本実施の形態に係るカラオケシステムは、カラオケ店舗で歌唱しているユーザの姿を撮像及び集音して得た動画データ及び音声データを含む動画コンテンツを利用して、動画閲覧サイトにおける新たな娯楽を提供するものであり、詳細には、自己又は他人の歌唱に係る複数の動画コンテンツを組み合わせた混成動画コンテンツの創作及び公開を可能にし、カラオケの娯楽性を向上させるものである。また、特に本発明は、混成動画コンテンツの素材として好適な動画コンテンツを、動画コンテンツ自体の評価と、動画コンテンツを作成した歌唱者の歌唱に対する評価とに基づいて、効果的に検索することを可能にするものである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るカラオケシステムの一構成例を模式的に示す説明図である。本実施の形態に係るカラオケシステムは、カラオケ情報の配信を行うと共に、本発明に係る動画コンテンツ検索方法、混成動画コンテンツの生成、管理及び公開を行う中央装置(動画コンテンツ検索装置)1と、各カラオケ店舗2それぞれに設置されており、通信網N1を介して中央装置1に接続されたカラオケ端末装置4と、通信網N2を介して中央装置1に接続された一又は複数のユーザ端末装置6とを備える。
通信網N1は、中央装置1と、カラオケ端末装置4との間で、カラオケ情報、混成動画コンテンツに係る情報を送受信するための専用通信回線であり、光ファイバ通信網、ADSL回線、公衆電話回線等にハードディスク内蔵型のルータ31を接続して構成されている。なお、通信回線の種類は、中央装置1と、カラオケ端末装置4との間で情報を送受信できれば、これらに限定されるものでは無く、非専用回線であっても良い。
ルータ31は、主に各カラオケ店舗2に設置されており、ルータ31に内蔵されたハードディスクは、中央装置1から配信されたカラオケ情報を記憶すると共に、混成動画コンテンツの素材となる動画データ及び音声データを一時記憶する。ルータ31は、各店舗及び中央装置1間でカラオケ情報、並びに動画データ及び音声データを中継し、カラオケ情報を共有乃至バックアップする機能を有している。
カラオケ端末装置4は、カラオケ店舗2の各個室21に通常1台設置され、有線LAN(Local Area Network)ケーブル32を介して、該カラオケ店舗2に設置されたルータ31に接続されている。また、各個室21には、カラオケ端末装置4を遠隔操作するための遠隔操作装置5が一又は複数台、備えられている。遠隔操作装置5は、カラオケシステムへのユーザログイン、カラオケ曲の選曲、混成動画コンテンツに係る操作に用いられる。
遠隔操作装置5は、ペンタッチセンサを有する液晶パネルを備えたボード型であり、赤外線通信にて、同一個室21内のカラオケ店舗2が紐付けられる。なお、携帯電話機に専用のアプリケーションを実行させ、遠隔操作装置5として機能させても良い。また、カラオケ店舗2には、有線LANケーブル32に接続されたアクセスポイント33が設置されており、各個室21に備えられた遠隔操作装置5は、アクセスポイント33を介して、各種操作に係る情報を、紐付けられた同一個室21内のカラオケ端末装置4との間で送受信している。
なお、カラオケ端末装置4間を接続する通信線として、有線LANケーブル32を例示したが、無線LAN、その他の有線又は無線通信にて相互接続するように構成しても良い。また、アクセスポイント33を設置する例を説明したが、カラオケ端末装置4と、遠隔操作装置5との間で直接、操作信号を送受信するように構成しても良い。
ユーザ端末装置6は、中央装置1との間で情報の送受信が可能な通信機器、例えば、パーソナルコンピュータ6a、携帯電話端末6b、PDA(Personal Digital Assistant)6c等であり、カラオケ店舗2を利用するユーザが中央装置1にアクセスし、混成動画コンテンツに係る動画閲覧サイトを利用するためのものである。
図2は、中央装置1の一構成例を示すブロック図である。中央装置1は、該中央装置1の各構成部の動作を制御する制御部10、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備え、制御部10には、バスを介してROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、内部記憶装置13と、外部記憶装置14と、第1通信部15と、第2通信部16と、時計部17とが接続されている。
制御部10は、RAM12及び内部記憶装置13に記録されたコンピュータプログラムをRAM12に読み出して実行することにより、本実施の形態に係る動画コンテンツ検索方法、及びコンテンツデータ生成方法を実施、即ち後述の混成動画コンテンツデータの生成及び公開に係る処理を実行する。また、制御部10は、動画閲覧サイトをユーザ端末装置に表示させるウェブサーバに係る処理を実行する。
ROM11は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
RAM12は、制御部10の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
外部記憶装置14は、コンピュータを本発明に係る中央装置として機能させるためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録したDVD(Digital Versatile Disc)−ROM,BD(Blu-ray Disc),CD(Compact Disc)−ROM等の記録媒体からコンピュータプログラム、その他の各種データを読み取る光ディスクドライブである。なお、光ディスクドライブは、外部記憶装置14の一例であり、ハードディスク、フレキシブルディスクのような磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等からデータを読み書きする装置で外部記憶装置14を構成しても良い。
内部記憶装置13は、コンピュータを、中央装置1として機能させるためのコンピュータプログラムを記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。
また、内部記憶装置13は、カラオケシステムのユーザに関する情報を格納するユーザ情報DB(Data Base)13a、楽曲データ(カラオケ曲データ)等を格納した楽曲DB13b、ユーザによって作成された歌唱の動画コンテンツデータ等を格納する動画DB13c、ユーザによって作成された歌唱の混成動画コンテンツデータ等を格納する混成動画DB13d等を記憶する。各種データベースの詳細は後述する。
更に、内部記憶装置13は、動画投稿サイトのユーザ画面、公開画面等を作成するための画像部品を記憶している。
第1通信部15は、通信網N1を介して接続されたカラオケ端末装置4との間で、カラオケ情報、並びに歌唱の動画データ及び音声データ、その他、各種サービスに係るデータを送受信するインタフェースであり、第1通信部15による各種情報の送受信は制御部10によって制御される。
第2通信部16は、通信網N2を介して接続されたユーザ端末装置6との間で、混成動画コンテンツに係る動画データ及び音声データ、その他、各種サービスに係るデータを送受信するインタフェースであり、第2通信部16による各種情報の送受信は制御部10によって制御される。なお通信網N1,N2の物理層が共通している場合、第1及び第2通信部15,16を、同一ハードウェアで構成しても良い。
時計部17は、日時を計時しており、制御部10からの求めに応じて、計時結果を制御部10に与える回路である。時計部17によって、カラオケ店舗2で歌唱しているユーザの姿を撮像した日時、撮像して得た動画データの保存期間などが管理される。
なお、中央装置1を、1台のコンピュータを用いて実現する例を説明したが、複数のコンピュータを用いて分散処理させても良いことは、言うまでも無い。
図3は、ユーザ情報DB13aのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。ユーザ情報DB13aの表(ファイル)は、複数の列(フィールド)、例えば「ユーザID」列、「パスワード」列、「あだ名」列、「ユーザ情報」列、「歌唱評価情報」列、「私の動画」列、「私の混成動画」列、「私の混成動画素材」列等から構成されており、各行(レコード)には、各列に対応した情報が格納されている。
「ユーザID」列は、本実施の形態に係るカラオケシステムを利用する複数のユーザそれぞれを識別するユーザID、例えばユーザの電子メールアドレスを格納する。ユーザIDは、ユーザがカラオケシステムにログインして、混成動画に係る各種サービスを利用する際に必要となる情報である。
「パスワード」列は、カラオケシステムへのログインに必要なパスワード情報を格納している。パスワード情報は、複数の英数字文字列からなる。
「あだ名」列は、ユーザのあだ名を格納する。あだ名は、動画投稿サイトにおけるユーザの仮の名称であり、カラオケシステムのユーザが互いを識別するためのものである。また、各ユーザに対して公開された混成動画コンテンツ、及び混成動画コンテンツの素材である動画コンテンツの作者を表示するために利用される。
「ユーザ情報」列は、ユーザの性別、出身地等の情報を格納する。
「歌唱評価情報」列は、ユーザの歌唱に対する評価を示した歌唱評価情報を格納する。歌唱評価情報は、例えば、カラオケ端末装置4が有するいわゆるカラオケ採点機能を用いて得られた採点結果の平均値である。また、後述するように、採点結果のみならず、他の情報を加味した情報であっても良い。なお、図3に示した「国民的歌手」、「ミリオン歌手」は、歌唱評価情報の数値に対応する概念的な区分であり、歌唱評価情報の内容をユーザに対して公開する場合に用いられる。
「私の動画」列は、後述するように、当該ユーザによって作成された動画コンテンツを特定するための動画IDを格納する。
「私の混成動画」列は、当該ユーザによって作成された混成動画を特定するための混成動画IDを格納する。
