対して別の心電同期撮影領域Eを再設定する場合、主制御部20は、ステップ#2に戻り、再度、操作部25から入力される別の心電同期撮影領域Eを被検体Pの2次元のスキャノ画像上に設定する。
このように上記第1の実施の形態によれば、被検体Pのスキャノ画像を取得し、このスキャノ画像に対してCT値のSD値を設定し、このSD値に基づいてX線管4に流れる管電流値Iの変化を求め、この管電流値Iの変化から最大管電流値Imを設定し、X線管4に最大管電流値Imを供給した状態で、X線管4を回転させてX線を被検体Pに曝射し、被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出しその投影データを発生し、収集する。
これにより、心電同期ヘリカルスキャンにおいて検査技師の経験や判断に拠らず、かつ検査技師による高い管電流値に設定されることなく、CT画像の画質を維持し、過剰なX線の被曝とならない適切な管電流値すなわち一定の最大管電流値Imに設定することができる。すなわち、リアルECは、スキャノ画像のCT値から指定した画像SDに対してX線管4に流れる管電流値Iを自動計算するので、被検体Pの互いに異なる各領域でそれぞれ異なる管電流値Iが算出されることになるが、本装置では、一定の最大管電流値Imに設定することができるので、CT画像の画質に影響を与えることがない。一般に心臓領域の撮影では、画質を優先することが多いので、本装置は、心電同期撮影に有効である。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図4はX線コンピュータ断層撮影装置の構成図を示す。コンソール3は、主制御部20から発せられる指令により管電流演算部40と、スキャン位置決定部41と、管電流値設定部42とが動作するものとなっている。
管電流演算部40は、SD設定部30により設定されたSD値に基づいて心電同期スキャンによる撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて例えば図5に示すようなX線管4に流れる管電流値Iの変化を自動的に演算して求める。
スキャン位置決定部41は、例えば図5に示すようにスキャノ画像取得部29により取得されたスキャノ画像上で心電同期スキャンを行う位置Hを決定する。
管電流値設定部42は、例えば図5に示すように心電同期スキャンを行う位置Hに応じたX線管4に流れる管電流値Ifを管電流値Iの変化から設定する。
心電同期スキャン部32は、管電流値設定部42により設定された心電同期スキャンを行う位置Hに応じたX線管4に流れる管電流値Ifを受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14にスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、一定の管電流値IfをX線管4に供給した状態で、X線管4を回転させてX線を被検体Pに曝射し、被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出しその投影データを発生し、かつ心電計15により計測される被検体Pの心拍から特定の心拍位相に従って投影データを収集する。
次に、上記の如く構成された装置による心電同期撮影の動作について図6に示す心電同期撮影動作フローチャートに従って説明する。
スキャノ画像取得部29は、ステップ#1において、上記同様に、被検体PのCT画像を取得する前に、スキャンの開始位置及びCT画像を取得するときの撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。スキャノ画像取得部29は、投影データ記憶部21に記憶された投影データを読み取り、この投影データから被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。
次に、心電同期撮影領域Eが例えばオペレータ等が操作部25を操作することにより入力される。主制御部20は、操作部25から入力された心電同期撮影領域Eを被検体Pの2次元のスキャノ画像上に設定する。
次に、SD設定部30は、ステップ#3において、例えば被検体Pに対して設定された心電同期撮影領域E内にCT値のばらつきのSD値を設定する。
次に、管電流演算部40は、ステップ#10において、SD設定部30により設定されたSD値に基づいて心電同期スキャンによる撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて例えば図5に示すようなX線管4に流れる管電流値Iの変化を自動的に演算して求める。
次に、管電流演算部40は、ステップ#5において、自動的に演算して求めたX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を表示装置24に表示する。ここで、心電同期撮影領域E内のX線管4の回転毎の管電流値Iの変化から心電同期スキャンを行う位置Hに対応する管電流値Iの大きさが大き過ぎる等で被検体Pに対するX線曝射量が大きくなるおそれがある場合、例えばオペレータ等によりSD値の再設定の操作が操作部25に行われる。この操作部25からのSD値の再設定の操作を受けて主制御部20は、再び、ステップ#3に戻り、SD設定部30に対してSD値の再設定の指令を発する。
次に、スキャン位置決定部41は、ステップ#11において、例えば図5に示すようにスキャノ画像取得部29により取得されたスキャノ画像上で心電同期スキャンの管電流を決定するための位置Hを決定する。
次に、管電流値設定部42は、ステップ#12において、例えば図5に示すように心電同期スキャンの管電流を決定するための位置Hに応じたX線管4に流れる管電流値Ifを管電流値Iの変化から設定する。
