JP5203570B2 - 燃料電池装置の出力制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水素ガスを燃料とする燃料電池を備える燃料電池装置に関し、特に、燃料電池の燃料として使用されなかった水素ガスを回収して、水素ガス製造器の燃料として使用する燃料電池装置の出力制御方法に関する。
従来より、水素ガスを燃料として発電を行う燃料電池を備える燃料電池装置が知られている。この種の装置は、燃料電池へ供給する水素ガスを製造する水素ガス製造器を備える。水素ガス製造器は、メタンガス等の原料ガスより水素ガスを製造する。例えば、水素ガスは、所定の触媒存在下、メタンガスと水とを反応させることにより、製造することができる。
上記反応等の水素ガスの生成反応は、一般的に、反応の進行に熱を必要とする吸熱反応である。その為、水素ガス製造器は、熱を発生させるための燃焼器を備える。燃焼器の燃料としては、通常、所定の空燃比で混合された水素ガスと空気(酸素ガス)との混合ガスが使用される。
水素ガス製造器で製造された水素ガスは、所定の供給量で燃料電池へ供給される。この種の燃料電池装置においては、供給されたすべての水素ガスが燃料電池で消費される訳ではなく、一部の水素ガスは消費されずに燃料電池を素通りし、燃料電池より排出される。
上記のようにして燃料電池より排出された水素ガスは、回収され燃料等として使用されることが望ましい。そこで、特許文献1は、回収した水素ガスを水素ガス製造器の燃焼器の燃料として利用する燃料電池装置を開示する。
特開2004−178962号公報
上記燃料電池装置において、所定の出力で発電する際、水素ガス製造器より燃料電池へ供給される供給用水素ガス量と、燃料電池で発電用として消費される発電用水素ガス量と、燃料電池で発電用として消費されなかった水素ガスの内、燃焼器の燃料として回収され、使用される燃焼器用水素ガス量とが制御され、定常状態となる。このような燃料電池装置において出力を変化させると、以下の問題が生じる。
例えば、燃料電池の出力を目標出力まで上げる場合、燃料電池で消費される水素ガス量が多くなり、その為、回収され燃焼器の燃料として用いられる水素ガスが少なくなり、場合によっては、燃焼器が燃料不足で燃焼器の火が消える恐れがあり、問題であった。また燃料電池の出力を目標出力まで下げる場合、逆に、燃料電池で消費される水素ガス量が少なくなり、その為、回収され燃焼器の燃料として用いられる水素ガス量が多くなり、場合によっては、燃焼器に過剰の燃料が供給され、燃焼器の過熱を引き起こす恐れがあり、問題であった。
本発明の目的は、燃料電池の出力変化に伴う水素ガス製造器の燃焼器の火が消えること、過熱を防止する燃料電池装置の出力制御方法を提供することである。
本発明に係る燃料電池装置の出力制御方法は、水素ガスを燃料として発電する燃料電池と、原料ガスから水素ガスを製造し、水素ガスを燃料電池へ供給する水素ガス製造器と、燃料電池へ供給された水素ガスの内の少なくとも一部を燃焼用燃料として使用し、水素ガス製造器で使用する熱を発生させる燃焼器と、燃料電池の出力を調節する出力調節器と、を備え、水素ガス製造器から燃料電池へ供給される水素ガス量を制御して所定の電力を出力させる燃料電池装置の出力制御方法において、燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、出力調節器は、第1時期において、燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力へ変化させる順方向に対して、一旦逆方向へ変化させ、水素ガス製造器が燃料電池の出力を目標出力とするために必要な水素ガスを製造でき、かつ燃焼器が予め定めた許容温度を超えないように、水素ガス製造器の温度が予め定めた水素ガス製造器の閾値温に達した後、第2時期において、燃料電池の出力を、順方向へ変化させることを特徴とする。
上記燃料電池装置の出力制御方法は、例えば、燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで上げる場合、出力調節器は、第1時期において、燃料電池の出力を一旦下げ、燃料電池で消費される水素ガス量を低減して燃焼器の燃焼用燃料の量を増加させ、水素ガス製造器の温度が、燃料電池の出力を目標出力まで上げる間に必要とされる水素ガス量を水素ガス製造器が製造できる度に関連付けられた値として予め定めた第1閾値温度に達した後、第2時期において、燃料電池の出力を目標出力まで上げる。
また上記燃料電池装置の出力制御方法は、例えば、燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで下げる場合、出力調節器は、第1時期において、燃料電池の出力を一旦上げ、燃料電池で消費される水素ガス量を増加して燃焼器の燃焼用燃料の量を減少させ、水素ガス製造器の温度が、燃料電池の出力を目標出力まで下げる間に、燃焼器が予め定めた許容温度を超えない温度に関連付けられた値として定めた第2閾値温度に達した後、第2時期において、燃料電池の出力を目標出力まで下げる。
