JP5193734B2 - 無線端末装置、記憶媒体 - Google Patents
無線端末装置、記憶媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5193734B2 JP5193734B2 JP2008205727A JP2008205727A JP5193734B2 JP 5193734 B2 JP5193734 B2 JP 5193734B2 JP 2008205727 A JP2008205727 A JP 2008205727A JP 2008205727 A JP2008205727 A JP 2008205727A JP 5193734 B2 JP5193734 B2 JP 5193734B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frequency channel
- value
- frequency
- wireless terminal
- scan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02D—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
- Y02D30/00—Reducing energy consumption in communication networks
- Y02D30/70—Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks
Landscapes
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
CDMA方式の無線端末装置では、複数のシステムが同じ周波数帯を利用するために、周波数チャネルの再割り当てを行うことによって限られた周波数チャネルを有効に利用している。その周波数チャネルの再割り当ては、無線端末装置の電源投入時、基地局が提供する通信エリア圏外からの復帰時、通信終了時などに行われている。
また、特許文献1によると、「RSSIが強く、Ec/Ioが弱い周波数チャネル」を妨害波と定義している。しかしながら、昨今の無線端末装置は多機能化しており、必ずしもこの定義が当てはまらない場合が生じ得る。
図1は、本実施形態による無線端末装置を利用する通信システムを示すブロック図である。この図に示される通信ネットワーク1は、無線端末装置10を移動局とする無線通信システムである。また、通信ネットワーク1は、無線端末装置10、基地局A20及び基地局B30を備える。
また、無線端末装置10は、複数のプロトコルによる通信を可能とする無線端末装置である。基地局A20は、プロトコルXを提供する無線基地局である。基地局A20は、プロトコルXの通信が提供される通信エリア21を有する。基地局B30は、プロトコルXとプロトコルYとを提供する無線基地局である。基地局B30は、プロトコルXの通信が提供される通信エリア31と、プロトコルYの通信が提供される通信エリア32とを有する。なお、基地局A、基地局Bは、いずれも同じ通信事業者の運営するロケーションセンタ、交換局等に接続される基地局である。
通信ネットワーク1における通信方式、無線端末装置10又は基地局B30の機能によって、プロトコルX又はYのいずれか一方で利用可能となることもある。
このような通信ネットワーク1に、CDMA(Code Division Multiple Access)方式を適用する。そのときのプロトコルXとYとしては、cdma2000 1x方式(以下、「1x方式」という。)とcdma2000 1xEV−DO(Evolution Data Only(Optimized))方式(以下、「EV−DO方式」という。)として説明する。
1x方式とEV−DO方式には、用いられる周波数やCDMA変調における拡散コードに類似性がある。そのため、無線端末装置は利用可能な周波数チャネルを選択することによって、選択できた周波数チャネルを用いて通信することが一般に行われている。
例えば、1x方式で使用されていない周波数チャネルであるが、EV−DO方式で使用されている周波数チャネルが存在するエリアにおいて、1x方式での周波数チャネルのスキャンを行うときがこのケースに当てはまる。その周波数チャネルを1x方式でスキャンを行うと、EV−DO方式の電波を検出してしまい、EV−DO方式の電波が干渉している周波数チャネルであるのに、1x方式でのパイロット信号を捕捉しようとすることになる。
そして、それぞれの基地局は、複数の周波数帯(「バンドクラス」ともいう)に対応しているものも含まれる。各周波数帯には、上述した周波数チャネルが複数含まれており、例えば2GHz(ギガヘルツ)帯と800MHz(メガヘルツ)帯に対応している。そして、それぞれの周波数帯で1x方式およびEV−DO方式の双方のプロトコルでの通信が供給可能に構成される。
図2は、無線端末装置10を示すブロック図である。無線端末装置10は、通信部11、操作部12、音声入力部13、スピーカ(SP)14、マイク(MIC)15、表示部16、記憶部17、制御部18を備える。
