JP5172357B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートベルト装置に関する。
従来、例えばベルトが巻回されるリールを駆動してベルトに張力を付与して乗員を拘束するモータの正転によるベルトの巻き取り途中において、ベルトの巻き取りに抗する外力が作用した際にモータの出力軸がロックすることでモータに流れる拘束電流を検知して、モータを逆転させてクラッチのギヤを引き出し方向へ回転させ、クラッチの解除後にモータを停止させる装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2006−69334号公報 特開2006−27587号公報
ところで、上記従来技術に係る装置においては、モータの出力軸がロックした際に増大する電流、つまり拘束電流を検知して、ベルトの格納途中で乗員による再装着動作がおこなわれる際にモータが負荷となることを防止するようになっている。しかしながら、単に、拘束電流を検知するだけでは、乗員による再装着動作の有無を適切に判定することができない虞がある。つまり、モータに流れる電流は、モータの回転停止時に増大することから、モータの正転から逆転への変化が瞬時に生じる場合、例えばベルトの格納途中で乗員による急激な引き出しが行われた場合などにおいては、モータに流れる電流の増大を適切に検知することが困難となり、ベルトの巻き取りに対するモータのアシスト動作を適切に停止させることができずに、乗員による再装着動作に対してモータが負荷となってしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、乗員によるベルト操作に対して過剰な負荷が生じることを防止することが可能な車両用シートベルト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る車両用シートベルト装置は、ベルト(例えば、実施の形態でのベルト5)を巻回するベルトリール(例えば、実施の形態でのベルトリール14)と、前記ベルトリールを巻き取り方向に付勢する付勢手段(例えば、実施の形態での巻き取りばね25)と、前記ベルトリールへ駆動力を伝達することにより前記ベルトの巻き取りを行うモータ(例えば、実施の形態でのモータ10)と、前記ベルトリールと前記モータとの回転差により前記モータと前記ベルトリールとの間の駆動力の伝達の断接を行うクラッチ機構(例えば、実施の形態でのクラッチ)と、前記モータへの通電量を制御する制御部(例えば、実施の形態での処理装置46)とを備える車両用シートベルト装置であって、前記ベルトリールの回転位置を検出することにより前記ベルトの位置を検出する位置センサ(例えば、実施の形態での回転検出装置24、巻き取り位置検知部51)を備え、前記制御部は、前記モータへ流れる電流に基づき過負荷判定を行う過負荷判定手段(例えば、実施の形態での過負荷判定部53)と、前記位置センサによって検出された前記ベルトの位置に基づき、前記ベルトの引き出しの有無を検知する引き出し検知手段と、前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定された場合に、前記ベルトの引掛り状態であると判断して、所定時間に亘って前記モータへの通電を停止する通電停止手段と、前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定されず、かつ前記引き出し検知手段によって前記ベルトの引き出しが検知された際に、前記クラッチ機構の解除実行を指示するクラッチ解除手段(例えば、実施の形態でのクラッチ制御部54)とを備える。
さらに、本発明の第2態様に係る車両用シートベルト装置は、前記制御部は、前記クラッチ解除手段による前記解除実行の指示後に前記引き出し検知手段によって前記ベルトの引き出しを検知した際に、前記クラッチ機構の接続状態を維持しつつ前記ベルトの送り出しを実行する送り出し手段(例えば、実施の形態での送り出し制御部55)を備える。
また、本発明の第3態様に係る車両用シートベルト装置は、ベルト(例えば、実施の形態でのベルト5)を巻回するベルトリール(例えば、実施の形態でのベルトリール14)と、前記ベルトリールを巻き取り方向に付勢する付勢手段(例えば、実施の形態での巻き取りばね25)と、前記ベルトリールへ駆動力を伝達することにより前記ベルトの巻き取りを行うモータ(例えば、実施の形態でのモータ10)と、前記ベルトリールと前記モータとの回転差により前記モータと前記ベルトリールとの間の駆動力の伝達の断接を行うクラッチ機構(例えば、実施の形態でのクラッチ)と、前記モータへの通電量を制御する制御部(例えば、実施の形態での処理装置46)とを備える車両用シートベルト装置であって、前記ベルトリールの回転位置を検出することにより前記ベルトの位置を検出する位置センサ(例えば、実施の形態での回転検出装置24、巻き取り位置検知部51)を備え、前記制御部は、前記モータへ流れる電流に基づき過負荷判定を行う過負荷判定手段(例えば、実施の形態での過負荷判定部53)と、前記位置センサによって検出された前記ベルトの位置に基づき、前記ベルトの引き出しの有無を検知する引き出し検知手段と、前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定された場合に、前記ベルトの引掛り状態であると判断して、所定時間に亘って前記モータへの通電を停止する通電停止手段と、前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定されず、かつ前記引き出し検知手段によって前記ベルトの引き出しが検知された際に、前記クラッチ機構の接続状態を維持しつつ前記ベルトの送り出しを実行する送り出し手段(例えば、実施の形態での送り出し制御部55)を備える。
