JP5173471B2 - 避難経路導出装置および避難経路導出方法 - Google Patents

避難経路導出装置および避難経路導出方法 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザが危険に曝されている場合にユーザの避難経路を導出する避難経路導出装置および避難経路導出方法に関する。
近年、公共の道路や公共の公園における犯罪が多発している。特に、老人や女性の所有物を狙ったひったくりや強盗に加え、幼い子供や若い女性を狙った犯罪も増加傾向にある。このような犯罪は子供や女性には非が無く加害者の一方的な意向によって為されることが多い。従って、たとえ子供や女性が防犯に対して十分に配慮したとしても、事故に巻き込まれるのを回避するのは困難である。
そこで、広域の防犯システムに登録されたユーザやその周囲にいる人を監視カメラで監視し、ユーザの周囲に起こっている状況を客観的に判断して上述したような犯罪を未然に防ぐ技術が検討されている。例えば、特許文献1では、監視対象領域の画像情報から抽出した特徴量と、移動物体の位置を示す座標と、その移動物体の識別情報と、登録識別情報との照合結果とを結合し、移動物体を追跡する広域監視装置が提供されている。また、特許文献2では、撮像画像における人物の行動軌跡を抽出、特定ユーザと他のユーザとの行動軌跡を比較して、両者が類似性を有する場合に他のユーザに関する異常を検出している。
このようにしてユーザが危険に曝されていることを客観的に判断した場合、そのユーザを保護するため、その事実をユーザに知らせ、犯罪が生じうる危険な領域から安全な場所に迅速にユーザを誘導しなければならない。そこで、特許文献3のように、ユーザが危険な場所に足を踏み入れてしまった場合、保護者が予め固定的に選択した避難地までの安全な経路を導出する技術も開示されている。
特許3664784号公報 特開2007−219948号公報 特開2007−240433号公報
上述した安全な経路を導出する従来技術によると、最も安全な経路は経路の危険度の合計に基づいて導出されている。かかる単純計算では、その経路の一部に非常に危険な場所があったとしても(危険度が一部で高かったとしても)、その合計が少ないと安全経路と判断されるため、避難中短時間ではあるがユーザを更なる危険に曝してしまう可能性がある。
また、経路選択に用いられる危険度は予め定められている数値を用いているため、経時、経年による危険度の変化や工事等の突発的な危険度の変化には対応できず、選択された経路が本当に安全であるかどうか保障できるものではなかった。
何より、避難場所である避難地も保護者が予め固定的に選択したものであり、避難地として選択された公園が閉鎖されていたり、選択された交番に警察官が不在であったりすると、却ってユーザを危険に曝してしまうことになりかねなかった。
本発明は、このような課題に鑑み、真に安全な避難地とその避難地までの真に安全な経路とをそのときの状況に応じて動的に選択することでユーザの安全を迅速かつ確実に確保することが可能な避難経路導出装置および避難経路導出方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の避難経路導出装置の代表的な構成は、複数の施設にそれぞれ配され当該避難経路導出装置と通信接続可能な施設端末の識別情報とその位置を示す施設位置情報とを関連付けて格納するデータベースと、ユーザの現在の位置を示すユーザ位置情報を導出するユーザ位置導出部と、ユーザが危険に曝されている旨の危険情報を検知すると、ユーザ位置情報および施設位置情報とを用いてユーザが避難可能な施設端末を抽出する施設端末抽出部と、抽出された施設端末に順次通信接続を行い、施設端末が設置された施設へのユーザの受け入れ可否を確認する受入確認部と、ユーザ位置情報に基づくユーザの位置を出発地とし、受け入れ可能が確認された施設の位置を避難地として避難経路を導出する避難経路導出部と、導出された避難経路を、報知端末を通じてユーザに報知する避難経路報知部と、ユーザの移動目的地の方向を予測する目的地方向予測部と、を備え、施設端末抽出部は、ユーザの目的地方向に位置する施設端末を抽出することを特徴とすることを特徴とする。
上述した施設端末は、例えば防犯意識の高い住民が住む民家や公共施設といった施設単位で設置されている。また、本発明では、施設端末を通じて、その施設における在宅者の有無検知や、避難してくるユーザを受け入れることが可能であるかどうかの意志確認を行っている。従って、ユーザは、危険に曝されているタイミングにおいて最適な、安全性の高い施設の第三者(施設住人)による確実な保護を受けることが可能となる。
施設端末は施設端末が設けられた施設を監視するセキュリティシステムのコントローラであり、データベースには、施設端末に設定されている警備モードも格納および動的に更新され、施設端末抽出部は、データベースを参照し、警備モードが無人を示すモードに設定されている施設端末を除いて施設端末を抽出してもよい。
既存のセキュリティシステムのコントローラを本発明の施設端末として機能させることにより、別途特別な装置を設けることなく、既にセキュリティシステムを採用している多くの施設を避難場所の候補とすることができる。また、コントローラに元々備わっている警備モードの設定を利用することで施設住人の在宅状況を把握することができる。従って、センター装置は、改めて施設住人の在宅状況を問い合わせることなく、警備モードが無人を示すモード(例えば、外出モード)であるかどうか判定してその施設端末を候補から除くことができる。
また上述したように本発明の避難経路導出装置は、ユーザの移動目的地の方向を予測する目的地方向予測部をさらに備え、施設端末抽出部は、ユーザの目的地方向に位置する施設端末を抽出する
かかるユーザの目的地方向に位置する施設端末を抽出する構成により、(1)尾行者に避難しようとしていることを悟られるような不自然な移動経路をとらず、(2)可能であれば目的地や目的地付近の既知の施設を避難地とし、(3)尾行者がいる可能性が高い移動してきた経路には引き返さない施設端末が選択され、ユーザの安全をより確実に確保することが可能となる。
受入確認部は、受け入れるユーザのユーザ情報や人物画像を施設端末に提示してもよい。かかる構成により、施設住人が避難するユーザを見つけ易くなり、ユーザの安全を迅速かつ確実に確保することができる。
上述したデータベースには、経路の分割単位である分割経路が割り当てられた地図情報、および分割経路毎の安全度も格納され、避難経路導出部は、全ての分割経路の安全度が所定値以上となる最短経路を避難経路としてもよい。
少なくとも全ての分割経路の安全度が所定値以上となる経路を避難経路とする構成により総合的に安全と評価される経路であっても一部に非常に危険な場所を含んでいるといった状況を回避でき、全ての分割経路が最低限の安全性を満たし、かつ最短経路によりユーザの安全を早期に確保することが可能となる。
外部に設けられた複数の監視カメラの映像に応じてデータベースの安全度をリアルタイムに更新する安全度更新部をさらに備えてもよい。
かかる安全度を動的に更新する構成により、危険に曝されているタイミングにおいて最適な経路を選択することができ、ユーザの安全をより確実に保障することが可能となる。
分割経路の照明装置の照度を遠隔操作する照明操作部をさらに備え、避難経路導出部は、照明装置の遠隔操作が可能な分割経路における安全度の照度のパラメータを最大評価して避難経路を導出するとしてもよい。
当該避難経路導出装置は、分割経路に設けられた照明装置に接続することができる。かかる照明装置を遠隔操作する照明操作部の構成により、避難経路の照度を強制的に最大に上げることができるので、安全度を定める上でのパラメータである、監視カメラの映像から得られる照度を最大値と見なすことが可能となり、他のパラメータのみによって避難経路を導出し得る。また、このように避難経路を明るくすることでユーザの安全をより確実に保障することが可能となる。
本発明の他の構成は、複数の施設にそれぞれ配された施設端末の識別情報とその位置を示す施設位置情報とを関連付けて格納するデータベースを備える避難経路導出装置が避難経路を導出する避難経路導出方法であって、ユーザの現在の位置を示すユーザ位置情報を導出し、ユーザが危険に曝されている旨の危険情報を検知すると、ユーザ位置情報および施設位置情報とを用いてユーザが避難可能な施設端末を抽出し、抽出された施設端末に順次通信接続を行い、施設端末が設置された施設へのユーザの受け入れ可否を確認し、ユーザ位置情報に基づくユーザの位置を出発地とし、受け入れ可能が確認された施設の位置を避難地として避難経路を導出し、導出された避難経路を、報知端末を通じてユーザに報知し、ユーザの移動目的地の方向をさらに予測し、ユーザの目的地方向に位置する施設端末を抽出することを特徴とする。

かかる避難経路導出方法により、上述した避難経路導出装置同様、ユーザは、危険に曝されているタイミングにおいて最適な、安全性の高い施設の第三者による確実な保護を受けることが可能となる。
上述した避難経路導出装置おける技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該避難経路導出方法にも適用可能である。
以上説明したように本発明によれば、真に安全な避難地とその避難地までの真に安全な経路とをそのときの状況に応じて動的に選択することでユーザの安全を迅速かつ確実に確保することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(広域防犯システム100)
本実施形態では、広域な領域、例えば町や村といった単位で、所定のユーザおよびその周囲にいる人を監視カメラを通じて監視し、ユーザの周囲に起こっている状況を客観的に判断して犯罪を未然に防ぐと共に、ユーザが危険に曝された場合にその危険を回避する手段を提供することを目的とする。本実施形態では、このような安全を確保すべき対象の人物を特に断らない限り単に「ユーザ」と言う。ここでは、理解を容易にするため、広域防犯システム100全体の構成および広域防犯システム100の一連の動作を簡単に説明し、その後、個々の動作の詳細な説明の中で本実施形態における特徴的な避難経路導出装置および避難経路導出方法について詳述する。
図1は、広域防犯システム100における各装置の接続関係を示した説明図である。かかる広域防犯システム100は、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等の通信網110にそれぞれ接続された監視モジュール200と、施設302内に設けられた施設端末300と、避難経路導出装置としても機能するセンター装置400とを含んで構成される。センター装置400は、監視モジュール200から得られる映像等により町の様子を監視する。また、センター装置400は、施設端末300を通じて施設302への不法侵入を検知し警備員出向等の対応を要請する。また、ユーザ118は、携帯情報端末120、RFタグ、遠隔操作可能な防犯ベル等を所持しているとしてもよい。
ここで携帯情報端末120は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)端末ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等、無線通信可能かつ電池等により単体動作可能な様々な電子機器を用いることもできる。
図2は、監視モジュール200の一例を示した外観図である。監視モジュール200は、監視カメラ210と、タグリーダ220と、監視表示装置230と、監視音声出力装置240と、監視通信装置250と、照明装置260とを含んで構成される。
監視カメラ210は、赤外線または可視光線カメラで構成され、町中における人が通行し得る様々な場所を撮像し、その映像、例えば、ユーザ118や他の人物212をリアルタイムにセンター装置400に送信する。タグリーダ220は、監視カメラ210の撮像範囲内の所定領域にあるRFタグを検知し、そのRFタグから識別情報(当該RFタグを所持する人物の識別情報)を読み取ることができる。
監視表示装置230は、盗み見防止フィルム等により指向性が備わった(視認可能範囲が限定された)液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)等で構成され、限られた範囲にいる人のみに対してセンター装置400からの映像を伝達する。監視音声出力装置240は、指向性を有する(可聴範囲が限定された)スピーカ等から構成され、限られた範囲にいる人のみに対してセンター装置400からの音声を伝達する。監視通信装置250は、通信網110を介してセンター装置400との通信を行う。照明装置260は、夜間における歩行者の安全を確保するためその経路周辺を照らす。
図3は、施設端末300の一例を示した外観図である。施設端末300は、施設表示部310と、操作部320と、施設音声出力部330と、施設音声入力部340と、施設通信部350とを含んで構成される。
施設端末300は、例えば、事務所や一般の家屋といった施設に設置され、その施設に対するセキュリティシステムを集中的に制御する。ここで、セキュリティシステムは、ドアや窓の近傍に設置されそれらの開放を検知する開放センサ、部屋の内部に設置され人体から放射される熱等を検知する人体検知センサ、火災を検知する火災センサ、および、ガス漏れを検知するガスセンサ等を用いて、外部からの侵入者や内部の事故を検出し、センター装置400にその事実を伝達するシステムである。ここで施設端末300は、上述した各種センサに有線または無線で接続され、その各種センサからの異常信号をトリガに、センター装置400に通報する。
また、施設端末300は、警備モードとして、例えば、「外出モード」、「在宅モード」、「在宅警備モード」を有し、これらの警備モードは施設住人が操作部320を操作して適宜設定する。
警備モードのうち「外出モード」は、施設住人が外出して施設内が無人となる場合に設定され、「外出モード」中に上述した各種センサを通じて異常が検知された場合、その旨センター装置400に即座に伝達される。警備モードとして「在宅モード」が設定された場合、施設住人が在宅していることとなるので、たとえ人体検知センサが人を検知したとしても通報は抑制される。警備モードとして「在宅警備モード」が設定された場合、施設住人が在宅しているが、外部からの侵入者は検出するので、開放センサを通じて施設の外周やドアの開放などを検知し、センター装置400にその旨通報する。
施設端末300は、警備モードの設定が変更されたときにはセンター装置400にその旨通知するので、その施設に施設住人が在宅しているかどうかを容易に判断することができる。
このように、既存のセキュリティシステムのコントローラを本実施形態の施設端末300として機能させることにより、別途特別な装置を設けることなく、既にセキュリティシステムを採用している多くの施設を避難場所の候補とすることができる。また、上述したように、コントローラに元々備わっている警備モードの設定を利用することで施設住人の在宅状況を把握することができる。従って、センター装置400は、改めて施設住人の在宅状況を問い合わせることなく、警備モードが無人を示すモード(例えば、外出モード)であるかどうか判定してその施設端末300を候補から除くことができる。
施設表示部310は、液晶ディスプレイ、EL等で構成され、センター装置400からの様々な報知情報を表示する。操作部320は、キーボード、十字キー、ジョイスティック等のスイッチから構成され、施設住人の操作入力を受け付ける。施設音声出力部330は、スピーカ等から構成され、操作案内やセンター装置400からの音声を再生する。音声入力部340は、マイク等で構成され、施設住人の音声を、センター装置400で処理可能な電気信号に変換する。施設通信部350は、通信網110を介してセンター装置400との通信を行う。
図4は、センター装置400の概略的な構成を示す機能ブロック図である。センター装置400は、センター制御部410と、データベース412と、センター通信部414とを含んで構成される。
センター制御部410は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路によりセンター装置400全体を管理および制御する。また、センター制御部410は、人物抽出部420、ユーザ登録部422、ユーザ位置導出部424、目的地方向予測部426、尾行者登録部428、尾行者位置導出部430、施設端末抽出部432、受入確認部434、安全度更新部436、避難経路導出部438、照明操作部440、避難経路報知部442としても機能する。
データベース412は、ユーザ情報、経路の分割単位である分割経路が割り当てられた地図情報、その分割経路毎の安全度、施設端末の識別情報、その施設端末の位置を示す施設位置情報、施設端末に設定されている警備モード等が格納される。センター通信部414は、通信網110を介して監視モジュール200や施設端末300との通信を行う。また、ユーザ118が携帯情報端末120を有する場合、その携帯情報端末120への情報発信も行う。
人物抽出部420は、監視カメラ210の画像から人物として認識できる画像を抽出する。ユーザ登録部422は、抽出した人物(人物画像)のバイオメトリクス(顔、耳形、歩様、虹彩、網膜、体型等)情報とデータベース412におけるユーザ情報とを関連付ける。ユーザ位置導出部424は、ユーザ118の現在の位置を示すユーザ位置情報を導出する。目的地方向予測部426は、ユーザ118の行き先である移動目的地の方向を予測する。尾行者登録部428は、ユーザ118を尾行している尾行者に新たに尾行者識別子を割り当てる。尾行者位置導出部430は、尾行者の現在の位置を示す尾行者位置情報を導出する。
施設端末抽出部432は、ユーザ118が危険に曝されている旨の危険情報を検知すると、ユーザ位置情報および施設位置情報とを用いてユーザ118が避難可能な、目的地方向予測部426が予測した目的地の方向(例えば予測方向±60°以内)における施設端末300または公共スペースを、例えばユーザ118の位置に近い順に避難場所(避難地)として抽出する。ここで、施設端末300はその位置を示す場合、施設端末300が備えられた施設302と同義で用いられ、公共スペースは、駅、公園、交番、学校、コンビニエンスストア、ファーストフード店等安全かつ陸標となる場所を言う。受入確認部434は、避難場所として施設端末300が抽出された場合にその施設端末300に順次通信接続を行い、施設端末300が設置された施設302へのユーザ118の受け入れ可否を確認する。
安全度更新部436は、外部に設けられた複数の監視カメラ210の映像に応じてデータベースの安全度をリアルタイムに更新する。避難経路導出部438は、ユーザ位置情報に基づくユーザ118の位置を出発地とし、受け入れ可能が確認された施設302の位置を避難地として、全ての分割経路の安全度が所定値以上となる最短経路を避難経路として導出する。
照明操作部440は、選択された避難経路の分割経路における照明装置260の照度を特に上げる方向に遠隔操作する。かかる照明操作部440の構成により、避難時において避難経路の照度を強制的に上げることができるので、ユーザ118は安全に避難することができ、また、その照明装置260自体を避難経路の案内とすることができる。
避難経路報知部442は、避難経路導出部438によって導出された避難経路を、報知端末を通じてユーザ118に報知する。報知端末は、監視モジュール200における監視表示装置230や監視音声出力装置240であってもよいし、ユーザ118が所持する携帯情報端末120や遠隔操作可能な防犯ベルであってもよい。
以上説明した広域防犯システム100によって、ユーザ118の安全を迅速かつ確実に確保することができる。以下、広域防犯システム100における一連の動作を説明する。
図5は、広域防犯システム100の一連の動作を概略的に示したフローチャートである。まず、センター装置400は、監視モジュール200の監視カメラ210を通じて、当該広域防犯システム100に登録されているユーザ118を走査、検知する(S500)、ユーザ118が検知されるとそのユーザ118を登録する(S502)。そして、ユーザ登録の有無が判定され(S504)、ユーザ登録処理が為されたユーザ118に関して安全を確保するための追尾が実行される(S506)。
続いてセンター装置400は、上記ユーザ118の移動軌跡との関係で尾行者とみなすべき人物を検知すると(S508)、その人物を尾行者として登録する(S510)。そして、尾行者登録の有無が判定され(S512)、尾行者登録処理が為された尾行者に関して追尾が実行される(S514)。
センター装置400は、ユーザ118と追尾者との移動軌跡の相関および位置関係を常時監視し、追尾者の不審度(尾行しているという確信度)が第1所定閾値を上回ると(S516)、ユーザ118が危険に曝されているとして、その旨ユーザ118に伝達すると共に避難経路を報知し(S518)、場合によっては尾行者の威嚇を実施する(S520)。また、第1所定閾値を低く設定することで、尾行者が現れた時点で避難経路報知(S518)を実行することも可能になる。
また、センター装置400は、追尾者の不審度が第1所定閾値より高い第2所定閾値を上回ると、即ち、ユーザ118に対して急速に危険が迫っていると(S522)、異常発報を行う(S524)。当該広域防犯システム100では、図5のような処理を繰り返すことでユーザ118の安全を確保している。以下、図5に示された処理を個々に詳述する。
(ユーザ登録S502)
ユーザ登録の目的は、監視カメラ210に撮像されている人物が当該広域防犯システム100に登録済みのユーザ118であるかどうか判断して、登録済みであればその人物とユーザ情報とを関連付けることにある。ユーザ情報には、例えば、氏名、性別、年齢、住所、緊急連絡先等のユーザ118から提供された情報が記されている。
まず、人物抽出部420が、監視カメラ210から取得した画像中の人物(人物画像)を抽出する。人物の抽出は、肌色検出を通じて行う方法、背景画像との差分によって行う方法、パターンマッチングを行う方法等様々な既知の方法を採用し得る。
そして、ユーザ登録部422が、人物(具体的には人物の特徴的要素)とユーザ情報との関連付けを行う。人物とユーザ情報との関連付けは様々な方法によって為し得る。例えば、ユーザ情報にユーザ118のバイオメトリクス(顔、耳形、歩様、虹彩、網膜、体型等)情報が関連付けて登録されている場合、ユーザ登録部422は、人物抽出部420が抽出した人物のバイオメトリクス情報を取得し、ユーザ情報内のバイオメトリクス情報と照合して、一致もしくは相関性が高い場合にその映像内の人物をユーザ情報内のユーザ118と特定する。以後は映像内の人物の特徴的要素が等しいことをもってその人物を特定のユーザ118であると判断する。また、ユーザ登録部422は、以後のユーザ追尾(S506)のため、移動軌跡リストを生成しユーザ情報にさらに関連付ける。
また、ユーザ118がRFタグを所持している場合、ユーザ登録部422は、タグリーダ220の検知範囲に映っている人物を、RFタグの識別子に対応付けられたユーザ情報に関連付ける。また、タグリーダ220がRFタグからの受信電波の電界強度に基づいてRFタグとの距離を検出し、ユーザ登録部422は、複数の距離情報からRFタグの位置を特定しその位置にいる人物をRFタグの識別子に対応付けられたユーザ情報に関連付けることもできる。
さらに、タグリーダ220にアダプティブアレイアンテナ等の指向性アンテナを用いることでRFタグの反応領域を制限することができ、ユーザ登録部422は、RFタグの方向および距離と監視カメラ210の映像とを照合してRFタグの位置を特定しその位置にいる人物をRFタグの識別子に対応付けられたユーザ情報に関連付けることも可能である。
このようなRFタグを使ったユーザ情報との関連付けは、RFタグを所持しなければならないという煩わしさはあるものの、バイオメトリクス情報同士の認証と比べてセンター装置400の処理負荷を著しく軽減することができ、RFタグの識別子も誤認証する確率が極めて少ないので、有効な手段として注目されている。
ここで、タグリーダ220の検知範囲に複数の人物が映っていた場合、人物を一意に特定できないといった問題が生じ得る。そこで、人物が特定しにくい場合、他の監視カメラ210の映像も利用して所望する人物を特定する。
図6は、ユーザ登録の処理動作を示したフローチャートであり、図7は、監視カメラ210が撮像した映像例を示した説明図である。まず、人物抽出部420が監視カメラ210の映像から全ての人物を抽出し(S550)、各人物に関して顔や服装といった特徴量を算出する(S552)。ここで図7(a)に示すような画角580内のタグリーダ220の検知範囲582でRFタグが反応すると(S554)、その検知範囲内の人物584が当該RFタグを所持していることとなるので、検知範囲内の人物が1人であることを確認した後(S556)、その人物584をRFタグの識別子に基づいてユーザ登録する(S558)。
このとき検知範囲内の人物584が複数いた場合、RFタグに関連付けられた保留画像が有りかつその保留画像内に排他的同一人物がいる、即ち、複数時点で撮像された複数の画像全てに映っている人物が1人だけであるかどうか判定され(S560)、保留画像が保持されていない、または、排他的同一人物がいない場合、その画像が保留画像として次回のユーザ登録のために保持される(S562)。例えば、図7(b)に示すようにタグリーダがRFタグを検知したとき、検知範囲582内に2人の人物584、586がいると、その画像が保留画像として保持される。そして、次回取得した画像(図7(c))および保持されている保留画像(図7(b))のいずれにも唯一の同一人物584が映っていることによってその人物584をユーザ登録する(S558)。
こうして、タグリーダ220の検知範囲に複数の人物が映っている場合であっても、RFタグを所持するユーザ118を一意に特定することが可能となる。
(ユーザ追尾S506)
ユーザ追尾の目的は、ユーザ登録が為されたユーザ118を離隔した複数の監視カメラ210によって映像的に追跡し、ユーザ周囲の安全を確保することである。ユーザ登録(S502)によって映像中の人物とユーザ情報が関連付けられたので、ユーザ位置導出部424は映像中の人物を追尾することとなる。
ユーザ位置導出部424は、各監視カメラ210に映し出されたユーザ118を追跡しつつ、画面中の位置から地図情報上の位置を導出する。そして、その導出された地図情報上の位置をユーザ登録部422が生成した移動軌跡リストに取得時間と共に格納する。ユーザ118の追尾自体のサンプリングは、例えば1〜30fps(frame per second)としてもよい。
図8は、移動軌跡リストの一例を説明するための説明図である。この移動軌跡リストは、ユーザ情報識別番号「0001698547」によってユーザ情報に関連付けられた人物の移動軌跡が取得時間と共に格納されている。従って、時間と位置(経度、緯度による絶対位置)のパラメータから正確な移動軌跡を参照できる。かかる移動軌跡リストへの格納間隔も上述した追尾におけるサンプリングより遅い時間間隔で任意に選択することができる。ここでは、10秒間隔でユーザ位置情報を格納している。また、任意の監視モジュール200にタグリーダ220が設けられ、かつユーザ118がRFタグを有している場合、RFタグの反応も利用して上記の位置情報のずれを較正することもできる。
このようなユーザ118の移動軌跡が分かると、目的地方向予測部426はユーザ118の移動目的地の方向を予測することもできる。
図9は、目的地方向予測部426の動作を説明するための説明図である。ここでは、人は既知の目的地に向かって極力無駄のない経路を選択するはずであるという理論に基づいて、移動軌跡をベクトルとして合成し、その目的地の方向を予測(推定)する。例えば、ユーザ118の行動が図9(a)または(b)のような移動軌跡を伴う場合、出発点590から現在の位置592を結ぶ直線を移動目的地の予測方向とすることができる。
また、目的地方向予測部426は、ユーザ118の移動軌跡や移動速度によって目的地自体を推測することも可能である。例えば、ユーザ118の移動速度が急速に落ちたり、同じ経路を往復している場合にその近辺を目的地と推定することができる。
さらに、後述する避難経路報知(S518)において避難場所が決定した場合に、そこを目的地とした場合の到着時間をユーザ118の移動速度を用いて予測することも可能である。
かかる目的地方向予測部426の構成により、後述する避難経路報知(S518)等において、どの監視モジュール200の監視表示装置230や監視音声出力装置240によって報知するか、また、監視表示装置230や監視音声出力装置240の厳密な動作時間を予め決めることができるので、十分な余裕を持ってその準備処理を行うことが可能となる。
(尾行者登録S510)
尾行者登録の目的は、監視カメラ210に撮像されている人物が登録済みのユーザ118との関係で尾行者と判断された場合、以後の尾行者追尾(S514)のためにその人物を管理できるよう登録することにある。
図10は、尾行者登録の処理動作を示したフローチャートである。尾行者登録部428は、まず、人物抽出部420によって抽出された全ての人物を対象者とし、その対象者が当該広域防犯システム100のユーザ情報登録者であるかどうか照合する(S600)。かかる照合方法はユーザ登録(S502)において既に説明しているのでその詳細な説明を省略する。対象者がユーザ情報に登録済みであり、その対象者の移動方向に既知の施設、例えば、対象者の自宅や会社、通勤に利用している駅等がある場合(S602)、たとえ対象者の移動方向がユーザ118と同じであっても尾行者として登録しない。対象者がユーザ情報に登録されてなく、また、登録されていたとしても移動方向が不明な場合、尾行者判定が実行される(S604)。
尾行者判定(S604)では、まず、対象者の移動速度とユーザ118との距離とを検知し、交差点においてもユーザ118との距離を一定に保つ、角を曲がったときユーザ118を見失わないように速度を上げる、車道を挟んで並行にユーザ118を尾行している、同経路を往復している等の不審な行動パターンを実行しているか、または、物陰に隠れる、「きょろきょろ」する等の不審動作があるかを判定している。また尾行者と見なすべき2者間の距離は、経路の見通し状況に応じて閾値を変化させてもよい。即ち、平坦かつ直線状の経路では、2者間の距離が大きくとも尾行者と見なし、起伏や曲線状の見通しの悪い経路ではユーザ118を見逃す距離で歩行している対象者を尾行者と見なさないこととする。
そして、この尾行者判定(S604)において尾行者と見なす判定が為された場合、対象者を尾行者として登録する(S606)。かかる尾行者登録は、関連付け先がユーザ情報ではなく、その都度生成される尾行者識別子であること以外、上述したユーザ登録と実質的に処理が等しいのでその詳細な説明を省略する。
(尾行者追尾S514)
尾行者追尾の目的は、尾行者登録が為された尾行者を離隔した複数の監視カメラ210によって映像的に追跡し、ユーザ118の安全を脅かす不審な行動に至るのを防止することである。尾行者登録(S510)によってユーザ周囲の人物と尾行者識別子が関連付けられたので、尾行者位置導出部430は現在の位置を示す尾行者位置情報を導出し、映像中の尾行者を追尾する。かかる尾行者位置導出部430の動作は、対象が尾行者であること以外ユーザ位置導出部424と実質的に処理が等しいのでその説明を省略する。
(避難経路報知S518)
避難経路報知の目的は、真に安全な避難地とその避難地までの真に安全な経路とをそのときの状況に応じて動的に選択することでユーザ118の安全を迅速かつ確実に確保することである。当該避難経路報知は、本実施形態の避難経路導出方法に準ずる。
図11は、避難経路報知の処理動作を示したフローチャートである。尾行者の不審度が第1所定閾値を上回ると、即ち、ユーザ118が危険に曝されている旨の危険情報を検知すると、施設端末抽出部432は、データベース412内の各情報を用いて避難場所を検索する。データベース412には、複数の施設302にそれぞれ配された施設端末300および公共スペースの識別情報と、その位置を示す施設位置情報とが関連付けられて格納されている。施設端末抽出部432は、ユーザ位置情報および施設位置情報を用い、避難場所の候補として、目的地方向予測部426が予測した目的地の方向(例えば予測方向±60°以内)における施設端末300または公共スペースを複数箇所抽出し、ユーザ118の位置に近い順に候補地リスト化する(S650)。
ここで避難場所をユーザ118の目的地方向に限定したのは、(1)尾行者に避難しようとしていることを悟られるような不自然な移動経路をとらない、(2)可能であれば目的地や目的地付近の既知の施設を避難地としたい、(3)移動してきた経路には尾行者がいる可能性が高いので辿った経路を引き返さない、といった事情を考慮している。
かかる避難場所としては、安全性の観点から施設端末300を優先的に抽出するのが望ましい。施設端末300は、例えば防犯意識の高い住民が住む民家や公共施設302といった施設単位で設置されている。また、本実施形態では、施設端末300を通じて、その施設302における在宅者の有無検知や、避難してくるユーザ118を受け入れることが可能であるかどうかの意志確認を行っている。従って、ユーザ118は、危険に曝されているタイミングにおいて最適な、安全性の高い施設302の第三者による確実な保護を受けることが可能となる。
施設端末300を抽出する場合、その抽出時点において警備モードが「外出モード」に設定されている施設端末300は施設住人が在宅していない可能性が高いので候補地から除くこととする。
避難場所の候補地が選択されると、その候補地の確認と並行して候補地への避難経路の導出処理が遂行される。まず、候補地の確認として、候補地が施設端末300であるかどうか判断され(S652)、施設端末300であればユーザ118の受入確認を行う。
受入確認部434は、抽出された施設端末300に通信接続を行い、施設端末300が設置された施設302へのユーザ118の受け入れ対応を要請し(S654)、対応要請に対して施設住人からの反応があった場合(S656)、施設端末300の施設表示部310や施設音声出力部330を通じてユーザ118の受け入れ可否を確認する(S658)。かかる対応要請に対して所定時間反応がない場合またはユーザ118の受け入れを拒否された場合、その候補地を候補地リストから削除(破棄)し、候補地リストから次の候補地を抽出して(S660)、当該候補地の確認処理を繰り返す。
このとき並行して遂行されている候補地への避難経路の導出処理は、対象となる候補地が受入不可となったため中止され、新たな候補地に関して避難経路の導出処理が再度遂行される。このように候補地の確認と並行して避難経路の導出処理を行う構成により、受入確認がとれ次第避難経路をユーザ118に報知することができる。受入確認(S658)において受け入れ可能な施設端末300が検知されると、その施設端末300を避難場所として決定する(S662)。
また、ここでは、ユーザ118の受入を施設端末300に順次確認する構成を挙げているが、候補地リストの優先順位の高い順に複数の施設端末300を抽出して、その複数の施設端末300に同時にユーザ118の受け入れ確認を行い、確認のとれた施設端末300を避難場所として決定してもよい。かかる構成は、ユーザ118を受け入れる施設端末300の抽出を最優先しており、ユーザ118の安全性の迅速な確保が可能となる。
また、受入対応要請(S654)において、受け入れ対象であるユーザ118の性別、年齢といったユーザ情報や監視カメラ210によって取得したユーザ118の外見(人物画像)等を、図3に示すように施設端末300の施設表示部310に表示して、施設住人に伝達してもよい。こうすることで施設住人が避難するユーザ118を見つけ易くなり、ユーザ118の安全を迅速かつ確実に確保することができる。ここで、さらに施設表示部310に尾行者の外見を表示することもできる。また、目的地方向予測部426が予測したユーザ118の到着予定時間を施設住人に伝達することでより確実にユーザ118を保護することが可能となる。さらに、受入確認(S658)の際、施設住人が外まで迎えに出るかどうかや施設302の鍵を開けておくかどうか等の取り決めを行い、ユーザ118に伝達してもよい。さらに、ユーザ118にも施設住人の特徴を伝達することでユーザ118が施設住人を見つけ易くなり早期の安全確保が可能となる。
かかる候補地の確認と並行して処理される候補地への避難経路の導出処理では、まず、安全度更新部436が、外部に設けられた複数の監視カメラ210の映像に応じてデータベース412の安全度をリアルタイムに更新する(S670)。かかる安全度を動的に更新する構成により、危険に曝されているタイミングにおいて最適な経路を選択することができ、ユーザ118の安全をより確実に保障することが可能となる。
避難経路導出部438は、ユーザ位置情報に基づくユーザ118の位置を出発地とし、受け入れ可能が確認された施設302の位置を避難地として、データベース412に格納されている地図情報を用い、経路距離が短い順に経路候補を順次抽出し(S672)、その経路候補の全ての分割経路の安全度が所定値以上であるかどうか判定する(S674)。全ての分割経路の安全度が所定値以上であればその経路候補を避難経路とし(S676)、所定値を満たしていない分割経路が一部でもあると、次に距離が短い経路候補を抽出して、再度判定する。こうして、全ての分割経路の安全度が所定値以上となる最短経路を避難経路として決定することができる。
このように、少なくとも全ての分割経路の安全度が所定値以上となる経路を避難経路とする構成により総合的に安全と評価される経路であっても一部に非常に危険な場所を含んでいるといった状況を回避でき、全ての分割経路が最低限の安全性を満たし、かつ最短経路によりユーザ118の安全を早期に確保することが可能となる。また、ここでは、最低限の安全性と最短距離とを確保する構成を述べたが、かかる場合に限られず、経路の距離が短い順に所定数の経路候補を挙げ、各経路候補の安全度の合計が最大の経路を避難経路としてもよいし、その条件に最低限の安全性確保の条件を加えて判断してもよい。
上述した避難経路導出に用いられる安全度は、例えば、1または複数の監視カメラ210の映像から得られる、他の監視カメラの有無、照度、経路幅、不審車両の有無の群から選択された1または2以上のパラメータに基づいて決定される。本実施形態においては、監視カメラがある分割経路、照度の高い分割経路、経路幅が広い分割経路、不審車両がない分割経路の安全度が高くなる。上述したように当該広域防犯システム100では、ユーザ118が危険に曝されている旨の危険情報を検知する手段の1つとして監視カメラ210を備えている。本実施形態では、このような既存の監視カメラ210を利用して上述したパラメータを随時取得し、安全度を現状に沿ったリアルタイムな値に更新している。
また、照明操作部440によって分割経路の照明装置260の照度を遠隔操作できる場合、避難経路導出部438は、照明装置260の遠隔操作が可能な分割経路における照度のパラメータを最大評価して、避難経路を導出する。かかる照明装置260を遠隔操作する照明操作部440の構成により、避難経路の照度を強制的に最大に上げることができるので、照度のパラメータを最大値と見なすことが可能となり、他のパラメータのみによって避難経路を導出し得る。このように避難経路を明るくすることでユーザ118の安全をより確実に保障することが可能となる。
本実施形態の避難経路導出部438は、さらに、ユーザ118の目的地方向との一致度、通行量、経路の総距離の群から選択された1または2以上のパラメータに基づいて決定される経路全体の安全度も加算して避難経路を導出する。
図12は、ユーザ118の目的地方向との一致度の考え方を示した説明図である。例えば、目的地方向予測部426によってユーザ118の目的地方向が図12の矢印で表された方向と予測されている場合に、施設候補690は目的地方向とほぼ等しいので一致度は高く、施設候補692は角度が開いているので一致度は低い。上述した(1)尾行者に避難しようとしていることを悟られるような不自然な移動経路をとらない、(2)可能であれば目的地や目的地付近の既知の施設を避難地としたい、(3)移動してきた経路には尾行者がいる可能性が高いので辿った経路を引き返さない、という目的から、目的地方向との一致度が高い方が安全度が高くなるよう設定される。
また、通行量は、画面内の人の密度で判断され、多い方が安全度が高くなるように設定される。ここで各人の移動方向や、ユーザ118とすれ違う確率も考慮されてもよい。経路の総距離は危険に晒される時間を踏まえると当然総距離が短ければ短いほど安全度が高く設定される。
かかる構成により分割経路毎の安全度のみならず、候補として導出された避難経路の総合的な安全度も計ることが可能となり、避難経路の妥当性を高めることができる。
上述したように避難場所および避難経路が決定すると(S680)、避難経路報知部442は、導出された危険情報と避難経路を、報知端末を通じてユーザ118に報知する(S682)。ユーザ118は、危険情報を取得することで避難と並行してその危険への対策を準備することができ、避難経路を取得することで被害に遭うのをより確実に回避することが可能となる。報知端末は、指向性(垂直軸を中心とした例えば30°、45°、60°といった角度制限)を有する監視表示装置230、指向性を有する監視音声出力装置240、またはユーザ118が所持する携帯情報端末120であってもよい。
危険情報は、尾行されていることの事実、尾行者の人相や絶対的または相対的な位置等を含む。また、尾行者がストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)によりユーザ118に近づくことが禁止されている人物である場合その旨の表示と警察への通報が為されてもよい。以下では簡単のため、このような危険情報と避難経路の報知を合わせて単に避難経路の報知としている。
図13は、避難経路報知(S682)の処理を具体的に示したフローチャートである。ここでは、特に、監視表示装置230または監視音声出力装置240における避難経路の報知を説明する。まず、目的地方向予測部426は、ユーザ118の移動軌跡を通じて、監視モジュール200の予測通過時間を算出し、その予測通過時間を対象となる監視モジュール200に送信し(S700)、監視モジュール200の監視表示装置230または監視音声出力装置240は避難経路報知の準備を開始する。避難経路報知部442は、監視カメラ210の映像から、報知領域にユーザ118を含みかつ予備報知領域に尾行者を含まないタイミングを見計らう(S702)。
図14は、報知領域と予備報知領域を説明するための説明図である。画角580には、図中点線で示した仮想線により範囲指定される報知領域730と予備報知領域732とがあり、報知領域730は、指向性を有する監視表示装置230または監視音声出力装置240によって可視または可聴な範囲を示す。また、予備報知領域732では、明確な画像や音声を視聴することはできないが、少なくとも、尾行者588の尾行行為が検知され何かしらの情報がユーザ118に伝達されたことを尾行者588に認識される可能性がある。従って、当該避難情報をユーザ118にのみ伝達するため、ユーザ118が報知領域730内にいる必要があるが、尾行者588にその事実を知られないため、予備報知領域732に尾行者588がいるときに避難経路を報知しないことも必要である。
避難経路報知部442は、ユーザ118が報知領域730に含まれたとき、尾行者588が予備報知領域732にいないことを確認して(S702)、避難経路を表示または再生する(S704)。かかる動作は、ユーザ118が報知領域730から離脱するまで、または尾行者588が予備報知領域732に進入するまで継続され(S706)、どちらかを満たすと避難経路の報知を終了する(S708)。また、予め通過時間を予測したにも拘わらず、その監視モジュール200にユーザ118が到達しない場合、予測通過時間が送信されてからの経過時間を計時して所定時間を経過すると(S712)、タイムアウトする(S714)。
かかる構成により、ユーザ118が不審者に尾行されている場合においても、避難経路や危険情報をユーザ118にのみ伝達することができ、不審者に気付かれることなく避難または危険対策を実行することが可能となる。
また、監視表示装置230または監視音声出力装置240は、指向性を有しつつ、ユーザ118の移動に合わせてその移動に追従するように回動してもよい。こうすることでユーザ118は立ち止まることなく避難経路を確認することができる。
また、ここでは、避難経路の報知タイミングをセンター装置400側で判断しているが、監視モジュール200が十分な画像認識処理能力を有する場合、監視モジュール200側でその報知タイミングを判断してもよい。この場合、センター装置400は、予測通過時間伝達の際、同時に避難経路画像を送信し、監視モジュール200は、自己完結的にユーザ118への報知タイミングを計って報知を実行する。このような構成にすると、監視カメラ210とセンター装置400との画像および通信信号のアクセス分だけ処理時間を短縮化できるので、正確な報知タイミングによってユーザ118に確実に避難経路を報知することが可能となる。
避難経路報知部442は、ユーザ118が避難場所である施設302に到着するまで避難経路報知(S682)を継続し、施設端末300を通じて到着予定時間前後に避難が完了したか確認する(S684)。ここでユーザ118の避難が完了していれば当該避難経路報知(S518)処理を終了し、完了していなければ到着予定時刻からの経過時間を計時する。そして、所定時間が経過すると(S686)、ユーザ118が何らかの理由により施設302に辿り着くのが困難になったとみなし、避難場所検索処理(S650)まで戻り、そのときのユーザ118の位置を出発地として避難場所および避難経路を再導出する。かかる再導出は、ユーザ118が避難経路から逸れたことが明らかになった場合にも行われる。
かかる構成により、ユーザ118が避難経路を誤ったり、何らかの理由により避難経路を変更せざるを得なかったりした場合においても、その場所を出発地として再度最適な避難場所と避難経路を取得することができるので、導出された避難経路を忠実に守って進行しなければならないというプレッシャーを受けることなく、安心して避難場所と避難経路を参照することが可能となる。
(尾行者威嚇S520)
尾行者威嚇の目的は、尾行者588に監視されていることを伝達し、罪を犯し難い状況を作ることで事故を未然に防ぐことである。
尾行者威嚇としては、例えば、監視表示装置230の表示をユーザ118のみならず尾行者588にも行い、「防犯中」や「警備員巡回中」等のメッセージを出力することが考えられる。また、監視カメラ210を可動する動力源を有していれば監視カメラ210の撮像方向をセンター装置400からの操作に応じて意図的に尾行者588に向け、監視されていることをアピールすることもできる。さらに、ユーザ118が、遠隔操作により警鳴する遠隔防犯ベルを所持している場合、センター装置400からの遠隔操作によって遠隔防犯ベルを鳴らしてもよい。
(異常発報S524)
異常発報の目的は、ユーザ118に対して急速に危険が迫っている場合に、ユーザ118の緊急の事故回避を行うことにある。急速に危険が迫っている場合としては、例えば、尾行から逃れるために移動速度を変えたら尾行者588も追いかけてきたとき、尾行表示に気付いて尾行者588が走りだしたとき、「不審者らしさ」が極めて高い場合、ユーザ118が避難地に到着した後尾行者588がそのまま周囲をうろうろしている場合、尾行者588が凶器を出した場合等の事態が考えられる。このような事態が生じると、監視モジュール200および施設端末300との連携を駆使して、ユーザ118に対し最大限の保護を行うと共に、警備センターまたは警察に通報して現場の安全確保を行うのが望ましい。
以上説明したような広域防犯システム100によって、所定のユーザ118およびその周囲にいる人を監視し、ユーザ118の周囲に起こっている状況を客観的に判断して犯罪を未然に防ぐと共に、ユーザ118が危険に曝された場合にその危険を回避することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態における避難経路の導出処理において、一旦避難場所としての避難地を設定した後、避難経路を導出しているが、かかる場合に限らず、避難地にも安全度に類似するパラメータを設定し、避難地と避難経路を同時かつ融合的に導出することで、総合的に安全性の高い避難経路を導き出すことも可能である。
詳細には、ユーザ位置情報および施設位置情報を用い、避難場所の候補として所定数の避難地を抽出し、その避難地の受入確認をとる前に、抽出した全ての避難地までの避難経路を予め導出しておく。こうして受入確認をとる全ての避難地に関する避難経路の安全度を予め確保することによって、総合的に安全な避難地および避難経路を導出することが可能となる。
また、本実施形態においては、センター装置400がユーザ118の危険を客観的に判断する例を挙げているが、ユーザ本人が身に危険を感じたら、センター装置400にその旨伝達し、ユーザ118の連絡をトリガにして避難経路を導出することも可能である。
なお、本明細書の避難経路導出方法をはじめとする上述した処理動作における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、ユーザが危険に曝されている場合にユーザの避難経路を導出する避難経路導出装置および避難経路導出方法に利用することができる。
広域防犯システムにおける各装置の接続関係を示した説明図である。 監視モジュールの一例を示した外観図である。 施設端末の一例を示した外観図である。 センター装置の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 広域防犯システムの一連の動作を概略的に示したフローチャートである。 ユーザ登録の処理動作を示したフローチャートである。 監視カメラが撮像した映像例を示した説明図である。 移動軌跡リストの一例を説明するための説明図である。 目的地方向予測部の動作を説明するための説明図である。 尾行者登録の処理動作を示したフローチャートである。 避難経路報知の処理動作を示したフローチャートである。 ユーザの目的地方向との一致度の考え方を示した説明図である。 避難経路報知の処理を具体的に示したフローチャートである。 報知領域と予備報知領域を説明するための説明図である。
符号の説明
100 …広域防犯システム
118 …ユーザ
110 …通信網
200 …監視モジュール
210 …監視カメラ
220 …タグリーダ
230 …監視表示装置
240 …監視音声出力装置
250 …監視通信装置
300 …施設端末
302 …施設
400 …センター装置
412 …データベース
420 …人物抽出部
422 …ユーザ登録部
424 …ユーザ位置導出部
426 …目的地方向予測部
428 …尾行者登録部
430 …尾行者位置導出部
432 …施設端末抽出部
434 …受入確認部
436 …安全度更新部
438 …避難経路導出部
440 …照明操作部
442 …避難経路報知部
588 …尾行者

Claims (7)

  1. 複数の施設にそれぞれ配され当該避難経路導出装置と通信接続可能な施設端末の識別情報とその位置を示す施設位置情報とを関連付けて格納するデータベースと、
    ユーザの現在の位置を示すユーザ位置情報を導出するユーザ位置導出部と、
    ユーザが危険に曝されている旨の危険情報を検知すると、前記ユーザ位置情報および前記施設位置情報とを用いてユーザが避難可能な施設端末を抽出する施設端末抽出部と、
    前記抽出された施設端末に順次通信接続を行い、該施設端末が設置された施設への前記ユーザの受け入れ可否を確認する受入確認部と、
    前記ユーザ位置情報に基づくユーザの位置を出発地とし、受け入れ可能が確認された施設の位置を避難地として避難経路を導出する避難経路導出部と、
    前記導出された避難経路を、報知端末を通じてユーザに報知する避難経路報知部と、
    ユーザの移動目的地の方向を予測する目的地方向予測部と、
    を備え
    前記施設端末抽出部は、ユーザの目的地方向に位置する施設端末を抽出することを特徴とすることを特徴とする避難経路導出装置。
  2. 前記施設端末は該施設端末が設けられた施設を監視するセキュリティシステムのコントローラであり、
    前記データベースには、前記施設端末に設定されている警備モードも格納および動的に更新され、
    前記施設端末抽出部は、前記データベースを参照し、前記警備モードが無人を示すモードに設定されている施設端末を除いて施設端末を抽出することを特徴とする請求項1に記載の避難経路導出装置。
  3. 前記受入確認部は、受け入れるユーザのユーザ情報や人物画像を施設端末に提示することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の避難経路導出装置。
  4. 前記データベースには、経路の分割単位である分割経路が割り当てられた地図情報、および該分割経路毎の安全度も格納され、
    前記避難経路導出部は、全ての分割経路の安全度が所定値以上となる最短経路を避難経路とすることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の避難経路導出装置。
  5. 外部に設けられた複数の監視カメラの映像に応じて前記データベースの安全度をリアルタイムに更新する安全度更新部をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の避難経路導出装置。
  6. 前記分割経路の照明装置の照度を遠隔操作する照明操作部をさらに備え、
    前記避難経路導出部は、前記照明装置の遠隔操作が可能な分割経路における安全度の照度のパラメータを最大評価して避難経路を導出することを特徴とする請求項に記載の避難経路導出装置。
  7. 複数の施設にそれぞれ配された施設端末の識別情報とその位置を示す施設位置情報とを関連付けて格納するデータベースを備える避難経路導出装置が避難経路を導出する避難経路導出方法であって、
    ユーザの現在の位置を示すユーザ位置情報を導出し、
    ユーザが危険に曝されている旨の危険情報を検知すると、前記ユーザ位置情報および前記施設位置情報とを用いてユーザが避難可能な施設端末を抽出し、
    前記抽出された施設端末に順次通信接続を行い、該施設端末が設置された施設への前記ユーザの受け入れ可否を確認し、
    前記ユーザ位置情報に基づくユーザの位置を出発地とし、受け入れ可能が確認された施設の位置を避難地として避難経路を導出し、
    前記導出された避難経路を、報知端末を通じてユーザに報知し、
    ユーザの移動目的地の方向をさらに予測し、ユーザの目的地方向に位置する施設端末を抽出することを特徴とする避難経路導出方法。
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