次に、心電同期スキャン部32は、ステップ#7において、管電流値設定部42により設定された管電流値Ifを受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14に対してスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、心電同期撮影を行わせる。
すなわち、X線管4には、高圧発生部8から高電圧が印加されると共に、一定の管電流値Ifの管電流が供給される。これにより、X線管4は、X線を放射する。この状態で、X線管4と2次元X線検出器5とは、対向配置した状態で一定の回転速度で回転する。これらX線管4と2次元X線検出器5との回転に同期して寝台装置2の天板12は、被検体Pを載置した状態で連続的にスライス方向(Z軸方向)に移動する。これにより、X線管4を被検体Pに対して相対的に螺旋状に移動し、その螺旋軌道上の複数位置で投影データを収集するいわゆるヘリカルスキャンが行われる。このヘリカルスキャン時に、X線管4から放射されたX線は、被検体Pを透過して2次元X線検出器5に入射する。
この2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を受光し、このX線受光量に応じたX線検出信号を各受光素子毎に出力する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。
これと共に、心電計15は、被検体Pの心臓から生じる微弱な電流を検出し、検出された電流の時間変化を心電図情報として出力する。この心電計15から出力された心電図情報は、心電情報記憶部23に記憶される。このとき投影データは、データ収集時のX線管4の回転角度を表すビュー、チャンネル番号、列番号等を表す各コードと関連付けられ、かつ心電計15から出力される心電図情報と関連付け、すなわち同期付けられて投影データ記憶部21に記憶される。
再構成部27は、上記同様に、心電情報記憶部23に記憶された心電図情報と、投影データ記憶部21に記憶された投影データに基づいて心電同期再構成を行う。この再構成部27は、心電同期再構成として例えばハーフ再構成又はセグメント再構成を行う。
画像処理部28は、画像記憶部22に記憶されている例えば3D画像データからMPRによる例えばアキシャル、コロナル、サジタル等の3方位断面の各断面画像データの生成、3D画像データからMIP像の生成などの画像処理を行い、表示装置24に表示する。
被検体Pに対して別の心電同期撮影領域Eを再設定する場合、主制御部20は、ステップ#2に戻り、再度、操作部25から入力される別の心電同期撮影領域Eを被検体Pの2次元のスキャノ画像上に設定する。
このように上記第2の実施の形態によれば、被検体Pのスキャノ画像を取得し、このスキャノ画像に対するCT値のばらつきのSD値を設定し、このSD値に基づいて心電同期スキャンによる撮影条件に応じてX線管4に流れる管電流値Iの変化を求め、スキャノ画像上で心電同期スキャンの管電流を決定する位置Hを決定し、この心電同期スキャンの管電流を決定する位置Hに応じたX線管4に流れる管電流値Ifを設定し、この設定された管電流値Ifの管電流をX線管4に供給した状態で、X線管4を回転させてX線を被検体Pに曝射し、被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出しその投影データを収集する。これにより、心電同期ヘリカルスキャンにおいて検査技師の経験や判断に拠らず、かつ検査技師による高い管電流値に設定されることなく、CT画像の画質を維持し、過剰なX線の被曝とならない適切な一定の管電流値Ifに設定することができる。すなわち、リアルECは、スキャノ画像のCT値から指定した画像SDに対してX線管4に流れる管電流値Iを自動計算するので、被検体Pの互いに異なる各領域でそれぞれ異なる管電流値Iが算出されることになるが、本装置では、心電同期スキャンの管電流を決定する位置Hに応じた一定の管電流値Ifに設定することができるので、CT画像の画質に影響を与えることがない。一般に心臓領域の撮影では、画質を優先することが多いので、本装置は、心電同期撮影に有効である。
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図7はX線コンピュータ断層撮影装置の構成図を示す。このコンピュータ断層撮影装置は、バリアブルHPヘリカルスキャンを行い、このバリアブルHPヘリカルスキャンにより取得される投影データを再構成して被検体Pの画像を取得する。バリアブルHPヘリカルスキャンは、1つのヘリカルスキャン中に寝台装置2の天板12の移動速度を変えるスキャンで、心電同期ヘリカルスキャンと通常ヘリカルスキャンとを組み合わせて成る。
コンソール3は、主制御部20から発せられる指令によりスキャン領域設定部50と、第1の管電流設定部51と、第2の管電流設定部52と、第1の投影データ取得部53と、第2の投影データ取得部54とが動作するものとなっている。
スキャン領域設定部50は、スキャノ画像取得部29により取得されたスキャノ画像に基づいて寝台装置2における天板12のスライス方向への移動速度を一定とする通常ヘリカルスキャンの領域と、寝台装置2における天板12のスライス方向への移動速度を可変する心電同期ヘリカルスキャンの領域とを設定する。例えば図8に示すように被検体Pにおける心臓を含む心電同期撮影を行う領域を心電同期ヘリカルスキャンの領域Jに設定し、その他の腹部等の撮影を行う領域を通常ヘリカルスキャンの領域Kに設定する。心電同期ヘリカルスキャン領域Jにおける寝台装置2の天板12の移動速度は、通常ヘリカルスキャン領域Kにおける寝台装置2の天板12の移動速度よりも遅く設定されている。
第1の管電流設定部51は、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して通常ヘリカルスキャンの撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じてX線管4の回転毎の管電流値の変化を自動的に演算して求め、この管電流値の変化を設定する。
