JP5199817B2 - エアバッグドア - Google Patents

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Description

この発明は、車両内装部材に設けた2枚のドアパネルからなるエアバッグドアに関するものである。
乗用車等の車両には、乗員の身体を保護する各種エアバッグ装置が、車両内装部材(インストルメントパネル、ステアリング、グローブボックス、ピラーガーニッシュ等)の裏側や内部に装備されている。図10は、インストルメントパネル10の助手席側裏側に配設され、助手席乗員の上半身を保護する助手席用エアバッグ装置60と、該インストルメントパネル10に取付けられたグローブボックス26に配設され、助手席乗員の脚部を保護するニーエアバッグ装置62を示す部分斜視図である。また図11は、図10のXI−XI線で破断した拡大断面図である。インストルメントパネル10には、図10および図11に示すように、該パネル10を構成する基材12の助手席用エアバッグ装置60に対応した部位に、エアバッグドアADiが配設されている。そしてグローブボックス26には、図10に示すように、該ボックス26を構成する前面パネル28のニーエアバッグ装置62に対応した部位に、エアバッグドアADgが配設されている。これらエアバッグドアADi,ADgは、2枚のドアパネルからなる両開きタイプである。すなわちエアバッグドアADiは、フロントガラス(図示省略)側へ開放するドアパネル20および乗員席側へ開放するドアパネル22を備える。またエアバッグドアADgは、上方へ開放するドアパネル20および下方へ開放するドアパネル22を備える。
エアバッグドアADiのドアパネル20,22は、基材12の成形時に該基材12に一体成形され、助手席用エアバッグ装置60の作動によりエアバッグABの押圧力が裏側に加わると基材12から分離して外方へ開放し、該基材12に1つのエアバッグ挿通口16が形成される(図11,図15)。すなわち、基材12裏面の助手席用エアバッグ装置60に対向する部位には、「略日字形」に延設されたドア破断予定線24が延設されており、ドア破断予定線24に沿った破断が生ずることで該ドア破断予定線24で囲まれた部分がドアパネル20,22として基材12から分離する。また、エアバッグドアADgのドアパネル20,22は、前面パネル28の成形時に該前面パネル28に一体成形され、ニーエアバッグ装置62の作動によりエアバッグABの押圧力が裏側に加わると前面パネル28から分離して外方へ開放し、該前面パネル28に1つのエアバッグ挿通口16が形成される(図15参照)。すなわち、前面パネル28裏面のニーエアバッグ装置62に対向する部位には、「略日字形」に延設されたドア破断予定線24が延設されており、ドア破断予定線24に沿った破断が生ずることで該ドア破断予定線24で囲まれた部分がドアパネル20,22として前面パネル28から分離する。
ここで、両開きタイプのエアバッグドアADi,ADgを規定するドア破断予定線24は、図12に示すように、少なくとも両ドアパネル20,22における境界に沿って延在して該ドアパネル20,22の共通の縁部をなす中央破断予定線24Aと、両ドアパネル20,22の開放時に開放支点となる後述のヒンジ部36,36の方向(中央破断予定線24Aと交差する方向)へ延在する側縁破断予定線24C,24Cとを有している。また、両ドアパネル20,22が基材12から完全に分離して開放する形態であるから、平行に延在する各側縁破断予定線24C,24Cの端部間に、中央破断予定線24Aから離間してヒンジ部36,36に沿って延在する外縁破断予定線24D,24Dが形成されている。
更に、中央破断予定線24Aと各側縁破断予定線24C,24Cとが直交しているため、中央破断予定線24Aから側縁破断予定線24C,24Cへの破断がスムーズに進行しないおそれがある。そこで、中央破断予定線24Aの両端部に、2本に分岐する分岐破断予定線24B,24Bを形成し、各分岐破断予定線24B,24Bの端部と両側縁破断予定線24C,24Cの端部とを連結することで、中央破断予定線24Aから両側縁破断予定線24C,24Cへの破断がスムーズに進行するよう考慮されている。この分岐破断予定線24Bは例えば円弧状に延設されており、開放する両ドアパネル20,22における開放端の各角部は丸みを帯びた面取り形状(R面取り形状)となる。
