JP5176070B2 - 収納家具 - Google Patents

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Description

本発明は、ワゴンを主体とし、他の天板付き家具と併用して又は単独で使用可能な収納家具に関するものである。
従来より、オフィス等において、天板付き家具の天板下の空間(以下「天板下空間」と称す)に配置可能な種々のワゴンが知られている。また、ワゴンの上方において昇降可能な補助天板を備えたワゴンを主体とした収納家具も考えられている。後者の一例として、ワゴンの上向面から上方に延びる一対の昇降桿を備え、これら対向する一対の昇降桿によって補助天板を昇降可能に支持した態様が挙げられる(非特許文献1参照)。
「2007年度版 コクヨ総合カタログファニチャー編」、コクヨ株式会社他、2006年12月発行、P.147の上段に示されているデスクサイドワゴン
しかしながら、上述した収納家具は、補助天板を支持する一対の昇降桿が、それぞれワゴンの上向面から上方に延びるものであるため、ワゴンの上向面を書類その他の物品を載置する載置面として使用する場合、ワゴンの上向面のうち昇降桿の分だけ載置面の領域が狭まり、ワゴンの上向面全域を載置面として使用することができないという不具合が生じる。また、昇降桿及び補助天板をワゴンから取り外した場合には、ワゴンの上向面に昇降桿の挿入孔が露出するため、ワゴン単体で使用する態様は積極的に採用されなかった。
加えて、ワゴンに対する昇降桿の配設位置が変更不能なものであるため、ワゴンに対する補助天板の配設位置も変更できず、このような収納家具を天板付き家具の一方側(例えば左側)に配置するレイアウトから、他方側(例えば右側)に配置するレイアウトへ変更する場合は、ワゴンの開口部を前面から背面(後面)に変更しなければならない等、使用者自身によって簡単にレイアウト変更を行うことできないという問題も発生する。
また、対向する一対の昇降桿によって補助天板を支持しているため、補助天板とワゴンの上向面との間に形成される空間が、昇降桿によって前後左右の4方向のうち相互に背向する二方向(例えば左右方向)を一部閉塞したものとなる。したがって、例えば、図8に示すように、補助天板X4の高さ位置を天板X8の高さ位置より高く設定し、補助天板X4とワゴンX2の上向面との間に形成される空間に天板付き家具X7の天板X8を潜り込ませるレイアウトを試みた場合には、ワゴンX2の全部位が天板付き家具X7の天板下空間内X7Sに収まりきらない時点で天板X8が昇降桿X3に当たり、オフィス等の床面における天板付き家具X7及び収納家具X1の占有領域が不要に拡大し、選択可能なレイアウトが制約されるという問題も生じる。
さらに、図9に示すように、ワゴンX2のうち補助天板X4に覆われていない側の領域を天板下空間X7Sに収納した場合、このワゴンX2の背板が、天板付き家具X7の支持X9脚に当たり、ワゴンX2のうち補助天板X4に覆われている側の領域における背面と、天板付き家具X7の外側面との間に大きな段差が生じ、見栄えを損なうといった不具合もあった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、ワゴンを主体としたものであって、ワゴンの上向面全域を載置面として活用することできるとともに、従来では採用し難かったレイアウトも柔軟且つ好適に採用することが可能な収納家具を提供することにある。
すなわち、本発明のワゴンを主体とした収納家具は、内部に収納空間を有し、且つ一の起立面に前記収納空間を開口させたワゴンと、当該ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した何れか一の外面に少なくともその外面の巾方向に固定位置変更可能に取り付けた支持体と、当該支持体に支持されて前記ワゴンの上方に配される補助天板とを具備してなる。
このようなものであれば、ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面(例えばワゴンの前面)以外の起立した外面に取り付けた支持体によって補助天板を支持しているため、ワゴンの上向面に、支持体、ひいては補助天板を取り付けるためのフック孔やネジ孔、或いは挿入孔等の取付部を設ける必要がなく、この上向面全域を、書類その他の物品を載置する載置面として使用することができる。特に、支持体をワゴンから取り外し、このワゴンを単体で使用する場合に、上向面全域が載置面として使用可能であることは特に有効であり、従来の収納家具では採用し難かったワゴン単体での使用も容易になる。
さらに、支持体がワゴンのうち収納空間を開口させた一の起立面以外の起立した何れか一の外面に、少なくともその外面の巾方向に固定位置変更可能に取り付けたものであるため、支持体の固定位置を変更することによってワゴンに対する補助天板の相対位置も変更することができ、天板付き家具の一方側(例えば左側)に配置するレイアウトから、他方側(例えば右側)に配置するレイアウトへの変更を使用者自身によって簡単に行うことできる。しかも、補助天板が、ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した何れか一の外面に取り付けた支持体に支持されたものであるため、補助天板とワゴンの上向面との間に形成される空間が少なくとも前後左右方向のうち三方向に開放されたものとなる。その結果、例えば、補助天板の高さ位置が天板の高さ位置より高い場合に、補助天板とワゴンの上向面との間に形成される空間に天板付き家具の天板を潜り込ませるレイアウトを採用した際、ワゴンの略全部位を天板下空間に収めた時点で天板が支持体に当たることになり、オフィス等の床面における天板付き家具及び収納家具の占有領域が、天板付き家具単体の平面視領域に、支持体の平面視領域のみを足したものとなり、不要なデッドスペースが形成されることもなく、選択可能なレイアウトの巾が広がり、汎用性に富むものとなる。