「私の混成動画素材」列は、当該ユーザが混成動画コンテンツを作成するための素材として登録した動画コンテンツを特定するための動画IDを格納する。
図4は、楽曲DB13bのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。楽曲DB13bの表は、複数の列、例えば楽曲を識別するための楽曲IDを格納する「楽曲ID」列、当該楽曲の曲名を格納する「曲名」列、当該楽曲の歌手名を格納する「歌手名」列、当該楽曲の伴奏データを含む楽曲データを格納する「楽曲データ」列等から構成されている。楽曲データは、例えば、伴奏データ(カラオケ曲データ)、歌詞データ、主旋律データを格納している。なお、楽曲データの構造は特に限定されず、伴奏データ、歌詞データ及び主旋律データを一の楽曲ファイルで構成しても良いし、別個のファイルで構成し、各ファイルを対応付けて管理するようにしても良い。
伴奏データは、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであり、音のオンオフを指定するデータ、音高を指定する音高データ、音量を指定する音量データ(ベロシティ)、楽器の制御データ、音を出力する楽器を指定する音色データ、時系列順に再生される各音の時間間隔を指定する時間データ(デルタタイム)等で構成されている。
主旋律データは、伴奏に合わせて歌唱すべき音の旋律、つまり、主旋律を構成する音のオンオフを示すデータ、音高データ、音量データ、時系列順に再生される主旋律の各音の時間間隔を示した時間データ等で構成されている。
図5は、動画DB13cのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。動画DB13cの表は、複数の列、例えば「動画ID」列、「歌唱者」列、「楽曲ID」列、「動画コンテンツ」列、「撮影日時」列、「再生回数」列、「公開可否」列、「保存期間」列、「カラオケ配信」列、「コメント」列、「パートナー募集」列、「動画評価情報」列等から構成されており、各列に対応した情報が格納されている。
「動画ID」列は、動画コンテンツを識別するための動画IDを格納する。
「歌唱者」列は、動画IDに対応付けられた動画コンテンツを作成した歌唱者のユーザIDを格納する。
「楽曲ID」列は、動画IDに対応付けられた動画コンテンツを作成する際に利用した楽曲を識別する楽曲IDを格納する。
「動画コンテンツ」列は、カラオケ店舗2で歌唱しているユーザの姿を撮像して得た動画データと、歌唱音声を集音して得た音声データとを独立的に含む動画コンテンツデータを格納する。動画コンテンツデータは、例えばflv形式のファイルである。なお、言うまでもなく、少なくとも組をなす動画データ及び音声データが紐付けられていれば十分であり、動画コンテンツデータを複数のファイル、例えば動画データのファイルと、音声データのファイルとで構成しても良い。また、動画コンテンツデータのファイル形式も特に限定されない。
「撮影日時」列は、動画コンテンツに係る動画を撮像した日時を格納する。
「再生回数」列は、動画コンテンツの動画投稿サイトにおける再生回数を格納する。
「公開可否」列は、動画コンテンツの動画投稿サイトにおける公開の可否を示したデータを格納する。
「保存期間」列は、動画コンテンツを中央装置1が記憶及び公開する期間を示したデータを格納する。
「カラオケ配信」列は、動画コンテンツを、混成動画コンテンツ素材としてカラオケ端末装置4へ配信することの可否を示したデータを格納する。
「コメント」列は、動画コンテンツに対するコメントを格納する。
「パートナー募集」列は、動画コンテンツを用いた混成動画コンテンツの生成を促すべく、動画投稿サイトにおける後述の「パートナー募集」欄に動画コンテンツを掲載するか否かを示したデータを格納する。
「動画評価情報」列は、動画コンテンツに対する評価を格納する。該評価は、例えば、動画コンテンツに対する第三者のコメント文である。また前記評価は、「かわいい」、「かっこいい」、「そっくり」、「うまい」、「渋い」、「おもしろい」、「泣ける」等の項目に対する投票結果を含む。
図6は、混成動画DB13dのレコードレイアウトの一例を概念的に示す説明図である。混成動画DB13dの表は、複数の列、例えば「混成動画ID」列、「歌唱者」列、「パートナー」列、「楽曲ID」列、「混成動画コンテンツ」列、「撮影日時」列、「再生回数」列、「公開可否」列、「保存期間」列、「コメント」列、「評価」列等から構成されており、各列に対応した情報が格納されている。
「混成動画ID」列は、混成動画コンテンツを識別するための混成動画IDを格納する。
「歌唱者」列は、混成動画コンテンツを作成したユーザを識別するデータを格納する。
「パートナー」列は、混成動画コンテンツの素材である動画コンテンツを作成したユーザを識別するデータを格納する。
「楽曲ID」列は、混成動画コンテンツの作成に利用した楽曲を識別する楽曲IDを格納する。
「混成動画コンテンツ」列は、2組の動画コンテンツデータを格納する。つまり、2組の動画コンテンツデータそれぞれを構成する動画データ及び音声データを格納する。
「撮影日時」列は、混成動画コンテンツに係る動画を撮像した日時を示すデータを格納する。
「再生回数」列は、混成動画コンテンツデータの動画投稿サイトにおける再生回数を格納する。
「公開可否」列は、混成動画コンテンツの動画投稿サイトにおける公開の可否を示したデータを格納する。
「保存期間」列は、混成動画コンテンツを中央装置1が記憶及び公開する期間を示したデータを格納する。
「コメント」列は、混成動画コンテンツに対するコメントを格納する。
「動画評価情報」列は、混成動画コンテンツに対する評価を格納する。
図7は、カラオケ端末装置4の一構成例を示すブロック図である。カラオケ端末装置4は、該カラオケ端末装置4の各構成部の動作を制御する制御部40を備え、制御部40には、バスを介してROM41と、RAM42と、記憶装置43と、通信部44と、受信部45と、映像エンコーダ46aと、映像制御回路46bと、映像デコーダ46cと、採点部47と、音声エンコーダ48aと、音源48bと、音声デコーダ48cとが接続されている。また、映像制御回路46b、及び映像デコーダ46cには、映像ミキサ46dが接続され、音源48b、及び音声デコーダ48cには、音声ミキサ48dが接続されている。更に、カラオケ端末装置4は、図示しない映像入力端子、映像出力端子、音声入力端子、音声出力端子を備えており、各端子にはそれぞれ、撮像装置46e、映像表示装置46f、マイク48e、及びスピーカ48fが接続されている。なお、映像表示装置46fは、例えばCRT(Cathode-ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。
制御部40は、ROM41及び記憶装置43に記録されたコンピュータプログラムをRAM42に読み出して実行することにより、後述の混成動画コンテンツデータの生成、管理及び公開に係る処理を実行し、コンピュータをカラオケ端末装置4として機能させる。
ROM41は、コンピュータの動作に必要な制御プログラムを記憶したマスクROM、EEPROM等の不揮発性メモリである。
RAM42は、制御部40の演算処理を実行する際に生ずる各種データを一時記憶するDRAM、SRAM等の揮発性メモリである。
記憶装置43は、コンピュータを、カラオケ端末装置4として機能させるためのコンピュータプログラムを記憶するハードディスク、不揮発性半導体メモリ等である。また、記憶装置43は、カラオケ端末用楽曲DB43aを記憶する。カラオケ端末用楽曲DB43aは、中央装置1から配信された楽曲データ等を格納しており、基本的な構成は楽曲DB13bと同様である。
通信部44は、通信網N1を介して接続されたカラオケ端末装置4との間で、カラオケ情報、混成動画コンテンツに係る情報、その他、各種サービスに係るデータを送受信するインタフェースであり、通信部44による各種情報の送受信は制御部40によって制御される。
受信部45は、本カラオケ端末装置4と、遠隔操作装置5との紐付けを行うべく、遠隔操作装置5との間で赤外線通信を行う回路である。
映像エンコーダ46aは、撮像装置46eから出力され、映像入力端子を通じて入力された映像データを圧縮符号化する回路であり、圧縮符号化された映像データは、一時的にRAM42又は記憶装置43に書き込まれる。なお、圧縮符号化の形式は、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)であるが、特にこれに限定されない。
映像制御回路46bは、制御部40の制御命令に従って、RAM42又は記憶装置43から映像に係る情報を読み出して、各種映像を表現した映像データを生成し、映像ミキサ46dに与える等、映像に関する各種制御処理を実行する。例えば、カラオケの楽曲データ再生時においては、映像制御回路46bは、制御部40から与えられた楽曲データに含まれる歌詞データに基づいて、歌詞を表現した映像データを映像ミキサ46dに与える。また、映像制御回路46bは、カラオケ娯楽に関するメニュー画面、採点結果表示画面等を表現した映像データ等を映像ミキサ46dに与える。
映像デコーダ46cは、制御部40の制御命令に従って、RAM42又は記憶装置43から映像データ、例えば、カラオケ歌唱時に表示される所定の背景映像データを読み出して復号し、復号された映像データを映像ミキサ46dに与える。背景映像データは、例えばMPEG形式のデータである。
映像ミキサ46dは、映像制御回路46bと、映像デコーダ46cと、撮像装置46eとから与えられた映像の全部又はいずれか2つを合成し、合成して得た映像データを映像表示装置46fへ出力する。映像表示装置46fは、映像ミキサ46dから出力された映像データに係る映像を表示する。
採点部47は、マイク48eから出力され音声入力端子を通じて入力された音声データを取得し、また、記憶装置43から楽曲データを読み出し、前記音声データ及び楽曲データに含まれる主旋律データに基づいて、歌唱の音声及び主旋律における音高、音量、リズム等を比較することによって、歌唱を時系列順に逐次リアルタイムで採点し、採点結果をRAM42に書き込む。
