JP5196624B2 - 圧着コンタクトおよびこれを装着したコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤを圧着して挟持する圧着コンタクト、特に防水型コネクタに使用されるのに好適な圧着コンタクト、およびこれを装着したコネクタに関する。
一般に、従来から知られている圧着コンタクト(以下単にコンタクトと言う)の構成は、対応するコンタクトに、電気的および機械的に接続をするコンタクト接触部と、ワイヤに圧着挟持する圧着部と、から成り、この圧着部には、ワイヤーバレルと、インシュレーションバレルと、が備わっている。
ここで、前記ワイヤーバレルは、導線と電気的および機械的に連結をとるところであって、コンタクトの許容電流を保証するために、前記ワイヤーバレルの連結長は規定される。
また、連結に係る導線の必要長が必ずワイヤーバレルに連結されていることを担保する為に、導線の端末はワイヤーバレルの端面に揃えられるのではなく、端面から突出するように、安全設計上、長めに揃えられている。
ここで、長めの導線端末がワイヤーバレル端面から突出するような状態で、導線が圧着された場合には、突出した部分の導線のまとまりが解け、バラケ現象が生じる。このような導線がバラケたコンタクトを、通常のコネクタに使用した場合には、品質面における信頼性が低下する。他方、特殊な用途、例えば防水型コネクタのコンタクトに使用した場合には、性能面において新たな問題が生じ得る。
すなわち、このような、バラケた導線の端末が、防水シールである、例えばシリコーンゴムのシートに突き刺ささり、シートを貫通することで、コネクタの防水性能を損なうという問題が生じ得る。
ここで、「バラケ」とは、導線を構成する複数個のより線のよりが解けて、バラバラにバラつく状態を意味する。
この問題を解決する技術であって、主に防水型コネクタに使用されるコンタクトとして、特開平11−135163号公報記載の技術が知られている。ここに記載されている技術によれば、図10にそって説明すると、コンタクト200は、対応するコンタクトに電気的および機械的に接続をする接触部211と、ワイヤを圧着する圧着部と、を備えており、この圧着部には、ワイヤーバレル212と、インシュレーションバレル213と、を備えている。そして、接触部211と、ワイヤーバレル212と、の同軸上の中間あたりに、アーチ状部214を設けたことを特徴とするコンタクトである。アーチ状部214は、ワイヤーバレル212の端面から突出した導線の端末を、束ねて収容した状態で挟持するものである。
確かに、アーチ状部214を設けることによって、導線のバラケを規制でき、防水型コネクタに組み付ける際に、防水シール材として用いるシリコーンゴムシートを貫通して損傷を与える等のおそれがなく、安心して効率よく組み付けることができる。
特開平11−135163号公報
しかし、コンタクトにアーチ状部を設けることで、コンタクトの全長は長くなり、このコンタクトを装着したコネクタの小型化を阻害する。さらには、このコネクタを組み込んだ機器の大型化を招き、電気、電子製品および電子部品全般の小型化傾向に逆行する。
したがって、本発明の目的は、コンタクトの全長を延長することなく、導線の端末がバラケないように、導線をコンタクトに圧着できるコンタクトを提供することを課題としている。
上述した課題を解決するために、本発明においては、アーチ状部をコンタクトに設けることなく(コンタクト全長を延長することなく)、導線をコンタクトに圧着した際に生じる導線の端末のバラケを規制している。
具体的には、ワイヤーバレルに備わるワイヤーバレル側壁をコンタクト差込方向に延長し、導線の端末までを囲い込みの範囲とすることで、導線をコンタクトに圧着した際に生じる、導線のバラケを規制している。
また、ワイヤーバレル側壁の一方の端部に傾斜をつけたことで、圧着の際、導線を囲い込むように、このワイヤーバレル側壁に曲げを加えると、前記端部に設けた傾斜によって、囲い込みの一部にスリットが形成される。このスリットは、圧着された導線の納まり具合を確認する検査窓として機能する。
