JP5176091B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
近年の遊技台は、演出表示を行うための液晶表示装置等に加え、所謂役物装置と呼ばれる可動装置を備えているのが一般的で、例えば、液晶表示装置の手前に配設されて液晶表示装置による表示内容を遮蔽可能とした遮蔽装置を備えたものがある。また、このような遊技台の一つとして、液晶表示装置による表示内容に連動するように可動装置の動きを制御し、例えば、表示画面の振動に合わせて可動装置を小刻みに左右に振動させる振動演出を行って、面白味を高めた遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−540号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の遊技台では、上述の振動演出を可動装置のセンサの検知位置付近で実行した場合に、センサによって検知される予定のない可動装置の移動がセンサによって検知されてしまうケースがあった。このような事象を回避するために制御プログラムを変更することも考えられるが、可動装置の個体差(可動装置の重量の差、センサの検知範囲の精度差など)による誤差は完全に除去することが困難であった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、演出に用いられる可動装置の位置を誤って把握することが少なく、可動装置を精度良く制御することができる遊技台を提供することを目的とする。
(1)本発明は、演出移動体と、前記演出移動体を移動させる駆動手段と、前記演出移動体の移動パターンを少なくとも記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された移動パターンの中から少なくとも1つの移動パターンを選択する選択手段と、前記選択手段が選択した移動パターンに基づいて前記駆動手段に移動指示を出力する制御手段と、前記演出移動体が所定の検知領域内に移動したか否かを検知可能な検知手段と、前記移動指示に基づいた前記演出移動体の位置情報を、前記検知手段の検知結果に基づいて更新する位置更新手段と、を備え、前記移動パターンには、前記移動演出体を振動させるための振動移動パターンが含まれ、前記位置更新手段は、前記移動演出体が、前記振動移動パターンに基づいて、前記所定の検知領域内と、前記所定の検知領域に隣接する所定の非検知領域内との間を移動させられる場合には、前記検知手段の検知結果に基づいた前記演出移動体の位置情報の更新を行わないことを特徴とする、遊技台である。
(2)本発明はまた、前記移動パターンには、前記演出移動体の停止位置情報が少なくとも含まれ、前記制御手段は、前記停止位置情報に基づいて前記駆動手段に移動指示を出力し、前記振動移動パターンには、前記停止位置情報として、前記所定の非検知領域を示す特定位置情報が含まれ、前記位置更新手段は、前記制御手段が前記特定位置情報に基づいて前記駆動手段に移動指示を出力する場合には、前記検知手段の検知結果に基づいた前記演出移動体の位置情報の更新を行わないことを特徴とする、前記(1)に記載の遊技台である。
(3)本発明はまた、前記所定の非検知領域の長さは、前記駆動手段が前記演出移動体を移動させる最小単位の移動距離を越える長さであることを特徴とする、前記(2)に記載の遊技台である。
(4)本発明はまた、画像を表示可能な方形の画像表示部をさらに備え、前記演出移動体は、前記画像表示部の正面側の一端近傍を移動可能に構成され、前記検知手段は、前記演出移動体が前記画像表示部の正面側の一端近傍に移動したか否かを検知可能に構成されていることを特徴とする、前記(3)に記載の遊技台である。
(5)本発明はまた、前記記憶手段には、前記演出移動体を異なる態様で振動させるための複数種類の振動移動パターン、および、前記複数種類の振動移動パターンの各々に対応する複数種類の前記特定位置情報が記憶されていることを特徴とする、前記(2)に記載の遊技台である。
本発明に係る遊技台によれば、演出に用いられる可動装置の位置を誤って把握することが少なく、可動装置を精度良く制御することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、図面を用いて、本発明の実施例に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図である。
スロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図1において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図1において図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという。)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口134に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけられている。以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
音孔160はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置190が配設されている。この演出装置190は、水平方向に開閉自在な2枚の右扉163a、左扉163bからなる扉(シャッタ)部材163と、この扉部材163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略)を備えており、2枚の右扉163a、左扉163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157(図示省略)の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
<扉部材>
次に、図2(a)および(b)を用いて、扉部材163の構成について説明する。なお、同図(a)は右扉163aおよび左扉163bがそれぞれ全開位置にある状態の扉部材163の正面図であり、同図(b)は右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータの励磁パターンと1パルスの移動距離を示した図である。
同図(a)に示されるように、扉部材163は、右扉163aと、左扉163bと、フレーム163cを有して構成されている。フレーム163cは、中央に開口部163c1を有すると共に、上下一対のガイドレール163c2、163c3を左右に2組備えている。左扉163bおよび右扉163aは、このガイドレール163c2、163c3に上端および下端を案内されて、水平方向に移動する。液晶表示装置157は、フレーム163cの開口部163c1の後方(奥側)に配設される。従って、液晶表示装置157の表示は、この開口部163c1を通して遊技者に視認されることとなる。
また、フレーム163cの上部には、一対のプーリ163c4およびこれらに巻き回された無端ベルト163c5が、左右に2組配設されている。そして2組の一対のプーリ163c4の一方は、後述する左扉モータ駆動部522または右扉モータ駆動部532がそれぞれ備えるステッピングモータ(図示省略)に接続され、2つの無端ベルト163c5は右扉163aおよび左扉163bの上部にそれぞれ接続されている。すなわち、右扉163aおよび左扉163bは、ステッピングモータに駆動されて走行する無端ベルト163c5と共に、水平方向に移動するようになっている。
右扉163aおよび左扉163bは、このようにステッピングモータに駆動されて、開口部163c1を解放する全開位置と、開口部の中央で右扉163aの左端163a1および左扉163bの右端163b1が略当接して開口部163c1を遮蔽する全閉位置の間をそれぞれ移動する。すなわち、右扉163aおよび左扉163bは、液晶表示装置157を解放する(液晶表示装置157の表示を遊技台の正面方向から視認可能とする)全開位置と、液晶表示装置157を遮蔽する(液晶表示装置157の表示を遊技台の正面方向から視認不能とする)全閉位置との間を移動する。なお、右扉163aおよび左扉163bは、ステッピングモータの制御によって全開位置と全閉位置の間の任意の位置で停止することが可能である。
さらに、フレーム163cの上部には、右扉163aを駆動する一対のプーリ163c4の間にシャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(右扉2)551(以下、これらのシャッタセンサ550、551を総称して「右扉センサ550、551」と称する場合がある)が配設され、左扉163bを駆動する一対のプーリ163c4の間にシャッタセンサ(左扉1)552およびシャッタセンサ(左扉2)553(以下、これらのシャッタセンサ552、553を総称して「左扉センサ552、553」と称する場合がある)が配設されている。これらのシャッタセンサ550〜553は、右扉163aおよび左扉163bが全開位置または全閉位置にあることを検出するためのものであり、本実施例では、投光部と受光部からなる光学式のセンサで構成されている。
具体的には、シャッタセンサ(右扉1)550またはシャッタセンサ(右扉2)551の投光部と受光部の間を、右扉163aの上端に設けられた遮光片163a2が通過するように構成されており、シャッタセンサ(右扉1)550は右扉163aが全開位置にあることを検出し、シャッタセンサ(右扉2)551は右扉163aが全閉位置にあることを検出する。また、シャッタセンサ(左扉1)552またはシャッタセンサ(左扉2)553の投光部と受光部の間を、左扉163bの上端に設けられた遮光片163b2が通過するように構成されており、シャッタセンサ(左扉1)552は左扉163bが全開位置にあることを検出し、シャッタセンサ(左扉2)553は左扉163bが全閉位置にあることを検出する。なお、後述する振動演出では、4つのシャッタセンサ550〜552のうち、シャッタセンサ(右扉2)551およびシャッタセンサ(左扉2)553を用いることなく、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552だけを用いて、右扉163aおよび左扉163bの移動制御を行う例を示しているが、振動演出に用いるシャッタセンサの個数は特に限定されない。
同図(b)に示されるように、本実施例では、右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータは1−2相励磁で使用される。また、1対のプーリ163c4および無端ベルト163c5は、ステッピングモータへの1パルスの入力で右扉163aおよび左扉163bが0.25mm移動するように構成されている。扉部材163は、右扉163aおよび左扉163bの全開位置から全閉位置までの距離が98mmに設定されているため、右扉163aおよび左扉163bを全開位置から全閉位置まで移動させるには392パルス(=98mm/0.25mm)の入力が必要となっている。