音声エンコーダ48aは、マイク48eから出力され音声入力端子を通じて入力された音声データを取得し、取得した音声データを圧縮符号化する。なお、圧縮符号化の形式は、例えばMP3、AAC(Advanced Audio Coding)、AC3(Audio Code number 3)等であるが、特にこれに限定されない。
音源48bは、制御部40の制御命令に従って、RAM42又は記憶装置43から読み出した楽曲データに含まれる伴奏データ、例えばMIDIデータに基づいて楽器音を再現した音声データを作成するMIDI音源であり、作成された音声データは、音声ミキサ48dに与えられる。
音声デコーダ48cは、制御部40の制御命令に従って、RAM42又は記憶装置43から読み出した音声データを、復号し、復号して得た音声データを音声ミキサ48dに与える。
音声ミキサ48dは、音源48bと、音声デコーダ48cとから与えられた音声データに係る音声を合成し、合成して得た音声データを、音声出力端子を通じてスピーカ48fへ出力する。スピーカ48fは、音声ミキサ48dから出力された音声データに係る音声を放音する。
なお、カラオケ端末装置4を専用機として構成する例を説明したが、汎用のコンピュータ、家庭用テレビゲームのコンピュータを用いてカラオケ端末装置4を構成しても良い。この場合、カラオケ端末装置4を構成するハードウェア回路の一部、例えば、採点部47等をソフトウェア的に処理しても良い。
次に、混成動画コンテンツの生成及び公開の全体的な流れを説明し、次いで、中央装置1及びカラオケ端末装置4の制御部10、40の具体的な処理手順を説明する。
図8は、混成動画コンテンツの生成及び公開方法を概念的に示した説明図である。なお、混成動画に係るサービスを利用するユーザは、該サービスを利用する前に、予めカラオケシステムにアクセスし、ユーザ登録を行う必要がある。通信網N2を介してユーザ端末装置6又は遠隔操作装置5からユーザ登録の要求があった場合、中央装置1の制御部10は、ユーザ登録画面をユーザ端末装置6又は遠隔操作装置5に表示させ、ログインIDに相当する電子メールアドレス、パスワード、あだ名、性別、出身地等を受け付け、受け付けた各種情報を、上述のようにユーザ情報DB13aに登録する。以下、特に断りがない限り、ユーザは、カラオケシステムにログインして各種操作を行っているものとする。
<1.歌唱・撮像・集音>
まず、一のユーザは、カラオケ店舗2の個室21に設置されたカラオケ端末装置4の遠隔操作装置5を用いてカラオケシステムにログインし、所望のカラオケ曲を選曲する。カラオケ端末装置4は、選曲された楽曲データを再生し、該楽曲データが再生されている間に行われたユーザの歌唱をマイク48eで集音すると共に、ユーザが歌唱している姿を撮像装置46eにて撮像する。
<2.投稿>
歌唱終了後、ユーザは、撮像及び集音して得た歌唱に係る動画データ及び音声データを中央装置1へ投稿、即ちアップロードするか否かを選択する。カラオケ端末装置4は、アップロードを指示された場合、歌唱に係る動画データ及び音声データをログインしているユーザのユーザID及び楽曲IDと共に中央装置1へ送信する。中央装置1は、カラオケ端末装置4から送信されたユーザID、楽曲ID、動画データ及び音声データを受信し、受信した動画データ及び音声データを独立的に含む動画コンテンツデータを生成し、ユーザID及び楽曲IDと対応付けて動画DB13cに登録する。なお動画コンテンツデータを生成するとは、動画データ及び音声データを含んだ新たなデータを作成する処理のみならず、動画データ及び音声データを紐付ける処理も含む。また、該動画コンテンツデータに固有の動画ID、受信したユーザID等を、対応付けてユーザ情報DB13aに登録する。
<3.動画の公開・カラオケ配信設定>
次いで、カラオケを終えた前記一のユーザは、ユーザ端末装置6又は遠隔操作装置5を用いてカラオケシステムの動画投稿サイトにログインする。以下、動画投稿サイトへのログインは、ユーザ端末装置6を用いて行うものとして説明する。ログインに成功すると、ユーザ端末装置6の表示部にユーザ専用のユーザ画面が表示される。なお、動画投稿サイトへのログインは、カラオケ店舗2外においてユーザ端末装置6を用いて行うのが通常であるが、カラオケ店舗2内で遠隔操作装置5を用いてログインしても良い。
図9は、動画コンテンツをサムネイル表示したユーザ画面7の一例を示した模式図である。ユーザ画面7は、画面左側に表示されたユーザ情報表示部71を含んで構成される。ユーザ情報表示部71には、ログインした一のユーザのあだ名、例えば「○○さん」、該ユーザのプロフィール画像、カラオケ採点結果の全国順位、採点結果の最高得点などの情報が表示される。また、ユーザ情報表示部71の上側には、「公開画面へ」ボタン70が配されている。「公開画面へ」ボタン70は、各ユーザによってアップロード乃至生成された動画コンテンツ、混成動画コンテンツが公開されている公開画面8(図12参照)へ遷移するためのボタンである。更に、ユーザ情報表示部71の右側上部には、ユーザ画面7における表示内容を切り換えるためのハイパーリンク文字列72が配されている。具体的には、ログインしているユーザ自身がアップロードした動画コンテンツをサムネイル表示した画面へ遷移させるハイパーリンク文字列「私の動画」、ログインユーザ自身が作成した混成動画コンテンツをサムネイル表示した画面へ遷移させるハイパーリンク文字列「私の混成動画」、混成動画コンテンツを作成するための素材として登録した動画コンテンツをサムネイル表示した画面へ遷移させるハイパーリンク文字列「私の混成動画素材」が横一列に表示されている。なお、図9においては、ハイパーリンク文字列「私の動画」が選択された状態にある。更に、前記ハイパーリンク文字列の下方には、動画コンテンツ表示部73が配されている。動画コンテンツ表示部73は、ユーザ自身がアップロードした動画コンテンツの内容を示したサムネイル画像73a、該動画コンテンツに係る歌唱を行った際に用いた楽曲の曲名及び歌手名73b、動画コンテンツに関する各種設定を行うための「設定」ボタン73c、動画コンテンツを削除するための「削除」ボタン73d、設定内容表示部73eなどを含んで構成される。設定内容表示部73eには、動画コンテンツの公開の可否、混成動画素材として動画コンテンツをカラオケ端末装置4へ配信することの可否等が表示される。
ここで、ユーザが「設定」ボタン73cを操作した場合、ユーザ端末装置6の表示部に、動画コンテンツに係る各種設定を行うための設定画面が表示される。
図10は、動画コンテンツに係る各種設定を行うための設定画面を含むユーザ画面7の一例を示した模式図である。設定画面は、ユーザ情報表示部71と共に、各種設定を行う対象である動画コンテンツの内容を示した動画コンテンツ情報表示部74、設定内容入力部75を含んで構成される。設定内容入力部75は、動画コンテンツの公開の可否を選択するためのラジオボタン75a、動画コンテンツの保存期間を設定するためのラジオボタン75b、カラオケ配信の可否を選択するためのラジオボタン75c、動画コンテンツに対する自身のコメントを入力するテキスト入力フィールド75d、動画コンテンツが混成動画コンテンツの素材として利用されることを促すべく、後述の「パートナー募集」欄に、該動画コンテンツを掲載するか否かを選択するラジオボタン75e等を含み、構成されている。
ユーザは、設定内容入力部75に、各種設定内容を入力する。ユーザ端末装置6は、動画コンテンツに対する各種設定内容を示したデータを中央装置1へ送信する。中央装置1は、ユーザ端末装置6から送信されたデータを受信し、各種設定内容を動画DB13cの「公開可否」列、「カラオケ配信」列等に登録する。
図11は、公開設定、カラオケ配信設定された動画コンテンツをサムネイル表示したユーザ画面7の一例を示した模式図である。特に、カラオケ配信を可に設定した場合、動画コンテンツ表示部73に表示されたサムネイル画像73a上に、混成素材登録アイコン73fが表示される。混成素材登録アイコン73fは、動画コンテンツを混成動画コンテンツの素材として選択するためのボタンである。
<4.動画評価収集>
ここで、ユーザが、ユーザ端末装置6を用いてカラオケシステムの動画投稿サイトへログインし、「公開画面へ」ボタン70を操作した場合、中央装置1は、カラオケ端末装置4の表示部に公開画面8を表示させる。
図12は、動画コンテンツが公開された公開画面8の一例を示した模式図である。公開画面8は、「ユーザ画面へ」ボタン80、「パートナー募集」欄81、「おすすめ動画」欄82、「おすすめ混成動画」欄83、動画再生画面84、検索条件入力部9を含み、構成されている。「ユーザ画面へ」ボタン80は、ユーザ画面7へ遷移するためのボタンである。
「パートナー募集」欄81は、動画コンテンツについて、「パートナー募集」欄へ掲載する旨の設定が行われている動画コンテンツのサムネイル画像81aが表示される。該サムネイル画像81a上、例えばサムネイル画像81aの左下隅には、混成素材登録アイコン81bが表示されている。また、サムネイル画像81aの右側には、動画コンテンツに係る曲名及び歌手名81cが表示される。「パートナー募集」欄81には、評価の高低に拘わらず、動画コンテンツのサムネイル画像81aが表示されるため、混成動画コンテンツに利用される可能性が高くなる。従って、混成動画コンテンツとしての利用を所望するユーザは、自身の動画コンテンツが、「パートナー募集」欄へ掲載されるように設定しておくと良い。
「おすすめ動画」欄82には、各ユーザからの評価が高い動画コンテンツのサムネイル画像82aが表示される。また、カラオケ配信が許可されている動画コンテンツのサムネイル画像82a上には、混成素材登録アイコン82bが表示される。更に、サムネイル画像82aの下方には、曲名、歌手名、当該動画コンテンツを作成したユーザのあだ名が表示されている。
「おすすめ混成動画」欄83については、後述する。