特に本発明は、前記支持体が、前記ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した何れか一の外面に沿って起立姿勢で配されるパネルであることを特徴とする。このようなものであれば、支持体を単純な構造で実現することができるとともに、ワゴンのうち補助天板に覆われていない側の領域を天板下空間に配した場合、パネルと天板付き家具の外側面とを段差を可及的に小さくして略面一に揃えることができ、凹凸の無い安全性に優れた良好な見栄えを呈するものとなる。
ワゴンに対する支持体の好適な取付態様としては、前記支持体を前記ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面に対向する面(例えば背面)に取り付けた態様が挙げられる。
また、ワゴンに対する補助天板の高さ位置、換言すれば、ワゴンの上向面と補助天板との離間寸法を変更するための具体的な実施態様としては、前記支持体が、前記ワゴンに高さ方向に固定位置変更可能に取り付けたものである態様や、前記補助天板が、前記支持体に高さ方向に固定位置変更可能に支持されたものである態様が挙げられる。
前記補助天板を昇降移動させる昇降機構を備えたものが好ましく、昇降機構の好適な実施態様としては、前記パネルがブラケットを介して前記補助天板を支持するものにおいて、昇降機構が、操作力を付与するための操作部を一端に有し、当該一端近傍に鍔部を有するボルトと、当該ボルトのネジ部及び前記鍔部が挿通可能なボルト挿通孔を形成したボルト貫通壁を有し、前記ボルトを回転可能に保持し得る前記ブラケットと、前記補助天板の下向面に固定され、前記ボルトのネジ部が螺合可能な雌ネジを有するステーと、前記ボルト貫通壁に添接又は近接した状態で前記ボルトの前記操作部と前記鍔部との間に形成される隙間に配され、前記ネジ部及び前記鍔部が挿通可能な第1挿通孔、及び当該第1挿通孔に連続し且つ前記ネジ部のみが挿通可能な第2挿通孔を有し、前記第1挿通孔が前記ボルト挿通孔と連通する第1連通位置と、前記第2挿通孔が前記ボルト挿通孔と連通する第2連通位置との間で移動可能な抜止部材と、前記第2連通位置に位置付けた前記抜止部材が前記第1連通位置へ移動することを規制する移動規制部材とを備え、前記操作部に対して付与されたボルトを回転させる操作力に基づいて、前記ボルトを前記雌ネジに対して螺合進退させて、前記ブラケットに対する前記ステーの相対距離を変更させることによって前記補助天板を昇降移動させるものが挙げられる。
ここで、「雌ネジを有するステー」とは、ステー自体に直接雌ネジを切った態様、及び内周面に雌ネジを有するナットをステーに固着した態様、これら何れをも含む概念である。
このようなものであれば、抜止部材を第1連通位置に位置付けてボルトのネジ部及び鍔部をボルト貫通孔に挿入し、この状態で抜止部材を第2連通位置へ移動させるという簡単な作業で、ブラケットにボルトを回転可能に保持させることができ、ブラケットに対するボルトの取付作業の効率が向上する。しかも、雌ネジに対するボルトの螺合深さに応じて補助天板の高さ位置を調整することが可能であることはもちろんのこと、移動規制部材によって抜止部材の第1連通位置への移動を規制しているため、ボルトのネジ部と雌ネジとの螺合状態が解除された時点においても、鍔部がボルト貫通孔から抜け外れることがなく、良好な保持状態を維持することができる。
加えて、前記ブラケットが複数のボルトを回転可能に保持するものであり、前記抜止部材が、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔の組を、少なくともボルトの数と同数組有するものであり、共通の抜止部材によって複数のボルトに対する抜け止めを行うようにすれば、操作上の観点等からブラケットに保持させるボルトの数を増加した場合であっても、共通の抜止部材によってこれら複数のボルトの抜落を防止することができ、ボルトの増加に伴いブラケットに対するボルトの取付作業が煩雑になるという不具合を解消することができる。
さらに、前記移動規制部材が、前記ブラケットの端部に装着可能なキャップであれば、ボルトのネジ部及び鍔部を外部から視認不能又は視認困難な状態にし、外観の向上を図ることができるとともに、別途専用のキャップを要する態様と比較して、部品点数の削減、トータルコストの削減を図ることができる。
前記抜止部材が、前記ボルト貫通壁に添接可能な添接部と、当該添接部に沿って前記第1連通位置と前記第2連通位置との間でスライド移動させる際に把持可能な摘み部とを備えたものであれば、摘み部を摘みながら添接部に沿ってスライド移動させることができ、抜止部材の第1連通位置と第2連通位置との移動をスムーズ且つ好適に行うことができる。
抜止部材の第2連通位置から第1連通位置への移動をより確実に防止するには、前記抜止部材を前記第2連通位置に位置付けた状態において、前記摘み部が、前記移動規制部材に当接又は近接し、前記第1連通位置への移動を規制するストッパとして機能させればよい。
殊に、前記抜止部材が、前記添接部及び前記摘み部を一体に有する板金製のものであれば、抜止部材の構造簡素化を有効に図ることができる。
以上説明したように本発明によれば、ワゴンの上向面全域を載置面として活用することできるとともに、天板付き家具に付帯させた種々のレイアウトにも柔軟に対応することが可能な収納家具を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る収納家具1は、図1〜5に示すように、内部に収納空間21Sを有し、且つ一の起立面(本実施形態では前面)に収納空間21Sを開口させたワゴン2と、ワゴン2のうち収納空間21Sを開口させた一の起立面以外の起立した何れか一の外面(本実施形態ではワゴン2の背面を形成する背板213)に少なくともその外面(背板213)の巾方向に固定位置変更可能に取り付けた支持体たるパネル3と、このパネル3に支持されワゴン2の上方に配される補助天板4とを備えたものである。なお、以下の説明におけるワゴン2の「前」「後」「左」「右」方向は、それぞれ図2に示すF方向、B方向、L方向、R方向を指す。
