JP5196890B2 - 有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法 - Google Patents

有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5196890B2
JP5196890B2 JP2007172320A JP2007172320A JP5196890B2 JP 5196890 B2 JP5196890 B2 JP 5196890B2 JP 2007172320 A JP2007172320 A JP 2007172320A JP 2007172320 A JP2007172320 A JP 2007172320A JP 5196890 B2 JP5196890 B2 JP 5196890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
nucleated
container
recovery
cells
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007172320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009005655A (ja
Inventor
秀樹 小柳
康治 袴塚
錦雁 程
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2007172320A priority Critical patent/JP5196890B2/ja
Publication of JP2009005655A publication Critical patent/JP2009005655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5196890B2 publication Critical patent/JP5196890B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M1/00Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
    • A61M1/02Blood transfusion apparatus
    • A61M1/0209Multiple bag systems for separating or storing blood components
    • A61M1/0218Multiple bag systems for separating or storing blood components with filters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M2202/00Special media to be introduced, removed or treated
    • A61M2202/04Liquids
    • A61M2202/0413Blood
    • A61M2202/0429Red blood cells; Erythrocytes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本発明は、有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法に関するものである。
従来、赤血球は実質的に捕捉しないが血管新生に有効な細胞は捕捉する細胞捕捉フィルタに血液を流して血管新生に有効な細胞を該細胞捕捉フィルタに捕捉させ、捕捉された細胞を回収する血管新生療法用細胞組成物の製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−82567号公報
しかしながら、細胞ソースを細胞捕捉フィルタに透過させる場合に、わずかな赤血球を捕捉してしまい、最終的に回収される血管新生に有効な細胞の中に赤血球が含まれてしまうという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡単な操作で短時間のうちに、細胞ソースから、赤血球を含むことなく、有核細胞を分離、回収することができる有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、血小板を捕捉せず血管新生に有効な有核細胞を捕捉する細胞捕捉フィルタと、該細胞捕捉フィルタの入口側に、第1の切替弁を介して接続され、細胞ソースを収容した細胞ソース容器および回収容器と、前記細胞捕捉フィルタの出口側に、第2の切替弁を介して接続され、前記細胞捕捉フィルタを透過した血小板を収容するドレインバッグおよび回収液を供給する回収液供給手段と、前記細胞ソース容器を区画可能なクリップとを備え、前記細胞ソース容器が、重力により前記細胞ソースを赤血球と有核細胞含有液とに分離し、前記クリップにより、分離したこれらの赤血球と有核細胞含有液とを相互に混合しないように分離させた状態で該有核細胞含有液を前記細胞捕捉フィルタに流入させる有核細胞回収装置を提供する。