本実施例では、右扉163aおよび左扉163bの位置を示す座標としてこのパルス数を用いている。すなわち、液晶表示装置157の左端を座標0、液晶表示装置157の中央を座標392、液晶表示装置157の右端を座標784としている。なお、右扉163aの位置は、右扉163aの左端163a1を基準とし、左扉163bの位置は、左扉163bの右端163b1を基準としている。従って、右扉163aは、全開位置では座標784に位置し、全閉位置では座標392に位置することとなる。また、左扉163bは、全開位置では座標0に位置し、全閉位置では座標392に位置することとなる。これにより、右扉163aは、座標392と座標784の間を移動し、左扉163bは、座標0と座標392の間を移動することとなる。
なお、扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータは、その他の励磁パターン(2相励磁等)を使用するものであってもよいし、複数種類の励磁パターンを条件に応じて使い分けるものであってもよい。
<シャッタセンサの検知原理>
次に、図3および図4を用いて、シャッタセンサ550〜553の検知原理について詳細に説明する。なお、4つのシャッタセンサ550〜553の構成は共通であるため、代表例としてシャッタセンサ(左扉1)552について説明する。
図3(a)は左扉163bとシャッタセンサ(左扉1)552周辺の部材を扉部材163から抜き出して示した正面図である。また、図4(a)はシャッタセンサ(左扉1)552と、左扉163bの遮光片163b2を拡大して示した部分拡大図であり、同図(b)は左扉163bの遮光片163b2がシャッタセンサ(左扉1)552を通過する様子を示した部分拡大図である。
図4(b)に拡大して示すように、ステッピングモータの駆動により左扉163bが水平方向右側に移動し、左扉163bの遮光片163b2の少なくとも一部が、シャッタセンサ(左扉1)552の投光部から受光部に出射される光を遮る位置(図4(a)に示す検知領域内)に移動した場合には、シャッタセンサ(左扉1)552は、副制御部500のCPU510に対してONレベル(この例では、ハイレベル)の信号を出力する。詳細は後述するが、副制御部500のCPU510は、このONレベルの信号に基づいて、左扉163bの遮光片163b2がシャッタセンサ(左扉1)552の検知領域内に位置していることを検出する。
なお、本実施例では、シャッタセンサ(右扉1)550は、右扉163aの遮光片163a2が所定の検知領域(座標776〜784の範囲)にある場合にONレベルの信号を出力するように構成し、シャッタセンサ(右扉2)551は、右扉163aの遮光片163a2が所定の検知領域(座標392〜400の範囲)にある場合にONレベルの信号を出力するように構成している。また、シャッタセンサ(左扉1)552は、左扉163bの遮光片163b2が所定の検知領域(座標0〜8の範囲)にある場合にONレベルの信号を出力するように構成し、シャッタセンサ(左扉2)553は、左扉163bの遮光片163b2が所定の検知領域(座標384〜392の範囲)にある場合にONレベルの信号を出力するように構成している。
一方、ステッピングモータの駆動により左扉163bがさらに水平方向右側に移動し、左扉163bの遮光片163b2の全体が、シャッタセンサ(左扉1)552の投光部から受光部に出射される光を遮らない位置(図4(a)に示す検知領域の範囲外(非検知領域))に移動した場合には、シャッタセンサ(左扉1)552は、副制御部500のCPU510に対してOFFレベル(この例では、ローレベル)の信号を出力する。詳細は後述するが、副制御部500のCPU510は、このOFFレベルの信号に基づいて、左扉163bの遮光片163b2がシャッタセンサ(左扉1)552の検知領域の範囲外(非検知領域)に位置していることを検出する。
図3(b)は左扉163bがステッピングモータに駆動されて振動する様子を示した正面図であり、図4(c)は左扉163bの遮光片163b2がシャッタセンサ(左扉1)552の近傍で停止する際に振動する様子を示した部分拡大図である。左扉163bは、目標とする停止位置(ステッピングモータ側からすれば停止保持位置)に停止させる停止処理が行われた後、慣性移動により目標とする停止位置より先の位置に移動しようとする。そして、この慣性移動力とステッピングモータの停止保持力が均衡する場合に移動を停止し、その後再びステッピングモータの停止保持力により目標とする停止位置に引き戻される移動をする。つまり左扉163bは、目標とする停止位置の付近で複数回の揺れ移動を行い、目標とする停止位置でこの揺れ移動が収束して停止する。この揺れ移動は、左扉163bの重量(重量が増すほど揺れ幅が大きくなりやすい)や、左扉163bの取り付け構造自体(移動停止時に生じる衝撃を吸収する目的で取付けられた弾性部材等のダンパーにより、揺れを許容しているなど)によってもその移動の距離が異なる。また、センサの検知範囲にも個体差があり、揺れ移動中におけるシャッタセンサ(左扉1)552による遮光片163b2の検知は何れの場合に起こり得るのか予測し難い。
図4(c)に拡大して示すように、目標とする停止位置が非検知領域(例えば、座標9で停止させる場合)とした場合に、左扉163bの遮光片163b2がシャッタセンサ(左扉1)552の端部近傍で振動することにより、左扉163bの遮光片163b2が、シャッタセンサ(左扉1)552の検知領域と非検知領域との間を連続的に移動(検知領域と非検知領域とを交互に複数回移動)する場合がある。この結果、シャッタセンサ(左扉1)552は、副制御部500のCPU510に対して、ONレベルとOFFレベルの信号を連続して出力することになる。そのため、副制御部500のCPU510は、シャッタセンサ(左扉1)552から出力される信号だけに基づいて左扉163bの遮光片163b2の位置を把握しようとすると、シャッタセンサ(左扉1)552から出力される信号がONレベルからOFFレベル(またはOFFレベルからONレベル)に変化するたびに左扉163bの位置情報の更新を実行し、左扉163bが検知領域(例えば、座標8に停止している)にあることに基づいた処理を行ってしまう。つまり、副制御部500のCPU510は、検知結果に基づいた位置情報の更新を行い、その後に更新された位置情報に基づいた処理を継続してしまうこととなる。さらに、短時間で複数回にわたる位置情報の更新処理を行うことにより、CPU510の制御負担が増大する上、左扉163bの個体差(例えば、左扉163bの重量の違いなど)やシャッタセンサ(左扉1)552の個体差(例えば、検知誤差の違いなど)によって、左扉163bの位置を正確に把握することができない場合がある。本発明に係る遊技台は、以下に説明する構成によって、このような従来の問題を解決しようとするものである。
<制御部>
次に、図5〜図7を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部400と、副制御部400より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部300>
まず、図5を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が16MHzの場合に、分周後のクロックは8MHzとなる。CPU310は、クロック回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。
タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを8MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを47に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
また、CPU310には、各ICを制御するための制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する各制御部においても同様である。
CPU310には、さらに、入力インタフェース360、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
CPU310は、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル受付センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、インデックスセンサ325の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル受付センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、スタートレバー135に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン137〜139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
メダル投入ボタンセンサ323は、メダル投入ボタン130〜132のそれぞれに設置されており、RAM313に電子的に貯留されているメダルを遊技用のメダルとして投入する場合の投入操作を検出する。たとえば、CPU310は、メダル投入ボタン130に対応するメダル投入センサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを1枚投入し、メダル投入ボタン131に対応するメダル投入センサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを2枚投入し、メダル投入ボタン132に対応するメダル投入センサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを3枚投入する。なお、メダル投入ボタン132が押された際、貯留されているメダル枚数が2枚の場合は2枚投入され、1枚の場合は1枚投入される。
精算スイッチセンサ324は、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、貯留されているメダルを精算する。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
