JP5175164B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP5175164B2
JP5175164B2 JP2008299142A JP2008299142A JP5175164B2 JP 5175164 B2 JP5175164 B2 JP 5175164B2 JP 2008299142 A JP2008299142 A JP 2008299142A JP 2008299142 A JP2008299142 A JP 2008299142A JP 5175164 B2 JP5175164 B2 JP 5175164B2
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慎一郎 田中
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Description

本発明は液晶滴下(One Drop Fill:以下、「ODF」という)法を用いて製造される
液晶表示装置に関し、特に、外周部のコモン配線に切り欠き部を設け、両基板を貼り合せ
た後にシール材の接続状態を確認することができる液晶表示装置に関するものである。
液晶表示装置に液晶を封入する方法にODF法がある。ODF法は、各種配線等が形成
された二つの基板、例えばアレイ基板とカラーフィルタ基板とを貼り合わせる前に下側の
アレイ基板にシール材を閉ループ状に塗布し、その内側に液晶を滴下し、その後、上側の
カラーフィルタ基板を覆い被せて貼り合わせ、紫外線の照射等によりシール材を硬化させ
る方法である。
ODF法では、閉ループ状に塗布したシール材の内側に液晶を直接滴下して封入するた
め、液晶注入口を形成する必要が無くなる。そのため、液晶表示装置の額縁領域を狭くし
表示領域を大きくすることができ、製造工程数の簡易化を図ることができる。
ODF法により液晶注入口のない液晶表示装置を製造する場合、外周シールを作成する
ために、ディスペンサ等でシール材の塗布を行う。その際、シール材の塗布始点と塗布終
点の接続部が形成される。この接続部は他の部分(以下、通常部ともいう)のシール材と
幅が変わらないことや、隙間が発生しないことが重要である。このような接続不良状態に
なると、いわゆるシールパンクや基板間のセルギャップ不良、さらに液晶漏れなどの原因
となる。
シール信頼性を高めたODF法を用いて製造される液晶表示装置に関する発明が下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1に開示されている液晶表示装置は、それぞれの中央部に表示部が形成された2枚の基板を互いに対向して配置し、各基板とこれらの基板間の表示部を囲むように閉ループ状に形成されたシール材とによって形成される空間内に液晶が配置された液晶表示装置であって、シール材は、表示部の周辺を巡って閉ループ状に、その終点端部が始点端部と交差するように形成されている。このシール材の終点端部が始点端部と交差する交差部は方形基板の4つのコーナー部の内の1つに形成され、また、シール材の始点端部と終点端部とは互いに閉ループの外側へ延びていると共にほぼ直角に交差するように形成されている。
特開2003−344863号公報 特開平11−149087号公報
液晶注入口を備える通常の液晶表示装置においては、シール材の交差部がないため、シ
ール材の塗布時にその良否をある程度判定できる。しかしながら、ODF法により液晶が
注入される液晶表示装置では、シール材の終点端部と始点端部との接続部は、シール材の
塗布時に厚さが他の部分よりも厚く盛り上がるため、二つの基板を貼り合せたときに圧力
が掛かってシール材の変形が生じる。そのため、両基板が張り合わされた後にこの接続部
の仕上がり状態を視認及び管理できるようにすることが必要である。しかしながら、通常
、シール材が塗布される部分は、カラーフィルタ基板側には遮光膜が形成されており、一
方、アレイ基板側には不透明な金属材料からなる引き回し配線等が形成されているので、
両基板を貼り合せた後のシール材の終点端部と始点端部との接続部の状態を確認すること
は困難となっている。
一方、上記特許文献1に開示されている液晶表示装置によれば、シール材の終点端部と
始点端部との交差部が基板のコーナー部に形成されているため、シール材の重なり不足に
よるシールパンクやシール材の盛りすぎによるギャップ不良が発生せず、シール信頼性の
高い液晶表示装置が得られるとされている。しかしながら、上記特許文献1に開示された
