JP5174529B2 - Led調光用点灯装置、車両用照明装置、照明器具 - Google Patents

Led調光用点灯装置、車両用照明装置、照明器具 Download PDF

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Description

本発明はLED調光用点灯装置、及びこれを用いた車両用照明装置、照明器具に関するものである。
近年、白色の発光ダイオード(以下、「LED」と呼ぶ)の量産化が盛んに行われており、その用途も多様化している。車両の分野でも、白色LEDの車室内での活用、高輝度化によるヘッドライトやデイタイムランニングランプ(昼間点灯)の開発が行われている。
LEDは、白熱電球と比べて長寿命で応答性が速く構造上コンパクトに実装でき、また、用途に応じてフィルタなしで各種の色が簡単に出来る。そして、灯具などの照明器具が薄く、立体的に実装できることにより、車のデザインなど形状に制限を与えない自由な設計が可能などの利点がある。
LEDの光束は、順電流Ifに強い相関があり、順電流Ifを増加させると、単調増加で大きくなる。この電流変化で簡単に調光できる。しかしながら、順電流Ifの直流電流を変化させると、色合いが変わることがある。例えば、青色のLEDに黄色の蛍光体を用いている白色LEDは、電流の大小で色座標が変化する。電流が下がると色合いは黄色方向にシフトし、電流が上がると青色方向にシフトする傾向となる。
この色シフトを少なくするために、パルス幅変調(PWM)制御を用いた駆動方式が提案されている。これは、LEDに流す電流を人間が点滅を認識できない周期でオン・オフして、オンの時間幅を変えることにより調光する方法であり、オン時の電流値は、そのLEDの定格付近の値で定電流制御するものである。
図21はその従来例を示す。図21において、LED負荷2は、発光ダイオードを複数個直列に接続している。3はLED点灯回路であり、抵抗Rは限流要素である。抵抗RとLED負荷2は、直流電源1aとスイッチ素子S1と直列に接続されている。LED負荷2に流れる電流である順電流Ifは、図22に示す波形となる。周期Tのうち、t0〜t1間は、スイッチ素子S1がオンして順電流Ifを流し、t1から次のt0までの間は、スイッチ素子S1はオフで、順電流Ifは流れない動作を行うものである。スイッチングの周波数は、数百Hzで使用される例が多い。順電流Ifのピーク値If1は、LEDの定格付近に設定している。
スイッチ素子S1がオンの期間T1は、調光信号部4により設定される。順電流Ifは、その期間に十分な電流If1(定格付近の電流)を流しているので、図22のスイッチ素子S1のオン期間T1を矢印で示すようにt0〜t1’に変化させても、色合いのシフトは少なく、調光できるものである。この種の点灯回路は特許文献1に開示されている。
特開2005−5112号公報
しかしながら、白色のLEDの高出力化によって、従来、信号系での用途では、数十mA程度の順電流Ifであったが、照明の用途(物体などを照らす用途)では、順電流Ifは数百mAから数Aの領域の大電流となる。このような電流で図22の波形でLEDを駆動すると、非常に早い動作でスイッチを点滅したのと同じような使用状態となり、熱による膨張収縮が繰り返されることにより、白色LED特有の蛍光体への実装面での熱的ストレスは、無視できない状態となる。
以上のように、従来の方式では、色合いのシフトを少なくしながら調光できるが、LEDの順電流Ifが大電流で断続的に流れるので、LED素子に熱的なストレスを与えることになり、LED素子に装着している蛍光体が熱的なストレスから機械的な構造面でのストレスを与えることになり、LEDが短寿命になることがある。
また、一般のダイオードでは電流耐量は大きいが、白色LEDはダイオードではあるものの蛍光体を表面に密着させて波長変換をしている構造を有しているので、ダイオードチップの周辺は非常に繊細であり、ミクロ的な膨張収縮は、蛍光体にマイクロクラックや極端な場合は剥離する等の劣化を促進させることになる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、LEDの光束を変化させて調光制御するLED調光用点灯装置において、LEDが発光する色のシフトを少なくしながら調光を行い、LEDに流れる電流による熱的ストレスを軽減し、LEDの長寿命化、高信頼性を達成できる点灯回路を