一方、図11〜図13に示すように、基材12および前面パネル28の裏側には合成樹脂製のインサート部材(「リテーナ」とも称される)30が配設され、エアバッグABの押圧力によるエアバッグドアADi,ADgおよびドア隣接部14(エアバッグドアADi,ADgの外周囲部分)の破損を防止するようになっている。このインサート部材30は、ドア隣接部14の裏側に溶着されてエアバッグ装置60に連結される角筒状の連結支持体32と、連結支持体32にヒンジ部36を介して連設されて前記各ドアパネル20,22の裏側に対応的に溶着されるパネル支持体34,34とを備えている。連結支持体32のドア隣接部14に当接する補強部32Aには、複数の溶着リブ38が突設されていると共に、振動溶着時に溶融した合成樹脂がエアバッグドアADi側へ流動するのを規制する規制リブ40が、エアバッグドアADの外縁輪郭の外側に沿って延設されている。また、各パネル支持体34,34のドアパネル20,22に当接する面には、複数の溶着リブ46が突設されていると共に、振動溶着時に溶融した合成樹脂がドア破断予定線24側へ流動するのを規制する規制リブ48が延設されている。すなわちインサート部材30は、公知の振動溶着法に基づく摩擦熱により各溶着リブ38,46が溶融することで、ドア隣接部14と連結支持体32の溶着および各ドアパネル20,22とパネル支持体34,34との溶着が図られる。このようなエアバッグドアは、例えば特許文献1に開示されている。
特開2006−335151号公報
図10〜図13に示したエアバッグドアADi,ADgおよび特許文献1に開示のエアバッグドアの構成では、中央破断予定線24Aの同一端部から分岐した分岐破断予定線24B,24Bに挟まれた部位に、略三角状の突出部18,18が形成される。これら突出部18,18が形成されることで、図15に示すように、前述したエアバッグ挿通口16の開口縁は、該突出部18,18が形成された部分が該エアバッグ挿通口16の内側へ突出している。すなわち各突出部18,18は、前述した側縁破断予定線24C,24Cよりエアバッグ挿通口16側へ突出すると共に、該側縁破断予定線24C,24Cの外側に沿う前述の規制リブ40より内側に位置している。従って、図14に示すように、連結支持体32の補強部32Aは、前述した規制リブ40の外側領域においてドア隣接部14の裏側に溶着されるが、該補強部32Aと各突出部18,18とは溶着されるよう構成されていない。このため、エアバッグABの押圧力が両ドアパネル20,22の裏側に加わり、中央破断予定線24A、分岐破断予定線24Bおよび側縁破断予定線24C,24Cに沿って破断する際に、突出部18が両ドアパネル20,22と共に変位し、分岐破断予定線24B,24Bの破断がスムーズに進行しない場合がある。また、突出部18が大きく変位した場合には、該突出部18がドア隣接部14(基材12)から分離して飛散するおそれもある。更に、前述した突出部18,18が連結支持体32の内側開口33へ突出した形態の場合には、膨張するエアバッグABが突出部18に接触して、該突出部18がドア隣接部14から分離して飛散するおそれがある。
本発明は、従来のエアバッグドアに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、車両内装部材に形成されたエアバッグ挿通口の開口縁において該エアバッグ挿通口の内側に突出した突出部が、ドアパネルの開放時に車両内装部材から分離することを防止したエアバッグドアを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に記載の発明は、
車両内装部材に設けたドア破断予定線で破断して該車両内装部材に1つのエアバッグ挿通口を形成する2枚のドアパネルと、前記車両内装部材における前記エアバッグ挿通口の外周部に溶着される補強部材とを備え、前記ドア破断予定線は、両ドアパネルの共通する縁部をなす中央破断予定線と、前記中央破断予定線の端部から両ドアパネルの角部が面取り形状となるよう2本に分岐する分岐破断予定線とを有し、前記分岐破断予定線に挟まれて形成される突出部が、前記エアバッグ挿通口の開口縁において該エアバッグ挿通口の内側へ突出する部分を構成するエアバッグドアにおいて、