本発明の第1態様に係る車両用シートベルト装置によれば、過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定されず、かつ引き出し検知手段によってベルトの引き出しが検知された際に、クラッチの解除実行を指示することにより、ベルトの格納途中で乗員による引き出しがおこなわれた際にモータに流れる電流の増大が検知されない場合であっても、クラッチの解除が実行されることで、モータがベルトの引き出しに対して負荷(抵抗)となることを防止することができる。
さらに、本発明の第2態様に係る車両用シートベルト装置によれば、クラッチ解除手段による解除実行の指示後に引き出し検知手段によってベルトの引き出しを検知した際には、この引き出しをモータによりアシストすることにより、モータの挙動に乗員の意思を適切に反映させることができる。
さらに、本発明の第3態様に係る車両用シートベルト装置によれば、過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定されず、かつ引き出し検知手段によってベルトの引き出しが検知された際に、この引き出しをモータによりアシストすることにより、ベルトの格納途中で乗員による引き出しがおこなわれた際にモータに流れる電流の増大が検知されない場合であっても、モータの挙動に乗員の意思を適切に反映させることができる。
以下、本発明の車両用シートベルト装置の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による車両用シートベルト装置1は、例えば図1に示すように、シート2に着座する乗員3を拘束可能な所謂三点式のシートベルト装置であり、センタピラー(図示略)に取付けられたリトラクタ4からベルト5が略鉛直方向上方に引き出され、このベルト5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ベルト5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ベルト5のスルーアンカ6とアウタアンカ7との間にはタングプレート8が挿通されており、このタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
リトラクタ4においては、例えば図2から図4に示すように、ベルト5が巻回されたベルトリール14がリトラクタフレーム15に回転可能に支持され、ベルトリール14の軸14aがリトラクタフレーム15から外部(例えば、前方)に向かい突出している。
ベルト5は、初期状態(例えば、未装着状態)ではリトラクタ4に巻き取られており、ベルトガイド部16によって案内されつつ乗員3によってベルトリール14から引き出されて、タングプレート8がバックル9に装着固定されることにより、乗員3の身体(例えば、肩部および腰部など)をシート2に対して拘束する。
この車両用シートベルト装置1では、例えば衝突衝撃の検出時やロールオーバ時等において、ベルト5の巻き取りが、ベルトリール14に回転力を付与するモータ10の駆動力および火薬式のプリテンショナ機構17の火薬の推力によって行われるようになっている。
ベルトリール14の軸14aは、動力断接用のクラッチとギヤ機構(図示略)を具備する動力伝達機構18を介してモータ10の回転軸10aに連動可能に接続されている。
動力伝達機構18には、ベルトリール14の軸14aに同軸に連結される出力軸19が設けられ、この出力軸19は前方に突出している。
動力伝達機構18内のクラッチは、後述する処理装置46による制御に加えて、モータ10の回転状態、例えばベルトリール14とモータ10との回転差に応じて、モータ10と出力軸19およびベルトリール14との接続を遮断可能である。
例えば、モータ10が正転方向(つまり、ベルトリール14を正転させる方向であってベルト5を引き込む方向)に回転すると、クラッチはモータ10と出力軸19およびベルトリール14とを接続させる。
一方、モータ10が逆転方向(つまり、ベルトリール14を逆転させる方向であってベルト5を送り出す方向)に回転すると、クラッチはモータ10と出力軸19およびベルトリール14との接続を遮断する。ただし、モータ10の逆転状態であっても、このモータ10の逆転方向の駆動力よりも大きな外力(例えば、乗員によるベルト5の引き出し操作に伴う回転駆動力)がモータ10の逆転方向に作用している状態では、クラッチはモータ10と出力軸19およびベルトリール14との接続を維持し、この外力がモータ10の逆転方向の駆動力よりも小さくなった場合にモータ10と出力軸19およびベルトリール14との接続を遮断する。
なお、リトラクタ4は、例えば車両に所定値を超える減速度が作用した場合などに、ベルト5の送り出しを機械的にロックする緊急ロック機構20を備えている。
出力軸19の前端部には、外周に磁性リング21aを備えた円板状の磁性回転子21が連結され、この磁性回転子21の軸心位置に固定された連結軸22が前方に突出している。磁性リング21aは、円周方向に沿って異磁極が交互に現れるように着磁され、円周方向の位置に応じて磁性が異なっている。
磁性回転子21の外周側には、円周方向で離間した一対のホール素子23A,23Bが非接触状態で近接配置され、この磁性回転子21とホール素子23A,23Bとがベルトリール14の回転状態を検出する回転検出装置24を構成している。