液晶表示装置では、カラーフィルタ基板側には遮光膜が形成されており、アレイ基板側に
は不透明な金属材料からなる引き回し配線等が形成されているので、両基板を貼り合せた
後にシール材の接続部の状態を確認することはできない。加えて、液晶表示装置のコーナ
ー部ではシール材を塗布するディスペンサの制御が困難となるため、シール材の接続部を
コーナー部分に形成するとシール材の接続の確実性に欠け、シール材塗布不良の原因とな
る虞が生じる。
一方、上記特許文献2には、TFTアレイ基板と対向基板を重ね合わせた後にシールパ
ターンの確認が可能な液晶表示装置についての発明が開示されている。上記特許文献2に
開示された液晶表示装置は、従来コモン配線が形成されていなかったコーナー部や実装パ
ッド部までコモン配線を延在させ、このコモン配線の延在部分にシール材確認用窓又は切
れ込みを形成し、シール材形成面の裏側からシール材の位置を確認できるようにしたもの
である。しかし、上記特許文献2には、液晶表示装置の作成に際し、ODF法を適用する
ことおよびODF法を適用する場合に必要なシール材の接続部については何も示されてい
ない。
加えて、シール材の接続部を液晶表示装置のコーナー部分に形成すると、既に述べたよ
うに、シール材を塗布するディスペンサの制御が困難となるため、シール材の接続の確実
性に欠け、シール材塗布不良の原因となる虞が生じる。また、液晶表示装置は、1対のマ
ザー基板のそれぞれに複数の基板形成領域を形成し、一対のマザー基板の一方に形成され
た各基板の形成領域の周囲にシール材を塗布した後に両基板を貼り合せることにより製造
されている。そのため、ODF法を適用するためのシール材の接続部を実装パッド部に形
成すると、両基板を貼り合せる際に各基板のつなぎ目にシール材がはみだす虞があり、こ
のはみ出したシール材が実装パッドに付着して接続不良の原因となる可能性がある。
本発明者らは上記のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものである。すなわ
ち、本発明の目的は、ODF法により製造された液晶表示装置において、シール材の接続
部の状態を素早く確実に確認できるようにして、シール材の接続不良による不良品の発生
を容易に確認できるようにした液晶表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液晶表示装置は、一対の基板が対向するようにシール材で貼り合わされ、液晶滴下法により液晶が封入された液晶表示装置において、前記一対の基板の一方の液晶側の表面には、表示領域の周辺部にドライバ及び前記ドライバに両端が接続されたコモン配線が引き回されて配置され、前記コモン配線には切り欠き部が、前記コモン配線が引き回された各辺のうち、前記ドライバが配置された端子辺と直交する辺であって当該端子辺から離間した位置に形成され、前記切り欠き部は、前記シール材の接続部が平面視で全て確認できる大きさであって、前記基板に封入される液晶に対して外周側が開放端とされ、前記シール材は、閉ループ状に塗布されて、前記コモン配線に形成された前記切り欠き部と平面視で重畳する位置に前記閉ループ状のシール材の塗布始点と塗布終点の接続部が形成されている。
本発明に係る液晶表示装置では、シール材の接続部とコモン配線の切り欠き部が平面視
で重畳する位置に形成されているので、両基板を貼り合せた後に視覚的にシール材の接続
部の状態を確認することができるようになる。そのため、本発明に係る液晶表示装置によ
れば、ODF法により製造される液晶表示装置において、シール材の接続不良を製造工程
中に容易に確実に発見することができるようになる。なお、本発明におけるシール材の接
続部とはシール材塗布部分の始点と終点が重なる部分のことをいう。
また、本発明に係る液晶表示装置では、シール材はディスペンサにより塗布されて形成
され、このディスペンサによるシール材塗布の始点と終点の接続部をコモン配線の切り欠
き部に平面視で重畳して形成されるようにする。このようにすることで、シール材の接続
部は必ずコモン配線の切り欠き部と平面視で重畳する位置にできるため、視覚的にシール
材の接続部の状態を簡単に確認することができるようになる。また、たとえコモン配線の
切り欠き部にシール材が形成されていても、シール材の接続部が正しく確認できなければ
ディスペンサの制御に問題が発生している虞がある。本発明の液晶表示装置では、このよ
うなシール材の接続部が正しく確認できないものについても明確に識別できるので、品質
管理の曖昧さをなくし、不良品の発生を確実に排除することができるようになる。