また上記燃料電池装置の出力制御方法は、例えば、出力調節器は、水素ガス製造器から燃料電池へ供給される供給用水素ガス量と、燃料電池で消費される発電用水素ガス量と、
燃焼器で消費される燃焼器用水素ガス量と、を制御する。
また上記燃料電池装置の出力制御方法において、燃料電池装置は、更に、水素ガス製造器の温度を検出する温度センサと、温度センサの検出値に基づいて、水素ガス製造器の温度が予め定めた閾値温度であるか否かを判断する温度判断部と、を備え、出力調節器は、温度判断部の結果に基づいて、第1時期から第2時期へ切り換えることを特徴とする。
また、本発明に係る燃料電池装置の出力制御方法は、燃料電池装置において、更に、燃料電池から排出され、燃焼器へ供給される水素ガス量を調節するガス調節器を備え、燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、ガス調節器は、目標出力に対して燃焼器が必要とする水素ガスの目標ガス量を算出し、燃料電池から排出される水素ガス量と目標ガス量との差が小さくなるように調節する。
上記燃料電池装置の出力制御方法において、前記出力調節器は、例えば、燃料電池の出力として、電流および電圧の少なくとも一方を調節する。
本発明は、燃料電池装置の出力制御方法以外の別の態様であってもよい。例えば、本発明の別の態様としては、燃料電池装置等がある。
本発明の燃料電池装置の出力制御方法によれば、燃料電池の出力変化に伴う水素ガス製造器の燃焼器の火が消えること、過熱を防止することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る燃料電池装置1の概略構成図である。燃料電池装置1は、家庭等で用いられる定置用の燃料電池装置である。燃料電池装置1は、燃料電池2と、水素ガス製造器3と、出力調節器4と、出力調節器4の制御等を行う制御部5とを備える。
燃料電池2は、固体高分子電解質型燃料電池からなり、複数個の単セルを積層したスタックからなる。各単セルは、電解質膜(例えば、イオン交換膜)の一方の表面に燃料ガス(水素ガス)の反応するアノードを有し、他方の表面に酸化ガス(酸素ガス)の反応するカソードを有する膜−電極アッセンブリ(Membrane-Electrode Assembly:MEA)を備える。燃料電池2に水素ガスおよび酸素ガス(通常は、空気)を供給すると、各単セルのMEA上で所定の化学反応が進行し、燃料電池2より電気を取り出すことができる。
本実施形態において、燃料電池2へ供給される水素ガスは、すべてMEA上で反応し、消費される訳ではない。換言すれば、燃料電池2には発電に必要な水素ガス量よりも多い水素ガス量が供給されている。供給された水素ガスの内、一部はMEA上で反応せず、燃料電池2より排出される。排出された水素ガス(オフガス)は、回収され水素ガス製造器3の燃料として使用される。なお、燃料電池2へ供給される空気(酸化ガス)についても同様、本実施形態においては、発電に必要な酸化ガス量よりも多い酸化ガス量が供給される。MEA上で反応せず、消費されなかった酸化ガスは、排気ガスとして燃料電池2より排出される。
水素ガス製造器3は、メタンガス等の原料ガスより水素ガスを製造する装置である。水素ガス製造器3は、一般的に、メタンガスを改質して水素ガスを製造する改質器と称される装置と同様である。水素ガス製造器3に供給された原料ガス(メタンガス)は、所定の改質反応によって水素ガスに改質される。メタンガスを改質して水素ガスを生成する反応としては、例えば、所定の触媒存在下、水素ガスと水とを反応させて水素ガスを生成する水蒸気改質反応がある。この反応は吸熱反応であり、この反応を進行させる為には、水素ガス製造器3内を500℃〜900℃の温度範囲で維持する必要がある。その為、水素ガス製造器3は、熱を発生させるための燃焼器(バーナー)6を備える。
燃焼器6は、上記燃料電池2で消費されずに排出され、回収された水素ガスを燃料とする。回収された水素ガスは、空気(酸化ガス)と所定の比率(空燃比)で混合され、燃焼器6の燃料として使用される。なお回収された水素ガスのすべてを燃焼器6の燃料として用いても良いが、少なくとも回収された水素ガスの内の一部を燃焼器6の燃料として用いても良い。水素ガス製造器3により製造された水素ガスは、燃料電池2へ供給される。
水素ガス製造器3内において、水素ガスの製造に充分な熱量が確保されている状態で、水素ガス製造器3へ供給する原料ガス供給量を増加させると、水素ガス製造器3で製造され、水素ガス製造器3から燃料電池2へ供給される水素ガス量も相関して増加する。また、水素ガス製造器3へ供給する原料ガス供給量を減少させると、水素ガス製造器3で製造され、水素ガス製造器3へ供給される水素ガス量も相関して減少する。したがって水素ガス製造器3内において、水素ガスの製造に充分な熱量が確保されていれば、原料ガス供給量を調節することにより、燃料電池2へ供給される水素ガス量を調節することが出来る。
