JP5178250B2 - 像ブレ補正装置およびそれを備える光学機器、撮像装置、像ブレ補正装置の制御方法 - Google Patents

像ブレ補正装置およびそれを備える光学機器、撮像装置、像ブレ補正装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、像振れ補正機能を有する像ブレ補正装置およびそれを備える光学機器、撮像装置、像ブレ補正装置の制御方法に関するものである。
スチルカメラ、ビデオカメラに代表される撮像装置において、その装置に外部から与えられた手振れ等の振れを補正する方式として、光学式像振れ補正方式と撮像素子式像振れ補正方式等がある。
これらの方式は、振れの度合いを検出する振れ検出センサからの信号に対して、A/D変換部を通してデジタル信号処理を行い、振れ補正量を算出してD/A変換した後、像振れ補正用の補正手段、詳しくはシフトレンズもしくは撮像素子を駆動している。
ここで、振れの度合いの検出には角速度センサがよく使用されており、この角速度センサは圧電素子等の振動材を一定周波数で振動させ、回転運動成分により発生するコリオリ力による力を電圧に変換して角速度信号を得ている。
また、A/D変換、デジタル信号処理、およびD/A変換を行う装置としては、マイクロコンピュータが使用されており、複数の所定周波数を遮断するフィルタと積分フィルタで構成されている。これらフィルタとしては再帰型デジタルフィルタがあり、再帰型フィルタはフィードフォワード部とフィードバック部から構成さている。
図9(a)は、再帰型1次デジタルフィルタの全体ブロック図である。再帰型デジタルフィルタはフィードフォワード部とフィードバック部から構成されている。再帰型デジタルフィルタにおいて中間値とはフィードバック部の算出結果であり、ここでは図に示すZ[n]が今回サンプリングにおける中間値である。ここで、Z−1は遅延素子であり、遅延素子通過後の値は前回サンプリングを表す。デジタルフィルタの次数は、この遅延素子によって定まる。
図9(b)は、再帰型デジタルフィルタのフィードバック部を抽出した図である。サンプリング回数をnで表したとき、今回サンプリングにおける入力値X[n]と前回サンプリングにおける中間値Z[n−1]から今回サンプリングにおける中間値Z[n]を算出する。図9(c)は、再帰型デジタルフィルタのフィードフォワード部を抽出した図であり、今回サンプリングにおける中間値Z[n]と前回サンプリングにおける中間値Z[n−1]から今回サンプリングにおける出力値Y[n]を算出する。また、図9(d)は、フィードフォワード部、フィードバック部それぞれのゲイン部を定数a,b,cと設定したときの演算式を表している。
図9(e)は非再帰型1次デジタルフィルタの全体ブロック図である。非再帰型デジタルフィルタは、再帰型デジタルフィルタに比べると、フィードフォワード部のみから構成されていると言える。今回サンプリングにおける入力値をX[n]としたとき、前回サンプリングにおける入力値はX[n−1]となり、この値が非再帰型デジタルフィルタにおける中間値である。つまり、非再帰型デジタルフィルタにおいては遅延素子Z−1通過後の値が中間値に相当する。図9(f)はフィードフォワード部のゲイン部を定数a,bと設定したときの演算式を表している。
所望の特性を持つフィルタとして構成するためには、上記定数a,b,cの値および符号を適切に設定する。この定数の設定により、デジタルハイパスフィルタやデジタルローパスフィルタとすることができる。
また、2次以降の高次デジタルフィルタは、遅延素子Z−1を増やすことにより実現されるが、次数に応じて中間値の数は増えることになる。
光学式像振れ補正方式は、像振れ補正用の補正手段であるシフトレンズを振れ補正量だけ光軸に直交する平面内で移動させることにより、撮像素子上の像振れを補正する(撮像素子上に結像された画像から画像振れを取り除く)方式である。また、撮像素子式像振れ補正方式は、像振れ補正用の補正手段である撮像素子を振れ補正量だけ光軸に直交する平面内で移動させることにより、該撮像素子上の像振れを補正する方式である。何れの方式であっても後述の本発明を適用できるため、以下、光学式像振れ補正方式の構成を例として説明を行う。
上記方式の像振れ補正機能を有する撮像装置では、振れ補正量分の移動をシフトレンズ駆動部へ指令して、制御対象であるシフトレンズが駆動目標位置に達したとき、該シフトレンズの実位置を取得する。そして、これら駆動目標位置と実位置の偏差を零(ゼロ)にするようなフィードバック制御を行っている。
光学式像振れ補正方式におけるシフトレンズの駆動範囲は、メカニカルな限界、および光学的性能による限界により定まる。像振れ補正機能が有効であるときは、手振れ以外のパンニング動作等による振れをも補正しようとする。そのため、シフトレンズが駆動限界付近にある場合は正しく像振れ補正を行うことが出来ない場合があることから、特許文献1では、シフトレンズの駆動量が大きい場合は、露光前に、駆動範囲内における所定の位置までシフトレンズを戻す技術が開示されている。
特開平7−199263号公報
上記特許文献1によると、像振れ補正用のシフトレンズの駆動量が大きい場合は、露光前に所定の位置までシフトレンズを戻すようにしているため、駆動限界付近にある場合であっても駆動範囲を確保することができる。
しかしながら、デジタルローパスフィルタを使用している場合、デジタルフィルタの出力である振れ補正量を所定量変化させても中間値が大きいときには、所定量変化直後に出力が大きくなってしまい、結果的に短時間でまた駆動量が大きくなってしまう。また、中間値が大きい場合は、デジタルローパスフィルタの中間値は最終的なデジタルフィルタの出力を小さくしようと作用するため、正しく像振れ補正ができない場合がある。
(発明の目的)
本発明の目的は、露光開始直前に遅延素子を有するデジタルフィルタ手段の遅延素子が保持する中間値を所定値に変更することにより、補正手段の駆動量が大きくなることを回避して(パンニング動作のような大きな振れの影響を排除して)、適正な像振れ補正を行うことのできる撮像装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、振れを検出する振れ検出手段と、前記振れ検出手段からの振れ信号に対して所定周波数帯域を通過させる、遅延素子を有するデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタからの出力に基づいて振れ補正量を算出する算出手段と、前記振れ補正量を用いて補正手段を駆動し、像振れを補正させる制御手段とを有する像ブレ補正装置において、露光直前に前記デジタルフィルタの前記遅延素子が保持する中間値を所定値に変更する中間値変更手段と、前記中間値を前記所定値に変更したタイミングにおいて、前記変更前のデジタルフィルタからの出力と前記変更後に生じた前記デジタルフィルタからの出力の差分を算出し、当該差分を前記変更後に生じた前記デジタルフィルタからの出力に加算する不連続点接続手段とを有することを特徴とする像ブレ補正装置とするものである。
本発明によれば、露光開始直前に遅延素子を有するデジタルフィルタ手段の遅延素子が保持する中間値を所定値に変更することにより、補正手段の駆動量が大きくなることを回避して、適正な像振れ補正を行うことができる撮像装置を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1および2に示す通りである。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1に係る像振れ補正機能を有する撮像装置を示す構成図である。図1において、101はズームユニットであり、変倍を行うズームレンズを含む。102はズーム駆動制御部であり、ズームユニット101の駆動を制御する。103は光軸100に対して直交する平面内での位置を変更することが可能な像振れ補正用の補正手段の一例であるシフトレンズである。104はシフトレンズ駆動制御部であり、シフトレンズ103の駆動を制御する。省電力時には、後述の制御部119によりシフトレンズ駆動制御部104への電源供給が停止される。
105は絞り・シャッタユニットである。106は絞り・シャッタ駆動制御部であり、絞り・シャッタユニット105の駆動を制御する。107はフォーカスユニットであり、ピント調節を行うレンズを含む。108はフォーカス駆動制御部であり、フォーカスユニット107の駆動を制御する。109はCCD等の撮像素子が用いられる撮像部であり、各レンズ群を通ってきた光像を電気信号に変換する。110は撮像信号処理部であり、撮像部109から出力された電気信号を映像信号に変換処理する。111は映像信号処理部であり、撮像信号処理部110から出力された映像信号を用途に応じて加工する。112は表示部であり、映像信号処理部111から出力された映像信号に基づいて、必要に応じて画像表示を行う。113は表示制御部であり、撮像部109および表示部112の動作や表示を制御する。
114は角速度センサ等の振れ検出部であり、撮影装置に与えられた振れの度合いを検出する。115は電源部であり、システム全体に用途に応じて電源を供給する。116は外部入出力端子部であり、外部との間で通信信号及び映像信号を入出力する。117はシステムを操作するための操作部である。118は記憶部であり、映像情報など様々なデータを記憶する。119はシステム全体を制御する制御部である。
次に、上記の構成を持つ撮像装置の動作について説明する。
操作部117は、押し込み量に応じて第1スイッチ(SW1)および第2スイッチ(SW2)が順にオンするように構成されたシャッタレリーズボタンを有している。シャッタレリーズボタンが約半分押し込まれたときに第1スイッチがオンし、シャッタレリーズボタンが最後まで押し込まれたときに第2スイッチがオンする構造となっている。そして、第1スイッチがオンされると、制御部119は、フォーカス駆動制御部108を介してフォーカスユニット107を駆動してピント調節を行わせる。また、同時に絞り・シャッタ駆動制御部106を介して絞り・シャッタユニット105を駆動して適正な露光量に設定させる。さらに第2スイッチがオンされると、制御部119は、撮像部109に露光された光像から得られた画像データを記憶部118に記憶させる。
このとき、操作部117より像振れ補正機能を有効にする指示があれば、制御部119は、シフトレンズ駆動制御部104に像振れ補正動作を指示する。すると、指示を受けたシフトレンズ駆動制御部104が、像振れ補正機能無効の指示がなされるまでシフトレンズ103を駆動、つまり光軸100と直交する平面内で振れをキャンセルする方向にシフトレンズ103を移動させ、像振れ補正の動作を行う。
上記操作部117が一定時間操作されなかった場合、制御部119は、省電力のために表示部112やシフトレンズ駆動制御部104への電源を遮断する。
また、この撮像装置では、静止画撮影モードと動画撮影モードとのうちの一方を操作部117より選択可能であり、それぞれのモードにおいて各駆動制御部の動作条件を変更することができる。
また、操作部117により変倍の指示があると、制御部119は、ズーム駆動制御部102を介してズームユニット101を駆動して、指示されたズーム位置にズームユニット101を移動させる。それとともに、撮像部109から送られた各信号処理部110,111にて処理された画像情報に基づいて、フォーカス駆動制御部108を介してフォーカスユニット107を駆動してピント調節を行わせる。
図2は、シフトレンズ駆動制御部104の内部構成およびその前段の回路構成を示すブロック図である。
まず、シフトレンズ駆動制御部104の前段側の構成について説明する。114aは通常姿勢の撮像装置の垂直方向(ピッチ方向)の振れを検出する縦方向振れ検出部、114bは通常姿勢の撮像装置の水平方向(ヨー方向)の振れを検出する横方向振れ検出部である。209a,209bはそれぞれ制御部119に含まれる防振制御部であり、ピッチ方向およびヨー方向の振れ補正量を算出してシフトレンズ103の駆動目標位置を決定し、シフトレンズ駆動制御部104に出力する。
次に、シフトレンズ駆動制御部104内の構成について説明する。301a,301bはピッチ方向およびヨー方向のフィードバック制御部としてのPID部であり、上記の駆動目標位置とシフトレンズ103の現在の位置を示す後述の実位置信号との偏差から制御量を求め、位置指令信号を出力する。302a,302bはピッチ方向およびヨー方向のドライブ部であり、PID部301a,301bから送られて来た位置指令信号に基づき、シフトレンズ103を駆動する。303a、303bはピッチ方向およびヨー方向の位置検出部であり、シフトレンズ103のそれぞれの方向の現在の位置を検出して実位置信号をPID部301a,301bに出力する。
次に、シフトレンズ駆動制御部104によるシフトレンズ103の位置制御について説明する。
シフトレンズ103の位置制御では、振れ検出部114a,振れ検出部114bからの撮像装置の振れを示す信号に基づいて、ピッチ方向およびヨー方向にシフトレンズ103を駆動する。シフトレンズ103には磁石が付けられており、この磁石の磁場を位置検出部303a,303bが検出し、該シフトレンズ103の実位置信号をPID部301a,301bに出力する。PID部301a,301bは、入力される実位置信号が、防振制御部209,209bから送られて来る駆動目標位置にそれぞれ収束するようなフィードバック制御を行う。このとき、PID部301a,301bでは、比例(P)制御、積分(I)制御、及び微分(D)制御を選択的に組み合わせたPID制御が行われる。
以上により、撮像装置に手振れなどの振れが発生しても、像振れを適正に補正することができる。
図3は、図2に示す防振制御部209(209a,209b)の詳細を示すブロック図である。
図3において、201はA/D変換部であり、振れ検出部114(114a,114b)にて検出された振れ信号であるアナログデータをデジタルデータに変換する。202はデジタルハイパスフィルタ(デジタルHPF)であり、所定の高周波数帯域を通過させるフィルタである。例として,図9に示した1次フィルタの構成における定数aと定数bは正符号であり、定数cが負符号のフィルタである。203はデジタローパスフィルタ(デジタルLPF)であり、所定の低周波帯域を通過させるフィルタである。例として,図9に示した1次フィルタの構成における定数aと定数bは正符号であり、定数cが正符号のフィルタである。振れ検出部114にて検出されたデータは角速度であり、シフトレンズ駆動制御部104において角度としてシフトレンズ103を駆動制御する場合は、デジタルローパスフィルタ203は積分器として作用する。
204は振れ補正量算出部であり、デジタルローパスフィルタ203の出力結果である振れ量に対して、符号反転を行い、図1のズーム駆動制御部102からのズーム位置情報とフォーカス駆動制御部108からのフォーカス情報を反映した振れ補正量を算出する。205はデジタルフィルタ中間値変更部であり、操作部117から入力された露光開始信号(第2スイッチのオン信号)に合わせてデジタルローパスフィルタ203の保持されていた中間値を予め設定しておいた所定値に変更する。206は不連続点接続部であり、デジタルフィルタ中間値変更部205により生じたデジタルローパスフィルタ203の出力結果の不連続点を連続的に接続する。
振れ補正量算出部204の算出結果(駆動目標位置)がシフトレンズ駆動制御部104へ出力され、シフトレンズ103の駆動が開始される。
図4(a),(b)は、デジタルフィルタ中間値を変更する際の、X軸を時間軸、Y軸をシフトレンズ103の目標値、X軸とY軸の交点を時間ゼロおよびシフトレンズ103の駆動範囲の中心点(駆動中心)とした波形図である。駆動範囲の中心点は通常は光軸100である。
シフトレンズ目標値は、デジタルローパスフィルタ203の出力に対して符号反転を行い、ズーム、フォーカス情報を定倍した値である。
図4(a)の点線の波形は、露光開始後もデジタルローパスフィルタ203の中間値を変更しない場合において算出される目標値を表す。このときは、前回サンプリングの中間値が今回サンプリングの出力値へ与える影響が累積されていくため、右肩上がりの波形となる。その結果シフトレンズ103の駆動限界に近づく(駆動範囲の中心点から遠ざかる)ことになる。
一方、図4(a)の露光開始後の実線の波形は、露光開始時にデジタルローパスフィルタ203の中間値を変更した場合である。このときは前回サンプリングの中間値が今回サンプリングの出力値へ与える影響が一旦クリアされるため、累積の影響も解消され、右肩上がりの波形とはならず平坦な波形を示す。このように、中間値を所定値に変更する場合は、デジタルローパスフィルタ203の出力段階で露光開始時のオフセット分を定数として差し引く場合と異なり、それまでの累積の影響を排除することが可能である。
図4(a)のように制御する場合には、露光開始時にデジタルローパスフィルタ203の中間値を所定値に変更してその出力値をそのままシフトレンズ目標値としている。そのため、シフトレンズ103をより中心点付近で駆動させる点においては好都合であるが、変更時において波形に不連続点が生じる。ここで、不連続点とは、直前のシフトレンズ目標値と、中間値を変更した直後のシフトレンズ目標値との差分、即ちオフセットによって生じる点である。
図4(b)の制御では、図4(a)で発生した不連続点を連続的に接続するため、オフセット分だけ引き上げることを行っている。具体的には、中間値を所定値に変更する際のオフセットを一旦算出して記憶し、このオフセット分をデジタルローパスフィルタ203の出力に加算することによって実現する。このオフセットを引き上げる作業は、露光中に継続して行われる。その後、露光終了のタイミングでオフセットの加算を終了する。このように制御すると、不連続点が生じることを防げるので、露光開始の前後で撮影画角が変更されることを防ぐことができる。
ここで、デジタルローパスフィルタ203の定数a,b,cとして具体的な数値の例としては、サンプリング周期を10KHzとすると、カットオフ周波数0.01Hzの場合はa=0.999993,b=0.000003,c=0.000003が好適である。
次に、振れ検出部114からの振れ信号に基づいて振れ補正量を算出する際に、操作部117からの露光開始信号に合わせてデジタルフィルタ中間値変更部205と不連続点接続部206が作用するときの動作を、図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS701より、振れ補正量算出のためのサンプリングを開始し、まずステップS702にて、A/D変換部201により、振れ検出部114にて検出された振れ信号であるアナログデータからデジタルデータに変換された値を取得する。そして、次のステップS703にて、デジタルハイパスフィルタ演算を行う。この演算は、デジタルハイパスフィルタ202で行われており、図9に示した1次フィルタの構成における定数cが負符号のフィルタである。デジタルハイパスフィルタ202は所定の高周波数帯域を通過させるフィルタであり、例として、振れ検出部114の温度ドリフト成分としての低周波帯域を遮断する役目がある。
次のステップS704では、露光中であるか否かの判定を行う。操作部117に配置されているシャッタレリーズボタンの操作により第2スイッチがオンされた瞬間が露光開始であり、以後第2スイッチがオンされている間が露光中である。この判定の結果、現在露光中でない場合はステップS704からステップS713へ進み、デジタルローパスフィルタ演算を行う。この演算はデジタルローパスフィルタ203で行われており、図9に示した1次フィルタの構成における定数cが正符号のフィルタである。デジタルローパスフィルタ203は所定の低周波数帯域を通過させるフィルタであり、例として積分器として作用する役目がある。
一方、上記ステップS704にて現在露光中であると判定した場合はステップS705へ進み、露光開始後の最初のサンプリングであるか否かの判定を行う。ここで、最初のサンプリングである場合はステップS704からステップS706へ進み、前回サンプリンにおけるデジタルローパスフィルタ出力の保持を行う。この出力をLPFOut(n−1)とする。そして、次のステップS707にて、デジタルローパスフィルタ演算の中間値を所定値に変更する。中間値とは、図9(b)のフィードバック部において生成される変数であり、図9(d)のフィードバック部とフィードフォワード部の連立方程式中に共通に現れる。この実施例1では、中間値を所定値に変更するとは、中間値を零(ゼロ)にすることである。なお、零以外の所定値としては、現在の値から予め定められたオフセット量相当分の値を減算した値が考えられる。図4に示したように、オフセット量は、露光開始時において、時々刻々と変化するものであるが、少なくともメカニカルな駆動端に衝突することを防ぐことが期待できる余裕分(定数)を中間値から減算しておくことで、類似の効果が得られる。
次のステップS708では、中間値を所定値に変更したことを反映してデジタルローパスフィルタ演算を行う。この出力をLPFOut(n)とする。ここで、ステップS707の前の段階で中間値が所定値より大きかった場合には、振れ補正量も大きくなり、その結果、シフトレンズ103の駆動量も大きくなる。また、中間値が大きい場合は、デジタルローパスフィルタのフィードフォワード部は出力を小さくしようと作用するため、正しい像振れ補正ができていないことがあった。しかし、本実施例1では、上記のように中間値を所定値(零)に変更するようにしているので、上記の問題点が改善される。
次のステップS709では、不連続点となるLPFOut(n)とLPFOut(n−1)の差分を算出する。ここではこの差分のことをオフセットと呼ぶ(図4(a)参照)。次のステップS710では、デジタルローパスフィルタ出力からオフセットを減算する。これにより、図4(b)に示すように、中間値変更後に生じた不連続点を連続的に接続することができる。
また、上記ステップS705にて最初のサンプリングでないと判定した場合はステップS712へ進み、デジタルローパスフィルタ演算を行う。その後、予め算出されているオフセットを用いて、次のステップS710にて、上記と同様にデジタルローパスフィルタ出力からオフセットを減算する。
以上のように、露光中のデジタルローパスフィルタ演算が行われる。
露光が終了すると、上記したようにステップS713へ進み、デジタルローパスフィルタ演算を行い、オフセットを減算することはない。
次のステップS711では、算出されたデジタルローパスフィルタの出力を用いて、振れ補正量の算出を行う。そして、ステップS714にて、振れ補正量算出のためのサンプリングを終了する。
上記実施例1によれば、露光開始直前にデジタルローパスフィルタ手段であるデジタルローパスフィルタ203の中間値を所定値に変更するようにしている。よって、補正手段の駆動量が大きくなることを回避でき、別言すればパンニング動作のような大きな振れの影響を排除でき、適正な像振れ補正を行うことができる。
また、中間値を所定値(零)に変更したタイミングにおいて、変更後に生じたデジタルローパスフィルタ203の出力の不連続点を連続的に再接続するようにしている。よって、中間値変更後に生じた不連続点を連続的に接続することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2に係わる撮像装置について説明する。なお、撮像装置の構成は図1および図2に示した構成と同じであり、その説明は省略する。
図6は、本発明の実施例2に係わる防振制御部209(209a,209b)の詳細を示すブロック図である。図3との違いは、デジタルハイパスフィルタとデジタルローパスフィルタを一つの系列とした場合、本発明の実施例2では2系列存在する点である。なお、図3と同じ部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
図6において、202が1系列目のデジタルハイパスフィルタ(デジタルHPF)であり、207が2系列目のデジタルハイパスフィルタ(デジタルHPF)である。また、203が1系列目のデジタルローパスフィルタ(デジタルLPF)であり、208が2系列目のデジタルローパスフィルタ(デジタルLPF)である。それぞれの系列は、各フィルタのカットオフ周波数を変更することにより、どの周波数帯域をターゲットとした特性であるかを特徴付けることができる。
ここでは操作部117から入力された露光開始信号に合わせて、高周波数帯域をターゲットとした系列2(2系列目)から、低周波数帯域をターゲットとした系列1(1系列目)への切り換えを行った場合について説明する。なお、系列1は、体振れ+手振れの全域(例えば1〜15Hz)で抑振率が高い“性能重視”のフィルタ処理を行うもので、体振れ等の低域側にも高い抑振効果があり、露光中に利用される。この系列1の問題点は、シフトレンズ103がメカニカルな駆動端へ行きやすことである。一方、系列2は、ある特定周波数付近(例えば5Hz)で最も抑振率が高い“見え方重視”のフィルタ処理を行うものであり、露光中以外に利用される。
デジタルフィルタ中間値変更部205において、操作部117から入力された露光開始信号に合わせて、1系列目のデジタローパスルフィルタ203の中間値を予め設定しておいた所定値に変更する。不連続点接続部206は、切り換え前の系列2と、中間値を変更した後の系列1との不連続点を連続的に接続するものである。系列は2つである必要はなく、3つ以上の複数系列に対しても同様の内容が適用できる。なお、上述の系列の切り換えは、不連続点接続部206が振れ補正量算出部204に対して行う。具体的には、振れ補正量算出部204において振れ補正量を算出する入力を系列1とするか系列2とするかを、不連続点接続部206からの指示により切り換える。なお、図7(a)(b)を用いて後述するように、不連続点を接続する場合と接続しない場合には、それぞれ利害得失があるが、不連続点接続部206は不連続点を接続しない場合でも、系列の切り換え部として作用する。
図7(a),(b)は、本発明の実施例2に係わる、図4(a),(b)と同様の波形図である。つまり、デジタルローパスフィルタ中間値を変更する際の、X軸を時間軸、Y軸をシフトレンズ目標値、X軸とY軸の交点を時間ゼロおよびシフトレンズ目標値を駆動範囲の中心点とした波形図である。
図7(a)の実線で表される系列1および系列2の波形は、それぞれ上述のデジタルローパスフィルタ208および203の出力波形を表している。そして、図7(a)で表す制御においては露光開始時において、系列2から系列1へ振れ補正量を算出するための入力を切り換えると同時に、系列1の中間値を零にする。また、露光終了時に再び系列2へ切り換える(戻す)。従って、この間のシフトレンズ目標値としては、破線で表される波形となる。
系列1および系列2の実線の波形においては、前回サンプリングの中間値が今回サンプリングの出力値へ与える影響が累積されていくため、右肩上がりの波形となる。その結果シフトレンズ103の駆動限界に近づく(駆動範囲の中心点から遠ざかる)ことになる。
破線の波形は、前回サンプリングの中間値が今回サンプリングの出力値へ与える影響が一旦クリアされるため、累積の影響も解消され、右肩上がりの波形とはならず平坦な波形を示す。このように、中間値を所定値に変更する場合は、デジタルローパスフィルタ203の出力段階で露光開始時のオフセット分を定数として差し引く場合と異なり、それまでの累積の影響を排除することが可能である。
図7(a)のように制御する場合には、露光開始時に系列2から系列1へ切り換え、系列1のデジタルローパスフィルタ203の中間値を所定値に変更してその出力値をそのままシフトレンズ目標値としている。そのため、シフトレンズ103をより中心点付近で駆動させる点においては好都合であるが、変更時において波形に不連続点が生じる。ここで、不連続点とは、系列2から系列1へ切り換える際にシフトレンズ目標値がそれぞれ異なることによって生じる点である。
図7(b)の制御では、図7(a)で発生した不連続点を連続的に接続するため、不連続点で生じるオフセット分だけ引き上げることを行っている。具体的には、系列2から系列1へ切り換える際に、系列1のデジタルローパスフィルタ203の中間値を所定値に変更したその出力値と切り換え時の系列2の出力値によって生じるオフセット(図7(a)のオフセット)を一旦算出して記憶する。そして、このオフセット分をデジタルローパスフィルタ203の出力に加算することによって実現する。このオフセットを引き上げる作業は、露光中に継続して行われる。その後、露光終了のタイミングでオフセットの加算を終了し、再び系列2へ切り換える(戻す)。
なお、図7(b)においては、破線の波形は図7(a)の破線と同じく、系列1において中間値を零にした場合の出力波形を表す。また実線の波形は、露光期間においてこの波形をオフセット分引き上げて系列2に接続した様子を表す。従って、露光期間終了後は、系列2へ切り換えているため、ここで不連続点を生じている。
図7(b)のように制御すると、露光開始時に不連続点が生じることを防げるので、露光開始の前後で撮影画角が変更されることを防ぐことができる。
ここで1次再帰型デジタルローパスフィルタの定数a,b,cとして好適な数値を例としてあげる。デジタルローパスフィルタ203のサンプリング周期を10KHzとすると、カットオフ周波数0.1Hzの場合はa=0.999993,b=0.000003,c=0.000003となる。また、デジタルローパスフィルタ208のサンプリング周期を10KHzとすると、カットオフ周波数0.1Hzの場合はa=0.999937,b=0.000031,c=0.000031となる。
次に、振れ検出部114からの振れ信号に基づいて振れ補正量を算出する際に、操作部117からの露光開始信号に合わせて、デジタルフィルタ中間値変更部205と不連続点接続部206が作用するときの動作を、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図5のフローチャートは1系列フィルタに対するものであったが、本実施例2に係わる図8のフローチャートは、図6に示した2系列フィルタに対する動作を示すものである。
ステップS801より振れ補正量算出のためのサンプリング開始し、まずステップS802にて、A/D変換部201により、振れ検出部114にて検出された振れ信号であるアナログデータからデジタルデータに変換された値を取得する。そして、次のステップS803にて、露光中であるか否かの判定を行う。この結果、現在露光中でないと判定した場合はステップS813へ進み、デジタルハイパスフィルタ2演算を行い、続くステップS814にて、デジタルローパスフィルタ2演算、つまりそれぞれ2系列目の演算を行う。