また、本発明に係る液晶表示装置においては、前記切り欠き部は、前記コモン配が引き回された各辺のうち、前記ドライバが配置された端子辺と直交する辺であって当該端子辺から離間した位置に形成されている。
すなわち、本発明の液晶表示装置においては、コモン配線の切り欠き部はコモン配線の端子辺と直交する辺で端子辺から離間した位置に形成される。コモン配線は、アレイ基板上の引き回し配線部分の形状に沿って形成されている。この引き回し配線部分は端子辺から離間するほど配線数が少なくなるため狭くなっていき、それとともにコモン配線は幅広くなっている。よって、本発明の液晶表示装置によれば、この幅広く形成されたコモン配線部分に切り欠き部が形成されているので、コモン配線の抵抗値の上昇を最小限に抑えることができる。
なお、端子辺から最も離間した位置であるシール材のコーナー部分にシール材の接続部
を形成することは好ましくない。なぜなら、シール材の接続部をコーナー部分に形成する
ことはシール材を塗布するディスペンサの制御が困難となるため、シール材の接続の確実
性に欠けシール材塗布不良の原因となる虞があるからである。
さらに、端子辺と対向する辺にもシール材の接続部は形成することは好ましくない。基
板の製造工程では、1つのマザー基板から複数の基板を形成する際、マザー基板に形成さ
れた各基板にシール材を塗布し両基板を貼り合せるため、各基板のつなぎ目にシール材が
はみだす虞がある。そのため、はみ出したシール材が端子に付着することで接続不良の原
因となる虞があるからである。
また、本発明に係る液晶表示装置においては、前記切り欠き部は、前記シール材の接続部が平面視で全て確認できる大きさである。
すなわち、本発明の液晶表示装置においては、シール材の接続部はシール材塗布の始点と終点が重なる部分である。その接続が確実に行われなければ液晶漏れにつながり不良品となってしまう。そのため接続部はある程度の大きさを必要とし、この接続部全体を確認する必要がある。本発明によれば、接続部全体が確認できる大きさにコモン配線が切り欠かれているので、接続部全体の状態を容易に確認でき、シール材塗布不良を抑制することができる。
また、本発明に係る液晶表示装置においては、前記切部は、前記基板に封入される液晶に対して外周側が開放端とされている。
すなわち、本発明の液晶表示装置においては、切り欠き部は液晶表示装置の外周側が開放端とされている。液晶表示装置の製造工程には、一対の基板の一方にシール材を塗布した後、他方の基板を貼り合わせる工程がある。この工程ではシール材の接続部は押し潰されて広がるが、広がったシール材は、閉鎖端側はコモン配線の厚さによって堰き止められて開放端側に移動し易くなるため、表示領域の内側に入り込み難くなる。そのため、本発明の液晶表示装置によれば、シール材の接続部の存在によって表示画質に悪影響が生じ難くなる。

また、本発明に係る液晶表示装置においては、前記シール材は光硬化性樹脂を含み、前
記コモン配線は一部がメッシュ状に形成されていることが好ましい。
本発明の液晶表示装置によれば、シール材を硬化させる際の紫外線等の光がコモン配線
に形成されたメッシュ状の透過孔を通してシール材に届くので、シール材の硬化を効率よ
く行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための液晶表示装置を例示するものであって、本発明
をこの液晶表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれる
その他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。なお、この明細書における説明
のために用いられた各図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさ
とするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比
例して表示されているものではない。
図1は本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の概略平面図である。図2は図1の
液晶表示装置においてカラーフィルタ基板を透視して示す概略平面図である。図3Aは図
1のIIIA−IIIA線の断面図であり、図3Bは図1のIIIB−IIIB線の断面図である。図4A
はシール材の塗布を開始し始めた状態を示した概略斜視図であり、図4Bはシール材の始
点と終点を接続させた状態を示した概略斜視図であり、図4Cは図4BのIVC部分の拡大
図である。図5Aは図2BのVA部分をアレイ基板の裏側から見た拡大図であり、図5Bは
