JP5181202B2 - 知的財産情報の提供方法 - Google Patents
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Description
また、知的財産に関連してインターネット上で情報を活用するシステムとしては、公知情報のデータベース、受理官庁システムと出願書類作成クライアントとを相互に通信可能としたシステムが特許文献2に開示されている。
特許文献1〜3は、いずれも、自らが主体となり着想した結果の検索キーワードに基づいて、検索を実行し、検索結果が表示されることになり、自らの検索キーワードと検索結果の相関は一般的に高い。
一方で、前述の自らが主体的に検索キーワードを用いて検索するシステムに対して、双方向でアイデアを共有するシステムとして、特許文献4に、インターネット上に設けたサーバーと、サーバーに接続された複数のクライアントで構成されるシステムにおいて、一のクライアントがアイデアとともに、アイデアのヒントとなった新聞記事、論文等のデータをインターネット上のサーバーに送り、他のユーザーからのコメントを受けられることが可能な、情報共有システムが開示されている。
インターネット上のブログなどの意見交換サイトで発言される内容から技術課題を抽出して、その技術課題を公知の知的財産情報と比較して知的財産マップを作成し、知的財産マップをインターネット上の意見交換を行う場に配信して議論を活性化させ、創造活動を支援することを目的とする知的財産情報の提供方法はなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、コミュニティ内の開示の度合いを考慮しつつ、必要に応じて発言データに発言者を特定するデータを付与しながら、コミュニティ内の討議内容から、関連のある特許情報や科学技術情報を抽出し、必要に応じて情報の加工を行った状態で、タイムリーにコミュニティサーバーに配信することである。
特に団塊の世代がこれから退職を迎えることになるが、日本の製造業等の研究者・開発者は、豊富な知恵や経験を有しており、インターネット上のコミュニティにおいて、いわば知的ボランティアとして知的財産の創造に影響を及ぼすことが期待される。
コミュニティサイトとは、ある課題について興味を有する人たちが、自由に意見交換をすることができる、インターネット上の集まりである。プログやソーシャルネットワーキング サービスに参加する、インターネット上の集まりも、コミュニティと呼んでいる。コミュニティでは、個々人の経験に裏付けられたノウハウや、通常得られないようなニッチな情報も散見される。
一方で、これらの匿名性の低いコミュニティでは、発言にそれなりの重みが加わるため、突拍子もないアイデアであったり、実現性を慎重に考える課題などは発言しにくい。しかし、匿名性の高いコミュニティでは、発言者が誰だかわからないため、通常人が気がつかないような課題や、一見ありえそうもない発言がされることが期待できる。匿名性の低いコミュニティについては、インターネット管理者に許可を取り、発言情報を収集する。
膨大なデータから有用な情報を抽出する手法として、データマイニング手法がある。データマニングとは、統計学、パターン認識、人工知能等のデータ解析の技法を大量のデータに網羅的に適用することで知識を取り出す技術である。昨今のインターネットの普及により、情報量は莫大に増加し、周知を結集することで、新しいアイデアのきっかけになることが期待されている。技術的な背景として、安価で大容量の記憶装置が開発され、インターネット環境が整備されたことに加え、高性能の演算処理装置や大容量のメモリが低価で利用できるようになったことがあげられる。すなわち、膨大なデータでも高度な解析が行えるようになったということである。データマイニング手法は、IBM、日立、富士通、東芝などから発表されており、必要に応じて既存のツールから選択したり、独自に作成した解析プログラムを使用することもできる。
テキスト自動分割システム、形態素解析による方法、N−gramによる方法、正規表現を解析する文字列のパターン解析等がある。論文等に組み込まれた写真や図のタグ情報から、キーワードを抽出して検索することもありうる。現れる頻度が多い課題、キーワードなどの有用情報の順位付けも予め定められた条件により考慮される。頻度が多い有用情報の順位は高く設定することができる。
キーワードとして発言頻度が高い等の理由で、順位が高いと判断されたキーワードについては優先的に、webプラウザを用いて、インターネットを介して、日本国特許庁の知的財産データベース、IPDL、米国特許商標庁、欧州特許庁などにアクセスして、関連する情報を取得して知的財産情報提供サーバーにデータを蓄する。
該知的財産情報提供サーバーが、取得した一次データを用いて、その一次データの書誌事項、抄録、等のデータに基づき、インターネット上の特許解析・特許マップ作成プログラムを用いて知的財産検索結果を表示するサービスを実施している機関に一次データを送信して特許マップである作成された二次データを取得することにより、一次データの間の相関関係を示す二次データを作成する二次データ作成ステップ
一次データを、特許マップ作成ソフト等を活用して、書誌事項や抄録等から、技術内容の相関関係等を解析する。特許マップは、課題ごとの時系列で整理したり、課題と解決手段などで整理したマップ等が作成される。特許は、インターネットを通じて特許マップの提供会社や特許マップサービスを行っている機関において解析され、その解析結果としての特許マップはインターネットを介して、知的財産提供サーバにより取得される。
知的財産を配信するステップ。特許マップデータには、発言者の専門や経歴、論文等が記載されたDB(例えば科学技術振興機構のRead)へのリンク、特許事務所へのリンク、リンクリゾルバを介しての全文データへのリンクなどへのリンク情報を埋め込んでおく。これらのリンクをクリックすることで、リンクリゾルバ、機関リポジトリ、電子ジャーナル、図書館、特許庁などへリンクすることができ、全文データを取得することができる。表示はWebプラウザにより表示される。
予め定められた時間の経過後に、該発言データが記憶されているコミュニティサーバー上の前回の発言から予め定められた時間の経過後の間の発言データを、インターネットを介して、該発言データが記憶されているコミュニティサーバーより、知的財産情報提供サーバーが取得する経過時間内発言データ取得ステップ
該知的財産情報提供サーバーが、経過時間内に発言された経過時間内発言データからキーワードを抽出するキーワード取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、該キーワードを検索キーワードとして、特許データおよび科学技術文献データ等の一次データを取得する一次データ取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、取得した一次データを用いて、その一次データの書誌事項、抄録、等のデータに基づき、インターネット上の特許解析・特許マップ作成プログラムを用いて知的財産検索結果を表示するサービスを実施している機関に一次データを送信して特許マップである作成された二次データを取得することにより、一次データ間の相関関係を示す二次データを抽出する二次データ抽出ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、発言データと時間経過内発言データのそれぞれに対応するキーワードについて、それぞれ合算したデータを用いて、予め定められた頻度分析の手法により、コミュニティの順位をつけを行うことで、順位の高いコミュニティから順番に、どこまでの順位のコミュニティに二次データを送信するかについて、予め記録された継続要否判断条件を満たしたか否かを判断し、満たした場合には継続可として、該知的財産情報提供サーバーが、時間経過内発言データに対応した二次データを、インターネットを介して、該発言データが記憶されているコミュニティサーバーに送信し、満たさない場合には、該知的財産情報提供サーバーが、該二次データを、インターネットを介して、該発言データが記憶されているコミュニティサーバーに送信するとともに、送信終了をコミュニティサーバーに通知するステップ。
発言データからキーワードを抽出するキーワード抽出ステップにおいて、形態素解析法やn−グラム方式によるテキスト分解処理によりキーワードが抽出され、抽出されたキーワードにおいて、出現頻度の多いキーワードを、相関性が高いキーワードとして、優先的に検索キーワードとする。
一次データ作成ステップにおいて、インターネット上の特許データベースや科学技術データベースを用いて、特許データおよび科学技術文献データ等の一次データを取得する。
二次データ作成ステップにおいて、二次データの作成は、取得した一次データを用いて、その一次データの書誌事項、抄録、等のデータに基づき、予め知的財産情報提供サーバーに組み込まれた特許解析・特許マップ作成プログラムにより作成する。
二次データ作成ステップにおいて、二次データの作成は、取得した一次データを用いて、その一次データの書誌事項、抄録、等のデータに基づき、インターネット上の特許解析・特許マップ作成プログラムを用いて知的財産検索結果を表示するサービスを実施している機関に一次データを送信して特許マップである作成された二次データを取得する。
発言データと時間経過内発言データ、および、それぞれに対応するキーワード、一次データ、二次データについて、それぞれ合算したデータを用いて、予め記録された継続要否判断条件を
満たしたか否かを判断する。
発言データと時間経過内発言データ、および、それぞれに対応するキーワード、一次データ、二次データについて、それぞれ合算したデータを用いて、予め記録された継続要否判断条件を満たしたか否かを判断する。
コミュニティサーバーから発言データを取得する際に、発言者のコミュニティ上の識別番号を発言内容に関連付けて取得する。
二次データには、発言データと発言者特定データに同期するように関連付けられた書誌事項、DOI(Digital Object Identifier)、全文データへのリンクデータなどの情報を保有している。
二次情報には、リンクリゾルバ、機関リポジトリ、アグリゲータ等のリンクが埋め込まれており、特許全文データ、論文の全文データ等の取得の依頼があった場合には、前記の機関を介して特許や科学技術論文の取得を行う。
複数のコミュニティの発言データが、インターネットを介して、知的財産情報提供サーバーに入力される。
複数のコミュニティの発言データと時間経過内発言データ、および、発言データと時間経過内発言データのそれぞれに関連した、キーワード、一次データ、二次データについての対応する関係から、予め定められた頻度分析等の手法により、コミュニティの順位つけを行うここで、どこまでの順位までのコミュニティに二次データを送信するかを、予め定められた判断条件で判断する。
知的財産情報提供サーバーの機能が、インターネット上のコミュニティサーバー、リンクリゾルバのサーバー、機関リポジトリのサーバー、アグリゲータのサーバー、特許データベースや科学技術データベースのサーバー内で実施されることで、各機関が自ら知的財産情報のコミュニティへの提供を行うことができる。
また、種々のコミュニティを総合して、頻度が高い有用情報を抽出した際に、どのコミュニティがその頻度が高い有用情報について、より多く抽出されたかを評価して、多く抽出されたコミュニティの順位を高く設定し、優先的に情報を配信することができる。
また、一定時間ごとに発言を区切って、サーバーに取り込み蓄積するとともに、テキストを分析してキーワードを蓄積するとともに、出てくる頻度を解析することで、議論の方向性を確認する。また、発言と発言者のバックグラウンド等のデータが蓄積されてくれば、発言が停滞している時にも、先を予測して特許マップを配信する。前記の場合は、今までの頻度分布から将来の頻度を計算する等の設定をプログラムに組み込むことで実施することができる。
Claims (7)
- インターネット上の発言データが記憶されているコミュニティサーバーに対し、知的財産情報を提供する知的財産情報の提供方法であって、
発言データが記憶されているコミュニティサーバーより、発言データを知的財産情報サーバーが取得する発言データ取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、発言データからキーワードを抽出するキーワード抽出ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、該キーワードを検索キーワードとして、特許データベース、科学技術データベースより、検索結果である特許データおよび科学技術文献データ等の一次データを取得する一次データ取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、取得した一次データを用いて、その一次データの書誌事項、抄録、等のデータに基づき、インターネット上の特許解析・特許マップ作成プログラムを用いて知的財産検索結果を表示するサービスを実施している機関に一次データを送信して特許マップである作成された二次データを取得することにより、一次データの間の相関関係を示す二次データを作成する二次データ作成ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、該二次データを、インターネットを介して、コミュニティサーバーに送信する二次データ送信ステップ、
予め定められた時間の経過後に、該発言データが記憶されているコミュニティサーバー上の前回の発言から予め定められた時間の経過後の間の発言データを、インターネットを介して、該発言データが記憶されているコミュニティサーバーより、知的財産情報提供サーバーが取得する経過時間内発言データ取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、経過時間内に発言された経過時間内発言データからキーワードを抽出するキーワード取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、該キーワードを検索キーワードとして、特許データおよび科学技術文献データ等の一次データを取得する一次データ取得ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、取得した一次データを用いて、その一次データの書誌事項、抄録、等のデータに基づき、インターネット上の特許解析・特許マップ作成プログラムを用いて知的財産検索結果を表示するサービスを実施している機関に一次データを送信して特許マップである作成された二次データを取得することにより、一次データ間の相関関係を示す二次データを抽出する二次データ抽出ステップ、
該知的財産情報提供サーバーが、発言データと時間経過内発言データのそれぞれに対応するキーワードについて、それぞれ合算したデータを用いて、予め定められた頻度分析の手法により、コミュニティの順位をつけを行うことで、順位の高いコミュニティから順番に、どこまでの順位のコミュニティに二次データを送信するかについて、予め記録された継続要否判断条件を満たしたか否かを判断し、満たした場合には継続可として、該知的財産情報提供サーバーが、時間経過内発言データに対応した二次データを、インターネットを介して、該発言データが記憶されているコミュニティサーバーに送信し、満たさない場合には、該知的財産情報提供サーバーが、該二次データを、インターネットを介して、該発言データが記憶されているコミュニティサーバーに送信するとともに、送信終了をコミュニティサーバーに通知するステップ、
からなる知的財産情報の提供方法 - 発言データからキーワードを抽出するキーワード抽出ステップにおいて、形態素解析法やn−グラム方式によるテキスト分解処理によりキーワードが抽出され、抽出されたキーワードにおいて、出現頻度の多いキーワードを、相関性が高いキーワードとして、優先的に検索キーワードとすることを特徴とする請求項1記載の知的財産情報の提供方法
- 一次データ作成ステップにおいて、インターネット上の特許データベースや科学技術データベースを用いて、特許データおよび科学技術文献データ等の一次データを取得することを特徴とする請求項1記載の知的財産情報の提供方法
- コミュニティサーバーから発言データを取得する際に、発言者のコミュニティ上の識別番号を発言内容に関連付けて取得することを特徴とする請求項1記載の知的財産情報の提供方法
- 二次データには、発言データと発言者特定データに同期するように関連付けられた書誌事項、DOI(Digital Object Identifier)、全文データへのリンクデータなどの情報を保有していることを特徴とする請求項1記載の知的財産情報の提供方法
- 二次情報には、リンクリゾルバ、機関リポジトリ、アグリゲータ等のリンクが埋め込まれており、特許全文データ、論文の全文データ等の取得の依頼があった場合には、前記の機関を介して特許や科学技術論文の取得を行うことを特徴とする請求項1記載の知的財産情報の提供方法
- 知的財産情報提供サーバーの機能が、インターネット上のコミュニティサーバー、リンクリゾルバのサーバー、機関リポジトリのサーバー、アグリゲータのサーバー、特許データベースや科学技術データベースのサーバー内で実施されることを特徴とする請求項1記載の知的財産情報の提供方法
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