JP5186679B2 - 血管病予防に効果を有する食品組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、血管病を予防するための食品組成物に関し、詳しくは、魚類などから得られる不飽和脂肪酸の一種であるエイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid、以下EPAと略す)を有効成分とし、血管攣縮に起因する血管病予防用に提供される食品組成物に関する。
本明細書において、以下の用語は次の様に定義される。血管攣縮とは、血管平滑筋の異常収縮、特に細胞質Ca2+濃度の増加に依存しないCa2+非依存性の収縮を指す。メンブレンラフト(membrane raft)とは、血管表面に形成されるコレステロールおよびスフィンゴ脂質に富んだ細胞膜上の構造を指す。血管病のシグナル伝達の場として重要であり、コレステロールの除去により消失するという特徴を有す。all−cis−EPA(シス型エイコサペンタエン酸)とは、分子中に含まれる二重結合の全てがシス位に配位したEPAを指し、trans−EPA(トランス型エイコサペンタエン酸)とは、分子中の二重結合がトランス位に配位したEPAを指す。
血管攣縮とそれに伴う突発的な血行障害は、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などを引き起こし、これらの疾患による突然死の死亡者数が毎年6万人を数えるなど、社会的にも重大な問題となっている。特に、くも膜下出血後に高頻度で起こる「脳血管スパズム」は、脳の血管の大部分が攣縮して広範囲にわたり脳が梗塞状態に陥る疾患であり、くも膜下出血の手術が成功したにもかかわらず患者さんの命が救えないといった、深刻な事態を引き起こしている。
血管の収縮にはCa2+に依存した「正常収縮」と、Ca2+に依存しない「異常収縮(攣縮)」が知られており、正常収縮についてはその機構を含めかなりの部分が明らかになってきている。このため、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの疾患に対しては、まず機構の明らかな正常収縮の阻害、特にCa2+チャネルの阻害による治療法や治療薬が提示されている(特許文献1)
しかしながら、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などの疾患に対しより重要な関連を持つ血管攣縮については、ほとんど詳細が明らかになっていない。現時点における前記疾患の治療法は、疾患への関連性が少ない正常収縮を抑制することにより血管の収縮を抑制するという、いわば見かけ上の治療法であり、本質的な治療法、すなわち血管攣縮の原因究明と対策が切望されている。
本発明者らは、上記問題を解決すべく研究を重ね、血管攣縮にはスフィンゴ脂質の一種であるスフィンゴシルフォスフォリルコリン(sphingosylphosphorylcholine、以下SPCと略す)が重要な役割を持つこと、SPCはRho kinaseの活性化を介してCa2+非依存的に血管平滑筋を収縮させること、更にはSPCによりFynという別のタンパク質が活性化され、これが血管平滑筋細胞膜壁上のメンブレンラフトと呼ばれる構造に結合することがRho kinaseの活性化に重要な役割を果たしていることを明らかにした。これらの事実は、SPCの刺激による一連のRho kinase活性化過程をどこかで阻害することができれば、血管の正常な収縮を阻害することなく血管攣縮を治療できる可能性を示唆した(図1、非特許文献1−4)。
上記予測に基づき、本発明者らは研究を進め、SPCによる血管攣縮を特異的に阻害する効果のある物質として、魚類などに含まれる高度不飽和脂肪酸の一種であるエイコサペンタエン酸(EPA)を見出した。
EPAは海産植物プランクトンや青魚に多く含まれる高度不飽和脂肪酸の一種であり、これまでに血小板凝固の抑制、血栓の溶解などの効果が報告されている(特許文献2)。これに加えて本発明者らは、EPAが平滑筋異常収縮を阻害し、かつ平滑筋の正常収縮には全く影響しないという事実を明らかにした(特許文献3)。すなわち、本発明者らにより、脳血管スパズムの様な循環器系疾患に対する新規な治療法が確立された。