また、上記ステップS803にて現在露光中であると判定した場合はステップS804へ進み、デジタルハイパスフィルタ1演算を行う。ここから先は1系列目の演算を行う。次のステップS805では、露光開始後の最初のサンプリングであるか否かの判定を行う。ここで、最初のサンプリングであると判定した場合はステップS806へ進み、前回サンプリンにおけるデジタルローパスフィルタ2出力の保持を行う。この出力をLPFOut2(n−1)とする。続くステップS807では、デジタルローパスフィルタ1演算の中間値を所定値に変更する(図7参照)。ここで、中間値を所定値に変更するとは、所定値を零(ゼロ)に変更することである。
次のステップS808では、中間値を所定値に変更したことを反映してデジタルローパスフィルタ1演算を行う。この出力をLPFOut1(n)とする。そして、次のステップS809にて、不連続点となるLPFOut1(n)とLPFOut2(n−1)の差分を算出する。ここではこの差分のことをオフセットと呼ぶ(図7参照)。続くステップS810では、デジタルローパスフィルタ1出力からオフセットを減算する。これにより、図7に示すように、中間値変更後に生じた不連続点を連続的に接続することができる。
また、上記ステップS805にて最初のサンプリングでないと判定した場合はステップS812へ進み、デジタルローパスフィルタ1演算を行う。その後、予め算出されているオフセットを用いて、次のステップS810にて、デジタルローパスフィルタ出力からオフセットを減算する。
以上のように露光中のデジタルローパスフィルタ演算が行われる。
また、露光が終了すると上記したようにステップS813へ進み、デジタルハイパスフィルタ2演算を行い、次のステップ814にて、デジタルローパスフィルタ2演算を行い、オフセットを減算することはない。
次のステップS811では、算出されたデジタルローパスフィルタの出力を用いて、振れ補正量の算出を行う。そして、ステップS815にて、振れ補正量算出のためのサンプリングを終了する。
上記実施例2によれば、振れ検出部114からデジタルローパスフィルタ手段を経て振れ補正量を算出するまでの系列を複数(系列1、系列2)備えている。そして、撮像部(撮像素子)119での露光直前に、振れ補正量を算出する系列を、系列2から系列1に切り換えるようにしている。そして、この切り換えタイミングにおいて、切り換え先系列(系列1)の、フィードバック部の算出結果として保持されているデジタルローパスフィルタ手段の中間値を所定値に変更するようにしている。よって、補正手段の駆動量が大きくなることを回避でき、別言すればパンニング動作のような大きな振れの影響を排除でき、適正な像振れ補正を行うことができる。
また、中間値を所定値(零)に変更したタイミングにおいて、変更後に生じたデジタルローパスフィルタ203の出力の不連続点を連続的に再接続するようにしている。よって、中間値変更後に生じた不連続点を連続的に接続することができる。
上記実施例1および実施例2では、1次再帰型デジタルローパスフィルタを用いて本発明を説明した。しかし、本発明は1次再帰型デジタルローパスフィルタに限られるものではなく、非再帰型デジタルローパスフィルタに適用することも可能である。図9を用いて説明したように、非再帰型デジタルローパスフィルタにおいては、遅延素子Z−1の出力が中間値となるため、この値を露光開始時に零などの所定値にすることで同様の効果が得られる。
また、デジタルローパスフィルタの次数は1次に限られるものではない。遅延素子Z−1が増えるに従って次数は増え、中間値も増えるが、露光開始時に一律にそれら複数の中間値を所定値に変更すれば、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
(本発明と実施例の対応)
振れ検出部114が、本発明の、振れを検出する振れ検出手段に相当する。また、デジタルローパスフィルタ203が、本発明の、振れ検出手段からの振れ信号に対して所定周波数を通過させる、遅延素子を有するデジタルローパスフィルタ手段に相当する。また、振れ補正量算出部204が、本発明の、デジタルローパスフィルタ手段からの出力に基づいて振れ補正量を算出する算出手段に相当する。また、シフトレンズ103が本発明の補正手段に相当する。また、シフトレンズ駆動制御部104が、本発明の、振れ補正量を用いて補正手段を駆動し、像振れを補正させる制御手段に相当する。また、デジタルフィルタ中間値変更部205が、本発明の、露光直前にデジタルローパスフィルタ手段の中間値を所定値に変更する中間値変更手段に相当する。
また、デジタルローパスフィルタ203が、本発明の、振れ検出手段からの振れ信号に対して所定周波数を通過させる、遅延素子を有する第1のデジタルローパスフィルタ手段に相当する。また、デジタルローパスフィルタ208が、本発明の、振れ検出手段からの振れ信号に対して、第1のデジタルローパスフィルタの通過帯域とは異なる所定周波数を通過させる、遅延素子を有する第2のデジタルローパスフィルタ手段に相当する。
本発明の各実施例に係る撮像装置を示す構成図である。 本発明の各実施例に係るシフトレンズ駆動制御部等の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る防振制御部内の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係るシフトレンズ目標値を示す波形図である。 本発明の実施例1に係る振れ補正量算出のための動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係る防振制御部内の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るシフトレンズ目標値を示す波形図である。 本発明の実施例2に係る振れ補正量算出のための動作を示すフローチャートである。 一般的な再帰型1次デジタルフィルタを示す構成図である
符号の説明
103 シフトレンズ
104 シフトレンズ駆動制御部
109 撮像部
114 振れ検出部
117 操作部
201 A/D変換部
202,207 デジタルハイパスフィルタ
203,208 デジタルローパスフィルタ
204 振れ補正量算出部
205 デジタルフィルタ中間値変更部
206 不連続点接続部
209a,209b 防振制御部
301a,301b PID部
302a,302b ドライブ部
303a,303b 位置検出部

Claims (10)

  1. 振れを検出する振れ検出手段と、
    前記振れ検出手段からの振れ信号に対して所定周波数帯域を通過させる、遅延素子を有するデジタルフィルタと、
    前記デジタルフィルタからの出力に基づいて振れ補正量を算出する算出手段と、
    前記振れ補正量を用いて補正手段を駆動し、像振れを補正させる制御手段とを有する像ブレ補正装置において、
    露光直前に前記デジタルフィルタの前記遅延素子が保持する中間値を所定値に変更する中間値変更手段と、
    前記中間値を前記所定値に変更したタイミングにおいて、前記変更前のデジタルフィルタからの出力と前記変更後に生じた前記デジタルフィルタからの出力の差分を算出し、当該差分を前記変更後に生じた前記デジタルフィルタからの出力に加算する不連続点接続手段とを有することを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記デジタルフィルタはフィードフォワード部とフィードバック部から構成される再帰型であり、フィードバック部の算出結果を中間値とすることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 露光中は、前記変更後に生じた前記デジタルフィルタからの出力に当該差分の加算が継続して行われることを特徴とする請求項1または2に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記所定値は零であることを特徴とする請求項1ないしの何れか1項に記載の像ブレ補正装置。
  5. 請求項1ないしの何れか1項に記載の像ブレ補正装置を備えることを特徴とする光学機器。
  6. 請求項1ないしの何れか1項に記載の像ブレ補正装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 振れ検出手段で検出された振れ信号に基づいて補正手段を駆動し、像振れを補正する像ブレ補正装置の制御方法であって、
    遅延ステップを有し、前記振れ検出手段からの振れ信号に対して所定周波数帯域を通過させるフィルタ工程と、
    フィルタ工程からの出力に基づいて振れ補正量を算出する算出ステップと、
    前記振れ補正量を用いて補正手段を駆動し、像振れを補正させる制御ステップと、
    露光直前に前記フィルタ工程の前記遅延ステップにて保持される中間値を所定値に変更する中間値変更ステップと、
    前記中間値を前記所定値に変更したタイミングにおいて、前記中間値の変更前のフィルタ工程からの出力と前記中間値の変更後に生じた前記フィルタ工程からの出力の差分を算出し、当該差分を前記変更後に生じた前記フィルタ工程からの出力に加算する不連続点接続ステップとを有することを特徴とする像ブレ補正装置の制御方法。
  8. 前記フィルタ工程はフィードフォワード部とフィードバック部から構成される再帰型のフィルタ工程であり、フィードバック部での算出結果を中間値とすることを特徴とする請求項7に記載の像ブレ補正装置の制御方法。
  9. 露光中は、前記変更後に生じた前記フィルタ工程からの出力に当該差分の加算が継続して行われることを特徴とする請求項7または8に記載の像ブレ補正装置の制御方法。
  10. 前記所定値は零であることを特徴とする請求項7ないし9の何れか1項に記載の像ブレ補正装置の制御方法。
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