従来のシール材を示した図5Aに対応する図である。図6Aはシール材の接続不良状態の
例を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図6Bは図5Bに対応した部分の拡大
図である。図7Aは他のシール材の接続不良状態の例を示した図5Aに対応した部分の拡
大図であり、図7Bは図5Bに対応した部分の断面図である。図8Aは他のシール材の接
続不良状態の例を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図8Bは図5Bに対応し
た部分の拡大図である。図9Aは他のシール材の接続不良状態の例を示した図5Aに対応
した部分の拡大図であり、図9Bは図5Bに対応した部分の拡大図である。図10Aは第
2の実施形態を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図10Bは図5Bに対応し
た部分の拡大図である。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係る液晶表示装置10は、図1に示すように、アレイ基板11及
びカラーフィルタ基板21と、両基板11,21を貼り合わせるシール材16と、アレイ
基板11、カラーフィルタ基板21及びシール材16により囲まれた領域に液晶17が封
入された構成を備えている。この液晶表示装置10においては、シール材16により囲ま
れた領域が表示領域25を形成しており、この表示領域25の外周側が額縁領域26とな
っている。また、実施形態1に係る液晶表示装置10はODF法で製造されたものである
ため、液晶注入口は形成されていない。
アレイ基板11は、図1ないし図3に示すように、対向する一対の矩形状のガラス基板
からなる透明基板12の表面に液晶駆動用の各種配線等が形成されたものである。なお、
図3ではこれらの各種配線等を構造物15として図示する。このアレイ基板11はカラー
フィルタ基板21よりもその長手方向の長さが長く、両基板11,21を貼り合わせた際
に外部に延在する延在部12aが形成されるようになっている。この延在部12aには駆
動信号を出力するICチップあるいはLSI等からなるドライバ27が設けられている。
アレイ基板11の透明基板12上の表示領域25内には、マトリクス状に複数本のソー
ス配線及びゲート配線(以下、総称してアレイ配線14という。)が形成されており、こ
の複数本のアレイ配線14は、表示領域25外まで延出され引回されてドライバ27に接
続されている。また、このドライバ27からは、更にコモン配線13が延在している。
アレイ配線14は、所定間隔をおいて互いに平行に延在しており、ドライバ27から額
縁領域26の一対の長辺12A、12Bに近接する部分まで引回された後、短辺(端子辺
12Dと対抗する辺)12C側に向かって延在するとともに表示領域25側に徐々に近接
するように、長辺12A、12Bに対して所定角度傾斜した状態で延在されている。従っ
て、この複数本のアレイ配線14はその本数が短辺12Cに近接するに従って減少する。
よって、これら複数本のアレイ配線14のうち最も長辺12A又は12Bに近接した位置
を引回されるものと長辺12A又は12Bとの間の幅は、短辺12Cに近接するに従って
徐々に広くなっている。
コモン配線13は、複数のアレイ配線14の更に外側を引回されている。このコモン配
線13は、その両端がドライバ27に接続されると共に、透明基板12の一対の長辺12
A、12B及び一方の短辺12Cに沿って配線されており、平面視でほぼU字状に配線さ
れている。加えて、このコモン配線13は、他のアレイ配線14に比してその幅が広く設
定されている。特に、図2に示すように、額縁領域26の長辺12A、12Bに沿って延
びる部分に配線されたコモン配線13は、所定角度に傾斜して延在するアレイ配線14に
沿って、一方の短辺12Cに近接するに伴ってその幅が徐々に拡幅されている。このよう
にコモン配線13を幅広にすると導電面積が増大し、電気抵抗を低減させることが可能に
なる。
また、コモン配線13の一部には切り欠き部13aが設けられている。このコモン配線
13の切り欠き部13aは、コモン配線13の端子辺12Dと直交する辺で端子片12D
から離間した位置に形成される。コモン配線13は、上述したように、アレイ基板11上
のアレイ配線14部分の形状に沿って形成されている。このアレイ配線14部分は端子辺
12Dから離間するほど配線数が少なくなるため狭くなっていき、それとともにコモン配