本発明によれば、細胞ソース容器に細胞ソースを収容し、重力により赤血球を分離した後に、細胞捕捉フィルタの入口側に接続された第1の切替弁を細胞ソースを収容した細胞ソース容器側に接続し、細胞捕捉フィルタの出口側に接続された第2の切替弁をドレインバッグ側に接続した状態で、重力その他の手段によって細胞ソースを細胞捕捉フィルタに流入させると、該細胞捕捉フィルタにより、血管新生に有効な有核細胞、例えば、単核球細胞が捕捉される。一方、血小板は細胞捕捉フィルタにより捕捉されることなく通過して、ドレインバッグに流入させられる。
この後に、第1の切替弁を細胞ソース容器側から回収容器側に切り替え、第2の切替弁をドレインバッグ側から回収液供給手段側に切り替えるとともに、回収液供給手段の作動により、回収液を供給することによって、細胞捕捉フィルタを回収液により逆洗する。これにより、細胞捕捉フィルタに捕捉されていた血管新生に有効な有核細胞が回収液とともに回収容器に流入し回収される。すなわち、細胞ソースから回収された血管新生に有効な有核細胞を外気に触れさせることなく、簡易な操作で無菌的に回収容器内に回収することができる。
上記発明においては、前記回収容器が減圧されていることとしてもよい。
このようにすることで、第1の切替弁を細胞ソース容器側から回収容器側に切り替えると、細胞捕捉フィルタに捕捉されていた有核細胞が回収液とともに回収容器内に吸引され易くなり、さらに容易に回収することが可能となる。
また、上記発明においては、前記細胞ソースが、末梢血、臍帯血、骨髄液、脂肪組織または胎盤組織のいずれかであることとしてもよい
記発明の参考例としての発明においては、前記細胞ソース容器が、他の容器に接続可能な第1接続部と、前記第1の切替弁を介して前記細胞捕捉フィルタの入口側に接続可能な第2接続部とを備え、前記第1接続部により、分離した前記赤血球を前記他の容器に放出し、前記第2接続部により、残留する前記有核細胞含有液を前記細胞捕捉フィルタに流入させることとしてもよい。
また、本発明は、容器内に収容した細胞ソースを該容器内において重力により赤血球と有核細胞含有液とに分離し、分離させた前記赤血球と前記有核細胞含有液とが相互に混合しないように、該容器をクリップにより挟んで区画する赤血球分離ステップと、該赤血球分離ステップにより赤血球から分離された有核細胞含有液を、血小板を捕捉せず血管新生に有効な有核細胞を捕捉する細胞捕捉フィルタに前記容器から流入させて透過させる細胞捕捉ステップと、回収液を前記細胞捕捉フィルタに逆方向から透過させる逆洗ステップと、該細胞透過フィルタを逆方向に透過した液体を回収する回収ステップとを備える有核細胞の回収方法を提供する。
本発明によれば、赤血球分離ステップにおいて、容器内に収容した細胞ソースから重力により赤血球を分離し、細胞捕捉ステップにおいて残りの有核細胞含有液を細胞捕捉フィルタに透過させることにより、有核細胞含有液中に含まれる血管新生に有効な有核細胞が細胞捕捉フィルタに捕捉され、血小板等が透過させられる。そして、逆洗ステップにおいて、回収液を細胞捕捉フィルタに逆方向から透過させることにより、細胞捕捉フィルタに捕捉されていた血管新生に有効な有核細胞が回収液によって逆洗され、回収ステップにおいて回収される。
この場合に、前記細胞ソースが、末梢血、臍帯血、骨髄液、脂肪組織または胎盤組織のいずれかであることとしてもよい
記発明の参考例としての発明においては、前記細胞捕捉ステップが、前記赤血球分離ステップにより前記容器内において分離された前記赤血球を該容器の第1接続部から他の容器に放出した後、前記容器内に残留する前記有核細胞含有液を該容器の他の第2接続部から前記細胞捕捉フィルタに流入させることとしてもよい。
本発明によれば、簡単な操作で短時間のうちに、細胞ソースから、赤血球を含むことなく、有核細胞を分離、回収することができるという効果を奏する。
本発明の参考例としての発明の第1参考実施形態に係る有核細胞回収装置1および回収方法について、図1〜図5を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る有核細胞回収装置1は、図1に示されるように、血小板を捕捉せず血管新生に有効な細胞を捕捉する細胞捕捉フィルタ2と、該細胞捕捉フィルタ2の入口側に接続される末梢血(細胞ソース)Aを収容した血液容器(細胞ソース容器)3および回収容器4と、細胞捕捉フィルタ2の出口側に接続される細胞捕捉フィルタ2を透過した血小板を収容するドレインバッグ5および回収液Cを供給するシリンジ6からなる回収液供給手段とを備えている。
細胞捕捉フィルタ2と血液容器3および回収容器4との間には、第1の三方弁(切替弁)7が配置され、該第1の三方弁7の切り替えにより、血液容器3または回収容器4のいずれかが、択一的に細胞捕捉フィルタ2に接続されるようになっている。図中、符号8はピンチバルブである。
また、前記細胞捕捉フィルタ2と、ドレインバッグ5およびシリンジ6との間には、第2の三方弁(切替弁)9が配置され、該第2の三方弁9の切り替えにより、ドレインバッグ5またはシリンジ6からなる回収液供給手段のいずれかが、択一的に細胞捕捉フィルタ2に接続されるようになっている。
