JP5200645B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5200645B2
JP5200645B2 JP2008113828A JP2008113828A JP5200645B2 JP 5200645 B2 JP5200645 B2 JP 5200645B2 JP 2008113828 A JP2008113828 A JP 2008113828A JP 2008113828 A JP2008113828 A JP 2008113828A JP 5200645 B2 JP5200645 B2 JP 5200645B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saturation
color
color blur
luminance
image processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008113828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009267690A (ja
Inventor
暁彦 宇津木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2008113828A priority Critical patent/JP5200645B2/ja
Priority to US12/385,748 priority patent/US8149293B2/en
Publication of JP2009267690A publication Critical patent/JP2009267690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5200645B2 publication Critical patent/JP5200645B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/646Circuits for processing colour signals for image enhancement, e.g. vertical detail restoration, cross-colour elimination, contour correction, chrominance trapping filters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/10Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof for generating image signals from different wavelengths
    • H04N23/12Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof for generating image signals from different wavelengths with one sensor only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/134Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on three different wavelength filter elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"
    • H04N25/611Correction of chromatic aberration
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2209/00Details of colour television systems
    • H04N2209/04Picture signal generators
    • H04N2209/041Picture signal generators using solid-state devices
    • H04N2209/042Picture signal generators using solid-state devices having a single pick-up sensor
    • H04N2209/045Picture signal generators using solid-state devices having a single pick-up sensor using mosaic colour filter
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/843Demosaicing, e.g. interpolating colour pixel values

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、撮像画像の色にじみを補正するための画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来から、電子カメラで撮像された画像において、レンズの色収差に起因する色にじみを画像処理によって除去する方法が種々提案されている。一例として、特許文献1には、白トビした画素の近傍にある紫色の画素を偽色画素とみなして、パープルフリンジ(短波長光の色収差に起因する色にじみ)を除去する技術が開示されている。
特開2006−14261号公報
しかし、特許文献1の技術では、高輝度画素の近傍にある紫色の画素が一律に補正されてしまう。したがって、例えば、高輝度箇所の近傍に紫色の被写体が存在する場合には被写体の色まで消されてしまい、必ずしも適切な色にじみの補正が行われない点で改善の余地があった。また、特許文献1の技術では、パープルフリンジ以外の色にじみには対応できない点でも改善の余地があった。
そこで、本発明の目的は、被写体の本来の色構造を維持しつつ、より適切な色にじみの補正を行うための手段を提供することにある。
一の態様に係る画像処理装置は、撮像画像を取得する画像読込部と、高輝度箇所検出部と、彩度抽出部と、色にじみ推定部とを備える。高輝度箇所検出部は、撮像画像のうちで所定値以上の輝度を示す高輝度箇所を検出する。彩度抽出部は、高輝度箇所を基準として撮像画像に第1領域を設定し、高輝度箇所に近い領域での彩度を示す第1彩度を第1領域の色情報を用いて抽出する。また、彩度抽出部は、撮像画像のうちで第1領域よりも高輝度箇所から離れた位置に第2領域を設定し、第1領域よりも高輝度箇所から離れた領域での彩度を示す第2彩度を第2領域の色情報を用いて抽出する。色にじみ推定部は、第2彩度に対する第1彩度の値に基づいて、撮像画像に現れる色にじみの強さを推定する。