図3は、無線端末装置10における記憶部17に記憶される周波数スキャンテーブル170を示す概略図である。周波数スキャンテーブル170は、無線端末装置10におけるプロトコルごとに利用可能な周波数チャネルを登録するテーブルである。周波数スキャンテーブル170は、仮想的に行と列によって構成される2次元の表形式のテーブルであり、「No.」、「周波数チャネル」、「バンドクラス」、「タイマー設定値」、「タイマーカウント値」、「R1」、「R2」、「R3」、「R4」、「R5」、「E1」、「E2」、「E3」、「E4」及び「E5」の項目の列を有する。周波数スキャンテーブル170における「No.」は、周波数スキャンテーブル170に記録される情報を一意に示す番号を示す項目である。その項目によって示される要素には、1から順にmaxまでの数値が記憶される。「周波数チャネル」は、無線端末装置10が通信可能とする周波数チャネルを示す項目である。この項目には、無線端末装置10が通信可能とする「f1」から「fmax」で示されるm個の周波数チャネルが順に記憶される。
このような状態で単に「RSSIが強く、Ec/Ioが弱い」周波数チャネルについてを妨害波と判定して、スキャン処理が発生しにくいように取り扱う場合には、受信環境の悪化が一時的で受信状態がすぐに復帰する捕捉しやすい周波数チャネルであっても、その周波数チャネルへのスキャンを避けることとなってしまい、非効率的である。このように、受信する電波が安定しないと、そのときのRSSIとEc/Ioの測定値もばらつき、その測定値を用いる妨害波判定の判定方法では、正しい判定結果を得ることが困難となる。その結果、この周波数チャネルよりも定常的に条件の悪い周波数チャネルをスキャンを試みることとなり、なかなか捕捉することができずに無駄な電力が消費されるという問題がある。
つまり、連続的に利用可能な状況でありながら、突発的に発生する劣化を検出してしまい、その検出結果をもとに判定してしまうと誤った結果が導かれてしまうことになる。PE1〜3で示されるような突発的な変動値に影響されないようにするため、突発的な変動値に吸収するフィルタ処理を行うこととする。
図5は、無線端末装置10におけるEc/Ioの移動平均処理を行った例を示すグラフである。この図に示されるグラフEc/Ioは測定値の変化を示し、図4に示したEc/Ioの測定値と同じ値を示している。グラフAVEは、そのEc/Ioの値から移動平均処理を行った結果を示す。このグラフの横軸は時間の経過を示し、縦軸はEc/Io(dB(デシベル))を示す。このグラフAVEに示される移動平均処理について説明する。
連続する測定データ(dB(デシベル))から、次式(1)に示す区間のサンプルSを所定時間ごとに連続して抽出した。
選んだ5点とその5点の値の平均値の関係を順に示すと下記のようになる。
(−16、−15、−16、−15、−30)→ −18.4、
(−15、−16、−15、−30、−32)→ −21.6、
(−16、−15、−30、−32、−15)→ −21.6、
(−15、−30、−32、−15、−15)→ −21.4、
(−30、−32、−15、−15、−14)→ −21.2
=(−15.4、−18.4、−21.6、−21.6、−21.4、−21.2)
・・・(2)
図6は、無線端末装置10におけるEc/Ioのメディアンフィルタ処理を行った例を示すグラフである。この図に示されるグラフEc/Ioは測定値の変化を示し、図4、図5に示したEc/Ioの測定値と同じ値を示している。グラフMEDは、そのEc/Ioの値からメディアンフィルタ処理を行った結果を示す。このグラフの横軸は時間の経過を示し、縦軸はEc/Io(dB(デシベル))を示す。
図5に示した移動平均処理と同じデータを用いたときのメディアンフィルタ処理について説明する。ここで示すメディアンフィルタでは、連続する測定点5点を選択する範囲を移動させ、選択した5点についてそれぞれの値の大きさ順に並び替え、そのときに順位が中央となる値を演算により代表値として求める。選んだ5点とその5点の値のメディアンフィルタ処理による代表値の関係を順に示すと下記のようになる。
(−16、−15、−16、−15、−30)→ −16、
(−15、−16、−15、−30、−32)→ −16、
(−16、−15、−30、−32、−15)→ −16、
(−15、−30、−32、−15、−15)→ −15、
(−30、−32、−15、−15、−14)→ −15
条件1:電界強度(RSSI)の値から、予め定められる閾値TR(h)と閾値TR(l)を用いて、RSSIの強度に応じて「強」、「中」、「弱」に分類する。閾値TR(h)は、閾値TR(l)より高い値に設定する。判定するRSSIの値は、測定値又は突発的な変動を吸収するフィルタ処理の結果の値を用いる。
条件2:RSSIの値が高いほど妨害波の可能性が高いとみなし、RSSIの「強」、「中」、「弱」の順でスキャンの間隔を長く設定する。
条件3:Ec/Ioを、予め定められる閾値TE(h)と閾値TE(l)から、検出された結果に基づいて、Ec/Ioの値に応じて「強」、「中」、「弱」に分類する。閾値TE(h)は、閾値TE(l)より高い値に設定する。判定するEc/Ioの値は、測定値又は突発的な変動を吸収するフィルタ処理の結果の値を用いる。「強」に分類されるEc/Ioの値は、Ec/Ioを捕捉できると判定される値である。「中」に分類されるEc/Ioの値は、捕捉できるほどではないがEc/Ioの値が所定の値(閾値TE(l))を超えて検出される値である。また、「弱」に分類されるEc/Ioの値は、所定の値(閾値TE(l))に達しない値である。