前記細胞捕捉フィルタ2としては、ポリエステルあるいはポリプロピレンからなる平均繊維径約0.01〜10μmの不織布フィルタを積層したものが採用される。
また、前記血液容器3、回収容器4およびドレインバッグ5は、いずれも無菌的に細胞捕捉フィルタ2に接続されるようになっている。
血液容器3は、第1の三方弁7に接続するチューブ10への接続部3aを有し、該接続部3aはバルブ3bによって開閉可能に設けられている。バルブ3bによって接続部3aを閉じ、接続部3aを下向きにして血液容器3を10〜30分間懸架することにより、図2(a)に示されるように、血液容器3内に収容されている末梢血Aを、比重の違いによって赤血球Bと有核細胞含有液Cとに分離することができるようになっている。そして、この状態で、バルブ3bによって接続部3aを開放することにより、図2(b)に示されるように、血液容器3の下側に沈降している赤血球Bを接続部3aから任意の容器11へ放出し、血液容器3内に有核細胞含有液Cのみを残すことができるようになっている。
また、シリンジ6には、回収液Dとして、血管新生に有効な細胞の変性が少ない、例えば、生理食塩水、ダルベッコリン酸塩緩衝液(D−PBS)、ハンクス液等の緩衝液、RPMI1640等の培地等が収容されている。
また、効率よく回収するために、一定の血液浸透圧を有する回収液Dを採用した方がよく、デキストラン等が添加されていてもよい。
また、細胞ソースとしては、末梢血Aの他、臍帯血、骨髄液、脂肪組織または胎盤組織を使用してもよい。これらの中で粘性の高いものについては酵素処理などを行い、粘性を低下させて液状化させた後に使用することが望ましい。
このように構成された本実施形態に係る有核細胞回収装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る有核細胞回収装置1を用いて末梢血Aから有核細胞を分離回収するには、まず、図2に示されるように、血液容器3内において重力により赤血球Bを分離し接続部3aを開放して赤血球Bを放出させ、有核細胞含有液Cのみが血液容器3内に残留した状態で、接続部3aを第1の三方弁7に接続するチューブ10に接続する。そして、第1の三方弁7を血液容器3側に接続し、第2の三方弁9をドレインバッグ5側に接続し、血液容器3を細胞捕捉フィルタ2よりも高位に配置する。
これにより、図3に示されるように、血液容器3内に収容されている有核細胞含有液Cが、重力によりチューブ10内を下降する。有核細胞含有液Cは、例えば、40cc〜200ccを、20cc/minの滴下速度で下降させるのが好ましい。
下降する有核細胞含有液Cは、第1の三方弁7を通過して細胞捕捉フィルタ2に入口2a側から供給される。そして、細胞捕捉フィルタ2内を流動する際に、有核細胞含有液C内に含有されている血管新生に有効な有核細胞、例えば、単核球細胞が捕捉される。一方、有核細胞含有液C内に含有されている血小板Eは、図4に示されるように、細胞捕捉フィルタ2により捕捉されることなく通過して、第2の三方弁9を通過し、配管を介してドレインバッグ5に流入させられる。
そして、血液容器3内の有核細胞含有液Aが十分に細胞捕捉フィルタ2を通過した時点で、第1の三方弁7を回収容器4側に切り替えるとともに、第2の三方弁9をシリンジ6側に切り替えてシリンジ6を加圧する。これにより、シリンジ6内の回収液Dを細胞捕捉フィルタ2の出口2b側から供給する。
回収容器4内は減圧状態に設定されているので、第1の三方弁7を回収容器4側に切り替えることにより、図5に示されるように、配管を介して細胞捕捉フィルタ2内の液体Fが入口2a側に吸引される。
すなわち、シリンジ6の作動による出口2b側の加圧と回収容器4による入口2a側の減圧とにより、シリンジ6内の回収液Cが細胞捕捉フィルタ2内に出口2b側からスムーズに流入し、細胞捕捉フィルタ2を出口2b側から入口2a側に向かって流動する。これにより、細胞捕捉フィルタ2は逆洗され、細胞捕捉フィルタ2に捕捉されていた血管新生に有効な有核細胞が、回収液Cとともに液体Fとなって、入口2a側から第1の三方弁7を介して回収容器4内に流入する。
この場合において、本実施形態に係る有核細胞回収装置1によれば、2つの三方弁7,9を切り替えて、回収液供給手段としてのシリンジ6を操作するだけで、末梢血A内に含有されている有核細胞を回収できる。さらに、回収工程において末梢血Aが、ほぼ外気に触れることなく容器3,4および配管内に維持されるので、感染のおそれがなく、無菌的に有核細胞を回収することができるという利点がある。
次に、本発明の実施形態に係る有核細胞回収装置1′について、図6〜図8を参照して以下に説明する。
なお、本実施形態の説明において、上述した第1参考実施形態に係る有核細胞回収装置1と構成を共通とする箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る有核細胞回収装置1′は、図6に示されるように、末梢血Aを収容した血液容器3がチューブ10を介して細胞捕捉フィルタ2に接続されている。