インデックスセンサ325は、具体的には、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにLレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのリールモータ駆動部330と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、遊技開始ランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124等)と、7セグメント表示器341(貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本発実施形態における乱数発生回路317は、水晶発振器316のクロック周波数を用いて0〜65535までの値をインクリメントする1つの乱数カウンタを備えている。
また、CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
<副制御部400>
次に、図6を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信されたコマンドに基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110〜112の図柄を背面より照明するためのバックライト420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、CPU410は、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等を実行する。
また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、入出力インタフェース470、時計IC422、が接続されている。CPU410は、時計IC422が接続されていることで、現在時刻を取得することが可能である。
さらに、入出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、入出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて演出ランプ430(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、リールパネルランプ128、タイトルパネルランプ、受皿ランプ、等)を制御する。なお、タイトルパネルランプは、タイトルパネル162を照明するランプである。
また、CPU410は、副制御部500へのコマンドの送受信は、入出力インタフェース470を介して実施する。
<副制御部500>
次に、図7を用いて、スロットマシン100の副制御部500について説明する。副制御部500は、演算処理装置であるCPU510や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路514は、水晶発振器511から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU510に供給する回路である。
このCPU510は、副制御部400のCPU410からの制御コマンドを入出力インタフェース571を介して受信し、副制御部500全体を制御する。
また、CPU510にはタイマ回路515がバスを介して接続されている。CPU510は、所定のタイミングでデータバスを介してROM512の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路515に送信する。タイマ回路515は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU510に送信する。CPU510は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU510には、バスを介して、ROM512、RAM513、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)600が接続されている。ROM512には、副制御部500全体を制御するための制御プログラムデータや演出用のデータが記憶されている。RAM513は、CPU510で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。VDP600には、水晶発振器512が接続され、さらに、バスを介して、画像データと、画像データ用のカラーパレットデータが記憶されているCG−ROM612、VRAM613が接続されている。VDP600は、CPU510からの信号をもとにROM612に記憶された画像データを読み出し、RAM613のワークエリアを使用して画像信号を生成し、D/Aコンバータ614を介して液晶表示装置615の表示画面に画像を表示する。なお、液晶表示装置157には、CPU510によって液晶表示装置157の表示画面の輝度調整を可能とするため輝度調整信号が入力されている。
また、CPU510には、外部の信号を受信するための入力インタフェース560が接続されており、入力インタフェース450には、上述のシャッタセンサ(右扉1)550、シャッタセンサ(右扉2)551、シャッタセンサ(左扉1)552、シャッタセンサ(左扉2)553が接続されている。
CPU510には、データバスを介して副制御部400から制御コマンドを受信するための入出力インタフェース561が接続されており、CPU510は、入出力インタフェース561を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等を実行する。
また、CPU510には、主制御部300および副制御部400と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路550が接続されており、アドレスデコード回路550には、副制御部400からのコマンドを送受信するための入出力インタフェース561、出力インタフェース570が接続されている。
さらに、出力インタフェース570には、左扉モータ駆動部522、右扉モータ駆動部523が接続されている。本実施例では、左扉モータ駆動部522および右扉モータ駆動部523は、ステッピングモータおよびモータドライバから構成され、CPU510からのコマンドに基づいて左扉163bおよび右扉163aを水平方向に駆動する。
<図柄配列>
次に、図8を用いて、上述の各リール110〜112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110〜112には、同図の右側に示す複数種類(本実施例では、8種類)の図柄が所定コマ数(本実施例1では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110〜112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施例1では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図9を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示した図である。
本明細書における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行する役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本明細書における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本明細書における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「白7−白7−白7」、BB2が「青7−青7−青7」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM313の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7−白7−白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7−青7−青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「ボーナス−ボーナス−ボーナス」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、(詳細は後述するが)ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに自動的に開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)」(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー−ANY−ANY」、スイカが「スイカ−スイカ−スイカ」、ベルが「ベル−ベル−ベル」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「チェリー−ANY−ANY」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ−リプレイ−リプレイ」である。
<遊技状態の種類>
次に、スロットマシン100の遊技状態の種類について説明する。本実施例では、スロットマシン100の遊技状態は、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技と、に大別した。但し、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、に大別するような区分けであってもよい。
<通常遊技>
通常遊技に内部当選する入賞役には、ビッグボーナス(BB)と、レギュラーボーナス(RB)と、再遊技(リプレイ)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)がある。
「ビッグボーナス(BB)」は、入賞により特別遊技であるビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。レギュラーボーナス(RB)」は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)を開始する特殊役(作動役)である。「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出も行われない。「小役」は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。
なお、各々の役の内部当選確率は、通常遊技に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。通常遊技に用意された抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