条件5:Ec/Ioの値で「中」を示す周波数チャネルにおいて、EV−DO方式の電波である可能性が高いため、Ec/Ioの値が「中」、「弱」の順で、スキャン間隔を長く設定する。
以上の条件を判定条件として定めることで、主制御部180によってRSSI及びEc/Ioの値から、周波数チャネルごとにスキャン周期を設定することができ、効率的なスキャンを実施することが可能となる。
図7は、無線端末装置10の測定処理間隔を示す図である。この図は、RSSIとEc/Ioの組み合わせ条件を模式化して表したものである。この図の横軸は、Ec/Ioを示し、その値は左が高く、右が低くなる。閾値TE(h)と閾値TE(l)を用いて、左から「強」、「中」、「弱」に3分割して表している。縦軸は、RSSIを示し、その値は上が高く、下が低くなる。閾値TR(h)と閾値TR(l)を用いて、上から「強」、「中」、「弱」に3分割して表している。それぞれの条件に応じて全体を9つのマトリクスに分割して測定処理間隔を定めて表すことができる。
主制御部180は、信号強度測定部にて測定されたパイロット信号の信号強度(Ec/Io)が、予め定められる閾値TE(h)以上の値が得られた周波数チャネルに関しては待ち受けする周波数チャネルでの捕捉が成功したとして待ち受け処理を行い、閾値TE(h)に満たず、なおかつ閾値TE(h)よりも低い予め定められる閾値TE(l)を超えた値が得られた周波数チャネルに関しては、閾値TE(l)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くする。
さらに、主制御部180は、パイロット信号の信号強度(Ec/Io)が、閾値TE(h)に満たず、RSSIの値が、閾値TR(h)に満たず、なおかつ閾値TR(h)よりも低い予め定められる閾値TR(l)を超えた値が得られた周波数チャネルに関しては、閾値TR(l)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くし、閾値TR(h)以上の値が得られた周波数チャネルに関しては、閾値TR(h)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くする。
図8は、無線端末装置10におけるスキャン間隔設定処理を示すフローチャートである。
主制御部180は、周波数チャネルfnのスキャン間隔タイマーがタイムアウトか否かの判定を行う。その判定は、主制御部180が記憶部17に割り付けられている周波数スキャンテーブル170においてインデックス(n)をキーとして、周波数チャネルfnのタイマーカウント値を参照し、参照した値が0か否かの判定によって行われる(ステップSa2)。
主制御部180は、インデックス(n)の値を、周波数スキャンテーブル170に登録されている周波数チャネルの数を示す(max)の値を超えたか否かを判定する。その判定の結果、インデックス(n)の値が(max)の値を超えていない場合には、周波数スキャンテーブル170において次に登録されている周波数チャネルのスキャン処理(ステップSa2)を行う。その判定の結果、インデックス(n)の値が(max)の値を超えた場合には、全ての周波数チャネルのスキャンを終えて、パイロット信号の捕捉に失敗した状態でスキャニング処理を終了する(ステップSa4)。
主制御部180は、ステップSa11によるスキャン間隔算出処理で算出された周波数チャネルfnのスキャン間隔が基準とされる間隔(T0)であるか否かの判定を行う。判定の結果、主制御部180は、周波数チャネルfnのスキャン間隔が基準とされる間隔(T0)であると判定されたときには、同じ周波数チャネルfnに対して、周波数チャネルfnのスキャン間隔タイマーがタイムアウトしたか否かの判定処理(ステップSa2)からの処理を繰り返し行う(ステップSa12)。
以下、800MHz(メガヘルツ)帯におけるスキャン間隔算出処理として説明する。
主制御部180は、RSSI測定部181で測定されたRSSIの値(R)を予め定められる閾値TR(h)及び閾値TR(l)と比較して、RSSIの強さに応じた判定を行う(ステップSb1)。
ステップSb1の判定の結果、主制御部180は、RSSIの値(R)が予め定められる閾値TR(h)以上であると判定されたときには、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(h)及び閾値TE(l)と比較して、Ec/Ioの強さに応じた判定を行う(ステップSb2)。
ステップSb2の判定の結果、主制御部180は、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(h)及び閾値TE(l)と比較して、閾値TE(h)に満たず、なおかつ閾値TE(h)よりも低い予め定められる閾値TE(l)以上の値が得られたときには、スキャン間隔をT1に設定し、スキャン間隔算出処理を終了する(ステップSb3)。
ステップSb2の判定の結果、主制御部180は、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(l)と比較して、閾値TE(l)に満たない値が得られたときには、スキャン間隔をT2に設定し、スキャン間隔算出処理を終了する。スキャン間隔T2は、スキャン間隔T1より短い値に予め設定される値とする(ステップSb4)。
ステップSb5の判定の結果、主制御部180は、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(h)及び閾値TE(l)と比較して、閾値TE(h)に満たず、なおかつ閾値TE(h)よりも低い予め定められる閾値TE(l)以上の値が得られたときには、スキャン間隔をT3に設定し、スキャン間隔算出処理を終了する(ステップSb6)。
ステップSb5の判定の結果、主制御部180は、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(l)と比較して、閾値TE(l)に満たない値が得られたときには、スキャン間隔をT4に設定し、スキャン間隔算出処理を終了する。スキャン間隔T4は、スキャン間隔T3より短い値に予め設定される値とする(ステップSb7)。
ステップSb8の判定の結果、主制御部180は、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(h)及び閾値TE(l)と比較して、閾値TE(h)に満たず、なおかつ閾値TE(h)よりも低い予め定められる閾値TE(l)以上の値が得られたときには、スキャン間隔をT5に設定し、スキャン間隔算出処理を終了する(ステップSb9)。
ステップSb8の判定の結果、主制御部180は、Ec/Ioの値(E)を予め定められる閾値TE(l)と比較して、閾値TE(l)に満たない値が得られたときには、スキャン間隔をT6に設定し、スキャン間隔算出処理を終了する。スキャン間隔T6は、スキャン間隔T5より短い値に予め設定される値とする(ステップSb10)。
信号強度測定部183で測定された信号強度(Ec/Io)の値(E)を、信号強度測定部183で測定された号強度(Ec/Io)の値(E)に基づき、主制御部によってばらつきの除去処理(ステップSa10)された信号強度(Ec/Io)の値(E)の代表値(E)と読み替える。
すなわち、2GHz(ギガヘルツ)帯におけるスキャン間隔算出処理では、測定値をフィルタ処理することにより突発的な変動を吸収することで、伝播特性が不安定なときに生じる一時的な変動を除去した演算結果に基づいて判定することを可能とする。
これらの処理により、全周波数チャネルの中からスキャン対象とする周波数チャネル数を減らすことができ、なおかつそのスキャン対象とする周波数チャネルにおいても利用可能性が高いものから順にスキャンする検索を行うので、パイロット信号を含む周波数チャネルを捕捉成功となるまでの周波数チャネルのスキャン回数を削減することができ、パイロット信号を捕捉できるまでのスキャン時間の短縮並びに電力消費の低減が可能となる。
これにより、受信電界強度(RSSI)及びパイロット信号の信号強度(Ec/Io)の測定結果から、妨害波又は異なるプロトコルで利用されている可能性が高い周波数チャネルのスキャンのスキャン間隔を長くして、同周波数チャネルへのスキャン回数を減らすことができる。そして、捕捉完了までにスキャンする周波数チャネルの数を減らすことができ、捕捉完了までの処理時間を短縮し、その間に必要となる電力消費を低減することが可能となる。
これにより、主制御部180は、Ec/Ioの検出レベルが高く予め定められる閾値TE(h)以上の値が得られた周波数チャネルは、その周波数での待ち受けを可能とすることができる。また、主制御部180は、閾値TE(h)に満たず、閾値TE(l)以上の値が得られた周波数チャネルに関しては、EV−DO方式の受信波の干渉を受けている可能性が高いと判定し、閾値TE(l)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くすることで、その周波数チャネルへのスキャン回数を減らすことができる。
これにより、受信電力(RSSI)の低下をともなう、Ec/Ioの低下は一時的な受信状態が悪化した可能性があると見込んで、その周波数チャネルのスキャンの間隔を短く設定して、受信の可能性判定回数が多くなるように設定することができる。そして、Ec/Ioの検出強度が低いのに、RSSIの強度があるときは、繰り返しても妨害波の影響を受けて捕捉が困難であると判定し、スキャン間隔を長く設定して、受信の可能性判定回数が少なくなるように設定することができる。
これにより、無線端末装置10は、無線信号の伝播特性が不安定なために受信特性が不安定となり、信号強度(Ec/Io)などの測定値がばらついても、測定値に生じる突発的な変動を吸収することができる。そして、捕捉しやすい周波数チャネルへのスキャンの優先度を落とすことなく処理することができ、捕捉できるまでのスキャン回数を低減でき消費電力を低減することがきる。
これにより、無線端末装置10は、無線信号の伝播特性が不安定な2GHz帯と、標準的な800MHz帯を識別することが可能となる。無線端末装置10は、受信特性が不安定となることにより信号強度(Ec/Io)などがばらつく2GHz帯での測定値から、突発的な変動を吸収することができる。そして、捕捉しやすい周波数チャネルへのスキャンの優先度を落とすことなく処理することができ、捕捉できるまでのスキャン回数を低減でき消費電力を低減することがきる。この例においては、高周波数帯は2GHz(ギガヘルツ)帯、低周波数帯は800MHz(メガヘルツ)帯を例にそれぞれ説明を行ったが、もちろんそれに限定されるものではなく、高周波数帯を2.5GHz(ギガヘルツ)帯、低周波数帯を450MHz(メガヘルツ)帯などであっても本発明同様の構成は有用である。
