JP5174316B2 - 簡易軽量ギブス - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性の容器内に粒状物を空気または水などの流体とともに収容し、流体を排出することによって任意の物体の形状に変形させて、その被保持物を保持することができる簡易軽量ギブス(本発明においては、簡易軽量ギブスを意味する用語として、以下、汎用保持具ということがある)に関する。
他の従来の技術では、アルミホイールなどのシートからなる外気を遮断する機能を有する包袋内に密封して保存する医療用ギブス材であって、グラスファイバなどの織目の粗い布地を積層し、この積層布地に、水分にさらされると材料を硬化して剛性の自己維持構造を形成する合成樹脂調合溶剤を塗布するか含浸させて、水分供給によって硬化現象を呈する反応システムを備えた芯材とし、その芯材の一方の面には、疎水性繊維からなる不織布などの布地を配し、その芯材の他方の面には、その芯材の面に接する側の面を、前記芯材の反応システム形成材の逆浸を可及的に阻止する加工を施して成る面とした親水性繊維から成る水分供給機能をもつ布地を配して、前記芯材を挟持させた状態で、前記疎水性繊維から成る不織布等の布地と前記親水性繊維から成る不織布等の布地の両側縁を接着して3層構造とした医療用ギブス材が提案されている。
前記包袋に密封封入する前記ギブス材は、芯材を所望の長さ、幅に設定し、芯材の一方の面に配する疎水性繊維から成る不織布と、芯材の他方の面に配し、芯材の面に接する側の面を前記芯材の反応システム形成材の逆浸を可及的に阻止する加工を施して成る面とした親水性繊維から成る水分供給機能を持つ布地は、それぞれ前記芯材に適応する長さ、幅のものを、その長さ方向に沿った両側縁を接着して3層構造とされる。
前記ギブス材を密封封入する前記包袋は、前記ギブス材の幅、長さに応じた幅、長さに形成した医療用ギブス材、および、前記親水性繊維から成る不織布等の布地を前記疎水性繊維から成る水分供給機能をもつ布地とは両者を識別する手段としていずれかの布地に着色した医療用ギブスが提案されている(たとえば、特許文献参照)。
特開2004−242931号公報
特許文献に記載される従来の技術では、医療用ギブス材として患部に合わせた加工が容易で、硬化時間が数分後の短時間処置が可能であるが、ギブス材から含浸した水分を絞り出すには、必要以上に水分が保護袋に浸透しないよう、水分の絞り出しに操作加減をしなければならない。万一、過多含浸であれば、水分によって粘度をゆるくした親水性調合溶剤が疎水性物質で作られている保護袋に逆浸し、これをそのままの状態で患部に当てがうときは、保護包みが湿った状態で患部に当てがうことになり、患者に不快感を与えるという問題がある。
また、端面処理の不具合からグラスファイバの針状の折損した破片が皮膚に刺さる危険性がある。さらに、芯材である支持層を包み込む保護包みは、管状形式に形成しているので、医療用材料であるギブス材を作る際、特殊な設備を要すること、および親水性調合溶剤のバラツキが大きいために不良発生率が高く、歩留まりの低下によって製造コストが高価になるという問題がある。
本発明の目的は、身体に応じて最適な形状で硬化し、優れた安定性で保持対象物を保持することができる安価な簡易軽量ギブスを提供することである。
本発明は、可撓性を有する高気密性フィルムの容器内に複数の粒状物が流体とともに収容され、前記容器には、前記粒状物が収容される収容空間と大気とに連通する連通孔が形成される通路部材と、この通路部材の前記連通孔を開閉可能に装着され、手動で開閉できる弁体とが設けられ、
前記高気密性フィルムは、酸素透過率が5cc/m/hr/atm以下、機械的特性の引張強さが150〜200MPa/25μmのフィルムからなり、
前記粒状物は、粒径が0.1mm〜30mmの合成樹脂製粒状体からなり、
前記粒状物が、前記容器内に前記収容空間の容積の80〜90%収容された家庭での養生目的に使用するための簡易軽量ギブスであって
前記簡易軽量ギブスの態様は、
帯状とし、足首から脹脛の両側にわたって足首の腫れを軽減するために関節を完全に硬くならないように貼り付けて仮固定するか、または肘から手首にわたって貼り付け肘から手首を完全に硬くならないように貼り付けて仮固定するか、あるいは筒状とし、腕部の関節または膝関節に装着し、歩行する際に僅かな動きを許容する程度に仮固定することができるように、
容器内の流体を、手動で弁体を開放して排出することによって、前記粒状物を容器内の流動状態から集合させて前記容器の形状を固定することを特徴とする簡易軽量ギブスである。