前記補強部材は、前記突出部の裏側に位置する部位に溶着部を備え、
前記補強部材の溶着部と前記突出部とを溶着したことを特徴とする。
従って、請求項1に係る発明によれば、車両内装部材に形成されたエアバッグ挿通口の開口縁において該エアバッグ挿通口の内側に突出した部分を構成する突出部が、車両内装部材におけるエアバッグ挿通口の外周部に溶着された補強部材に溶着されているので、ドア破断予定線に沿って破断する際に該突出部が両ドアパネルと共に変位することが規制される。これにより、ドアパネルの開放時に突出部が車両内装部材から分離するのを防止し得ると共に、ドア破断予定線がスムーズに破断してドアパネルの円滑な開放を図り得る。
請求項2に記載の発明は、前記車両内装部材は、助手席用エアバッグ装置を裏側に配設したインストルメントパネルであり、前記助手席用エアバッグ装置に対応した部位に前記ドアパネルが設けられることを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、助手席用エアバッグ装置の作動によるドアパネルの開放時に、インストルメントパネルから突出部が分離するのを防止し得ると共に、ドア破断予定線がスムーズに破断してドアパネルの円滑な開放を図り得る。
請求項3に記載の発明は、前記車両内装部材は、ニーエアバッグ装置を配設したグローブボックスであり、前記ニーエアバッグ装置に対応した部位に前記ドアパネルが設けられることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、ニーエアバッグ装置の作動によるドアパネルの開放時に、グローブボックスから突出部が分離するのを防止し得ると共に、ドア破断予定線がスムーズに破断してドアパネルの円滑な開放を図り得る。
本発明に係るエアバッグドアによれば、車両内装部材に形成されたエアバッグ挿通口の開口縁において該エアバッグ挿通口の内側に突出した突出部が、車両内装部材におけるエアバッグ挿通口の外周部に溶着された補強部材に溶着されているので、ドアパネルの開放時に該突出部が車両内装部材から分離するのを防止し得ると共に、ドア破断予定線がスムーズに破断してドアパネルの円滑な開放を図り得る。
次に、本発明に係るエアバッグドアにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、本願のエアバッグドアは、各種車両内装部材に配設された2枚のドアパネルから構成される両開きタイプが対象とされる。そこで各実施例では、車両内装部材であるインストルメントパネルにおいて、助手席用エアバッグ装置に対応して設けたエアバッグドアを例示して説明する。従って、従来技術の説明に際して引用した図10〜図15に既出の部材と同一部材に関しては、同一の符号を付して説明する。また、説明の便宜上、インストルメントパネル10の車幅方向を、エアバッグドアの幅方向と指称する。
(第1実施例)
図1は、第1実施例に係るエアバッグドアAD1を設けたインストルメントパネル10の要部平面図である。インストルメントパネル10は、図10および図11に示すように、ポリプロピレン(PP)等から所要形状に形成された合成樹脂製の基材12を主体とする。そしてインストルメントパネル10は、車両乗員室の前方に設置した際に、リィンフォースバー等の車体構成部材(図示せず)に強固に固定された助手席用エアバッグ装置60を全体的に覆う。なお、基材12の外面には、表皮材が配設される場合もある。
基材12の裏面において助手席用エアバッグ装置60に対応する部位には、「略日字形」のドア破断予定線24が延設されており、このドア破断予定線24で囲まれた部分がエアバッグドアAD1を構成するドアパネル20,22となる。このドア破断予定線24は、基材12の裏面に溝を形成することで薄肉にして脆弱化を図った部分であり、ドアパネル20,22にエアバッグABの押圧力が加わると応力が集中して破断が惹起される。そして、ドア破断予定線24の外側部分が、エアバッグドアAD1を囲繞するドア隣接部14とされる。
なお、第1実施例におけるドア破断予定線24は、図12に示した従来のエアバッグドアADのドア破断予定線24と同一に構成されている。すなわちドア破断予定線24は、両ドアパネル20,22の共通の縁部をなす中央破断予定線24Aと、この中央破断予定線24Aの端部から両ドアパネル20,22の角部が面取り形状となるよう2本に分岐する分岐破断予定線24B,24Bと、両分岐破断予定線24B,24Bの分岐した各端部から両ドアパネル20,22の各ヒンジ部36,36の方向へ延在する側縁破断予定線24C,24Cと、ドアパネル20,22を挟んで離間した両側縁破断予定線24C,24Cに連設されてヒンジ部36,36に沿って中央破断予定線24Aと平行に延在する外縁破断予定線24D,24Dとを有している。従って、中央破断予定線24Aの同一端部から分岐した分岐破断予定線24B,24Bに挟まれた部位には、図1および図3に示すように、基材12に形成されたエアバッグ挿通口16の開口縁において該エアバッグ挿通口16の内側に突出した部分を構成する略三角状の突出部18,18が形成されている。
インサート部材30は、図2に示すように、オレフィン系の熱可塑性エラストマ(TPO)等の靭性が高く柔軟性に富んだ合成樹脂素材からインジェクション成形された成形部材である。このインサート部材30は、両開きタイプのエアバッグドアAD1の形態に基づき、ドア隣接部14の裏側に溶着される補強部32Aを有すると共に助手席用エアバッグ装置60に連結される角筒状の連結支持体(補強部材)32と、連結支持体32にヒンジ部36を介して連設されて前記各ドアパネル20,22の裏側に対応的に溶着されるパネル支持体34,34とを備えている。連結支持体32における内側開口33の幅寸法Lは、図1に示すように、左右両側の突出部18,18における先端間の間隔Sと同一またはやや小さく設定されている。従って、インサート部材30を基材12裏側の適切な位置に溶着した際には、左右の各突出部18,18は、連結支持体32の内側開口33内へ突出しない。
そして、連結支持体32における補強部32Aのドア隣接部14に整合する領域には、複数の溶着リブ38が突設されると共に、エアバッグドアAD1の外縁輪郭に沿う外側に規制リブ40が延設されている。また、各パネル支持体34,34の両ドアパネル20,22に対向する面の全体に、複数の溶着リブ46が突設されると共に、ドアパネル20,22の外縁輪郭に沿う内側に規制リブ48が延設されている。これら規制リブ40,48は、振動溶着時に摩擦熱により各溶着リブ38,46が溶融して発生した溶融樹脂が、ドア破断予定線24に流動することを防止するものである。
そして第1実施例のエアバッグドアAD1では、図2に示すように、連結支持体32における補強部32Aの前記各突出部18に対応した部位に、該突出部18の裏側に接触する第2の溶着リブ(溶着部)42が設けられている。従って、インサート部材30を基材12に振動溶着するに際して、突出部18の裏側に接触した第2の溶着リブ42が摩擦熱により溶融することで該第2の溶着リブ42が突出部18に溶着され、該突出部18は連結支持体32に支持されるよう構成されている。
なお、第2の溶着リブ42の形状、サイズは、略三角状の突出部18と相似形状としたものに限定されない。但し、振動溶着時に、第2の溶着リブ42が溶融して発生した溶融樹脂が分岐破断予定線24Bへはみ出ることを防止するため、該第2の溶着リブ42は突出部18の輪郭形状より小さく形成するのが望ましい。例えば、第2の溶着リブ42は、前述した溶着リブ38のような細長い形状のものを適宜数形成するようにしてもよい。
従って、前述のように構成された第1実施例のエアバッグドアAD1では、図3〜図5に示すように、エアバッグドアAD1における外周部のドア隣接部14が、規制リブ40の外側部分において連結支持体32の補強部32Aに溶着されると共に、この規制リブ40の内側に位置する突出部18も該補強部32Aに溶着される。これにより、エアバッグABの押圧力によりドア破断予定線24が破断する際に、突出部18が両ドアパネル20,22と共に変位することが規制される。そして、ドアパネル20,22の開放時に突出部18がドア隣接部14から分離することを好適に防止し得ると共に、ドア破断予定線24がスムーズに破断して該ドアパネル20,22の円滑な開放が図られる。