上記の一の態様において、彩度抽出部は、高輝度箇所からの距離がそれぞれ相違するように第1領域および第2領域の組み合わせを複数設定してもよい。また、色にじみ推定部は、第1領域および第2領域の組み合わせごとに色にじみの強さをそれぞれ求め、色にじみの強さを色にじみの幅ごとに推定してもよい。
上記の一の態様の画像処理装置は、輝度勾配算出部と、方向指定部とをさらに備えていてもよい。輝度勾配算出部は、高輝度箇所を中心とする複数の方向で、高輝度箇所から周囲への輝度の勾配をそれぞれ求める。また、方向指定部は、複数の方向のうちで、高輝度箇所に対して輝度が小さくなるとともに、輝度の勾配が最大となる方向を指定方向とする。そして、彩度抽出部は、高輝度箇所の位置および指定方向に基づいて、第1領域の位置および第2領域の位置をそれぞれ設定してもよい。
このとき、彩度抽出部は、指定方向における輝度の勾配が所定の閾値よりも大きくなるときに、第1彩度および第2彩度の抽出処理を行うようにしてもよい。
上記の一の態様において、彩度抽出部は、撮像画像に含まれる複数の高輝度箇所から抽出した第1彩度の値および第2彩度の値をそれぞれ積算してもよい。また、色にじみ推定部は、第1彩度の積算値および第2彩度の積算値を用いて、色にじみの強さを推定してもよい。
このとき、撮像画像には、複数の分割領域が設定されていてもよい。また、彩度抽出部は、分割領域ごとに第1彩度の値および第2彩度の値をそれぞれ積算してもよい。そして、色にじみ推定部は、第1彩度の積算値および第2彩度の積算値を用いて、分割領域ごとに色にじみの強さをそれぞれ推定してもよい。
上記の一の態様の画像処理装置は、色にじみ補正部をさらに備えていてもよい。色にじみ補正部は、色にじみ推定部によって推定された色にじみの強さに基づいて、撮像画像における高輝度箇所の近傍に対して彩度低減処理および色差平滑化処理の少なくとも一方を施す。
ここで、一の態様の画像処理装置を備える撮像装置や、あるいは一の態様の画像処理装置の構成を画像処理方法、プログラムおよびプログラム記憶媒体に変換して表現したものも本発明の具体的態様として有効である。
本発明の画像処理装置は、被写体の本来の色構造を維持しつつより適切な色にじみの補正を行うことが可能となる。
<一の実施形態の説明>
図1は、一の実施形態の画像処理装置としての電子カメラの概略構成を示すブロック図である。電子カメラは、撮像素子11と、制御部12と、ROM13と、バッファメモリ14と、画像記憶部15と、操作部材16とを有している。ここで、撮像素子11、ROM13、バッファメモリ14、画像記憶部15および操作部材16は、それぞれ制御部12に接続されている。
撮像素子11は、撮像光学系(不図示)によって結像される被写体像を撮像して撮像画像の画像信号を生成する。この撮像素子11の受光面には、複数の受光素子がマトリックス状に配列されている。また、撮像素子11の各受光素子には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤ配列にしたがって配置されている。そのため、撮像素子11の各受光素子は、カラーフィルタでの色分解によってそれぞれの色に対応する画像信号を出力する。なお、撮像素子11から出力された画像信号は、A/D変換回路(不図示)を介して制御部12に入力される。
制御部12は、電子カメラの動作を統括的に制御するプロセッサであって、画像処理部17を有している。この画像処理部17は、撮像画像のデータに対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整、RGB色空間からYCbCr色空間への色変換処理など)を施す。
また、制御部12は、色にじみ補正処理のプログラムの実行により、高輝度箇所検出部21、輝度勾配算出部22、方向指定部23、彩度抽出部24、色にじみ推定部25および色にじみ補正部26としても機能する。なお、上述した各部の説明についてはいずれも後述する。
ROM13には、制御部12によって実行される各種のプログラムが記憶されている。また、バッファメモリ14は、揮発性の記憶媒体(SDRAMなど)で構成されており、制御部12による画像処理の前工程や後工程で画像のデータを一時的に記憶する役目を果たす。さらに、バッファメモリ14には、色にじみ補正処理で必要となる各種パラメータのデータも記憶する。
画像記憶部15は、不揮発性の記憶媒体18を接続するためのコネクタを有している。そして、画像記憶部15は、コネクタに接続された記憶媒体18に対して撮像画像のデータの書き込み/読み込みを実行する。上記の記憶媒体18は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図1では記憶媒体18の一例としてメモリカードを図示する。
操作部材16は、電子カメラに対する各種の入力をユーザーから受け付ける。なお、操作部材16は、例えば、レリーズ釦、十字状のカーソルキー、決定釦などで構成される。
次に、図2の流れ図を参照しつつ、一の実施形態の電子カメラにおける色にじみ補正処理での動作例を説明する。この一の実施形態での色にじみ補正処理は、例えば、レリーズ釦の全押し操作に応じて、記録用の画像のデータを制御部12が生成するときや、記憶媒体18に記憶されている画像のデータを制御部12が後処理でレタッチするときに実行される。
ステップS1:制御部12は、処理対象となるYCbCr形式の画像のデータを取得する。
ここで、記録用の画像を生成するときに色にじみ補正処理が同時に行われる場合、制御部12は、レリーズ釦の全押し操作に応じて、撮像素子11を駆動させて被写体像を撮像する。そして、撮像素子11から出力された画像のデータは、画像処理部17によって一連の画像処理が施される。これにより、制御部12がYCbCr形式の画像のデータを取得する。
また、記憶媒体18に記憶されている画像のデータに対して色にじみ補正処理が行われる場合、制御部12は、画像記憶部15を介して記憶媒体18から画像のデータを取得する。なお、記憶媒体18から読み出されるデータがRAWデータの場合には、画像処理部17が所定の画像処理を施すことで、YCbCr形式の画像のデータを生成すればよい。
ステップS2:制御部12は、色にじみ補正処理に関する9つのパラメータ(n,sumCb1〜sumCb4,sumCr1〜sumCr4)を初期化し、各パラメータの値をそれぞれ0値にする。
ここで、「n」には、高輝度箇所の周囲から彩度の情報を抽出した抽出箇所の数が記憶される。一方、sumCb1〜sumCb4,sumCr1〜sumCr4の8つのパラメータは、画像の高輝度箇所の周囲から抽出された彩度の積算値を記憶するためのパラメータである。
具体的には、「sumCb1」には、高輝度箇所からの距離が1〜2画素の領域における色差Cbの絶対値の積算値が記憶される。「sumCb2」には、高輝度箇所からの距離が3〜4画素の領域における色差Cbの絶対値の積算値が記憶される。「sumCb3」には、高輝度箇所からの距離が5〜8画素の領域における色差Cbの絶対値の積算値が記憶される。「sumCb4」には、高輝度箇所からの距離が9〜16画素の領域における色差Cbの絶対値の積算値が記憶される。
同様に、「sumCr1」には、高輝度箇所からの距離が1〜2画素の領域における色差Crの絶対値の積算値が記憶される。「sumCr2」には、高輝度箇所からの距離が3〜4画素の領域における色差Crの絶対値の積算値が記憶される。「sumCr3」には、高輝度箇所からの距離が5〜8画素の領域における色差Crの絶対値の積算値が記憶される。「sumCr4」には、高輝度箇所からの距離が9〜16画素の領域における色差Crの絶対値の積算値が記憶される。
ステップS3:制御部12は、処理対象の画像(S1)において最初の調査箇所となる画素の位置を指定する。具体的には、S3での制御部12は、処理対象の画像のうちの左上隅の画素を最初の調査箇所に指定する。なお、一の実施形態での制御部12は、左上隅の画素を起点として、1行ずつ左から右に全ての画素を調査箇所に順次指定するものとする。
ステップS4:制御部12の高輝度箇所検出部21は、現在の調査箇所が高輝度箇所であるか否かを判定する。具体的には、高輝度箇所検出部21は、現在の調査箇所の輝度(Y)が所定の輝度閾値以上であるときに、現在の調査箇所が高輝度箇所であると判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS5に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS8に移行する。
ここで、画像の色にじみは、高輝度箇所の近傍において特に顕著に現れる。一の実施形態では、後述のように高輝度箇所の周囲の彩度を解析することで、効率よく色にじみの強さを推定できる。
また、S4での輝度閾値は、画像のデータの階調範囲で約80%以上の値となるように設定される。一例として、処理対象の画像の階調が8ビット(0〜255)の場合、輝度閾値は200以上の値に設定される。上記の場合において、好ましくは輝度閾値は220以上の値に設定され、より好ましくは輝度閾値は240程度の値に設定される。
ステップS5:制御部12の輝度勾配算出部22は、現在の調査箇所から周囲への輝度の勾配(輝度の変化率)を複数の方向で求める。そして、制御部12の方向指定部23は、調査箇所に対して輝度が小さくなるとともに、輝度の勾配が最大となる方向を指定方向とする。
一例として、輝度勾配算出部22は、輝度画像Y(処理対象のYチャネルの画像)に対して、各々の検出方向が異なる8種類の勾配算出フィルタによってフィルタ演算を行う。これにより、輝度勾配算出部22は、調査箇所を中心とする8方向(上下左右、右上、左上、右下、左下)の輝度勾配をそれぞれ取得する。なお、図3(a)から図3(h)に、各方向に対応する勾配算出フィルタの例をそれぞれ示す。
その後、方向指定部23は、輝度勾配算出部22が求めた8つの輝度勾配のうちで、調査箇所に対して輝度が小さくなる(符号が負となる)とともに、輝度勾配の絶対値が最大となるものを選択する。そして、方向指定部23は、選択された輝度勾配に対応する方向を指定方向とする。なお、上記処理で選択されたS5の指定方向は、高輝度被写体の中央から外縁に向かう方向と一致することとなる(図4参照)。
ステップS6:制御部12の彩度抽出部24は、指定方向(S5)に対応する輝度勾配の絶対値が閾値以上か否かを判定する。一例として、処理対象の画像の階調が8ビット(0〜255)の場合、S6での閾値は20程度の値に設定される。
上記要件を満たす場合(YES側)にはS7に移行する。なお、S6のYES側の場合には、指定方向の隣接画素と調査箇所との間に一定以上の輝度差があり、現在の調査箇所が高輝度被写体の外縁に位置しているものと考えられる。
一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS8に移行する。S6のNO側の場合には、指定方向の隣接画素と調査箇所との間に輝度差が少なく、現在の調査箇所が高輝度被写体の内側に位置しているものと考えられる。このとき、現在の調査箇所を起点として周囲の画素の彩度を抽出すると、色にじみの推定の精度が大きく低下してしまう。そのため、S6のNO側の場合には、彩度抽出部24は、現在の調査箇所の周囲の画素から彩度を抽出せずに次の処理に移行する。
ステップS7:制御部12の彩度抽出部24は、高輝度箇所の周囲の色にじみを解析するために、調査箇所から指定方向に延長する直線上の画素から彩度を抽出する。具体的には、S7での彩度抽出部24は以下の処理を実行する。
第1に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から1〜2画素離れた2つの画素から色差Cbの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCb1に加算する。同様に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から1〜2画素離れた2つの画素から色差Crの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCr1に加算する。
第2に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から3〜4画素離れた2つの画素から色差Cbの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCb2に加算する。同様に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から3〜4画素離れた2つの画素から色差Crの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCr2に加算する。
第3に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から5〜8画素離れた4つの画素から色差Cbの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCb3に加算する。同様に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から5〜8画素離れた4つの画素から色差Crの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCr3に加算する。
第4に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から9〜16画素離れた8つの画素から色差Cbの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCb4に加算する。同様に、彩度抽出部24は、上記の画素のうち、調査箇所から9〜16画素離れた8つの画素から色差Crの絶対値をそれぞれ抽出し、その平均値をsumCr4に加算する。
