JP5173551B2 - 車両周辺監視装置およびこれに適用されるカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法 - Google Patents

車両周辺監視装置およびこれに適用されるカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両周辺監視装置およびこれに適用されるカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法に係り、特に、車両周辺画像の生成に用いられる車載カメラの取り付け位置・姿勢情報の設定を修正するのに好適な車両周辺監視装置およびこれに適用されるカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法に関する。
近年、車載カメラ技術および画像処理技術の進展により、駐車場等における自車両の安全かつ円滑な運転操作を支援するシステムとして、自車両に搭載された複数台の車載カメラによる自車両の周辺の撮影映像に基づいて、自車両の周辺を自車両の上方から見下ろしたような画像である車両周辺画像を生成し、生成された車両周辺画像を車内のディスプレイに表示する車両周辺監視装置が採用されるようになった。
図14は、このような車両周辺監視装置によってディスプレイに表示される車両周辺画像1の一例として、駐車場において表示される車両周辺画像1を示したものである。
図14に示すように、車両周辺画像1は、自車両を示す略矩形のイラスト画像2と、このイラスト画像2の四辺を囲む前方視点変換画像3、左側方視点変換画像5、右側方視点変換画像6および後方視点変換画像7とが繋ぎ合わされるようにして形成されている。
ここで、前方視点変換画像3は、車載カメラとしての自車両の前部(例えば、エンブレム部)に取り付けられたフロントカメラの撮影映像に基づいて生成されるようになっており、この前方視点変換画像3によって、自車両の前方を自車両の上方から見下ろした状態として監視することが可能とされている。この前方視点変換画像3は、その前端辺が車両周辺画像1の前端辺の一部をなし、また、その後端辺が、イラスト画像2の前端辺に繋ぎ合わされており、全体的には、その前端辺が長尺な上底、その後端辺が短尺な下底とされた台形状を呈している。
また、左側方視点変換画像5は、車載カメラとしての自車両の左側部(例えば、左ドアミラー部)に取り付けられた左サイドカメラの撮影映像に基づいて生成されるようになっており、この左側方視点変換画像5によって、自車両の左側方を自車両の上方から見下ろした状態として監視することが可能とされている。この左側方視点変換画像5は、その右端辺がイラスト画像2の左端辺に繋ぎ合わされているとともに、その右端辺の前端に連なる端辺に相当する第1の繋ぎ目8において、前方視点変換画像3の左端辺と繋ぎ合わされている。この第1の繋ぎ目8は、イラスト画像2における左前方の角部から左前方に向かって延びる直線形状を呈している。第1の繋ぎ目8の前端部は、車両周辺画像1の前端辺に至っている。
さらに、右側方視点変換画像6は、車載カメラとしての自車両の右側部(例えば、右ドアミラー部)に取り付けられた右サイドカメラの撮影映像に基づいて生成されるようになっており、この右側方視点変換画像6によって、自車両の右側方を自車両の上方から見下ろした状態として監視することが可能とされている。この右側方視点変換画像6は、その左端辺がイラスト画像2の右端辺に繋ぎ合わされているとともに、その左端辺の前端に連なる端辺に相当する第2の繋ぎ目10において、前方視点変換画像3の右端辺と繋ぎ合わされている。この第2の繋ぎ目10は、イラスト画像2における右前方の角部から右前方に向かって延びる直線形状を呈している。第2の繋ぎ目10の前端部は、車両周辺画像1の前端辺に至っている。
さらにまた、後方視点変換画像7は、車載カメラとしての自車両の後部(例えば、ナンバープレートの取付部)に取り付けられたバックカメラの撮影映像に基づいて生成されるようになっており、この後方視点変換画像7によって、自車両の後方を自車両の上方から見下ろした状態として監視することが可能とされている。この後方視点変換画像7は、その前端辺がイラスト画像2の後端辺に繋ぎ合わされているとともに、その前端辺の左端に連なる端辺に相当する第3の繋ぎ目11において、左側方視点変換画像5の後端辺と繋ぎ合わされている。この第3の繋ぎ目11は、イラスト画像2における左後方の角部から左後方に向かって延びる直線状を呈している。また、この第3の繋ぎ目11の後端部は、車両周辺画像1の左端辺に至っている。さらに、後方視点変換画像7は、その前端辺の右端に連なる端辺に相当する第4の繋ぎ目12において、右側方視点変換画像6の後端部と繋ぎ合わされている。この第4の繋ぎ目12は、イラスト画像2における右後方の角部から右後方に向かって延びる直線状を呈している。また、この第4の繋ぎ目12の後端部は、車両周辺画像1の右端辺に至っている。
このような車両周辺画像1を表示する車両周辺監視装置は、自車両の周囲360°の方向を監視可能とする観点から、車載カメラとして、魚眼レンズ等の広角レンズを備えた広角カメラを用いることが多かった。
このような車載カメラを用いて車両周辺画像1を生成する場合には、図15に示すように、CCD等の車載カメラの撮像面14(図15においては、バックカメラの撮像面)に結像された撮影映像15のうち、車両周辺画像1の生成に使用される所定の使用映像領域16内の映像のみを切り出し、切り出された映像を、この車載カメラに対応する視点変換画像3,5,6,7へと視点変換するようになっていた。各車載カメラの撮影映像に基づいて生成された視点変換画像3,5,6,7は、生成と同時に互いに合成される(繋ぎ合わされる)ことによって車両周辺画像1を形成することになる。
ただし、使用映像領域16内の映像は、車載カメラのレンズの歪曲収差に起因して歪みを有したものになっているため、視点変換の際には、使用映像領域16内の映像に対する歪み補正処理を行うことによって歪みを解消させることが必要であった。
そして、この歪み補正処理には、歪み補正値として、車載カメラの内部パラメータが用いられていた。歪み補正処理を行うための内部パラメータとしては、例えば、図16に示すような画像主点(Cx,Cy)および歪み補正パラメータ(k,k,k,k,k)が用いられていた。
ここで、図16は、三次元ワールド座標系と、二次元座標系とされた車載カメラの撮像面14(デジタル画像平面)の座標系(以下、画像座標系と称する)との関係を示している。図16に示すように、三次元ワールド座標系における原点と、画像座標系における原点とは、ともにZ軸上に位置されており、このZ軸は、車載カメラのレンズとしての魚眼レンズ18の光軸に一致している。
そして、三次元空間における点Pは、魚眼レンズ18を通して、撮像面14上に点pとして射影されることになる。
このとき、像高r(θ)は、内部パラメータ、点Pからの光のZ軸への入射角(画角)θ〔°〕、および、魚眼レンズ18の焦点距離〔mm〕を用いて次式のように表されることになる。
r(θ)=2ftan(θ/2)
=kθ+kθ+kθ+kθ+kθ
車両周辺監視装置においては、このような内部パラメータが関与する像高特性によって撮影映像に所定の歪みが生じていることを把握した上で、内部パラメータを用いることにより、使用映像領域16内の映像の歪みが視点変換画像3,5,6,7(すなわち車両周辺画像1)の状態において解消されるように歪み補正処理を行うようになっていた。
さらに、車両周辺監視装置においては、このような歪み補正処理によって歪みが除去されているだけでなく、各視点変換画像3,5,6,7同士が連続的な画像として繋がり合っている車両周辺画像1を表示することが重要とされていた。
このため、車両周辺監視装置においては、使用映像領域16内の映像を視点変換画像3,5,6,7へと変換する際には、各車載カメラの外部パラメータを用いることによって、視点変換画像3,5,6,7同士が繋ぎ目8,10,11、12において適切に繋がるように視点変換を行うようになっていた。
ここで、外部パラメータは、自車両における車載カメラの取り付け位置および取り付け姿勢の情報であり、このような外部パラメータとしては、三次元ワールド座標系における車載カメラの位置のX座標、Y座標およびZ座標(tx、ty、tz)および三次元ワールド座標系における車載カメラの光軸の向きについてのX座標軸、Y座標軸およびZ座標軸の各座標軸回りの回転角(rx、ry、rz)が知られている。
特開2007−158695号公報 特開2004−200819号公報 特開2001−116515号公報
ところで、車載カメラは、必ずしも適切な取り付け位置および取り付け姿勢で自車両に取り付けられているとは限らず、位置ずれや回転等の何らかの取り付け誤差が生じることがあった。
そして、このような取り付け誤差が生じているにもかかわらず、視点変換の際に、外部パラメータとして設計値のみを用いる場合には、各視点変換画像3,5,6,7に傾き等のずれが生じ、各視点変換画像3,5,6,7同士が適切に繋がり合わない粗悪な車両周辺画像1が生成されることになってしまう。
そこで、従来から、車両周辺監視装置においては、例えば、図17に示すようなターゲットボード20と称される規則的なパターン21が形成された計測用具を用いて外部パラメータを実測し、実測された外部パラメータを車両周辺画像1の生成(視点変換)に用いるようになっていた。
このようなターゲットボード20を用いて外部パラメータを実測するには、まず、図18に示すように、複数台の車載カメラが取り付けられた自車両23を平坦な作業面24上に位置させるとともに、ターゲットボード20を、作業面24上における各車載カメラの視野角の中心に該当する所定の位置に設置した上で、ターゲットボード20を車載カメラによって撮影する。
このターゲットボード20の撮影によって、図19に示すように、各車載カメラの使用映像領域16の中央には、ターゲットボード20の映像20’が結像されることになる。
そして、このターゲットボード20の映像20’上の各パターン21’の結像位置が、正規の結像位置(現在の外部パラメータが設計値通りであると仮定した場合におけるパターン21’の結像位置)からどれだけずれているかを検出する。
そして、この検出結果に基づいて、外部パラメータの設計値からの誤差量を算出し、算出された誤差量を設計値に加算することによって、現在の外部パラメータの実測値を得るようになっていた。
しかしながら、このようなターゲットボード20を用いた外部パラメータの実測においては、ターゲットボード20の映像20’上の各パターン21’が特に広画角の領域において大きく歪んでいるため、広範な使用映像領域16内の撮影映像に基づいて視点変換を行うような場合には、特に広画角の領域において微妙な実測誤差があることにより、視点変換画像3,5,6,7同士が適切に繋がり合わずにずれが生じてしまっていた。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、視点変換画像同士のずれが少ない視認性に優れた車両周辺画像を低コストで表示することができる車両周辺監視装置およびこれに適用されるカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る車両周辺監視装置は、自車両における所定の位置に取り付けられるようにして前記自車両に搭載された広角の視野を有する複数台の車載カメラによる前記自車両の周辺の撮影映像に基づいて、前記自車両の周辺を前記自車両の上方から見下ろしたような画像である車両周辺画像を生成して表示部に表示する車両周辺監視装置であって、車両周辺監視装置本体は、前記複数台の車載カメラのそれぞれの撮影映像から、前記車両周辺画像の生成に使用される各車載カメラごとの所定の使用映像領域内の映像をそれぞれ切り出す映像切り出し手段と、この映像切り出し手段によって切り出された各車載カメラごとの前記使用映像領域内の映像に対して、設定されている各車載カメラごとの所定の歪み補正値を用いた各車載カメラごとの歪み補正処理をそれぞれ行う歪み補正手段と、この歪み補正手段による前記歪み補正処理に用いられる各車載カメラごとの前記歪み補正値をそれぞれ設定する歪み補正値設定手段と、前記歪み補正手段による各車載カメラごとの前記歪み補正処理によってそれぞれ得られる映像を、設定されている各車載カメラの取り付け位置・姿勢情報を用いて当該映像が示す領域を前記車両の上方の所定の視点から見たような画像である視点変換画像へとそれぞれ視点変換することによって、各車載カメラごとの前記視点変換画像が互いに繋ぎ合わされた前記車両周辺画像を生成する視点変換手段と、この視点変換手段による前記視点変換に用いられる前記各車載カメラの取り付け位置・姿勢情報を設定する取り付け位置・姿勢情報設定手段と、この取り付け位置・姿勢情報設定手段による前記取り付け位置・姿勢情報の設定を修正可能とされた取り付け位置・姿勢情報設定修正手段とを備えており、前記取り付け位置・姿勢情報設定修正手段は、直線状に配列された複数の特徴点を抽出可能とされた既知の形状を有する第1の撮影対象物が、前記自車両の周辺における所定の位置に設置された作業環境の下で、前記第1の撮影対象物が映し込まれた各車載カメラの撮影映像に基づいて、前記第1の撮影対象物の画像がそれぞれ含まれた各車載カメラごとの前記視点変換画像が繋ぎ合わされた車両周辺画像が生成された後に、前記第1の撮影対象物の画像から前記特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、この特徴点抽出手段の抽出結果に基づいて、任意の1個の視点変換画像についての他の視点変換画像との繋ぎ目部分における前記特徴点の配列状態と、前記繋ぎ目部分における前記第1の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記繋ぎ目部分における前記特徴点の位置の誤差を検出する誤差検出手段と、この誤差検出手段によって検出された前記誤差を解消することが可能な前記繋ぎ目部分に対応する第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出する第1の補正量算出手段と、前記視点変換画像における前記特徴点の正規の配列方向に間隔を設けるように形成された一対の前記繋ぎ目部分のそれぞれについての前記第1の補正量算出手段の算出結果を用いた線形的な補間によって、当該視点変換画像における前記一対の前記繋ぎ目部分に挟まれた前記繋ぎ目部分以外の領域における前記特徴点の位置の誤差を解消することが可能な当該繋ぎ目部分以外の領域に対応する第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出する第2の補正量算出手段と、前記第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、前記取り付け位置・姿勢情報設定手段によって現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分に対応する情報を補正する第1の補正手段と、前記第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、前記取り付け位置・姿勢情報設定手段によって現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分以外の領域に対応する情報を補正する第2の補正手段とを備えた点にある。
そして、このような構成によれば、 取り付け位置・姿勢情報設定修正手段により、車載カメラの取り付け位置情報および取り付け姿勢情報(以下、取り付け位置・姿勢情報と称する)の設定の修正を、第1の撮影対象物の画像が含まれた歪み補正処理後の車両周辺画像に基づいて行うことができ、この際に、繋ぎ目部分については、第1の撮影対象物の画像における特徴点の位置の誤差を検出し、検出された誤差を解消する補正によって適切な取り付け位置・姿勢情報を実測する一方で、視点変換画像における繋ぎ目部分以外の領域については、線形的な補間による補正で済ませることができるので、視点変換画像同士のずれが少ない視認性に優れた車両周辺画像を低コストで表示することができる。
また、前記第1の撮影対象物は、前記自車両が載置されている平坦な作業面上における前記自車両の周辺に、そのパターン面が前記作業面に平行になるように設置された格子パターンとされ、前記特徴点は、前記格子パターンにおける格子点とされていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、第1の撮影対象物として簡易な格子パターンを用いることによって、視点変換画像上において特徴点(格子点)を簡便かつ確実に検出することができるので、コストをさらに削減することができる。
さらに、前記取り付け位置・姿勢情報設定手段によって現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報は、取り付け位置・姿勢情報の設計値とされていてもよい。
そして、このような構成によれば、実際の車載カメラの取り付け位置および取り付け姿勢からの誤差が生じていない取り付け位置・姿勢情報の設計値については、引き続き視点変換に活用することができるので、コストをさらに削減することができる。
さらにまた、前記取り付け位置・姿勢情報は、前記車載カメラの外部パラメータとされていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、車載カメラの外部パラメータを用いることによって、視点変換をさらに適切に行うことができる。
また、前記歪み補正値設定手段による前記歪み補正値の設定を修正可能とされた歪み補正値設定修正手段を備え、前記歪み補正値設定修正手段は、既知の形状を有する第2の撮影対象物が前記自車両の周辺に設置された作業環境の下で、前記車載カメラの撮影映像から、前記第2の撮影対象物が映し込まれた前記使用映像領域内の映像が切り出された後に、前記歪み補正手段を制御することにより、前記歪み補正手段に、歪み補正値の設定修正作業用の歪み補正処理として、前記歪み補正値設定手段によって現在設定されている第1の歪み補正値を用いた当該使用映像領域内の映像に対する歪み補正処理を行わせる歪み補正制御手段と、前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像上、または、この映像に対する前記視点変換手段による前記視点変換によって得られた画像上における前記第2の撮影対象物の形状と、前記第2の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像、または、この映像に対する前記視点変換によって得られた画像から、当該歪み補正処理が正確に行われずに歪みが残存している当該映像内または当該画像内の領域である歪み領域を、この歪み領域における歪みの残存量とともに検出する歪み領域検出手段と、この歪み領域検出手段によって検出された前記歪み領域における前記歪みを補正することが可能な追加補正量を、前記歪みの残存量に基づいて求めた上で、求められた前記追加補正量を前記第1の歪み補正値に加算することによって、第2の歪み補正値を算出する歪み補正値算出手段と、前記歪み補正値設定手段を制御することにより、前記歪み補正値設定手段に、前記歪み補正値算出手段によって算出された前記第2の歪み補正値を、前記使用映像領域のうちの前記歪み領域に対応する特定の映像領域内の映像に対する前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として新たに設定させるとともに、前記使用映像領域のうちの前記特定の映像領域以外の映像領域については、前記第1の歪み補正値を引き続き前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として設定させ続ける設定制御手段とを備えていることによって、前記特定の映像領域に対応した前記歪み補正値の設定のみを修正するように形成され、前記取り付け位置・姿勢情報設定修正手段は、前記歪み補正値設定修正手段による前記歪み補正値の設定修正作業後における前記歪み補正処理を経て生成された車両周辺画像に基づいて、取り付け位置・姿勢情報の設定を修正するように形成されていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、現在設定されている歪み補正値に誤差が生じている場合においても、歪み補正値設定修正手段によって歪み補正値の設定を低コストに修正した上で、取り付け位置・姿勢情報設定修正手段により、歪み補正値の設定修正作業後における歪み補正処理を経て得られた車両周辺画像に基づいて、車載カメラの取り付け位置・姿勢情報の設定の修正をさらに適切に行うことができる。
さらに、前記第2の撮影対象物は、前記第1の撮影対象物とされていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、車載カメラの取り付け位置・姿勢情報の設定の修正と、歪み補正値の設定の修正とを、同一の撮影対象物を用いて行うことができるので、コストをさらに削減することができる。
さらにまた、前記第1の歪み補正値は、歪み補正値の設計値とされていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、歪み補正値の設計値を有効に活用することができ、コストをさらに削減することができる。
また、前記歪み補正値は、前記車載カメラの内部パラメータとされていることが好ましい。
そして、このような構成によれば、歪み補正値として車載カメラの内部パラメータを用いることにより、適切な歪み補正処理を行うことができる。
本発明に係るカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法は、自車両における所定の位置に取り付けられた広角の視野を有する複数台の車載カメラによる前記自車両の周辺の撮影映像のそれぞれから、各車載カメラごとの所定の使用映像領域内の映像をそれぞれ切り出し、切り出された各車載カメラごとの前記使用映像領域内の映像に対して、設定されている各車載カメラごとの所定の歪み補正値を用いた各車載カメラごとの歪み補正処理をそれぞれ行い、各車載カメラごとの前記歪み補正処理によってそれぞれ得られる映像を、設定されている各車載カメラの取り付け位置・姿勢情報を用いて当該映像が示す領域を前記車両の上方の所定の視点から見たような画像である視点変換画像へとそれぞれ視点変換することによって、各車載カメラごとの前記視点変換画像が互いに繋ぎ合わされた前記自車両の周辺を前記自車両の上方から見下ろしたような画像である車両周辺画像を生成し、生成された前記車両周辺画像を表示部に表示する車両周辺監視装置において、前記視点変換に用いられる前記取り付け位置・姿勢情報の設定を修正するカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法であって、直線状に配列された複数の特徴点を抽出可能とされた既知の形状を有する第1の撮影対象物が、前記自車両の周辺における所定の位置に設置された作業環境を設定し、この設定された作業環境の下で、前記第1の撮影対象物が映し込まれた各車載カメラの撮影映像に基づいて、前記第1の撮影対象物の画像がそれぞれ含まれた各車載カメラごとの前記視点変換画像が繋ぎ合わされた車両周辺画像を生成した後に、前記第1の撮影対象物の画像から前記特徴点を抽出し、この特徴点の抽出結果に基づいて、任意の1個の視点変換画像についての他の視点変換画像との繋ぎ目部分における前記特徴点の配列状態と、前記繋ぎ目部分における前記第1の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記繋ぎ目部分における前記特徴点の位置の誤差を検出し、この検出された前記誤差を解消することが可能な前記繋ぎ目部分に対応する第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出し、前記視点変換画像における前記特徴点の正規の配列方向に間隔を設けるように形成された一対の前記繋ぎ目部分のそれぞれについての第1の取り付け位置・姿勢情報の算出結果を用いた線形的な補間によって、当該視点変換画像における前記一対の前記繋ぎ目部分に挟まれた前記繋ぎ目部分以外の領域における前記特徴点の位置の誤差を解消することが可能な当該繋ぎ目部分以外の領域に対応する第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出し、前記第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分に対応する情報を補正し、前記第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分以外の領域に対応する情報を補正することを特徴としている。
そして、このような方法によれば、 車載カメラの取り付け位置・姿勢情報の設定の修正を、第1の撮影対象物の画像が含まれた歪み補正処理後の車両周辺画像に基づいて行うことができ、この際に、第1の撮影対象物の画像における特徴点の位置の誤差を検出し、検出された誤差を解消する補正によって適切な取り付け位置・姿勢情報を実測する視点変換画像内の領域を、繋ぎ目部分に限定することができ、視点変換画像における繋ぎ目部分によって挟まれた繋ぎ目部分以外の領域については、線形的な補間による補正で済ませることができるので、視点変換画像同士のずれが少ない視認性に優れた車両周辺画像を低コストで表示することができる。
また、前記第1の撮影対象物として、前記車両が載置されている平坦な作業面上における前記車両の周辺に、そのパターン面が前記作業面に平行になるように設置された格子パターンを用いるとともに、前記特徴点として、前記格子パターンにおける格子点を用いることが好ましい。
そして、このような方法によれば、第1の撮影対象物として簡易な格子パターンを用いることによって、視点変換画像上において特徴点を簡便かつ確実に検出することができるので、コストをさらに削減することができる。
さらに、前記現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報として、取り付け位置・姿勢情報の設計値を用いてもよい。
そして、このような方法によれば、実際の車載カメラの取り付け位置および取り付け姿勢からの誤差が生じていない取り付け位置・姿勢情報の設計値については、引き続き視点変換に活用することができるので、コストをさらに削減することができる。
さらにまた、前記取り付け位置・姿勢情報として、前記車載カメラの外部パラメータを用いることが好ましい。
そして、このような方法によれば、車載カメラの外部パラメータを用いることによって、視点変換をさらに適切に行うことができる。
また、既知の形状を有する第2の撮影対象物が前記自車両の周辺に設置された作業環境の下で、前記車載カメラの撮影映像から、前記第2の撮影対象物が映し込まれた前記使用映像領域内の映像が切り出された後に、歪み補正値の設定修正作業用の歪み補正処理として、現在設定されている第1の歪み補正値を用いた当該使用映像領域内の映像に対する歪み補正処理を行い、前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像上、または、この映像に対する前記視点変換によって得られた画像上における前記第2の撮影対象物の形状と、前記第2の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像、または、この映像に対する前記視点変換によって得られた画像から、当該歪み補正処理が正確に行われずに歪みが残存している当該映像内または当該画像内の領域である歪み領域を、この歪み領域における歪みの残存量とともに検出し、検出された前記歪み領域における前記歪みを補正することが可能な追加補正量を、前記歪みの残存量に基づいて求めた上で、求められた前記追加補正量を前記第1の歪み補正値に加算することによって、第2の歪み補正値を算出し、算出された前記第2の歪み補正値を、前記使用映像領域のうちの前記歪み領域に対応する特定の映像領域内の映像に対する前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として新たに設定するとともに、前記使用映像領域のうちの前記特定の映像領域以外の映像領域については、前記第1の歪み補正値を引き続き前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として設定し続けることによって、前記特定の映像領域に対応した前記歪み補正値の設定のみを修正し、この修正が行われた後における前記歪み補正処理を経て生成された車両周辺画像に基づいて、取り付け位置・姿勢情報の設定を修正することが好ましい。
そして、このような方法によれば、現在設定されている歪み補正値に誤差が生じている場合においても、歪み補正値の設定を低コストに修正した上で、歪み補正値の設定修正作業後における歪み補正処理を経て得られた車両周辺画像に基づいて、車載カメラの取り付け位置・姿勢情報の設定の修正をさらに適切に行うことができる。
さらに、前記第2の撮影対象物として、前記第1の撮影対象物を用いることが好ましい。
そして、このような方法によれば、車載カメラの取り付け位置・姿勢情報の設定の修正と、歪み補正値の設定の修正とを、同一の撮影対象物を用いて行うことができるので、コストをさらに削減することができる。
さらにまた、前記第1の歪み補正値として、歪み補正値の設計値を用いることが好ましい。
そして、このような方法によれば、歪み補正値の設計値を有効に活用することができ、コストをさらに削減することができる。
また、前記歪み補正値として、前記車載カメラの内部パラメータを用いることが好ましい。
そして、このような方法によれば、歪み補正値として車載カメラの内部パラメータを用いることにより、適切な歪み補正処理を行うことができる。
本発明によれば、視点変換画像同士のずれが少ない視認性に優れた車両周辺画像を低コストで表示することができる。
以下、本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態について、図1乃至図11を参照して説明する。
なお、従来と基本的構成が同一もしくはこれに類する箇所については、同一の符号を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態における車両周辺監視装置(車両周辺監視装置本体)32は、自車両に搭載された4台の車載カメラ34,35,36,37を有しており、これらの車載カメラ34,35,36,37は、いずれも、魚眼レンズ等の広角レンズを備えた広角の視野を有するカメラとされているとともに、CCDやCMOS等の固体撮像素子(撮像面14)を備えたデジタルカメラとされている。
これらの車載カメラ34,35,36,37のうちの1台は、自車両の前部に取付けられたフロントカメラ34とされており、このフロントカメラ34は、自車両の周辺における自車両の前方を中心とした所定の撮影領域を撮影するようになっている。他の3台の車載カメラ35,36,37のうちの1台は、自車両の左側部に取り付けられた左サイドカメラ35とされており、この左サイドカメラ35は、自車両の周辺における自車両の左側方を中心とした所定の撮影領域を撮影するようになっている。他の2台の車載カメラ36,37のうちの1台は、自車両の右側部に取り付けられた右サイドカメラ36とされており、この右サイドカメラ36は、自車両の周辺における自車両の右側方を中心とした所定の撮影領域を撮影するようになっている。残りの1台の車載カメラ37は、自車両の後部に取り付けられたバックカメラ37とされており、このバックカメラ37は、自車両の周辺における自車両の後方を中心とした所定の撮影領域を撮影するようになっている。
各車載カメラ34,35,36,37には、カメラ映像取得部38が接続されており、このカメラ映像取得部38は、各車載カメラ34,35,36,37から撮影映像を取得可能とされている。
カメラ映像取得部38には、映像切り出し手段としての映像切り出し部40が接続されており、この映像切り出し部40には、カメラ映像取得部38から、各車載カメラ34,35,36,37の撮影映像が入力されるようになっている。そして、映像切り出し部40は、入力された各車載カメラ34,35,36,37の撮影映像のそれぞれから、車両周辺画像1(図14参照)の生成に使用される車載カメラ34,35,36,37ごとの所定の使用映像領域16内の映像を切り出すようになっている。なお、フロントカメラ34の撮影映像における使用映像領域16内の映像は、車両周辺画像1における前方視点変換画像3の生成に使用されることになる。また、左サイドカメラ35の撮影映像における使用映像領域16内の映像は、車両周辺画像1における左側方視点変換画像5の生成に使用されることになる。さらに、右サイドカメラ36の撮影映像における使用映像領域16内の映像は、車両周辺画像1における右側方視点変換画像6の生成に使用されることになる。さらにまた、バックカメラ37の撮影映像における使用映像領域16内の映像は、車両周辺画像1における後方視点変換画像7の生成に使用されることになる。
映像切り出し部40には、歪み補正手段としての歪み補正部42が接続されており、この歪み補正部42には、映像切り出し部40によって切り出された各車載カメラ34,35,36,37にそれぞれ対応する使用映像領域16内の映像が入力されるようになっている。そして、歪み補正部42は、映像切り出し部40から入力された各車載カメラ34,35,36,37ごとの使用映像領域16内の映像に対して、この歪み補正部42に設定されている歪み補正値としての各車載カメラ34,35,36,37ごとの内部パラメータをそれぞれ用いた歪み補正処理を行うようになっている。すなわち、任意の1台の車載カメラ34,35,36,37に対応する使用映像領域16内の映像(切り出された映像)に対しては、歪み補正部42に設定されている当該1台の車載カメラ34,35,36,37の内部パラメータを用いた歪み補正処理が行われるようになっている。この歪み補正処理は、歪み補正処理前の使用映像領域16内の映像における任意の画素と、この画素に歪み補正処理後において対応する画素との座標(XY座標)の対応関係が記述された所謂マッピングテーブルを用いることによって行うようにしてもよい。この場合、マッピングテーブルにおける前記座標の対応関係は、歪み補正部42に設定されている内部パラメータを用いて規定されているものとなる。
歪み補正部42には、歪み補正値設定手段としての内部パラメータ設定部43が接続されており、この内部パラメータ設定部43は、歪み補正部42に対して、歪み補正処理に用いられる各車載カメラ34,35,36,37ごとの内部パラメータをそれぞれ設定するようになっている。
内部パラメータ設定部43および各車載カメラ34,35,36,37には、内部パラメータ設計値記憶部44が接続されており、この内部パラメータ設計値記憶部44には、各車載カメラ34,35,36,37から取得された各車載カメラ34,35,36,37の内部パラメータの設計値が記憶されている。
内部パラメータ設定部43は、車両周辺監視装置32の製造当初には、内部パラメータ設計値記憶部44に記憶された各車載カメラ34,35,36,37ごとの内部パラメータの設計値を、歪み補正部42にそれぞれ設定するようになっている。
なお、内部パラメータ設定部43によって歪み補正部42に設定されている内部パラメータは、後述する内部パラメータの設定修正作業によって変更可能とされている。
歪み補正部42には、視点変換手段としての視点変換部46が接続されており、この視点変換部46には、歪み補正部42による各車載カメラ34,35,36,37ごとの内部パラメータを用いた歪み補正処理によってそれぞれ得られた映像が入力されるようになっている。そして、視点変換部46は、歪み補正部42から入力された各映像を、この視点変換部46に設定されている各車載カメラ34,35,36,37の取り付け位置・姿勢情報としての外部パラメータを用いることによって、当該各映像が示す領域を自車両の上方の所定の視点から見たような画像へと視点変換するようになっている。
これにより、フロントカメラ34に対応する歪み補正処理後の映像は、前方視点変換画像3へと視点変換されるようになっている。また、左サイドカメラ35に対応する歪み補正処理後の映像は、左側方視点変換画像5へと視点変換されるようになっている。さらに、右サイドカメラ36に対応する映像は、右側方視点変換画像6へと視点変換されるようになっている。さらにまた、バックカメラ37に対応する映像は、後方視点変換画像7へと視点変換されるようになっている。このように、視点変換部46による視点変換によって得られた各車載カメラ34,35,36,37ごとの視点画像3,5,6,7は、視点変換にともなって互いに合成される(繋ぎ合わされる)とともに、視点変換部46によって独自に生成されたイラスト画像2にも合成されることによって、車両周辺画像1を形成するようになっている。
この視点変換は、視点変換前の映像における任意の画素と、この画素に視点変換後において対応する画素との座標(XY座標)の対応関係が記述された所謂マッピングテーブルを用いることによって行うようにしてもよい。
視点変換部46には、取り付け位置・姿勢情報設定手段としての外部パラメータ設定部48が接続されており、この外部パラメータ設定部48は、視点変換部46に対して、視点変換に用いられる各車載カメラ34,35,36,37ごとの外部パラメータをそれぞれ設定するようになっている。
外部パラメータ設定部48および各車載カメラ34,35,36,37には、外部パラメータ設計値記憶部50が接続されており、この外部パラメータ設計値記憶部50には、各車載カメラ34,35,36,37から取得された各車載カメラ34,35,36,37の外部パラメータの設計値が記憶されている。
外部パラメータ設定部48は、車両周辺監視装置32の製造当初には、外部パラメータ設計値記憶部50に記憶された各車載カメラ34,35,36,37ごとの外部パラメータの設計値を、視点変換部46にそれぞれ設定するようになっている。
この外部パラメータ設定部48によって視点変換部46に設定されている外部パラメータは、後述する外部パラメータの設定の修正によって変更可能とされている。
視点変換部46には、表示部としてのディスプレイ47が接続されており、このディスプレイ47には、視点変換部46による視点変換によって生成された車両周辺画像1が表示されるようになっている。
そして、本実施形態における車両周辺監視装置32は、取り付け位置・姿勢情報設定修正手段としての外部パラメータ設定修正部51を備えており、この外部パラメータ設定修正部51は、図2に示すような所定の作業環境の下で、外部パラメータ設定部48による外部パラメータの設定状態(すなわち視点変換部46に設定されている外部パラメータ)を修正可能とされている。
ここで、図2に示す作業環境は、既知の形状を有する第1の撮影対象物としての格子パターン53が、自車両の周辺における所定の位置に、自車両を全周にわたって囲むように設置された作業環境とされている。図2に示すように、格子パターン53は、自車両54が載置されている平坦な作業面55上における自車両54の周辺に、そのパターン面が作業面55に平行になるように設置されている。より具体的には、図2における格子パターン53は、作業面55上に、図2における縦方向に長尺な複数本の縦ラインパターン57が、横方向に等間隔を設けて形成され、かつ、図2における横方向に長尺な複数本の横ラインパターン58が、縦ラインパターン57と直角に交差するようにして縦方向に等間隔を設けて形成されていることによって、個々の格子が正方形に形成されている。各ラインパターン57,58は、作業面55上に塗装や貼り付けによって形成されたものであってもよい。また、自車両54は、その全長方向が、縦ラインパターン57の長手方向に平行に設置されている。
外部パラメータ設定修正部51についてさらに詳述すると、図1に示すように、この外部パラメータ設定修正部51は、特徴点抽出手段としての特徴点抽出部52を有しており、この特徴点抽出部52には、視点変換部46が接続されている。
特徴点抽出部52は、図2に示した作業環境の下で、図3に示すように、使用映像領域16内に格子パターン53が映し込まれた各車載カメラ34,35,36,37の撮影映像15に基づいて、図4に示すような格子パターン53の画像(以下、格子パターン画像59と称する)がそれぞれ含まれた各視点変換画像3,5,6,7が繋ぎ合わされた車両周辺画像1が生成されると、この車両周辺画像1を視点変換部46から取得するようになっている。
なお、図4に示す車両周辺画像1は、内部パラメータ設定部43によって現在設定されている内部パラメータに誤差がなく、歪み補正部42による歪み補正処理によって歪みが補正し切れているものの、外部パラメータ設定部48によって現在設定されている外部パラメータに誤差があるため、視点変換画像3,5,6,7同士の間に傾き等による繋がりのずれが生じている画像とされている。
そして、特徴点抽出部52は、視点変換部46から取得された格子パターン画像59を含む車両周辺画像1から、図5に示すように、特徴点として、格子パターン画像59における格子点60を抽出するようになっている。この格子点60は、図2に示した格子パターン53における縦ラインパターン57と横ラインパターン58との交点に車両周辺画像1上において対応する点である。なお、図5において、各視点変換画像3,5,6,7のそれぞれのほぼ中央部に示されている1点の格子点60Aは、各視点変換画像3,5,6,7の各格子点60の座標を把握するための基準点として特別に認識されたものであり、この格子点60Aは、他の格子点60とは違う色で設定されており、車両の前後左右の方向に各1点以上検出されるように設定されている。尚、各格子点60Aは既知の位置に設定されており、これらの格子点60Aを基準として、後述する各繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bに属する各格子点60のそれぞれの位置を把握することができるようになっている。
なお、図5において、格子点60の正規の配列方向は、図5における縦方向および横方向の二方向であるが、図5に示す各格子点60の配列状態は、外部パラメータの誤差によって正規の配列方向から傾きを有した状態となっている。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、外部パラメータ設定修正部51は、図1に示すように、誤差検出手段としての誤差検出部62を有しており、この誤差検出部62には、特徴点抽出部52が接続されている。また、誤差検出部62には、格子パターン53の形状や座標に関するデータが格納された格子パターンデータベース63が接続されている。
誤差検出部62は、特徴点抽出部52によって格子点60が抽出されると、この抽出結果と、格子パターンデータベース63に格納されたデータとに基づいて、任意の1個の視点変換画像3,5,6,7についての他の視点変換画像3,5,6,7との繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子点60の配列状態と、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子パターン53の正規の形状(すなわち、格子パターン画像59の正規の形状)とを比較するようになっている。
ここで、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bとは、1個の視点変換画像3,5,6,7における他の視点変換画像3,5,6,7との繋ぎ目8,10,11,12に連なる所定範囲の部分(端縁部)をいう。
例えば、図5に示すように、前方視点変換画像3においては、第1の繋ぎ目8に連なる所定範囲の部分(左端縁部)が、左側方視点変換画像5との繋ぎ目部分3aとされ、また、第2の繋ぎ目10に連なる所定範囲の部分(右端縁部)が、右側方視点変換画像6との繋ぎ目部分3bとされている。この前方視点変換画像3における一対の繋ぎ目部分3a,3bは、格子点60の正規の整列方向としての図5における横方向に間隔を設けて形成されている。
また、左側方視点変換画像5においては、第1の繋ぎ目8に連なる所定範囲の部分(端縁部)が、前方視点変換画像3との繋ぎ目部分5aとされ、また、第3の繋ぎ目11に連なる所定範囲の部分(後端縁部)が、後方視点変換画像7との繋ぎ目部分5bとされている。この左側方視点変換画像5における一対の繋ぎ目部分5a,5bは、格子点60の正規の整列方向としての図5における縦方向に間隔を設けて形成されている。
さらに、右側方視点変換画像6においては、第2の繋ぎ目10に連なる所定範囲の部分(端縁部)が、前方視点変換画像3との繋ぎ目部分6aとされ、また、第4の繋ぎ目12に連なる所定範囲の部分(後端縁部)が、後方視点変換画像7との繋ぎ目部分6bとされている。この右側方視点変換画像6における一対の繋ぎ目部分6a,6bは、格子点60の正規の整列方向としての図5における縦方向に間隔を設けて形成されている。
さらにまた、後方視点変換画像7においては、第3の繋ぎ目11に連なる所定範囲の部分(端縁部)が、左側方視点変換画像5との繋ぎ目部分7aとされ、また、第4の繋ぎ目12に連なる所定範囲の部分(端縁部)が、右側方視点変換画像6との繋ぎ目部分7bとされている。この後方視点変換画像7における一対の繋ぎ目部分7a,7bは、格子点60の正規の整列方向としての図5における横方向に間隔を設けて形成されている。
さて、誤差検出部62は、このような繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bに対する前記比較の結果に基づいて、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子点60の位置の誤差を検出するようになっている。
ここで、図6は、前方視点変換画像3における左側方視点変換画像5との繋ぎ目部分3a、および、左側方視点変換画像5における前方視点変換画像3との繋ぎ目部分5aのそれぞれにおいての格子点60の配列状態と格子パターン53(格子パターン画像59)の正規の形状との比較および誤差の検出状態を示している。
なお、図6においては、格子点60の位置の誤差が、繋ぎ目部分3a,5aにおける各格子点60ごとに算出されている。誤差の大きさの単位は、ピクセルであってもよい。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、外部パラメータ設定修正部51は、図1に示すように、第1の補正量算出手段としての第1補正量算出部64を有しており、この第1補正量算出部64には、誤差検出部62が接続されている。
第1補正量算出部64は、誤差検出部62による格子点60の位置の誤差の検出結果を取得するようになっている。そして、第1補正量算出部64は、誤差検出部62の検出結果に基づいて、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子点60の位置の誤差を解消することが可能な繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bに対応する第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量として、第1の補正量を算出するようになっている。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、外部パラメータ設定修正部51は、第2の補正量算出手段としての第2補正量算出部65を有しており、この第2補正量算出部65には、第1補正量算出部64が接続されている。
第2補正量算出部65は、第1補正量算出部64による第1の補正量の算出結果を取得するようになっている。
そして、第2補正量算出部65は、視点変換画像3,5,6,7における格子点60の正規の配列方向に間隔を設けるように形成された一対の繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bのそれぞれについての第1補正量算出部64の算出結果を用いて、第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量としての第2の補正量を算出するようになっている。
この第2の補正量は、視点変換画像3,5,6,7における前記一対の前記繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bに挟まれた繋ぎ目部分以外の領域(以下、非繋ぎ目領域と称する)における格子点60の位置の誤差を解消することが可能な非繋ぎ目領域に対応する第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量とされている。
この第2の補正量は、前記一対の繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bのそれぞれについての第1補正量算出部64の算出結果を用いた線形的な補間によって算出されるようになっている。
具体的な例としては、図7に示すように、第1補正量算出部64によって、左側方視点変換画像5における非繋ぎ目領域5cを挟む左側方視点変換画像5の一対の繋ぎ目部分5a,5bの双方についての第1の補正量が算出されている場合を考える。
ここで、図7に示すように、左側方視点変換画像5における図7の一点鎖線上に直線状に配列された最も左側の1列の格子点60列に着目すると、左側方視点変換画像5における前方視点変換画像3との繋ぎ目部分5aに位置する当該格子点60列中の第1の格子点60(P)に対応する第1の補正量として、第1の格子点60(P)の位置をその誤差を解消すべく図7における+x方向にΔxだけ修正することができる補正量が算出されているとする。
また、このとき左側方視点変換画像5における後方視点変換画像7との繋ぎ目部分5bに位置する当該格子点60列中の第2の格子点60(P)に対応する第1の補正量として、第2の格子点60(P)の位置をその誤差を解消すべく図7における−x方向にΔxだけ修正することができる補正量が算出されているとする。
このような場合には、第2補正量算出部65による非繋ぎ目領域5cに対する線形的な補間によって、前記第1の格子点60(P)と前記第2の格子点60(P)との中間点に位置する第3の格子点60(P)の位置を、(Δx−Δx)/2だけ修正することができる第2の補正量が算出されるようにしてもよい。このような線形的な補間は、一対の繋ぎ目部分5a,5bにおける片方の補正量が0(すなわち誤差がない)場合にも有効としてもよい。
なお、このような線形的な補間によって非繋ぎ目領域の補正量を算出する理由は、歪み補正処理が適切に行われた視点変換画像3,5,6,7は、外部パラメータの誤差による線形的なずれのみが残っているとみなすことができ、このずれを、直線状に配列された格子点60列の配列方向(例えば、図7における一点鎖線の方向)についての正規の配列方向(図7における縦方向)に対する傾きとして把握することができるからである。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、外部パラメータ設定修正部51は、図1に示すように、第1の補正手段としての第1補正部67を有しており、この第1補正部67には、第1補正量算出部64および外部パラメータ設定部48が接続されている。
第1補正部67は、第1補正量算出部64によって算出された第1の補正量を、第1補正量算出部64から取得するようになっている。そして、第1補正部67は、第1補正量算出部64から取得された第1の補正量に基づいて、外部パラメータ設定部48によって現在設定されている外部パラメータにおける図5の繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bに対応する外部パラメータを補正するようになっている。
この補正は、現在設定されている外部パラメータ(例えば、設計値)における繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bに対応する外部パラメータ(例えば、設計値)に対する第1の補正量の加算であってもよい。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、外部パラメータ設定修正部51は、第2の補正手段としての第2補正部68を有しており、この第2補正部68には、第2補正量算出部65および外部パラメータ設定部48が接続されている。
第2補正部68は、第2補正量算出部65によって算出された第2の補正量を、第2補正量算出部65から取得するようになっている。そして、第2補正部68は、第2補正量算出部65から取得された第2の補正量に基づいて、外部パラメータ設定部48によって現在設定されている外部パラメータにおける非繋ぎ目領域(5c等)に対応する外部パラメータを補正するようになっている。この補正は、現在設定されている外部パラメータ(例えば、設計値)における非繋ぎ目領域に対応する外部パラメータ(例えば、設計値)に対する第2の補正量の加算であってもよい。
このような構成によれば、 外部パラメータ設定修正部51により、外部パラメータの設定の修正を、格子パターン画像59が含まれた歪み補正処理後の車両周辺画像1に基づいて行うことができ、この際に、繋ぎ目部分8,10,11,12については、格子点60の位置の誤差を検出し、検出された誤差を解消する補正によって適切な外部パラメータを実測する一方で、繋ぎ目部分に挟まれた非繋ぎ目領域については、線形的な補間による補正のみによって外部パラメータを推測することができる。そして、この結果、視点変換画像3,5,6,7同士のずれが少ない視認性に優れた車両周辺画像1を低コストで表示することができる。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態における車両周辺監視装置32は、図1に示すように、歪み補正値設定修正手段としての内部パラメータ設定修正部70を備えており、この内部パラメータ設定修正部70は、第2の撮影対象物としての前述した格子パターン53が設置された図2と同様の作業環境の下で、内部パラメータ設定部43による内部パラメータの設定状態(すなわち、歪み補正部42に設定されている内部パラメータ)を修正可能とされている。
ただし、本実施形態において、内部パラメータの設定状態の修正は、前述した外部パラメータ設定修正部51による外部パラメータの設定状態の修正の初期段階において既に完了されていることが必要となっている。
この内部パラメータ設定修正部70について詳述すると、図1に示すように、内部パラメータ設定修正部70は、歪み補正制御手段としての歪み補正制御部71を有しており、この歪み補正制御部71には、映像切り出し部40および歪み補正部42がそれぞれ接続されている。
歪み補正制御部71は、図2に示す作業環境の下で、4台の車載カメラ34,35,36,37の撮影映像から、格子パターン53が映し込まれた使用映像領域16内の映像15(図3参照)がそれぞれ切り出されたことを、映像切り出し部40の処理結果から検知するようになっている。
そして、歪み補正制御部71は、このような格子パターン53が映し込まれた使用映像領域16内の撮影映像(以下、格子パターン映像と称する)が切り出された後には、歪み補正部42を制御することにより、歪み補正部42に、内部パラメータの設定修正作業用の歪み補正処理を行わせるようになっている。
この設定修正作業用の歪み補正処理は、内部パラメータ設定部43によって現在設定されている各車載カメラ34,35,36,37ごとの内部パラメータ(すなわち、第1の歪み補正値)をそれぞれ用いた各車載カメラ34,35,36,37にそれぞれ対応する各格子パターン映像ごとに行われる歪み補正処理となっている。
ここで、前述のように、車両周辺監視装置32の製造当初においては、内部パラメータ設定部43によって歪み補正部42に内部パラメータの設計値が設定されている。
したがって、例えば、車両周辺監視装置32の製造後に初めて行われる設定修正作業用の歪み補正処理は、各車載カメラ34,35,36,37の内部パラメータの設計値を用いて行われることになる。
なお、図8は、格子パターン映像に対する設定修正作業用の歪み補正処理を模式的に示したものである。ただし、図8における歪み補正処理後の格子パターン映像は、内部パラメータ設定部43によって現在設定されている内部パラメータ(例えば、設計値)に誤差があるため、歪み補正処理によっても歪みが補正し切れていない映像となっている。
本実施形態において、このような設定修正作業用の歪み補正処理によって得られた映像は、視点変換部46によって視点変換されることによって、図9に示すような格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1を形成するようになっている。
なお、図9における車両周辺画像1は、図8と同様に、内部パラメータ設定部43によって現在設定されている内部パラメータに誤差があるため、歪みが除去し切れていない画像となっている。このことは、格子パターン画像59が歪んでいることからも分かる。
さらに、図9における車両周辺画像1は、外部パラメータ設定部48によって現在設定されている外部パラメータに誤差があるため、視点変換画像3,5,6,7同士が適切に繋がっていない画像となっている。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、内部パラメータ設定修正部70は、図1に示すように、歪み領域検出手段としての歪み領域検出部72を有しており、この歪み領域検出部72には、視点変換部46が接続されている。
この歪み領域検出部72には、設定修正作業用の歪み補正処理によって得られた映像に対する視点変換部46による視点変換によって得られた画像、すなわち、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1(視点変換画像3,5,6,7であってもよい)が入力されるようになっている。
また、歪み領域検出部72には、前述した格子パターンデータベース63が接続されている。
歪み領域検出部72は、視点変換部46から、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1が入力されると、この車両周辺画像1上における格子パターン53(すなわち、格子パターン画像59)の形状と、格子パターンデータベース63内のデータが示す格子パターン53の正規の形状との比較を行うようになっている。そして、歪み領域検出部72は、当該比較を行うことによって、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1から、歪み補正処理が正確に行われずに歪みが残存している当該車両周辺画像1内の領域である歪み領域を、この歪み領域における歪みの残存量とともに検出するようになっている。残存量の単位としては、例えば、ピクセルを用いればよい。
このとき、歪み領域検出部72は、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1から、図10に示すように、特徴点としての前述した格子点60を画像認識によって抽出し、抽出された格子点60の配列状態に基づいて、格子パターン画像59の形状と格子パターン53の正規の形状とを比較するようにしてもよい。
なお、図10においては、破線の枠で囲まれた車両周辺画像1(視点変換画像3,5,6,7)上の領域が、歪み領域75となっている。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、内部パラメータ設定修正部70は、図1に示すように、歪み補正値算出手段としての内部パラメータ算出部76を有しており、この内部パラメータ算出部76には、歪み領域検出部72が接続されている。
内部パラメータ算出部76には、歪み領域検出部72の検出結果が入力されるようになっている。そして、内部パラメータ算出部76は、入力された検出結果に基づいて、追加補正量として、歪み領域検出部72によって検出された歪み領域75における歪みを補正すること(歪み補正処理の不足量を補うこと)が可能な歪み成分の補正量(例えば、前記画像主点や内部パラメータを現在の値から変更すべき量)を求めるようになっている。この歪み成分の補正量を求めるに際しては、歪み領域検出部72によって検出された歪みの残存量が用いられるようになっている。そして、内部パラメータ算出部76は、このように、歪み成分の補正量を求めた上で、求められた歪み成分の補正量を、内部パラメータ設定部43によって現在設定されている内部パラメータに加算することによって、第2の歪み補正値としての内部パラメータの実測値を算出するようになっている。この内部パラメータの実測値は、使用映像領域16のうちの歪み領域75に設定修正作業用の歪み補正処理前において対応する特定の映像領域に関する新たな内部パラメータとなる。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、内部パラメータ設定修正部70は、図1に示すように、実測値記憶部77を有しており、この実測値記憶部77には、内部パラメータ算出部76が接続されている。実測値記憶部77には、内部パラメータ算出部76によって算出された内部パラメータの実測値が記憶されるようになっている。
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、内部パラメータ設定修正部70は、歪み補正値設定制御手段としての内部パラメータ設定制御部78を有しており、この内部パラメータ設定制御部78には、内部パラメータ設定部43および内部パラメータ算出部76が接続されている。
内部パラメータ設定制御部78は、内部パラメータ算出部76によって内部パラメータの実測値が算出されると、内部パラメータ設定部43を制御することにより、内部パラメータ設定部43に、実測値記憶部77に記憶された内部パラメータの実測値を取得させるようになっている。そして、内部パラメータ設定制御部78は、内部パラメータ設定部43に、実測値記憶部77から取得された内部パラメータの実測値を、使用映像領域16のうちの歪み領域75に対応する特定の映像領域内の映像に対する歪み補正処理に用いられる内部パラメータとして新たに設定させるようになっている。また、このとき、内部パラメータ設定制御部78は、使用映像領域16のうちの前記特定の映像領域以外の映像領域については、現在設定されている内部パラメータを引き続き歪み補正処理に用いられる内部パラメータとして設定させ続けるようになっている。
このように構成されていることによって、内部パラメータ設定修正部70は、前記特定の映像領域に対応した内部パラメータの設定のみを修正することが可能となっている。
そして、このような内部パラメータ設定修正部70によって内部パラメータの設定を修正した後に、作業面34上において車両周辺画像1を生成する場合には、図4に示したように、歪みのない(ただし、ずれはある)車両周辺画像1を生成することができ、このような車両周辺画像1を、外部パラメータの設定の修正に適正に用いることができる。
そして、このような内部パラメータ設定修正部70による内部パラメータの設定の修正および外部パラメータ設定修正部51による外部パラメータの設定の修正を経て生成された車両周辺監視画像1は、図11に示すように、歪みもなく、また、各視点変換画像3,5,6,7同士が適切に繋がった良好な画像となる。
したがって、本実施形態によれば、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1から歪み領域75を検出した上で、使用映像領域における歪み領域75に対応する特定の映像領域以外の映像領域については、現在設定されている内部パラメータ(第1の歪み補正値)に誤差が生じていないとみなして、新たな内部パラメータ(第2の歪み補正値)を算出して内部パラメータの設定の修正を行う映像領域を、特定の映像領域に限定することができる。
これにより、現在設定されている内部パラメータに誤差が生じている場合においても、内部パラメータの設定を低コストに修正した上で、内部パラメータの設定修正作業後における歪み補正処理を経て得られた車両周辺画像1に基づいて、外部パラメータの設定の修正を適切に行うことができる。
次に、本発明に係るカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法の実施形態について、図12および図13を参照して説明する。
なお、本実施形態においては、カメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法として、前述した車両周辺監視装置32に適用される外部パラメータの設定修正方法について説明する。
なお、初期状態において、視点変換部46には、外部パラメータ設定部48により、各車載カメラ34,35,36,37の外部パラメータの設計値が設定されているものとする。また、歪み補正部42には、内部パラメータ設定部43により、各車載カメラ34,35,36,37の内部パラメータの設計値のみが設定されているものとする。このような場合の例としては、外部パラメータおよび内部パラメータの設定修正が一度も行われていない場合や、設定修正作業が過去に行われたが、外部パラメータおよび内部パラメータの設計値に誤差が生じていない状態が継続されている場合が挙げられる。
そして、初期状態から、本実施形態においては、まず、図12のステップ1(ST1)に示すように、内部パラメータの設定修正作業を行う。
ここで、このステップ1(ST1)の具体的な内容は、図13に示す通りである。
すなわち、図13に示すように、内部パラメータの設定修正作業においては、まず、図13のステップ1A(ST1A)に示すように、図2に示したような自車両54の周辺に格子パターン53が設置された作業環境を設定してステップ1B(ST1B)に進む。なお、図2においては、縦ラインパターン57が自車両54の全長方向に平行とされており、また、格子パターン53と自車両との位置関係は、予め定められた所定の位置関係とされている。
次いで、ステップ1B(ST1B)においては、ステップ1A(ST1A)において設置された作業環境の下で、4台の車載カメラ34,35,36,37によって自車両の周辺を撮影した上で、映像切り出し部40により、各車載カメラ34,35,36,37の撮影映像から、各車載カメラ34,35,36,37に対応する格子パターン映像をそれぞれ切り出す。
次いで、ステップ1C(ST1C)においては、歪み補正制御部71の制御の下で、歪み補正部42により、ステップ1B(ST1B)において切り出された各格子パターン映像に対して、各格子パターン映像にそれぞれ対応する各車載カメラ34,35,36,37の内部パラメータの設計値を用いた内部パラメータの設定修正作業用の歪み補正処理をそれぞれ行う(図8参照)。
次いで、ステップ1D(ST1D)においては、視点変換部46により、ステップ1C(ST1C)における設定修正作業用の歪み補正処理によってそれぞれ得られた各映像を、対応する各視点変換画像3,5,6,7へと視点変換するとともに、各視点変換画像3,5,6,7およびイラスト画像2を互いに合成することによって、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1を生成する(図9参照)。
次いで、ステップ1E(ST1E)においては、歪み領域検出部72により、ステップ1D(ST1D)において生成された車両周辺画像1(視点変換画像3,5,6,7)における格子パターン画像59の形状と格子パターン53の正規の形状とを比較することによって、歪み領域75および歪み領域75における歪みの残存量を検出する。
次いで、ステップ1F(ST1F)においては、内部パラメータ算出部76により、ステップ1E(ST1E)において歪み領域75が検出されたか否かを判定し、検出された場合にはステップ1G(ST1G)に進み、検出されなかった場合には、ステップ1I(ST1I)に進む。
ステップ1G(ST1G)においては、内部パラメータ算出部76によって、使用映像領域16のうちの、歪み領域75に設定修正作業用の歪み補正処理前において対応する特定の映像領域に関する内部パラメータの実測値(新たな内部パラメータ)を算出してステップ1H(ST1H)に進む。
一方、ステップ1I(ST1I)においては、内部パラメータの実測値の算出は行わずにステップ1J(ST1J)に進む。
次いで、ステップ1H(ST1H)においては、内部パラメータ設定制御部78の制御の下で、内部パラメータ設定部43により、ステップ1G(ST1G)において算出された内部パラメータの実測値を、使用映像領域16のうちの歪み領域75に対応する特定の映像領域内の映像に対する歪み補正処理に用いられる内部パラメータとして新たに設定して処理を終了する。このとき、使用映像領域16のうちの前記特定の映像領域以外の映像領域については、現在設定されている内部パラメータの設計値を引き続き歪み補正処理に用いられる内部パラメータとして設定させ続ける。
一方、ステップ1J(ST1J)においては、内部パラメータの設定修正は行わず、全使用映像領域16について、内部パラメータの設計値の設定を継続して処理を終了する。
次いで、図12に戻って、ステップ2(ST2)においては、ステップ1A(ST1A)において設置された作業環境の下で、4台の車載カメラ34,35,36,37によって再び自車両の周辺を撮影した上で、映像切り出し部40により、各車載カメラ34,35,36,37の撮影映像から、各車載カメラ34,35,36,37に対応する格子パターン映像をそれぞれ切り出す。
次いで、ステップ3(ST3)においては、歪み補正部42により、ステップ2(ST2)において切り出された各格子パターン映像に対して、各格子パターン映像にそれぞれ対応する現在設定されている内部パラメータを用いた歪み補正処理をそれぞれ行う。この歪み補正処理は、ステップ1(ST1)における設定修正作業後の内部パラメータを用いて行われたものであるので、映像の歪みを適切に補正することができる。
次いで、ステップ4(ST4)においては、視点変換部46により、ステップ3(ST3)における歪み補正処理によってそれぞれ得られた各映像を、対応する各視点変換画像3,5,6,7へと視点変換するとともに、各視点変換画像3,5,6,7およびイラスト画像2を互いに合成することによって、格子パターン画像59が含まれた車両周辺画像1を生成する(図4参照)。この車両周辺画像1は、歪みは適切に除去されているが、外部パラメータの誤差の影響により、視点変換画像3,5,6,7同士の繋がりにずれがある場合がある。
次いで、ステップ5(ST5)においては、特徴点抽出部52により、ステップ4(ST4)において生成された格子パターン画像59を含む車両周辺画像1から、格子点60を抽出する(図5参照)。
次いで、ステップ6(ST6)においては、誤差検出部62により、ステップ5(ST5)における格子点60の抽出結果と、格子パターンデータベース63に格納されたデータとに基づいて、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子点60の配列状態と、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子パターン画像59の正規の形状とを比較する。そして、この比較の結果に基づいて、繋ぎ目部分3a,3b,5a,5b,6a,6b,7a,7bにおける格子点60の位置の誤差を検出する。
次いで、ステップ7(ST7)においては、第1補正量算出部64により、ステップ6(ST6)において誤差が検出されたか否かを判定し、検出された場合にはステップ8(ST8)に進み、検出されたなかった場合には、処理を終了する。ここで処理を終了する場合には、現在設定されている外部パラメータに誤差がないことになる。
次いで、ステップ8(ST8)においては、第1補正量算出部64により、第1の補正量を算出してステップ9(ST9)に進む。
次いで、ステップ9(ST9)においては、第2補正量算出部65により、第2の補正量を算出してステップ10(ST10)に進む。
次いで、ステップ10(ST10)においては、第1補正部67によって、ステップ8(ST8)において算出された第1の補正量に基づいて、外部パラメータ設定部48によって現在設定されている外部パラメータにおける繋ぎ目部分8,10,11,12に対応する外部パラメータ(例えば、設計値)を補正して、ステップ11(ST11)に進む。
次いで、ステップ11(ST11)においては、ステップ9(ST9)において算出された第2の補正量に基づいて、外部パラメータ設定部48によって現在設定されている外部パラメータにおける非繋ぎ目領域(5c等)に対応する外部パラメータ(例えば、設計値)を補正して、処理を完了する。
そして、このような外部パラメータの設定の修正が完了した後に、設定修正後の外部パラメータを用いて車両周辺画像1を表示する場合には、図11に示すように各視点変換画像3,5,6,7同士が適切に繋がった良好な画像を視認することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、外部パラメータ設定修正部51により、外部パラメータの設定の修正(例えば、外部パラメータの設計値から補正後の外部パラメータへの修正)を、格子パターン画像59が含まれた適切な歪み補正処理後の車両周辺画像1に基づいて行うことができ、この際に、繋ぎ目部分については、誤差検出部62によって検出された格子点60の位置の誤差を解消する補正によって適切な外部パラメータを実測する一方で、視点変換画像における繋ぎ目部分以外の領域については、線形的な補間による補正で済ませることができる。
この結果、視点変換画像同士のずれが少ない視認性に優れた車両周辺画像を低コストで表示することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、歪み領域75の検出の際に、車両周辺画像1(視点変換画像3,5,6,7)上の格子パターンの形状と、格子パターンの正規の形状とを比較するようになっているが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、例えば、内部パラメータの設定修正作業用の歪み補正処理によって得られた映像上の格子パターンの形状と、格子パターンの正規の形状とを比較した上で、当該映像上における歪みが残存している領域を、歪み領域として検出するようにしてもよい。
また、格子パターンに限定される必要はなく、特徴点として既知の形状を捉えることのできるパターン、例えば、市松模様などを利用することも可能である。市松模様の場合には、市松模様の黒枡と白枡との各頂点部分(黒枡の頂点と白枡の頂点とが一致する場合も含む)を特徴点とすることとなる。
また、前述した実施形態においては、使用映像領域16内の映像に対する歪み補正処理と視点変換とを別工程において行うようになっていたが、歪み補正処理と視点変換とを例えば1つのマッピングテーブルを用いて一工程で(同時に)行うようにしてもよい。この場合には、歪み補正処理によって得られる映像が、得られるのと同時に視点変換される(視点変換された画像の状態として得られる)と考えればよい。この場合には、視点変換によって得られた画像上の第2の撮影対象物の形状が、歪み領域の検出に用いることになる。
さらに、内部パラメータおよび外部パラメータのそれぞれの設定修正作業が行われる作業環境の条件としては、前述した実施形態における作業環境の条件に加えて、自車両が停止していることや、設定修正作業用を行う旨のユーザ操作がなされたこと等の他の条件を追加してもよい。
本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態を示すブロック図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、外部パラメータの設定修正作業を行うための作業環境の設定状態を示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、外部パラメータの設定修正作業時における車載カメラの撮影映像を示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、設定されている外部パラメータに誤差がある場合における車両周辺画像の表示状態を示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、繋ぎ目部分および格子点を説明するための説明図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、繋ぎ目部分における格子点の位置の誤差の検出状態を示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、第2の補正量を算出するための線形的補間を説明するための説明図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、内部パラメータの設定修正作業用の歪み補正処理を示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、内部パラメータの設定修正作業用の歪み補正処理および視点変換を経て生成された車両周辺監視画像を示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、図9の車両周辺画像から抽出された格子点を模式的に示す図 本発明に係る車両周辺監視装置の実施形態において、内部パラメータの設定修正作業をともなう外部パラメータの設定修正作業が行われた後の良好な車両周辺画像を示す図 本発明に係るカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法の実施形態を示すフローチャート 本発明に係るカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法の実施形態において、内部パラメータの設定修正作業を示すフローチャート 従来から採用されていた車両周辺画像の一例を示す図 車載カメラの撮影映像を示す図 車載カメラの内部パラメータを説明するための説明図 従来から外部パラメータの実測に用いられていたターゲットボードの一例を示す図 自車両の周辺へのターゲットボードの設置状態を示す図 ターゲットボードの撮影映像を示す図
符号の説明
1車両周辺画像
3前方視点変換画像
5左側方視点変換画像
6右側方視点変換画像
7後方視点変換画像
16使用映像領域
32車両周辺監視装置
34フロントカメラ
35左サイドカメラ
36右サイドカメラ
37バックカメラ
40映像切り出し部
42歪み補正部
43内部パラメータ設定部
46視点変換部
47ディスプレイ
48外部パラメータ設定部
51外部パラメータ設定修正部
52特徴点抽出部
53格子パターン
62誤差検出部
64第1補正量算出部
65第2補正量算出部
67第1補正部
68第2補正部

Claims (16)

  1. 自車両における所定の位置に取り付けられた広角の視野を有する複数台の車載カメラを備え、各車載カメラによる前記自車両の周辺の撮影映像に基づいて、前記自車両の周辺を前記自車両の上方から見下ろしたような画像である車両周辺画像を生成して表示部に表示する車両周辺監視装置であって、
    車両周辺監視装置本体は、
    前記複数台の車載カメラのそれぞれの撮影映像から、前記車両周辺画像の生成に使用される各車載カメラごとの所定の使用映像領域内の映像をそれぞれ切り出す映像切り出し手段と、
    この映像切り出し手段によって切り出された各車載カメラごとの前記使用映像領域内の映像に対して、設定されている各車載カメラごとの所定の歪み補正値を用いた各車載カメラごとの歪み補正処理をそれぞれ行う歪み補正手段と、
    この歪み補正手段による前記歪み補正処理に用いられる各車載カメラごとの前記歪み補正値をそれぞれ設定する歪み補正値設定手段と、
    前記歪み補正手段による各車載カメラごとの前記歪み補正処理によってそれぞれ得られる映像を、設定されている各車載カメラの取り付け位置・姿勢情報を用いて当該映像が示す領域を前記車両の上方の所定の視点から見たような画像である視点変換画像へとそれぞれ視点変換することによって、各車載カメラごとの前記視点変換画像が互いに繋ぎ合わされた前記車両周辺画像を生成する視点変換手段と、
    この視点変換手段による前記視点変換に用いられる前記各車載カメラの取り付け位置・姿勢情報を設定する取り付け位置・姿勢情報設定手段と、
    この取り付け位置・姿勢情報設定手段による前記取り付け位置・姿勢情報の設定を修正可能とされた取り付け位置・姿勢情報設定修正手段と
    を備えており、
    前記取り付け位置・姿勢情報設定修正手段は、
    直線状に配列された複数の特徴点を抽出可能とされた既知の形状を有する第1の撮影対象物が、前記自車両の周辺における所定の位置に設置された作業環境の下で、前記第1の撮影対象物が映し込まれた各車載カメラの撮影映像に基づいて、前記第1の撮影対象物の画像がそれぞれ含まれた各車載カメラごとの前記視点変換画像が繋ぎ合わされた車両周辺画像が生成された後に、前記第1の撮影対象物の画像から前記特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
    この特徴点抽出手段の抽出結果に基づいて、任意の1個の視点変換画像についての他の視点変換画像との繋ぎ目部分における前記特徴点の配列状態と、前記繋ぎ目部分における前記第1の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記繋ぎ目部分における前記特徴点の位置の誤差を検出する誤差検出手段と、
    この誤差検出手段によって検出された前記誤差を解消することが可能な前記繋ぎ目部分に対応する第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出する第1の補正量算出手段と、
    前記視点変換画像における前記特徴点の正規の配列方向に間隔を設けるように形成された一対の前記繋ぎ目部分のそれぞれについての前記第1の補正量算出手段の算出結果を用いた線形的な補間によって、当該視点変換画像における前記一対の前記繋ぎ目部分に挟まれた前記繋ぎ目部分以外の領域における前記特徴点の位置の誤差を解消することが可能な当該繋ぎ目部分以外の領域に対応する第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出する第2の補正量算出手段と、
    前記第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、前記取り付け位置・姿勢情報設定手段によって現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分に対応する情報を補正する第1の補正手段と、
    前記第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、前記取り付け位置・姿勢情報設定手段によって現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分以外の領域に対応する情報を補正する第2の補正手段と
    を備えたことを特徴とする車両周辺監視装置。
  2. 前記第1の撮影対象物は、前記自車両が載置されている平坦な作業面上における前記自車両の周辺に、そのパターン面が前記作業面に平行になるように設置された格子パターンとされ、前記特徴点は、前記格子パターンにおける格子点とされていること
    を特徴とする請求項1に記載の車両周辺監視装置
  3. 前記取り付け位置・姿勢情報設定手段によって現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報は、取り付け位置・姿勢情報の設計値とされていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両周辺監視装置。
  4. 前記取り付け位置・姿勢情報は、前記車載カメラの外部パラメータとされていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
  5. 前記歪み補正値設定手段による前記歪み補正値の設定を修正可能とされた歪み補正値設定修正手段を備え、
    前記歪み補正値設定修正手段は、
    既知の形状を有する第2の撮影対象物が前記自車両の周辺に設置された作業環境の下で、前記車載カメラの撮影映像から、前記第2の撮影対象物が映し込まれた前記使用映像領域内の映像が切り出された後に、前記歪み補正手段を制御することにより、前記歪み補正手段に、歪み補正値の設定修正作業用の歪み補正処理として、前記歪み補正値設定手段によって現在設定されている第1の歪み補正値を用いた当該使用映像領域内の映像に対する歪み補正処理を行わせる歪み補正制御手段と、
    前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像上、または、この映像に対する前記視点変換手段による前記視点変換によって得られた画像上における前記第2の撮影対象物の形状と、前記第2の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像、または、この映像に対する前記視点変換によって得られた画像から、当該歪み補正処理が正確に行われずに歪みが残存している当該映像内または当該画像内の領域である歪み領域を、この歪み領域における歪みの残存量とともに検出する歪み領域検出手段と、
    この歪み領域検出手段によって検出された前記歪み領域における前記歪みを補正することが可能な追加補正量を、前記歪みの残存量に基づいて求めた上で、求められた前記追加補正量を前記第1の歪み補正値に加算することによって、第2の歪み補正値を算出する歪み補正値算出手段と、
    前記歪み補正値設定手段を制御することにより、前記歪み補正値設定手段に、前記歪み補正値算出手段によって算出された前記第2の歪み補正値を、前記使用映像領域のうちの前記歪み領域に対応する特定の映像領域内の映像に対する前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として新たに設定させるとともに、前記使用映像領域のうちの前記特定の映像領域以外の映像領域については、前記第1の歪み補正値を引き続き前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として設定させ続ける設定制御手段と
    を備えていることによって、前記特定の映像領域に対応した前記歪み補正値の設定のみを修正するように形成され、
    前記取り付け位置・姿勢情報設定修正手段は、前記歪み補正値設定修正手段による前記歪み補正値の設定修正作業後における前記歪み補正処理を経て生成された車両周辺画像に基づいて、取り付け位置・姿勢情報の設定を修正するように形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
  6. 前記第2の撮影対象物は、前記第1の撮影対象物とされていること
    を特徴とする請求項5に記載の車両周辺監視装置。
  7. 前記第1の歪み補正値は、歪み補正値の設計値とされていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
  8. 前記歪み補正値は、前記車載カメラの内部パラメータとされていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
  9. 自車両における所定の位置に取り付けられた広角の視野を有する複数台の車載カメラによる前記自車両の周辺の撮影映像のそれぞれから、各車載カメラごとの所定の使用映像領域内の映像をそれぞれ切り出し、切り出された各車載カメラごとの前記使用映像領域内の映像に対して、設定されている各車載カメラごとの所定の歪み補正値を用いた各車載カメラごとの歪み補正処理をそれぞれ行い、各車載カメラごとの前記歪み補正処理によってそれぞれ得られる映像を、設定されている各車載カメラの取り付け位置・姿勢情報を用いて当該映像が示す領域を前記車両の上方の所定の視点から見たような画像である視点変換画像へとそれぞれ視点変換することによって、各車載カメラごとの前記視点変換画像が互いに繋ぎ合わされた前記自車両の周辺を前記自車両の上方から見下ろしたような画像である車両周辺画像を生成し、生成された前記車両周辺画像を表示部に表示する車両周辺監視装置において、前記視点変換に用いられる前記取り付け位置・姿勢情報の設定を修正するカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法であって、
    直線状に配列された複数の特徴点を抽出可能とされた既知の形状を有する第1の撮影対象物が、前記自車両の周辺における所定の位置に設置された作業環境を設定し、
    この設定された作業環境の下で、前記第1の撮影対象物が映し込まれた各車載カメラの撮影映像に基づいて、前記第1の撮影対象物の画像がそれぞれ含まれた各車載カメラごとの前記視点変換画像が繋ぎ合わされた車両周辺画像を生成した後に、前記第1の撮影対象物の画像から前記特徴点を抽出し、
    この特徴点の抽出結果に基づいて、任意の1個の視点変換画像についての他の視点変換画像との繋ぎ目部分における前記特徴点の配列状態と、前記繋ぎ目部分における前記第1の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記繋ぎ目部分における前記特徴点の位置の誤差を検出し、
    この検出された前記誤差を解消することが可能な前記繋ぎ目部分に対応する第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出し、
    前記視点変換画像における前記特徴点の正規の配列方向に間隔を設けるように形成された一対の前記繋ぎ目部分のそれぞれについての第1の取り付け位置・姿勢情報の算出結果を用いた線形的な補間によって、当該視点変換画像における前記一対の前記繋ぎ目部分に挟まれた前記繋ぎ目部分以外の領域における前記特徴点の位置の誤差を解消することが可能な当該繋ぎ目部分以外の領域に対応する第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量を算出し、
    前記第1の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分に対応する情報を補正し、
    前記第2の取り付け位置・姿勢情報の補正量に基づいて、現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報における前記繋ぎ目部分以外の領域に対応する情報を補正すること
    を特徴とするカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  10. 前記第1の撮影対象物として、前記車両が載置されている平坦な作業面上における前記車両の周辺に、そのパターン面が前記作業面に平行になるように設置された格子パターンを用いるとともに、前記特徴点として、前記格子パターンにおける格子点を用いること
    を特徴とする請求項9に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  11. 前記現在設定されている前記取り付け位置・姿勢情報として、取り付け位置・姿勢情報の設計値を用いること
    を特徴とする請求項9または請求項10に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  12. 前記取り付け位置・姿勢情報として、前記車載カメラの外部パラメータを用いること
    を特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  13. 既知の形状を有する第2の撮影対象物が前記自車両の周辺に設置された作業環境の下で、前記車載カメラの撮影映像から、前記第2の撮影対象物が映し込まれた前記使用映像領域内の映像が切り出された後に、歪み補正値の設定修正作業用の歪み補正処理として、現在設定されている第1の歪み補正値を用いた当該使用映像領域内の映像に対する歪み補正処理を行い、
    前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像上、または、この映像に対する前記視点変換によって得られた画像上における前記第2の撮影対象物の形状と、前記第2の撮影対象物の正規の形状とを比較することによって、前記設定修正作業用の歪み補正処理によって得られる映像、または、この映像に対する前記視点変換によって得られた画像から、当該歪み補正処理が正確に行われずに歪みが残存している当該映像内または当該画像内の領域である歪み領域を、この歪み領域における歪みの残存量とともに検出し、
    検出された前記歪み領域における前記歪みを補正することが可能な追加補正量を、前記歪みの残存量に基づいて求めた上で、求められた前記追加補正量を前記第1の歪み補正値に加算することによって、第2の歪み補正値を算出し、
    算出された前記第2の歪み補正値を、前記使用映像領域のうちの前記歪み領域に対応する特定の映像領域内の映像に対する前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として新たに設定するとともに、前記使用映像領域のうちの前記特定の映像領域以外の映像領域については、前記第1の歪み補正値を引き続き前記歪み補正処理に用いられる前記歪み補正値として設定し続けることによって、前記特定の映像領域に対応した前記歪み補正値の設定のみを修正し、
    この修正が行われた後における前記歪み補正処理を経て生成された車両周辺画像に基づいて、取り付け位置・姿勢情報の設定を修正すること
    を特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1項に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  14. 前記第2の撮影対象物として、前記第1の撮影対象物を用いること
    を特徴とする請求項13に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  15. 前記第1の歪み補正値として、歪み補正値の設計値を用いること
    を特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか1項に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
  16. 前記歪み補正値として、前記車載カメラの内部パラメータを用いること
    を特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれか1項に記載のカメラ取り付け位置・姿勢情報の設定修正方法。
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