また、磁性回転子21と一体の連結軸22にはベルトリール14をベルト5の巻き取り方向に回転付勢するための巻き取りばね25が結合されている。巻き取りばね25は、例えばぜんまいばねであって、巻き取りばね25の内周端が連結軸22に結合されると共に、外周端がリトラクタ4の前部カバー26の内壁に結合されている。
この前部カバー26はリトラクタフレーム15に一体に結合されている。また、連結軸22の先端部には軸心穴27が形成され、この軸心穴27に前部カバー26に突設されたガイド突起28が挿入されている。
そして、ベルトリール14とモータ10とがクラッチの遮断作動によって切り離された状態において、巻き取りばね25による張力がベルト5に作用するようになっている。
また、ベルトリール14とモータ10とがクラッチによって接続されている状態でのモータ10の停止時などにおいて、巻き取りばね25の弾性力によってベルトリール14がベルト5の巻き取り方向に回転すると、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続は解除されるようになっている。
前部カバー26は、巻き取りばね25が収容される有底円筒状のばね収容部26aと、このばね収容部26aと同軸に、かつ、ばね収容部26aよりも大径に形成された大径円筒部26bと、この大径円筒部26bの下端に連設された略矩形状のセンサ収容部26cとを備えている。大径円筒部26bには回転検出装置24の磁性回転子21が収容され、センサ収容部26cにはホール素子23A,23Bを実装する基板(図示略)が収容されている。
前部カバー26のばね収容部26aと大径円筒部26bの間には、連結軸22が挿通される貫通孔30aを有する略円板状の隔壁30が配置され、前部カバー26の内部が、この隔壁30によって底部側のばね収容空間31と開口側の回転子収容空間32とに隔成されている。
隔壁30の外周縁部には、一対の支持突起30b,30bが設けられ、これらの支持突起30b,30bが大径円筒部26bの周壁の位置決め溝(図示略)に嵌合されるようになっている。この位置決め溝は、ばね収容部26aと大径円筒部26bの境界位置に達する位置まで形成され、支持突起30b,30bを位置決め溝の終端部に当接させることにより、隔壁30が前部カバー26内で位置決めされるようになっている。
また、前部カバー26には、前部カバー26の内部に巻き取りばね25と隔壁30と磁性回転子21等を収容した後に、前部カバー26よりも一回り小さいサブカバー33が蓋状に嵌合されている。なお、ばね収容空間31には巻き取りばね25を潤滑するための潤滑剤が充填されている。サブカバー33は前部カバー26に対してビス止め等によって固定されている。また、サブカバー33の底壁33aには、動力伝達機構18の出力軸19を磁性回転子21に連結するための開口40が設けられている。
サブカバー33は、前部カバー26の大径円筒部26bに嵌合される略円筒状の円弧壁33bと、この円弧壁33bの両端部に連設され前部カバー26のセンサ収容部26cに嵌合される矩形壁33cとを備え、矩形壁33cの内側に、ホール素子23A,23Bを実装した基板を配置するセンサ設置スペース34が確保されている。
基板は保持ケース35内に保持されており、この保持ケース35はサブカバー33内のセンサ設置スペース34に配置され、サブカバー33に突設された係止爪36,36によって係止されている。
保持ケース35は、前部カバー26の底部に臨む側が開口し、前部カバー26に組み付けられた状態において、磁性回転子21の外周縁部に臨む円弧壁35aがサブカバー33の円弧壁33bとともに円形状の壁を構成するようになっている。これらの円弧壁33b,35aの先端面は、サブカバー33が前部カバー26に嵌合固定された状態において、隔壁30の外周縁部に回転子収容空間32側から当接するようになっている。
そして、前部カバー26内に巻き取りばね25と隔壁30と磁性回転子21等を収容し、前部カバー26の開口側にサブカバー33を保持ケース35とともに取り付けたものはカバーユニット42を構成し、動力伝達機構18とリトラクタフレーム15にボルト締結等によって一体化されている。
回転検出装置24の一対のホール素子23A,23Bは、信号処理用のセンサ回路45を介して処理装置46に接続され、各ホール素子13A,13Bにより検出される磁気変化に応じたパルス信号はセンサ回路45で所定処理が行われた後に処理装置46に入力される。
各ホール素子23A,23Bから処理装置46へと出力されるA相、B相の各パルス信号は、処理装置46において、モータ10を駆動するためのフィードバック信号等として用いられる。処理装置46は、例えば、A相、B相の各相のパルス信号を計数することによってベルトリール14の回転量(つまり、ベルト5の引き出し量)を検出し、A相、B相の二つのパルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール14の回転方向を検出する。
例えば各ホール素子23A,23Bから出力されるA相、B相の各パルス信号のHi値に「0」を対応させ、Low値に「1」を対応させ、A相およびB相の対応値が2進数で、かつA相の対応値がB相の対応値の1桁上の数値であると仮定したときに、A相およびB相の対応値を加算して10進数に変換して得た値(以下、単に、「A相とB相との加算値」と呼ぶ)は、図6に示すように変化する。
例えば図6に示すA相およびB相のパルス波形は、ベルトリール14が正転するときのものであるとすると、A相とB相との加算値は所定の第1変化(…3→2→0→1…)を示し、ベルトリール14が逆転する場合には、A相とB相との加算値は所定の第2変化(…3→1→0→2…)を示す。このため、所定の第1変化および第2変化以外の変化が検出された場合には、異常状態であると判定することができる。
また、A相とB相との加算値が所定の第1変化(…3→2→0→1…)を示す場合には、A相とB相との加算値の1変化(前回値−今回値)のカウント値を「+1」とし、A相とB相との加算値が所定の第2変化(…3→1→0→2…)を示す場合には、A相とB相との加算値の1変化(前回値−今回値)のカウント値を「−1」とすれば、ベルトリール14が回転する間、A相とB相との加算値の変化のカウント値を計数することにより得られるベルト5の巻き取り量に応じたパルスの総カウント値(cnt)は、例えば下記表1に示すように変化する。
そして、A相とB相との加算値の変化(前回値−今回値)とカウント値との対応は、例えば下記表2に示すように変化する。なお、下記表2において、「+1」はベルトリール14の正転を示し、「−1」はベルトリール14の逆転を示し、「0」はA相とB相との加算値の変化がないことを示し、「×」は正転あるいは逆転のいずれでもあり得ない異常状態を示している。
Figure 0005172357
Figure 0005172357
この車両用シートベルト装置1では、乗員によるベルト5の装着時あるいは通常走行時にはモータ10が停止されており、バックル9の解除等によりベルト5の非装着状態が検知されると、モータ10が駆動開始され、所定の収納位置までのベルト5の巻き取りが行われる。このとき、ベルト5の巻き取り量(あるいは引き出し量)や移動方向等は回転検出装置24によって検出され、回転検出装置24の検出結果に基づいてモータ10が駆動制御される。
処理装置46は、例えば、巻き取り位置検知部51と、引き出し検知部52と、過負荷判定部53と、クラッチ制御部54と、送り出し制御部55と、モータ制御部56とを備えて構成されている。
そして、処理装置46には、例えば、バックル9に対するタングプレート8の装着固定の有無を検出するバックルスイッチ(バックルSW)61から出力される検出信号と、車両の外界に存在する物体を検知するレーダやカメラからなる外界センサ62から出力される検出信号と、車体の加速度および減速度を検出する加速度センサ63から出力される検出信号と、車体のヨーレートを検出するヨーレートセンサ64から出力される検出信号と、車両の速度を検出する速度センサ65から出力される検出信号と、処理装置46の基板(図示略)に配置されて温度を検出する温度センサ66から出力される検出信号と、モータ10に通電される電流を検出する電流センサ67から出力される検出信号と、一対のホール素子23A,23Bから出力されてセンサ回路45で所定処理が行われたA相、B相の各パルス信号とが入力されている。
巻き取り位置検知部51は、回転検出装置24から出力されるA相、B相の各パルス信号からベルトリール12の回転位置を算出し、この回転位置を巻き取り位置とする。
なお、以下において、ベルトリール12の回転位置(巻き取り位置)は、例えばベルトリール12によるベルト5の巻き取り量がゼロ(つまり引き出し量が所定の最大量)となる状態を原点(ゼロ)として、ベルトリール12の正転方向を正の方向とし、ベルトリール12の正転つまりベルトリール12によるベルト5の巻き取り量の増大に伴って増大する値である。
引き出し検知部52は、巻き取り位置検知部51から出力されるベルトリール12の回転位置に基づき、ベルトリール12からのベルト5の引き出しの有無を検知する。
過負荷判定部53は、電流センサ67から出力される検出電流Iの信号に基づき、モータ10の正転方向の回転(つまりベルトリール12によるベルト5の巻き取り)に対する過大な負荷が作用する過負荷状態であるか否かを判定する。
この過負荷判定部53は、予め、電流変化量dIに対する変化量閾値dIthと検出電流Iに対する電流閾値Ithとを記憶しており、電流変化量dIが所定の変化量閾値dIth未満かつ検出電流Iが所定の電流閾値Ith未満であるか否かを判定し、この判定結果が「NO」の場合には、過負荷状態であると判定する。
クラッチ制御部54は、引き出し検知部52から出力されるベルト5の引き出しの有無に対する検知結果と、過負荷判定部53から出力される過負荷状態の判定結果とに基づき、動力伝達機構18内のクラッチを制御する。
例えばクラッチ制御部54は、過負荷判定部53による過負荷状態の判定が実行されない電流条件下において引き出し検知部52によってベルト5の引き出しが検知された際に、クラッチの解除実行を指示する。さらに、このクラッチの解除実行の指示後に、引き出し検知部52によってベルト5のさらなる引き出しが検知された際には、クラッチの接続状態を維持する。
送り出し制御部55は、過負荷判定部53による過負荷状態の判定が実行されない電流条件下において引き出し検知部52によってベルト5の引き出しが検知された際にクラッチ制御部54によりクラッチの解除実行が指示され、さらに、このクラッチの解除実行の指示後に引き出し検知部52によってベルト5のさらなる引き出しが検知された際にクラッチ制御部54によりクラッチの接続状態が維持された状態で、ベルトリール12からのベルト5の送り出しの実行を指示する制御信号を出力する。
モータ制御部56は、巻き取り位置検知部51から出力されるベルトリール12の回転位置と、送り出し制御部55から出力されるベルト5の送り出しの実行を指示する制御信号とに応じて、モータ10の駆動および停止のタイミングや目標電流を設定してモータ10への通電を制御する。
例えば図7に示す時刻t0以降のように、モータ10が正転方向に回転するように通電されている状態(つまり、モータ10の回転駆動力によってベルトリール12によるベルト5の巻き取りが実行されている状態)で、モータ10の回転駆動力よりも大きな力で乗員によるベルト5の引き出し操作が相対的に急激に実行されると、モータ10の停止に伴い所定の電流閾値Ith(手当り判定電流閾値)を超えて増大する電流(ロック電流)の検出が困難となり、モータ10への通電が継続されると共に、モータ10は逆転方向に回転するものの、このベルト5の引き出し方向の外力が作用し続けることに起因して動力伝達機構18内のクラッチによるモータ10とベルトリール14との接続が維持される場合がある。
この場合、乗員によるベルト5の引き出し操作に対してモータ10の回転駆動力が抵抗となることから、例えば時刻t1以降のように、巻き取りばね25の弾性力によってベルトリール14をベルト5の巻き取り方向に回転させ、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続を解除することが意図されて、乗員により入力されるベルト5の引き出し方向の回転駆動力が弱められると、ベルトリール12によるベルト5の巻き取りが実行されると共に、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続が解除される。
しかしながら、このときモータ10は通電の継続によって正転方向に回転駆動されていることから、例えば時刻t2以降のように、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続が解除されることで、過剰な抵抗無しにベルト5をベルトリール14から引き出し可能であると判断する乗員によってベルト5の引き出し操作が実行されると、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続が直ちに実行され、再度、ベルト5の引き出し操作に対してモータ10の回転駆動力が抵抗となり、例えば時刻t3に示すように、いわば緊急ロック機構20が作動したかのような、ベルト5の引き出しに対するロックが生じてしまうことになる。
このとき、つまり過負荷判定部53による過負荷状態の判定が実行されない電流条件下において引き出し検知部52によってベルト5の引き出しが検知されたときに、クラッチ制御部54によりクラッチの解除実行が指示されることにより、乗員によるベルト5の引き出しに対してモータ10が抵抗となることを防止するようになっている。
本実施の形態による車両用シートベルト装置1は上記構成を備えており、次に、この車両用シートベルト装置1の動作、特に、バックル9に対するタングプレート8の装着が解除されたときの動作について説明する。
先ず、例えば図8に示すステップS01においては、バックルスイッチ(バックルSW)61がOFFであるか否か、つまりバックルスイッチ(バックルSW)61から出力される検出信号がバックル9に対するタングプレート8の装着が解除されたOFF状態を示すか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進み、処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
そして、ステップS02においては、バックルSWのOFFから所定時間が経過したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS02の処理を繰り返す。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS03においては、モータ10に対して所定電流I0での通電を開始して、ベルトリール12によるベルト5の巻き取りを開始する。
そして、ステップS04においては、適宜のタイマーのタイマー値tに所定初期値t0を設定することによってタイマーを初期化し、このタイマーによる計時を開始する。
そして、ステップS05においては、再試行回数kにゼロを設定する。
そして、ステップS06においては、再試行回数kが所定回数N未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS17に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS07に進む。
そして、ステップS07においては、今回の処理において電流センサ67から出力される検出電流I(=I(j)、ただし、jは任意の自然数)を取得する。
そして、ステップS08においては、今回の処理での検出電流I(=I(j))から前回の処理での検出電流I(=I(j−1))を減算して得た値(I(j)−I(j−1))を、電流変化量dIとして設定する。
そして、ステップS09においては、電流変化量dIが変化量閾値dIth未満、かつ、今回の検出電流I(=I(j))が電流閾値Ith未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS10に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS12に進む。
そして、ステップS10においては、モータ10の正転方向の回転(つまりベルトリール12によるベルト5の巻き取り)に対する過大な負荷が作用する過負荷状態であると判定する引掛り判定を行い、モータ10への通電を停止し、所定時間が経過するまで待機する。