これにより、無線端末装置10は、CDMA方式で提供されている一般的なプロトコルに対応することができ、類似性の高い信号を有する異なるプロトコルを認識して区別することで、不要な周波数チャネルのスキャン回数を低減でき消費電力を低減することができる。
また、ステップSa10のばらつき除去処理において、RSSI及びEc/Ioの測定を行いその測定値に基づいて判定を行うこととして説明したが、ステップSa10では、過去に行われた複数回の測定(ステップSa5又はステップSa7)でその測定値を周波数スキャンテーブル170に記録しておき、ステップSa10では、その記録された値を参照し、突発的な変動を吸収する判定を行うこととしても良い。
また、基準となるスキャン間隔(T0)は、条件に応じて値を変更することとしても良い。例えば、無線端末装置10の電源投入時などに適応するとパイロット信号の捕捉完了を早くすることが可能となる。
また、測定値を参照し突発的な変動を吸収する処理に用いるサンプル数を5個として説明したが、突発的な変動値の発生状況に応じて、その影響を低減できる他のサンプル数を用いることも可能である。また、メディアンフィルタは、選んだサンプルにおける中央の値を参照することとしたが、突発的に外れたサンプルを省いて中央値付近のサンプルをさらに選択して平均化処理を行った結果を代表値としたり、その中央値付近のサンプルを用いて重み付け評価を行う評価関数を設定し演算結果を代表値としたりすることも可能である。
また、本発明の無線端末装置10が行う周波数スキャンは1x方式としてのスキャンを行うこととして説明した。上記に示した実施形態と同じ方法で、EV−DO方式における周波数スキャンとして適用することも可能である。これにより、1x方式の信号を受信してしまったときにEV−DO方式でのパイロットチャネルの捕捉が遅くなるという問題を回避することが可能である。
また、操作部12は、入力を検出する入力キーのほかに、入力処理を行える手段を有するものであれば良い。例えば、タッチパネル、キーボード、マウスなどであっても良い。
また、無線端末装置10は、携帯電話端末装置に限らず、無線通信が行える端末装置、通信機能を有するナビゲーション端末及びゲーム端末或いはコンピュータに接続して用いられる通信モジュールであっても良い。
11 通信部
12 操作部
13 音声入力部
14 スピーカ(SP)
15 マイク(MIC)
17 記憶部
18 制御部
170 周波数スキャンテーブル
180 制御部
181 RSSI測定部
182 逆拡散部
183 信号強度測定部
Claims (7)
- CDMA方式の無線通信サービスを提供する基地局との間で、複数のプロトコルにより高周波数帯又は低周波数帯のいずれかの周波数帯における無線信号により通信する無線端末装置であって、
前記複数のプロトコルを使用可能であり、なおかつそれぞれのプロトコルにおいて複数の周波数チャネルを使用可能な通信部と、
一のプロトコルにおいて所定の順で前記複数の周波数チャネルをスキャンして、周波数チャネルごとの電界強度を測定する電界強度測定部と、
前記電界強度測定部にて予め定められる所定の値以上の電界強度が測定される周波数チャネルにおいて報知されるパイロット情報を逆拡散する逆拡散部と、
前記逆拡散部にて逆拡散された前記パイロット情報に基づいてパイロット信号の信号強度を測定する信号強度測定部と、
前記周波数チャネルのスキャンのタイミングを記憶する記憶部と、
前記電界強度及び前記信号強度の測定結果に基づいて前記周波数チャネルをスキャンするタイミングを設定し該タイミングの設定値を前記記憶部に記録する主制御部と、を備え、
前記主制御部は、
所定の前記周波数チャネルに対して前記信号強度が予め定められる所定の値に満たずに待受けに失敗すると、当該周波数チャネルの前記電界強度及び前記信号強度に基づいて次回のスキャンのタイミングを設定する設定手段を有し、
前記高周波数帯におけるスキャンのタイミングの設定の場合には、突発的な測定値の変動を吸収する所定のフィルタを用いて前記電界強度及び前記信号強度の少なくとも一方にフィルタ処理を行ってから判定を行い、前記低周波数帯におけるスキャンのタイミングの設定の場合には、前記フィルタ処理を行わずに前記判定を行うこと
を特徴とする無線端末装置。 - 前記主制御部は、
前記信号強度測定部にて測定された前記パイロット信号の信号強度が、予め定められる閾値TE(h)以上の値が得られた前記周波数チャネルに関しては待ち受けする周波数チャネルでの捕捉が成功したとして待ち受け処理を行い、
前記閾値TE(h)に満たず、なおかつ前記閾値TE(h)よりも低い予め定められる閾値TE(l)以上の値が得られた前記周波数チャネルに関しては前記閾値TE(l)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くすること
を特徴とする請求項1に記載の無線端末装置。 - 前記主制御部は、
前記パイロット信号の信号強度が、前記閾値TE(h)に満たず、