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記の課題を解決するために、図1、図2に示すように、1つ又は複数のLEDからなるLED負荷2と、LED負荷2の光出力を調節するための調光信号を出力する調光信号部4と、調光信号部4からの調光信号を受けて電源1a,1bからLED負荷2に第1の電流If1と第2の電流If2を交互に供給する点灯回路3a,5とを備え、第1の電流If1はLED負荷2が所定の色を発する定格近傍の電流とし、第2の電流If2は調光信号部4からの調光信号を受けて電流を可変とし、前記LEDは、LED素子と該LED素子に装着する蛍光体とを有し、点灯回路3a,5は、図2、図3に示すように、間欠的に電流を出力する第1の点灯回路3aと調光信号部4から調光信号を受けて大きさが制御される定電流を常に出力する第2の点灯回路5とを有し、第1の点灯回路3aから供給される間欠的な電流と第2の点灯回路5から供給される定電流とが定常的に重畳してLED負荷2に第1の電流If1と第2の電流If2とを交互に供給することを特徴とするものである。
本願と別の参考例1の発明は、1つ又は複数のLEDからなるLED負荷2と、LED負荷2の光出力を調節するための調光信号を出力する調光信号部4と、調光信号部4からの調光信号を受けて電源1a,1bからLED負荷2に第1の電流If1と第2の電流If2を交互に供給する点灯回路3a,5とを備え、第1の電流If1はLED負荷2が所定の色を発する定格近傍の電流とし、第2の電流If2は調光信号部4からの調光信号を受けて電流を可変とし、図4、図5に示すように、点灯回路5aは、第1の電流If1と第2の電流If2を時分割的にLED負荷2へ供給することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、図6、図7に示すように、第1の点灯回路3aは、第1の直流電源1aから限流抵抗Rと間欠的にオンするスイッチング素子S2を介してLED負荷2に間欠的に電流を供給する回路であり、第2の点灯回路5bは、第2の直流電源1bからDC−DCコンバータ回路を介してLED負荷2に調光信号部4から調光信号を受けて大きさが制御された定電流を供給する回路であり、前記DC−DCコンバータ回路の出力電流If2は、調光信号部4からの調光信号を受けて可変とされることを特徴とする。
参考例2の発明は、参考例1の発明において、図8、図9に示すように、点灯回路5aは、出力電流フィードバック機能を有するDC−DCコンバータ回路と、その出力電流の指令値Vtを生成する指令値生成部とから成り、前記指令値生成部は、調光信号部4からの調光信号を受けて前記DC−DCコンバータ回路が第1の電流と第2の電流を時間的に交互にLED負荷2に出力するように電流指令値Vtを生成することを特徴とする。
参考例3の発明は、参考例2の発明において、図10、図11に示すように、第1の電流と第2の電流が切り替わる期間では、前記DC−DCコンバータ回路の出力電流Ifは所定の傾きで滑らかに変化することを特徴とする。
参考例4の発明は、参考例2の発明において、図13、図14に示すように、LED負荷2の順方向電圧の総和よりも高い直流電圧を常時出力する補助電源と、この補助電源からLED負荷2に常時微弱電流を供給する高インピーダンスの限流要素Raを付加したことを特徴とする。
参考例5の発明は、参考例2の発明において、図15〜図17に示すように、第2の電流は、時間の経過と共に連続的にまたは階段状に減少する電流波形としたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のLED調光用点灯装置を備える車両用照明装置である(図20)。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のLED調光用点灯装置を備える照明器具である。
本発明によれば、LEDの調光時に流す電流波形に着目し、従来のPWM制御に、第2の直流成分の電流波形を重畳することによって、LEDに流れる急激な電流変化を抑制し、LEDの熱的なストレスを軽減して、長寿命、高信頼性、高品質を達成することができるものであり、調光制御しても、色合いのシフトが少なく、LEDへの急激な電流変化による熱的なストレスが低減でき、長寿命、高信頼性を確保できる。また、第2の電流を制御することで調光ができるので、LEDの個別の特性を考慮して調光制御することができ、特性の異なる複数種のLEDに対応できる点灯回路が提供でき、点灯回路の共通化が図れる。
(基本構成)
本発明のLED調光用点灯装置におけるLED電流波形を図1に示す。LEDに流す順電流Ifの時間的変化を示している。第1の期間T1では、定格付近の第1の順電流If1を流し、第2の期間T2では第2の順電流If2を流すものであり、この第2の期間T2において、第2の順電流If2の大きさをコントロールすることで調光するものである。図1では、第2の期間T2で上下方向の矢印により第2の順電流If2を増減させる様子を示している。
図1の制御例では、第2の期間T2では、第1の期間T1よりも低い電流を流すことで調光するものであり、フル点灯時においては、第2の期間T2に流す順電流If2は、第1の期間T1の順電流If1とほぼ同じ値となる。第2の順電流If2は、第1の順電流If1から急峻に変化させているが、図11、図15、図16に示すように、徐々に変化させても良い。また、第2の期間T2の後半に電流の休止期間(図16、図17)を設けても良い。ここで、図22(従来例)に示すように、大電流(第1の順電流If1)から電流を急激にゼロにすることは熱的なストレス(膨張収縮の応力)の観点から問題があるが、図15、図16に示すように、調光時の電流を絞っている状態から徐々にゼロにする制御については比較的にストレスが少ない。
このように、本発明は、第2の順電流If2でLEDへの熱的ストレスを軽減しつつ、良好な調光を実現するものである。
第2の順電流のLEDへの重畳方式として、2つの方式がある。LEDに定常的に重畳する方式を図2、図3に示す。LEDに時分割的に重畳する方式を図4、図5に示す。
まず、定常的に重畳する図2、図3の制御方式について説明する。図2において、3aは第1の順電流If1を出力する点灯回路、5は第2の順電流If2を出力する点灯回路、1a,1bはそれぞれの電源である。この構成では、LED負荷2に第1の順電流If1と第2の順電流If2とが並列的に供給されるものであり、第2の順電流If2は定常的に重畳される。第2の点灯回路5は調光信号部4から信号を受けて、第2の順電流If2の大きさを制御する。図3は、図2の第1の順電流If1、第2の順電流If2、これらを合成した全体の順電流Ifを示している。時間軸に対して並列的に重畳した順電流Ifとなる。この実施形態では、第1の期間T1では、第1の順電流If1と第2の順電流If2とが重なった電流となる。図2のダイオードD01,D02は回り込みを防ぐものであるが、必要に応じて接続すれば良い。
次に、時分割的に重畳する図4、図5の制御方式について説明する。図4において、5aは点灯回路で、他の符号は図2と同じである。図5は図4の第1の順電流If1、第2の順電流If2、これらを合成した全体の順電流Ifを示している。時間軸に対して直列的に重畳した順電流Ifとなる。
図2、図4のいずれの制御方式においても、LED負荷2に流れる順電流Ifについて、従来のような大電流の変化を緩和させているので、LEDへの熱的ストレス(膨張収縮の応力)を軽減できる。
(実施形態1)
本発明の具体的な実施形態1を図6に示す。この実施形態は、図2の具体例である。点灯回路3aにおいて、発振部22は周期Tで第1の期間T1、第2の期間T2を発生させる。スイッチ素子S2は発振部22のオン・オフ信号で動作する。オン時には、電源1aの電圧と抵抗Rで決まる順電流If1が流れる。点灯回路5bは、昇圧チョッパ回路の構成を用いている。スイッチング素子S3はPWM制御回路21から数百kHzのオン・オフ信号を受けて動作する。コンデンサC1には、電源1bより高い直流電圧を得る。この電圧でLED負荷2に順電流If2を流す。ダイオードD2と直列に限流抵抗を挿入しても良い。順電流If1とIf2の合成電流の値はLED負荷2の定格付近の電流となるように設定している。
図7は、図6のPWM制御回路21と調光信号部4の具体例を示している。調光信号部4の可変抵抗Rvによって、電圧比較器211の入力電圧が変化し、その電圧と三角波発振部212の電圧との比較でスイッチング素子S3のオン・オフを設定する。三角波発振部212の発振周波数は数十kHz〜数百kHzの高周波とする。可変抵抗Rvを小さくすると、電圧比較器211への入力電圧が上がり、電圧比較器211の出力のオン・デューティが少なくなり、スイッチング素子S3のオン期間が狭くなるので、コンデンサC1の電圧が下がり、LED負荷2への順電流If2が少なくなり、調光できる。
電圧比較器213は、LED負荷2がオープンになった時などに昇圧回路5bの出力電圧が上がり過ぎるので、それを保護するために設けている。a点の電圧を抵抗により分圧して得た検出電圧が予め設定された基準電圧Vrefよりも高くなると、電圧比較器213の出力が反転し、ゲート回路214の出力を停止させる。
図6の第1の順電流If1、第2の順電流If2、これらを合成した全体の順電流Ifは、図3に示す波形と同様である。
(実施形態2)
本発明の具体的な実施形態2を図8、図9に示す。この実施形態は図4の具体例である。図8の点灯回路5aは、フライバック方式のDC−DCコンバータ回路の構成を用いている。スイッチング素子Q1がオンのとき、直流電源1からトランスPT1の1次巻線に電流が流れてエネルギーが蓄積される。このとき、ダイオードDは逆阻止状態となっている。スイッチング素子Q1がオフすると、トランスPT1の蓄積エネルギーにより2次巻線に逆起電力が発生し、ダイオードDが導通し、コンデンサC2が充電される。スイッチング素子Q1のパルス幅を増減させることによりコンデンサC2の電圧を調整することができる。
スイッチング素子Q1はドライブ部33でオンオフ駆動し、その制御信号はPWM制御部32とD/Aコンバータ31とマイクロコンピュータ30とA/Dコンバータ33と調光信号部4で生成される。調光信号部4の調光信号の電圧値をA/Dコンバータ33によりアナログ信号からデジタル信号に変換してマイクロコンピュータ30に入力する。マイクロコンピュータ30は、この調光信号で図9(a)に示すようなデジタル信号データDa(ヘキサデシマル)を生成する。D/Aコンバータ31は、このデジタル信号データDaを受けて、図9(b)に示すようなアナログ信号の電圧値Vtに変換し、差動増幅器321に入力する。差動増幅器321では、電流検出用の抵抗R1によって検出した順電流Ifの検出電圧値Vrとアナログ信号の電圧値Vtとの差分を増幅し、アナログ信号の電圧値Vtに対して順電流Ifの検出電圧値Vrが低いと、順電流Ifを増加するように、PWM制御用の電圧比較器322の基準電圧を変化させてスイッチング素子Q1のオン期間が増えるように動作する。これにより、コンデンサC2の電圧を上げる方向となるので、順電流Ifは上昇し、アナログ信号の電圧値Vtと順電流Ifの検出電圧値Vrの差が無いようにフィードバック制御する。電圧比較器322は、基準電圧と三角波発振部323の電圧の比較でスイッチング素子Q1のオン・オフを設定する。三角波発振部323の発振周波数は数十kHz〜数百kHzの高周波とする。
図9(c)は本実施形態における順電流Ifの波形である。第2の期間T2の順電流If2は調光信号部4の信号に連動して変化させ、これにより調光する。つまり、調光信号部4の可変抵抗Rvの変化で第2の順電流If2の大きさを制御する。本実施形態では、マイクロコンピュータ30を使用することにより、第2の期間T2の順電流If2を自在に変化させることができるので、精度の良い調光制御が出来る。
(実施形態3)
本発明の具体的な実施形態3を図10、図11に示す。フライバック方式のDC−DCコンバータ回路の構成は図8に示した実施形態2と同様である。図10に示す実施形態3では、点灯回路5aでの高周波のリップルやノイズを低減するために、コンデンサC3、インダクタL2のフィルタ回路を付加している。この場合も、従来のように負荷電流Ifを急激に変化させて調光する場合は、このインダクタL2に過渡的な電圧が発生することがあり、これを回避するために、電流の変化をより緩やかにする必要がある。本実施形態におけるLED負荷2の順電流Ifの波形の一例を図11に示す。
第1の期間T1の前後に、順電流Ifを徐々に変化させる制御を行うものである。この制御は、上述の図8の制御部34で行えば良い。マイクロコンピュータ30を使用することにより、図11の順電流Ifを自在に変化させることができる。この制御により、ノイズやリップルを低減するフィルタ回路を十分に機能させることができ、しかも小型で簡単な構成で実現できる。
(実施形態3’)
図12の実施形態は、図10のLED負荷2と直列に、抵抗Rsとスイッチング素子S5の並列回路を接続した実施形態で、電源オン・オフの始動時やLEDの接続のルーズコンタクトが生じたときに、スイッチング素子S5をオフさせることで、抵抗Rsを介してLED負荷2に順電流Ifを流し、過電流を抑制するものである。他の実施形態においても図12の負荷回路を適用しても良い。
(実施形態4)
本発明の具体的な実施形態4を図13、図14に示す。この実施形態は、調光時に電流を下げて、印加する電圧が低下し過ぎると、LED個々の順電圧Vfのばらつきなどで動作が不安定になることがあるため、直列n個のLEDの順電圧Vfの全体の総電圧(n×Vf)よりも高い電圧を点灯回路5cから高インピーダンス(抵抗Ra)を介してLED負荷2に印加している。LED負荷2は、電流波形の制限や制御にあわせて、LEDの種類、特性を考慮して、順電圧Vf以上の電位で高インピーダンスを介してバイアスすることで、無バイアスの場合に比べると安定な動作を実現できると共に、光の制御、LEDのばらつきの吸収などが可能となる。
点灯回路5cの具体例は、図14に示す。通常の動作は、図8と同様である。コンデンサC4の電圧Vc4は、LED負荷2の両端電圧より高めに設定して、メインの順電流Ifの数%程度の電流が流れるように抵抗Raを設定している。コンデンサC4の電圧Vc4は、LED負荷2の順電圧Vfの全体の総電圧(n×Vf)に対して、1.2倍から1.5倍が好ましい。抵抗Raや電圧Vc4の具体的な値は、LED負荷2の安定な動作を実現できるように設定すればよい。なお、抵抗R11,R12の分圧回路はLED負荷2が端子接触不良等により開放されたときに、端子aの電圧上昇を検出してスイッチング動作を停止させるための過電圧防止回路の検出部である。過電圧防止回路の構成は図示しないが、図7と同様のもので良い。
(実施形態5)
本実施形態では、第2の期間T2における第2の順電流If2の波形について、他の制御例を説明する。
図15の制御例では、第2の期間T2は下降電流波形で制御するものであり、電流の休止期間は無いが、調光の範囲は限定される。
図16の制御例では、図15に対して電流の休止期間を設けているので、調光範囲は広くなる。図15、図16の制御例では、直線的に電流を変化(下降)させているので、図8のD/Aコンバータ31の分解能や処理速度などの点から、高い性能を要求されるが、図17の制御例では階段状に電流を変化させているので、図15、図16の制御例と比べると、制御回路の構成が簡単となり、コスト面で有利である。
いずれの実施形態においても、第2の期間T2における順電流の大きさを制御しているが、第2の期間T2は長さを固定されるものではなく、第2の期間T2の時間を変化させて、実質的に電流実効値をコントロールしても良い。そうすることにより、調光範囲が広くなり、スムーズな光の制御が出来る。この第2の期間T2の変化により全体の周期Tが長くなると、周波数が低下していくが、目にちらつきを感じない周波数の範囲で変えれば良い。例えば、全体の周期Tに基づく点滅周波数として100Hz程度を下限として制御すれば良い。
また、第1の期間T1の順電流If1については、色シフトの起こりにくさは、LEDの種類によって異なるため、そのLEDの特性に応じて設定すれば良い。第1の順電流If1の設計値は、LEDの定格値に対して±10%〜±20%の範囲に選ぶと良い。
調光制御は、第2の期間T2における第2の順電流If2の大きさの制御または第2の期間の長さの制御を例示したが、色シフトの許容値を考慮して、第1の期間T1の時間および/または第1の順電流If1の値も変化させても良い。この第1の期間T1の制御は、色シフトが目立たないように、第2の期間T2の制御に対して3%から20%程度の少ない割合で行うと良い。
(実施形態6)
本発明の具体的な他の実施形態を図18に示す。この実施形態は、点灯回路の他の具体例である。上述の各実施形態では、LED負荷2の順電圧の総和(n×Vf)が電源電圧より高い場合を想定して、昇圧機能を有する回路(昇圧チョッパ回路またはフライバックコンバータ回路)であったが、LED負荷2の順電圧の総和(n×Vf)が電源より低い負荷である場合は、図18のように、降圧チョッパ回路を用いてもよい。スイッチング素子S7が高周波でオン・オフすることにより、直流電源1aを降圧した直流電圧がコンデンサC5に充電される。スイッチング素子S7の制御については、基本的には上述の各実施形態と同様であり、図8に例示したフィードバック制御等を用いれば良い。
(実施形態7)
図19は、LED負荷2の構成例である。上述の各実施形態では、図19(a)のようなn個直列の構成を例示したが、同図(b),(c)のような直並列回路としても良い。LED負荷2は、回路構成、素子数などについて限定されるものではなく、いずれの場合でも良好な調光制御ができる。
(実施形態8)
図20は本発明の実施形態8の車両用照明装置の概略構成図である。図中、50はヘッドランプ、51は光学ユニット、52は放熱板、53は光源ユニット固定用治具、54は出力線、55は電源装置、56は入力線である。電源装置55には、点灯回路が収納されている。光学ユニット51の後方に配置されたLEDモジュール30は、LED負荷2を含み、出力線54を介して電源装置55に接続されている。バッテリのような直流電源と電源装置55は入力線56により接続されている。
本発明のLED調光用点灯装置は、特に車両用照明装置に適しており、上述のようなヘッドランプのほか、ルームランプのような車室内用照明装置やテールランプ、車幅灯、ブレーキランプのような車外灯照明装置に用いられるが、車両用以外の一般用途の照明器具に用いても構わない。
本発明の基本動作を示す波形図である。 本発明の基本構成1を示す回路図である。 図2の回路動作を示す波形図である。 本発明の基本構成2を示す回路図である。 図4の回路動作を示す波形図である。 本発明の実施形態1の全体構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1の要部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態2の構成を示す回路図である。 図8の回路動作を示す波形図である。 本発明の実施形態3の構成を示す回路図である。 図10の回路動作を示す波形図である。 本発明の実施形態3の一変形例の要部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態4の概略構成を示す回路図である。 本発明の実施形態4の詳細な構成を示す回路図である。 本発明の実施形態5の動作波形図である。 本発明の実施形態5の一変形例の動作波形図である。 本発明の実施形態5の他の変形例の動作波形図である。 本発明の実施形態6の要部構成を示す回路図である。 本発明の実施形態7のLED負荷の構成例を示す回路図である。 本発明の実施形態8の車両用照明装置の概略構成図である。 従来例の構成を示す回路図である。 従来例の動作を示す波形図である。
符号の説明
1a 直流電源
2 LED負荷
3a 点灯回路
4 調光信号部
5 点灯回路

Claims (4)

  1. 1つ又は複数のLEDからなるLED負荷と、
    前記LED負荷の光出力を調節するための調光信号を出力する調光信号部と、
    前記調光信号部からの調光信号を受けて電源から前記LED負荷に第1の電流と第2の電流を交互に供給する点灯回路とを備え
    前記第1の電流は前記LED負荷が所定の色を発する定格近傍の電流とし、前記第2の電流は前記調光信号部からの調光信号を受けて電流を可変とし、
    前記LEDは、LED素子と該LED素子に装着する蛍光体とを有し、
    前記点灯回路は、間欠的に電流を出力する第1の点灯回路と前記調光信号部から調光信号を受けて大きさが制御される定電流を常に出力する第2の点灯回路とを有し、前記第1の点灯回路から供給される間欠的な電流と前記第2の点灯回路から供給される定電流とが定常的に重畳して前記LED負荷に前記第1の電流と前記第2の電流とを交互に供給することを特徴とするLED調光用点灯装置。
  2. 前記第1の点灯回路は、第1の直流電源から限流抵抗と間欠的にオンするスイッチング素子を介して前記LED負荷に間欠的に電流を供給する回路であり、前記第2の点灯回路は、第2の直流電源からDC−DCコンバータ回路を介して前記LED負荷に前記調光信号部から調光信号を受けて大きさが制御された定電流を供給する回路であり、前記DC−DCコンバータ回路の出力電流は、前記調光信号部からの調光信号を受けて可変とされることを特徴とする請求項1に記載のLED調光用点灯装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のLED調光用点灯装置を備える車両用照明装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載のLED調光用点灯装置を備える照明器具。
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