そして、彩度抽出部24は、彩度の情報を抽出した抽出箇所の数を示すnの値をインクリメントする。
なお、調査箇所から指定方向に延長する直線は、高輝度被写体の中央から外縁に向かう方向と一致する。そのため、指定方向における色にじみの幅は、指定方向以外の方向と比べて小さくなり、実際よりも色にじみの幅が大きく判断されるおそれが抑制される(図4参照)。
ステップS8:制御部12は、現在の調査箇所の位置が最後の調査箇所の位置(画像の右下隅の画素)であるか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS10に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS9に移行する。
ステップS9:制御部12は、調査箇所の位置を次の画素へシフトさせる。例えば、制御部12は、調査箇所の位置を1つ右の画素に変更する。なお、現在の調査箇所が画像右端の画素である場合、制御部12は、1つ下の行の左端の画素を次の調査箇所とする。その後、制御部12は、S4に戻って上記動作を繰り返す。
ステップS10:制御部12の色にじみ推定部25は、高輝度箇所の周囲における色にじみの強さを、色にじみの幅ごとに推定する。具体的には、S10での色にじみ推定部25は、以下の処理を実行する。
第1に、色にじみ推定部25は、Cb成分について幅2画素分の色にじみの強さを示す「strCb1」を下式(1)で求める。また、色にじみ推定部25は、Cr成分について幅2画素分の色にじみの強さを示す「strCr1」を下式(2)で求める。
strCb1=max({sumCb1−sumCb2}/n,0) …(1)
strCr1=max({sumCr1−sumCr2}/n,0) …(2)
第2に、色にじみ推定部25は、Cb成分について幅4画素分の色にじみの強さを示す「strCb2」を下式(3)で求める。また、色にじみ推定部25は、Cr成分について幅4画素分の色にじみの強さを示す「strCr2」を下式(4)で求める。
StrCb2=max({sumCb2−sumCb3}/n,0) …(3)
StrCr2=max({sumCr2−sumCr3}/n,0) …(4)
第3に、色にじみ推定部25は、Cb成分について幅8画素分の色にじみの強さを示す「strCb3」を下式(5)で求める。また、色にじみ推定部25は、Cr成分について幅8画素分の色にじみの強さを示す「strCr3」を下式(6)で求める。
StrCb3=max({sumCb3−sumCb4}/n,0) …(5)
StrCr3=max({sumCr3−sumCr4}/n,0) …(6)
なお、本明細書において、「max(A,0)」は、Aまたは0のうちの最大値を返す関数を示すものとする。したがって、max(A,0)の値は、Aが正のときはAとなり、Aが負または0値のときは0値となる。
ここで、処理対象の画像に幅2画素分の色にじみが生じている場合を前提として、S10での処理を説明する。上述のケースでは、高輝度箇所からの距離が1〜2画素の領域において画像の彩度が大きくなる。その結果、高輝度箇所からの距離が1〜2画素の領域での彩度を示すsumCb1,sumCr1の値がそれぞれ大きくなる。一方、高輝度箇所からの距離が3〜4画素の領域での彩度を示すsumCb2,sumCr2の値は、sumCb1,sumCr1の値と比べて相対的に小さくなる。よって、sumCb1とsumCb2との差(同様にsumCr1とsumCr2との差)を求めると、幅2画素分の色にじみの強さを推定できる。
また、上述のケースにおいて、高輝度箇所からの距離が3画素以上離れた領域では、色にじみによって画像の彩度が変化することはない。そのため、sumCb2〜sumCb4の3つ(同様にsumCr2〜sumCr4の3つ)はいずれも値が近くなり、式(3)から式(6)の演算結果は非常に小さな値となる。このことからも、一の実施形態では、色にじみの幅ごとに色にじみの強さを精度よく推定できることが分かる。なお、画像の色にじみの幅が異なる場合でも、上述のケースと同様の考え方によって、色にじみの幅ごとに色にじみの強さを推定できることはいうまでもない。
さらに、上述のケースにおいて、高輝度箇所の近傍に彩度の高い被写体が存在する場合を考える。この場合にはsumCb1(またはsumCr1)が大きな値となるが、同様にsumCb2(またはsumCr2)も大きな値となる。そのため、幅2画素分の色にじみの強さを示すstrCb1(またはstrCr1)の値はほぼ0値となる。これにより、後述する色にじみ補正部26での処理のときに、高輝度箇所の近傍に位置する被写体の色が消されてしまうことを抑制できることが分かる。
ステップS11:制御部12の色にじみ補正部26は、色にじみ補正マップを生成する。具体的には、S11での色にじみ補正部26は、以下の(イ)から(ヘ)の処理を実行する。
(イ)色にじみ補正部26は、輝度画像Yにおける各々の高輝度箇所の輝度値をN倍して、輝度画像Y0を生成する。上記のNの値は、例えば「4」程度に設定される。
ここで、輝度画像Y0において、高輝度箇所の輝度値をN倍するのは以下の理由による。一般的に、撮像画像の高輝度箇所は白トビの状態にある場合が多く、高輝度箇所の輝度値は実際の被写体の明るさと比べて小さい値となっていることが多い。上記のような高輝度箇所の本来の明るさは、輝度値で表された明るさの数倍以上となる。そして、撮像画像の色にじみは光を放っている被写体の周囲で特に強くなる。
そのため、一の実施形態では、高輝度箇所の輝度値をN倍にすることで、輝度画像Y0を被写体の本来の明るさに近づけている。これにより、高輝度箇所の周囲における画像の状態も本来の状態により近づけることができる。
(ロ)色にじみ補正部26は、輝度画像Y0を半径3画素のガウシアン型フィルタで平滑化して、輝度画像Y1を生成する。
(ハ)色にじみ補正部26は、輝度画像Y0を半径6画素のガウシアン型フィルタで平滑化して、輝度画像Y2を生成する。
(ニ)色にじみ補正部26は、輝度画像Y0を半径9画素のガウシアン型フィルタで平滑化して、輝度画像Y3を生成する。
(ホ)色にじみ補正部26は、撮像画像の注目画素(x,y)について、下式(7)の演算を行って、Cb成分の色にじみ補正マップにおける注目画素(x,y)での階調値「mapCb(x,y)」を求める。なお、色にじみ補正部26は、処理対象の画像の全画素でそれぞれmapCb(x,y)の値を求めて、Cb成分の色にじみ補正マップを生成する。
Figure 0005200645
(へ)色にじみ補正部26は、撮像画像の注目画素(x,y)について、下式(8)の演算を行って、Cr成分の色にじみ補正マップにおける注目画素(x,y)での階調値「mapCr(x,y)」を求める。なお、色にじみ補正部26は、処理対象の画像の全画素でそれぞれmapCr(x,y)の値を求めて、Cr成分の色にじみ補正マップを生成する。