前記電界強度の値が、閾値TR(h)に満たず、なおかつ前記閾値TR(h)よりも低い予め定められる閾値TR(l)以上の値が得られた前記周波数チャネルに関しては、前記閾値TR(l)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くし、前記閾値TR(h)以上の値が得られた前記周波数チャネルに関しては、前記閾値TR(h)に満たない周波数チャネルよりもスキャン間隔を長くすることを特徴とする請求項2に記載の無線端末装置。 - 前記主制御部は、
前記突発的な変動値を吸収する所定のフィルタとして、前記電界強度及び前記信号強度の検出値を複数回サンプリングして、中央の値を採用するメディアンフィルタ処理を行うこと
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線端末装置。 - 前記周波数帯は、異なる複数の周波数帯に対応しており、
前記高周波数帯は2GHz(ギガヘルツ)帯であり、前記低周波数帯は800MHz(メガヘルツ)帯であることを特徴とする、
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の無線端末装置。 - 前記異なる複数のプロトコルは、
cdma2000 1x方式とcdma2000 1xEV−DO方式におけるプロトコルであること
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線端末装置。 - CDMA方式の無線通信サービスを提供する基地局との間で、複数のプロトコルにより高周波数帯又は低周波数帯のいずれかの周波数帯における無線信号により通信する無線端末装置を制御するプログラムを記憶する記憶媒体であって、
前記無線端末装置に、
一のプロトコルにおいて所定の順で前記複数の周波数チャネルをスキャンして、周波数チャネルごとの電界強度を測定させ、
予め定められる所定の値以上の電界強度が測定される周波数チャネルにおいて報知されるパイロット情報を逆拡散させ、
前記逆拡散された前記パイロット情報に基づいてパイロット信号の信号強度を測定させ、
前記周波数チャネルのスキャンのタイミングを記憶させ、
前記電界強度及び前記信号強度の測定結果に基づいて前記周波数チャネルをスキャンするタイミングを設定し該タイミングの設定値を記録させ、
所定の前記周波数チャネルに対して前記信号強度が予め定められる所定の値に満たずに待受けに失敗すると、当該周波数チャネルの前記電界強度及び前記信号強度に基づいて次回のスキャンのタイミングを設定させ、
前記高周波数帯におけるスキャンのタイミングの設定の場合には、突発的な測定値の変動を吸収する所定のフィルタを用いて前記電界強度及び前記信号強度の少なくとも一方にフィルタ処理を行ってから判定を行わせ、前記低周波数帯におけるスキャンのタイミングの設定の場合には、前記フィルタ処理を行わずに前記判定を行わせることを特徴とするプログラムを記憶する記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008205727A JP5193734B2 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 無線端末装置、記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008205727A JP5193734B2 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 無線端末装置、記憶媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010041679A JP2010041679A (ja) | 2010-02-18 |
JP5193734B2 true JP5193734B2 (ja) | 2013-05-08 |
Family
ID=42013682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008205727A Expired - Fee Related JP5193734B2 (ja) | 2008-08-08 | 2008-08-08 | 無線端末装置、記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5193734B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2524717T3 (es) | 2010-11-16 | 2014-12-11 | Gemalto M2M Gmbh | Detección de interferencia que afecta a un equipo de usuario de comunicación |
US9392568B2 (en) * | 2013-11-13 | 2016-07-12 | Microsoft Technology Licensing, Llc | Radio channel utilization |