ワゴン2は、高さ方向に対向する上板211及び底板212と、これら上板211と底板212との間に起立する背板213及びワゴン2の両側面を形成する両側板214とを有し、これらによって囲まれた内部空間を収納空間21Sとして利用可能なワゴン本体21と、収納空間21Sの開口部21Sa(図5参照)を開閉し得る開閉体22(図示例では左右一対の引き違い戸)とを備えている。上板211、底板212、背板213及び両側板214のうちワゴン本体21の外面を形成する領域はそれぞれフラットな平滑面である。本実施形態では、底板212にキャスタ215を設けている。なお、複数のキャスタ215のうち所定数のキャスタ215に、キャスタ215の回転を規制し得るロック手段を適宜設けてもよい。また、ワゴン本体21の左右方向略中央部及び高さ方向略中央部に、ワゴン本体21の収納空間21Sを仕切り得る中間仕切板217、218を設けている。
パネル3は、ワゴン2の背板213(具体的には背板213の後向面)に沿って起立姿勢で配されたものである。このパネル3の巾寸法を、ワゴン2の左右方向に沿った寸法(以下「左右巾寸法」と称す)よりも小さく設定している。また、パネル3の上端はワゴン2の上面2A(具体的には上板211の上向面)よりも上方に位置付けられる。本実施形態では、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を、パネル3の巾方向、換言すればワゴン2の左右巾方向に沿って変更可能に設定している。本実施形態では、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を、図2に示すワゴン2の左側の領域に固定した第1の固定位置(P)と、図4に示すワゴン2の右側の領域に固定した第2の固定位置(Q)との間で変更可能にしている。さらに、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を高さ方向に変更可能に設定している。なお、ワゴン2に対するパネル3の固定は、図示しない適宜の固定手段を利用して行っている。
補助天板4は、概略面板状をなすものであり、ブラケット5を介してパネル3の上端部よりも上方に取り付けたものである。補助天板4の巾寸法は、パネル3の巾寸法と略同一であり、本実施形態では、補助天板4及びパネル3の巾寸法を、ワゴン2の左右巾寸法の略40パーセントに設定している。また、本実施形態では、補助天板4の奥行寸法を、パネル3の厚み寸法(奥行寸法)とワゴン2の奥行寸法(前後方向に沿った寸法)との総和と略同一又は若干大きく設定している(図2及び図3参照)。
このような各部を備えた収納家具1は、ワゴン2の上向面2Aと補助天板4の下向面との間に、前方及び左右巾方向に開放された空間1Sが形成されるとともに、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を変更することによって、ワゴン2に対する補助天板4の相対位置が変更可能である。
この収納家具1は、他のテーブルやデスク等と組み合わせて使用することが可能であり、以下に、天板付き家具7との組み合わせで採り得る各種レイアウトを例示する。
第1のレイアウトは、図5に示すように、補助天板4とワゴン2の上向面2Aとの間に形成される空間1Sに天板付き家具7の天板8を潜り込ませたレイアウトである。この場合、補助天板4の高さ位置を天板8の高さ位置よりも高く設定し、天板8のうち使用縁8a以外の部位、例えば反使用縁8b側の部位を、補助天板4とワゴン2の上向面2Aとの間に形成される空間1Sに潜り込ませるように配置する。本実施形態では、第1のレイアウトを採用する場合に、補助天板4の高さ位置が天板8の高さ位置よりも高くなるようにワゴン2の高さ方向に沿ったパネル3の固定位置を変更している(図5参照)。この第1のレイアウトを採用した場合、天板下空間7Sに配したワゴン2の収納空間21Sを収納スペースとして利用できるのみならず、天板8より高い位置に配される補助天板4に図示しないディスプレイその他の機器類を載置して使用することが可能である。さらに、パネル3のうち、天板8より上方に突出する領域を、デスクトップパネル、又は書類等を貼り付ける或いは保持させるボード(マグネットタイプ、ピン挿しタイプ、ハンガータイプ等)として活用することも可能である。また、ワゴン2の略全部位を天板下空間7Sに収めることができ、オフィスにおけるワゴン2の占有スペースを天板付き家具7の占有スペース内に収めることができる。なお、第1レイアウトを採用する場合、ワゴン2の左右巾方向に沿ったパネル3の固定位置は、前記第1の固定位置(P)又は第2の固定位置(Q)の何れであっても構わない。
第2のレイアウトは、図6に示すように、補助天板4及び天板8の端縁同士を突き合わせるとともに、ワゴン2のうち補助天板4に覆われていない領域を天板付き家具7の天板下空間7Sに収めたレイアウトである。この場合、補助天板4の高さ位置を天板8の高さ位置と略同一に設定し、これら補助天板4及び天板8によって広い作業領域を形成している。この第2のレイアウトは、パネル3を前記第1の固定位置(P)に固定した収納家具1を、天板8の使用縁8a側に着座した使用者の左側に配置し、ワゴン2の開口部21Saを着座者に向けたものである。本実施形態の天板付き家具7は、天板8の下向面側における両側縁略全域にそれぞれ支持脚9を備えおり、これら支持脚9が天板付き家具7の外側面を形成している。そして、天板下空間7Sに収めたワゴン2の背板213を支持脚9の内向面に当接又は近接した状態において、パネル3と天板付き家具7の外側面(支持脚9の外向面)とが略面一となる。なお、図6及び次に参照する図7では、パネル3及び支持脚9にそれぞれ異なるパターンを付している。