動画再生画面84は、動画コンテンツに含まれる動画データを再生して得られる動画を表示する画面84aを有し、該画面84a下には、動画コンテンツに係る曲名及び歌手名を表示する、曲名表示部84b、再生、一時停止、頭出し等を指示するための操作ボタン、タイムコードスライダ、音量調整スライダ等を含む操作部84cが配されている。
検索条件入力部9は、動画コンテンツ又は混成動画コンテンツを検索するためのものであり、歌手名又は曲名のいずれで検索するかを指定するための歌手名・曲名選択メニュー91a、歌手名又は曲名を入力するためのテキスト入力フィールド91b、歌手名又は曲名による動画コンテンツの検索を実行させるための検索ボタン91cを含む。
また、検索条件入力部9は、動画コンテンツに対する動画評価の内容を選択するための動画評価メニュー92a、動画コンテンツを作成したユーザに対する歌唱評価の高低を選択するための歌唱評価メニュー92b、並びに動画評価及び歌唱評価による動画コンテンツの検索を実行させるための検索ボタン92cを含む。動画評価メニュー92bを操作した場合、「かわいい」、「かっこいい」、「そっくり」、「うまい」、「渋い」、「おもしろい」、「泣ける」等の項目がメニュー表示され、ユーザは、いずれの項目の評価を重視して動画コンテンツを検索するのかを指定することができる。歌唱評価メニュー92bを操作した場合、歌唱評価の高い順に「国民的歌手」、「ミリオン歌手」、「ブレイク中歌手」、「期待の新人歌手」、「路上ライブ歌手」、「カラオケキング」、「カラオケファン」の項目が表示され、ユーザは、動画コンテンツを作成したユーザの歌唱レベルを選択することができる。そして、ユーザは、動画評価及び歌唱評価を選択した後、検索ボタン92cを操作することによって、選択された該動画評価及び歌唱評価を検索キーとした動画コンテンツの検索を中央装置1に要求することができる。その結果、検索された動画コンテンツのサムネイル画像が公開画面8に表示される。
更に、ユーザは、画面84aを操作、例えばクリックすることによって、画面84aを拡大して、動画コンテンツを再生することができる。
図13及び図14は、拡大再生画面87が表示された公開画面8の一例を示した模式図である。拡大再生画面87は、動画コンテンツが再生される画面を有し、該画面の下方には、曲名表示部、再生、一時停止、頭出し等を指示するための操作ボタン、タイムコードスライダ、音量調整スライダ等を含む操作部87bが配されている。また、公開画面8には、再生されている動画コンテンツと同一の楽曲を用いて作成された動画コンテンツを表示した楽曲関連動画コンテンツ表示部87c、再生されている動画コンテンツに対する評価を行うための評価入力部87d、再生されている動画コンテンツと同一の楽曲を用いて作成された混成動画コンテンツを表示した楽曲関連混成動画コンテンツ表示部87e、再生されている動画コンテンツに対するコメントが表示されたコメント表示部87f、コメントを入力するテキストフィールド87g、再生されている動画コンテンツを構成する各動画コンテンツを生成したユーザを表示したユーザ情報表示部87hなどが表示される。
評価入力部87dは、「かわいい」ボタン、「かっこいい」ボタン、「そっくり」ボタン、「うまい」ボタン、「渋い」ボタン、「おもしろい」ボタン、「泣ける」ボタン等を含んで構成される。ユーザは、いずれかのボタンを操作することによって、動画コンテンツに対する評価を行うことができる。ユーザによって評価入力部87dが操作された場合、ユーザ端末装置6は、操作された評価入力部87dのボタンに応じて評価内容を中央装置1へ送信する。中央装置1は、ユーザ端末装置6から送信された評価内容を受信し、動画DB13cに格納する。
<5.歌唱評価収集>
カラオケ店舗2でカラオケ端末装置4は、カラオケ採点機能を用いて歌唱者の歌唱に対する採点を行い、該歌唱者のユーザID及び採点結果を中央装置1へ送信する。ユーザIDは、歌唱者がカラオケシステムにログインする際に、カラオケ端末装置4が遠隔操作装置5にて取得し、記憶している。中央装置は、カラオケ店舗2から送信されたユーザID及び採点結果を受信し、受信した採点結果に基づいて、歌唱評価情報を算出し、算出して得た歌唱評価情報を、ユーザIDに対応付けてユーザ情報DB13aに格納する。
<6.混成素材登録>
一方、図8に示すように、あだ名が「××さん」である他のユーザが、ユーザ端末装置6を用いてカラオケシステムの動画投稿サイトへログインし、「公開画面へ」ボタン70を操作した場合、中央装置1は、カラオケ端末装置4の表示部に公開画面8を表示させる。
ユーザは、検索条件入力部9に検索条件を入力することによって、混成動画コンテンツの素材として好適な動画コンテンツを、動画コンテンツに対する評価と、動画コンテンツを作成した歌唱者の歌唱に対する評価とに基づいて検索することができる。より詳細には、ユーザは、動画評価メニュー92bを操作して、評価の項目「かわいい」、「かっこいい」、「そっくり」、「うまい」、「渋い」、「おもしろい」、「泣ける」のいずれかを選択する。更に、歌唱評価メニュー92bを操作して、歌唱に対する評価の高低を示した項目「国民的歌手」、「ミリオン歌手」、「ブレイク中歌手」、「期待の新人歌手」、「路上ライブ歌手」、「カラオケキング」、「カラオケファン」のいずれかを選択する。そして、検索ボタン92cを操作することによって、所望の動画コンテンツを検索することができる。
ユーザは、検索された動画コンテンツのサムネイル画像の中から、視聴を所望する動画コンテンツのサムネイル画像81a,82aを操作、例えばマウスでクリックすることによって、該動画コンテンツの再生を指示することができ、中央装置1は、該動画コンテンツと、該動画コンテンツに紐付けられた楽曲データをユーザ端末装置6へ送信し、ユーザ端末装置6は、中央装置1から送信された動画コンテンツに含まれる動画データ及び音声データと、楽曲データとを並行的に再生し、動画再生画面84に表示させる。動画コンテンツ及び楽曲データを並行的に再生することによって、カラオケ店舗でユーザが歌唱している様子を再現することができる。
また、ユーザは、混成動画コンテンツの素材として所望する動画コンテンツのサムネイル画像81a,82a上に表示された混成素材登録アイコン81b,82bを選択することによって、該動画コンテンツを混成動画コンテンツ素材として登録することができる。中央装置1は、混成素材登録アイコンが選択された場合、ログインしているユーザのユーザIDに対応付けて、混成素材として選択された動画コンテンツの動画IDをユーザ情報DB13aの「私の混成動画素材」列に登録する。
図15は、混成動画素材登録された動画コンテンツのサムネイル画像76を表示したユーザ画面7の一例を示した模式図である。ユーザ画面7で、ハイパーリンク文字列「私の混成素材動画」が操作された場合、図15に示すように、混成素材として登録された動画コンテンツのサムネイル画像76が表示される。
<7.カラオケ配信>
そして、混成素材登録を終えた前記他のユーザ、即ちあだ名が「××さん」であるユーザは、カラオケ店舗2の個室21に設置されたカラオケ端末装置4の遠隔操作装置5を用いてカラオケシステムにログインし、混成素材の動画コンテンツに係る楽曲を選曲する。中央装置1は、楽曲データと、混成素材の動画コンテンツに含まれる音声データとをカラオケ端末装置4へ送信する。
<8.歌唱・撮像・集音>
カラオケ端末装置4は、中央装置1から送信された楽曲データ及び音声データを受信し、受信した楽曲データ及び音声データを並行的に再生する。該音声データは、混成動画素材に係る音声であるため、ここでユーザが歌唱を行うと、恰も二重唱を行っているかのような状態になり、ユーザは、その場にいないユーザと二重唱を楽しむことができると共に、混成動画コンテンツの創作を楽しむことができる。そして、カラオケ端末装置4は、該楽曲データ及び音声データが再生されている間に行われたユーザの歌唱をマイク48eで集音すると共に、ユーザが歌唱している姿を撮像装置46eにて撮像する。
<9.投稿>
歌唱終了後、歌唱者は、撮像及び集音して得た歌唱に係る動画データ及び音声データを中央装置1へ投稿、即ちアップロードするか否かを選択する。カラオケ端末装置4は、アップロードを指示された場合、歌唱に係る動画データ及び音声データをユーザID及び楽曲IDと共に中央装置1へ送信する。中央装置1は、動画データ及び音声データと、混成素材として選択された動画データ及び音声データとを含む混成動画コンテンツデータを生成し、生成された混成動画コンテンツデータを、受信したユーザID及び楽曲ID等と共に混成動画DB13dに登録する。また、該混成動画コンテンツデータに固有の混成動画ID、受信したユーザID等を、対応付けてユーザ情報DB13aに登録する。
<10.混成動画公開>
次いで、カラオケを終えた前記他のユーザは、ユーザ端末装置6を用いて中央装置1にアクセスし、動画投稿サイトにログインする。ログインに成功すると、ユーザ端末装置6の表示部に一のユーザ専用のユーザ画面7が表示される。そして、ユーザ画面7で、ハイパーリンク文字列「私の混成動画」が操作された場合、前記他のユーザによって作成された混成動画コンテンツのサムネイル画像が表示される。
図16は、混成動画コンテンツをサムネイル表示したユーザ画面7の一例を示した模式図である。ユーザ画面7には、図16に示すように、混成動画コンテンツ表示部77が表示される。混成動画コンテンツ表示部77には、ユーザ自身がアップロードして作成した混成動画コンテンツの内容を示したサムネイル画像77a、該混成動画コンテンツに係る歌唱を行った際に用いた楽曲の曲名及び歌手名77b、混成動画コンテンツに関する各種設定を行うための「設定」ボタン77c、混成動画コンテンツを削除するための「削除」ボタン77d、設定内容表示部77e、混成動画コンテンツの素材である動画コンテンツを作成したユーザのプロフィール画像77fなどを含んで構成される。設定内容表示部77eには、混成動画コンテンツの公開の可否等が表示される。
ここで、ユーザが「設定」ボタン77cを操作した場合、ユーザ端末装置6の表示部に、混成動画コンテンツに係る各種設定を行うための設定画面が表示される。