しかるに、血管攣縮に起因する種々の疾患に対しては、治療と並んでその予防も極めて重要である。脳血管攣縮や冠血管攣縮はいずれも重篤な疾患につながるものであり、症状が現れてから適切な対策を講じるのは勿論のこと、これらの疾患につながるリスクを軽減し、日々の生活の中で疾患発生を予め防ぐことが重要である。しかしながら、これまでのところ、血管攣縮の予防に効果のある物質を主成分とする機能性食品については、報告が無い。
また、血管攣縮に効果のあるEPAの使用に関しては、高濃度の脂肪酸を血液に注射することの危険性もあり、「経口投与」が主たる投与形態になると考えられるが、下記実施例でも述べる通り、EPAの腸管における吸収効率は健康状態、年齢によって大きく左右される。特に疾患等で体力が著しく低下している患者さんなどにおいては、EPAを投与しても腸管において十分に吸収されず、期待される効果が現れないといった問題が考えられ、血管攣縮に起因する疾患を予防し、かつ、健康状態にかかわらず効率的に有効成分の摂取が可能な食品組成物の開発が待たれていた。
特開2004−43374 カルシウムチャンネル阻害剤 特開平9−176005 オメガ−3系のポリ不飽和脂肪酸を併用するL−カルニチンまたはアルカノイル L−カルニチン含有医薬組成物 特開2001−261556 平滑筋異常収縮の抑制剤 月刊バイオインダストリー2003年11月号 「エイコサペンタエン酸(EPA)による血管攣縮の予防効果」 Nakao F,Kobayashi S.et al.(2002) Circ.Res.91:953−960. Shirao S,Kobayashi S.et al.(2002) Circ.Res.91:112−119. Somlyo A.V.(2002) Circ.Res.91:83−84(Editorials).
本発明は、上記の現状に鑑み、血管攣縮に起因する種々の疾患の予防に関連して、血管攣縮の原因物質であるSPCにより活性化される反応経路を特異的に阻害する物質を有効成分とし、血管攣縮に起因する種々の疾患の予防用食品組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、血管平滑筋の攣縮について研究を進め、EPAがSPC−Rho kinase系のシグナル伝達作用を阻害することを見いだし、更に今回、この作用が、メンブレンラフトへのFynタンパク質の移動を阻害することによって起こる事を新たに見いだし、本発明を完成した。また本発明者が発見したEPAの効果は、疾患を起こした部位に作用してそれを治療するといったものではなく、血管攣縮を起こす可能性があるメンブレンラフトに作用し血管の攣縮を抑えるという、いわば予防的で穏やかな作用であり、本発明を食品組成物に応用することで血管病の予防に効果のある食品を製造することが可能となることを示した。
また本発明は、有効成分であるEPAを経口投与する際の問題と考えられる「腸管における吸収効率」を解決するため、胆汁の分泌を促進し、かつ食品組成物として危険性の無い動植物由来の補助成分も含むものであり、疾患などで胃腸の働きが弱った患者さんにおいても効率的にEPAを体内に摂取でき、血管攣縮に起因する疾患を予防可能な食品組成物を提供するものである。
すなわち、本発明の第1の態様は、〔1〕イコサペンタエン酸(以下「EPA」という)及びこれらの薬理学上許容可能な塩から選ばれる少なくとも1つの化合物を有効成分とする血管攣縮の予防用組成物であって、前記EPAがall−cis−EPAからなることを特徴とする血管攣縮の予防用組成物からなる。
本発明の第の態様は、〔〕all−cis−EPAが、魚介類より、摂氏100度以下の温度で抽出されることを特徴とする、上記〔1〕に記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕all−cis−EPAが、魚介類より、摂氏100度以下の温度で抽出され、抽出の全工程において生体内での立体構造を保持した状態で抽出されることを特徴とする、上記〔1〕又は〔2〕に記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕血管攣縮が、スフィンゴシルフォスフォリルコリンによって誘導されることを特徴とする、上記〔1〕から〔3〕のうちいずれかに記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕血管攣縮が、スフィンゴシルフォスフォリルコリンによって活性化されたFynタンパク質が、血管壁上メンブレンラフトに移動することによって生じることを特徴とする、上記〔1〕から〔4〕のうちいずれかに記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕セイヨウタンポポ粉末、アーティチョーク粉末、クルクミン粉末、カキ肉エキス、マリアアザミ抽出物、ウルソデオキシコール酸及びウコン抽出物から選ばれる少なくとも1種類の吸収補助成分を含むことを特徴とする、上記〔1〕から〔〕のうちいずれかに記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕セイヨウタンポポ粉末と、アーティチョーク粉末と、クルクミン粉末と、カキ肉エキスと、マリアアザミ抽出物とを含むことを特徴とする上記〔〕に記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕アスコルビン酸、トコフェロール、これらの塩またはエステル、ビタミンE、大豆発酵エキスから選ばれる少なくとも1種類の酸化防止用補助成分を含むことを特徴とする、上記〔1〕から〔〕のうちいずれかに記載の組成物からなる。

本発明の第の態様は、〔〕消化吸収促進と、高コレステロール血症改善用補助成分として、卵黄レシチンを含むことを特徴とする、上記〔1〕から〔〕のうちいずれか1に記載の組成物からなる。
本発明の第10の態様は、〔10〕更に調整、安定化用補助成分として蜜蝋及び/またはグリセリン脂肪酸エステルを含むことを特徴とする、上記〔〕に記載の組成物からなる。

本発明の第11の態様は、〔11〕上記〔1〕から〔10〕のうちいずれかに記載の組成物を配合することを特徴とする、血管攣縮予防用の機能性食品の製造方法からなる。

本発明の第12の態様は、〔12〕主成分であるall−cis−EPAを70〜75重量%、セイヨウタンポポ粉末、マリアアザミ抽出物、カキ肉エキス、ウルソデオキシコール酸、ウコン抽出物から選ばれる少なくとも1種類の吸収補助成分を5〜15重量%、アスコルビン酸、トコフェロール、これらの塩またはエステル、ビタミンE、大豆発酵エキスから選ばれる少なくとも1種類の酸化防止用補助成分を2〜15重量%、卵黄レシチンを0.5〜2重量%、調整安定化用補助成分を10〜12重量%含んでなり、全体で100重量%となる組成を含む機能性食品であって、血管病が血管攣縮に起因することを特徴とする、血管攣縮予防用の機能性食品からなる。

本発明の第13の態様は、〔13〕all−cis−エイコサペンタエン酸(EPA)を有効成分とし、主成分として73.6重量%のall−cis−EPA(28%溶液)を含み、EPAの腸管における吸収効率を高めるための補助成分として、2重量%のセイヨウタンポポ粉末と、2重量%のアーティチョーク粉末と、2重量%のクルクミン90%粉末と、2重量%のカキ肉エキスと、2重量%のマリアアザミ抽出物とを含み、EPAの酸化を防止するための補助成分として、2重量%のビタミンEと、1重量%のビタミンCと、1重量%の大豆発酵エキスとを含み、摂取時における消化吸収促進と、高コレステロール血症改善のための補助成分として、1重量%の卵黄レシチンを含み、調整、安定化用の補助成分として、11.4重量%の蜜蝋とグリセリン脂肪酸エステルを含む機能性食品であって、血管病が血管攣縮に起因することを特徴とする、前記〔12〕に記載の機能性食品からなる。
本発明の食品組成物を利用することによって、血管攣縮に起因する種々の疾患に予防効果のある機能性食品を製造することが可能となる。また本発明は、有効成分であるEPAの腸管における吸収効率を高めるための補助成分を含んでおり、これによって消化機能が弱った人や高齢者でも効果的に血管病を予防できる食品を製造することが可能となる。
以下に本発明を詳細に説明する。本発明の第1の態様は、EPAを主成分とし、血管病の予防に効果のある食品組成物である。EPAそれ自体は公知の物質であり、血栓溶解などに効果を持つことがこれまでに知られているが、血管病の予防に効果のある物質としてのEPAはこれまでに知られておらず、本発明により初めて明らかとなった。
本発明の第2から第5の態様においては、EPAを有効成分とし、血管攣縮に起因する血管病の予防用食品組成物が提示される。本発明におけるEPAは、好ましくはall−cis−EPAであって、更に好ましくは、魚介類より抽出されるall−cis−EPAであって、抽出の全工程において立体構造を保持した状態で抽出されるall−cis−EPAである(図2)。前記立体構造を保持するためには、例えば、抽出工程において摂氏100度以上の加熱を受けないことが望ましいが、実施例で述べるとおり、重要なのはEPAの立体構造であって、抽出温度そのものは本発明を何ら限定するものではない。これは、これまでに知られている健康食品の組成物としてのEPAが、その抽出の過程で高温条件にさらされる事が多く、その結果としてEPA分子の二重結合が全てトランス位に置き換わったtrans−EPAに変化していることを考慮に入れたものであり、実施例で示す様に、実質的にall−cis−EPAはtrans−EPAに比べて血管攣縮に対する効果を持つことが本発明者によって初めて明らかになった事を考慮したものである。
本発明の第6、第7の態様においては、EPAを有効成分とし、下記要因が引き起こす血管攣縮に起因する血管病の予防用食品組成物が提示される。本態様における血管病は、詳しくは、スフィンゴシルフォスフォリルコリン(SPC)によって誘導されるカルシウム非依存性の血管異常収縮に起因するものであって、更に詳しくは、前記血管病に対するEPAの作用がSPCによって活性化されたFynタンパク質の血管壁上メンブレンラフトへの移動を阻害するものであることを特徴とする。本発明者らによって、Fynタンパク質がSPCの刺激によって活性化されメンブレンラフトに移動し、活性化されたFynタンパク質がRho kinaseを活性化することで血管攣縮を引き起こすことが明らかとなった(図1)。メンブレンラフトは血管壁にコレステロールが沈着することで形成される構造であり、EPAはこの構造にFynタンパク質が移動するのを阻害する効果を持つことから、本発明は血管攣縮が起こった後の治療だけではなく、血管攣縮に至る過程を阻害する、いわば「予防的」な効果を持つことが初めて明らかとなった。上記態様において、第2から第5の態様に記載のEPAを含む食品組成物もまた、本発明に含まれるものである。
本発明の第8、第9の態様においては、EPAを有効成分とし、「腸管での吸収効率を高める補助成分」を含む、血管攣縮に起因する血管病の予防用食品組成物が提示される。特に高齢者や疾患の患者さんにおいては、消化器系の機能が低下しており、有効成分が十分に吸収されず期待した効果が現れないという問題がある。この点を考慮し、また健康な状態においても十分な吸収を保証するために、腸管におけるEPAの吸収効率を高めるための補助成分が示される。ここでいう補助成分とは、好ましくはセイヨウタンポポ粉末、アーティチョーク粉末、クルクミン90%粉末、カキ肉エキス、マリアアザミ抽出物のうち少なくとも1種類であり、より好ましくは上記全てを組み合わせたものである。これら補助成分は全て天然の動植物由来の成分であって、胆汁分泌を促進するものであり、食品としての安全性も確立されたものである。本発明の実施においては、これらを適宜組み合わせて使用すれば良く、その配合割合等は本発明を限定するものではない。また同様に、経口投与される薬剤の吸収効率を高める目的で臨床的に使用されているウルソデオキシコール酸、または本発明が食品組成物であることに鑑み、消費者に添加物として抵抗を感じさせない目的で、ウルソデオシキコール酸を含む「ウコン抽出物」も、本態様の補助成分として有効である。
本発明の第10の態様においては、EPAを有効成分とし、「EPAの酸化を防止する補助成分」を含む、血管攣縮に起因する血管病の予防用食品組成物が提示される。本発明においては、上述の通り立体構造が保持されたEPA、好ましくはall−cis−EPAを有効成分としており、その酸化を防止することは本発明の効果を有効に得るために重要である。前記補助成分は、ビタミンE、ビタミンC、大豆発酵エキスのうち少なくとも1つであり、好ましくはこれら全てである。これら補助成分は抗酸化成分として効果を持つものであるが、ビタミン類はそれ自身でも栄養的に重要な要素であり、本発明の実施形態が健康食品であることを考えれば、これらの補助成分を含むことは食品として好ましいものである。
本発明の第11、12の態様においては、EPAを有効成分とし、「その他の補助成分」を含む、血管攣縮に起因する血管病の予防用食品組成物が提示される。本態様におけるその他の補助成分は、摂取時における消化吸収促進と、高コレステロール血症改善のための卵黄レシチンと、調整、安定化用の蜜蝋とグリセリン脂肪酸エステルである。本発明を利用した機能性食品は、必ずしも健康状態が良好な人のみが利用するものでは無く、これらの場合にも有効に消化吸収される補助成分と調整用成分は、本発明の効果を引き出すために重要である。
本発明の第13から第15の態様においては、エイコサペンタエン酸(EPA)を有効成分とし、更に吸収補助成分、酸化防止成分、消化吸収と高コレステロール血症改善用補助成分及び調整安定化用補助成分を含有する食品組成物を含む、血管攣縮に起因する血管病の予防用機能性食品が提供される。食品の態様は特に本発明を限定するものではないが、魚類から抽出されたEPAがいわゆる「魚臭さ」を持つことから、例えば外側を消化性材料で覆われたカプセル状食品、タブレットなどが提示される。
以下に本発明の実施例を述べる。 (標本の調製) ブタ冠状動脈(左前下行枝)を主幹分岐部から1cm遠位で約3cm切り取り、あらかじめ混合ガス(95% O,5% CO)を通気し氷冷したKrebs液(123mM NaCl,4.7mM KCl,15.5mM NaHCO,1.2mM MgCl,1.25mM CaCl,11.5mM D−glucose)に浸した。以下サンプル調製は上記Krebs液を15分おきに交換しながら行った。血管の周りの脂肪を取り除いた後、外膜を取り除き、綿棒で内皮を除去し、剃刀を用いて平滑筋条片1mm×4mmを作製した。
(平滑筋条片へのFura−2(カルシウム指示薬)の負荷) まず試験管に混合液を負荷したKrebs液2mlを入れ、100μlのfetal calf serum(FCS)を加えて十分にピペッティングを行った。次にその1mlを1.5mlチューブに移した。暗室で50μgのFura−2AM(DOJINDO)に40μlのDMSOを加えた後、50−60回ピペッティングをし、そのうちの10μlを上記1.5mlチューブに加え、すぐに十分にピペッティングをした。その後、遮光してある超音波破砕装置で氷冷しながら5分間破砕を行い、激しく撹拌する操作を6回繰り返した。暗室で1.5mlチューブから元の試験管にFura−2AMを溶かした液を戻し、上記標本を入れ、37℃に保ち、Fura−2を4時間負荷した。4時間後、標本を取り出し、Krebs液に浸し45分間おき、細胞に付着したFura−2AMを除いた後、平滑筋条片を測定装置に取り付けた。
(装置) Fura−2を負荷した平滑筋条片は、容積5mlのマグヌス管中で37℃に保たれた。平滑筋条片を吊したワイヤーをトランスデューサー(FDピックアップ:日本光電)につなぎ、増幅器(歪圧力用アンプ:日本光電)を通して記録計(卓上型ペンレコーダーU−228:Pantos)で張力を検出した。細胞内カルシウム濃度測定には、蛍光測定装置(CAM230:JASCO)を用いて、平滑筋条片を340nmと380nmの光で交互に励起し、その蛍光強度の比(F340/380)を検出することによって測定した。
(測定方法) 118mM高カリウム溶液による脱分極性の収縮を15分間起こし、その後Krebs液で15分間弛緩させる操作をくり返し、高カリウム脱分極による張力の波形が安定したところで、40mMカリウム溶液を加え、その収縮がプラトーに達したところでBradykininを1μM加えて内皮の有無を確認した。Bradykininによって平滑筋が弛緩しない場合、内皮が除去されていると判断した。その後、Krebs液で15分弛緩させ、30μM SPCで刺激を加えた。更に、SPC刺激による張力が最大かつプラトーになったところで、EPAを最終濃度が60μMになるように加えた。またEPAは、生体内の立体構造を保持したall−cis−EPAと、高温処理等によって分子内の全ての二重結合がtrans位に配位したall−trans−EPAの両方の効果を同一実験条件下で比較した。
(結果) 血管平滑筋の収縮実験において、EPAはSPCによる収縮を抑制する一方で、高カリウム脱分極による収縮は抑制しなかった。この実験において細胞内カルシウム濃度の変化も同時に測定したが、SPCによる収縮は細胞内カルシウム濃度の上昇を伴わないのに対し、高カリウム脱分極による収縮は細胞内カルシウム濃度の上昇を伴い、EPAが異常収縮(細胞内カルシウム濃度の上昇を伴わない)を抑制する一方で正常収縮(細胞内カルシウム濃度の上昇を伴う)には影響しない事を明らかにした。
血管攣縮に対するEPAの効果を、その立体構造に注目して調べた。30μM SPC投与処理によって誘導される血管攣縮のシグナルを指標とし、all−cis−EPAとtrans−EPAのそれぞれを処理した時の血管攣縮を比較した(図3、図4)。グラフに示すとおり、all−cis−EPAはtrans−EPAに比べ、血管攣縮抑制の早さ、程度ともに有意に高い効果を示した。
(メンブレンラフトへのFynの結合に対する、EPAの阻害的作用) ヒト冠状動脈平滑筋(CASMCs,Cambrex社)は、SmGM−2培地で培養した。実験24時間前に血清を除去し、60μMのEPAで10分間前処理し、30μMのSPCにて5分間刺激した後、Fynの局在と、メンブレンラフトに局在すると言われるCaveolin−1タンパク質の局在の関係を、免疫蛍光染色及び共焦点顕微鏡観察(LSM−510,Carl Zeiss)により検討した。結果を図5に示す。対照のEPA前処理をしなかった細胞(上段)では、SPC刺激によりFynタンパク質が細胞内から形質膜に結合し(左側、矢印)、またCaveolin−1(中央)と共局在して(右側に合成像)、SPC刺激によりFynタンパク質がメンブレンラフトに移動する事が示された。一方、EPA前処理をした細胞(下段)においては、SPC刺激によるFynタンパク質の形質膜への移動が見られず(左側)、またCaveolin−1タンパク質(中央)との共局在も見られなかったことから(右側に合成像)、EPAがFynタンパク質のメンブレンラフトへの移動を抑制する事が示された。
(本発明を利用した機能性食品の組成と吸収効率) EPAは油であるため、食事に伴い産生される胆汁により分散され、吸収される。しかし、市販のEPA含有食品には、「食後に服用すべき」等の説明は無く、また摂取後におけるEPAの血中濃度がどの様になるのか等のデータも明らかでない。そこで本実施例では、絶食時におけるEPAの吸収効果を得る目的で、「本発明の補助成分を含むEPA含有食品(EPA−P)」と「補助成分を含まないEPA含有食品(EPA−N)」それぞれの絶食時における吸収効率を調べた。「補助成分を含むEPA含有食品」の組成は表1の通りであり、EPA−NのEPA含有量はEPA−Pと同じである。
Figure 0005186679
本実施例における測定スケジュールを、表2に示した。Aさん(50代)、Bさん(40代)、Cさん(30代)の3名を対象に、スケジュールの各段階において約10mlの血液を採取し、血中のEPA濃度及びアラキドン酸濃度(対照)を計測した。EPA−N,EPA−P各計測の間には約1週間の間隔をおいた。
Figure 0005186679
表2に示したスケジュールの各段階における脂肪酸の濃度を、図6、図7及び表3に示す(EPA含有食品摂取前の血中濃度を100とした相対値は図7と表4)。3名の血中脂肪酸のうち、アラキドン酸濃度(対照)は補助成分の有無によらず10%前後の上昇を示した。EPAでは、補助成分無し(N)ではCさん(30代)で6時間後に37%の増加を示したのに対し、Aさん(50代)、Bさん(40代)ではほとんど上昇が見られなかった。これに対して、補助成分有り(P)では、3名とも4時間後、6時間後それぞれでEPA濃度が上昇し、6時間後における上昇率はAさんで59%、Bさんが13%、Cさんが53%であった。これらの結果は、(1)絶食後など胃腸の働きが弱った状態では、EPA含有食品を摂取しても有効成分が血中に届かない場合があり、若年齢(〜30代)より高年齢(40代〜)でその傾向が強い(2)これらの状態においても、本発明における補助成分を追加することによって、EPAが血中に取り込まれるようになる、という事を示唆しており、これはEPA含有食品における本発明の有効性を示すものである。
Figure 0005186679
Figure 0005186679
(本発明を利用した機能性食品の組成と吸収効率2) 上記実施例7において、EPA−P、EPA−Nそれぞれの摂取後における血中のDHA濃度の変化を、EPA濃度の変化と対比した(表5、表6)。血中DHA濃度は、摂取後4−6時間でやや増加する傾向が見られたが、増加率はEPAに比べ低い数値を示した。本発明の食品組成物が、血中EPA濃度を特異的に増加させる事が示された。
Figure 0005186679
Figure 0005186679
本発明は、いわゆる「健康食品産業」において、血管病を予防しうる新たな食品を製造するための食品組成物を提供するものであり、健康に対する意識が高まり、また疾患を日々の生活の中で予防する事の重要性が認識されつつある今日において、本発明の提供する食品組成物は「健康食品」の組成物として利用可能である。
本発明者らによって明らかにされた、カルシウム非依存性血管攣縮に係るSPC−Fyn−Rho kinaseカスケードの模式図を示す。 (A)EPAの分子式を示す。(B)all−cis−EPAの立体構造の模式図を示す。(C)trans−EPAの立体構造の模式図を示す。 SPCによって誘導される血管攣縮に対するEPAの効果を、その立体構造に着目して比較した。縦軸は血管収縮の度合を示し、横軸は時間を表す。グラフ下部のバーはそれぞれの刺激(カリウム、SPC)を与えた時間を表す。SPC刺激によって引き起こされた血管攣縮に対し、all−cis−EPAはtrans−EPAに比べて高い抑制効果(時間の早さ及び抑制の度合い)を示した。 SPC刺激によって誘導される血管攣縮からの回復を、all−cis−EPAとtrans−EPAとで比較した。縦軸はSPC刺激による収縮からの回復(弛緩)の割合を表す。all−cis−EPAは、trans−EPAに比べて、弛緩の割合が有意に高かった(t−test,p<0.05)。 ヒト冠状動脈平滑筋細胞において、SPCによる刺激はFynタンパク質のメンブレンラフトへの移動を誘導する(上段左側の矢印)。一方、EPAによる前処理を行った平滑筋細胞においては、SPC刺激によるFynタンパク質の移動が見られず(下段左側)、EPAがFynタンパク質のメンブレンラフトへの移動を阻害することが示された。 EPA含有食品摂取後の血中EPA濃度の変化を、本発明の補助成分無し(A)、補助成分有り(B)のそれぞれについて調べた。調査対象はAさん(50代)、Bさん(40代)、Cさん(30代)の3名で、表2のスケジュールに沿って血液を採取し、EPA濃度を計測した。補助成分無しでは、3名ともEPA濃度の大きな上昇は見られなかったのに対し(A)、補助成分有りでは3名ともEPA濃度の上昇が見られた。図中縦軸はEPA濃度(μg/ml)を示す。 EPA含有食品摂取後の血中アラキドン酸濃度の変化を、本発明の補助成分無し(A)、補助成分有り(B)のそれぞれで比較した。EPA含有食品を摂取した場合においても、血中のアラキドン酸濃度は大きな変化が見られなかった。図中縦軸はアラキドン酸濃度(μg/ml)を示す。 図6、図7の結果を、EPA含有食品摂取時(0h)の濃度を100とした相対値で表した。各成分の血中濃度のうち、「補助成分有りのEPA濃度」が最も大きな上昇率を示した。図中縦軸は脂肪酸濃度の相対値(0h=100)を表し、ARA(Solid bar)はアラキドン酸を表す。

Claims (13)

  1. イコサペンタエン酸(以下「EPA」という)及びこれらの薬理学上許容可能な塩から選ばれる少なくとも1つの化合物を有効成分とする血管攣縮の予防用組成物であって、前記EPAがall−cis−EPAからなることを特徴とする血管攣縮の予防用組成物。
  2. all−cis−EPAが、魚介類より、摂氏100度以下の温度で抽出されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. all−cis−EPAが、魚介類より、摂氏100度以下の温度で抽出され、抽出の全工程において生体内での立体構造を保持した状態で抽出されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の組成物。
  4. 血管攣縮が、スフィンゴシルフォスフォリルコリンによって誘導されることを特徴とする、請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の組成物。
  5. 血管攣縮が、スフィンゴシルフォスフォリルコリンによって活性化されたFynタンパク質が、血管壁上メンブレンラフトに移動することによって生じることを特徴とする、請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の組成物。
  6. セイヨウタンポポ粉末、アーティチョーク粉末、クルクミン粉末、カキ肉エキス、マリアアザミ抽出物、ウルソデオキシコール酸及びウコン抽出物から選ばれる少なくとも1種類の吸収補助成分を含むことを特徴とする、請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の組成物。
  7. セイヨウタンポポ粉末と、アーティチョーク粉末と、クルクミン粉末と、カキ肉エキスと、マリアアザミ抽出物とを含むことを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  8. アスコルビン酸、トコフェロール、これらの塩またはエステル、ビタミンE、大豆発酵エキスから選ばれる少なくとも1種類の酸化防止用補助成分を含むことを特徴とする、請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の組成物。
  9. 消化吸収促進と、高コレステロール血症改善用補助成分として、卵黄レシチンを含むことを特徴とする、請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の組成物。
  10. 更に調整、安定化用補助成分として蜜蝋及び/またはグリセリン脂肪酸エステルを含むことを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
  11. 請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の組成物を配合することを特徴とする、血管攣縮予防用の機能性食品の製造方法。
  12. 主成分であるall−cis−EPAを70〜75重量%、セイヨウタンポポ粉末、マリアアザミ抽出物、カキ肉エキス、ウルソデオキシコール酸、ウコン抽出物から選ばれる少なくとも1種類の吸収補助成分を5〜15重量%、アスコルビン酸、トコフェロール、これらの塩またはエステル、ビタミンE、大豆発酵エキスから選ばれる少なくとも1種類の酸化防止用補助成分を2〜15重量%、卵黄レシチンを0.5〜2重量%、調整安定化用補助成分を10〜12重量%含んでなり、全体で100重量%となる組成を含む機能性食品であって、血管病が血管攣縮に起因することを特徴とする、血管攣縮予防用の機能性食品。
  13. all−cis−エイコサペンタエン酸(EPA)を有効成分とし、主成分として73.6重量%のall−cis−EPA(28%溶液)を含み、EPAの腸管における吸収効率を高めるための補助成分として、2重量%のセイヨウタンポポ粉末と、2重量%のアーティチョーク粉末と、2重量%のクルクミン90%粉末と、2重量%のカキ肉エキスと、2重量%のマリアアザミ抽出物とを含み、EPAの酸化を防止するための補助成分として、2重量%のビタミンEと、1重量%のビタミンCと、1重量%の大豆発酵エキスとを含み、摂取時における消化吸収促進と、高コレステロール血症改善のための補助成分として、1重量%の卵黄レシチンを含み、調整、安定化用の補助成分として、11.4重量%の蜜蝋とグリセリン脂肪酸エステルを含む機能性食品であって、血管病が血管攣縮に起因することを特徴とする、請求項12に記載の機能性食品。
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