これに対し、水素ガス製造器3内の熱量が不充分であると、原料ガスから製造される水素ガスが減少し、場合によっては、水素ガスが製造されなくなる。その為、水素ガス製造器3へ供給する原料ガス供給量を変化させても、水素ガス製造器3から燃料電池2へ供給される水素ガス量を、相関させて変化させることが出来ない。したがって、水素ガス製造器3内の熱量が不充分であると、原料ガス供給量を調節することにより、燃料電池2へ供給される水素ガス量を調節することが出来ない。
水素ガス製造器3は、水素ガス製造器3の温度を検出する温度センサ7を備える。温度センサ7は、通常、水素ガス製造器3内において、水素ガスの生成反応が行われる個所に設置される。他の実施形態においては、温度センサ7を燃焼器6の温度を検出する位置に備え付けてもよい。温度センサ6を設置する主たる目的は、水素ガス製造器3内の温度を把握することと、燃焼器6の温度を把握することである。この温度センサ7の検出値に基づいて、水素ガス製造器3内の温度が水素ガスの製造に適する温度であるか否かを判断することが出来る。また燃焼器6の温度が水素ガス製造器3(燃焼器6)の許容温度範囲内であるか否かを判断することが出来る。なお、温度センサ7の検出値は、図示されない所定のインターフェイスを介して制御部5へ送信される。
出力調節器4は、燃料電池2の出力を調節する装置である。本実施形態においては、出力調節器4は、例えば、チョッパとインバータとを組み合わせた装置より構成することができ、出力電流を調節する。このような構成とすれば、電流調節と併せて、燃料電池より出力された直流電流を、交流電流に変換することができる。この構成によれば、デューティー比を調節することにより、燃料電池2の出力を調節することが出来る。他の実施形態においては、電圧を調節しても良いし、電力を調節しても良い。なお出力調節器4の出力は、所定の負荷8に供される。
制御部5は、出力調節器4に対して燃料電池2の出力を調節する指令を出す出力調節指令部9を備える。出力調節指令部9は、外部からあるいは別の制御系等から与えられる出力要求指令11に応じて、出力調節器4に対し指令を出す。また制御部5は、温度センサ7の検出値に基づいて、水素ガス製造器3の温度が水素ガスの製造に適する温度であるか否かを判断する温度判断部10を備える。前記出力調節指令部9は、温度判断部10の判断結果に基づいて、出力調節器4に対して所定の指令を出す。なお制御部5は、電子制御ユニットからなり、その機能は、ROM等の記憶媒体に格納されたプログラムがCPUより実行されることにより実現される。なお機能の一部をハードウェアで構成してもよい。
次に発電時の燃料電池装置1の動作の説明を行う。発電時、水素ガス製造器3には、原料ガス供給路12を通って原料ガス(メタンガス)が供給される。また水素ガス製造器3には、水蒸気改質反応に利用される水が水供給路13を通って供給される。水素ガス製造器3の燃焼器6には、燃料の水素ガスと混合される空気が空気供給路14を通って供給される。これらの原料ガスの供給量、水の供給量および空気の供給量は、第二制御部15によって制御される。第二制御部15は、制御部5からの指令を受けて機能する。温度センサ7は、水素ガス製造器3内の温度を検出し、検出値を制御部5に対して送信する。
水素ガス製造器3により製造された水素ガスは、水素ガス供給路16を通って燃料電池2へ供給される。燃料電池2へ供給された水素ガスは、アノードで消費される。アノードで消費されなかった水素ガスは、燃料電池2から排出され水素ガス回収路17を通って水素ガス製造器3の燃焼器6の燃料として使用される。また燃料電池2には、酸化ガス(空気)が酸化ガス供給路18を通って供給される。供給された酸化ガス(空気)はカソードで消費され、消費されなかった酸化ガスは、燃料電池2より排気ガスとして排気ガス排出路19を通って排出される。燃料電池2へ供給される酸化ガス(空気)は、図示されない他の制御部により供給量が制御されている。なお燃料電池2に供給される燃料ガス、酸化ガスは所定の加湿器(図示せず)により加湿され、供給されてもよい。また図示されないが、燃料電池2には冷却器より冷却水が供給され、燃料電池2の過熱を防止している。
燃料電池2の出力は出力調節器4により調節される。出力調節器4は、制御部5の出力調節指令部9の指令に基づいて作動し、燃料電池2の出力を調節する。なお出力調節器4により燃料電池2の出力を調節すれば、燃料電池2で消費される水素ガス量や燃料電池2で消費されずに排出される水素ガス量が調節される。例えば、出力調節器4により燃料電池2の出力電流を大きくすれば、燃料電池2のアノードで消費される水素ガス量が増加し、燃料電池2から排出される水素ガス量が減少する。これに対し、出力調節器4により燃料電池2の出力を小さくすれば、燃料電池2のアノードで消費される水素ガス量が減少し、燃料電池2から排出される水素ガス量が増加する。このようにして、燃料電池2の出力を操作することにより、燃料電池2で消費される水素ガス量と、燃料電池より排出され、回収される水素ガス量(燃焼器で燃料とされる水素ガス量)とが変化する。
