JP5202278B2 - 位置決め装置及び位置決め方法 - Google Patents
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Description
それらのチップ等の微細部品を正確に吸着して指定位置に載置する為には、移動テーブルが直交した方向(XY方向)に移動するだけでなく、水平のθ方向に回転するように製作されていなければならない。
図5に示すような従来の移動テーブルは、ウエハリング90が回転盤92に固定されており、モータ91が駆動することにより、ギャ93を介して回転盤92がθ方向に回転する。
同様にX方向への移動はモータ97を駆動しねじ軸971を回転させ螺合しているXテーブル96の軸受け(図示しない)をX方向に移動させる。
そこでヘッド82に上部にヘッド回転モータ83を備えて回転モータ83とヘッド82の部分をタイミングベルトないしギャ等で接続させてヘッド82が回転モータ83によってθ方向に回転するように構成されていなくてはならない。そのためには回転モータ83を駆動・制御する為の配線ケーブルをケーブルベア等で他の配線や配管ホース等を捻ったり断線したりしないようまとめるようにして配設しなければならない。
結果としてヘッド82の移動速度が速くできず、タクト時間が長くなる上にねじ軸の磨耗や騒音の発生の原因となっていた。
一般に精密機械ではねじ軸と軸受け部をボールねじなどの摩擦の少ないもので製作されているが、移動時に発生する耳障りな音が発生し騒音の原因になると共に長期間の使用の磨耗による誤差は避けられない。摩滅した際は容易に部品交換できることが望ましい。
構造を簡素化した装置を提供することを目的としたものである。
また、2つのモータの合力で移動と回転ができるので駆動力があり重いものでも移動回転させることができる。
図3の(2)は第一モータ251をθ2方向に、そして第二モータ252をθ1方向に同速で駆動したときにY移動テーブル21ないし角型回転テーブル31はY2方向に移動することを図示したものである。
図3の(3)は第一モータ251をθ2方向に、そして第二モータ252をθ2方向に同速で駆動したときに
角型回転テーブル31ないしウエハリンク押さえ33はθ1方向に回転することを図示したものである。
図3の(4)は第一モータ251をθ1方向に、そして第二モータ252をθ1方向に同速で駆動したときに
角型回転テーブル31ないしウエハリンク押さえ33はθ2方向に回転することを図示したものである
図5は図2の従来例を示すものでYテーブル95に回転盤92を回転するモータ91を搭載した状態を示す斜視図である。
ヘッド82上部にはヘッド回転モータ83が搭載されておりヘッド部が大きく重くなっている従来例を図示したものである。
このようなサーボモータは回転数や回転角度に応じて回転パルスを発生しそれを制御部2に送信して解析・演算することによりモータがどちらの方向にどれだけ回転したかが判断される。
以上のようなパルス解析手段でY移動テーブル21の位置及び回転テーブル22の回転角度が制御部2によって判断され制御される。
タイミングベルト20が歯付ベルトでありローラ部やモータ軸部が同一ピッチの歯車になっているのは、摩擦のみにより伝道する平ベルトやVベルトと異なりスリップすることなくモータの駆動を正確に各部に伝えることができる為のものである。
回転テーブル22の下に取りつれられた回転テーブルローラ221についても同様に歯付ローラとなっておりタイミングベルト外側201の歯と噛合うことによりスリップすることなく伝道するようになっている。
台板23の一方の辺の両側に固定された第一第二台板モータ251,252と、他辺の両側に固定された第一第二台板ローラ271,272とタイミングベルト20が掛け渡されるのであるが、タイミングベルト20を緩むことなくかけ渡しする為には第一第二台板ローラ271,272がY2方向にスプリング等で引っ張り力を与えるようにするか、微動させて調整できるように構成されている。もしくはどこかの位置にタイミングベルト20に押しつけるようにしたローラを取り付ける等の方法で、タイミングベルト20に緩みが発生しないように掛け渡す手段が施されているものである。
次にタイミングベルト外側201面が回転テーブルローラ221と噛合っており、次にタイミングベルト内側202面が第二台板ローラ272と噛合っている。
すると第一モータ軸261の巻き取り量をL1とすると、L1=R1×C1で算出される。
また第二モータ軸262の巻き取り量をL2とすると、L2=R2×C2で算出される。
Y移動テーブル21の移動量をYとすると、Y=(L1−L2)/2=(R1×C1−R2×C2)/2で算出される。ここで回転テーブルローラ221の半径をR、回転テーブルローラ221の回転角度をCとすれば、