通常遊技は、内部抽選の結果が概ねハズレ(ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、再遊技(リプレイ)および小役に当選していない)となる設定がされており、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態になっている。よって、遊技者にとっては不利益となる遊技状態である。但し、予め定めた条件を満たした場合(例えば、特定の図柄組み合わせが表示された場合)には、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせてもよい遊技状態であり、この場合、小役の入賞によって所定数のメダルが払い出されることにより、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態になり、遊技者にとっては利益となる遊技状態になる場合がある。
<BB遊技>
BB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、BB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。BB遊技は、本実施例では、ビッグボーナス(BB)の入賞により開始され、RB遊技(後述する)を連続して繰り返し実行可能になっており、遊技中に予め定められた一の数(例えば、465枚)を超えるメダルが獲得された場合に終了する。
但し、BB遊技中のRB遊技の開始条件は、RB遊技を開始する役(図柄組み合わせは例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイ)を設定し、この役が内部当選した場合、または、入賞した場合に、RB遊技を開始するように設定してもよい。さらには、BB遊技は、BB遊技中のRB遊技を除くBB一般遊技を予め定めた回数(例えば、30回)実行した場合、または、BB遊技中に実行したRB遊技の回数が予め定めた回数に達した場合(例えば、3回)に終了するようにしてもよい。
<RB遊技>
RB遊技は、遊技者にとっては利益となる遊技状態になるように設定されている。つまり、RB遊技は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態となる。RB遊技は、本実施例では、レギュラーボーナス(RB)の入賞により開始され、予め定めた一の役が内部当選の確率を上昇させる変動(例えば、「設定1」「通常遊技」に設定された「小役1」の内部当選確率1/15を、予め定めた一の値である内部当選確率1/1.2に上昇させる)をし、予め定めた一の数(例えば8回)の入賞があった場合に終了する。
<ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技>
ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)の内部当選遊技に内部当選するの入賞役には、再遊技(リプレイ)と、小役がある。ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)は内部当選することはなく、ビッグボーナス(BB)かレギュラーボーナス(RB)に対応する図柄組み合わせを入賞させることが可能となっている遊技状態である。
但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)に内部当選した次遊技から、再遊技の内部当選の確率を変動させてもよく、例えば、再遊技の内部当選の確率を上昇させる変動をさせて、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)対応する図柄組み合わせが入賞するまでの間は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数とほぼ同じとなる遊技状態とし、通常遊技と比べると遊技者にとっては利益となる遊技状態としてもよい。
<主制御部の処理>
図10はスロットマシン100における遊技の基本的制御(主制御部メイン処理)の流れを示すフローチャートである。遊技の基本的制御は主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を実行する。また、各処理の実行によって得られた情報は副制御部400に送信する。
以下、この処理について説明する。電源投入が行われると、まず、ステップS101で初期化処理が実行される。ここでは各種の初期設定が行われる。ステップS102ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS103では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS104では乱数発生器で発生させた乱数を取得する。ステップS105では、現在の遊技状態に応じてROMに格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。また、内部抽選結果に応じた演出を実行するために、内部抽選結果を示すコマンドを副制御部400に送信する。ステップS106では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS107では全リール110〜112の回転を開始させる。ステップS108では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110〜112の何れかをステップS106で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110〜112が停止するとステップS109へ進む。ステップS109では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に、「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。但し、ビッグボーナス(BB)およびレギュラーボーナス(RB)については、今回の遊技で入賞しなかった場合は、次回の遊技に内部当選フラグがONの状態が維持される。所謂フラグの持ち越しが行われる。ステップS110では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップS111では遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<副制御部400の処理>
次に、図11(a)〜(d)を用いて、副制御部400の処理について説明する。図11(a)は副制御部400のCPU410が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS201では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS201で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS202では、コマンド入力処理(詳細は後述する)を行う。ステップS203では、演出データの更新処理を行う。この演出データの更新処理では、演出を制御するための動作制御データ(例えば、内部抽選結果に基づく画像を表示するためのデータ等)の更新を行う。ステップS204では、ステップS203で更新した演出データの中に副制御部400の各演出デバイスのドライバに出力するデータがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS205へ進み、該当しない場合はステップS206へ進む。ステップS205では副制御部400の演出デバイスのドライバにデータをセットする。データのセットにより演出デバイスがそのデータに応じた演出を実行する。ステップS206ではステップS203で更新した演出データの中に副制御部500に送信する制御コマンドがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS207へ進み、該当しない場合はステップS202へ戻る。ステップS207では副制御部500に制御コマンドを送信してステップS202へ戻る。
次に、図11(b)を用いて、副制御部400のコマンド入力処理について説明する。同図は、コマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。ステップS301ではコマンド格納エリアに少なくとも1つの制御コマンドが格納されているか否かを判定する。該当する場合はステップS302へ進み、該当しない場合は処理を終了する。ステップS302では、コマンド格納エリアから制御コマンドを一つ取得し、制御コマンドに応じた処理を実行する。取得した制御コマンドはコマンド格納エリアから消去する。
次に、図11(c)を用いて、副制御部400のストローブ処理について説明する。このストローブ処理は、副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM413に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図11(d)を用いて、副制御部400のタイマ割込み処理について説明する。同図は、タイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部400は所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、タイマ割込み処理を実行する。なお、副制御部400は汎用タイマの設定(10ms)としており、ステップS501ではこの汎用タイマの更新を行う。
<副制御部500のメイン処理>
次に、図12を用いて、副制御部500のメイン処理について説明する。なお、同図は副制御部500のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、CG−ROM612に記憶した画像カラーパレットデータや画像データをVRAM613に転送する処理等を行う。具体的には、CG−ROM612に記憶された画像カラーパレットデータや画像データをVRAM613に転送すべく、VDP600に対してVRAM転送要求を行う。なお、ここでは、画像カラーパレットデータと、画像データの中で頻繁に使用される画像データ(例えば、通常遊技中の背景画像等)の転送要求を行う(画像パレットデータや画像データの転送方法については後述する)。さらに、変数の初期化等、その他の初期化処理を行う。
ステップS602では、VSYNC待ち処理を行う。このVSYNC待ち処理では、VDP600が定期的に(本実施例では、1秒間に60回(約16.66msに1回))出力するVSYNC信号(垂直同期信号)を2回検出したか否か(前回の画像表示切替から約33ms(=16.66ms×2)が経過した否か)を判定し、VSYNC信号(垂直同期信号)を2回検出した場合に、次のステップS603に進む。