そして、ステップS11においては、再試行回数kに「1」を加算して得た値(k+1)を、新たに再試行回数kとして設定して、上述したステップS06に戻る。
また、ステップS12においては、前回の処理でのベルトリール12の回転位置と今回の処理でのベルトリール12の回転位置との差がゼロ以外であるか否か、つまりモータ10の回転角が前回の処理と今回の処理とにおいて変化しているか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS14に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS13に進む。
そして、ステップS13においては、この時点でのタイマーのタイマー値tから所定初期値t0を減算して得た値(t−t0)が所定時間ta以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS12に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS10に進む。
そして、ステップS14においては、モータ10の回転方向が正転方向つまりベルトリール12によるベルト5の巻き取り方向であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS15に進み、後述する引き出し検知の処理を実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS16に進み、このステップS16においては、ベルト5が所定の収納位置までベルトリール12に巻き取られたか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS06に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS17に進み、このステップS17においては、モータ10に対する通電を停止して、一連の処理を終了する。
以下に、上述したステップS15における引き出し検知の処理について説明する。
先ず、例えば図9に示すステップS21においては、ベルト5のベルトリール12からの引き出し速度Vが所定速度V1未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ベルトリール12からのベルト5の引き出しが、さらに持続されると判断して、後述するステップS24に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS22に進む。
そして、ステップS22においては、モータ10を逆転方向に回転駆動させるようにしてモータ10に対して所定の第1電流I1で所定時間Tsに亘る通電をおこなう。
この第1電流I1は、例えば乗員によるベルト5の引き出し操作に伴う回転駆動力よりも、モータ10の逆転方向の回転駆動力が大きくなるような値であって、この通電によるモータ10の逆転によって、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続は解除される。
そして、ステップS23においては、モータ10に対する通電を停止し、エンドに進み、一連の処理を終了する。
また、ステップS24においては、モータ10を逆転方向に回転駆動させるようにしてモータ10に対して所定の第1電流I1以上の所定の第2電流I2(≧I1)での通電を開始し、モータ10の回転駆動力によってベルトリール14からベルト5を送り出す。
そして、ステップS25においては、適宜のタイマーのタイマー値tに所定初期値t0を設定することによってタイマーを初期化し、このタイマーによる計時を開始する。
そして、ステップS26においては、引き出し速度Vが、例えば所定速度V1以下の所定の速度V2(例えば、V2≦V1)未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、モータ10の逆転方向の回転駆動力よりも、乗員によるベルト5の引き出し操作に伴う回転駆動力が小さくなることで、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続は解除されたと判断して、上述したステップS23に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS27に進む。
そして、ステップS27においては、この時点でのタイマーのタイマー値tから所定初期値t0を減算して得た値(t−t0)が所定時間ta以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS23に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS28に進む。
そして、ステップS28においては、ベルト5のベルトリール12からの送り出し量Xが所定送り出し量Xthよりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS23に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS26に戻る。
上述したように、本実施の形態による車両用シートベルト装置1によれば、例えば、ベルトリール14によるベルト5の巻き取りをモータ10の駆動力により補助している状態、あるいは、巻き取りばね25の弾性力によってベルトリール14によるベルト5の巻き取りが実行されている状態で、乗員の操作によって、モータ10の駆動力あるいは巻き取りばね25の弾性力による巻き取り速度以上の速度で引き出し方向にベルト5が引き出され、ベルト5の再装着が実行されることによって、モータに流れる電流の増大が検知されず、過負荷判定が実行されない電流条件下であっても、このベルト5の引き出しを検出して、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続を解除すると共に、モータ10を停止させることにより、乗員によるベルト5の引き出しに対して過剰な負荷(抵抗)が生じることを防止することができる。
これにより、例えば過負荷判定の判定条件つまり電流閾値Ith(手当り判定電流閾値)を低下させて過負荷判定が実行され易くなるように設定する場合に比べて、過剰な頻度で過負荷状態の判定およびクラッチによるモータ10とベルトリール14との接続の解除およびモータ10の停止が実行されてしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態では、ステップS21〜ステップS28に示す引き出し検知の処理において、ベルト5のベルトリール12からの引き出し速度Vが所定速度V1未満であるか否かの判定結果に応じて、所定の第1電流I1で所定時間Tsに亘る通電あるいは所定の第1電流I1以上の所定の第2電流I2(≧I1)での通電を選択して実行するとしたが、これに限定されず、例えば図10に示す上述した実施の形態の変形例のように、先ず、所定の第1電流I1で所定時間Tsに亘る通電を実行した後に、ベルト5のベルトリール12からの引き出し速度Vが所定速度V1未満であるか否かを判定してもよい。
この変形例では、先ず、図10に示すステップS31において、モータ10を逆転方向に回転駆動させるようにしてモータ10に対して所定の第1電流I1で所定時間Tsに亘る通電をおこなう。
そして、ステップS32においては、ベルト5のベルトリール12からの引き出し速度Vが所定速度V1未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、モータ10の逆転によってベルトリール12からベルト5が送り出されている状態で、乗員によるベルトリール12からのベルト5の引き出しが、さらに実行されると判断して、後述するステップS34に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS33に進む。
そして、ステップS33においては、モータ10に対する通電を停止し、エンドに進み、一連の処理を終了する。
また、ステップS34においては、モータ10を逆転方向に回転駆動させるようにしてモータ10に対して所定の第1電流I1以上の所定の第2電流I2(≧I1)での通電を開始し、モータ10の回転駆動力によってベルトリール14からベルト5を送り出す。
そして、ステップS35においては、適宜のタイマーのタイマー値tに所定初期値t0を設定することによってタイマーを初期化し、このタイマーによる計時を開始する。
そして、ステップS36においては、引き出し速度Vが、例えば所定速度V1以下の所定の速度V2(例えば、V2≦V1)未満であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、モータ10の逆転方向の回転駆動力よりも、乗員によるベルト5の引き出し操作に伴う回転駆動力が小さくなることで、クラッチによるモータ10とベルトリール14との接続は解除されたと判断して、上述したステップS33に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS37に進む。
そして、ステップS37においては、この時点でのタイマーのタイマー値tから所定初期値t0を減算して得た値(t−t0)が所定時間ta以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS33に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS38に進む。
そして、ステップS38においては、ベルト5のベルトリール12からの送り出し量Xが所定送り出し量Xthよりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、上述したステップS33に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS36に戻る。
この変形例によれば、過負荷判定が実行されない電流条件下においてベルト5の引き出しが検知された際に、この引き出しをモータ10の回転駆動力によって補助することにより、ベルトリール12によるベルト5の巻き取り途中で乗員によるベルト5の引き出しがおこなわれた際にモータ10に流れる電流の増大が検知されない場合であっても、モータ10の挙動に乗員の意思を適切に反映させることができる。
なお、上述した実施の形態および変形例では、引き出し検知の処理において、ベルト5のベルトリール12からの引き出し速度Vが所定速度V1未満であるか否か、および、引き出し速度Vが所定速度V1以下の所定の速度V2未満であるかを、判定するとしたが、これに限定されず、例えば引き出し速度Vの代わりに、ベルトリール12からのベルト5の引き出し量に基づく判定処理を実行してもよい。つまり、この場合には、上述したステップS21およびステップS32において、例えば所定時間あたりのベルトリール12からのベルト5の引き出し量が所定引き出し量X1未満であるか否かを判定する。そして、上述したステップS26およびステップS36において、例えば所定時間あたりのベルトリール12からのベルト5の引き出し量が所定引き出し量X1以下の所定の引き出し量X2未満であるか否かを判定する。
本発明の一実施形態に係る車両用シートベルト装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートベルト装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るリトラクタの要部縦断面図である。 本発明の一実施形態に係るリトラクタの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る回転検出装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る回転検出装置の各ホール素子から出力されるA相およびB相のパルス信号波形と、各相の信号レベルを数値化したものと、数値化された各相の値を加算して得た数値とを示す図である。 本発明の一実施形態に係るモータへ通電される電流と、ベルトリールからのベルトの送り出し量との対応関係の例を示すグラフ図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートベルト装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る引き出し検知の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例に係る引き出し検知の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両用シートベルト装置
5 ベルト
10 モータ
14 ベルトリール
24 回転検出装置(位置センサ)
25 巻き取りばね
46 処理装置(制御部)
51 巻き取り位置検知部(位置センサ)
53 過負荷判定部(過負荷判定手段)
54 クラッチ制御部(クラッチ解除手段)
55 送り出し制御部(送り出し手段)

Claims (3)

  1. ベルトを巻回するベルトリールと、
    前記ベルトリールを巻き取り方向に付勢する付勢手段と、
    前記ベルトリールへ駆動力を伝達することにより前記ベルトの巻き取りを行うモータと、
    前記ベルトリールと前記モータとの回転差により前記モータと前記ベルトリールとの間の駆動力の伝達の断接を行うクラッチ機構と、
    前記モータへの通電量を制御する制御部とを備える車両用シートベルト装置であって、
    前記ベルトリールの回転位置を検出することにより前記ベルトの位置を検出する位置センサを備え、
    前記制御部は、
    前記モータへ流れる電流に基づき過負荷判定を行う過負荷判定手段と、
    前記位置センサによって検出された前記ベルトの位置に基づき、前記ベルトの引き出しの有無を検知する引き出し検知手段と、
    前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定された場合に、前記ベルトの引掛り状態であると判断して、所定時間に亘って前記モータへの通電を停止する通電停止手段と、
    前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定されず、かつ前記引き出し検知手段によって前記ベルトの引き出しが検知された際に、前記クラッチ機構の解除実行を指示するクラッチ解除手段とを備えることを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 前記制御部は、前記クラッチ解除手段による前記解除実行の指示後に前記引き出し検知手段によって前記ベルトの引き出しを検知した際に、前記クラッチ機構の接続状態を維持しつつ前記ベルトの送り出しを実行する送り出し手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートベルト装置。
  3. ベルトを巻回するベルトリールと、
    前記ベルトリールを巻き取り方向に付勢する付勢手段と、
    前記ベルトリールへ駆動力を伝達することにより前記ベルトの巻き取りを行うモータと、
    前記ベルトリールと前記モータとの回転差により前記モータと前記ベルトリールとの間の駆動力の伝達の断接を行うクラッチ機構と、
    前記モータへの通電量を制御する制御部とを備える車両用シートベルト装置であって、
    前記ベルトリールの回転位置を検出することにより前記ベルトの位置を検出する位置センサを備え、
    前記制御部は、
    前記モータへ流れる電流に基づき過負荷判定を行う過負荷判定手段と、
    前記位置センサによって検出された前記ベルトの位置に基づき、前記ベルトの引き出しの有無を検知する引き出し検知手段と、
    前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定された場合に、前記ベルトの引掛り状態であると判断して、所定時間に亘って前記モータへの通電を停止する通電停止手段と、
    前記過負荷判定手段によって過負荷状態であると判定されず、かつ前記引き出し検知手段によって前記ベルトの引き出しが検知された際に、前記クラッチ機構の接続状態を維持しつつ前記ベルトの送り出しを実行する送り出し手段を備えることを特徴とする車両用シートベルト装置。
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