一方、第3のレイアウトは、図7に示すように、天板付き家具7に対する収納家具1の配置を前記第2のレイアウトの逆にしたレイアウトであり、補助天板4及び天板8の端縁同士を突き合わせるとともに、ワゴン2のうち補助天板4に覆われていない領域を天板付き家具7の天板下空間7Sに収めたレイアウトである。この場合も、補助天板4の高さ位置を天板8の高さ位置と略同一に設定し、これら補助天板4及び天板8によって広い作業領域を形成している。この第3のレイアウトは、パネル3を前記第2の固定位置(Q)に固定した収納家具1を、天板8の使用縁8a側に着座した使用者の右側に配置し、ワゴン2の開口部21Saを着座者に向けたものであり、第2のレイアウトと同様に、パネル3と天板付き家具7の外側面(支持脚9の外向面)とが略面一となる。なお、第2のレイアウトと第3のレイアウトとの間のレイアウト変更は、ワゴン2に対するパネル3の巾方向に沿った固定位置を変更するとともに、天板付き家具7に対する収納家具1の相対位置を、天板8の一方の側(例えば左側)から他方の側(例えば右側)へ移動することにより行う。また、本実施形態では、第1のレイアウトと第2のレイアウト又は第3のレイアウトとの間でレイアウト変更する場合に、ワゴン2に対するパネル3の高さ方向に沿った固定位置を変更するようにしている。
さらに、本実施形態に係る収納家具1は、天板付き家具7に付帯させず、単独で使用することも勿論可能である。収納家具1単独で使用する場合、パネル3をワゴン2から取り外し、このワゴン2を単体で使用することも可能である。この場合、ワゴン2の上向面2Aにパネル3を取り付けるための取付部が存在しないため、この上向面2A全体を載置面として有効活用することができる。
このように、本実施形態に係る収納家具1は、ワゴン1に対してパネル3が巾方向に固定位置変更可能なものであるため、パネル3の固定位置を変更することによってワゴン2に対する補助天板4の相対位置も変更することができ、前記第2のレイアウトから前記第3のレイアウトへの変更、又はその逆も、使用者自身によって簡単に行うことできる。
しかも、補助天板4が、ワゴン2の背板213にのみ取り付けたパネル3に支持されたものであるため、補助天板4とワゴン2の上向面2Aとの間に形成される空間1Sが前方及び左右巾方向に開放されたものとなる。その結果、前記第1のレイアウトを採用する場合に、従来のようにワゴンの大半の領域が天板下空間に収まりきらずに飛び出すという事態が生じ得ず、ワゴン2の略全部位を天板付き家具7の天板下空間7Sに収納することが可能となり、不要なデッドスペースが形成されることもない。
さらに、ワゴン2の上向面2Aにパネル3を取り付けるための取付部が存在しないため、ワゴン2の上向面2A全域を、書類その他の物品を載置する載置面として使用することができ、従来の昇降天板付きワゴン等の収納家具では採用し難かったワゴン2単体での使用も容易になる。
特に、補助天板4を支持する支持体として、起立姿勢で配される面板状のパネル3を適用しているため、前記第2のレイアウト及び第3のレイアウトを採用した場合に、パネル3と天板付き家具7の外側面とを略面一に揃えることができ、凹凸の無い安全性に優れた良好な見栄えを呈するものとなる。
加えて、パネル3が、ワゴン2に高さ方向に固定位置変更可能に取り付けたものであるため、採用するレイアウトや、付帯させる天板付き家具7の天板8の高さ位置に応じて、ワゴン2に対するパネル3の高さ位置を変更することによって、パネル3に支持させた補助天板4の高さ位置も変更することができ、使い勝手に優れたものとなる。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
例えば、補助天板を支持する支持体として、パネルに代えて、ワゴンの前面以外の起立した何れか一の外面に取り付けた複数本の柱状部材を適用してもよい。この場合、複数本の柱状部材のうち両端に位置付けられる柱状部材間の巾寸法(離間寸法)が、ワゴンの左右巾寸法より小さい巾寸法であることが好ましく、これら各柱状部材を、取付対象面(ワゴンのうち収納空間を開口させた一の起立面以外の起立した何れか一の外面)に固定位置変更可能に取り付ければよい。
また、補助天板は、支持体に支持された状態でワゴンの上方に配されるものであればよく、支持体に支持された状態で補助天板の上向面が、支持体の上端と同一又は支持体の上端よりも下方に位置付けられように設定しても構わない。さらに、この補助天板自体が、支持体に高さ方向に固定位置変更可能に支持されたものであってもよい。この場合、支持体が、ワゴンに高さ方向に固定位置変更可能に取り付けたものであれば、ワゴンに対する補助天板の高さ位置の調整巾が格段に広がり、種々の使用態様にも柔軟に対応することが可能である。もちろん、補助天板自体が、支持体に高さ方向に固定位置変更可能に支持されたものである場合、支持体が、ワゴンに高さ方向に固定位置変更不能に取り付けたものであっても構わない。
さらには、支持体に対する補助天板の固定位置を変更することによって補助天板の高さ位置を変更する態様の他、補助天板自体を支持体及びワゴンに対して昇降移動させることによって補助天板の高さ位置を変更する態様を採用してもよい。以下に、補助天板を昇降移動させる昇降機構の一実施形態について説明する。
図10に示す収納家具1は、前記実施形態の収納家具1と比較して、昇降機構Xを備えている点の他、パネル3及び補助天板4の巾寸法が大きい点、補助天板4の下向面に引出し5を設けている点が異なるが、前記実施形態の収納家具1における各部位と対応する部位にはそれぞれ同じ符号を付している。
昇降機構Xは、図10〜図15に示すように、ネジ部XA1を主体としてなるボルトXAと、ボルトXAを回転可能に保持し得るブラケットXBと、補助天板4の下向面に配され、且つボルトXAのネジ部XA1が螺合可能な雌ネジXC31を有するステーXCと、ブラケットXBの内部に配され、且つボルトXAが抜け落ちることを防止する抜止部材XDと、ブラケットXBの端部に設けられ、所定の位置(後述する第2連通位置(Z))に位置付けた抜止部材XDの移動を規制する移動規制部材たるキャップXEとを備えたものである。
ボルトXAは、外周面にネジを切った軸状のネジ部XA1と、一端に設けられ操作力を付与するための操作部XA2と、一端近傍に設けた鍔部XA3とを備えたものである。操作部XA2は、外周面に滑り止め部として機能する凹凸部を連続して形成したものである。操作部XA2として、概略円柱状をなし、所定領域を中空状にした樹脂製のものを適用している。また、鍔部XA3として、ネジ部XA1の外径より大きい外径を有する概略円盤状のものを適用している。そして、操作部XA2と鍔部XA3との間に所定寸法の隙間が形成されるようにしている。ボルトXAは、ネジ部XA1及び鍔部XA3が一体品であり、鍔部XA3に連続して設けた嵌合凸部を、操作部XA2の中央部に形成した嵌合凹部に嵌合させた状態で、ビスb1を利用して操作部XA2を一体的に取り付けたものである。なお、嵌合凸部及び嵌合凹部はそれぞれ平面視略方形状をなし、操作部XA2と鍔部XA3及びネジ部XA1が確実に同期して回転するようにしている。