CN112821970B (zh) * | 2020-12-31 | 2023-09-22 | 努比亚技术有限公司 | 电子价签信道选择方法、设备及计算机存储介质 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001189970A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Ntt Docomo Inc | チャネル測定制御方法、移動局および移動通信システム |
JP2003018661A (ja) * | 2001-07-05 | 2003-01-17 | Toshiba Corp | 移動無線端末および制御回路 |
JP3851525B2 (ja) * | 2001-08-09 | 2006-11-29 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 移動局装置、移動通信システムおよびキャリア検出方法 |
JP2006186449A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Hitachi Ltd | 移動無線端末装置および無線通信システム |
JP5008948B2 (ja) * | 2006-10-30 | 2012-08-22 | 京セラ株式会社 | 無線通信端末及び無線通信方法 |
-
2008
- 2008-08-08 JP JP2008205727A patent/JP5193734B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010041679A (ja) | 2010-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1925687B (zh) | 在无线lan链路层快速有效地移交的方法及设备 | |
CN104303551B (zh) | 对按照不同优先级的群组布置的小区的测量 | |
KR100874649B1 (ko) | 셀 서치 제어방법 및 이 방법을 이용한 이동기 | |
US5067171A (en) | Method and apparatus for hand-off of call in progress | |
JP4892489B2 (ja) | 移動体通信システムにおける初期セル探索 | |
US8391799B2 (en) | Mobile communication terminal performing cell search process | |
JPH1098448A (ja) | パイロット・チャネル獲得方法および装置 | |
CN102740349B (zh) | 终端测量调度方法及装置 | |
KR20130126703A (ko) | 이종 네트워크에서 셀을 선택하기 위한 방법 및 장치 | |
JP5193734B2 (ja) | 無線端末装置、記憶媒体 | |
JP5222653B2 (ja) | 無線端末装置 | |
JP2004153311A (ja) | 移動局における周波数選択方法、移動局及び周波数選択用プログラム | |
KR20010093224A (ko) | 이동체 통신 단말 장치 및 핸드오버 제어 방법 | |
EP1143757A1 (en) | Mobile communication terminal and handover control method | |
CN101103638B (zh) | 最佳化存取点信道选择的无线通信方法及装置 | |
JP4946407B2 (ja) | セルサーチ方法、受信レベル検出回路、および移動通信端末 | |
KR101825417B1 (ko) | 간섭제거 중계기 | |
JP5704704B2 (ja) | コグニティブ無線通信システム | |
JP6216988B2 (ja) | 移動局装置、集積回路、通信方法及び通信プログラム | |
JP5953562B2 (ja) | 無線中継システム及び無線中継装置 | |
EP3580863B1 (en) | Channel polling for multi-frequency band antenna tuning | |
KR20080056895A (ko) | 무선랜 시스템에서의 통신 단말기의 핸드오버 수행 방법 | |
JP6892133B2 (ja) | 通信端末、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラム | |
JPH08331628A (ja) | 移動体通信システムの受信周波数走査方法 | |
JPH10341474A (ja) | 無線通信システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121003 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121009 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130204 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5193734 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |