JP5173323B2 - 処置具 - Google Patents

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Description

この発明は、湾曲部を有する医療器具と共に用いられる処置具に関する。
内視鏡、オーバーチューブ、ガイドチューブ等、湾曲部を有する医療器具のチャンネルやルーメンに、湾曲部を有する細長い挿入部を含む処置具が挿入された状態で各種の処置が行われる場合がある。上述した医療器具や処置具の湾曲部には、複数の湾曲駒が連接されている。そして、螺旋状で密巻きのコイルパイプが被覆された、撚り線で形成されたアングルワイヤが各湾曲駒の内側に配設されている。
特開2005−261521号公報 特開平8−224241号公報
内視鏡の湾曲部を湾曲させた状態で処置具の湾曲部を湾曲させると、処置具のアングルワイヤの引張力により、アングルワイヤを被覆するコイルパイプの巻線同士の一部に大きな圧縮力がかかる。そして、コイルパイプの一部に巻線同士のズレが生じ、コイルパイプが座屈することがある。一旦コイルパイプに座屈が生じると、アングルワイヤを被覆するコイルパイプを取り外す必要があるとともに、アングルワイヤに新たなコイルパイプを被覆して、そのコイルパイプを処置具の挿入部に挿通させた後に接合する必要がある。また、場合によっては座屈が生じたコイルパイプを有する処置具を廃棄したりする必要がある。したがって、コイルパイプに座屈が生じると、いずれにしても、大きなコストがかかる。このため、湾曲部を有する医療器具とともに用いられる際に、アングルワイヤを被覆するコイルパイプが座屈することが極力防止される構造を有する処置具が望まれている。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、湾曲部を有する各種の医療器具とともに用いられる際に、アングルワイヤを被覆するコイルパイプに座屈が生じることが防止される処置具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明、湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、前記挿入部に挿通され、前記挿入部の先端と基端において開口するチャンネルとを含む医療器具と共に用いられ、前記チャンネルに挿通される処置具であって状の複数の湾曲駒を回動可能に連接した処置具湾曲部と、各湾曲駒の内側に配設され、前記湾曲駒を隣接する湾曲駒に対して回動させるのに用いられるアングルワイヤと、前記処置具湾曲部の基端部に連設され、前記アングルワイヤが挿通される蛇管部と、前記蛇管部に挿通され、前記アングルワイヤの一部を被覆するコイル状のコイルパイプと、前記処置具が前記チャンネルに挿通され、前記処置具湾曲部の基端が前記挿入部の先端より先端方向側に位置している処置時に、前記コイルパイプの先端が前記湾曲部の基端より基端方向側に位置するように、前記コイルパイプの先端を前記蛇管部に固定する固定部と、を具備する処置具である
このため、医療器具のチャンネルに処置具の挿入部を挿通させ処置具の挿入部の先端をチャンネルの先端から最大量突出させた状態で使用する場合、医療器具の湾曲部を湾曲させても、処置具の湾曲部に接続されたアングルワイヤを被覆するコイルパイプの先端が医療器具の湾曲部よりも基端側にあるので、医療器具の湾曲部の湾曲の力を直接受けることが防止され、処置具のコイルパイプの座屈を防止することができる。
また、前記処置具は、前記処置具が前記医療器具のチャンネルに挿通された状態で、前記医療器具に対して前記処置具の位置を規定し、かつ、前記処置具湾曲部の基端が前記医療器具の挿入部の先端より先端方向側に位置するように、前記医療器具に対して前記処置具の位置を規定可能な位置規定手段をさらに有することが好適である。
また、前記位置規定手段は、前記処置具を前記チャンネルの長手軸方向に移動可能な軸方向移動手段を有することが好適である。
また、前記軸方向移動手段は、前記処置具を前記医療器具の挿入部の先端方向に移動させる場合に、前記処置具湾曲部の基端が前記挿入部の先端より先端方向側に位置し、かつ、前記コイルパイプの先端が前記医療器具の湾曲部の基端より基端方向側に位置するように規制することが好適である。
また、前記軸方向移動手段は、前記処置具を前記挿入部の基端方向に移動させる場合に、前記処置具の先端が前記チャンネルの内部に配設される位置に規制することが好適である。
また、前記軸方向移動手段は、前記処置具を前記医療器具の挿入部の基端方向に移動させる場合に、前記処置具の先端が前記チャンネルの内部に配設される位置に規制することが好適である。
このため、前記医療器具に対して前記処置具の位置を規定し、前記チャンネルから前記処置具の挿入部の先端の突出量を容易に制御することができる。
また、前記処置具は、前記コイルパイプを隣接する状態に複数備え、前記隣接するコイルパイプの固定部は、前記挿入部の軸方向にずらして配置されていることが好適である。
処置具は医療器具のチャンネルに挿通させる必要があるような極めて細い挿入部を有し、コイルパイプは挿入部の内部に複数挿通されるので、極めて狭い範囲に密集する。しかし、コイルパイプの固定部を挿入部の軸方向にずらすことによって、コイルパイプを固定部に固定する際に、より容易に固定することができる。
また、湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、前記挿入部に挿通され、前記挿入部の先端と基端において開口するチャンネルとを含む医療器具と、前記処置具とを具備し、前記処置具が前記チャンネルに対して前記チャンネルの長手軸方向に移動可能に挿通された医療装置は、前記コイルパイプの先端が前記医療器具の湾曲部の基端より基端方向側に位置し、かつ、前記処置具湾曲部の基端が前記医療器具の挿入部の先端より先端方向側に位置するように、前記処置具が前記挿入部に対して突出する突出量を規制する突出量規制手段を具備する。
この発明によれば、湾曲部を有する各種の医療器具とともに用いられる際に、アングルワイヤを被覆するコイルパイプに座屈が生じることが防止される処置具を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について図1ないし図6を用いて説明する。
図1に示すように、医療システムとしての内視鏡システム10は、医療器具としての内視鏡12と、この内視鏡12の後述するチャンネル36(図2(A)参照)に挿通される処置具14とを備えている。
[内視鏡12の概略的な構造]
図1に示すように、内視鏡12は、体腔内に挿入される挿入部22と、この挿入部22の基端部に設けられた操作部24と、この操作部24から延出されたユニバーサルコード26とを備えている。挿入部22、操作部24およびユニバーサルコード26には、照明光学系(図示せず)および観察光学系34が並設されている。さらに、挿入部22および操作部24には、チャンネル36が、照明光学系および観察光学系34と並設されている(図2(A)参照)。特に、チャンネル36は、その先端が挿入部22の後述する先端硬質部42で開口され、基端が操作部24の後述する口金56で開口されている。
図1に示すように、挿入部22は、先端側から基端側に向かって、先端硬質部42と、湾曲部44と、可撓管46とを備えている。
一方、操作部24は、操作部本体52と、上下方向用および左右方向用の湾曲操作ノブ54a,54bと、チャンネル36の口金56とを備えている。湾曲操作ノブ54a,54bは、操作部本体52に設けられ湾曲部44を湾曲させるために操作される。口金56は、操作部本体52に設けられ処置具14の後述する挿入部102が挿通される。
図2(A)に示すように、挿入部22の先端硬質部42は、本体62と、先端カバー64とを備えている。先端硬質部42の本体62には、照明光学系、観察光学系34およびチャンネル36の先端が連結されている。なお、チャンネル36の先端は、先端硬質部42の本体62および先端カバー64を通して開口されている。一方、図示しないが、チャンネル36の基端側は、操作部24の操作部本体52内において分岐されている。そして、チャンネル36の分岐された端部のうち、一方は口金56に連結され、他方はユニバーサルコード26側に延出されて例えば吸引を行う吸引口金(図示せず)に接続されている。
挿入部22の湾曲部44は、複数の湾曲駒72a,72b,…,72nを有する湾曲管72と、その湾曲管72の外周を水密的に覆うチューブ状の外皮74とを備えている。湾曲管72の最も先端の湾曲駒72aは、先端硬質部42の本体62に連結されている。
湾曲管72の各湾曲駒72a,72b,…,72nの内周面には、それぞれ1対または2対のワイヤガイド76が形成されている。これらワイヤガイド76には、操作ワイヤ(アングルワイヤ)80が挿通されている。操作ワイヤ80の一端(先端)は、湾曲管72の最も先端の湾曲駒72aまたは先端硬質部42に固定されている。一方、図示しないが、操作ワイヤ80の他端(基端)は、湾曲操作ノブ54a,54bに操作部本体52の内部で連結されたプーリ(図示せず)に巻回された例えばチェーンなどの巻回部材の端部にそれぞれ固定されている。
図2(B)に示すように、可撓管46は、例えば、帯状の部材が螺旋状の管状に形成された螺旋管82と、この螺旋管82の外側に配設された網管(ブレード)84と、この網管84の外側に配設された樹脂チューブ86とを有するなど、多層構造に形成されている。
図2(A)に示すように、可撓管46の先端には、口金部材88が配設されている。この口金部材88は、湾曲管72の最も後端の湾曲駒72nに連結されている。この口金部材88には、上下方向および左右方向に沿って配置した、密巻きに形成されたガイドコイル(コイルパイプ)90の一端(先端)が固定されている。すなわち、ガイドコイル90の先端は、それぞれ湾曲部44の基端に固定されている。各ガイドコイル90の内部には操作ワイヤ80が内挿されている。
したがって、図1に示す内視鏡12の湾曲操作ノブ54a,54bを回動操作すると、湾曲操作ノブ54a,54bからプーリ、そのプーリの巻回部材を介して操作ワイヤ80にその力が伝達される。そして、ガイドコイル90に対して操作ワイヤ80が進退する。このため、操作ワイヤ80が挿通されたワイヤガイド76を有する湾曲駒72a,72b,…,72nがそれぞれ操作ワイヤ80から力を受けて、湾曲管72が湾曲する。したがって、湾曲操作ノブ54a,54bを回動操作すると、湾曲部44が湾曲する。
[処置具14の概略的な構造]
図3に示すように、処置具14は、細長い挿入部102と、この挿入部102の基端部に設けられた駆動機構(基部)104と、制御回路106と、使用者に操作される操作部108とを備えている。制御回路106には、電源110が接続されている。
処置具14の挿入部102の長さは、内視鏡12のチャンネル36の口金56と、挿入部22の先端硬質部42の先端面との間の長さよりも長く形成されている。
挿入部102は、処置部112と、この処置部112の基端部に配設された湾曲部114と、この湾曲部114の基端部に配設された蛇管部116とを備えている。蛇管部116の基端部には、駆動機構104が接続されている。この駆動機構104には、制御回路106が接続されている。この制御回路106には、挿入部102の湾曲部114を所望の方向に湾曲させるために操作される操作部108が接続されている。
操作部108は、処置具14の湾曲部114を湾曲させるために、例えば操作レバー108aを備えている。操作レバー108aは、湾曲部114の先端側部分および基端側部分を後述するようにそれぞれ別々に湾曲させるために、2つの作動部108bを備えている。さらに、操作部108は、図示しないが、後述するジョー122a,122bの開閉を操作するための開閉操作部を備えている。
図4(A)に示すように、処置部112は、例えば開閉可能な1対のジョー122a,122bと、これらジョー122a,122bを開閉させるためにジョー122a,122bに接続されたリンク機構124とを備えている。リンク機構124には、処置具14の湾曲部114および蛇管部116を通して挿入部102の基端側に延出された駆動ワイヤ126が接続されている。
この駆動ワイヤ126の基端部も、駆動機構104に接続されている。そして、制御回路106を介して操作部108の開閉操作部で操作されることにより駆動ワイヤ126の軸方向の移動が制御され、処置部112のジョー122a,122bが互いに対して開閉する。
挿入部102の湾曲部114は、例えば第1から第5の湾曲駒132a,132b,132c,132d,132eを有する湾曲管132と、その湾曲管132の外周を水密的に覆うチューブ状の外皮134とを備えている。すなわち、湾曲部114は、内視鏡12の湾曲部44と同様に、湾曲管132が挿入部102の長手軸方向に沿って回動可能に配設されている。湾曲管132の最も先端の第1の湾曲駒132aは、処置部112のリンク機構124に一体的に形成され、または、固定されている。
特に、図4(A)および図4(B)に示すように、最も基端の第5の湾曲駒132eの内側には、4対のアングルワイヤ(操作ワイヤ)138が挿通されている。そして、図4(A)に示すように、そのうちの1対は湾曲管132の最も先端の第1の湾曲駒132aに固定されている。これらアングルワイヤ138は、第1の湾曲駒132aの中心軸に対して0度および180度の位置に固定されている。そして、第1の湾曲駒132aと第2の湾曲駒132bとを回動可能に連結する枢支部は、第1および第2の湾曲駒132a,132bの中心軸に対して90度および270度の位置にある。
また、別の1対のアングルワイヤ138は、先端側から2つめの第2の湾曲駒132bに固定されている。これらアングルワイヤ138は、第2の湾曲駒132bの中心軸に対して90度および270度の位置にある。そして、第2の湾曲駒132bと第3の湾曲駒132cとを回動可能に連結する枢支部は、第2および第3の湾曲駒132b,132cの中心軸に対して0度および180度の位置にある。
また、さらに別の1対のアングルワイヤ138は、先端側から3つめの第3の湾曲駒132cに固定されている。これらアングルワイヤ138は、第3の湾曲駒132cの中心軸に対して0度および180度の位置にある。そして、第3の湾曲駒132cと第4の湾曲駒132dとを回動可能に連結する枢支部は、第3および第4の湾曲駒132c,132dの中心軸に対して90度および270度の位置にある。
また、残りの1対のアングルワイヤ138は、先端側から4つめの第4の湾曲駒132dに固定されている。これらアングルワイヤ138は、第4の湾曲駒132dの中心軸に対して90度および270度の位置にある。そして、第4の湾曲駒132dと第5の湾曲駒132eとを回動可能に連結する枢支部は、第4および第5の湾曲駒132d,132eの中心軸に対して0度および180度の位置にある。
一方、これら4対のアングルワイヤ138の他端(基端)は、図5に示すように、駆動機構104の後述する4つのプーリ162に巻回され、または、例えばチェーン状などの巻回部材の端部にそれぞれ固定されている。
図4(A)に示すように、蛇管部116は、例えば、帯状の部材が螺旋状の管状に形成された第1および第2の螺旋管142a,142bと、これら螺旋管142a,142bの外側に配設された樹脂チューブ146とを有するなど、多層構造に形成されている。なお、第1および第2の螺旋管142a,142bと樹脂チューブ146との間には、図示しない網管(ブレード)が配設されていることも好適である。
蛇管部116の先端には、第1の口金部材148aが配設されている。この口金部材148aは、処置具14の湾曲管132の最も後端の第5の湾曲駒132eに連結されている。さらに、第1の口金部材148aには、蛇管部116の第1の螺旋管142aが連結されている。第1の螺旋管142aの基端部には、第2の口金部材148bが連結されている。第2の口金部材148bの基端部には、第2の螺旋管142bが連結されている。そして、樹脂チューブ146は、第1の螺旋管142a、第2の口金部材148bおよび第2の螺旋管142bの外側を被覆するように配設されている。
第2の口金部材148bは、蛇管部116の先端の位置(第1の口金部材148aが配設された位置)から、少なくとも内視鏡12の挿入部22の湾曲部44の長さ分だけ基端側の位置に配設されている。すなわち、第1の螺旋管142aの長さは、内視鏡12の挿入部22の湾曲部44の長さとほぼ同じ長さを有する。なお、第1の螺旋管142aの長さは、内視鏡12の種類(湾曲部44の長さ)に応じて適宜に変更可能である。例えば、第2の口金部材148bは、蛇管部116の先端の位置から、湾曲部44に先端硬質部42を加えた長さ分だけ基端側の位置に配設されていることも好適である。
第2の口金部材148bには、上下方向および左右方向に沿って配置した、密巻きに形成されたコイルパイプ(ガイドコイル)152の一端(先端)が固定されている。すなわち、コイルパイプ152の先端は、それぞれ湾曲部114の基端からさらに基端側に離れた位置にある第2の口金部材148bの内周面の固定部に固定されている。各コイルパイプ152の内部には上述したアングルワイヤ138が内挿されている。すなわち、第1の口金部材148aと第2の口金部材148bとの間の第1の螺旋管142aの内側には、アングルワイヤ138のうち、コイルパイプ152が配設(被覆)されていない部分が挿通されている。すなわち、アングルワイヤ138は、湾曲部114の内部ではコイルパイプ152に被覆されておらず、露出された状態で延出されている。
なお、内視鏡12の操作ワイヤ80、処置具14のアングルワイヤ138、駆動ワイヤ126は、それぞれ例えばステンレス鋼材で撚り線状に形成されている。また、内視鏡12のガイドコイル90や処置具14のコイルパイプ152は、それぞれ例えばステンレス鋼材で密巻き状に形成されている。
図5に示すように、駆動機構104は、挿入部102側の第1の連結部104aと、制御回路106および操作部108側の第2の連結部104bとを着脱可能に備えている。
第1の連結部104aは、この実施の形態では回動可能に支持された4つのプーリ(図5では2つのみ図示)162を備えている。そして、各プーリ162には、アングルワイヤ138が巻回されている。このため、プーリ162が回動されると、対となったアングルワイヤ138がその軸方向に進退して、処置具14の湾曲部114が湾曲される。また、各プーリ162には、動力伝達用のギア164が配設されている。なお、図示しないが、第1の連結部104aは、さらに、駆動ワイヤ126の基端部に設けられた第1の嵌合部を備えている。
第2の連結部104bは、第1の連結部104aのギア164とそれぞれ噛み合わせられるギア166と、これらギア166に接続されたモータ168と、モータの回転量を計測するエンコーダ(図示せず)とを備えている。なお、モータ168およびエンコーダは、制御回路106に接続されている。
第2の連結部104bは、さらに、第1の連結部104aの駆動ワイヤ126の基端部の第1の嵌合部に対して適当な手段により嵌合される第2の嵌合部と、この第2の嵌合部に固定されたリニアモータ(図示せず)とを備えている。なお、リニアモータは、制御回路106に接続されている。
そして、第1および第2の連結部104a,104bが連結された状態のとき、処置具14の第1の連結部104aのプーリ162に配設されたギア164と、第2の連結部104bのギア166とが噛み合せられた状態で接続されている。さらに、第1の連結部104aの第1の嵌合部と、第2の連結部104bの第2の嵌合部とが嵌合される。
そして、モータ168を制御回路106で制御しながら回転させる。このとき、第1の連結部104aのプーリ162のギア164と、第2の連結部104b内のギア166とが噛み合わせられている。このため、第2の連結部104b内のギア166をモータ168で駆動させると、そのモータ168の駆動力がギア166を介してプーリ162のギア164に伝達される。したがって、アングルワイヤ138がその軸方向に沿って進退して、湾曲部114が湾曲される。
また、図示しないリニアモータを制御回路106で制御しながら駆動させる。すると、第2の嵌合部により第1の嵌合部を押圧または牽引する。すなわち、駆動ワイヤ126がその軸方向に沿って進退する。このため、リンク機構124を介してジョー122a,122bが開閉される。
次に、この実施の形態に係る内視鏡システム10の作用について説明する。
内視鏡12の挿入部22を、湾曲操作ノブ54a,54bを操作して湾曲部44を湾曲させながら体腔内に挿入する。
そして、内視鏡12の鉗子栓(図示せず)および口金56を通してチャンネル36内に処置具14の挿入部102を挿入していく。このとき、チャンネル36に挿通された処置具14の挿入部102の先端の処置部112が観察光学系34(図2(A)参照)で適当に観察される位置(観察光学系34で観察しながら処置部112の動作を最も容易に認識できる位置を越えて、観察し難くなる位置)まで挿入する。すなわち、処置部112は、内視鏡12の挿入部22の先端に対して突出している。
そして、図6に示すように、処置具14の湾曲部114の基端部であって、コイルパイプ152の先端の位置は、内視鏡12の湾曲部44の基端部よりも蛇管部116側に配置されている。すなわち、処置具14のコイルパイプ152の先端は、内視鏡12の挿入部22の湾曲範囲(先端硬質部42および湾曲部44を合わせた領域)Rよりも基端側にある。このため、処置具14は、図6中に符号Lで示す範囲だけ、内視鏡12の挿入部22に対して突出するように移動可能である。もちろん、処置具14は内視鏡12の挿入部22に対して引き込まれる方向(処置部112の突出量が減少する方向)にも移動可能である。
この状態から、内視鏡12の操作部24の湾曲操作ノブ54a,54bを操作し、かつ、処置具14の操作部108を操作し、内視鏡12の湾曲部44および処置具14の湾曲部114を同じ方向に湾曲させる。
内視鏡12の湾曲操作ノブ54a,54bを操作すると、湾曲操作ノブ54a,54bの内部のプーリ(図示せず)が回動して、操作ワイヤ80が進退する。そして、湾曲管72が湾曲することにより、湾曲部44が湾曲する。
また、処置具14の操作部108の操作レバー108a,108bを操作すると、その信号が制御回路106に入力される。そして、制御回路106は、操作部108の操作レバー108a,108bの操作に合わせてモータ168を駆動させる。このため、プーリ162が制御された量だけ回動して、アングルワイヤ138が進退する。そして、湾曲管132が湾曲することにより、湾曲部114が湾曲する。
なお、処置具14の湾曲管132の第1から第4の湾曲駒132a,132b,132c,132dにそれぞれ1対のアングルワイヤ138が固定され、各対のアングルワイヤ138は他の対のアングルワイヤ138に対してそれぞれ独立しているので、各湾曲駒132a,132b,132c,132dはそれぞれの回動が独立して制御される。このため、この実施の形態の構造によれば、処置具14の湾曲部114は、2つの湾曲部が軸方向に接続された状態と等価である。したがって、処置具14の湾曲部114は、アングルワイヤ138が2対の場合に比べて自由度が高く、より詳細な湾曲動作をすることができる。
また、処置具14の操作部108の開閉操作部を操作して、制御回路106でリニアモータ(図示せず)を駆動させる。このため、駆動ワイヤ126が進退してその動力がリンク機構124に伝達される。したがって、処置具14の処置部112のジョー122a,122bが開閉する。
そして、内視鏡12のチャンネル36内であって、湾曲部44の内側に配設された部分は、処置具14の挿入部102のうちの蛇管部116である。特に、第1の口金部材148aと第2の口金部材148bとの間の蛇管部116である。したがって、処置具14のアングルワイヤ138を被覆するコイルパイプ152は、内視鏡12の湾曲部44の内側のチャンネル36には配設されていない。このため、内視鏡12の湾曲部44および処置具14の湾曲部114を同じ方向に湾曲させたとしても、処置具14のコイルパイプ152に大きな圧縮力が加えられることが防止されるので、コイルパイプ152が座屈することが防止されている。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
処置具14の処置部112が内視鏡12の観察光学系34で観察されている際に、処置具14のコイルパイプ152の先端の位置が、内視鏡12の湾曲部44よりも可撓管46側に配置した状態で処置具14が使用される。すなわち、内視鏡12の湾曲部44の長さをR、チャンネル36から突出する処置具14の挿入部102の最大突出長さをLとするとき、コイルパイプ152の先端の位置は処置具14の挿入部102の先端から“R+L”だけ基端側において処置具14のチャンネル36の内部に固定されている。このため、処置具14の使用中に、内視鏡12の湾曲部44と同じ方向に処置具14の湾曲部114を湾曲させたとしても、内視鏡12の湾曲部44の湾曲の力を処置具14のコイルパイプ152が直接的に受けることを防止することができる。したがって、処置具14のコイルパイプ152に大きな力が加えられることを防止することができ、処置具14のコイルパイプ152の巻線同士にズレが生じること、すなわち、コイルパイプ152の座屈を防止することができる。
なお、この実施の形態では、処置具14の処置部112にジョー122a,122bを用いることを提案しているが、ジョー122a,122bに限らず、針状等、処置部112は種々の形状や形態が許容される。
また、この実施の形態では、制御回路106でモータ168の回転量を制御して、処置具14の湾曲部114の湾曲量を制御するなど、電動で湾曲部114を湾曲させるものとして説明した。その他、操作部108を操作した操作力をモータ168を介することなく、直接プーリ、アングルワイヤ138を介して湾曲部114に伝達するようにすることも好適である。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について図7を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図7(A)に示すように、処置具14の駆動機構104の第1の連結部104a側であって、挿入部102の基端部には、ストッパ104c(突出量規制手段)が配設されている。
チャンネル36の口金56には、鉗子栓(図示せず)の代わりにガイドチューブ(突出量規制手段)172の一端が着脱可能に接続されている。一方、ガイドチューブ172の他端部には、駆動機構104のストッパ104cが嵌合されるストッパ受部(突出量規制手段)172aが固定されている。なお、ガイドチューブ172の他端部またはストッパ受部172aは、一般的な鉗子栓と同様の構造を有し、弁等としての機能を有することが好適である。
そして、図7(B)に示すように、処置具14のストッパ104cと、ガイドチューブ172のストッパ受部172aとが嵌合された状態で、内視鏡12の挿入部22の湾曲部44の基端の位置(可撓管46の先端の位置)と、処置具14の挿入部102の先端の位置およびコイルパイプ152の先端の位置の関係は、ガイドチューブ172の長さを規定することにより規定される。すなわち、ガイドチューブ172の長さは、チャンネル36およびガイドチューブ172を合わせた長さに対して、処置具14の挿入部102の先端の位置が、処置部112が内視鏡12の挿入部22の先端から突出する所望の状態にあり、かつ、コイルパイプ152の先端の位置が内視鏡12の湾曲部44よりも可撓管46側に配置されるように設定されている。このため、処置具14のコイルパイプ152が内視鏡12の湾曲部44の湾曲の影響を受けて座屈することが防止される。
また、長さの異なるガイドチューブ172が準備されていれば、第1の実施の形態で説明した処置具14だけでなく、挿入部102の長さが異なる処置具14や、処置部112の形状等が異なる他の種類の処置具も同様に使用することができる。
したがって、挿入部102に湾曲部114を有する処置具のコイルパイプ152の先端が、内視鏡12の挿入部22の湾曲部44よりも基端側に配置されているように、ガイドチューブ172を選択して使用することにより、処置具14のコイルパイプ152も座屈することなく、所望の状態を保つことができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について図8を用いて説明する。この実施の形態は第2の実施の形態の変形例であって、第2の実施の形態で説明した部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図7(A)に示すガイドチューブ172の遠位端部には、図8に示すように、位置検出スイッチ176が固定されたストッパ受部172aが配設されている。この位置検出スイッチ176は、制御回路106に接続されている。
そして、例えば駆動機構104の第1の連結部104aで位置検出スイッチ176が押圧されると、その信号が制御回路106に伝送される。このため、制御回路106は、モータ168の回転を停止するとともに、処置具14の挿入部102がそれ以上内視鏡12のチャンネル36に挿通させることができないことを音声、光の点滅等、種々の手段により使用者に知らせることができる。使用者はスイッチ176の押圧による触感や離隔の触感によってもスイッチ176が切り換えられることを認識することができる。
なお、第2の実施の形態と同様に、ストッパ受部172aにより処置具14の挿入部102のそれ以上の挿入を防止することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について図9を用いて説明する。この実施の形態は第1および第2の実施の形態の変形例であって、第1および第2の実施の形態で説明した部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
なお、この実施の形態では、内視鏡12と処置具14との位置関係が所定の状態に決められている場合に用いられることが好適である。
図9に示すように、駆動機構104の第2の連結部104bは、適当な位置に載置されるなどするベース182のスライドガイド182aに対して所定の方向にスライド可能なステージ184上に固定されている。特に、ベース182は、内視鏡12に対して規定された位置に固定されるなどしている。
ベース182には、ボールネジ182bが配設され、ステージ184は、ボールネジ182bに螺合されている。このため、ボールネジ182bがその軸回りに回動することにより、ベース182のスライドガイド182aに沿ってステージ184が移動する。ボールネジ182bには、図示しないモータが配設され、そのモータは制御回路106を介して操作部108に接続されている。
ステージ184の先端側および基端側の両方または少なくとも先端側には、フラグ186が配設されている。一方、ベース182には、制御回路106に接続されたフォトインターラプタ188が配設されている。そして、ステージ184に配設されたフラグ186により、ベース182のフォトインターラプタ188の発光部と受光部との間が遮られてスイッチが切り換えられる。
先端側のフラグ186によりフォトインターラプタ188の発光部と受光部との間が遮られると、その信号は、制御回路106に伝達され、モータに接続されたボールネジ182bの回転が止められる。このため、処置具14の挿入部102の、内視鏡12のチャンネル36に対する挿入が止められる。そして、処置具14の挿入部102の、内視鏡12の挿入部22の先端硬質部42の先端面からの突出量は、最大の状態として規定される。
一方、操作部108を操作して、先端側のフラグ186でフォトインターラプタ188の発光部と受光部との間が遮られた状態から発光部と受光部との間で光を検知するようにベース182に対してステージ184を移動させると、内視鏡12の挿入部22の先端硬質部42の先端面からの、処置具14の挿入部102の突出量は、徐々に小さくなる。
また、基端側のフラグ186によりフォトインターラプタ188の発光部と受光部との間が遮られると、その信号は、制御回路106に伝達され、ボールネジ182bの回転が止められる。このため、処置具14の挿入部102の、内視鏡12のチャンネル36に対する挿入が止められる。そして、処置具14の挿入部102の、内視鏡12の挿入部22の先端硬質部42の先端面からの突出量は、例えば、ゼロまたはマイナスの状態として規定される。すなわち、処置具14の挿入部102の先端(処置部112の先端)は、内視鏡12の挿入部22のチャンネル36の内部に配設されている。
したがって、内視鏡12のチャンネル36に対する処置具14の挿入部102の挿入量を常に適宜な状態にすることができる。この場合、処置具14のコイルパイプ152の先端を、内視鏡12の挿入部22の湾曲部44よりも基端側の所望の範囲内で移動させることができる。このため、処置具14のコイルパイプ152の巻線同士にズレが生じること、すなわち、コイルパイプ152の座屈を防止することができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について図10を用いて説明する。この実施の形態は第1ないし第4の実施の形態の変形例であって、第1ないし第4の実施の形態で説明した部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
この実施の形態では、処置具14の8つのアングルワイヤ138に挿通されるコイルパイプ152を処置具14の挿入部102の蛇管部116の第2の口金部材148b(図4(A)参照)の構造について説明する。
図10(A)に示すように、処置具14の第2の口金部材148bは、第1および第2の管状部材192a,192bを備えている。そして、第1および第2の管状部材192a,192bは互いに対して嵌合可能である。特に、第1の管状部材192aは、例えば、基端部側となる位置の外周面が削られて嵌合部194aが形成されている。また、第2の管状部材192bは、例えば、先端部側となる位置の内周面が削られて嵌合部194bが形成されている。このため、第1の管状部材192aの基端部側と、第2の管状部材192bの先端部側とは嵌合可能である。
第1の管状部材192aには、蝋付け用の蝋を流し込むため、4つ(2対)ずつ小径の貫通孔196aが形成されている。同様に、第2の管状部材192bには、4つ(2対)ずつ小径の貫通孔196bが形成されている。貫通孔196a,196bは、第1および第2の管状部材192a,192bの中心軸に対して90度おきに例えば同一円周上に形成されている。
そして、第1および第2の管状部材192a,192bには、それぞれ処置具14のコイルパイプ152の先端が貫通孔196a,196bを通して外側から内側に向かって流し込んだ蝋によりそれぞれの内側に固定されている。すなわち、4つ(2対)ずつのコイルパイプ152の先端が固定された管状部材192a,192bがある。
なお、第1の実施の形態で説明した第2の口金部材148bのように、1つの管状部材だけでなく、第1および第2の管状部材192a,192bのような2つの管状部材に蝋付けによりコイルパイプ152の先端を固定するのは、1つの管状部材だけの場合、隣接するコイルパイプ152同士が極めて近接した位置に配置され、蝋付けの際に熱による影響を受け易くなるからである。すなわち、8つのコイルパイプ152を蝋付けにより1つの管状部材に固定しようとすると、既に固定した蝋に再び熱が加わり、既に固定したコイルパイプ152が管状部材から外れてしまうおそれがある。一方、各管状部材192a,192bごとに4つずつのコイルパイプ152の蝋付けを行い、最後に管状部材192a,192b同士を接合することによって、このような不具合も確実に防止される。また、より容易にコイルパイプ152を第2の口金部材148bに、すなわち、第1および第2の管状部材192a,192bに固定することができる。
その後、図10(B)に示すように、第1の管状部材192aの嵌合部194aと、第2の管状部材192bの嵌合部194bとを、コイルパイプ152の干渉が防止された状態で嵌合し、第1の管状部材192aと第2の管状部材192bとの嵌合部194a,194bを固定する。このように、各コイルパイプ152の干渉が防止されていることから、各コイルパイプ152の先端からは、アングルワイヤ138を露出した状態で延出可能である。
したがって、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
処置具14の湾曲部114に8つのアングルワイヤ138を通す場合、一般に、挿入部102の湾曲部114および蛇管部116は極めて細く形成される。このような場合、アングルワイヤ138が挿通されるコイルパイプ152の先端を、挿入部102の軸方向の前後にずらして固定し、かつ、2つの管状部材192a,192bを用いる場合であっても、容易に組立作業を行うことができる。
なお、上述した第1ないし第5の実施の形態では、湾曲部を有する医療器具として内視鏡12を用いて説明したが、湾曲部を有する医療機器の例としては、例えば湾曲部を有するオーバーチューブや、湾曲部を有するガイドチューブ等が挙げられ得る。すなわち、内視鏡12のチャンネル36を用いて処置具14の挿入部102を配設する場合だけでなく、オーバーチューブやガイドチューブのルーメンを用いて処置具14の挿入部102を配設する場合も同様に用いることができる。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記1)
湾曲可能な湾曲部と前記湾曲部を挿通するチャンネルとを含む医療器具と、前記医療器具とともに用いられる処置具とを有する医療システムであって、
前記処置具は、前記チャンネルに挿通される挿入部を有し、
前記処置具の挿入部は、
前記医療器具とは異なる、それぞれ環状の複数の湾曲駒を回動可能に連接した湾曲部と、
各湾曲駒の内側に配設され、前記湾曲駒を隣接する湾曲駒に対して回動させるのに用いられるアングルワイヤと、
前記アングルワイヤをそれぞれ被覆するコイル状のコイルパイプと
を備え、
前記コイルパイプは、その先端に前記湾曲部の基端に固定された固定部を備え、前記固定部から前記挿入部の基端側に向かって前記アングルワイヤを被覆した状態で延出され、
前記コイルパイプの先端の前記固定部は、前記医療器具の湾曲部よりも前記チャンネル内の基端側にあることを特徴とする医療システム。
(付記2)
前記医療器具は、前記チャンネルの基端に、ガイドチューブが配設され、
前記ガイドチューブは、前記処置具の挿入部が前記ガイドチューブを通して前記チャンネルに挿通されたときに、前記医療器具の湾曲部に対する、コイルパイプの先端の位置を規定する長さを有することを特徴とする付記1に記載の医療システム。
(付記3)
前記処置具は、前記ガイドチューブの基端部に当接される当接部を備えていることを特徴とする付記2に記載の医療システム。
(付記4)
前記ガイドチューブは、前記処置具の位置を検出する位置検知スイッチを備えていることを特徴とする付記2もしくは付記3に記載の医療システム。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡システムを示す概略図。 (A)は第1の実施の形態に係る内視鏡システムに用いられる内視鏡の挿入部の先端部側の概略的な縦断面図、(B)は可撓管を示す概略的な縦断面図。 第1の実施の形態に係る内視鏡システムに用いられる処置具の概略図。 (A)は第1の実施の形態に係る内視鏡システムに用いられる処置具の挿入部の先端部側の概略的な縦断面図、(B)は図4(A)中の4B−4B線に沿う概略的な横断面図。 第1の実施の形態に係る内視鏡システムに用いられる処置具の駆動機構、制御回路および操作部を示す概略図。 第1の実施の形態に係る内視鏡システムにおける内視鏡のチャンネルに処置具の挿入部を挿入して処置を行う状態を示す概略的な縦断面図。 (A)は第2の実施の形態に係る内視鏡システムにおける内視鏡に取り付けたガイドチューブを介して遠位端部にストッパ受部を配設した状態で処置具のストッパを受けようとする状態を示す概略的な部分縦断面図、(B)は図7(A)中のガイドチューブの端部に配設されたストッパ受部に処置具のストッパを嵌合させた状態を示す概略的な縦断面図。 第3の実施の形態に係る内視鏡システムにおける内視鏡に取り付けたガイドチューブを介して遠位端部に位置検出スイッチを有するストッパ受部を配設した状態で処置具の駆動機構が位置検出スイッチに当接しようとする状態を示す概略的な部分断面図。 第4の実施の形態に係る内視鏡システムにおける処置具の挿入部、駆動機構を示す概略的な斜視図。 (A)は第5の実施の形態に係る内視鏡システムにおける処置具の、第1および第2の管状部材を有する第2の口金部材の構造を示す概略図、(B)は第1および第2の管状部材にガイドパイプの先端を固定した状態で、第1および第2の管状部材を嵌合させた状態を示す概略的な斜視図。
符号の説明
10…内視鏡システム、12…内視鏡、14…処置具、22…挿入部、36…チャンネル、42…先端硬質部、44…湾曲部、46…可撓管、102…挿入部、112…処置部、114…湾曲部、116…蛇管部、122a,122b…ジョー、124…リンク機構、126…駆動ワイヤ、132a−132e…第1から第5の湾曲駒、132…湾曲管、134…外皮、138…アングルワイヤ、142a…第1の螺旋管、142b…第2の螺旋管、146…樹脂チューブ、148a…第1の口金部材、148b…第2の口金部材、152…コイルパイプ

Claims (8)

  1. 湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、前記挿入部に挿通され、前記挿入部の先端と基端において開口するチャンネルとを含む医療器具と共に用いられ、前記チャンネルに挿通される処置具であって、
    状の複数の湾曲駒を回動可能に連接した処置具湾曲部と、
    各湾曲駒の内側に配設され、前記湾曲駒を隣接する湾曲駒に対して回動させるのに用いられるアングルワイヤと、
    前記処置具湾曲部の基端部に連設され、前記アングルワイヤが挿通される蛇管部と、
    前記蛇管部に挿通され、前記アングルワイヤの一部を被覆するコイル状のコイルパイプと、
    前記処置具が前記医療器具のチャンネルに挿通され、前記処置具湾曲部の基端が前記医療器具の挿入部の先端より先端方向側に位置している処置時に、前記コイルパイプの先端が前記医療器具の湾曲部の基端より基端方向側に位置するように、前記コイルパイプの先端を前記蛇管部に固定する固定部と、
    を具備する処置具。
  2. 前記処置具が前記医療器具のチャンネルに挿通された状態で、前記医療器具に対して前記処置具の位置を規定し、かつ、前記処置具湾曲部の基端が前記医療器具の挿入部の先端より先端方向側に位置するように、前記医療器具に対して前記処置具の位置を規定可能な位置規定手段をさらに具備する請求項1に記載の処置具。
  3. 前記位置規定手段は、前記処置具を前記チャンネルの長手軸方向に移動可能な軸方向移動手段を有する請求項2に記載の処置具。
  4. 前記軸方向移動手段は、前記処置具を前記医療器具の挿入部の先端方向に移動させる場合に、前記処置具湾曲部の基端が前記挿入部の先端より先端方向側に位置し、かつ、前記コイルパイプの先端が前記医療器具の湾曲部の基端より基端方向側に位置するように規制する請求項3に記載の処置具。
  5. 前記軸方向移動手段は、前記処置具を前記医療器具の挿入部の基端方向に移動させる場合に、前記処置具の先端が前記医療器具のチャンネルの内部に配設される位置に規制する請求項4に記載の処置具。
  6. 前記軸方向移動手段は、前記処置具を前記医療器具の挿入部の基端方向に移動させる場合に、前記処置具の先端が前記医療器具のチャンネルの内部に配設される位置に規制する請求項3に記載の処置具。
  7. 前記処置具は、前記コイルパイプを隣接する状態に複数備え、
    前記隣接するコイルパイプの固定部は、前記挿入部の軸方向にずらして配置されている請求項1または2に記載の処置具。
  8. 湾曲可能な湾曲部を有する挿入部と、前記挿入部に挿通され、前記挿入部の先端と基端において開口するチャンネルとを含む医療器具と、
    請求項1の処置具と
    を具備し、前記処置具が前記チャンネルに対して前記チャンネルの長手軸方向に移動可能に挿通された医療装置であって、
    前記コイルパイプの先端が前記医療器具の湾曲部の基端より基端方向側に位置し、かつ、前記処置具湾曲部の基端が前記医療器具の挿入部の先端より先端方向側に位置するように、前記処置具が前記挿入部に対して突出する突出量を規制する突出量規制手段を具備する医療装置。
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