JP5199946B2 - 光コネクタ及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバに装着される光コネクタ及びその組立方法に関する。
光ファイバ同士を接続するにあたり、少なくとも一つの光ファイバ整列孔を有し、該光ファイバ整列孔内に光ファイバを固定した1対のフェルール同士を、または、該フェルールを含む1対のプラグ同士を、屈折率整合性を有する接続部材を挟んで光学接続する光コネクタの技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−351998号公報
ところで、光コネクタの十分な接続特性を得るには透明な屈折率整合シート(透明体)と光ファイバの端面が十分に密着している必要がある。
しかし、光コネクタの組立時における光ファイバ挿入時に、透明体への光ファイバ端面の押し付け力(組立押し付け荷重)が低いと、透明体と光ファイバ端面との間に空隙や剥離が発生し、ロスや反射を起こして接続特性を低下させるおそれがある。
また、透明体の強度が弱い場合、光ファイバ端面を透明体に強く押し付け過ぎると、光ファイバがフェルール端面から突出し、透明体を損傷させてしまうおそれがある。
そこで本発明の目的は、透明体へ光ファイバ端面が適度に押し付けられ、透明体の損傷なく良好な接続特性が得られる光コネクタ及びその組立方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決することのできる本発明に係る光コネクタは、ファイバ挿通孔が貫通形成されたフェルールの先端面に、透明体が前記ファイバ挿通孔を覆って貼着され、前記ファイバ挿通孔に挿通された光ファイバの端面が前記透明体に押し付けられた光コネクタであって、
前記光ファイバの端面を第1の押し付け力で前記透明体へ押し付けた後に前記第1の押し付け力よりも弱い第2の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体へ押し付けた状態で保持する押圧固定機構を有することを特徴とする。
本発明に係る光コネクタにおいて、前記押圧固定機構は、前記光ファイバを把持可能な固定部材と、前記固定部材を前記ファイバ挿通孔に沿って移動可能に支持する支持部と、前記固定部材を前記ファイバ挿通孔への前記光ファイバの挿入方向後方側へ付勢する弾性体とを備えていることが好ましい。
本発明に係る光コネクタにおいて、前記押圧固定機構は、前記ファイバ挿通孔に挿通される前記光ファイバを撓ませた状態で収容可能な撓み収容部を備え、前記撓み収容部の一部を遮断して前記光ファイバの撓みを小さくする撓み縮小部材が着脱可能であることが好ましい。
また、本発明の光コネクタの組立方法は、ファイバ挿通孔が貫通形成されたフェルールの先端面に、透明体が前記ファイバ挿通孔を覆って貼着され、前記ファイバ挿通孔に挿通された光ファイバの端面が前記透明体に押し付けられた光コネクタの組立方法であって、
第1の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付けた後、前記第1の押し付け力よりも弱い第2の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付けて前記光ファイバを固定することを特徴とする。
本発明に係る光コネクタの組立方法において、前記透明体における前記光ファイバの端面が押し付けられる面と反対側の面に当接部材を当てた状態で、前記第1の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付け、前記第2の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付けた後に、前記当接部材を前記透明体から離すことが好ましい。
本発明による光コネクタ及びその組立方法によれば、第1の押し付け力で光ファイバの端面を透明体に押し付けることにより、光ファイバの端面と透明体との密着性を高めることができ、これにより、透明体と光ファイバ端面との間における空隙や剥離による光のロスや反射を抑制し、良好な接続特性を得ることができる。そして、第1の押し付け力で光ファイバの端面を透明体に押し付けた後に、それより弱い押し付け力の第2の押し付け力に緩めても、透明体に対して光ファイバの端面が密着した状態が維持される。そのため、光のロスや反射を抑制しながら、透明体への光ファイバの端面の押し付け過ぎによる透明体の損傷を防止することができ、接続の信頼性を高めることができる。
本発明に係る光コネクタの第1実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。 図1に示したコネクタプラグ組立体の概略縦断面図である。 図1に示した光コネクタのフェルール先端部における拡大断面図である。 図1に示した光コネクタに光ファイバを組み付ける組立方法の手順の説明図である。 屈折率整合シートへの光ファイバ端面の押し付け力とロスとの関係を示すグラフである。 本発明に係る光コネクタの第2実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。 図6に示したコネクタプラグ組立体の概略縦断面図である。 図6に示した光コネクタに光ファイバを組み付ける組立方法の手順の説明図である。
以下、本発明に係る光コネクタ及びその組立方法の実施の形態の例について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る光コネクタ及びその組立方法について説明する。
図1は本発明に係る光コネクタの第1実施形態の概略構成を示す分解斜視図、図2は図1に示したコネクタプラグ組立体の概略縦断面図、図3はフェルール先端部における拡大断面図、図4は図1に示した光コネクタに光ファイバを組み付ける組立方法の手順の説明図、図5は屈折率整合シートへの光ファイバ端面の押し付け力と接続ロスとの関係を示すグラフである。
第1実施形態の光コネクタ1は、一例としてSCコネクタの形態であり、図1〜図3に示すように、フェルール3とこのフェルール3を保持するベース部材5とを収容してコネクタプラグ組立体を形成するプラグハウジング7と、このプラグハウジング7に前方から被せられて装着されるコネクタつまみ9と、プラグハウジング7の後端部に被せられて装着されるブーツ11とから構成されている。
フェルール3は、その中心軸上に光ファイバ14の端部が挿通される光ファイバ挿通孔15が貫通形成されており、この光ファイバ挿通孔15は、先端側が、被覆が除去されたガラスファイバ14aが挿通可能な径のガラスファイバ挿通孔16とされている。
このフェルール3の先端面3aには、接続相手の光コネクタとの接続時における互いの光ファイバの屈折率を整合させるための屈折率整合シート17がガラスファイバ挿通孔16を覆って貼着されている。この屈折率整合シート17は、ガラスファイバ14aのコアと同等の屈折率を有する透明体であり、厚さが5〜30μmのシート状で、フェルール3の先端面3aに接触する側の面には、粘着材が塗布されてフェルール3に貼着するための粘着性が付与されている。屈折率整合シート17の外面は粘着性がなく、ゴミ等が付着し難くなっている。
なお、フェルール3の先端面3aには、ガラスファイバ挿通孔16と連通する溝部(図示省略)が、互いに対向する位置に形成されている。また、屈折率整合シート17とフェルール3の先端面3aとの間に閉じ込められた空気を逃がすために、屈折率整合シート17、もしくは先端面3aに微小な空気孔を設けても良い。
ベース部材5は、その中心に光ファイバ14が挿通可能な挿通孔5aを有しており、ベース部材5の後端側から挿通孔5aに光ファイバ14が挿通されている。
また、このベース部材5の後端には、筒状のプラグホルダ(支持部)21が取り付けられている。このプラグホルダ21には、後端へ向かって延在する係合部22を有しており、この係合部22の後端部には、ベース部材5の内周側へ向かって突出するストッパ23が形成されている。
また、ベース部材5の後端には、光ファイバ14を把持する把持部材(固定部材)25が光ファイバ14の挿入方向に沿って移動可能に設けられている。ベース部材5の後端面5bと把持部材25との間には、把持部材25を後方へ付勢する圧縮バネ(弾性体)26が設けられている。圧縮バネ26によって後方へ付勢される把持部材25は、ストッパ23に当接することにより、それ以上後方へ移動することが規制されている。
そして、上記光コネクタ1では、光ファイバ14が挿入方向前方側へ付勢された状態で把持部材25によって把持されている。これにより、光ファイバ14のガラスファイバ14aの先端面は、フェルール3の先端面3aとの接触面側で粘着性が付与された屈折率整合シート17に対して押し付けられて密着されている。
なお、ガラスファイバ14aは、フェルール3の先端面3aから僅かに突出されており、接続した際には相手方の光コネクタのフェルールによって押されて僅かに戻される。
この第1実施形態では、把持部材25、プラグホルダ21、圧縮バネ26が、光ファイバ14の端面を第1の押し付け力で屈折率整合シート17へ押し付けた後に第1の押し付け力よりも弱い第2の押し付け力で光ファイバ14の端面を屈折率整合シートへ押し付けた状態で保持する押圧固定機構10を構成している。
次に、第1実施形態に係る光コネクタの組立方法を説明する。
光コネクタ1は、図4(a)〜(d)に示す手順で、組み立てられる。
まず、図4(a)に示すように、光ファイバ14の端部の被覆を除去してガラスファイバ14aを所定長さ露出させる。
次に、図4(b)に示すように、光ファイバ14を把持部材25に通し、さらに、ベース部材5の挿通孔5a、フェルール3の光ファイバ挿通孔15及びガラスファイバ挿通孔16に挿入し、ガラスファイバ14aの端部を屈折率整合シート17に当接させる。
このとき、フェルール3の光ファイバ挿通孔15及びガラスファイバ挿通孔16内の空気はフェルール3の先端面3aに形成された溝部から外部へ逃がされるので、ガラスファイバ14aは、屈折率整合シート17との間に空気が残留することなく、その端面が屈折率整合シート17に密着される。
但し、ガラスファイバ14aの先端は屈折率整合シート17に対して多少押し付けられているものの、その押し付け力が弱い状態(図5中符号Aの状態)であり、この状態では、屈折率整合シート17との良好な密着状態が確保されず、光コネクタ1同士を接続した際の光のロスや反射が大きくなる。
次に、把持部材25によって光ファイバ14を保持し、図4(c)に示すように、把持部材25を圧縮バネ26の付勢力に抗して挿入方向前方側へ変位させ、光ファイバ14を押し込む。このとき、圧縮バネ26が十分に圧縮されたらそれ以上は押圧しない。このようにすると、屈折率整合シート17に対するガラスファイバ14aの押し付け力が、圧縮バネ26のばね力によって決まる力(第1の押し付け力)まで上昇する(図5中符号Bの状態)。これにより、ガラスファイバ14aの先端は、屈折率整合シート17に対して十分に押し付けられ、この状態では、屈折率整合シート17との良好な密着状態が確保され、光コネクタ1同士を接続した際の光のロスや反射が抑制される。
しかし、この状態は、ガラスファイバ14aの先端面が屈折率整合シート17に強く押し付けられた状態であるので、このままでは屈折率整合シート17に過大な力がかかり続け、屈折率整合シート17が損傷してしまう可能性がある。
したがって、一旦光ファイバ14を強い力(第1の押し付け力)で押し込んだ後、光ファイバ14の押し込みを解除する。このようにすると、図4(d)に示すように、圧縮バネ26によって後方へ付勢されている把持部材25がストッパ23に当接して移動が規制されるまで光ファイバ14が後方へ変位する。
これにより、屈折率整合シート17に対するガラスファイバ14aの押し付け力が小さな押し付け力(第2の押し付け力)まで減少する(図5中符号Cの状態)。これにより、屈折率整合シート17へのガラスファイバ14aの押し付けによる屈折率整合シート17の損傷が回避される。
しかも、この状態では、ガラスファイバ14aが屈折率整合シート17へ一旦大きな押し付け力で押し付けられたことにより、ガラスファイバ14aの先端は、屈折率整合シート17との良好な密着状態が維持される。これにより、光コネクタ1同士を接続した際の光のロスや反射が大幅に抑えられ、良好な接続特性が得られる。
また、屈折率整合シート17におけるガラスファイバ14aの先端が押し付けられる面と反対側の面(図4における左側端面)に当接部材(当て板など)を当てた状態で、第1の押し付け力でガラスファイバ14aの端面を屈折率整合シート17に押し付け、第2の押し付け力でガラスファイバ14aの端面を屈折率整合シート17に押し付けると、ガラスファイバ14aの押し付け力をより確実に屈折率整合シート17に作用させることができ、良好な接続特性を得やすくなる。また、押し付け力を作用させても屈折率整合シート17の変形を抑えられるので、屈折率整合シート17の損傷も防ぐことができる。第2の押し付け力を作用させた後は、当接部材を屈折率整合シート17から離せばよい。
なお、ガラスファイバ14aを屈折率整合シート17へ押し付ける押し付け力は、組立時に一旦押し付ける大きな押し付け力(第1の押し付け力)としては、25,000gf/mm以上40,000gf/mm以下(250N/mm以上400N/mm以下)とするのが好ましく、また、その後の使用状態における弱い押し付け力(第2の押し付け力)としては、10,000gf/mm以下(100N/mm以下)とするのが好ましい。
以上説明したように、上記第1実施形態に係る光コネクタ及びその組立方法によれば、大きな押し付け力である第1の押し付け力で光ファイバ14のガラスファイバ14aの端面を屈折率整合シート17に押し付けることにより、ガラスファイバ14aの端面と屈折率整合シート17との密着性を高めることができる。これにより、屈折率整合シート17とガラスファイバ14aの間における空隙や剥離による光のロスや反射を抑制し、良好な接続特性を得ることができる。
また、大きな押し付け力でガラスファイバ14aの端面を屈折率整合シート17に押し付けた後に、弱い押し付け力である第2の押し付け力に緩めるので、屈折率整合シート17へのガラスファイバ14aの端面の押し付け過ぎによる屈折率整合シート17の損傷を防止することができ、接続の信頼性を高めることができる。
また、上記光コネクタ1によれば、圧縮バネ26の弾性力を調整することにより、極めて容易に、ガラスファイバ14aの端面の屈折率整合シート17への押し付け力を適切な荷重に設定することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光コネクタ及びその組立方法について説明する。なお、第1実施形態と同一構造及び同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図6は本発明に係る光コネクタの第2実施形態の概略構成を示す分解斜視図、図7は図6に示したコネクタプラグ組立体の概略縦断面図、図8は図6に示した光コネクタに光ファイバを組み付ける組立方法の手順の説明図である。
図6及び図7に示すように、この第2実施形態の光コネクタ1Aでは、ベース部材5の側方に、くさび挿入孔31が形成されている。また、ベース部材5には、くさび挿入孔31と連通する撓み収容部32が形成されており、挿通孔5aの一部が側方へ拡大されている。
くさび挿入孔31には、互いに間隔をあけて形成された一対の板部33を有する挿入板34の板部(撓み縮小部材)33がそれぞれ着脱(挿抜)可能とされている。そして、この挿入板34の板部33をくさび挿入孔31に差し込むことにより、それぞれの板部33が、撓み収容部32内で、挿通孔5aと平行に配置される。
上記光コネクタ1Aでは、挿通孔5aに通された光ファイバ14が、撓み収容部32内で緩やかに撓んだ状態とされている。これにより、ガラスファイバ14aの先端部は撓んだ光ファイバ14の復元力によって先端方向へ押圧され、常に屈折率整合シート17へ押し付けられている。
この第2実施形態では、撓み収容部32、板部33が、光ファイバ14の端面を第1の押し付け力で屈折率整合シート17へ押し付けた後に第1の押し付け力よりも弱い第2の押し付け力で光ファイバ14の端面を屈折率整合シートへ押し付けた状態で保持する押圧固定機構10Aを構成している。
次に、第2実施形態に係る光コネクタの組立方法を説明する。
光コネクタ1Aは、図8(a)〜(d)に示す手順で、組み立てられる。
まず、図8(a)に示すように、光ファイバ14の端部の被覆を除去してガラスファイバ14aを所定長さ露出させる。また、挿入板34の板部33を、くさび挿入孔31内に差し込み、撓み収容部32内に突出させておく。
次に、図8(b)に示すように、光ファイバ14を、ベース部材5の挿通孔5aに挿入し、ガラスファイバ14aの端部を屈折率整合シート17に当接させる。
このとき、フェルール3の光ファイバ挿通孔15及びガラスファイバ挿通孔16内の空気はフェルール3の先端面3aに形成された溝部から外部へ逃がされるので、ガラスファイバ14aは、屈折率整合シート17との間に空気が残留することなく、その端面が屈折率整合シート17に密着される。
但し、ガラスファイバ14aの先端は、屈折率整合シート17に対して多少押し付けられているものの、その押し付け力が弱い状態(図5中符号Aの状態)であり、この状態では、屈折率整合シート17との良好な密着状態が確保されず、光コネクタ同士を接続した際の光のロスや反射が大きくなる。
次いで、この状態から光ファイバ14を押し込み、ベース部材5の後端側で光ファイバ14を固定する。このようにすると、図8(c)に示すように、光ファイバ14の一部が、挿入板34の板部33同士の隙間から撓み収容部32内へ屈曲しながら入り込むことにより、光ファイバ14に、小さく屈曲して撓むことによる座屈力が生じ、この座屈力によって屈折率整合シート17に対するガラスファイバ14aの押し付け力が大きな押し付け力(第1の押し付け力)まで上昇する(図5中符号Bの状態)。
図8(c)の状態では、ガラスファイバ14aの先端は、屈折率整合シート17に対して十分に押し付けられ、この状態では、屈折率整合シート17との良好な密着状態が確保され、光コネクタ同士を接続した際の光のロスや反射が抑制される。
光ファイバ14を押し込んだ後、挿入板34の板部33をベース部材5のくさび挿入孔31から引き抜く。このようにすると、図8(d)に示すように、撓み収容部32から挿入板34の板部33が抜かれ、挿入板34の板部33同士の隙間内に入り込んでいた光ファイバ14の一部の屈曲状態が緩まる。
屈曲状態が緩まると、屈折率整合シート17に対するガラスファイバ14aの押し付け力が小さな押し付け力(第2の押し付け力)まで減少する(図5中符号Cの状態)。これにより、屈折率整合シート17へのガラスファイバ14aの過大な押し付けによる屈折率整合シート17の損傷が防がれる。
また、ガラスファイバ14aが屈折率整合シート17へ一旦大きな押し付け力で押し付けられたことにより、ガラスファイバ14aの先端は、屈折率整合シート17との良好な密着状態が維持される。これにより、光コネクタ同士を接続した際の光のロスや反射が大幅に抑えられ、良好な接続特性が得られる。
この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1の押し付け力及び第2の押し付け力を作用させるときに屈折率整合シート17に当接部材を当て、その後屈折率整合シート17から離すことで、ガラスファイバ14aの押し付け力をより確実に屈折率整合シート17に作用させることができ、良好な接続特性を得やすくなる。
以上説明したように、上記第2実施形態に係る光コネクタ及びその組立方法によれば、第1実施形態と同様に、大きな押し付け力である第1の押し付け力で光ファイバ14のガラスファイバ14aの端面を屈折率整合シート17に押し付けることにより、ガラスファイバ14aの端面と屈折率整合シート17との密着性を高めることができ、これにより、屈折率整合シート17とガラスファイバ14aの間における空隙や剥離による光のロスや反射を抑制し、良好な接続特性を得ることができる。
また、大きな押し付け力でガラスファイバ14aの端面を屈折率整合シート17に押し付けた後に、弱い押し付け力である第2の押し付け力に緩めるので、屈折率整合シート17へのガラスファイバ14aの端面の押し付け過ぎによる屈折率整合シート17の損傷を防止することができ、接続の信頼性を高めることができる。
また、上記光コネクタ1Aによれば、挿入板34の板部33同士の間隔を調整して光ファイバ14の屈曲量を調節することにより、ガラスファイバ14aの端面の屈折率整合シート17への押し付け力を適切な荷重に設定することができる。
なお、第1実施形態、第2実施形態では、透明体として屈折率整合シートを用いたが、本発明で用いる透明体としては、必ずしも光ファイバのコアと屈折率が一致している必要はなく、光のロスや反射を抑えられる程度の透明性と屈折率を有しているものであれば良い。
1,1A:光コネクタ、3:フェルール、3a:先端面、10,10A:押圧固定機構、14:光ファイバ、14a:ガラスファイバ、15:光ファイバ挿通孔(ファイバ挿通孔)、16:ガラスファイバ挿通孔(ファイバ挿通孔)、17:屈折率整合シート(透明体)、21:プラグホルダ(支持部)、25:把持部材(固定部材)、26:圧縮バネ(弾性体)、32:撓み収容部、33:板部(撓み縮小部材)

Claims (3)

  1. ファイバ挿通孔が貫通形成されたフェルールの先端面に、透明体が前記ファイバ挿通孔を覆って貼着され、前記ファイバ挿通孔に挿通された光ファイバの端面が前記透明体に押し付けられた光コネクタであって、
    前記ファイバ挿通孔に挿通される前記光ファイバを撓ませた状態で収容可能な撓み収容部を有し、前記光ファイバの端面を前記透明体へ押し付けた状態で保持する押圧固定機構と、
    前記撓み収容部に対して着脱可能に設けられ、前記撓み収容部の一部を遮断して前記光ファイバの撓みを小さくする撓み縮小部材と、を備え、
    前記押圧固定機構は、前記撓み縮小部材が前記撓み収容部に装着された状態で前記光ファイバの端面が第1の押し付け力で前記透明体へ押し付けられた状態から、前記撓み縮小部材が前記撓み収容部から抜去されることで前記撓み収容部のファイバ軸方向長さが変更されて前記第1の押し付け力よりも弱い第2の押し付け力を前記光ファイバの端面に付加可能なことを特徴とする光コネクタ。
  2. ファイバ挿通孔が貫通形成されたフェルールの先端面に、透明体が前記ファイバ挿通孔を覆って貼着され、前記ファイバ挿通孔に挿通された光ファイバの端面が前記透明体に押し付けられた光コネクタの組立方法であって、
    前記光コネクタは、
    前記ファイバ挿通孔に挿通される前記光ファイバを撓ませた状態で収容可能な撓み収容部を有し、前記光ファイバの端面を前記透明体へ押し付けた状態で保持する押圧固定機構と、
    前記撓み収容部に対して着脱可能に設けられ、前記撓み収容部の一部を遮断して前記光ファイバの撓みを小さくする撓み縮小部材と、を備え、
    前記撓み縮小部材を前記撓み収容部に装着して、第1の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付け
    前記撓み縮小部材を前記撓み収容部から抜去して前記撓み収容部のファイバ軸方向長さを変更して、前記第1の押し付け力よりも弱い第2の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付けて前記光ファイバを固定することを特徴とする光コネクタの組立方法。
  3. 請求項に記載の光コネクタの組立方法であって、
    前記透明体における前記光ファイバの端面が押し付けられる面と反対側の面に当接部材を当てた状態で、前記第1の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付け、前記第2の押し付け力で前記光ファイバの端面を前記透明体に押し付けた後に、
    前記当接部材を前記透明体から離すことを特徴とする光コネクタの組立方法。
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