ステップS603では、コマンド格納エリアに副制御部400から受信した制御コマンドが格納されているか否かを判定する。少なくとも1つの制御コマンドが格納されている場合は、コマンド格納エリアから制御コマンドを1つ取得し、制御コマンドに応じた処理を実行する。例えば、制御コマンドに基づいて、次のステップS604で実行する演出抽選処理の設定を行う。取得した制御コマンドはコマンド格納エリアから消去する。
ステップS604では、演出抽選処理を行う。ここでは、演出において液晶表示装置157に表示する画像を特定する画像表示制御コマンド、および扉の動作パターンを特定する扉コマンドを抽選により決定する。これらの画像表示制御コマンドおよび扉コマンドはRAM513の所定の領域に設定される。ステップS605では、画像表示制御コマンドがステップS604で設定されたか否かを判定する。画像表示制御コマンドが設定された場合にはステップS606に進み、そうでない場合にはステップS607に進む。
ステップS606では、画像表示制御コマンドに基づいて、液晶表示装置157に表示する表示シーンの設定を行う。ここでは、演出のストーリーに基づく画像の表示パターンを設定すると共に、遊技者の操作を受け付けた旨のコマンドや入賞役のいずれかに入賞した旨のコマンド等を、副制御部400を経由して主制御部300から受信した場合に実行する処理の設定等を行う。
ステップS607では、画像表示処理を行う。この画像表示処理では、右扉163aおよび左扉163bと、液晶表示装置157の画像を同期(連携、連動)させて実行する扉同期画像演出の設定がされている場合に、最初に右扉163aおよび左扉163bの現在の速度を取得する。続いて、CPU510は、右扉163aおよび左扉163bの現在の速度に対応するフレーム数を算出した後、算出したフレーム数に対応する扉位置を取得する。続いて、CPU510は、取得した扉位置に基づき、特定画像の配置位置を決定し、最後に、CG−ROM612からVRAM613への画像データの転送開始を指示するとともに、VRAM613に転送した画像データに基づいて画像を形成するためにVDP600に画像の生成開始を指示する。
ステップS608では、扉コマンドがステップS604で設定されたか否かを判定する。扉コマンドが設定された場合にはステップS609に進み、そうでない場合にはステップS612に進む。
ステップS609では、扉コマンドに対応したパーツリストデータを取得する。扉コマンドには各々のパーツリストデータが格納されているROM612上の先頭アドレスがそれぞれ格納されており、CPU510は、ROM612の所定の領域に予め記憶されたパーツリストデータを参照して制御情報を取得する。パーツリストデータの詳細については後述する。ステップS610では、取得したパーツリストデータに基づいて、ROM612の所定の領域に予め記憶されたパーツデータを参照し、より詳細な制御情報を取得する。パーツデータの詳細については後述する。ステップS611では、扉移動情報設定処理を行い、ステップS612では、扉移動処理を行う。扉移動情報設定処理および扉移動処理の詳細については後述する。ステップS612を実行した後はステップS602に戻り、上記ステップS602〜S612の処理を繰り返し実行する。
<扉移動情報設定処理>
次に、図13(a)を用いて、副制御部500のメイン処理におけるステップS611の扉移動情報設定処理について説明する。なお、同図は、扉移動情報設定処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、本実施例において設定可能な右扉163aおよび左扉163bの移動速度および速度IDの表である。
ステップS1201では、パーツリストデータおよびパーツデータを参照して、右扉163aおよび左扉163bが移動位置(停止ポジション)まで移動するのに要する時間(移動時間)をパーツデータから取得し、RAM513の所定の領域に設定する。ステップS1202では、パーツリストデータおよびパーツデータを参照して、右扉163aおよび左扉163bの移動位置(停止ポジション)をパーツデータから取得し、RAM513の所定の領域に設定する。
ステップS1203では、ステップS1202で取得した左扉163bの停止位置(停止ポジション)が座標9〜12の範囲内であるか否かを判定する。そして、該当する場合には、左扉検知フラグをONに設定することなくステップS1205に進み、該当しない場合には、ステップS1204に進んで左扉検知フラグをONに設定した後にステップS1205に進む。
ステップS1205では、ステップS1202で取得した右扉163aの停止位置(停止ポジション)が座標772〜775の範囲内であるか否かを判定する。そして、該当する場合には、右扉検知フラグをONに設定することなくステップS1207に進み、該当しない場合には、ステップS1206に進んで右扉検知フラグをONに設定した後にステップS1207に進む。
ステップS1207では、移動距離を算出する。ここでは、右扉163aおよび左扉163bの現在位置から移動位置(停止ポジション)までの移動距離を算出する。具体的には、左扉モータ駆動部522または右扉モータ駆動部532から左扉163bおよび右扉163aの現在位置情報を取得し、ステップS1202で設定した移動位置の座標と現在位置の座標の差の絶対値を移動距離として算出する。算出した移動距離は、RAM513の所定の領域に設定する。
ステップS1208では、速度を算出する。ここでは、ステップS1207で算出した移動距離をステップS1201で設定した移動時間で除した値に最も近い速度を、同図(b)に示した設定可能な移動速度の表から選択し、RAM513の所定の領域に設定する。
ステップS1209では、暫定座標を算出する。本実施例では、規定速度(本実施例では500PPS)よりも大きい速度で右扉163aおよび左扉163bを移動させる場合、停止の際に減速パターンに基づいて減速させた上で停止させる。このため、ステップS1208で500PPS以上の速度が設定された場合、移動位置よりもこの減速パターンの挿入分だけ(減速に要する距離だけ)遠い位置に暫定座標を設定し、RAM513の所定の領域に記憶する。例えば、移動位置の座標が150であり、減速に要する距離が25であるならば、暫定座標はこの両者の和(150+25)である175となる。なお、減速パターンは、移動速度に応じて予め設定されており、ROM512の所定の領域に記憶されている。
ステップS1210では、ステップS1209で設定した暫定座標が全開位置(左扉163bの場合は座標0、右扉163aの場合は座標784)または全閉位置(左扉163b、右扉163a共に座標392)を超えるか否かを判定する。該当する場合にはステップS1211に進み、該当しない場合にはステップS1212に進む。
ステップS1211では、減速開始座標の設定を行う。ここでは、暫定座標が全開位置または全閉位置を超える場合に、右扉163aおよび左扉163bの停止する位置が全開位置または全閉位置となるように、減速開始座標を設定する。具体的には、例えば、閉じる方向に移動する左扉163bの移動位置の座標が380であり、減速に要する距離が25である場合、暫定座標は405(=385+25)となり、全閉位置(座標392)を超えることとなる。ここでは、このような場合に、減速開始座標を367(=392−25)に設定する。また、開く方向に移動する左扉163bの移動位置の座標が15であり、減速に要する距離が25である場合、暫定座標は−10(=15−25)となり、全開位置(座標0)を超えることとなる。このような場合には、減速開始座標を25(=0+25)に設定する。なお、暫定座標が全開位置または全閉位置を超えない場合には、減速開始座標は移動位置の座標となる。
ステップS1212では、加速パターンが必要であるか否かを判定する。すなわち、右扉163aおよび左扉163bの移動を開始する際に、ステップS1208で設定した速度まで加速パターンに基づいて加速させる必要があるか否かを判定する。具体的には、ステップS1208で設定した速度が、現在の速度よりも大きく、且つ規定速度(500PPS)より大きいか否かを判定する。該当する場合にはステップS1213に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1213では、加速パターンを設定する。ここでは、移動速度に応じて予め設定され、ROM512の所定の領域に記憶された加速パターンを取得し、RAM513の所定の領域に設定する。
なお、本実施例では、規定速度500PPS以上としているが、これに限定されるものではない。すなわち、規定速度は、モータの仕様や右扉163aおよび左扉163bの質量等に基づいて適宜に設定すればよい。また、減速パターンについての規定速度と加速パターンについての規定速度を別に設定してもよい。
<扉移動処理>
次に、図14(a)〜(d)を用いて、副制御部500のメイン処理におけるステップS612の扉移動処理について説明する。なお、同図(a)は扉移動処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)はパーツリストデータおよびパーツデータの構造を示した図である。また、同図(c)はパーツデータの一例を示した図であり、同図(d)はROM512の所定の領域に予め記憶されている移動パターンの一例を示した図である。
まず、同図(b)および(c)を用いて、パーツリストデータおよびパーツデータについて説明する。パーツリストデータは、同図(b)に示されるように、例えば「データ数」、「ループ数」および「データa〜x」の項目から構成されており、ROM512の所定の領域に予め記憶されている。本実施例のパーツリストデータでは、「データ数」で示される記憶領域には、0〜65535の範囲でデータa〜xの総数が格納されている(0の場合は無効)。また、「ループ数」で示される記憶領域には、0〜65535の範囲で動作を繰り返す回数が格納されている(0の場合は無限ループ)。「データa〜x」で示される記憶領域の各々には、パーツデータを参照するためのアドレス(各パーツデータが格納されているROM612上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。すなわち、パーツリストデータは最小単位の制御情報である複数のパーツデータを時系列的に組み合わせることで、様々な連続動作の制御を実行可能に構成されている。
そして、パーツデータは、同図(b)に示されるように、例えば「移動位置(停止ポジション)」、「移動時間(ms)」の項目から構成されており、ROM512の所定記憶領域に予め記憶されている。本実施例では、「移動位置」で示される記憶領域には、移動位置(移動先の位置)の座標に関する情報として現在位置から移動先までのモータのステップ数が格納されている。「移動時間」で示される記憶領域には、0〜65535msの範囲で移動に要する時間が格納されている(0の場合は最速動作となる)。このパーツデータは、詳細には、同図(c)に示されるように、左扉163bの移動位置および移動時間、ならびに右扉163aの移動位置および移動時間の項目から構成されている。例えば、データaのパーツデータには、左扉163bの移動位置として392パルス、左扉163bの移動時間として250ms、右扉163aの移動位置として392パルス、右扉163aの移動時間として250msが格納されている。また、データcのパーツデータには、左扉163bの移動位置として98パルス、左扉163bの移動時間として50ms、右扉163aの移動位置として682パルス、右扉163aの移動時間として50msが格納されている。
パーツリストデータは、演出ごとに(または、演出における右扉163aおよび左扉163bの一連の動作ごとに)予め設定される。例えば、同図(d)に示される移動パターンでは、演出における右扉163aおよび左扉163bの一連の動作として、全閉移動、半閉移動1、半閉移動2、振動1、振動2が例示されており、これらの動作の各々に対応して、右扉163aおよび左扉163bのパーツリストデータが予め設定(記憶)されている。また、パーツリストデータを介して参照されるパーツデータは、右扉163aおよび左扉163bの特定の動作ごとに予め設定されている。
また、1つのパーツリストデータが複数種類のパーツデータから構成されている場合には(1つのパーツデータのみからなる場合もある)、上述の扉移動設定処理は、パーツリストデータに格納された全てのパーツデータについて実行される。具体的には、パーツリストデータの先頭に格納されたパーツデータから順に各パーツデータについて扉移動設定処理が実行される。
次に、同図(a)を用いて、扉移動処理について詳細に説明する。この扉移動処理では、まず最初に、同図(d)に示す複数種類の移動パターンの中から、実行する演出に対応する1つの移動パターンを選択し、選択した移動パターンに対応して記憶されたパーツリストデータ(左扉)およびパーツリストデータ(右扉)を取得する。
続いて、CPU510は、同図(a)に示されるように、扉移動処理のステップS1401では、パーツデータの移動時間が終了したか否かを判定する。ここでは、現在実行中の右扉163aおよび左扉163bの移動についてパーツデータに設定された移動時間が終了したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1402に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1402では、パーツデータの総数を超えたか否かを判定する。すなわち、パーツリストデータに基づいて設定された全てのパーツデータを実行したか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS1403に進む。ステップS1403では、パーツリストデータに基づいて設定された次のパーツデータから、左扉モータ駆動部522および右扉モータ駆動部532に送信するコマンドである扉移動情報を設定し、RAM513の所定の領域に記憶する。
なお、本発明に係る「移動パターン」は同図(d)に示す例に限定されず、例えば、図15に示すような移動パターンをROM512の所定記憶領域に記憶してもよい。この移動パターンでは、振動態様が異なる振動1、振動2の各々に対応して、右扉163aおよび左扉163bのパーツリストデータと、後述する非検知領域の閾値が予め設定(記憶)されている。例えば、振動1には非検知領域の閾値として4パルスが設定されているため、シャッタセンサ(右扉1)550の検知領域が座標776〜784の範囲である場合には、非検知領域は座標772〜776(4パルス分)の範囲となる。また、振動2には非検知領域の閾値として6パルスが設定されているため、シャッタセンサ(右扉1)550の検知領域が座標776〜784の範囲である場合には、非検知領域は座標771〜776(6パルス分)の範囲となる。このように、複数種類の振動移動パターンの各々に対応させて複数種類の特定位置情報を記憶すれば、扉部材の移動態様を複数用意することができ、演出の種類を増加させることができる。
<副制御部500のタイマ割込み処理>
次に、図16を用いて、副制御部500のタイマ割込み処理について説明する。なお、同図は、副制御部500のタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。
副制御部500は所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、タイマ割込み処理を実行する。なお、副制御部500は、副制御部400と同様に汎用タイマの設定(10ms)としており、ステップS1600ではこの汎用タイマの更新を行う。
ステップS1601では、パルス出力回数を管理するカウンタを更新する。パルス出力回数を管理するカウンタとは、扉移動情報に基づいて、左扉モータ駆動部522および右扉モータ駆動部532にパルスを出力するタイミングを判別するカウンタである。ここでは、パルス出力回数を管理するカウンタの更新設定を行う。
ステップS1602では、パルス出力回数を管理するカウンタの値に基づいて、パルスを出力して右扉163aおよび左扉163bを移動させるタイミングであるか否かを判定する。パルスを出力するタイミングである場合にはステップS1603に進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS1603では、左扉モータ駆動部522および/または右扉モータ駆動部532にパルスを出力し、左扉163bおよび/または右扉163aを移動させる。ステップS1604では、扉位置情報更新処理を行う。この扉位置情報更新処理では、右扉163aおよび/または左扉163bの現在位置(現在座標)に関する情報としてRAM513の所定の領域に記憶された扉位置情報を更新するが、扉位置情報更新処理の詳細については後述する。
ステップS1605では、左扉センサ552、553から入力する信号がONレベルであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1606に進み、該当しない場合にはステップS1608に進む。ステップS1606では、左扉検知フラグが上記ステップS1204においてONに設定されているか否かを判定し、左扉検知フラグがONに設定されている場合にはステップS1607に進んで、扉位置情報に記憶された左扉163bの現在位置と、左扉163bの実際の現在位置とのずれを解消するために、扉位置情報を補正する(左扉163bの位置情報を左扉センサ552、553の検知結果に基づいて更新する。具体的には、座標8を設定する)。一方、左扉検知フラグがONに設定されていない場合にはステップS1608に進む。
ステップS1608では、右扉センサ550、551から入力する信号がONレベルであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1609に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1609では、右扉検知フラグが上記ステップS1206においてONに設定されているか否かを判定し、右扉検知フラグがONに設定されている場合にはステップS1607に進んで、扉位置情報に記憶された右扉163aの現在位置と、右扉163aの実際の現在位置とのずれを解消するために、扉位置情報を補正する(右扉163aの位置情報を右扉センサ550、551の検知結果に基づいて更新する。具体的には、座標772を設定する)。一方、右扉検知フラグがONに設定されていない場合には処理を終了する。
上述の通り、シャッタセンサ(右扉1)550は、右扉163aの遮光片163a2が所定の検知領域(座標776〜784の範囲)から所定の検知領域外に移動した場合にONレベルの信号をOFFレベルの信号に変化させるように構成しているが、CPU510は、このシャッタセンサ(右扉1)550からの信号の変化に合わせて右扉163aの現在座標の補正を行わないようにしている。具体的には、CPU510は、シャッタセンサ(右扉1)550からの信号がONレベルからOFFレベルに変化した場合でも、右扉163aの遮光片163a2が所定の検知領域に隣接する所定の非検知領域(座標772〜775)に位置している場合には右扉163aの現在座標の補正を行わず、右扉163aの遮光片163a2が所定の検知領域および所定の非検知領域の範囲外に移動した場合にのみ右扉163aの現在座標を所定の座標(本実施例では、座標772)に補正するようにしている。
同様に、シャッタセンサ(左扉1)552は、左扉163bの遮光片163b2が所定の検知領域(座標0〜8の範囲)から所定の検知領域外に移動した場合にONレベルの信号をOFFレベルの信号に変化させるように構成しているが、CPU510は、このシャッタセンサ(左扉1)552からの信号の変化に合わせて左扉163bの現在座標の補正を行わないようにしている。具体的には、CPU510は、シャッタセンサ(左扉1)552からの信号がONレベルからOFFレベルに変化した場合でも、左扉163bの遮光片163b2が所定の検知領域に隣接する所定の非検知領域(座標9〜12)に位置している場合には左扉163bの現在座標の補正を行わず、左扉163bの遮光片163b2が所定の検知領域および所定の非検知領域の範囲外に移動した場合にのみ左扉163bの現在座標を所定の座標(本実施例では、所定の検知領域の座標の最大値である8)に補正するようにしている。
<扉位置情報更新処理>
次に、図17を用いて、扉モータ処理におけるステップS1604の扉位置情報更新処理について説明する。なお、同図は、扉位置情報更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1701では、左扉モータ駆動部522および右扉モータ駆動部532への出力パルスに変化があったか否かを判定する。出力パルスに変化があった場合にはステップS1702に進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS1702では、右扉163aおよび左扉163bの移動が座標の正方向への移動であるか否かを判定する。すなわち、右扉163aが開く方向へ移動する場合または左扉163bが閉じる方向へ移動する場合にはステップS1703に進み、右扉163aが閉じる方向へ移動する場合または左扉163bが開く方向へ移動する場合にはステップS1704に進む。
ステップS1703では、扉位置情報の右扉163aまたは左扉163bの現在座標の値に1を加算し、ステップS1704では、扉位置情報の右扉163aまたは左扉163bの現在座標の値から1を減算する。ステップS1705では、右扉163aまたは左扉163bの現在座標と、減速開始座標が一致するか否かを判定する。該当する場合にはステップS1706に進み、該当しない場合にはステップS1707に進む。ステップS1706では、現在の速度に応じて減速パターンを設定し、RAM513の所定の領域に記憶する。
ステップS1707では、各シャッタセンサ550〜551の検知状態(ONの状態)が持続中であるか否かを判定する。該当する場合にはステップS1708に進み、該当しない場合にはステップS1710に進む。ステップS1708では、パルスの出力を停止する。ステップS1709では、駆動電圧を下げる。本実施例では、右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータの駆動電圧を12Vに設定しているが、右扉163aおよび左扉163bの位置を保持した状態で停止させる場合には、駆動電圧を5Vに下げるようにしている。従って、ここでは、ステッピングモータの駆動電圧を12Vから5Vに変更する。
ステップS1710では、右扉163aおよび左扉163bの現在座標と目標座標(移動位置の座標)が一致するか否かを判定する。該当する場合にはステップS1711に進み、該当しない場合にはステップS1715に進む。ステップS1711では、右扉163aおよび左扉163bの現在の速度が規定速度(500PPS)よりも大きいか否かを判定する。現在の速度が規定速度より大きい場合にはステップS1712に進み、そうでない場合にはステップS1713に進む。
ステップS1712では、右扉163aおよび左扉163bの現在の速度に応じて減速パターンを設定し、RAM513の所定の領域に記憶する。ステップS1713では、パルスの出力を停止する。ステップS1714では、右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータの駆動電圧を12Vから5Vに変更する。
ステップS1715では、右扉163aおよび左扉163bが現在加速中であるか否かを判定する。加速中の場合にはステップS1716に進み、そうでない場合にはステップS1718に進む。ステップS1716では、加速(加速パターン)を終了したか否かを判定する。加速を終了した場合にはステップS1717に進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS1717では、加速終了時の速度を設定する。ここでは、右扉163aおよび左扉163bが加速パターンにおける最後の速度を維持するように、この最後の速度をRAM513の所定の領域に設定する。
ステップS1718では、右扉163aおよび左扉163bが現在減速中であるか否かを判定する。減速中の場合にはステップS1719に進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS1719では、減速(減速パターン)を終了したか否かを判定する。減速を終了した場合にはステップS1720に進み、そうでない場合には処理を終了する。ステップS1720では、停止条件が成立しているか否かを判定する。ここでは、ステップS1706またはS1712で減速パターンが設定された場合に停止条件が成立したと判断し、停止条件が成立している場合にはステップS1721に進み、そうでない場合にはステップS1723に進む。
ステップS1721では、パルスの出力を停止する。ステップS1722では、右扉163aおよび左扉163bを駆動するステッピングモータの駆動電圧を12Vから5Vに変更する。ステップS1723では、減速終了時の速度を設定する。ここでは、右扉163aおよび左扉163bが減速パターンにおける最後の速度を維持するように、この最後の速度をRAM513の所定の領域に設定する。
<振動演出>
次に、図18を用いて、振動演出について説明する。なお、同図(a)は振動演出(グラグラ弱)の一例を示した図であり、同図(b)および(c)は振動演出(グラグラ強)の一例を示した図であり、同図(d)は振動演出の終了状態を示した図である。
同図(a)では、CPU510は、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552の検知領域と非検知領域との間を、右扉163aの検知片163a2および左扉163bの検知片163b2がそれぞれステッピングモータの2パルス分だけ左右に小刻みに移動するように制御することによって、右扉163aおよび左扉163bを左右に振動させている。このとき、液晶表示装置157では振動画像を表示するようにしている。このように、右扉163aの検知片163a2および左扉163bの検知片163b2が、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552の検知領域と非検知領域との間を連続的に移動するような振動演出を行った場合、上述の通り、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552は、副制御部500のCPU510に対して、ONレベルとOFFレベルの信号を連続して出力することになる。そのため、副制御部500のCPU510は、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552から出力される信号だけに基づいて右扉163aおよび左扉163bの現在位置を把握しようとすると、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552から出力される信号がONレベルからOFFレベル(またはOFFレベルからONレベル)に変化するたびに右扉163aおよび左扉163bの現在位置の情報を更新する必要が生じる。
しかも、右扉163aおよび左扉163bは、移動を停止させた際に停止位置の付近で複数回の揺れ移動をするので、その結果、現在位置の情報の更新を行わない停止位置であるにもかかわらず、現在位置の情報の更新を行ってしまう可能性があり、この更新により、その後に実行する演出に不都合が生じるおそれがある。また、振動演出が、検知片163a2および163b2がシャッタセンサ550および552の検知領域と非検知領域との間を連続的に移動する演出であれば、振動演出中に位置更新を行わなかったとしても、この振動演出を実行後の検知片163a2および163b2は、シャッタセンサ550および552の検知領域付近に停止していることから、その後の演出を行う上で不都合が生じたとしても検知片163a2および163b2をシャッタセンサ550および552の検知領域へ移動させて位置情報を更新するような演出構成とすればよく、その場合に移動は僅かな距離であるため遊技者には気付かれ難いものとなる。
この点、本実施例では、CPU510は、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552からの信号がONレベルからOFFレベルに変化した場合でも、右扉163aの遮光片163a2が所定の非検知領域に位置している場合、または、左扉163bの遮光片163b2が所定の非検知領域に位置している場合には、右扉163aおよび左扉163bの現在座標の補正を行わないため、振動演出(グラグラ弱)を行った場合でも、右扉163aおよび左扉163bの位置を誤って把握することが少なく、右扉163aおよび左扉163bを精度良く制御することができる。
また、同図(b)および(c)では、CPU510は、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552の検知領域と非検知領域との間を、右扉163aの検知片163a2および左扉163bの検知片163b2がそれぞれステッピングモータの4パルス分だけ左右に移動するように制御することによって、右扉163aおよび左扉163bを左右に振動させている。本実施例では、CPU510は、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552からの信号がONレベルからOFFレベルに変化した場合でも、右扉163aの遮光片163a2が所定の非検知領域に位置している場合、または、左扉163bの遮光片163b2が所定の非検知領域に位置している場合には、右扉163aおよび左扉163bの現在座標の補正を行わないため、振動演出(グラグラ弱)を行った場合でも、右扉163aおよび左扉163bの位置を誤って把握することが少なく、右扉163aおよび左扉163bを精度良く制御することができる。
また、同図(a)〜(c)では、右扉163aおよび左扉163bを左右に振動させるとともに、右扉163aおよび左扉163bの奥側の液晶表示装置157には、キャラクタの居場所がグラグラ(振動)している画像を表示している。このように、右扉163aおよび左扉163bと、液晶表示装置157による画像とを連動させて振動演出を行うことによって、右扉163aおよび左扉163bだけを振動させる場合に比べて、演出の効果を高めることができる。なお、振動演出の演出効果をより高めるためには、右扉163aおよび左扉163bが上述の全開位置にある場合に、液晶表示装置157による画像を連動させて振動演出を行うことが好ましい。なぜなら、右扉163aおよび左扉163bが全開位置にある場合には、液晶表示装置157による画像が遊技者にとって一番見やすい状態となり、遊技者に振動の臨場感を与えることができるためである。
また、遊技台においては一般に非遊技中(例えば、デモ中、エラー中)には液晶表示装置を用いて所定の画像(例えば、デモ画像やエラー画像)を表示する必要があるため、右扉163aおよび左扉163bが全開位置にある状態(液晶表示装置157による画像が遊技者にとって一番見やすい状態であって、右扉163aおよび左扉163bが遊技者にとって違和感なく配置された状態)を右扉163aおよび左扉163bの初期位置とすることが好ましい。この点、本実施例では、シャッタセンサ(右扉1)550およびシャッタセンサ(左扉1)552によって、右扉163aおよび左扉163bが全開位置(初期位置)にあることが容易に把握することができる上に、右扉163aおよび左扉163bが全開位置にあるときに振動演出を行った場合でも、右扉163aおよび左扉163bの位置を誤って把握することが少なく、右扉163aおよび左扉163bを精度良く制御することができる。