第2の管電流設定部52は、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して心電同期ヘリカルスキャンの撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じてX線管4の回転毎の管電流値の変化を自動的に演算して求め、この管電流値の変化から最大管電流値を設定する。
第1の投影データ取得部53は、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して設定された管電流値に変化する管電流をX線管4に供給した状態で、X線管4を回転させてX線を被検体Pに曝射し、この被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出しその投影データを発生し、投影データを収集する。
第2の投影データ取得部54は、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して最大管電流値の管電流をX線管4に供給した状態で、X線管4を回転させてX線を被検体Pに曝射し、この被検体Pを透過したX線を2次元X線検出器5により検出しその投影データを発生し、投影データを収集する。
再構成部27は、第1の投影データ取得部53によって収集された投影データと、第2の投影データ取得部54によって収集された投影データとをそれぞれ再構成して被検体PのCT画像を取得する。この再構成部27は、心電同期ヘリカルスキャン時に第2の投影データ取得部54によって収集された投影データを再構成する場合、心電情報記憶部23に記憶された心電図情報に基づいて再構成を行う。このとき再構成部27は、心電同期再構成として例えばハーフ再構成又はセグメント再構成を行う。
バリアブルHPヘリカルスキャン部55は、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して第2の管電流設定部52により設定された最大管電流値Imを受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14に対してスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、投影データを収集するという心電同期撮影を行わせる。
又、バリアブルHPヘリカルスキャン部55は、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して第1の管電流設定部51により設定されたX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14に対してスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、投影データを収集するという心電同期撮影を行わせる。
次に、上記の如く構成された装置によるバリアブルHPヘリカルスキャンによる心電同期撮影の動作について図9に示すバリアブルHPヘリカルスキャンの心電同期撮影動作フローチャートに従って説明する。
スキャノ画像取得部29は、ステップ#1において、上記同様に、被検体PのCT画像を取得する前に、スキャンの開始位置及びCT画像を取得するときの撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。スキャノ画像取得部29は、投影データ記憶部21に記憶された投影データを読み取り、この投影データから被検体Pの2次元のスキャノ画像を取得する。
次に、例えば図8に示すように被検体Pにおける心臓を含む心電同期撮影を行う心電同期ヘリカルスキャン領域Jと、その他の腹部等の撮影を行う通常ヘリカルスキャン領域Kとが例えばオペレータ等が操作部25を操作することにより入力される。主制御部20は、ステップ#20において、操作部25から入力された心電同期ヘリカルスキャン領域Jと通常ヘリカルスキャン領域Kとを設定する。
次に、SD設定部30は、ステップ#3において、例えば心電同期ヘリカルスキャン領域Jと通常ヘリカルスキャン領域Kとに対してそれぞれスキャノ画像に対するCT値のばらつきのSD値を設定する。
次に、第1の管電流設定部51は、ステップ#21において、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して通常ヘリカルスキャンの撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて例えば図10に示すようなX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を自動的に演算して求める。
次に、第2の管電流設定部52は、ステップ#22において、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して心電同期ヘリカルスキャンの撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて例えば図10に示すようなX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を自動的に演算して求める。
なお、第1及び第2の管電流設定部51、52は、自動的に演算して求めた通常ヘリカルスキャン時の管電流値Iと心電同期ヘリカルスキャン時の管電流値Iとの変化を表示装置24に表示する。ここで、心電同期ヘリカルスキャン領域J内のX線管4の回転毎の管電流値Iの変化の最大管電流値Imが大き過ぎる等で被検体Pに対するX線曝射量が大きくなるおそれがある場合、例えばオペレータ等によりSD値の再設定の操作が操作部25に行われる。この操作部25からのSD値の再設定の操作を受けて主制御部20は、再び、ステップ#3に戻り、SD設定部30に対してSD値の再設定の指令を発する。
次に、第2の管電流設定部52は、ステップ#23において、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して自動的に演算して求めたX線管4の回転毎の管電流値Iの変化から最大管電流値Imを求め、この最大管電流値Imを設定する。
次に、第1の管電流設定部51は、ステップ#24において、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して自動的に演算して求めたX線管4の回転毎の管電流値Iの変化をそのまま設定する。
なお、第1の管電流設定部51による通常ヘリカルスキャン時の管電流値Iの設定と、第2の管電流設定部52による心電同期ヘリカルスキャン時の最大管電流値Imの設定とは、先ず、第2の管電流設定部52による心電同期ヘリカルスキャン時の最大管電流値Imの設定を行い、次に、第1の管電流設定部51による通常ヘリカルスキャン時の管電流値Iの設定を行ってもよい。
次に、バリアブルHPヘリカルスキャン部55は、ステップ#25において、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して第2の管電流設定部52により設定された最大管電流値Imを受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14に対してスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、かつ心電計15により計測される被検体Pの心拍から特定の心拍位相に従って投影データを収集するという心電同期撮影を行わせる。すなわち、X線管4には、高圧発生部8から高電圧が印加されると共に、一定の最大管電流値Imの管電流が供給される。これにより、X線管4は、X線を放射する。この状態で、X線管4と2次元X線検出器5とは、対向配置した状態で一定の回転速度で回転する。これらX線管4と2次元X線検出器5との回転に同期して寝台装置2の天板12は、被検体Pを載置した状態で連続的にスライス方向(Z軸方向)に移動する。これにより、X線管4を被検体Pに対して相対的に螺旋状に移動し、その螺旋軌道上の複数位置で投影データを収集するいわゆるヘリカルスキャンが行われる。このヘリカルスキャン時に、X線管4から放射されたX線は、被検体Pを透過して2次元X線検出器5に入射する。
この2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を受光し、このX線受光量に応じたX線検出信号を各受光素子毎に出力する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。
これと共に、心電計15は、被検体Pに取り付けた電極から被検体Pの心拍に応じた心電信号、すなわち被検体Pの心臓から生じる微弱な電流を検出し、検出された電流の時間変化を心電図情報として出力する。この心電計15から出力された心電図情報は、心電情報記憶部23に記憶される。このとき投影データは、データ収集時のX線管4の回転角度を表すビュー、チャンネル番号、列番号等を表す各コードと関連付けられ、かつ心電計15から出力される心電図情報と関連付け、すなわち同期付けられて投影データ記憶部21に記憶される。
再構成部27は、上記同様に、心電情報記憶部23に記憶された心電図情報と、投影データ記憶部21に記憶された投影データに基づいて心電同期再構成を行う。この再構成部27は、心電同期再構成として例えばハーフ再構成又はセグメント再構成を行う。
画像処理部28は、画像記憶部22に記憶されている例えば3D画像データからMPRによる例えばアキシャル、コロナル、サジタル等の3方位断面の各断面画像データの生成、3D画像データからMIP像の生成などの画像処理を行い、表示装置24に表示する。
被検体Pに対して別の心電同期撮影領域Eを再設定する場合、主制御部20は、ステップ#20に戻り、再度、操作部25から入力される別の操作部25から入力された心電同期ヘリカルスキャン領域Jと通常ヘリカルスキャン領域Kとを設定する。
又、バリアブルHPヘリカルスキャン部55は、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して第1の管電流設定部51により設定されたX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を受け取ってスキャン制御部14に設定し、かつスキャン制御部14に対してスキャン指令を発して回転駆動装置7と、高圧発生部8と、絞り駆動装置10と、データ収集部11と、寝台駆動装置13とを制御し、投影データを収集する。
すなわち、X線管4には、高圧発生部8から高電圧が印加されると共に、スキャン位置によって変化する管電流値Iの管電流が供給される。これにより、X線管4は、X線を放射する。この状態で、X線管4と2次元X線検出器5とは、対向配置した状態で一定の回転速度で回転する。これらX線管4と2次元X線検出器5との回転に同期して寝台装置2の天板12は、被検体Pを載置した状態で連続的にスライス方向(Z軸方向)に移動する。これにより、ヘリカルスキャンが行われる。このヘリカルスキャン時に、X線管4から放射されたX線は、被検体Pを透過して2次元X線検出器5に入射する。
この2次元X線検出器5は、被検体Pを透過したX線を受光し、このX線受光量に応じたX線検出信号を各受光素子毎に出力する。データ収集部11は、2次元X線検出器5から出力される各受光素子毎の各X線検出信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにデジタル信号に変換し、投影データとして出力する。この投影データは、投影データ記憶部21に記憶される。