Figure 0005200645
なお、上記の式(7),式(8)は、処理対象の画像の階調が8ビットの場合の例である。例えば、処理対象の画像の階調が16ビットの場合には、上記の式(7),式(8)の分母は(N×65536)となる。
上記のように、S11での色にじみ補正部26は、色にじみの幅に対応するフィルタサイズの平滑化フィルタによって輝度画像Y0を平滑化し、輝度画像Y1〜Y3をそれぞれ生成している。なお、色にじみ除去効果を十分確保するために、上記の平滑化フィルタのサイズは、色にじみの幅よりもそれぞれ若干大きく設定されている。
また、色にじみ補正部26は、元の輝度画像Y0と、各輝度画像Y1〜Y3とのそれぞれの差を用いて色にじみ補正マップを生成している。
ここで、撮像画像の色にじみは、高輝度箇所の色成分がボケて周囲ににじみだすことで生じる。例えば、RGBのボケ具合の相違によってR成分の色にじみが生じると、色差Crの階調値の状態は図5(a)に示すようになる。
一方、元の輝度画像Y0と輝度画像Y1との差分の絶対値は、ボケによる画像の変化に相当し、その波形は図5(a)のものに近似する(図5(b)参照)。そして、輝度画像Y0と輝度画像Y1との差分の絶対値に、色にじみの推定値(例えば、strCr1)を乗算すれば、色にじみの状態を十分に再現しうることが分かる。そのため、一の実施形態のS11では、輝度成分を平滑化してその差を求めることで色成分のボケを再現している。
ステップS12:色にじみ補正部26は、色にじみ補正マップ(S11)に基づいて、色差画像Cb,Cr(処理対象のCb,Crチャネルの画像)の彩度をそれぞれ低減する。具体的には、色にじみ補正部26は、色にじみ補正マップの値の分だけ、色差画像Cb,Crから色差の絶対値を低減させる。これにより、色にじみ補正部26は色差画像Cb2,Cb2を生成する。
例えば、色にじみ補正部26は、下式(9)または下式(10)のいずれかの演算によって、色差画像Cb2の注目画素(x,y)での階調値「Cb2(x,y)」を求める。
Figure 0005200645
また、色にじみ補正部26は、下式(11)または下式(12)のいずれかの演算によって、色差画像Cr2の注目画素(x,y)での階調値「Cr2(x,y)」を求める。
Figure 0005200645
ここで、S12での色にじみ補正部26は、処理対象の画像の全画素でそれぞれCb2(x,y),Cr2(x,y)の値を求めるものとする。なお、本明細書において、「min(A,0)」は、Aまたは0のうちの最小値を返す関数を示すものとする。
ステップS13:色にじみ補正部26は、色差画像Cb2,Cr2をそれぞれ半径12画素程度のガウシアン型フィルタで平滑化する。この平滑化後の各画像を色差画像Cb3,Cr3と称する。その後、色にじみ補正部26は、色差画像Cb3,Cr3を用いて、色差画像Cb4,Cb4を生成する。
具体的には、色にじみ補正部26は、下式(13)または下式(14)のいずれかの演算によって、色差画像Cb4の注目画素(x,y)での階調値「Cb4(x,y)」を求める。
Figure 0005200645
また、色にじみ補正部26は、下式(15)または下式(16)のいずれかの演算によって、色差画像Cr4の注目画素(x,y)での階調値「Cr4(x,y)」を求める。
Figure 0005200645
なお、S13での色にじみ補正部26は、処理対象の画像の全画素でそれぞれCb4(x,y),Cr4(x,y)の値を求めるものとする。
S13での色にじみ補正部26は、色差画像Cb2,Cr2をさらに平滑化して、色差画像Cb3,Cr3を生成する。そして、色にじみ補正部26は、色差画像Cb3,Cr3での平滑化による色差の変化が色にじみ補正マップの値以下となるように、式(13)から式(16)で平滑化の効果を制限している。このS13での平滑化によって、色にじみ補正部26は、S12での彩度低減処理で残った色にじみをさらに除去するとともに、彩度の過剰な低減により生じた補正痕を修正する。これにより、色差画像Cb4,Cb4では、自然な色構造を再現することができる。
なお、上記のS13での平滑化の効果は、色にじみ補正マップが値をもつ箇所のみ適用されるので、色にじみのない箇所の色構造はそのまま保存される。
ステップS14:色にじみ補正部26は、初期状態の輝度画像Yと、色差画像Cb4,Cr4(S13で取得したもの)とからなる画像のデータを、色にじみ補正処理後の画像のデータとして出力する。以上で、図2の流れ図の説明を終了する。
上述した一の実施形態の電子カメラでは、高輝度箇所からの距離が異なる2つの領域から抽出した彩度の大きさの違いに基づいて、撮像画像に現れる色にじみの強さを推定する。そして、電子カメラは、推定した色にじみの強さに基づいて色にじみ補正マップを生成し、この色にじみ補正マップを用いて彩度低減処理および色差平滑化処理を実行する。
これにより、一の実施形態では、色にじみの強さに応じた撮像画像の補正が行われるとともに、色にじみのない箇所では色補正がほとんど行われなくなる。よって、被写体の本来の色構造を維持しつつ、より適切な色にじみの補正を行うことが可能となる。
<他の実施形態の説明>
図6は、他の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。他の実施形態では、コンピュータ30に画像処理プログラムを実行させることで画像処理装置の機能を実現する。よって、他の実施形態の構成においても、上述の一の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。
画像処理装置を構成するコンピュータ30は、CPU31、記憶装置32、画像入力部33および入出力インターフェース34、バス35を有している。CPU31、記憶装置32、画像入力部33および入出力インターフェース34は、バス35を介して相互に接続されている。さらに、入出力インターフェース34を介して、入力装置36とモニタ37とがコンピュータに接続されている。そして、入出力インターフェース34は、入力装置36からの各種入力を受け付けるとともに、モニタ37に対して表示用のデータを出力する。
CPU31は、画像処理プログラムを実行するプロセッサである。他の実施形態では、CPU31が画像処理プログラムを実行することで、一の実施形態の制御部12、画像処理部17、高輝度箇所検出部21、輝度勾配算出部22、方向指定部23、彩度抽出部24、色にじみ推定部25および色にじみ補正部26の各動作がソフトウェア的に実現される。
記憶装置32は、上記の画像処理プログラムと、プログラムの実行に必要となる各種のデータを保持する。なお、他の実施形態での記憶装置32は、ハードディスクや、不揮発性の半導体メモリなどで構成される。
画像入力部33は、処理対象となる画像のデータや、記憶装置32に記憶されるプログラムを外部から読み込むときに用いられる。例えば、画像入力部33は、着脱可能な記憶媒体からデータを取得する読込デバイス(光ディスクの読込装置など)や、公知の通信規格で外部の装置との通信を行う通信デバイス(USBインターフェースや、無線LANモジュールなど)で構成される。
<実施形態の補足事項>
(1)上述の一の実施形態では、色にじみ補正部26が彩度低減処理および色差平滑化処理の両方を行う例を説明した。しかし、画像処理装置は、彩度低減処理(S12)および色差平滑化処理(S13)のいずれか一方のみを行うようにしてもよい。
例えば、画像処理装置が彩度低減処理を行なう一方で、色差平滑化処理を省略する場合には、以下のようにすればよい。この場合、画像処理装置は、図2のS1からS12までの処理を実行した後、S13の処理を省略する。その後、S14での画像処理装置は、初期状態の輝度画像Yと、色差画像Cb2,Cr2(S12で取得したもの)とからなる画像のデータを、色にじみ補正処理後の画像のデータとして出力すればよい。
例えば、画像処理装置が色差平滑化処理を行なう一方で、彩度低減処理を省略する場合には、以下のようにすればよい。この場合、画像処理装置は、図2のS1からS11までの処理を実行した後、S12の処理を省略する。その後、S13での画像処理装置は、初期状態の色差画像Cb,Crを平滑化して、色差画像Cb3,Cr3を生成する。そして、S13での画像処理装置は、式(13)から式(16)に代えて、下式(17)から下式(20)によって、Cb4(x,y)およびCr4(x,y)を求めればよい。
Figure 0005200645
(2)上述の一の実施形態では、高輝度箇所から各距離の彩度を画像全体で積分することで、画像の全体的な色にじみの強さを推定した。しかし、画像処理装置は、処理対象の画像に複数の分割領域を設定するとともに、各々の分割領域ごとに高輝度箇所から各距離の彩度をそれぞれ積算し、上述の色にじみ補正処理を別々に行うようにしてもよい。この場合、分割領域ごとに適切な色にじみ補正が行われうる。なお、上記の分割領域は、適宜設定することが可能である。例えば、画像処理装置は、画像の中央領域と画像の周辺領域とで別々に色にじみ補正処理を行ってもよい。あるいは、画像処理装置は、3×3の格子状に画像を分割し、各分割領域で別々に色にじみ補正処理を行ってもよい。
(3)上述の一の実施形態において、S11での画像処理装置は、以下の要領で色にじみ補正マップを生成してもよい。
まず、画像処理装置は、ガンマ変換後の画像のデータに対して逆のガンマ変換を施し、画素値が露光量に比例する状態の輝度画像Y0’を生成する。次に、画像処理装置は、上記の逆のガンマ変換後の画像に対して、S11の(ロ)から(ニ)と同様の平滑化を行って輝度画像Y1’〜Y3’を生成する。その後、輝度画像Y1’〜Y3’をガンマ変換してからS11の(ホ),(ヘ)の各演算を行い、元の輝度画像Y0とガンマ変換後の輝度画像Y1’〜Y3’との差を求めるようにしてもよい。
この場合には、演算量は増加するものの、実際の色収差による光量のボケを精度よく再現することができる。
(4)上述の一の実施形態の画像処理装置は、S7において、高輝度箇所を起点として指定方向に延長する直線上の画素から彩度を抽出している。しかし、画像処理装置は、逆に、低輝度の調査箇所から高輝度箇所を終点として領域の指定を行い、S7の場合と同様な直線上の画素から彩度を抽出してもよい。
(5)図1に示した一の実施形態の画像処理装置では、高輝度箇所検出部21、輝度勾配算出部22、方向指定部23、彩度抽出部24、色にじみ推定部25および色にじみ補正部26の機能をプログラムによってソフトウエア的に実現する例を説明したが、これらの構成をASICを用いてハードウエア的に実現しても勿論かまわない。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
一の実施形態の電子カメラの概略構成を示すブロック図 一の実施形態における色にじみ補正処理での動作例を説明する流れ図 (a)〜(h)勾配算出フィルタの例を示す図 高輝度箇所の周囲において彩度を抽出する領域を説明する図 (a)色にじみの状態を示す図、(b)輝度画像Y0とY1との差分を示す図 他の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図
符号の説明
11…撮像素子、12…制御部、13…ROM、15…画像記憶部、17…画像処理部、21…高輝度箇所検出部、22…輝度勾配算出部、23…方向指定部、24…彩度抽出部、25…色にじみ推定部、26…色にじみ補正部、30…コンピュータ、31…CPU、32…記憶装置、33…画像入力部

Claims (10)

  1. 撮像画像を取得する画像読込部と、
    前記撮像画像のうちで所定値以上の輝度を示す高輝度箇所を検出する高輝度箇所検出部と、
    前記高輝度箇所を基準として前記撮像画像に第1領域を設定し、前記高輝度箇所に近い領域での彩度を示す第1彩度を前記第1領域の色情報を用いて抽出するとともに、前記撮像画像のうちで前記第1領域よりも前記高輝度箇所から離れた位置に第2領域を設定し、前記第1領域よりも前記高輝度箇所から離れた領域での彩度を示す第2彩度を前記第2領域の色情報を用いて抽出する彩度抽出部と、
    前記第2彩度に対する前記第1彩度の値に基づいて、前記撮像画像に現れる色にじみの強さを推定する色にじみ推定部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記彩度抽出部は、前記高輝度箇所からの距離がそれぞれ相違するように前記第1領域および前記第2領域の組み合わせを複数設定し、
    前記色にじみ推定部は、前記第1領域および前記第2領域の組み合わせごとに前記色にじみの強さをそれぞれ求め、前記色にじみの強さを前記色にじみの幅ごとに推定することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記高輝度箇所を中心とする複数の方向で、前記高輝度箇所から周囲への輝度の勾配をそれぞれ求める輝度勾配算出部と、
    前記複数の方向のうちで、前記高輝度箇所に対して前記輝度が小さくなるとともに、前記輝度の勾配が最大となる方向を指定方向とする方向指定部と、をさらに備え、
    前記彩度抽出部は、前記高輝度箇所の位置および前記指定方向に基づいて、前記第1領域の位置および前記第2領域の位置をそれぞれ設定することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記彩度抽出部は、前記指定方向における前記輝度の勾配が所定の閾値よりも大きくなるときに、前記第1彩度および前記第2彩度の抽出処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記彩度抽出部は、前記撮像画像に含まれる複数の前記高輝度箇所から抽出した前記第1彩度の値および前記第2彩度の値をそれぞれ積算し、
    前記色にじみ推定部は、前記第1彩度の積算値および前記第2彩度の積算値を用いて、前記色にじみの強さを推定することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置において、
    前記撮像画像には、複数の分割領域が設定されるとともに、
    前記彩度抽出部は、前記分割領域ごとに前記第1彩度の値および前記第2彩度の値をそれぞれ積算し、
    前記色にじみ推定部は、前記第1彩度の積算値および前記第2彩度の積算値を用いて、前記分割領域ごとに前記色にじみの強さをそれぞれ推定することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記色にじみ推定部によって推定された色にじみの強さに基づいて、前記撮像画像における前記高輝度箇所の近傍に対して彩度低減処理および色差平滑化処理の少なくとも一方を施す色にじみ補正部をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    被写体を撮像して撮像画像を生成する撮像部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 撮像画像を取得する画像読込ステップと、
    前記撮像画像のうちで所定値以上の輝度を示す高輝度箇所を検出する高輝度箇所検出ステップと、
    前記高輝度箇所を基準として前記撮像画像に第1領域を設定し、前記高輝度箇所に近い領域での彩度を示す第1彩度を前記第1領域の色情報を用いて抽出するとともに、前記撮像画像のうちで前記第1領域よりも前記高輝度箇所から離れた位置に第2領域を設定し、前記第1領域よりも前記高輝度箇所から離れた領域での彩度を示す第2彩度を前記第2領域の色情報を用いて抽出する彩度抽出ステップと、
    前記第2彩度に対する前記第1彩度の値に基づいて、前記撮像画像に現れる色にじみの強さを推定する色にじみ推定ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項9に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

JP2008113828A 2008-04-24 2008-04-24 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム Active JP5200645B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008113828A JP5200645B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
US12/385,748 US8149293B2 (en) 2008-04-24 2009-04-17 Image processing apparatus, imaging apparatus, image processing method and program recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008113828A JP5200645B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009267690A JP2009267690A (ja) 2009-11-12
JP5200645B2 true JP5200645B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=41214597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008113828A Active JP5200645B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8149293B2 (ja)
JP (1) JP5200645B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4544311B2 (ja) * 2008-01-24 2010-09-15 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像処理装置
TW201110057A (en) * 2009-09-01 2011-03-16 Novatek Microelectronics Corp Image color processing device and method
GB2477116B (en) * 2010-01-22 2014-09-17 Frederick Warwick Michael Stentiford A method and apparatus of processing an image
JP5256236B2 (ja) * 2010-03-25 2013-08-07 富士フイルム株式会社 画像処理装置および方法,ならびに画像処理プログラム
JP5324508B2 (ja) * 2010-03-26 2013-10-23 富士フイルム株式会社 画像処理装置および方法,ならびに画像処理プログラム
JP2012165204A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Sony Corp 信号処理装置、信号処理方法、撮像装置及び撮像処理方法
JP5847471B2 (ja) * 2011-07-20 2016-01-20 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2015018051A (ja) 2013-07-10 2015-01-29 キヤノン株式会社 画像投射装置および画像表示システム
JP6318549B2 (ja) * 2013-10-30 2018-05-09 リコーイメージング株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
CN107534758B (zh) 2015-05-12 2019-05-28 奥林巴斯株式会社 图像处理装置、图像处理方法和记录介质
JP5963913B2 (ja) * 2015-05-14 2016-08-03 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム
CN110189329B (zh) * 2019-04-03 2022-12-13 创新先进技术有限公司 用于定位色卡的色块区域的***和方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5418574A (en) * 1992-10-12 1995-05-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Video signal correction apparatus which detects leading and trailing edges to define boundaries between colors and corrects for bleeding
JP3934597B2 (ja) * 2003-12-09 2007-06-20 オリンパス株式会社 撮像システムおよび画像処理プログラム
JP4479457B2 (ja) 2004-05-27 2010-06-09 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4539278B2 (ja) * 2004-10-13 2010-09-08 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4770154B2 (ja) * 2004-11-08 2011-09-14 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP4797478B2 (ja) 2005-07-14 2011-10-19 株式会社ニコン 画像処理装置
JP4487903B2 (ja) 2005-11-09 2010-06-23 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
JP4487902B2 (ja) * 2005-11-09 2010-06-23 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
US7738044B2 (en) * 2006-03-15 2010-06-15 Vestel Elektronik Sanayi Ve Ticaret A.S. Method and apparatus for adjusting a chrominance signal

Also Published As

Publication number Publication date
US20090268051A1 (en) 2009-10-29
JP2009267690A (ja) 2009-11-12
US8149293B2 (en) 2012-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5200645B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP5047048B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
US9185265B2 (en) Image processing method and image processing apparatus for performing a tone correction to acquire a combined image
JP2009038498A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2015156615A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、制御プログラム、および記録媒体
JP2005056374A (ja) 映像処理におけるエッジ強調のための装置および方法
US9053552B2 (en) Image processing apparatus, image processing method and non-transitory computer readable medium
US10757321B2 (en) Detection apparatus for detecting portion satisfying predetermined condition from image, image processing apparatus for applying predetermined image processing on image, detection method, and image processing method
JP2007028040A (ja) 画像処理装置
JP6213466B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP5274697B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP5423663B2 (ja) 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、及び撮像装置
JP2018198456A (ja) 画像処理プログラム、画像処理装置および撮像装置
JP5115297B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
EP3826301B1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program
JP2003219180A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム
JP5146223B2 (ja) プログラム、カメラ、画像処理装置および画像の輪郭抽出方法
JP5606300B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP6798690B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2008147714A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP6232808B2 (ja) 画像処理プログラム、画像処理装置および撮像装置
US12014702B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP6238673B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6115183B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム
JP5163735B2 (ja) 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、及び撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5200645

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250