以上説明したように、本実施例1に係るスロットマシン100は、演出移動体(例えば、右扉163a、左扉163b)と、前記演出移動体を移動させる駆動手段(例えば、左扉モータ駆動部522、右扉モータ駆動部532)と、前記演出移動体の移動パターンを少なくとも記憶する記憶手段(例えば、ROM512)と、前記記憶手段に記憶された移動パターンの中から少なくとも1つの移動パターンを選択する選択手段(例えば、扉移動処理)と、前記選択手段が選択した移動パターンに基づいて前記駆動手段に移動指示を出力する制御手段(例えば、副制御部500タイマ割込処理のステップS1603)と、前記演出移動体が所定の検知領域内に移動したか否かを検知可能な検知手段(例えば、シャッタセンサ550〜553)と、前記移動指示に基づいた前記演出移動体の位置情報を、前記検知手段の検知結果に基づいて更新する位置更新手段(例えば、副制御部500タイマ割込処理のステップS1605〜S1610)と、を備え、前記移動パターンには、前記移動演出体を振動させるための振動移動パターン(例えば、図14(d)の振動1、振動2)が含まれ、前記位置更新手段は、前記移動演出体が、前記振動移動パターンに基づいて、前記所定の検知領域内(例えば、座標0〜8の範囲内)と、前記所定の検知領域に隣接する所定の非検知領域内(例えば、座標9〜12の範囲内)との間を移動させられる場合には、前記検知手段の検知結果に基づいた前記演出移動体の位置情報の更新を行わないことを特徴とする、遊技台である。
本実施例1に係るスロットマシン100によれば、検知領域と非検知領域との間で演出移動体を移動(振動)させるような演出を行う場合などに、演出に用いられる可動装置の位置を誤って把握することが少なく、可動装置を精度良く制御することができる場合がある。
また、前記移動パターンには、前記演出移動体の停止位置情報(例えば、停止ポジションを示す座標)が少なくとも含まれ、前記制御手段は、前記停止位置情報に基づいて前記駆動手段に移動指示を出力し、前記振動移動パターンには、前記停止位置情報として、前記所定の非検知領域を示す特定位置情報(例えば、座標9〜12や座標772〜775)が含まれ、前記位置更新手段は、前記制御手段が前記特定位置情報に基づいて前記駆動手段に移動指示を出力する場合には、前記検知手段の検知結果に基づいた前記演出移動体の位置情報の更新を行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、演出に用いられる可動装置の位置を誤って把握することが少なく、可動装置を精度良く制御することができる場合がある。
また、前記所定の非検知領域の長さは、前記駆動手段が前記演出移動体を移動させる最小単位の移動距離(例えば、右扉163aまたは左扉163bを駆動するステッピングモータの1パルス分の移動距離である0.25mm)を越える長さであってもよい。
このような構成とすれば、演出移動体が検知領域に位置するか非検知領域に位置するかを確実に把握することができ、演出に用いられる可動装置の位置を誤って把握することが少なく、可動装置を精度良く制御することができる場合がある。
また、画像を表示可能な方形の画像表示部(例えば、液晶表示装置157)をさらに備え、前記演出移動体は、前記画像表示部の正面側の一端近傍を移動可能に構成され、前記検知手段は、前記演出移動体が前記画像表示部の正面側の一端(右端または左端)近傍に移動したか否かを検知可能に構成されていてもよい。
このような構成とすれば、演出移動体が画像表示部による画像表示の邪魔になることが少なく、遊技者に不快感を与えるような事態を回避することができる場合がある。
また、前記記憶手段には、前記演出移動体を異なる態様で振動させるための複数種類の振動移動パターン、および、前記複数種類の振動移動パターンの各々に対応する複数種類の前記特定位置情報が記憶されていてもよい。
このような構成とすれば、演出移動体の移動態様を複数用意することができ、演出の種類を増加させることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施例では、シャッタセンサ(右扉1)550の検知領域の範囲を座標776〜784、非検知領域の範囲を検知領域の左側に隣接する座標772〜776としたが、非検知領域の範囲を検知領域の右側に隣接する座標784〜788としてもよいし、検知領域の両隣を非検知領域としてもよい。また、検知領域や非検知領域の範囲もこれらの数値に限定されない。他のシャッタセンサ551〜553についても同様である。
また、扉部材163の形状は、上記実施例において示した形状とは異なる形状のものであってもよく、上下または斜め方向に開閉するものや1つの扉によって液晶表示装置157を遮蔽するもの等であってもよい。
また、上記実施例で示した扉部材163(右扉163aおよび左扉163b)、液晶表示装置157、スピーカ483以外の演出手段、例えば、サイドランプ144やリールパネルランプ128等を、扉部材163その他と同期させるようにしてもよい。
また、本発明に係る遊技台は、「複数種類の図柄が施された複数のリール110〜112と、複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチ135と、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるストップスイッチ137〜139と、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、停止された複数のリールによって表示される図柄の組合せが、抽選手段により内部当選した入賞役に対応する図柄の組合せであるか否かにより入賞役の入賞の当否を判定する判定手段(入賞判定)と、を備えたスロットマシン」に好適であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉)を遊技媒体としたパチンコ機などにも適用可能である。
例えば、本発明に係る遊技台は、「所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入賞することを契機に、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機」にも好適である。また、パチンコ機(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、およびカジノマシン等にも適用することができる。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の遊技台は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
本発明の実施例に係るスロットマシンの外観斜視図である。 (a)は右扉および左扉がそれぞれ全開位置にある状態の扉部材の正面図であり、(b)は右扉および左扉を駆動するステッピングモータの励磁パターンと1パルスの移動距離を示した図である。 (a)は左扉とシャッタセンサ(左扉1)周辺の部材を扉部材から抜き出して示した正面図であり、(b)は左扉163bがステッピングモータに駆動されて振動する様子を示した正面図である。 (a)はシャッタセンサ(左扉1)と、左扉の遮光片を拡大して示した部分拡大図であり、(b)は左扉の遮光片がシャッタセンサ(左扉1)を通過する様子を示した部分拡大図であり、(c)は左扉の遮光片がシャッタセンサ(左扉1)の近傍で振動する様子を示した部分拡大図である。 主制御部300の回路ブロック図である。 副制御部400の回路ブロック図である。 副制御部500の回路ブロック図である。 各リール(左リール、中リール、右リール)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。 入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示した図である。 遊技の基本的制御(主制御部メイン処理)の流れを示すフローチャートである。 (a)は副制御部400のメイン処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は副制御部400のコマンド入力処理の流れを示すフローチャートであり、(c)は副制御部400のストローブ処理の流れを示すフローチャートであり、(d)は副制御部400のタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。 副制御部500のメイン処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は扉移動情報設定処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は、本実施例において設定可能な右扉および左扉の移動速度および速度IDの表である。 (a)は扉移動処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はパーツリストデータおよびパーツデータの構造を示した図であり、(c)はパーツデータの一例を示した図であり、(d)は移動パターンの一例を示した図である。 移動パターンの他の例を示した図である。 副制御部500のタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。 扉位置情報更新処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は振動演出(グラグラ弱)の一例を示した図であり、(b)および(c)は振動演出(グラグラ強)の一例を示した図であり、(d)は振動演出の終了状態を示した図である。
符号の説明
100 スロットマシン
157 液晶表示装置
163 扉部材
163a 右扉
163b 左扉
300 主制御部
400 副制御部
483 スピーカ
500 副制御部

Claims (1)

  1. 演出移動体と、
    前記演出移動体を移動させる駆動手段と、
    前記演出移動体の移動パターンを少なくとも記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記移動パターンの中から少なくとも1つの移動パターンを選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した前記移動パターンに基づいて前記駆動手段に移動指示を出力する制御手段と、
    検知領域の前記演出移動体を検知可能な検知手段と、
    前記検知手段の検知結果に基づいて前記演出移動体の位置情報を更新する位置更新手段と、を備え、
    前記移動パターンには、
    前記演出移動体を振動させるための振動移動パターンが少なくとも含まれ、
    前記振動移動パターンには、
    前記演出移動体の停止位置情報の1つとして、前記検知領域に隣接する非検知領域内の特定の停止位置情報が含まれ、
    前記位置更新手段は、
    前記制御手段が前記特定の停止位置情報に基づいて前記駆動手段に移動指示を出力することにより、前記演出移動体が前記振動移動パターンに基づいて前記検知領域内と前記非検知領域内との間を移動させられる場合には、前記検知手段の検知結果に基づいた前記演出移動体の位置情報の更新を行わないことを特徴とする、
    遊技台。
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