本発明に従えば、可撓性を有する容器内に収容される粒状物は、容器内の流体を排出することによって流動が阻止され、その結果、容器の形状が固定される。前記容器内に粒状物とともに収容される流体は、空気であってもよく、水であってもよく、粒状物に対して化学変化を起こすことがなく、人体に無害なガスまたは液体を適宜選択して用いることができる。
また、粒状物の粒径が0.1mm以上30mm以下に選ばれるので、被保持物の形状に応じて、形状固定時における容器表面に凹凸を形成して、被保持物に対する接触状態または当接状態を最適化することができる。
前記容器内の粒状物は、前記従来の技術のように、脱気直後に硬化して定形化し、身体などの被保持物の形状と合致しないという不具合が生じない。このような容器内における粒状物の流動は、粒状物の形状、表面粗さ、粒径、容器の容積に対する充填量などの諸条件を最適となるように調整すればよい。これによって安価に、身体を保持する場合には不安感、不安定感を使用者に生じさせず、保持することができる。
た、前記容器には、前記粒状物が収容される収容空間と大気とに連通する連通孔が形成される通路部材と、この通路部材の前記連通孔を閉鎖する開閉可能に装着される弁体とが設けられることを特徴とする。
これにより、容器には連通孔を有する通路部材と弁体とが設けられるので、この弁体によって前記連通孔を開放し、容器内の流体を排出して形状を固定し、前記弁体によって前記連通孔を閉鎖することによって、前記形状が固定された状態、または形状が固定されずに流動可能な不定形状態を維持することができ、汎用保持具を繰り返し使用することが可能となる。
また本発明は、前記容器は、複数が整列して連結され、各容器には、各容器の前記粒状物が収容される各収容空間と大気とに連通する連通孔が形成される通路部材と、この通路部材に前記連通孔を開閉可能に装着される弁体とが設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、複数の容器が整列して連結され、これらの容器には連通孔を有する通路部材と弁体とが個別に、または共通に設けられるので、この弁体によって前記連通孔を開放し、各容器内の流体を排出して形状を固定し、前記弁体によって前記連通孔を閉鎖することによって、前記形状が固定された状態、または形状が固定されずに流動可能な不定形状態を維持することができ、汎用保持具を繰り返し使用することが可能となる。
また本発明は、膝の上下に装着されるギブスであって、筒状形態の複数の前記容器が整列して連結され、これらの容器には連通孔を有する通路部材と弁体とが共通に設けられ、
前記弁体によって前記連通孔を開放し、各容器内の空気を排出して形状を固定し、前記弁体によって前記連通孔を閉鎖することによって、前記形状が固定された状態を維持することを特徴とする。
本発明に従えば、治療目的を達成するまでの期間中、その患部を治療目的が達成されるのに好適な状態で固定することができる。
た、容器には連通孔を有する通路部材と弁体とが設けられるので、形状の固定および解除を容易に行うことができ、汎用保持具を繰り返し使用することが可能となる。
た、複数の容器が連結されるので、弁体によって形状の固定および解除を容易に行うことができ、汎用保持具を繰り返し使用することが可能となる。
図1は、本発明の実施の一形態の汎用保持具1の脱気前の状態を示す断面図である。本実施の形態の汎用保持具1は、袋状の容器2と、この容器2内に流体である空気とともに収容される複数の粒状物3と、容器2の設けられ、容器2内の収容空間と大気とに連通する連通孔4が形成される通路部材5と、通路部材5の外部に突出した先端部に前記連通孔4を開閉可能に装着される弁体6とを含む。
容器2は、外側には気密性を有し、かつ被保持物の外形に対応する柔軟性を有する高ガスバリア性フィルムから成る外層7と、外層7の内面に接合され、粒状物3を自由に流動し易くあるいは集合体となって形状変化に追従することができる伸縮性のある繊維材料である織物または編物ならなる内層8とを有する2枚の可撓性シートの周縁部を、前記通路部材5を介在させた状態で、ホットメルト接着剤によって加熱加圧することに形成される。
前記通路部材5は、軟質合成樹脂製の棒状体からなり、その内部には前記連通孔4が形成され、このような通路部材5の外部側の一端部に前記弁体6が装着される。前記弁体6は、容器5内の前記収容空間の圧力P1が外部の圧力P2よりも高くなる(P1>P2)と開放し、低くなる(P1≦P2)と閉鎖するように設定圧力が設定された逆止弁によって実現されてもよく、あるいは手動で開閉することができる開閉弁によって実現されてもよい。また、汎用保持具1がギブスなどとして使用される場合には、患者によって勝手に外されては困るため、前記逆止弁および開閉弁に代えて、接着剤、熱硬化形接着剤、揮発性溶媒形接着剤、光硬化形接着剤などのシール材によって連通孔4を気密に閉塞するようにしてもよい。
容器5内に収容される粒状物3は、容器5内の収容空間の容積の80〜90%程度収容される器5内における粒状物3の流動は、粒状物3の形状、表面粗さ、粒径、容器の容積に対する充填量などの諸条件を最適となるように調整すればよい。これによって安価に、身体を保持する場合には不安感、不安定感を使用者に生じさせず、保持することができる。
前記高ガスバリア性を有するフィルムは、従来公知である水物包装用のレトルトパウチおよび冷凍食品用包装材と同様なものを採用することができる。前記高ガスバリア性のフィルムとしては、空気に対して高い非透過性を有する包装材料には、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ポリ塩化ビニデンフィルム層を有する三層ラミネートフィルムや、アルミニウム層を有するラミネートフィルムがある。三層ラミネートフィルムでは、エチレンビニルアルコール共重合体フィルムの内層には、未延伸のポリプロピレンフィルムをラミネートすることが良く、熱融着性が良好となる。さらにエチレンビニルアルコール共重合体フィルムの外層には、2軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等をラミネートすることが好ましい。また、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフイン系樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド等の厚みである包装材料を用いることもでき、これらの合成樹脂製積層シートを用いるのが好適である。
このうち、2軸延伸ポリエステルフィルムでは、易滑性または離型性、サンドマット処理などをした厚さ20〜100μmの範囲で、酸素透過率5cc/m/hr/atm以下、機械的特性の引張強さが150〜200MPa/25μm程度あればよい。
前記内側の繊維材料3としては、織物では、ポプリン、サージ、ギャバジンおよびサテン類の綿布、毛織物またはタフタ、ポンジー、オーガンジーなどの合繊織物、特にポリウレタン弾性繊維混ストレッチ織物で良く、経編物では、ハーフトリコット、サテントリコット、もしくは2ウェイトリコット、丸編物では、天竺、インターロック(2段)、ベア(BARE)天竺等である。ここで、糸使いは、フィラメントとして、ナイロン、ポリエステル、アクリロニトリル、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、レーヨン、アセテート、絹類または混紡糸、交撚糸等が好ましく用いる。
前記粒状物3としては、合成樹脂製の球状、直方体状または発泡体もしくは成型物であればよく、特に、軽量発泡体が好ましい。小粒状体の大きさは、球形の場合、粒径が0.4〜5mm程度の小粒が好ましいが、これに限るものではなく、0.1mm以上30mm以下のものを適宜用いることができる。
また、前記空気を脱気する真空ポンプとしては、救急車に備えつけの小型ポンプ、または救急病院などの医療施設に備えつけの小型真空ポンプを使用することができる。
図2は、図1に示される汎用保持具1に被保持物Mを乗載して保持した状態を示す参考断面図である
容器2内に収容した粒状物3の動きは、図1に示されるように、かなりの隙間や分散遊離して流動可能な不定形の状態から、空気を脱気した後には、図2に示されるように、もはや粒状物3は個々に流動することができなくなった状態となり、粒状物3の集合体として被保持物Mの形状に沿って形状固定された状態となる。
また、日常品として、汎用保持具に表層カバーで互換性を有するためにハスナー付きの織物または編み物等にプリントしたものを用いてもよい。
このような汎用保持具1によれば、可撓性を有する容器2内に収容される粒状物3は、容器2内の空気を排出することによって流動が阻止され、その結果、容器2の形状が固定される。前記容器2内に粒状物3とともに収容される流体として、前記空気に限らず、水であってもよく、粒状物3に対して化学変化を起こすことがなく、人体に無害なガスまたは液体を適宜選択して用いることができる。
前記容器2内の粒状物3の流動は、粒状物3の形状、表面粗さ、粒径、容器2の容積に対する充填量などの諸条件を最適となるように調整すればよい。これによって安価に、身体を保持する場合には不安感、不安定感を使用者に生じさせず、保持することができる。
また、容器2には連通孔4を有する通路部材5と弁体6とが設けられるので、この弁体6によって前記連通孔4を開放し、容器2内の空気を排出して形状を固定し、前記弁体6によって前記連通孔4を閉鎖することによって、前記形状が固定された状態、または形状が固定されずに流動可能な不定形状態を維持することができ、汎用保持具1を繰り返し使用することが可能となる。
また、気密性が高気密性フィルムからなる外層7の内面に、可撓性を有する繊維材料からなる内層8が接合された多層シートによって袋状の容器2が形成してもよくこの場合には常に繊維材料が内方に臨み、粒状物3に対して適度の摺動摩擦効果が得られ、形状固定時に粒状物3の集合体と容器2とのずれを防止し、被保持物Mを安定に保持することができる。
図3は、本発明の実施の他の形態の汎用保持具1aを示す斜視図である。なお、前述の実施の形態と対応する部分には、同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。本実施の形態の汎用保持具1aは、身体の足10の膝11の上下両側に装着される汎用保持具であって、複数(本実施の形態では2)の容器2が整列して連結され、これらの容器2には連通孔4を有する通路部材5と弁体6とが共通に設けられる。この弁体6によって前記連通孔4を開放し、各容器2内の空気を排出して形状を固定し、前記弁体6によって前記連通孔4を閉鎖することによって、前記形状が固定された状態、または形状が固定されずに流動可能な不定形状態を維持することができ、汎用保持具1aを繰り返し使用することが可能となる。
図4は、本発明の実施のさらに他の形態の汎用保持具1bを示す斜視図であり、図4(a)は汎用保持具1bを帯状とし、この汎用保持具1bを足首30から脹脛31の両側にわたって貼り付け、捻挫を仮固定する簡易軽量ギブスとして装着した状態を示し、図4(b)は汎用保持具1bを肘32から手首33にわたって貼り付け、手首33の第2関節までを仮固定した簡易軽量ギブスとして装着した状態を示す。なお、前述の実施の各形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。
図4(a)は、汎用保持具1bが簡易軽量ギブスとして足に用いられた状態を示し、足首30の腫れを軽減するために、足首関節が完全に硬くならない程度に固定する目的で密着させたものであり、装着時の空気の脱気も大気圧程度に加減している。図4(b)は、汎用保持具1bは、第2腕部40の筋肉の腱鞘炎を軽減するために、手首33から腕部間接32までを固定する目的で密着させたものであり、装着時の脱気も図4(a)と同程度のものである。
図5は、本発明の実施のさらに他の形態の汎用保持具1cを示す斜視図であり、図5(a)は筒状の汎用保持具1cで腕部の第2関節41を応急処理として装着した状態を示し、図5(b)は脚部の膝関節50に装着した状態を示す。なお、前述の実施の各形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。
簡易軽量ギブスとして用いられる汎用保持具1cは、図5(a)に示されるように、腕部の第2関節41の患部を仮固定することによって、装着時の脱気の程度も、歩行する際に僅かな動きを許容する程度にして、故障の程度をさらに悪化させること無く、家庭での養生目的に使用したものである。また図5(b)に示されるように、簡易軽量ギブスとして用いられる汎用保持具1cは、脚部の膝関節50の軽い捻挫の回復を促進する目的で装着したもので、図5(a)と同様に、脱気加減をして装着されている。
これらは、通常の生活を維持しながら回復を待つ手段に使用するのに好適な簡易軽量ギブスである。
図6は、本発明の実施のさらに他の形態の汎用保持具1dを示す斜視図であり、足首30の関節または足指60を応急処置として装着した状態を示す。なお、前述の実施の各形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複を避けて説明は省略する。
簡易軽量ギブスとして用いられる汎用保持具1dは、足首関節30または足指60の患部を仮固定する。これは重症で医師の手当である石膏ギブスや松葉杖を適用されないで、軽症で歩行の出来る程度のものである。
図4〜図6に示したように、簡易軽量ギブスとして用いられる汎用保持具1b,1c,1dは、医療用ギブスに匹敵する効能を有し、かつ軽量で取り扱い易いという利点を有する。
簡易軽量ギブスとして用いられた場合、治療目的を達成するまでの期間中、その患部を治療目的が達成されるのに好適な状態で固定することができる。また身体の所定部位が手足の折り曲げ関節部の患部、たとえば、手首、肘部、肩など、および足首、膝部、足指など、さらに他の部位である腕部、脚部、大腿、腹部などの所望の部位の患部にあった包装体である筒状、靴下状もしくはシート状の形態を装着して、実際に仮固定することができるため、簡易軽量ギブスの代用として応急処置として有効である。さらに前記汎用保持具は、流体として空気が用いられる場合、真空ポンプによって空気を脱気することが可能であり、しかも複数の連結する容器によって構成したとき、身体の個々の部位の凹凸状態に追従して肌に密着し、患部形状に沿って外見上の質感を失わない状態で固定することができ、使用上においても違和感がなく、患者にとって使用し易いという利点がある。
本発明は、前述の実施の各形態に限定されるものでなく、生活の一助としての役割が年々増す傾向にあり、本発明を好適に実施することができる。
本発明の実施の一形態の汎用保持具1の脱気前の状態を示す断面図である。 図1に示される汎用保持具1に被保持物Mを乗載して保持した状態を参考ま でに示す参考断面図である。 本発明の実施の他の形態の汎用保持具1aを示す斜視図である。 本発明の実施のさらに他の形態の汎用保持具1bを示す斜視図であり、図4(a)は汎用保持具1bを帯状とし、この汎用保持具1bを足首30から脹脛31の両側にわたって貼り付け、捻挫を仮固定する簡易軽量ギブスとして装着した状態を示し、図4(b)は汎用保持具1bを肘32から手首33にわたって貼り付け、手首33の第2関節までを仮固定した簡易軽量ギブスとして装着した状態を示す。 本発明の実施のさらに他の形態の汎用保持具1cを示す斜視図であり、図5(a)は筒状の汎用保持具1cで腕部の第2関節41を応急処理として装着した状態を示し、図5(b)は脚部の膝関節50に装着した状態を示す。 本発明の実施のさらに他の形態の汎用保持具1dを示す斜視図であり、足首30の関節または足指60を応急処置として装着した状態を示す。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d 汎用保持具
2 容器
3 粒状物
4 連通孔
5 通路部材
6 弁体
7 外層
8 内層
10 足
11 膝
30 足首
31 脹脛
32 肘
33 手首
40 第2腕部
50 膝関節

Claims (3)

  1. 可撓性を有する高気密性フィルムの容器内に複数の粒状物が流体とともに収容され、前記容器には、前記粒状物が収容される収容空間と大気とに連通する連通孔が形成される通路部材と、この通路部材の前記連通孔を開閉可能に装着され、手動で開閉できる弁体とが設けられ、
    前記高気密性フィルムは、酸素透過率が5cc/m/hr/atm以下、機械的特性の引張強さが150〜200MPa/25μmのフィルムからなり、
    前記粒状物は、粒径が0.1mm〜30mmの合成樹脂製粒状体からなり、
    前記粒状物が、前記容器内に前記収容空間の容積の80〜90%収容された家庭での養生目的に使用するための簡易軽量ギブスであって
    前記簡易軽量ギブスの態様は、
    帯状とし、足首から脹脛の両側にわたって足首の腫れを軽減するために関節を完全に硬くならないように貼り付けて仮固定するか、または肘から手首にわたって貼り付け肘から手首を完全に硬くならないように貼り付けて仮固定するか、あるいは筒状とし、腕部の関節または膝関節に装着し、歩行する際に僅かな動きを許容する程度に仮固定することができるように、
    容器内の流体を、手動で弁体を開放して排出することによって、前記粒状物を容器内の流動状態から集合させて前記容器の形状を固定することを特徴とする簡易軽量ギブス。
  2. 前記容器は、複数が整列して連結され、各容器には、各容器の前記粒状物が収容される各収容空間と大気とに連通する連通孔が形成される通路部材と、この通路部材に前記連通孔を開閉可能に装着される弁体とが設けられることを特徴とする請求項1記載の簡易軽量ギブス。
  3. 膝の上下に装着されるギブスであって、筒状形態の複数の前記容器が上下に整列して連結され、これらの容器には連通孔を有する通路部材と弁体とが共通に設けられ、
    前記弁体によって前記連通孔を開放し、各容器内の空気を排出して形状を固定し、前記弁体によって前記連通孔を閉鎖することによって、前記形状が固定された状態を維持することを特徴とする請求項1または2に記載の簡易軽量ギブス。
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