図17は、混成動画コンテンツに係る各種設定を行うための設定画面を含むユーザ画面7の一例を示した模式図である。設定画面は、ユーザ情報表示部71と共に、各種設定を行う対象である混成動画コンテンツの内容を示した混成動画コンテンツ情報表示部78、設定内容入力部79を含んで構成される。設定内容入力部79は、混成動画コンテンツの公開の可否を選択するためのラジオボタン79a、混成動画コンテンツの保存期間を設定するためのラジオボタン79b、混成動画コンテンツに対する自身のコメントを入力するテキスト入力フィールド79c等を含み、構成されている。
図18は、公開設定された混成動画コンテンツをサムネイル表示した公開画面8の一例を示した模式図である。「おすすめ混成動画」欄83には、構成設定された混成動画コンテンツのサムネイル画像83aが表示される。ここで、ユーザは、視聴を所望する混成動画コンテンツのサムネイル画像83aを操作、例えばマウスでクリックすることによって、該混成動画コンテンツの再生を指示することができ、中央装置1は、該混成動画コンテンツ及び楽曲データをユーザ端末装置6へ送信し、ユーザ端末装置6は、中央装置1から送信された混成動画コンテンツに含まれる2組の動画データ及び音声データ、並びに楽曲データを並行的に再生する。つまり、二人のユーザが二重唱を行っているかのような動画及び音声が再生される。また、ユーザは、図示しない拡大再生ボタンを表示することによって、混成動画コンテンツを拡大して再生し、より詳細な情報を表示させることができる。
図19及び図20は、混成動画コンテンツの拡大再生画面が表示された公開画面8の一例を示した模式図である。混成動画拡大再生画面86は、混成動画コンテンツを構成する一方の動画コンテンツが再生される画面部分86aと、他方の動画コンテンツが再生される画面部分86aとが横方向に並置されてなり、画面部分86aの上方には、動画コンテンツ又は混成動画コンテンツを検索するための検索条件入力部85が配され、画面部分86aの下方には、曲名表示部、再生、一時停止、頭出し等を指示するための操作ボタン、タイムコードスライダ、音量調整スライダ等を含む操作部86cが配されている。また、2つの動画コンテンツの音量を選択的に調整すべく、音量調整対象を選択するための音調調整対象選択部86dが配されている。また、公開画面8には、混成動画コンテンツと同一の楽曲を用いて作成された動画コンテンツを表示した楽曲関連動画コンテンツ表示部86e、混成動画コンテンツに対する評価を行うための評価入力部86f、混成動画コンテンツに対するコメントが表示されたコメント表示部86g、コメントを入力するテキストフィールド86h、混成動画コンテンツを構成する各動画コンテンツを生成したユーザを表示したユーザ情報表示部86i、混成動画コンテンツに付与されたタグ情報を表示するタグ表示部86j、混成動画コンテンツの作成に用いられた楽曲の情報を表示する曲情報表示部86kなどが表示される。
また、ユーザは、混成動画拡大再生画面86の画面部分86aを操作、例えばマウスにてクリックすることによって、図13に示すように、該画面部分86aに表示されていた一の動画コンテンツのみを拡大して再生する拡大再生画面87を表示させることができる。
次に、混成動画コンテンツの生成及び公開に係る制御部10、40の処理手順を説明する。以下の処理ではユーザがカラオケシステムにログインしている状態を前提として処理内容の要部を説明する。
図21及び図22は、歌唱に係る動画コンテンツの生成及び登録に係る制御部10、40の処理手順を示すフローチャートである。ユーザはカラオケ店舗2で歌唱したい楽曲を、遠隔操作装置5を用いて選択することができ、カラオケ端末装置4の制御部40は、遠隔操作装置5にて楽曲を受け付け(ステップS11)、受け付けた楽曲に係る楽曲IDを含む楽曲要求データを、通信部44を介して中央装置1へ送信する(ステップS12)。なお、制御部40は、ステップS11で受け付けた楽曲IDを一時記憶している。
なお、以前に中央装置1からカラオケ端末装置4へ配信され、既にカラオケ端末用楽曲DB43aに登録されている場合、中央装置へ楽曲要求データを送信せず、記憶装置43から楽曲データを読み出せば良い。また、ルータ31のハードディスクが記憶している場合も同様である。
中央装置1の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信された楽曲要求データを、第1通信部15を介して受信し(ステップS13)、受信した楽曲データに含まれる楽曲IDに対応する楽曲データを内部記憶装置13の楽曲DB13bから読み出し、読み出した楽曲データを、第2通信部16を介して、楽曲要求元のカラオケ端末装置4へ送信する(ステップS14)。
カラオケ端末装置4の制御部40は、中央装置1から送信された楽曲データを、通信部44を介して受信し(ステップS15)、受信した楽曲データを再生する(ステップS16)。次いで、制御部40は、楽曲データを再生している間に行われた歌唱の動画を入力し(ステップS17)、あわせて歌唱の音声データを入力する(ステップS18)。
なお、撮像装置46eから出力され、カラオケ端末装置4に入力した動画データは、映像エンコーダ46aにて圧縮符号化され、RAM42に書き込まれる。また、動画データは、映像ミキサ46dに入力される。映像ミキサ46dは、映像制御回路から与えられた歌詞の文字画像を、該動画データに係る動画上に歌詞を重畳し、歌詞が重畳された動画に係る動画データは、映像表示装置46fへ出力される。従って、映像表示装置46fには、ユーザ自身の歌唱している姿が表示される。このため、ユーザは、撮像されている動画の内容を確認しながら歌唱することができる。
また、マイク48eから出力され、カラオケ端末装置4に入力した音声データは、音声エンコーダ48aにて圧縮符号化され、RAM42に書き込まれる。また、音声データは、音声ミキサ48dに入力される。音声ミキサ48dは、マイク48eから入力された音声データに係る音声と、音源から与えられた楽曲の音とを合成し、合成して得た音声データをマイク48eへ出力する。
次いで、制御部40は、楽曲データの再生を終了するか否かを判定する(ステップS19)。なお、再生の終了は、楽曲データを最後まで再生し終えた場合、遠隔操作装置5にて再生の中止を指示された場合等に行われる。再生を終了しないと判定した場合(ステップS19:NO)、制御部40は、処理をステップS16へ戻す。再生を終了すると判定した場合(ステップS19:YES)、制御部40は、遠隔操作装置5の操作状態を監視し、入力された動画及び映像の動画データ及び音声データをアップロードするか否かを判定する(ステップS20)。アップロードしないと判定した場合(ステップS20:NO)、制御部40は処理を終える。
アップロードすると判定した場合(ステップS20:YES)、制御部40は、RAM42が一時記憶しているユーザID、楽曲ID、動画データ及び音声データを、通信部44を介して中央装置1へ送信する(ステップS21)。なお、RAM42が一時記憶しているユーザIDは、ユーザがカラオケシステムにログインした際に入力されたものである。
中央装置1の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信されたユーザID、楽曲ID、動画データ及び音声データを、第1通信部15を介して受信する(ステップS22)。そして、制御部10は、受信した動画データ及び音声データを独立的に含む動画コンテンツデータを生成し、生成された動画コンテンツデータを、受信したユーザID、楽曲ID等と共に動画DB13cに登録し、また動画DB13cへの登録時に発行した動画IDをユーザ情報DB13aに登録し(ステップS23)、処理を終える。
図23は、動画コンテンツの公開設定、カラオケ配信設定に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。中央装置1の制御部10は、図9に示すようにユーザ画面7をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS31)。より具体的には、制御部10は、ユーザ画面7を表示するための画像データと、ログインしているユーザのユーザ情報とをユーザ端末装置6へ送信し、ユーザ端末装置6は、中央装置1から送信された画面データ及びユーザ情報に基づいてユーザ画面7を構築し、表示部に表示させる。以下、中央装置1からユーザ端末装置6の表示部に各種画面を表示させる処理の内容は同様であるため、以下、省略する。
次いで、制御部10は、私の動画、即ちログインしているユーザIDに基づいて中央装置1にアップロードされた動画を特定する(ステップS32)。具体的には、ログインしているユーザのユーザIDに対応付けて、ユーザ情報DB13aの「私の動画」列に登録されている動画IDを読み出すことによって、私の動画を特定する。
そして、制御部10は、私の動画のサムネイル画像73a、該動画に関する設定を行うための「設定」ボタン73c、及び該動画の情報等をユーザ画面7に一覧表示させる(ステップS33)。
次いで、制御部10は、「設定」ボタン73cが操作されたか否かを判定する(ステップS34)。具体的には、ユーザ端末装置6から、特定の動画に対応する「設定」ボタン73cが操作されたことを示すデータが中央装置1へ送信された場合、中央装置1の制御部10は、ユーザ端末装置6から送信された前記データを受信し、該データに基づいて、「設定」ボタン73cが操作されたか否かを判定する。
「設定」ボタン73cが操作されたと判定した場合(ステップS34:YES)、制御部10は、設定画面をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS35)。そして、制御部10は、公開設定及びカラオケ配信設定を受け付ける(ステップS36)。具体的には、制御部10は、ユーザ端末装置6から中央装置1へ送信された公開可否情報、カラオケ配信許可情報等を、第2通信部16を介して受信する。そして、制御部10は、ステップS36で受け付けた公開可否情報、カラオケ配信可否情報等を動画DB13cに登録する(ステップS37)。