線13は幅広くなっている。よって、この幅広く形成されたコモン配線13に切り欠き部
13aを形成することでコモン配線13の抵抗値の上昇を最小限に抑えることができる。
また、この切り欠き部13aは後述するシール材16の接続部16aが全て視認できる大
きさに切り欠かれており、シール材16の接続部16aの接続状態を視認するためのもの
である。
カラーフィルタ基板21は、図1及び図3に示すように、矩形状のガラス基板からなる
透明基板22の表面にカラーフィルタ層や各種配線等が形成されたものである。なお、図
3ではこれらの各種配線等を構造物24として図示する。また、カラーフィルタ基板21
の額縁領域26には、光漏れを抑制するために遮光膜23が形成されている。
シール材16は、図1ないし図4に示すように、両基板11,21を貼り合せるために
使用される。このシール材16は両基板間11,21の外周に沿ってアレイ基板11のコ
モン配線13上に平面視で重畳する位置に塗布されている。また、シール材16は、カラ
ーフィルタ基板21に対しては、透明基板22上に形成された遮光膜23に掛かる部分と
貼り合わされている。なお、シール材16は紫外線により硬化する光硬化性樹脂を含んで
いる。
このシール材16は、ディスペンサ18を用いてアレイ基板11上に塗布される。本実
施形態1にかかる液晶表示装置10では、液晶注入口が形成されないので、シール材16
は閉ループ状に塗布される。そのため、このシール材16には始点16bと終点16cが
存在し、さらにこれらの接合部分に接続部16aが形成される。なお、このシール材16
の塗布は、複数個のアレイ基板領域が形成されたマザー基板に対して行われるが、説明の
都合上、ここでは1個のアレイ基板領域についてのみ図示している。
そして、この接続部16aは上述したコモン配線13の切り欠き部13aと平面視で重
畳する位置に形成されるようする。すなわち、図4Aに示すように、シール材16の塗布
始点16bをコモン配線13の切り欠き部13a上になるようにディスペンサ18を制御
して塗布を開始する。その後、表示領域25を囲むように閉ループ上にシール材16を塗
布し、シール材16の終点16cがコモン配線13の切り欠き部13a上になるようにデ
ィスペンサ18を制御し、図4Bに示すように、シール材16の始点16bと終点16c
が合わさるところでシール材16の塗布を終了させる。このとき、図4Cに示すようにシ
ール材16の始点16bと終点16cが重なって厚さが厚くなっている部分が接続部16
aとなる。なお、シール材16の接続部16aはある程度の大きさを有するため、コモン
配線13の切り欠き部13aの大きさはこの接続部16aが全て確認できる大きさで形成
されている。
シール材16の塗布が終了したら、ODF法により液晶17を封入し、カラーフィルタ
基板21を重ね、紫外線照射等によりシール材16を硬化させ両基板11,21を貼り合
せる。そうすると、シール材16の始点16bと終点16cが重なって厚さが厚くなって
いる接続部16aが押し潰されるので、シール材16は接続部16aの近傍の切り欠き部
13a内に広がる。第1実施形態の液晶表示装置10では、切り欠き部13aは液晶表示
装置10の外周側が開放端側となるように形成されている。そのため、押し潰されて広が
ったシール材16は、閉鎖端側はコモン配線13の厚さによって堰き止められて開放端側
に移動し易くなるので、表示領域25の内側に入り込み難くなり、表示画質に悪影響が生
じ難くなる。
上述したように、シール材16の接続部16aをコモン配線13の切り欠き部13aと
平面視で重畳する位置に形成することにより、両基板11,21を貼り合せた後、視覚的
にシール材16の接続部16aの接続状態を確認することができるようになり、不良品を
確実に排除することができるようになる。
シール材16の接続部16aの視認は、図5Aに示すように、両基板11,21を貼り
合せた後、アレイ基板11の裏側のコモン配線13の切り欠き部13aから行う。この図
5Aに示す場合のシール材16の接続状態は、接続部16aは切り欠き部13aと平面視
で重畳する位置に形成されており、シール材16に切れやひびの発生はなく、また、切り
欠き部13aからはみ出した部分もないので、シール材16は正常に接続されたものとさ
れる。なお、図5Aでは接続部16aは、説明の都合上わかりやすくするために、誇張し
て大きめに描かれているが、実際の接続部16aはシール材16の通常部と略同じ幅であ
ることが望ましい。また、図5Bに示すように、従来のようにコモン配線13に切り欠き
部13aがない場合では、シール材16の接続部16a全体の確認は困難である。そのた
め、シール材16の接続不良による不良品の発生を見逃してしまう虞がある。
そして、不良品の有無を確認した後、マザー基板を個別の液晶表示パネルに分断し、ア
レイ基板11の延在部12aにドライバ27等を設置し、液晶表示装置10が完成する。
なお、図5Aでは、正常なシール材の接続部の状態を示したが、以下接続不良状態につ
いて例を挙げて本実施形態と対比して説明する。
図6Aはシール材16の接続部16aが一部で接続されていない状態を表している。こ
のような状態では、シール材16の接続が不十分であり、後に液晶漏れなどによる故障の
原因となる。このような状態の場合は、図6Bに示すように、コモン配線13の切り欠き
部13aが形成されていないと、図5Bに示した正常に接続している場合と見分けがつか
ないが、図6Aに示したように、コモン配線13の切り欠き部13aが形成されていると
この切欠部13aから直接視認ができるようになる。
従って、本実施形態の液晶表示装置10によれば、シール材16の接続部16aの接続
状態が確実に視認することができるので、シール材16の接続不良を確実に識別すること
ができ、不良品の発生を抑制することができるようになる。
また、図7Aはシール材16の接続部16aにシール材16を盛りすぎた状態を表して
いる。この場合、シール材16の盛りすぎによる基板間のセルギャップ不良や、シール材
16が表示領域25側に進入してしまうことによる表示不良が発生する虞がある。このよ
うな状態の場合は図7Bに示すように、コモン配線13の切り欠き部13aがない場合、
シール材16がコモン配線13等の不透明材料からはみ出して溢れていれば確認すること
ができるが、そうでない場合は確認することができない。しかし、本実施形態の液晶表示
装置10によれば、コモン配線13の切り欠き部13aからシール材16が明らかにはみ
出しており、接続部16aでのシール材16の量が多すぎることが視覚的に判断できるよ
うになる。
また、図8Aはシール材16の接続部16aとコモン配線13の切り欠き部13aが平
面視で重畳した位置にない状態を表している。このような状態の場合は、コモン配線13
に切り欠き部13aが形成されていない図8Bの場合には、正常な場合と区別がつかない
。しかし、この切り欠き部13aからシール材16の接続部16aが確認できないとする
と、ディスペンサ18の制御に何らかの問題があるものと考えられる。したがって、この
ような場合はシール材16を正常に塗布することができていないものとすることで、不良
品の発生を抑制することができるようになる。
図9Aは、シール材16が完全に接続されていない状態を表しており、このままでは液
晶漏れが起こり故障の原因となる。このような状態の場合は、図9Bに示すように、シー
ル材16が接続されていないことをコモン配線13の切り欠き部13aがなくても一応確
認することができるが、見落とす虞が大きくなる。しかし、本実施形態の液晶表示装置1
0によれば、コモン配線13に切り欠き部13aを形成したため、さらに確実な視認が可
能となり、見落としの虞を抑制することができる。
[実施形態2]
次に、第2の実施形態として、コモン配線がメッシュ状の透過孔を有する場合を説明す
る。なお、第2の実施形態は第1の実施形態とコモン配線に透過孔があること以外構成に
差異はないので、第1の実施形態と同一の構成のものについては同一の参照符号を付し、
その詳細な説明は省略する。
図10Aに示すように、第2の実施形態のコモン配線13にはメッシュ状の透過孔19
が形成されている。この透過孔19はシール材16を硬化させるために紫外線等の光を透
過させてシール材16の硬化を効率よく行うためのものである。なお、表示領域25に近
い部分のコモン配線13に透過孔19は設けずにベタ状としておくことで、コモン配線1
3の抵抗値の上昇を極力抑えることができる。
コモン配線13にメッシュ状の透過孔19を設けたとしても、図10Bに示すように、
コモン配線13に切り欠き部13aが形成されていないと、シール材16の接続部16a
の全体を確認することはできない。上述したように、シール材16の接続部16aは一部
分でもカケや切れ込みがあっても、液晶漏れ等の原因となるため、接続部は全ての部分を
確認する必要がある。
従って、図10Aに示すように、第2実施形態のコモン配線13の切れ込み13aはシ
ール材16の接続部16aの全てが確認できる大きさに形成されているので、全体を一度
に視認することが可能となり、不良品の発生を抑制することができるようになる。
以上より、従来では見落としてしまうようなシール材の接続不良や、正常なものと区別
がつかない状態のものも、本実施形態のようにシール材の接続部とコモン配線の切り欠き
部を平面視で重畳する位置に形成することにより、視認することが可能となり不良品の発
生を抑制することができる。
なお、通常シール材が塗布される部分にはカラーフィルタ基板側にはブラックマトリク
ス遮光膜(以下、遮光膜という。)が、アレイ基板側には不透明材料からなる引き回し配
線等が形成されている。カラーフィルタ基板側の遮光膜に切り欠き部を形成することもで
きるが、遮光膜を切り欠くと光漏れの虞がある。そのため、遮光膜を切り欠くとするとア
レイ基板側に遮光するための層を新たに設ける必要があり、製造工程の増加、複雑化につ
ながり、不良品発生の原因となる。よって、本実施形態1及び2で説明したように切り欠
き部はアレイ基板に設けるほうが好ましい。
また、切り欠き部が設けられている部分にはコモン配線が形成されていないため、他の
シール材が塗布される通常部に比べ基板間の間隔が広くなっている。しかし、シール材に
比べコモン配線の厚さは非常に薄く、また、シール材はある程度伸縮性があり、さらに、
接続部のシール材は通常部に比べ量が多いので問題なく接着される。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の概略平面図である。 図1の液晶表示装置においてカラーフィルタ基板を透視して示す概略平面図である。 図3Aは図1のIIIA−IIIA線の断面図であり、図3Bは図1のIIIB−IIIB線の断面図である。 図4Aはシール材の塗布を開始し始めた状態を示した概略斜視図であり、図4Bはシール材の始点と終点を接続させた状態を示した概略斜視図であり、図4Cは図4BのIVC部分の拡大図である。 図5Aは図2BのVA部分をアレイ基板の裏側から見た拡大図であり、図5Bは従来のシール材を示した図5Aに対応する図である。 図6Aはシール材の接続不良状態の例を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図6Bは図5Bに対応した部分の拡大図である。 図7Aは他のシール材の接続不良状態の例を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図7Bは図5Bに対応した部分の断面図である。 図8Aは他のシール材の接続不良状態の例を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図8Bは図5Bに対応した部分の拡大図である。 図9Aは他のシール材の接続不良状態の例を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図9Bは図5Bに対応した部分の拡大図である。 図10Aは第2の実施形態を示した図5Aに対応した部分の拡大図であり、図10Bは図5Bに対応した部分の拡大図である。
符号の説明
10…液晶表示装置 11…アレイ基板 12…透明基板 12a…延在部 12A、
12B…長辺 12C…短辺 12D…端子辺 13…コモン配線 13a…切り欠き部
14…アレイ配線 15…構造物 16…シール材 16a…接続部 16b…始点
16c…終点 17…液晶 18…ディスペンサ 19…透過孔 21…カラーフィルタ
基板 22…透明基板 23…遮光膜 24…構造物 25…表示領域 26…額縁領域
27…ドライバ

Claims (2)

  1. 一対の基板が対向するようにシール材で貼り合わされ、液晶滴下法により液晶が封入された液晶表示装置において、
    前記一対の基板の一方の液晶側の表面には、
    表示領域の周辺部にドライバ及び前記ドライバに両端が接続されたコモン配線が引き回されて配置され
    前記コモン配線には切り欠き部が、前記コモン配線が引き回された各辺のうち、前記ドライバが配置された端子辺と直交する辺であって当該端子辺から離間した位置に形成され、
    前記切り欠き部は、前記シール材の接続部が平面視で全て確認できる大きさであって、前記基板に封入される液晶に対して外周側が開放端とされ、
    前記シール材は、閉ループ状に塗布されて、前記コモン配線に形成された前記切り欠き部と平面視で重畳する位置に前記閉ループ状のシール材の塗布始点と塗布終点の接続部が形成されている液晶表示装置。
  2. 前記シール材は光硬化性樹脂を含み、前記コモン配線は一部がメッシュ状に形成されている請求項1に記載の液晶表示装置。
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