C=(L1+L2)/2R=(R1×C1+R2×C2)/2Rで表される。
C=r×(C1/C2)/2R ⇒ C=r×(C1−C2)/2R
回転テーブルローラ221の回転角度はC=r×(C1/C2)/2Rで算出される。以上のように制御部2で算出解析されY移動テーブル21の移動量と回転テーブルローラ221の回転角度が制御される。
角型回転テーブル31の下部には回転テーブルローラ221が取り付けられている。
台板231がX方向に移動する際はモータ391を駆動させてねじ軸392を回転しねじ軸392に螺合している台板231のねじ軸受け(図示しない)が移動することによって台板231はX方向台板39のX方向に移動する構成になっている。
図3の(1)の様に第一台板モータ251がθ1方向に、第二台板モータ252がθ2方向に同一送り速度で駆動すると、Y方向に張られた一番外側のタイミングベルト20がY2方向に送られ角型回転テーブル31がY1方向に移動する。
図3の(4)のように第一台板モータ251がθ1方向に、第二台板モータ252がθ1方向になるように2つのモータが同一方向に同一速度で駆動するとベルトはθ1方向に送られるので、角型回転テーブルはθ2方向に回転する。
その位置にヘッド43を移動して指定のチップ35を吸着保持して移送することができる。
また、回転テーブル22及び角型回転テーブル31もモータ91を設置しなくてすむので軽量化されると共に、配線する必要がなくなるので簡素化することができる。このことにより、繰り返し移動による断線の心配がなく耐久性を向上し長期間使用に対する信頼性を高めることができるようになったものである。
また、一般的に、タイミングベルトを用いて、回転運動を直線運動に変換する場合、ベルトの駆動軸径により、直線運動の速度が決定される。この場合、ベルトの最小曲げ半径の制限で、駆動軸径をあまり小さくする ことが出来ない。さらに、サーボモータ等の高速回転、低慣性の駆動源を用いると、直線運動の速度が速すぎ、ハンチング等の悪影響が発生しやすい。これを避けるために、減速機構を組み込むことが、しばしば行われるが、本機構では、すでに直線運動部が、タイミングベルトを介した1/2減速機構になっており、別途、減速機等の機械要素を組み込む必要がない。
図1図2の発明品は回転テーブル上にモータ91等を設置する必要がないのでY移動テーブル21は軽量化することができる。更にモータ91に付属する配線ケーブル等を通すとき可動部にあたる部分の配線をまとめたり、断線や捩れの対策に使われるケーブルベア等を設置する必要がないので耐久性が向上し信頼性能を高めることができる。
また、図4のウエハ位置決めテーブル41は、図5の上は移動テーブル80のようにモータ91が取り付けられたYテーブル95よりモータ分の重量を軽量化したY移動テーブル21になるので高速に移動することができるようになると共に、回転テーブル用の配線が不要になり、ケーブルベア等が発生する騒音もないので静粛性を高めることができる。
また、図6のようにヘッド82に回転モータ83を取り付けて回転機能を高速連損移動を知り返すヘッド82を複雑にする必要がなくなるので、チップ移載機89においてはヘッド82を更に軽量化することができ高速に移動することができる。
θ方向の回転は全て図4のようにウエハ位置決めテーブル41及びトレイ位置決めテーブル42で位置決めすることができるので、ヘッド43は単純化され、軽量化され、可動部の配線を最小限にすることができるので、高速化が可能になると共に耐久性を向上させることができようになる。
そして本発明においては全ての動作をタイミングベルト20で動作させるので螺合部が熱を持つことがなく潤滑が不要であると共に耳障りな音がなく静粛で軽量である。
モータケーブルなどがまとわりつき何かに引っかかって切断される心配も少なくなり、ケーブルベアも不要になり部品点数も少なくなり、また組み立て時の時間を短縮することができ、経済性も向上する。
Y移動テーブル21が軽量化されたのでY方向へ移動時の立ち上がり速度と停止性能が向上し全体的に動作性能が更に良好になる。可動ケーブルがないので耐久性も向上し高速にすることができタクト時間を短縮することができる。
第一第二台板モータ251,252の容量を統一でき経済的であると共に、制御がやりやすい。Y移動テーブル21はY方向に移動しながら回転テーブル22をθ方向に回転させることが可能であり、図5の従来例のような移動モータ94と回転モータ91を使用した場合とそん色ない動作が可能である。
また、2つのモータの合力で移動と回転ができるので駆動力があり重いものでも移動回転させることができる。
以上のような利点のある発明である。
チップ移載機(本体)
2
制御部
20
タイミングベルト
201
タイミングベルト外側
202
タイミングベルト内側
21
Y移動テーブル
22
回転テーブル
221 回転テーブルローラ
23
台板
231 台板(ウエハ位置決めテーブル用)
232 凸部
251
第一台板モータ
252
第二台板モータ
261
第一モータ軸
262
第二モータ軸
271
第一台板ローラ
272
第二台板ローラ
281
第一移動テーブルローラ
282
第二移動テーブルローラ
29
トレイ
31 角型回転テーブル
311 ピン
32 ウエハリング
33 ウエハリング押さえ
35 チップ
39 X方向台板
391 モータ
392 ねじ軸
393 凸部
41 ウエハ位置決めテーブル
42 トレイ位置決めテーブル
43 ヘッド
441 第一カメラ
442 第二カメラ
443 第三カメラ
80 ウエハ移動テーブル(従来例)
801 ウエハリングケース(従来例)
81 トレイ移動テーブル(従来例)
811 トレイ(従来例)
812 モータ(従来例)
813 ねじ軸(従来例)
82 ヘッド(従来例)
83 ヘッド回転モータ(従来例)
841 カメラ(従来例)
842 カメラ(従来例)
843 カメラ(従来例)
85 チップ(従来例)
90 ウエハリング(従来例)
91 モータ(従来例)
92 回転板(従来例)
93 ギャ(従来例)
94 モータ(従来例)
941 ねじ軸(従来例)
942 軸受け(従来例)
95 Yテーブル(従来例)
96 Xテーブル(従来例)
97 モータ(従来例)
971 ねじ軸(従来例)
Claims (3)
- 台板上の移動テーブルを一方向にのみ直線移動させると共に、移動テーブル上の回転テーブルを回転させることにより、前記台板上の位置決めをする位置決め装置であって、
前記台板の一方の辺の両側に固定された第一と第二のモータと、
前記モータと同一台板上の他辺の両側に固定された第一と第二の台板用ローラと、
前記移動テーブルの前記台板の一方の辺と同一側の前記移動テーブルの一方の辺の両側に固定された第一と第二の移動テーブル用ローラと、
前記移動テーブル上の回転テーブルを回転させる回転ローラと、
前記第一と第二のモータの軸と、前記第一と第二の台板用ローラと、前記第一と第二の移動テーブル用ローラと、前記回転ローラとを掛け渡したタイミングベルトと、
前記第一と第二のモータを回転制御して前記タイミングベルトを回し前記移動テーブル上の回転テーブルを一方向への移動及び回転させる制御手段とを備え、
前記制御手段は前記第一と第二のモータを正逆方向同速に回転させることにより、前記移動テーブルを前記一方向に直線移動させ、前記第一と第二のモータを同一方向に同速で回転させることにより前記回転テーブルを回転させるように制御することを特徴とする位置決め装置。
- 前記タイミングベルトは各回転部を、前記第一のモータ軸、前記第一の台板用ローラ、前記回転ローラ、前記第二の台板用ローラ、前記第二のモータ軸、前記第二の移動テーブル用ローラ、前記第一の移動テーブル用ローラの順に掛け渡すようにしたことを特徴とする請求項1記載の位置決め装置。
- 台板上の移動テーブルを一方向にのみ直線移動させると共に、移動テーブル上の回転テーブルを回転させることにより、前記台板上の位置決めをする位置決め装置であって、
前記台板の一方の辺の両側に固定された第一と第二のモータと、
前記モータと同一台板上の他辺の両側に固定された第一と第二の台板用ローラと、
前記移動テーブルの前記台板の一方の辺と同一側の前記移動テーブルの一方の辺の両側に固定された第一と第二の移動テーブル用ローラと、
前記移動テーブル上の回転テーブルを回転させる回転ローラと、
前記第一と第二のモータの軸と、前記第一と第二の台板用ローラと、前記第一と第二の移動テーブル用ローラと、前記回転ローラとを掛け渡したタイミングベルトと、
前記第一と第二のモータを回転制御して前記タイミングベルトを回し前記移動テーブル上の回転テーブルを一方向への移動及び回転させる制御手段とを備えた位置決め装置の回転テーブルの位置決め方法であって、
前記第一と第二のモータを正逆方向同速に回転させることにより、前記移動テーブルを前記一方向に直線移動させ、前記第一と第二のモータを同一方向に同速で回転させることにより前記回転テーブルを回転させることにより前記回転テーブルを位置決めする位置決め方法。
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-
2008
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