ステップS37の処理を終えた後、又はステップS34で「設定」ボタン73cが操作されていないと判定した場合(ステップS34:NO)、制御部10は、カラオケ配信が許可されている動画データを特定し、カラオケ配信が許可されている動画のサムネイル画像73aに、混成素材登録アイコン73fを表示させる(ステップS38)。
次いで、制御部10は、混成素材登録アイコン73fが操作されたか否かを判定する(ステップS39)。具体的には、ユーザ端末装置6から、特定の動画に対応する混成素材登録アイコン73fが操作されたことを示す混成素材指定情報が中央装置1へ送信され、中央装置1の制御部10は、ユーザ端末装置6から送信された混成素材指定情報を、第2通信部16を介して受信する。
混成素材登録アイコン73fが操作されていないと判定した場合(ステップS39:NO)、制御部10は、処理を終える。混成素材登録アイコン73fが操作されたと判定した場合(ステップS39:YES)、制御部10は、混成素材として選択された動画をユーザ情報DB13aに登録、つまり該動画の動画IDをユーザ情報DB13aの「私の混成動画素材」列に登録し(ステップS40)、処理を終える。
図24は、動画評価情報の算出及び登録に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。中央装置1の制御部10は、図12に示すように、公開画面8をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS51)。そして、制御部10は、全ユーザからアップロードされた動画の内、公開が許可された動画を特定する(ステップS52)。そして、制御部10は、公開が許可された動画のサムネイル画像81a,82a、及び該動画の情報を公開する(ステップS53)。
次いで、制御部10は、動画コンテンツの再生指示があったか否かを判定する(ステップS54)。再生指示があったと判定した場合(ステップS54:YES)、制御部10は、少なくとも動画コンテンツ及び楽曲データをユーザ端末装置6へ送信し、該ユーザ端末装置6に動画コンテンツに含まれる動画データ及び音声データ、並びに楽曲データを並行的に再生させる(ステップS55)。
次いで、制御部10は、動画コンテンツの詳細を表示させる旨の指示があったか否かを判定する(ステップS56)。詳細表示の指示があったと判定した場合(ステップS56:YES)、制御部10は、動画コンテンツ及び楽曲データ、並びに該動画コンテンツの動画ID、現時点における動画評価情報、コメント等の各種情報をユーザ端末装置6へ送信し、図13に示すように、動画データに係る動画が、ステップS55で表示されている動画よりも拡大して表示されるよう、動画データ及び音声データ、並びに楽曲データを並行的に再生させる(ステップS57)。また、制御部10は、動画コンテンツに対する評価を受け付けるための評価入力部87dを図14に示すように、公開画面8をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS58)。なお、ユーザ端末装置6の表示部には、動画コンテンツの現時点における動画評価情報、コメント等の各種情報が表示される。
ユーザ端末装置6は、動画コンテンツの詳細が表示された状態で、再生した動画コンテンツに対する評価内容を受け付け、受け付けた評価内容及び該動画コンテンツに対応する動画IDを中央装置1へ送信する。具体的には、中央装置1の制御部10は、図14に示すように、「かわいい」、「かっこいい」、「そっくり」、「うまい」、「渋い」、「おもしろい」、「泣ける」等の文字が表示されたボタンを評価入力部87dとしてユーザ端末装置6の表示部に表示させる。いずれかのボタンが操作された場合、ユーザ端末装置6は、操作されたボタンに対応する評価内容と、評価対象の動画コンテンツに対応する動画IDとを、中央装置1へ送信する。
中央装置1の制御部10は、動画コンテンツに対する評価内容及び動画IDを受信する(ステップS59)。そして、制御部10は、受信した動画IDに対応する動画評価情報を動画DB13cから読み出し、読み出した動画評価情報と、受信した評価内容とに基づいて、新たな動画評価情報を算出する(ステップS60)。例えば、動画評価情報は、「かわいい」、「かっこいい」等の項目毎に、対応する評価内容がユーザ端末装置6から中央装置1へ送信された回数であり、この場合、評価内容を受信する都度、対応する回数に1を加算する処理を実行する。より具体的には、「かわいい」の項目に対応する評価内容が過去に100回、ユーザ端末装置6から中央装置1へ送信された場合、「かわいい」の項目には、100回が対応付けられている。そして、新たにユーザ端末装置6から送信された「かわいい」の項目に対応する評価内容を中央装置1が受信した場合、100回に1回を加算し、「かわいい」の項目に、101回を対応付ける。なお、上述の動画評価情報の算出方法は一例である。
そして、制御部10は、ステップS60で算出した動画評価情報を、ステップS59で受信した動画IDに対応付けて動画DB13cに登録し(ステップS61)、処理を終える。
図25は、歌唱評価情報の算出及び登録に係る制御部10,40の処理手順を示すフローチャートである。制御部10,40は、図21に示したステップS11〜ステップS16と同様、カラオケ店舗2における楽曲の選択、ないし楽曲データの送受信に係る処理をステップS71〜76で実行する。
次いで、カラオケ端末装置4の制御部40は、楽曲データを再生している間に行われた歌唱の音声を入力する(ステップS77)。そして、制御部40は、入力された音声データを採点部47に与えて、該音声データに係る歌唱に対する採点を行う(ステップS78)。次いで、制御部40は、RAM42が一時記憶しているユーザID、及び採点結果を、通信部44を介して中央装置1へ送信する(ステップS79)。なお、RAM42が一時記憶しているユーザIDは、ユーザがカラオケシステムにログインした際に入力されたものである。
中央装置1の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信されたユーザID、及び採点結果を、第1通信部15を介して受信する(ステップS80)。そして、制御部10は、受信したユーザIDに対応するユーザ情報DB13aから読み出し、読み出した歌唱評価情報、受信した採点結果等に基づいて、新たな歌唱評価情報を算出する(ステップS81)。歌唱評価情報は、例えば、過去に受信した複数の採点結果の平均値である。また、歌唱評価情報は、他の情報を用いて複合的に算出しても良い。例えば、中央装置1は、ユーザIDに、該ユーザIDに対応するユーザによるカラオケ店舗2の利用回数、歌唱回数、歌唱した曲の難易度、最新曲であるか否かといった情報を加味して、歌唱評価情報を算出しても良い。
そして、制御部10は、ステップS81で算出した歌唱評価情報を、ステップS80で受信したユーザIDに対応付けてユーザ情報DB13aに登録し(ステップS82)、処理を終える。
図26は、動画コンテンツの公開に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。中央装置1の制御部10は、図12に示すように、公開画面8をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS91)。そして、制御部10は、全ユーザからアップロードされた動画の内、公開が許可された動画を特定する(ステップS92)。そして、制御部10は、公開が許可された動画のサムネイル画像81a,82a、及び該動画の情報を一覧表示形式で公開する(ステップS93)。
次いで、制御部10は、カラオケ配信が許可されている動画データを特定し、カラオケ配信が許可されている動画のサムネイル画像81a,82aに、混成素材登録アイコン81b,82bを表示させる(ステップS94)。
次いで、制御部10は、検索条件として動画評価情報及び歌唱評価情報を含む検索要求を受信し(ステップS95)、受信した動画評価情報及び歌唱評価情報に基づいて、特定の動画コンテンツを検索する(ステップS96)。検索によって特定され、かつ公開が許可された動画コンテンツのサムネイル画像81a,82a及び該動画コンテンツの情報を一覧表記形式で公開する。
次いで、制御部10は、混成素材登録アイコン81b,82bが操作されたか否かを判定する(ステップS97)。混成素材登録アイコン81b,82bが操作されたと判定した場合(ステップS97:YES)、制御部10は、混成素材として選択された動画をユーザ情報DB13aに登録、つまり該動画の動画IDをユーザ情報DB13aの「私の混成動画素材」列に登録する(ステップS98)。
ステップS98の処理を終えた後、又はステップS97で混成素材登録アイコン81b,82bが操作されていないと判定した場合(ステップS97:NO)、制御部10は、動画コンテンツデータの再生操作があったか否かを判定する(ステップS99)。再生操作が無いと判定した場合(ステップS99:NO)、制御部10は、処理を終える。
再生操作があったと判定した場合(ステップS99:YES)、制御部10は、再生対象の動画コンテンツデータを動画DB13cから読み出し、また、楽曲DB13bから該動画コンテンツに紐付けられた楽曲データを読み出し、読み出された動画コンテンツデータに含まれる動画データ及び音声データ、並びに楽曲データを並行的に再生し(ステップS100)、処理を終える。
図27及び図28は、混成動画コンテンツの生成及び登録に係る制御部10、40の処理手順を示すフローチャートである。カラオケ端末装置4の制御部40は、遠隔操作装置5にて楽曲を受け付け(ステップS111)、ユーザID、及び受け付けた楽曲に係る楽曲IDを含む楽曲要求データを、通信部44を介して中央装置1へ送信する(ステップS112)。
中央装置1の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信された楽曲要求データを、第1通信部15を介して受信し(ステップS113)、受信した楽曲要求データに含まれるユーザID及び楽曲IDに対応する混成動画素材の音声データを選択する(ステップS114)。つまり、制御部10は、ユーザIDに対応付けて「私の混成動画素材」列に登録されている動画IDより、混成動画素材として登録されている動画コンテンツを特定し、登録されている動画コンテンツの内、受信した楽曲IDと同一の楽曲IDが対応付けられているものを特定する。
そして、制御部10は、特定された楽曲データ及び音声データを、第1通信部15を介してカラオケ端末装置4へ送信する(ステップS115)。なお、ステップS115では、動画コンテンツデータを構成する音声データのみを送信する例を説明したが、動画データ及び音声データを含む動画コンテンツデータを送信するように構成しても良い。
カラオケ端末装置4の制御部40は、中央装置1から送信された楽曲データ及び音声データを、通信部44を介して受信する(ステップS116)。そして、制御部40は、受信した楽曲データ及び音声データを並行的に再生する(ステップS117)。具体的には、制御部40は、楽曲データを音源48bに与え、音声データを音声デコーダに与える。音源48bは、楽曲データに係る伴奏音を音声ミキサ48dに与え、音声デコーダ48cは、音声データを復号し、復号された音声データを音声ミキサ48dに与える。音声ミキサ48dは、音源48b及び音声デコーダ48cからそれぞれ与えられた伴奏音及び音声を合成し、合成して得た音声データをスピーカ48fへ出力する。従って、スピーカ48fから、カラオケの伴奏に合わせて、混成動画素材に係る音声が再生される。
次いで、制御部40は、楽曲データを再生している間に行われた歌唱の動画を入力し(ステップS118)、あわせて歌唱の音声を入力する(ステップS119)。
マイク48eから出力された音声データは、音声ミキサ48dに入力され、音声ミキサ48dは、カラオケの伴奏音と、混成素材動画に係る音声と、マイク48eに入力された音声とを合成し、合成して得た音声データをスピーカへ出力する。従って、カラオケの伴奏に合わせて、二人のユーザがデュエット歌唱しているような状態になる。
次いで、制御部40は、楽曲データの再生を終了する否かを判定する(ステップS120)。再生を終了しないと判定した場合(ステップS120:NO)、制御部40は、処理をステップS117へ戻す。再生を終了すると判定した場合(ステップS120:YES)、制御部40は、遠隔操作装置5の操作状態を監視し、入力された動画データ及び音声データをアップロードするか否かを判定する(ステップS121)。アップロードしないと判定した場合(ステップS121:NO)、制御部40は処理を終える。
アップロードすると判定した場合(ステップS121:YES)、制御部40は、ユーザID、楽曲ID、動画データ及び音声データを、通信部44を介して中央装置1へ送信する(ステップS122)。
中央装置1の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信されたユーザID、楽曲ID、動画データ及び音声データを、第1通信部15にて受信する(ステップS123)。そして、制御部10は、受信した動画データ及び音声データと、混成素材として選択された動画データ及び音声データとを含む混成動画コンテンツデータを生成し、生成された混成動画コンテンツデータを、受信したユーザID、楽曲ID等と共に混成動画DB13dに登録し、また混成動画DB13dへの登録時に発行した混成動画IDをユーザ情報DB13aに登録し(ステップS124)、処理を終える。
図29は、混成動画コンテンツの公開設定に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。中央装置1の制御部10は、図16に示すように、ユーザ画面7をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS131)。
次いで、制御部10は、私の混成動画、即ちログインしているユーザによって作成された混成動画を特定する(ステップS132)。具体的には、ログインしているユーザのユーザIDに対応付けて、ユーザ情報DB13aの「私の混成動画」列に登録されている混成動画IDを読み出すことによって、私の動画を特定する。
そして、制御部10は、私の混成動画コンテンツサムネイル画像77a、該混成動画に関する設定を行うための「設定」ボタン77c、及び該混成動画コンテンツ情報等をユーザ画面7に一覧表示させる(ステップS133)。
次いで、制御部10は、「設定」ボタン77cが操作されたか否かを判定する(ステップS134)。具体的には、ユーザ端末装置6から、特定の動画に対応する「設定」ボタン77cが操作されたことを示すデータが中央装置1へ送信され、中央装置1の制御部10は、ユーザ端末装置6から送信された前記データを受信し、該データに基づいて、「設定」ボタン77cが操作されたか否かを判定する。
「設定」ボタン77cが操作されていないと判定した場合(ステップS134:NO)、制御部10は、処理を終える。「設定」ボタン77cが操作されたと判定した場合(ステップS134:YES)、制御部10は、図17に示すように、設定画面の混成動画コンテンツ情報表示部78、設定内容入力部79をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS135)。そして、制御部10は、公開設定を受け付ける(ステップS136)。具体的には、ユーザ端末装置6に入力され、中央装置1へ送信された公開可否情報を、第2通信部16を介して受信する。そして、制御部10は、ステップS136で受け付けた公開可否情報、カラオケ配信可否情報等を動画DB13cに登録し(ステップS137)、処理を終える。
図30は、混成動画コンテンツの公開に係る制御部10の処理手順を示すフローチャートである。中央装置1の制御部10は、公開画面8をユーザ端末装置6の表示部に表示させる(ステップS151)。そして、制御部10は、全ユーザによって生成された混成動画コンテンツの内、公開が許可された混成動画を特定する(ステップS152)。そして、制御部10は、公開が許可された混成動画コンテンツのサムネイル画像83a、及び該動画の情報を一覧表示形式で公開する(ステップS153)。
次いで、制御部10は、混成動画コンテンツの再生操作があったか否かを判定する(ステップS154)。再生操作があったと判定した場合(ステップS154:YES)、制御部10は、混成動画コンテンツ及び楽曲データをユーザ端末装置6へ送信し、該ユーザ端末装置に混成動画コンテンツに含まれる2組の動画データ及び音声データ、並びに楽曲データを並行的に再生させる(ステップS155)。そして、制御部10は、組をなす各動画の音量調整を受け付け(ステップS156)、各動画の音量を各別に変更する(ステップS157)。
ステップS157の処理を終えた後、又は混成動画コンテンツの再生操作が無かったと判定した場合(ステップS154:NO)、制御部10は、組をなす一方の動画の再生操作があったか否かを判定する(ステップS158)。一方の動画の再生操作がなかったと判定した場合(ステップS158:NO)、制御部10は、処理を終える。一方の動画の再生操作があったと判定した場合(ステップS158:YES)、制御部10は、一方の動画に係る動画コンテンツに含まれる動画データ及び音声データ、並びに楽曲データを並行的に再生し(ステップS159)、処理を終える。
このように構成された実施の形態に係る動画コンテンツ検索装置及び動画コンテンツ検索方法にあっては、自己又は他人の歌唱に係る複数の映像データ及び音声データを組み合わせた混成動画コンテンツの創作及び公開を可能にし、娯楽性を向上させることができる。また、動画コンテンツ自体の評価と、動画コンテンツを作成した歌唱者の歌唱に対する評価とを検索条件にして、混成動画コンテンツの創作に好適な動画コンテンツを検索することができる。
更に、中央装置の動画DBに登録されている複数の動画コンテンツの中から、混成動画コンテンツの素材として、一の動画コンテンツを選択し、混成動画コンテンツを作成することができるため、動画コンテンツを創作する自由度が高く、娯楽性が向上する。
更にまた、一のユーザが作成した動画コンテンツは、動画閲覧サイトに公開され、他のユーザは公開されている動画閲覧サイトから、混成動画コンテンツの素材としての動画コンテンツを選択することができるため、自分で作成した動画コンテンツのみを用いて混成動画コンテンツを作成する場合に比べて、動画コンテンツを創作する自由度が高く、娯楽性が向上する。
更にまた、動画コンテンツの動画投稿サイトへの公開の可否、動画コンテンツのカラオケ配信の可否を選択することができるため、動画コンテンツを公開したいが、カラオケ配信されることは避けたい等、動画投稿サイトに対する多用なニーズに対応することができる。
更にまた、混成動画コンテンツを構成する各動画コンテンツの音声データの音量を各別に変更可能である。従って、コンテンツデータを視聴する際の娯楽性が向上する。
なお、実施の形態では、混成動画コンテンツを中央装置側で生成する例を説明したが、混成動画コンテンツをカラオケ端末装置側で生成し、中央装置へ送信するように構成しても良い。具体的な処理手順は、以下の通りである。
図27におけるステップS115で、中央装置の制御部は、楽曲データと、ステップS114で選択された動画に係る動画データ及び音声データとを、第1通信部を介してカラオケ端末装置へ送信する。
カラオケ端末装置の制御部は、ステップS116で、中央装置から送信された楽曲データ、動画データ及び音声データを受信する。以下、図28におけるステップS117〜ステップS121に示した処理を実行し、ステップS121でアップロードすると判定した場合、図28に示したステップS122〜124の処理に代えて、カラオケ端末装置の制御部は、次の処理を実行する。即ち、カラオケ端末装置の制御部は、ステップS118,119で入力された動画及び音声に係る動画データ及び音声データと、ステップS116で受信した動画データ及び音声データとを含む混成動画コンテンツデータを生成し、生成された混成動画コンテンツデータと、楽曲IDと、ユーザIDとを、通信部を介して中央装置へ送信する。
中央装置は、カラオケ端末装置から送信された混成動画コンテンツデータ、楽曲ID及びユーザIDを受信し、受信した混成動画コンテンツデータ、ユーザID、楽曲IDを対応付けて混成動画DB13dに登録し、処理を終える。その他の処理は、上述の実施の形態と同様である。
また、2つの動画コンテンツを組み合わせてなる混成動画コンテンツを生成する例を説明したが、3つ以上の動画コンテンツを組み合わせて混成動画コンテンツを生成しても良い。また、複数の動画コンテンツに係る動画の配列方法も特に限定されない。また、複数の動画コンテンツに含まれる音声データを並行的に再生しても良いが、選択的に再生しても良い。
更に、歌唱の映像及び音声を組み合わせてなる混成コンテンツの素材として動画を説明したが、映像としてスライドショー形式で時系列順に切り替わる映像、静止画であっても良い。
更にまた、混成動画コンテンツの素材である動画コンテンツとして、ユーザが歌唱している姿を撮像したものを利用しているが、予め用意した動画コンテンツを中央装置の内部記憶装置に記憶されておき、該動画コンテンツを用いて、混成動画コンテンツを生成するようにしても良い。
更にまた、混成動画コンテンツの元になる動画コンテンツをユーザが選択する構成を例示したが、中央装置がランダムに選択し、カラオケ端末装置へ配信するように構成しても良い。
(変形例1)
変形例1に係るカラオケシステムは、ユーザの歌唱に対する採点を該ユーザと同一の個室21にいる他の一又は複数のユーザが行い、同一個室21内のユーザによって行われた採点結果に基づいて算出された歌唱評価情報にて、動画コンテンツを検索するように構成されている。このように、変形例1に係るカラオケシステムは、歌唱の採点方法及び歌唱評価情報の算出方法、つまり図25に示したステップS77〜ステップS81の処理内容のみが実施の形態と異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。
以下、同一の個室21にいる複数のユーザがカラオケシステムにログインしているものとして説明する。カラオケ端末装置4の制御部40は、音声データの入力及び採点を行う代わりに、楽曲データの再生を終えた後、カラオケシステムにログインしている同一個室21内の各ユーザから歌唱の採点結果を遠隔操作装置5にて順次受け付ける。そして、制御部40は、歌唱の採点結果の受け付けを終了した場合、受け付けた採点結果、及び歌唱を行ったユーザのユーザIDを中央装置1へ送信する。なお、受け付けた採点結果の平均値を算出し、算出された平均値を中央装置1へ送信するようにしても良い。
中央装置の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信された採点結果及びユーザIDを受信する。そして、制御部10は、受信したユーザIDに対応するユーザ情報DB13aから歌唱評価情報を読み出し、読み出した歌唱評価情報、受信した採点結果等に基づいて、新たな歌唱評価情報を算出する。
このように構成された変形例1に係るカラオケシステムにあっては、ユーザによって行われた歌唱に対する採点結果に基づいて歌唱評価情報を算出する。そして、該歌唱評価情報を検索キーとして、動画コンテンツを検索することができる。歌唱評価情報は、採点部47による機械的な採点では行うことができない感覚的な歌唱評価に基づく情報であり、また動画コンテンツを検索するユーザも、機械的な歌唱評価では無く、人間の感覚的な評価基準で行われた歌唱評価情報を検索キーとして使用するため、変形例1では歌唱の評価基準が互いに近似し、動画コンテンツの検索精度を向上させることができる。
なお、同一個室21内のユーザによる採点結果、及び採点部47による採点結果の双方をカラオケ端末装置4から中央装置1へ送信し、各採点結果に基づいて、歌唱評価情報を算出するように構成しても良い。
また、いずれかを選択的に採用して歌唱評価情報を算出するように構成しても良い。例えば、採点部47による採点結果と、同一個室21内のユーザによる採点結果との差分が所定値以上である場合、採点部47による採点結果を採用して客観性を担保し、所定値未満である場合、ユーザによる採点結果を採用すると良い。
更に、各採点結果に重み付けを行って歌唱評価情報を算出しても良い。例えば、採点部47による採点結果と、同一個室21内のユーザによる採点結果との差分が所定値以上である場合、採点部47による採点結果に対する重み係数を、ユーザによる採点結果に対する重み係数より大きくすることによって客観性を担保し、所定値未満である場合、採点部47による採点結果に対する重み係数を、ユーザによる採点結果に対する重み係数より小さく又は等しくすると良い。
このように構成した場合、歌唱評価の客観性を保持することも可能になる。
(変形例2)
変形例2に係るカラオケシステムは、全国のユーザが同時刻に同一楽曲を対戦的に歌唱し、該歌唱に対する採点結果を競い合う機能(以下、歌唱対戦機能という)を備えており、歌唱対戦機能を利用した際に得られた採点結果に基づいて歌唱評価情報を算出するように構成されている。このように、変形例2に係るカラオケシステムは、歌唱の採点方法及び歌唱評価情報の算出方法のみが実施の形態と異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。
ユーザは歌唱対戦機能用の楽曲を、遠隔操作装置5を用いて選択することができ、カラオケ端末装置4の制御部40は、遠隔操作装置5を用いて受け付けた歌唱対戦機能用の楽曲データを要求するための楽曲要求データを中央装置1へ送信する。
中央装置1の制御部10は、カラオケ端末装置4から送信された楽曲要求データを介して受信し、受信した楽曲要求データが示す楽曲データを、所定時刻に楽曲要求元のカラオケ端末装置4へ送信する。
カラオケ端末装置4の制御部40は、中央装置1から送信された楽曲データを受信し、受信した楽曲データを再生する。次いで、制御部40は、楽曲データを再生している間に行われた歌唱の音声を入力し、入力された音声データを採点部47に与えて、該音声データに係る歌唱に対する採点を逐次リアルタイムで行う。次いで、制御部40は、RAM42が一時記憶しているユーザID、及び採点結果を、中央装置1へ逐次送信する。中央装置1は、歌唱対戦機能を利用している全てのユーザの採点結果を受信し、受信した採点結果に基づいて各ユーザの歌唱レベルの順位を算出し、算出結果を各ユーザが利用しているカラオケ端末装置へ送信する。カラオケ端末装置は、中央装置1から送信された順位を映像表示装置46fに表示させる。ユーザは、採点結果に基づく歌唱レベルの順位をリアルタイムで確認しながら歌唱を行うことができる。
楽曲データの再生が終了した場合、中央装置1の制御部10は、歌唱対戦機能を用いて行われた歌唱の採点結果に基づいて、歌唱評価情報を算出し、算出された歌唱評価情報をユーザ情報DB13aに登録する。
このように構成された変形例2に係るカラオケシステムにあっては、歌唱対戦機能を用いて行われた歌唱に対する採点結果に基づいて歌唱評価情報を算出する。そして、該歌唱評価情報を検索キーとして、動画コンテンツを検索することができる。
歌唱対戦機能を用いてユーザが歌唱を行う場合、ユーザは通常、最大限の歌唱技術を駆使して歌唱を行うため、通常行われる歌唱を評価する場合に比べて、より正確にユーザの歌唱評価情報を算出することができる。また、ユーザが動画コンテンツを作成する場合、歌唱対戦機能を用いて歌唱を行う場合と同様、最大限の歌唱技術を駆使して歌唱を行うこと多いため、歌唱対戦機能を用いて得られた採点結果に基づく歌唱評価情報は、動画コンテンツの検索キーとの相性が良く、動画コンテンツの検索精度を向上させることができる。
(変形例3)
変形例3に係るカラオケシステムは、同一の個室21にいる二人のユーザが同時に同一楽曲を対戦的に歌唱し、該歌唱に対する採点結果に基づく勝敗を競い合う機能(以下、対個人歌唱対戦機能という)を備えており、対個人歌唱対戦機能を利用した際に得られた採点結果又は勝敗の結果に基づいて歌唱評価情報を算出するように構成されている。このように、変形例3に係るカラオケシステムは、歌唱の採点方法及び歌唱評価情報の算出方法のみが実施の形態と異なるため、以下では主に上記相異点について説明する。
以下、同一の個室21にいる複数のユーザがカラオケシステムにログインしているものとして説明する。カラオケ端末装置は、楽曲を受け付ける際、対個人歌唱対戦機能を利用するか否かの選択を遠隔操作装置5にて受け付け、対個人歌唱対戦機能が利用される場合、更に対戦相手となる二人のユーザの選択を受け付ける。
カラオケ端末装置4には、2本のマイク48eが接続されており、対個人歌唱対戦機能が選択された場合、二つのマイクから各対戦相手であるユーザの歌唱の音声をそれぞれ入力する。そして、制御部40は、入力された各音声データを採点部47に与えて、該音声データに係る歌唱に対する採点をそれぞれ行い、各ユーザの歌唱に対する採点結果を映像表示装置46fに表示させる。ユーザは、自己の採点結果と、対戦相手であるユーザの採点結果とを意識しながら歌唱を行うことができる。
楽曲データの再生を終えた制御部40は、各ユーザの歌唱に対する採点結果を比較することによって、歌唱対戦の勝敗を決定し、採点結果、勝敗を示した対戦結果及びユーザIDを中央装置1へ送信する。
カラオケ端末装置4から送信された採点結果、対戦結果及びユーザIDを受信し、受信した採点結果及び対戦結果に基づいて、ユーザの歌唱に対する歌唱評価情報を算出する。例えば、前記対戦結果の勝率が高い程、歌唱評価情報を高くなるように算出すれば良い。
このように構成された変形例3に係るカラオケシステムにあっては、変形例2と同様、動画コンテンツの検索精度を向上させることができる。
なお、言うまでも無く、実施の形態及び変形例1〜3に記載の採点方法を組み合わせて歌唱評価情報を算出しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。