ブラケットXBは、図12〜図15に示すように、ボルトXAのネジ部XA1及び鍔部XA3が挿通可能なボルト挿通孔XB1aを形成したボルト貫通壁XB1と、ボルト貫通壁XB1の両側縁から上方に立ち上がり相互に対向し得る側壁XB2、側壁XB3とを備えたものである。ボルト挿通孔XB1aは、鍔部XA3の外径よりも若干大きい開口径に設定されている。ボルト貫通壁XB1の前後方向(長手方向)に沿って所定距離離間させた位置にそれぞれボルト挿通孔XB1aを形成している。一方の側壁XB2(具体的には外方側の側壁XB2)の後端には、パネル3に形成したフック孔3aに係合可能なフック爪XB41を有するアーム部XB4を連続して設けており、他方の側壁XB3(具体的には内方側の側壁XB3)の後端には一方の側壁XB2に向かって折り曲げた折曲壁XB5を連続して設けている。なお、側壁XB2、側壁XB3、アーム部XB4、及び折曲壁XB5の上向端面が同一高さ位置となるようにしている。ブラケットXBは、単一の板金素材から成形したものである。
ステーXCは、図11に示すように、補助天板4の下向面における両側縁部近傍に、それぞれ長手方向を補助天板4の前後方向と一致させた状態で取り付けられている。各ステーXCは、図13に示すように、補助天板4の下向面に直接取り付けられるステー本体XC1と、ステー本体XC1に一体的に取り付けられ、ナットXC3を保持可能なナット保持体XC2とを備えたものである。
ステー本体XC1は、補助天板4の下向面に添接可能な上壁XC11と、上壁XC11の両側縁部、前端部、及び後端部からそれぞれ垂下させた一対の側壁XC12、前壁XC13、及び後壁XC14とを備え、下方に開口した中空直方体状のものである。上壁XC11には、補助天板4の下向面側に埋設したナット4nに連通する挿通孔XC11aを形成し、この挿通孔XC11aから挿入したビスb2をナット4nに螺着することによって、ステー本体XC1、ひいてはステーXCを補助天板4の下向面に固定している。ステー本体XC1は、単一の板金素材から成形したものである。
ナット保持体XC2は、ステー本体XC1の側壁XC12と添接又は近接し得る一対の側壁XC21と、側壁XC21の下端部同士を接続し、且つステー本体XC1の上壁XC11と所定距離離間した位置で対向する下壁XC22とを備えたものである。下壁XC22の下向面に、内周面に前記雌ネジXC31を有するナットXC3を固着し、下壁XC22に、雌ネジXC31に連通する雌ネジ連通孔XC22aを形成している。ナットXC3及び雌ネジ連通孔XC22aは、ボルト挿通孔XB1aに対応する位置にそれぞれ設けている。つまり、ナット保持体XC2の前後方向(長手方向)に沿って所定距離離間させた位置にそれぞれナットXC3及び雌ネジ連通孔XC22aを形成している。ナット保持体XC2を単一の板金素材から成形し、スポット溶接によりナットXC3を下壁XC22に回転不能に固着している。また、ナット保持体XC2とステー本体XC1との固定もスポット溶接により行っている。なお、ナット保持体XC2をステー本体XC1に一体的に取り付けた状態で、前記挿通孔XC11aが下壁XC22に被覆されないように下壁XC22の前後方向(長手方向)の寸法を設定している(図13参照)。
抜止部材XDは、図13〜図15等に示すように、ボルト貫通壁XB1に添接可能な添接部XD1と、スライド移動させる際に把持可能な摘み部XD2とを備えたものである。抜止部材XDを単一の板金素材から成形し、添接部XD1の前端部から上方に向かって延びる部位を摘み部XD2としている。添接部XD1は、ボルト貫通壁XB1の上向面に添接又は近接させた状態で前記ボルトXAの操作部XA2と鍔部XA3との間に形成される隙間に配されるものである。この添接部XD1に、ネジ部XA1及び鍔部XA3が挿通可能な第1挿通孔XD11と、第1挿通孔XD11に連続し且つネジ部XA1が挿通可能であって鍔部XA3が挿通不能な第2挿通孔XD12とを形成している(図14及び図15参照)。第1挿通孔XD11は、鍔部XA3の外径より若干大きい開口径を有する略円形状のものであり、第2挿通孔XD12は、第1挿通孔XD11の一部に連続し、ネジ部XA1の外径より若干大きい開口巾寸法を有する長孔である。抜止部材XDは、第1挿通孔XD11及び第2挿通孔XD12の組を、一のブラケットXBに保持させるボルトXAの数(換言すればボルト貫通壁XB1に形成したボルト挿通孔XB1aの数)と同数組有するものである。このような抜止部材XDは、図14に示す、第1挿通孔XD11がボルト挿通孔XB1aと連通する第1連通位置(Y)と、図13及び図15に示す、第2挿通孔XD12がボルト挿通孔XB1aと連通する第2連通位置(Z)との間でスライド移動可能なものである。抜止部材XDを第1連通位置(Y)に位置付けた場合、摘み部XD2がブラケットXBの側壁XB2、側壁XB3の前端と略同じ位置に位置付けられ(図14参照)、抜止部材XDを第2連通位置(Z)に位置付けた場合に、摘み部XD2が、ブラケットXBの側壁XB2、側壁XB3の前端よりも後方に位置付けられるように設定している(図15参照)。
キャップXEは、抜止部材XDを第2連通位置(Z)に位置付けた状態において、ブラケットXBの前端部に装着可能なものである。このキャップXEは、装着した状態においてブラケットXBの側壁XB2、側壁XB3、及びボルト貫通壁XB1と略面一な外面部を有する化粧部XE1と、ブラケットXB内に挿入可能な挿入部XE2とを備えている。キャップXEは、樹脂製の成形品である。化粧部XE1と挿入部XE2との境界部分には段部XE3を設け、挿入部XE2をブラケットXB内に挿入した場合にブラケットXBの前端部に当接し、それ以上の挿入動作を規制し得るようにしている。また、挿入部XE2の下向面側にナットXEnを設け、挿入部XE2をブラケットXB内に挿入した状態において、ナットXEnがボルト貫通壁XB1に形成したビス孔XB1bに連通するようにし、ビス孔XB1bに挿入したビスb3をナットXEnに螺着することによってキャップXEをブラケットXBに一体的に取付可能にしている(図13参照)。キャップXEをブラケットXBの前端部に装着した状態において、キャップXEの上向面が、ブラケットXBの上向面(具体的には側壁XB2、側壁XB3、アーム部XB4、折曲壁XB5の上向端面)と略面一となる。
次に、このような昇降機構Xの組立手順、及び作用について説明する。
先ず、補助天板4の下向面に、予めステー本体XC1とナット保持体XC2とを一体的に組み付けてなるステーXCを取り付ける。この取付作業は、ステー本体XC1の挿通孔XC11aと、補助天板4のナット4nとを連通させた状態で、挿通孔XC11aに挿入したビスb2をナット4nに螺着することにより行う。本実施形態では、上述したように、補助天板4の両側縁近傍にそれぞれステーXCを取り付け、これら一対のステーXCを相互に対向させている。
一方で、ビスb1を利用して操作部XA2を一体的に取り付けたボルトXAを、ブラケットXBに回転可能に保持させる。具体的には、ブラケットXBの開放された前端から抜止部材XDをブラケットXB内に挿入し、抜止部材XDを前記第1連通位置(Y)に位置付ける(図14参照)。この状態で、ボルトXAを、下方からブラケットXBのボルト挿通孔XA1a及び第1挿通孔XD11に挿入し、次いで抜止部材XDをボルト貫通壁XB1に添接させながら第1連通位置(Y)から第2連通位置(Z)へスライド移動させる(図15参照)。その結果、抜止部材XDの添接部XD1がボルトXAの操作部XA2と鍔部XA3との間に形成された隙間に入り込み、ボルトXAが下方へ抜け外れることを防止する。なお、抜止部材XDを第1連通位置(Y)と第2連通位置(Z)との間で移動させる際は、摘み部XD2を摘んだ状態で行えばよい。また、抜止部材XDを第2連通位置(Z)に位置付けた状態においてボルトXAが第2挿通孔XD12内で移動することを防止するために、抜止部材XDを第1連通位置(Y)から第2連通位置(Z)に向かって所定距離移動させた時点で第2挿通孔XD12の開口縁部がネジ部XA1に当たり、さらに抜止部材XDを第2連通位置(Z)に向かって移動させることにより、ネジ部XA1、ひいてはボルトXA全体が、ボルト挿通孔XA1a及び第2挿通孔XD12に挿入可能な挿入初期位置からネジ部XA1がボルト挿通孔XA1aの開口縁部に当たる移動規制位置に移動するようにしている。移動規制位置に位置付けられたボルトXAは、ネジ部XA1がボルト挿通孔XA1aの開口縁部及び第2挿通孔XD12の開口縁部に挟み込まれることにより、前後方向に移動不能な状態となる(図15参照)。
このようにして抜止部材XDを第2連通位置(Z)に位置付けた後、キャップXEをブラケットXBの前端部に装着する。この装着作業は、キャップXEの挿入部XE2をブラケットXBの内部に挿入した状態で、ボルト貫通壁XB1のビス孔XB1bに挿入したビスb3を挿入部XE2のナットXEnに螺着することにより行う。この装着状態において、抜止部材XDの摘み部XD2が、挿入部XE2の端面XE21に当接又は近接し、抜止部材XDの第1連通位置(Y)への移動を規制するストッパとして機能する(図15参照)。
そして、ステーXCとブラケットXBとを相互に嵌合させて、ボルトXAをナットXC3の雌ネジXC31に螺合することによってステーXCとブラケットXBとを一体的に組み付けた昇降機構Xとなる。なお、ステーXCとブラケットXBとを相互に嵌合させた状態において、ステー本体XC1の側壁XC12、前壁XC13、及び後壁XC14がそれぞれブラケットXBの側壁XB2、側壁XB3、及び折曲壁XB5の内側に添接又は近接した位置に位置付けられる。
このような手順で組み付けてなる昇降機構Xは、操作部XA2に対してボルトXAを回転させる操作力を付与することによって、ボルトXAをナットXC3の雌ネジXC31に対して螺合進退させて、ブラケットXBとステーXCとの相対距離が変更させることができる。したがって、操作部XA2を正方向又は逆方向に回転させることにより、ステーXCがブラケットXBに対して上昇又は下降し、当該ステーXCに支持された補助天板4がステーXCと共に昇降移動し、その高さ位置を微調整することができる。また、ステーXCを最大限上昇させた時点でネジ部XA1と雌ネジXC31との螺合状態が解除され得るが、この時点においてもボルトXAの鍔部XA3が、抜止部材XDに直接支持されるとともに、抜止部材XDを介してブラケットXBのボルト貫通壁XB1に間接的に支持されるため、ボルトXAがブラケットXBから抜け外れる事態を防止することができる。
このように、ボルト貫通壁XB1に添接又は近接した状態でボルトXAの操作部XA2と鍔部XA3との間に形成される隙間に配される抜止部材XDを用いた昇降機構Xは、抜止部材XDに、ネジ部XA1及び鍔部XA3が挿通可能な第1挿通孔XD11、及び第1挿通孔XD11に連続し且つネジ部XA1のみが挿通可能な第2挿通孔XD12を形成し、第1挿通孔XD11がボルト挿通孔XB1aと連通する第1連通位置(Y)と、第2挿通孔XD12がボルト挿通孔XB1aと連通する第2連通位置(Z)との間で移動可能にしているため、抜止部材XDを第1連通位置(Y)に位置付けてボルトXAのネジ部XA1及び鍔部XA3をボルト挿通孔XA1aに挿入し、この状態で抜止部材XDを第2連通位置(Z)へ移動させるという極めて簡単な作業によってボルトXAをブラケットXBに取り付けることができ、取付作業の効率が格段に向上する。
しかも、ブラケットXBの端部に装着するキャップXEによって第2連通位置(Z)に位置付けた抜止部材XDが第1連通位置(Y)へ移動することを規制しているため、抜止部材XDを第2連通位置(Z)を留めておくことができ、ボルトXAに対する良好な保持状態を維持することができる。
特に、ブラケットXBが複数のボルトXAを回転可能に保持するものであり、抜止部材XDに、第1挿通孔XD11及び第2挿通孔XD12の組を、少なくともボルトXAの数と同数組形成し、共通の抜止部材XDによって複数のボルトXAに対する抜け止めを行っているため、操作上の観点等から一のブラケットXBに保持させるボルトXAの数を増加した場合であっても、共通の抜止部材XDによってこれら複数のボルトXAの抜落を防止することができ、ブラケットXBに対するボルトXAの取付作業が煩雑になることを回避することができる。
加えて、抜止部材XDが、ボルト貫通壁XB1に添接可能な添接部XD1と、添接部XD1に沿って第1連通位置(Y)と第2連通位置(Z)との間でスライド移動させる際に把持可能な摘み部XD2とを備えたものであるため、摘み部XD2を摘みながら添接部XD1をボルト貫通壁XB1に沿ってスライド移動させることができ、抜止部材XDの第1連通位置(Y)と第2連通位置(Z)との移動をスムーズ且つ的確に行うことができる。
さらに、抜止部材XDを第2連通位置(Z)に位置付けた状態において、摘み部XD2がキャップXEに当接又は近接し、当該摘み部XD2が、第1連通位置(Y)への移動を規制するストッパとして機能するため、抜止部材XDが第2連通位置(Z)から第1連通位置(Y)へ移動することをより確実に防止することができるとともに、別途専用のストッパが不要となり、部品点数の削減をも有効に図ることができる。しかも、摘み部XD2がキャップXEの端面XE21に面的に接触し得るものであるため、接触面積を有効に稼ぐことができ、ストッパ機能が向上する。
抜止部材XDが、添接部XD1及び摘み部XD2を一体に有する板金製のものであるため、抜止部材XDの構造簡素化に資する。
なお、昇降機構は上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、操作部、鍔部及びネジ部を一体に有するボルトを適用してもよい。
また、鍔部は、ネジ部の外周面より外方に突出する部位であればよく、円盤状のものに替えて、多角形状のものであっても構わない。さらに、鍔部として、ボルトの外周面を周回するものではなく、ボルトの外周面のうち所定の一箇所又は複数箇所のみから外方に突出させた突起を適用してもよい。抜止部材の第1挿通孔の形状も、鍔部の形状に対応させて適宜変更すればよい。
ブラケットが、単一のボルト、又は3以上のボルトを回転可能に保持するものであっても構わない。この場合、ボルト挿通孔の数や、抜止部材の第1挿通孔及び第2挿通孔の組を、ボルトの数と少なくとも同数に設定すればよい。
また、ステーに、雌ネジを直接形成した態様であっても構わない。この場合、別体のナットをステーに固着する必要がない。
第2連通位置に位置付けた抜止部材が第1連通位置へ移動することを規制する移動規制部材として、キャップとは別の部材の専用部材を用いてもよい。
また、ブラケットに対するキャップの固定方法として、ブラケットにキャップの挿入部を圧入し、その摩擦力のみで固定する方法や、キャップに弾性係合爪を設けるともに、ブラケットに弾性係合爪が係合可能な係合孔を形成し、この係合孔に弾性係合爪を係合させることによって固定する方法を採用してもよい。
抜止部材が、板金製のものではなく、他の素材、例えば樹脂製のものであっても構わない。
また、昇降機構に限らず、収納家具全体の他の変形例としては、ワゴンに対する支持体の固定位置を、それぞれ異なる3以上の固定位置から選択できるようにしてもよい。一例として、前記第1の固定位置及び第2の固定位置に加えて、支持体をワゴンの左右巾方向略中央領域に固定した第3の固定位置に取付可能な態様が挙げられる。
ワゴンが、収納空間を前面以外の起立面(背面又は側面等)に開口させたものであっても構わない。
また、支持体が、ワゴンの背面(背板)ではなく、ワゴンの何れか一方の側面(側板)或いは前面に取り付けたものであってもよい。
また、ワゴンに支持体を固定する態様として、ワゴンの取付対象面(ワゴンのうち収納空間を開口させた一の起立面以外の起立した何れか一の外面)又は支持体の何れか一方に設けた係合爪を、他方に設けた係合孔に係合させる態様を採用しても構わない。一例として図12に示す態様が挙げられる。この態様は、支持体としてパネル3を適用したものであり、パネル3の両側縁部にそれぞれ高さ方向に沿って離間させて設けた一対の係合爪3kを、ワゴン2の背面に形成したフック孔(係合孔)2kに係合させることにより、パネル3をワゴン2に取り付けた態様である。特に、各係合爪3kを下向きの爪に設定することにより、パネル3をワゴン2に対して上方から引っ掛けるようにして各係合爪3kをフック孔2kに簡単に係合させることができる。
さらに、ワゴン2に対するパネル3の固定位置を高さ方向に変更可能にする具体的な態様としては、図16及び図17に示すように、フック孔2kをワゴン2の高さ方向に沿って間欠的に複数形成し、これら複数のフック孔2kから、一対の係合爪3kを係合させる(引っ掛ける)フック孔2kを選択・変更することにより、ワゴン2に対するパネル3の相対高さ位置を使用態様等に応じて適切に選択・変更できるようにしたものが挙げられる(図12参照)。
また、図16及び図17に示すように、これら高さ方向に沿って形成した複数のフック孔2kの列をワゴン2の左右巾方向に所定距離離間させて複数列形成し、巾寸法の異なるパネル3、A3も共通のワゴン2に取付可能にしてもよい。具体的には、ワゴン2の高さ方向に延びるフック孔2kの列を、ワゴン2の背面における両側縁部、及びワゴン2の巾方向中央部を挟んだ位置にそれぞれ形成し、これら計4列のフック孔2の列を利用して各パネル3、A3をワゴン2に取付可能にしている。相対的に巾寸法の小さいパネル3は、図16に示すように、何れか一方の側縁部に形成したフック孔2kの列及び、当該フック孔2kの列に直近のフック孔2kの列を利用してワゴン2に取り付けることが可能であり、相対的に巾寸法の大きいパネルA3は、図17に示すように、何れか一方の側縁部に形成したフック孔2kの列、及び当該フック孔2kの列に直近のフック孔2kの列を越えた次点のフック孔2kの列を利用してワゴン2に取り付けることが可能である。各パネル3、3Aには、それぞれ略同一巾寸法の補助天板4、A4を支持させている。なお、図16及び図17では、各パネル3、3Aをワゴン2の右側の領域に固定した状態(第2の固定位置(Q))を示しているが、各パネル3、3Aをワゴン2の左側の領域に固定することも可能である。
また、ワゴンの開口部を開閉し得る開閉体として、回転扉(観音開きタイプを含む)や引出し、シャッターを適用してもよく、或いは開閉体を有さず開口部が常に開放されたオープンタイプのワゴンであっても構わない。
さらに、ワゴンが平面視形状略正方形状のものや、平面視において円弧状の部分を含む形状をなすものであってもよい。
その他、補助天板の平面視形状を矩形以外の形状に設定する等、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態に係る収納家具であってパネルを第1の固定位置に固定した状態の正面図。 同平面図。 同側面図。 同実施形態係る収納家具であってパネルを第2の固定位置に固定した状態の平面図。 同実施形態に係る収納家具を天板付き家具に付帯させて第1のレイアウトを採用した場合の概略図。 同実施形態に係る収納家具を天板付き家具に付帯させて第2のレイアウトを採用した場合の平面図を模式的に示す図。 同実施形態に係る収納家具を天板付き家具に付帯させて第3のレイアウトを採用した場合の平面図を模式的に示す図。 従来の収納家具を天板付き家具に付帯させたて一レイアウトを採用した場合の平面図を模式的に示す図。 従来の収納家具を天板付き家具に付帯させたて他のレイアウトを採用した場合の平面図を模式的に示す図。 本発明の一変形例に係る昇降機構を備えた収納家具の正面図。 同平面図。 同側面図。 図11のA―A線断面を模式的に示す図。 同変形例において抜止部材を第1連通位置に位置付けた状態を示す図。 同変形例において抜止部材を第2連通位置に位置付けた状態を示す図。 本発明の一変形例に係る収納家具の背面図。 本発明の一変形例に係る収納家具の背面図。
符号の説明
1…収納家具
2…ワゴン
3、A3…支持体(パネル)
4…補助天板
X…昇降機構
XA…ボルト
XA1…ネジ部
XA2…操作部
XA3…鍔部
XB…ブラケット
XB1…ボルト貫通壁
XB1a…ボルト挿通孔
XC…ステー
XC31…雌ネジ
XD11…第1挿通孔
XD12…第2挿通孔
XD…抜止部材
XD1…添接部
XD2…摘み部
(Y)…第1連通位置
(Z)…第2連通位置

Claims (10)

  1. 内部に収納空間を有し、且つ一の起立面に前記収納空間を開口させたワゴンと、
    当該ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した何れか一の外面に、少なくともその外面の巾方向に固定位置変更可能に取り付けた支持体と、
    当該支持体に支持されて前記ワゴンの上方に配される補助天板とを具備してなり
    前記支持体が、前記ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面以外の起立した何れか一の外面に沿って起立姿勢で配されるパネルであることを特徴とする収納家具。
  2. 前記支持体が、前記ワゴンのうち前記収納空間を開口させた前記一の起立面に対向する面に取り付けたものである請求項1記載の収納家具。
  3. 前記支持体が、前記ワゴンに高さ方向に固定位置変更可能に取り付けたものである請求項1又は2記載の収納家具。
  4. 前記補助天板が、前記支持体に高さ方向に固定位置変更可能に支持されたものである請求項1、2又は3記載の収納家具。
  5. 前記パネルがブラケットを介して前記補助天板を支持するものであり、
    前記補助天板を昇降移動させる昇降機構を備え、
    当該昇降機構が、
    操作力を付与するための操作部を一端に有し、当該一端近傍に鍔部を有するボルトと、
    当該ボルトのネジ部及び前記鍔部が挿通可能なボルト挿通孔を形成したボルト貫通壁を有し、前記ボルトを回転可能に保持し得る前記ブラケットと、
    前記補助天板の下向面に固定され、前記ボルトのネジ部が螺合可能な雌ネジを有するステーと、
    前記ボルト貫通壁に添接又は近接した状態で前記ボルトの前記操作部と前記鍔部との間に形成される隙間に配され、前記ネジ部及び前記鍔部が挿通可能な第1挿通孔、及び当該第1挿通孔に連続し且つ前記ネジ部のみが挿通可能な第2挿通孔を有し、前記第1挿通孔が前記ボルト挿通孔と連通する第1連通位置と、前記第2挿通孔が前記ボルト挿通孔と連通する第2連通位置との間で移動可能な抜止部材と、
    前記第2連通位置に位置付けた前記抜止部材が前記第1連通位置へ移動することを規制する移動規制部材と
    を備え、前記操作部に対して付与されたボルトを回転させる操作力に基づいて、前記ボルトを前記雌ネジに対して螺合進退させて、前記ブラケットに対する前記ステーの相対距離を変更させることによって前記補助天板を昇降移動させるものである請求項1、2、3又は4記載の収納家具。
  6. 前記ブラケットが複数のボルトを回転可能に保持するものであり、
    前記抜止部材が、前記第1挿通孔及び前記第2挿通孔の組を、少なくともボルトの数と同数組有するものであり、
    共通の抜止部材によって複数のボルトに対する抜け止めを行っている請求項5記載の収納家具。
  7. 前記移動規制部材が、前記ブラケットの端部に装着可能なキャップである請求項5又は6記載の収納家具。
  8. 前記抜止部材が、前記ボルト貫通壁に添接可能な添接部と、当該添接部に沿って前記第1連通位置と前記第2連通位置との間でスライド移動させる際に把持可能な摘み部とを備えたものである請求項5、6又は7記載の収納家具。
  9. 前記抜止部材を前記第2連通位置に位置付けた状態において、前記摘み部が、前記移動規制部材に当接又は近接し、前記第1連通位置への移動を規制するストッパとして機能させている請求項8記載の収納家具。
  10. 前記抜止部材が、前記添接部及び前記摘み部を一体に有する板金製のものである請求項8又は9記載の収納家具。
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