本実施形態においては、最初に、図6に示されるように、末梢血Aを収容した血液容器3のチューブ10への接続部3aが上方に配されるように懸架し、静置することにより、血液容器3内の末梢血Aを重力によって、赤血球Bとそれ以外の有核細胞含有液Cとに分離させる。
この状態で、図7に示されるように、血液容器3を幅方向全体にわたって区画可能なクリップ12によって、赤血球Bと有核細胞含有液Cとの境界位置近傍を挟むことにより、血液容器3内において赤血球Bと有核細胞含有液Cとが相互に混合しないように分離することができる。
この後に、図8に示されるように、血液容器3を反転させて、接続部3aが下方に配されるようにすることにより、クリップ12によって分離された有核細胞含有液Cのみを接続部3aおよびこれに接続するチューブ10を介して細胞捕捉フィルタ2に導入することができる。以下の作用効果は、第1参考実施形態に係る有核細胞回収装置1と同様である。
このようにすることで、従来のように遠心分離機により末梢血Aから赤血球Bを分離する作業および分離後の接続部3aとチューブ10との接続作業を行うことなく、有核細胞を回収することができる。したがって、作業の手間を省くことができるとともに、完全に密封された無菌的な空間内において末梢血Aから簡易に有核細胞を回収することができるという利点がある。
次に、本発明の参考例としての2参考実施形態に係る有核細胞回収装置1″について、図9〜図11を参照して以下に説明する。
なお、本実施形態の説明において、上述した第1参考実施形態に係る有核細胞回収装置1と構成を共通とする箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る有核細胞回収装置1″は、図9に示されるように、血液容器3に2つの接続部3a,3cを備えている。一方の接続部3aは、第1参考実施形態と同様にして、チューブ10を介して第1の三方弁7に接続され、他方の接続部3cは、チューブ13を介して他の容器14に接続されている。血液容器3と容器14との間には、両者間のチューブ13を開閉するピンチバルブ15が備えられている。
このように構成された本実施形態に係る有核細胞回収装置1″を用いて末梢血Aから有核細胞を回収するには、まず、図9に示されるように、2つの接続部3a,3cに接続される2本のチューブ10,13のピンチバルブ8,15をそれぞれ閉止した状態とし、接続部3a,3cを下向きにして血液容器3を10〜30分間懸架する。これにより、血液容器3内に収容されている末梢血Aを、比重の違いによって赤血球Bと有核細胞含有液Cとに分離する。
この状態で容器14に接続されたチューブ13のピンチバルブ15を開くことにより、血液容器3内において分離されて沈降している赤血球Bがチューブ13内を下降して容器14内に流入する。
そして、全ての赤血球Bが容器14内に流入した時点で、ピンチバルブ15によってチューブ13を再度閉止する。
この状態で、第1の三方弁7およびピンチバルブ8を開くことにより、血液容器3に収容されている有核細胞含有液Cをチューブ10を介して細胞捕捉フィルタ2に導入することができる。以下の作用効果は、第1参考実施形態と同様である。
このようにすることによっても、従来のように遠心分離機により末梢血Aから赤血球Bを分離する作業および分離後の接続部3aとチューブ10との接続作業を行うことなく、有核細胞を回収することができる。したがって、作業の手間を省くことができるとともに、完全に密封された無菌的な空間内において末梢血Aから簡易に有核細胞を回収することができるという利点がある。
本発明の第1参考実施形態に係る有核細胞回収装置を示す全体構成図である。 図1の有核細胞回収装置の血液容器において、(a)重力により赤血球を分離する作業、(b)分離された赤血球を放出する作業をそれぞれ説明する図である。 図2により、赤血球を放出した血液容器を細胞捕捉フィルタに続くチューブに接続した状態を示す図である。 図3の状態からの有核細胞回収装置の作用を説明する図であり、細胞捕捉フィルタに有核細胞を捕捉させるステップを示す図である。 有核細胞回収装置の作用を説明する図であり、細胞捕捉フィルタに捕捉された有核細胞を回収容器内に回収するステップを説明する図である。 本発明の実施形態に係る有核細胞回収装置を示す全体構成図である。 図6の有核細胞回収装置の血液容器において、重力により有核細胞含有液から分離された赤血球をクリップにより混合しないように区画するステップを説明する図である。 図7の状態からの有核細胞回収装置の作用を説明する図であり、細胞捕捉フィルタに有核細胞を捕捉させるステップを示す図である。 本発明の第2参考実施形態に係る有核細胞回収装置を示す全体構成図である。 図9の有核細胞回収装置の血液容器において、重力により有核細胞含有液から分離された赤血球を他の容器に放出するステップを説明する図である。 図10において赤血球を除去した後の有核細胞含有液を細胞捕捉フィルタに流通させ、有核細胞を捕捉させるステップを示す図である。
符号の説明
A 末梢血(細胞ソース)
B 赤血球
D 回収液
E 血小板
1,1′,1″ 有核細胞回収装置
2 細胞捕捉フィルタ
2a 入口
2b 出口
3 血液容器(細胞ソース容器)
4 回収容器
5 ドレインバッグ
6 シリンジ(回収液供給手段)