これと共に、心電計15は、被検体Pの心臓から生じる微弱な電流を検出し、検出された電流の時間変化を心電図情報として出力する。この心電計15から出力された心電図情報は、心電情報記憶部23に記憶される。このとき投影データは、データ収集時のX線管4の回転角度を表すビュー、チャンネル番号、列番号等を表す各コードと関連付けられ、かつ心電計15から出力される心電図情報と関連付け、すなわち同期付けられて投影データ記憶部21に記憶される。
再構成部27は、上記同様に、心電情報記憶部23に記憶された心電図情報と、投影データ記憶部21に記憶された投影データに基づいて心電同期再構成を行う。この再構成部27は、心電同期再構成として例えばハーフ再構成又はセグメント再構成を行う。
画像処理部28は、画像記憶部22に記憶されている例えば3D画像データからMPRによる例えばアキシャル、コロナル、サジタル等の3方位断面の各断面画像データの生成、3D画像データからMIP像の生成などの画像処理を行い、表示装置24に表示する。
このように上記第3の実施の形態によれば、被検体Pのスキャノ画像を取得し、通常ヘリカルスキャン領域Kと心電同期ヘリカルスキャン領域Jとを設定し、スキャノ画像に対するSD値を設定し、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して撮影条件に応じてX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を求めてこの管電流値Iの変化を設定し、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して撮影条件に応じてX線管4の回転毎の管電流値Iの変化から一定の最大管電流値Imを設定し、通常ヘリカルスキャン領域Kに対して設定された管電流値IをX線管4に供給した状態で通常ヘリカルスキャンを行って投影データを収集し、又心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対して最大管電流値ImをX線管4に供給した状態で心電同期ヘリカルスキャンを行って投影データを収集する。
これにより、バリアブルHPヘリカルスキャンにおいて検査技師の経験や判断に拠らず、かつ検査技師による高い管電流値に設定されることなく、CT画像の画質を維持し、過剰なX線の被曝とならない適切な管電流、すなわち通常ヘリカルスキャン領域Kに対する管電流値I、心電同期ヘリカルスキャン領域Jに対する最大管電流値Imを設定することができる。一般に心臓領域の撮影では、画質を優先することが多いので、本装置は、心電同期撮影に有効である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態では、スキャンの撮影条件、例えばX線管4及び2次元X線検出器5を回転させる回転速度、被検体Pを載置する寝台装置2のスライス方向への移動速度、投影データを再構成して取得する被検体PのCT画像のスライス厚等に応じて例えば図10に示すようなX線管4の回転毎の管電流値Iの変化を自動的に演算して求め、このX線管4の回転毎の管電流値Iの変化から最大管電流値Imを求めて設定しているが、これに限らず、X線管4の回転毎の管電流値Iの変化の中間値、中央値又は平均値を求め、これら中間値、中央値又は平均値の管電流を設定するようにしてもよい。
本発明に係るX線コンピュータ断層撮影装置の第1の実施の形態を示す構成図。 同装置における標準偏差(SD)設定部によりSD値に基づいて演算して求められたX線管に流れる管電流値の変化の一例を示す図。 同装置における心電同期撮影動作フローチャートを示す図。 同装置における最大管電流設定部により設定される最大管電流値を示す図。 本発明に係るX線コンピュータ断層撮影装置の第2の実施の形態を示す構成図。 同装置における心電同期撮影動作フローチャートを示す図。 本発明に係るX線コンピュータ断層撮影装置の第3の実施の形態を示す構成図。 同装置により被検体における心臓を含む心電同期撮影を行う心電同期ヘリカルスキャン領域と通常ヘリカルスキャンを行う領域とを示す図。 同装置におけるバリアブルHPヘリカルスキャンの心電同期撮影動作フローチャート。 同装置による通常ヘリカルスキャン時の管電流値の設定と心電同期ヘリカルスキャン時の最大管電流値の設定とを示す図。 心臓領域撮影時の心電同期ヘリカルスキャンにおけるセグメント再構成での各セグメントを示す摸式図。
符号の説明
P:被検体(患者)、1:スキャン部、2:寝台装置、3:コンソール、4:X線管、5:2次元X線検出器、6:回転フレーム、7:回転駆動装置、8:高圧発生部、9:コリメータ、10:絞り駆動装置、11:データ収集部、12:天板、13:寝台駆動装置、14:スキャン制御部、15:心電計、20:主制御部、21:投影データ記憶部、22:画像記憶部、23:心電情報記憶部、24:表示装置、25:操作部、26:前処理部、27:再構成部、28:画像処理部、29:スキャノ画像取得部、30:SD設定部、31:最大管電流設定部、32:心電同期スキャン部、40:管電流演算部、41:スキャン位置決定部、42:管電流値設定部、50:スキャン領域設定部、51:第1の管電流設定部、52:第2の管電流設定部、53:第1の投影データ取得部、54:第2の投影データ取得部、55:バリアブルHPヘリカルスキャン部。

Claims (14)

  1. X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器とを有し、前記被検体の断層像データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置を用いた心電同期スキャン方法において、
    前記X線コンピュータ断層撮影装置によって前記被検体のスキャノ画像を取得し、
    前記スキャノ画像に対するCT値のばらつきの標準偏差を設定し、
    前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定し、
    前記X線管に一定の前記所定の管電流値を供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する、
    ことを特徴とする心電同期スキャン方法。
  2. X線を被検体に曝射するX線管と、前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器とを有し、前記被検体の断層像データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置を用いた心電同期スキャン方法において、
    前記X線コンピュータ断層撮影装置によって前記被検体のスキャノ画像を取得し、
    前記スキャノ画像に対するCT値のばらつきの標準偏差を設定し、
    前記標準偏差に基づいて心電同期スキャンによる撮影条件に応じて前記X線管に流れる管電流値の変化を求め、
    前記スキャノ画像上で心電同期スキャンの管電流を決定する位置を決定し、
    前記心電同期スキャンの管電流を決定する位置に応じた前記X線管に流れる管電流値を前記管電流値の変化から設定し、
    この設定された一定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する、
    ことを特徴とする心電同期スキャン方法。
  3. 前記スキャノ画像内に心電同期撮影領域を設定し、当該心電同期撮影領域内に前記CT値のばらつきの標準偏差を設定することを特徴とする請求項1又は2記載の心電同期スキャン方法。
  4. 前記所定の管電流値は、前記被検体の断層像データの撮影条件に応じて前記心電同期撮影領域内の前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から最大管電流値を設定することを特徴とする請求項3記載の心電同期スキャン方法。
  5. 前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる前記管電流値の変化を求めた後、再度、前記標準偏差を変更設定し、
    この変更設定された前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を再度求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を再設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の心電同期スキャン方法。
  6. X線管を回転させてX線を被検体に曝射すると共に、前記被検体を載置する寝台の移動速度を一定又は可変して移動し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを発生し、かつ前記被検体の特定の心拍位相に従って収集した前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得するX線コンピュータ断層撮影装置を用いた心電同期スキャン方法において、
    前記X線コンピュータ断層撮影装置によって前記被検体のスキャノ画像を取得し、
    前記スキャノ画像に基づいて前記寝台の移動速度を可変する通常ヘリカルスキャンの領域と、前記寝台の移動速度を一定とする心電同期ヘリカルスキャンの領域とを設定し、
    前記スキャノ画像に対するCT値のばらつきの標準偏差を設定し、
    前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して当該通常ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化を設定し、
    前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して当該心電同期ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から一定の管電流値を設定し、
    前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して前記設定された管電流値に変化する前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集し、
    前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して前記最大管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する、
    ことを特徴とする心電同期スキャン方法。
  7. 前記撮影条件は、少なくとも前記X線管及び前記X線検出器を回転させる回転速度、前記被検体を載置する寝台の移動速度、前記投影データを再構成して取得する前記被検体の画像データのスライス厚を有することを特徴とする請求項2、4又は6のうちいずれか1項記載の心電同期スキャン方法。
  8. X線を被検体に曝射するX線管と、
    前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器と、
    前記被検体の心拍を測定する心拍計測器と、
    前記X線管から前記X線を前記被検体に曝射させたときに前記X線検出器により発生する前記投影データに基づいて前記被検体のスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定する標準偏差設定部と、
    前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定する管電流値設定部と、
    前記X線管に一定の前記所定の管電流値を供給した状態で、前記X線管を回転させて前記X線を前記被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線を前記X線検出器により検出しその投影データを収集する心電同期スキャン部と、
    前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得する再構成部と、
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  9. X線を被検体に曝射するX線管と、
    前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器と、
    前記被検体の心拍を測定する心拍計測器と、
    前記X線管から前記X線を前記被検体に曝射させたときに前記X線検出器により発生する前記投影データに基づいて前記被検体のスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定する標準偏差設定部と、
    前記標準偏差に基づいて心電同期スキャンによる撮影条件に応じて前記X線管に流れる管電流値の変化を求める管電流演算部と、
    前記スキャノ画像上で心電同期スキャンの管電流を決定する位置を決定するスキャン位置決定部と、
    前記心電同期スキャンの管電流を決定する位置に応じた前記X線管に流れる管電流値を前記管電流値の変化から設定する管電流値設定部と、
    この設定された一定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させて前記X線を前記被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線を前記X線検出器により検出しその投影データを収集する心電同期スキャン部と、
    前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得する再構成部と、
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  10. 前記標準偏差設定部は、前記スキャノ画像内に対して設定された心電同期撮影領域内に前記CT値のばらつきの標準偏差を設定することを特徴とする請求項8又は9記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  11. 前記管電流値設定部は、前記被検体の断層像データの撮影条件に応じて前記心電同期撮影領域内の前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から最大管電流値を設定することを特徴とする請求項8記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  12. 前記標準偏差設定部は、前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる前記管電流値の変化を求めた後、再度、前記標準偏差を変更設定し、
    前記管電流値設定部は、前記変更設定された前記標準偏差に基づいて前記X線管に流れる管電流値の変化を再度求め、この管電流値の変化から最大管電流値を再設定する、
    ことを特徴とする請求項8記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  13. X線を被検体に曝射するX線管と、
    前記被検体を透過した前記X線を検出して投影データを発生するX線検出器と、
    前記被検体の心拍を測定する心拍計測器と、
    前記X線管から前記X線を前記被検体に曝射させたときに前記X線検出器により発生する前記投影データに基づいて前記被検体のスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像に基づいて前記寝台の移動速度を可変する通常ヘリカルスキャンの領域と、前記寝台の移動速度を一定とする心電同期ヘリカルスキャンの領域とを設定するスキャン領域設定部と、
    前記スキャノ画像に対してCT値のばらつきの標準偏差を設定する標準偏差設定部と、
    前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して当該通常ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化を設定する第1の管電流設定部と、
    前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して当該心電同期ヘリカルスキャンの撮影条件に応じて前記X線管の回転毎の前記管電流値の変化を求め、この管電流値の変化から所定の管電流値を設定する第2の管電流設定部と、
    前記通常ヘリカルスキャンの領域に対して前記設定された管電流値に変化する前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する第1の投影データ取得部と、
    前記心電同期ヘリカルスキャンの領域に対して一定の前記所定の管電流値の前記管電流を前記X線管に供給した状態で、前記X線管を回転させてX線を被検体に曝射し、前記被検体を透過した前記X線をX線検出器により検出しその投影データを収集する第2の投影データ取得部と、
    前記第1又は前記第2のデータ収集部によって収集された前記投影データを再構成して前記被検体の断層像データを取得する再構成部と、
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  14. 前記撮影条件は、少なくとも前記X線管及び前記X線検出器を回転させる回転速度、前記被検体を載置する寝台の移動速度、前記投影データを再構成して取得する前記被検体の画像データのスライス厚を有することを特徴とする請求項9、11又は13のうちいずれか1項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
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