より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) ワイヤを圧着する圧着部と、対応するコンタクトに接続するコンタクト接触部と、を備える圧着コンタクトであって、前記圧着部は、前記ワイヤの絶縁被覆を圧着する被覆バレルと、前記ワイヤの導体を圧着する圧着バレルと、を備え、前記圧着バレルは、略U字状に開口する一対の圧着バレル側壁を有し、前記圧着バレル側壁は、前方に延長された延長部を備え、この延長部の上端部が前記コンタクト接触部の底面に向かって傾斜し、前記ワイヤの導体の端末が、前記圧着バレル側壁の囲い込み範囲からはみださないように、前記圧着バレル側壁の前記延長部は、少なくとも、前記ワイヤの導体の端末までを、囲い込み範囲に含め、前記導体を囲い込むように前記圧着バレル側壁内向きに曲げられ、前記延長部も同様に、前記導体の側面から上面を覆うように、導体の表面に沿って内向きに曲げられ、導体の端末まで全体を囲い、電気的機械的に連結し、前記傾斜によって上方から前記導体の端末の状態が視認可能な検査窓が形成されるところに特徴を有するワイヤの導体が接続された圧着コンタクト。
この(1)に記載の発明では、導線を圧着する際、前記圧着バレル側壁は、導線の端末までを囲い込み範囲とするので、導線がバラケないように圧着できる。
また、この(1)に記載の発明では、前記圧着バレル側壁は、前方に延長された延長部を備え、この延長部の上端部が前記コンタクト接触部の底面に向かって傾斜しているので、導線の端末までを囲い込むように圧着できると同時に、この傾斜部分によって検査窓が形成されるので、導線の端末の納まり具合について確認をおこない得る。「確認」は目視による場合の他、CCDカメラや、各種センサーによる場合を含む。
ここで、「前記圧着バレル側壁の少なくとも一部は」とは、圧着バレル側壁の全面が導線の全体を囲い込み、導線の端末が全て圧着バレル側壁に囲い込まれる場合の他、圧着バレル側壁の全体のうち一部分が導線の端末を囲い込む場合を含む。
また、「導体」とは、電流が流れるものを意味し、金属から成るものが代表的であるが、導電性の樹脂や導電性のゴムから成るものも含む。さらに、「導線」は、電流が流れる線状のものを意味し、金属線から成る、いわゆる「電線」を含む他、導電性の樹脂や導電性のゴムから成る線状のものも含む。
ここで、[傾斜]とは、水平線に対して90度未満の角度を意味し、一つの直線からなる傾斜を含む他に、異なる傾きを持った2個以上の直線の組み合わせからなる傾斜を含む。更に、[傾斜]は、一つの曲率を持つ曲線を意味する他に、異なる曲率を持つ2つ以上の曲線の組み合わせからなる曲線をも意味する。
(2) 前記圧着バレルの底面で、圧着された前記導体の端末位置が確認できる位置に貫通孔を備えた(1)記載の圧着コンタクト。
この(2)に記載された発明では、検査用の貫通孔を備えているので、導線の端末までを囲い込むように圧着できると同時に、この検査窓(貫通孔)から、導線の端末の納まり具合について確認をおこない得る。
ここで、「貫通孔」とは、圧着バレルの壁面の一部を貫いている孔を意味し、壁面全体あるいは全体の一部が網目状の場合を含む。貫通孔の形は円形の他に、楕円形、正方形、長方形等がある。また、貫通孔の個数は一つであってよいし、二つ以上あってもよい。
ここで、一般に、コンタクトの部材は銅合金が用いられているが、これに限るものではない。アルミニウム合金、鉄系金属であってもよく、さらには、金、銀あるいはグラファイト等の導電性粒子をマトリックス材に混練して得られる導電性樹脂や、導電性ゴムであってもよい。
また、コンタクトの表面は錫メッキで処理されるのが一般的であるが、これに限るものではない。はんだメッキであってもよいし、メッキ以外の表面処理方法によって表面を処理した場合であってもよい。例えば、PVD(physical vaper deposition)のスパッタリングや、CVD(chemical vaper deposition)によるものであってもよい。また、メッキ等の表面処理がなされていなくてもよい。
本発明によれば、ワイヤーバレルと、接触部と、の同軸上の中間に、新たにアーチ状部を設けることなく、導線の端末がバラケないように、ワイヤーバレル側壁で導線を圧着できる。あわせて、許容電流を担保するのに必要な導線の連結長が、ワイヤーバレルに圧着されたことを、検査窓を通して確認できる。
したがって、導線のバラケの規制がなされるので、防水型コネクタのコンタクトとして好適なコンタクトを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明をする。
最初に本発明の第1の実施形態を説明する。図1から図4に示すように、圧着コンタクト10(以下単にコンタクト10と言う)は、表面を錫メッキ処理した銅合金の平板から、この展開形状を打ち抜いた後、順次、曲げ等の加工を施すことによって得られる。
コンタクト10は、ワイヤ20を圧着する圧着部と、図示しない対応するコンタクトに、電気的および機械的に接続をするボックス部11と、を備えており、圧着部には、導線22に連結するワイヤーバレル12と、ワイヤ20を挟持するインシュレーションバレル13と、を備えている。インシュレーションバレル13が備わる同軸上の先端方向(図1矢印に示す前方向)に、ワイヤーバレル12が備わり、更に、この同軸上の先端には、ボックス部11が備わる。
ここで、本発明で用いた「被覆バレル」とは、ワイヤ20が絶縁被覆21で被覆された状態のままで、ワイヤ20をコンタクト10の一端に固定する部位であって、もちろん、「インシュレーションバレル13」を含むものである。また、「圧着バレル」とは、ワイヤ20の断面中央部に位置する導線22と、電気的および機械的に連結するコンタクト10の部位であって、もちろん、「ワイヤーバレル12」を含むものである。更に、「接触部」とは、対応するコンタクト10に電気的および機械的に接続する部分であって、もちろん、「ボックス部11」を含む。
対応するコンタクト10に電気的および機械的に接続するボックス部11、導線22を抱え受けるワイヤーバレル12、およびワイヤ20を絶縁被覆21に覆われた状態で抱え受けるインシュレーションバレル13(以下単にバレル13と言う)について、図1から図4にしたがって詳細に説明する。
バレル13は、上述したように、コンタクト10の一端部(図1矢印に示す後方向)に位置し、ワイヤ20の導線22を覆っている絶縁被覆21を受けるインシュレーションバレル基部13a(以下単にバレル基部13aと言う)を備えるとともに、バレル基部13aのコンタクト軸方向に対して鉛直方向にある左右(図1矢印に示す左右方向)の縁から互いに対向するように、略台形状のインシュレーションバレル側壁13bおよび13b(以下単にバレル側壁13bと言う)が起立している。バレル基部13aと、バレル側壁13bおよび13bと、によって、ワイヤ20を抱えた状態で受ける略U字型あるいは略コの字型のポケットが形成されている。
次に、ワイヤーバレル12は、上述したバレル13のコンタクト軸上で前方(図1矢印に示す前方向)に位置し、導線22を受けるワイヤーバレル基部12aと、このワイヤーバレル基部12aのコンタクト軸方向に対して鉛直方向にある左右(図1矢印に示す左右方向)の縁から略台形状のワイヤーバレル側壁12bおよび12bが起立している。ワイヤーバレル基部12aと、ワイヤーバレル側壁12bおよび12bと、によって、導線22を抱えた状態で受ける略U字型あるいは略コの字型のポケットが形成されている。
一般に、ワイヤーバレル12は、ワイヤ20の導線22と、コンタクト10と、の電気的および機械的な連結をとるところであるから、コンタクト10の許容電流を保証するために、その連結長は規定される。また、連結に係る導線22の必要長が、必ずワイヤーバレル12に電気的および機械的に連結されていることを担保する為に、導線22の端末は、ワイヤーバレル12の端面に揃えられるのではなく、この端面から突出して、安全設計上、長めに揃えられている。
一方、本発明に係る実施形態では、ワイヤーバレル側壁12bおよび12bをコンタクト10の先端方向(図1矢印に示す前方向)に延長して、上述したように、安全設計上、長めに揃えられた導線22の端末までを囲い込むようにしたものである。また、このワイヤーバレル側壁12bおよび12bの上端辺(図1矢印に示す上方向の端辺)の一部に傾斜15aおよび15aを設けて、導線22を囲い込んだ際に、圧着された導線22の端末位置の視認性を確保している。
すなわち、ワイヤーバレル側壁12bおよび12bの上端辺の一部に傾斜15aおよび15aを設けることで、導線22の圧着の際、導線22を囲い込むように、このワイヤーバレル側壁12bおよび12bを内側へ曲げ進めると、前記上端辺の傾斜15aおよび15aによって、囲い込みの一部にスリットが形成される。このスリットは、圧着された導線の納まり具合を確認する検査窓15として機能する。
したがって、延長されたワイヤーバレル側壁12bおよび12bによって、その端末がバラケルことはなく、導線22は圧着される。あわせて、導線22の必要長がワイヤーバレル12に連結されているか否かの確認を、上述した検査窓15からおこない得る。
次に、ボックス部11について説明をおこなう。ボックス部11は、上述したワイヤーバレル12のコンタクト軸上で前方(図1矢印に示す前方向)に位置し、コンタクト10の差込方向(図1矢印に示す前方向)に開口端を設けた箱体形状のものである。この箱体形状は、金属平板の折り曲げによって形成され、図3に示すようにボックス基部11aと、ボックス側壁11bおよび11bと、ボックス天壁11cおよび11cとで周囲4面を囲うように構成されている。
また、一方のボックス天壁11cの側面には係止爪18および18が備わっており、他方のボックス側壁11bとボックス基部11aとの稜線に係るところには、係止爪18および18に対応する係止孔19および19が備わっている。
すなわち、ボックス部11を組み立てたときに、係止爪18および18が係止孔19および19に係止することで、ボックス部11の開き防止機構がはたらく。
ボックス部11の先端(図1矢印に示す前方向)は開口端で、この開口端を形成する4つの壁のうち一つは、その展開形状において、この開口端よりも長めに延伸しており、この長めの延伸部分16aを開口端より内側へ折り返すことで舌片状の案内16を形成している。この案内16は、ボックス部11内で対応する壁に形成される板ばね17と協動して、対応する図示しないコンタクトとの電気的および機械的な接続をとる。この板ばね17は、ボックス天壁11cおよびそれに連なる壁面にL字状のスリットを入れてできた、一辺で本体の金属平板とつながっている舌片状の板ばねを凸型に曲げたものである。
次に、図4にしたがって、ワイヤ20をコンタクト10に圧着する手順について説明する。コンタクト10との連結に必要な長さに亘って絶縁被覆21を取り去って導線22が露出したワイヤ20を、コンタクト10のワイヤーバレル12、およびバレル13の所定の位置にセットする。
このとき、導線22の端末は、ワイヤーバレル12のコンタクト軸方向の先端面に揃うように、コンタクト10と、ワイヤ20と、の圧着装置に設けられた、図示しないワイヤ先端位置決めプレート(ワイヤと、コンタクトと、のコンタクト軸方向の相対的な位置を決める装置)によって位置決めされる。
ワイヤ20と、コンタクト10と、の位置合わせが決まったら、次に、ワイヤ20と、コンタクト10と、の圧着を行う。バレル13にセットされたワイヤ20は、バレル基部13aに底面を受けられ、バレル側壁13bおよび13bに側面を抱えられた状態で、セットされている。この状態から、ワイヤ20の側面から上面を覆うように、2つのバレル側壁13bおよび13bが、ワイヤ20の表面に沿って内向きに巻き込むように曲げられて、ワイヤ20の周面の概ね全体がバレル13で固定される。
次に、導線22をワイヤーバレル12で圧着する。導線22の端末は、上述したように、位置決めプレートに規制されて、ワイヤーバレル12の端面に揃えられているとともに、底面はワイヤーバレル基部12aに受けられ、側面はワイヤーバレル側壁12bおよび12bに抱えられた状態でセットされている。
そして、導線22の側面から上面を覆うように、2つのワイヤーバレル側壁12bおよび12bが、導線22の表面に沿って内向きに巻き込むように曲げられ、導線22の概ね全体が、ワイヤーバレル基部12aと、ワイヤーバレル側壁12bおよび12bと、で電気的および機械的に連結される。
このとき、ワイヤーバレル側壁12bおよび12bの傾斜15aおよび15aによって形成された検査窓15から、導線22の端末がワイヤーバレル12の端面まで届いているか否かを検査する。
この一連の手順に従って圧着作業は完了し、ワイヤ20とコンタクト10との電気的および機械的な連結がなされる。最後に、作業の正確さを検査窓15によって、ワイヤ22の端末を検査することで、品質の担保が図られる。
次に、本発明を実施するための第2の実施形態を図5から図7にしたがって説明する。
コンタクト50を構成する材料、および基本構成要素は上述したものと同じであって、対応する、図示しないコンタクトに電気的および機械的に接続をするボックス部51と、ワイヤを圧着する圧着部と、を備えており、この圧着部は、導線22を圧着するワイヤーバレル52と、ワイヤ20を圧着するインシュレーションバレル53と、を備えている。
次に、ボックス部51、ワイヤーバレル52およびインシュレーションバレル53について詳細に説明を行うが、ボックス部51とインシュレーションバレル53については、上述した第1の実施形態に係るボックス部11およびバレル13と同じ構成なので、ここでは説明しない。したがって、ここではワイヤーバレル52についてのみ詳細に説明する。
ワイヤーバレル52は、導線22を受けるワイヤーバレル基部52aと、このワイヤーバレル基部52aの左右(図5矢印に示す左右方向)両縁からコンタクト軸方向に対して鉛直方向に伸びて、導線22を抱えるワイヤーバレル側壁52bおよび52bと、から成り、断面略U字状あるいは略コの字形状で、導線22を抱えた状態で受けるものである。このワイヤーバレル側壁52bおよび52bは、略矩形状で、コンタクトの差込方向(図5矢印に示す前方向)の端面に、導線22の端末が揃えられている。
次に、ワイヤーバレル基部52aは、絶縁被覆21が取り除かれた導線22を受けるところであって、この導線22の底面に接するところである。また、ワイヤーバレル基部52aのコンタクト軸方向に対して鉛直方行の左右(図5矢印に示す左右方向)両縁から起立するワイヤーバレル側壁52bおよび52bは、この導線22を側面(図5矢印に示す左右方向)から上面(図5矢印に示す下方向)にかけて抱えるものである。
このとき、上述したように、導線22とワイヤーバレル52との連結長は、コンタクト10の許容電流の保証値から最小値が規制されるものであって、この連結長の担保は、機器の作動において安全面および性能面から重要である。
本実施形態では、ワイヤーバレル基部52aの壁面の一部に検査窓70が設けられている。この検査窓70は、ワイヤ20をコンタクト50に圧着した際に、導線22の必要長がワイヤーバレル52に圧着されているか否かを確認する為の貫通孔である。したがって、検査窓70を設ける位置は、導線22の端末が本来納まる位置であって、ワイヤーバレル基部52aのコンタクト軸方向の先端部あたりである。また、検査窓70の大きさは、上述した目的が達せられるだけの大きさがあればよい。
したがって、本発明の第1および第2の実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(a1)ワイヤーバレル側壁の延長によって、導線の端末の囲い込みができるので、コンタクト長を延長することなく、端末のバラケルことのない圧着がおこなえる。
(a2)あわせて、検査窓によって、導線の規定長さが連結されたか否かの確認もおこない得る。
(a3)導線のバラケを規制できるので、シリコーンゴム等からできている防水シールを装着する際に、バラケた導線の突き刺さりによって生じるシール材の損傷を防止できる。
(a4)第1実施形態および第2実施形態ともに、部材である銅合金の平板の一部をカットしたり、あるいは円形に打ち抜くことによって実施できるので、新たな設備の増設や、工数増加等の負担が軽減でき、容易に実施できる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
(b1)第1の実施形態では、ワイヤーバレル側壁12bおよび12bの上端辺に直線状の傾斜を設けたが、曲線状の傾斜115aおよび115aを設けてもよい。このように構成した場合にも、概ね、上記(a1)〜(a4)の効果を奏し得る。
(b2)第1の実施形態では、直線状の傾斜を一対のワイヤーバレル側壁12bおよび12bに設けたが、いずれか一方のワイヤーバレル側壁12bに直線状の傾斜115bを設けてもよい。このように構成した場合にも、概ね、上記(a1)〜(a4)の効果を奏し得る。
(b3)第2の実施形態では、円形の検査窓70をワイヤーバレル基部52aに設けたが、ワイヤーバレル側壁52bおよび52bに検査窓70aを設けてもよい。このように構成した場合にも、概ね、上記(a1)〜(a4)の効果を奏し得る。
(b4)第2の実施形態では、円形の検査窓70をワイヤーバレル基部52aに一つ設けたが、検査窓70bを二つ以上設けてもよい。このように構成した場合にも、概ね、上記(a1)〜(a4)の効果を奏し得る。
(b5)第2の実施形態では、ワイヤーバレル基部52aに円形の検査窓70を設けたが、円形でなくてもよく、矩形や楕円形の検査窓70cであってもよい。このように構成した場合にも、概ね、上記(a1)〜(a4)の効果を奏し得る。
(b6)第2の実施形態では、ワイヤーバレル基部52aに円形の検査窓70を設けたが、ワイヤーバレル側壁52bおよび52bに矩形や楕円形の検査窓70dを設けてもよい。このように構成した場合にも、概ね、上記(a1)〜(a4)の効果を奏し得る。
本発明の第1実施形態によるコンタクトの斜視外観図である。 本発明の第1実施形態によるコンタクトの側面図である。 本発明の第1実施形態によるコンタクトの展開図である。 本発明の第1実施形態によるコンタクトにワイヤを圧着した斜視外観図である。 本発明の第2実施形態によるコンタクトを底面から観た斜視外観図である。 本発明の第2実施形態によるコンタクトの展開図である。 本発明の第2実施形態によるコンタクトにワイヤを圧着した斜視外観図である。 本発明の別例である。図8の(A)は曲線の傾斜を設けたコンタクトの斜視外観図である。(B)は片方だけに傾斜を設けたコンタクトの斜視外観図である。 本発明の別例である。図9(A)はワイヤーバレル側壁に検査窓を設けたコンタクトのワイヤーバレル側壁の斜視外観図である。図9(B)はワイヤーバレル基部に3個の検査窓を設けたコンタクトのワイヤーバレル基部の斜視外観図である。図9(C)はワイヤーバレル基部に矩形状の検査窓を設けたコンタクトのワイヤーバレル基部の斜視外観図である。図9(D)はワイヤーバレル側壁に矩形状の検査窓を設けたコンタクトのワイヤーバレル側壁の斜視外観図である。 従来技術によるコンタクトの斜視外観図である。
符号の説明
10・50 コンタクト(圧着コンタクト)
11・51 ボックス部(接触部)
12・52 ワイヤーバレル(圧着バレル)
12a・52a ワイヤーバレル基部
12b・52b ワイヤーバレル側壁
13・53 インシュレーションバレル(被覆バレル)
13a インシュレーションバレル基部
13b インシュレーションバレル側壁
15・70a・70b・70c・70d 検査窓
15a・115a・115b 傾斜
16 案内
17 板ばね

Claims (2)

  1. ワイヤを圧着する圧着部と、
    対応するコンタクトに接続するコンタクト接触部と、を備える圧着コンタクトであって、
    前記圧着部は、前記ワイヤの絶縁被覆を圧着する被覆バレルと、
    前記ワイヤの導体を圧着する圧着バレルと、を備え、
    前記圧着バレルは、略U字状に開口する一対の圧着バレル側壁を有し、
    前記圧着バレル側壁は、前方に延長された延長部を備え、この延長部の上端部が前記コンタクト接触部の底面に向かって傾斜し、
    前記ワイヤの導体の端末が、前記圧着バレル側壁の囲い込み範囲からはみださないように、前記圧着バレル側壁の前記延長部は、少なくとも、前記ワイヤの導体の端末までを、囲い込み範囲に含め、
    前記導体を囲い込むように前記圧着バレル側壁内向きに曲げられ、前記延長部も同様に、前記導体の側面から上面を覆うように、導体の表面に沿って内向きに曲げられ、導体の端末まで全体を囲い、電気的機械的に連結し、
    前記傾斜によって上方から前記導体の端末の状態が視認可能な検査窓が形成されるところに特徴を有するワイヤの導体が接続された圧着コンタクト。
  2. 前記圧着バレルの底面で、圧着された前記導体の端末位置が確認できる位置に貫通孔を備えた請求項1記載の圧着コンタクト。
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