7 第1の三方弁(第1の切替弁)
9 第2の三方弁(第2の切替弁)

Claims (5)

  1. 血小板を捕捉せず血管新生に有効な有核細胞を捕捉する細胞捕捉フィルタと、
    該細胞捕捉フィルタの入口側に、第1の切替弁を介して接続され、細胞ソースを収容した細胞ソース容器および回収容器と、
    前記細胞捕捉フィルタの出口側に、第2の切替弁を介して接続され、前記細胞捕捉フィルタを透過した血小板を収容するドレインバッグおよび回収液を供給する回収液供給手段と
    前記細胞ソース容器を区画可能なクリップとを備え、
    前記細胞ソース容器が、重力により前記細胞ソースを赤血球と有核細胞含有液とに分離し
    前記クリップにより、前記細胞ソース容器内において分離したこれらの赤血球と有核細胞含有液とを相互に混合しないように分離させた状態で該有核細胞含有液を前記細胞捕捉フィルタに流入させる有核細胞回収装置。
  2. 前記回収容器が減圧されている請求項1に記載の有核細胞回収装置。
  3. 前記細胞ソースが、末梢血、臍帯血、骨髄液、脂肪組織または胎盤組織のいずれかである請求項1または請求項2に記載の有核細胞回収装置。
  4. 容器内に収容した細胞ソースを該容器内において重力により赤血球と有核細胞含有液とに分離し、分離させた前記赤血球と前記有核細胞含有液とが相互に混合しないように、該容器をクリップにより挟んで区画する赤血球分離ステップと、
    該赤血球分離ステップにより赤血球から分離された有核細胞含有液を、血小板を捕捉せず血管新生に有効な有核細胞を捕捉する細胞捕捉フィルタに前記容器から流入させて透過させる細胞捕捉ステップと、
    回収液を前記細胞捕捉フィルタに逆方向から透過させる逆洗ステップと、
    該細胞透過フィルタを逆方向に透過した液体を回収する回収ステップとを備える有核細胞の回収方法。
  5. 前記細胞ソースが、末梢血、臍帯血、骨髄液、脂肪組織または胎盤組織のいずれかである請求項に記載の有核細胞の回収方法。
JP2007172320A 2007-06-29 2007-06-29 有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法 Expired - Fee Related JP5196890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007172320A JP5196890B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007172320A JP5196890B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009005655A JP2009005655A (ja) 2009-01-15
JP5196890B2 true JP5196890B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=40321415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007172320A Expired - Fee Related JP5196890B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5196890B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230018718A (ko) 2021-07-30 2023-02-07 주식회사 세비카 수액 라인용 필터

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012120457A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Kaneka Corp プライミング装置機能付き細胞分離装置およびそれを用いたプライミング法。
CN107771285A (zh) 2015-06-08 2018-03-06 阿奎尔诊断有限公司 方法
EP4060344A1 (en) 2015-06-08 2022-09-21 Arquer Diagnostics Limited Methods and kits
CN114561352A (zh) * 2022-03-24 2022-05-31 青岛市中心血站 从无偿献血全血采集装置中分离单个核细胞的方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH085706Y2 (ja) * 1990-01-11 1996-02-21 川澄化学工業株式会社 骨髄移植用バッグ
JPH0624594B2 (ja) * 1991-02-26 1994-04-06 川澄化学工業株式会社 血液成分分離装置
JPH11322618A (ja) * 1998-05-13 1999-11-24 Asahi Medical Co Ltd 有核細胞分離回収方法及び有核細胞含有液
JPH11335289A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Asahi Medical Co Ltd 血小板除去方法及び細胞組成物
JP4437335B2 (ja) * 1998-12-03 2010-03-24 学校法人東海大学 ヒト未分化造血幹細胞およびその分離方法ならびに分離装置
AU2002251935B2 (en) * 2001-02-14 2007-11-29 Celularity Inc. Post-partum mammalian placenta, its use and placental stem cells therefrom
JP4722041B2 (ja) * 2003-06-18 2011-07-13 サイトリ セラピューティクス インコーポレイテッド オートロガス脂肪導入増進における、脂肪組織由来細胞の使用方法
JP5019511B2 (ja) * 2003-09-17 2012-09-05 サイトリ セラピューティクス インコーポレイテッド 抹消血管疾患およびそれに関連する障害の治療において新生細胞を利用する方法
JP4749331B2 (ja) * 2003-10-07 2011-08-17 株式会社バイオマスター 脂肪由来前駆細胞の細胞分化
KR101098162B1 (ko) * 2003-10-10 2011-12-22 아사히 카세이 쿠라레 메디칼 가부시키가이샤 세포 농축물의 조제 방법 및 세포 조성물
JP2007000038A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Toray Ind Inc 閉鎖系循環回路型培養装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230018718A (ko) 2021-07-30 2023-02-07 주식회사 세비카 수액 라인용 필터

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009005655A (ja) 2009-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3517359B2 (ja) 細胞分離・回収装置および細胞の分離・回収方法
JP5555356B2 (ja) 血液バッグシステム
US5738796A (en) Method for separating components from a biological fluid
US7182865B2 (en) Device for separating whole blood under gravitational force
JP5433547B2 (ja) 血液を白血球低減血液成分に分離するためのデバイスおよび方法
JP5196890B2 (ja) 有核細胞回収装置および有核細胞の回収方法
DK176822B1 (da) Fremgangsmåde og anlæg til behandling af overgangszonemateriale
WO2004052270A1 (ja) ウイルス除去バッグ及びそれを用いたウイルス除去方法
JP4500351B2 (ja) 取り外し式小袋を伴う相の分離及び濃縮による自己輸血方法及び自己輸血装置
JP2012035004A (ja) 細胞濃縮装置
US20210060219A1 (en) System And Method For Treating Haemorrhagic Fluid For Autotransfusion
EP1776991A1 (en) Filter device and filtering method
JP2010088376A (ja) 細胞回収装置および脂肪由来細胞含有液
JP2012139112A (ja) 白血球分画回収装置
JP2009136169A (ja) 細胞処理装置および細胞処理方法
JP4362529B2 (ja) 単球分離培養装置および樹状細胞回収方法
JP2008189594A (ja) 生体組織補填体の製造装置および製造方法
JP4411019B2 (ja) フィルタ、血液成分分離装置および細胞浮遊液成分の分離・移送方法
JP2008253557A (ja) 細胞分離装置
JP3740689B2 (ja) フィルターセットおよびこれを用いた血液成分回収方法
ES2953615T3 (es) Sistema y procedimiento de tratamiento de líquido hemorrágico para autotransfusión
JP2009136170A (ja) 細胞処理装置および細胞処理方法
JP3740690B2 (ja) 血液フィルターセット及びそれを用いた血液成分回収方法
JP3230232B2 (ja) フィルターセット
JP2017169811A (ja) 血液処理フィルターおよび血液処理回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121220

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees