JP5177890B2 - 超音波流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、特に超音波によって流量を測定する超音波流量計に関するものである。
従来の超音波流量計は、例えば特許文献1に記載されている。図6は前記特許文献1に記載されている従来の超音波流量計の第1の実施例を示す制御ブロック図である。
図6の超音波流量計は、流体管路4の途中に超音波を発信する第1振動子5と受信する第2振動子6とが流れ方向に配置されている。また、第1振動子5への発信回路7、第2振動子6で受信した信号の増幅回路8を備える。そして、増幅回路8で増幅された信号を比較回路9で基準信号と比較し、発信から受信までの時間をタイマカウンタのような計時手段10で求め、その超音波伝幡時間に応じて管路の大きさや流れの状態を考慮して流量演算手段11で流量値を求め、この流量演算手段11の値によって発信回路7のトリガ手段13への信号送出のタイミングを調節する構成を有する。
次にその動作について述べる。トリガ手段13からの指示に基づき発信回路7よりバースト信号が送出され、このバースト信号に応じて第1振動子5で発信された超音波信号は、流れの中を伝幡し第2振動子6で受信される。そして、受信信号が増幅回路8と比較回路9で信号処理され、発信から受信までの時間が計時手段10で測定される。
静止流体中の音をc、流体の流れの速さをvとすると、流れの順方向の超音波の伝幡速度は(c+v)となる。振動子5と6の間の距離をL、超音波伝幡軸と管路の中心軸とがなす角度をφとすると、超音波が到達する時間Tは、
T=L/(c+vCOSφ) (1)
となり、(1)式より、
v=(L/T−c)/COSφ (2)
となり、Lとφが既知ならTを測定すれば流速vが求められる。この流速より流量Qは、通過面積をS、補正計数をKとすれば、
Q=KSv (3)
となる。
図7は前記特許文献1に記載されている従来の超音波流量計の第4の実施例を示す制御ブロック図である。図7の超音波流量計は、発信から受信を繰り返し手段15によって、繰り返し設定手段16で設定された回数だけ繰り返し、さらに発信と受信の切り換えを切換手段17で行った後、同様に繰り返しを行う。すなわち、発信回路7によって第1振動子4から超音波が発生し、この超音波を第2振動子5で受信し、受信信号が増幅回路8を介し比較回路9に到達すると、繰り返し手段16の指示により再びトリガ手段13で発信回路7をトリガする。この繰り返しは繰り返し設定手段15で設定された回数だけ行われ、設定回数に達すると繰り返しに要した時間を計時手段10で計測する。しかる後、切換手段17により第1振動子4と第2振動子5の発信受信を逆に接続し、今度は第2振動子から第1振動子5に向かって超音波を発信し前述と同様に到達時間を求め、この差を流量演算手段11で流量値を演算する。
静止流体中の音をc、流体の流れの速さをvとすると、流れの順方向の超音波の伝幡速度は(c+v)、逆方向の伝幡速度は(c−v)となる。振動子7と8の間の距離をL、超音波伝幡軸と管路の中心軸とがなす角度をφ、繰り返し回数をnとすると、順方向と逆方向のそれぞれの繰り返し時間T1とT2は、
T1=n×L/(c+vCOSφ) (4)
T2=n×L/(c−vCOSφ) (5)
となり、(4)、(5)式より、
v=n×L/2COSφ×(1/T1−1/T2) (6)
となり、Lとφが既知ならT1とT2を測定すれば流速vが求められる。
しかしながら、T1とT2の差は流量が小さくかつ繰り返し回数が小さいときには極めて微小であり、正確に計ることが困難であるので、測定回数を多く設定し誤差を比較的小さくする。また、流量が大きくなるとT1−T2の差も大きくなるので測定が容易になり、その場合には繰り返し設定の回数を小さくしてサンプリング間隔を速くして誤差を小さくする。すなわち、流量演算手段11によって繰り返し設定手段15の回数を変更する。
この特許文献1の超音波流量計は、2つの振動子を用いて、送信と受信とを切り替え、それぞれの受信波形から求められる超音波の伝播時間から流速を求めて、流量を演算する方式である。
特開平8−122117号公報
超音波の伝播時間の計測は、発振素子としての振動子でつくられるパルスの数をカウントすることで求められる。例えば、振動子として4×10Hz(周期は周波数の逆数で0.25×10−6秒)の水晶振動子を用いた場合、伝播時間中に720個のパルスがあれば伝播時間は180×10−6秒となる。水晶振動子はそれが接続された回路の動作開始から振動して、振動の振幅が増大し、はっきりしたパルス波形が得られ、かつ、このパルス周期あるいはデューティーが安定するまでの時間が経過した後、計測が可能な状態になる。
この点について図を用いて説明する。図8の振動回路で振動子70に株式会社大真空製の水晶振動子の品番SMD49TA4M(4×10Hz用)を用いて、波形を計測すると図9の波形図が得られる。図9の横軸は時間(秒)であり、図9(a)は回路に供給する電源電圧を示し、電圧安定化のために挿入されるコンデンサを充電するために緩やかに上昇している。回路のバッファ71(株式会社東芝製TC74HC04)とアンバッファ72(株式会社東芝製TC74HCU04)とが動作可能な電圧になると、図9(b)のアンバッファ72(TC74HCU04)の出力電圧V1が現れ、その振動の振幅がしだいに増大する。この電圧V1は、バッファ71(TC74HCU04)に入力され、V1がこのバッファ71の閾値電圧を超えると、時間TCR1=4×10−3秒でバッファ71から図9(c)のように矩形波の出力電圧V2が出力される。矩形波の出力電圧V2が出力されてから、この矩形波の周期が安定するまでいくらかの時間TCR2が必要となる。
図10は矩形波の出力電圧V2が出力されてから、この矩形波の周期の変化を示したグラフであり、横軸は時間(秒)、縦軸はパルス周期(秒)である。この図10を見ると、周期が0.25×10−6秒に安定するまでに、時間TCR2としておよそ1×10−3秒必要となる。
このため、超音波の伝播時間の計測を始める前に水晶振動子をあらかじめ立ち上げておくことが必要である。この時間はTCR1+TCR2で、およそ5×10−3秒必要となる。電池を電力源として用いる超音波流量計では省電力にすることが強く要求される。このため、超音波の伝播時間計測は、例えば4×10−3秒ごとの間欠の計測で行う制御をしている。
しかしながら、超音波の伝播時間の計測に水晶振動子を使用すると、前述したように、計測に使用可能な5×10−3秒前に水晶振動子を立ち上げないと計測に使用可能なパルスの安定性が得られない。従って、計測間隔が4×10−3秒ごとであれば、水晶振動子は停止することができず連続で動作させることが必要となる。水晶振動子を動作させる回路による電力消費は大であるので、水晶振動子の連続動作は省電力化を行う場合に課題となる。
振動子には水晶振動子の他に、セラミック振動子がある。セラミック振動子は水晶振動子に比べ起動が早い。図11の振動回路で振動子73に松下電器産業社製セラミック振動子の品番EFOMC400AR(4×10Hz用)を用いて、波形を計測すると図12の波形図が得られる。図12の横軸は時間(秒)で、図12(a)は回路に供給する電源電圧を示し、電圧安定化のために挿入されるコンデンサを充電するために緩やかに上昇している。回路のバッファ71とアンバッファ72とが動作可能な電圧になると、図12(b)のアンバッファ72の出力電圧V1に振動が現れ、その振動の振幅がしだいに増大する。この電圧V1は、バッファ71に入力され、V1がこのバッファ71の閾値電圧を超えると、時間TCE1=44×10−6秒でバッファ71から図12(c)のように矩形波の出力電圧V2が出力される。矩形波の出力電圧V2が出力されてから、この矩形波の周期が安定するまでいくらかの時間TCE2が必要となる。
図13は矩形波の出力電圧V2が出力されてから、この矩形波の周期の変化を示したグラフであり、横軸は時間(秒)、縦軸は周期(秒)である。この図13を見ると、周期が0.25×10-6秒に安定するまでに、TCE2としておよそ5×10−5秒を要している。
このため、超音波の伝播時間の計測をはじめる前にセラミック振動子をあらかじめ立ち上げておくことが必要である。この時間はTCE1+TCE2で、およそ9.4×10−5秒必要となる。この安定度合いは同実験において周期の計測を行う計測器や周囲環境から決まる安定の度合いである。セラミック振動子を用いて実際の超音波の伝播時間計測を行い、それから流量計算を行ってみた場合、流量の標準偏差は、セラミック振動子の振動回路の電源を投入した後、計測を開始するまでの待機時間をパラメータとして求めると、図14のようになる。図14からわかるように、流量の標準偏差は約200×10−6秒以上で小さくなり安定してきている。
このように、振動子としてセラミック振動子を用いると、水晶振動子に比べて振動子の起動が極めて早くなるが、それでも約200×10−6秒以上必要であるので、省電力化のためにはさらにセラミック振動子の起動と安定振動を早めることが課題である。
また、水晶振動子の振動周波数精度は、個体間ばらつき、使用温度範囲の変化を考慮して±0.001%であるが、セラミック振動子は±0.5%となっており、セラミック振動子を使用する場合は絶対的な時間精度に課題がある。
本発明の超音波流量計は、超音波の伝播時間計測に用いる振動子の振動開始を早め、かつ、振動パルスの安定性を高めるために振動開始手段を用いる。振動開始手段は、計測に用いる振動子の振動周波数に近い周波数のパルスをつくる振動回路を備え、その振動回路で作られたパルスで、超音波の伝播時間計測に用いる振動子を付勢するようにする。