(第2実施例)
図6は、第2実施例に係るエアバッグドアAD2を設けたインストルメントパネル10の要部平面図である。この第2実施例のエアバッグドアAD2は、基材12に設けたドア破断予定線24(中央破断予定線24A、分岐破断予定線24B、側縁破断予定線24C,24Cおよび外縁破断予定線24D)および各ドアパネル20,22は、第1実施例と同じであるので、同一の番号を付して説明は省略する。
第2実施例におけるインサート部材30は、図6および図7に示すように、基本的構成は第1実施例と同じで、ドア隣接部14の裏側に溶着される補強部32Aを有すると共に助手席用エアバッグ装置60に連結される角筒状の連結支持体(補強部材)32と、連結支持体32にヒンジ部36を介して連設されて前記各ドアパネル20,22の裏側に対応的に溶着されるパネル支持体34,34とを備えている。但し、図6に示すように、連結支持体32における内側開口33の幅寸法Lは、各ドアパネル20,22の幅寸法Wと略同一に設定され、左右両側の突出部18,18の先端間の間隔Sよりも大きくなっている。従って、インサート部材30を基材12裏側の適切位置に溶着した際には、左右の各突出部18,18は、連結支持体32の内側開口33内へ突出する。
このため、第2実施例におけるインサート部材30には、図7および図8に示すように、連結支持体32における補強部32Aの各突出部18,18に対応した部位に、内側開口33へ突出して該突出部18に整合する支持片部44,44が設けられている。また、各支持片部44における前記突出部18に対向する面には、該突出部18に接触する第2の溶着リブ(溶着部)42が設けられている。従って、インサート部材30を基材12に振動溶着する際に、各突出部18に接触した第2の溶着リブ42が摩擦熱により溶融して、該第2の溶着リブ42と突出部18とが溶着され、該突出部18は支持片部44に支持されるよう構成されている。
なお、支持片部44に形成した第2の溶着リブ42の形状およびサイズは、略三角状の突出部18と相似形状としたものに限定されない。但し、振動溶着時に、第2の溶着リブ42が溶融して発生した溶融樹脂が分岐破断予定線24Bへはみ出ることを防止するため、該第2の溶着リブ42は突出部18の輪郭形状より小さく形成するのが望ましい。例えば、第2の溶着リブ42は、前述した溶着リブ38のような細長い形状のものを適宜数形成するようにしてもよい。
従って、前述のように構成された第2実施例のエアバッグドアAD2では、図9に示すように、エアバッグドアAD2における外周部のドア隣接部14が、規制リブ40の外側部分において連結支持体32の補強部32Aに溶着されると共に、この規制リブ40の内側に位置する突出部18が、該補強部32Aに一体成形された支持片部44に溶着される。これにより、エアバッグABの押圧力によりドア破断予定線24が破断する際に、突出部18が両ドアパネル20,22と共に変位することが規制される。そして、ドアパネル20,22の開放時に突出部18のドア隣接部14から分離することを好適に防止し得ると共に、ドア破断予定線24がスムーズに破断して該ドアパネル20,22の円滑な開放が図られる。
また、第2実施例のエアバッグドアAD2では、図9に示すように、連結支持体32の内側開口33へ突出した支持片部44が、突出部18より助手席用エアバッグ装置60の側に位置しているため、膨張するエアバッグABが突出部18に接触することを好適に阻止し得る。また万一、エアバッグABが突出部18に接触したとしても、該突出部18が支持片部44に支持されているので、突出部18がドア隣接部14から分離することが好適に防止される。従って、エアバッグABが突出部18に接触することを原因とした該突出部18のドア隣接部14からの分離も好適に防止し得る。
(変更例)
(1)本願のエアバッグドアは、図10に示すニーエアバッグ装置62を配設したグローブボックス26の前面パネル28において、該ニーエアバッグ装置62に対応した部位に設けたエアバッグドアに実施することも可能である。更に、図示省略するが、ピラーガーニッシュに設けたエアバッグドア、ステアリングに設けたエアバッグドア等に実施することも可能である。
(2)分岐破断予定線24Bは、各実施例に示した円弧状(曲線状)に延設されたものに限らず、直線状に分岐する形態であってもよい。このような直線状の分岐破断予定線24Bとした場合には、開放する両ドアパネル20,22における開放端の各角部は斜めにカットした面取り形状(C面取り形状)となる。
(3)補強部材としての連結支持体32は、角筒形態のものに限定されない。例えば、ドア隣接部14(ドアパネル20,22の外周部)の補強だけを目的とした場合には、前述した枠体状の補強部32Aだけで構成してもよい。
第1実施例に係るエアバッグドアを設けたインストルメントパネルの要部平面図である。 基材の一部をなすドアパネルおよびドア隣接部の裏側に溶着されるインサート部材を示した斜視図である。 インサート部材における連結支持体の補強部とドア隣接部との溶着領域を示した説明図であって、突出部も補強部に溶着されることを示している。 図1のIV−IV線断面図である。 エアバッグドアのドアパネルが開放する際に、突出部が連結支持体に支持されることを示した断面図である。 第2実施例に係るエアバッグドアを設けたインストルメントパネルの要部平面図である。 基材の一部をなすドアパネルおよびドア隣接部の裏側に溶着されるインサート部材を示した斜視図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 エアバッグドアのドアパネルが開放する際に、突出部が連結支持体に支持されることを示した断面図である。 インストルメントパネルに設けたエアバッグドアおよびグローブボックスに設けたエアバッグドアを示した部分斜視図である。 図10のXI-XI線拡大断面図である。 図10に示したエアバッグドアが設けられたインストルメントパネル(グローブボックス)の要部平面図である。 基材または前面パネルの一部をなすドアパネルおよびドア隣接部の裏側に溶着されるインサート部材を示した斜視図である。 インサート部材における連結支持体の補強部とドア隣接部との溶着領域を示した説明図であって、突出部が補強部に溶着されないことを示している。 両ドアパネルが開放することで基材または前面パネルに形成されたエアバッグ挿通口の開口縁に、該挿通口の内側へ突出する突出部が形成されることを示した部分斜視図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル(車両内装部材),16 エアバッグ挿通口,18 突出部
20 ドアパネル,22 ドアパネル,24 ドア破断予定線,24A 中央破断予定線
24B 分岐破断予定線,26 グローブボックス(車両内装部材)
32 連結支持体(補強部材),42 第2の溶着リブ(溶着部)
60 助手席用エアバッグ装置,62 ニーエアバッグ装置

Claims (3)

  1. 車両内装部材に設けたドア破断予定線で破断して該車両内装部材に1つのエアバッグ挿通口を形成する2枚のドアパネルと、前記車両内装部材における前記エアバッグ挿通口の外周部に溶着される補強部材とを備え、前記ドア破断予定線は、両ドアパネルの共通する縁部をなす中央破断予定線と、前記中央破断予定線の端部から両ドアパネルの角部が面取り形状となるよう2本に分岐する分岐破断予定線とを有し、前記分岐破断予定線に挟まれて形成される突出部が、前記エアバッグ挿通口の開口縁において該エアバッグ挿通口の内側へ突出する部分を構成するエアバッグドアにおいて、
    前記補強部材は、前記突出部の裏側に位置する部位に溶着部を備え、
    前記補強部材の溶着部と前記突出部とを溶着した
    ことを特徴とするエアバッグドア。
  2. 前記車両内装部材は、助手席用エアバッグ装置を裏側に配設したインストルメントパネルであり、前記助手席用エアバッグ装置に対応した部位に前記ドアパネルが設けられる請求項1記載のエアバッグドア。
  3. 前記車両内装部材は、ニーエアバッグ装置を配設したグローブボックスであり、前記ニーエアバッグ装置に対応した部位に前記ドアパネルが設けられる請求項1記載のエアバッグドア。
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