制御部5は、出力要求指令11に基づいて、出力調節器4に対して出力調節を行う指令を出す。制御部5は、水素ガス製造器3の温度センサ7の検出値を取得し、この検出値に基づいて温度判断部10が水素ガス製造器3の温度が水素ガスの製造に適する温度であるか否かを判断する。また制御部5は、水素ガス製造器3へ供給される原料ガスや水の供給量の制御を行う為に、第二制御部15に対して指令を出す。
本実施形態に係る燃料電池装置1において、水素ガス量の状態は以下の通りである。水素ガス製造器3より燃料電池2へ供給される水素ガス量(供給用水素ガス量)をQとし、この内、燃料電池2で消費される水素ガス量(発電用水素ガス量)をαとし、発電に用いられずに回収され燃焼器6の燃料として使用される水素ガス量(燃焼器用水素ガス量)をβとすると、Q=α+β+kである。ここで、kは、必要に応じて用いられる補正量を表す。燃料電池2の出力が供給される負荷からの要求等に基づき、発電用水素ガス量αが定まり、発電用水素ガス量αが定まると、これに必要な熱量を確保するための燃焼器用水素ガス量βが定まる。これらに補正量kを加えることにより、燃料電池2への供給用水素ガス量Qが定まる。
本実施形態に係る燃料電池装置1は、燃料電池2の出力変化の要求指令(出力要求指令11)があった場合、まず燃料電池2の出力が操作される。本実施形態においては、燃料電池2へ供給される水素ガス量、燃料電池2へ供給される酸化ガス量等の制御は、上記出力の操作を伴って行われる。
ところで、燃料電池2の出力変化が大きい場合において、燃料電池2の出力を目標出力までいきなり上げると、燃料電池2で消費される水素ガス量が増加するため、回収され、燃焼器6の燃料として使用される水素ガス量が減少する。回収される水素ガス量が減少すると、燃焼器6が燃料不足となり、燃焼器6の温度が低下する。すると燃焼器6は水素ガス製造器3に改質反応に必要な熱を供給することが出来なくなる。場合によっては燃焼器6の火が消えてしまうこともある。そうなると、水素ガス製造器6で水素ガスを充分製造出来なくなり、燃料電池2へ目標出力を得るのに必要な水素ガス量を供給することも出来なくなる。
一方、燃料電池2の出力変化が大きい場合において、燃料電池2の出力を目標出力まで下げると、燃料電池2で消費される水素ガス量が減少するため、回収され、燃焼器6の燃料として使用される水素ガス量が増加する。回収される水素ガス量が増加すると、燃焼器6の燃焼が激しくなり、場合によっては燃焼器6の温度が許容温度範囲を超えてしまう。このように燃焼器6が許容温度範囲を超え、過熱(オーバーヒート)すると燃焼器6(水素ガス製造器3)が故障する場合があり問題である。
したがって、本実施形態に係る燃料電池装置1の出力制御方法においては、燃料電池2の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、第1時期および第2時期の2つの時期において、出力の変化方向を切り換える。ここで、燃料電池2の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、現在の出力から目標出力へ変化が向かう場合を順方向とする。これに対し、現在の出力から目標出力とは逆に変化が向かう場合を逆方向とする。例えば、現在の出力から目標出力まで上げる場合、順方向へ出力を変化させるとは、出力を上げて変化させることであり、逆方向へ出力を変化させるとは、出力を下げて変化させることである。また、現在の出力から目標出力まで下げる場合においては、順方向へ出力を変化させるとは、出力を下げて変化させることであり、逆方向へ出力を変化させるとは、出力を上げて変化させることである。
本実施形態に係る燃料電池装置1は、燃料電池2の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、第1時期において、先ず逆方向に変化させる。その後、第2時期において、燃料電池2の出力を、順方向に変化させる。具体的には、燃料電池2の出力を、現在の出力から目標出力まで上げる場合、第1時期において、燃料電池2の出力を下げる。燃料電池2の出力を下げることにより、燃料電池2で消費される水素ガス量が減少する。すると燃料電池2より排出される水素ガス量が増加し、燃焼器6で使用される燃料が増加することになる。燃焼器6の燃料が増加すると、水素ガス製造器3の温度が上がり、水素ガスの製造に充分な熱が蓄えられることになる。その後、燃料電池2の出力を目標出力まで上げる。これに対し、燃料電池2の出力を、現在の出力から目標出力まで下げる場合、第1時期において、燃料電池2の出力を上げる。燃料電池2の出力を上げることにより、燃料電池2で消費される水素ガス量が増加する。すると燃料電池2より排出される水素ガス量が減少し、燃焼器6で使用される燃料が減少することになる。燃焼器6の燃料が減少すると、燃焼器6の温度が下がり、燃焼器6のオーバーヒートを防止することが出来る。その後、燃料電池2の出力を目標出力まで下げる。
以下、本実施形態に係る燃料電池装置1の出力制御方法を具体的に示す。先ず、図1に示される燃料電池装置1において、燃料電池の出力電流Iを目標出力(目標値)Iまで上げる場合の手順を説明する。図2は、燃料電池2の出力電流を目標出力まで上げる手順を示すフローチャートである。図1および図2を用いて前記手順を説明する。
出力電流Iで発電する燃料電池装置1において、燃料電池2へ供給される供給用水素ガス量Qと、燃料電池2で消費される発電用水素ガス量αと、回収され燃焼器6の燃料として使用される燃焼器用水素ガス量βとの間は、上記のようにQ=α+β+kの状態になっている。制御部5が燃料電池2の出力電流Iを目標出力Iまで上げる内容の出力要求指令11を取得すると、制御部5の出力調節指令部9が、出力調節器4に対して出力電流Iを、一旦、Iまで下げる指令を出す(S1)。出力調節器4は、前記指令に基づいて作動し、燃料電池2の出力電流をIからIまで下げる(S2)。燃料電池2の出力電流を下げると、燃料電池2で消費されずに回収される水素ガス量が増加する。回収され、燃焼器6の燃料として使用される水素ガス量が増加すると、燃焼器6の温度(水素ガス製造器3の温度)が上昇する。
次に、水素ガス製造器3の温度センサ7が水素ガス製造器3の温度Tを検出する(S3)。温度センサ7の検出値は、制御部5に送信される。制御部5の温度判断部10は、温度センサ7の検出値に基づいて、水素ガス製造器3の温度Tが、閾値m以上であるか否かを判断する(S4)。この閾値mは、水素ガス製造器3の温度であって、燃料電池2の出力を目標出力Iまで上げる間に必要とされる水素ガス量を、水素ガス製造器3が製造出来る温度に関連付けられた値として予め定めることが出来る。
水素ガス製造器3の温度Tが閾値m以上の場合、水素ガス製造器3の温度が水素ガスの製造に適する温度と判断される。すると制御部5の出力調節指令部9より出力調節器4に対して出力電流を目標出力Iまで上げる指令が出される(S5)。一方、水素ガス製造器3の温度Tが閾値m未満の場合は、水素ガス製造器3の温度が水素ガスの製造に適する温度と判断されず、その為S4より再びS3へ戻り、温度センサ7による温度Tの検出を行う。その後、再び、S4において温度判断部10による判断が行われる。
出力調節器4が、出力電流を目標出力Iまで上げる指令を取得すると、出力調節器4が燃料電池2の出力電流を目標出力Iまで上げるように作動する(S6)。その後、制御部5は、第二制御部15に対して、水素ガス製造器3へ供給される原料ガスの供給量および水の供給量を増加させる為の指令を出す。第二制御部15が前記指令を取得すると、原料ガスの供給量、水の供給量の制御が行われる(S7)。この際、併せて、水素ガス製造器3の燃焼器6へ供給される空気の供給量、燃料電池2のカソードへ供給される空気の供給量の制御等も行われる。
以上の手順により、燃料電池2の出力電流Iは目標値Iへ達する(S8)。こうして、燃料電池が出力Iで発電する際、燃料電池2へ供給される水素ガス量(供給用水素ガス量Q’)と、燃料電池2で消費される水素ガス量(発電用水素ガス量α’)と、回収され燃焼器6の燃料とされる水素ガス量(燃焼器用水素ガス量β’)との間の関係がQ’=α’+β’+kとなり、上記出力電流Iで発電する際の関係(Q=α+β+k)から移行する。
図3(a)において、前記手順における燃料電池2の出力電流の変化をグラフで示す。縦軸は燃料電池2の出力電流Iを示し、横軸は時間tを示す。時間tは、燃料電池2の出力電流Iが一旦、Iまで低下し始めた時間を示す。時間tは、燃料電池2の出力電流が目標出力Iまで上昇し始めた時間を示す。時間tは、燃料電池2の出力が目標出力Iに達した時間を示す。また図3(b)において、水素ガス製造器3へ供給される原料ガスの供給量vの変化をグラフで示す。縦軸は水素ガス製造器3へ供給される原料ガス供給量vを示し、横軸は時間tを示す。なお図3(b)において示される時間tは、図3(a)において示される時間tと同一である。燃料電池2が出力電流Iで発電する際、水素ガス製造器3には原料ガスが所定の供給量vで供給されている。時間tにおいて、燃料電池2の出力電流が低下し始めても、原料ガス供給量vはそのままの状態である。時間tにおいて、燃料電池2の出力電流を目標出力Iまで上げ始めた後に、水素ガス製造器3へ供給する原料ガス供給量vが増加し始める。時間tにおいて、燃料電池2の出力が目標出力Iとなると、水素ガス製造器3へ供給される原料ガス供給量vは、vとなり一定となる。なお時間t〜時間tが第1時期であり、時間t〜時間tが第2時期である。
以上のようにして、水素ガス製造器3の燃焼器6の火が燃料不足により消えてしまうことなく、燃料電池2の出力電流Iを目標出力Iまで上げることが出来る。
続いて本実施形態に係る燃料電池装置1において、燃料電池2の出力電流I11を目標出力(目標値)I13まで下げる場合の手順を説明する。図4は、燃料電池2の出力電流I11を目標出力I13まで下げる手順を示すフローチャートである。図1および図4を用いて前記手順を説明する。
出力電流I11で発電する燃料電池装置1において、燃料電池2へ供給される供給用水素ガス量Q’’と、燃料電池で消費される発電量水素ガス量α’’と、回収され燃焼器6の燃料として使用される燃焼器用水素ガス量β’’との間は、上記のように、Q’’=α’’+β’’+kの状態になっている。制御部5が燃料電池3の出力電流I11を目標出力I13まで下げる内容の出力要求指令11を取得すると、制御部5の出力調節指令部9が、出力調節器4に対して、出力電流I11を、一旦、I12まで上げる指令を出す(S11)。前記指令を受け取った出力調節器4は、前記指令に基づいて作動し、燃料電池2の出力電流をI11からI12まで上げる(S12)。燃料電池2の出力電流を上げると、燃料電池2で消費される水素ガス量が増加する。その為、回収され、燃焼器6の燃料として使用される水素ガス量が減少し、燃焼器6の温度(水素ガス製造器3の温度)が低下する。
次に、水素ガス製造器3の温度センサ7が水素ガス製造器3の温度Tを検出する(S13)。温度センサ7の検出値は、制御部5に入力される。制御部5の温度判断部10は、温度センサ7の検出値に基づいて、水素ガス製造器3の温度Tが、閾値n以下であるか否かを判断する(S14)。この閾値nは、燃焼器6の温度であって、燃料電池2の出力電流を目標出力I13まで下げる間に、燃焼器6がオーバーヒートしない温度に関連付けられた値として定めることができる。
水素ガス製造器3の温度Tが閾値n以下の場合、燃焼器6の温度は、燃料電池2の出力電流を目標出力まで下げる間に、オーバーヒートしない温度まで低下していると判断される。すると制御部5の出力指令部9より出力調節器4に対して出力電流を目標出力I13まで下げる指令が出される(S15)。一方、水素ガス製造器3の温度Tが閾値nを超える場合、燃焼器6の温度がオーバーヒートしない温度まで低下していない状態にある。その為、S14より再びS13へ戻り、温度センサ7による温度Tの検出を行う。その後、再び、S14において温度判断部10による判断が行われる。
出力調節器4が、出力電流を目標出力I13まで下げる指令を取得すると、出力調節器4が燃料電池2の出力電流を目標出力I13まで下げる作動を行う(S16)。その後、制御部5は、第二制御部15に対して、水素ガス製造器3へ供給される原料ガスの供給量および水の供給量を減少させる為の指令を出す。第二制御部15が前記指令を取得すると、原料ガスの供給量、水の供給量の制御が行われる(S17)。この際、併せて、水素ガス製造器3の燃焼器6へ供給される空気の供給量、燃料電池2のカソードへ供給される空気の供給量の制御も行われる。
以上の手順により、燃料電池2の出力電流I11は目標値I13へ達する(S18)。こうして、燃料電池2が出力I13で発電する際、燃料電池2へ供給される水素ガス量(供給用水素ガス量Q’’’)と、燃料電池2で消費される水素ガス量(発電用水素ガス量α’’’)と、回収され燃焼器6の燃料とされる水素ガス量(燃焼器用水素ガス量β’’’)との間の関係がQ’’’=α’’’+β’’’+kとなり、上記出力電流I11で発電する際の関係(Q’’=α’’+β’’+k)から移行する。
図5(a)において、前記手順における燃料電池2の出力電流の変化をグラフで示す。縦軸は燃料電池2の出力電流Iを示し、横軸は時間tを示す。時間t11は、燃料電池2の出力電流I11が一旦、I12まで上昇し始めた時間を示す。時間t12は、燃料電池2の出力電流が目標出力I13まで低下し始めた時間を示す。時間t13は、燃料電池2の出力が目標出力I13に達した時間を示す。また図5(b)において、水素ガス製造器3へ供給される原料ガスの供給量vの変化をグラフで示す。縦軸は水素ガス製造器3へ供給される原料ガス供給量vを示し、横軸は時間tを示す。なお図5(b)において示される時間tは、図5(a)において示される時間tと同一である。燃料電池2が出力電流I11で発電する際、水素ガス製造器3には原料ガスが所定の供給量v11で供給されている。時間t11において、燃料電池2の出力電流が上昇し始めても、原料ガス供給量v11はそのままの状態である。時間t12において、燃料電池2の出力電流を目標出力I13まで下げ始めた後に、水素ガス製造器3へ供給する原料ガス供給量vが減少し始める。時間t13において、燃料電池2の出力が目標出力I13となると、水素ガス製造器3へ供給される原料ガス供給量vは、v13となり一定となる。なお時間t11〜時間t12が第1時期であり、時間t12〜時間t13が第2時期である。
以上のようにして、水素ガス製造器3の燃焼器6がオーバーヒートすることなく、燃料電池2の出力電流I11を目標出力I13まで下げることが出来る。
以下、他の実施形態について説明する。上記実施形態において、燃料電池2の出力を目標出力Iまで上げる場合、一旦、出力を下げ、温度判断部10が温度センサの検出値に基づいて、水素ガス製造器3の温度が水素ガスの製造に適する温度であるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、出力を目標出力Iまで上げることを行っていたが、他の実施形態においては、温度判断部10による判断を行わなくてもよい。例えば、温度判断部10の判断のかわりに、上記場合において一旦、出力を下げ、所定時間T経過後に出力を目標出力Iまで上げても良い。この場合において、所定時間Tは、予め定められた時間であって、水素ガス製造器3の温度を、この場合において必要とされる水素ガス量を水素ガス製造器3が製造可能な温度まで上げる時間として定めることが出来る。この所定時間Tの間、一旦、出力を下げることにより、燃焼器6の燃焼により熱が確保され、水素ガス製造器3内の温度が上昇する。
同様にして、燃料電池2の出力を目標出力I13まで下げる場合、他の実施形態においては、一旦、出力を上げ、所定時間T11経過後に出力を目標出力I13まで下げても良い。この場合において、所定時間T11は、予め定められた時間であって、水素ガス製造器3の温度が、オーバーヒートしない温度まで下げる時間として定めることが出来る。この所定時間T11の間、一旦、出力を上げることにより、燃焼器6の温度を低下させ、燃焼器6がオーバーヒートしない温度にすることが出来る。
更に、他の実施形態として、上記燃料電池装置1は、更に、燃料電池から排出され、燃焼器へ供給される水素ガス量を調節するガス調節器を備えるものであっても良い。燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、ガス調節器が、目標出力に対して燃焼器が必要とする水素ガスの目標ガス量を算出し、燃料電池において消費されずに排出される水素ガス量と、前記目標ガス量との差が小さくなるように調節する。このように、燃料電池から燃焼器へ供給される水素ガス量を直接変更しても良い。例えば、目標ガス量が、燃料電池より排出される水素ガス量よりも少ない場合、ガス調節器は、燃焼器へ供給する水素ガスの量を、目標ガス量に近づけるために、燃料電池より排出された水素ガスを減量する。その後、水素ガスを燃焼器へ供給する。これに対し、目標ガス量が、燃料電池より排出される水素ガス量よりも多い場合、ガス調節器は、燃焼器へ供給する水素ガスの量を、目標ガス量に近づけるために、燃料電池より排出された水素ガスに、他の水素ガスを加え、増量する。その後、増量された水素ガスを燃焼器へ供給する。なお、他の水素ガスは、ガス調節器が燃料電池より排出される水素ガスを減量した際に生じる水素ガスを所定の容器等に蓄えておいたものを用いても良いし、他の供給源より供給されるものを用いてもよい。このように燃料電池装置がガス調節器を更に備えると、現在の出力から目標出力まで変化させやすくなる。
他の実施形態において、メタンガスより水素ガスを製造する際に、上記実施形態において示した反応以外に、炭酸ガス改質反応、部分酸化改質反応等の公知の反応を用いても良い。またメタンガス以外に、プロパン等の別の原料ガスを使用しても良い。また水素ガスの原料として、メタノールやガソリン等の液体燃料を用いても良い。
上記実施形態において、制御系が、制御部と、第二制御部とに分離したものを用いているが、他の実施形態においては、これらの機能を一つにまとめたものを用いても良い。
本実施形態に係る燃料電池装置の概略構成図を示す。 燃料電池の出力を目標出力まで上げる場合の手順を示すフローチャートである。 燃料電池の出力を目標出力まで上げる場合であって、(a)燃料電池の出力の変化を示すグラフである。(b)水素ガス製造器へ供給される原料ガス供給量の変化を示すグラフである。 燃料電池の出力を目標出力まで下げる場合の手順を示すフローチャートである。 燃料電池の出力を目標出力まで下げる場合であって、(a)燃料電池の出力の変化を示すグラフである。(b)水素ガス製造器へ供給される原料ガス供給量の変化を示すグラフである。
符号の説明
1 燃料電池装置、2 燃料電池、3 水素ガス製造器、4 出力調節器、5 制御部、6 燃焼器、7 温度センサ、8 負荷、9 出力調節指令部、10 温度判断部、11 出力要求指令、12 原料ガス供給路、13 水供給路、14 空気供給路、15 第二制御部、16 水素ガス供給路、17 水素ガス回収路、18 酸化ガス供給路、19 排気ガス排出路。

Claims (7)

  1. 水素ガスを燃料として発電する燃料電池と、
    原料ガスから水素ガスを製造し、水素ガスを燃料電池へ供給する水素ガス製造器と、
    燃料電池へ供給された水素ガスの内の少なくとも一部を燃焼用燃料として使用し、水素ガス製造器で使用する熱を発生させる燃焼器と、
    燃料電池の出力を調節する出力調節器と、を備え、
    水素ガス製造器から燃料電池へ供給される水素ガス量を制御して所定の電力を出力させる燃料電池装置の出力制御方法において、
    燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、
    出力調節器は、
    第1時期において、燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力へ変化させる順方向に対して、一旦逆方向へ変化させ、
    水素ガス製造器が燃料電池の出力を目標出力とするために必要な水素ガスを製造でき、かつ燃焼器が予め定めた許容温度を超えないように、水素ガス製造器の温度が予め定めた水素ガス製造器の閾値温度に達した後、
    第2時期において、燃料電池の出力を、順方向へ変化させることを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池装置の出力制御方法において、
    燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで上げる場合、
    出力調節器は、
    第1時期において、燃料電池の出力を一旦下げ、燃料電池で消費される水素ガス量を低減して燃焼器の燃焼用燃料の量を増加させ、水素ガス製造器の温度が、燃料電池の出力を目標出力まで上げる間に必要とされる水素ガス量を水素ガス製造器が製造できる度に関連付けられた値として予め定めた第1閾値温度に達した後、
    第2時期において、燃料電池の出力を目標出力まで上げることを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
  3. 請求項1記載の燃料電池装置の出力制御方法において、
    燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで下げる場合、
    出力調節器は、
    第1時期において、燃料電池の出力を一旦上げ、燃料電池で消費される水素ガス量を増加して燃焼器の燃焼用燃料の量を減少させ、水素ガス製造器の温度が、燃料電池の出力を目標出力まで下げる間に、燃焼器が予め定めた許容温度を超えない温度に関連付けられた値として定めた第2閾値温度に達した後、
    第2時期において、燃料電池の出力を目標出力まで下げることを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の燃料電池装置の出力制御方法において、
    出力調節器は、
    水素ガス製造器から燃料電池へ供給される供給用水素ガス量と、
    燃料電池で消費される発電用水素ガス量と、
    燃焼器で消費される燃焼器用水素ガス量と、を制御することを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の燃料電池装置の出力制御方法において、
    燃料電池装置は、更に、
    水素ガス製造器の温度を検出する温度センサと、
    温度センサの検出値に基づいて、水素ガス製造器の温度が予め定めた閾値温度であるか否かを判断する温度判断部と、
    を備え、
    出力調節器は、温度判断部の結果に基づいて、第1時期から第2時期へ切り換えることを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
  6. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の燃料電池装置の出力制御方法において、
    燃料電池装置はさらに、
    燃料電池から排出され、燃焼器へ供給される水素ガス量を調節するガス調節器を備え、
    燃料電池の出力を、現在の出力から目標出力まで変化させる場合、
    ガス調節器は、
    目標出力に対して燃焼器が必要とする水素ガスの目標ガス量を算出し、燃料電池から排出される水素ガス量と目標ガス量との差が小さくなるように調節することを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の燃料電池装置の出力制御方法において、
    前記出力調節器は、燃料電池の出力として、電流および電圧の少なくとも一方を調節することを特徴とする燃料電池装置の出力制御方法。
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