我々はこのような振動開始手段が、振動子の振動開始を早められるだけではなく、振動したパルスの周波数(周期)の安定する時間も早くなることを確認し、これを超音波流量計に応用して流量を計測すると、十分な流量計測精度と、省電力化が実現できることを確認した。
また、我々は超音波の伝播時間計測に用いる振動子にセラミック振動子を用い、セラミック振動子の振動周波数精度が悪いことを解決するために、伝播時間計測に用いるセラミック振動子よりも、低い周波数で振動する水晶振動子を設けて、セラミック振動子のパルス周期は低い周波数で振動する水晶振動子のパルスで検定して伝播時間の校正を行う構成とする。具体的には、実際の超音波流量計は、超音波計測を行うための回路と、これを制御し、かつ流量表示などを制御するマイクロコンピュータとが搭載されているが、マイクロコンピュータは常に動作しており、これを動かすための振動子は例えば32×10Hzの水晶振動子が用いられている。そこで、この32×10Hzの水晶振動子を用いて、超音波計測を行うための4×10Hzのセラミック振動子を検定して伝播時間の校正を行うようにする。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における超音波流量計は、振動子と、前記振動子の振動を早める振動開始手段とを備え、前記振動開始手段で振動された前記振動子のパルスを超音波の伝播時間計測に用いるようにする。
図1は本発明の実施の形態1における超音波流量計の構成を示す回路ブロック図である。
図1において、流路50は流体の通る管で、途中に超音波センサ51、52が設けてある。超音波センサ51、52はリード線で制御部53が設けられているプリント基板と接続される。プリント基板には、超音波センサ51、52への送信信号を供給するための送信回路54と、超音波センサ51、52からの信号が伝達される受信回路55と、受信回路55の出力を増幅する増幅回路56と、増幅回路56の出力を直流電圧と比較する比較回路57とを有してなる制御部53が設けられている。
スイッチ群58は、超音波センサ51、52の送信と受信の切り換えのために設けており、図1では超音波センサ51が送信回路54に、超音波センサ52が受信回路56に接続されている状態にある。演算処理回路59は送信回路54へ送信指令を伝えて、超音波センサ51を駆動させる。超音波センサ51から送信された超音波を超音波センサ52が受信すると、その受信信号は受信回路55、増幅回路56で処理され、比較回路57から信号が出力される。
比較回路57からの信号は演算処理回路59に伝えられ、演算処理回路59は超音波センサ51の送信から、比較回路57から信号が伝達されるまでの間の時間を計測する。この時間計測には振動子60で作られるパルスを使用し、超音波の伝播期間中のパルス数をカウントして時間を演算する。ここでは、振動子60の振動周波数は例えば4×10Hz(0.25×10−6秒)のものを選択している。振動子60は振動開始手段61で付勢される。振動開始手段61は、別の振動手段62と、この振動手段62のパルスを一定期間、振動子60に付勢する回路とを有して構成される。
別の振動手段62は、振動手段60の周波数とほぼ同等な周波数のパルスを発生するもので、瞬時にパルスを発生することが望ましいためリングオシレータで構成している。リングオシレータは周波数精度が良くないので計測に用いることはできないが、振動子60を付勢して、振動子60の振動開始を早め、かつ、振動周波数あるいはデューティーの安定性を早める目的であれば十分に活用することができる。
このようなリングオシレータを用いて振動子の動作開始を早くする方法は、例えば米国特許US6819195B1に記載されている。同特許はリングオシレータの周波数を調整しながら、振動子を付勢する方法であり、我々はこのような方法であれば、パルス周期の安定性も早められる効果があることを確認している。
ちなみに振動子の起動からそのパルスが使用可能になるまでの時間を短縮する方法は、他にも紹介されている。例えば日本国特許の特開平11−163632号公報は振動子を付勢する方式ではないので、パルス出力までの時間が短縮されても、パルス周期の安定性が早められる効果は期待できないので好ましくない。
このように実施の形態1によれば、振動開始手段61を設けることにより、超音波センサ51、52による超音波の伝播時間計測に用いる振動子60の振動開始を早め、かつ、振動パルスの安定性を高めることができる。これにより、超音波の伝播時間の安定的な計測を瞬時に開始できるので、高精度の計測を間欠的に行うことが可能となり、超音波流量計の省電力化を図ることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における超音波流量計は、振動開始手段で振動した振動子のパルスに同期して超音波センサに駆動信号を与え、かつ、前記振動開始手段で振動してから、前記超音波センサに駆動信号を与えるまでの間に待機期間を設けるようにする。
図2は本発明の実施の形態2における超音波流量計のタイミングチャートであり、図1に記述したA、B、C、D、E、Fの個所の信号を表している。図2のBは演算処理回路59からの信号で、振動子60の動作/停止のための信号である。図2のCは同じく演算処理回路59からの信号で、振動子60を別の振動手段(リングオシレータ)62のパルスで付勢する期間を定めている信号である。図2Aは別の振動手段(リングオシレータ)のパルス信号である。図2Dは振動子60のパルス信号であり、別の振動手段(リングオシレータ)からの付勢が停止した瞬間に若干パルス波形が乱れているが、すぐに正常なパルスを出力している。
図2Eは超音波センサ51の駆動信号で、図2Dの振動子60のパルス信号Dに同期して発生される。図2Fは超音波センサ52で受信した信号を元に比較回路57が出力した信号である。図2Dの振動子60のパルス信号で、別の振動手段(リングオシレータ)からの付勢が停止した瞬間に若干パルス波形が乱れるため、パルス周波数が安定するために若干時間が必要である。このため、図2Dの振動子60のパルス信号Dに同期して出力される、図2Eの超音波センサ51の駆動信号との間には待機時間Tを設けている。
振動子にセラミック振動子を用いるようにすると、待機時間は約30×10−6秒である。図2において時間TTは超音波の伝播時間を表しており、また時間TFは振動子60が付勢される時間を表している。振動子60を付勢して駆動信号を出すまでの時間TF+TTは約50×10−6秒であるので、上記[発明が解決しようとする課題]の欄で述べたように、「セラミック振動子を用いると、水晶振動子に比べて振動子の起動が極めて早くなるが、それでも約200×10-6秒以上必要であるので、省電力化のためにはさらにセラミック振動子の起動を早めることが課題である。」ということに対して、さらに1/4程度に時間短縮ができる。
このように実施の形態2によれば、振動開始手段61で振動してから超音波センサ51、52に駆動信号を与えるまでの間に待機時間Tを設けることで、別の振動手段62の付勢により振動子60の振動開始を早める際に、できるだけ早く安定動作させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における超音波流量計は、超音波の伝播時間計測に用いる振動子A以外に、別の振動子Bを設け、振動子Aのパルス周期は振動子Bのパルスで検定して伝播時間の校正を行うようにする。
図3は本発明の実施の形態3における超音波流量計の構成を示す回路ブロック図で、図1に示す超音波流量計の回路ブロック図を簡略化し、一部追加したものである。図3において、第1の振動子Aである振動子60は、超音波の伝播時間を計測するために用いられ、その振動周波数は例えば4×10Hzのものを選択する。この振動子60は、間欠動作を行うもので、振動開始時は振動開始手段61で付勢される。第2の振動子Bである振動子63は、演算処理回路59の動作の基本となるパルスを発生する振動子で、その振動周波数は例えば32×10Hzのものが選択する。この振動子63は、連続動作を行う。
この振動子63は、演算処理回路59を構成するマイクロコンピュータ用のもので、周波数が低いので消費電力は小さいが、このような周波数では周期が長すぎて、直接的には超音波の伝播時間計測に用いられない。
振動子Aである振動子60はセラミック振動子を用いる。振動子Bである振動子63は水晶振動子を用いる。前述したように、周波数精度が水晶振動子±0.001%に対して、セラミック振動子±0.5%なので、セラミック振動子は高精度計測には周波数精度が十分でない。このためセラミック振動子(振動子A)を水晶振動子(振動子B)で検定する。検定としては、図4に示すように、図4(a)の水晶振動子(振動子B)の1周期TAまたは複数周期当たりに、図4(b)のセラミック振動子(振動子A)のパルスがいくつ入るかをカウントして、セラミック振動子(振動子A)の1周期あたりの時間を求め、その値でセラミック振動子(振動子A)のパルス数で求められた超音波の伝播時間の補正を行うようにしている。
このように実施の形態3によれば、超音波の伝播時間計測用の振動子Aに起動の早いセラミック振動子を用い、振動子Bとして振動周波数精度の高い水晶振動子を用いて振動子Aのパルス周期を振動子Bのパルスで検定することで、瞬時に安定した超音波の伝播時間計測を実行することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、セラミック振動子(振動子A)の水晶振動子(振動子B)による検定を、超音波の伝播時間測定後に連続して行うようにしている。図5は本発明の実施の形態4における超音波流量計のタイミングチャートであり、図5(a)は超音波センサAの動作を示し、図5(b)は超音波センサBの動作を示し、図5(c)は振動子Aの動作を示している。
セラミック振動子(振動子A)が付勢される時間TFの後、パルス安定性を得るため待機時間Tをおき、超音波センサAから送信64をしている。超音波センサAの信号は超音波センサBで受信65がなされて、超音波の伝播時間TTが計測される。その後、セラミック振動子(振動子A)は時間TSの間停止される。
再び、セラミック振動子(振動子A)が時間TFの間付勢され、待機時間Tの後、超音波センサBから送信66をしている。超音波センサBの信号は超音波センサAで受信67がなされて、超音波の伝播時間TT′が計測される。その後、セラミック振動子(振動子A)の水晶振動子(振動子B)による検定を行うため時間TCの間、セラミック振動子(振動子A)が連続して動作する。
このように実施の形態4では、セラミック振動子(振動子A)を停止せずに、連続して検定を行うことにより、あらためてセラミック振動子(振動子A)を付勢して待機時間をとる必要がないので省電力とすることができる。
(実施の形態5)
実施の形態5では、前述したセラミック振動子(振動子A)を付勢した後、パルス安定性が得られるまでの待機時間は一定時間として与えるようにする。パルス安定性が得られるまでの時間は、温度、セラミック振動子の個体間の特性ばらつきによって変化するため、あらかじめこれらの要因を含めて安定に要する時間を測定し、待機時間としてはこれらの要因を十分に網羅できる範囲で固定した値として与えるようにする。
この構成により、最も単純に待機時間を設定することができるので、演算処理回路の回路要素規模、あるいはソフト規模を小さくすることができる。
(実施の形態6)
実施の形態6では、待機時間は振動子のパルス周期の検定を行い決定するようにする。すなわち、セラミック振動子(振動子A)を付勢した後、パルス安定性を待っている待機時間の間、セラミック振動子(振動子A)の周期を水晶振動子(振動子B)で検定を行い、検定結果に基づいて検定誤差がある範囲内になれば、セラミック振動子(振動子A)のパルス安定性が得られたものと判断する。
この構成によれば、待機時間を設定するための演算処理回路の回路要素規模、あるいはソフト規模は大きくなるが、待機時間を適切に設定できる利点がある。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2006年12月27日出願の日本特許出願(特願2006-351251)、
に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
以上のように、本発明にかかる超音波流量計は、正確な計測が要求される、天然ガスや液化石油ガスの流量を測定する業務用や家庭用の超音波式ガス流量測定装置(ガスメータ)の用途に展開できる。
本発明の超音波流量計の構造を示す回路ブロック図 本発明の超音波流量計のタイミングチャート 本発明の超音波流量計の構造を示す回路ブロック図 本発明の超音波流量計のタイミングチャート 本発明の超音波流量計のタイミングチャート 従来の超音波流量計の構成を示す制御ブロック図 従来の超音波流量計の構成を示す制御ブロック図 従来の水晶振動子の振動回路 従来の水晶振動子の振動回路の特性図 従来の水晶振動子の振動回路の特性図 従来のセラミック振動子の振動回路 従来のセラミック振動子の振動回路の特性図 従来のセラミック振動子の振動回路の特性図 従来のセラミック振動子の振動回路を用いて測定した流量特性図
60 振動子(振動子A)
61 振動開始手段
63 振動子(振動子B)

Claims (4)

  1. 流路中で超音波を送受信する超音波センサと、所定の周波数の振動を発生する振動子と、前記振動子の安定を早める振動開始手段とを備え、
    前記振動開始手段は、前記振動子よりも先に発振を開始する別の振動手段と、この振動手段のパルスを一定期間前記振動子に付勢する回路とを備えて構成されており、
    前記振動開始手段で振動された前記振動子のパルスを前記超音波の伝播時間計測に用いた超音波流量計。
  2. 前記振動子はセラミック振動子を用いるようにした請求項1記載の超音波流量計。
  3. 前記振動子は、超音波の伝播時間計測に用いる振動子A以外に、別の振動子Bを設け、前記振動子Aのパルス周期を前記振動子Bのパルスで検定して伝播時間の補正を行う構成とした請求項1または2記載の超音波流量計。
  4. 前記振動子Aのパルス周期検定は、伝播時間の計測に続いて連続して行うようにした請求項記載の超音波流量計。
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